JP2010070102A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、燃料を気液分離させる気液セパレータを備えている自動二輪車において、燃料タンク上部のコンパクト化を図ることができる技術を提供することを課題とする。
【解決手段】自動二輪車10に、燃料タンク26と、この燃料タンク26の内部に配置され、燃料の油面よりも上方に設けられ燃料を蒸発燃料と液体燃料とに分離する気液セパレータ88と、この気液セパレータ88から延びており蒸発燃料を導く排出管89とが備えられており、気液セパレータ88は、燃料タンク26の右壁133にオフセットして配置され、導入開口145は、燃料タンクの右壁133に対向して配置され、排出管89は、気液セパレータ88から燃料タンク26の左壁132へ延設されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料タンクに、燃料を気液分離させる気液セパレータを備えている自動二輪車に関する。
燃料を溜める燃料タンクと、この燃料タンク内に、且つ、燃料の油面よりも上方に設けられ燃料を蒸発燃料と液体燃料とに分離する気液セパレータを備えている自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭57−60981号公報(第2図)
特許文献1の第2図において、燃料タンク10(符号は同公報のものを流用する。以下同じ。)の給油口から燃料タンク10の内方に向け給油パイプ13が延設され、燃料タンク10のハンドル側の前部上面に、燃料タンク10で蒸発した蒸発燃料をキャニスタへ導くセパレータ11(以下、「気液セパレータ11」という。)が配置されている。この気液セパレータ11に、車体が大きく傾いたときに、液体燃料がキャニスタへ流出することを防止する燃料過充填防止バルブ21を二段に組み込んだ弁機構22が設けられている。
ところで、特許文献1の技術では、気液セパレータ11と燃料タンク10を連通する先端開口27は、燃料タンク10の上面に設けることが必要となるため、燃料タンク10上部のコンパクト化が困難であった。
本発明は、燃料を気液分離させる気液セパレータを備えている自動二輪車において、燃料タンク上部のコンパクト化を図ることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、燃料を蓄える燃料タンクと、燃料の油面よりも上方に設けられ燃料を蒸発燃料と液体燃料とに分離する気液セパレータと、この気液セパレータに設けられ燃料タンク内の蒸発燃料を気液セパレータ内に導入する導入開口および気液セパレータ内の液体燃料を燃料タンクに戻す戻り開口と、気液セパレータから延びており蒸発燃料を導く排出管と、この排出管の先端に設けられ蒸発燃料を吸着するキャニスタと、が備えられている自動二輪車において、気液セパレータは、燃料タンクの内部に配置され、この気液セパレータは、燃料タンクの左右壁の一方の壁にオフセットして配置され、導入開口は、燃料タンクの一方の壁に対向して配置され、排出管は、気液セパレータから燃料タンクの他方の壁へ延設されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、気液セパレータは、円筒部とこの円筒部の両開口を塞ぐ蓋部とを有し、円筒部の軸線は、水平方向に配置され、導入開口が、一方の壁に対向して配置される一方の蓋部に形成されるとともに、戻り開口は、一方の蓋部に、且つ、導入開口の下方に配置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、排出管は、円筒部の軸線に略平行に配置され、且つ、気液セパレータの両蓋部に渡され、導入開口が設けられている一方の壁面の側に排出管と気液セパレータの間を連通する連通孔が設けられ、この連通孔は、導入開口よりも下方で、且つ、戻り開口よりも上方に設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、気液セパレータは、燃料タンク内にステーにより取り付けられ、このステーは、燃料タンクの一方の壁に取り付けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、燃料タンクの上面には、給油口が設けられ、この給油口の周辺には、上面から上方に膨出する膨出部が設けられ、この膨出部には、気液セパレータおよび排出管の一部が配置され、排出管の中間部が、排出管に形成される連通孔よりも上方に配置されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、燃料を蒸発燃料と液体燃料とに分離する気液セパレータは、燃料タンク内に配置され、この気液セパレータに、燃料タンク内の蒸発燃料を導入する導入開口が、燃料タンクの一方の壁に対向するようにして配置されている。
このような構成をもつ気液セパレータであれば、車両が傾斜した場合の排出管への液体燃料の流入は抑制される。
加えて、気液セパレータは、燃料タンク内に配置されているので、燃料タンクの上部をコンパクトにすることができる。加えて、気液セパレータに設けていた燃料漏れ防止バルブなどは不要となり、部品点数を減らすことができる。
請求項2に係る発明では、気液セパレータは、円筒形状に形成された円筒部を有し、この円筒部の軸線は、水平方向に配置され、戻り開口は、導入開口の下方に配置されている。気液セパレータに液体燃料が入った場合でも、気液セパレータに流入した液体燃料を燃料タンクへ速やかに戻すことができる。
請求項3に係る発明では、排出管と気液セパレータの間を連通する連通孔は、導入開口よりも下方で、戻り開口よりも上方に設けられているので、気液セパレータに流入した液体燃料は、戻り開口より燃料タンクへ戻すことができ、蒸発燃料のみを連通孔から排出管へ流れ易くできる。つまり、液体燃料の排出管への流入を一層抑えることができ、導入開口と燃料タンク内の間の連通を維持することができる。液体燃料の排出管への流入を抑制しつつ燃料タンク内外の連通が維持されるため、蒸発燃料の処理能力を低下させることはない。
請求項4に係る発明では、気液セパレータは、燃料タンク内にステーにより取り付けられ、このステーは、燃料タンクの一方の壁に取り付けられているので、ステーの長さを短くでき、取付部の軽量化と取付部の剛性確保とを両立させることができる。
請求項5に係る発明では、燃料タンクの上面には、給油口が設けられ、この給油口の周辺には、膨出部が設けられている。給油口の周辺に設けた膨出部を用いて、気液セパレータおよび排出管を設けたので、燃料を気液分離する機構のコンパクト化を図ることができる。
加えて、排出管の中間部が、排出管に形成される連通孔よりも上方に配置されるので、排出管内に液体燃料が流入した場合であっても、この液体燃料を速やかに燃料タンク内に戻すことができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、骨格となる車体フレーム11が、前端に設けられたヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方斜め下方に延びるメインフレーム13およびダウンフレーム20と、このメインフレーム13の後端に取り付けられたピボットプレート14と、メインフレーム13の途中から斜め後上方に延びているアッパフレームとしての左右一対のシートレール16、17(手前側の符号16のみ示す。)と、メインフレーム13の後端及びシートレール16、17のそれぞれを連結する左右一対のサブフレーム18、19(手前側の符号18のみ示す。)とから構成されている。
すなわち、車体フレーム11に、前上方から後下方へ延びているメインフレーム13と、このメインフレーム13の途中から斜め後上方に左右に延びているシートレール16、17と、これらのシートレール16、17の下方に配置されメインフレーム13とシートレール16、17との間を連結して略三角形を形成するサブフレーム18、19と、が備えられている。サブフレーム18、19は、前端部がメインフレーム13に接続され、後端部がシートレール16、17に接続されている。
ヘッドパイプ12に、フロントフォーク21が操舵自在に取り付けられ、メインフレーム13およびピボットプレート14にエンジン22が取り付けられ、ピボットプレート14にピボット軸23を介してスイング自在にスイングアーム24が取り付けられ、シートレール16、17に燃料タンク26が取り付けられている。
フロントフォーク21は、その上部を構成するステアリング軸31にハンドルパイプ32が取り付けられ、フロントフォーク21の下端に前輪33が取り付けられている。
すなわち、自動二輪車10には、フロントフォーク21を含み前輪33を回転自在に支持する操舵部39が設けられ、スイングアーム24を含み後述する後輪58を回転自在に支持する後輪懸架部40が設けられ、操舵部39を回転自在に支持するとともに後輪懸架部40を揺動自在に支持するメインフレーム13が設けられている。車体フレーム11は、操舵部39と後輪懸架部40の間に設けられている部材である。
エンジン22は、後部に一体的に変速機34が設けられて前後に長くほぼ水平に配置され、クランクケース36にシリンダブロック37が取り付けられ、このシリンダブロック37にシリンダヘッド38が取り付けられている駆動源である。
シリンダヘッド38の上部には吸気装置41が取り付けられ、シリンダヘッド38の下部には排気装置42が取り付けられている。
吸気装置41は、シリンダヘッド38に吸気管44を介して接続されたキャブレタ46と、このキャブレタ46にコネクティングチューブ45を介して接続されたエアクリーナ47とからなり、キャブレタ46に後述する蒸発燃料処理装置50が接続されている。
排気装置42は、シリンダヘッド38に取り付けられた排気管51と、この排気管51の後端に接続された消音器52とからなり、排気管51に2次空気供給装置53が接続されている。
変速機34は、クランクケース36の側面から出力軸54が突出し、この出力軸54にドライブスプロケット56が取り付けられている。
スイングアーム24は、後端に後輪58が取り付けられている。
後輪58には一体的にドリブンスプロケット61が設けられ、ドライブスプロケット56とドリブンスプロケット61とにチェーン62が掛けられている。
スイングアーム24の後端と、シートレール16、17にそれぞれ設けられたブラケット64、66(手前側の符号64のみ示す。)とにはリヤクッションユニット67、67(手前側の符号67のみ示す。)が渡されて取り付けられている。
ここで、符号71はハンドルカバー、72はフロントカバー、73はフロントフェンダ、74はレッグシールド、76は乗員シート、77はボディカバー、78はテールランプ、81はリヤフェンダ、82はメインスタンドである。
図2は本発明に係る自動二輪車に備えられている蒸発燃料処理装置を示す側面図であり、燃料タンク26とキャブレタ46との間に、燃料タンク26内の燃料が蒸発してできた蒸発燃料を吸気装置41のキャブレタ46に吸入させる蒸発燃料処理装置50が設けられている。
蒸発燃料処理装置50は、燃料タンク26内に存在する蒸発燃料の成分であるHC(炭化水素)をエンジンの吸気負圧により吸気系に混合気とともに吸入して燃焼させるシステムであり、燃料タンク26内の上部に設けられ燃料を蒸発燃料と液体燃料とに分離する気液セパレータ88と、この気液セパレータ88に一端が接続された上流側排出管90と、この上流側排出管90の他端に一端が接続された下流側排出管91と、この下流側排出管91の他端に接続され蒸発燃料を吸着するキャニスタ92と、このキャニスタ92に一端が接続された第1パージ配管93と、この第1パージ配管93の他端に接続されたパージ制御弁94と、このパージ制御弁94に一端が接続されるとともに他端がキャブレタ46、詳しくは、キャブレタ46を構成するキャブレタボディ96の側面に接続された第2パージ配管97と、キャニスタ92に導入される新気を浄化するキャニスタ用エアクリーナ101と、このキャニスタ用エアクリーナ101およびキャニスタ92のそれぞれを接続する新気導入管102と、キャニスタ92内と外部とを連通させるためにキャニスタ92から下方に延びて下端が大気に開放された外部連通管103とからなる。106は給油口に蓋をする給油キャップである。
上記した気液セパレータ88は、燃料タンク26内に燃料が上限まで給油されたとき(いわゆる、満タン時)でも上流側排出管90および下流側排出管91による蒸発燃料の排出を可能にするものである。
キャニスタ92は、蒸発燃料を一時的に吸着させる活性炭が充填された容器である。
第1バージ配管93および第2パージ配管97は、パージ配管98を構成する部品であり、上記したパージ制御弁94は、弁の開弁方向が車両の前後方向となるようにパージ配管98の途中に設けられている。
パージ制御弁94は、一度に多量の蒸発燃料がキャブレタ46内に吸入されて混合気の空燃比が大きく変動するのを防ぐために蒸発燃料の吸入量を制御する一方向弁であり、所定値以上の負圧が作用したときにキャニスタ92からキャブレタ46への蒸発燃料の流れを許容し、キャブレタ46からキャニスタ92へのガスの流れを阻止する。
キャニスタ用エアクリーナ101は、エアクリーナ47(図1参照)とは別にバッテリケースに設けられたサブエアクリーナ105の一部を構成するものである。
以上に述べた蒸発燃料処理装置50の作用を次に説明する。
キャニスタ92内に流入した蒸発燃料は、活性炭に一旦吸着される。そして、吸気系の吸気負圧がキャニスタ92に作用したときに、新気導入管102でキャニスタ92内に導入された新気により、蒸発燃料は、活性炭から離脱してキャブレタ46内へ吸入される。
図3は本発明に係る自動二輪車の要部側面図であり、自動二輪車10の前後方向略中央部の構成を説明する。図中、ボディカバー(図1の符号77)の構成要素であり、車体の略中央部から車体後部にかけて車体フレーム11の側方を覆うサイドカバーおよびリヤカバーは取り外されている。
キャニスタ92の内側を覆うリヤフェンダ81は、ブラケット部81a、81a(手前側の符号81aのみ示す。)を介してシートレール16、17(手前側の符号16のみ示す。)に取り付けられている。67a、67a(手前側の符号67aのみ示す。)はリヤクッション67、67の上端部が止められるリヤクッション取付部である。
燃料タンク26は、車体フレーム11の構成部材としてのシートレール16、17の上面に付設したタンクステー68、68(手前側の符号68のみ示す。)を介して取り付けられ、この燃料タンク26の上部に前述した気液セパレータ88が設けられ、この気液セパレータ88から上流側排出管90が延び、この上流側排出管90の先端に下流側排出管91が接続され、この下流側排出管91は燃料タンク26の下方に設けたキャニスタ92に接続されることで、燃料タンク26で蒸発した蒸発燃料をキャニスタ92に吸着させることができる。
燃料タンク26は、キャニスタ92の上方に配置されているので、燃料タンク26とキャニスタ92の間を連結し上流側排出管90と下流側排出管91とからなる排出管89の長さを短縮することができる。排出管89の長さを短縮できれば、車両の軽量化およびコンパクト化を図ることができる。
燃料タンク26は、上半体28と下半体29とを上下から突き合わせてなり、上半体28の上面に設けた給油口27から筒状に形成された給油管95が下方に延びている。
給油管95を給油口27の下方に延ばすようにしたので、給油したときに、給油管95の下面95uよりも上方に残っている空気の逃げ場がなくなり、給油管95の下面95uのレベル以上に燃料の油面がこないようにすることができる。
燃料タンク26の内部には、気液セパレータ88が配置されており、この気液セパレータ88は、給油管95の下面95uよりも上方に配置されている。
以下、キャニスタ92の配置構造および取付構造について説明する。
キャニスタ92は、メインフレーム13とアッパフレーム(シートレール16)とサブフレーム18とで囲われた略三角形の空間121に配置されているとともに、車体フレーム11に取り付けられている。
詳細には、アッパフレーム16、17とサブフレーム18、19とが連結する連結部113、114(手前側の符号113のみ示す。)の内側に、略三角形状に形成した補強部材115、116(手前側の符号115のみ示す。)が掛け渡され、これらの補強部材115、116のうちの一方の補強部材115に、締結部材117を介してキャニスタ92の外周を保持するブラケット部118が設けられ、このブラケット部118にキャニスタ92が取り付けられている。
図4は図3の4−4線断面図であり、燃料タンク26の下半体29は、底面131と、左右に対向配置される左右壁132、133と、前後に対向配置される前後の壁134、135と、上半体(図3の符号28)との合わせ面としてのフランジ面136とが備えられており、右壁133に、気液セパレータ88がステー137を介して取り付けられている。
気液セパレータ88は、車幅方向中心線に対し、燃料タンク26の右壁133の側にオフセットして配置されている。なお、気液セパレータ88を燃料タンク26の左壁132にオフセットして配置することは差し支えない。
気液セパレータ88には、この気液セパレータ88から蒸発燃料をキャニスタ92へ導く排出管89が延びている。139は左壁132に取り付けられ排出管89を止める排出管ステーである。
図5は本発明に係る自動二輪車に備えられている気液セパレータの断面図、図6は図5の6−6線断面図、図7は図5の7−7線断面図である。以下、図5〜7を参照して説明を行う。
気液セパレータ88は、円筒形状に形成された円筒部142とこの円筒部142の両開口を塞ぐ蓋部143、144とを有し、円筒部142の軸線Jは水平方向に配置されている。
気液セパレータ88の構成要素としての蓋部のうちの一方の蓋部143に、燃料タンク26内の蒸発燃料を気液セパレータ88内に導入する導入開口145が開けられ、この導入開口145の下方に気液セパレータ88内の液体燃料を燃料タンク26に戻す戻り開口146が開けられている。
円筒部142の軸線Jは、水平方向に配置され、戻り開口146は、導入開口145の下方に配置されているので、気液セパレータ88に液体燃料が入った場合でも、気液セパレータ88に流入した液体燃料を燃料タンク26へ速やかに戻すことができる。
導入開口145が、一方の壁としての右壁133に対向して配置される一方の蓋部としての右蓋部143に形成されるとともに、戻り開口146は、右蓋部143に、且つ、導入開口145の下方に配置されている。導入開口145は、右蓋部143に開けられるとともに、燃料タンク26の右壁133に対向して配置され、排出管89は、気液セパレータ88から燃料タンク26の他方の壁としての左壁132へ延設されている。
排出管89は、円筒部142の軸線Jに略平行に配置され、且つ、気液セパレータ88の両蓋部143、144に渡され、導入開口145が設けられている右壁133の側に排出管89と気液セパレータ88の間を連通する連通孔151が設けられ、この連通孔151は、導入開口145よりも下方で、且つ、戻り開口146よりも上方に設けられている。連通孔151は、排出管89の上下に設ける上連通孔152と下連通孔153とからなる。154は蓋部144に開けられ排出管89が通る排出管孔である。
排出管89と気液セパレータ88の間を連通する連通孔151は、導入開口145よりも下方で、戻り開口146よりも上方に設けられているので、気液セパレータ88に流入した液体燃料を、戻り開口146より燃料タンク26へ戻すことができ、蒸発燃料のみを連通孔151から排出管89へ流れ易くすることができる。つまり、液体燃料の排出管89への流入を一層抑えることができ、導入開口145と燃料タンク26内の間の連通を維持することができる。
液体燃料の排出管89への流入を抑制しつつ燃料タンク26内外の連通が維持されるため、蒸発燃料の処理能力を低下させることはない。
図8は図4の8−8断面図であり、図4を併せて参照し説明を行う。
気液セパレータ88は、燃料タンク26内にステー137により取り付けられ、このステー137は、燃料タンク26を構成する下半体29の右壁133に取り付けられている。
気液セパレータ88は、燃料タンク26内にステー137により取り付けられ、このステー137は、燃料タンク26の右壁133に取り付けられているので、ステー137の長さを短くでき、取付部の軽量化と取付部の剛性確保とを両立させることができる。
加えて、下半体29に取り付けることで、燃料タンク26へ気液セパレータ88の良好な組立性を確保することができる。
以上に述べた自動二輪車の作用を次に述べる。
図9は本発明に係る燃料タンクに設けられている気液セパレータの作用説明図である。
(a)において、車体が右側に傾き、油面Yに気液セパレータ88の一部が浸った状態が示されており、液体燃料は、戻り開口146から矢印aの如く気液セパレータ88内に流入する。そして、気液セパレータ88内に流入した液体燃料の一部は、下連通孔153から排出管89に流入する。
この場合に、蒸発燃料は、導入開口145から気液セパレータ88内に流入し、気液セパレータ88内に流入した蒸発燃料は、上連通孔152から排出管89に流入できるので、車体が右側に傾いたときでも、燃料タンク26内の蒸発燃料をキャニスタ(図3の符号92)に導くことができるとともに、液体燃料のキャニスタ92への流入を抑えることができる。
(b)において、(a)の状態から車体が水平姿勢に戻り、油面Yから気液セパレータ88から離れた状態が示されており、気液セパレータ88内に流入した液体燃料は、図b1の如く下連通孔153から円筒部142へ戻り、b2の如く円筒部142に開けた戻り開口146から燃料タンク26へ戻る。
この場合に、蒸発燃料は、導入開口145から気液セパレータ88内に流入し、気液セパレータ88内に流入した蒸発燃料は、上連通孔152から排出管89に流入し、液体燃料がキャニスタ92へ流入することはない。
車体が左側に傾いたときには、気液セパレータ88は、車体が水平のときに較べて、油面から大きく離れるため、液体燃料のキャニスタ92への流入を一層抑制することができる。
図8を併せて参照して、燃料を蒸発燃料と液体燃料とに分離する気液セパレータ88は、燃料タンク26内に配置され、この気液セパレータ88には、燃料タンク内の蒸発燃料を導入する導入開口145が、燃料タンクの右壁133に対向して配置されている。
通常、燃料タンク内に貯蔵された燃料の油面Yは、導入開口145よりも下方に位置しているため、所定値以上の圧力をもった蒸発燃料は、導入開口145から気液セパレータ88に入り、排出管89を通り、キャニスタ(図3の符号92)へ送られる。
また、一時的に、気液セパレータ88および車体が、燃料タンク右壁133の側に傾動するなどにより、導入開口145に、液体燃料が接するときには、気液セパレータ88の内方に一時的に若干の液体燃料が入る可能性がある。
しかし、蒸発燃料を気液セパレータ88からキャニスタへ導く排出管89は、燃料タンク26の左壁132へ延設されているので、排出管89への液体燃料の流入を抑制することができる。そして、燃料タンク26が、水平方向に傾動すれば、気液セパレータ内に残っている液体燃料は、戻り開口146から燃料タンク26へ戻るため、排出管89への液体燃料の流入は抑制される。
なお、本実施例において、導入開口および戻り開口と対向配置するとともに近接配置する一方の壁は、燃料タンクの右壁としたが、燃料タンクの左壁に配置することは差し支えない。
かかる機能をもつ気液セパレータ88を燃料タンク26内に配置したので、十分な気液分離機能をもたせながら、燃料タンク26の上部をコンパクトにすることができる。
加えて、気液セパレータ88に設けていた燃料漏れ防止バルブなどが不要となり、部品点数を減らすことができる。
図3および図8を参照して、燃料タンク26の上面26uには、給油口27が設けられ、この給油口27の周辺には、上面26uから上方に膨出する膨出部155が設けられ、この膨出部155には、気液セパレータ88および排出管89の一部が配置され、排出管89の中間部161が、気液セパレータ88よりも上方に配置される。
燃料タンクの上面26uには、給油口27が設けられ、この給油口27の周辺には、膨出部155が設けられている。給油口27の周辺に設けた膨出部155を用いて、気液セパレータ88および排出管89を設けたので、燃料を気液分離する機構のコンパクト化を図ることができる。
加えて、排出管の中間部161が、排出管89に形成される連通孔151よりも上方に配置されるので、排出管89内に液体燃料が流入した場合であっても、この液体燃料を速やかに燃料タンク26内に戻すことができる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、鞍乗り型車両に適用することは差し支えない。
本発明は、燃料タンクに、燃料を気液分離させる気液セパレータを備えている自動二輪車に好適である。
本発明に係る自動二輪車の側面図である。 本発明に係る自動二輪車に備えられている蒸発燃料処理装置を示す側面図である。 本発明に係る自動二輪車の要部側面図である。 図3の4−4線断面図である。 本発明に係る自動二輪車に備えられている気液セパレータの断面図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 図4の8−8断面図である。 本発明に係る燃料タンクに設けられている気液セパレータの作用説明図である。
符号の説明
10…自動二輪車、26…燃料タンク、27…給油口、88…気液セパレータ、89…排出管、92…キャニスタ、132…燃料タンクの他方の壁(左壁)、133…燃料タンクの一方の壁(右壁)、137…ステー、142…円筒部、143…一方の蓋部(右)、144…他方の蓋部(左)、145…導入開口、146…戻り開口、151…連通孔、155…膨出部、161…排出管の中間部、J…円筒部の軸線、Y…燃料の油面。

Claims (5)

  1. 燃料を蓄える燃料タンクと、前記燃料の油面よりも上方に設けられ前記燃料を蒸発燃料と液体燃料とに分離する気液セパレータと、この気液セパレータに設けられ前記燃料タンク内の蒸発燃料を前記気液セパレータ内に導入する導入開口および前記気液セパレータ内の液体燃料を前記燃料タンクに戻す戻り開口と、前記気液セパレータから延びており前記蒸発燃料を導く排出管と、この排出管の先端に設けられ前記蒸発燃料を吸着するキャニスタと、が備えられている自動二輪車において、
    前記気液セパレータは、前記燃料タンクの内部に配置され、
    この気液セパレータは、前記燃料タンクの左右壁の一方の壁にオフセットして配置され、
    前記導入開口は、前記燃料タンクの一方の壁に対向して配置され、
    前記排出管は、前記気液セパレータから前記燃料タンクの他方の壁へ延設されていることを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記気液セパレータは、円筒部とこの円筒部の両開口を塞ぐ蓋部とを有し、前記円筒部の軸線は、水平方向に配置され、
    前記導入開口が、前記一方の壁に対向して配置される一方の蓋部に形成されるとともに、前記戻り開口は、前記一方の蓋部に、且つ、前記導入開口の下方に配置されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  3. 前記排出管は、前記円筒部の軸線に略平行に配置され、且つ、前記気液セパレータの両蓋部に渡され、
    前記導入開口が設けられている前記一方の壁面の側に前記排出管と前記気液セパレータの間を連通する連通孔が設けられ、
    この連通孔は、前記導入開口よりも下方で、且つ、前記戻り開口よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項2記載の自動二輪車。
  4. 前記気液セパレータは、前記燃料タンク内にステーにより取り付けられ、このステーは、前記燃料タンクの一方の壁に取り付けられていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の自動二輪車。
  5. 前記燃料タンクの上面には、給油口が設けられ、この給油口の周辺には、前記上面から上方に膨出する膨出部が設けられ、
    この膨出部には、前記気液セパレータおよび前記排出管の一部が配置され、
    前記排出管の中間部が、前記排出管に形成される前記連通孔よりも上方に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の自動二輪車。
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