JPH068867A - 自動二輪車の燃料タンク - Google Patents
自動二輪車の燃料タンクInfo
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- JPH068867A JPH068867A JP16907092A JP16907092A JPH068867A JP H068867 A JPH068867 A JP H068867A JP 16907092 A JP16907092 A JP 16907092A JP 16907092 A JP16907092 A JP 16907092A JP H068867 A JPH068867 A JP H068867A
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- tank
- inlet
- fuel tank
- fuel
- separator
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】燃料タンクの製造コストおよび製造時間を低減
できると共に、タンク容量を増大できるようにしてい
る。 【構成】中央部に凹陥部29が形成されたタンクインナ
28と、頂部にインレット30が設置されたタンクアウ
タ28とが接合して構成され、上記インレットがタンク
キャップ31にて閉塞される自動二輪車の燃料タンク2
6において、上記燃料タンク内に気液分離機能を果すセ
パレータ36が収容され、上記インレットが上記タンク
インナの上記凹陥部方向に延長され、この凹陥部の上記
インレットに対応する部分に、上記インレットから離反
する方向に窪んだ窪み部48が形成されたものである。
できると共に、タンク容量を増大できるようにしてい
る。 【構成】中央部に凹陥部29が形成されたタンクインナ
28と、頂部にインレット30が設置されたタンクアウ
タ28とが接合して構成され、上記インレットがタンク
キャップ31にて閉塞される自動二輪車の燃料タンク2
6において、上記燃料タンク内に気液分離機能を果すセ
パレータ36が収容され、上記インレットが上記タンク
インナの上記凹陥部方向に延長され、この凹陥部の上記
インレットに対応する部分に、上記インレットから離反
する方向に窪んだ窪み部48が形成されたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車に揮発燃
料捕捉装置が設置された結果、形状変更が必要となった
自動二輪車の燃料タンクに関する。
料捕捉装置が設置された結果、形状変更が必要となった
自動二輪車の燃料タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車には、燃料タンク内にて発生
した揮発燃料を、キャニスタ内の活性炭にて吸着捕捉し
て大気中へ放出させないようにした揮発燃料捕捉装置
(エバポレーション装置)が設置されたものがある。こ
の揮発燃料捕捉装置では、燃料タンク内の揮発燃料がエ
バポレーションパイプを介してキャニスタへ導かれる
が、自動二輪車の走行中に燃料タンク内の液体燃料がキ
ャニスタへ導入されないように、燃料タンク内にセパレ
ータを設置したものがある。つまり、燃料タンク内の揮
発燃料が溜り易い位置にセパレータを設置し、このセパ
レータにエバポレーションパイプを接続させ、車両走行
中にセパレータにより燃料の気液を分離して、気体燃料
のみをキャニスタへ導いて、キャニスタの健全性を図っ
ている。
した揮発燃料を、キャニスタ内の活性炭にて吸着捕捉し
て大気中へ放出させないようにした揮発燃料捕捉装置
(エバポレーション装置)が設置されたものがある。こ
の揮発燃料捕捉装置では、燃料タンク内の揮発燃料がエ
バポレーションパイプを介してキャニスタへ導かれる
が、自動二輪車の走行中に燃料タンク内の液体燃料がキ
ャニスタへ導入されないように、燃料タンク内にセパレ
ータを設置したものがある。つまり、燃料タンク内の揮
発燃料が溜り易い位置にセパレータを設置し、このセパ
レータにエバポレーションパイプを接続させ、車両走行
中にセパレータにより燃料の気液を分離して、気体燃料
のみをキャニスタへ導いて、キャニスタの健全性を図っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、燃料タンク
内にセパレータを設置すると、燃料タンクのタンクアウ
タ頂部に設置されたインレットの軸長を延長して、燃料
タンク内の過充填空間を充分に確保しなければならな
い。つまり、インレットの軸長が短かくて過充填空間が
不充分であると、燃料タンク内における燃料の液面がセ
パレータに達してしまい、セパレータが燃料に浸って気
液分離ができず、液体燃料がキャニスタへ導かれてキャ
ニスタの健全性が損われるおそれがあるからである。
内にセパレータを設置すると、燃料タンクのタンクアウ
タ頂部に設置されたインレットの軸長を延長して、燃料
タンク内の過充填空間を充分に確保しなければならな
い。つまり、インレットの軸長が短かくて過充填空間が
不充分であると、燃料タンク内における燃料の液面がセ
パレータに達してしまい、セパレータが燃料に浸って気
液分離ができず、液体燃料がキャニスタへ導かれてキャ
ニスタの健全性が損われるおそれがあるからである。
【0004】しかし、燃料タンクのタンクインナには中
央部に、メインフレームを逃げるための凹陥部が形成さ
れているので、上述のようにインレットの軸長を延長す
ると、このインレットの先端が上記タンクインナの凹陥
部に接近し過ぎたり、干渉してしまうことがある。この
ため、タンクインナの成形型を変更して、タンクインナ
の形状を変更する必要があり、燃料タンクの製造に多大
なコストと時間が必要となってしまう。
央部に、メインフレームを逃げるための凹陥部が形成さ
れているので、上述のようにインレットの軸長を延長す
ると、このインレットの先端が上記タンクインナの凹陥
部に接近し過ぎたり、干渉してしまうことがある。この
ため、タンクインナの成形型を変更して、タンクインナ
の形状を変更する必要があり、燃料タンクの製造に多大
なコストと時間が必要となってしまう。
【0005】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、燃料タンクの製造コストおよび時間を低
減できると共に、タンク容量を増大できる自動二輪車の
燃料タンクを提供することを目的とする。
たものであり、燃料タンクの製造コストおよび時間を低
減できると共に、タンク容量を増大できる自動二輪車の
燃料タンクを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、中央部に凹
陥部が形成されたタンクインナと、頂部にインレットが
設置されたタンクアウタとが接合して構成され、上記イ
ンレットがタンクキャップにて閉塞される自動二輪車の
燃料タンクにおいて、上記燃料タンク内に気液分離機能
を果すセパレータが収容され、上記インレットが上記タ
ンクインナの上記凹陥部方向に延長され、この凹陥部の
上記インレットに対応する部分がこのインレットから離
反する方向に窪んで構成されたものである。
陥部が形成されたタンクインナと、頂部にインレットが
設置されたタンクアウタとが接合して構成され、上記イ
ンレットがタンクキャップにて閉塞される自動二輪車の
燃料タンクにおいて、上記燃料タンク内に気液分離機能
を果すセパレータが収容され、上記インレットが上記タ
ンクインナの上記凹陥部方向に延長され、この凹陥部の
上記インレットに対応する部分がこのインレットから離
反する方向に窪んで構成されたものである。
【0007】
【作用】したがって、この発明に係る自動二輪車の燃料
タンクによれば、タンクインナの凹陥部にはインレット
に対応した部分が、このインレットから離反する方向に
予め窪んで構成されたので、セパレータを内設してイン
レットの軸方向長さを延長する燃料タンクを製造する場
合であっても、その都度タンクインナの成形型を変えて
タンクインナの形状を全体として変更する必要がない。
このため、燃料タンクの製造コストおよび製造時間を低
減できる。
タンクによれば、タンクインナの凹陥部にはインレット
に対応した部分が、このインレットから離反する方向に
予め窪んで構成されたので、セパレータを内設してイン
レットの軸方向長さを延長する燃料タンクを製造する場
合であっても、その都度タンクインナの成形型を変えて
タンクインナの形状を全体として変更する必要がない。
このため、燃料タンクの製造コストおよび製造時間を低
減できる。
【0008】また、タンクインナの凹陥部の一部がイン
レットから離反、つまりタンクアウタから離反して構成
されたので、その分燃料タンクの容積を増大できる。
レットから離反、つまりタンクアウタから離反して構成
されたので、その分燃料タンクの容積を増大できる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0010】図1は、この発明に係る自動二輪車の燃料
タンクを示す縦断面図であり、図2は図1の自動二輪車
を示す全体側面図である。図3は、図2の一部を破断し
て示す部分側面図である。
タンクを示す縦断面図であり、図2は図1の自動二輪車
を示す全体側面図である。図3は、図2の一部を破断し
て示す部分側面図である。
【0011】図2および図3に示すように、自動二輪車
の車体フレーム10は、前端部にヘッドパイプ11が固
着されたメインフレーム12を有する。このメインフレ
ーム12は、前方に向かい斜め上方に傾斜して構成さ
れ、後部が下方へ向ってスイングアームピボット部13
に固着される。また、上記ヘッドパイプ11には、ダウ
ンチューブ14が固着され、このダウンチューブ14か
らロアチューブ15が後方へ向って延び、このロアチュ
ーブ15がスイングアームピボット部13に固着され
る。これらメインフレーム12、ダウンチューブ14お
よびロアチューブ15に囲まれた空間にエンジン16が
搭載される。
の車体フレーム10は、前端部にヘッドパイプ11が固
着されたメインフレーム12を有する。このメインフレ
ーム12は、前方に向かい斜め上方に傾斜して構成さ
れ、後部が下方へ向ってスイングアームピボット部13
に固着される。また、上記ヘッドパイプ11には、ダウ
ンチューブ14が固着され、このダウンチューブ14か
らロアチューブ15が後方へ向って延び、このロアチュ
ーブ15がスイングアームピボット部13に固着され
る。これらメインフレーム12、ダウンチューブ14お
よびロアチューブ15に囲まれた空間にエンジン16が
搭載される。
【0012】ヘッドパイプ11にはフロントフォークア
ッセンブリ17が、左右方向に揺動可能に支持される。
このフロントフォークアッセンブリ17の下端部に前輪
18が軸支され、上端部にハンドルバー19が固着され
る。
ッセンブリ17が、左右方向に揺動可能に支持される。
このフロントフォークアッセンブリ17の下端部に前輪
18が軸支され、上端部にハンドルバー19が固着され
る。
【0013】一方、スイングアームピボット部13にス
イングアーム20が、上下方向に揺動自在に支持され、
このスイングアーム20の自由端部に後輪21が軸支さ
れる。後輪21は、動力伝達機構を介してエンジン16
により駆動される。また、スイングアーム20は、リア
クッションユニット22を介して車体フレーム10のシ
ートレール23に緩衝懸架される。
イングアーム20が、上下方向に揺動自在に支持され、
このスイングアーム20の自由端部に後輪21が軸支さ
れる。後輪21は、動力伝達機構を介してエンジン16
により駆動される。また、スイングアーム20は、リア
クッションユニット22を介して車体フレーム10のシ
ートレール23に緩衝懸架される。
【0014】シートレール23は、シートピラー24に
より補強されてシート25を支持するが、図3および図
4に示すように、メインフレーム12と共に車両前方へ
延びてヘッドパイプ11に固着される。シート25の前
方に燃料タンク26が配置され、この燃料タンク26が
メインフレーム12によって支持される。
より補強されてシート25を支持するが、図3および図
4に示すように、メインフレーム12と共に車両前方へ
延びてヘッドパイプ11に固着される。シート25の前
方に燃料タンク26が配置され、この燃料タンク26が
メインフレーム12によって支持される。
【0015】燃料タンク26は、図1および図3から図
7に示すように、タンクアウタ27とタンクインナ28
とを接合して構成され、タンクインナ28は、左右方向
中央部に凹陥部29が、燃料タンク26の長手方向に延
びて形成される。この凹陥部29は、メインフレーム1
2を逃げるためのメイン湾曲面29Aと、シートレール
23を逃げるためのサブ湾曲面29Bとが連続して構成
される。
7に示すように、タンクアウタ27とタンクインナ28
とを接合して構成され、タンクインナ28は、左右方向
中央部に凹陥部29が、燃料タンク26の長手方向に延
びて形成される。この凹陥部29は、メインフレーム1
2を逃げるためのメイン湾曲面29Aと、シートレール
23を逃げるためのサブ湾曲面29Bとが連続して構成
される。
【0016】また、燃料タンク26のタンクアウタ27
における頂部には、注油口としてのインレット30が内
設される。このインレット30にタンクキャップ31
(図1)が着脱自在に装着されて、インレット30が閉
塞される。このタンクキャップ31は、燃料タンク26
内が負圧になったときにのみ燃料タンク26内へ大気が
流入するよう構成されて、燃料がキャブレタ32(図
1)へスムーズに流れるよう考慮されている。
における頂部には、注油口としてのインレット30が内
設される。このインレット30にタンクキャップ31
(図1)が着脱自在に装着されて、インレット30が閉
塞される。このタンクキャップ31は、燃料タンク26
内が負圧になったときにのみ燃料タンク26内へ大気が
流入するよう構成されて、燃料がキャブレタ32(図
1)へスムーズに流れるよう考慮されている。
【0017】ここで、キャブレタ32は吸気管33を介
してエンジン16に接続され、エアクリーナ34からの
空気と燃料タンク26からの燃料とにより混合気を生成
してエンジンへ供給する。
してエンジン16に接続され、エアクリーナ34からの
空気と燃料タンク26からの燃料とにより混合気を生成
してエンジンへ供給する。
【0018】さて、上述のような自動二輪車に、図2お
よび図3に示す揮発燃料捕捉装置(エバポレーション装
置)が設置される。この揮発燃料捕捉装置は、燃料タン
ク26内にて発生した揮発燃料が大気中へ放出するのを
防止する装置であって、キャニスタ35、セパレータ3
6およびロールオーババルブ37並びに各種のパイプを
有して構成される。
よび図3に示す揮発燃料捕捉装置(エバポレーション装
置)が設置される。この揮発燃料捕捉装置は、燃料タン
ク26内にて発生した揮発燃料が大気中へ放出するのを
防止する装置であって、キャニスタ35、セパレータ3
6およびロールオーババルブ37並びに各種のパイプを
有して構成される。
【0019】セパレータ36は、セパレータ本体36A
およびセパレータパイプ36Bを有して成る。セパレー
タ本体36Aは、燃料タンク26内で揮発燃料が滞留し
易い場所に設置されて、自動二輪車の走行中に気液分離
機能を果す。また、セパレータパイプ36Bは、セパレ
ータ本体36Aから後方へ延び、タンクインナ28の凹
陥部29におけるメイン凹陥部29Aを貫通して、燃料
タンク26外へ至る。セパレータ36は、タンクインナ
28に固着されてセパレータパイプ36Bをクランプす
るクランプブラケット38Bにより燃料タンク26内に
支持される。
およびセパレータパイプ36Bを有して成る。セパレー
タ本体36Aは、燃料タンク26内で揮発燃料が滞留し
易い場所に設置されて、自動二輪車の走行中に気液分離
機能を果す。また、セパレータパイプ36Bは、セパレ
ータ本体36Aから後方へ延び、タンクインナ28の凹
陥部29におけるメイン凹陥部29Aを貫通して、燃料
タンク26外へ至る。セパレータ36は、タンクインナ
28に固着されてセパレータパイプ36Bをクランプす
るクランプブラケット38Bにより燃料タンク26内に
支持される。
【0020】キャニスタ35は、シートレール23に固
定されたバッテリブラケット39に、キャニスタブラケ
ット40を介して2台設置される。この2台のキャニス
タ35が、キャニスタバント41によって一体化され
る。各キャニスタ35は、内部に活性炭を充填したもの
であり、セパレータ36のセパレータパイプ36Bにエ
バポレーションパイプ42を介して接続されて、活性炭
が揮発燃料を吸着する。
定されたバッテリブラケット39に、キャニスタブラケ
ット40を介して2台設置される。この2台のキャニス
タ35が、キャニスタバント41によって一体化され
る。各キャニスタ35は、内部に活性炭を充填したもの
であり、セパレータ36のセパレータパイプ36Bにエ
バポレーションパイプ42を介して接続されて、活性炭
が揮発燃料を吸着する。
【0021】また、各キャニスタ35は、パージパイプ
43を介して吸気管33に接続されて、吸気管33内の
負圧がキャニスタ35に作用可能に設けられる。さら
に、各キャニスタ35にドレンホース44が接続され
て、揮発燃料中に混入された水分が分離して排出され
る。
43を介して吸気管33に接続されて、吸気管33内の
負圧がキャニスタ35に作用可能に設けられる。さら
に、各キャニスタ35にドレンホース44が接続され
て、揮発燃料中に混入された水分が分離して排出され
る。
【0022】上記ロールオーババルブ37は、エバポレ
ーションパイプ42に配設され、自動二輪車の転倒時に
閉弁されて、液体燃料が燃料タンク26内からエバポレ
ーションパイプ42を経てキャニスタ35内へ流入する
のを防止し、キャニスタ35の健全性を図るものであ
る。このロールオーババルブ37は、図4および図5に
示すバルブブラケット50および51によって、シート
レール23に固定される。なお、バッテリブラケット3
9にバッテリ45が支持される。
ーションパイプ42に配設され、自動二輪車の転倒時に
閉弁されて、液体燃料が燃料タンク26内からエバポレ
ーションパイプ42を経てキャニスタ35内へ流入する
のを防止し、キャニスタ35の健全性を図るものであ
る。このロールオーババルブ37は、図4および図5に
示すバルブブラケット50および51によって、シート
レール23に固定される。なお、バッテリブラケット3
9にバッテリ45が支持される。
【0023】上述のような揮発燃料捕捉装置では、エン
ジン16の停止時に燃料タンク26内にて発生した揮発
燃料をセパレータ36、ロールオーババルブ37および
エバポレーションパイプ42を経てキャニスタ35へ導
き、このキャニスタ35内の活性炭にて、その揮発燃料
を吸着し捕捉している。エンジン16の運転時には吸気
管33内が負圧になるので、パージパイプ43を経てキ
ャニスタ35内も負圧となる。このため、キャニスタ3
5の活性炭にて吸着捕捉された揮発燃料は、ドレンホー
ス44から吸い込まれた空気と共に、パージパイプ43
を経て吸気管33内へ導入され、エンジン16にて燃焼
される。
ジン16の停止時に燃料タンク26内にて発生した揮発
燃料をセパレータ36、ロールオーババルブ37および
エバポレーションパイプ42を経てキャニスタ35へ導
き、このキャニスタ35内の活性炭にて、その揮発燃料
を吸着し捕捉している。エンジン16の運転時には吸気
管33内が負圧になるので、パージパイプ43を経てキ
ャニスタ35内も負圧となる。このため、キャニスタ3
5の活性炭にて吸着捕捉された揮発燃料は、ドレンホー
ス44から吸い込まれた空気と共に、パージパイプ43
を経て吸気管33内へ導入され、エンジン16にて燃焼
される。
【0024】ところで、上述のように、燃料タンク26
内にセパレータ36を設置すると、このセパレータ36
が液体燃料に浸ってしまって、キャニスタ35へ燃料タ
ンク26内の液体燃料が供給されるおそれがあるので、
燃料タンク26内の液体燃料液面Aを下げて過充填空間
46を充分確保する必要がある。この過充填空間46を
充分確保するために、インレット30の軸方向長さがタ
ンクインナ28の凹陥部29方向へ延長して構成され
る。図1中の符号47は、従来のインレットのインレッ
ト先端部を示す。
内にセパレータ36を設置すると、このセパレータ36
が液体燃料に浸ってしまって、キャニスタ35へ燃料タ
ンク26内の液体燃料が供給されるおそれがあるので、
燃料タンク26内の液体燃料液面Aを下げて過充填空間
46を充分確保する必要がある。この過充填空間46を
充分確保するために、インレット30の軸方向長さがタ
ンクインナ28の凹陥部29方向へ延長して構成され
る。図1中の符号47は、従来のインレットのインレッ
ト先端部を示す。
【0025】この実施例のインレット30の軸方向長さ
の延長に伴い、凹陥部29のメイン湾曲面29Aには、
インレット30の先端部に対応する部分に窪み部48が
成形型により予め成形されている。この窪み部48は、
インレット30の先端部と略平行に形成されて、インレ
ット30の先端部との過度の接近や干渉が防止される。
なお、符号49は、従来のインレット先端部47に対応
した従来のタンクインナの凹陥部を示す。
の延長に伴い、凹陥部29のメイン湾曲面29Aには、
インレット30の先端部に対応する部分に窪み部48が
成形型により予め成形されている。この窪み部48は、
インレット30の先端部と略平行に形成されて、インレ
ット30の先端部との過度の接近や干渉が防止される。
なお、符号49は、従来のインレット先端部47に対応
した従来のタンクインナの凹陥部を示す。
【0026】上記実施例によれば、燃料タンク26のタ
ンクインナ28における凹陥部29のメイン湾曲面29
Aに窪み部48が形成されたので、インレット30の軸
方向長さを延長できる。この結果、燃料タンク26内の
液体燃料液面Aが下がって過充填空間46が増大し、セ
パレータ36のセパレート本体36Aをこの過充填空間
46内に配設できるので、セパレータ36からエバポレ
ーションパイプ42を介してキャニスタ35へ液体燃料
が導かれることがない。このため、キャニスタ35の活
性炭の健全性を確保できる。
ンクインナ28における凹陥部29のメイン湾曲面29
Aに窪み部48が形成されたので、インレット30の軸
方向長さを延長できる。この結果、燃料タンク26内の
液体燃料液面Aが下がって過充填空間46が増大し、セ
パレータ36のセパレート本体36Aをこの過充填空間
46内に配設できるので、セパレータ36からエバポレ
ーションパイプ42を介してキャニスタ35へ液体燃料
が導かれることがない。このため、キャニスタ35の活
性炭の健全性を確保できる。
【0027】また、上記窪み部48は、タンクインナ2
8の成形型にて予め成形されたので、セパレータ36を
設置する燃料タンク26と、セパレータ36を設置しな
い燃料タンクとにおいて、タンクインナ28の成形型を
異ならせてタンクインナ28の形状を変更する必要がな
い。この結果、セパレータ36を設置する燃料タンク2
6を短時間かつ低コストにて製造できる。
8の成形型にて予め成形されたので、セパレータ36を
設置する燃料タンク26と、セパレータ36を設置しな
い燃料タンクとにおいて、タンクインナ28の成形型を
異ならせてタンクインナ28の形状を変更する必要がな
い。この結果、セパレータ36を設置する燃料タンク2
6を短時間かつ低コストにて製造できる。
【0028】と同時に、タンクインナ28に予め窪み部
48が型成形されたため、インレット30の延長の自由
度が増大する。このため、軸方向長さの異なるインレッ
ト30を設置して、種類の異なる燃料タンク26を製造
する場合に、インレット30の先端部とタンクインナ2
8の凹陥部29との干渉等を考慮する必要がなく、この
点からも燃料タンク26の製造コストおよび製造時間を
低減できる。
48が型成形されたため、インレット30の延長の自由
度が増大する。このため、軸方向長さの異なるインレッ
ト30を設置して、種類の異なる燃料タンク26を製造
する場合に、インレット30の先端部とタンクインナ2
8の凹陥部29との干渉等を考慮する必要がなく、この
点からも燃料タンク26の製造コストおよび製造時間を
低減できる。
【0029】さらに、タンクインナ28の凹陥部29に
おけるメイン湾曲面29Aに窪み部48が形成されて、
このメイン湾曲面29Aがインレット30から離反する
方向、つまりタンクアウタ27から離れる方向に形状が
変更されたので、その分フューエルタンク26の容積を
増大できる。
おけるメイン湾曲面29Aに窪み部48が形成されて、
このメイン湾曲面29Aがインレット30から離反する
方向、つまりタンクアウタ27から離れる方向に形状が
変更されたので、その分フューエルタンク26の容積を
増大できる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る自動二輪
車の燃料タンクによれば、燃料タンク内に気液分離機能
を果すセパレータが収容され、タンクアウタに設置され
たインレットがタンクインナの凹陥部方向に延長され、
この凹陥部の上記インレットに対応する部分がインレッ
トから離反する方向に窪んで構成されたので、燃料タン
ク内にセパレータを設置する燃料タンクにあっても製造
コストおよび製造時間を低減できると共に、タンク容量
も増大できる。
車の燃料タンクによれば、燃料タンク内に気液分離機能
を果すセパレータが収容され、タンクアウタに設置され
たインレットがタンクインナの凹陥部方向に延長され、
この凹陥部の上記インレットに対応する部分がインレッ
トから離反する方向に窪んで構成されたので、燃料タン
ク内にセパレータを設置する燃料タンクにあっても製造
コストおよび製造時間を低減できると共に、タンク容量
も増大できる。
【図1】この発明に係る自動二輪車の燃料タンクの一実
施例を示す縦断面図。
施例を示す縦断面図。
【図2】図1の燃料タンクが適用された自動二輪車を示
す全体側面図。
す全体側面図。
【図3】図2の一部を破断して示す部分側面図。
【図4】図3の燃料タンクの一部を切り欠いて示す半平
面図。
面図。
【図5】図3のV−V線に沿う半端面図。
【図6】図3のVI−VI線に沿う半端面図。
【図7】図3のVII −VII 線に沿う半端面図。
26 燃料タンク 27 タンクアウタ 28 タンクインナ 29 凹陥部 29A メイン湾曲面 29B サブ湾曲面 30 インレット 31 タンクキャップ 36 セパレータ 48 窪み部
Claims (1)
- 【請求項1】 中央部に凹陥部が形成されたタンクイン
ナと、頂部にインレットが設置されたタンクアウタとが
接合して構成され、上記インレットがタンクキャップに
て閉塞される自動二輪車の燃料タンクにおいて、上記燃
料タンク内に気液分離機能を果すセパレータが収容さ
れ、上記インレットが上記タンクインナの上記凹陥部方
向に延長され、この凹陥部の上記インレットに対応する
部分がこのインレットから離反する方向に窪んで構成さ
れたことを特徴とする自動二輪車の燃料タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16907092A JPH068867A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 自動二輪車の燃料タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16907092A JPH068867A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 自動二輪車の燃料タンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068867A true JPH068867A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15879773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16907092A Pending JPH068867A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 自動二輪車の燃料タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068867A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010070102A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
JP2010236395A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗り型車両のキャニスタの配置構造 |
JP2012206530A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Honda Motor Co Ltd | 自動二輪車のキャニスタの配置構造 |
WO2017134834A1 (ja) | 2016-02-05 | 2017-08-10 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗型車両の燃料タンク構造 |
JP2018030440A (ja) * | 2016-08-24 | 2018-03-01 | 川崎重工業株式会社 | 鞍乗型車両 |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP16907092A patent/JPH068867A/ja active Pending
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JP2018030440A (ja) * | 2016-08-24 | 2018-03-01 | 川崎重工業株式会社 | 鞍乗型車両 |
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