JP2013065754A - リアクトル装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コイルの端面に当接する絶縁部材に、相互に接続されている端部14,16を受けいれて取り囲む内壁40と、内壁から距離を隔てた位置で内壁を取り囲む外壁44を形成しておく。相互に接続されている端部は、コイルの端面からコイルの伸張方向に突出させる。相互に接続されている端部が内壁の内側に収容され、外部から2重に絶縁される。接続されている端部同士とケース間の沿面距離も増大する。
【選択図】図2
Description
特許文献1の技術では、その公報の図1に示されているように、相互に接続されている端部同士がコイルの外周面からコイルの半径方向の外側に向けて伸張しており、その接続部分を収容しておくケースが大型化する。また、ケースと接続部分を絶縁しておく絶縁部材が必要とされる。特許文献1の技術では、接続部分を絶縁しておく絶縁部材とケースの詳細を記載していない。
絶縁部材には、接続されている端部同士を受けいれて取り囲む内壁と、内壁から距離を隔てた位置で内壁を取り囲む外壁が形成されている。
組み立て終わったリアクトル装置では、並置されている一対のコイルの端面に絶縁部材が当接し、相互に接続されている端部が内壁の内側に収容されている。
(特徴1)一対のコイルは、端面が同一面内に揃う関係で並置されている。
(特徴2)同一面内に揃っている端面側のコイルの端部同士が溶接されている。
(特徴3)溶接されている端部同士は、コイルの上面側に位置している。
(特徴4)溶接されている端部同士は、コイル外においてU字状に伸びているコアの上方に位置している。
(特徴5)コイルの底面側は、樹脂を介して、ケース内面に位置決めされている。
図中の2は第1コイルであり、断面が扁平長方形をしている銅線をエッジワイズ巻きしたものである。銅線の表面は絶縁材で被覆されている。第1コイル2はA方向に伸張しており、中空部10を備えている。図中の4は第2コイルであり、第1コイル2と同じ銅線で形成されている。第2コイル4もA方向に伸張しており、中空部12を備えている。第1コイル2と第2コイル4は並置されており、第1コイル2の端面11と第2コイル4の端面13は、同一面内に揃っている。
第1コイル2の端面11側の端部14と、第2コイル4の端面13側の端部16は、重ね合わされた状態で溶接されている。端部14と端部16の溶接箇所では、表面を被覆していた絶縁材が損傷しており、表面での絶縁が得られていない。端部14と端部16が接続されているために、第1コイル2と第2コイル4は直列に接続されている。他方の端部6と8の間に電圧をかけると、第1コイル2と第2コイル4の直列回路に電流が流れる。
また組み立てが終了すると、第1ボビン20の端面28が第1コイル2の端面11と第2コイル4の端面13に当接する。同様に、図示しない第2ボビンの端面が端部6側の第1コイル2の端面と端部8側の第2コイル4の端面に当接する。
図3は、収容部34に端部14,16を収容した状態を示している。内壁40と外壁44によって、溶接された端部14,16が図示しないケース(外壁44の上面に当接している)から2重に絶縁されていることがわかる。ケースは外壁44の上面に接することから、溶接された端部14,16からケースまでの沿面距離(絶縁体の表面に沿った距離)は、溶接された端部14,16からCで示す位置までの距離となる。内壁40と外壁44の間に形成されている開口38によって、溶接された端部14,16からケースまでの沿面距離は、図中の2×D分だけ拡大されていることがわかる。
なお端部14,16の下方では、内壁40と外壁44の2重構造が確保されていない。端部14,16とケースが接近している部分に、内壁40と外壁44の2重構造が配置されれば、2重構造による絶縁信頼性が確保される。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:第1コイル
4:第2コイル
6:端部
8:端部
10:中空部
11:端面
12:中空部
13:端面
14:端部
16:端部
20:ボビン
22:第1コア
24:第2コア
26:U字状コア
28:端面
30:曲面部
32:段差
34:収容部
36:平面部
38:開口
40:内壁
42:開口
44:外壁
Claims (1)
- 少なくとも一対のコイルと絶縁部材を備えているリアクトル装置であり、
一対のコイルは並置されており、各コイルの一方の端部同士が接続されており、接続されている端部同士がコイルの端面からコイルの伸張方向に突出しており、
絶縁部材に、接続されている端部同士を受けいれて取り囲む内壁と、内壁から距離を隔てた位置で内壁を取り囲む外壁が形成されており、
並置されている一対のコイルの端面に絶縁部材が当接し、接続されている端部同士が内壁の内側に収容されていることを特徴とするリアクトル装置。
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- 2011-09-20 JP JP2011204305A patent/JP5903817B2/ja active Active
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