JP2013058510A - ノズル交換用治具およびノズル交換方法 - Google Patents

ノズル交換用治具およびノズル交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動機構を必要とせずに簡便な構成で吸着ノズルの交換を自動的に行うことができるノズル交換用治具およびノズル交換方法を提供する。
【解決手段】実装ヘッドに嵌脱自在に装着される吸着ノズル14Bを自動的に交換するために用いられるノズル交換用治具を、吸着ノズル14Bが嵌入可能で且つ吸着ノズル14Bに設けられた鍔状部14dのノズル軸廻りの回転を許容する嵌入空間である収納凹部43と、収納凹部43に設けられ鍔状部14dの下面に当接して上下方向位置を保持するノズル保持面43cと、収納凹部43を覆って設けられ吸着ノズル14Bを上昇させる上昇動作時に鍔状部14dを部分的に係止可能な係止部材としての蓋部材41と、蓋部材41に収納凹部43の上方に位置して設けられ鍔状部14dがノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において上下方向に挿通可能な開口部42とを備えた構成とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子部品実装装置において吸着ノズルを自動的に交換するために用いられるノズル交換用治具およびこのノズル交換用治具を用いたノズル交換方法に関するものである。
電子部品を基板に実装する電子部品実装装置では、部品供給部に収納された電子部品を真空吸着により保持する吸着ノズルを備えた実装ヘッドによって取り出して基板へ移送搭載する部品実装動作が反復して実行される。同一基板に実装される電子部品の種類は多岐にわたるため部品実装動作を反復実行する過程において、実装ヘッドに装着される吸着ノズルを対象部品に応じて脱着し取り換えるノズル交換作業が行われる。このノズル交換の対象となる吸着ノズルには、実装対象の部品を吸着保持するための部品用ノズルに加えて、基板下受けに用いられる下受けピンを自動配置するために用いられる下受けピン用ノズルがある。このような吸着ノズルのノズル交換作業を自動的に行わせるため、複数種類の吸着ノズルを所定配列で収納して吸着ノズルの交換を自動的に行わせることが可能なノズル交換装置が設けられた電子部品実装装置が知られている(例えば特許文献1参照)。ノズル交換に際しては、実装ヘッドがノズル交換装置にアクセスして、所定のノズル交換動作を行うことにより人手を要することなくノズル交換が自動的に実行される。
特開平11−150396号公報
しかしながら、上述の特許文献例に示す先行技術においては、ノズル交換装置が有するノズル交換機構の構成に起因して、次のような難点があった。すなわち先行技術例においては、ノズル交換装置は吸着ノズルに設けられた鍔状部が上下に挿通可能な開口部を備えたシャッター部材をスライドさせるシャッター機構によってノズル交換を実行する構成となっており、鍔状部に開口部を一致させることにより実装ヘッドと吸着ノズルとの結合を可能とし、鍔状部を開口部から外れた範囲に位置させることにより鍔状部をシャッター部材によって係止して、実装ヘッドと吸着ノズルとを分離させるようにしている。
このため従来構成のノズル交換装置においては、シャッター部材をスライドさせるための専用の駆動機構を必要としており、駆動用のシリンダやガイド部品などの機構部品を配設するためのスペースを必要として装置コンパクト化を阻害するとともに、設備コストを増大させる結果となっていた。さらに先行技術においては、自動交換の対象とすることが可能な吸着ノズルの種類や数量が限られており、前述の下受けピン用ノズルなど異種の吸着ノズルを対象とすることが困難であった。このため、吸着ノズルの種類や数量の増加に対応して後付け対応が可能な、簡便な構成のノズル交換用治具およびノズル交換方法が望まれていた。
そこで本発明は、駆動機構を必要とせずに簡便な構成で吸着ノズルの交換を自動的に行うことができるノズル交換用治具およびノズル交換方法を提供することを目的とする。
本発明のノズル交換用治具は、電子部品実装装置の実装ヘッドに嵌脱自在に装着される吸着ノズルを自動的に交換するために用いられるノズル交換用治具であって、前記実装ヘッドは、前記吸着ノズルを昇降させる昇降機構、前記吸着ノズルをノズル軸廻りに回転させる回転機構および前記吸着ノズルを軸線方向に離脱させる引き抜き力に抗して所定のクランプ力で保持可能なクランプ機構を有しており、前記電子部品実装装置に設定されたノズル交換位置に固定される本体部と、前記本体部に設けられ前記吸着ノズルが嵌入可能で且つ前記吸着ノズルに設けられた鍔状部の前記ノズル軸廻りの少なくとも所定の角度範囲内での回転を許容する嵌入空間と、前記嵌入空間に設けられ前記鍔状部の下面に当接して前記吸着ノズルの上下方向位置を保持するノズル保持面と、前記嵌入空間を覆って設けられ前記実装ヘッドによって前記吸着ノズルを上昇させる上昇動作時に前記鍔状部を部分的に係止可能な係止部材と、前記係止部材に前記嵌入空間の上方に位置して設けられ前記鍔状部がノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において上下方向に挿通可能な開口部とを備え、前記吸着ノズルが未装着の前記実装ヘッドを前記ノズル保持面に保持された吸着ノズルに対して下降させて下方に押圧することによりこの吸着ノズルを前記実装ヘッドに嵌合させて前記クランプ機構によってクランプし、前記吸着ノズルが装着された前記実装ヘッドを、前記鍔状部がノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において前記開口部を介して下降させ、次いで前記実装ヘッドを前記鍔状部が前記係止部材によって部分的に係止される位置に回転させた後に上昇させることにより前記鍔状部を前記係止部材によって係止して前記吸着ノズルをこの実装ヘッドから離脱させる。
本発明のノズル交換方法は、電子部品実装装置の実装ヘッドに嵌脱自在に装着される吸着ノズルをノズル交換用治具を用いて自動的に交換するノズル交換方法であって、前記実装ヘッドは、前記吸着ノズルを昇降させる昇降機構、前記吸着ノズルをノズル軸廻りに回転させる回転機構および前記吸着ノズルを軸線方向に離脱させる引き抜き力に抗する所定のクランプ力で保持可能なクランプ機構を有しており、前記ノズル交換用治具は、前記電子部品実装装置に設定されたノズル交換位置に固定される本体部と、前記本体部に設けられ前記吸着ノズルが嵌入可能で且つ前記吸着ノズルに設けられた鍔状部の前記ノズル軸廻りの少なくとも所定の角度範囲内での回転を許容する嵌入空間と、前記嵌入空間に設けられ前記鍔状部の下面に当接して前記吸着ノズルの上下方向位置を保持するノズル保持面と、前記嵌入空間を覆って設けられ前記実装ヘッドによって前記吸着ノズルを上昇させる上昇動作時に前記鍔状部を部分的に係止可能な係止部材と、前記係止部材に前記嵌入空間の上方に位置して設けられ前記鍔状部がノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において上下方向に挿通可能な開口部とを備え、前記吸着ノズルを前記実装ヘッドに装着するノズル装着動作は、前記吸着ノズルを前記開口部を介して前記嵌入空間に挿入して前記鍔状部を前記ノズル保持面に支持させるノズル挿入工程と、前記吸着ノズルが未装着の前記実装ヘッドを前記ノズル保持面に支持された吸着ノズルに対して下降させて下方に押圧することによりこの吸着ノズルを前記実装ヘッドに嵌合させて前記クランプ機構によってクランプするノズルクランプ工程と、前記吸着ノズルを前記所定の回転位置に回転させた状態で前記実装ヘッドを上昇させることにより、前記鍔状部を前記開口部を挿通させてこの吸着ノズルを前記実装ヘッドとともに上昇させるノズル上昇行程とを含み、前記吸着ノズルを前記実装ヘッドから離脱させるノズル離脱動作は、前記吸着ノズルが装着された前記実装ヘッドを、前記鍔状部がノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において前記開口部を介して下降させることにより、前記鍔状部を前記開口部を挿通させてこの吸着ノズルを前記嵌入空間に位置させるノズル下降工程と、前記吸着ノズルを前記鍔状部が前記係止部材によって部分的に係止される位置に回転させるノズル回転工程と、前記鍔状部が前記係止部材によって部分的に係止された状態で、前記実装ヘッドを上昇させることにより、前記吸着ノズルをこの実装ヘッドから離脱させるノズル離脱工程とを含む。
本発明によれば、電子部品実装装置の実装ヘッドに嵌脱自在に装着される吸着ノズルを自動的に交換するために用いられるノズル交換用治具を、ノズル交換位置に固定される本体部に設けられ吸着ノズルが嵌入可能で且つ吸着ノズルに設けられた鍔状部のノズル軸廻りの少なくとも所定の角度範囲内での回転を許容する嵌入空間と、嵌入空間に設けられ鍔状部の下面に当接して吸着ノズルの上下方向位置を保持するノズル保持面と、嵌入空間を覆って設けられ実装ヘッドによって吸着ノズルを上昇させる上昇動作時に鍔状部を部分的に係止可能な係止部材と、係止部材において嵌入空間の上方に位置して設けられ鍔状部がノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において上下方向に挿通可能な開口部とを備えた構成とすることにより、実装ヘッドが備えた昇降機構、ノズル軸廻りの回転機構を用いて、専用の駆動機構を必要とせずに簡便な構成で吸着ノズルの交換を自動的に行うことができる。
本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の構成を示す平面図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における基板搬送機構および基板下受け機構の構成説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における実装ヘッドの動作説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置における実装ヘッドの構成説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置におけるノズル交換用治具の構成説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置におけるノズル交換用治具の機能説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置におけるノズル交換方法の工程説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置におけるノズル交換方法の工程説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置におけるノズル交換方法の工程説明図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置におけるノズル交換方法の工程説明図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1,図2を参照して、電子部品実装装置1の全体構成を説明する。電子部品実装装置1は実装ヘッドに装着された吸着ノズルによって電子部品を保持して基板に実装する機能を有している。図1において、基台1aの中央部には、X方向(基板搬送方向)に基板搬送機構2が配設されている。基板搬送機構2は上流側から搬入された基板3を搬送し、以下に説明する部品実装機構による実装作業位置に位置決めする機能を備えるものであり、並行に配設された2条の搬送レール2aを有している。基板搬送機構2の中央部には、搬入された基板3を下受けするための基板下受け機構2cおよび基板下受け機構2cによって持ち上げられた基板3の相対向する2辺の側端部を上方から押さえてクランプする押さえ部材2bを備えている。
基板搬送機構2の両側には、実装対象の電子部品を供給する部品供給部4が配置されている。部品供給部4には複数のテープフィーダ5が並列に配置されており、テープフィーダ5はキャリアテープに保持された部品を以下に説明する部品実装機構による取出位置までピッチ送りする機能を有している。基台1a上面のX方向の1端部上にはY軸移動テーブル6が配設されており、Y軸移動テーブル6には2台のX軸移動テーブル7がY方向にスライド自在に結合されている。X軸移動テーブル7には、それぞれ実装ヘッド8がX方向にスライド自在に装着されている。
実装ヘッド8は複数の単位保持ヘッド9より成る多連型ヘッドであり、単位保持ヘッド9の下端部に設けられたノズルホルダ9aに装着された部品吸着用の吸着ノズル14A(図3参照)によってテープフィーダ5から実装対象の電子部品Pを真空吸着によって保持する。Y軸移動テーブル6およびX軸移動テーブル7は実装ヘッド8を移動させるヘッド移動機構を構成する。ヘッド移動機構を駆動することにより、実装ヘッド8は部品供給部4と基板搬送機構2に位置決めされた基板3との間で移動し、基板3において実装ヘッド8が昇降することにより,保持した電子部品P(図3参照)を基板3に実装する。実装ヘッド8および実装ヘッド8を移動させるヘッド移動機構は、部品供給部4から部品を取り出して基板3に実装する部品実装機構を構成する。
X軸移動テーブル7の下面には、それぞれ実装ヘッド8と一体的に移動する基板認識カメラ10が装着されている。ヘッド移動機構を駆動して基板認識カメラ10を基板搬送機構2に保持された基板3の上方へ移動させることにより、基板認識カメラ10は基板3に形成された認識マークを撮像する。部品供給部4と基板搬送機構2との間の実装ヘッド8の移動経路には、部品認識カメラ11,第1のノズル収納部12,第2のノズル収納部13が配設されている。部品供給部4から部品を取り出した実装ヘッド8が部品認識カメラ11の上方を所定方向に通過する走査動作を行うことにより、部品認識カメラ11は実装ヘッド8に保持された状態の部品を撮像する。
第1のノズル収納部12には,単位保持ヘッド9のノズルホルダ9aに装着される吸着ノズル14Aが部品種に対応して複数収納保持されており、第2のノズル収納部13には単位保持ヘッド9のノズルホルダ9aに装着され下受けピン22を保持するための吸着ノズル14Bが収納保持されている。実装ヘッド8が第1のノズル収納部12,第2のノズル収納部13にアクセスしてノズル交換動作を行うことにより、単位保持ヘッド9に装着される吸着ノズルを目的および対象とする部品種に応じて交換することができる。
本実施の形態においては、部品実装作業に用いられる部品吸着用の吸着ノズル14Aを極力多く収納するための第1のノズル収納部12に加えて、下受けピン22の配置換えのためのみに用いられる吸着ノズル14Bを限定された所定数(ここでは2個)のみ収納する第2のノズル収納部13を実装ヘッド8の移動範囲内に追加して配置した構成となっている。さらに本実施の形態では、第2のノズル収納部13に電子部品実装装置1の実装ヘッド8に嵌脱自在に装着された吸着ノズル14Bを自動的に交換するためのノズル交換用治具としての機能を持たせるようにしている。ここでは、ノズル着脱用の専用の駆動機構を設けることなく、実装ヘッド8が備えた昇降機構、ノズル軸廻りの回転機構を用いて、ノズル着脱動作を実行する構成としている。
図2を参照して、基板搬送機構2の構成および機能について説明する。図2に示すように、基板搬送機構2は並行に配設された2条の搬送レール2aより構成され、搬送レール2aの内側にはコンベア機構2dが搬送方向に沿って設けられている。基板3の両側端部をコンベア機構2dの上面に当接させた状態でコンベア機構2dを駆動することにより、基板3は基板搬送方向に搬送される。さらに、コンベア機構2dの内側には、押さえ部材2bにより基板の側端部を上方から押さえてクランプする際、基板3の側端部を下方から支持するクランプ部2eが下受けベース部21に当接することにより昇降自在に配設されている。基板搬送機構2の中央部には、部品実装機構による作業位置に対応して基板下受け機構2cが配設されている。
基板下受け機構2cは、水平な板状の下受けベース部21を昇降機構20によって昇降(矢印a)させる構成となっており、下受けベース部21の上面には、基板3を下面側から支持する下受けピン22が立設されている。下受けピン22は下受けベース部21に当接する基部23から上方に棒状部24を延出させた構成となっており、棒状部24の上端部には、基板3の下面に当接して支持する当接部24aおよび下受けピン22を吸着ノズル14Bによって吸着保持するための鍔状部24bが設けられている。
下受けベース部21は、アルミニウムなどの非磁性体より成る板部材21bの上面に鋼板などの磁性体21aを被覆した構成となっており、磁性体21a上の任意の位置には下受けピン22が下受け対象となる基板3の下受け位置に応じて配置される。この下受け配置状態において、基部23に内蔵されたマグネット部材(図示省略)によって、下受けピン22は磁性体21aとの間に作用する引磁力によって下受けベース部21の任意の位置に固定される。
この状態で、図2(b)に示すように、昇降機構20を駆動して下受けベース部21を上昇させる(矢印b)ことにより、棒状部24の上端部に設けられた当接部24aが基板3の下面に当接し、基板3は基板下受け機構2cの複数の下受けピン22によって下受け支持されるとともに、基板3の両端部が押さえ部材2bの下面に押し付けられて位置固定される。
図3(a)は、このようにして複数の下受けピン22によって下面を支持された基板3を対象とする部品実装動作を示している。すなわち、ノズルホルダ9aに装着された吸着ノズル14Aによって部品供給部4から電子部品Pを取り出した実装ヘッド8を基板3の上方に移動させ、単位保持ヘッド9が吸着ノズル14Aを昇降させる部品搭載動作を行うことにより、電子部品Pは基板3の実装点に実装される。
このような部品搭載動作を異なる品種の基板3を対象として反復実行する過程においては、下受けベース部21における下受けピン22の配置変更が実行される。本実施の形態に示す電子部品実装装置1においては、このピン配置変更作業を実装ヘッド8による移載機能を利用して自動的に実行するようにしている。すなわち図3(b)に示すように、単位保持ヘッド9のノズルホルダ9aに下受けピン22の移動用に専用に設けられた吸着ノズル14Bを装着し、吸着ノズル14Bによって下受けピン22の棒状部24に設けられた鍔状部24bを吸着保持することにより、下受けピン22を下受けベース部21上の所望の位置に移動させる。
図4を参照して、実装ヘッド8の機能を説明する。図4(a)に示すように、実装ヘッド8を構成する複数の単位保持ヘッド9の下端部には、吸着ノズル14A、吸着ノズル14Bのいずれをも嵌脱自在に装着可能なノズルホルダ9aが設けられている。単位保持ヘッド9はそれぞれノズルホルダ9aに装着された吸着ノズル14A、14Bを昇降させる(矢印c)昇降機構およびノズル軸N廻りに回転させる(矢印d)回転機構とを備えている。図3(a)に示す部品実装動作においては、これらの昇降機構、回転機構を用いて電子部品Pを基板3に搭載する。さらに本実施の形態においては、実装ヘッド8を第2のノズル収納部13にアクセスさせて吸着ノズル14Bの交換を行うノズル交換動作において、これらの昇降機構、回転機構を用いてノズル交換動作を自動的に行うようにしている。
図4(b)は、ノズルホルダ9aの構成およびノズルホルダ9aに設けられたクランプ機構の機能を示している。ノズルホルダ9aは、単位保持ヘッド9の本体部から下方に延出し真空吸引孔31aを有する摺動軸31にホルダ本体部30に設けられた嵌合孔30aを上下に摺動自在に嵌合させ、ホルダ本体部30の両側面の対称位置に配設された2つのクランプ部材32を、円環状の引張りバネ部材33によって内側方向に付勢する構成となっている。
図4(b)(イ)は、ノズルホルダ9aに吸着ノズル14Bの装着部14aを保持させて吸着ノズル14Bを装着した状態を示している。この状態では、嵌合孔14bにホルダ本体部30が嵌合するとともに、クランプ部材32の下部係止爪部32aが係止凹部14eを両側から挟み込み、引張りバネ部材33の付勢力によって吸着ノズル14Bがクランプされる。そしてこの状態では、吸着孔14gは嵌合孔14bを介して真空吸引孔31aと連通し、真空吸引孔31aから真空吸引することにより(矢印e)、吸着部14fの下端部の吸着面14hに当接した下受けピン22(図3(b)参照)を負圧により吸着保持する。
図4(b)(ロ)は、ノズルホルダ9aに吸着ノズル14Bの装着部14aを嵌脱させる際のクランプ部材32の状態を示している。すなわち吸着ノズル14Bを装着する際には、ノズルホルダ9aを下降させて下部係止爪部32aを装着部14aに設けられたテーパ面14cに摺接させる。これにより、下部係止爪部32aには開方向の外力(矢印f)が作用し、クランプ部材32は上部係止爪部32bを支点として引張りバネ部材33の付勢力に抗して開方向に回転移動する。そしてノズルホルダ9aをさらに下降させて下部係止爪部32aを係止凹部14eに嵌合させることにより、吸着ノズル14Bはノズルホルダ9aにクランプされる。すなわち、1対のクランプ部材32および引張りバネ部材33は、吸着ノズル14Bを軸線方向に離脱させる引き抜き力に抗して所定のクランプ力で保持可能なクランプ機構を構成する。
そしてこのクランプ状態を解除して、吸着ノズル14Bをノズルホルダ9aから離脱させるには、クランプ部材32が引張りバネ部材33によって押し付けられることによる所定のクランプ力に打ち勝つような引き抜き力で、ノズルホルダ9aを吸着ノズル14Bから離脱させる。すなわち下部係止爪部32aに引張りバネ部材33の付勢力に抗して係止凹部14eへの嵌合から離脱するだけの引き抜き力を作用させることにより、ノズルホルダ9aは吸着ノズル14Bから分離する。
次に図5を参照して、吸着ノズル14Bの収納および実装ヘッド8へのノズル交換に用いられるノズル交換用治具としての第2のノズル収納部13の構成について説明する。図5(a)に示すように、第2のノズル収納部13は、電子部品実装装置1において実装ヘッド8の移動範囲内に設定されたノズル交換位置に固定される本体部40の上面を覆って、板状の蓋部材41を固着した構成となっている。本体部40には、吸着ノズル14Bを収納するための2つの収納凹部43が設けられており、それぞれの収納凹部43の上方には、長辺寸法D1、短辺寸法D2の矩形の開口部42が設けられている。図5(b)に示すように、収納凹部43は内径の異なる段付き形状で設けられた上部43a、下部43bより成り、上部43aの底面は吸着ノズル14Bの鍔状部14dを保持するノズル保持面43cとなっている。
図6は、吸着ノズル14Bの形状・寸法と、第2のノズル収納部13の各部形状・寸法との関係を示している。図6(a)に示すように、吸着ノズル14Bの鍔状部14dは、円板形状部材の相対向する2つの端部を平行に切除した小判形状となっており、切除された端部間の幅寸法Bに対して長さ寸法Aの方が大きくなっている。鍔状部14dの下面からは、下端部が吸着対象物に当接して真空吸着する吸着部14fが延出している。
図6(b)(ロ)に示すように、開口部42の長辺寸法D1は鍔状部14dの長さ寸法Aよりも大きく、且つ短辺寸法D2は幅寸法Bよりも大きくなっている。したがって、鍔状部14dがノズル軸廻りの所定の回転位置,すなわち鍔状部14dの長手方向を開口部42の長辺方向に一致させた回転位置にある状態おいて、鍔状部14dは開口部42を上下方向に挿通可能(矢印g)となっている。
ここで、図4(b)(イ)に示すように、長さ寸法Aは上部43aの内径よりも小さく且つ下部43bの内径よりも大きく設定され、さらに下部43bの内径および深さは吸着部14fを収容可能に設定されている。これにより、吸着ノズル14Bは、開口部42を介して収納凹部43内に嵌入可能となっており、鍔状部14dが開口部42を挿通して下降した状態において、吸着部14fは下部43b内に位置し、鍔状部14dの下面はノズル保持面43cに当接して吸着ノズル14Bの上下方向の位置が保持される。
この状態において、鍔状部14dは、上部43a内においてノズル軸廻りの回転が許容され、鍔状部14dをノズル軸廻りに所定の角度(ここでは90度)回転させることにより、鍔状部14dの長手方向を開口部42の短辺方向に一致させることができる。そしてこの状態では、鍔状部14dの長手方向の端部は開口部42を上方に挿通することができず、吸着ノズル14Bの上昇は鍔状部14dが蓋部材41の下面に係止されることによって阻害される。
上述構成において、上部43a、下部43bより構成される収納凹部43は、本体部40に設けられ吸着ノズル14Bが嵌入可能で、且つ吸着ノズル14Bに設けられた鍔状部14dのノズル軸廻りの少なくとも所定の角度範囲内での回転を許容する嵌入空間を形成する。そして蓋部材41は、これらの嵌入空間を覆って設けられ実装ヘッド8によって吸着ノズル14Bを上昇させる上昇動作時に鍔状部14dを部分的に係止可能な係止部材となっている。
また、係止部材である蓋部材41に収納凹部43の上方に位置して設けられた開口部42は、鍔状部14dがノズル軸廻りの所定の回転位置、すなわち鍔状部14dの長手方向を開口部42の長辺方向に一致させた回転位置にある状態おいて、小判形状の鍔状部14dが上下方向に挿通可能となっている。さらに、蓋部材41に設けられた開口部42は、小判形状の鍔状部14dを所定の角度回転した状態で、小判形状の長手方向の端部が係止部材である蓋部材41によって係止される形状となっている。なお、図4(b)に示す例では、所定の角度として鍔状部14dを90度回転させた例を示しているが、吸着ノズル14Bの上昇時に鍔状部14dを蓋部材41によって係止可能であれば、90度以外の任意の角度を所定の角度に設定してもよい。
次に、電子部品実装装置1の実装ヘッド8に嵌脱自在に装着される吸着ノズル14Bをノズル交換用治具としての機能を有する第2のノズル収納部13を用いて自動的に交換するノズル交換方法について、図7〜図10を参照して説明する。図7,図8は、実装ヘッド8を構成する1つの単位保持ヘッド9において、吸着ノズル14Bを装着するノズル装着動作を示している。まず最初に、装着対象の吸着ノズル14Bを第2のノズル収納部13の収納凹部43に挿入する。すなわち図7(a)に示すように、装着対象の吸着ノズル14Bを開口部42を介して嵌入空間である収納凹部43に挿入し、吸着部14fを下部43b内に嵌入させて、鍔状部14dの下面をノズル保持面43cに支持させる(ノズル挿入工程)。そしてこの状態で、吸着ノズル14Bが未装着の単位保持ヘッド9を吸着ノズル14Bの上方に位置させる。この状態では、ノズルホルダ9aにおいて下方に延出したホルダ本体部30が露呈されている。
次いで図7(b)に示すように、単位保持ヘッド9を駆動してノズルホルダ9aをノズル保持面43cに支持された吸着ノズル14Bの装着部14aに対して下降させて(矢印h)下方に押圧する。これによりホルダ本体部30が装着部14aの嵌合孔14b(図4参照)内に嵌合するとともに、クランプ部材32がテーパ面14cに沿って摺接しながら下降する過程で、クランプ部材32が引張りバネ部材33の付勢力に抗して開方向に移動する。そしてノズルホルダ9aをさらに下降させることにより、クランプ部材32の下部係止爪部32aを係止凹部14e(図4参照)に嵌入させて、吸着ノズル14Bをノズルホルダ9aのクランプ機構によってクランプする(ノズルクランプ工程)。
次いで図7(c)に示すように、単位保持ヘッド9をわずかに上昇させて(矢印i)、鍔状部14dをノズル保持面43cから離隔させ、鍔状部14dを上部43a内で回転可能な状態とする。そしてこの後、図8(a)に示すように、ノズルホルダ9aをノズル軸廻りに回転させ(矢印j)、吸着ノズル14Bを所定の回転位置、すなわち鍔状部14dの長手方向が開口部42の長手方向に合わせられた回転位置まで回転させる。そして図8(b)に示すように、吸着ノズル14Bを上述の所定の回転位置に回転させた状態で単位保持ヘッド9を上昇させる(矢印k)ことにより、鍔状部14dを開口部42を挿通させてこの吸着ノズル14Bを単位保持ヘッド9とともに上昇させる(ノズル上昇行程)。
すなわち上述構成の第2のノズル収納部13を用いたノズル交換におけるノズル装着動作においては、吸着ノズル14Bが未装着の単位保持ヘッド9をノズル保持面43cに保持された吸着ノズル14Bに対して下降させて下方に押圧することにより、この吸着ノズル14Bを単位保持ヘッド9に嵌合させてクランプ機構によってクランプする構成となっている。
次に、図9,図10を参照して、吸着ノズル14Bを実装ヘッド8の単位保持ヘッド9から離脱させるノズル離脱動作について説明する。図9(a)は、クランプ部材32、引張りバネ部材33よりなるクランプ機構によって装着部14aをクランプされて吸着ノズル14Bが装着された単位保持ヘッド9を、第2のノズル収納部13において空の収納凹部43上に移動させた状態を示している。このとき、鍔状部14dがノズル軸廻りの所定の回転位置、すなわち鍔状部14dの長手方向が開口部42の長手方向に合わせられた回転位置にある。
次いで図9(b)に示すように、吸着ノズル14Bが装着された単位保持ヘッド9を、鍔状部14dがノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において、開口部42を介して下降させる(矢印l)ことにより、鍔状部14dを開口部42を挿通させて吸着ノズル14Bを収納凹部43内に位置させる(ノズル下降工程)。このとき、鍔状部14dが上部43a内にあってノズル保持面43cに当接しない高さ位置で下降を停止させる。
そしてこの状態で、図10(a)に示すように、ノズルホルダ9aをノズル軸廻りに回転させる(矢印m)ことにより、吸着ノズル14Bを鍔状部14dが係止部材である蓋部材41によって部分的に係止される位置に回転させる(ノズル回転工程)。ここでは、図4(b)(イ)に示すように、90度回転させた例を示しているが、鍔状部14dが部分的に係止可能な回転角度であれば90度以外の任意の角度に設定してもよい。
次いで、図10(b)に示すように、単位保持ヘッド9をノズルホルダ9aによってクランプされた吸着ノズル14Bとともに上昇させる(矢印n)。この上昇過程において、鍔状部14dは蓋部材41によって部分的に係止可能な位置関係にあることから、鍔状部14dの上面は蓋部材41の下面の係止面41aに当接する。
そしてこの状態において、クランプ部材32,引張りバネ部材33よりなるクランプ機構によるクランプ力に打ち勝つ引き抜き力で単位保持ヘッド9を上昇駆動することにより、単位保持ヘッド9は係止された状態の吸着ノズル14Bを収納凹部43内に残置した状態で上昇する(矢印o)。すなわち、鍔状部14dが蓋部材41によって部分的に係止された状態で、単位保持ヘッド9を上昇させることにより、吸着ノズル14Bをこの単位保持ヘッド9から離脱させる(ノズル離脱工程)。そして離脱した吸着ノズル14Bは上部43a内を落下して、鍔状部14dがノズル保持面43cによって保持された状態となる。
すなわち上述構成の第2のノズル収納部13を用いたノズル交換におけるノズル離脱動作においては、吸着ノズル14Bが装着された単位保持ヘッド9を、鍔状部14dがノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において開口部42を介して下降させ、次いで単位保持ヘッド9を鍔状部14dが蓋部材41によって部分的に係止される位置に回転させた後に上昇させることにより、鍔状部14dを蓋部材41によって係止して吸着ノズル14Bをこの単位保持ヘッド9から離脱させるようにしている。
上記説明したように本実施の形態においては、電子部品実装装置1の実装ヘッド8に嵌脱自在に装着される吸着ノズル14Bを自動的に交換するために用いられるノズル交換用治具としての第2のノズル収納部13を、ノズル交換位置に固定される本体部40に設けられ吸着ノズル14Bが嵌入可能で且つ吸着ノズル14Bに設けられた鍔状部14dのノズル軸廻りの少なくとも所定の角度範囲内での回転を許容する嵌入空間である収納凹部43と、収納凹部43に設けられ鍔状部14dの下面に当接して吸着ノズル14Bの上下方向位置を保持するノズル保持面43cと、収納凹部43を覆って設けられ単位保持ヘッド9によって吸着ノズル14Bを上昇させる上昇動作時に鍔状部14dを部分的に係止可能な係止部材としての蓋部材41と、蓋部材41において収納凹部43の上方に位置して設けられ鍔状部14dがノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において上下方向に挿通可能な開口部42とを備えた構成としたものである。
これにより、単位保持ヘッド9が有する昇降機構およびノズル軸廻りの回転機構の機能を用いて吸着ノズル14Bの装着および離脱を自動的に行うことができる。したがって、従来のノズル交換装置において必要とされた専用の駆動機構、すなわち吸着ノズルに設けられた鍔状部が上下に挿通可能な開口部を備えたシャッター部材をスライドさせるシャッター機構などを必要とせず、簡便な構成で吸着ノズルの交換を自動的に行うことができる。このような簡便な構成とすることにより、下受けピン移動専用の吸着ノズル14Bなど、限定された数量の吸着ノズルを対象とするノズル交換設備を既存装置に後付けの形で容易に装備することが可能となっている。
なお上記実施の形態においては、複数の単位保持ヘッド9を備えた構成の多連型の実装ヘッド8を示しているが、単一の単位保持ヘッド9のみを備えた構成であっても本発明の対象となる。また複数の開口部42、収納凹部43を備えた構成の2連型の第2のノズル収納部13を示しているが、単一の開口部42、収納凹部43のみを備えた構成であってもよい。
本発明のノズル交換用治具およびノズル交換方法は、駆動機構を必要とせずに簡便な構成で吸着ノズルの交換を自動的に行うことができるという効果を有し、基板に電子部品を実装する電子部品実装分野において有用である。
1 電子部品実装装置
2 基板搬送機構
2c 基板下受け機構
3 基板
8 実装ヘッド
9 単位保持ヘッド
9a ノズルホルダ
12 第1のノズル収納部
13 第2のノズル収納部(ノズル交換用治具)
14A、14B 吸着ノズル
14a 装着部
14d 鍔状部
21 下受けベース部
22 下受けピン
30 ホルダ本体部
32 クランプ部材
33 引張りバネ部材
40 本体部
41 蓋部材
42 開口部
43 収納凹部
43c ノズル保持面

Claims (3)

  1. 電子部品実装装置の実装ヘッドに嵌脱自在に装着された吸着ノズルを自動的に交換するために用いられるノズル交換用治具であって、
    前記実装ヘッドは、前記吸着ノズルを昇降させる昇降機構、前記吸着ノズルをノズル軸廻りに回転させる回転機構および前記吸着ノズルを軸線方向に離脱させる引き抜き力に抗して所定のクランプ力で保持可能なクランプ機構を有しており、
    前記電子部品実装装置に設定されたノズル交換位置に固定される本体部と、
    前記本体部に設けられ前記吸着ノズルが嵌入可能で且つ前記吸着ノズルに設けられた鍔状部の前記ノズル軸廻りの少なくとも所定の角度範囲内での回転を許容する嵌入空間と、
    前記嵌入空間に設けられ前記鍔状部の下面に当接して前記吸着ノズルの上下方向位置を保持するノズル保持面と、
    前記嵌入空間を覆って設けられ前記実装ヘッドによって前記吸着ノズルを上昇させる上昇動作時に前記鍔状部を部分的に係止可能な係止部材と、
    前記係止部材に前記嵌入空間の上方に位置して設けられ前記鍔状部がノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において上下方向に挿通可能な開口部とを備え、
    前記吸着ノズルが未装着の前記実装ヘッドを前記ノズル保持面に保持された吸着ノズルに対して下降させて下方に押圧することによりこの吸着ノズルを前記実装ヘッドに嵌合させて前記クランプ機構によってクランプし、
    前記吸着ノズルが装着された前記実装ヘッドを、前記鍔状部がノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において前記開口部を介して下降させ、次いで前記実装ヘッドを前記鍔状部が前記係止部材によって部分的に係止される位置に回転させた後に上昇させることにより前記鍔状部を前記係止部材によって係止して前記吸着ノズルをこの実装ヘッドから離脱させることを特徴とするノズル交換用治具。
  2. 前記鍔状部は円板形状部材の相対向する2つの端部を平行に切除した小判形状であり、前記係止部材に設けられた開口部は前記小判形状が挿通可能であって且つこの小判形状を所定の角度回転した状態で小判形状の長手方向の端部が係止部材によって係止される形状であることを特徴とする請求項1記載のノズル交換用治具。
  3. 電子部品実装装置の実装ヘッドに嵌脱自在に装着された吸着ノズルをノズル交換用治具を用いて自動的に交換するノズル交換方法であって、
    前記実装ヘッドは、前記吸着ノズルを昇降させる昇降機構、前記吸着ノズルをノズル軸廻りに回転させる回転機構および前記吸着ノズルを軸線方向に離脱させる引き抜き力に抗する所定のクランプ力で保持可能なクランプ機構を有しており、
    前記ノズル交換用治具は、前記電子部品実装装置に設定されたノズル交換位置に固定される本体部と、前記本体部に設けられ前記吸着ノズルが嵌入可能で且つ前記吸着ノズルに設けられた鍔状部の前記ノズル軸廻りの少なくとも所定の角度範囲内での回転を許容する嵌入空間と、前記嵌入空間に設けられ前記鍔状部の下面に当接して前記吸着ノズルの上下方向位置を保持するノズル保持面と、前記嵌入空間を覆って設けられ前記実装ヘッドによって前記吸着ノズルを上昇させる上昇動作時に前記鍔状部を部分的に係止可能な係止部材と、前記係止部材に前記嵌入空間の上方に位置して設けられ前記鍔状部がノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において上下方向に挿通可能な開口部とを備え、
    前記吸着ノズルを前記実装ヘッドに装着するノズル装着動作は、
    前記吸着ノズルを前記開口部を介して前記嵌入空間に挿入して前記鍔状部を前記ノズル保持面に支持させるノズル挿入工程と、
    前記吸着ノズルが未装着の前記実装ヘッドを前記ノズル保持面に支持された吸着ノズルに対して下降させて下方に押圧することによりこの吸着ノズルを前記実装ヘッドに嵌合させて前記クランプ機構によってクランプするノズルクランプ工程と、
    前記吸着ノズルを前記所定の回転位置に回転させた状態で前記実装ヘッドを上昇させることにより、前記鍔状部を前記開口部を挿通させてこの吸着ノズルを前記実装ヘッドとともに上昇させるノズル上昇行程とを含み、
    前記吸着ノズルを前記実装ヘッドから離脱させるノズル離脱動作は、
    前記吸着ノズルが装着された前記実装ヘッドを、前記鍔状部がノズル軸廻りの所定の回転位置にある状態において前記開口部を介して下降させることにより、前記鍔状部を前記開口部を挿通させてこの吸着ノズルを前記嵌入空間に位置させるノズル下降工程と、
    前記吸着ノズルを前記鍔状部が前記係止部材によって部分的に係止される位置に回転させるノズル回転工程と、
    前記鍔状部が前記係止部材によって部分的に係止された状態で、前記実装ヘッドを上昇させることにより、前記吸着ノズルをこの実装ヘッドから離脱させるノズル離脱工程とを含むことを特徴とするノズル交換方法。
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