JP2013025855A - ディスク再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のディスクそれぞれに対応する複数のバッファメモリを備え、それぞれのディスクに対して次に再生すべきデータおよびデータ終端アドレスを各バッファメモリに記憶しておき、再生するディスクの切り替え要求時には、対応するバッファメモリに記憶されているデータから順次再生するようにしたので、いつどのようなタイミングでディスクの切り替え要求があったとしても、ディスクの切り替えをシームレスに行い、瞬時に切り替え後のディスクの映像/音声を出力することができる。
【選択図】図5
Description
このような問題を解決するものとして、例えば、特許文献1には、CD(Compact Dicsチェンジャーを用いてディスク(CDメディア)の再生を行う音響装置(ディスク再生装置)において、ディスク切り替え時には予め大容量メモリに記録しておいた音楽などを大容量メモリから再生し、ディスク(CDメディア)の再生信号の音切れを無くすことが記載されている。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるディスク再生装置の概略システム構成を示す図である。このシステムは、複数のディスクに記録されているデータを読み出して再生するディスク再生装置であって、図1に示すように、各チェンジャースロットのディスク1(ディスク1−1〜1−N)に記録されているデータをピックアップ(読出部)2により読み出し、復調器3でデータを復調後、デコーダ4でデコードし、D/Aコンバータ5で変換して映像/音声を出力するディスク再生システムである。また、必要に応じて各種データを記憶するメインメモリ6と、各ディスク1(1−1〜1−N)に対応しており、各ディスク(1−1〜1−N)ごとにディスク切り替え時間分のデコード後のデータを記憶しておくバッファメモリ7(7−1〜7−N)、および、それらのメモリへの記憶や、メモリからデータを読み出して再生する等、各種制御を行うマイコン(制御部)8を備えている。
この実施の形態1では、ディスク1がCDメディアまたはデータディスクである場合、すなわち、連続的なデータから構成されているディスク(CD、DVD、BD(Blu−ray Disc))に限って説明する。
バッファメモリがフル(ディスク切り替え時間分のデータがバッファメモリに記憶された状態)になったら(ステップST106のYESの場合)、データ終端ディスクアドレス(以下、「データ終端アドレス」と言う。)をバッファメモリに記憶する(ステップST107)。そして、次のディスクが次のチェンジャースロット2に入れられたら(ステップST108)、ステップST102〜ステップST107の処理を繰り返す。これを、すべてのディスクに対して行うことにより、それぞれのディスクに対してピックアップにより読み出された最初に再生されるべきデータと、そのデータの終端がディスクのどの位置であるかを示すデータ終端アドレスとが、対応するそれぞれのバッファメモリに記憶される。
このように、ディスクの再生はバッファメモリから行われ、ディスクの再生中も常にバッファメモリがフルになっているよう、バッファメモリに記憶されたデータ終端アドレスの位置から、ピックアップがディスクデータを読み出してバッファメモリに記憶していく。
なお、ディスク再生中のバッファメモリへの記憶処理のフローチャート(図3)において説明したのと同様に、予めバッファメモリに記憶しておいたデータが消費されるまでに、新たにディスクから取得したデータと、データ終端アドレスをバッファメモリに記憶していく。
このように、初期ディスクローディング時には、バッファメモリ7(7−1〜7−N)とは異なる高速R/Wバッファ10を介して、データおよびデータ終端ディスクアドレスをバッファメモリ7に記憶するようにすることにより、初期ローディング時にバッファメモリ7をフルにする時間を短縮することができる。
この発明の実施の形態2におけるディスク再生装置は、実施の形態1のように、ディスクがCDメディアまたはデータディスクである場合に限らず、データディスク以外のDVDメディアやBDメディアであっても対応できるものである。実施の形態1では、ディスクがCDメディアまたはデータディスクである場合、すなわち、連続的なデータから構成されているディスク(CD、DVD、BD)に限ったものであったが、この実施の形態2では、DVDメディアやBDメディアにおいて、すべてが連続的なデータではなく、連続して再生される範囲のデータとともに、次に再生すべきデータを示すナビゲーションデータが存在するディスクや、BDメディアにおいて、Java(登録商標。以下省略)アプリケーションが含まれているBD−Jコンテンツデータ(アプリケーションを含むコンテンツデータ)が存在するディスクであっても、実現できるものである。
通常、ナビゲーションデータが存在するディスクの場合、そのディスクに含まれる複数のデータそれぞれの後ろに、次に再生すべきデータを示すナビゲーションデータが入っている。そして、1つのデータを再生すると、そのデータの後ろに入っているナビゲーションデータで指定されたデータを次に再生する。これを繰り返しながら、1枚のディスクが連続的に再生される。すなわち、ディスクの先頭から単に順番にデータをバッファしておくだけでは、実際に再生されるべき順番でデータを連続再生することができない。
そこで、ナビゲーションデータ解析を行いながら、DVDメディアやBDメディアから読み出されるデータがシームレスに再生されるように、バッファメモリに記憶しておく必要がある。
まず初めに、チェンジャースロット1にディスクを入れる(ステップST101)。次に、ピックアップよりディスクデータを読み出し(ステップST102)、データ復調(ステップST103)の後にデコードする(ステップST104)。ここで、ディスクがCDメディアまたはデータディスクである場合(ステップST201のYESの場合)には、実施の形態1と同様に、デコード後のデータをマイコン制御により、メモリアドレッシングでバッファメモリに記憶する(ステップST105)。
一方、ディスクがDVDメディアまたはBDメディアであって、ナビゲーションデータが含まれる場合(ステップST201のNOの場合)には、ナビゲーションデータ解析を行い(ステップST202)、ナビゲーションデータ解析後のデータをマイコン制御により、メモリアドレッシングでバッファメモリに記憶する(ステップST105)。
そして、バッファメモリがフルになるまで(ステップST106のNOの場合)、図8におけるステップST102〜ステップST105までの処理を繰り返す。
一方、ディスクがBD−Jコンテンツである場合(ステップST203のYESの場合)には、ハイバネーションによりメインメモリ内容を圧縮して(ステップST204)、バッファメモリに記憶する(ステップST205)と同時に、データ終端アドレスをバッファメモリに記憶する(ステップST107)。これにより、BD−Jコンテンツであっても、メインメモリ内容を記憶しているため、ディスクチェンジにより次に再生開始する際に、Javaアプリケーションが同じ再生位置から起動できる。
そして、次のディスクが次のチェンジャースロット2に入れられたら(ステップ108)、図8におけるステップST102〜ステップST107までの処理を繰り返す。
これを、すべてのディスクに対して行うことにより、それぞれのディスクの最初に再生されるべきデータが、対応するそれぞれのバッファメモリに記憶される。
一方、ディスクがDVDメディアまたはBDメディアであって、ナビゲーションデータが含まれる場合(ステップST211のNOの場合)には、ナビゲーションデータ解析を行い(ステップST212)、ナビゲーションデータ解析後のデータをマイコン制御により、メモリアドレッシングでバッファメモリに記憶し(ステップST114)、データ終端アドレスも同時にバッファメモリに記憶する(ステップST115)。
このように、ディスクの再生はバッファメモリから行われ、ディスクの再生中も常にバッファメモリがフルになっているよう、バッファメモリに記憶されたデータの終端アドレスの位置から、ピックアップがディスクデータを読み出してバッファメモリに記憶していく。
一方、ディスク1−1がBD−Jコンテンツであった場合、すなわち、BD−Jコンテンツディスクを再生中にディスク切り替え要求があった場合(ステップST221のYESの場合)には、ハイバネーションによりメインメモリ内容を圧縮して(ステップST222)、バッファメモリ7−1に記憶してから(ステップST223)、バッファメモリを切り替え先のディスク1−3に対応したバッファメモリ7−3に切り替える。
一方、ディスク1−3がBD−Jコンテンツディスクであった場合、すなわち、BD−Jコンテンツディスクへのディスク切り替え時(ステップST224のYESの場合)には、バッファメモリ7−3に一時退避させてある内容(前回中断時に圧縮したメインメモリ内容)をバッファメモリ7−3からリードして(ステップST225)、メインメモリ6に展開する(ステップST226)。そして、切り替えた後のバッファメモリからデータをリードして(ステップST123)、データ再生を開始する(ステップST124)。
なお、ディスク再生中のバッファメモリへの記憶処理のフローチャート(図9)において説明したのと同様に、予めバッファメモリに記憶しておいたデータが消費されるまでに、新たにディスクから取得したデータと、データ終端アドレスをバッファメモリに記憶していく。
このようにすることで、初期ディスクローディング時にバッファメモリ7をフルにする時間を短縮することができる。
なお、この場合にも、初期ディスクローディング時の時間短縮をはかりたい場合には、揮発性高速R/Wバッファ10を、ローカルストレージ9の前段(デコーダ4とローカルストレージ9の前段)に設置するようにすればよい(図示せず)。そして、初期ディスクローディング時のみは、デコードデータを揮発性の高速R/Wバッファ10に書き込み、ディスク切り替えをしている間に、揮発性高速R/Wバッファ10に書き込んだデータをローカルストレージ9のバッファメモリ領域に転送し、その後(初期ディスクローディング時以外)は、デコーダとローカルストレージ9との間で直接データをやりとりする。
これにより、初期ディスクローディング時にローカルストレージ9内のバッファメモリ領域をフルにする時間を短縮することができる。
Claims (5)
- 複数のディスクに記録されているデータを読み出して再生するディスク再生装置において、
前記複数のディスクの中の1のディスクに記録されているデータを読み出す読出部と、
前記複数のディスクそれぞれに対応して、当該対応するディスクに記録されているデータの一部である前記読出部により読み出されたデータと、当該データの終端が前記対応するディスクのどの位置であるかを示すデータ終端ディスクアドレスとを記憶する、複数のバッファメモリと、
少なくとも、前記読出部により読み出されたデータの前記バッファメモリへの記憶、および、前記ディスクに記録されているデータの再生を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記複数のディスクの中から再生するディスクの切り替え要求を指示された場合に、
前記切り替え要求により指示された切り替え後のディスクに対応する前記バッファメモリに記憶されているデータから順次再生を行うとともに、
前記切り替え後のディスクに対応する前記バッファメモリに記憶されているデータ終端ディスクアドレスの位置に、前記読出部を移動させる
ことを特徴とするディスク再生装置。 - 前記読出部により読み出された前記複数のディスクに記録されているデータを、初めて前記複数のディスクそれぞれに対応するバッファメモリに記憶する初期ディスクローディング時には、
前記複数のバッファメモリとは異なる高速R/Wバッファを介して、前記データおよび前記データ終端ディスクアドレスを前記対応するバッファメモリに記憶する
ことを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。 - 前記複数のディスクに、次に再生すべきデータを示すナビゲーションデータが存在する場合には、
前記制御部は、前記ナビゲーションデータが存在するディスクに対して前記読出部により読み出されたデータを前記バッファメモリに記憶する際に、ナビゲーションデータ解析を行う
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のディスク再生装置。 - 前記複数のディスクに、アプリケーションを含むコンテンツデータが存在する場合には、
前記制御部は、前記コンテンツデータが存在するディスクに対して前記読出部により読み出されたデータを前記バッファメモリに記憶する際に、前記アプリケーションを起動して当該ディスクを再生するときに使用していたメインメモリの内容を圧縮したものも同時に、前記バッファメモリに記憶する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のディスク再生装置。 - 前記制御部は、前記切り替え要求により指示された切り替え後のディスクが、前記コンテンツデータが存在するディスクである場合には、
前記切り替え後のディスクに対応する前記バッファメモリに記憶されているデータのうち、前記圧縮したメインメモリの内容を読み出してメインメモリに展開するとともに、前記バッファメモリに記憶されているデータから順次再生を行う
ことを特徴とする請求項4記載のディスク再生装置。
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