JP2005174394A - ディスク記録方法、ディスク記録装置、ディスク媒体および記録処理プログラム - Google Patents

ディスク記録方法、ディスク記録装置、ディスク媒体および記録処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチアクセスによるマルチチャンネル再生によってコンテンツを再生する場合に再生開始動作の遅延を少なくすることができる記録方法とする。
【解決手段】コンテンツデータ記録エリアAcに、各曲などの各コンテンツの低圧縮データを記録し、インデックスデータ記録エリアAiに、インデックスデータとして、曲先頭部や曲全体など、各コンテンツの一部または全部の内容を含む高圧縮データを、まとめて記録する。マルチチャンネル再生の少なくとも再生開始時、コンテンツデータに代えてインデックスデータを読み取って再生する。複数のコンテンツごとにセッションを設定し、そのセッションごとに、セッションのリードイン部またはリードアウト部に、セッション内の複数のコンテンツデータに対応する複数のインデックスデータを、まとめて記録してもよい。
【選択図】図1

Description

この発明は、音楽データや映像データなどのコンテンツデータを、光ディスクなどのディスク媒体に記録する方法および装置、コンテンツデータが記録されたディスク媒体、およびディスク媒体にコンテンツデータを記録するためのコンピュータプログラムに関する。
CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、Mini−Disc(登録商標)などの光磁気ディスク、または磁気ディスクなどのディスク媒体は、ランダムアクセスおよびマルチアクセスが可能である。
特許文献1(特開平10−293990号公報)には、マルチアクセスを、ディスク媒体の異なる領域に対して同時に記録や再生を行うこととして、ハードディスクのある領域にデータを書き込む処理と別の領域からデータを読み出す処理とを同時に行うことが示されている。
また、特許文献2(特開2000−278647号公報)には、複数のハードディスクを備えるマルチチャンネルAV(Audio Visual)サーバにおいて、画像再生要求があったとき、要求のあった再生速度に対応した部分の画像データを読み出して、バッファメモリに記憶し、バッファメモリから読み出して、再生画像を構成することによって、再生速度の変更が要求された場合に、その要求に即座に応じることが示されている。
しかし、このような記録と再生を同時に行うマルチアクセスや、複数のハードディスクを用いるマルチチャンネル化ではなく、複数のユーザが、多数の曲や映像タイトルが収録された1枚のディスク媒体に同時にアクセスして、各自の希望する曲や映像タイトルを再生し、鑑賞することが考えられる。
具体的に、この場合、ユーザU1,U2,U3が、それぞれ曲M1,M2,M3を聴こうとして、1枚のディスク媒体に同時にアクセスした場合、ディスク再生装置では、図12に示すように、まず、読み取りヘッド4をディスク媒体2上の曲M1の先頭位置に移動させ、曲M1の最初の部分M1aのデータを読み取って、当該チャンネルのバッファメモリ451に書き込む。
次に、矢印S12で示すように、読み取りヘッド4を曲M2の先頭位置まで移動させ、曲M2の最初の部分M2aのデータを読み取って、当該チャンネルのバッファメモリ452に書き込み、次に、矢印S23で示すように、読み取りヘッド4を曲M3の先頭位置まで移動させ、曲M3の最初の部分M3aのデータを読み取って、当該チャンネルのバッファメモリ453に書き込む。次に、曲M1に戻って、読み取りヘッド4を曲M1の次の部分M1bに移動させ、その部分M1bのデータを読み取って、バッファメモリ451に書き込む。以後、同様である。
図13(同図の「ch」はチャンネル、「シーク」は読み取りヘッド4のディスク径方向への移動である)に示すように、バッファメモリ451,452,453に蓄積されたデータは、それぞれバッファメモリ451,452,453への転送レートより低いレートで、バッファメモリ451,452,453から読み出され、デコーダ471,472,473でデコードされる。これによって、各チャンネルの出力PB1,PB2,PB3として曲M1,M2,M3を、それぞれ連続して再生することができる。
なお、特許文献3(特開平7−325904号公報)には、ディスク媒体に静止画のファイルデータを書き込む際に、複数のファイルデータから1画面を構成するインデックスアイコンデータを生成して、同一のディスク媒体に記録することによって、希望するファイルデータを検索するためのアイコンをディスプレイ上に迅速に表示できるようにすることが示されている。
上に挙げた先行技術文献は、以下の通りである。
特開平10−293990号公報 特開2000−278647号公報 特開平7−325904号公報
しかしながら、上述したようなマルチアクセスによるマルチチャンネル再生では、アクセス開始(再生開始)時、再生出力が得られるまでに時間がかかる。
具体的に、図12および図13の例で、ユーザU1,U2,U3のコマンドが、それぞれ時点t1,t2,t3で、ほぼ同時に受け付けられた場合、最後の曲M3の再生出力PB3が得られるまでに、時点t3から、読み取りヘッド4が曲M1の先頭位置に移動する時間、曲M1の最初の部分M1aのデータを読み取る時間、そこから曲M2の先頭位置に移動する時間、曲M2の最初の部分M2aのデータを読み取る時間、そこから曲M3の先頭位置に移動する時間、および曲M3の最初の部分M3aのデータを読み取る時間を加えた時間を要する。アクセスチャンネル数が、より多い場合には、より長い時間がかかる。
そこで、この発明は、ディスク媒体にコンテンツデータを記録する方法として、当該の方法によってコンテンツデータが記録されたディスク媒体から、マルチアクセスによるマルチチャンネル再生によってコンテンツを再生する場合に、再生開始動作の遅延を少なくすることができるようにしたものである。
この発明のディスク記録方法では、
ディスク媒体の一部エリアに、複数のコンテンツデータを記録するとともに、別のエリアに、その各コンテンツデータ中の、それぞれ対応するコンテンツの一部または全部の内容を含み、かつ対応するコンテンツデータよりデータ量の少ないインデックスデータを、まとめて記録する。
上記の、この発明のディスク記録方法では、コンテンツデータの記録エリアとは別のエリア、例えば、ディスク媒体の最内周付近または最外周付近に、各コンテンツデータに対応する各インデックスデータを、まとめて記録するので、マルチアクセスによるマルチチャンネル再生の開始時、そのインデックスデータを再生することによって、チャンネル間で読み取りヘッドをディスク径方向に大きく移動させる必要がなく、ヘッド移動時間を短縮することができ、再生開始動作の遅延を少なくすることができる。
また、複数のコンテンツデータを1セッションとして、1枚のディスク媒体に複数のセッションを設ける場合には、各セッションごとに、そのセッションの始まり部分または終わり部分に、そのセッションの各コンテンツデータに対応する各インデックスデータを、まとめて記録するので、マルチアクセスによるマルチチャンネル再生の開始時、そのインデックスデータを再生することによって、セッション内ではチャンネル間で読み取りヘッドをディスク径方向に大きく移動させる必要がなく、ヘッド移動時間を短縮することができ、再生開始動作の遅延を少なくすることができる。
以上のように、この発明のディスク記録方法によれば、マルチアクセスによるマルチチャンネル再生によってコンテンツを再生する場合に、再生開始動作の遅延を少なくすることができる。
〔記録方法および記録装置の実施形態:図1〜図9〕
(記録方法の第1の例:図1および図2)
図1は、この発明のディスク記録方法の一例を示し、ディスク媒体のコンテンツデータ記録エリアとは別のインデックスデータ記録エリアに各インデックスデータを、まとめて記録する場合である。
具体的に、この例では、ディスク媒体として光ディスク1、例えばCDを用い、その内端1a近傍から外端1b近傍までの記録可能エリア1r内において、最内周部にCDで設けられるTOC(Table Of Contents)記録エリアAtを設定し、その外側の内周部にインデックステーブル記録エリアAnを設定し、その外側にインデックスデータ記録エリアAiを設定し、その外側にコンテンツデータ記録エリアAcを設定する。
コンテンツデータ記録エリアAcに記録する各コンテンツのデータは、各曲や各映像タイトルなどの各コンテンツの、PCM(Pulse Code Modulation)データのような圧縮されていないデータ、またはMP3(MPEG−1 Audio Layer−3)やMPEG−2などの圧縮方式によって圧縮されたデータである。
これに対して、インデックスデータ記録エリアAiに記録する各インデックスデータは、コンテンツデータ記録エリアAcに記録される各コンテンツデータ中の、それぞれ対応するコンテンツの一部または全部の内容を含むものとするが、対応するコンテンツデータよりデータ量の少ないものとする。
具体的に、コンテンツデータとインデックスデータの組み合わせとしては、
(1)コンテンツデータが低圧縮率で圧縮されたデータ、インデックスデータがコンテンツの一部の内容のみを含む高圧縮率で圧縮されたデータ、
(2)コンテンツデータが低圧縮率で圧縮されたデータ、インデックスデータがコンテンツの全部の内容を含む高圧縮率で圧縮されたデータ、
(3)コンテンツデータが圧縮されたデータ、インデックスデータがコンテンツの一部の内容のみを含む、コンテンツデータと同じ圧縮率で圧縮されたデータ、
(4)コンテンツデータが圧縮されていないデータ、インデックスデータがコンテンツの一部の内容のみを含む圧縮されたデータ、
(5)コンテンツデータが圧縮されていないデータ、インデックスデータがコンテンツの全部の内容を含む圧縮されたデータ、
(6)コンテンツデータが圧縮されていないデータ、インデックスデータがコンテンツの一部の内容のみを含む圧縮されていないデータ、
の各場合を含む。
ただし、インデックスデータは、データ量をより少なくして、インデックスデータ記録エリアAiをより縮小し、読み取り時間をより短縮するために、圧縮することが望ましく、しかも、できるだけ高い圧縮率で圧縮することが望ましい。特に、インデックスデータをコンテンツの全部の内容を含むものとする場合には、高い圧縮率で圧縮することが望ましい。
(1)(3)(4)(6)の場合、インデックスデータの内容の、コンテンツの一部は、曲や映像タイトルの先頭部、または特徴的な部分とする。
インデックスデータを曲や映像タイトルの先頭部とする場合、後述のように、マルチアクセスによる頭出し再生や通常再生(曲や映像タイトルの全体の再生)などの再生の開始時、コンテンツデータ記録エリアAcに記録されたコンテンツデータに代えて、インデックスデータ記録エリアAiに記録されたインデックスデータを再生することによって、チャンネル間で読み取り用の光ヘッドを光ディスク1の径方向に大きく移動させる必要がなく、ヘッド移動時間を短縮することができ、再生開始動作の遅延を少なくすることができる。
特徴的な部分とは、コンテンツが曲の場合には、曲のサビの部分や、曲名が分かるような部分であり、コンテンツが映像タイトルの場合にも、同様の部分である。
インデックスデータを曲や映像タイトルの特徴的な部分とする場合、曲や映像タイトルを検索する場合などにおいて、このインデックスデータを再生することによって、同様に再生開始動作の遅延を少なくすることができる。
インデックスデータをコンテンツの全部の内容を含むものとする場合にも、通常再生、早送り再生、早戻し再生などの再生時、このインデックスデータを再生することによって、同様に再生開始動作の遅延を少なくすることができる。
インデックステーブル記録エリアAnには、インデックステーブルとして、インデックスデータ記録エリアAiに記録されるインデックスデータの数、番号、および各インデックスデータの始まりや終わりの光ディスク1上のアドレスなどを記録する。
TOC記録エリアAtには、一般にCDで記録されているように、TOCとして、コンテンツデータ記録エリアAcに記録される曲データなどのコンテンツデータの数、番号、および各コンテンツデータの始まりや終わりの光ディスク1上のアドレスなどを記録する。
このように、図1の例では、光ディスク1の最内周部にTOCを記録する点では通常のCDと同じであるので、記録後の光ディスク1を通常のCDとして再生することもできる。
図2に、TOC、インデックステーブル、各インデックスデータおよび各コンテンツデータの関係を示す。ただし、各コンテンツデータを低圧縮の曲データとし、各インデックスデータを高圧縮の曲先頭部データとする場合である。
各コンテンツデータは、TOCによって参照検出され、各インデックスデータは、インデックステーブルによって参照検出される。
この例では、各インデックスデータには、それぞれ、当該のインデックスデータに対応するコンテンツデータの、曲先頭部の直後の光ディスク1上のアドレスxを示すアドレス情報ADRxを付加する。これによって、再生時、インデックスデータによって曲の先頭部を再生した後、直ちに、コンテンツデータによって同じ曲の後続部分を連続して再生することができる。
また、コンテンツデータおよびインデックスデータは、それぞれ、デコード後の時間でみて1秒/75の時間分のフレーム単位のデータとする。これによって、上記のようにインデックスデータとコンテンツデータを連続して再生したとき、ボツ音を生じるようなことがなくなる。
(記録方法の第2の例:図3〜図5)
図3は、この発明のディスク記録方法の他の例を示し、複数の曲や映像タイトルなどの、複数のコンテンツごとに、セッションを設定し、各セッションごとに、そのセッションのリードイン部またはリードアウト部に、そのセッションの各コンテンツデータに対応する各インデックスデータを、まとめて記録する場合である。
セッションとは、リードイン(データの始まりを示す部分)、データ本体、およびリードアウト(データの終わりを示す部分)からなる一連のデータのかたまりであり、データ本体として複数のコンテンツデータを含むものである。
具体的に、この例では、ディスク媒体として光ディスク1、例えばDVDを用い、その内端1a近傍から外端1b近傍までの記録可能エリア1r内において、最内周部にテーブル記録エリアAuを設定し、その外側にセッション記録エリアAsを設定する。
図4に図3中の部分3を拡大して示すように、セッション記録エリアAsには、セッションごとに、最初(最も内側)にリードインRi1,Ri2…を、その直後(すぐ外側)にインデックスデータI1,I2…を、そのあと(外側)のデータエリアS1,S2…にコンテンツデータを、最後(最も外側)にリードアウトRo1,Ro2…を、それぞれ記録する。
データエリアS1,S2…のコンテンツデータは、それぞれ、複数の曲や映像タイトルなどの、複数のコンテンツのデータを含むものであり、インデックスデータI1,I2…は、それぞれ、同じセッション内の複数のコンテンツデータに対応する複数のインデックスデータを含むものである。
すなわち、この例は、図1の例のように光ディスク1の別個のエリアに記録される複数のコンテンツデータおよび複数のインデックスデータを1セッションとして、複数セッションのコンテンツデータおよびインデックスデータを光ディスク1に記録するものである。
各コンテンツデータおよび各インデックスデータは、図1の例と同じで、上記(1)〜(6)のいずれかとする。
したがって、マルチアクセスによるマルチチャンネル再生の開始時、コンテンツデータに代えてインデックスデータを再生することによって、セッション内ではチャンネル間で読み取り用の光ヘッドを光ディスク1の径方向に大きく移動させる必要がなく、ヘッド移動時間を短縮することができ、再生開始動作の遅延を少なくすることができる。
リードインRi1,Ri2…には、図1の例のTOCのようなコンテンツテーブルを、セッションごとに分散させて記載する。
最内周部のテーブル記録エリアAuには、セッション情報として、セッション記録エリアAsに記録されるセッションの数、番号、各セッションのリードインおよびリードアウトの光ディスク1上のアドレスなどを記録する。
さらに、このテーブル記録エリアAuに、ユーザによって定められるディスクID、すなわち、個々のディスク媒体に固有の、個々のディスク媒体を識別できる情報を記録するようにしてもよい。
図5に、各セッションにおける、リードイン、各インデックスデータおよび各コンテンツデータの関係を示す。ただし、各コンテンツデータを低圧縮の曲データとし、各インデックスデータを高圧縮の曲先頭部データとする場合である。
この例では、図2の例と同様に、各インデックスデータには、それぞれ、当該のインデックスデータに対応するコンテンツデータの、曲先頭部の直後の光ディスク1上のアドレスx1,x2…を示すアドレス情報ADRx1,ADRx2…を付加する。これによって、再生時、インデックスデータによって曲の先頭部を再生した後、直ちに、コンテンツデータによって同じ曲の後続部分を連続して再生することができる。
また、図2の例と同様に、コンテンツデータおよびインデックスデータは、それぞれ、デコード後の時間でみて1秒/75の時間分のフレーム単位のデータとする。これによって、上記のようにインデックスデータとコンテンツデータを連続して再生したとき、ボツ音を生じるようなことがなくなる。
(コンテンツデータへのリンク態様:図6および図7)
図2および図5の例は、再生時、インデックスデータによって曲の先頭部が再生された後、コンテンツデータによって同じ曲の後続部分が再生されるようにする場合であるが、インデックスデータからコンテンツデータへのリンクは、以下のようにすることもできる。
図6の例では、各コンテンツデータを低圧縮の曲データとするとともに、各インデックスデータを、高圧縮の曲先頭部データからなるペイロードに対して、ヘッダとして3種のポインタPs,Pm,Peおよびインデックスデータ長を示す情報LENを付加したものとする。
ポインタPsは、当該のインデックスデータに対応するコンテンツデータの先頭アドレスを指示するものであり、ポインタPmは、当該のインデックスデータに対応するコンテンツデータの、図2および図5の例で上述した曲先頭部の直後のアドレスを指示するものであり、ポインタPeは、当該のインデックスデータに対応するコンテンツデータの次のコンテンツデータ(当該の曲の次の曲)の先頭アドレスを指示するものである。
この場合、再生装置では、ユーザの操作によって、頭戻り再生モード、後続部分連続再生モードおよび次曲再生モードのうちの、いずれかが選択されるようにする。
頭戻り再生モードでは、ペイロードによって曲の先頭部が再生された後、矢印5sで示すようにポインタPsによって同じ曲の先頭に戻って、対応するコンテンツデータによって同じ曲が再生されるようにする。
後続部分連続再生モードでは、ペイロードによって曲の先頭部が再生された後、矢印5mで示すようにポインタPmによって同じ曲の後続部分に接続して、対応するコンテンツデータによって同じ曲の後続部分が再生されるようにする。
次曲再生モードでは、ペイロードによって曲の先頭部が再生された後、矢印5eで示すようにポインタPeによって次の曲の先頭に飛んで、次のコンテンツデータによって次の曲が再生されるようにする。
図7の例では、各コンテンツデータを低圧縮の曲データとするとともに、各インデックスデータを、高圧縮の曲特徴部データからなるペイロードに対して、ヘッダとして2種のポインタPs,Peおよびインデックスデータ長を示す情報LENを付加したものとする。
ポインタPs,Peは、図6の例のそれと同じであり、再生装置では、ユーザの操作によって、頭戻り再生モードおよび次曲再生モードのうちの、いずれかが選択されるようにする。
頭戻り再生モードでは、ペイロードによって曲の特徴的な部分が再生された後、矢印5sで示すようにポインタPsによって同じ曲の先頭に戻って、対応するコンテンツデータによって同じ曲が再生されるようにする。
次曲再生モードでは、ペイロードによって曲の特徴的な部分が再生された後、矢印5eで示すようにポインタPeによって次の曲の先頭に飛んで、次のコンテンツデータによって次の曲が再生されるようにする。
なお、以上の例は、インデックスデータからコンテンツデータへのリンク態様の一例であって、要求される再生用途に応じて、その他の方法を採ることもできる。
(記録装置の例:図8および図9)
図8に、以上のような方法によって光ディスク1にデータを記録する装置の一例を示す。
この例のディスク記録装置10では、光ディスク1が、スピンドルモータ11によって回転駆動され、光ヘッド13が、図では省略したヘッド移動機構によって、光ディスク1の径方向に移動させられる。
図では省略するが、光ヘッド13の移動、トラッキングおよびフォーカシング、および光ディスク1の回転については、周知のサーボコントロール機構が構成される。
光ヘッド13に対しては、再生系および記録系が設けられる。再生系では、光ヘッド13によって光ディスク1から読み取られたデータが、RFアンプ21を通じて復調エラー訂正回路22に供給されて、復調され、エラー訂正される。さらに、エラー訂正後のデータが、再生処理部23で、インデックスデータの生成用に一旦伸長されるなど、処理される。
記録系では、記録処理部25で、後述のように、インデックスデータが生成され、必要に応じて必要な圧縮率で圧縮され、コンテンツデータが必要に応じて必要な圧縮率で圧縮され、インデックステーブルおよびTOCや、セッション情報などが生成され、さらに各データが編集される。
編集後のデータは、変調回路26で変調される。さらに、記録回路27で、変調後のデータによって、光ヘッド13から光ディスク1に照射される記録用レーザ光が制御されて、変調後のデータが光ディスク1に記録される。
この例のディスク記録装置10は、大容量記憶装置として、ハードディスク15を内蔵したHDD(ハードディスクドライブ)16を備え、そのハードディスク15に、あらかじめ、後述の記録処理ルーチンなどを含む各種プログラム、および光ディスク1に記録する編集処理前のコンテンツデータが格納されるとともに、その時々で随時、光ディスク1に記録する編集処理後のコンテンツデータや生成されたインデックスデータなどが書き込まれる。
システムコントローラ17は、コンピュータによって構成され、図では省略するが、CPU、およびプログラムやデータが展開されるRAMなどを備える。システムコントローラ17には、操作部18および表示部19が接続される。
以上の構成のディスク記録装置10では、システムコントローラ17が、ハードディスク15に格納されている記録処理ルーチンに従って、以下のような記録処理を実行することによって、図1〜図7に示したような方法で光ディスク1にデータが記録される。
図9(A)に、その記録処理ルーチンの一例を示す。この例の記録処理ルーチン310では、操作部18でのユーザの操作に基づいて、まずステップ311で、コンテンツデータおよびインデックスデータをエンコードする。すなわち、光ディスク1に記録するコンテンツデータを、圧縮されていないものについては必要に応じて圧縮するとともに、コンテンツデータからコンテンツの一部または全部の内容を含むデータを抽出し、必要に応じて圧縮して、インデックスデータを生成する。
次に、書き込みイメージ生成処理ルーチン320に進んで、書き込みイメージを生成し、その後、ステップ313に進んで、その生成した書き込みイメージを光ディスク1に記録する。
図9(B)に示すように、書き込みイメージ生成処理ルーチン320では、例えば、図1の例の方法によってデータを記録する場合、まずステップ321で、コンテンツデータ記録エリアAcおよびTOC記録エリアAtとは別にインデックスデータ記録エリアAiおよびインデックステーブル記録エリアAnを確保する処理を行い、次にステップ322で、コンテンツデータ記録エリアAcにコンテンツデータを配置する処理を行い、次にステップ323で、インデックスデータ記録エリアAiにインデックスデータを配置する処理を行う。
次に、ステップ324で、図2に示したアドレス情報ADRxや図6または図7に示したポインタのようなリンク情報を記載し、次にステップ325で、インデックステーブルを生成し、次にステップ326で、TOCを生成して、書き込みイメージを生成する。
図3および図4の例の方法によってデータを記録する場合にも、同様の処理によって、書き込みイメージを生成する。
なお、光ディスク1を再編集する場合、光ディスク1が追記型のものである場合には追記によって、光ディスク1が書き替え可能なものである場合には上書きによって、それぞれデータを記録する。
〔再生装置および再生方法の実施形態:図10および図11〕
図10は、上述した、この発明の方法によってデータが記録された光ディスク1を再生する装置の一例を示し、マルチアクセスによるマルチチャンネル再生が可能なものである。
記録後の光ディスク1は、スピンドルモータ31によって回転駆動され、読み取り用の光ヘッド33は、スレッド35に取り付けられ、スレッドモータ36によって、スレッド軸37に沿って、光ディスク1の径方向に移動させられる。
光ヘッド33の読み取り出力は、RFアンプ41に供給されて、RFアンプ41から、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、および記録データが得られる。
そのフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号は、サーボコントローラ39に供給され、サーボコントローラ39からのフォーカスサーボ制御信号およびトラッキングサーボ制御信号によって、光ヘッド33のフォーカシングおよびトラッキングが制御される。記録データは、復調エラー訂正回路42で、復調され、エラー訂正される。
記録データとしては、図1の例の方法によって光ディスク1にデータが記録された場合には、TOC、インデックステーブル、インデックスデータおよびコンテンツデータなどが得られ、図3および図4の例の方法によって光ディスク1にデータが記録された場合には、セッション情報、および各セッションのリードイン、インデックスデータ、コンテンツデータおよびリードアウトなどが得られる。
そのTOCおよびインデックステーブル、またはセッション情報およびリードインなどは、システムコントローラ51に取り込まれ、サーボコントローラ39によるスピンドルモータ31およびスレッドモータ36の駆動制御による光ディスク1へのアクセスに用いられる。
復調エラー訂正回路42からのインデックスデータおよびコンテンツデータは、チャンネル分割回路43で、最大nチャンネルの範囲内で、そのときの光ディスク1へのアクセスチャンネル数分に分割される。
分割された各チャンネルのインデックスデータおよびコンテンツデータは、バッファメモリ451,452,453…45nに蓄積された後、バッファメモリ451,452,453…45nから読み出され、デコーダ471,472,473…47nでデコードされて、最大nチャンネルの再生出力PB1,PB2,PB3…PBnが得られる。
バッファメモリ451,452,453…45nとしては、あらかじめnチャンネル分が用意され、または、DRAM(Dynamic RAM)などのメモリ上に、そのときのアクセスチャンネル数分のバッファメモリが設定される。
もちろん、インデックスデータおよびコンテンツデータの、バッファメモリ451,452,453…45nからの読み出し、およびデコーダ471,472,473…47nでのデコードは、光ディスク1からの読み取り、およびバッファメモリ451,452,453…45nへの転送および蓄積より低いビットレートで実行される。
システムコントローラ51は、コンピュータによって構成され、図では省略するが、CPU、このCPUが実行する後述の再生処理ルーチンを含む各種プログラムや各種のデータが格納されたROMなどの記憶部、およびプログラムやデータが展開されるRAMなどを備える。
システムコントローラ51には、操作部55および表示部57が接続される。この例では、操作部55は、光ディスク1への各チャンネルのアクセスのための操作を含む各種の操作を行うもので、操作部55からシステムコントローラ51には、最大nチャンネルのアクセス操作に応じたコマンドCM1,CM2,CM3…CMnが与えられ、システムコントローラ51は、そのコマンドCM1,CM2,CM3…CMnに従ってアクセス制御を実行する。
図11は、システムコントローラ51が実行する再生処理ルーチンの一例を示し、インデックスデータが曲先頭部のデータであって、かつ、インデックスデータの再生後は、頭戻り再生モードまたは後続部分連続再生モードとして上述したように、同じ曲の先頭に戻って、または同じ曲の後続部分に接続して、対応するコンテンツデータを再生する場合である。
この例の再生処理ルーチン330では、ディスク再生装置90のシステムが起動し、光ディスク1がディスク再生装置90にロードされている状態で処理を開始して、まずステップ331で、操作入力があるか否かを判断する。
ここでの操作入力は、(a)頭出し再生や通常再生など、ユーザによる再生操作、(b)一時停止や再生停止など、ユーザによるシステム終了以外の停止操作、(c)ユーザによるディスク再生装置90の電源の遮断など、システム終了となる事由の発生、に大別される。
これらのうちの、いずれかの操作入力があったときには、ステップ331からステップ332に進んで、その操作入力が再生操作であるか否かを判断し、再生操作でなければ、さらにステップ333に進んで、操作入力がシステム終了か否かを判断する。
そして、操作入力がシステム終了であれば、処理を終了し、操作入力がシステム終了でなければ、すなわち停止操作であれば、ステップ333からステップ334に進んで、停止操作に応じた処理を行って、ステップ331の操作入力待ち状態に戻る。
ステップ332で、再生操作の操作入力があったと判断したときには、ステップ335に進んで、光ディスク1から、指定されたコンテンツに対応するインデックスデータを読み取って、チャンネル分割回路43に転送し、上述したように再生する。
さらに、インデックスデータの再生中、ステップ336で、操作入力があるか否かを判断し、操作入力がなければ、ステップ337に進んで、当該のインデックスデータが終了するか否かを判断し、終了しなければ、ステップ335に戻って、当該のインデックスデータの読み取り再生を続行する。
当該のインデックスデータが終了するまでの間に操作入力があったときには、ステップ336からステップ332に戻って、上述したように、いずれの操作入力であるかを判断し、操作入力に応じた処理を行う。
当該のインデックスデータが終了するまでの間に操作入力がなければ、ステップ337からステップ338に進んで、光ディスク1から、当該のインデックスデータに対応するコンテンツデータを読み取って、チャンネル分割回路43に転送し、上述したように再生する。
コンテンツデータの再生中も、ステップ339で、操作入力があるか否かを判断し、操作入力がなければ、ステップ341に進んで、当該のコンテンツデータが終了するか否かを判断し、終了しなければ、ステップ338に戻って、当該のコンテンツデータの読み取り再生を続行する。
そして、当該のコンテンツデータが終了するまでの間に操作入力がなければ、ステップ341から、ステップ331の操作入力待ち状態に戻る。
以上は、再生操作および停止操作が1チャンネルの場合であるが、マルチアクセスによるマルチチャンネル再生時には、再生操作および停止操作につき、チャンネルごとに以上の再生処理が実行される。したがって、上述したように、マルチアクセスによるマルチチャンネル再生時、再生開始動作の遅延を少なくすることができる。
なお、再生方法としては、別の方法として、記録後の光ディスク1のディスク再生装置90へのロード時や、光ディスク1がディスク再生装置90にロードされていて、かつ光ディスク1へのアクセスがない時などにおいて、システムコントローラ51の制御によって、光ディスク1から各インデックスデータを読み取って、不揮発性メモリからなる記憶部に書き込んでおき、マルチアクセスによるマルチチャンネル再生時、光ディスク1からインデックスデータを読み取る代わりに、その記憶部からインデックスデータを読み出して再生するようにしてもよい。この場合にも、再生開始動作の遅延を少なくすることができる。
図10の例のディスク再生装置90は、例えば、車載用の音楽再生システムとして、車の前方座席の前方部などに設置し、例えば、再生出力PB1を、前方座席で音楽を聞くユーザ用のチャンネルの音声出力装置に送信して、前方座席の左右位置などに設けられたスピーカから再生出力PB1の曲を出力し、再生出力PB2,PB3…PBnを、それぞれ後部座席で音楽を聞くユーザ用のチャンネルの音声出力装置に送信して、その音声出力装置に接続されたヘッドホンによって再生出力PB2,PB3…PBnの曲を出力するシステム構成とすることができる。
これによれば、例えば、車内の各ユーザは、助手席のユーザによる操作部55での操作によって、ディスク再生装置90のシステムコントローラ51に対して、希望する曲の頭出し再生や通常再生などを指示し、再生開始がそれほど遅れることなく、曲を聴くことができる。
なお、デコーダ471,472,473…47nは、ディスク再生装置90側ではなく、各チャンネルの音声出力装置側に設けてもよい。
ディスク再生システムとしては、そのほか、例えば、住居内で用いられるシステムとして、ディスク再生装置90および各チャンネル(各ユーザ用)の映像音声出力装置を設け、ディスク再生装置90では、光ディスク1に記録されている映像タイトル(映像および音声)を再生して、その再生出力を各チャンネルの映像音声出力装置に送信するとともに、光ディスク1への各チャンネルのアクセスのための操作を各ユーザが映像音声出力装置側で個別に行い、その操作によるコマンドを映像音声出力装置からディスク再生装置90のシステムコントローラ51に送信するシステム構成とすることもできる。
〔他の実施形態〕
コンテンツデータおよびインデックスデータを記録再生するディスク媒体は、光ディスクに限らず、磁気ディスクや光磁気ディスクなどでもよい。
この発明のディスク記録方法の一例を示す図である。 図1の例における各データの関係の一例を示す図である。 この発明のディスク記録方法の他の例を示す図である。 図3の一部を拡大して示す図である。 図3および図4の例における各データの関係の一例を示す図である。 コンテンツデータへのリンク態様の一例を示す図である。 コンテンツデータへのリンク態様の一例を示す図である。 この発明のディスク記録装置の一例を示す図である。 記録処理ルーチンおよび書き込みイメージ生成処理ルーチンの一例を示す図である。 この発明のディスク記録方法に対応したディスク再生装置の一例を示す図である。 この発明のディスク記録方法に対応した再生処理ルーチンの一例を示す図である。 マルチアクセスの場合のアクセス動作を示す図である。 マルチアクセスの場合のデータの読み取りおよび再生を示す図である。
符号の説明
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。

Claims (8)

  1. ディスク媒体の一部エリアに、複数のコンテンツデータを記録するとともに、別のエリアに、その各コンテンツデータ中の、それぞれ対応するコンテンツの一部または全部の内容を含み、かつ対応するコンテンツデータよりデータ量の少ないインデックスデータを、まとめて記録するディスク記録方法。
  2. 請求項1のディスク記録方法において、
    前記各コンテンツデータは、圧縮されたデータとし、前記各インデックスデータは、それぞれ対応するコンテンツデータより高い圧縮率で圧縮されたデータとするディスク記録方法。
  3. 請求項1のディスク記録方法において、
    前記各コンテンツデータは、圧縮されていないデータとし、前記各インデックスデータは、圧縮されたデータとするディスク記録方法。
  4. 請求項1のディスク記録方法において、
    前記各インデックスデータは、それぞれ対応するコンテンツの先頭部または特徴的な部分のデータとするディスク記録方法。
  5. 請求項1のディスク記録方法において、
    前記各インデックスデータには、コンテンツデータにリンクするための情報を付加するディスク記録方法。
  6. ディスク媒体にすでに記録されている、またはそのディスク媒体とは別の記録媒体に記録されている各コンテンツデータから、それぞれ対応するコンテンツの一部または全部の内容を含み、かつ対応するコンテンツデータよりデータ量の少ないインデックスデータを生成するインデックスデータ生成手段と、
    前記各コンテンツデータを、前記ディスク媒体の一部エリアに配置し、前記インデックスデータ生成手段によって生成された各インデックスデータを、前記ディスク媒体の別のエリアに配置するように、前記ディスク媒体に記録するデータを編集するデータ編集手段と、
    その編集後のデータを前記ディスク媒体に記録するデータ記録手段と、
    前記インデックスデータ生成手段、前記データ編集手段および前記データ記録手段を制御する制御手段と、
    を備えるディスク記録装置。
  7. 一部エリアに、複数のコンテンツデータが記録されているとともに、別のエリアに、その各コンテンツデータ中の、それぞれ対応するコンテンツの一部または全部の内容を含み、かつ対応するコンテンツデータよりデータ量の少ないインデックスデータが、まとめて記録されているディスク媒体。
  8. ディスク媒体の一部エリアに、複数のコンテンツデータを記録するとともに、別のエリアに、その各コンテンツデータ中の、それぞれ対応するコンテンツの一部または全部の内容を含み、かつ対応するコンテンツデータよりデータ量の少ないインデックスデータを、まとめて記録するために、コンピュータを、
    前記各コンテンツデータから前記各インデックスデータを生成する手段、前記ディスク媒体に記録するデータを編集する手段、および、その編集後のデータを前記ディスク媒体に記録する手段、
    として機能させるための記録処理プログラム。
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