JP2003151139A - 情報再生装置 - Google Patents

情報再生装置

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JP2003151139A
JP2003151139A JP2001343565A JP2001343565A JP2003151139A JP 2003151139 A JP2003151139 A JP 2003151139A JP 2001343565 A JP2001343565 A JP 2001343565A JP 2001343565 A JP2001343565 A JP 2001343565A JP 2003151139 A JP2003151139 A JP 2003151139A
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Masaaki Nakagawa
雅章 中川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画を再生可能な情報再生装置において、再
生制限時間以内に再生処理が終了するようにして、再生
画像の乱れや動画のこま送り状態が起きないようにす
る。 【解決手段】 情報再生装置20が、ディスク17の全
体に渡り所定のアドレスを再生させて、システムコント
ローラ11により、記録されている情報が再生可能か否
かを判定し、再生可能と最初に判定された時点の再生速
度を最適速度に設定する。その最適速度を用いてホスト
コンピュータ16からの再生命令を実行するようにし
て、目的アドレスの再生時に再生リトライをできる限り
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータの
周辺機器として利用され、再生画像(主に動画)の乱れ
を無くすことが可能な情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、記録媒体に記録されている情報を
再生する情報再生装置には種々のものがある。例えば、
ディスク形状の記録媒体であるパーソナルコンピュータ
(以下「パソコン」という)用CDに記録されているデ
ータを再生したり、音楽用CDを再生するディスク再生
装置、DVD−videoに記録された動画を再生する
DVDプレーヤがある。そのDVDプレーヤは、パソコ
ンに標準装備として搭載され、広く提供されるようにな
ってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、DVD−vid
eoは、映画再生用の媒体として定着しつつあり、レン
タルビデオ店でも貸出しされるようになってきている。
しかし、貸出しされているDVD−videoは、多く
の人に貸出しされているため、ディスクの表面に傷が入
っていることがある。このような状態で情報の再生を行
うと、再生画像が乱れたり、再生された動画がこま送り
状態になったりして、ユーザが不快感を抱いてしまうこ
とがある。再生画像の乱れや動画がこま送り状態になる
原因は、ディスク表面の傷やディスクの変形等により、
再生された画像情報を処理するホスト装置(例えば、ホ
ストコンピュータとなるパソコン)からの再生アドレス
が再生しにくくなることで再生リトライが多数発生し、
ホスト装置へのデータ供給が遅れることに起因してい
る。
【0004】通常、DVD−video等の光ディスク
に記録されている情報の再生は、そのプレーヤ(ドライ
ブ装置)の最大再生速度を用いて行われ、所定の再生リ
トライを実施しても再生できない場合は、その再生速度
を落として(減速して)再生することが一般に行われて
いる。しかし、その減速を目的アドレスの再生の際に実
行すると、その減速に対応する時間の分だけホスト装置
へのデータ供給が遅れ、再生画像の乱れや動画のこま送
り状態を引き起こしてしまう。また、この減速を実行す
るときは、プレーヤがホスト装置との関係で再生を一定
時間(例えば、7.5S、以下この一定時間を「再生制
限時間」という)以内に押さえられるようにする点も考
慮しなければならない。ホスト装置の基本的動作を管理
するOS(Operating System)では、
再生制限時間以内に情報再生装置による再生処理の終了
を確認できないと、プレーヤにリセット(Reset)
を発行したり、ホスト装置をリセットしたりして再生を
途中で終了させてしまうので、このようなことが起きな
いように、プレーヤの再生が再生制限時間以内に終了す
るようにしなければならない。目的セクタが検出できな
くてシークリトライを繰返し行ったり、数回にわたる回
転速度の減速処理を行うと、再生に時間がかかり再生制
限時間を超えてしまうケースがある。したがって、再生
が再生制限時間以内に終わるようにして、再生画像の乱
れや動画のこま送り状態を回避するようにしなければな
らない。この発明は、上記の問題点を解決するためにな
されたものであり、DVD−video等の動画記録媒
体に記録された動画を再生可能な情報再生装置におい
て、再生制限時間以内に再生処理が終了するようにし
て、再生画像の乱れや動画のこま送り状態が起きないよ
うにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、記録媒体に記録されている情報を読み
取り再生して再生データを出力し、その再生データをホ
スト装置に転送する手段を備えた情報再生装置であっ
て、記録媒体の全体に渡り所定のアドレスを再生させて
記録されている情報が再生可能か否かを判定する再生品
質確認手段と、その再生品質確認手段により再生可能と
最初に判定された時点の再生速度を最適速度に設定する
手段と、その手段により設定された最適速度を用いて、
上記ホスト装置からの再生命令を実行する手段とを設け
た情報再生装置を特徴とするものである。上記情報再生
装置は、再生品質確認手段が、記録媒体の複数箇所のア
ドレスを再生させて記録されている情報が再生可能か否
かを判定するように構成されているとよい。
【0006】また、上記記録媒体の再生されたアドレス
から欠陥アドレスを検出する手段と、その手段により欠
陥アドレスが検出されたときは、その欠陥アドレスを含
むアドレスの先読み処理開始直前に、再生速度をその欠
陥アドレスが再生可能な再生速度に減速して再生させ、
その欠陥アドレス経過後の先読み処理時に減速前の上記
再生速度に戻して再生させる手段を設けるとよい。さら
に、上記欠陥アドレスが所定の領域内に複数有るか否か
を判断する手段と、その手段により欠陥アドレスが複数
有ると判断されたときは、その領域内を上記再生可能な
再生速度で再生させる手段を設けたものがよい。上記い
ずれの情報再生装置においても、上記記録媒体が動画の
記録を主たる目的とする動画記録媒体か否かを判断する
手段と、その手段により上記記録媒体が動画記録媒体で
あると判断されたときに、上記再生品質確認手段を動作
させる手段を設けたものが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明による
情報再生装置20の内部構成の一例を示すブロック図で
ある。情報再生装置20は、DVD−ROMを駆動し、
動画以外の再生がその主たる目的であるが動画も再生可
能なDVD−ROMドライブである。情報再生装置20
は、後述するホストコンピュータ16の外部に併設され
ていて、ホストコンピュータ16とはインターフェース
(例えば、attachment packet in
terface:ATAPI)を介して接続されてい
る。情報再生装置20は、CPU1と、フラッシュRO
M2と、ホストインターフェース(ホストI/F)コン
トローラ3と、バッファマネージャ4とを有するととも
に、DRAM5と、サブコードオペレーションコントロ
ーラ6と、CD−ROMエンコーダ7と、SRAM8
と、CD−ROMデコーダ9とを有している。さらに、
情報再生装置20は、オーディオコントローラ10と、
システムコントローラ11と、CDエンコーダ12と、
CD/DVDデコーダ13と、サーボ14と、スピンド
ルコントローラ15とを有して構成され、さらに図示は
しないが光ピックアップとディスク17を回転させるモ
ータとを内蔵した駆動機構を有している。
【0008】CPU1は、情報再生装置20全体の動作
を制御する中央演算処理ユニット(LSI)である。フ
ラッシュROM2は、バス18を介してCPU1に接続
され、そのCPU1の処理により書き換え可能な読み出
し専用メモリである。ホストインターフェース(I/
F)コントローラ3は、後述するホストコンピュータ1
6と情報再生装置20との間に介在して設けられ、その
両者における情報の通信をつかさどる手段である。バッ
ファマネージャ4は、ホストコンピュータ16から転送
されるデータ及び後述するディスク17から読み出した
データの転送を制御する例えばLSIにより構成される
手段である。DRAM5は、ホストコンピュータ16か
らの転送データ及びディスク17から読み出したデータ
を一時的に格納する手段(バッファ)である。
【0009】サブコードオペレーションコントローラ6
は、ディスク上に記録するサブコードを生成し、ディス
ク17から読み出したサブコードを分離する処理を実行
する例えばLSIにより構成される手段である。CD−
ROMエンコーダ7は、CD−ROMに書き込むための
データ(CD−ROMデータ)をディスク17に書き込
む前に符号化する変調処理を実行する例えばLSIによ
り構成される手段である。SRAM8は、システムコン
トローラ11が実行するプログラムで使用される変数等
を格納するメモリである。CD−ROMデコーダ9は、
CD−ROMから読み出して再生したCD−ROMデー
タを復調する例えばLSIにより構成される手段であ
る。オーディオコントローラ10は、音声(音楽)情報
の再生を制御する例えばLSIにより構成される手段で
ある。
【0010】システムコントローラ11は、ディスク1
7への情報の記録及びディスク17に記録されている情
報の再生に必要な動作を制御する例えばLSIにより構
成される手段であって、この発明の特徴とする各種の手
段として機能する。CDエンコーダ12は、ディスク1
7に情報を記録する前にユーザデータとサブコードをデ
ィスク規格に適合できるように変調する例えばLSIに
より構成される手段である。CD/DVDデコーダ13
は、ディスク17から再生した情報をユーザデータとサ
ブコードに分離及び復調するとともに、ディスク17か
ら再生した情報をユーザデータとしてデコードする例え
ばLSIにより構成される手段である。スピンドルコン
トローラ15は、ディスク17の回転動作を制御する例
えばLSIにより構成される手段である。
【0011】ホストコンピュータ16は、所定のキーボ
ード、マウス等の入力装置と、CPU,ROM,RAM
等を搭載した本体装置と、LCD等の表示装置とからな
り、上述した構成を有する情報再生装置20を併設して
いるが、図面のように併設せずに情報再生装置20を内
蔵してもよい。ディスク17は、半導体レーザを照射し
て記録されている情報を読み出せるように構成された光
ディスクであって、CD、CD−ROM、DVD−RO
M等の音楽情報、ファイル、プログラム等の動画以外の
記録をその主たる目的とするものと、DVD−vide
oのように、映画等の動画の記録を主たる目的とするも
のがあるが、以下の説明では、ホストコンピュータ16
で用いるデータやプログラムを記録したDVD−ROM
を想定している。
【0012】次に、上述の構成を有する情報再生装置2
0の機能について、図2から図6に示すフローチャート
を参照して説明する。なお、図2から図6においてSは
ステップを略記したものである。まず、請求項1に係る
発明による情報再生装置20の機能について説明する。
請求項1に係る発明では、情報再生装置20にディスク
17を挿入した時のディスクマウント処理において行わ
れる以下のような最適速度の設定処理を特徴としてい
る。情報再生装置20は、挿入したディスク17の全体
に渡ってヘッダに記録されている所定のアドレスを再生
させることによって、ディスク全体について記録されて
いる情報が再生可能か否か再生された情報の品質(以下
この品質を「再生品質」という)を見極め、その上で、
後述する最適速度を用いてホストコンピュータ16から
の再生命令を実施させる(情報の再生を行う)機能を有
している。
【0013】情報再生装置20は、最適速度の設定処理
をスタートさせると、ホストI/F3を介してホストコ
ンピュータ16から指示を入力して、スピンドル回転、
フォーカスサーボ、トラッキングサーボの設定を行った
後ステップ1に進み、システムコントローラ11が挿入
されているディスク17に記録されている情報の読み取
り及び再生を実行させる。その後ステップ2に進み、デ
ィスク17の全体に渡ってヘッダに記録されている所定
のアドレスを再生させる。続くステップ3では、システ
ムコントローラ11が再生品質確認手段として機能し、
再生品質を見極めた結果、再生可能と判定されたとき、
再生処理における再生速度で最も遅い速度、すなわち、
再生可能と最初に判定された再生速度(再生可能な範囲
内の最も速い再生速度)をディスク17に対する再生可
能速度に設定する。その再生可能速度は、後続のステッ
プ4でディスク17に対する最適速度に設定される。
【0014】情報再生装置20は、ステップ4で次のよ
うに処理を実行する。DVDの最大再生速度を例えば1
6倍とした場合、内部リトライ用の回転速度は、12
倍、10倍、8倍、6倍、4倍、2倍の再生速度が存在
している。そこで、再生速度を最大の16倍に設定して
リトライを所定の回数実施する。その結果、再生できな
かった場合は、再生速度を12倍にして(減速して)そ
のアドレスの再生を試みる。この場合、再生速度はいっ
たん減速した後は元の速度に戻さないのは一般的であ
る。これは、変速に要する時間(変速時間)によるホス
トコンピュータ16へのデータ供給が遅れる事態を回避
するためである。したがって、順次減速していって再生
可能と最初に判定された時点の再生速度が最適速度に設
定されるが、その最適速度は、再生可能な範囲内での最
も速い速度になる。
【0015】そして、ステップ5に進むと、リトライし
た回数(リトライ回数)と設定されている再生速度との
対応関係を表したテーブル(再生リトライ・スピードテ
ーブル、以下「再生RSテーブル」という)を作成して
最適速度の設定処理を終了する。この再生RSテーブル
を参照すれば、次の再生リトライで何倍速に設定すれば
よいのかをすぐに判定することができる。再生RSテー
ブルには、例えば、5回目のリトライで12倍速,8回
目のリトライで10倍速、11回目のリトライで8倍速
というように設定しておく。
【0016】以上のようにして、情報再生装置20は、
挿入されているディスク17の再生品質を予め確認し、
再生可能範囲内にある最適速度でそのディスク17の再
生処理を実施するので、目的アドレスの再生時に再生リ
トライをできる限り防止することができる。そのため、
情報再生装置20は、ホストコンピュータ16への再生
データの供給が遅れることがない。このような変速のア
ルゴリズムにおいて、ディスク17の表面に傷が存在し
或いは変形等により、アドレスによっては再生が困難な
場合があり、そのようなアドレスを再生しようとすると
減速が数回に渡り繰り返される。そうすると、ホストI
/Fコントローラ3を介してホストコンピュータ16へ
転送するデータの供給が遅れてしまい、ディスク17に
記録されている動画を再生する場合は、その動画がこま
送り状態になるおそれもある。しかし、情報再生装置2
0は、ディスク挿入時のマウント処理で再生品質を確認
した上で最適速度を求め、その求めた最適速度を用いる
ことによって、再生が再生制限時間以内に終わるように
してホストコンピュータ16への再生データの供給が遅
延しないようにし、動画のこま送りを防止している。上
述の処理では再生RSテーブルを作成しているが、これ
はあくまでも任意のいわば保険的な処理である。
【0017】次に、情報再生装置20の請求項2に係る
機能について説明する。この機能は図3のフローチャー
トによる最適速度の設定処理を特徴としている。最適速
度の設定処理がスタートするとステップ11に進み、挿
入されているディスク17の読込み可能な最大アドレス
を得て、そのアドレスから再生しようとする情報の記録
されている範囲(再生範囲)を得て、再生品質をチェッ
クするための所定のアドレスを計算する。ここでは、例
えば500セクタに付き1回は再生を行うようにする。
このアドレスの計算が終了した後ステップ12に進み、
再生品質を最初にチェックするためのアドレス(チェッ
クアドレス)を設定する。続くステップ13に進むと、
このチェックアドレスを再生し、続くステップ14でエ
ラーが発生したか否かを確認する。エラーが発生してい
た場合にはステップ15に進み、そうでない場合はステ
ップ18に進む。
【0018】ステップ15では、リトライを実施してそ
のリトライが所定の回数を超えているか否かを判断し、
所定の回数を超えている場合はステップ16に進み、そ
うでなければステップ13に戻り、再度同じ速度で再生
させる。ステップ16では再生速度を1つ減速し、続く
ステップ17ではこの再生速度を保存する。そして、ス
テップ18ではチェックアドレスが再生範囲の最終アド
レスか否かを判断し、最終アドレスの場合は一連の処理
を終了する。そうでなければステップ19に進み、次の
アドレスをチェックアドレスに設定してステップ13に
戻り上述の最適速度の設定処理を続行する。以上のよう
にして再生速度が保存されるが、その保存されている再
生速度はエラーの発生する都度減速していって、その再
生範囲内で選定された最小の再生速度であり、これ以
降、挿入されているディスク17に対する最適速度とし
て用いられる。上述した情報再生装置20によれば、デ
ィスク17上の複数の個所をチェックすることになるた
め、挿入されているディスク17の再生品質を把握し得
る信頼性が向上することとなる。
【0019】次に、情報再生装置20の請求項3に係る
機能について説明する。この機能は図4に示すフローチ
ャートにより実現される。この機能は、ホストコンピュ
ータ16の動作パフォーマンスが低い場合や、ホストI
/Fコントローラ3におけるデータの転送速度が遅い場
合でも、動画のこま送り状態を回避しえるようにするこ
とを目的としている。そのために、欠陥アドレス(請求
項2に係る最適速度の設定処理機能によりエラーありと
判定され再生速度を保存したときのアドレス)を含む先
読み処理を開始するときに最大再生速度をその欠陥アド
レスが再生可能な再生速度に減速し、その欠陥アドレス
を超えたアドレスからの先読み処理で減速前の最大再生
速度に戻しており、これにより、動画のこま送り状態を
回避している。
【0020】処理がスタートするとステップ21に進
み、先読み再生アドレスを設定する。続くステップ22
で、設定された先読み再生アドレスの範囲内に、請求項
2による最適速度の設定処理機能により求めた欠陥アド
レスがあるか否かを判断する。そして、先読み再生アド
レスの範囲内に欠陥アドレスがあると判断し、欠陥アド
レスが検出されたときはステップ23に進み、そうでな
ければステップ24に進む。ステップ23では、再生速
度を最適速度の設定処理機能により求めた最適速度(そ
の欠陥アドレスが再生可能な再生速度)に減速し、ステ
ップ24に進むと先読み処理を実行する。そして、ステ
ップ25では再生終了か否かを判断し、再生終了と判断
されるまで待機する。ここで再生終了と判断されたらス
テップ26に進み、次の先読み処理の準備を実施する。
ここで次の先読み範囲内に欠陥があるか否かをチェック
し、欠陥があると判断した場合には、減速後の同じ最適
速度のままで再生するようにステップ27を実行するこ
となく処理を終了し、欠陥がないと判断した場合にはス
テップ27で再生速度を減速前の最高再生速度に設定し
て(変速して)処理を終了する。
【0021】以上のように先読み処理で最高再生速度に
変速しているが、変速前はディスク17からの再生を行
うことなくDRAM5内に記憶されているデータがホス
トコンピュータ16に転送されるだけなので、この間に
変速することによって再生パフォーマンスを上げること
ができる。情報再生装置20が上述のようにして減速し
最適速度で再生しても、ホストコンピュータ16のパフ
ォーマンスが悪かったり、ホストI/Fコントローラ3
のデータ転送速度が遅いと、その最適速度でも対応しき
れなくて再生された動画がこま送り状態になる可能性が
ある。そこで、情報再生装置20は、欠陥アドレスを含
む先読み処理を開始するときに再生速度を落とし(減速
し)、その欠陥アドレスを超えたアドレスからの先読み
処理でその減速前の最大再生速度に戻すことによって、
ホストコンピュータ16のパフォーマンスが悪い場合
や、ホストI/Fコントローラ3のデータ転送速度が遅
い場合でも動画のこま送り状態を回避している。
【0022】通常、再生データはそれを一時的に保存し
ておくバッファからホストコンピュータ16に転送する
が、先読み処理はそのバッファの空き容量が多くなった
ときに実施する。DVDにおいて、再生を実施する場
合、例えばバッファ2MBであれば再生データは転送に
2〜3秒程度の時間を要する分だけ保存される。よっ
て、先読み時に変速を実施すれば、変速時間はホストコ
ンピュータ16へのデータ供給に影響しない。その変速
時間は1〜1.5秒程度であり、バッファのデータ転送
に要する時間を超えることはないからである。先読み処
理は、DRAM5の残りが少なくなったとき(例えば、
DRAM5の空き領域が全体の2/3になったとき)に
実施すればよい。
【0023】次に、情報再生装置20の請求項4に係る
機能について説明する。この機能は図5に示すフローチ
ャートにより実現される。この機能は、欠陥アドレスが
近くに固まっている場合など、所定の領域内に欠陥が複
数(2つ以上)ある場合を想定したもので、そのような
場合にその領域内は減速した再生速度のままで再生させ
ることにより、再生速度の変速に伴うデータ供給の遅延
を回避するための機能である。所定のアドレスの範囲内
に欠陥が複数あると、再生速度の増減に伴う変速により
ホストコンピュータ16への再生データの供給が遅れ、
先読み処理のパフォーマンスが低下してしまう。上述の
ような情報再生装置20では、欠陥の有無に対応して、
一旦元の速度に戻した上でまた直ぐに減速し、また直ぐ
に元の速度に戻すというようなことを繰り返しているう
ちに、DRAM5の空き領域が増えていって転送するデ
ータが減っていき、その影響で転送データの供給が遅れ
てしまうおそれがある。また、欠陥が複数あるというこ
とは、その範囲内を再生しているときに減速処理が発生
する可能性が高いと考えられる。請求項4に係る機能
は、このような不都合を解消するもので、以下の処理に
より実現される。
【0024】情報再生装置20は、処理をスタートする
とステップ31に進み、先読み処理終了後、次の先読み
開始アドレスから欠陥アドレスの数を検索するための範
囲(欠陥数検索範囲)を設定する。続いてステップ32
に進み、その欠陥数検索範囲内に欠陥が複数有るか否か
を判断し、なければステップ33に進むがあればステッ
プ33を実行せずにその範囲での再生速度を減速したま
まの再生速度(その領域内を再生可能な再生速度)に設
定して処理を終了する。ステップ33はステップ32で
複数の欠陥がなかった(欠陥の数が1または0)と判断
された場合に実行され、その範囲での再生速度を最高の
再生速度に設定する。このようにして、あらかじめ欠陥
を検索してその欠陥の個数を判定しておき、その欠陥の
個数に応じて再生速度の設定を変えてその後の再生パフ
ォーマンスを向上させ、動画再生中のコマ送り防止を実
現している。以上の機能によると、欠陥アドレスが所定
の領域内に2つ以上あった場合、その領域内は減速した
再生速度のままで再生させるため、再生速度の変速に伴
うデータ供給の遅れを回避することができる。
【0025】次に、情報再生装置20の請求項5に係る
機能について説明する。この機能は図6に示すフローチ
ャートにより実現される。この機能は、動画の記録が主
たる目的であるディスク17を挿入した場合にのみ、上
述した各機能が実現されるようにするための機能であ
る。ディスク17の中でも、CD、CD−ROM、DV
D−ROM等は、主に音楽情報、ファイル、コンピュー
タプログラム等の動画以外の情報を記録していて、動画
が記録されている可能性やその動画が再生される可能性
は少ないと考えられ、この発明の解決しようとする動画
再生中の不具合とは無縁である可能性が高い。したがっ
て、ディスク17がCD、CD−ROM等の主に動画以
外の情報を記録している場合の対応は、再生中のエラー
発生時に減速させる通常の手段で良い。上述した各請求
項の処理は、情報再生装置20に挿入されたディスク1
7がDVD−videoのように映画等の動画の記録を
主たる目的としている媒体(動画記録媒体)の場合にの
み実行して、再生画像の乱れやコマ送りを防止するよう
にすればよい。
【0026】動画記録媒体のうち、例えばDVD−vi
deoは、ファイルやディレクトリの情報が所定の領域
に記録されている。DVD−videoは、“VIDE
OTS”というディレクトリが存在し、この“VIDE
O TS”にVIDEOのタイトルに関連した情報が記
録されている。このディレクトリはDVD−ROMには
なく、DVD−video固有のものであるから、ディ
スク17の挿入時点で“VIDEO TS”の有り無し
をチェックすることによって、挿入されている媒体が動
画記録媒体か否かを判断することができる。
【0027】図6に示すフローチャートにより、処理手
順について詳細に説明する。まず、所定のサーボ処理を
終えた後、ディスク情報を得る。その後ステップ41に
進み、ディレクトリを参照して挿入されているディスク
がDVD−videoか否かを判断する。ここで、DV
D−videoであると判断した場合はステップ42に
進み、そうでなければ処理を終了する。ステップ42に
進むと、ディレクトリの領域のアドレス設定を行い、後
続のステップ43でそのアドレスを再生する。その後ス
テップ44に進み、このアドレス再生の結果、”VID
EO TS”というディレクトリがあったか否かを判断
し、そのディレクトリがあればステップ45に進み、な
ければそのままディスクマウント処理を終了する。ステ
ップ45に進むと、DVD−videoの設定を行い、
上述した請求項1,2の処理を実行する。以上のように
して、挿入されているディスク17が動画記録媒体か否
かを判断し、そうであった場合にだけディスクの再生品
質を確認し、最適速度で再生処理を実施する。したがっ
て、挿入されているディスク17が動画記録媒体の場合
だけ、目的アドレスの再生時に再生リトライが防止さ
れ、ホストコンピュータへの再生データ供給が遅れるこ
とがなくなり、結果として動画再生時の不具合が回避さ
れる。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る情報再生装置は、再生品質を確認して求めた最適速度
を用いて再生を行い、再生データの供給が遅延しないよ
うにしている。したがって、再生制限時間以内に再生処
理が終了するようにして、再生画像の乱れや動画のこま
送り状態が起きないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報再生装置の内部構成の一例
を示すブロック図である。
【図2】この発明による情報再生装置が最適速度の設定
処理を実行する場合の処理の手順を示すフローチャート
である。
【図3】この発明による情報再生装置が別の最適速度の
設定処理を実行する場合の処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】この発明による情報再生装置が別の処理を実行
する場合の処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】この発明による情報再生装置がさらに別の処理
を実行する場合の処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】この発明による情報再生装置がさらにまた別の
処理を実行する場合の処理の手順を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1:CPU 2:フラッシュROM 3:ホストI/Fコントローラ 4:バッファマネージャ 5:DRAM 6:サブコードオペレーションコントローラ 7:CD−ROMエンコーダ 8:SRAM 9:CD−ROMデコーダ 10:オーディオコントローラ 11:システムコントローラ 12:CDエンコーダ 14:サーボ 13:CD/DVDデコーダ 15:スピンドルコントローラ 17:ディスク 16:ホストコンピュ−タ 20:情報再生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 572 G11B 20/18 572C 572F 574 574B 574H H04N 5/85 H04N 5/85 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録されている情報を読み取
    り再生して再生データを出力し、その再生データをホス
    ト装置に転送する手段を備えた情報再生装置であって、 記録媒体の全体に渡り所定のアドレスを再生させて記録
    されている情報が再生可能か否かを判定する再生品質確
    認手段と、 該再生品質確認手段により再生可能と最初に判定された
    時点の再生速度を最適速度に設定する手段と、 該手段により設定された最適速度を用いて、前記ホスト
    装置からの再生命令を実行する手段とを設けたことを特
    徴とする情報再生装置。
  2. 【請求項2】 前記再生品質確認手段が、記録媒体の複
    数箇所のアドレスを再生させて記録されている情報が再
    生可能か否かを判定するように構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の情報再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の情報再生装置にお
    いて、 前記記録媒体の再生されたアドレスから欠陥アドレスを
    検出する手段と、 該手段により欠陥アドレスが検出されたときは、該欠陥
    アドレスを含むアドレスの先読み処理開始直前に、再生
    速度をその欠陥アドレスが再生可能な再生速度に減速し
    て再生させ、該欠陥アドレス経過後の先読み処理時に減
    速前の前記再生速度に戻して再生させる手段を設けたこ
    とを特徴とする情報再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の情報再生装置において、 前記欠陥アドレスが所定の領域内に複数有るか否かを判
    断する手段と、 該手段により欠陥アドレスが複数有ると判断されたとき
    は、該領域内を前記再生可能な再生速度で再生させる手
    段を設けたことを特徴とする情報再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項記載の情
    報再生装置において、 前記記録媒体が動画の記録を主たる目的とする動画記録
    媒体か否かを判断する手段と、 該手段により前記記録媒体が動画記録媒体であると判断
    されたときに、前記再生品質確認手段を動作させる手段
    を設けたことを特徴とする情報再生装置。
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WO2005031736A1 (ja) * 2003-09-29 2005-04-07 Ricoh Company, Ltd. 情報記録再生装置と情報記録再生方法とプログラムが記録された記録媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005031736A1 (ja) * 2003-09-29 2005-04-07 Ricoh Company, Ltd. 情報記録再生装置と情報記録再生方法とプログラムが記録された記録媒体
US8213780B2 (en) 2003-09-29 2012-07-03 Ricoh Company, Ltd. Information recording/reproducing apparatus, information recording/reproducing method, and recording medium storing program

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