JP3388261B2 - 情報信号記録装置、情報信号記録再生装置 - Google Patents

情報信号記録装置、情報信号記録再生装置

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JP3388261B2
JP3388261B2 JP2002026736A JP2002026736A JP3388261B2 JP 3388261 B2 JP3388261 B2 JP 3388261B2 JP 2002026736 A JP2002026736 A JP 2002026736A JP 2002026736 A JP2002026736 A JP 2002026736A JP 3388261 B2 JP3388261 B2 JP 3388261B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの映画等の映
像情報や2つの音楽等の音声情報などによる第1,第2
の情報信号を、バッファメモリを介して一つのピックア
ップ(又はヘッド)により時分割で光又は磁気などのデ
ィスク状記録媒体に記録及び記録再生する情報信号記録
装置、情報信号記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報信号記録媒体として光ディス
クを適用する光ディスク装置(例えばDVDプレーヤ)
などでは、映画等の映像情報や音楽等の音声情報などの
情報信号を圧縮して光ピックアップにより光ディスクに
記録し、再生時に光ディスクから光ピックアップにより
読み出した圧縮情報信号を伸長している。また、この種
の圧縮伸長技術を適用した装置では、例えば、4Mビッ
ト程度のバッファメモリを装置の内部に持っていて、光
ディスクから読み出した10.08Mbpsの転送レー
トの信号を、この10.08Mbpsより低い可変転送
レートの信号の転送レートに変換する際に転送レートの
差をバッファメモリで吸収している。
【0003】更に、特開平10−92158号公報に
は、複数のストーリーやシーンのデータを記録媒体に記
録する場合に、再生時のピックアップの物理的な移動距
離が少なくて済み、再生機のとぎれや乱れが生じるのを
抑圧できるようにする技術的思想が開示されている。こ
こでは、光学式ディスクに、例えば同時進行する同一イ
ベントを複数のアングルから撮影したマルチアングルシ
ーンを記録することも考えられており、このマルチアン
グルシーン等の機能を実現するためにディスク上のピッ
クアップの位置を移動する間のデータを再生出来ない時
間をバッファメモリで吸収している。この際、光ディス
クから数種類のアングル中に希望した1つのアングルを
選択した際に、光ディスクに間欠的に記録してある1つ
のアングルの信号を、ピックアップをジャンプさせなが
ら選択的に再生し、この間の信号の連続性をバッファメ
モリにて吸収するに必要な、ピックアップのシーク時間
と、バッファメモリ容量との関係が開示されている。
【0004】また、本出願人は、特開平6−13969
6号公報に、バッファメモリにて転送レートの差を吸収
し、1つのディスクから2つ以上の信号を記録再生する
提案を行っている。即ち、特開平6−139696号公
報に開示された記録再生装置では、記録再生対象の記録
信号の情報量を圧縮して発生させた第1の転送レートを
有するデジタルデータを、予め定められた変調方式に従
って変調されているとともに前記した第1の転送レート
よりも高い第2の転送レートを有する記録再生用のデジ
タルデータに変換して記録媒体に書込む記録動作と、記
録媒体に記録されている記録再生用のデジタルデータ
を、第1の転送レートを有するデジタルデータに復原し
た後に再生信号に変換して出力する再生動作とを、記録
媒体に記録するための情報信号と、記録媒体から再生さ
れた情報信号とが同時信号となるように時分割的に行う
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
6−139696号公報に開示された記録再生装置で
は、一つのデジタルオーディオ信号の圧縮比率が1/5
の場合に適用して、遊び時間が無い状態で記録再生動作
を良好に行うことができるように構成されているが、近
年、光ディスクなどの情報信号記録媒体の高密度、大容
量化、デジタル化に伴い2つの情報信号を情報信号記録
媒体の異なる領域に記録して、情報信号記録媒体上で一
つの光ピックアップヘッドにより2つの情報信号を交互
に記録及び/又は再生することが要求されており、本発
明は上記の要求を満たすために従来の技術に対して改良
を図ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、下記の構成を有する情報信号記
録装置、情報信号記録再生装置を提供する。 (1) 第1,第2の情報信号をそれぞれ記録する情報
信号記録媒体を回転する手段と、第1,第2の転送レー
トでそれぞれ入力した前記第1,第2の情報信号を一時
的に記憶するバッファメモリと、前記情報信号記録媒体
の径方向に移動自在に設けられ、且つ、前記バッファメ
モリから時分割して読み出した前記第1,第2の情報信
号を前記第1,第2の転送レートより速い一定の転送レ
ートで前記情報信号記録媒体上の第1,第2の位置に時
分割で記録する一つのヘッドとを少なくとも備え、前記
ヘッドによる前記第1,第2の情報信号への転送レート
と、前記バッファメモリに入力した前記第1,第2の情
報信号の転送レートとの差を前記バッファメモリで吸収
するように構成した情報信号記録装置であって、記録す
る情報の記録転送レートを複数の転送レートの中から選
択して設定する手段と、前記ヘッドに前記バッファメモ
リから転送する第1,第2の情報信号の転送レート…R
p、前記第1の情報信号を前記バッファメモリに入力す
る前記選択された転送レート…Ra、前記第2の情報信
号を前記バッファメモリに入力する前記選択された転送
レート…Rb、前記バッファメモリの容量…Ym、前記
ヘッドが前記情報信号記録媒体上の第1の位置から第2
の位置に移動に要する時間…Tab、前記ヘッドが前記
情報信号記録媒体上の第2の位置から第1の位置に移動
に要する時間…Tbaとし、 Ym>{(Rp−Ra)×Ra+(Rp−Rb)×Rb}×(Tab+Tba) /(Rp−Ra−Rb) の関係式を満たして前記第1,第2の情報信号を前記情
報信号記録媒体に記録することを特徴とする情報信号記
録装置。 (2) 第1,第2の情報信号の内いずれか一方を記録
し、他方を再生する記録再生用の情報信号記録媒体を回
転する手段と、前記情報信号記録媒体上の第1の位置か
ら再生した一方の情報信号を一時的に記憶して、第1の
転送レートで出力すると共に、第2の転送レートで入力
した前記他方の情報信号を一時的に記憶するバッファメ
モリと、前記情報信号記録媒体の径方向に移動自在に設
けられ、且つ、前記情報信号記録媒体上の第1の位置か
ら再生した一方の情報信号を前記第1,第2の転送レー
トより速い一定の転送レートで前記バッファメモリに転
送する動作と、前記バッファメモリに入力した他方の情
報信号を前記一定の転送レートで前記情報信号記録媒体
上の第2の位置に記録する動作とを時分割して行う一つ
のヘッドとを少なくとも備え、前記ヘッドによる前記第
1,第2の情報信号への転送レートと、前記バッファメ
モリから出力する前記第1,第2の情報信号の転送レー
トとの差を前記バッファメモリで吸収するように構成し
た情報信号記録再生装置であって、記録する情報の記録
転送レートを複数の転送レートの中から選択して設定す
る手段と、前記ヘッドにより前記バッファメモリ対し
て入出力される第1,第2の情報信号の転送レート…R
p、前記第1,第2の情報信号の記録する方の情報信号
を前記バッファメモリに入力する前記選択された転送レ
ート…Ra、前記第1,第2の情報信号の再生する方の
情報信号を前記バッファメモリから出力する転送レート
…Rb、前記バッファメモリの容量…Ym、前記ヘッド
が前記情報信号記録媒体上の第1の位置から第2の位置
に移動に要する時間…Tab、前記ヘッドが前記情報信
号記録媒体上の第2の位置から第1の位置に移動に要す
る時間…Tbaとし、 Ym>{(Rp−Ra)×Ra+(Rp−Rb)×Rb}×(Tab+Tba) /(Rp−Ra−Rb) の関係式を満たして前記情報信号記録媒体に前記第1,
第2の情報信号を記録再生することを特徴とする情報信
号記録再生装置。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る情報信号記録
装置、情報信号記録再生装置、本発明に関連する情報信
号通信装置、情報信号再生媒体を図1乃至図15を参照
して<第1実施例>,<第2実施例>の順に詳細に説明
する。
【0008】<第1実施例>図1は情報信号記録及び/
又は再生装置の全体構成を説明するためのブロック図で
ある。
【0009】図1に示した如く、情報信号記録及び/又
は再生装置10Aでは、記録及び/又は再生媒体として
DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−RW,DV
D+RWなどの光ディスクとか、ハードディスク,フロ
ッピー(登録商標)ディスクなどの磁気ディスクとかに
適用できるものであるが、以下の実施例では媒体として
光ディスクを適用した場合について説明する。
【0010】図1に示した如く、情報信号記録及び/又
は再生装置(光ディスクプレーヤ)10では、スピンド
ルモータ11の軸に取り付けたターンテーブル12上に
光ディスク(情報信号記録媒体)13が回転自在に設け
られている。
【0011】また、光ディスク13と対向して光学式の
ヘッド(以下、光ピックアップと記す)14が光ディス
ク13の径方向に移動自在に設けられている。上記光ピ
ックアップ14は、再生専用の光ディスク13に対して
は再生可能である一方、記録再生用の光ディスク13に
対しては記録再生可能になっており、図示を省略するも
のの内部に設けた半導体レーザーを光源とし、コリメー
タレンズ、対物レンズ等により光ディスク13上にレー
ザースポットを照射する。この際、半導体レーザーはレ
ーザー駆動回路により駆動されるが、オーディオ信号と
かビデオ信号などの情報信号を記録する場合には入力し
た情報信号は波形補正回路により波形補正された後にレ
ーザー駆動回路へ入力される。
【0012】また、複数のキー23の選択操作により記
録及び/又は再生開始の指令をシステムコントローラ2
2が判断して信号処理回路18、サーボ回路17に指令
し、光ピックピック14から読み出した信号はプリアン
プ16により、再生信号とサーボ信号とを生成し、光ピ
ックアップ14はサーボ回路17で前記サーボ信号を処
理することにより、光ディスク13上のトラックに対し
てフォーカシング,トラッキングの信号を生成し、ドラ
イバー回路15により光ピックアップ14内のアクチュ
エータを駆動することにより光ピックアップ14の一巡
のサーボ制御を行い、光ディスク13上のコントロール
データに基づいて、光ディスク13上の目的のトラック
のセクターを再生するように光ピックアップ14をフィ
ードモータにより光ディスク13の径方向に移動する。
【0013】また、光ピックアップ14から一つの訂正
ブロックを最小の単位として読み出した再生信号は、プ
リアンプ16で再生信号をイコライザーで周波数特性を
最適化し、PLLをかけ、また、PLLのビットクロッ
クと、データの時間軸の比較から生成したジッタ生成回
路を持っていて、このジッタ値をシステムコントローラ
22がA/D変換して測定しこの値に従って記録時の波
形補正回路を変更する。
【0014】また、信号処理回路18にて、ディジタル
信号に変換され、例えば同期検出を行い、光ディスク1
3上のEFM+信号から、NRZIデータにデコードさ
れ、訂正ブロック単位でエラー訂正処理を行い、セクタ
ーのアドレス信号と後述する第1,第2の情報信号を得
る。これら第1,第2の情報信号は、可変転送レートで
圧縮された信号であるので、これを、一時記憶手段とな
る64MビットのDRAMを用いたトラック・バッファ
メモリ19に一つの訂正ブロックを最小の単位として一
時的に記憶し、第1,第2の情報信号の可変転送レート
の時間軸の吸収を行う。トラック・バッファメモリ19
から読み出された信号は、オーディオ・ビデオ/エンコ
ーダ・デコーダ(以下、AV−ENDECと記す)20
内のデコーダにより、MPEG2に基づいて圧縮した第
1,第2の情報信号からオーディオ信号とビデオ信号と
を伸長して分離し、これらオーディオ信号とビデオ信号
とをそれぞれ図示しないD/Aコンバータにより、音声
と映像信号として出力している。
【0015】このAV−ENDEC20では、光ディス
ク13上に書かれたコントロールデータにより、後述す
る記録モードに対応して、伸長する速度が決定されこれ
に従って伸長が行われると共に、バッファメモリ21が
接続されている。
【0016】また、プリアンプ16のPLLで生成した
光ディスク13の速度信号をサーボ回路17に送り、こ
の速度信号により、光ディスク13をCLVでの回転制
御を行っている。また、スピンドルモータ11のホール
素子などの回転位置信号をサーボ回路17へ帰還し、こ
の信号から生成した速度信号から、一定回転のFG制御
も持っている構成としている。このLSI間の全体の制
御を、システムコントローラ22が行っている。
【0017】また、記録したい画像の解像度や、カーレ
ースなどのスピードの速いシーン等を取り分ける場合
や、記録時間優先で設定するために、キー入力や外部よ
りの制御データをシステムコントローラ22内のマイコ
ンが認識し、切り替え端子をもっていて、これにより記
録時間を変更可能とし、設定を外部のユーザーが選択出
来るようになっている。
【0018】また、後述するように、ユーザーは光ディ
スク13に記録してある映像信号等を再生することや、
映像信号を記録する他、現在記録中の映像信号をそのま
ま記録している状態で、光ディスク13上の異なる領域
の映像信号等を再生することができるように構成されて
いる。また、現在再生中の映像信号をそのまま再生して
いる状態で、光ディスク13上の異なる領域の映像信号
等を記録することができるように構成されている。ま
た、同様に、現在再生中の映像信号をそのまま再生して
いる状態で、光ディスク13の異なる領域の映像信号等
を再生することがができるように構成されている。ま
た、同様に、現在記録中の映像信号をそのまま記録して
いる状態で、光ディスク13上の異なる領域の映像信号
等を記録することができるように構成されている。これ
により、ユーザーはアフレコ記録や、裏番組記録等の機
能を楽しむことができる。
【0019】ここで、情報信号記録及び/又は再生装置
10Aにおいて、光ディスク13上の異なる領域に、2
つの映画等の映像情報や2つの音楽等の音声情報などに
よる第1,第2の情報信号を、トラック・バッファメモ
リ19を介して一つの光ピックアップ14により時分割
で記録及び/又は再生する場合について図2を用いて説
明する。尚、第1,第2の情報信号のうちでいずれか一
方のみをトラック・バッファメモリ19を介して一つの
光ピックアップ14により記録及び/又は再生すること
も当然可能であるがこの場合の説明は省略する。
【0020】図2は情報信号記録及び/又は再生装置に
おいて、光ディスク上の第1,第2の領域と、トラック
・バッファメモリ上の第1,第2の領域との間で、第
1,第2の情報信号を一つの光ピックアップにより時分
割で記録及び/又は再生する状態を模式的に示した図で
ある。尚、図2中では説明をわかりやすくするためにプ
リアンプ,信号処理回路の図示を省略している。
【0021】図2に示した如く、光ディスク13上の第
1の領域13aは記録容量Yaを記録再生の最小単位
(例えば図4のアドレスA1領域)とする第1の情報信
号Aを記録する領域であり、第2の領域13bは記録容
量Ybを記録再生の最小単位(例えば図4のアドレスB
1領域)とする第2の情報信号Bを記録する領域である
ものとする。この際、第1の情報信号Aと第2の情報信
号Bとは、互いに関連のある情報である場合と、全く関
連のない情報である場合のいずれでも良い。
【0022】また、トラック・バッファメモリ19上の
第1の領域19aは第1の情報信号Aを一時的に記憶す
る領域であり、第2の領域19bは第2の情報信号Bを
一時的に記憶する領域であるものとする。
【0023】また、一つの光ピックアップ14は、第1
の情報信号Aと第2の情報信号Bとを光ディスク13と
トラック・バッファメモリ19との間で時分割に転送す
るものであり、且つ、光ピックアップ14による第1,
第2の情報信号A,Bへの転送レートRpは一定に設定
されており、この一定の転送レートRpは例えば25M
bpsであるものとする。上記した一つの光ピックアッ
プ14による第1,第2の情報信号A,Bへの転送レー
トRpは、後述する第1,第2の情報信号A,Bの転送
レートRa,Rbよりも速い値に設定されている。
【0024】また、トラック・バッファメモリ19とA
V−ENDEC20との間で第1,第2の情報信号A,
Bを転送するものであり、この時に第1の情報信号Aの
転送レートを転送レートRaとし、第2の情報信号Bの
転送レートを転送レートRbとする。そして、本発明で
は、後述するように第1の情報信号Aと第2の情報信号
Bとを連続して同時に記録及び/又は再生できることを
特徴とするものである。
【0025】ここで、第1,第2の情報信号A,Bの転
送レートRa,Rbは、画質優先での選択が可能であ
り、下記〜に示す例えば、8Mbps,4Mbp
s,2Mbpsのうちのいずれかの転送レートとする。 .高画質用の転送レートで例えば8Mbpsの記録時
間2時間のモード、 .やや高画質用の転送レートで例えば4Mbpsの記
録時間4時間のモード、 .普通画質用の転送レートで例えば2Mbpsの記録
時間8時間のモード、 の3種類のモードを用意し、光ディスク13への記録時
にはユーザによるキー入力でモードを指定することで第
1,第2の情報信号A,Bの転送レートRa,Rbが設
定される一方、光ディスク13からの再生時には再生信
号中の第1,第2の情報信号A,Bのコントロールデー
タから記録時の圧縮レートを読み出し、この値に従っ
て、第1,第2の情報信号A,Bの転送レートRa,R
bが設定されるものとする。
【0026】また、図1に示したシステムコントローラ
22は、64Mビットのトラック・バッファメモリ19
内の第1,第2の領域19a,19bを第1,第2情報
信号A,Bの転送レートRa,Rbの値(=Ra:R
b)に応じて分割設定すると共に、各領域19a,19
bには記憶容量が空状態を示すEMPTY値と記憶容量
が満杯状態を示すFULL値とを第1,第2の情報信号
A,Bの転送レートRa,Rbの値に応じて設定するも
のとする。そして、システムコントローラ22は、トラ
ック・バッファメモリ19内の各領域19a,19bの
EMPTY値とFULL値との間の記憶残量を常に監視
している。
【0027】尚、異なる実施形態としては、前記のよう
に第1,第2情報信号A,Bの転送レートRa,Rbの
値によってトラック・バッファメモリ19内の第1,第
2の領域19a,19bを分割するのではなく、記録モ
ードまたは再生のモードによって分割する。例えば、2
つの情報信号A,B共に同じ転送レートであるとして、
一方の情報信号A(B)を再生し、他方の情報信号B
(A)を記録する場合、再生信号は多少再生時に再生の
連続性が損なわれても大きな問題にはならないが、記録
信号は連続して記録できない場合には、致命的な欠陥に
なるので、例えば記録の方をトラック・バッファメモリ
19内で領域を多く占有しておく。この処理は、システ
ムコントローラ22が記録または再生の指示を入力した
時点で、前記同様に、トラック・バッファメモリ19中
にあるデータを確認し、再生または記録中の途中データ
が無いことを確認した時点で行う。
【0028】次に、トラック・バッファメモリ19内の
第1,第2の領域19a,19bを転送レートRa,R
bの値に応じて分割設定した条件下で、第1,第2の情
報信号A,Bを光ディスク13から再生する形態を適用
した情報信号再生装置と、第1,第2の情報信号A,B
を光ディスク13に記録する形態を適用した情報信号記
録装置と、第1,第2の情報信号A,Bのいずれか一方
を光ディスク13から再生し且つ他方を光ディスク13
に記録する形態を適用した情報信号記録再生装置とにつ
いて図3乃至図12を用いて順に説明する。
【0029】<情報信号再生装置>図3は第1,第2の
情報信号を光ディスクから再生する形態を適用した情報
信号再生装置を模式的に示した図、図4は光ディスク上
で第1,第2の領域のアドレスを示した図、図5は第
1,第2の情報信号を光ディスクから再生する状態を示
したフローチャート、図6は第1,第2の情報信号を光
ディスクから再生する状態を示したタイミングチャート
である。
【0030】図3に示した如く、光ディスク13は再生
専用に形成されており、この光ディスク13上には記録
容量Yaを有する第1の情報信号Aが第1の領域13a
に予め記録され、且つ、記録容量Ybを有する第2の情
報信号Bが第2の領域13bに予め記録されているもの
である。
【0031】また、図4に示した如く、光ディスク13
上の第1の領域13aは、後述するシーク時間が守れる
範囲内で複数の領域に分離され且つ各領域ごとにアドレ
スA1,A2,A3,…が付与されて第1の情報信号A
がそれぞれ分割して記録されている。同様に、光ディス
ク13上の第2の領域13bも後述するシーク時間が守
れる範囲内で複数に分離され且つ各領域ごとにアドレス
B1,B2,B3,…が付与されて第2の情報信号Bが
それぞれ分割して記録されている。この際、最初に再生
する第1の領域13a中で1番目のアドレス領域A1と
次に再生する第2の領域13b中で1番目のアドレス領
域B1との間は、光ピックアップ14が例えば1.5秒
以内に移動できる範囲に設定されており、言い換える
と、全体的には第1の情報信号Aと次に再生する第2の
情報信号Bとの間を移動する光ピックアップ14のシー
ク時間は最大で1.5秒以内である。
【0032】また、光ディスク13の再生時には、光ピ
ックアップ14が所定の再生トラックに移動し、開始セ
クターを待ち、再生信号中の記録されている第1,第2
の情報信号A,Bのコントロールデータから記録時の圧
縮レートを読み出し、この値に従って、信号処理回路1
8(図1)に接続された64Mbのトラック・バッファ
メモリ19内の第1の領域19aと第2の領域19bの
記憶容量領域を分離し、且つ、各領域19a,19bの
EMPTY値及びFULL値をそれぞれ設定している。
【0033】ここで、光ピックアップ14は光ディスク
13上の第1の領域13aに記録されている第1の情報
信号Aと、第2の領域13bに記録されている第2の情
報信号Bとを時分割で交互に再生して、再生して得た第
1の情報信号Aをトラック・バッファメモリ19内の第
1の領域19aに、再生して得た第2の情報信号Bをト
ラック・バッファメモリ19内の第2の領域19bにそ
れぞれ時分割で一定の転送レートRp(例えば25Mb
ps)で交互に一時的に記憶させる。この際、光ピック
アップ14による第1,第2の情報信号A,Bへの転送
レートは、トラック・バッファメモリ19に一時記憶し
た第1,第2の情報信号A,Bが出力する際の第1,第
2の転送レートより速く設定されている。
【0034】一方、トラック・バッファメモリ19は、
コントロールデータから読み出した記録時の圧縮レート
に基づいて第1,第2の情報信号A,Bの転送レートR
a,Rbを設定し、この転送レートRa,Rbにより第
1,第2の情報信号A,BをAV−ENDEC20側に
転送している。この後、AV−ENDEC20内のデコ
ーダは、第1,第2の情報信号A,Bをそれぞれの圧縮
レートに基づいて伸張して両情報信号A,Bを図示しな
いディスプレイとかスピーカにより同時に再生してい
る。
【0035】ここで、図5及び図6を用いて情報信号再
生装置の動作について説明する。尚、図6では、第1,
第2の情報信号A,Bの転送レートRa,Rbは図示の
都合上同一の転送レートで図示しているが、両者が異な
る場合でも同じ傾向を示すものである。
【0036】まず、ステップS31では、再生のフロー
を開始する。
【0037】次に、ステップS32では、光ピックアッ
プ14が光ディスク13上で再生したい場所となる第1
の領域13a中で1番目のアドレス領域A1(目的位
置)に至ったか否かを確認する。ここで、アドレス領域
A1(目的位置)に至っていない場合はこのステップS
32を更に続行し、アドレス領域A1(目的位置)に至
った場合は次のステップS33に進む。
【0038】次に、ステップS33では、光ピックアッ
プ14が第1の領域13a中で1番目のアドレス領域A
1から再生を開始して第1の情報信号Aを転送レートR
pでトラック・バッファメモリ19内の第1の領域19
aに一時的に記憶させる。この際、システムコントロー
ラ22(図1)は、トラック・バッファメモリ19内の
第1の領域19aのEMPTY値とFULL値とを常に
監視しており、最初の1回目のサイクルだけ第1の情報
信号AがEMPTY値に至るまで転送レートRpで記憶
される。
【0039】次に、ステップS34では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第1の領域19aに記憶した第1
の情報信号AがEMPTY値に至ったか否かを問い、E
MPTY値に至っていない場合にはステップS33の動
作を引き続き行い、EMPTY値に至った場合には次の
ステップS35に進む。
【0040】次に、ステップS35では、第1の情報信
号AがEMPTY値を越えたら第1の情報信号Aが転送
レートRaでAV−ENDEC20側に読み出されるの
で、図6に示したようにEMPTY値とFULL値との
間では第1の情報信号Aがトラック・バッファメモリ1
9の第1の領域19aに書き込まれる転送レートRp
と、第1の情報信号Aが第1の領域19aからAV−E
NDEC20側に読み出される転送レートRaの差分
(Rp−Ra)の傾斜で増加しながら第1の情報信号A
が第1の領域19aに一時的に記憶される。
【0041】次に、ステップS36では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第1の領域19aに記憶された第
1の情報信号AがFULL値に至ったか否かを問い、F
ULL値に至っていない場合にはステップS35に戻
り、FULL値に至った場合には次のステップS37に
進む。
【0042】次に、ステップS37では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第1の領域19aに記憶された第
1の情報信号AがFULL値に至ったので、光ピックア
ップ14は光ディスク13上の第1の領域13a中で1
番目のアドレス領域A1での再生を中止する。ここで、
第1の情報信号Aの再生が中止された段階から、トラッ
ク・バッファメモリ19内の第1の領域19aに記憶さ
れた第1の情報信号AがAV−ENDEC20側に転送
レートRaで引き続き読み出されるが、この読み出し動
作は図6から明らかなようにEMPTY値に至るまでの
期間が第1の領域13a中で2番目のアドレス領域A2
を再生開始する前までに終了すれば良い。
【0043】次に、ステップS38では、光ピックアッ
プ14が次に再生する光ディスク13上の第2の領域1
3b中で1番目のアドレス領域B1に移動する。この
際、光ピックアップ14が光ディスク13上の第1の領
域13a中で1番目のアドレス領域A1から第2の領域
13b中で1番目のアドレス領域B1に移動するシーク
時間Tabは最大で1.5秒以内である。
【0044】次に、ステップS39では、光ピックアッ
プ14が光ディスク13上の第2の領域13bのアドレ
ス領域B1(目的位置)に至ったか否かを確認する。こ
こで、アドレス領域B1(目的位置)に至っていない場
合はこのステップS39を更に続行し、アドレス領域B
1(目的位置)に至った場合は次のステップS40に進
む。
【0045】次に、ステップS40では、光ピックアッ
プ14は光ディスク13上の第2の領域13b中で1番
目のアドレス領域B1から再生を開始して第2の情報信
号Bを転送レートRpでトラック・バッファメモリ19
内の第2の領域19bに一時的に記憶させる。この際、
最初の1回目のサイクルだけ第2の情報信号BがEMP
TY値に至るまで転送レートRpで記憶される。
【0046】次に、ステップS41では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第2の領域19bに記憶した第2
の情報信号BがEMPTY値に至ったか否かを問い、E
MPTY値に至っていない場合にはステップS40の動
作を引き続き行い、EMPTY値に至った場合には次の
ステップS42に進む。
【0047】次に、ステップS42では、第2の情報信
号BがEMPTY値を越えたら第2の情報信号Bが転送
レートRbでAV−ENDEC20側に読み出されるの
で、図6に示したようにEMPTY値とFULL値との
間では第2の情報信号Bがトラック・バッファメモリ1
9の第2の領域19bに書き込まれる転送レートRp
と、第2の情報信号Bが第2の領域19bからAV−E
NDEC20側に読み出される転送レートRbの差分
(Rp−Rb)の傾斜で増加しながら第2の情報信号B
が第2の領域19bに一時的に記憶される。
【0048】次に、ステップS43では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第2の領域19bに記憶された第
2の情報信号BがFULL値に至ったか否かを問い、F
ULL値に至っていない場合にはステップS42に戻
り、FULL値に至った場合には次のステップS44に
進む。
【0049】次に、ステップS44では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第2の領域19bに記憶された第
2の情報信号BがFULL値に至ったので、光ピックア
ップ14は光ディスク13上の第2の領域13bのアド
レス領域B1での再生を中止する。ここで、第2の情報
信号Bの再生が中止された段階から、トラック・バッフ
ァメモリ19内の第2の領域19bに記憶された第2の
情報信号BがAV−ENDEC20側に転送レートRb
で引き続き読み出されるが、この読み出し動作は図6か
ら明らかなようにEMPTY値に至るまでの期間が第2
の領域13b中で2番目のアドレス領域B2を再生開始
する前までに終了すれば良い。
【0050】次に、ステップS45では、光ピックアッ
プ14が次に再生する光ディスク13上の第1の領域1
3a中で2番目のアドレス領域A2に移動する。この
際、光ピックアップ14が光ディスク13上の第2の領
域13b中で1番目のアドレス領域B1から第1の領域
13a中で2番目のアドレス領域A2に移動するシーク
時間Tbaは最大で1.5秒以内である。そして、光ピ
ックアップ14が光ディスク13上の第1の領域13a
中で2番目の領域A2に至ったらステップS32に戻り
以下同様に繰り返せば、光ピックアップ14によって第
1,第2の情報信号A,Bをアドレス領域A1,B1,
A2,B2,A3,B3,……の順に時分割で交互に連
続して再生できる。
【0051】尚、光ピックアップ14による再生を全部
中止するフローは、ステップ37の後、又は、ステップ
44の後で問い合わせれば良いが動作が複雑になるの
で、ここでは省略している。
【0052】また、上記した再生のフローにおいて、ト
ラック・バッファメモリ19は最初の1回目のサイクル
で空状態からEMPTY値に至るが、2回目以降のサイ
クルではEMPTY値とFULL値の間で記録容量Ya
を有する第1の情報信号Aと記録容量Ybを有する第2
の情報信号Bを記憶することになる。
【0053】さて、ここで、光ディスク13の再生時
に、トラック・バッファメモリ19内の第1,第2の領
域19a,19b内のEMPTY値,FULL値などを
どのように設定したかを説明する。
【0054】 光ピックアップ14による第1,第2の情報信号A,B
への転送レート…RpMbps) 第1の情報信号Aの転送レート…Ra(Mbps) 第2の情報信号Bの転送レート…Rb(Mbps) トラック・バッファメモリ19の最小の記憶容量…Ym
(Mbit) 光ディスク13上の第1の領域13aに記録した第1の
情報信号Aの記録容量…Ya(Mbit) 光ディスク13上の第2の領域13bに記録した第2の
情報信号Bの記録容量…Yb(Mbit) 光ピックアップ14が光ディスク13上の第1の領域1
3aから第2の領域13bに移動に要するシーク時間…
Tab(s) 光ピックアップ14が光ディスク13上の第2の領域1
3bから第1の領域13aに移動に要するシーク時間…
Tba(s) とすると、この関係は本発明の要部となる後述の(9
式)〜(11式)を満足する必要がある。
【0055】ここでのシーク時間Tab(Tba)と
は、光ディスク13上の領域13a(13b)で情報信
号A(B)の再生終了位置で再生を中止し、次の領域1
3b(13a)まで光ピックアップ14が移動する時間
と、次の領域13b(13a)に移動した光ピックアッ
プ14がこの領域13b(13a)中の目的のトラック
上のアドレスを確認して再生のための準備作業を終了
し、次の情報信号B(A)の再生を開始するまでの時間
とを合計した時間を示している。
【0056】また、光ディスク13から光ピックアップ
14により時分割で再生した第1,第2の情報信号A,
Bをトラック・バッファメモリ19に記憶する転送レー
トRpに対して、トラック・バッファメモリ19の第1
の領域19aから第1の情報信号AをAV−ENDEC
20側に読み出す平均の転送レートRaと、トラック・
バッファメモリ19の第2の領域19bから第2の情報
信号BをAV−ENDEC20側に読み出す平均の転送
レートRbとの和はこれを越えてはならない。これを式
で表すと、 Rp>Ra+Rb …(1式) となる。
【0057】また、光ピックアップ14が第1の情報信
号Aを再生する再生時間Ta(s)は、 Ta=Ya/Rp …(2式) 光ピックアップ14が第2の情報信号Bを再生する再生
時間Tb(s)は、 Tb=Yb/Rp …(3式) である。
【0058】また、光ピックアップ14による第1,第
2の情報信号A,Bの転送レートRpと、この転送レー
トRpから第1の情報信号Aの転送レートRaと第2の
情報信号Bの転送レートRbとを引き算した差分値との
比率は、 Rp/(Rp−Ra−Rb) …(4式) である。この際、Rpは第1,第2の情報信号A,Bを
再生して次に第1の情報信号Aを再生するまでの1サイ
クル期間分に対応し、(Rp−Ra−Rb)はこの1サ
イクル期間中のシーク期間分に対応している。
【0059】一方、第1,第2の情報信号A,Bを再生
して次に第1の情報信号Aを再生するまでの1サイクル
分の時間と、この1サイクル期間中の合計シーク時間と
の比率は、 (Ta+Tab+Tb+Tba)/(Tab+Tba) …(5式) である。
【0060】ここで、上記した(4式)の比率と、上記
した(5式)の比率は等しい関係にあるので、 Rp/(Rp−Ra−Rb)=(Ta+Tab+Tb+Tba)/(Tab+ Tba) …(6式) となり、この(6式)を変形すると、 (Ta+Tb)=(Ra+Rb)×(Tab+Tba)/(Rp−Ra−Rb ) …(7式) となる。この(7式)に(2式),(3式)を代入する
と、 (Ya+Yb)=Rp×(Ra+Rb)×(Tab+Tba)/(Rp−Ra −Rb) …(8式) となる。
【0061】また、光ディスク13とトラック・バッフ
ァメモリ19間の転送レートRpは一定になっており、
一方、トラック・バッファメモリ19から読み出される
第1,第2の情報信号A,Bの転送レートRa,Rbは
光ディスク13に記録した記録状態によって決定され、
更に、再生を行う光ディスク13上のアドレス及び装置
の仕様等によって、上記したシーク時間Tab、Tba
は決定されるから、この関係を安定に満足するために
は、再生を連続的に行うための最小の容量である第1の
情報信号Aの記録容量Ya及び第2の情報信号Bの容量
Ybは以下の(9式),(10式),(11式)を満足
しなければならない。
【0062】即ち、 (Ya+Yb)≧Rp×(Ra+Rb)×(Tab+Tba)/(Rp−Ra −Rb) …(9式) Ya≧Rp×Ra×(Tab+Tba)/(Rp−Ra−Rb)…(10式) Yb≧Rp×Rb×(Tab+Tba)/(Rp−Ra−Rb)…(11式) つまり、光ディスク13からの再生時の転送レートRp
と、トラック・バッファメモリ19から読み出される第
1,第2の情報信号(再生信号)A,Bの転送レートR
a,Rbと、光ディスク13上で第1,第2の情報信号
A,Bの領域位置間を移動する光ピックアップ14のシ
ーク時間Tab,Tbaとを決定すると、第1,第2の
情報信号A,Bの最小の記録単位の記録容量Ya,Y
b、又は、再生時間Ta,Tbが上記(9式)〜(11
式)を満足しない場合は、両情報信号A,Bの再生時の
連続性が無くなることになる。
【0063】要するに、第1の情報信号Aを再生する場
合は、最小の記録単位の記録容量Ya以上のデータ量を
一度にトラック・バッファメモリ19に読み込み再生処
理を行い、第2の情報信号Bを再生する場合は、最小の
記録単位の記録容量Yb以上のデータ量を一度にトラッ
ク・バッファメモリ19に読み込み再生処理を行う。
【0064】言い換えると、記録済みの再生専用の光デ
ィスク13では、前記のような2つの情報信号A,Bを
AV−ENDEC20側で同時に連続的に再生するため
には、その再生装置における光ディスク13に対する再
生の転送レートRaとシーク時間Tab,Tbaとの関
係を考慮し、最小記録単位の記録容量Ya,Ybを前記
のように設定しておくことにより、連続的な再生が行え
ることになる。
【0065】また、これは、Ya又はYbに続いて再生
されるべきデータの存在する位置が光ディスク13上で
Ya又はYbに続いていないで、離れた位置にあっても
これを連続的に再生できることを示している。
【0066】また、上記(9式)〜(11式)は、2つ
の情報信号A,Bの最小の記録領域の記録容量Ya,Y
bを決定し、トラック・バッファメモリ19の最大のサ
イズを決定し、且つ、EMPTY値及びFULL値を決
定する。
【0067】また、トラック・バッファメモリ19の基
本的な最小の記憶容量Ymは、 Ym>(Tb+Tab+Tba)×Ra+(Ta+Tab+Tba)×Rb …(12式) 又は、 Ym>Ta×(Rp−Ra)+Tb×(Rp−Rb) …(13式) となる。
【0068】上記(12式)と(13式)は共に、上記
(2式),(3式)、(10式),(11式)から、 Ym>{(Rp−Ra)×Ra+(Rp−Rb)×Rb}×(Tab+Tba) /(Rp−Ra−Rb) …(14式) となる。
【0069】従って、基本的には、第1の情報信号Aの
ためのトラック・バッファメモリ19の第1の領域19
aは(Rp−Ra)×Ra×(Tab+Tba)/(R
p−Ra−Rb)以上確保してこの範囲でEMPTY値
とFULL値を決定し、第2の情報信号Bのためのトラ
ック・バッファメモリ19の第2の領域19bは(Rp
−Rb)×Rb×(Tab+Tba)/(Rp−Ra−
Rb)以上確保してこの範囲でEMPTY値とFULL
値を決定する。
【0070】しかし、これは第一にトラック・バッファ
メモリ19の管理上全く余裕の無い数値であり、第二に
図6の理想的な2つの情報信号A,Bが交互にタイミン
グ切り換えする関係からの計算であり、実際には、2つ
の情報信号A,B間の転送レートや入出力のタイミング
により、2つの情報信号A,Bを同時に再生することが
必要になるタイミングが発生するので、この時間区間で
は片側の信号をトラック・バッファメモリ19にてデー
タを一時記憶にて吸収する必要がある。
【0071】従って、その場合のトラック・バッファメ
モリ19の最小の記憶容量Ymは、 Ym>(Ta+Tb+Tab+Tba)×(Ra+Rb) …(15式) より一般的には、シーク時間Tab,Tbaを同一の固
定時間とTとすると、 Ym>(Ta+Tb+2×T)×(Ra+Rb) …(16式) となる。このYmの値は、リトライ処理やショックプル
ーフメモリとしての機能やそれ以外のシステム的な余裕
を計算していないので、少なくともこの値以上の値を確
保する必要がある。
【0072】従って、第1の情報信号Aのためのトラッ
ク・バッファメモリ19の第1の領域19aは(Ta+
Tb+2×T)×Ra以上確保しこの範囲でEMPTY
値とFULL値を決定し、第2の情報信号Bのためのト
ラック・バッファメモリ19の第2の領域19bは(T
a+Tb+2×T)×Rb以上確保しこの範囲でEMP
TY値とFULL値を決定する。
【0073】また、上記(15式)と(16式)は、上
記(2式),(3式),(9式)から、 Ym>Rp×(Ra+Rb)×(Tab+Tba)/(Rp−Ra−Rb) …(17式) より一般的には、シーク時間Tab,Tbaを同一の固
定時間のTとすると、 Ym>2×Rp×(Ra+Rb)×T/(Rp−Ra−Rb) …(18式) となる。
【0074】同様に、このYmの値は、リトライ処理や
ショックプルーフ・メモリとしての機能やそれ以外のシ
ステム的な余裕を計算していないので、少なくともこの
値以上の値を確保する必要がある。
【0075】従って、第1の情報信号Aのためのトラッ
ク・バッファメモリ19の第1の領域19aはRp×R
a×(Tab+Tba)/(Rp−Ra−Rb)以上確
保しこの範囲でEMPTY値とFULL値を決定し、第
2の情報信号Bのためのトラック・バッファメモリ19
の第2の領域19bはRp×Rb×(Tab+Tba)
/(Rp−Ra−Rb)以上確保しこの範囲でEMPT
Y値とFULL値を決定する。
【0076】ここで、トラック・バッファメモリ19は
本実施例では図1の信号処理回路18に接続されている
64Mbのトラック・バッファメモリ19であるが、当
然この図1のAV−ENDEC20に接続されている6
4Mbのバッファメモリ21の一部を同様にトラック・
バッファメモリとして使用してもかまわない。
【0077】つまり、トラック・バッファメモリ19は
光ディスク13等の情報信号記録媒体に対する光ピック
アップ14による再生信号の転送レートと、映像等の圧
縮伸張された信号の転送レートの差を吸収するものであ
る。しかし、本実施例では特に図1の信号処理回路18
に接続されている64Mbのトラック・バッファメモリ
19を例として用いて、第1の情報信号Aと第2の情報
信号Bとが必要とする記録容量を、1つのトラック・バ
ッファメモリ19を分割して、かつ計算結果として余っ
た領域をその比率で配分して使用することにより、それ
ぞれのトラックバッファとしての余裕度を高めることが
出来る。
【0078】例えば、第1の情報信号Aの転送レートR
aを8Mbpsとして、この第1の情報信号Aに対して
トラック・バッファメモリ19の第1の領域19aの必
要な記憶容量を32Mbとし、一方、第2の情報信号B
の転送レートRbを4Mbpsとして、この第2の情報
信号Aに対してトラック・バッファメモリ19の第2の
領域19bの必要な記憶容量を16Mbとすると、64
Mbの余った領域である残りの16Mbを余らせておく
のではなく、約10Mb対5Mbで2対1に分割して、
トラック・バッファメモリ19の第1の領域19aの記
憶容量を32Mb+10Mb=42Mbとし、トラック
・バッファメモリ19の第2の領域19bの記憶容量を
16Mb+5Mb=21Mbとすることにより、トラッ
ク・バッファメモリ19を有効に使用することが出来
る。これによって、2つの連続的な情報信号A,Bを同
時に処理出来る。
【0079】また、トラック・バッファメモリ19とし
て、いずれか1つの情報信号A又は情報信号Bの通常再
生時には、トラック・バッファメモリ19の全体の64
Mbを1つのトラックバッファとして用いる。この処理
を再生を管理するシステムコントローラ22にて、再生
の指示によりトラック・バッファメモリ19への第1,
第2の領域19a,19bの確保を行う。これにより、
通常の再生の動作でのリトライ等のプレーヤビリティを
向上する事が出来る。なお、これら第1,第2の領域1
9a,19bの分割のタイミングは、再生の入力の指示
があった時点で、トラック・バッファメモリ19の中に
あるデータを確認し、再生中の途中データが無いことを
確認した時点で行う。このタイミングとしては、再生処
理が行われている途中で例えば再生する情報信号A,B
の転送レートRa,Rbが変更になった時点で、同様に
トラック・バッファメモリ19の中にあるデータを確認
し、再生録中の途中データが無いことを確認した時点で
行う。これにより、情報信号A,Bの転送レートRa,
Rbが変更された時点でリアルタイムにトラック・バッ
ファメモリ19の余裕度を最適にすることが出来る。
【0080】ここで再生専用の光ディスク13の場合に
は、前記した光ピックアップ14によるシーク時間Ta
b,Tbaの最大許容時間Tmax=(Tab・ma
x),(Tba・max)は、製造メーカ間でのバラッ
キを押さえるために規格化されており、この最大許容時
間(Tab・max),(Tba・max)は共に同じ
値で例えば記録型のDVD用の光ディスク13では1.
5秒に設定されている。従って、上記した条件を先に説
明した(9式)に当てはめると、 (Ya+Yb)≧Rp×(Ra+Rb)×2×Tmax/(Rp−Ra−Rb) …(19式) この(19式)にTmax=1.5秒を代入すると、 (Ya+Yb)≧3×Rp×(Ra+Rb)/(Rp−Ra−Rb) …(20式) となるものであり、(19式)又は(20式)の条件を
満足するように光ディスク13上の第1,第2の領域1
3a,13bに、記録容量Ya,Ybをそれぞれ有する
第1,第2の情報信号A,Bを予め記録すれば良いもの
である。
【0081】<情報信号記録装置>図7は第1,第2の
情報信号を光ディスクに記録する形態を適用した情報信
号記録装置を模式的に示した図、図8は第1,第2の情
報信号を光ディスクに記録する状態を示したフローチャ
ート、図9は第1,第2の情報信号を光ディスクに記録
する状態を示したタイミングチャートである。
【0082】情報信号記録装置は、先に説明した情報信
号再生装置と技術的思想は同じであり、入出力関係が情
報信号再生装置に対して逆になるものである。
【0083】図7に示した如く、情報信号記録装置は、
第1,第2の転送レートRa,Rbでトラック・バッフ
ァメモリ19の第1,第2の領域19a,19bにそれ
ぞれ入力した第1,第2の情報信号A,Bを、光ピック
アップ14により第1,第2の転送レートRa,Rbよ
り速い一定の転送レートで光ディスク13上の第1,第
2の領域13a,13bに時分割で記録動作を行うもの
である。
【0084】即ち、光ディスク13は記録再生可能に形
成されており、この光ディスク13上には記録容量Ya
を有する第1の情報信号Aを記録するための第1の領域
13aと、記録容量Ybを有する第2の情報信号Bを記
録するための第2の領域13bとが予め用意されてい
る。
【0085】また、先に情報信号再生装置で説明したと
同様に、図4に示した如く、光ディスク13上の第1の
領域13aは、後述するシーク時間が守れる範囲内で複
数の領域に分離され且つ各領域ごとにアドレスA1,A
2,A3,…が付与されて第1の情報信号Aをそれぞれ
分割して記録できるようになっている。同様に、光ディ
スク13上の第2の領域13bも後述するシーク時間が
守れる範囲内で複数に分離され且つ各領域ごとにアドレ
スB1,B2,B3,…が付与されて第2の情報信号B
をそれぞれ分割して記録できるようになっている。ま
た、ここでも各アドレス領域A1,A2,A3,…の容
量が記録容量Yaとそれぞれ一致し、各アドレス領域B
1,B2,B3,…の容量が記録容量Ybとそれぞれ一
致するものである。この際、最初に記録する第1の領域
13a中で1番目のアドレス領域A1と次に記録する第
2の領域13b中で1番目のアドレス領域B1との間
は、光ピックアップ14が1.5秒以内に移動できる範
囲設定されており、言い換えると、全体的には第1の情
報信号Aと次に記録する第2の情報信号Bとの間を移動
する光ピックアップ14のシーク時間は最大で1.5秒
以内である。
【0086】また、光ディスク13の記録時に、AV−
ENDEC20内のMPEGエンコーダは、第1,第2
の情報信号A,Bの転送レートRa,Rbをユーザーが
指定する記録モード(高画質用の転送レート8Mbp
s,やや高画質用の転送レート4Mbps,普通画質用
の転送レート2Mbps)により設定可能になってお
り、記録すべき第1,第2の情報信号A,BをAV−E
NDEC20から信号処理回路20(図1)に接続した
64Mbのトラック・バッファメモリ19の第1,第2
の領域19a,19bに一時的に記憶させ、この時は光
ピックアップ14は待機状態として所定の記録すべき光
ディスク13上のトラックでキック待ちの状態としてい
る。そして、トラック・バッファメモリ19の各領域1
9a,19b内の残量の制御を行いながら、トラック・
バッファメモリ19の各領域19a,19bの容量がF
ULL値になったら、光ディスク13への記録時にエラ
ー訂正コード、アドレスやシンク信号を加えて訂正単位
のトラック・バッファメモリ19の第1の領域19aに
記憶した第1の情報信号Aと、トラック・バッファメモ
リ19の第2の領域19bに記憶した第2の情報信号B
とを時分割で交互に読み出して、光ピックアップ14に
より一定の転送レートRpで読み出した第1の情報信号
Aを光ディスク13上の第1の領域13aに、第2の情
報信号Bを光ディスク13上の第2の領域13bに時分
割でそれぞれ交互に記録している。これを繰り返して、
連続的な記録を行っている。
【0087】ここで、図8及び図9を用いて情報信号記
録装置の動作について説明する。尚、図9では、第1,
第2の情報信号A,Bの転送レートRa,Rbは図示の
都合上同一の転送レートで図示しているが、両者が異な
る場合でも同じ傾向を示すものである。
【0088】まず、ステップS51では、記録のフロー
を開始する。
【0089】次に、ステップS52では、光ピックアッ
プ14が光ディスク13上で記録したい場所となる第1
の領域13a中で1番目のアドレス領域A1(目的位
置)に至ったか否かを確認する。ここで、アドレス領域
A1(目的位置)に至っていない場合はこのステップS
52を更に続行し、アドレス領域A1(目的位置)に至
った場合は次のステップS53に進む。
【0090】次に、ステップS53では、AV−END
EC20側から転送レートRaで送られた第1の情報信
号Aをトラック・バッファメモリ19の第1の領域19
aに一時的に記憶させる。この際、システムコントロー
ラ22(図1)は、トラック・バッファメモリ19内の
第1の領域19aのEMPTY値とFULL値とを常に
監視しており、第1の情報信号AがFULL値に至るま
で転送レートRaで記憶される。
【0091】次に、ステップS54では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第1の領域19aに記憶した第1
の情報信号AがFULL値に至ったか否かを問い、FU
LL値に至っていない場合にはステップS53の動作を
引き続き行い、FULL値に至った場合には次のステッ
プS55に進む。
【0092】次に、ステップS55では、第1の情報信
号AがFULL値になったら第1の情報信号Aが一定の
転送レートRpで光ピックアップ14側に読み出される
ので、図9に示したようにFULL値とEMPTY値と
の間では第1の情報信号Aが差分(Rp−Ra)の傾斜
で減少しながら第1の情報信号Aが光ピックアップ14
によって一定の転送レートRpで光ディスク13上の第
1の領域13aに記録される。
【0093】次に、ステップS56では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第1の領域19aに記憶された第
1の情報信号AがEMPTY値に至ったか否かを問い、
EMPTY値に至っていない場合にはステップS55に
戻り、EMPTY値に至った場合には次のステップS5
7に進む。
【0094】次に、ステップS57では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第1の領域19aに記憶された第
1の情報信号AがEMPTY値に至ったので、光ピック
アップ14は光ディスク13上の第1の領域13a中で
1番目のアドレス領域A1での記録を中止する。ここ
で、第1の情報信号Aの記録が中止された段階から、ト
ラック・バッファメモリ19内の第1の領域19aに第
1の情報信号AがAV−ENDEC20側から転送レー
トRaで引き続き送られるが、この書き込み動作は図9
から明らかなようにFULL値に至るまでの期間が第1
の領域13a中で2番目のアドレス領域A2を記録開始
する前までに終了すれば良い。
【0095】次に、ステップS58では、光ピックアッ
プ14が次に記録する光ディスク13上の第2の領域1
3b中で1番目のアドレス領域B1に移動する。この
際、光ピックアップ14が光ディスク13上の第1の領
域13a中で1番目のアドレス領域A1から第2の領域
13b中で1番目のアドレス領域B1に移動するシーク
時間Tabは最大で1.5秒以内である。
【0096】次に、ステップS59では、光ピックアッ
プ14が光ディスク13上の第2の領域13bのアドレ
ス領域B1(目的位置)に至ったか否かを確認する。こ
こで、アドレス領域B1(目的位置)に至っていない場
合はこのステップS59を更に続行し、アドレス領域B
1(目的位置)に至った場合は次のステップS60に進
む。
【0097】次に、ステップS60では、AV−END
EC20側から転送レートRbで送られた第2の情報信
号Bがトラック・バッファメモリ19の第2の領域19
bにFULL値に至るまで転送レートRbで一時的に記
憶される。
【0098】次に、ステップS61では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第2の領域19bに記憶した第2
の情報信号BがFULL値に至ったか否かを問い、FU
LL値に至っていない場合にはステップS60の動作を
引き続き行い、FULL値に至った場合には次のステッ
プS62に進む。
【0099】次に、ステップS62では、第2の情報信
号BがFULL値になったら第2の情報信号Bが一定の
転送レートRpで光ピックアップ14側に読み出される
ので、図9に示したようにFULL値とEMPTY値と
の間では第2の情報信号Bが差分(Rp−Rb)の傾斜
で減少しながら第2の情報信号Bが光ピックアップ14
によって一定の転送レートRpで光ディスク13上の第
2の領域13bに記録される。
【0100】次に、ステップS63では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第2の領域19bに記憶された第
2の情報信号BがEMPTY値に至ったか否かを問い、
EMPTY値に至っていない場合にはステップS62に
戻り、EMPTY値に至った場合には次のステップS6
4に進む。
【0101】次に、ステップS64では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第2の領域19bに記憶された第
2の情報信号BがEMPTY値に至ったので、光ピック
アップ14は光ディスク13上の第2の領域13bのア
ドレス領域B1での記録を中止する。ここで、第2の情
報信号Bの記録が中止された段階から、トラック・バッ
ファメモリ19内の第2の領域19bに第2の情報信号
BがAV−ENDEC20側から引き続き送られるが、
この書き込み動作は図9から明らかなようにFULL値
に至るまでの期間が第2の領域13b中で2番目のアド
レス領域B2を記録開始する前までに終了すれば良い。
【0102】次に、ステップS65では、光ピックアッ
プ14が次に記録する光ディスク13上の第1の領域1
3a中で2番目のアドレス領域A2に移動する。この
際、光ピックアップ14が光ディスク13上の第2の領
域13b中で1番目のアドレス領域B1から第1の領域
13a中で2番目のアドレス領域A2に移動するシーク
時間Tbaは最大で1.5秒以内である。そして、光ピ
ックアップ14が光ディスク13上の第1の領域13a
中で2番目の領域A2に至ったらステップS52に戻り
以下同様に繰り返せば、光ピックアップ14によって第
1,第2の情報信号A,Bをアドレス領域A1,B1,
A2,B2,A3,B3,……の順に時分割で交互に連
続して記録できる。
【0103】尚、光ピックアップ14による記録を全部
中止するフローは、ステップ57の後、又は、ステップ
64の後で問い合わせれば良いが動作が複雑になるの
で、ここでは省略している。
【0104】また、上記した記録のフローにおいて、ト
ラック・バッファメモリ19は最初の1回目のサイクル
で空状態からFULL値に至るが、2回目以降のサイク
ルではEMPTY値とFULL値の間で記録容量Yaを
有する第1の情報信号Aと記録容量Ybを有する第2の
情報信号Bを記憶することになる。
【0105】そして、上記した情報信号記録装置では、
入出力の関係が逆になるももの、先に説明した(1式)
乃至(18式)を満たすものであり、ここでの詳述を省
略する。
【0106】<情報信号記録再生装置>図10は第1,
第2の情報信号を光ディスクに記録する形態を適用した
情報信号記録装置を模式的に示した図、図11は第1,
第2の情報信号を光ディスクに記録する状態を示したフ
ローチャート、図12は第1,第2の情報信号を光ディ
スクに記録する状態を示したタイミングチャートであ
る。
【0107】図10に示した如く、情報信号記録再生装
置は、先に説明した情報信号記録装置と情報信号再生装
置とを組み合わせたものであり、第1,第2の転送レー
トRa,Rbを有する第1,第2の情報信号A,Bのう
ちでいずれか一方の情報信号A(B)を光ディスク13
上の一方の領域13a(13b)から光ピックアップ1
4により時分割で再生して第1,第2の転送レートR
a,Rbより速い一定の転送レートRpでトラック・バ
ッファメモリ19の一方の領域19a,(19b)に記
憶させ、他方の情報信号B(A)をトラック・バッファ
メモリ19の他方の領域19b,(19a)から光ピッ
クアップ14により一定の転送レートRpで読み出して
光ディスク13上の他方の領域13b(13a)に時分
割で記録している。
【0108】ここで、図11及び図12を用いて情報信
号記録再生装置の動作について説明する。尚、図12で
は、第1,第2の情報信号A,Bの転送レートRa,R
bは図示の都合上同一の転送レートで図示しているが、
両者が異なる場合でも同じ傾向を示すものである。
【0109】まず、ステップS71では、記録再生のフ
ローを開始する。
【0110】次に、ステップS72では、光ピックアッ
プ14が光ディスク13上で再生したい場所となる第1
の領域13a中で1番目のアドレス領域A1(目的位
置)に至ったか否かを確認する。ここで、アドレス領域
A1(目的位置)に至っていない場合はこのステップS
72を更に続行し、アドレス領域A1(目的位置)に至
った場合は次のステップS73に進む。
【0111】次に、ステップS73では、光ピックアッ
プ14が第1の領域13a中で1番目のアドレス領域A
1から再生を開始して第1の情報信号Aを転送レートR
pでトラック・バッファメモリ19内の第1の領域19
aに一時的に記憶させる。この際、システムコントロー
ラ22(図1)は、トラック・バッファメモリ19内の
第1の領域19aのEMPTY値とFULL値とを常に
監視しており、最初の1回目のサイクルだけ第1の情報
信号AがEMPTY値に至るまで転送レートRpで記憶
される。
【0112】次に、ステップS74では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第1の領域19aに記憶した第1
の情報信号AがEMPTY値に至ったか否かを問い、E
MPTY値に至っていない場合にはステップS73に戻
り、一方、EMPTY値に至った場合には次のステップ
S75に進む。
【0113】次に、ステップS75では、第1の情報信
号AがEMPTY値を越えたら第1の情報信号Aが転送
レートRaでAV−ENDEC20(図1)側に読み出
されるので、図12に示したようにEMPTY値とFU
LL値との間では第1の情報信号Aがトラック・バッフ
ァメモリ19の第1の領域19aに書き込まれる転送レ
ートRpと、第1の情報信号Aが第1の領域19aから
AV−ENDEC20側に読み出される転送レートRa
の差分(Rp−Ra)の傾斜で増加しながら第1の情報
信号Aが第1の領域19aに一時的に記憶される。
【0114】次に、ステップS76では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第1の領域19aに記憶された第
1の情報信号AがFULL値に至ったか否かを問い、F
ULL値に至っていない場合にはステップS75に戻
り、一方、FULL値に至った場合には次のステップS
77に進む。
【0115】次に、ステップS77では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第1の領域19aに記憶された第
1の情報信号AがFULL値に至ったので、光ピックア
ップ14は光ディスク13上の第1の領域13a中で1
番目のアドレス領域A1での再生を中止する。ここで、
第1の情報信号Aの再生が中止された段階から、トラッ
ク・バッファメモリ19内の第1の領域19aに記憶さ
れた第1の情報信号AがAV−ENDEC20側に転送
レートRaで引き続き読み出されるが、この読み出し動
作は図12から明らかなようにEMPTY値に至るまで
の期間が第1の領域13a中で2番目のアドレス領域A
2を再生開始する前までに終了すれば良い。
【0116】次に、ステップS78では、光ピックアッ
プ14が次に第2の情報信号Bを記録するために光ディ
スク13上の第2の領域13b中で1番目のアドレス領
域B1に移動する。この際、光ピックアップ14が光デ
ィスク13上の第1の領域13a中で1番目のアドレス
領域A1から第2の領域13b中で1番目のアドレス領
域B1に移動するシーク時間Tabは最大で1.5秒以
内である。
【0117】次に、ステップS79では、光ピックアッ
プ14が光ディスク13上の第2の領域13bのアドレ
ス領域B1(目的位置)に至ったか否かを確認する。こ
こで、アドレス領域B1(目的位置)に至っていない場
合はこのステップS79を更に続行し、アドレス領域B
1(目的位置)に至った場合は次のステップS80に進
む。
【0118】次に、ステップS80では、AV−END
EC20側から転送レートRbで送られた第2の情報信
号Bがトラック・バッファメモリ19の第2の領域19
bにFULL値に至るまで転送レートRbで一時的に記
憶される。
【0119】次に、ステップS81では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第2の領域19bに記憶した第2
の情報信号BがFULL値に至ったか否かを問い、FU
LL値に至っていない場合にはステップS80に戻り、
一方、FULL値に至った場合には次のステップS82
に進む。
【0120】次に、ステップS82では、第2の情報信
号BがFULL値になったら第2の情報信号Bが一定の
転送レートRpで光ピックアップ14側に読み出される
ので、図12に示したようにFULL値とEMPTY値
との間では第2の情報信号Bが差分(Rp−Rb)の傾
斜で減少しながら第2の情報信号Bが光ピックアップ1
4によって一定の転送レートRpで光ディスク13上の
第2の領域13bに記録される。
【0121】次に、ステップS83では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第2の領域19bに記憶された第
2の情報信号BがEMPTY値に至ったか否かを問い、
EMPTY値に至っていない場合にはステップS82に
戻り、一方、EMPTY値に至った場合には次のステッ
プS84に進む。
【0122】次に、ステップS84では、トラック・バ
ッファメモリ19内の第2の領域19bに記憶された第
2の情報信号BがEMPTY値に至ったので、光ピック
アップ14は光ディスク13上の第2の領域13bのア
ドレス領域B1での記録を中止する。ここで、第2の情
報信号Bの記録が中止された段階から、トラック・バッ
ファメモリ19内の第2の領域19bに第2の情報信号
BがAV−ENDEC20側から引き続き送られるが、
この書き込み動作は図12から明らかなようにFULL
値に至るまでの期間が第2の領域13b中で2番目のア
ドレス領域B2を記録開始する前までに終了すれば良
い。
【0123】次に、ステップS85では、光ピックアッ
プ14が次に第1の情報信号Aを再生するために光ディ
スク13上の第1の領域13a中で2番目のアドレス領
域A2に移動する。この際、光ピックアップ14が光デ
ィスク13上の第2の領域13b中で1番目のアドレス
領域B1から第1の領域13a中で2番目のアドレス領
域A2に移動するシーク時間Tbaは最大で1.5秒以
内である。
【0124】そして、光ピックアップ14が光ディスク
13上の第1の領域13a中で2番目の領域A2に至っ
たらステップS72に戻り以下同様に繰り返せば、光ピ
ックアップ14によって第1,第2の情報信号A,Bを
アドレス領域A1,B1,A2,B2,A3,B3,…
…の順に時分割で交互に連続して記録再生できる。この
際、光ディスク13上の第2の領域13b内の空き領域
に記録した第2の情報信号Bのアドレス情報を記録終了
後に管理領域13cに記録している。
【0125】尚、光ピックアップ14による記録再生を
全部中止するフローは、ステップ79の後、又は、ステ
ップ86の後で問い合わせれば良いが動作が複雑になる
ので、ここでは省略している。
【0126】また、上記した2つの情報信号の時分割記
録再生のフローにおいて、トラック・バッファメモリ1
9の第2の領域19bは最初の1回目のサイクルで空状
態からFULL値に至るが、2回目以降のサイクルでは
EMPTY値とFULL値の間で記録容量Ybを有する
第2の情報信号Bを記憶することになる。
【0127】そして、上記した情報信号記録再生装置で
も、先に説明した(1式)乃至(18式)を満たすもの
であり、ここでの詳述を省略する。
【0128】ここで、上記した情報信号記録再生装置に
おいて、例えば、最初に光ディスク13から第1の情報
信号Aを再生している状態で、新たな第2の情報信号B
を記録する場合に、記録すべき第2の情報信号Bを入力
し、第2の情報信号Bの転送レートRbを入力し設定す
ることになる。この際、システムコントローラ22は入
力された第2の情報信号Bの転送レートRbの設定値
と、現在再生している第1の情報信号Aの転送レートR
a及び光ディスク13の管理領域の記録のための空き領
域と、予め装置としてROMに記録されているシーク時
間を、先に説明した(9式),(10式),(11式)
に入れて、記録のための最小記録領域の容量を決定す
る。
【0129】例えば、光ディスク13に広い未記録領域
しか無い場合は、前記の最小記録領域の容量は問題にな
らないが、編集を繰り返す等で、小さな未記録領域が点
在するような場合は、前記の最小記録領域の容量よりも
大きな空き領域の場合のみ記録でき、それより小さな空
き領域では記録が出来ないことになる。
【0130】このように、有効に領域が確保出来ない等
の場合は、記録する第2の情報信号Bの転送レートRb
として指定された転送レートを下げ、これをユーザーに
知らせ、この下げた値にて前記したように記録を行うこ
とも可能である。
【0131】次に、情報信号記録及び/又は再生装置1
0Aを一部変形した情報信号記録及び/又は再生装置1
0Bについて図13を用いて簡略に説明する。
【0132】図13は情報信号記録及び/又は再生装置
10Bの全体構成を説明するためのブロック図である。
【0133】図13に示した情報信号記録及び/又は再
生装置10Bでは、光ディスクドライブD側として点鎖
線で囲んだ枠内に光ディスク回転手段11,12,光ピ
ックアップ14,ドライバー回路15,プリアンプ1
6,サーボ回路17がユニット化して設けられ、固体メ
モリM側として一点鎖線で囲んだ枠内に信号処理回路1
8,トラック・バッファメモリ19,AV−ENDEC
20,バッファメモリ21,システムコントローラ2
2,複数のキー23がユニット化して設けられており、
固体メモリM側が光ディスクドライブD側に対して図示
しないコネクタ接続により着脱自在になっている点が第
1実施例と異なる点である。言い換えると、固体メモリ
M内のトラック・バッファメモリ19又はバッファメモ
リ21が光ディスクドライブD内の光ピックアップ14
側に対して着脱自在になっている。従って、固体メモリ
Mを光ディスクドライブDに装着した時には第1実施例
と同様に光ディスク13から光ピックアップ14により
読み出した第1,第2の情報信号A,Bのいずれか一
方、又は両方を一時記憶し、固体メモリMを光ディスク
ドライブDから取り外した時にはトラック・バッファメ
モリ19又はバッファメモリ21に一時記憶した第1,
第2の情報信号A,Bのいずれか一方、又は両方を再生
処理手段となるAV−ENDEC20により再生でき
る。この際、トラック・バッファメモリ19又はバッフ
ァメモリ21の容量は64Mビットあるので、オーディ
オ信号では1時間程度再生でき、ビデオ信号では10分
程度再生できる。上記によりトラック・バッファメモリ
19又はバッファメモリ21を光ディスクドライブDに
装着した時には装置側としての機能を果たし、トラック
・バッファメモリ19又はバッファメモリ21を光ディ
スクドライブDから取り外した時には携帯用の固体メモ
リ再生装置としての機能を果たすことができる。
【0134】<第2実施例>図14は本発明に関連する
情報信号通信装置の全体構成を説明するためのブロック
図である。尚、説明の便宜上、先に示した構成部材と同
一構成部材に対しては同一の符号を付して適宜説明し、
且つ、新たな構成部材に新たな符号を付す共に、この第
2実施例では第1実施例と異なる点を中心に説明する。
【0135】先に説明した情報信号記録及び/又は再生
装置10Aが映像信号や音声信号を圧縮して伸張を行う
光ディスクプレーヤであるのに対して、図14に示した
情報信号通信装置25Aでは圧縮伸張のブロックを持た
ない光ディスクドライブの構成である点と、この光ディ
スクドライブに設けたトラック・バッファメモリ19の
出力側に外部との通信接続を行うATAPIインターフ
ェース26設けている点と、外部にはホストコンピュー
タとして、ホスト27と、AV−ENDEC(オーディ
オ・ビデオ/エンコーダ・デコーダ)20の圧縮伸張の
ブロックとが接続されている点とが異なるが、それ以外
の部分は第1実施例と同様である。尚、上記した光ディ
スクドライブは、第1実施例の情報信号記録及び/又は
再生装置10AにおいてAV−ENDEC20,バッフ
ァメモリ21,キー23を除いたものである。
【0136】より具体的には、ATAPIインターフェ
ース26内にI/Fブロックがあり、また、AV−EN
DEC20のI/F部分にI/Fブロックがあり、AT
APIインターフェース26で接続し、コンピュータ周
辺ディスク記憶装置のコマンドを規定している業界団体
のマウントフジMt.Fujiのコマンド体系を基本に
光ディスクドライブの制御を行っている。
【0137】つまり、先に説明した第1実施例において
は、光ディスクプレーヤ10の記録時に入力した第1,
第2の情報信号A,Bを分析してそれぞれの転送レート
Ra,Rbを決定し、また、光ディスクプレーヤ10の
再生時に光ディスク13の記録状態から第1,第2の情
報信号A,Bの転送レートRa,Rbを計算により決定
していたが、第2実施例においては、光ディスクドライ
ブにキー入力部や光ディスク13からのコントロールデ
ータのデコード部を持たないために、記録時には記録す
る第1,第2の情報信号A,Bの転送レートRa,Rb
がホスト側からATAPIインターフェース26内のI
/Fブロックを介して入力される。
【0138】この際、記録処理の場合、例えば転送レー
ト2Mbpsのビデオ信号が入力されると、ホスト27
はAV−ENDEC20のI/F部にその内容を転送
し、下記のように記録コマンドと記録開始アドレス等の
情報に加えて、前記の信号の転送レートフラグを光ディ
スクドライブに転送する。これを、光ディスクドライブ
の信号処理部分でデコードして、その種類に応じて前記
のように記録処理を行う。
【0139】次に、再生処理の場合、前記のようにマウ
ントフジのコマンド体系に基づいて、再生のコマンドに
従って、光ディスク13の所定のアドレスに記録されて
いる例えばビデオ信号を再生する。このデータをホスト
27が解釈し、前記のように転送レートを計算する。そ
して、例えば転送レート2Mbpsのビデオ信号である
ことを、ホスト27はAV−ENDEC20内のI/F
部にその内容を転送し、下記のように再生コマンドに加
えて、前記の信号の転送レートフラグを転送する。これ
を、信号処理部分でデコードして、その転送レートに応
じて前記のように再生処理を行う。
【0140】なお、通信を行う実施例として外部との通
信接続を行うATAPIインターフェース26を用いて
説明したが、IEEE1394等の規格でも良く、ま
た、このようなケーブルも用いた通信以外の電波や光を
利用した通信でもよい。また、記録再生されるべき信号
は、映像データを主に説明したが、音声や音楽データで
も、静止画、サブピクチャーでも良くまたこれらを復号
した復号信号でも良いことは言うまでもない。つまり、
ここで言う転送レートとは、平均的にデータをある程度
の範囲の転送レートで転送しないと情報として成立しな
い範囲のデータの転送レートを示している。また、本実
施例では、光ディスク13を中心に説明しているが、例
えば磁気ディスク装置のように複数のディスクと複数の
ヘッドを持ちこれを交互に切り換えながら、記録再生を
行う装置にも適用でき、また、ディスクは螺旋状の連続
的なトラックを想定しているが、同様に磁気ディスク装
置のように複数の同心円状のトラックからなる場合も適
用出来る。この場合は、連続的な記録再生においてトラ
ックのキック動作が入るが、この動作もシーク時間とし
て考えれば同様に適応可能である。また、記録再生の手
順や、表示の内容ついては一実施例に過ぎずこの範囲に
限定されるものではない。
【0141】また、ここで信号の転送レートとは、ビデ
オやオーディオ等の連続的な信号を中心に説明している
が、所定の時間の中で処理されなければ意味をなさない
コンピュータデータ等は、連続的なデータに属するし、
一般的には時間軸上で画質等により刻々と変化する可変
転送レートや固定転送レートを含んでいる。
【0142】次に、情報信号通信装置25Aを一部変形
した情報信号通信装置25Bについて図15を用いて簡
略に説明する。
【0143】図15は情報信号通信装置25Bの全体構
成を説明するためのブロック図である。
【0144】図15に示した情報信号通信装置25Bで
は、光ディスクドライブD側として点鎖線で囲んだ枠内
に光ディスク回転手段11,12,光ピックアップ1
4,ドライバー回路15,プリアンプ16,サーボ回路
17がユニット化して設けられ、固体メモリM側として
一点鎖線で囲んだ枠内に信号処理回路18,トラック・
バッファメモリ19,システムコントローラ22がユニ
ット化して設けられており、固体メモリM側が光ディス
クドライブD側及びATAPIインターフェース26側
に対して図示しないコネクタ接続により着脱自在になっ
ている点が第2実施例と異なる点である。言い換える
と、固体メモリM内のトラック・バッファメモリ19が
光ディスクドライブD内の光ピックアップ14側及びA
TAPIインターフェース26側に対して着脱自在にな
っている。従って、固体メモリMを光ディスクドライブ
D及びATAPIインターフェース26に装着した時に
は第2実施例と同様に光ディスク13から光ピックアッ
プ14により読み出した第1,第2の情報信号A,Bの
いずれか一方、又は両方を一時記憶し、固体メモリMを
光ディスクドライブD及びATAPIインターフェース
26側から取り外した時にはトラック・バッファメモリ
19に一時記憶した第1,第2の情報信号A,Bのいず
れか一方、又は両方を再生できる。この際、トラック・
バッファメモリ19の容量は64Mビットあるので、オ
ーディオ信号では1時間程度再生でき、ビデオ信号では
10分程度再生できる。
【0145】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、情報信号
記録媒体の最大の転送能力を引き出すことができ、且
つ、バッファメモリ内で第1,第2の情報信号の領域を
効率よく分割できると共に、ユーザとしてはスムースに
第1,第2の情報信号の連続記録、または連続記録再生
等の機能が得られるなどの効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報信号記録及び/又は再生装置の全体構成を
説明するためのブロック図である。
【図2】情報信号記録及び/又は再生装置において、光
ディスク上の第1,第2の領域と、トラック・バッファ
メモリ上の第1,第2の領域との間で、第1,第2の情
報信号を一つの光ピックアップにより時分割で記録及び
/又は再生する状態を模式的に示した図である。
【図3】第1,第2の情報信号を光ディスクから再生す
る形態を適用した情報信号再生装置を模式的に示した図
である。
【図4】光ディスク上で第1,第2の領域のアドレスを
示した図である。
【図5】第1,第2の情報信号を光ディスクから再生す
る状態を示したフローチャートである。
【図6】第1,第2の情報信号を光ディスクから再生す
る状態を示したタイミングチャートである。
【図7】第1,第2の情報信号を光ディスクに記録する
形態を適用した情報信号記録装置を模式的に示した図で
ある。
【図8】第1,第2の情報信号を光ディスクに記録する
状態を示したフローチャートである。
【図9】第1,第2の情報信号を光ディスクに記録する
状態を示したタイミングチャートである。
【図10】第1,第2の情報信号を光ディスクに記録再
生する形態を適用した情報信号記録装置を模式的に示し
た図である。
【図11】第1,第2の情報信号を光ディスクに記録再
生する状態を示したフローチャートである。
【図12】第1,第2の情報信号を光ディスクに記録再
生する状態を示したタイミングチャートである。
【図13】変形例の情報信号記録及び/又は再生装置の
全体構成を説明するためのブロック図である。
【図14】情報信号通信装置の全体構成を説明するため
のブロック図である。
【図15】変形例の情報信号記録及び/又は再生装置の
全体構成を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
10A,10B…情報信号記録及び/又は再生装置、 13…情報信号記録媒体(光ディスク)、 13a…第1の領域、13b…第1の領域、 14…ヘッド(光ピックアップ)、 19…トラック・バッファメモリ、 19a…第1の領域、19b…第1の領域、 20…オーディオ・ビデオ/エンコーダ・デコーダ(A
V−ENDEC)、 25A,25B……情報信号通信装置、 26…ATAPIインターフェース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 - 20/16 351 H04N 5/92 H04N 5/85

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1,第2の情報信号をそれぞれ記録す
    情報信号記録媒体を回転する手段と、 1,第2の転送レートでそれぞれ入力した前記第1,
    第2の情報信号を一時的に記憶するバッファメモリと、 前記情報信号記録媒体の径方向に移動自在に設けられ、
    且つ、前記バッファメモリから時分割して読み出した前
    記第1,第2の情報信号を前記第1,第2の転送レート
    より速い一定の転送レートで前記情報信号記録媒体上の
    第1,第2の位置に時分割で記録する一つのヘッドとを
    少なくとも備え、 前記ヘッドによる前記第1,第2の情報信号への転送レ
    ートと、前記バッファメモリに入力した前記第1,第2
    の情報信号の転送レートとの差を前記バッファメモリで
    吸収するように構成した情報信号記録装置であって、記録する情報の記録転送レートを複数の転送レートの中
    から選択して設定する手段と、 前記ヘッドに前記バッファメモリから転送する第1,第
    2の情報信号転送レート…Rp、 前記第1の情報信号を前記バッファメモリに入力する前
    記選択された転送レート…Ra、 前記第2の情報信号を前記バッファメモリに入力する前
    記選択された転送レート…Rb、 前記バッファメモリの容量…Ym、 前記ヘッドが前記情報信号記録媒体上の第1の位置から
    第2の位置に移動に要する時間…Tab、 前記ヘッドが前記情報信号記録媒体上の第2の位置から
    第1の位置に移動に要する時間…Tbaとし、 Ym>{(Rp−Ra)×Ra+(Rp−Rb)×Rb}×(Tab+Tba) /(Rp−Ra−Rb) の関係式を満たして記第1,第2の情報信号を前記情
    報信号記録媒体に記録することを特徴とする情報信号
    装置。
  2. 【請求項2】 第1,第2の情報信号の内いずれか一方
    を記録し、他方を再生する記録再生用の情報信号記録媒
    体を回転する手段と、 前記情報信号記録媒体上の第1の位置から再生した一方
    の情報信号を一時的に記憶して、第1の転送レートで出
    力すると共に、第2の転送レートで入力した前記他方の
    情報信号を一時的に記憶するバッファメモリと、 前記情報信号記録媒体の径方向に移動自在に設けられ、
    且つ、前記情報信号記録媒体上の第1の位置から再生し
    た一方の情報信号を前記第1,第2の転送レートより速
    い一定の転送レートで前記バッファメモリに転送する動
    作と、前記バッファメモリに入力した他方の情報信号を
    前記一定の転送レートで前記情報信号記録媒体上の第2
    の位置に記録する動作とを時分割して行う一つのヘッド
    とを少なくとも備え、 前記ヘッドによる前記第1,第2の情報信号への転送レ
    ートと、前記バッファメモリから出力する前記第1,第
    2の情報信号の転送レートとの差を前記バッファメモリ
    で吸収するように構成した情報信号記録再生装置であっ
    て、 記録する情報の記録転送レートを複数の転送レートの中
    から選択して設定する手段と、 前記ヘッドにより前記バッファメモリ対して入出力さ
    れる第1,第2の情報信 号の転送レート…Rp、前記第1,第2の情報信号の記録する方の情報信号 を前
    記バッファメモリに入力する前記選択された転送レート
    …Ra、前記第1,第2の情報信号の再生する方の情報信号 を前
    記バッファメモリから出力する転送レート…Rb、 前記バッファメモリの容量…Ym、 前記ヘッドが前記情報信号記録媒体上の第1の位置から
    第2の位置に移動に要する時間…Tab、 前記ヘッドが前記情報信号記録媒体上の第2の位置から
    第1の位置に移動に要する時間…Tbaとし、 Ym>{(Rp−Ra)×Ra+(Rp−Rb)×Rb}×(Tab+Tba) /(Rp−Ra−Rb) の関係式を満たして前記情報信号記録媒体に前記第1,
    第2の情報信号を記録再生することを特徴とする情報信
    号記録再生装置。
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