JP2000137948A - 記録媒体、記録方法及び装置、再生方法及び装置 - Google Patents

記録媒体、記録方法及び装置、再生方法及び装置

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JP2000137948A
JP2000137948A JP10310917A JP31091798A JP2000137948A JP 2000137948 A JP2000137948 A JP 2000137948A JP 10310917 A JP10310917 A JP 10310917A JP 31091798 A JP31091798 A JP 31091798A JP 2000137948 A JP2000137948 A JP 2000137948A
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Yasuhiro Ueki
泰弘 植木
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生時のデータエラーの発生を防止可能と
し、安定な再生を可能とする。 【解決手段】 例えば16セクタで1ECCブロックを
形成し、例えばMPEG圧縮した映像等のデータを間欠
的に光ディスクに記録したときには、各ECCブロック
内でのリンキング位置を示すリンキング間隔の情報を、
記録の開始アドレス及び終了アドレスと共に管理データ
領域に記録する。この光ディスクの再生時には管理デー
タ領域のリンキング間隔に基づいて、ECCブロック内
のリンキングセクタを求め、そのリンキングセクタの信
号区間では信号処理のための各種応答特性を適応的に制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクを中心
とした光学情報記録部材を使用し、この光学情報記録部
材に例えばレーザ光線等を用いた光学的な手法によっ
て、高速且つ高密度に情報信号を記録再生することが可
能な記録媒体と、その記録媒体に対して高速且つ高密度
に圧縮信号等を記録する記録方法及び装置と、高密度に
圧縮信号等が記録されている記録媒体から高速に信号を
再生する再生方法及び装置に関し、特に、例えばいわゆ
るDVD(ディジタルビデオディスク或いはディジタル
バーサタイルディスク)として規格化されているDVD
ビデオやDVDオーディオ、DVD−ROM(リードオ
ンリメモリ)等に対して互換性(コンパチビリティ)を
持つDVD−RW(リライタブル)のような記録媒体
と、そのDVD−RWへの記録方法及び装置、再生方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクに対して高速かつ高密度に圧
縮信号の記録/再生を行う記録再生装置として、従来よ
り、いわゆるDVD−RAM装置やDVD−RW装置、
MD(ミニディスク)装置等が存在する。
【0003】これらの記録再生装置には、信号の圧縮/
伸長を行うためや、外部からの振動等による記録/再生
エラーの発生を防止するために、データを一時的に記憶
する記憶手段(メモリ)が備えられている。
【0004】例えばMD装置は、音楽信号の約10秒間
分に相当する4M(メガ)ビット容量のD−RAM(ダ
イナミックRAM)等からなるメモリを備えており、当
該MD装置における光ディスクの再生時には、光ディス
クから再生したデータをメモリに一時記憶させ、このメ
モリからデータを読み出して音楽信号を再生している間
に、光ディスク上で次に再生すべきセクタ(トラック)
上へ光ヘッドのトレース位置を移動(キック或いはトラ
ックジャンプ)させると共に、その再生すべきセクタ上
で当該光ヘッドを待機(光ディスクを回転させた状態で
待機)させておくようにしている。
【0005】また、光ディスクへのデータ記録時には、
記録すべき入力信号を圧縮してメモリに記憶させ、メモ
リ上に所定量だけ圧縮データが蓄積された時点で当該メ
モリからその圧縮データを読み出して光ディスクに記録
し、次の圧縮データをメモリに記憶している間に、光デ
ィスク上で次に記録すべきセクタ(トラック)上へ光ヘ
ッドのトレース位置を移動(キック或いはトラックジャ
ンプ)させると共に、その記録すべきセクタ上で光ヘッ
ドを待機させておくようにしている。
【0006】このように、MD装置においては、メモリ
を用いることで、光ディスクに対して間欠的なデータの
記録/再生を行うようにしている。なお、外部からの振
動等による記録/再生エラーの発生を防止するためにデ
ータを一時的に記憶するメモリは、ショックプルーフメ
モリと呼ばれている。
【0007】また、例えばDVD装置においては、MD
装置と同様に、4Mビット分の容量のメモリを備え、こ
のメモリを用いて可変転送レートでデータ転送を行うよ
うにしている。
【0008】ここで、DVD装置のデータ転送レートを
8Mbps(ビット/秒)とすると、4Mビット分のメ
モリには0.5秒程度のデータを記憶することができる
ため、上述した光ディスクの所定セクタ上に光ヘッドを
待機させておく時間(キックさせている時間或いは回転
待ち時間)も同様に0.5秒程度となる。
【0009】ただし、近年は、従来から使用されてきた
4MビットのD−RAMを入手することが困難になって
きており、現在では、16Mビット或いはそれ以上のD
−RAMを使用するのが一般的となってきている。ま
た、これらD−RAMの価格も安くなってきている。こ
れら16Mビット或いはそれ以上のD−RAMを使用し
た場合、8Mbpsのデータ転送レートで2秒間或いは
それ以上の時間分のデータを一時的に記憶することが可
能となる。64MビットのD−RAMを使用すれば、8
Mbpsのデータ転送レートで8秒間分のデータを一時
的に記憶することが可能となる。
【0010】なお、上述したように、記録/再生される
データを一時的に記憶するメモリを備え、当該メモリを
利用して1つの転送レートの信号を記録/再生する技術
は、例えば特開昭59−172169号公報や特開平5
−128531号公報等にて開示されている技術に基づ
いている。
【0011】また、レーザ光線を利用して高密度な情報
の再生あるいは記録を行う技術についても公知であり、
主に光ディスクを記録媒体として使用する場合において
実用化されている。
【0012】ここで、光ディスクは、再生専用型、追記
型、書き換え型に大別することができ、再生専用型とし
ては、音楽情報を記録したコンパクト・ディスク(C
D)や画像情報を記録したビデオCD(VCD)、DV
D等として、また、追記型としては、CD−R、DVD
−R等として商品化されている。さらに、書き換え型と
して、現在では、CD−RWやDVD−RAM、DVD
−RW等が映像、音声記録やパーソナルコンピュータ用
のデータファイル等として商品化されつつある。
【0013】書き換え型は、レーザ光線等の照射条件を
変えることにより2つ以上の状態間で可逆的に変化する
記録薄膜を光ディスク上に設けることで実現されてお
り、主なものとして光磁気型と相変化型がある。このう
ち相変化型の光ディスクは、レーザ光の照射条件を変化
させることにより記録膜をアモルファス(非結晶)と結
晶間で可逆的に状態変化させて信号を記録し、アモルフ
ァスと結晶の反射率の違いを光学的に検出して再生する
ものである。従って、当該書き換え型は、再生専用型や
追記型と同様にレーザ光の反射率変化として信号の再生
が可能であり、またレーザパワーを消去レベルと記録レ
ベルの間で変調することによってオーバーライトが1ビ
ームでできるため、装置構成を簡単にできるといったメ
リットがある。
【0014】また、既に商品化されている書き換え可能
な光ディスクにおける信号の記録方法としては、さらな
る高密度化のために、記録マークの前後のエッジ位置が
ディジタル信号の「1」に対応するパルス幅変調方式
(以下、PWMと記す)が検討されている。なお、この
PWM方式では、記録マークの幅が情報を持つため、記
録マークを歪なく、すなわち前後対称に記録する必要が
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、追記型或い
は書き換え可能な光ディスクに対して、例えば連続して
いるデータを間欠的に記録しようとした場合、すなわち
例えば上述したMD装置のショックプルーフメモリのよ
うなバッファメモリを使用し、連続したデータを間欠的
に記録するような場合は、記録と記録の切り換え部分
で、本来切れ目の無い連続したデータが不連続になって
しまう。
【0016】このようなディスクを再生する場合、その
記録と記録の切り換え部分の不連続なデータを、再生装
置のエラー訂正機能によって訂正できればよいが、訂正
しきれない可能性もあり、大きな問題である。
【0017】これを解決する一つの方法として、例えば
一般的な光ディスク記録装置であるMD装置では、特開
平6−333367号公報に記載されるように、例えば
連続する32セクタをエラー訂正の1単位とし、さらに
このエラー訂正の1単位に対して例えば4セクタ分のリ
ンキングセクタ領域を割り当て、当該リンキングセクタ
領域を使用して、記録と記録の切り換え部分を接続する
ようにしている。
【0018】しかしながら、この場合、リンキングセク
タを設けることによって、記録と記録の切り換え部分を
接続することはできるが、ECCブロック内のリンキン
グセクタ部分ではデータが一部破壊されているため、や
はりデータエラーが発生してしまう可能性が高い。
【0019】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、再生時のデータエラーの発生を防止し、安定
な再生を可能とする、記録媒体、記録方法及び装置、再
生方法及び装置の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録媒体
は、上述の課題を解決するために、所定の間隔でセクタ
のアドレスを形成し、複数のセクタで1ブロックを形成
し、ブロック内でのリンキング位置の情報と前記アドレ
スとを管理するリンキング管理領域を設けてなる。
【0021】本発明に係る記録方法は、上述の課題を解
決するために、記録媒体の複数のセクタに対応する情報
信号で1ブロックを形成するステップと、1ブロックの
情報信号に所定の信号処理を施すステップと、ブロック
内でのリンキング位置の情報を生成するステップと、記
録媒体上に所定の間隔毎で形成された前記セクタのアド
レスと前記リンキング位置の情報とを管理するリンキン
グ管理情報を、前記記録媒体上のリンキング管理領域に
記録するステップとを有する。
【0022】また、本発明に係る記録装置は、上述の課
題を解決するために、記録媒体の複数のセクタに対応す
る情報信号で1ブロックを形成するブロック形成手段
と、ブロック内でのリンキング位置の情報を生成するリ
ンキング位置情報生成手段と、1ブロックの情報信号に
所定の信号処理を施す信号処理手段と、記録媒体上に所
定の間隔毎で形成された前記セクタのアドレスとリンキ
ング位置の情報とを管理するリンキング管理情報を記録
媒体上の所定のリンキング管理領域に記録する記録手段
とを有する。
【0023】本発明に係る再生方法は、上述の課題を解
決するために、複数のセクタからなる1ブロックの情報
信号を記録媒体から再生するステップと、記録媒体の所
定のリンキング管理領域からブロック内でのリンキング
位置の情報を取り出すステップと、記録媒体上に所定の
間隔で形成された前記セクタのアドレスと読み取ったリ
ンキング位置の情報とから、前記リンキング位置を含む
ブロックのセクタを決定するステップと、リンキング位
置を含むブロックのセクタに対して所定の補完処理を行
うステップとを有する。
【0024】また、本発明に係る再生装置は、上述の課
題を解決するために、複数のセクタからなる1ブロック
の情報信号を記録媒体から再生する再生手段と、記録媒
体内の所定のリンキング管理領域からブロック内でのリ
ンキング位置の情報を取り出すリンキング情報取り出し
手段と、記録媒体上に所定の間隔で形成された前記セク
タのアドレスと前記読み取ったリンキング位置の情報と
からリンキング位置を含むブロックのセクタを決定する
決定手段と、リンキング位置を含むブロックのセクタに
対して所定の補完処理を行う補完手段とを有する。
【0025】さらに、本発明に係る再生方法は、上述の
課題を解決するために、複数のセクタからなる1ブロッ
クの情報信号を記録媒体から再生するステップと、ブロ
ック内でのリンキング位置のタイミングを検出するステ
ップと、リンキング位置のタイミングに基づいて、前記
リンキング位置の前後又は後の再生情報信号の最適化を
行うステップとを有する。ここで、本発明の再生方法
は、記録媒体の種類を判別するステップと、記録媒体の
種類の判別結果に応じて最適化の制御を行うステップと
を設ける。
【0026】本発明に係る再生装置は、上述の課題を解
決するために、複数のセクタからなる1ブロックの情報
信号を記録媒体から再生する再生手段と、ブロック内で
のリンキング位置のタイミングを検出するタイミング検
出手段と、リンキング位置のタイミングに基づいてリン
キング位置の前又は後の再生情報信号の最適化を行う最
適化手段とを有する。ここで、本発明に係る再生装置
は、記録媒体の種類を判別する判別手段と、記録媒体の
種類の判別結果に応じて最適化の制御を行う制御手段と
を設ける。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録媒体、記
録方法及び装置、再生方法及び装置の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】図1には、本発明に係る記録媒体、記録方
法及び装置、再生方法及び装置が適用される一実施の形
態としての光ディスク装置の概略構成を示す。なお、本
発明の実施の形態では、圧縮伸長技術として例えばMP
EG2を採用し、光ディスクの一例として書き換え可能
なDVD−RWを挙げている。また、図1の構成では、
いわゆるDVD装置等において通常設けられている多く
の部分については省略している。
【0029】この図1において、光ディスク1は、例え
ば相変化材料からなる記録型の光ディスクであり、本実
施の形態では、例えばいわゆるDVD−RWディスクを
使用する。なお、DVD−RWディスクは、ディスク内
でセクタ(トラック)が螺旋状に配され、線速度一定
(CLV)にて回転が制御され、また、連続する16セ
クタで1ブロックを構成し、この1ブロックがエラー訂
正の処理単位(ECCブロック)となされている。な
お、当該ECCブロックの詳細については後述する。こ
の光ディスク1は、図示しないチャッキング機構によっ
てスピンドルモータ2に取り付けられている。
【0030】当該スピンドルモータ2は、ドライバ7に
より回転駆動され、チャッキング機構によってチャッキ
ングされている光ディスク1を回転させる。また、この
スピンドルモータ2は、FGジェネレータと、ホール素
子などの回転位置信号の検出手段とを備えて成る。この
FGジェネレータからのFG信号及びホール素子からの
回転位置信号は、回転サーボ信号としてドライバ7を介
してサーボ部8に帰還される。
【0031】光学ヘッド3は、半導体レーザを光源と
し、コリメータレンズ、対物レンズ等によって、光ディ
スク1の所定のトラック上にレーザスポットを形成し、
また、2軸アクチュエータにて対物レンズを駆動するこ
とにより、レーザスポットのフォーカシング及びトラッ
キングを行う。半導体レーザはレーザ駆動回路により駆
動され、2軸アクチュエータはドライバ7により駆動さ
れる。
【0032】キー入力部10は、ユーザにより操作され
る複数のキーを備えてなり、ユーザからのキー操作入力
情報をシステムコントローラ9に送る。すなわちこのキ
ー入力部10からは、記録開始や再生開始、記録停止、
再生停止等を指示する各種のキー操作入力情報がユーザ
により入力可能となされている。
【0033】インターフェイス部13は、例えばコンピ
ュータ等との間でデータの送受を行うためのインターフ
ェイスであり、例えばいわゆるATAPI(ATA Packet
Interface)のインターフェースである。
【0034】システムコントローラ9は、キー入力部1
0からのキー操作入力情報として、記録開始や再生開
始、記録停止、再生停止等の各種キー操作入力情報に応
じて、本実施の形態の光ディスク装置の各部のLSI
(信号処理部5やサーボ部8、アンプ部4、AV符号化
復号化部6等)を制御する。また、インターフェイス部
13を介してデータの送受を行う。なお、例えば記録し
たい画像の解像度や、カーレースなどのスピードの速い
シーン等を取り分ける場合や、記録時間優先で設定する
ための制御データが、キー入力部10や入力端子12か
ら入力された場合も、当該システムコントローラ9はそ
の制御データを認識し、その認識結果に基づいて記録時
間を変更したり、その設定を外部のユーザが選択出来る
ようにしている。
【0035】ここで、例えば光ディスク1から信号の再
生を行う場合は、キー入力部10から再生開始の指令が
なされ、このときのシステムコントローラ9は、当該再
生開始の指令に応じて、後述するアンプ部4、サーボ部
8及びドライバ7を制御する。すなわち、光ディスク1
から信号の再生を行う場合、システムコントローラ9
は、先ず最初に、光ディスク1を回転させると共にレー
ザースポットを光ディスク1上に照射させ、当該光ディ
スク1上の信号トラックに予め形成されているアドレス
信号を読み取り、そのアドレス情報から再生するべき目
的セクタ(トラック)を見つけ、その目的セクタ(トラ
ック)上にレーザスポットが配置するように光学ヘッド
3を移動させる。この目的セクタへの移動が完了した後
は、当該目的セクタからの信号再生を開始する。
【0036】光ディスク1の再生時のアンプ部4は、光
学ヘッド3にて当該光ディスク1の目的セクタから再生
されたRF信号を増幅すると共に、このRF信号から再
生信号とトラッキング及びフォーカシングサーボ信号
(トラッキングエラー及びフォーカスエラー信号)を生
成する。また、当該アンプ部4は、少なくとも再生信号
の周波数特性を最適化するイコライザと、再生信号から
ビットクロックを抽出すると共に速度サーボ信号を生成
するPLL(位相ロックループ)回路と、このPLL回
路からのビットクロックと再生信号の時間軸との比較か
らジッタ成分を取り出すジッタ生成器とを備えている。
このアンプ部4にて生成されたジッタ値は、システムコ
ントローラ9に送られ、トラッキング及びフォーカシン
グサーボ信号及び速度サーボ信号はサーボ部8に、再生
信号は信号処理部5に送られる。
【0037】サーボ部8は、アンプ部4からの速度サー
ボ信号と、光学ヘッド3のフォーカシング及びトラッキ
ングサーボ信号を受け取ると共に、スピンドルモータ2
からの回転サーボ信号を受け取り、これら各サーボ信号
に基づいて、それぞれ対応する部位のサーボ制御を行
う。具体的にいうと、サーボ部8は、アンプ部4のPL
L回路がディスク回転速度に応じて生成した速度サーボ
信号と、スピンドルモータ2からの回転サーボ信号とに
基づいて、当該スピンドルモータ2を所定の回転速度で
回転させるように、すなわち光ディスクを所定の一定線
速度にて回転させるような、回転速度サーボ制御信号を
生成する。なお、詳細については後述するが、本実施の
形態では、内部における圧縮/伸長時のデータ最大転送
レートよりも速い記録速度(記録データ転送レート)/
再生速度(再生データ転送レート)で光ディスク1の記
録/再生を行うようにしており、したがって、サーボ部
8は、光ディスク1を当該記録速度/再生速度に合うよ
うな一定線速度にて回転させるための回転速度サーボ制
御信号を生成する。また、サーボ部8は、フォーカシン
グ及びトラッキングサーボ信号に基づいて、光学ヘッド
3が光ディスク1上に正確にフォーカシング及びトラッ
キングするための光学ヘッドサーボ制御信号を生成す
る。これら回転速度サーボ制御信号と光学ヘッドサーボ
制御信号は、ドライバ7に送られる。なお、これ以降、
光ディスク1の記録速度(記録データ転送レート)を記
録レートと呼び、光ディスク1の再生速度(再生データ
転送レート)を再生レートと呼ぶことにする。
【0038】ドライバ7は、サーボ部8からの各サーボ
制御信号に基づいて動作するものであり、サーボ部8か
らの回転速度サーボ制御信号に応じてスピンドルモータ
2を回転駆動すると共に、光学ヘッドサーボ制御信号に
応じて光学ヘッド3の2軸アクチュエータを駆動する。
本実施の形態においては、当該ドライバ7が回転速度サ
ーボ制御信号に応じてスピンドルモータ2を駆動するこ
とにより、光ディスク1を所定の線速度にて回転させ、
また、当該ドライバ7が光学ヘッドサーボ制御信号に応
じて光学ヘッド3の2軸アクチュエータを駆動すること
により、光ディスク上でのレーザスポットのフォーカシ
ング及びトラッキングが行われる。
【0039】光ディスク1の再生時の信号処理部5は、
アンプ部4より供給された再生信号をA/D(アナログ
/ディジタル)変換し、このA/D変換により得られた
ディジタル信号から同期検出を行うと共に、当該ディジ
タル信号に施されているいわゆるEFM+信号(8−1
6変調信号)からNRZ(Non Return to Zero)データ
へのデコードを行い、さらにエラー訂正処理を行って、
光ディスク1上のセクタのアドレスデータと再生データ
とを得る。信号処理部5にて得られたアドレスデータと
同期信号はシステムコントローラ9に送られる。なお、
当該信号処理部5にて行われるエラー訂正処理等につい
ての詳細は後述する。
【0040】ここで、当該再生データが例えばMPEG
の可変転送レートで圧縮符号化されたデータである場
合、本実施の形態の光ディスク装置では、当該データを
例えば64MビットのD−RAM(トラックバッファメ
モリ7)に一時的に記憶させ、このトラックバッファメ
モリ7の書き込み/読み出しを制御することで、その再
生データの可変転送レートの時間変動分を吸収するよう
にしている。なお、本実施の形態にて使用するトラック
バッファメモリとは、圧縮したデータを一時記憶するバ
ッファメモリのことを示しており、例えばDVDにおい
て一般的に備えられている可変転送レートを吸収するた
めのバッファメモリや、MPEGのエンコードやデコー
ド時に用いるバッファメモリを含む。このトラックバッ
ファメモリ7の記憶容量及び記憶領域の管理、書き込み
/読み出し制御は、信号処理部5を介して例えばシステ
ムコントローラ9が行う。なお、データの圧縮符号化、
データ再生時におけるトラックバッファメモリ7の管理
及び制御の動作の詳細については後述する。また、これ
以降、トラックバッファメモリ7への書き込みの速度
(書き込みデータ転送レート)を書込レートと呼び、読
み出しの速度(読み出しデータ転送レート)を読出レー
トと呼ぶことにする。当該トラックバッファメモリ7か
ら読み出された再生データは、信号処理部5を介してA
V符号化復号化部(A−V ENDEC)6に送られ
る。
【0041】光ディスク1の再生時のAV符号化復号化
部6は、トラックバッファメモリ7から供給された再生
データが、例えばMPEG2にて圧縮符号化され且つオ
ーディオデータとビデオデータが多重化されたデータで
あるとき、この多重化された圧縮オーディオデータと圧
縮ビデオデータを分離すると共に、それぞれをMPEG
2にて伸長復号化し、さらにD/A(ディジタル/アナ
ログ)変換して、オーディオ信号及びビデオ信号として
端子11から出力する。この端子11から出力されたビ
デオ信号は、図示しないNTSC(National Televisio
n System Committee)エンコーダ等にて処理されてモニ
タ装置に表示され、オーディオ信号は、図示しないスピ
ーカ等に送られて放音される。なお、この再生時におけ
るAV符号化復号化部6での伸長復号化の速度(伸長復
号化時のデータ転送レート、以下、伸長レートと呼ぶこ
とにする)は、記録時に設定された後述する記録モード
に応じた伸長レートとなされる。言い換えると、AV符
号化復号化部6は、複数の伸長レートに応じた伸長復号
化処理が可能となされており、記録時に設定された記録
モードに応じて当該伸長レートを決定し、そのレートで
伸長復号化を行う。この記録モードの情報は、コントロ
ールデータとして記録データと共に光ディスク1に記録
されており、当該コントロールデータが光ディスク1の
再生時に読み出されてシステムコントローラ9に送ら
れ、システムコントローラ9がこのコントロールデータ
に基づいてAV符号化復号化部6の伸長レートを設定す
る。なお、D/A変換は、当該AV符号化復号化部6の
外部にて行うことも可能である。
【0042】一方で、例えば光ディスク1への信号記録
を行う場合には、キー入力部10から記録開始の指令が
なされ、システムコントローラ9は当該記録開始指令に
応じて、アンプ部4、サーボ部8及びドライバ7を制御
する。すなわち、光ディスク1の信号記録を行う場合に
は、先ず最初に、光ディスク1を回転させると共にレー
ザースポットを光ディスク1上に照射させ、当該光ディ
スク1上の信号トラックに予め形成されているアドレス
信号を読み取り、そのアドレス情報から記録するべき目
的セクタ(トラック)を見つけ、その目的セクタ(トラ
ック)上にレーザスポットが配置するように光学ヘッド
3を移動させる。なお、当該光ディスク1上に予め記録
されているアドレス信号の詳細については後述する。
【0043】また、端子11からは、記録すべきオーデ
ィオ及びビデオ信号が入力され、これら信号がAV符号
化復号化部6に送られる。
【0044】当該光ディスクの記録時において、AV符
号化復号化部6は、オーディオ信号及びビデオ信号をA
/D変換し、それぞれオーディオデータ及びビデオデー
タを、後述する記録モードに応じた速度にてMPEG2
の圧縮符号化を行い、さらにそれらを多重化して信号処
理部5に送る。以下、このAV符号化復号化部6におけ
る圧縮符号化の速度(圧縮符号化時のデータ転送レー
ト)を圧縮レートと呼ぶことにする。すなわち、AV符
号化復号化部6は、記録モードに応じた複数の圧縮レー
トで圧縮符号化を行い得るものである。
【0045】なお、16MビットのD−RAM8は、A
V符号化復号化部6における圧縮伸長の際にデータを一
時的に記憶するためのメモリである。このD−RAM8
は64Mビットの容量を有するものであってもよい。ま
た、A/D変換は、当該AV符号化復号化部6の外部に
て行うことも可能である。
【0046】また、本実施の形態の装置は、映像や音声
情報の他に静止画情報やコンピュータ上のプログラムフ
ァイル等のデータを記録再生することも可能である。こ
の場合、インターフェイス部13から静止画情報やプロ
グラムファイル等のデータが供給され、これらデータが
システムコントローラ9を介して信号処理部5に送られ
る。
【0047】当該光ディスクの記録時の信号処理部5で
は、AV符号化復号化部6からの圧縮データやシステム
コントローラ9を介したプログラムファイル等のデータ
に対して、エラー訂正符号を付加し、NRZとEFM+
のエンコードを行い、さらにシステムコントローラ9か
ら供給される同期信号を付加して記録データを生成す
る。
【0048】ここで、当該記録データは、トラックバッ
ファメモリ7に一時的に記憶された後、光ディスク1へ
の記録レートに応じた読出レートで当該トラックバッフ
ァメモリ7から読み出されるようになっている。なお、
この記録時におけるトラックバッファメモリ7の記憶容
量及び記憶領域の管理、書き込み/読み出し制御の詳細
については後述する。このトラックバッファメモリ7か
ら読み出された記録データは、信号処理部5にて所定の
変調処理が行われ、記録信号としてアンプ部3に送ら
れ、光学ヘッド3にて光ディスク1上の目的セクタ(ト
ラック)に記録される。
【0049】また、このときのシステムコントローラ9
は、アンプ部4からのジッタ値をA/D(アナログ/デ
ィジタル)変換して測定し、この測定ジッタ値やアシン
メトリ値に従って、記録時のアンプ部4における波形補
正量を変更する。すなわち、光ディスク1に信号を記録
する場合、アンプ部4では、信号処理部5からの信号を
波形補正し、この波形補正した信号を光学ヘッド4のレ
ーザ駆動回路へ送る。
【0050】次に、本発明実施の形態に係る光ディスク
1上のデータ領域のアドレスについて以下に説明する。
【0051】本実施の形態の光ディスク1はDVDの規
格に準拠したDVD−RWのディスクであるが、このD
VD−RWに限らず、追記型や書き換え可能な光ディス
クには、通常、記録時におけるアドレス制御を可能とす
るために、セクタのアドレスが予めディスク上に記録或
いは形成されている。但し、従来より存在している光デ
ィスクでは、アドレスデータに基づいて変調された周波
数でグルーブをウォブリングさせることによるアドレス
記録がなされているが、本実施の形態のDVD−RWの
場合は、より高速且つ高密度の記録を可能にするため
に、当該ウォブリングによるアドレス記録と共にディス
ク上のランド部に所定のピットを形成する、いわゆるL
PP(ランドプリピット)アドレス方式を採用してい
る。
【0052】ここで、光ディスクに対して実際にデータ
記録を行う場合、そのディスク上に予め記録されている
LPPアドレスによるセクタアドレス(以下、単にLP
Pアドレスとする)と、実際に記録がなされる記録デー
タに含まれるセクタアドレス(以下、データアドレスと
する)とを一致させるのが一般的である。なお、このよ
うにLPPアドレスとデータアドレスが一致するデータ
記録の一例としては、例えば通常のDVDから再生した
データをそっくりDVD−RWに記録するような場合を
挙げることができる。この場合、当該DVD−RWのデ
ィスク上には連続してデータの記録がなされることにな
り、したがってLPPアドレスとデータアドレスとの関
係を一致した状態にすることができる。
【0053】次に、本発明実施の形態にて扱うECCブ
ロックについて以下に説明する。
【0054】本実施の形態においては、図2に示すよう
に、データ領域の連続する16セクタ(32KB)で1
ECCブロックを構成しており、このECCブロックが
記録や再生時の最小の基本単位となっている。また、各
データセクタは26個のシンクフレームからなってい
る。
【0055】ここで、DVD−RWにおいては、セクタ
のアドレスが所定の間隔で形成されている。後述するト
ラックバッファの間欠記録のように、例えば前に記録さ
れたエリア(データ領域)の後に連続したデータを新た
に記録するような場合には、その前記録と後記録の繋ぎ
目の部分におけるデータの不連続の影響を最も小さくす
るため、図2に示すように例えばECCブロックの先頭
セクタ(物理セクタ)の第2シンクフレームの82バイ
ト目から86バイト目に当該繋ぎ目位置を持ってくるよ
うにする。すなわち、この繋ぎ目の位置を、リンキング
(linking)を行うためのリンキング位置とす
る。なお、当該リンキング位置が存在する第2シンクフ
レームはリンキングフレームとなり、また当該リンキン
グフレームを含む先頭セクタはリンキングセクタとな
る。
【0056】このように連続的なデータ記録が不連続に
なった場合の影響を回避するための方法には、例えば以
下のような方法が考えられる。
【0057】例えば図3に示すようにリンキング位置が
含まれる1セクタ分をつぶす方法であり、また、例えば
図4に示すようにリンキング位置が含まれる1ECCブ
ロック全てをつぶす方法である。すなわち、図3の例で
は、ECCブロックのうちリンキング位置が含まれる先
頭セクタのデータ領域を記録の際に使用しないように
し、また、図4の例ではリンキング位置が含まれるEC
Cブロックの全セクタ(16セクタ)のデータ領域を全
て記録の際に用いないようにする。しかし、これらの方
法はデータの記録容量の点でロスが大きく、特に図4の
例ではデータの記録容量の損失が非常に大きすぎる。
【0058】このようなことから、本発明では、第1の
実施の形態として、光ディスク1のリードイン領域の内
側の、例えばいわゆるRMA(レコーディングマネージ
メントエリア)に管理データ領域を設け、この管理デー
タ領域に記録時のリンキング位置を示す情報を記録して
おき、後の再生時に当該管理データ領域のリンキング位
置を示す情報に基づいて、後述するような所定の処理を
行うことにより、図2のフォーマットに示すように1セ
クタ分を潰すだけなので、基本的にデータを余りロスせ
ず、記録と記録の繋ぎ目によるデータ不連続の影響を回
避可能にしている。
【0059】以下、当該第1の実施の形態において、管
理データ領域に記録するリンキング位置の情報例につい
て説明する。
【0060】図5〜図7には、例えば記録を行う度に更
新される管理データ領域上の情報の一例を表している。
第1の実施の形態では、リンキング位置を示す情報とし
て、図5,図6に示すようなリンキング間隔の情報や、
図7に示すECCブロックのアドレス毎のリンキング有
無のマッピング情報を使用している。
【0061】例えば、図5に示した管理データ領域に
は、記録時の開始アドレス及び終了アドレスと共に、リ
ンキング位置を示す情報としてのリンキング間隔が記録
された例を挙げている。
【0062】ここで、この図5の例におけるリンキング
間隔とは、記録の開始アドレスと終了アドレスとの間に
おいて、リンキング位置が何ECCブロック毎に存在し
ているか、言い換えれば、何ECCブロック毎にリンキ
ングを行うかを、16進数で表現した情報である。具体
的に言うと、リンキング間隔「0」はリンキング位置が
存在しないことを表し、リンキング間隔「1」は1EC
Cブロック毎にリンキング位置が存在することを、リン
キング間隔「F」は16ECCブロック毎にリンキング
位置が存在することを表している。
【0063】したがって、光ディスク1の再生時に、当
該管理データ領域に記録されている開始アドレスと終了
アドレス及びリンキング間隔の情報を読み取れば、何E
CCブロック毎にリンキング位置が存在するか(何EC
Cブロック毎にリンキングを行うか)を知ることができ
る。なお、当該管理データ領域の情報は、例えば光ディ
スク1に対してデータ記録を行う毎に更新される。
【0064】この図5に示した管理データ領域の情報
は、いわゆるCBR(コンスタントビットレート)のよ
うに固定のリンキング間隔で(固定のECCブロック数
毎に)リンキング位置が存在する場合を示しているが、
いわゆるVBR(バリアブルビットレート)のように可
変のリンキング間隔で(可変のECCブロック数毎に)
リンキング位置が存在する場合は、管理データ領域の情
報として例えば図6に示すような情報が記録される。
【0065】すなわち、この図6に示した管理データ領
域のリンキング間隔は、基本的には図5のリンキング間
隔と略々同じ意味を持っており、記録の開始アドレスと
終了アドレスとの間において、リンキング位置が何EC
Cブロック毎に存在するか(何ECCブロック毎にリン
キングを行うか)を、16進数で表現した情報である。
例えば、リンキング間隔「0」はリンキング位置が存在
しないことを表し、リンキング間隔「1」は1ECCブ
ロック毎にリンキング位置が存在することを表してい
る。但し、図6中のリンキング間隔の「F」「E」
「C」「E」「B」「9」「A」「E」・・・は、それ
ぞれこれら16進数の値に相当する各ECCブロック毎
にリンキング位置が存在することを表している。
【0066】この図6の例の場合も図5の例と同様に、
光ディスク1の再生時において当該管理データ領域に記
録されている開始アドレスと終了アドレス、及びリンキ
ング間隔の情報を読み取れば、何ECCブロック毎にリ
ンキングが存在するか(どこのECCブロックについて
リンキングを行うか)を知ることができる。また、リン
キング間隔の例えば「F」「E」「C」「E」「B」
「9」「A」「E」・・・のそれぞれの間隔を計算すれ
ば、どこのECCブロックにリンキング位置が存在する
か(何ECCブロック毎にリンキングを行うか)を知る
ことができる。なお、管理データ領域の情報は、例えば
光ディスク1に対してデータ記録を行う毎に更新され
る。
【0067】この図6の例のように、リンキング間隔を
任意に可変できるようにすることは、特に、光ディスク
装置が可変転送レートで動画像等を記録する場合のよう
に、圧縮比によって記憶量が変動するものにおいて好適
である。
【0068】上述した図5と図6の例は、記録の開始ア
ドレスと終了アドレスの間をリンキング間隔で表すこと
によってリンキング位置を定義するようにしているが、
光ディスクの全てのECCブロックに対してリンキング
位置が存在するか否か(リンキング有無)をマッピング
し、このマッピング情報を管理データ領域に記録するこ
とも可能である。
【0069】図7には、光ディスクの全てのECCブロ
ックに対してリンキング位置が存在するか否かをマッピ
ングした場合の管理データ領域に記録される情報例を示
している。
【0070】すなわち、図7の(A)に示すように、リ
ンキング位置の有無(リンキング有無)を1又は0の2
値で表し、例えば、開始アドレスのECCアドレスであ
る3000番地はリンキング無しで「0」、3001番
地もリンキング無しで「0」、・・・、3007番地で
リンキング位置が存在して「1」を立てるようなマッピ
ング情報を、管理データ領域に記録する。この図7の
(A)によれば、8ECCブロックに1つのリンキング
位置が存在している(8ECCブロックに1度のリンキ
ングを行うべき)ことが判り、これの全体をマップにす
ると2進数と16進数で図7の(B)のようになる。
【0071】なお、この図7のような方法を採用した場
合において、例えばDVD−RWの容量4.7GBを3
2KB(キロバイト)の各ECCブロックについてそれ
ぞれマッピングしたとすると、リンキング位置の有無を
記録するために18.4KBが必要であり、1ECCブ
ロック分の容量で全マッピング情報を表すことが可能と
なる。
【0072】この図7の例の場合も、光ディスク1の再
生時において当該管理データ領域に記録されているマッ
ピング情報を読み取れば、リンキング位置が存在するE
CCブロック(リンキングを行うべきECCブロック)
を知ることができる。なお、管理データ領域の情報は、
例えば光ディスク1に対してデータ記録を行う毎に更新
される。
【0073】なお、リンキングという表現は、従来のM
D等の場合のように、連続したデータをディスク上の異
なるトラック位置に記録し、この物理的に異なる位置に
記録したデータをヘッドを移動させながら読み出すこと
で、データを連続して再生する等の表現も含んでおり、
本発明実施の形態でも当然これを含むが、特に、本発明
実施の形態の例におけるリンキングは、螺旋状のトラッ
ク等に対して連続的に記録するデータを分割して間欠的
に記録した場合に、そのデータ不連続部分を接続するた
めのリンキングを言うことにする。
【0074】また、記録時に発生するリンキングの間隔
は、上述したように固定と可変の何れの場合も取り得る
ものであるが、光ディスク装置の持っているトラックバ
ッファメモリ7の容量や、その他の操作性や信頼性、及
びリンキングのための対処の観点から、固定のリンキン
グ間隔に設定しておくことが望ましい。
【0075】一例として操作性を例に挙げて説明する
と、例えば、携帯機器等のようにショック等の外乱が発
生し易い環境で装置を使用し、記録途中で外乱が発生し
てデータが正常に記録されなかったためにリトライを行
うような場合は、小さい単位のデータをこまめに記録し
た方が良い。逆に、据え置き型の機器の場合は、一度に
沢山のデータを記録した方が、低消費電力化を実現でき
る等のメリットがある。したがって、携帯機器の場合は
固定の短いリンキング間隔に設定し、据え置き型の機器
の場合は固定の長いリンキング間隔に設定しておくこと
が望ましい。
【0076】より具体的な例として、例えば、映像デー
タのMPEG圧縮、MPEGにおける1つのGOP(グ
ループオブピクチャ)の時間が0.5秒程度、1セクタ
が2KB、16ECCブロック毎の処理、データ転送レ
ートがCBRで8Mbps、トラックバッファメモリの
容量が64Mビットで実際に使用する容量として32M
ビットが割り当てられているような場合を例に挙げて説
明すると、CBRでデータ転送レートが8Mbpsの映
像データは、1つのGOPが約0.5秒であるため4M
ビット程度のデータ量になる。一方で、1セクタが2K
B、1ECCブロックが16セクタの場合、16ECC
ブロックでは2(KB)*16*16=4.096(M
ビット)となり、1つのGOPのデータ量と16ECC
ブロックあたりのデータ量は略々一致することになる。
更に、64Mビットのトラックバッファメモリにおいて
32Mビット分を使用する場合の当該32Mビットは、
略々128ECCブロック分(すなわち128*16=
2048セクタ分)に相当する。したがって、この例の
場合は、リンキングの間隔を128ECCブロック(1
28*16=2048セクタ)の周期に設定することが
望ましい。なお、VBRの場合も、平均的なデータ転送
レートは約一定の値になるので、上述の例の場合は、平
均として128ECCブロックをリンキングの間隔の周
期とすることができる。
【0077】ところで、再生時において、上述した管理
データ領域の情報を読み取ればリンキング位置を知るこ
とはできるが、当該リンキング位置では数バイト分のデ
ータ(図2の例では82バイト目から87バイト目まで
の5或いは6バイト分)が破壊されている可能性が高
く、したがって、再生時にそれらのバイトのデータを再
生できない虞がある。
【0078】このようなことから、本実施の形態では、
リンキング位置に対応するデータ(信号)に対して以下
に述べるような特別の対処を行うことによって、より信
頼性の高い再生を実現している。
【0079】当該リンキング位置のデータに対する第1
の対処方法としては、リンキング位置のデータに対する
エラー訂正の処理能力を高めるような方法が考えられ
る。
【0080】すなわち、図1の信号処理部5において
は、通常はパリティPIとPOのエラー訂正を両方とも
1回行い、その結果問題が無ければ次のECCブロック
のエラー訂正処理に移行し、1回のエラー訂正では訂正
し切れなかったときには所定時間内で2回、3回とエラ
ー訂正を行うようにしているが、本実施の形態の場合
は、特にエラー訂正の必要なリンキング位置がECCブ
ロック単位で連続しない限り、当該リンキング位置のデ
ータに対するエラー訂正のための所定時間を延長して更
に複数回のエラー訂正処理を行うようにする。
【0081】但し、このようにリンキング位置のデータ
に対してエラー訂正のための所定時間の延長を行うと、
光ディスク1から連続して再生されてくる各ECCブロ
ックの処理タイミングが遅延することになるが、この遅
延時間分は、例えばトラックバッファメモリ7での書き
込み/読み出しのレート制御を行うことで吸収すること
ができる。
【0082】なお、上述したような信号処理部5におけ
るエラー訂正のための所定時間の延長制御や、トラック
バッファメモリ7の書き込み/読み出し制御は、システ
ムコントローラ9が行う。
【0083】次に、第2の対処方法として、上述の第1
の対処方法とは逆に、リンキングの位置のデータにはエ
ラーが発生することを前提にして、エラー訂正を行わな
いか或いは当該データを使用しないようにする方法が考
えられる。
【0084】すなわち、当該第2の対処方法では、リン
キング位置で発生したデータエラーについて、所定のエ
ラー量の範囲内で無視してしまうこと、或いは、データ
のデコードを行う際に当該リンキング位置のエラーデー
タに対するデコード処理をフリーズしてしまう等の処理
を行うことにより、リンキング位置でのデータエラーに
よる問題を回避する。
【0085】さらに、第3の対処方法として、リンキン
グ位置に対応する再生信号に対して、以下に述べるよう
な所定の処理を施すことで、安定な再生処理を実現する
方法が考えられる。
【0086】すなわち、リンキング位置では記録が断続
的に行われているため、当該リンキング位置に対応する
再生信号の前と後の信号は、振幅やアシンメトリ、品質
(ジッタ等)が変わっている可能性がある。そこで、再
生時の光ディスク装置において、当該リンキング位置に
対応する再生信号に対しては、例えば、(1)再生RF
信号の利得調整を行うためのAGC(自動利得制御)回
路の応答特性を切り換える(例えば応答速度を上げる)
こと、(2)再生RF信号の周波数特性を調整するため
のイコライザ(EQ)のイコライジング特性を変更する
こと、(3)再生RF信号を2値化するためのスライス
レベルを変更(例えば過渡的な波形を挿入してスライス
レベルの電圧を変更)、或いは、フィルタ(帰還型のロ
ーパスフィルタ)の応答特性を変更する(例えば周波数
特性や応答速度を上げる)こと、(4)PLL回路の応
答特性を変更する(例えば応答速度を上げる)、或い
は、リンキング位置では例えばディフェクトの場合のよ
うにデータが存在しない可能性があるので当該区間では
PLLをロックすること、(5)リンキング位置では例
えばディフェクトの場合のようにデータが存在しない可
能性があるので、その区間ではサーボ系の駆動出力を前
置ホールドする、などの処理を行うことにより、安定な
再生処理を実現する。
【0087】但し、通常の再生信号に対して上述のよう
な応答特性を上げるなどの処理を行うと、例えば指紋や
傷がある光ディスクを再生した場合に性能が悪化したり
する事があるので、当該第3の対処方法の所定の処理は
リンキング位置に対応する信号の区間のみとする。な
お、光ディスク装置には、例えば目的のトラックへのシ
ーク直後や、記録再生の切り換えの直後に、同様な目的
で上述のような応答特性の切り換え等を行うための構成
が存在するので、この構成を当該リンキング位置に対応
する再生信号区間に対して適用することができる。
【0088】図8には、当該第3の対処方法を実現する
ための、本発明の第1の実施の形態の光ディスク装置の
要部構成を抜き出して示す。この図8の例では、図1の
アンプ部(プリアンプ)4、信号処理部5、サーボ部
8、システムコントローラ9を抜き出し、これらの内部
構成を示している。
【0089】この図8において、光学ヘッド(PU)3
からの再生RF信号は、アンプ部4のAGC回路41に
入力される。当該AGC回路41では、光学ヘッド3か
らの再生RF信号を所定の信号レベルに自動利得調整
し、その利得調整後の再生RF信号をイコライザ42に
送る。イコライザ42は、AGC回路41からの再生R
F信号の周波数特性を持ち上げ、2値化回路43に送
る。この2値化回路43では、イコライザ42からの再
生RF信号を所定のスライスレベルで2値化し、当該2
値の再生信号をPLL回路44に送る。PLL回路44
では、2値の再生信号にてPLLがロックされる。この
ようにしてPLLロックされた2値の再生信号は、信号
処理部5に送られる。
【0090】信号処理部5に入力された2値の再生信号
は、先ずシンク検出器51に送られる。このシンク検出
器51では、2値の再生信号に含まれる前述の図2に示
したシンクを検出し、当該シンクに基づくタイミング信
号をアドレス検出器52とリンキングタイミング生成器
54に送る。また、アドレス検出器52には、このシン
ク検出器51を介した再生信号も送られる。アドレス検
出器52では、当該シンクのタイミングで、再生信号に
含まれるアドレスをデコードし、そのアドレスをシステ
ムコントローラ9に送る。また、アドレス検出器52を
介した再生信号は、データ処理器53に送られる。デー
タ処理器53では、ディジタル信号である再生信号に対
してEFM+信号の復調とNRZデータへのデコードを
行い、さらにエラー訂正処理を行って、再生データを生
成する。
【0091】システムコントローラ9のECCブロック
アドレス管理部91は、アドレス検出器52からのアド
レスに基づいてECCブロック単位のアドレスを管理
し、当該ECCブロック単位のアドレスにより、信号処
理部5のデータ処理器53におけるECCブロック単位
のデータ処理を制御する。また、システムコントローラ
9のリンキング位置管理部92は、アドレス検出器52
からのアドレスと再生信号から取り出したリンキング位
置に関する情報とに基づいて、ECCブロック中のリン
キング位置に対応するタイミング信号を生成する。この
ECCブロック中のリンキング位置に対応するタイミン
グ信号は、信号処理部5のリンキングタイミング生成器
54に送られる。
【0092】リンキングタイミング生成器54では、シ
ンク検出器51から供給されたシンクに基づくタイミン
グ信号と、システムコントローラ9のリンキング位置管
理部92から供給されたECCブロック内のリンキング
位置に対応するタイミング信号とにより、図9中(C)
に示すようなリンキングタイミング信号を生成する。す
なわち、リンキングタイミング生成器54は、図9中
(B)に示す再生RF信号から図9中(A)に示すよう
なリンキング位置に対応する信号区間を抜き出すため
の、図9中(C)に示す「H」,「L」2値のリンキン
グタイミング信号を生成する。なお、図9の例では、リ
ンキングタイミング信号の「L」の部分が、再生RF信
号からリンキング位置の信号区間を抜き出すための信号
区間に対応している。このリンキングタイミング信号
は、アンプ部4の各切換制御回路45,46,47,4
8と、サーボ回路8のホールド回路81に送られる。
【0093】アンプ部4の切換制御回路45は、AGC
回路41の応答特性を切換制御する制御回路であり、リ
ンキングタイミング信号が「L」となっている区間、す
なわちリンキング位置に対応する信号区間で、再生RF
信号に対するAGCの応答速度を例えば上げる制御を行
う。
【0094】また、アンプ部4の切換制御回路46は、
イコライザのイコライジング特性を変更する制御回路で
あり、リンキングタイミング信号が「L」となっている
区間、すなわちリンキング位置に対応する信号区間で、
再生RF信号に対するイコライジング特性を変更する制
御を行う。
【0095】アンプ部4の切換制御回路47は、2値化
回路43のスライスレベルやフィルタの応答特性を変更
制御する制御回路であり、リンキングタイミング信号が
「L」となっている区間、すなわちリンキング位置に対
応する信号区間で、再生RF信号に対するスライスレベ
ルの電圧を変更、或いは、フィルタの周波数特性や応答
速度を上げる制御を行う。
【0096】アンプ部4の切換制御回路48は、PLL
回路の応答特性を変更制御する制御回路であり、リンキ
ングタイミング信号が「L」となっている区間、すなわ
ちリンキング位置に対応する信号区間で、PLL回路の
応答速度を上げる、或いは、PLLをロックするような
制御を行う。
【0097】さらに、サーボ部8は、フォーカスサーボ
回路82とトラッキングサーボ回路83とスピンドルサ
ーボ回路84とを少なくとも備えてなり、ホールド回路
81は、これらフォーカスサーボ回路82とトラッキン
グサーボ回路83とスピンドルサーボ回路84の各駆動
出力を、リンキングタイミング信号が「L」となってい
る区間、すなわちリンキング位置に対応する信号区間
で、前置ホールドや基準電圧を出力するように制御す
る。
【0098】本発明の第1の実施の形態の光ディスク装
置は、図8に示した構成を備えることで、リンキング位
置に対する信号区間において、前述した第3の対処方法
の処理を実現可能となっている。なお、アンプ部4の各
切換制御回路45,46,47,48における切換制御
は、リンキングタイミング信号が「L」となっている区
間(リンキング位置に対応する信号区間)で、全ての切
り換え制御を行うこと、或いは、それらのうちの何れか
一つの切換制御のみ行うこと、若しくは、それら切換制
御の幾つかを適応的に組み合わせて行うことの何れであ
ってもよい。
【0099】また、図8の構成のリンキングタイミング
信号は、前述の第1の対処方法や第2に対処方法を実行
する際のタイミング信号とすることも可能である。
【0100】さらに、この第1の実施の形態において、
管理データ領域に、リンキング位置の情報以外のデー
タ、例えば記録時のレーザーパワー、周囲温度、ストラ
テジー値等を記録しておくことにすれば、リンキング位
置の前と後のデータの差を予想できるようになり、その
結果、前記の第3の対処方法における各項目の応答特性
等をより適切に設定することが可能となる。
【0101】また、例えば編集等により、リンキング位
置によって記録した光ディスク装置が変わるような場合
には、管理データ領域に光ディスク装置自体の個体認識
番号を記録するようにし、再生時にその個体識別番号に
て光ディスク装置を識別し、その識別番号から記録を行
った光ディスク装置が自装置であれば通常の方法で前述
の第3の対処方法の各項目の制御を行い、一方、自装置
以外であるときには制御値を変更する等の方法も可能で
ある。
【0102】これらの方法により、高密度の記録及び再
生が可能な光ディスク装置においても、より安定にエラ
ー等の発生の少ない記録及び再生を実現する装置が提供
可能となる。
【0103】次に、本実施の形態の光ディスク装置のA
V符号化復号化部6にて映像や音声等の信号を圧縮/伸
長した場合において、光ディスク1に対して信号を記録
/再生する際に設定される記録モードと、AV符号化復
号化部6における圧縮/伸長レート、光ディスクの記録
/再生レート及びトラックバッファメモリ7の書込/読
出レートについて、以下に説明する。
【0104】本発明の実施の形態では、例えば端子11
に入力される原画像信号或いは出力される再生画像信号
の入力/出力レートを10Mbpsとし、また、光ディ
スク1の記録/再生レートを10Mbpsとした場合に
おいて、AV符号化復号化部6における圧縮/伸長レー
トとしては、8Mbps、4Mbps、2Mbpsの3
つのレートを取り得るようになされており、記録モード
としては、圧縮/伸長レートとして8Mbpsを用い、
光ディスクに対して2時間分の記録/再生を可能とする
高品位記録モードと、圧縮/伸長レートとして4Mbp
sを用い、光ディスクに対して4時間分の記録/再生を
可能とするやや高品位なモード(中品位記録モード)
と、圧縮/伸長レートとして2Mbpsを用い、光ディ
スクに対して8時間分の記録/再生を可能とする普通品
位記録モードとの固定転送レート(CBR)又は可変転
送レート(VBR)の画質優先の各記録モードを選択可
能となっている。また、本実施の形態では、例えば記録
したい画像の解像度の設定や、例えばカーレースなどの
スピードの速いシーン等を取り分ける場合の設定や、記
録時間優先で記録を行うための設定も可能であり、これ
らの設定を行うことで光ディスクの記録時間を変更可能
となっている。
【0105】本実施の形態の光ディスク装置において、
画質優先の記録モードの選択や記録時間優先の設定は、
キー入力部10に設けられた選択キーをユーザが操作、
或いは、入力端子12からそれら選択や設定を行うため
の制御データを入力することにより行われる。これらキ
ー入力部10からの入力情報、或いは入力端子12から
の制御データは、システムコントローラ9に送られ、当
該システムコントローラ9では、その選択或いは設定内
容を認識し、その認識結果に応じて各部を制御する。
【0106】また、AV符号化復号化部6は、それら選
択された記録モードや記録時間の設定に応じた圧縮/伸
長レートとなるようなMPEG圧縮符号化/伸長復号化
を行い得る構成となっており、システムコントローラ9
からの制御により、当該圧縮/伸長レートに応じた圧縮
符号化/伸長復号化処理を行う。すなわち、ユーザによ
りキー入力部10或いは入力端子12から記録モードの
選択や記録時間の設定入力がなされた場合、システムコ
ントローラ9は、その入力内容に応じて、AV符号化復
号化部6を制御してMPEGの圧縮符号化/伸長復号化
における圧縮/伸長レートを設定する。
【0107】このとき同時に、システムコントローラ9
は、その記録モードの選択や記録時間の設定に応じて、
64Mビットのトラックバッファメモリ7の容量管理及
び書き込み/読み出し制御、並びに書込/読出レートの
設定をも行う。
【0108】さらに、システムコントローラ9は、例え
ば映像や音声等のデータをAV符号化復号化部6にて連
続的に圧縮符号化して光ディスク1に間欠的に記録する
ときには、前述したように例えば128ECCブロック
を1回のリンキング単位に設定する。
【0109】なお、ATAPIのインターフェイス部1
3を介して供給される動画像等の映像や音声データの記
録、また、静止画情報やプログラムファイル等のデータ
の記録を行う場合については後述する。
【0110】以下、本発明実施の形態の光ディスク装置
において、AV符号化復号化部6にて連続的に圧縮符号
化した映像等のデータを光ディスク1に間欠的に記録す
る場合の、記録モード及びAV符号化復号化部6の圧縮
レート、トラックバッファメモリ7の容量管理及び書き
込み/読み出し制御及び書込/読出レートの動作につい
て説明する。
【0111】光ディスク1への記録時において、ユーザ
によりキー入力部10或いは入力端子12から記録モー
ドの選択や記録時間の設定入力がなされると、システム
コントローラ9は、先ず、信号処理部5を介してトラッ
クバッファメモリ7の残記憶容量を確認し、また、その
記録モードの選択や記録時間の設定入力された情報に従
って、図10〜図12に示すように、当該トラックバッ
ファメモリ7の所定の上限容量(フル:FULL)と下
限容量(エンプティ:EMPTY)の値をそれぞれ設定
する。なお、図10〜図12の詳細については後述す
る。
【0112】次に、システムコントローラ9は、AV符
号化復号化部6を制御し、記録モードの選択や記録時間
の設定入力に応じた圧縮レートにて圧縮符号化処理を行
わせ、その圧縮レートの圧縮符号化データを所定の記録
単位にして、当該圧縮レートと同じ書込レートでトラッ
クバッファメモリ7に一時的に書き込ませる。これと同
時に、システムコントローラ9は、サーボ部8を制御す
ることで、光学ヘッド3を光ディスク1上の所望の記録
すべきトラック(セクタ)上で待機状態(キック状態)
にする。なお、このときAV符号化復号化部6での圧縮
符号化処理は続行させ、トラックバッファメモリ7への
書き込みも続ける。
【0113】この状態にてトラックバッファメモリ7へ
の書き込みを続けることで、当該トラックバッファメモ
リ7の残記憶容量が所定の上限容量(フル)の値になっ
たとき、システムコントローラ9は、当該トラックバッ
ファメモリ7からデータを読み出させて信号処理部5に
送る。また、この状態のときは、トラックバッファメモ
リ7からの読み出しと同時に書き込みも続行させる。但
し、このときトラックバッファメモリ7からの読出レー
トは、光ディスク1への記録レートと同じレートになさ
れる。光ディスク1の記録レートは、AV符号化復号化
部6における最大圧縮レートよりも高速であるため、当
該トラックバッファメモリ7において書き込みと読み出
しを同時に行った場合は、徐々にデータ蓄積量が減少し
ていくことになる。
【0114】信号処理部5では、光ディスク1の記録レ
ートと同じ読出レートでトラックバッファメモリ7から
読み出された圧縮符号化データにエラー訂正符号を付加
し、更にアドレスや同期信号を付加して、アンプ部4に
送る。当該アンプ部4からの信号はさらに光ヘッド3に
送られることになる。このとき、システムコントローラ
9によって光ヘッド2の待機状態が解除されることで、
光ディスク1には信号が記録されることになる。
【0115】一方、トラックバッファメモリ7のデータ
蓄積量が徐々に減少し、残記憶容量が下限容量(エンプ
ティ)の値になったとき、システムコントローラ9は、
サーボ部8を制御することで、光学ヘッド3を次に記録
すべきトラック(セクタ)上で待機状態(キック状態)
させると共に、トラックバッファメモリ7からの読み出
しを停止させて、当該トラックバッファメモリ7の残記
憶容量が上限容量(フル)の値になるまで待つ。
【0116】その後は、トラックバッファメモリ7の残
記憶容量が上限容量まで回復した時点で、トラックバッ
ファメモリ7からの読み出しを再開し、光ヘッド2の待
機状態を解除する。
【0117】上述したようの動作を繰り返すことで、A
V符号化復号化歩にて連続的に圧縮符号化された映像等
のデータを光ディスク1に対して間欠的に記録すること
が行われることになる。
【0118】また、システムコントローラ9は、上述し
たトラックバッファメモリ7の容量制御を行うと同時
に、記録すべきLPPブロックのセクタアドレスと、前
述のように設定したリンキング間隔から得られるリンキ
ング位置に対応するリンキングセクタのアドレス、或い
はマッピング情報から得られるリンギングセクタのアド
レスに基づいて、信号処理部5におけるエラー訂正符号
の付加、アドレスや同期信号の付加等のタイミングを管
理する。すなわち、システムコントローラ9は、リンキ
ングのために、リンキングセクタにて記録と再生と終了
が行われるように、エラー訂正符号の生成等の各種信号
処理のタイミング管理を行い、これを繰り返すことで、
映像等のデータの間欠的な記録を行う。
【0119】さらに、システムコントローラ9は、記録
が終了した時点で、光ディスク1の管理データ領域の開
始アドレス及び終了アドレスと、リンキング位置の情報
の記録、マッピング等を行う。
【0120】以下、図10〜図12を用いて、光ディス
ク1の記録時における、トラックバッファメモリ7の容
量管理及び書き込み/読み出し制御、及び書込/読出レ
ートの制御の様子を詳細に説明する。
【0121】図10〜図12は、光ディスク1の記録時
におけるトラックバッファメモリ7の書き込み/読み出
し制御、書込/読出レートの変化、及び、その容量変化
の様子を示している。図10はAV符号化復号化部6に
おける圧縮レートが2Mbps(トラックバッファメモ
リ7の書込レートが2Mbps)の場合を示し、図11
は圧縮レート(書込レート)が4Mbpsの場合を、図
12は圧縮レート(書込レート)が8Mbpsの場合を
示している。
【0122】また、図10〜図12において、図中のA
期間は、記録開始時において記憶容量が初期値0となっ
ているトラックバッファメモリ7へデータの書き込みが
開始され、所定の上限容量(フル)までデータが書き込
まれるまでの期間を示している。当該A期間では、トラ
ックバッファメモリ7からの読み出しと光ディスク1へ
の記録は行われず、光ヘッド3は光ディスク1上の所望
のトラック(セクタ)上で待機状態となっている。図中
のB期間は、所定の上限容量(フル)になっているトラ
ックバッファメモリ7からデータの読み出しが開始さ
れ、所定の下限容量(エンプティ)までデータが読み出
されるまでの期間を示している。当該B期間では、トラ
ックバッファメモリ7の読み出しと書き込みが同時に行
われ、また、光ディスク1への記録も同時に行われる。
図中のC期間では、下限容量(エンプティ)となってい
るトラックバッファメモリ7へデータの書き込みが行わ
れて所定の上限容量(フル)となるまでの期間を示して
いる。当該C期間では、トラックバッファメモリ7から
の読み出しと光ディスク1への記録は行われず、光ヘッ
ド3は光ディスク1上の所望のトラック(セクタ)上で
待機状態となっている。図中のD期間は、B期間と同様
に上限容量(フル)から下限容量(エンプティ)までト
ラックバッファメモリ7からデータの読み出しと同時に
書き込みが行われる期間を示しており、光ディスク1へ
の記録も同時に行われる。
【0123】それぞれ具体的に説明すると、圧縮レート
(書込レート)が2Mbpsの場合を示す図10におい
て、A期間では、トラックバッファメモリ7に対して2
Mbpsの書込レートで所定の上限容量(フル)までデ
ータが書き込まれるが、当該トラックバッファメモリ7
からの読み出しと光ディスク1への記録は行われず、光
ヘッド3は所望のトラック(セクタ)上で待機状態とな
っている。B期間では、前述したように光ディスク1へ
の記録レートが10Mbpsとなされているため、その
記録レートと同じ10Mbpsの読出レートで当該トラ
ックバッファメモリ7からデータが読み出される。な
お、このB期間では、トラックバッファメモリ7に対し
て2Mbpsの書込レートで書き込みが続行されている
ため、当該トラックバッファメモリ7からは、10(M
bps)−2(Mbps)=8(Mbps)のレートに
相当する速度で、徐々にデータ蓄積量が減少していくこ
とになる。当該B期間にて徐々にデータ蓄積量が減少す
ることで、トラックバッファメモリ7の残記憶容量が所
定の下限容量(エンプティ)まで減少した後の、C期間
では、A期間の場合と同様に、トラックバッファメモリ
7に対して2Mbpsの書込レートで所定の上限容量ま
でデータの書き込みのみが行われ、光ディスク1への記
録は行われず、光ヘッド3は所望のトラック(セクタ)
上で待機状態となる。D期間についてはB期間と同様で
ある。
【0124】圧縮レート(書込レート)が4Mbpsの
場合を示す図11において、A期間では、トラックバッ
ファメモリ7に対して4Mbpsの書込レートで所定の
上限容量までデータが書き込まれるが、トラックバッフ
ァメモリ7からの読み出しと光ディスク1への記録は行
われず、光ヘッド3は所望のトラック上で待機状態とな
っている。B期間では、光ディスク1への記録レートが
10Mbpsとなされているため、その記録レートと同
じ10Mbpsの読出レートで当該トラックバッファメ
モリ7からデータが読み出される。なお、この図11の
場合、B期間では、トラックバッファメモリ7に対して
4Mbpsの書込レートで書き込みが続行されているた
め、当該トラックバッファメモリ7からは、10(Mb
ps)−4(Mbps)=6(Mbps)のレートに相
当する速度で、徐々にデータ蓄積量が減少していくこと
になる。当該B期間にて徐々にデータ蓄積量が減少する
ことで、トラックバッファメモリ7の残記憶容量が所定
の下限容量まで減少した後の、C期間では、A期間の場
合と同様に、トラックバッファメモリ7に対して4Mb
psの書込レートで所定の上限容量までデータの書き込
みのみが行われ、光ディスク1への記録は行われず、光
ヘッド3は所望のトラック(セクタ)上で待機状態とな
る。D期間についてはB期間と同様である。
【0125】圧縮レート(書込レート)が8Mbpsの
場合を示す図12において、A期間では、トラックバッ
ファメモリ7に対して8Mbpsの書込レートで所定の
上限容量までデータが書き込まれるが、トラックバッフ
ァメモリ7からの読み出しと光ディスク1への記録は行
われず、光ヘッド3は所望のトラック上で待機状態とな
っている。B期間では、光ディスク1への記録レートが
10Mbpsとなされているため、その記録レートと同
じ10Mbpsの読出レートで当該トラックバッファメ
モリ7からデータが読み出される。なお、この図12の
場合、B期間では、トラックバッファメモリ7に対して
8Mbpsの書込レートで書き込みが続行されているた
め、当該トラックバッファメモリ7からは、10(Mb
ps)−8(Mbps)=2(Mbps)のレートに相
当する速度で、徐々にデータ蓄積量が減少していくこと
になる。当該B期間にて徐々にデータ蓄積量が減少する
ことで、トラックバッファメモリ7の残記憶容量が所定
の下限容量まで減少した後の、C期間では、A期間の場
合と同様に、トラックバッファメモリ7に対して8Mb
psの書込レートで所定の上限容量までデータの書き込
みのみが行われ、光ディスク1への記録は行われず、光
ヘッド3は所望のトラック(セクタ)上で待機状態とな
る。D期間についてはB期間と同様である。
【0126】これら図10〜図12にて説明したよう
に、本実施の形態によれば、AV符号化復号化部6で圧
縮符号化したデータを光ディスク1に記録するときに、
AV符号化復号化部6での圧縮レート(トラックバッフ
ァメモリ7の書込レート)が、光ディスク1への記録レ
ートである10Mbpsに対して、2Mbps、4Mb
ps、8Mbpsと低く設定してあるため、A期間或い
はC期間の待機状態(光ディスク1への記録待機状態)
に、当該待機状態の時間分を吸収して、連続的な圧縮符
号化が行えることになる。
【0127】次に、本実施の形態の光ディスク装置にお
いて、ATAPIのインターフェイス部13を介して供
給される動画像などの映像や音声の連続データ(以下、
動画像等のデータとする)を光ディスク1に連続的に記
録する場合の動作について説明する。
【0128】ATAPIのインターフェイス部13を介
して供給される動画像等のデータを光ディスク1に間欠
的に記録する場合、本実施の形態の光ディスク装置で
は、以下の方法にて記録を行う。なお、当該ATAPI
を介した動画像データは、MPEG圧縮されたものであ
ってもよい。
【0129】ATAPIのインターフェイスはパラレル
のバスを有しており、従って、インターフェイス部13
には、光ディスクへの記録レートよりも高い転送レート
でそれら動画像等のデータが入力されることになる。す
なわち、光ディスク1における記録レートは10Mbp
sであり、前述したAV符号化復号化部6での圧縮レー
トの最大レートである8Mbpsよりも高いレートであ
ったが、ATAPIのインターフェイス部13を介して
供給される動画像等のデータの転送レートは、記録レー
トよりも高い転送レートとなることが一般的である。
【0130】このため、本実施の形態において、それら
ATAPIのインターフェイス部13を介して供給され
る動画像等のデータを記録する場合には、トラックバッ
ファメモリ7から連続して記録データを読み出し、ま
た、光ディスク1に対しても連続的にデータを記録する
ようにし、一方で、ATAPIのインターフェイス部1
3から入力するデータの方は、トラックバッファメモリ
7の容量に応じて一時停止したり、再開したりする間欠
的な制御を行う。
【0131】以下図示は省略するが、本実施の形態の光
ディスク装置において、ATAPIのインターフェイス
部13を介して供給される動画像等のデータを光ディス
ク1に連続的に記録する場合の、トラックバッファメモ
リ7の容量管理及び書き込み/読み出し制御及び書込/
読出レート等の動作について説明する。
【0132】ATAPIのインターフェイス部13を介
した動画像等のデータを光ディスク1へ記録する場合に
おいて、システムコントローラ9は、先ず、信号処理部
5を介してトラックバッファメモリ7の残記憶容量を確
認し、また、当該トラックバッファメモリ7の所定の上
限容量(フル:FULL)と下限容量(エンプティ:E
MPTY)の値をそれぞれ設定する。
【0133】次に、システムコントローラ9は、インタ
ーフェイス部13から供給された動画像等のデータを、
そのデータの転送レートと同じ書込レートでトラックバ
ッファメモリ7に一時的に書き込ませる。これと同時
に、システムコントローラ9は、サーボ部8を制御する
ことで、光学ヘッド3を光ディスク1上の所望の記録す
べきトラック(セクタ)上で待機状態(キック状態)に
する。なお、このとき、インターフェイス部13からの
データ入力は続行させ、トラックバッファメモリ7への
書き込みも続ける。
【0134】次に、システムコントローラ9は、このト
ラックバッファメモリ7への書き込み開始後、残記憶容
量を確認して所定の下限容量(エンプティ)の値を越え
たとき、当該トラックバッファメモリ7からデータの読
み出しを開始させて信号処理部5に送る。また、この状
態のときは、トラックバッファメモリ7からの読み出し
と同時に書き込みも続行させる。但し、このときトラッ
クバッファメモリ7からの読出レートは、光ディスク1
への記録レートと同じレートになされる。ここで、当該
トラックバッファメモリ7の読出レートは光ディスク1
への記録レートと同じであり、一方でトラックバッファ
メモリ7の書込レートはATAPIのデータ転送レート
と同じになされており、ATAPIのデータ転送レート
は光ディスク1の記録レート(メモリの読出レート)よ
りも高速であるため、当該トラックバッファメモリ7に
おいて書き込みと読み出しを同時に行ったとしても、徐
々にデータ蓄積量は増加していくことになる。
【0135】信号処理部5では、光ディスク1の記録レ
ートと同じ読出レートでトラックバッファメモリ7から
読み出されたデータにエラー訂正符号を付加し、更にア
ドレスや同期信号を付加して、アンプ部4に送る。当該
アンプ部4からの信号はさらに光ヘッド3に送られるこ
とになる。このとき、システムコントローラ9によって
光ヘッド2の待機状態が解除されることで、光ディスク
1にはATAPIを介した動画像等のデータが記録され
ることになる。
【0136】また、この状態にてトラックバッファメモ
リ7への書き込みと読み出しを続けることで、当該トラ
ックバッファメモリ7の残記憶容量が所定の上限容量
(フル)の値になったとき、システムコントローラ9
は、インターフェイス部13を介して外部に接続されて
いるコンピュータ等にデータ転送の一時停止要求のコマ
ンドを送ってコンピュータ等からの動画像等のデータの
入力を一時停止させる。同時に、システムコントロール
9は、トラックバッファメモリ7に対する書き込みを停
止させ、読み出しのみ続行させる。これにより、当該ト
ラックバッファメモリ7のデータ蓄積量は徐々に減少し
ていくことになる。
【0137】一方、トラックバッファメモリ7のデータ
蓄積量が徐々に減少し、残記憶容量が下限容量(エンプ
ティ)の値になったとき、システムコントローラ9は、
インターフェイス部13を介して外部に接続されている
コンピュータ等にデータ転送の再開要求のコマンドを送
ってコンピュータ等からの動画像等のデータの入力を再
開させる。同時に、システムコントローラ9は、そのイ
ンターフェイス部13に送られてきた動画像等のデータ
のトラックバッファメモリ7への書き込みを再開させる
ようにする。
【0138】その後は、トラックバッファメモリ7の残
記憶容量が上限容量まで達した時点で、再度コンピュー
タ等からの動画像等のデータの入力を一時停止させ、且
つ、トラックバッファメモリ7への書き込みを停止す
る。
【0139】上述したようの動作を繰り返すことで、A
TAPIのインターフェイス部13を介した動画像等の
データを光ディスク1に対して連続的に記録することが
実現される。このように、ATAPIのインターフェイ
ス部13を介した動画像や音声等のデータを光ディスク
1に記録する場合には、当該光ディスク1に対して連続
的なデータ記録が行われるため、記録と記録の切り換え
部分は発生せず、したがって、前述したようなリンキン
グ位置の記録は不要となる。このため、管理データ領域
に記録されるリンキング間隔、マッピング情報は、リン
キング位置無しを示す値(リンキング間隔「0」、リン
キング有無「0」等)が記録されることになる。
【0140】なお、システムコントローラ9は、記録が
終了した時点で、光ディスク1の管理データ領域の開始
アドレス及び終了アドレスと、リンキング位置の情報
(リンキング間隔「0」、リンキング有無「0」)の記
録、マッピング等を行う。
【0141】次に、本実施の形態の光ディスク装置にお
いて、ATAPIのインターフェイス部13を介して供
給される静止画情報やプログラムファイル等の比較的小
さいデータ(以下、プログラムファイル等のデータとす
る)を光ディスク1に記録する場合の動作について説明
する。
【0142】ATAPIのインターフェイス部13を介
して供給されるプログラムファイル等のデータを記録す
る場合、本実施の形態の光ディスク装置では、以下の方
法にて記録を行う。
【0143】この場合も、前述したATAPIのインタ
ーフェイス部13を介して供給される動画像等のデータ
を記録するときと同様に、インターフェイス部13に
は、光ディスクへの記録レートよりも高い転送レートで
それらプログラムファイル等のデータが入力されること
になるため、これらプログラムファイル等のデータを光
ディスク1に記録する際には、トラックバッファメモリ
7から連続して記録データを読み出し、また、光ディス
ク1に対しても連続的にデータを記録することができ
る。また、ATAPIのインターフェイス部13から入
力するデータは、トラックバッファメモリ7の容量に応
じて一時停止したり、再開したりする制御を行うことが
できる。
【0144】但し、ATAPIのインターフェイス部1
3を介して供給されるプログラムファイル等のデータ
は、そのデータ量が比較的小さく、連続したデータにな
ることはほとんどない。このため、当該プログラムファ
イル等のデータを記録する場合は、リンキング間隔をそ
のデータ量に合う値に設定することが望ましい。例え
ば、プログラムファイル等のデータ量が、1ECCブロ
ックの2(KB)*16=32(KB)程度の範囲であ
る場合には、リンキング間隔を1ECCブロック単位の
リンキングを示すリンキング間隔「1」に設定する。
【0145】この例の場合のシステムコントローラ9
は、1ECCブロック毎にエラー訂正符号の生成等の各
種信号処理のタイミング管理を行い、これを繰り返すこ
とで、プログラムファイル等のデータの記録と1ECC
ブロック毎のリンギング位置の配設とを実行し、さら
に、記録が終了した時点で、光ディスク1の管理データ
領域への開始アドレス及び終了アドレスとリンキング間
隔の記録、或いはマッピング等を行う。
【0146】この例の場合のシステムコントローラ9
は、上述したトラックバッファメモリ7の容量制御を行
うと同時に、記録すべきLPPブロックのセクタアドレ
スと、当該リンキング間隔「1」のリンキングセクタの
アドレスとの差に基づいて、信号処理部5におけるエラ
ー訂正符号の付加、アドレスや同期信号の付加等のタイ
ミングを管理する。さらに、システムコントローラ9
は、記録が終了した時点で、光ディスク1の管理データ
領域の開始アドレス及び終了アドレスと、リンキング位
置の情報の記録、マッピング等を行う。
【0147】この例以外にも、例えば動画像等の映像や
音声等の連続データを編集する場合なども考えられ、こ
の場合も例えばリンキング間隔「1」とし、1ECCブ
ロック単位のリンキングに設定する。
【0148】もちろん、プログラムファイル等のデータ
を記録する場合や、編集する場合であっても、リンキン
グセクタの間隔は任意に可変するよにしてもよい。
【0149】次に、本実施の形態の光ディスク装置にお
いて、例えばAV符号化復号化部6で圧縮したデータが
記録された光ディスク1から信号を再生する場合の、記
録モード及びAV符号化復号化部6での伸長レート、ト
ラックバッファメモリ7の容量管理及び書き込み/読み
出し制御及び書込/読出レートの動作、セクタ管理の動
作について説明する。
【0150】光ディスク1から信号を再生する場合、先
ず、システムコントローラ9は、サーボ部8を制御し
て、光ヘッド3を光ディスク1上の所定トラック上に移
動させ、当該所定トラックから開始セクタのデータを読
み出させる。この開始セクタには、管理データ領域のデ
ータを含むコントロールデータが含まれ、このコントロ
ールデータ中には、記録時の記録モードに関する情報、
すなわち例えばAV符号化復号化部6における伸長レー
ト(記録時における圧縮レートと同じレート)の情報
や、記録開始アドレスと終了アドレス、及びリンキング
位置に関する情報であるリンキング間隔やマッピング情
報等のデータが配置されている。
【0151】システムコントローラ9は、当該コントロ
ールデータから、記録開始アドレスと終了アドレス、及
びリンキング位置に関するリンキング間隔、或いはマッ
ピング情報等のデータを取り出し、それらリンキング間
隔やマッピング情報等のデータに基づいて、再生時のリ
ンキング位置の管理を行う。
【0152】ここで、AV符号化復号化部6で圧縮した
データを記録した場合、例えばリンキング間隔は、前述
したように光ディスク1上には128ECCブロック単
位でリンキングを行うことを示すものとなる。したがっ
て、この場合、システムコントローラ9は、このリンキ
ング位置の情報に基づいて、多前述したような第3の対
処方法による再生制御を行うことになる。
【0153】同時に、システムコントローラ9は、当該
コントロールデータから取り出された伸長レートの情報
を受け取ると、信号処理部7を介してトラックバッファ
メモリ7の残記憶容量を確認し、また、当該伸長レート
の値に従って、図13〜図15に示すように、当該トラ
ックバッファメモリ7の所定の上限容量(フル:FUL
L)と下限容量(エンプティ:EMPTY)の値をそれ
ぞれ設定する。なお、図13〜図15の詳細については
後述する。
【0154】また、システムコントローラ9は、サーボ
部8を制御することで、光学ヘッド3により光ディスク
1上の所望のトラックから、記録時の記録レートと同じ
再生レートで信号を読み出させ、更に信号処理部5にて
当該再生データのエラー訂正等を行わせると同時に、ト
ラックバッファメモリ7に書き込みを開始させる。この
ときのトラックバッファメモリ7への書込レートは、光
ディスク1の再生レートと同じレートとなる。
【0155】次に、システムコントローラ9は、このト
ラックバッファメモリ7への書き込み開始後、残記憶容
量を確認して所定の下限容量(エンプティ)の値を越え
たとき、当該トラックバッファメモリ7からデータの読
み出しを開始させてAV符号化復号化部6に送る。この
ときのトラックバッファメモリ7からの読出レートは、
先にコントロールデータから取り出した伸長レートと同
じレートになされる。また、システムコントロール9
は、トラックバッファメモリ7に対して読み出しと同時
に書き込みも続行させる。ここで、当該トラックバッフ
ァメモリ7の書込レートは光ディスク1からの再生レー
トと同じであり、一方でトラックバッファメモリ7の読
出レートはAV符号化復号化部6の伸長レートと同じに
なされており、光ディスク1の再生レート(メモリの書
込レート)はAV符号化復号化部6における最大伸長レ
ート(メモリの読出レート)よりも高速であるため、当
該トラックバッファメモリ7において書き込みと読み出
しを同時に行ったとしても、徐々にデータ蓄積量は増加
していくことになる。
【0156】AV符号化復号化部6では、トラックバッ
ファメモリ7から読み出されたデータを、先にコントロ
ールデータから取り出された伸長レートで伸長復号化
し、さらにオーディオデータとビデオデータを分離し、
D/A変換してそれぞれを出力する。
【0157】また、この状態にてトラックバッファメモ
リ7への書き込みと読み出しを続けることで、当該トラ
ックバッファメモリ7の残記憶容量が所定の上限容量
(フル)の値になったとき、システムコントローラ9
は、サーボ部8を制御することで、光学ヘッド3を次に
再生すべきトラック(セクタ)上で待機状態(キック状
態)にさせる。同時に、システムコントロール9は、ト
ラックバッファメモリ7に対する書き込みを停止させ、
読み出しのみ続行させる。これにより、当該トラックバ
ッファメモリ7のデータ蓄積量は徐々に減少していくこ
とになる。
【0158】一方、トラックバッファメモリ7のデータ
蓄積量が徐々に減少し、残記憶容量が下限容量(エンプ
ティ)の値になったとき、システムコントローラ9は、
サーボ部8を制御することで、光学ヘッド3から次に再
生すべきトラックの再生を開始させると共に、当該光デ
ィスク1から再生されたデータのトラックバッファメモ
リ7への書き込みを再開させるようにする。
【0159】その後は、トラックバッファメモリ7の残
記憶容量が上限容量まで達した時点で、光ヘッド2を待
機状態とし、且つ、トラックバッファメモリ7への書き
込みを停止する。上述したようの動作を繰り返すこと
で、連続的な再生が行われることになる。
【0160】以下、図13〜図15を用いて、AV符号
化復号化部6で圧縮したデータが記録された光ディスク
1から信号を再生する場合における、トラックバッファ
メモリ7の容量管理及び書き込み/読み出し制御、及び
書込/読出レートの制御を詳細に説明する。
【0161】図13〜図15は、光ディスク1の再生時
におけるトラックバッファメモリ7の書き込み/読み出
し制御、書込/読出レートの変化、及び、その容量変化
の様子を示している。図13はAV符号化復号化部6に
おける伸長レートが2Mbps(トラックバッファメモ
リ7の読出レートが2Mbps)の場合を示し、図14
は伸長レート(読出レート)が4Mbpsの場合を、図
15は伸長レート(読出レート)が8Mbpsの場合を
示している。
【0162】また、図13〜図15において、図中のa
期間は、再生開始時において記憶容量が初期値0となっ
ているトラックバッファメモリ7へデータの書き込みが
開始され、所定の下限容量(エンプティ)までデータが
書き込まれるまでの期間を示している。当該a期間で
は、AV符号化復号化部6での伸長復号化は行われず、
光ディスク1から再生されたデータをトラックバッファ
メモリ7へ書き込むことのみが行われる。図中のb期間
は、トラックバッファメモリ7の残記憶容量が下限容量
(エンプティ)に達した後、上限容量(フル)になるま
での期間を示している。なお、このb期間では、トラッ
クバッファメモリ7への再生データの書き込みと同時に
読み出しも行われ、且つ、AV符号化復号化部6におい
て伸長復号化も開始される。図中のc期間は、残記憶容
量が上限容量(フル)に達した後、当該トラックバッフ
ァメモリ7への書き込みが停止され、下限容量(エンプ
ティ)までデータが読み出されるまでの期間を示してい
る。このc期間では、光ヘッド3は光ディスク1上の所
望のトラック(セクタ)上で待機状態となっており、ト
ラックバッファメモリ7からは読み出しのみが行われ
る。図中のd期間は、b期間と同様に下限容量(エンプ
ティ)から上限容量(フル)になるまで、トラックバッ
ファメモリ7への再生データの書き込みと同時に読み出
しが行われ、且つ、AV符号化復号化部6において伸長
復号化も行われている。e期間はc期間と同じであり、
f期間はd期間と、g期間はc又はe期間と同じであ
る。
【0163】それぞれ具体的に説明すると、伸長レート
(読出レート)が2Mbpsの場合を示す図13におい
て、a期間では、光ディスク1から10Mbpsの再生
レートでデータが再生され、トラックバッファメモリ7
には同じく10Mbpsの書込レートでデータが書き込
まれる。このときのトラックバッファメモリ7からはデ
ータの読み出しは行われない。b期間では、光ディスク
1から10Mbpsの再生レートでデータが再生され、
トラックバッファメモリ7にも同じく10Mbpsの書
込レートでデータが書き込まれると同時に、当該トラッ
クバッファメモリ7からはAV符号化復号化部6におけ
る伸長レートの2Mbpsと同じ読出レートでデータの
読み出しが開始される。このb期間では、トラックバッ
ファメモリ7から2Mbpsの読出レートで読み出しを
行うが、10Mbpsの書込レートで書き込みが続行さ
れているため、当該トラックバッファメモリ7には、1
0(Mbps)−2(Mbps)=8(Mbps)のレ
ートに相当する速度で、徐々にデータ蓄積量が増加して
いくことになる。一方、c期間では、光ディスク1から
のデータ再生が停止され、光ヘッド3は所望のトラック
(セクタ)上で待機状態となり、トラックバッファメモ
リ7への書き込みも停止する。このため、c期間では、
当該トラックバッファメモリ7から2Mbpsの読出レ
ートで徐々にデータ蓄積量が減少していくことになる。
なお、このときAV符号化復号化部6では伸長復号化を
続ける。d期間はb期間と同様であり、e期間はc期間
と、f期間はd期間と、g期間はc又はe期間と同様で
あるため説明は省略する。
【0164】伸長レート(読出レート)が4Mbpsの
場合を示す図14において、a期間では、光ディスク1
からは10Mbpsの再生レートでデータが再生され、
トラックバッファメモリ7には10Mbpsの書込レー
トでデータが書き込まれ、当該トラックバッファメモリ
7からはデータの読み出しは行われない。b期間では、
光ディスク1から10Mbpsの再生レートでデータが
再生され、トラックバッファメモリ7にも10Mbps
の書込レートでデータが書き込まれると同時に、当該ト
ラックバッファメモリ7からはAV符号化復号化部6に
おける伸長レートの4Mbpsと同じ読出レートでデー
タの読み出しが開始される。このb期間では、トラック
バッファメモリ7から4Mbpsの読出レートで読み出
しを行うが、10Mbpsの書込レートで書き込みが続
行されているため、当該トラックバッファメモリ7に
は、10(Mbps)−4(Mbps)=6(Mbp
s)のレートに相当する速度で、徐々にデータ蓄積量が
増加していくことになる。c期間では、光ディスク1か
らのデータ再生が停止され、光ヘッド3は所望のトラッ
ク(セクタ)上で待機状態となり、トラックバッファメ
モリ7への書き込みも停止する。このため、c期間で
は、当該トラックバッファメモリ7から4Mbpsの読
出レートで徐々にデータ蓄積量が減少していくことにな
る。なお、このときAV符号化復号化部6では伸長復号
化を続ける。d期間はb期間と同様であり、e期間はc
期間と、f期間はd期間と、g期間はc又はe期間と同
様であるため説明は省略する。
【0165】伸長レート(読出レート)が4Mbpsの
場合を示す図15において、a期間では、光ディスク1
からは10Mbpsの再生レートでデータが再生され、
トラックバッファメモリ7には10Mbpsの書込レー
トでデータが書き込まれ、当該トラックバッファメモリ
7からはデータの読み出しは行われない。b期間では、
光ディスク1から10Mbpsの再生レートでデータが
再生され、トラックバッファメモリ7にも10Mbps
の書込レートでデータが書き込まれると同時に、当該ト
ラックバッファメモリ7からはAV符号化復号化部6に
おける伸長レートの8Mbpsと同じ読出レートでデー
タの読み出しが開始される。このb期間では、トラック
バッファメモリ7から8Mbpsの読出レートで読み出
しを行うが、10Mbpsの書込レートで書き込みが続
行されているため、当該トラックバッファメモリ7に
は、10(Mbps)−8(Mbps)=2(Mbp
s)のレートに相当する速度で、徐々にデータ蓄積量が
増加していくことになる。c期間では、光ディスク1か
らのデータ再生が停止され、光ヘッド3は所望のトラッ
ク(セクタ)上で待機状態となり、トラックバッファメ
モリ7への書き込みも停止する。このため、c期間で
は、当該トラックバッファメモリ7から8Mbpsの読
出レートで徐々にデータ蓄積量が減少していくことにな
る。なお、このときAV符号化復号化部6では伸長復号
化を続ける。d期間はb期間と同様であり、e期間はc
期間と、f期間はd期間と、g期間はc又はe期間と同
様であるため説明は省略する。
【0166】これら図13〜図15にて説明したよう
に、本実施の形態によれば、AV符号化復号化部6で圧
縮符号化されたデータを光ディスク1から再生伸長する
場合は、AV符号化復号化部6での伸長レート(トラッ
クバッファメモリ7の読出レート)が、光ディスク1へ
の再生レートである10Mbpsに対して、2Mbp
s、4Mbps、8Mbpsと低く設定してあるため、
c期間或いはe,g期間の待機状態(光ディスク1から
の再生待機状態)に、当該待機状態の時間分を吸収し
て、連続的な再生が行える。
【0167】なお、光ディスク1から再生された圧縮デ
ータ、或いはAV符号化復号化部6で伸長復号化したデ
ータは、ATAPIのインターフェイス部13を介して
外部のコンピュータ等に転送することも可能である。
【0168】次に、図示は省略するが、本実施の形態の
光ディスク装置において、ATAPIを介した動画像等
のデータが記録された光ディスク1から信号を再生し、
ATAPIのインターフェイス部13を介して外部のコ
ンピュータ等に転送する場合の、トラックバッファメモ
リ7の容量管理及び書き込み/読み出し制御及び書込/
読出レートの動作、セクタ管理の動作について説明す
る。
【0169】先ず、システムコントローラ9は、当該コ
ントロールデータから前述した記録開始アドレスと終了
アドレス、及びリンキング位置に関する情報を取り出
し、それら記録開始アドレスと終了アドレス、及びリン
キング位置に関する情報に基づいて、リンキングの位置
を管理し、それに応じて前記第3の対処方法による再生
制御を行う。
【0170】ここで、ATAPIを介した動画像等のデ
ータを光ディスク1に記録した場合、リンキングの間隔
は、前述したようにリンキングセクタ無しであることを
示すもの(例えばリンキング間隔「0」)となる。した
がって、この場合、システムコントローラ9は、LPP
アドレスに応じて全てのデータセクタが同じく再生され
るように再生制御を行う。
【0171】同時に、システムコントローラ9は、信号
処理部7を介してトラックバッファメモリ7の残記憶容
量を確認し、また、当該トラックバッファメモリ7の所
定の上限容量(フル:FULL)と下限容量(エンプテ
ィ:EMPTY)の値をそれぞれ設定する。
【0172】また、システムコントローラ9は、サーボ
部8を制御することで、光学ヘッド3により光ディスク
1上の所望のトラックから、記録時の記録レートと同じ
再生レートで信号を読み出させ、更に信号処理部5にて
当該再生データのエラー訂正等を行わせると同時に、ト
ラックバッファメモリ7に書き込みを開始させる。この
ときのトラックバッファメモリ7への書込レートは、光
ディスク1の再生レートと同じレートとなる。
【0173】次に、システムコントローラ9は、このト
ラックバッファメモリ7への書き込み開始後、残記憶容
量を確認して所定の上限容量(フル)の値に達したと
き、当該トラックバッファメモリ7からデータの読み出
しを開始させてインターフェイス部13に送る。このと
きのトラックバッファメモリ7からの読出レートは、A
TAPIにおけるデータ転送レートと同じレートになさ
れる。また、システムコントロール9は、トラックバッ
ファメモリ7に対して読み出しと同時に書き込みも続行
させる。ここで、当該トラックバッファメモリ7の書込
レートは光ディスク1からの再生レートと同じであり、
一方でトラックバッファメモリ7の読出レートはATA
PIのデータ転送レートと同じになされており、光ディ
スク1の再生レート(メモリの書込レート)はATAP
Iのデータ転送レートよりも低速であるため、当該トラ
ックバッファメモリ7において書き込みと読み出しを同
時に行ったとしても、徐々にデータ蓄積量は減少してい
くことになる。
【0174】また、この状態にてトラックバッファメモ
リ7への書き込みと読み出しを続けることで、当該トラ
ックバッファメモリ7の残記憶容量が所定の下限容量
(エンプティ)の値になったとき、システムコントロー
ラ9は、インターフェイス部13を介して、外部のコン
ピュータ等にデータ転送一時停止のコマンドを送る。こ
のときのシステムコントロール9は、光ディスク1の再
生とトラックバッファメモリ7に対する書き込みを続行
させ、一方で、トラックバッファメモリ7の読み出しは
停止させる。これにより、当該トラックバッファメモリ
7のデータ蓄積量は徐々に増加していくことになる。
【0175】これにより、トラックバッファメモリ7の
データ蓄積量が徐々に増加していくことになり、残記憶
容量が上限容量(フル)の値になったとき、システムコ
ントローラ9は、インターフェイス部13を介して外部
のコンピュータ等にデータ転送再開コマンドを送り、同
時に、トラックバッファメモリ7の読み出しを再開させ
るようにする。
【0176】その後は、トラックバッファメモリ7の残
記憶容量が下限容量まで達した時点で、再度、トラック
バッファメモリ7の読み出しを停止する。上述したよう
の動作を繰り返すことで、光ディスク1からの連続的な
再生と、ATAPIを介して間欠的なデータ転送が行わ
れることになる。
【0177】なお、光ディスク1から再生された動画像
等のデータがMPEG圧縮データである場合には、当該
MPEG圧縮データをAV符号化復号化部6に送って伸
長するようなことも可能である。
【0178】次に、図示は省略するが、本実施の形態の
光ディスク装置において、ATAPIを介したプログラ
ムファイル等のデータや編集等されたデータが記録され
た光ディスク1から信号を再生し、ATAPIのインタ
ーフェイス部13を介して外部のコンピュータ等に転送
する場合の、トラックバッファメモリ7の容量管理及び
書き込み/読み出し制御及び書込/読出レートの動作、
セクタ管理の動作について説明する。
【0179】この場合のトラックバッファメモリ7の容
量管理及び書き込み/読み出し制御及び書込/読出レー
トの動作は、上述したATAPIを介した動画像等のデ
ータが記録された光ディスク1を再生する場合と略々同
じ動作となるが、コントロールデータから取り出される
リンキング位置の情報は、前述したように例えば1EC
Cブロック単位のリンキングを行うことを示している
(例えばリンキング間隔「1」となる)。
【0180】したがって、このときのシステムコントロ
ーラ9は、1ECCブロック単位のリンキングに対処す
るための再生を繰り返す再生制御を行う。
【0181】上述した第1の実施の形態では、光ディス
ク1上の管理データ領域にリンキング位置を示すための
情報を記録しておき、当該光ディスク1の再生時におい
てそのリンキング位置を示す情報を再生し、その情報に
基づいて前述した第1の対処方法や第2の対処方法、最
も望ましくは第3の対処方法を実現する例を説明した
が、本発明においては、必ずしも光ディスク1の管理デ
ータ領域にリンキング位置を示す情報を記録しておかな
くても、それら第1,第2,或いは第3の対処方法を実
現することができる。
【0182】すなわち、本発明の第2の実施の形態で
は、光ディスク1への信号記録時において、前述した図
5〜図7を用いて説明したようなリンキング位置を示す
情報を生成するようなことは行わず、また、光ディスク
1の管理データ領域にもそれら図5〜図7に示したよう
なリンキング位置を示す情報を記録することは行わず、
例えば、光ディスク1上のセクタアドレス(例えばLP
Pアドレスに対応するデータアドレスなど)に、当該セ
クタ内にリンキング位置が存在するか否かを示すための
フラグを記録しておくようにする。
【0183】したがって、この第2の実施の形態の場合
は、光ディスク1の再生の際に、当該アドレス部分に記
録されたフラグに基づいて前述した第3の対処方法を実
現するようなことを行う。
【0184】本発明の第2の実施の形態では、一例とし
て、光ディスク1の記録時に、例えば前述の図2に示し
た第1シンクの直ぐ後に、データアドレスやリンキング
位置を示すためのフラグを記録しておくようにする。こ
の場合、光ディスク1の再生時には、当該第1シンクの
後のデータアドレスをデコードし、さらにリンキング位
置を示すためのフラグの値に応じて、例えば前述した図
2の第2シンクの82バイト目から87バイト目の部分
に存在するリンキング位置に対応するリンキングタイミ
ング信号を生成し、このリンキングタイミング信号に基
づいて、前述した第1,第2,望ましくは第3の対処方
法を実行する。
【0185】図16には、本発明の第2の実施の形態に
おいて、前述した第3の対処方法を実現する場合の光デ
ィスク装置の要部構成を抜き出して示す。なお、この図
16において、図8と略々同様の機能を有する構成要素
には、図8と同じ指示符号を付して、それらの詳細な説
明は省略する。
【0186】この図16の構成において、特に図8の構
成と異なる部分は、システムコントローラ9にリンキン
グ位置管理部を備えていない点である。また、信号処理
部5のアドレス検出器52では、前述のアドレスのデコ
ードと共に、リンキング位置を示すフラグを検出するこ
とを行う。さらに、リンキングタイミング検出55で
は、シンク検出器51からのシンクに基づくタイミング
信号と、アドレス検出器52からのリンキング位置に対
応するフラグの検出信号とにより、前述した図9中
(C)に示したようなリンキングタイミング信号を生成
する。このリンキングタイミング信号は、図8同様にア
ンプ部4やサーボ部8に送られる。
【0187】本発明の第2の実施の形態の光ディスク装
置は、この図16に示した構成を備えることで、光ディ
スク1の管理データ領域にリンキング位置を示す情報を
記録しておかなくても、実際の光ディスク1上のリンキ
ング位置で前述した第3の対処方法を実現することが可
能である。
【0188】また、この第2の実施の形態においても図
8で説明したのと同様に、アンプ部4の各切換制御回路
45,46,47,48における切換制御は、リンキン
グタイミング信号の応じて全てを同時に行うこと、或い
は、何れか一つの切換制御のみ行うこと、若しくは、幾
つかを適応的に組み合わせて行うことの何れも可能であ
る。さらに、当該リンキングタイミング信号は、前述の
第1の対処方法や第2に対処方法を実行する際のタイミ
ング信号とすることも可能である。
【0189】ここで、この図16の構成例においては、
装填(ローディング)された光ディスク1の種類判別を
も行うようにしている。すなわち、この図16の構成
は、光ディスク装置に光ディスク1が装された時点で、
ディスク種類判別部100にて当該光ディスク1の種類
を判別し、その種類判別の結果に応じて上述したような
リンキング位置に対する対処を行うか否かを切換可能に
なされている。なお、ディスク種類判別部100におけ
る、光ディスクの種類判別方法については、従来から存
在する各種の判別方法を適用可能であり、本実施の形態
では、特に、本件出願人が先に特願平7−353912
号の明細書及び図面にて提案した判別方法を使用してい
る。
【0190】例えば、そのディスク種類判別の結果、当
該光ディスク1のタイプが記録型であり、また、セクタ
内にリンキング位置が存在することを示すフラグが記録
されている場合、その光ディスク1の再生を開始した時
点で、上述したリンキング位置での対処のための処理を
行う。なお、リンキング位置でない場所でも、前述した
第3の対処方法の処理を行ってしまうおそれがある場合
は、第1や第2の対処方法を行うようにすることも可能
である。
【0191】一方で、ディスク種類判別の結果、当該光
ディスク1のタイプが例えば再生専用型であったり、ま
た、セクタ内にリンキング位置の存在を示すフラグが記
録されていない場合(第2の実施の形態が適用されてい
ない場合)、システムコントローラ9は、信号処理部5
のリンキングタイミング検出器55に対してリンキング
タイミング信号を発生させないように制御する。これに
より、光ディスク1のタイプが例えば再生専用型である
場合等において、前述した第3の対処方法のような応答
特性に切り換え等の制御が行われてしまうことを防止で
き、再生時に悪影響を与えないようにすることができ
る。
【0192】なお、この第2の実施の形態において、ト
ラックバッファメモリ7の書き込み/読み出し制御や、
光ディスク1への記録/再生制御、AV符号化復号化部
6での圧縮/伸張制御は、基本的に前述した第1の実施
の形態と同様である。ただし、当該第2の実施の形態の
場合、記録時において前述したように例えば図2の第1
シンクの直ぐ後にデータアドレスやリンキング位置を示
すためのフラグを記録するようにし、また、再生時はこ
のリンキング位置のフラグ等に基づく再生を行うこと、
及び、管理データ領域にリンキング位置の情報を記録す
ることは行わないことなどが、第1の実施の形態とは異
なる。
【0193】なお、上述した本発明の各実施の形態で
は、1枚の光ディスクを例として挙げて説明したが、光
ディスクが2層或いはそれ以上の記録領域を持つもの、
さらには複数のディスクを持つ装置においての使い分け
もあり得る。
【0194】また、各実施の形態では、回転型の円盤状
光ディスクで説明しているが、それに限定されず、カー
ド型等形状であってもよく、上述の例に限定されるもの
ではない。
【0195】さらに、前述の図1の例では、光ディスク
装置の基本構成のみを挙げているが、本発明の各実施の
形態の光ディスク装置は、光ディスクを記録媒体として
用いるビデオカメラや、携帯型或いは据え置き型の光デ
ィスク装置など様々な用途に適用できる。
【0196】その他、各実施の形態では、トラックバッ
ファメモリ7の記憶容量を64Mビットとしているが、
例えば256Mビットの記憶容量のD−RAMを用いる
こともできる。
【0197】なお、ビデオカメラに本発明実施の形態の
光ディスク装置を適用した場合の構成は、例えば図17
に示すようになる。この図17中の各構成要素のうち、
図1と同じものには同一の指示符号を付してそれらの説
明を省略する。
【0198】すなわち、本実施の形態の光ディスク装置
をビデオカメラに適用した場合、図17に示すように、
AV符号化復号化部6には、音声データをアナログ変換
するD/A変換器14、音声を出力するためのスピーカ
15、伸長復号された映像データを例えばNTSC方式
に変換するNTSCエンコーダ16、映像を表示するた
めの液晶ディスプレイ17、図示しない光学系を介した
像を電気信号に変換するCCD(固体撮像素子)19、
このCCD19からの電気信号(撮像信号)を映像デー
タに変換するデコーダ18、撮影中の周囲の音を取り込
むマイクロホン21、マイクロホン21にて取り込んだ
音声信号をディジタル変換するA/D変換器20等が接
続されることになる。また、この例の場合のキー入力部
10は、ビデオカメラに通常備えられている電源オン/
オフスイッチ、録画開始ボタンや、再生ボタン、停止ボ
タン等の他、光学系のズームレンズを操作するためのズ
ーム操作ボタン等が配される。
【0199】以上の説明から明らかなように、本発明の
第1の実施の形態によれば、リンキングを行う場合に、
記録の開始アドレスと終了アドレスにリンキングして、
その開始アドレスと終了アドレスと、その間のリンキン
グ間隔やその他の情報を例えば管理データ領域に記録し
ておくことで、再生時にこの情報をもとに、エラー等の
発生する事の無い安定な再生を実現可能にしている。
【0200】また、本実施の形態によれば、複数のEC
Cブロックでリンキングを行い、そして、この複数のE
CCブロックは、画像や音声信号の圧縮信号を一時記憶
するトラックバッファ7の容量や、DVD等での圧縮単
位であるGOP等でのデータ量等に基づいて、2Mビッ
トとか4Mビットを1つの単位としている。
【0201】さらに、本発明の第2の実施の形態によれ
ば、リンキング位置を示すフラグをECCブロック内の
所定の領域記録しておくことで、再生時にこのフラグを
検出し、リンキング位置に応じた処理を行うことがで
き、また、リンキングを行うべきECCブロックが分か
らない状態でも、ECCブロック内での時間的位置は分
かるので、リンキング位置の有る無いに関わらず、全て
のECCブロックのリンキング位置(タイミング)に
て、同様な処理が可能である。
【0202】このように、本発明の各実施の形態におい
ては、記録媒体を最大の使用効率にて使用することがで
き、また、再生時のデータエラーの発生を防止し、安定
な再生が可能である。
【0203】本発明は上述した実施の形態に限定される
ことはなく、例えばDVDに限らずMO(magneto optic
al)ディスクやMD等に適用してもよい。また、圧縮/
伸長レートを変えて記録/再生する信号も画像信号に限
らず、オーディオ信号等としてもよい。さらに、上述の
実施の形態の説明では、光ディスク1の回転制御は、線
速度一定(CLV)制御であることとしたが、これは、
角速度一定(CAV)制御或いはいわゆるゾーンCAV
制御等において、例えば光ディスクの内周から外周まで
の間を半径毎に複数(例えば30領域程度)に分割し、
トラックのアドレスをシステムコントローラが管理しな
がら各分割領域内で線速度を一定に制御するようにして
もよい。そして、このように本発明に係る技術的思想を
逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が
可能であることは勿論である。
【0204】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明に係る記録媒体
は、所定の間隔でセクタのアドレスを形成し、複数のセ
クタで1ブロックを形成し、ブロック内でのリンキング
位置の情報と前記アドレスとを管理するリンキング管理
領域を設けてなることにより、再生時におけるデータエ
ラーの発生を防止でき、安定な再生が可能となる。
【0205】請求項2に記載の本発明に係る記録方法
は、記録媒体の複数のセクタに対応する情報信号で1ブ
ロックを形成するステップと、1ブロックの情報信号に
所定の信号処理を施すステップと、ブロック内でのリン
キング位置の情報を生成するステップと、記録媒体上に
所定の間隔毎で形成された前記セクタのアドレスとリン
キング位置の情報とを管理するリンキング管理情報を、
記録媒体上のリンキング管理領域に記録するステップと
を有することにより、後の再生時におけるデータエラー
の発生を防止でき、安定な再生が可能となる。
【0206】請求項3に記載の本発明に係る記録装置
は、記録媒体の複数のセクタに対応する情報信号で1ブ
ロックを形成するブロック形成手段と、ブロック内での
リンキング位置の情報を生成するリンキング位置情報生
成手段と、1ブロックの情報信号に所定の信号処理を施
す信号処理手段と、記録媒体上に所定の間隔毎で形成さ
れた前記セクタのアドレスとリンキング位置の情報とを
管理するリンキング管理情報を記録媒体上の所定のリン
キング管理領域に記録する記録手段とを有することによ
り、後の再生時におけるデータエラーの発生を防止で
き、安定な再生が可能となる。
【0207】請求項4に記載の本発明に係る再生方法
は、複数のセクタからなる1ブロックの情報信号を記録
媒体から再生するステップと、記録媒体の所定のリンキ
ング管理領域からブロック内でのリンキング位置の情報
を取り出すステップと、記録媒体上に所定の間隔で形成
された前記セクタのアドレスと読み取ったリンキング位
置の情報とから、リンキング位置を含むブロックのセク
タを決定するステップと、リンキング位置を含むブロッ
クのセクタに対して所定の補完処理を行うステップとを
有することにより、再生時におけるデータエラーの発生
を防止でき、安定な再生が可能となる。
【0208】請求項5に記載の本発明に係る再生装置
は、複数のセクタからなる1ブロックの情報信号を記録
媒体から再生する再生手段と、記録媒体内の所定のリン
キング管理領域からブロック内でのリンキング位置の情
報を取り出すリンキング情報取り出し手段と、記録媒体
上に所定の間隔で形成された前記セクタのアドレスと前
記読み取ったリンキング位置の情報とからリンキング位
置を含むブロックのセクタを決定する決定手段と、リン
キング位置を含むブロックのセクタに対して所定の補完
処理を行う補完手段とを有することにより、再生時にお
けるデータエラーの発生を防止でき、安定な再生が可能
となる。
【0209】請求項6に記載の本発明に係る再生方法
は、複数のセクタからなる1ブロックの情報信号を記録
媒体から再生するステップと、ブロック内でのリンキン
グ位置のタイミングを検出するステップと、リンキング
位置のタイミングに基づいて、前記リンキング位置の前
後又は後の再生情報信号の最適化を行うステップとを有
することにより、特にリンキング位置を管理する領域を
設けなくても、全てのブロックのリンキング位置にてデ
ータエラーの発生を防止でき、安定な再生が可能であ
る。
【0210】請求項7に記載の本発明に係る再生方法
は、記録媒体の種類を判別するステップと、記録媒体の
種類の判別結果に応じて最適化の制御を行うステップと
を設けることにより、記録媒体の種類に応じて最適な処
理が可能である。
【0211】請求項8に記載の本発明に係る再生装置
は、複数のセクタからなる1ブロックの情報信号を記録
媒体から再生する再生手段と、ブロック内でのリンキン
グ位置のタイミングを検出するタイミング検出手段と、
リンキング位置のタイミングに基づいてリンキング位置
の前又は後の再生情報信号の最適化を行う最適化手段と
を有することにより、特にリンキング位置を管理する領
域を設けなくても、全てのブロックのリンキング位置に
てデータエラーの発生を防止でき、安定な再生が可能で
ある。
【0212】請求項9に記載の本発明に係る再生装置
は、記録媒体の種類を判別する判別手段と、記録媒体の
種類の判別結果に応じて最適化の制御を行う制御手段と
を設けることにより、記録媒体の種類に応じて最適な処
理が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の光ディスク装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明実施の形態にて扱うECCブロックの構
成とリンキングの説明に用いる図である。
【図3】記録が不連続になった場合の影響を回避するた
めの方法の一例として、リンキング位置が含まれる1セ
クタ分をつぶす方法の説明に用いる図である。
【図4】記録が不連続になった場合の影響を回避するた
めの方法の一例として、リンキング位置が含まれる1E
CCブロック全てをつぶす方法の説明に用いる図であ
る。
【図5】光ディスクの管理データ領域に記録されるリン
キング位置を示す情報の一例として、固定のリンキング
間隔の情報を記録する場合の管理データ領域に記録され
る情報例を示す図である。
【図6】光ディスクの管理データ領域に記録されるリン
キング位置を示す情報の一例として、可変のリンキング
間隔の情報を記録する場合の管理データ領域に記録され
る情報例を示す図である。
【図7】光ディスクの管理データ領域に記録されるリン
キング位置を示す情報の一例として、光ディスクの全て
のECCブロックに対してリンキング位置情報を配置す
るか否かをマッピングした場合の管理データ領域に記録
される情報例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の光ディスク装置に
おいて、第3の対処方法を実現する場合の主要部の構成
を示すブロック図である。
【図9】再生RF信号から、リンキング位置に対応する
信号区間を抜き出すためのリンキングタイミング信号の
説明に用いる波形図である。
【図10】記録時において、2MbpsでMPEG圧縮
されたデータをトラックバッファメモリへ書き込み/読
み出しする際のバッファ制御の様子を概念的に示す概念
図である。
【図11】記録時において、4MbpsでMPEG圧縮
されたデータをトラックバッファメモリへ書き込み/読
み出しする際のバッファ制御の様子を概念的に示す概念
図である。
【図12】記録時において、8MbpsでMPEG圧縮
されたデータをトラックバッファメモリへ書き込み/読
み出しする際のバッファ制御の様子を概念的に示す概念
図である。
【図13】再生時において、2MbpsでMPEG圧縮
されたデータをトラックバッファメモリへ書き込み/読
み出しする際のバッファ制御の様子を概念的に示す概念
図である。
【図14】再生時において、4MbpsでMPEG圧縮
されたデータをトラックバッファメモリへ書き込み/読
み出しする際のバッファ制御の様子を概念的に示す概念
図である。
【図15】再生時において、8MbpsでMPEG圧縮
されたデータをトラックバッファメモリへ書き込み/読
み出しする際のバッファ制御の様子を概念的に示す概念
図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態の光ディスク装置
において、第3の対処方法を実現する場合の主要部の構
成を示すブロック図である。
【図17】本発明実施の形態の光ディスク装置をビデオ
カメラに適用した場合の概略構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…スピンドルモータ、3…光ヘッ
ド、4…アンプ部、5…信号処理部、6…AV符号化復
号化部、7…トラックバッファメモリ、8…16Mビッ
トD−RAM、9…システムコントローラ、10…キー
入力部、11…オーディオ,ビデオ信号の入出力端子、
12…制御データの入力端子、13…ATAPIのイン
ターフェイス部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔でセクタのアドレスを形成
    し、 複数のセクタで1ブロックを形成し、 前記ブロック内でのリンキング位置の情報と前記アドレ
    スとを管理するリンキング管理領域を設けてなることを
    特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 記録媒体の複数のセクタに対応する情報
    信号で1ブロックを形成するステップと、 前記1ブロックの情報信号に所定の信号処理を施すステ
    ップと、 前記ブロック内でのリンキング位置の情報を生成するス
    テップと、 前記記録媒体上に所定の間隔毎で形成された前記セクタ
    のアドレスと前記リンキング位置の情報とを管理するリ
    ンキング管理情報を、前記記録媒体上のリンキング管理
    領域に記録するステップとを有することと特徴とする記
    録方法。
  3. 【請求項3】 記録媒体の複数のセクタに対応する情報
    信号で1ブロックを形成するブロック形成手段と、 前記ブロック内でのリンキング位置の情報を生成するリ
    ンキング位置情報生成手段と、 前記1ブロックの情報信号に所定の信号処理を施す信号
    処理手段と、 前記記録媒体上に所定の間隔毎で形成された前記セクタ
    のアドレスと前記リンキング位置の情報とを管理するリ
    ンキング管理情報を、前記記録媒体上の所定のリンキン
    グ管理領域に記録する記録手段とを有することを特徴と
    する記録装置。
  4. 【請求項4】 複数のセクタからなる1ブロックの情報
    信号を記録媒体から再生するステップと、 記録媒体の所定のリンキング管理領域から、前記ブロッ
    ク内でのリンキング位置の情報を取り出すステップと、 前記記録媒体上に所定の間隔で形成された前記セクタの
    アドレスと前記読み取ったリンキング位置の情報とか
    ら、前記リンキング位置を含むブロックのセクタを決定
    するステップと、 前記リンキング位置を含むブロックのセクタに対して所
    定の補完処理を行うステップとを有することを特徴とす
    る再生方法。
  5. 【請求項5】 複数のセクタからなる1ブロックの情報
    信号を記録媒体から再生する再生手段と、 記録媒体内の所定のリンキング管理領域から、前記ブロ
    ック内でのリンキング位置の情報を取り出すリンキング
    情報取り出し手段と、 前記記録媒体上に所定の間隔で形成された前記セクタの
    アドレスと前記読み取ったリンキング位置の情報とか
    ら、前記リンキング位置を含むブロックのセクタを決定
    する決定手段と、 前記リンキング位置を含むブロックのセクタに対して所
    定の補完処理を行う補完手段とを有することを特徴とす
    る再生装置。
  6. 【請求項6】 複数のセクタからなる1ブロックの情報
    信号を記録媒体から再生するステップと、 前記ブロック内でのリンキング位置のタイミングを検出
    するステップと、 前記リンキング位置のタイミングに基づいて、前記リン
    キング位置の前後又は後の再生情報信号の最適化を行う
    ステップとを有することを特徴とする再生方法。
  7. 【請求項7】 記録媒体の種類を判別するステップと、 前記記録媒体の種類の判別結果に応じて、前記最適化の
    制御を行うステップとを設けることを特徴とする請求項
    6記載の再生方法。
  8. 【請求項8】 複数のセクタからなる1ブロックの情報
    信号を記録媒体から再生する再生手段と、 前記ブロック内でのリンキング位置のタイミングを検出
    するタイミング検出手段と、 前記リンキング位置のタイミングに基づいて、前記リン
    キング位置の前又は後の再生情報信号の最適化を行う最
    適化手段とを有することを特徴とする再生装置。
  9. 【請求項9】 記録媒体の種類を判別する判別手段と、 前記記録媒体の種類の判別結果に応じて、前記最適化の
    制御を行う制御手段とを設けることを特徴とする請求項
    8記載の再生装置。
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