JP3367657B2 - 情報記録媒体記録方法 - Google Patents

情報記録媒体記録方法

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JP3367657B2
JP3367657B2 JP2002026732A JP2002026732A JP3367657B2 JP 3367657 B2 JP3367657 B2 JP 3367657B2 JP 2002026732 A JP2002026732 A JP 2002026732A JP 2002026732 A JP2002026732 A JP 2002026732A JP 3367657 B2 JP3367657 B2 JP 3367657B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DVD−ROMと
互換性をもって記録可能回数が1000回以上可能なD
VD−RW(DVD−RW rewritable)に代表され
る、高密度光ディスク等の情報記録媒体に予め記録され
ている旧記録情報に連続して新記録情報を追加記録する
ことが可能な情報記録媒体記録方法に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、DVD−ROMと互換性をもっ
て記録可能回数が1000回以上可能なDVD−RW等
の情報記録媒体においては、旧記録情報が記録された領
域に新記録情報を後から上書きしようとすると、つなぎ
のためのリンキング領域が無いために、旧記録情報及び
新記録情報のリンキング位置で、周波数や位相関係にず
れが発生し不連続のために読み出せないこととなる。
【0003】そこで、この種の記録型情報記録媒体に新
記録情報を追加記録するための情報記録方法及び装置に
おいて、旧記録情報に連続し新記録情報を記録する際に
は、従来、旧記録情報と新記録情報との連設部におい
て、当該旧記録情報又は新記録情報において用いられて
いる誤り訂正処理におけるECC(Error Correcting C
ode )ブロック等の誤り訂正単位に相当する情報量に対
応する連設領域を設け、この連設領域に相当する旧記録
情報の最後の部分及び新記録情報の最初の部分に、例え
ば、意味のないダミー情報又は所定のRF(Radio Freq
uency)信号を記録し、その後に本来の上記新記録情報
を記録開始することが行われていた。ここで前記した1
ECCブロックは16セクターから構成されている。
【0004】この連設部分を設ける理由は、後から記録
された新記録情報と旧記録情報を連続して再生する際
に、連設部分を設けないと、旧記録情報の記録領域と新
記録情報の記録領域との境界部で夫々のRF信号が不連
続となる場合があり、その場合には、再生時におけるフ
ォーカスサーボやトラッキングサーボが不安定となる原
因となるからである。
【0005】また、1ECCブロック分の連設部分を設
けてそこに意味のないダミー情報等を記録する理由は、
従来の誤り訂正処理においては、誤り訂正は上記誤り訂
正単位毎に行われるものであり、当該誤り訂正単位の途
中から新記録情報を記録すると、新記録情報を記録後に
旧記録情報と当該新記録情報を連続して再生する際に、
誤り訂正単位内にある新記録情報の先頭部分について
は、正しく誤り訂正が行われず、従って、正確な連続再
生ができないこととなるからである。この点で、上記の
ように連設領域において意味のないダミー情報又は所定
のRF信号を1ECCブロック分記録することを予め決
めておけば、たとえ上記連設部において旧記録情報と新
記録情報が重なることにより双方が破壊されても、その
部分に記録されている情報が意味のないダミー情報又は
所定のRF信号であるため、この部分を再生せずに読み
飛ばして当該連設部の次のECCブロックから新記録情
報を再生することにより、旧記録情報と新記録情報の再
生ができるのである。
【0006】更に、上記連設領域を設ける他の理由は、
連設領域を設けずに旧記録情報に連続して新記録情報を
記録すると、旧記録情報と新記録情報が重複した部分で
双方が破壊される場合があるが、その際の破壊の範囲が
誤り訂正単位を越えた場合には、破壊された記録情報を
修復することができない場合があるからである。この問
題を解決する案としては、特開平9−270171号公
報に記載のものが提案されている。この案は、従来の誤
り訂正単位の、例えば、32kByte程度の容量を有する
もので、この領域が再生に無関係の情報で満たされるこ
ととなるため、大量の情報を記録する必要のある上記高
密度ディスク等においては、極めて不効率であり、情報
記録媒体上の記録領域を有効に使用することができない
という問題点に対して、情報記録媒体の記録領域を有効
に活用しつつ新記録情報を追加記録することができると
共に、旧記録情報と新記録情報の連続再生を正確に行う
ことが可能な情報記録方法及び装置を提供することであ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のリンキング方法では、誤り訂正単位内に分割記
録されているデータのうち、特定のデータ部分の後端部
付近にリンキング部分が位置するように定められてい
る。このために、再生の際に、リンキング部分では再生
データの不連続が生じてしまう結果、再生データに周波
数や位相のずれが発生していた。そこで、このずれを解
消するために、再生装置側はPLL動作を開始するので
あるが、このずれがない元の状態に戻すには、所要の時
間が必要である。従って、従来のリンキング方法では、
リンキングの発生により再生データに周波数や位相のず
れが生じてから、このずれが解消するまでの期間に再生
されるデータは再生できないから、こうした再生不可の
データ量は大であった。具体的には、例えば、32kBy
te(バイト)程度のデータ容量の縦列と横列からなる誤
り訂正単位の構成(図4(B)に示す1ECCブロック
を構成する各セクターにおけるデータ構成)において、
前記したリンキング位置が第二シンクフレームH1のデ
ータ領域後端部付近(PI内)であり、この位置の前後
で旧データに続いて新データがリンキングされているの
で、新旧データに不連続が生じている。また、2シンク
フレーム分のデータ単位で前記したPIを用いたデータ
の誤り訂正が行われる。この結果、再生時には、この新
旧データの継ぎ目では、旧データの周波数や位相に対す
る新データの周波数や位相のずれが発生する。再生装置
側はこのずれを解消するようにPLL動作を開始するの
であるが、新旧データの周波数や位相が揃うまでには所
要の時間が必要である(例えば2シンクフレーム分のデ
ータを再生する時間)。このために、第二シンクフレー
ムH1の次の横一列(第三シンクフレームH2、第四シ
ンクフレームH3)の再生の際にも、その再生データに
は周波数や位相のずれが依然として発生してしまう。第
五シンクフレームH3以降の再生の際にはこうした周波
数や位相のずれは解消される。従って、トータル2横列
のデータ(第一シンクフレームH0〜第四シンクフレー
ムH3)、合計4シンクフレーム分のデータが再生不可
となる問題点があった。
【0008】そこで、本発明は、上記問題に鑑みて成さ
れたもので、(1)前記した誤り訂正単位の構成は、後
述する図5に示す1ECCブロックを構成する各セクタ
ーにおけるデータ構成のように、2シンクフレーム分の
データを横一行として、この多数行存在する点、(2)
リンキング部分で生じるデータの不連続性の結果、周波
数や位相のずれが継続するデータは略2シンクフレーム
分の期間である点に着目して成されたものであり、この
ことから、2シンクフレーム分のデータの先端部付近
(即ち、2シンクフレーム単位のうちの最初のシンクフ
レームの先端部付近のデータ領域)にリンキング部分を
位置させれば、この2シンクフレーム分の再生期間経過
後からは、周波数や位相のずれがない再生データを得る
ことができ、結果として、前記した従来と比較して、再
生不可能なデータの量を半減できることにより、こうし
たエラー量を最小にして、記録媒体の記録領域を有効に
活用しつつ新記録情報を追加記録することができる情報
記録媒体記録方法を提供することを目的とする。また、
リンキング位置にて、記録と記録の切り換え部分を接続
することはできるが、ECCブロック内のリンキングセ
クタ部分ではデータが一部破壊されているため、エラー
訂正にて訂正不能エラーが発生する確率は少ないにして
も、やはりデータエラーが発生してしまう可能性があ
る。
【0009】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、再生時のデータエラーの発生を防止し、安定
な再生を可能とする情報記録媒体記録方法の提供を目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は以下に示す情報記録媒体記録方法を提
供する。(1) 誤り訂正ブロック単位で情報を記録する際に、
記録を終了する位置または追加記録の先頭位置であるリ
ンキング位置を前記誤り訂正ブロック内の特定位置に設
けた情報記録媒体であって、前記誤り訂正ブロックは、
所定数のセクターからなり、前記各セクターは、所定数
のシンクを含むシンクフレームからなり、複数の前記シ
ンクフレーム内のデータとパリティからなる横列の訂
正ブロックと、複数の前記シンクフレームにまたがるデ
ータとパリティとからなる縦列の訂正ブロックから構成
され、前記リンキング位置は、特定の前記複数の前記シ
ンクフレームの横列の訂正ブロックの、最初の前記シン
クフレームのデータ領域の先頭位置付近に設けられて
情報記録媒体に、情報を記録する情報記録媒体記録方
法であって、前記情報記録媒体上に記録しようとする誤
り訂正ブロックのアドレスを検出する第1のステップ
と、前記アドレスのリンキング位置を設定する第2のス
テップと、前記第2のステップで設定された前記リンキ
ング位置にて、一記憶した情報誤り訂正ブロック
報を生成し、この誤り訂正ブロック情報内の前記リンキ
ング位置までの情報の部分を記録する第3のステップと
を備えたことを特徴とする情報記録媒体記録方法。(2) 誤り訂正ブロック単位で情報を記録する際に、
記録を終了する位置または追加記録の先頭位置であるリ
ンキング位置を前記誤り訂正ブロック内の特定位置に設
けた情報記録媒体であって、前記誤り訂正ブロックは、
所定数のセクターからなり、前記各セクターは、所定数
のシンクを含むシンクフレームからなり、複数の前記シ
ンクフレーム内のデータとパリティとからなる横列の訂
正ブロック と、複数の前記シンクフレームにまたがるデ
ータとパリティとからなる縦列の訂正ブロックから構成
され、前記リンキング位置は、特定の前記複数の前記シ
ンクフレームの横列の訂正ブロックの、最初の前記シン
クフレームのデータ領域の先頭位置付近に設けられてい
る情報記録媒体に、情報を記録する情報記録媒体記録方
法であって、 前記情報記録媒体上に記録しようとする誤
り訂正ブロックのアドレスを検出する第1のステップ
と、 前記アドレスのリンキング位置を設定する第2のス
テップと、 前記第2のステップで設定された前記リンキ
ング位置にて、一時記憶した情報の誤り訂正ブロック情
報を生成し、この誤り訂正ブロック情報内の前記リンキ
ング位置までの情報の部分を記録し記録を一時停止する
第3のステップと、 前記第2のステップで設定された前
記リンキング位置にて、前記生成した誤り訂正ブロック
情報内の前記リンキング位置の次からの情報の部分を記
録する第4のステップと、を備えたことを特徴とする情
報記録媒体記録方法。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の情報記録媒体記録
方法、本発明に関連する記録媒体、記録装置の形態につ
いて説明する。本発明に関連する記録媒体は、誤り訂正
ブロック単位毎に一の情報を記録する際に、追加記録の
先頭を示すリンキング位置を前記誤り訂正ブロック内の
特定位置に設けた記録媒体であって、前記各誤り訂正ブ
ロックは、所定数のセクターから構成され、前記各セク
ターは、所定数のシンクフレームから構成され、前記リ
ンキング位置は、特定の前記セクター内の特定の前記シ
ンクフレームの先頭位置付近のデータ領域に設けられて
いることを特徴とする記録媒体である。
【0012】また、本発明に関連する記録媒体は、誤り
訂正ブロック単位毎に一の情報を記録する際に、追加記
録の先頭を示すリンキング位置を前記誤り訂正ブロック
内の特定位置に設けた記録媒体であって、前記各誤り訂
正ブロックは、16のセクターから構成され、前記各セ
クターは、26のシンクフレームから構成され、前記リ
ンキング位置は、第1セクター内の第3シンクフレーム
のシンクコードの直後のデータ領域内に設けられている
ことを特徴とする記録媒体である。
【0013】また、本発明に関連する記録媒体は、誤り
訂正ブロック単位毎に一の情報を記録する際に、追加記
録の先頭を示すリンキング位置を前記誤り訂正ブロック
内の特定位置に設けた記録媒体であって、前記各誤り訂
正ブロックは、16のセクターから構成され、前記各セ
クターは、26のシンクフレームから構成され、前記リ
ンキング位置は、第1セクター内の第3シンクフレーム
のシンクコードの直後のデータ領域内であり、かつ前記
データ領域の先頭バイトから10バイトまでの間に設け
られていることを特徴とする記録媒体である。
【0014】また、本発明は、誤り訂正ブロック単位毎
に一の情報を追加記録する際に、追加記録の先頭を示す
リンキング位置を記録媒体の前記誤り訂正ブロック内の
特定位置に設ける記録方法であって、前記記録媒体上に
追加記録しようとする一の情報の誤り訂正ブロック内の
特定のセクターを検出する第1のステップと、前記特定
のセクターを構成する複数のシンクフレームから特定の
シンクフレームを検出する第2のステップと、前記第2
のステップで検出された前記特定のシンクフレーム内の
データ領域の先頭バイトをリンキング位置として、新た
な一の情報を追加記録する第3のステップとを備えたこ
とを特徴とする記録方法である。
【0015】また、本発明に関連する記録装置は、誤り
訂正ブロック単位毎に一の情報を記録する際に、追加記
録の先頭を示すリンキング位置を記録媒体の前記誤り訂
正ブロック内の特定位置に設ける記録装置であって、前
記記録媒体上に追加記録しようとする一の情報の誤り訂
正ブロック内の特定のセクターを検出する第1の検出手
段と、前記特定のセクターを構成する複数のシンクフレ
ームから特定のシンクフレームを検出する第2の検出手
段と、前記第2の検出手段で検出された前記特定のシン
クフレーム内のデータ領域の先頭バイトをリンキング位
置として、新たな一の情報を追加記録する記録手段とを
備えたことを特徴とする記録装置である。
【0016】さらに、本発明に関連する記録媒体は、予
め設定された誤り訂正の横列と縦列の単位毎に予め分割
された記録情報に対して所定の信号処理を施し、複数の
記録単位よりなる処理記録情報を記憶する情報記録媒体
であって、追記記録する位置が前記誤り訂正の横列の先
頭位置であることを特徴とする記録媒体である。
【0017】さらに、本発明に関連する記録媒体は、前
記予め設定された誤り訂正の横列にはシンクコード等の
制御情報の後に、記録情報が配置される構造であって、
追記記録する位置が前記誤り訂正の横列のシンクコード
等の制御情報の直後の位置であることを特徴とする記録
媒体である。
【0018】さらに、本発明は、予め設定された誤り訂
正の横列と縦列の単位毎に予め分割された記録情報に対
して所定の信号処理を施し、複数の記録単位よりなる処
理記録情報を生成し、当該処理記録情報を情報記録媒体
に記録する情報記録方法であって、前記処理記録情報を
生成し、前記情報記録媒体に追記記録する位置が前記誤
り訂正の横列の直後の位置とすることを特徴とする記録
方法である。
【0019】さらに、本発明は、前記予め設定された誤
り訂正の横列にはシンクコード等の制御情報の後に、記
録情報が配置される構造であって、情報記録媒体に追記
記録する位置を前記誤り訂正の横列のシンクコード等の
制御情報の直後の位置とすることを特徴とする記録方法
である。
【0020】さらに、本発明に関連する記録装置は、予
め設定された誤り訂正の横列と縦列の単位毎に予め分割
された記録情報に対して所定の信号処理を行う手段、複
数の記録単位よりなる処理記録情報を生成する手段、当
該処理記録情報を情報記録媒体に記録する情報記録手
段、前記情報記録媒体に追記記録する位置が前記誤り訂
正の横列の直後の位置とする追記記録手段からなること
を特徴とする記録装置である。
【0021】さらに、本発明に関連する記録装置は、前
記予め設定された誤り訂正の横列にはシンクコード等の
制御情報の後に、記録情報が配置される構造であって、
前記情報記録媒体に追記記録する位置を前記誤り訂正の
横列のシンクコード等の制御情報の直後の位置追記記録
手段からなることを特徴とする記録装置である。
【0022】次に、本発明の情報記録媒体記録方法、本
発明に関連する記録媒体、記録装置の形態について、図
面に基づいて説明する。なお、以下の形態は、DVD−
RWに対して情報を記録するための情報記録装置につい
て本発明を適用した実施の形態を説明するものである
が、他の追加記録可能なCD−R、CD―RW、DVD
+RW等の記録媒体を用いても本発明を適用できること
は言うまでもない。
【0023】「記録フォーマットの実施の形態」以下、
まず、本発明に用いられる「記録フォーマットの実施の
形態」について説明する。始めに、DVD−RWに記録
情報を記録する際の一般的な物理フォーマット及び当該
記録情報における誤り訂正処理について、図1、図2及
び図3を用いて説明する。
【0024】先ず、本実施の形態のDVD−RWにおけ
る誤り訂正処理及び当該誤り訂正処理における誤り訂正
単位としてのECCブロックについて、図1を用いて説
明する。
【0025】一般に、DVD−RWに記録される記録情
報は、図1(A)に示すデータセクター20を複数個含
む物理構造を成して構成されている。そして、一のデー
タセクター20中には、その先頭から、データセクター
20の開始位置を示すID情報21と、当該ID情報2
1の誤りを訂正するためのID情報誤り訂正コード(I
ED)22と、予備データ(例えばCPM)23と、記
録すべき主たるデータを格納するデータ領域24と、デ
ータ領域24におけるエラーを検出するためのエラー検
出コード(EDC)25とにより構成され、このデータ
セクター20が複数連続することにより記録すべき記録
情報が構成されている。
【0026】次に、このデータセクター20を用いてE
CCブロックを構成する際の処理を、図1(B)を用い
て説明する。データセクター20を用いてECCブロッ
クを構成する際には、図1(B)に示すように、始め
に、一のデータセクター20を横に172バイト毎に分
割し、分割した夫々のデータ(これを、以下、データブ
ロック33という。)を垂直方向に並べる。このとき、
垂直方向には12行のデータブロック33が並ぶことと
なる。
【0027】そして、垂直方向に並べた横の夫々のデー
タブロック33に対して10バイトのECC内符号(P
I(Pality In )符号)31を当該データブロック33
の最後に付加して一の訂正ブロック34を構成する。こ
の段階では、ECC内符号31が付加された訂正ブロッ
ク34が垂直方向に12行並んでいることとなる。その
後、この処理を16のデータセクター20分だけ繰返
す。これにより、192行の訂正ブロック34が得られ
る。
【0028】次に、上記の192行の訂正ブロック34
が垂直方向に並べられた状態で、今度は、当該192行
の訂正ブロック34を1バイト毎に最初から垂直方向に
分割し、分割した夫々のデータに対して16個のECC
外符号(PO(Pality Out)符号)32を付加する。な
お、当該ECC外符号32は、上記訂正ブロック34の
うち、ECC内符号31の部分に対しても付加される。
【0029】以上の処理により、16のデータセクター
20を含む一のECCブロック30が図1(B)に示す
ように形成される。このとき、一のECCブロック30
内に含まれる情報の総量は、 (172+10)バイト×(192+16)行=378
56バイト であり、この内、実際のデータ領域24内に記録される
データは、 2048バイト×16=32768バイト となる。
【0030】また、図1(B)に示すECCブロック3
0においては、1バイトのデータを「D#.*」で示し
ている。例えば、「D1.0」は第1行第0列に配置さ
れている1バイトのデータを示しており、「D190.
170」は第190行第170列に配置されている1バ
イトのデータを示している。従って、ECC内符号31
は第172列乃至第181列に配置され、ECC外符号
32は第192行乃至第207行に配置されることとな
る。
【0031】更に、一の訂正ブロック34はDVD−R
W上には連続して記録される。ここで、図1(B)に示
すように、ECCブロック30をECC内符号31とE
CC外符号32の双方を含むように構成するのは、図1
(B)における横(水平)方向に並んでいるデータの訂
正をECC内符号31で行い、図1(B)における縦
(垂直)方向に並んでいるデータの訂正をECC外符号
32で行うためである。すなわち、図1(B)で示すE
CCブロック30内においては、横(水平)方向と縦
(垂直)方向の二重に誤り訂正することが可能となり、
従来のCD(Compact Disk)等に用いられている誤り訂
正処理に比してより強力に誤り訂正ができるように構成
されている。
【0032】この点についてより具体的には、例えば、
一の訂正ブロック34(上述のように、一行分のECC
内符号31を含んで計182バイトのデータを含み、連
続してDVD−RW上に記録される。)が5バイトまで
であれば、キズ等により破壊されたとしても訂正可能で
あるが、6バイト以上で1列全てがDVD−RWのキズ
等により破壊されたすると、ECC内符号31では訂正
できなくななる。しかし、1列全てがキズ等により破壊
されたするととしても、それを垂直方向から見ると、1
列のECC外符号32に対して1バイトのデータ破壊で
しかない。従って、夫々の列のECC外符号32を用い
て誤り訂正を行えば、たとえ一の訂正ブロック34の全
てが破壊されていても、正しく誤り訂正を行って正確に
再生することができるのである。ただし、後天的な傷の
発生等を考慮すれば、横列(水平)の傷は大きくなる
と、次の垂直方向の横列(水平)のエラーにもつながる
ので最小限に留めることはいうまでもない。ちなみに、
この縦方向のエラーについては横8列(イレージャー訂
正で16列)あっても訂正可能である。
【0033】次に、図1(B)で示すECCブロック3
0に構成されたデータセクター20が、具体的にDVD
−RWにどのように記録されるかについて、図2を用い
て説明する。なお、図2において、「D#.*」で示さ
れるデータは、図1(B)内に記述されているデータに
対応している。ECCブロック30をDVD−RWに記
録する際には、始めに、図2(A)に示すように、EC
Cブロック30が訂正ブロック34毎に水平方向に一列
に並べられてインターリーブされることにより、16の
レコーディングセクター40に分割される。このとき、
一のレコーディングセクター40は、2366バイト
(37856バイト÷16)の情報を含むこととなり、
この中には、データセクター20とECC内符号31又
はECC外符号32が混在している。但し、各レコーデ
ィングセクター40の先頭には、データセクター20に
おけるID情報21(図1(A)参照)が配置される。
【0034】そして、一のレコーディングセクター40
は、図2(B),(C)に示すように、91バイト毎の
データ41に分割され、夫々にシンクHが付加される。
その後、この状態のレコーディングセクター40を8−
16変調することにより、夫々のデータ41毎に一のシ
ンクフレーム42が形成される。このとき、一のシンク
フレーム42は、図2(D)に示すように、シンクH’
とデータ43とにより構成されている。また、一のシン
クフレーム42内の情報量は、91バイト×8×(16
/8)=1456バイトとなり、このシンクフレーム4
2が連続した形態でDVD−RWディスクに情報が書き
込まれる。このとき、一のレコーディングセクター40
は、26のシンクフレーム42を含むこととなる。
【0035】これをまとめて図3にて説明する。物理的
な16セクターからなるECCブロックの先頭のセクタ
ーは図3のように構成されている。つまり、横列はデー
タ172バイトにPIの10バイトとシンクの4バイト
で186バイトからなり、縦列12行にPOの1行を加
えた13行からなる。シンクはH0からH25までの2
バイトの26個である。
【0036】以上説明した物理フォーマットを構成して
DVD−RWディスクに情報を記録することにより、当
該情報を再生する際に8−16復調及びデインターリー
ブを行えば(図2参照)、もとのECCブロック30を
復元することができ、破壊されるデータブロック量を最
小にすることが出来るので、上記のように強力な誤り訂
正を行って情報を最も正確に再生することができるので
ある。
【0037】次に、図4と図5を用いて、追記記録する
位置つまりリンキング位置についての説明を行う。図4
では図3に示したDVD−Rの規格に合致したECCブ
ロックに基いている。図4に示すように、ここでは、リ
ンキング位置LはECCブロックの第一セクターの第二
シンクH1の先頭から82〜87バイトの間の範囲と規
定されている。即ち、この第二シンクフレームsy2
は、2バイトの第二シンクH1、81バイトのデータ、
10バイトのPI符号(PI)から構成されているか
ら、このPIの先頭から2〜7バイト目の間でリンキン
グが行われることになる。リンキング位置Lの前後で
は、記録データの位相や周波数が変動する(ずれる)か
ら前のデータに対してPLL等でクロックを生成しデー
タを確立しようとした場合に、PLLがロックできなく
なり、データが読み出せなくなることがある。
【0038】このリンキング位置Lが第二シンクH1の
先頭から例えば82バイト目の位置であると、82〜9
1バイト目までの間の10バイトのデータが読み出せな
いことになる。即ち、このリンキング位置Lの幅は6バ
イトであり、また、前記のようにPI列の訂正能力は5
バイトまでであるから、この第一横列(即ち、第一及び
第二シンクフレームsy1,2の各データ)は訂正不能
となる。次に、H2のシンクを含む第二横列(即ち、第
三及び第四シンクフレームsy3,4の各データ)は、
この第三シンクH2のシンク位置になるまでの間に、P
LLがロックすれば読み出すことができるが、位相に加
えて周波数の変動等がある場合には、PLLが引き込む
のに数十バイトの信号が必要であり、第三シンクH2が
検出できなくなる。この結果、前記した第二横列におけ
るデータを確立する事ができず、この列も訂正不能にな
ってしまう。
【0039】前記のようにPI列が8列壊れてもPOに
より訂正ができるので、最終的にはデータの読み出しは
可能である。ただし、潜在的に2列のエラーがあること
は、後天的要因のエラー増加に対して弱いという問題が
ある。
【0040】一方、図5では本発明に関連する記録媒体
の一例であるDVD−RW等の仕様を示している。ここ
では、リンキング位置LはECCブロックの第一セクタ
ーの第三シンクH2の直後のデータ領域の先頭から1〜
3バイトの間の範囲と規定されている。即ち、このリン
キング位置Lの幅は、3バイトであり(前記した図4の
場合の半分)、この第三シンクフレームsy3は、2バ
イトの第三シンクH2、81バイトのデータ、10バイ
トのPIから構成されているから、この第三シンクフレ
ームsy3のデータ領域の先頭から1〜3バイト目まで
を用いてリンキングが行われることになる。このリンキ
ング位置Lは、第三シンクフレームsy3のデータ領域
の先頭データ位置(データ領域の先頭から3バイト目)
に掛かっている。
【0041】このリンキング位置Lの前後では、記録デ
ータの位相や周波数が変動する(ずれる)から前のデー
タに対してPLL等でクロックを生成しデータを確立し
ようとした場合に、PLLがロックできなくなりデータ
が読み出せなくなることがある。仮にこのリンキング位
置Lが第三シンクH3の直後のデータ領域の先頭から例
えば2バイト目までの位置であると、2〜91バイト目
までの間の89バイトのデータが読み出せないことにな
る。前記のようにPI列の訂正能力は5バイトまでであ
るから、この第二横列(即ち、第三及び第四シンクフレ
ームsy3,4の各データ)は訂正不能となる。しか
し、次の第三横列(即ち、第五及び第六シンクフレーム
sy5,6の各データ)のタイミングになるまでの間に
は最悪の条件であってもPLLが引き込むのに十分であ
り、この結果、第四シンクH4のシンクが検出できる。
この結果、前記した第二横列のデータを確立する事がで
きないものの、誤り訂正不能になってしまうのはこの第
二横列のみであり、前記した図4に示したもののよう
に、第一及び第二横列の2列が誤り訂正不能になってデ
ータが破壊されることを未然に回避できる。つまり、P
I列としてのデータの破壊される量を1/2にする事が
できる。
【0042】前記したリンキング位置Lは、第三シンク
フレームsy3のデータ領域の先頭から3バイト目に設
けられることについて説明したが、この他に、(1)リ
ンキング位置Lは第三シンクフレームsy3のデータ領
域の先頭から10バイト目までの間の3バイトを用いて
設けられるようにしたり、(2)リンキング位置Lは第
一シンクフレームsy1のデータ領域の先頭から3バイ
ト目に設けられるようにしたり、(3)リンキング位置
Lは第一シンクフレームsy3のデータ領域の先頭から
10バイト目までの間の3バイトを用いて設けられるよ
うにしても良いことは勿論である。
【0043】「情報記録装置の形態」次に、図1、2、
3、4及び図5を用いて説明した「記録フォーマットの
形態」を有する物理フォーマットで、情報をDVD−R
Wに記録するための本発明に係る記録装置の形態につい
て、図6を用いて説明する。なお、以下の形態では、D
VD−RWにおいて、当該DVD−RW上のアドレス情
報等を記録したプリピットが、記録情報を記録すべき情
報トラック上等に予め形成されており、記録情報の記録
時には、当該プリピットを予め検出することによりDV
D−RW上のアドレス情報を得、これにより記録情報を
記録するDVD−RW上の記録位置を検出して記録する
ものとする。
【0044】以下、本発明の情報記録媒体記録方法、本
発明に関連する記録媒体、記録装置の好ましい形態につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。まず、記録装
置の構成について図6を用いて説明する。
【0045】図6には、記録媒体、記録方法及び装置が
適用される形態としての光ディスク装置の概略構成を示
す。なお、この形態では、圧縮伸長技術として例えばM
PEG2を採用し、光ディスクの一例として書き換え可
能なDVD−RWを挙げている。また、図6の構成で
は、いわゆるDVD装置等において通常設けられている
多くの部分については省略している。
【0046】この図6において、光ディスク1は、例え
ば相変化材料からなる記録型の光ディスクであり、本形
態では、例えばいわゆるDVD−RWディスクを使用す
る。なお、DVD−RWディスクは、ディスク内でセク
ター(トラック)が螺旋状に配され、線速度一定(CL
V)にて回転が制御され、また、連続する16セクター
で1ブロックを構成し、この1ブロックが前記のエラー
訂正の処理単位(ECCブロック)となされている。こ
の光ディスク1は、図示しないチャッキング機構によっ
てスピンドルモータ2に取り付けられている。
【0047】当該スピンドルモータ2は、ドライバ7に
より回転駆動され、チャッキング機構によってチャッキ
ングされている光ディスク1を回転させる。また、この
スピンドルモータ2は、FGジェネレータと、ホール素
子などの回転位置信号の検出手段とを備えて成る。この
FGジェネレータからのFG信号及びホール素子からの
回転位置信号は、回転サーボ信号としてドライバ7を介
してサーボ部8に帰還される。
【0048】光学ヘッド3は、半導体レーザを光源と
し、コリメータレンズ、対物レンズ等によって、光ディ
スク1の所定のトラック上にレーザスポットを形成し、
また、2軸アクチュエータにて対物レンズを駆動するこ
とにより、レーザスポットのフォーカシング及びトラッ
キングを行う。半導体レーザはレーザ駆動回路により駆
動され、2軸アクチュエータはドライバ7により駆動さ
れる。
【0049】キー入力部10は、ユーザにより操作され
る複数のキーを備えてなり、ユーザからのキー操作入力
情報をシステムコントローラ9に送る。すなわちこのキ
ー入力部10からは、記録開始や再生開始、記録停止、
再生停止等を指示する各種のキー操作入力情報がユーザ
により入力可能となされている。
【0050】インターフェイス部13は、例えばコンピ
ュータ等との間でデータの送受を行うためのインターフ
ェイスであり、例えばいわゆるATAPI(ATA Packet
Interface)のインターフェースである。
【0051】システムコントローラ9は、キー入力部1
0からのキー操作入力情報として、記録開始や再生開
始、記録停止、再生停止等の各種キー操作入力情報に応
じて、光ディスク装置の各部のLSI(信号処理部5や
サーボ部8、アンプ部4、AV符号化復号化部6等)を
制御する。また、インターフェイス部13を介してデー
タの送受を行う。なお、例えば記録したい画像の解像度
や、カーレースなどのスピードの速いシーン等を取り分
ける場合や、記録時間優先で設定するための制御データ
が、キー入力部10や入力端子12から入力された場合
も、当該システムコントローラ9はその制御データを認
識し、その認識結果に基づいて記録時間を変更したり、
その設定を外部のユーザが選択出来るようにしている。
【0052】ここで、例えば光ディスク1から信号の再
生を行う場合は、キー入力部10から再生開始の指令が
なされ、このときのシステムコントローラ9は、当該再
生開始の指令に応じて、後述するアンプ部4、サーボ部
8及びドライバ7を制御する。すなわち、光ディスク1
から信号の再生を行う場合、システムコントローラ9
は、先ず最初に、光ディスク1を回転させると共にレー
ザースポットを光ディスク1上に照射させ、当該光ディ
スク1上の信号トラックに予め形成されているアドレス
信号を読み取り、そのアドレス情報から再生するべき目
的セクター(トラック)を見つけ、その目的セクター
(トラック)上にレーザスポットが配置するように光学
ヘッド3を移動させる。この目的セクターへの移動が完
了した後は、当該目的セクターからの信号再生を開始す
る。
【0053】光ディスク1の再生時のアンプ部4は、光
学ヘッド3にて当該光ディスク1の目的セクターから再
生されたRF信号を増幅すると共に、このRF信号から
再生信号とトラッキング及びフォーカシングサーボ信号
(トラッキングエラー及びフォーカスエラー信号)を生
成する。また、当該アンプ部4は、少なくとも再生信号
の周波数特性を最適化するイコライザと、再生信号から
バイトクロックを抽出すると共に速度サーボ信号を生成
するPLL(位相ロックループ)回路と、このPLL回
路からのバイトクロックと再生信号の時間軸との比較か
らジッタ成分を取り出すジッタ生成器とを備えている。
このアンプ部4にて生成されたジッタ値は、システムコ
ントローラ9に送られ、トラッキング及びフォーカシン
グサーボ信号及び速度サーボ信号はサーボ部8に、再生
信号は信号処理部5に送られる。
【0054】サーボ部8は、アンプ部4からの速度サー
ボ信号と、光学ヘッド3のフォーカシング及びトラッキ
ングサーボ信号を受け取ると共に、スピンドルモータ2
からの回転サーボ信号を受け取り、これら各サーボ信号
に基づいて、それぞれ対応する部位のサーボ制御を行
う。具体的にいうと、サーボ部8は、アンプ部4のPL
L回路がディスク回転速度に応じて生成した速度サーボ
信号と、スピンドルモータ2からの回転サーボ信号とに
基づいて、当該スピンドルモータ2を所定の回転速度で
回転させるように、すなわち光ディスクを所定の一定線
速度にて回転させるような、回転速度サーボ制御信号を
生成する。なお、詳細については後述するが、本形態で
は、内部における圧縮/伸長時のデータ最大転送レート
よりも速い記録速度(記録データ転送レート)/再生速
度(再生データ転送レート)で光ディスク1の記録/再
生を行うようにしており、したがって、サーボ部8は、
光ディスク1を当該記録速度/再生速度に合うような一
定線速度にて回転させるための回転速度サーボ制御信号
を生成する。また、サーボ部8は、フォーカシング及び
トラッキングサーボ信号に基づいて、光学ヘッド3が光
ディスク1上に正確にフォーカシング及びトラッキング
するための光学ヘッドサーボ制御信号を生成する。これ
ら回転速度サーボ制御信号と光学ヘッドサーボ制御信号
は、ドライバ7に送られる。なお、これ以降、光ディス
ク1の記録速度(記録データ転送レート)を記録レート
と呼び、光ディスク1の再生速度(再生データ転送レー
ト)を再生レートと呼ぶことにする。
【0055】ドライバ7は、サーボ部8からの各サーボ
制御信号に基づいて動作するものであり、サーボ部8か
らの回転速度サーボ制御信号に応じてスピンドルモータ
2を回転駆動すると共に、光学ヘッドサーボ制御信号に
応じて光学ヘッド3の2軸アクチュエータを駆動する。
本形態においては、当該ドライバ7が回転速度サーボ制
御信号に応じてスピンドルモータ2を駆動することによ
り、光ディスク1を所定の線速度にて回転させ、また、
当該ドライバ7が光学ヘッドサーボ制御信号に応じて光
学ヘッド3の2軸アクチュエータを駆動することによ
り、光ディスク上でのレーザスポットのフォーカシング
及びトラッキングが行われる。
【0056】光ディスク1の再生時の信号処理部5は、
アンプ部4より供給された再生信号をA/D(アナログ
/ディジタル)変換し、このA/D変換により得られた
ディジタル信号から同期検出を行うと共に、当該ディジ
タル信号に施されているいわゆるEFM+信号(8−1
6変調信号)からNRZ(Non Return to Zero)データ
へのデコードを行い、さらにエラー訂正処理を行って、
光ディスク1上のセクターのアドレスデータと再生デー
タとを得る。信号処理部5にて得られたアドレスデータ
と同期信号はシステムコントローラ9に送られる。な
お、当該信号処理部5にて行われるエラー訂正処理等に
ついての詳細は後述する。
【0057】ここで、当該再生データが例えばMPEG
の可変転送レートで圧縮符号化されたデータである場
合、本形態の光ディスク装置では、当該データを例えば
64MバイトのD−RAM(トラックバッファメモリ
7)に一時的に記憶させ、このトラックバッファメモリ
7の書き込み/読み出しを制御することで、その再生デ
ータの可変転送レートの時間変動分を吸収するようにし
ている。なお、使用するトラックバッファメモリとは、
圧縮したデータを一時記憶するバッファメモリのことを
示しており、例えばDVDにおいて一般的に備えられて
いる可変転送レートを吸収するためのバッファメモリ
や、MPEGのエンコードやデコード時に用いるバッフ
ァメモリを含む。このトラックバッファメモリ7の記憶
容量及び記憶領域の管理、書き込み/読み出し制御は、
信号処理部5を介して例えばシステムコントローラ9が
行う。
【0058】光ディスク1の再生時のAV符号化復号化
部6は、トラックバッファメモリ7から供給された再生
データが、例えばMPEG2にて圧縮符号化され且つオ
ーディオデータとビデオデータが多重化されたデータで
あるとき、この多重化された圧縮オーディオデータと圧
縮ビデオデータを分離すると共に、それぞれをMPEG
2にて伸長復号化し、さらにD/A(ディジタル/アナ
ログ)変換して、オーディオ信号及びビデオ信号として
端子11から出力する。この端子11から出力されたビ
デオ信号は、図示しないNTSC(National Televisio
n System Committee)エンコーダ等にて処理されてモニ
タ装置に表示され、オーディオ信号は、図示しないスピ
ーカ等に送られて放音される。なお、この再生時におけ
るAV符号化復号化部6での伸長復号化の速度(伸長復
号化時のデータ転送レート、以下、伸長レートと呼ぶこ
とにする)は、記録時に設定された後述する記録モード
に応じた伸長レートとなされる。言い換えると、AV符
号化復号化部6は、複数の伸長レートに応じた伸長復号
化処理が可能となされており、記録時に設定された記録
モードに応じて当該伸長レートを決定し、そのレートで
伸長復号化を行う。この記録モードの情報は、コントロ
ールデータとして記録データと共に光ディスク1に記録
されており、当該コントロールデータが光ディスク1の
再生時に読み出されてシステムコントローラ9に送ら
れ、システムコントローラ9がこのコントロールデータ
に基づいてAV符号化復号化部6の伸長レートを設定す
る。なお、D/A変換は、当該AV符号化復号化部6の
外部にて行うことも可能である。
【0059】一方で、例えば光ディスク1への信号記録
を行う場合には、キー入力部10から記録開始の指令が
なされ、システムコントローラ9は当該記録開始指令に
応じて、アンプ部4、サーボ部8及びドライバ7を制御
する。すなわち、光ディスク1の信号記録を行う場合に
は、先ず最初に、光ディスク1を回転させると共にレー
ザースポットを光ディスク1上に照射させ、当該光ディ
スク1上の信号トラックに予めプリピットとして形成さ
れているアドレス信号を読み取り、そのアドレス情報か
ら記録するべき目的セクター(トラック)を見つけ、そ
の目的セクター(トラック)上にレーザスポットが配置
するように光学ヘッド3を移動させる。なお、当該光デ
ィスク1上に予め記録されているアドレス信号の詳細に
ついては後述する。
【0060】また、端子11からは、記録すべきオーデ
ィオ及びビデオ信号が入力され、これら信号がAV符号
化復号化部6に送られる。当該光ディスクの記録時にお
いて、AV符号化復号化部6は、オーディオ信号及びビ
デオ信号をA/D変換し、それぞれオーディオデータ及
びビデオデータを、後述する記録モードに応じた速度に
てMPEG2の圧縮符号化を行い、さらにそれらを多重
化して信号処理部5に送る。以下、このAV符号化復号
化部6における圧縮符号化の速度(圧縮符号化時のデー
タ転送レート)を圧縮レートと呼ぶことにする。すなわ
ち、AV符号化復号化部6は、記録モードに応じた複数
の圧縮レートで圧縮符号化を行い得るものである。
【0061】なお、16MバイトのD−RAM8は、A
V符号化復号化部6における圧縮伸長の際にデータを一
時的に記憶するためのメモリである。このD−RAM8
は64Mバイトの容量を有するものであってもよい。ま
た、A/D変換は、当該AV符号化復号化部6の外部に
て行うことも可能である。
【0062】また、本形態の装置は、映像や音声情報の
他に静止画情報やコンピュータ上のプログラムファイル
等のデータを記録再生することも可能である。この場
合、インターフェイス部13から静止画情報やプログラ
ムファイル等のデータが供給され、これらデータがシス
テムコントローラ9を介して信号処理部5に送られる。
【0063】当該光ディスクの記録時の信号処理部5で
は、AV符号化復号化部6からの圧縮データやシステム
コントローラ9を介したプログラムファイル等のデータ
に対して、エラー訂正符号を付加し、NRZとEFM+
のエンコードを行い、さらにシステムコントローラ9か
ら供給される同期信号を付加して記録データを生成す
る。
【0064】ここで、当該記録データは、トラックバッ
ファメモリ7に一時的に記憶された後、光ディスク1へ
の記録レートに応じた読出レートで当該トラックバッフ
ァメモリ7から読み出されるようになっている。なお、
この記録時におけるトラックバッファメモリ7の記憶容
量及び記憶領域の管理、書き込み/読み出し制御の詳細
については後述する。このトラックバッファメモリ7か
ら読み出された記録データは、信号処理部5にて所定の
変調処理が行われ、記録信号としてアンプ部3に送ら
れ、光学ヘッド3にて光ディスク1上の目的セクター
(トラック)に記録される。
【0065】また、このときのシステムコントローラ9
は、アンプ部4からのジッタ値をA/D(アナログ/デ
ィジタル)変換して測定し、この測定ジッタ値やアシン
メトリ値に従って、記録時のアンプ部4における波形補
正量を変更する。すなわち、光ディスク1に信号を記録
する場合、アンプ部4では、信号処理部5からの信号を
波形補正し、この波形補正した信号を光学ヘッド4のレ
ーザ駆動回路へ送る。
【0066】次に、本形態に係る光ディスク1上のデー
タ領域のアドレスについて以下に説明する。
【0067】光ディスク1は、DVDビデオやDVDオ
ーディオ、DVD−ROM等と互換性を有し、DVDの
規格に準拠したDVD−RWのディスクである。このD
VD−RWに限らず、追記型や書き換え可能な光ディス
クには、通常、記録時におけるアドレス制御を可能とす
るために、セクターのアドレスが予めディスク上に記録
或いは形成されている。但し、従来より存在している光
ディスクでは、アドレスデータに基づいて変調された周
波数に応じてグルーブをウォブリングさせることによる
アドレス記録がなされているが、本実施の形態のDVD
−RWの場合は、より高速且つ高密度の記録を可能にす
るために、当該グルーブのウォブリング周波数信号と共
に、光ディスク上のランド部に所定のピットを形成す
る、いわゆるLPP(ランドプリピット)アドレス方式
をも採用している。
【0068】ここで、光ディスク1に対して実際にデー
タ記録を行う場合、その光ディスク1上に予め記録され
ていて記録のタイミング信号でもあるLPPアドレスに
よるセクタードレス(以下、単にLPPアドレスとす
る)と、実際に記録がなされる記録データに含まれるセ
クタードレス(以下、データアドレスとする)とを一致
させるのが一般的である。なお、このようにLPPアド
レスとデータアドレスが一致するデータ記録の一例とし
ては、例えば通常のDVDから再生したデータをそっく
りDVD−RWに記録するような場合を挙げることがで
きる。この場合、当該DVD−RWのディスク上には連
続してデータの記録がなされることになり、したがって
LPPアドレスとデータアドレスとの関係を一致した状
態にすることができる。
【0069】次に、本発明の実施の形態にて扱う追記記
録の動作について以下に説明する。本実施の形態におい
ては、図7(A)に示すように、データ領域の連続する
16データセクター(32kByte)で1ECCブロック
を構成しており、このECCブロックが記録や再生時の
最小の基本単位となっている。また、各データセクター
はLPPで構成されたアドレスと記録のためのシンクタ
イミング信号と同期して記録された26個のシンクを有
するシンクフレームからなっている。さらに、DVD−
RWにおいては、セクターのアドレスが所定の間隔で形
成されている。
【0070】ここで、図7(B)に示すように、前述し
たトラックバッファメモリ7を用いた間欠記録のよう
に、例えば前に記録されたエリア(データ領域)の後に
連続したデータを新たに記録するような場合には、その
前記録と後記録の繋ぎ目の部分におけるデータが不連続
となる。そこで、そのデータ不連続の影響を最も小さく
するため、図7(C)に示すように、例えばECCブロ
ックの先頭セクター(物理セクター。第1セクター)の
第3シンクフレーム(3rdシンクフレーム)の1バイ
ト目から3バイト目に当該繋ぎ目位置を持ってくるよう
にする。すなわち、この繋ぎ目の位置を、リンキング
(linking)を行うためのリンキング位置とす
る。なお、当該リンキング位置Lが存在する第3シンク
フレームはリンキングフレームとなり、また当該リンキ
ングフレームを含む先頭セクターはリンキングセクター
となる。
【0071】このように、連続的なデータ記録が不連続
になった場合、当該不連続部分の影響を回避するため
に、その位置にてリンキングを行う。前に記録したEC
Cブロックに対して新しく記録するECCブロックが連
続的に接続するために、当該ECCブロックの先頭セク
ターの第3シンクフレームの1から3バイト目の間をリ
ンキング位置とし、リンキングにてデータをロスしない
ようにするために、第2シンクフレーム(2ndシンク
フレーム)までに記録されているデータに対して、一部
のデータが重複するようにし、連続的なデータとしてオ
ーバーライトする。
【0072】この図7の方法は、前記したトラックバッ
ファメモリ7を用い、予めECCブロックの訂正付加デ
ータ(PI,PO)を生成しておき、その後、前のEC
Cブロックに続いて後のECCブロックの第1、第2、
第3シンクフレームsy1,sy2,sy3までをLP
Pのシンク信号(図7(A)に図示のシンク)のタイミ
ングを基準としてデータを記録し、この第3シンク信号
とオーバーライトするための3バイトの信号を記録した
時点で、データの記録を一時中止する。その後、トラッ
クバッファメモリ7に記録すべきデータが所定量貯まっ
た時点で、再度前記ECCブロックにピックアップ3を
位置決めし、前記ECCブロックの第3シンク信号に相
当するLPPの第3シンク信号のタイミングを検出し、
このタイミングを基準として前記オーバーライトするた
めの3バイトの信号(リンキング位置L)を再度重ね書
きし、これ以降のデータを連続記録するようなことで実
現可能となる。なお、この図7の方法を実現する場合、
上記オーバーライトを行うために、データを一部重複す
ることが必要であるから、その繋ぎのデータ部分の重複
加工を行うことになる。
【0073】このリンキング位置Lが記録タイミング信
号であるLPPシンク信号(第3シンク信号)の直後で
あり、記録タイミングを正確に生成できることから、従
来のリンキング方法に対してリンキングの位置の範囲を
少なくでき、また前後の信号のつながりの位相関係のず
れの精度を向上でき、再生信号の性能の向上と、リンキ
ングによるロス領域の縮小が可能となる。
【0074】しかし、この図7の方法でも、記録を繰り
返すことによりリンキング部分の数バイトが破壊され、
この記録の前後での位相や周波数の不連続により再生回
路のPLL回路等の安定化の時間の間で最悪の場合は、
リンキングの部分の数バイトから数百バイト程度が読め
なくなるという問題が発生する。
【0075】このようなことから、光ディスク1のリー
ドイン領域の内側の、例えばいわゆるレコーディングマ
ネージメントエリア(RMA)に管理データ領域を設
け、この管理データ領域に、記録時のリンキング位置L
を示す情報を記録しておき、後の再生時に、当該管理デ
ータ領域のリンキング位置Lを示す情報に基づいて後述
するような所定の処理(リンキングのための応答特性の
変更やウィンドウの切り替え処理)を行うことにより、
基本的にデータを余りロスせず、記録と記録の繋ぎ目に
よるデータ不連続の影響を回避可能にしている。なお、
当該リンキング位置Lを示す情報は、管理データ領域の
うち、データ記録の開始位置及び終了位置のアドレス、
又は、データ記録の開始位置と終了間での間隔を記録す
る領域とは別に記録される。また、当該リンキング位置
Lを示す情報は、光ディスク1のリードイン領域の内側
のレコーディングマネージメントエリア内ではなく、例
えば、データ記録領域に、記録データと同時に、コント
ロールデータの一つとして記録することも可能である。
【0076】この記録動作は、図6の光ディスク装置に
おいて、トラックバッファメモリ7の上限容量(フル)
と下限容量(エンプティ)の値をそれぞれ設定し、AV
符号化復号化部6にて圧縮した信号を所定の記録単位に
して64Mバイトのトラックバッファメモリ7に一時的
に書き込むと共に、当該トラックバッファメモリ7の残
容量を管理しつつ、光学ヘッド3の動作を制御するよう
にしている。例えば、光ディスク1への記録時には、ト
ラックバッファメモリ7の圧縮データにエラー訂正コー
ド、アドレスやシンク信号を加えて、アンプ部4のスト
ラテジ回路にてレザーパワーの変調を行い、光ヘッド3
から光ディスク1に記録を行う。
【0077】ここで、当該記録を続けている際に、入力
する記録信号の転送レートとディスクに記録する記録信
号の転送レートの差によってトラックバッファメモリ7
の容量が下限容量(エンプティ)になったとき、当該ト
ラックバッファメモリ7からの読み出しを一時中止し、
光ディスク1への前記リンキングの処理を行い記録を一
旦停止することになる。
【0078】このため、図6の光ディスク装置では、例
えばシステムコントローラ9の内蔵RAM領域に当該リ
ンキング位置のECCブロックを管理するためのECC
ブロック管理領域を備えており、このECCブロック管
理領域において当該リンキング位置に対応するバイトを
例えば「1」にすることで、リンキング位置のECCブ
ロックアドレスを記録するようにしている。
【0079】次に、トラックバッファメモリ7の残容量
が回復し、当該トラックバッファメモリ7からデータを
読み出し可能となったとき、システムコントローラ9
は、リンキング位置に対応するアドレスのECCブロッ
クから前記のリンキングの処理を行い記録を再開させる
ようにする。この動作を、繰り返すことにより連続的な
記録を行う。
【0080】次に、上述したような記録が行われている
光ディスク1を再生する場合は、以下のようになる。当
該再生時には、先ず、光ディスク1の最内周にあるレコ
ーディングマネージメントエリア上の管理データ領域を
再生し、システムコントローラ9がその管理データ領域
の再生データからリンキングバイトマップを読み取る。
【0081】すなわち、システムコントローラ9は、レ
コーディングマネージメントエリアの中に記載されたレ
コーディングマネージメントデータ(RMD)に配置さ
れたリンキングバイトマップのデータ記録開始位置と記
録終了位置のアドレスを読み出し、光ディスク1上での
記録が行われた領域の範囲を認識する。
【0082】次に、システムコントローラ9は、リンキ
ングバイトマップを読み出し、これを内蔵RAMに設け
たリンキング位置管理領域に記憶して管理する。システ
ムコントローラ9では、内蔵RAM上のリンキング位置
管理領域に記憶したリンキングバイトマップを、信号処
理部5でのシンク検出を経て検出されたアドレス信号に
基づいてアドレス位置に変換し、当該変換されたアドレ
ス位置と現在のアドレス位置とを比較し、次に再生する
ECCブロックのアドレスがリンキングを含んでいるか
計算する。
【0083】ここで、システムコントローラ9は、次に
再生するECC部がリンキングを含んでいると予測した
場合は、その情報を後述するように、信号処理部5やア
ンプ部4に送る。信号処理部5やアンプ部4では、当該
リンキングの情報を受け取ると、その情報に基づいて、
後述するようなリンキングのための応答特性の変更やウ
ィンドウの切り替え等の、補間のための処理を行う。な
お、当該信号処理部5における補間のための処理の詳細
については後述する。
【0084】また、異なる実施例では、より簡易的にリ
ンキングを含んでいるECC部の応答特性の変更やウィ
ンドウの切り替え等の、補間の処理を行うために、前述
のようにリンキングバイトマップにて実際にリンキング
が行われているECCブロックを特定し、そのECCブ
ロックについて補間の処理を行うのではなく、後述する
ように全てのECCブロックのリンキングが行われる位
置に相当する位置のタイミング(以降リンキング位置と
言う)にて、補間の処理を行うことにより、後述するシ
ステムコントローラ9の中のリンキング位置管理92を
必要とせずに安価な装置が実現可能である。この場合、
DVD−RWに対して、再生互換性のある再生専用のD
VD−ROMフォーマットのように、全く同一のECC
ブロック構造を持つようなディスクでは、DVD−RW
のように上書き記録を行わないからリンキングは無いた
め、リンキング位置に相当する位置での補間処理は必要
ない。このような場合には、ディスクの種類を判別し
て、ディスクの種類がDVD−RやDVD−RWのよう
な記録型のディスクのみについて、前記のような補間処
理を行うようにすることにより、再生専用のディスクに
ついては、従来同様の再生性能を維持することが出来
る。
【0085】つまり、再生時において、当該リンキング
位置Lではデータの一部が破壊されている可能性が高
く、したがって、再生時にそれらのバイトのデータを再
生できないところがある。このような背景から、本実施
の形態では、リンキング位置に対応するデータ(信号)
に対して以下に述べるような特別の対処を行うことによ
って、より信頼性の高い再生を実現している。
【0086】当該リンキング位置Lのデータに対する第
1の対処方法としては、リンキング位置Lに対応する再
生信号に対して、以下に述べるような所定の処理を施す
ことで、安定な再生処理を実現する方法が考えられる。
【0087】即ち、リンキング位置Lでは記録が断続的
に行われているため、当該リンキング位置Lに対応する
再生信号の前と後の信号は、振幅や周波数、位相(時間
的タイミング)、アシンメトリ、品質(ジッタ等)が変
わっている可能性がある。また、バイト抜けや不要なバ
イトの発生も考えられる。
【0088】そこで、本形態の光ディスク装置では、光
ディスク再生時において、当該リンキング位置に対応す
る再生信号に対しては、例えば、(1)PLL回路の応
答特性を変更する(例えば応答速度を上げる)、或い
は、リンキング位置Lでは例えばディフェクトの場合の
ようにデータが存在しない可能性があるので当該一部区
間ではPLLをロックすること、(2)再生RF信号を
2値化するためのスライスレベルを変更(例えば過渡的
な波形を挿入してスライスレベルの電圧を変更)、或い
は、フィルタ(帰還型のローパスフィルタ)の応答特性
を変更する(例えば周波数特性や応答速度を上げる)こ
と、(3)再生RF信号の利得調整を行うためのAGC
(自動利得制御)回路の応答特性を切り換える(例えば
応答速度を上げる)こと、(4)再生RF信号の周波数
特性を調整するためのイコライザ(EQ)のイコライジ
ング特性を変更すること、(5)リンキング位置では例
えばディフェクトの場合のようにデータが存在しない可
能性があるので、その区間ではサーボ系の駆動出力を前
置ホールドすること、(6)リンキング位置では記録位
相がずれることにより、以前のシンク信号に対して、次
に来るシンク信号のタイミングがずれることにより次に
来ると予想されるシンク信号のウィンドウにシンク信号
が入らない可能性があるので、次のシンク信号のタイミ
ングでは、シンク信号のウィンドウを広げる処理を行う
こと、などの処理を行うことにより、安定な再生処理を
実現する。
【0089】但し、通常の再生信号に対して上述のよう
な応答特性を上げるなどの処理を行うと、例えば指紋や
傷がある光ディスクを再生した場合に性能が悪化したり
する事があるので、前記した(1)から(6)の対処方
法の所定の処理はリンキング位置に対応する信号の区間
のみとする。なお、光ディスク装置には、例えば目的の
トラックへのシーク直後や、記録再生の切り換えの直後
に、同様な目的で上述のような応答特性の切り換え等を
行うための構成が存在するので、この構成を当該リンキ
ング位置に対応する再生信号区間に対して適用すること
ができる。
【0090】図8には、前記した(1)から(6)の対
処方法を実現するための、光ディスク装置の要部構成を
抜き出して示す。この図8の例では、図6のアンプ部
(プリアンプ)4、信号処理部5、サーボ部8、システ
ムコントローラ9を抜き出し、これらの内部構成を示し
ている。
【0091】この図8において、光学ヘッド(PU)3
からの再生RF信号は、アンプ部4のAGC回路41に
入力される。当該AGC回路41では、光学ヘッド3か
らの再生RF信号を所定の信号レベルに自動利得調整
し、その利得調整後の再生RF信号をイコライザ42に
送る。イコライザ42は、AGC回路41からの再生R
F信号の周波数特性を持ち上げ、2値化回路43に送
る。この2値化回路43では、イコライザ42からの再
生RF信号を所定のスライスレベルで2値化し、当該2
値の再生信号をPLL回路44に送る。PLL回路44
では、2値の再生信号にてPLLがロックされる。この
ようにしてPLLロックされた2値の再生信号は、信号
処理部5に送られる。
【0092】信号処理部5に入力された2値の再生信号
は、先ずシンク検出器51に送られる。このシンク検出
器51では、2値の再生信号に含まれる前述の図2
(D)に示したシンクH‘をPLLからのクロック信号
をカウントし、次に来るべきシンク信号のタイミングで
シンク信号のウィンドウ信号(図11(b))を生成
し、このウィンドウの中に入るシンク信号を正規なシン
ク信号とし、また、このウィンドウに次のシンク信号が
来ない場合は、内挿シンクとしてシンク信号を発生さ
せ、このシンク信号が例えば2回続けて得られない場合
は、次のシンクタイミングがずれた可能性があるので、
シンクウィンドウを従来の値より広げて、広い範囲でシ
ンク信号が得られるように制御する。また、後述するよ
うにECCブロックのリンキング位置にて、リンキング
が行われる場合も同様にリンキング後の次のシンクタイ
ミングがずれる可能性があるから、リンキング位置管理
92からのリンキングを含むECCブロックの情報と、
アドレス検出52からの情報と、シンクタイミングの情
報から、リンキングタイミング生成54にて、リンキン
グタイミング信号が51のシンク検出に送られ、次のシ
ンク信号のウィンドウを広げる動作を行う(図11
(b)のw4)。また、異なる例では、リンキング位置
管理92部は無く、全てのECCブロックにおいて、ア
ドレス検出52からの情報と、シンクタイミングの情報
から、リンキングタイミング生成54にて、リンキング
タイミング信号が51のシンク検出に送られ、次のシン
ク信号のウィンドウを広げる動作を行う(図11(b)
のw4)。これにより、安定に、シンク信号を検出し、
当該シンクに基づくタイミング信号をアドレス検出器5
2とリンキングタイミング生成器54に送る。また、ア
ドレス検出器52には、このシンク検出器51を介した
再生信号も送られる。アドレス検出器52では、当該シ
ンクのタイミングで、再生信号に含まれるアドレスをデ
コードし、そのアドレスをシステムコントローラ9に送
る。また、アドレス検出器52を介した再生信号は、デ
ータ処理器53に送られる。データ処理器53では、デ
ィジタル信号である再生信号に対してEFM+信号の復
調とNRZデータへのデコードを行い、さらにエラー訂
正処理を行って、再生データを生成する。
【0093】システムコントローラ9のECCブロック
アドレス管理部91は、アドレス検出器52からのアド
レスに基づいてECCブロック単位のアドレスを管理
し、当該ECCブロック単位のアドレスにより、信号処
理部5のデータ処理器53におけるECCブロック単位
のデータ処理を制御する。また、システムコントローラ
9のリンキング位置管理部92は、アドレス検出器52
からのアドレスと再生信号から取り出したリンキング位
置に関する情報とに基づいて、ECCブロック中のリン
キング位置に対応するタイミング信号を生成する。この
ECCブロック中のリンキング位置に対応するタイミン
グ信号は、信号処理部5のリンキングタイミング生成器
54に送られる。
【0094】リンキングタイミング生成器54では、シ
ンク検出器51から供給されたシンクに基づくタイミン
グ信号と、システムコントローラ9のリンキング位置管
理部92から供給されたECCブロック内のリンキング
位置に対応するタイミング信号とにより、図9中(C)
に示すようなリンキングタイミング信号を生成する。異
なる例では、システムコントローラ9のECCブロック
アドレス管理部91は、アドレス検出器52からのアド
レスに基づいてECCブロック単位のアドレスを管理
し、当該ECCブロック単位のアドレスにより、信号処
理部5のデータ処理器53におけるECCブロック単位
のデータ処理を制御する。また、システムコントローラ
9ではリンキング位置管理部92を持たず、アドレス検
出器52から、全てのECCブロック中のリンキング位
置に対応するタイミング信号を生成する。このECCブ
ロック中のリンキング位置に対応するタイミング信号
は、信号処理部5のリンキングタイミング生成器54に
送られる。
【0095】すなわち、リンキングタイミング生成器5
4は、図9中(B)に示す再生RF信号から図9中
(A)に示すようなリンキング位置に対応する信号区間
を抜き出すための、図9中(C)に示す「H」,「L」
2値のリンキングタイミング信号を生成する。なお、図
9の例では、リンキングタイミング信号の「L」の部分
が、再生RF信号からリンキング位置の信号区間を抜き
出すための信号区間に対応している。このリンキングタ
イミング信号は、アンプ部4の各切換制御回路45,4
6,47,48と、サーボ回路8のホールド回路81に
送られる。
【0096】また、リンキングタイミング生成器54
は、リンキング位置に対応するタイミング信号をシンク
検出51に送り、シンク検出51ではPLLからのクロ
ック信号をカウントし、次に来るべきリンキング後のシ
ンク信号のシンクウィンドウを従来の値より広げて、広
い範囲でシンク信号が得られるように制御する。また、
異なる例では、リンキング位置管理92部は無く、全て
のECCブロックにおいて、アドレス検出52からの情
報と、シンクタイミングの情報から、リンキングタイミ
ング生成54にて、リンキングタイミング信号が51の
シンク検出に送られ、次のシンク信号のウィンドウを広
げる動作を行う。
【0097】この時、ディスク種類判別部100にて記
録型のディスクと判別した場合にのみ、前記のよういに
リンキング位置でのウィンドウを広げるようにしても良
い。すなわち、装置は、ディスク挿入時に、ディスクの
種類を判別する。その結果ディスクの種類が、再生専用
のDVD−ROMの場合は、リンキングは無いのでウィ
ンドウを広げる制御を行わないように制御し、記録型の
DVD−RやDVD−RWの場合には、リンキング位置
が存在する可能性があるのでウィンドウを広げる制御を
行う。
【0098】アンプ部4の切換制御回路45は、AGC
回路41の応答特性を切換制御する制御回路であり、リ
ンキングタイミング信号が「L」となっている区間、す
なわちリンキング位置に対応する信号区間で、再生RF
信号に対するAGCの応答速度を例えば上げる制御を行
う。
【0099】また、アンプ部4の切換制御回路46は、
イコライザのイコライジング特性を変更する制御回路で
あり、リンキングタイミング信号が「L」となっている
区間、すなわちリンキング位置に対応する信号区間で、
再生RF信号に対するイコライジング特性を変更する制
御を行う。
【0100】アンプ部4の切換制御回路47は、2値化
回路43のスライスレベルやフィルタの応答特性を変更
制御する制御回路であり、リンキングタイミング信号が
「L」となっている区間、すなわちリンキング位置に対
応する信号区間で、再生RF信号に対するスライスレベ
ルの電圧、又は応答速度を上げる処理を変更、或いは、
フィルタの周波数特性や応答速度を上げる制御を行う。
【0101】アンプ部4の切換制御回路48は、PLL
回路の応答特性を変更制御する制御回路であり、リンキ
ングタイミング信号が「L」となっている区間、すなわ
ちリンキング位置に対応する信号区間で、PLL回路の
応答速度を上げる、或いは、リンキング位置近傍ではデ
ータが乱れていることが考えられるのでその区間のみP
LLをロックするような制御を行う。
【0102】さらに、サーボ部8は、フォーカスサーボ
回路82とトラッキングサーボ回路83とスピンドルサ
ーボ回路84とを少なくとも備えてなり、ホールド回路
81は、これらフォーカスサーボ回路82とトラッキン
グサーボ回路83とスピンドルサーボ回路84の各駆動
出力を、リンキングタイミング信号が「L」となってい
る区間、すなわちリンキング位置に対応する信号区間
で、前置ホールドや基準電圧を出力するように制御す
る。
【0103】本形態の光ディスク装置は、図8に示した
構成を備えることで、リンキング位置に対する信号区間
において、前述した第3の対処方法の処理を実現可能と
なっている。なお、アンプ部4の各切換制御回路45,
46,47,48における切換制御は、リンキングタイ
ミング信号が「L」となっている区間(リンキング位置
に対応する信号区間)で、全ての切り換え制御を行うこ
と、或いは、それらのうちの何れか一つの切換制御のみ
行うこと、若しくは、それら切換制御の幾つかを適応的
に組み合わせて行うことの何れであってもよい。
【0104】また、この形態において、管理データ領域
に、リンキング位置の情報以外のデータ、例えば記録時
のレーザーパワー、周囲温度、ストラテジー値等を記録
しておくことにすれば、リンキング位置の前と後のデー
タの差を予想できるようになり、その結果、前記の第1
の対処方法における各項目の応答特性等をより適切に設
定することが可能となる。
【0105】ここでは、図7のリンキング位置からPL
Lが引き込むまでの時間が最悪第4シンクフレームの途
中まで必要であるとしても、リンキング位置がECCブ
ロックの横列のシンク信号の直後の先頭位置であるため
に、PLL引き込みまでの時間を1列の中で十分確保す
る事ができ、次の列の影響を与えないメリットを持って
いる。
【0106】なお、このリンキング位置は、この実施例
では、ECCブロックの横列の第2列の先頭位置として
いるが、第3列以降でもよいし、第1列のID等の重要
なデータ(CMP)の直後の位置でもよい。
【0107】再生の際のリンキング位置での最適化の処
理の他の例について、図11を参照して説明する。リン
キング位置では前記録データが図11(d)に示すよう
に記録された後、新記録データが図11(e)に示すよ
うに記録されるので、記録されたデータは図11(f)
に示すようにリンキング位置において不連続となるの
で、再生にあたっては、誤り訂正ブロック内でのリンキ
ング位置に相当するタイミングを生成し、このタイミン
グに基づいて、リンキング位置の前後(例えば、図11
(a)においてwで示した期間やその近傍等)または後
(例えば、図11(b)においてw4で示した期間やそ
の近傍等)の再生情報信号の最適化を行う必要がある。
最適化の制御としては、リンキング位置の前後(例え
ば、図11(a)においてwで示した期間)において
は、以下に示した(a)から(e)のうちの少なくとも
1つの処理、もしくは、複数の処理を行う。 (a)再生情報信号のPLL回路の応答特性、(b)再
生RF信号を2値化するためのスライスレベル、(c)
再生RF信号の利得調整を行うためのAGC(自動利得
制御)回路の応答特性、(d)再生RF信号の周波数特
性を調整するためのイコライザ(EQ)のイコライジン
グ特性、(e)サーボ系の駆動出力をホールド
【0108】また、リンキング位置の後においては、図
11(c)に示すようにシンクの到来位置がずれるの
で、シンク信号のウィンドウの制御を行う、具体的に
は、例えば、図11(b)においてw4で示した期間の
ようにウィンドゥの幅を広げる処理を行う。
【0109】ディスク種類判別部100は記録型ディス
ク(DVD−RW、DVD−R等)と再生専用ディスク
(DVD−ROM等)とを判別して、記録型ディスクの
場合にはリンキング位置付近で最適化処理を行う例を説
明したが、さらに、他の例としては、図10に示したデ
ィスク種類判別部100において記録型ディスクの記録
再生特性の違い等を判別し、判別された記録媒体の種類
(記録再生特性)の判別結果に応じて最適化の制御を行
うこと、例えば、上述した(a)〜(e)の最適化処理
をディスク種類判別の結果に基づいて選択組合せして処
理したり、シンク信号のウィンドゥw4のウィンドゥの
幅の設定をディスク種類判別の結果に基づいて可変設定
することも可能である。
【0110】上述した説明においては、リンキングバイ
トマップを使用した例を説明をしたが、リンキングビッ
トマップを使用することも可能である。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
誤り訂正ブロックの特定のセクター内の特定のシンクフ
レーム(例えば、第1セクターの第3シンクフレーム内
のデータ領域の先端部付近、具体的には、このデータ領
域の1バイト目から3バイト目までの3バイト、あるい
は、このデータ領域の1バイト目から10バイト目まで
のうちの3バイト、にリンキング部分(リンキング位
置)を設定して、既記録した情報とこの後に追加記録し
た追加情報との繋ぎ再生を良好にすることができる情報
記録媒体記録方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVD−RWに記録される記録情報におけるE
CCブロックの構造を示す図である。
【図2】DVD−RWに記録される記録情報の物理フォ
ーマットを示す図である。
【図3】1セクターの物理フォーマットを示す図であ
る。
【図4】1セクターの従来のリンキング位置を含む物理
フォーマットを示す図である。
【図5】記録媒体における1セクターのリンキング位置
を含む物理フォーマットを示す図である。
【図6】光ディスク装置の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図7】ECCブロックの構成とリンキングとの関係を
説明するための図である。
【図8】光ディスク装置の第1の対処方法を実現する場
合の主要部の構成を示すブロック図である。
【図9】再生RF信号から、リンキング位置に対応する
信号区間を抜き出すためのリンキングタイミング信号の
説明に用いる波形図である。
【図10】光ディスク装置の第1の対処方法を実現する
場合の主要部の他の構成を示すブロック図である。
【図11】リンキング位置での処理を説明するための図
である。
【符号の説明】
1…光ディスク(記録媒体)、 2…スピンドルモータ、 3…光ヘッド、 4…アンプ部、 5…信号処理部、 6…AV符号化復号化部、 7…トラックバッファメモリ、 8…16MバイトD−RAM、 9…システムコントローラ、 10…キー入力部、 11…オーディオ,ビデオ信号の入出力端子、 12…制御データの入力端子、 13…ATAPIのインターフェイス部、 100…ディスク種類判別部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/85 H04N 5/92 H 5/92 G11B 27/02 K (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 G11B 7/0045 G11B 20/12 G11B 27/00 H04N 5/92

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誤り訂正ブロック単位で情報を記録する
    際に、記録を終了する位置または追加記録の先頭位置で
    あるリンキング位置を前記誤り訂正ブロック内の特定位
    置に設けた情報記録媒体であって、 前記誤り訂正ブロックは、所定数のセクターからなり、 前記各セクターは、所定数のシンクを含むシンクフレー
    ムからなり、 複数の前記シンクフレーム内のデータとパリティから
    なる横列の訂正ブロックと、 複数の前記シンクフレームにまたがるデータとパリティ
    とからなる縦列の訂正ブロックから構成され、 前記リンキング位置は、特定の前記複数の前記シンクフ
    レームの横列の訂正ブロックの、最初の前記シンクフレ
    ームのデータ領域の先頭位置付近に設けられている情報
    記録媒体に、情報を記録する情報記録媒体記録方法であ
    って、 前記情報記録媒体上に記録しようとする誤り訂正ブロッ
    のアドレスを検出する第1のステップと、 前記アドレスのリンキング位置を設定する第2のステッ
    プと、 前記第2のステップで設定された前記リンキング位置に
    て、一記憶した情報誤り訂正ブロック情報を生成
    し、この誤り訂正ブロック情報内の前記リンキング位置
    までの情報の部分を記録する第3のステップとを備えた
    ことを特徴とする情報記録媒体記録方法。
  2. 【請求項2】 誤り訂正ブロック単位で情報を記録する
    際に、記録を終了する位置または追加記録の先頭位置で
    あるリンキング位置を前記誤り訂正ブロック内の特定位
    置に設けた情報記録媒体であって、 前記誤り訂正ブロックは、所定数のセクターからなり、 前記各セクターは、所定数のシンクを含むシンクフレー
    ムからなり、 複数の前記シンクフレーム内のデータとパリティとから
    なる横列の訂正ブロックと、 複数の前記シンクフレームにまたがるデータとパリティ
    とからなる縦列の訂正ブロックから構成され、 前記リンキング位置は、特定の前記複数の前記シンクフ
    レームの横列の訂正ブロックの、最初の前記シンクフレ
    ームのデータ領域の先頭位置付近に設けられている情報
    記録媒体に、情報を記録する情報記録媒体記録方法であ
    って、 前記情報記録媒体上に記録しようとする誤り訂正ブロッ
    クのアドレスを検出する第1のステップと、 前記アドレスのリンキング位置を設定する第2のステッ
    プと、 前記第2のステップで設定された前記リンキング位置に
    て、一時記憶した情報の誤り訂正ブロック情報を生成
    し、この誤り訂正ブロック情報内の前記リンキング位置
    までの情報の部分を記録し記録を一時停止する第3のス
    テップと、 前記第2のステップで設定された前記リンキング位置に
    て、前記生成した誤り訂正ブロック情報内の前記リンキ
    ング位置の次からの情報の部分を記録する第4のステッ
    プと、 を備えたことを特徴とする情報記録媒体記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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