JP2012254513A - 打撃工具 - Google Patents

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    • Y10T408/95Tool-support with tool-retaining means

Abstract

【課題】 防塵効果を向上できるように改良された打撃工具を提供する。
【解決手段】 ツールホルダ153と係合部材157とを有する。係合部材153は、ツールホルダ153に対してビット挿入孔153aに挿入された工具ビット119と係合して抜けを規制するビット保持位置と、係合を解除して抜けを許容するビット保持解除位置との間で移動するよう構成される。また、係合部材157とツールホルダ153とは、工具ビット長軸方向に一体で移動することが可能とされており、係合部材157がビット保持位置に置かれて工具ビット119に対する係合状態が維持されるビット固定位置と、係合部材157がビット保持解除位置に置かれて工具ビット119に対する係合解除が許容されるビット着脱許容位置との間で移動するよう構成されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、工具ビットが長軸方向に打撃動作して被加工材に所定の加工作業を遂行する打撃工具に関する。
特表2004−508213号公報は、打撃工具において、ツールホルダのビット挿入孔内に挿入された工具ビットを保持するための鋼球を備えたビット保持器が開示されている。公報に記載のビット保持器は、ツールホルダに径方向に貫通する長孔が軸方向に所定長さで設けられ、この長孔に鋼球がツールホルダの長軸方向と径方向にそれぞれ移動可能に配置されている。鋼球は工具ビットがビット挿入孔に挿入されると、工具ビットの先端部で押され、圧縮コイルばねの付勢力に抗して保持スリーブを押し退けつつ軸方向奥側(工具本体側)へと移動後、径方向外側へと移動して工具ビットの更なる挿入を許容し、そして工具ビットが所定の位置まで挿入されると、径方向内側へと移動して工具ビットの溝に係合する。この係合状態は、鋼球に径方向外側から覆い被さるように配置されるロックリングによって維持される。ロックリングは、手動操作可能な操作スリーブと共に長軸方向に移動自在とされており、操作スリーブの操作により鋼球に覆い被さる位置から退避位置へ移動された場合に工具ビットの溝に対する鋼球の係合を解除し、工具ビットのビット挿入孔からの抜き取りを許容する。
コンクリートのような被加工材に対して、工具ビットによるハンマ作業あるいはハンマドリル作業等の加工作業を行なう打撃工具の場合、加工作業によって粉塵が発生する。このため、打撃工具の先端領域に配置されているビット保持器は、常時に粉塵に晒されることになる。従って、ビット保持器については、粉塵の内部への侵入を防止するための粉塵対策が必要とされるが、従来のビット保持器の場合、粉塵対策に関して更なる改良の余地がある。
特表2004−508213号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、防塵効果を向上できるように改良された打撃工具を提供することをその目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の好ましい形態によれば、工具ビットが長軸方向に直線状に動作して被加工材に所定の加工作業を遂行する打撃工具が構成される。打撃工具は、工具ビットが挿入可能なビット挿入孔を有するツールホルダと、ビット挿入孔に挿入された工具ビットが当該ビット挿入孔から抜けないように保持する係合部材と、を有する。係合部材は、工具ビット長軸方向と交差する方向においてツールホルダに相対移動可能に取付けられ、ビット挿入孔に挿入された工具ビットと係合して当該工具ビットのビット挿入孔からの抜けを規制するビット保持位置と、係合を解除して工具ビットのビット挿入孔からの抜けを許容するビット保持解除位置との間で移動する構成とされる。また係合部材とツールホルダとは、工具ビット長軸方向において一体で移動することが可能とされており、係合部材がビット保持位置に置かれて工具ビットに対する係合状態が維持されるビット固定位置と、係合部材がビット保持解除位置に置かれて工具ビットに対する係合解除が許容されるビット着脱許容位置との間で移動する構成とされる。
本発明の好ましい形態によれば、係合部材がツールホルダに対して工具ビット長軸方向と交差する方向においてビット保持位置とビット保持解除位置との間で移動する構成、及び係合部材とツールホルダが工具ビット長軸方向においてビット固定位置とビット着脱許容位置との間で移動する構成とし、これによりツールホルダに対する工具ビットの取付け及び取外しを可能としている。本発明によれば、ツールホルダ及び係合部材を外側から覆うような構成を採用することが可能となり、粉塵に対する防塵対策がし易い。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、工具ビットに長軸方向に打撃力を付与するインパクトボルトと、インパクトボルトを直線動作可能に収容するインパクトボルトホルダと、を更に有する。ツールホルダは、インパクトボルトホルダとは別体で形成されるとともに、当該インパクトボルトホルダに対して長軸方向に相対移動可能とされている。そしてツールホルダには、当該ツールホルダの回転力を工具ビットに伝達する爪が形成され、工具ビットには、爪が係合する第1溝と、係合部材が係合する第2溝がそれぞれ形成されている。
工具ビットに回転力を伝達する爪を備えたツールホルダは、爪が摩耗した場合に交換することになる。この形態によれば、工具ビットを保持するツールホルダにつき、インパクトボルトを収容するインパクトボルトホルダとは別体で形成したことにより、工具ビットの保持に必要な最小長さ寸法に小型化できる。このため、爪が摩耗した場合のツールホルダの交換を比較的安価に行うことが可能になり、ユーザーのコスト負担を軽減できる。また、ツールホルダが小型化されることで、耐摩耗性材料での製作、あるいは耐摩耗処理等による強度管理を比較的安価に行うことができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、ツールホルダの外周側を覆う基部を有し、当該基部の内壁に係合部材を受容する受容空間が形成される。そして、ツールホルダと係合部材がビット着脱可能位置に置かれたとき、受容空間は、係合部材を受容して当該係合部材のビット保持解除位置への移動を許容する。
この形態によれば、ツールホルダの外周側を基部によって覆うとともに、当該基部の内壁に係合部材のビット保持解除位置への移動を許容する受容空間を設けたことにより、基部の外側から内部への粉塵の侵入を抑え、防塵効果を向上できる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、工具ビットがツールホルダのビット挿入孔に挿入され、工具ビットで係合部材が押された場合、当該係合部材とツールホルダが工具ビット長軸方向に一体で移動してビット固定位置からビット着脱可能位置へと移動され、当該ビット着脱可能位置へ移動された状態で工具ビットがビット挿入孔に更に挿入された場合、係合部材は、工具ビットで押されてビット保持解除位置へと移動され、当該ビット保持解除位置へ移動された状態で工具ビットがビット挿入孔に更に挿入された場合、係合部材は、ビット保持解除位置からビット保持位置へと移動して工具ビットに係合あるいは係合可能状態とされ、当該係合可能状態においてツールホルダと係合部材がビット着脱可能位置からビット固定位置へと移動された場合、係合部材が工具ビットに係合されて工具ビットがツールホルダに保持される。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、ツールホルダと係合部材とを一体で移動させるための操作可能な手動操作部材を有し、当該手動操作部材を操作してツールホルダと係合部材とをビット固定位置からビット着脱可能位置へと一体で移動させた場合に、工具ビットのツールホルダからの取外しが可能とされる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、ツールホルダと係合部材とをビット着脱可能位置からビット固定位置へと一体で移動させるように付勢する付勢部材を有し、当該付勢部材は、手動操作部材を付勢するように配置されている。
この形態によれば、付勢部材が手動操作部材を付勢する構成とすることで、ツールホルダを付勢する場合に比べて付勢部材の配置スペースが確保し易い。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、ツールホルダの外周側を覆う基部を有する。当該基部には工具ビット長軸方向と交差する方向に貫通する開口部が形成されている。手動操作部材は、基部の外側に配置されるとともに、開口部を通してツールホルダと連結されている。更に手動操作部材は、基部の外面に相対的に摺動自在に接触して開口部を塞ぐ防塵カバーを有する。
この形態によれば、基部の開口部を防塵カバーにより常時に塞いで粉塵のツールホルダ側への侵入を抑えることができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、インパクトボルトホルダは、基部とは別体で形成され、かつ当該基部に対して取外し可能に取付けられている。
この形態によれば、インパクトボルトホルダが摩耗した場合に、当該インパクトボルトホルダ単位で新しいものと交換することができる。このため、比較的安価に交換が可能となり、ユーザーのコスト負担を軽減できる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、基部の先端には、工具ビットの外周面に接触する先端スリーブが取外し自在に取付けられている。
この形態によれば、工具ビットの外周面と接触する先端スリーブによって工具ビットの外周面とビット挿入孔内周面との間の隙間から粉塵が侵入することを抑えることができるとともに、先端スリーブが摩耗した場合には、当該先端スリーブを基部から取外して新しいものと交換することができる。
本発明に係る打撃工具の更なる形態によれば、ツールホルダは、基部の先端側から当該基部内に挿入されるとともに、当該挿入後において基部に取付けられた先端スリーブによって抜け止めされる。そして先端スリーブを基部から取外した場合に、ツールホルダの基部からの取外しが可能とされる。
この形態によれば、基部に対するツールホルダの取付け、取外しを先端スリーブによって制御できる。
本発明によれば、防塵効果を向上できるように改良された打撃工具が提供されることとなった。
本発明の実施形態に係るハンマドリルの全体構成を示す断面図である。 ハンマドリルの主要部を示す拡大断面図である。 図1のA矢視図である。 図3のB−B線断面図である。 図1のC−C線断面図である。 ハンマビットが取付けられる前のチャックを示す断面図である。 チャックに対するハンマビットの取付け態様を示す説明図である。 ハンマビットがチャックに取付けられた状態を示す説明図である。 チャックに対するハンマビットの取外し態様を示す説明図である。 チャック本体から先端スリーブ、ローラ及びツールホルダが取り外された状態を示す図である。 チャックの構成部材及びその周辺部材を分解して示す斜視図である。 同じくチャックの構成部材及びその周辺部材を分解して示す断面図である。
以下、本発明の実施形態につき、図1〜図12を参照しつつ説明する。本実施の形態は、打撃工具の一例として電動式のハンマドリルを用いて説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る電動式のハンマドリル101は、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する工具本体としての本体部103、当該本体部103の先端領域(図1の左側)に備えられる工具保持装置としてのチャック104、本体部103の後端部(図1の右側)に取付けられて加工作業時に作業者の手で把持されるハンドグリップ109を主体として構成される。チャック104には、ハンマビット119が長軸方向には相対移動可能とされ、周方向には一体回転するように装着される。ハンマビット119は、本発明における「工具ビット」対応する。なお説明の便宜上、ハンマビット119側を前、ハンドグリップ109側を後という。
本体部103は、駆動モータ111を収容するモータハウジング105と、運動変換機構113、打撃要素115及び動力伝達機構117を収容するギアハウジング107とを主体として構成される。なお、ギアハウジング107の前方領域(先端側)には、前後方向に延在する略円筒状のバレル部108が形成され、このバレル部108は、ギアハウジング107の前側端面に対してネジによって周方向の複数箇所が着脱自在に接合されている。駆動モータ111の回転出力は、運動変換機構113によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、当該打撃要素115を介してハンマビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。また駆動モータ111の回転出力は、動力伝達機構117によって適宜減速された上でハンマビット119に伝達され、当該ハンマビット119が周方向に回転動作される。駆動モータ111は、ハンドグリップ109に設置されたトリガ109aの引き操作によって通電駆動される。
運動変換機構113、打撃要素115および運動伝達機構117については、公知のため簡単な説明に留める。図2に示すように、運動変換機構113は、駆動モータ111によって水平面内にて回転駆動される駆動ギア121と、駆動ギア121と噛み合い係合する被動ギア123と、被動ギア123と共に回転されるクランク軸125と、クランク軸125の回転運動をピストン129に直線運動に変換して伝達する連接ロッド127と、シリンダ141内に摺動自在に配置され、ハンマビット119の長軸方向に直線動作する駆動子としてのピストン129とを主体として構成される。クランク軸125、連接ロッド127、ピストン129によってクランク機構が構成されている。
打撃要素115は、円筒状のシリンダ141のボア内壁に摺動自在に配置された打撃子としてのストライカ143と、円筒状のインパクトボルトホルダ147内に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ143の運動エネルギーをハンマビット119に伝達する中間子としてのインパクトボルト145とを主体として構成される。シリンダ141には、当該シリンダ141の径方向壁面とピストン129とストライカ143とによって区画される空気室141aが形成されている。ストライカ143は、ピストン129の摺動動作に伴う空気室141aの空気バネを介してハンマビット119の長軸方向に直線状に駆動され、インパクトボルト145に衝突(打撃)し、当該インパクトボルト145を介してハンマビット119に打撃力を伝達する。インパクトボルトホルダ147は、シリンダ141の前方に概ね同心状に配置されている。
動力伝達機構117は、駆動モータ111によって水平面内にて回転駆動される動力伝達ギア131と、動力伝達ギア131とともに水平面内にて回転される小ベベルギア133と、当該小ベベルギア133に噛み合い係合する大ベベルギア135と、当該大ベベルギア135と一体で鉛直面内にて回転される動力伝達スリーブ137とを主体として構成される。動力伝達スリーブ137の回転力は、チャック104及び当該チャック104に保持されたハンマビット119に伝達される。動力伝達スリーブ137は、シリンダ141及びインパクトボルトホルダ147の外周側を覆うように同心状に配置される長尺状の筒状部材からなり、ギアハウジング107とバレル部108によって回転自在に支持されている。
上記のように構成されるハンマドリル101は、使用者によるトリガ109aの引き操作によって駆動モータ111が通電駆動されると、運動変換機構113を介してピストン129がシリンダ141に沿って直線状に摺動動作され、それに伴う空気室141a内の空気バネの作用により、ストライカ143がシリンダ141内を直線運動する。ストライカ143は、インパクトボルト145に衝突することで、その運動エネルギーをハンマビット119に伝達する。一方、駆動モータ111の回転出力は、動力伝達機構117を介してチャック104に伝達される。これにより、チャック104とともにハンマビット119が回転される。かくして、ハンマビット119が長軸方向のハンマ動作と周方向のドリル動作を行い、被加工材(例えば、コンクリート)に穴開け作業を遂行する。
次にハンマビット119を着脱自在に保持するチャック104につき、図4〜図12を参照しつつ説明する。チャック104は、円筒状のチャック本体151と、チャック本体151の内側(筒孔)に配置され、ハンマビット119が抜き取り可能に挿入される円形断面のビット挿入孔153aを有する円筒状のツールホルダ153と、当該ビット挿入孔153aに挿入されたハンマビット119の抜き取りを規制し、あるいは許容する複数のローラ157と、チャック本体151の外側に配置され、ローラ157によるハンマビット119の抜き取り規制を解除するための操作スリーブ159とを主体として構成される。チャック本体151は、本発明における「基部」に対応し、ローラ157は、本発明における「係合部材」に対応する。なおローラ157は、鋼球(スチールボール)に置き換えることも可能である。
チャック本体151は、図4に示すように、ハンマビット119の長軸方向に延在する長尺状の筒状部材として形成され、長軸方向の後端が動力伝達スリーブ137の先端内周に挿入されている。チャック本体151の長軸方向の後端内側にはインパクトボルト145を収容する円筒状のインパクトボルトホルダ147が配置されている。チャック本体151と動力伝達スリーブ137とインパクトボルトホルダ147とは、互いに嵌り合う嵌合領域において径方向に貫通された複数の固定ピン149によって互いに相対移動不能に結合されている(図6参照)。これにより、動力伝達スリーブ137が回転された場合、その回転力がチャック本体151に伝達される。インパクトボルトホルダ147は、チャック本体151とは別体で形成され、固定ピン149を外したときは、動力伝達スリーブ137及びチャック本体151から取外すことが可能とされている。なお、固定ピン149は、動力伝達スリーブ137の外側に被せたリング状部材148によって抜け止めされている。
チャック本体151の筒孔内には、円筒部材からなるツールホルダ153が当該チャック本体151の前端(先端)側から挿入されて取付けられ、長軸方向の後端部分がインパクトボルトホルダ147の筒孔の前方領域内に摺動自在に嵌合されている。ツールホルダ153とチャック本体151の嵌合面のうち前側領域がスプラインによる嵌合構造とされる。これによりツールホルダ153は、チャック本体151に対し、ハンマビット119の長軸方向には相対移動可能に、長軸方向周りには相対移動不能に取付けられる。すなわち、ツールホルダ153は、チャック本体151と共に回転する構成とされる。図11にツールホルダ153に前側外周面に形成されたスプライン突部153bが示され、図12にチャック本体151の前側内周面に形成されたスプライン溝151aが示される。
また、ツールホルダ153のビット挿入孔153aの内壁には、長軸方向に延在するビット駆動爪155が周方向に複数形成されている。ビット駆動爪155は、本発明における「爪」に対応する。ビット駆動爪155は、ハンマビット119がビット挿入孔153aに挿入された場合に、当該ハンマビット119の軸部に形成された長軸方向に所定長さで延在するトルク伝達溝119a(図5参照)に係合し、ツールホルダ153の回転をハンマビット119に伝達可能とする。なお、トルク伝達溝119aは、軸端において開放しており、ハンマビット119をビット挿入孔153aに挿入する際の周方向の位置決めとして用いられる。トルク伝達溝119aは、本発明における「第1溝」に対応する。
また、ツールホルダ153の長軸方向の略中間位置には、図11、図12に示すように、径方向に貫通するとともに軸方向に所定長さで延在するローラ保持孔(長孔)156が周方向に所定間隔で複数形成(本実施の形態では周方向に180度の間隔で2個形成)されており、各ローラ保持孔156にはそれぞれローラ157が配置されている。図6に示すように、ローラ157は、長軸方向の両端部が球面で形成された円柱体であり、ツールホルダ153の外側からローラ保持孔156内に嵌め込まれ、ローラ保持孔156の孔径につき、内側(ビット挿入孔153a側)を外側よりも小径に形成する(絞る)ことで当該ビット挿入孔153aへの脱落が規制されている。
ローラ157は、ローラ保持孔156内でツールホルダ153の径方向、従ってハンマビット119の長軸方向と交差する方向に移動可能とされる。すなわち、ローラ157は、ツールホルダ153の内側(ビット挿入孔153a側)に突出する内側位置(図6参照)と、ツールホルダ153の外側に突出する外側位置(図9参照)との間で移動可能とされている。ローラ157がツールホルダ153の内側に突出した場合には、ビット挿入孔153a内に挿入されたハンマビット119の軸部外周に形成された係止溝119bに嵌り込むことで当該ハンマビット119のビット挿入孔153aからの抜き取りを規制し、ツールホルダ153の外側に突出した場合には、ハンマビット119の係止溝119bから脱出(離間)して当該ハンマビット119のビット挿入孔153aからの抜き取りを許容する。ローラ157に関する上記のツールホルダ153の内側に突出する内側位置が、本発明における「ビット保持位置」に対応し、ツールホルダ153の外側に突出する外側位置が、本発明における「ビット保持解除位置」に対応する。
なお、係止溝119bは、図7に示すように、ハンマビット119の長軸方向に延在されるとともに、当該延在方向の前後両端部が閉じられた、ローラ157よりも長い溝として設定されている。これによりハンマビット119は、ツールホルダ153に対し長軸方向への相対移動可能に抜け止めされる。係止溝119bは、本発明における「第2溝」に対応する。
また、ローラ157は、ローラ保持孔156に対しツールホルダ153の径方向以外の方向である、ツールホルダ153の長軸方向及び周方向への相対移動が規制された状態で保持されている。従って、ローラ157は、ツールホルダ153がチャック本体151に対してハンマビット119の長軸方向に相対移動された場合、当該ツールホルダ153と一体となって移動される。
図6に示すように、チャック本体151の内壁には、ツールホルダ153の外側へと突出されたローラ157を受容する内部空間158が形成されている。この内部空間158は、チャック本体151の筒孔につき、前側半分の内径を小径領域151bとし、後側半分の内径を大径領域151cとする段付き孔とすることで構成されている。チャック本体151の内部空間158は、本発明における「受容空間」に対応する。前半の小径領域151bは、ローラ157がツールホルダ153の外側へ突出することを規制する領域、換言すればローラ157をハンマビット119の係止溝119bに係合させ、当該係合状態を維持させる領域として備えられる。
ツールホルダ153は、ローラ157がチャック本体151の前半の小径領域151bと対向する前方位置と、ローラ157が後半の大径領域151cと対向する後方位置との間で移動可能とされる。ツールホルダ153が前方位置へ移動された場合、ローラ157は小径領域151bの壁面に接触してツールホルダ153の内側へ突出され、ハンマビット119の係止溝119bに対して係合される。一方、ツールホルダ153が後方位置へ移動された場合、小径領域151bの壁面による規制を解除されたローラ157は、内部空間158へと移動してツールホルダ153の外側へ突出する。これによりハンマビット119の係止溝119bに対するローラ157の係合が解除され、ツールホルダ153に対するハンマビット119の着脱が可能とされる。上記の前方位置が、本発明における「ビット固定位置」に対応し、後方位置が、本発明における「ビット着脱許容位置」に対応する。
チャック本体151の外側には、ツールホルダ153を後方位置へ移動させてハンマビット119の係止溝119bに対するローラ157の係合を解除するための操作スリーブ159が配置される。操作スリーブ159は、本発明における「手動操作部材」に対応する。操作スリーブ159は、図4に示すように、後方に向かって拡張する略円錐形の本体部159aと、本体部159aの前側に一体に連接され、チャック本体151の前側外周に長軸方向への相対移動可能に嵌合される円筒状の取付部159bとを有し、本体部159aの後端がバレル部108の前端外周に遊嵌状に被さるように配置される。
操作スリーブ159とツールホルダ153は、当該操作スリーブ159をチャック本体151に対して後方へと相対移動させたとき、ツールホルダ153が後方位置、すなわちビット着脱許容位置へ追従移動するようピンホルダ161、連結ピン163及び付勢ばね165を介して連結される(図4及び図5参照)。ピンホルダ161は、チャック本体151と操作スリーブ159との間に配置されたスリーブ状部材であり、内周面がチャック本体151の外周面にハンマビット119の長軸方向への相対移動可能に嵌合され、外周面が操作スリーブ159の本体部159aによって覆われる。またピンホルダ161は、外径方向に突出する環状突部161aを有し、この環状突部161aとチャック本体151とツールホルダ153とに円形の連結ピン163が径方向外側から複数(本実施の形態では、周方向に180度の位相差で2個)挿入されている。環状突部161aとツールホルダ153には、連結ピン163に対応する円形のピン孔が設けられるが、チャック本体151に形成される孔151dは、連結ピン163との干渉を回避可能とするための長軸方向に所定長さで延在する長孔(逃がし孔)とされている。これによりピンホルダ161とツールホルダ153は、チャック本体151に対する相対移動が可能とされた状態で連結される。
なお、連結ピン163は、環状突部161aの外周面に嵌合されたOリング164によって抜け止めされている。このOリング164は、その外周面が操作スリーブ159の本体部159aの内壁に弾発状に接触されており、当該接触部の摩擦により操作スリーブ159とピンホルダ161とを互いに追従動作させる。また、ピンホルダ161は、環状突部161aを挟んで前後に筒部161bを有する。この前後の筒部161bは、チャック本体151の長孔151dを外側から塞ぐようにチャック本体151の外周面に密接状に嵌合するカバー部材として備えられ、ピンホルダ161が長軸方向に移動する際、長孔151dの閉塞状態を常時に維持する。長孔151dは、本発明における「開口部」に対応し、ピンホルダ161の前後の筒部161bは、本発明における「防塵カバー部」に対応する。
バレル部108の前端部には、径方向内側へと延在するとともに、その延在端部がチャック本体151の外面に当接された環状のフランジ部108aを有し、このフランジ部108aとピンホルダ161の環状突部161aとの間に付勢ばね165が介在状に配置されている。付勢ばね165は、操作スリーブ159の本体部159aの内周面と、ピンホルダ161の後側の筒部161b及びチャック本体151の外周面との間の空間に配置されて当該ピンホルダ161を前方へと付勢する。前方に付勢されたピンホルダ161は、その前側の筒部161bの端面が、操作スリーブ159の本体部159aと取付部159bとの境界部位としての段差部に当接される。これにより、操作スリーブ159及びツールホルダ153が常時に前方位置に置かれる。すなわち、付勢ばね165は、ツールホルダ153をローラ157がチャック本体151の小径領域151bと対向する前方位置(ビット固定位置)へと一体で移動させるように付勢する部材として備えられる。付勢ばね165は、本発明における「付勢部材」に対応する。
図4に示すように、チャック本体151の筒孔先端部(前端部)内面には、雌ねじが形成され、この雌ねじに外面に雄ねじが形成された先端スリーブ167が取外し自在に取付けられている。ツールホルダ153は、チャック本体151の筒孔内に先端から挿入されるとともに、当該挿入後においてチャック本体151に取付けられた先端スリーブ167の後端に対しツールホルダ153の前端が当接することによって抜け止めされる。このため、先端スリーブ167をチャック本体151から取外した場合には、ツールホルダ153のチャック本体151からの取外しが可能とされる。なお、チャック本体151の筒孔内に挿入されたツールホルダ153は、前述したようにローラ157と一体でハンマビット119の長軸方向の相対移動が可能とされる。
先端スリーブ167には、先端防塵カバー169が一体状に設けられる。この先端防塵カバー169は、後方に向かって拡張する略円錐形に形成され、チャック本体151の先端領域及び操作スリーブ159の外面のうち前側領域を外側から覆うように配置されるとともに、ツールホルダ153のビット挿入孔153a内に挿入されるハンマビット119の軸部外周面に密接に嵌合し、当該嵌合面からの粉塵の侵入を防止する。
本実施の形態に係るチャック104は、上記のように構成される。次にチャック104の作用および使用方法につき説明する。
ハンマビット119がツールホルダ153のビット挿入孔153aに挿入されていない状態では、付勢ばね165の付勢力でツールホルダ153及びローラ157は、初期位置としての前方位置に保持されている。この前方位置では、図6に示すように、ローラ157は、チャック本体151の小径領域151bで外側から押され、ビット挿入孔153a内に突出している。
この状態で、ツールホルダ153のビット駆動爪155に対してハンマビット119のトルク伝達溝119aを位置決めするとともに、ハンマビット119の軸部をビット挿入孔153a内に挿入すると、図7に示すように、当該ハンマビット119の軸端面(図7の右端)がローラ157の端部球面の内径側と当接し、これを後方へと押す。これによりローラ157とツールホルダ153が後方へと移動する。このとき、ツールホルダ153と連結ピン163で連結されたピンホルダ161がツールホルダ153と共に移動されるので、ツールホルダ153の後方への移動は、付勢ばね165の付勢力に抗して行われる。そして、後方へと移動したローラ157がチャック本体151の内部空間158を構成する大径領域151cと対向すると、端部球面の内径側を押されているローラ157は、径方向に作用する分力によって内部空間158内へと移動されてビット挿入孔153aから引っ込み、ハンマビット119の更なる挿入を許容する。
その後、ハンマビット119が更に挿入されてローラ157が当該ハンマビット119の係止溝119bに対向すると、付勢ばね165の付勢力によってローラ157及びツールホルダ153が前方へと移動しつつその移動過程でローラ157の前側の端部球面がチャック本体151の小径領域151bで押されて径方向内側へと移動される。これによりローラ175がハンマビット119の係止溝119bに嵌り込む。かくして、ローラ157及びツールホルダ153が初期位置としての前方位置に復帰され、ハンマビット119は、ローラ157により抜き取りが規制された状態に装着される(図8参照)。これによりハンマドリル101による穴明け作業が可能な状態となる。
ハンマビット119を取り外すときは、図9に示すように、操作スリーブ159を把持して後方へ移動させると、操作スリーブ159で押されたピンホルダ161が付勢ばね165の付勢力に抗して後方へと移動する。と同時にピンホルダ161と連結ピン163で連結されたツールホルダ153及びローラ157が後方位置へと移動され、ローラ157がチャック本体151の内部空間158を構成する大径領域151cと対向し、当該内部空間158への移動が許容される。この状態でハンマビット119を前方へ移動させると、ハンマビット119の係止溝119bの後側端部によって後側の端部球面の内径側を押されたローラ157は、内部空間158へと移動し、係止溝119bから脱出する。このため、ハンマビット119をツールホルダ153のビット挿入孔153aから抜き取ることができる。
本実施の形態では、ローラ157が、ツールホルダ153の内側に突出する内側位置と、ツールホルダ153の外側に突出する外側位置との間で移動する構成とし、またローラ157とツールホルダ153が、ローラ157を内側位置に維持してハンマビット119の抜き取りを規制する前方位置と、ローラ157が外側位置に移動することを許容してハンマビット119の抜き取り規制を解除する後方位置との間で移動する構成としたことにより、ツールホルダ153に対するハンマビット119の取付け及び取外しを容易に行うことができる。
そして本実施の形態では、ローラ157及びツールホルダ153は、その外側がチャック本体151によって覆われている。このため、チャック本体153の外側から内部への粉塵の侵入を抑え、防塵効果を向上することができる。
また、本実施形態の場合、チャック本体151の内側に配置されるツールホルダ153と、チャック本体151の外側に配置される操作スリーブ159とを、当該チャック本体151を貫く連結ピン163によって連結している。このため、チャック本体151には連結ピン163との干渉を回避する長孔151dを設けている。本実施の形態では、連結ピン163を保持するピンホルダ161に長軸方向に所定長さで延在する前後の筒部161bを設け、この前後の筒部161bによって長孔151dを塞ぐ構成としたので、当該長孔151dを通じて粉塵がチャック本体151内に侵入することを確実に防止することができる。
また、本実施の形態によれば、ツールホルダ153は、インパクトボルト145を収容するインパクトボルトホルダ147とは別体で形成されている。従って、ツールホルダ153をハンマビット119の軸部の保持に必要な最小寸法に小型化できる。このため、爪が摩耗した場合のツールホルダ153の交換を比較的安価に行うことが可能になり、ユーザーのコスト負担を軽減できる。また、ツールホルダ153が小型化されることで、ツールホルダ153を耐摩耗性材料で製作、あるいはツールホルダ153耐摩耗処理等を行う場合のコストを低減することができる。
本実施の形態では、ツールホルダ153とローラ157を前方位置へと付勢する付勢ばね165が、ピンホルダ161を介して操作スリーブ159を付勢する構成としている。このため、付勢ばね165をチャック本体151の外側に配置することが可能となり、ツールホルダ153を直接付勢するように構成する場合に比べて、付勢ばね153の配置スペースが確保し易く、また組付け易くなる。
また、本実施の形態によれば、インパクトボルトホルダ147は、チャック本体151とは別体で形成されるとともに、当該チャック本体151に対して取外し可能に取付けられている。このため、インパクトボルトホルダ147が摩耗した場合に、当該インパクトボルトホルダ単位で新しいものと交換することができる。このため、比較的安価に交換が可能となり、ユーザーのコスト負担を軽減できる。
また、本実施の形態では、ツールホルダ153は、チャック本体151の筒孔内に摺動自在に嵌合され、チャック本体151の筒孔先端に螺合(ねじ嵌合)された先端スリーブ167によって抜け止めする構成としている。このため、チャック本体151から先端スリーブ167を取外した場合には、ツールホルダ153をチャック本体151から簡単に取外すことができる。また、先端スリーブ167は、ビット挿入孔153a内に挿入されるハンマビット119の軸部に対して密接に接触し、当該軸部との間を通して粉塵が内部に侵入することを抑えることができる。
なお、本実施の形態は、打撃工具として、電動式のハンマドリル101を例にとって説明しているが、ハンマドリル101に限らず、ハンマビット119が長軸方向の打撃運動のみを行う電動ハンマに適用可能である。
101 ハンマドリル(打撃工具)
103 本体部
104 チャック
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
108 バレル部
108a 環状フランジ部
109 ハンドグリップ
109a トリガ
111 駆動モータ
113 運動変換機構
115 打撃要素
117 動力伝達機構
119 ハンマビット(工具ビット)
119a トルク伝達溝(第1溝)
119b 係止溝(第2溝)
121 駆動ギア
123 被動ギア
125 クランク軸
127 連接ロッド
129 ピストン
131 動力伝達ギア
133 小べベルギア
135 大べベルギア
137 動力伝達スリーブ
141 シリンダ
141a 空気室
143 ストライカ
145 インパクトボルト
147 インパクトボルトホルダ
148 リング状部材
149 固定ピン
151 チャック本体
151a スプライン溝
151b 小径領域
151c 大径領域
151d 長孔(開口部)
153 ツールホルダ
153a ビット挿入孔
153b スプライン突部
155 ビット駆動爪(爪)
156 ローラ保持孔
157 ローラ(係合部材)
158 内部空間(受容空間)
159 操作スリーブ
159a 本体部
159b 取付部
161 ピンホルダ
161a 環状突部
161b 筒部(防塵カバー)
163 連結ピン
164 Oリング
165 付勢ばね(付勢部材)
167 先端スリーブ
169 先端防塵カバー

Claims (10)

  1. 工具ビットが長軸方向に直線状に動作して被加工材に所定の加工作業を遂行する打撃工具であって、
    前記工具ビットが挿入可能なビット挿入孔を有するツールホルダと、
    前記ビット挿入孔に挿入された前記工具ビットが当該ビット挿入孔から抜けないように保持する係合部材と、
    を有し、
    前記係合部材は、前記ツールホルダに対し工具ビット長軸方向と交差する方向に相対移動可能に取付けられ、前記ビット挿入孔に挿入された前記工具ビットと係合して当該工具ビットの前記ビット挿入孔からの抜けを規制するビット保持位置と、前記係合を解除して前記工具ビットの前記ビット挿入孔からの抜けを許容するビット保持解除位置との間で移動するよう構成され、
    前記係合部材と前記ツールホルダとは、工具ビット長軸方向に一体で移動することが可能とされており、前記係合部材が前記ビット保持位置に置かれて前記工具ビットに対する係合状態が維持されるビット固定位置と、前記係合部材が前記ビット保持解除位置に置かれて前記工具ビットに対する係合解除が許容されるビット着脱許容位置との間で移動するよう構成されていることを特徴とする打撃工具。
  2. 請求項1に記載の打撃工具であって、
    前記工具ビットに長軸方向に打撃力を付与するインパクトボルトと、
    前記インパクトボルトを直線動作可能に収容するインパクトボルトホルダと、
    を更に有し、
    前記ツールホルダは、前記インパクトボルトホルダとは別体で形成されるとともに、当該インパクトボルトホルダに対して長軸方向に相対移動可能とされ、
    前記ツールホルダには、当該ツールホルダの回転力を前記工具ビットに伝達する爪が形成され、前記工具ビットには、前記爪が係合する第1溝と、前記係合部材が係合する第2溝がそれぞれ形成されていることを特徴とする打撃工具。
  3. 請求項1または2に記載の打撃工具であって、
    前記ツールホルダの外周側を覆う基部を有し、
    前記基部の内壁には、前記係合部材を受容する受容空間が形成され、
    前記ツールホルダと前記係合部材が前記ビット着脱可能位置に置かれたとき、前記受容空間は、前記係合部材を受容して当該係合部材の前記ビット保持解除位置への移動を許容することを特徴とする打撃工具。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の打撃工具であって、
    前記工具ビットが前記ツールホルダのビット挿入孔に挿入され、前記工具ビットで前記係合部材が押された場合、当該係合部材と前記ツールホルダが工具ビット長軸方向に一体で移動して前記ビット固定位置から前記ビット着脱可能位置へと移動され、当該ビット着脱可能位置へ移動された状態で前記工具ビットが前記ビット挿入孔に更に挿入された場合、前記係合部材は、前記工具ビットで押されて前記ビット保持解除位置へと移動され、当該ビット保持解除位置へ移動された状態で前記工具ビットが前記ビット挿入孔に更に挿入された場合、前記係合部材は、前記ビット保持解除位置から前記ビット保持位置へと移動して前記工具ビットに係合あるいは係合可能状態とされ、当該係合可能状態において前記ツールホルダと前記係合部材が前記ビット着脱可能位置から前記ビット固定位置へと移動された場合、前記係合部材が前記工具ビットに係合されて前記工具ビットが前記ツールホルダに保持されることを特徴とする打撃工具。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の打撃工具であって、
    前記ツールホルダと前記係合部材とを一体で移動させるための操作可能な手動操作部材を有し、当該手動操作部材を操作して前記ツールホルダと前記係合部材とを前記ビット固定位置から前記ビット着脱可能位置へと一体で移動させた場合に、前記工具ビットの前記ツールホルダからの取外しが可能とされることを特徴とする打撃工具。
  6. 請求項5に記載の打撃工具であって、
    前記ツールホルダと前記係合部材とを前記ビット着脱可能位置から前記ビット固定位置へと一体で移動させるように付勢する付勢部材を有し、
    前記付勢部材は、前記手動操作部材を付勢するように配置されていることを特徴とする打撃工具。
  7. 請求項5または6に記載の打撃工具であって、
    前記ツールホルダの外周側を覆う基部を有し、
    前記基部には、工具ビット長軸方向と交差する方向に貫通する開口部が形成され、
    前記手動操作部材は、前記基部の外側に配置されるとともに、前記開口部を通して前記ツールホルダと連結され、
    更に前記手動操作部材は、前記基部の外面に対して相対的に摺動自在に接触して前記開口部を塞ぐ防塵カバーを有することを特徴とする打撃工具。
  8. 請求項3に記載の打撃工具であって、
    前記インパクトボルトホルダは、前記基部とは別体で形成され、かつ当該基部に対して取外し可能に取付けられていることを特徴とする打撃工具。
  9. 請求項8に記載の打撃工具であって、
    前記基部の先端には、前記工具ビットの外周面に接触する先端スリーブが取外し自在に取付けられていることを特徴とする打撃工具。
  10. 請求項9に記載の打撃工具であって、
    前記ツールホルダは、前記基部の先端側から当該基部内に挿入されるとともに、当該挿入後において前記基部に取付けられた前記先端スリーブによって抜け止めされ、前記先端スリーブを前記基部から取外した場合に、前記ツールホルダの前記基部からの取外しが可能とされることを特徴とする打撃工具。
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