JP2012232039A - ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法 - Google Patents

ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012232039A
JP2012232039A JP2011104021A JP2011104021A JP2012232039A JP 2012232039 A JP2012232039 A JP 2012232039A JP 2011104021 A JP2011104021 A JP 2011104021A JP 2011104021 A JP2011104021 A JP 2011104021A JP 2012232039 A JP2012232039 A JP 2012232039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
nail
image
fingernail
trial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011104021A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5402980B2 (ja
Inventor
Kimiyasu Mifuji
仁保 美藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2011104021A priority Critical patent/JP5402980B2/ja
Priority to US13/464,202 priority patent/US8814291B2/en
Priority to CN201210139584.1A priority patent/CN102774135B/zh
Publication of JP2012232039A publication Critical patent/JP2012232039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5402980B2 publication Critical patent/JP5402980B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D29/00Manicuring or pedicuring implements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties
    • B41J2/2114Ejecting specialized liquids, e.g. transparent or processing liquids
    • B41J2/2117Ejecting white liquids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4073Printing on three-dimensional objects not being in sheet or web form, e.g. spherical or cubic objects
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D29/00Manicuring or pedicuring implements
    • A45D2029/005Printing or stamping devices for applying images or ornaments to nails

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】ネイルデザインを爪部に印刷可能であるとともに、爪部に印刷した場合の仕上がりを確認可能な試刷りを行うことができるネイルプリント装置及び印刷制御方法を提供する。
【解決手段】
爪部Tに印刷する爪印刷モードと試刷用紙8に印刷する試刷印刷モードのうち、選択された印刷モードに応じて印刷態様を切り替えて印刷を行う。爪印刷モードが選択されると、爪部Tの幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域の方の印刷ピッチが細かくなるように印刷し、試刷印刷モードが選択されると、爪部の幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引いて印刷するように印刷態様を制御する。爪印刷モードが選択されると、印刷を施す部分にまず下地インク用の印刷ヘッドを用いて下地用インクによる印刷を行うように印刷態様を制御し、試刷印刷モードが選択されると、インク用の印刷ヘッドのみを用いて印刷するように印刷態様を制御する。
【選択図】図8

Description

本発明は、ネイルプリント装置及び印刷制御方法に関するものである。
ネイルプリント装置は、印刷しようとする爪部の指を、装置本体に設けた指載置台上に位置決めし、この位置決めされた指の爪部に、ユーザが選択した色や絵柄等のネイルデザインを印刷するプリント装置である。
また、爪部上に直接印刷するのではなく、爪部に貼り付けて使用するシールにネイルデザイン等を印刷する装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような装置によってネイルデザインが印刷されたシールを用いれば、誰でも手軽にネイルアートを楽しむことができる。
従来、こうした装置では、例えば複数のネイルデザインを表示手段の表示画面上に表示させて、ユーザが印刷したいネイルデザインを表示画面上から選択したり、ユーザが選択したネイルデザインを表示画面に表示させたりすることにより、爪部への印刷前に、選択されたネイルデザインの適否をユーザが表示画面上で確認することができるようになっている。
特開2003−331355号公報
しかしながら、液晶パネル(液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display))等で構成された表示画面は、その解像度が印刷を行う印刷手段の解像度と比べて著しく低かったり、表示画面に表示される画像と実際に印刷したものとではその色合いが異なっていたりする。このため、事前に表示画面上で確認しても実際に爪部上に印刷してみるとイメージに合わないという場合もあり、ネイルデザインの確認や選択がし辛いという問題がある。
爪部に印刷したネイルデザインの色合い等がユーザのイメージしたネイルデザインの色合い等と異なる場合、爪部に施された印刷を一旦除光液で拭き取った上で改めて印刷をやり直すこととなり、手間が掛かるとともに、手荒れ等の原因にもなる。
また、ユーザの要望として、ネイルデザインの選択を他人に相談したり選択したネイルデザインを他人に見せたりする等の場合もある。このような場合、従来は他人をネイルプリント装置のある場所に連れてきて、表示画面上でネイルデザインを確認することしかできなかった。
また、以前に選択したネイルデザインを後日確認したいという場合もある。この場合にも、従来は過去のデータを記憶手段等から読み出してネイルプリント装置の表示画面上に表示させ、確認するしかなく、不便であるという問題もあった。
この点、特許文献1に記載の技術のように、ネイルアートをシールに印刷する場合には、表示画面上で選択、確認したネイルデザインのイメージと実際に印刷したイメージとが異なる場合でも、別のシートに印刷し直せばよく、直接爪部に印刷する場合のような手間を省くことができる。
また、ネイルデザインを一旦シート等に印刷すれば、爪部に印刷する前にその色合い等のイメージを確認することもできる。
さらに、シールを台紙に貼る等により保存しておけば、いつでも手軽にネイルデザインを他人に見せたり、過去に選択したデザインを自分で確認したりすることができる。
しかし、ユーザとしては、爪部にシールを貼るのではなく、爪部に直接印刷を施してネイルサロン等に行った場合と同様の仕上がりのネイルアートを楽しみたいという要望がある。
この点、特許文献1に記載されているようなシールを印刷する装置は、シールに対して印刷することしかできず、爪部に直接印刷を施す機能を備えていない。このため、シールに印刷されたネイルデザインが気に入った場合でも、当該装置を用いて同じデザインを自爪に施すことはできない。
また、爪部に直接印刷を施す場合でもユーザのイメージ通りの仕上がりを実現するためには、できるだけ爪部に印刷した場合に近い印刷イメージを事前に確認できるようにすることが望まれている。
この点、自分でデザインや仕上がりのイメージを確認したい場合や他人にネイルデザインを見てもらう場合、指部分まで含めた全体が印刷されていなければ爪部に印刷されたときの印象を適切に把握することは難しい。このため、アートシールを作成する場合のように、爪部に施すネイルデザインのみが印刷され、指部分については印刷されない場合には、仕上がりのイメージが掴み難いという問題がある。
また、ネイルデザインを確認するために爪部以外に印刷する場合には、ネイルデザインを施した指を上から平面視した状態をシート等に印刷する必要がある。しかし、爪部に貼り付けるためのシールを作成する装置では、曲面である爪部に添付するのに適した画像を印刷するようになっており、ネイルデザインを施した指を上から平面視した状態の画像を適切にシート上に再現することは困難である。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ネイルデザインを爪部に印刷可能であるとともに、爪部に印刷した場合の仕上がりを確認可能な試刷りを行うことができるネイルプリント装置及び印刷制御方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のネイルプリント装置は、
爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得手段と、
前記指の爪部および試刷り用の印刷媒体に対して印刷をそれぞれ施す印刷手段と、
前記指爪画像取得手段により取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出手段と、
前記指の爪部に印刷するための爪印刷モードと前記試刷り用の印刷媒体に印刷するための試刷印刷モードのうちの一方の印刷モードを選択する印刷モード選択手段と、
この印刷モード選択手段によって前記爪印刷モードが選択されたときは、前記爪部の幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域の方が前記印刷手段による印刷の際の印刷ピッチが細かくなるように前記印刷手段の印刷態様を制御し、他方、前記印刷モード選択手段によって前記試刷印刷モードが選択されたときは、前記爪部の幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御する印刷制御手段と、
を備えていることを特徴としている。
また、請求項2に記載のネイルプリント装置は、
爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得手段と、
色インクを印刷する色インク用の印刷ヘッドと、下地用インクを印刷する下地インク用の印刷ヘッドとを備えている印刷手段と、
前記指爪画像取得手段により取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出手段と、
前記指の爪部に印刷するための爪印刷モードと前記試刷り用の印刷媒体に印刷するための試刷印刷モードのうちの一方の印刷モードを選択する印刷モード選択手段と、
この印刷モード選択手段によって前記爪印刷モードが選択されたときは、印刷を施す部分にまず前記下地インク用の印刷ヘッドを用いて下地用インクによる印刷を行うように前記印刷手段の印刷態様を制御し、前記印刷モード選択手段によって前記試刷印刷モードが選択されたときには、前記色インク用の印刷ヘッドのみを用いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御するする印刷制御手段と、
を備えていることを特徴としている。
また、請求項3に記載のネイルプリント装置は、
爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得手段と、
前記指の爪部又は試刷り用の印刷媒体に対して印刷を施す印刷手段と、
前記指爪画像取得手段により取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出手段と、
前記爪部に印刷すべきネイルデザインを前記爪領域抽出手段により抽出された前記爪領域に合せ込むことにより、前記ネイルデザインの元画像から前記爪領域の形状に沿った合せ込み画像を生成する合せ込み画像生成手段と、
前記指爪画像の前記爪領域の部分に、前記合せ込み画像生成手段により生成された前記合せ込み画像を重畳して指爪重畳画像を生成する指爪重畳画像生成手段と、
前記合せ込み画像生成手段により生成された前記合せ込み画像を前記印刷手段により前記指の爪部に印刷する爪印刷モード及び前記指爪重畳画像生成手段により生成された前記指爪重畳画像を前記印刷手段により前記試刷り用の印刷媒体に印刷する試刷印刷モードのうち、いずれかの印刷モードを選択設定可能な印刷モード選択手段と、
前記印刷モード選択手段によって選択された印刷モードに応じて印刷態様を切り替えて印刷を行うように前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、
を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、指の爪部に印刷する爪印刷モード及び試刷り用の印刷媒体に印刷する試刷印刷モードのうち、いずれかの印刷モードを選択すると、この選択された印刷モードによる印刷態様に従って爪部に直接印刷も、試刷り用の印刷媒体に試刷印刷も、適切な印刷態様で印刷を行うことができる。試刷り用の印刷媒体に試刷印刷した際には、ネイルデザインを爪部に印刷した場合に近い仕上がりのイメージを、ユーザが事前に確認することができ、イメージ通りのネイルプリントを爪部に施すことができるとの効果を奏する。
また、ネイルデザインが爪部に印刷された状態に近い画像を試刷り用の印刷媒体に印刷することができるため、印刷された印刷媒体を保存しておくことにより、選択されたネイルデザインを後日ユーザ等が簡易に確認することができる。
本発明に係るネイルプリント装置の一実施形態を概念的に示した斜視図で、蓋体を開いた状態を示している。 図1のネイルプリント装置の装置本体を概念的に示した斜視図である。 図1のネイルプリント装置の要部である印刷指固定手段を示した断面図で、印刷指として人差し指から小指を印刷指挿入部に挿入した際の固定態様を示している。 第1の実施形態の掴み部の平面図であり、(A)は、第1の指位置決め部により左手の人差し指から小指を位置決めし第2の指位置決め部により右手の親指を位置決めした状態を示した図であり、(B)は、第1の指位置決め部により右手の人差し指から小指を位置決めし第2の指位置決め部により左手の親指を位置決めした状態を示した図である。 本実施形態における試刷用紙の平面図である。 本実施形態における試刷用紙保持部材の平面図である。 図6の試刷用紙保持部材のVII-VII線に沿う断面図である。 図1のネイルプリント装置の正面側の断面図である。 図1のネイルプリント装置の側断面図である。 本実施形態に係るネイルプリント装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 本実施形態における印刷制御処理の全体の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における爪印刷モードによる印刷処理を示すフローチャートである。 本実施形態における試刷印刷モードによる印刷処理を示すフローチャートである。 本実施形態における爪領域の抽出を説明する説明図である。 本実施形態における合せ込み画像の生成を説明する説明図である。 本実施形態における指爪重畳画像の生成を説明する説明図である。 本実施形態における爪印刷用画像の印刷ピッチについて説明する説明図である。 本実施形態における試刷印刷用画像の間引き補正について説明する説明図である。 爪領域全面に印刷を施す場合の印刷の仕方を示す図であり、(A)は、印刷前の印刷指を表す模式図であり、(B)は、下地用インクを印刷した状態の印刷指を表す模式図であり、(C)は、色インクを印刷した状態の印刷指を表す模式図である。 爪領域に部分的に印刷を施す場合の印刷の仕方を示す図であり、(A)は、印刷前の印刷指を表す模式図であり、(B)は、下地用インクを印刷した状態の印刷指を表す模式図であり、(C)は、色インクを印刷した状態の印刷指を表す模式図である。 本実施形態における試刷用紙の一例を示す平面図である。 本実施形態における試刷用紙の一例を示す平面図である。 本実施形態における試刷用紙の一例を示す平面図である。 本実施形態における試刷用紙の一例を示す平面図である。
図1から図24を参照しつつ、本発明に係るネイルプリント装置の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるネイルプリント装置の外観を示す斜視図であり、図2は、ネイルプリント装置の内部構成を示す斜視図である。
本実施形態においてネイルプリント装置1は、指の爪部に各種のネイルデザイン等の画像を印刷することができる他、爪部に施すのと同じ模様やネイルデザイン等をユーザの印刷指U1の爪領域に重畳した指爪重畳画像を試刷り用の印刷媒体(本実施形態では、試刷用紙8(図5等参照))の上に印刷することが可能なプリント装置である。
図1に示すように、ネイルプリント装置1は、ケース本体2、蓋体4の他、印刷対象となる爪部に対応する指(印刷指U1)が挿入される指挿入部である印刷指挿入部20a等を備える装置本体10、この印刷指挿入部20aに挿脱可能に構成された試刷用紙保持部材6(図6、図7等参照)等を備えている。
本実施形態において、ケース本体2及び蓋体4は、ケース本体2の上面後端部に設けたヒンジ3を介して、互いに連結されている。
上記ケース本体2は平面視で長円状に形成されている。このケース本体2には前側には開閉板2cが起倒可能に設けられている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面下端部に設けたヒンジ(図示せず)を介して、ケース本体2に連結されている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面を開閉するためのものである。
また、ケース本体2の天板2fには後述する操作部12及び表示部13が設置されている。
なお、ケース本体2及び蓋体4の形状、構成はここに例示したものに限定されない。
また、ケース本体2にはネイルプリント装置1の装置本体10が収容されている。この装置本体10は、図2に示す印刷指固定手段を構成している印刷指固定部20、撮影手段を構成している撮影部30、印刷手段を構成している印刷部40及び制御手段を構成している制御手段50(図10参照)を備えている。これら印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40及び制御装置50は機枠11に設けられている。
なお、機枠11は下部機枠11a及び上部機枠11bによって構成されている。そして、下部機枠11aは箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置され、上部機枠11bは下部機枠11aの上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている。
印刷指固定部20は、機枠11の中の下部機枠11aに設けられている。この下部機枠11aに設けられた印刷指挿入部20a、非印刷指挿入部20b及び掴み部20cによって印刷指固定部20が構成されている。
ここで、印刷指挿入部20aは、印刷しようとする爪部Tに対応する指(以下「印刷指」という。)U1を挿入するめための指挿入部である(図3参照)。
また、非印刷指挿入部20bは、印刷指以外の指(以下「非印刷指」という。)U2を挿入するための指挿入部である(図3参照)。
また、掴み部20cは、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と、非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2とで挟持することが可能な部分である。本実施形態において、この掴み部20cは印刷指挿入部20aと非印刷指挿入部20bとを仕切る隔壁21によって構成されている。
この掴み部20cの上面は平坦な印刷指載置面を構成している。この掴み部20cの指挿入側端部には膨出部22が形成されている。この膨出部22は、印刷指挿入部20a及び非印刷指挿入部20bに印刷指U1及び非印刷指U2を深く挿入した際に、印刷指U1及び非印刷指U2の付け根U3が当接する部分に形成されている。膨出部22は、印刷指U1の腹全体が印刷指載置面に当接した状態で、印刷指U1と非印刷指U2とで掴み部20cを強く挟持することができるように、指挿入方向の断面が、掴み部20cの下面から下方に向けて膨出するように円形となっている。なお、膨出部22の形状は、断面円形に限定されることなく、断面楕円形,多角形等の非円形であってもよい。
図3は、左手の親指以外の4本の指(人差し指、中指、薬指及び小指)が印刷指U1となる場合における印刷指U1の固定態様の一例を具体的に示したものである。
この場合、図3に示すように、ユーザが印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と、非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2とで掴み部20cを挟持することにより、印刷指U1が掴み部20cの上で固定される。
図1及び図2等に示すように、本実施形態において、掴み部20cの幅方向の中央部には、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1である人差し指から小指までの4つの指と非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2であるその他の指(すなわち、親指)との付け根U3を端部に突き当てることによって、人差し指から小指までの4つの指の位置決めを行うことが可能な第1の指位置決め部201が配置されている。
本実施形態において、第1の指位置決め部201の幅方向Xの長さ寸法は、印刷指挿入部20aに挿入される人差し指から小指までの4つの指の左右幅の寸法とほぼ同じか、これよりも多少大きい寸法となっている。
また、掴み部20cには、第1の指位置決め部201の左右両側に、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1である親指と非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2であるその他の指(すなわち、人差し指から小指までの4つの指)との付け根U3を端部に突き当てることによって、印刷指挿入部20aに挿入された親指の位置決めを行うことが可能な第2の指位置決め部202が配置されている。
第2の指位置決め部202は、第1の指位置決め部201の端部よりもその端部が印刷指の挿入方向Yの奥側にずれた位置に配置されている。第2の指位置決め部202の端部を第1の指位置決め部201の端部に対してどの程度ずらすかは特に限定されないが、親指の爪部Tbと他の4本の指の各爪部Taの位置がほぼ横方向に並ぶ程度となることが好ましい。
この点、人間の手は親指が他の4本の指に比べて短く、掴み方や個人差はあるものの、親指と他の4本の指とでは、その長さに40〜75mmの差がある。そこで、このような指の長さの差を考慮して、第2の指位置決め部202の端部は第1の指位置決め部201の端部よりも40〜75mm程度、印刷指U1の挿入方向Yの奥側にずれていることが好ましい。
図4(A)は、掴み部20cの第1の指位置決め部201に左手の4つの指(人差し指、中指、薬指、小指)を位置決めし、この第1の指位置決め部201の右側に配置された第2の指位置決め部202に右手の親指を位置決めした状態を示した図である。また、図4(B)は、掴み部20cの第1の指位置決め部201に右手の4つの指(人差し指、中指、薬指、小指)を位置決めし、この第1の指位置決め部201の左側に配置された第2の指位置決め部202に左手の親指を位置決めした状態を示した図である。
本実施形態では、図4(A)及び図4(B)に示すように、第2の指位置決め部202の端部が45mm程度、第1の指位置決め部201の端部よりも印刷指U1の挿入方向Yの奥側にずれている場合を例示している。
4つの指を位置決めする部分の端部と親指を位置決めする部分の端部とが印刷指U1の挿入方向Yにずれていない場合には、親指の爪部Tbの位置と他の4本の指の各爪部Taの位置とが印刷指U1の挿入方向Yに大きくずれてしまい、後述する撮影部30による撮影が可能な撮影可能領域及び、印刷部40による印刷が可能な印刷可能領域を親指の爪部Tbと他の4本の指の爪部Ta全てを含む領域まで拡大する必要がある。
この点、本実施形態のように親指を位置決めする第2の指位置決め部202の端部を45mm程度、第1の指位置決め部201の端部よりも印刷指の挿入方向Yの奥側にずらした場合には、親指Tb及び他の4本の指の各Taの印刷指の挿入方向Yにおける位置がほぼ揃うため、撮影部30の撮影可能領域及び印刷部40の印刷可能領域を狭くすることができる。
また、本実施形態では、前述のように、試刷り用の印刷媒体である試刷用紙8を保持する試刷用紙保持部材6を印刷指挿入部20a内に挿入して、爪部に施すのと同じ模様やネイルデザイン等を試刷用紙8(図5等参照))の上に印刷することが可能となっている。
ここで、本実施形態における試刷用紙8及びこれを保持する試刷用紙保持部材6について、図1、図5から図7を参照しつつ説明する。
図5は、試刷用紙を上(被印刷面側)から見た平面図であり、図6は、試刷用紙保持部材6を上(印刷指挿入部20aに挿入した際に印刷部40と対向する側)から見た図であり、図7は、試刷用紙保持部材6の図6のVII-VIIに沿う断面図である。なお、以下において、試刷用紙8を保持した試刷用紙保持部材6を印刷指挿入部20a内に挿入した際、挿入方向Yの奥側に位置する側を「奥側」、挿入方向Yの手前側(すなわち挿入口側)に位置する側を「手前側」とする。
図5に示すように、本実施形態において、試刷用紙8は、印刷指挿入部20aの形状に合わせて幅方向の長さ寸法が印刷指挿入部20a内への挿入方向の長さ寸法よりやや大きい長方形となっている。
試刷り用の印刷媒体である試刷用紙8としては、例えば、普通紙、再生紙、光沢紙、通常の紙の表面に樹脂等でコーティングを施したもの等の各種紙を適用することができる。
なお、試刷り用の印刷媒体の材質は、ネイルプリント装置1の印刷部40によって印刷可能なものであればよく、紙に限定されない。例えば、樹脂、金属、ガラス等の種々の材質からなるものであってもよい。また、試刷り用の印刷媒体の厚み等は特に限定されない。ネイルプリント装置1は、様々な材質、厚みの印刷媒体に対応可能となっていてもよい。
試刷用紙8の奥側からほぼ半分程度の領域は、印刷部40によって印刷が行われるネイルデザイン印刷エリア81となっている。
ネイルデザイン印刷エリア81の中央部には、ユーザが選択した1又は複数のネイルデザインDが印刷される。
また、このネイルデザイン印刷エリア81の最も奥側の一端側は、日時や印刷するネイルデザインDのデザイン番号等を印刷する日時等印刷エリア81aとなっている。例えば、印刷するネイルデザインDのデザイン番号が「No.00087」であり、印刷日時が「2010年12月23日19時」であった場合には、日時等印刷エリア81aには、図21に示すように、「No.00087 2011.12.23 19:00」との文字が自動的に印刷されるようになっている。なお、日時等印刷エリア81aに印刷される日時は、制御装置50が備えている時計機能の印刷時点における日時がデフォルトで設定されているが、ユーザが任意に設定・変更することも可能である。
また、ネイルデザイン印刷エリア81の最も奥側の他端側は、コメントを印刷するコメント印刷エリア81bとなっている。例えば、試刷用紙8に印刷するネイルデザインDがクリスマスパーティ用のものである場合、ユーザがその旨のコメントを入力すると、図21に示すように、コメント印刷エリア81bに「クリスマスパーティ」との文字が印刷される。
さらに、ネイルデザイン印刷エリア81の手前側は追加情報を印刷することのできる追加情報印刷エリア81cとなっている。追加情報印刷エリア81cは、コメント印刷エリア81bに入りきらない長さのコメントがある場合や、ネイルデザイン印刷エリア81内の個々の画像にコメントを付したい場合等に用いられる。例えば、図23及び図24に示すように、1枚の試刷用紙8に複数のネイルデザインDを並べて印刷する場合には、追加情報印刷エリア81cに各ネイルデザインDのデザイン番号を追加情報として印刷することができる。このように、追加情報を印刷しておくことにより、後日印刷された試刷用紙8を見たときに気に入ったネイルデザインDのデザイン番号を簡易に確認することができる。
日時等印刷エリア81a、コメント印刷エリア81b、追加情報印刷エリア81cは、ネイルデザイン印刷エリア81内の端部等、印刷指U1の画像、ネイルデザインDの画像等の邪魔にならない部分に設けられている。
なお、ネイルデザイン印刷エリア81は印刷部40の印刷可能範囲内であればよく、その大きさや位置等は特に限定されない。また、ネイルデザイン印刷エリア81に必ずしも日時等印刷エリア81a、コメント印刷エリア81b、追加情報印刷エリア81cが設けられている必要はない。また、これら全てに印刷が施される必要はなく、印刷するエリアや印刷する項目等をユーザ等が任意に設定できるようになっていてもよい。
試刷用紙8におけるネイルデザイン印刷エリア81よりも手前側の領域は、ユーザが自由に文字等を記入することのできる手書きメモエリア82となっている。
手書きメモエリア82には、例えば、図21から図24に示すように、当該ネイルデザインDと合わせる予定の服装や、ユーザの感想、コメント等をペン等により手書きで記入することができる。
この手書きメモエリア82内であって、試刷用紙8の手前側の端部近傍には、試刷用紙8を試刷用紙保持部材6上の所定位置に固定するための3つの係止孔83が、ほぼ一列に並んで設けられている。
この係止孔83の大きさや数、設ける位置・間隔等は特に限定されず、例えば、係止孔83を試刷用紙8の手前側の両端部に2箇所設けてもよい。
また、係止孔83を設けることは本発明の必須の構成要素ではなく、係止孔83を設けずに試刷用紙保持部材6上に固定する構成としてもよい。
なお、例えば、この係止孔83の位置・間隔等を試刷用紙8を綴じて保管するための丸環(ペーパー・リング)や専用バインダー、ファイル等(いずれも図示せず)の綴じ具の位置・間隔等と合わせることにより、印刷後に試刷用紙8をファイル等に綴じて保管する際にこの係止孔83を綴じ孔として利用できるようにしてもよい。
本実施形態において、試刷用紙8を保持する試刷用紙保持部材6は、印刷指挿入部20a内に出し入れ可能な形状・大きさに形成されており、図6及び図7に示すように、保持部本体61と、この保持部本体61上に試刷用紙8を保持した後、上からこれに被せられるカバー部材62とを備えている。
試刷用紙保持部材6は、試刷り用の印刷媒体である試刷用紙8を平坦な状態で保持するとともに、試刷印刷モードによる印刷を行う際に、この試刷印刷モードによる印刷時における印刷部40と試刷り用の印刷媒体の表面との間の距離が、爪印刷モードによる印刷時における印刷部40と印刷指U1の爪部Tの表面との間の距離とほぼ等しくなる位置で、試刷用紙8を保持する印刷媒体保持手段である。
すなわち、試刷用紙保持部材6は、ある程度の厚みを有しており、試刷用紙8を保持した状態で試刷用紙保持部材6を印刷指挿入部20a内に挿入した際、試刷用紙8の被印刷面と印刷部40の印刷ヘッド46との間の距離が、印刷指挿入部20a内に印刷指U1を挿入した際の印刷指U1の爪部Tの表面と印刷ヘッド46との間の距離とほぼ同等となるようになっている。
保持部本体61は、例えば樹脂等で成型された板状の部材である。なお、保持部本体61を形成する材料は樹脂に限定されない。保持部本体61の上面は、試刷用紙8とほぼ同じか多少大きく形成されており、保持部本体61の上に保持された試刷用紙8が保持部本体61上からはみ出さないようになっている。
保持部本体61の手前側の端部近傍であって試刷用紙8の係止孔83に対応する位置には、試刷用紙8を係止するための3つの係止突起611がほぼ一列に並んで設けられている。
試刷用紙8は、係止孔83に保持部本体61の係止突起611をそれぞれ嵌め合わせることによって、試刷用紙保持部材6上の所定位置に位置決めされ、固定されるようになっている。
カバー部材62は、保持部本体61上に試刷用紙8を保持した後、保持部本体61の上に被せることにより、試刷用紙8を、その四辺が伸ばされた平坦な状態で固定するものである。カバー部材62を被せることによって、試刷用紙8の反りや膨らみを防止して、良好な状態で印刷を行うことができる。
カバー部材62は、例えばステンレス、アルミ等の金属材料等で形成されている。なお、カバー部材62を形成する材料は金属材料に限定されない。
カバー部材62には、試刷用紙8のネイルデザイン印刷エリア81に対応する位置に開口部621が形成されており、カバー部材62を被せた状態でも試刷用紙8の被印刷面のネイルデザイン印刷エリア81がこの開口部621から露出するようになっている。
カバー部材62において、保持部本体61に被せた際、試刷用紙8の手書きメモエリア82に対応する部分は、試刷用紙8の被印刷面を覆う被覆部622となっている。
この被覆部622の手前側の端部近傍であって、保持部本体61の係止突起611に対応する位置には、係止突起611と嵌り合う3つの嵌合孔623が形成されている。
保持部本体61の係止突起611に試刷用紙8の係止孔83を係止した後、カバー部材62の嵌合孔623を上からそれぞれ係止突起611に嵌合させることにより、保持部本体61とカバー部材62との間で試刷用紙89を挟みこんで位置決め固定することができ、確実に位置ずれを防ぐことができる。
また、この被覆部622の上面には、例えばエンボス加工等、表面に凹凸をつける加工が施された滑り止め加工部624が形成されており、試刷用紙保持部材6を印刷指挿入部20a内に出し入れする際にユーザの手指が引っ掛かりやすく、滑りにくいようになっている。なお、試刷用紙保持部材6の表面に施される滑り止め加工はエンボス加工に限定されない。例えば被覆部622の上面に滑り止め用のシート等を貼付してもよい。
また、図8は、本実施形態に係るネイルプリント装置1の正面側の断面図であり、図9は、ネイルプリント装置1の側断面図である。
図8及び図9に示すように、撮影部30は、機枠11の中の上部機枠11bに設けられている。
すなわち、上部機枠11bに設置された基板31の中央部下面には、ドライバーを内蔵した200万画素程度以上の画素を有するカメラ32が設置されている。また、基板31には、カメラ32を囲むように白色LED等の照明灯33が設置されている。撮影部30は、このカメラ32及び照明灯33を備えて構成されている。
この撮影部30は、照明灯33によって印刷指U1を照明し、カメラ32によってその印刷指U1を撮影し、その画像を取り込むためのものである。本実施形態において、撮影部30は、指(印刷指U1)を撮影して当該印刷指U1に対応する爪部Tの爪領域Atを含む指爪画像を取得する指爪画像取得手段として機能する。
この撮影部30は、後述する制御手段50の制御部51に接続され、該制御部51によって制御されるようになっている。
また、本実施形態では、撮影部30のカメラ32により印刷指挿入部20a内に挿入された印刷指U1や試刷用紙保持部材6を撮影するようになっており、制御部51は撮影部30によって撮影された画像から、印刷指挿入部20a内に印刷指U1や試刷用紙保持部材6が挿入されたか否かを判断する。
また、印刷部40は主に上部機枠11bに設けられている。
本実施形態では、印刷部40は、後述するように、印刷指U1の爪部T(一方の手の4つの指の爪部Taと、他方の手の親指の爪部Tb)に印刷を施す他、試刷用紙8に対して印刷を行うようになっている。
すなわち、図2及び図8に示すように、上部機枠11bの両側板には、2本のガイドロッド41が平行に架設されている。このガイドロッド41には、主キャリッジ42が摺動自在に設置されている。また、図9に示すように、主キャリッジ42の前壁42aおよび後壁42bには2本のガイドロッド44が平行に架設されている。このガイドロッド44には、副キャリッジ45が摺動自在に設置されている。この副キャリッジ45の下面中央部には、複数の印刷ヘッド46が搭載されている。
本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)シアン(C)に対応した色材を含有する色インクを印刷する色インク用の印刷ヘッド46aの他に、下地用インクを印刷する下地インク用の印刷ヘッド46bが副キャリッジ45に搭載されている。下地用インクは爪部Tに印刷される色インクの発色を向上させるため等に爪部Tに印刷されるものであり、例えば白色の色材を含有する白色インク等である。なお、単に「印刷ヘッド46」とするときは、色インク用の印刷ヘッド46a及び下地インク用の印刷ヘッド46bの双方を含むものとする。
なお、副キャリッジ45に搭載される印刷ヘッド46の種類や数は特に限定されない。ここに挙げた色の他に、例えばブラック(K)に対応した色材を含有するインク等に対応した印刷ヘッド46が設けられていてもよい。
本実施形態において、各印刷ヘッド46は、インクを微滴化し、被印字媒体に対し直接に吹き付けて印刷を行うインクジェット方式の印刷ヘッドである。なお、印刷ヘッド46の記録方式はインクジェット方式に限定されない。
主キャリッジ42は動力伝達手段(図示せず)を介してモータ43に連結され、モータ43の正逆回転によって、ガイドロッド41に沿って左右方向に移動ように構成されている。また、副キャリッジ45は動力伝達手段(図示せず)を介してモータ47に連結され、モータ47の正逆回転によって、ガイドロッド44に沿って前後方向に移動するように構成されている。本実施形態において、印刷ヘッド46の可動範囲がネイルプリント装置1の印刷可能範囲であり、印刷指U1に対する印刷はこの印刷可能範囲内において行われる。
また、下部機枠11aには、印刷ヘッド46にインクを供給するためのインクカートリッジ48が設けられている。インクカートリッジ48は、上記各インクに対応して設けられており、図示しないインク供給管を介して各印刷ヘッド46と接続され、適宜各印刷ヘッド46にインクを供給するようになっている。
印刷部40は、これらガイドロッド41、主キャリッジ42、モータ43、ガイドロッド44、副キャリッジ45、印刷ヘッド46、モータ47及びインクカートリッジ48等を備えて構成されている。
この印刷部40のモータ43、印刷ヘッド46、モータ47は、後述する制御装置50の制御部51に接続され、該制御部51によって制御されるようになっている。
操作部12は、ユーザが各種入力を行うための入力手段である。
本実施形態において、操作部12には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦121a、爪印刷開始指示スイッチ釦121b、試刷印刷開始指示スイッチ釦121c、デザイン選択スイッチ釦121d、その他各種の入力を行うための操作釦121が配置されている。
爪印刷開始指示スイッチ釦121bは、印刷指U1の爪部Tへの印刷の開始指示を入力するものである。爪印刷開始指示スイッチ釦121bが操作されると、爪印刷モードが選択され、後述する印刷制御部が印刷部40を制御して、印刷指挿入部20a内に挿入されている印刷指U1の爪部T上に、後述する合せ込み画像生成部512により生成された合せ込み画像Gg(各種のネイルデザインDを含む)を印刷する爪印刷モードによる印刷処理が行われる。
試刷印刷開始指示スイッチ釦121cは、試刷用紙への印刷の開始指示を入力するものである。試刷印刷開始指示スイッチ釦121cが操作されると、試刷印刷モードが選択され、印刷制御部が印刷部40を制御して、印刷指挿入部20a内に挿入されている試刷用紙保持部材6に保持されている試刷用紙8の被印刷面上に、後述する指爪重畳画像生成部513により生成された指爪重畳画像Gugを印刷する試刷印刷モードによる印刷処理が行われる。また、試刷印刷モードでは、指爪重畳画像Gugの他、印刷日時や各種コメント、デザイン番号等の追加情報等を一括して印刷するようになっている。
本実施形態では、爪印刷開始指示スイッチ釦121bが操作されるか、試刷印刷開始指示スイッチ釦121cが操作されるかによって、爪印刷モード、試刷印刷モードのいずれの印刷モードで印刷を行うかが選択されるようになっており、爪印刷開始指示スイッチ釦121b及び試刷印刷開始指示スイッチ釦121cは、いずれかの印刷モードを選択設定可能な印刷モード選択手段として機能する。
デザイン選択スイッチ釦121dは、印刷すべきネイルデザインDを選択するものである。デザイン選択スイッチ釦121dは、上下左右を示す選択部と中央の決定部とからなり、ユーザは、後述する表示部13にネイルデザイン指定画面(図示せず)を表示させた状態で、所望のネイルデザインDを選択部により選択し、決定部を操作することで当該選択されたネイルデザインDを指定することができる。なお、ネイルデザインDの選択は、デザイン選択スイッチ釦121dによって行うものに限定されない。例えば、操作部12に数字等を入力するキーを設けて、ネイルデザインDのデザイン番号(図21から図24において「No.00087」等と表示)を入力することによりネイルデザインDを選択するようにしてもよい。
表示部13は、例えば液晶パネル(液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display))等で構成された表示手段である。
なお、表示部13の表面に、タッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、図示しないスタイラスペンや指先等によるタッチ操作により、表示部13の表面をタッチすることによっても各種の入力を行うことができるように構成される。タッチパネルによって爪印刷モード、試刷印刷モードのいずれの印刷モードで印刷を行うかを選択できるように構成した場合には、表示部13のタッチパネルも印刷モード選択手段として機能する。
表示部13には、例えば、印刷指U1を撮影した指爪画像やその中の爪部Tを表す爪領域の画像、印刷指U1の爪部Tに印刷すべきネイルデザインD、爪部Tに印刷すべきネイルデザインを爪領域に合せ込むことにより生成された合せ込み画像、指爪画像の爪領域の部分に合せ込み画像を重畳することにより生成された指爪重畳画像、デザイン等確認用のサムネイル画像、各種の指示画面等が表示されるようになっている。
また、制御装置50は、例えば上部機枠11bに配置された基板31等に設置されている。図10は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置50は、図10に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)等によって構成されている制御部51、記憶手段としてのROM(Read Only Memory)52及びRAM(Random Access Memory)53等を備えるコンピュータである。なお、記憶手段は、制御装置50内のROM52、RAM53に限定されず、他に記憶手段が設けられていてもよい。
この制御部51は、機能的に見た場合、爪領域抽出部511、合せ込み画像生成部512、指爪重畳画像生成部513、印刷制御部514、表示制御部515等を備えている。これら爪領域抽出部511、合せ込み画像生成部512、指爪重畳画像生成部513、印刷制御部514、表示制御部515等としての機能は、CPUとROM52に記憶されたプログラムとの共働によって実現される。
爪領域抽出部511は、図14に示すように、指爪画像取得手段である撮影部30により取得された印刷指U1の指爪画像Guから、これに含まれる爪部Tに対応する爪領域Atを抽出する爪領域抽出手段である。
爪領域抽出部511は、例えば、撮影部30により取得された指爪画像Guの中から、爪部Tとそれ以外の指部分との色の違い等に基づいて爪領域At(爪部Tの輪郭)を抽出するものである。なお、爪領域抽出部511が爪領域Atを抽出する手法は特に限定されず、ここに挙げたものに限られない。
合せ込み画像生成部512は、図15に示すように、爪部Tに印刷すべきネイルデザインDを、爪領域抽出部511により抽出された爪領域に合せ込むことにより、ネイルデザインDの元画像(ネイルデザイン元画像Gd)から爪領域Atの形状に沿った合せ込み画像Ggを生成する合せ込み画像生成手段である。
合せ込み画像Ggは、ネイルデザイン元画像Gdの大きさや形状をユーザの爪領域Atの大きさや形状に合わせて調整した画像である。
図17及び図18に示すように、合せ込み画像Ggの幅方向における寸法は、平面視における爪部Tの幅方向の見かけ寸法Wとほぼ同じとなっている。
なお、人の爪部Tは、幅方向の端部に行くほど印刷部40との距離が大きくなる湾曲形状をなしている。このような湾曲した爪部Tの表面にネイルデザインを印刷した際に、爪部Tの端部においてネイルデザインDに歪みを生じたり濃度が薄くなったりすることを防ぐために、合せ込み画像生成部512は、図17及び図18に示すように、爪部Tの幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域に多くの画素データが割り付けられるように調整して合せ込み画像Ggを生成する。
指爪重畳画像生成部513は、図16に示すように、撮影部30により取得された印刷指U1の指爪画像Guのうち、爪領域Atの部分に合せ込み画像生成部512により生成された合せ込み画像Ggを重畳して印刷指U1全体の画像を含む指爪重畳画像Gugを生成する指爪重畳画像生成手段である。
指爪重畳画像Gugは、爪部Tを含む印刷指U1全体の画像の爪領域At部分にネイルデザインDが重畳されたものであり、爪部Tに実際に印刷が行われた場合の印刷指U1を上方向(手の甲側)から平面的に見た状態を示す画像である。
印刷制御部514は、印刷モード選択手段である操作部12の爪印刷開始指示スイッチ釦121b、試刷印刷開始指示スイッチ釦121cが操作されることによって選択された印刷モードに応じて印刷態様を切り替えて印刷を行うように印刷部40を制御する印刷制御手段である。
印刷制御部514は、爪印刷開始指示スイッチ釦121bが操作されて爪印刷モードが選択されたときは、合せ込み画像Ggのうち、爪部Tの幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域の方が印刷部40による印刷の際の印刷ピッチが細かくなるように印刷40の印刷態様を制御する。
すなわち、図17に示すように、合せ込み画像Ggは、その爪部Tの幅方向の中央部に相当する領域よりも幅方向の両端部に相当する領域に多くの画素データが割り付けられており、印刷制御部514は、この両端部の印刷ピッチが細かくなるように印刷ピッチを調整して爪印刷用の画像を生成する。そして、この爪印刷用の画像のデータを印刷部40に出力することにより、爪部Tへの印刷を行わせるようになっている。なお、印刷制御部514が爪印刷用の画像を生成することは本発明の必須の構成要素ではない。例えば、爪印刷用の画像データを別途生成せずに、合せ込み画像GgのデータをLUT(Lookup Table)等により適宜変換しつつ印刷部40に出力して印刷制御を行ってもよい。
両端部の印刷ピッチをどの程度細かくするか等は特に限定されないが、例えば、幅方向の中央部分の印刷ピッチが600dpiである場合に左右の最端部の印刷ピッチを2400dpiとし、その中間部分の印刷ピッチを1200dpiとする。なお、印刷ピッチの設定は爪部Tの表面の曲率に合わせて端部に行くほど徐々に印刷ピッチが細かくなるように複数段階に変化するようにしてもよい。また、印刷ピッチは印刷部40の解像度に合わせて設定され、例えば印刷部40で印刷可能な印刷ピッチの上限が1800dpiである場合には、左右の最端部の印刷ピッチを1800dpiとする。
このように、爪部Tの両端部に相当する領域の印刷ピッチを細かくすることによって、両端部が印刷部40から遠ざかる方向に湾曲している爪部Tに印刷を施す場合でも、端部までネイルデザインDに歪みが生じず、濃度も低下しない高精細な画像を印刷することができる。
また、印刷制御部514は、爪印刷モードが選択されたときは、印刷を施す部分にまず下地インク用の印刷ヘッド46bを用いて下地用インクによる印刷を行うように印刷部40の印刷態様を制御するようになっている。
すなわち、爪部Tの表面は透明であることから、花柄等を色インクを用いて印刷する場合に、直接爪部T上に色インクによる印刷を行ったのではインクの色が十分に発色せず、イメージ通りの仕上がりとならない。このため、色インクで印刷する前にまず下地用インクによる印刷を行うことが好ましい。そこで、本実施形態では、印刷制御部514は、印刷すべきネイルデザインDを含む合せ込み画像Ggから下地用インクで印刷すべき部分を抽出して下地印刷用画像を生成する。そして、この下地印刷用画像のデータを印刷部40に出力することにより、爪部Tへの下地用インクによる印刷を行わせるようになっている。
例えば、図19に示すように、選択されたネイルデザインDが、爪部Tの全体にピンク色等の色を塗りその上に黄色、水色、白色の星の絵柄を描くものである場合には、下地用インクを塗らない状態では爪部Tが透明であることから(図19(A)参照)、まず、爪部Tの全体に下地用インク(例えば白色インク)を印刷する(図19(B)参照)。そして、その後、爪部Tの全体に色インクでピンク色を印刷し、さらにその上に絵柄(図19では「星」)をそれぞれ色インクで印刷する。なお、下地用インクが白色である場合には、下地用インクと同じ白色の絵柄(図19では「星」)部分にはピンク色を印刷せず、白抜きのまま残すようにする。これにより、白色の絵柄部分についてはピンク色を印刷した後にさらに白色インクを重ねて印刷することなく、下地用インクの白色がそのまま絵柄の色となる。
また、図20に示すように、選択されたネイルデザインDが、爪部T本来の色を生かして、爪部T上に黄色、水色、白色の星の絵柄を部分的に描くものである場合には、まず、3つの星の絵柄部分に下地用インクによる印刷を行う。その後、さらに黄色と水色の星の絵柄部分には、重ねてそれぞれ色インクによる印刷を施す。これにより、黄色と水色の星については下地用インクの上に色インクを重ねることでそれぞれの色が鮮やかに発色し、白色の絵柄部分については白色インクを重ねて印刷することなく、下地用インクの白色がそのまま絵柄の色となる。
なお、印刷制御部514が下地印刷用画像を生成することは本発明の必須の構成要素ではない。例えば、下地印刷用画像のデータを別途生成せずに、ネイルデザインDを含む合せ込み画像Ggのデータから何らかのインクにより印刷を施す部分を抽出し、抽出された部分の位置データ等を印刷部40に出力して下地用インクによる印刷を行わせるように印刷制御を行ってもよい。
また、印刷制御部514は、試刷印刷モードが選択されたときは、指爪重畳画像生成部513により生成された指爪重畳画像Gugのうち、合せ込み画像Ggにおける爪部Tの幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引いて印刷するように印刷部40の印刷態様を制御するようになっている。
すなわち、図18に示すように、爪領域に重畳されている合せ込み画像Ggは、その爪部Tの幅方向の中央部に相当する領域よりも幅方向の両端部に相当する領域に多くの画素データが割り付けられている。試刷用紙8は爪部Tと異なり表面が湾曲せず平坦であることから、このような合せ込み画像Ggをそのまま試刷用紙8に平面的に印刷すると、爪部Tの幅方向の両端部に相当する領域の画素が詰まり過ぎて印刷した際に色が濃く重なってしまう。このため、印刷制御部514は、合せ込み画像Ggにおける爪部Tの幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引く補正を行い、試刷印刷用画像を生成する。そして、この試刷印刷用画像のデータを印刷部40に出力して試刷用紙8への印刷を行わせる。
なお、印刷制御部514が試刷印刷用画像を生成することは本発明の必須の構成要素ではない。例えば、試刷印刷用の画像データを別途生成せずに、合せ込み画像GgのデータをLUT(Lookup Table)等により適宜変換しつつ印刷部40に出力して印刷制御を行ってもよい。
両端部に相当する領域においてどの程画素を間引くか等は特に限定されないが、例えば、幅方向の中央部分では画素を間引かず、左右の最端部では3分の2又は4分の3程度の画素を間引き、その中間部分では2分の1程度の画素を間引く。なお、間引き補正は、印刷濃度等が均一になるように調整され、爪部Tの幅方向の中央部分と両端部とで印刷ピッチがほぼ均一となるように調整されることが好ましい。間引く割合は、爪部Tの両端部に相当する領域の端部に行くほど徐々に間引く量が多くなるように複数段階に変化するようにしてもよい。
このように、合せ込み画像Ggにおける爪部Tの両端部に相当する領域において適宜画素を間引くことによって、両端部の濃度が極端に濃くならず、ネイルデザインDを実際に爪部Tに印刷したものを上から見たのとほぼ同様の画像を試刷用紙8上に印刷することができる。
また、印刷制御部514は、試刷印刷モードが選択されたときは、色インク用の印刷ヘッド46aのみを用いて印刷するように印刷部40の印刷態様を制御するようになっている。
すなわち、試刷用紙8に印刷する場合には、下地が白色であるため、下地用インクを用いずに直接色インクによる印刷を行っても本来の色を発色させることができる。また、白色の絵柄の部分は、何も印刷せずに白抜きにすることによって表現することができる。このため、試刷印刷モードでは、色を用いて印刷する部分のみ色インク用の印刷ヘッド46aを用いて印刷を行い、白色部分は試刷用紙8の地の色をそのまま残すことにより表現する。
表示制御部513は、表示手段としての表示部26に各種の表示を表示させる表示制御手段である。本実施形態では、表示制御部518は、例えばネイルデザインDの選択画面や印刷指U1を撮影した指爪画像やその中の爪部Tを表す爪領域の画像、手挿入指示画面や試刷用紙保持部材挿入指示画面等の各種の指示画面等を表示部26に表示させるようになっている。
また、本実施形態では、前述のように、撮影部30のカメラ32により印刷指挿入部20a内に挿入された印刷指U1や試刷用紙保持部材6が撮影され、撮影された画像が制御部に送られる。制御部51は撮影部30によって撮影された画像を解析することにより、印刷指挿入部20a内に印刷指U1や試刷用紙保持部材6が挿入されたか否かを判断するようになっている。
また、記憶手段としてのROM52には、指爪画像から爪領域Atを抽出する爪領域抽出プログラム、合せ込み画像を生成するための合せ込み画像生成プログラム、指爪重畳画像を生成するための指爪重畳画像生成プログラム、印刷制御処理を行うための印刷制御処理プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置50によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、ROM52には、ネイルデザインDの元画像Gdのデータが記憶されている。なお、ROM52に記憶されているネイルデザインDの元画像Gdのデータの数等は特に限定されない。ネイルデザインDの元画像GdのデータはROM52に記憶されているものに限定されず、メモリカードやUSBメモリ、各種ハードディスク等、外部の記憶手段からネイルデザインDの元画像Gdのデータをネイルプリント装置1に取り込んで印刷できるように構成してもよい。
また、本実施形態において記憶手段であるRAM53は、各種データ等を記憶する記憶領域と、制御部51が各種処理を行う際にプログラム等を展開する作業領域(図示せず)とを備えている。
本実施形態では、撮影部30により撮影された指爪画像、指爪画像から抽出された爪領域のデータ、ネイルデザインDの元画像Gdのデータから生成された合せ込み画像Gg、合せ込み画像Ggを指爪画像に重畳した指爪重畳画像Gug、爪印刷モードにおけるプレスキャン結果、試刷印刷モードにおいてユーザによって入力されたコメントのデータ等各種データが、記憶領域に記憶される。
なお、これらのデータはそれぞれ対応付けられて、ROM52等の記憶手段に保存され、次回以降の印刷の際に読み出して使用することができるように構成されていてもよい。
次に、上記ネイルプリント装置1による印刷制御方法について、図11から図13のフローチャート及び図14から図24に基づいて説明する。
図11に示すように、制御部51は、爪印刷モードが選択されたか否かを判断し(ステップS1)、印刷モード選択手段である操作部12のスイッチ釦のうち、爪印刷開始指示スイッチ釦121bが操作されたと判断される場合(ステップS1;YES)には、爪印刷モードによる印刷処理を行う(ステップS2)。また、爪印刷モードが選択されなかったと判断される場合(ステップS1;NO)には、さらに試刷印刷モードが選択されたか否かを判断し(ステップS3)、試刷印刷開始指示スイッチ釦121cが操作されたと判断される場合(ステップS3;YES)には、爪印刷モードによる印刷処理を行う(ステップS4)。なお、爪印刷開始指示スイッチ釦121b、試刷印刷開始指示スイッチ釦121cのいずれも操作されず、いずれの爪印刷モードも選択されていないと判断される場合(ステップS3;NO)には、ステップS1の判断が繰り返される。
図12は、爪印刷モードによる印刷処理(図11のステップS2)を示すフローチャートである。
なお、本実施形態のネイルプリント装置1では、印刷指挿入部20aに挿入された左右の手の複数の印刷指U1の爪部T(一方の手の4つの指の爪部Taと、他方の手の親指の爪部Tb)に同時に印刷が施される。ここで「同時に印刷」とは、一度に印刷指挿入部20aに挿入した印刷指U1を取り出すことなく印刷できることを意味している。
図12に示すように、爪印刷開始指示スイッチ釦121bが操作され爪印刷モードが選択されると、表示制御部515は、表示部13にネイルプリント装置1の印刷指挿入部20a内に手を挿入するよう指示する手挿入指示画面を表示させる(ステップS11)。
撮影部30は随時印刷指挿入部20a内を撮影して、取得した画像を制御部51に送り、制御部51は、撮影部30から送られた画像に基づいて、印刷指挿入部20a内にユーザの手(印刷指U1)が挿入されたか否かを判断する(ステップS12)。印刷指挿入部20a内に手が挿入されていないと判断される場合(ステップS12;NO)には、挿入されるまでステップS12の処理を繰り返す。
他方、印刷指挿入部20a内に手が挿入されたと判断される場合(ステップS12;YES)には、撮影部30を制御して印刷指挿入部20a内に挿入されている印刷指U1の爪領域Atを含む指爪画像を撮影し、この画像をプレスキャンすることにより、挿入されている印刷指U1の本数、位置情報を取得するとともに、各印刷指U1の爪領域の凡その位置や範囲を予備的に抽出する(ステップS13)。プレスキャンが完了すると、制御部51は、いずれかの印刷指U1(例えば図4(A)において右端に位置する右手の親指)を1本目のターゲットとして、当該印刷指U1にカメラ32の照準を合わせる(図12において「ポインタをセット」、ステップS14)。そして、当該印刷指U1を撮影し、再スキャンを行う(ステップS15)。すなわち、爪領域抽出部511は、撮影部30によって取得された当該印刷指U1の指爪画像Guから爪部Tの爪領域Atを精密に抽出する(図14参照)。
爪領域Atが抽出されると、合せ込み画像生成部512は、ユーザが選択したネイルデザインDをこの爪領域Atに合せ込んで大きさ等を合わせ、合せ込み画像Ggを生成する(ステップS16、図15参照)。さらに、印刷制御部514は、合せ込み画像Ggのうち、爪部Tの幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域の方が印刷部40による印刷の際の印刷ピッチが細かくなるように調整された爪印刷用画像を生成する(ステップS17、図17参照)。さらに、印刷制御部514は、印刷を施す部分のデータを抽出して、下地用インクを印刷する部分の画像である下地印刷用画像を生成する(ステップS18)。そして、印刷制御部514は、印刷部40を制御して、色インクによる印刷を行う前に、まず印刷を施す部分に下地インク用の印刷ヘッド46bを用いて下地用インクによる印刷を行わせる(ステップS19、図19(B)及び図20(B)参照)。その後、印刷制御部514は、印刷部40を制御して、色をつける部分に対して色インク用の印刷ヘッド46aを用いてイエロー(Y)、マゼンタ(M)シアン(C)の色インクによる印刷を行う(ステップS20、図19(C)及び図20(C)参照)。
制御部51は、全ての印刷指U1について印刷が終了したか否かを判断し(ステップS21)、印刷が終了していない印刷指U1があると判断する場合(ステップS21;NO)には、印刷が終了していないいずれかの印刷指U1(例えば先に印刷した指の隣の指。図4(A)において左手の人差し指)にカメラ32の照準を合わせて(すなわち「ポインタをセット」して、ステップS22)、ステップS15からステップS21の処理を繰り返す。
他方、全ての印刷指U1について印刷が終了したと判断する場合(ステップS21;YES)には、さらに、両手の全指の印刷が終了したか否かを判断し(ステップS23)、両手の全指の印刷が終了した場合(ステップS23;YES)には、印刷処理を終了する。
他方、印刷が終了していない手があると判断する場合(ステップS23;NO)には、当該手を印刷指挿入部20a内に挿入するように手挿入指示画面を表示部に表示させる(ステップS24)。そして、ステップS12からステップS23までの処理を繰り返す。
なお、爪印刷モードによる印刷処理の処理手順はここに記載したものに限定されず、例えば、合せ込み画像Ggの生成(ステップS16)、印刷ピッチの調整(ステップS17)、下地用画像の生成(ステップS18)等の順序が前後してもよい。
次に、図13は、試刷印刷モードによる印刷処理(図11のステップS4)を示すフローチャートである。
図13に示すように、試刷印刷開始指示スイッチ釦121cが操作され試刷印刷モードが選択されると、表示制御部515は、表示部13にネイルプリント装置1の印刷指挿入部20a内に手を挿入するよう指示する手挿入指示画面を表示させる(ステップS31)。
撮影部30は随時印刷指挿入部20a内を撮影して、取得した画像を制御部51に送り、制御部51は、撮影部30から送られた画像に基づいて、印刷指挿入部20a内にユーザの手(印刷指U1)が挿入されたか否かを判断する(ステップS32)。印刷指挿入部20a内に手が挿入されていないと判断される場合(ステップS32;NO)には、挿入されるまでステップS32の処理を繰り返す。
他方、印刷指挿入部20a内に手が挿入されたと判断される場合(ステップS32;YES)には、撮影部30を制御して印刷指挿入部20a内に挿入されている印刷指U1を撮影して印刷指U1の爪領域Atを含む指爪画像を取得する(ステップS33)。撮影部30によって指爪画像が取得されると、爪領域抽出部511は、取得された当該印刷指U1の指爪画像Guから爪部Tの爪領域Atを抽出する(ステップS34、図14参照)。
次に、表示制御部515は、表示部13にネイルプリント装置1の印刷指挿入部20a内に試刷用紙保持部材6を挿入するよう指示する試刷用紙保持部材挿入指示画面を表示させる(ステップS35)。
撮影部30は随時印刷指挿入部20a内を撮影して、取得した画像を制御部51に送り、制御部51は、撮影部30から送られた画像に基づいて、印刷指挿入部20a内に試刷用紙保持部材6が挿入されたか否かを判断する(ステップS36)。印刷指挿入部20a内に試刷用紙保持部材6が挿入されていないと判断される場合(ステップS36;NO)には、挿入されるまでステップS36の処理を繰り返す。
印刷指挿入部20a内に試刷用紙保持部材6が挿入されたと判断される場合(ステップS36;YES)には、表示制御部515は、表示部13に日時変更やコメント等を入力(記入)するよう指示する指示画面を表示させる(ステップS37)。
制御部51は、操作部12等からの日時変更やコメント等の入力が終了したか否かを判断し(ステップS38)、入力が終了していないと判断されるとき(ステップS38;NO)は、終了するまでステップS38の判断を繰り返す。
他方、入力が終了したと判断されるとき(ステップS38;YES)は、合せ込み画像生成部512は、ユーザが選択したネイルデザインDを爪領域抽出部511により抽出された爪領域Atに合せ込んで大きさ等を合わせ、合せ込み画像Ggを生成する(ステップS39、図15参照)。なお、ユーザが複数のネイルデザインDを選択した場合には、それら全てについて合せ込み画像Ggを生成して表示部13の表示画面に表示させ、その中からユーザが選択したものだけを試刷りするようにしてもよい。
さらに、指爪重畳画像生成部513は、撮影部30によって取得された指爪画像Guの爪領域Atの部分に、合せ込み画像生成部512により生成された合せ込み画像Ggを重畳して指爪重畳画像Gugを生成する(ステップS40、図16参照)。
指爪重畳画像Gugが生成されると、印刷制御部514は、この指爪重畳画像Gugのうち、合せ込み画像Ggにおける爪部Tの幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引く補正を行い、試刷印刷用画像を生成する(ステップS41、図18参照)。
そして、印刷制御部514は、印刷部40を制御し、間引き補正後の指爪重畳画像Gug(すなわち試刷印刷用画像)とともに、日付や、操作部12等から入力されたデザイン番号、コメント等を一括して試刷用紙8の所定のエリアに印刷させる。このとき、印刷制御部514は、色インク用の記録ヘッド46aのみを用い、イエロー(Y)、マゼンタ(M)シアン(C)の色インクによって印刷を行う(ステップS42)。
これにより、例えば図21に示すような片手の5つの指にそれぞれ同じネイルデザインDを施した状態の重畳指爪画像Gugと、選択されたネイルデザインDのデザイン番号、印刷した日時、コメントが、試刷用紙8のネイルデザイン印刷エリア81及びそこに含まれる日付等印刷エリア81a、コメント印刷エリア81b等(図5参照)に印刷される。
なお、試刷印刷モードによる印刷処理の処理手順はここに記載したものに限定されず、例えば、コメント等の記入(ステップS37)や合せ込み画像Ggの生成(ステップS39)、指爪重畳画像Gugの生成(ステップS40)、間引き補正処理(ステップS41)等の順序が前後してもよい。
印刷制御部514は、印刷が終了したかを判断し(ステップS43)、終了していない場合(ステップS43;NO)には終了するまでステップS43の判断を繰り返す。
ユーザは、印刷終了後に手書きメモエリア82にペン等によりメモを記入することができる。例えば、印刷されているネイルデザインDに合せる予定である服や当該ネイルデザインDの印象、友人の意見等を手書きメモエリア82に手書きで書き込むことにより、後日試刷用紙8を見た際の参考とすることができる。
なお、試刷用紙8に印刷する内容は、図21に示すものに限定されない。
例えば、図22に示すように、左右両手の10本の指にそれぞれ同じネイルデザインDを施した状態の10指分の重畳指爪画像Gugを縮小して配置し、印刷日時、コメント等とともに印刷してもよい。この場合には、ステップS33において左右両手とも撮影を行ってもよいし、片手のみのデータを生成した上で、この画像とこれを反転させた画像とを並べて印刷し、両手の爪部Tに印刷を施した場合のイメージを示すようにしてもよい。
さらに、複数の異なるネイルデザインDの印刷イメージを一度に確認したいような場合には、図23に示すように、複数の指爪重畳画像Gugを1枚の試刷用紙8のネイルデザイン印刷エリア81内に収まるように複数並べて配置し、一括して印刷を行ってもよい。この場合には、例えば、1つの同じ印刷指U1(例えば左手の人差し指)の爪領域Atに複数の異なるネイルデザインDを合せ込んで複数の合せ込み画像Ggを生成する。そして、これらを当該印刷指U1の指爪画像Guに重畳して複数の指爪重畳画像Gugを生成し、印刷制御部514は、この複数の指爪重畳画像Gugを1枚の試刷用紙8のネイルデザイン印刷エリア81内に収まるように並べて配置し、印刷用画像を生成する。この場合、図23に示すように、追加情報印刷エリア81cに各ネイルデザインDのデザイン番号を記入しておけば、後日試刷用紙8を見たときに気に入ったネイルデザインDのデザイン番号をすぐに確認することができ、印刷したいネイルデザインDの検索等に便宜である。
また、図24に示すように、異なるネイルデザインDを施した手の画像を1枚の試刷用紙8のネイルデザイン印刷エリア81内に収まるように縮小して2つ並べて配置し、一括して印刷を行ってもよい。この場合には、例えば片手の5つの指にそれぞれネイルデザインDを施した状態の5指分の重畳指爪画像Gugを2種類生成し、印刷制御部514は、この2種類の指爪重畳画像Gugを1枚の試刷用紙8のネイルデザイン印刷エリア81内に収まるように並べて配置し、印刷用画像を生成する。この場合にも、図24に示すように、追加情報印刷エリア81cに各ネイルデザインDのデザイン番号を記入しておけば、後日試刷用紙8を見たときに気に入ったネイルデザインDのデザイン番号をすぐに確認することができ、印刷したいネイルデザインDの検索等に便宜である。
なお、試刷用紙8に印刷する内容は、ここに例示したものに限定されず、ユーザの任意の設定等により、各種のアレンジによる印刷が可能となっていてもよい。
以上のように、本実施形態におけるネイルプリント装置1によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、本実施形態では、爪部Tに印刷すべきネイルデザインDをユーザの爪領域Atに合せ込むことにより合せ込み画像Ggを生成し、この合せ込み画像Ggを指爪画像Guの爪領域Atの部分に重畳することにより指爪重畳画像Gugを生成して、合せ込み画像Ggを印刷指U1の爪部Tに印刷する爪印刷モードと指爪重畳画像Gugを試刷用紙8に印刷する試刷印刷モードとが選択可能となっている。このため、1つのネイルプリント装置1によって、事前の試刷りと、爪部Tへの印刷の両方を行うことができる。
試刷りは紙等の印刷媒体に行うことができるため、ネイルデザインDを友人、知人等に相談したいときには、試刷りした紙等(試刷用紙8)を持っていけばよく、ネイルプリント装置1を持って行かなくても、複数のネイルデザインDを見せて相談することができる。
また、爪部Tに印刷する前に紙等の印刷媒体に試刷りを行ってネイルデザインDが似合うかどうか等の判断をすることができる。このため、直接爪部Tに印刷する場合と異なり、選択したデザインが気に入らなかった場合等に除光液で拭き取とる手間も無く、手荒れ等を起こすおそれもない。
また、爪部Tに印刷する爪印刷モードでは合せ込み画像Ggを印刷するため、ユーザの爪領域Atの形状に合った画像を印刷することができる。
他方、試刷用紙8への試刷印刷モードでは合せ込み画像Ggを指爪画像Guに重畳した指爪重畳画像Gugを印刷する。このため、爪部TやネイルデザインD単体を印刷する場合と異なり、爪部Tに印刷した際の仕上がりイメージに近い画像を試刷用紙8に印刷することができ、実際に爪部Tに印刷する前に、選択したネイルデザインDの色や柄が自分の手指に合うか否かを適切に判断することができる。また、実際に紙等の印刷媒体に印刷するため、160〜200dpi程度の解像度である液晶パネル(LCD)等に表示させるよりもはるかに高く、実際の爪部Tへの印刷と同じ解像度(例えば600〜1200dpi程度)で、かつ実際に近い色の画像を評価・確認することができる。
また、爪印刷モードが選択されたときは、合せ込み画像Ggのうち、爪部Tの幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域の方が印刷部40による印刷の際の印刷ピッチが細かくなるように印刷部40の印刷態様を制御する。このため、幅方向の両端部が印刷部40から遠ざかる方向に湾曲している爪部Tに印刷を施す場合でも、端部までネイルデザインDに歪みが生じず、濃度も低下しない高精細な画像を印刷することができる。
また、試刷印刷モードが選択されたときには、指爪重畳画像Gugのうち、合せ込み画像Ggにおける爪部Tの幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引いて印刷するように印刷部40の印刷態様を制御する。このため、両端部の濃度が極端に濃くならず、ネイルデザインDを実際に爪部Tに印刷したものを上から見たのとほぼ同様の画像を試刷用紙8上に印刷することができる。
また、爪印刷モードが選択されたときは、印刷を施す部分にまず下地インク用の印刷ヘッド46bを用いて下地用インクによる印刷を行うように印刷部40の印刷態様を制御する。このため、地が透明である爪部Tに印刷する場合でも、色インク本来の鮮やかな色を発色させることができる。
また、試刷印刷モードが選択されたときには、色インク用の印刷ヘッド46aのみを用いて印刷するように印刷部40の印刷態様を制御する。白色の試刷用紙8を用いた場合には、普通の紙に印刷する場合と同様、下地用のインクを用いなくても色インク本来の色を発色させることができる。また、白抜きの部分には何も印刷しないことで白色を表現することができる。このような場合にまで下地用の白色インクを印刷することはインクの無駄であり好ましくない。この点、本実施形態のように試刷印刷モードのときは下地用インクを用いないとすることにより、インクの無駄を省くことができる。
また、本実施形態では、試刷用紙8を平坦な状態で保持するとともに、試刷印刷モードによる印刷の際に、試刷印刷モードによる印刷時における印刷部40と試刷用紙8の表面との間の距離が、爪印刷モードによる印刷時における印刷部40と爪部Tの表面との間の距離とほぼ等しくなる位置で、試刷用紙8を保持する試刷用紙保持部材6を備えている。試刷用紙8をこのような試刷用紙保持部材6に保持した状態で印刷を行うことにより、試刷用紙8の種類や材質を問わず、試刷用紙8の撚れや歪み等を抑えて高精細な印刷を行うことができる。また、爪部Tに印刷する場合と同様の条件で試刷用紙8に対する印刷を行うことができるため、試刷用紙8への試刷印刷によって爪部Tに印刷した状態により近い仕上がりイメージを確認することができる。
また、ユーザが複数のネイルデザインDを選択した場合に、それら全てについて合せ込み画像Gg又は指爪重畳画像Gugを生成し、これらを表示部13の表示画面に表示させた上で、その中からユーザが選択したものだけを試刷用紙8に試刷りするようにしてもよく、この場合には、印刷対象を必要なものだけに絞り込むことができ、試刷用紙8を無駄にせずに済む。
また、図23や図24に示すように、複数種類のネイルデザインDを施した指爪画像を並べて1枚の試刷用紙8に印刷する場合には、各ネイルデザインDを1枚の試刷用紙8の中で見比べて選択することができる。
また、1枚の試刷用紙8に1種類のネイルデザインDを印刷する場合でも、印刷媒体が紙であるため、表示画面に表示させる場合と異なり、複数枚持ち歩くことができ、友人に見せたり、複数枚の試刷用紙8を並べて見比べることができる。
また、試刷用紙8の係止孔83を用いて試刷用紙8をファイルする場合には、ファイルした中から前回施したネイルデザインDと同じにならないように次回のネイルデザインDを選択したり、友人に見せることも容易である。また、コメント等が記載されていることから、記念アルバムとして用いることもできる。
また、試刷用紙8には、日時等の各種情報を印刷したり、手書きでメモしたりすることができるため、当該ネイルデザインDを印刷した日時やネイルデザインDを施して出かける場所、目的等をメモしておくことにより「備忘録」として活用することができ、後日ネイルデザインDの選択時に参考となる他、同じネイルデザインDを重複して選択すること等を避けることができる。
なお、本実施形態では、爪印刷モードで印刷するときは、合せ込み画像Ggのうち、爪部Tの幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域の方が印刷部40による印刷の際の印刷ピッチが細かくなるように印刷を行うとともに、印刷を施す部分にまず下地インク用の印刷ヘッド46bを用いて下地用インクによる印刷を行い、試刷印刷モードで印刷するときは、指爪重畳画像Gugのうち、合せ込み画像Ggにおける爪部Tの幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引くとともに、色インク用の印刷ヘッドのみを用いて印刷する場合を例としたが、爪印刷モード、試刷印刷モードにおける印刷態様はこれに限定されない。
これらのうちのいずれか一部のみを適用するものでもよいし、ここに挙げた以外の印刷態様を適用するものでもよい。
また、本実施形態では、試刷り用の印刷媒体として白色の試刷用紙8を用い、下地用インクとして白色インクを用いる場合を例として説明したが、試刷り用の印刷媒体、下地用インクの色は白色に限定されない。
下地用インクは白色インクが好ましいが、色インクを爪部Tに印刷した際にその発色を良好にするものであればよく、例えば淡いクリーム色等であってもよい。
試刷り用の印刷媒体、下地用インクのいずれかが白色でない場合には、両者の色が同じである部分について、試刷印刷モードにおいて下地用インクを用いずに印刷を行う。
また、本実施形態では、一方の手の4つの指(人差し指から小指)の爪部Taと他方の手の親指の爪部Tbとに同時に印刷が施される場合を例として説明したが、印刷指U1を1本ずつ印刷する場合や片手ずつ印刷を行う場合にも本発明を適用することが可能である。
また、一方の手の5つの指(親指から小指)の爪部Tに同時に印刷が施される構成としてもよい。
また、本実施形態では、印刷指挿入部20aに、人差し指から小指までの4つの指の位置決めを行うことが可能な第1の指位置決め部201と親指の位置決めを行うことが可能な第2の指位置決め部202とが印刷指の挿入方向Yにずらして配置されている場合を例としたが、印刷指挿入部20a内の指位置決め部の構成はこれに限定されない。例えば印刷指U1を1本ずつ印刷する場合や片手ずつ印刷を行う場合であれば、単に印刷指挿入部20a内に印刷指U1を載置する部分が設けられていればよく、2種類の指位置決め部を位置をずらして配置する必要はない。
また、本実施形態では、印刷指挿入部20a内に印刷指U1が挿入されたか否かを撮影部30により取得される印刷指挿入部20a内の画像から判断し、印刷指挿入部20a内に印刷指U1が挿入されたと判断されると、印刷指U1の指爪画像Guを撮影するようにしたが、印刷指U1の指爪画像Guを撮影するタイミングの判断手法はこれに限定されない。
例えば、爪印刷開始指示スイッチ釦121bから印刷開始指示が入力されると、印刷制御部514が、印刷開始指示が入力されてからの経過時間を計時し、所定時間(例えば10秒等)が経過すると印刷指U1の撮影を開始するようにしてもよい。
なお、このように印刷開始指示が入力されてから所定時間経過後に印刷を開始するように構成した場合でも、印刷指U1を1本ずつ印刷する場合や片手ずつ印刷を行う場合には、爪印刷開始指示スイッチ釦から印刷開始指示が入力されるとすぐに爪印刷処理が開始されるように制御する構成としてもよい。
また、本実施形態では、実際に爪部Tに印刷する前にシミュレーションとして試刷用紙8に試刷りする場合について説明したが、爪部TにネイルデザインDを印刷した後に、その実物を撮影部30により撮影して紙等の印刷媒体に印刷することもできる。これにより、気に入ったネイルプリントができたときに、これを記念に残しておくことができ、かつ、デザイン番号等を併せて記録しておけば、次回同じネイルデザインDを印刷しようとした場合に、簡易に検索することができる。
さらに、過去に印刷した印刷指U1の指爪画像(爪部TにネイルデザインDが施された印刷指U1の画像)を撮影して記憶させておき、その中から1又は複数の任意の画像を選択して紙等の印刷媒体に印刷することができるようにしてもよい。この場合、画像を縮小して複数の画像を1枚の印刷媒体に印刷してもよい。
その他、本発明が本実施形態に限定されず、適宜変更可能であることはいうまでもない。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得手段と、
前記指の爪部および試刷り用の印刷媒体に対して印刷をそれぞれ施す印刷手段と、
前記指爪画像取得手段により取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出手段と、
前記指の爪部に印刷するための爪印刷モードと前記試刷り用の印刷媒体に印刷するための試刷印刷モードのうちの一方の印刷モードを選択する印刷モード選択手段と、
この印刷モード選択手段によって前記爪印刷モードが選択されたときは、前記爪部の幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域の方が前記印刷手段による印刷の際の印刷ピッチが細かくなるように前記印刷手段の印刷態様を制御し、他方、前記印刷モード選択手段によって前記試刷印刷モードが選択されたときは、前記爪部の幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御する印刷制御手段と、
を備えていることを特徴とするネイルプリント装置。
<請求項2>
爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得手段と、
色インクを印刷する色インク用の印刷ヘッドと、下地用インクを印刷する下地インク用の印刷ヘッドとを備えている印刷手段と、
前記指爪画像取得手段により取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出手段と、
前記指の爪部に印刷するための爪印刷モードと前記試刷り用の印刷媒体に印刷するための試刷印刷モードのうちの一方の印刷モードを選択する印刷モード選択手段と、
この印刷モード選択手段によって前記爪印刷モードが選択されたときは、印刷を施す部分にまず前記下地インク用の印刷ヘッドを用いて下地用インクによる印刷を行うように前記印刷手段の印刷態様を制御し、前記印刷モード選択手段によって前記試刷印刷モードが選択されたときには、前記色インク用の印刷ヘッドのみを用いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御するする印刷制御手段と、
を備えていることを特徴とするネイルプリント装置。
<請求項3>
爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得手段と、
前記指の爪部又は試刷り用の印刷媒体に対して印刷を施す印刷手段と、
前記指爪画像取得手段により取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出手段と、
前記爪部に印刷すべきネイルデザインを前記爪領域抽出手段により抽出された前記爪領域に合せ込むことにより、前記ネイルデザインの元画像から前記爪領域の形状に沿った合せ込み画像を生成する合せ込み画像生成手段と、
前記指爪画像の前記爪領域の部分に、前記合せ込み画像生成手段により生成された前記合せ込み画像を重畳して指爪重畳画像を生成する指爪重畳画像生成手段と、
前記合せ込み画像生成手段により生成された前記合せ込み画像を前記印刷手段により前記指の爪部に印刷する爪印刷モード及び前記指爪重畳画像生成手段により生成された前記指爪重畳画像を前記印刷手段により前記試刷り用の印刷媒体に印刷する試刷印刷モードのうち、いずれかの印刷モードを選択設定可能な印刷モード選択手段と、
前記印刷モード選択手段によって選択された印刷モードに応じて印刷態様を切り替えて印刷を行うように前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、
を備えていることを特徴とするネイルプリント装置。
<請求項4>
前記印刷制御手段は、
前記印刷モード選択手段によって前記爪印刷モードが選択されたときは、前記合せ込み画像のうち、前記爪部の幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域の方が前記印刷手段による印刷の際の印刷ピッチが細かくなるように前記印刷手段の印刷態様を制御し、
前記印刷モード選択手段によって前記試刷印刷モードが選択されたときには、前記指爪重畳画像のうち、前記合せ込み画像における前記爪部の幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御するものである
ことを特徴とする請求項3に記載のネイルプリント装置。
<請求項5>
前記印刷手段は、色インクを印刷する色インク用の印刷ヘッドと、下地用インクを印刷する下地インク用の印刷ヘッドとを備え、
前記印刷制御手段は、
前記印刷モード選択手段によって前記爪印刷モードが選択されたときは、印刷を施す部分にまず前記下地インク用の印刷ヘッドを用いて下地用インクによる印刷を行うように前記印刷手段の印刷態様を制御し、
前記印刷モード選択手段によって前記試刷印刷モードが選択されたときには、前記色インク用の印刷ヘッドのみを用いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御するものである
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のネイルプリント装置。
<請求項6>
前記試刷り用の印刷媒体を平坦な状態で保持するとともに、前記試刷印刷モードによる印刷の際に、前記試刷印刷モードによる印刷時における前記印刷手段と前記試刷り用の印刷媒体の表面との間の距離が、前記爪印刷モードによる印刷時における前記印刷手段と前記爪部の表面との間の距離とほぼ等しくなる位置で、前記試刷り用の印刷媒体を保持する印刷媒体保持手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
<請求項7>
指の爪部又は試刷り用の印刷媒体に対して印刷を施す印刷手段を備えるネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得ステップと、
前記指の爪部および前記試刷り用の印刷媒体に対して印刷をそれぞれ施す印刷ステップと、
前記指爪画像取得ステップにおいて取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出ステップと、
前記指の爪部に印刷するための爪印刷モードと前記試刷り用の印刷媒体に印刷するための試刷印刷モードのうちの一方の印刷モードを選択する印刷モード選択ステップと、
を含み、
この印刷モード選択ステップにおいて前記爪印刷モードが選択されたときは、前記爪部の幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域の方が前記印刷手段による印刷の際の印刷ピッチが細かくなるように前記印刷手段の印刷態様を制御し、他方、前記印刷モード選択ステップにおいて前記試刷印刷モードが選択されたときは、前記爪部の幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御することを特徴とする印刷制御方法。
<請求項8>
指の爪部又は試刷り用の印刷媒体に対して印刷を施す印刷手段を備えるネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得ステップと、
色インクを印刷する色インク用の印刷ヘッドと、下地用インクを印刷する下地インク用の印刷ヘッドとを備えている前記印刷手段により印刷を施す印刷ステップと、
前記指爪画像取得ステップにおいて取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出ステップと、
前記指の爪部に印刷するための爪印刷モードと前記試刷り用の印刷媒体に印刷するための試刷印刷モードのうちの一方の印刷モードを選択する印刷モード選択ステップと、
を含み、
この印刷モード選択ステップにおいて前記爪印刷モードが選択されたときは、印刷を施す部分にまず前記下地インク用の印刷ヘッドを用いて下地用インクによる印刷を行うように前記印刷手段の印刷態様を制御し、前記印刷モード選択ステップにおいて前記試刷印刷モードが選択されたときには、前記色インク用の印刷ヘッドのみを用いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御することを特徴とする印刷制御方法。
<請求項9>
指の爪部又は試刷り用の印刷媒体に対して印刷を施す印刷手段を備えるネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得ステップと、
前記指爪画像取得手段ステップにおいて取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出ステップと、
前記爪部に印刷すべきネイルデザインを前記爪領域抽出手段により抽出された前記爪領域に合せ込むことにより、前記ネイルデザインの元画像から前記爪領域の形状に沿った合せ込み画像を生成する合せ込み画像生成ステップと、
前記指爪画像の前記爪領域の部分に、前記合せ込み画像生成手段ステップにおいて生成された前記合せ込み画像を重畳して指爪重畳画像を生成する指爪重畳画像生成ステップと、
前記合せ込み画像生成ステップにおいて生成された前記合せ込み画像を前記印刷手段により前記指の爪部に印刷する爪印刷モード及び前記指爪重畳画像生成ステップにおいて生成された前記指爪重畳画像を前記印刷手段により前記試刷り用の印刷媒体に印刷する試刷印刷モードのうち、いずれかの印刷モードを選択設定可能な印刷モード選択ステップと、
前記印刷モード選択ステップにおいて選択された印刷モードに応じて印刷態様を切り替えて印刷を行うように前記印刷手段を制御する印刷制御ステップと、
を備えていることを特徴とする印刷制御方法。
1 ネイルプリント装置
6 試刷用紙保持部材
8 試刷用紙
12 操作部
20a 印刷指挿入部
20b 非印刷指挿入部
20c 掴み部(隔壁)
20 印刷指固定部
30 撮影部
32 カメラ
40 印刷部
46 印刷ヘッド
50 制御部
61 保持部本体
62 カバー部材
81 ネイルデザイン印刷エリア
82 手書きメモエリア
121a 電源スイッチ釦
121b 爪印刷開始指示スイッチ釦
121c 試刷印刷開始指示スイッチ釦
At 爪領域
D ネイルデザイン
Gu 指爪画像
Gg 合せ込み画像
Gug 指爪重畳画像
T 爪部
U1 印刷指
U2 非印刷指
本発明は、ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法に関するものである。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ネイルデザインを爪部に印刷可能であるとともに、爪部に印刷した場合の仕上がりを確認可能な試刷りを行うことができるネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のネイルプリント装置は、
印刷対象面に印刷を施すネイルプリント装置において、
印刷モードに応じて、前記印刷対象面にインクを塗布する印刷ヘッドを有する印刷部と、
前記印刷部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記印刷モードを爪印刷モード又は試刷印刷モードに設定し、
前記爪印刷モードにおいて、前記制御部は、爪部の表面を前記印刷対象面とし、前記爪部の表面は前記幅方向に沿って中央部が両端側より盛り上がった湾曲形状を有し、前記爪部の表面に印刷するための爪印刷用画像データを前記爪部の表面の湾曲形状に対応して形成し、
前記試刷印刷モードにおいて、前記制御部は、平面状の印刷媒体の表面を前記印刷対象面とし、前記爪印刷用画像データに対して、前記爪部の表面の湾曲形状に対応して、間引き補正を行うことを特徴としている。
また、請求項12に記載のネイルプリント装置は、
印刷対象面に印刷を施すネイルプリント装置において、
印刷モードに応じて、前記印刷対象物の印刷対象面にインクを塗布する印刷ヘッドを有する印刷部と、
爪部を有する指、又は、平面状の表面を有する印刷媒体が挿入される印刷指挿入部と、
前記印刷指挿入部に挿入された前記指の前記爪部と前記指の一部を含む指爪画像を撮影する撮影部と、
制御部と、
を備え、
前記印刷指挿入部は、挿入された前記指の前記爪部の幅方向が前記印刷ヘッドの移動方向に沿った方向となるように構成され、前記爪部の表面は前記幅方向に沿って中央部が両端側より盛り上がった湾曲形状を有し、
前記制御部は、
前記撮影部が撮影した前記指爪画像を取得する指爪画像取得部と、
前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出部と、
前記爪部に印刷すべきネイルデザインを前記爪領域に合せ込むことにより、前記爪領域の形状と前記爪部の湾曲形状に対応した合せ込み画像を生成する合せ込み画像生成部と、
前記指爪画像の前記爪領域の部分に前記合せ込み画像を重畳した指爪重畳画像を生成する指爪重畳画像生成部と、
を有し、
前記制御部は、前記印刷モードを、爪印刷モード又は試刷印刷モードに設定し、
前記爪印刷モードでは、前記爪部の表面を前記印刷対象面として、
前記試刷印刷モードにおいて、前記制御部は、前記印刷媒体の表面を前記印刷対象面とし、前記指爪重畳画像における前記合せ込み画像に対して、前記爪部の湾曲形状に対応して、間引き補正を行うことを特徴としている。
また、請求項14に記載のネイルプリント装置の印刷制御方法は、
印刷対象物の印刷対象面に印刷を施すネイルプリント装置の印刷制御方法において、
印刷モードを、爪印刷モード又は試刷印刷モードに設定し、
前記印刷モードに応じて、前記印刷対象面に複数のインクドットを形成して、前記印刷対象面に前記インクを塗布し、
前記爪印刷モードにおいて、爪部の表面を前記印刷対象面とし、前記爪部の表面は前記幅方向に沿って中央部が両端側より盛り上がった湾曲形状を有し、前記爪部の表面に印刷するための爪印刷用画像データを前記爪部の表面の湾曲形状に対応して形成し、
前記試刷印刷モードにおいて、平面状の印刷媒体の表面を前記印刷対象面とし、前記爪印刷用画像データに対して、前記爪部の表面の湾曲形状に対応して、間引き補正を行うことを特徴としている。
また、請求項18に記載のネイルプリント装置の印刷制御方法は、
印刷対象面に印刷を施すネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
印刷モードを、爪印刷モード又は試刷印刷モードに設定し、
前記印刷モードに応じて、印刷ヘッドにより前記印刷対象面にインクを塗布し、
前記爪印刷モードでは、
指の爪部の表面を前記印刷対象面に設定し、前記爪部の表面は幅方向に沿って中央部が両端側より盛り上がった湾曲形状を有し、
前記爪部を含む指を撮影して、前記爪部と前記指の一部を含む指爪画像を取得し、
前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出し、
前記爪部に印刷すべきネイルデザインを前記爪領域に合せ込んで、前記爪領域の形状と前記爪部の表面の湾曲形状に合わせた合せ込み画像を生成し、
印刷ヘッドを前記幅方向に沿って移動させながら、前記合わせ込み画像に応じて前記爪部の表面にインクを塗布し、
前記試刷印刷モードでは、
平面状の印刷媒体の表面を前記印刷対象面に設定し、
前記指爪画像の前記爪領域の部分に前記合せ込み画像を重畳した指爪重畳画像を生成し、
前記指爪重畳画像における前記合せ込み画像に対して、前記爪部の表面の湾曲形状前記爪部の表面の湾曲形状に応じて、間引き補正を行い、
前記合せ込み画像の間引き補正を行った後の前記指爪重畳画像に応じて、前記印刷媒体の表面に前記インクを塗布することを特徴としている。
また、ケース本体2にはネイルプリント装置1の装置本体10が収容されている。この装置本体10は、図2に示す印刷指固定手段を構成している印刷指固定部20、撮影手段を構成している撮影部30、印刷手段を構成している印刷部40及び制御手段を構成している制御装置50(図10参照)を備えている。これら印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40及び制御装置50は機枠11に設けられている。
なお、機枠11は下部機枠11a及び上部機枠11bによって構成されている。そして、下部機枠11aは箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置され、上部機枠11bは下部機枠11aの上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている。
また、図8は、本実施形態に係るネイルプリント装置1の正面側の断面図であり、図9は、ネイルプリント装置1の側断面図である。
図8及び図9に示すように、撮影部30は、機枠11の中の上部機枠11bに設けられている。
すなわち、上部機枠11bに設置された基板31の中央部下面には、ドライバーを内蔵した200万画素程度以上の画素を有するカメラ32が設置されている。また、基板31には、カメラ32を囲むように白色LED等の照明灯33が設置されている。撮影部30は、このカメラ32及び照明灯33を備えて構成されている。
この撮影部30は、照明灯33によって印刷指U1を照明し、カメラ32によってその印刷指U1を撮影し、その画像を取り込むためのものである。本実施形態において、撮影部30は、指(印刷指U1)を撮影して当該印刷指U1に対応する爪部Tの爪領域Atを含む指爪画像を取得する指爪画像取得手段として機能する。
この撮影部30は、後述する制御装置50の制御部51に接続され、該制御部51によって制御されるようになっている。
また、本実施形態では、撮影部30のカメラ32により印刷指挿入部20a内に挿入された印刷指U1や試刷用紙保持部材6を撮影するようになっており、制御部51は撮影部30によって撮影された画像から、印刷指挿入部20a内に印刷指U1や試刷用紙保持部材6が挿入されたか否かを判断する。
1 ネイルプリント装置
6 試刷用紙保持部材
8 試刷用紙
12 操作部
20a 印刷指挿入部
20b 非印刷指挿入部
20c 掴み部(隔壁)
20 印刷指固定部
30 撮影部
32 カメラ
40 印刷部
46 印刷ヘッド
50 制御装置
61 保持部本体
62 カバー部材
81 ネイルデザイン印刷エリア
82 手書きメモエリア
121a 電源スイッチ釦
121b 爪印刷開始指示スイッチ釦
121c 試刷印刷開始指示スイッチ釦
At 爪領域
D ネイルデザイン
Gu 指爪画像
Gg 合せ込み画像
Gug 指爪重畳画像
T 爪部
U1 印刷指
U2 非印刷指

Claims (9)

  1. 爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得手段と、
    前記指の爪部および試刷り用の印刷媒体に対して印刷をそれぞれ施す印刷手段と、
    前記指爪画像取得手段により取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出手段と、
    前記指の爪部に印刷するための爪印刷モードと前記試刷り用の印刷媒体に印刷するための試刷印刷モードのうちの一方の印刷モードを選択する印刷モード選択手段と、
    この印刷モード選択手段によって前記爪印刷モードが選択されたときは、前記爪部の幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域の方が前記印刷手段による印刷の際の印刷ピッチが細かくなるように前記印刷手段の印刷態様を制御し、他方、前記印刷モード選択手段によって前記試刷印刷モードが選択されたときは、前記爪部の幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御する印刷制御手段と、
    を備えていることを特徴とするネイルプリント装置。
  2. 爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得手段と、
    色インクを印刷する色インク用の印刷ヘッドと、下地用インクを印刷する下地インク用の印刷ヘッドとを備えている印刷手段と、
    前記指爪画像取得手段により取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出手段と、
    前記指の爪部に印刷するための爪印刷モードと前記試刷り用の印刷媒体に印刷するための試刷印刷モードのうちの一方の印刷モードを選択する印刷モード選択手段と、
    この印刷モード選択手段によって前記爪印刷モードが選択されたときは、印刷を施す部分にまず前記下地インク用の印刷ヘッドを用いて下地用インクによる印刷を行うように前記印刷手段の印刷態様を制御し、前記印刷モード選択手段によって前記試刷印刷モードが選択されたときには、前記色インク用の印刷ヘッドのみを用いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御するする印刷制御手段と、
    を備えていることを特徴とするネイルプリント装置。
  3. 爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得手段と、
    前記指の爪部又は試刷り用の印刷媒体に対して印刷を施す印刷手段と、
    前記指爪画像取得手段により取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出手段と、
    前記爪部に印刷すべきネイルデザインを前記爪領域抽出手段により抽出された前記爪領域に合せ込むことにより、前記ネイルデザインの元画像から前記爪領域の形状に沿った合せ込み画像を生成する合せ込み画像生成手段と、
    前記指爪画像の前記爪領域の部分に、前記合せ込み画像生成手段により生成された前記合せ込み画像を重畳して指爪重畳画像を生成する指爪重畳画像生成手段と、
    前記合せ込み画像生成手段により生成された前記合せ込み画像を前記印刷手段により前記指の爪部に印刷する爪印刷モード及び前記指爪重畳画像生成手段により生成された前記指爪重畳画像を前記印刷手段により前記試刷り用の印刷媒体に印刷する試刷印刷モードのうち、いずれかの印刷モードを選択設定可能な印刷モード選択手段と、
    前記印刷モード選択手段によって選択された印刷モードに応じて印刷態様を切り替えて印刷を行うように前記印刷手段を制御する印刷制御手段と、
    を備えていることを特徴とするネイルプリント装置。
  4. 前記印刷制御手段は、
    前記印刷モード選択手段によって前記爪印刷モードが選択されたときは、前記合せ込み画像のうち、前記爪部の幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域の方が前記印刷手段による印刷の際の印刷ピッチが細かくなるように前記印刷手段の印刷態様を制御し、
    前記印刷モード選択手段によって前記試刷印刷モードが選択されたときには、前記指爪重畳画像のうち、前記合せ込み画像における前記爪部の幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御するものである
    ことを特徴とする請求項3に記載のネイルプリント装置。
  5. 前記印刷手段は、色インクを印刷する色インク用の印刷ヘッドと、下地用インクを印刷する下地インク用の印刷ヘッドとを備え、
    前記印刷制御手段は、
    前記印刷モード選択手段によって前記爪印刷モードが選択されたときは、印刷を施す部分にまず前記下地インク用の印刷ヘッドを用いて下地用インクによる印刷を行うように前記印刷手段の印刷態様を制御し、
    前記印刷モード選択手段によって前記試刷印刷モードが選択されたときには、前記色インク用の印刷ヘッドのみを用いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御するものである
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のネイルプリント装置。
  6. 前記試刷り用の印刷媒体を平坦な状態で保持するとともに、前記試刷印刷モードによる印刷の際に、前記試刷印刷モードによる印刷時における前記印刷手段と前記試刷り用の印刷媒体の表面との間の距離が、前記爪印刷モードによる印刷時における前記印刷手段と前記爪部の表面との間の距離とほぼ等しくなる位置で、前記試刷り用の印刷媒体を保持する印刷媒体保持手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のネイルプリント装置。
  7. 指の爪部又は試刷り用の印刷媒体に対して印刷を施す印刷手段を備えるネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
    爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得ステップと、
    前記指の爪部および前記試刷り用の印刷媒体に対して印刷をそれぞれ施す印刷ステップと、
    前記指爪画像取得ステップにおいて取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出ステップと、
    前記指の爪部に印刷するための爪印刷モードと前記試刷り用の印刷媒体に印刷するための試刷印刷モードのうちの一方の印刷モードを選択する印刷モード選択ステップと、
    を含み、
    この印刷モード選択ステップにおいて前記爪印刷モードが選択されたときは、前記爪部の幅方向の中央部よりも幅方向の両端部に相当する領域の方が前記印刷手段による印刷の際の印刷ピッチが細かくなるように前記印刷手段の印刷態様を制御し、他方、前記印刷モード選択ステップにおいて前記試刷印刷モードが選択されたときは、前記爪部の幅方向の両端部に相当する領域において画素を間引いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御することを特徴とする印刷制御方法。
  8. 指の爪部又は試刷り用の印刷媒体に対して印刷を施す印刷手段を備えるネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
    爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得ステップと、
    色インクを印刷する色インク用の印刷ヘッドと、下地用インクを印刷する下地インク用の印刷ヘッドとを備えている前記印刷手段により印刷を施す印刷ステップと、
    前記指爪画像取得ステップにおいて取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出ステップと、
    前記指の爪部に印刷するための爪印刷モードと前記試刷り用の印刷媒体に印刷するための試刷印刷モードのうちの一方の印刷モードを選択する印刷モード選択ステップと、
    を含み、
    この印刷モード選択ステップにおいて前記爪印刷モードが選択されたときは、印刷を施す部分にまず前記下地インク用の印刷ヘッドを用いて下地用インクによる印刷を行うように前記印刷手段の印刷態様を制御し、前記印刷モード選択ステップにおいて前記試刷印刷モードが選択されたときには、前記色インク用の印刷ヘッドのみを用いて印刷するように前記印刷手段の印刷態様を制御することを特徴とする印刷制御方法。
  9. 指の爪部又は試刷り用の印刷媒体に対して印刷を施す印刷手段を備えるネイルプリント装置の印刷制御方法であって、
    爪部を含む指を撮影して指爪画像を取得する指爪画像取得ステップと、
    前記指爪画像取得手段ステップにおいて取得された前記指爪画像から前記爪部に対応する爪領域を抽出する爪領域抽出ステップと、
    前記爪部に印刷すべきネイルデザインを前記爪領域抽出手段により抽出された前記爪領域に合せ込むことにより、前記ネイルデザインの元画像から前記爪領域の形状に沿った合せ込み画像を生成する合せ込み画像生成ステップと、
    前記指爪画像の前記爪領域の部分に、前記合せ込み画像生成手段ステップにおいて生成された前記合せ込み画像を重畳して指爪重畳画像を生成する指爪重畳画像生成ステップと、
    前記合せ込み画像生成ステップにおいて生成された前記合せ込み画像を前記印刷手段により前記指の爪部に印刷する爪印刷モード及び前記指爪重畳画像生成ステップにおいて生成された前記指爪重畳画像を前記印刷手段により前記試刷り用の印刷媒体に印刷する試刷印刷モードのうち、いずれかの印刷モードを選択設定可能な印刷モード選択ステップと、
    前記印刷モード選択ステップにおいて選択された印刷モードに応じて印刷態様を切り替えて印刷を行うように前記印刷手段を制御する印刷制御ステップと、
    を備えていることを特徴とする印刷制御方法。
JP2011104021A 2011-05-09 2011-05-09 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法 Active JP5402980B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011104021A JP5402980B2 (ja) 2011-05-09 2011-05-09 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法
US13/464,202 US8814291B2 (en) 2011-05-09 2012-05-04 Nail printing device and printing control method thereof
CN201210139584.1A CN102774135B (zh) 2011-05-09 2012-05-08 指甲打印装置及其控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011104021A JP5402980B2 (ja) 2011-05-09 2011-05-09 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012232039A true JP2012232039A (ja) 2012-11-29
JP5402980B2 JP5402980B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=47119335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011104021A Active JP5402980B2 (ja) 2011-05-09 2011-05-09 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8814291B2 (ja)
JP (1) JP5402980B2 (ja)
CN (1) CN102774135B (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015047473A (ja) * 2013-09-05 2015-03-16 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷方法
JP2016187689A (ja) * 2016-08-09 2016-11-04 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷方法
EP3121020A2 (en) 2015-07-09 2017-01-25 Funai Electric Co., Ltd. Ejection device
JP2017512116A (ja) * 2015-02-10 2017-05-18 ビューティー プロモーションズ インコーポレイテッドBeauty promotions Inc. ユーザーカスタマイズ形ネイル装飾付着物の提供方法
JP2019017991A (ja) * 2017-07-18 2019-02-07 カシオ計算機株式会社 描画装置、描画方法及びプログラムを記録した記録媒体
JP2020055253A (ja) * 2018-10-04 2020-04-09 カシオ計算機株式会社 印刷装置及び印刷方法
WO2020255915A1 (ja) * 2019-06-17 2020-12-24 ジュネル株式会社 ネイルサイズ推定装置
JPWO2020110340A1 (ja) * 2018-11-30 2021-10-21 船井電機株式会社 プリンタ
JP2022062925A (ja) * 2020-10-09 2022-04-21 菊水電子工業株式会社 爪の採寸方法、ネイルシール製造方法、情報処理装置、ネイルシール製造システム、及びプログラム
JP7380774B2 (ja) 2017-07-18 2023-11-15 カシオ計算機株式会社 描画装置、描画方法及びプログラム
JP7505306B2 (ja) 2020-07-14 2024-06-25 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷方法及びプログラム

Families Citing this family (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5853909B2 (ja) * 2012-08-31 2016-02-09 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法
JP6186975B2 (ja) * 2012-09-06 2017-08-30 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法
JP2014158638A (ja) * 2013-02-21 2014-09-04 Casio Comput Co Ltd ネイルプリント装置
JP5915571B2 (ja) * 2013-03-14 2016-05-11 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷方法
JP6268771B2 (ja) * 2013-07-05 2018-01-31 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置、ネイルプリント装置の印刷方法及びプログラム
JP6127793B2 (ja) * 2013-07-18 2017-05-17 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷方法
FR3009519B1 (fr) * 2013-08-07 2015-10-30 Ozongle Systeme et procede d'impression pour appliquer un dessin sur au moins une surface d'ongle.
US9687059B2 (en) * 2013-08-23 2017-06-27 Preemadonna Inc. Nail decorating apparatus
US11265444B2 (en) * 2013-08-23 2022-03-01 Preemadonna Inc. Apparatus for applying coating to nails
JP6303413B2 (ja) * 2013-11-11 2018-04-04 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷方法
TW201541362A (zh) * 2014-02-19 2015-11-01 Nailsnaps Inc 產生客製化手指甲藝術之系統與方法
CN105286266B (zh) * 2014-06-26 2018-09-25 卡西欧计算机株式会社 描绘装置
JP2016010543A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 カシオ計算機株式会社 描画装置
JP6384150B2 (ja) * 2014-07-01 2018-09-05 カシオ計算機株式会社 描画装置、および描画装置の描画制御方法
CN105455388B (zh) * 2014-09-11 2019-06-18 卡西欧计算机株式会社 描绘装置以及描绘装置的描绘控制方法
JP6439342B2 (ja) * 2014-09-22 2018-12-19 カシオ計算機株式会社 爪情報検出装置、描画装置及び爪情報検出方法
JP6435749B2 (ja) * 2014-09-26 2018-12-12 カシオ計算機株式会社 ネイルデザイン表示制御装置、ネイルプリント装置、ネイルデザイン表示制御方法及びネイルデザイン表示制御プログラム
CN104382327A (zh) * 2014-12-03 2015-03-04 曹乃承 美甲装置和美甲、健康管理、信息推送方法
JP2016123432A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 カシオ計算機株式会社 描画装置及び描画装置の描画制御方法
CN104621953A (zh) * 2015-03-08 2015-05-20 刘晓英 指甲图案智能生成器
JP6428411B2 (ja) * 2015-03-18 2018-11-28 カシオ計算機株式会社 描画装置及び爪傾き検出方法
JP6428415B2 (ja) * 2015-03-20 2018-11-28 カシオ計算機株式会社 描画装置及び爪形状検出方法
CN204743005U (zh) * 2015-05-21 2015-11-11 吴宁 一种美甲彩绘机的小型化结构
JP6699100B2 (ja) * 2015-06-22 2020-05-27 カシオ計算機株式会社 描画装置
JP6582611B2 (ja) * 2015-06-25 2019-10-02 カシオ計算機株式会社 描画装置及び描画装置の描画方法
JP6582619B2 (ja) * 2015-06-30 2019-10-02 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の描画方法
EP3112173B1 (en) 2015-07-03 2020-10-28 Canon Production Printing Netherlands B.V. Method for printing an object with images
CN105058797A (zh) * 2015-08-20 2015-11-18 上海中医药大学附属岳阳中西医结合医院 一种3d打印美甲的方法
JP6589469B2 (ja) * 2015-09-04 2019-10-16 カシオ計算機株式会社 描画装置及び描画装置の描画方法
JP6493198B2 (ja) * 2015-12-22 2019-04-03 カシオ計算機株式会社 描画装置及び描画装置の描画方法
JP6790513B2 (ja) * 2016-07-05 2020-11-25 カシオ計算機株式会社 描画装置及び描画装置の描画方法
CA3050857A1 (en) * 2017-01-31 2018-08-09 Nailomatic Ltd. Automated nail polish application apparatus
EP3577034B1 (en) 2017-01-31 2023-08-02 Nailomatic Ltd. Brush integrated capsule with film-forming polymer for nail polishing
JP6769365B2 (ja) * 2017-03-21 2020-10-14 カシオ計算機株式会社 描画装置及び描画方法
CN107198335A (zh) * 2017-06-19 2017-09-26 浙江启昊科技有限公司 一种用于美甲机的打印步骤以及美甲方法
WO2019070886A1 (en) 2017-10-04 2019-04-11 Preemadonna Inc. SYSTEMS AND METHODS FOR ADAPTIVE NAILS PRINTING AND COLLABORATIVE BEAUTY PLATFORM HOSTING
CN110126480B (zh) * 2018-02-02 2022-07-15 赋之科技(深圳)有限公司 一种打印方法、打印装置、终端以及存储介质
CN109087366B (zh) * 2018-08-10 2021-01-12 广州杰赛科技股份有限公司 改善美甲喷绘效果方法、装置、设备及存储介质
WO2020176430A1 (en) * 2019-02-26 2020-09-03 Elementree Inc. Automatic nail polish application system and method
JP7484112B2 (ja) * 2019-09-20 2024-05-16 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷方法及びプログラム
KR20220106763A (ko) 2019-10-29 2022-07-29 네일프로, 인코포레이티드 자동화된 토탈 네일 케어 시스템, 장치 및 방법
CN111391513A (zh) * 2020-03-10 2020-07-10 义乌工商职业技术学院 一种溯源防伪印刷标识方法
JP7120269B2 (ja) * 2020-04-09 2022-08-17 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷システム、印刷制御方法及びプログラム
JP7188425B2 (ja) * 2020-09-18 2022-12-13 カシオ計算機株式会社 印刷装置及び爪姿勢確認方法
WO2022093467A1 (en) * 2020-10-27 2022-05-05 Marc Lemchen Methods for direct printing of orthodontic and dental appliances onto the teeth of a patient
GR20200100684A (el) * 2020-11-18 2022-06-08 Αθανασιος Δημητριου Κυριαζης Ψηφιακη συσκευη τοποθετησης ανω ή κατω ακρων για περιποιηση ή θεραπεια

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000194838A (ja) * 1998-12-25 2000-07-14 Atlus Co Ltd ネイルア―ト装置
JP2002165632A (ja) * 2000-11-30 2002-06-11 Matsushita Electric Works Ltd ネイルアートプリンター
JP2003534083A (ja) * 2000-05-26 2003-11-18 パール テクノロジー ホールディングス リミテッド ライアビリティ カンパニー インクジェットを使用した手指爪および足指爪の装飾
JP2003331355A (ja) * 2002-05-10 2003-11-21 Omron Corp アートシール自動販売方法とその装置、及びアートシールシート

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5309365A (en) * 1992-07-02 1994-05-03 Gerber Scientific Products, Inc. System for cutting artificial nail tips and for decorating the same or existing nails using automated cutting processes
US6336694B1 (en) * 1997-12-24 2002-01-08 Jit Ceremony Co., Ltd. Nail art method and device
US6328949B1 (en) * 1998-10-14 2001-12-11 Dino Tessarolo Nail covering system
US5931166A (en) * 1998-12-22 1999-08-03 Weber; Paul J. Fingernail decorating
US6035860A (en) * 1999-01-14 2000-03-14 Belquette Ltd. System and method for applying fingernail art
JP3070011B1 (ja) * 1999-06-15 2000-07-24 株式会社アトラス ネイルプリント方法及び装置
US6460958B2 (en) * 2000-02-29 2002-10-08 Minolta Co., Ltd. Three-dimensional object printing apparatus and method
KR100423032B1 (ko) * 2001-09-28 2004-03-16 디엔테크 주식회사 페인팅 지지구 이송장치와 이를 구비한 자판기용 아트 페인팅 장치
US6626183B1 (en) * 2001-12-28 2003-09-30 Cca Industries, Inc. Rub-on fingernail art
EP1535739A4 (en) * 2002-09-03 2009-07-22 Mastermind Co Ltd PRINTING SYSTEM USING AN INKJET PRINTER
TW200407090A (en) * 2002-11-01 2004-05-16 Charme Japan Co Ltd Nail painting method and apparatus thereof
JP4610341B2 (ja) * 2002-11-13 2011-01-12 ミック アメリカ インコーポレイテッド 非接触光学測定装置を用いて、カスタムフィットする人工爪を作成するシステム及び方法
JP2004216872A (ja) * 2002-12-27 2004-08-05 Plenty:Kk ネイルアート施術装置
US7210487B2 (en) * 2003-09-26 2007-05-01 Carsh Charlotte E Three dimensional nail stencils and method of use
CN100375954C (zh) * 2003-10-30 2008-03-19 罗春晖 电脑美甲图案制作法及所用的数码美甲机
JP5170491B2 (ja) * 2005-07-19 2013-03-27 キヤノンファインテック株式会社 インクジェット記録装置及び記録データ形成方法
CN2875814Y (zh) * 2005-08-22 2007-03-07 欧阳雪源 一种多用途的喷墨打印机
JP2008221496A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Mimaki Engineering Co Ltd 三次元プリンタ
CN201020931Y (zh) * 2007-04-30 2008-02-13 陈凤云 鲜花及指甲多功能彩绘机
CN101407137A (zh) * 2007-10-10 2009-04-15 金宝电子工业股份有限公司 指甲彩绘机
TWI331909B (en) * 2007-12-18 2010-10-21 Kinpo Elect Inc Printing device and method using the same
JP5033113B2 (ja) * 2008-11-28 2012-09-26 株式会社ミマキエンジニアリング 印刷データ生成装置、印刷データ生成方法、及び、印刷データ生成プログラム
US8746820B2 (en) * 2010-11-04 2014-06-10 Casio Computer Co., Ltd. Nail print apparatus and print controlling method
JP5348168B2 (ja) * 2010-12-10 2013-11-20 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置
JP5141756B2 (ja) * 2010-12-10 2013-02-13 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置
JP5494562B2 (ja) * 2011-04-28 2014-05-14 カシオ計算機株式会社 曲面印刷装置及び曲面印刷装置の印刷制御方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000194838A (ja) * 1998-12-25 2000-07-14 Atlus Co Ltd ネイルア―ト装置
JP2003534083A (ja) * 2000-05-26 2003-11-18 パール テクノロジー ホールディングス リミテッド ライアビリティ カンパニー インクジェットを使用した手指爪および足指爪の装飾
JP2002165632A (ja) * 2000-11-30 2002-06-11 Matsushita Electric Works Ltd ネイルアートプリンター
JP2003331355A (ja) * 2002-05-10 2003-11-21 Omron Corp アートシール自動販売方法とその装置、及びアートシールシート

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015047473A (ja) * 2013-09-05 2015-03-16 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷方法
JP2017512116A (ja) * 2015-02-10 2017-05-18 ビューティー プロモーションズ インコーポレイテッドBeauty promotions Inc. ユーザーカスタマイズ形ネイル装飾付着物の提供方法
EP3121020A2 (en) 2015-07-09 2017-01-25 Funai Electric Co., Ltd. Ejection device
US9789683B2 (en) 2015-07-09 2017-10-17 Funai Electric Co., Ltd. Ejection device
JP2016187689A (ja) * 2016-08-09 2016-11-04 カシオ計算機株式会社 ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷方法
JP7124477B2 (ja) 2017-07-18 2022-08-24 カシオ計算機株式会社 描画装置、描画方法及びプログラム
JP2019017991A (ja) * 2017-07-18 2019-02-07 カシオ計算機株式会社 描画装置、描画方法及びプログラムを記録した記録媒体
JP7400895B2 (ja) 2017-07-18 2023-12-19 カシオ計算機株式会社 描画装置
JP7380774B2 (ja) 2017-07-18 2023-11-15 カシオ計算機株式会社 描画装置、描画方法及びプログラム
US11517095B2 (en) 2018-10-04 2022-12-06 Casio Computer Co., Ltd. Printing device and printing method
JP2020055253A (ja) * 2018-10-04 2020-04-09 カシオ計算機株式会社 印刷装置及び印刷方法
JPWO2020110340A1 (ja) * 2018-11-30 2021-10-21 船井電機株式会社 プリンタ
JP7259865B2 (ja) 2018-11-30 2023-04-18 船井電機株式会社 プリンタ
WO2020255915A1 (ja) * 2019-06-17 2020-12-24 ジュネル株式会社 ネイルサイズ推定装置
JP7505306B2 (ja) 2020-07-14 2024-06-25 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷方法及びプログラム
JP2022062925A (ja) * 2020-10-09 2022-04-21 菊水電子工業株式会社 爪の採寸方法、ネイルシール製造方法、情報処理装置、ネイルシール製造システム、及びプログラム
JP7161512B2 (ja) 2020-10-09 2022-10-26 菊水電子工業株式会社 爪の採寸方法、ネイルシール製造方法、情報処理装置、ネイルシール製造システム、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN102774135A (zh) 2012-11-14
CN102774135B (zh) 2015-01-07
US20120287183A1 (en) 2012-11-15
JP5402980B2 (ja) 2014-01-29
US8814291B2 (en) 2014-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5402980B2 (ja) ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法
JP5141742B2 (ja) ネイルプリント装置及び印刷制御方法
JP5375894B2 (ja) ネイルプリント装置及び印刷制御方法
JP5853909B2 (ja) ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法
JP6268827B2 (ja) ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷方法
CN102774130B (zh) 具备对手指指甲实施印刷的印刷头的指甲印刷装置及印刷控制方法
CN103859764B (zh) 甲部打印装置及甲部打印装置的印刷方法
US20120113171A1 (en) Nail print apparatus and print controlling method
JP5267550B2 (ja) ネイルプリント装置および印刷制御方法
JP2014094127A (ja) ネイルプリント装置
CN111300998B (zh) 美甲打印装置及控制方法
CN103040227B (zh) 颜色修正印刷装置和印刷控制方法
JP5803096B2 (ja) ネイルプリント装置および印刷制御方法
JP5928264B2 (ja) ネイルプリント装置及び印刷制御方法
JP5435108B2 (ja) ネイルプリント装置及び印刷制御方法
JP2016028755A (ja) ネイルプリント装置及びネイルプリント装置の印刷制御方法
JP2013039169A (ja) ネイルプリント装置及び印刷制御方法
JP5267537B2 (ja) ネイルプリント装置および印刷制御方法
JP5834472B2 (ja) ネイルプリント装置及び印刷制御方法
JP2012125311A (ja) ネイルプリント装置および印刷制御方法
JP6119827B2 (ja) ネイルプリント装置及び印刷制御方法
JP2012095883A (ja) 指保持部材及びネイルプリント装置
JP2013039170A (ja) ネイルプリント装置及び印刷制御方法
JP2022050736A (ja) 印刷装置、印刷方法及びプログラム
JP2022051828A (ja) ネイルプリント装置、ネイルプリント装置の制御方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5402980

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150