JP5803096B2 - ネイルプリント装置および印刷制御方法 - Google Patents

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本発明は、ネイルプリント装置および印刷制御方法に関するものである。
従来、人の指の爪に文字や絵柄等のデザイン画像を印刷するネイルプリント装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ネイルプリント装置は、印刷しようとする爪を撮影手段で撮影して印刷対象となる爪領域を検出し、この検出された爪領域にユーザが選択したデザイン画像をインクジェット方式の印刷ヘッド等を用いて印刷するものである。
このような装置を用いれば、ネイルサロン等を利用することなく、簡易にネイルプリントを楽しむことができる。
特表2003−534083号公報
しかしながら、従来のネイルプリント装置のように、インクを人の爪の上面に直接に噴射して印刷する場合には、ユーザは印刷動作の間、指を動かさないように固定したまま待っていなければならず、負担が大きい。
また、インクジェット方式の印刷ヘッドを用いて印刷を行う場合、インクミストが爪の周辺に飛散することがあり、印刷の際に指にインクが付着して汚れてしまうおそれもある。
さらに、爪に直接印刷した場合には、印刷されたデザイン画像を他のものに変えたいと思った場合、除光液等を用いて印刷されている画像を消さなければならず、手間がかかる。このため、服装や気分に合わせて手軽にネイルプリントを変えておしゃれを楽しむことができないという問題もある。
また、爪を長く伸ばしておしゃれを楽しみたいとの要望もあるが、従来のネイルプリント装置のように、ユーザ自身の爪に印刷を施す場合には、長い爪に印刷を施したい場合に、自分自身の爪を長く伸ばさなければならない。
しかし、爪が伸びるまでには時間を要し、また、長く伸ばした爪で日常生活を送ることは不便も多く、イベント等の際にだけ長い爪でネイルプリントを気軽に楽しみたいとの要望もある。この点、爪に直接印刷を施すネイルプリント装置ではこのような要望に応えることができないとの問題があった。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、必要なときだけ簡易に長い爪でのネイルプリントを気軽に楽しむことのできるネイルプリント装置および印刷制御方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のネイルプリント装置は、
指の爪部に対応する爪領域画像を取得する爪領域画像取得手段と、
爪先形状を指定する爪先形状指定手段と、
前記爪領域画像取得手段により取得された爪部の長さ方向の寸法を測定する爪長さ測定手段と、
平面視における前記爪部の幅方向の見かけ寸法を測定する見かけ寸法測定手段と、
前記見かけ寸法測定手段によって測定された前記爪部の幅方向の見かけ寸法に対応する爪実寸幅を取得する爪実寸幅取得手段と、
前記爪実寸幅取得手段により取得された前記爪部の爪実寸幅に対応する爪幅付加画像を生成する爪幅付加画像生成手段と、
前記爪長さ測定手段により測定された前記爪部の長さ方向の寸法と前記爪先形状指定手段により指定された爪先形状とに基づいて爪先延長画像を生成する爪先延長画像生成手段と、
前記爪幅付加画像生成手段により生成された前記爪幅付加画像を前記爪領域画像の左右側部に合成するとともに、前記爪先延長画像生成手段により生成された前記爪先延長画像を前記爪領域画像取得手段により取得された前記爪領域画像の爪先部分に合成して、合成爪領域画像を生成する合成爪領域画像生成手段と、
前記合成爪領域画像生成手段により合成された前記合成爪領域画像の輪郭をネイルチップシート上に印刷させる印刷制御手段と、
を備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のネイルプリント装置において、
前記爪領域画像取得手段は、複数の指についてそれぞれ爪部に対応する爪領域画像を取得するものであり、
前記爪長さ測定手段は、前記各指ごとに前記爪部の長さ方向の寸法を測定し、
前記爪先延長画像生成手段は、前記各指ごとの前記爪部の長さ方向の寸法と前記爪先形状指定手段により指定された爪先形状とに基づいて前記各指ごとの爪先延長画像を生成し、
前記合成爪領域画像生成手段は、前記各指ごとの爪先延長画像を前記各指ごとの前記爪領域画像の爪先部分に合成して、前記各指ごとの合成爪領域画像を生成し、
前記印刷制御手段は、前記各指ごとの合成爪領域画像の輪郭をネイルチップシート上に印刷させることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載のネイルプリント装置において、
印刷しようとするデザイン画像を指定するデザイン指定手段をさらに備え、
前記印刷制御手段は、前記デザイン指定手段により指定されたデザイン画像と前記合成爪領域画像生成手段によって生成された前記合成爪領域画像の輪郭とをネイルチップシート上に印刷させるものであることを特徴としている。
また、請求項に記載の印刷制御方法は、
指の爪部に対応する爪領域画像を取得する爪領域画像取得ステップと、
爪先形状を指定する爪先形状指定ステップと、
前記爪領域画像取得ステップにより取得された爪部の長さ方向の寸法を測定する爪長さ測定ステップと、
平面視における前記爪部の幅方向の見かけ寸法を測定する見かけ寸法測定ステップと、
前記見かけ寸法測定ステップにおいて測定された前記爪部の幅方向の見かけ寸法に対応する爪実寸幅を取得する爪実寸幅取得ステップと、
前記爪実寸幅取得ステップにより取得された前記爪部の爪実寸幅に対応する爪幅付加画像を生成する爪幅付加画像生成ステップと、
前記爪長さ測定ステップにおいて測定された前記爪部の長さ方向の寸法と前記爪先形状指定ステップにおいて指定された爪先形状とに基づいて爪先延長画像を生成する爪先延長画像生成ステップと、
前記爪幅付加画像生成ステップにより生成された前記爪幅付加画像を前記爪領域画像の左右側部に合成するとともに、前記爪先延長画像生成ステップにおいて生成された前記爪先延長画像を前記爪領域画像取得ステップにより取得された前記爪領域画像の爪先部分に合成して、合成爪領域画像を生成する合成爪領域画像生成ステップと、
前記合成爪領域画像生成ステップにおいて合成された前記合成爪領域画像の輪郭をネイルチップシート上に印刷させる印刷制御ステップと、
を含んでいることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の印刷制御方法において、
印刷しようとするデザイン画像を指定するデザイン指定ステップをさらに備え、
前記印刷制御ステップは、前記デザイン指定ステップにより指定されたデザイン画像と前記合成爪領域画像生成ステップによって生成された前記合成爪領域画像の輪郭とをネイルチップシート上に印刷させるものであることを特徴としている。
本発明によれば、爪先形状指定手段により指定された爪先形状に対応する爪先延長画像と撮影等により取得されたユーザの爪領域画像の爪先部分とを合成して、合成爪領域画像を生成し、この合成された後の合成爪領域画像の輪郭(指定されたデザインを含むことも可能)をネイルチップシート上に印刷させることができる。このため、ユーザ自身の爪部よりも長いネイルチップを簡易に作成することができ、ユーザ自身の爪部上に、当該ユーザ自身の爪部よりも長いネイルチップを施すことができ、ネイルおしゃれを手軽に楽しむことができるという効果を奏する。
本発明に係るネイルプリント装置の一実施形態を概念的に示した斜視図で、蓋体を開いた状態を示している。 図1のネイルプリント装置の装置本体を概念的に示した斜視図である。 図2における装置本体を正面側から見た場合の断面図である。 図2における装置本体を右側から右側面側から見た場合の断面図である。 (A)は、対象指の爪部の見かけ寸法と爪長さを説明する説明図であり、(B)は、爪部の見かけ寸法と爪実寸幅との関係を示す説明図であり、(C)は、爪部の側部を示す右側面図である。 図1のネイルプリント装置を示したブロック図である。 ROMに格納されている爪実寸幅対応付けテーブルの一例を示す構成図である。 RAMに格納されている爪領域関連データの一例を示す構成図である。 (A)は、人差し指の爪領域画像、爪幅付加画像、合成爪領域画像を示す図であり、(B)は、親指の爪領域画像、爪幅付加画像、合成爪領域画像を示す図である。 (A)は、4本指用の指保持部材の側断面図であり、(B)は、4本指用の指保持部材の正面図であり、(C)は、親指用の指保持部材の側断面図であり、(D)は、親指用の指保持部材の正面図である。 (A)は、4本指用の指保持部材を裏返した状態の側断面図であり、(B)は、本実施形態のネイルチップシートの断面図であり、(C)は、ネイルチップシートに印刷後剥離層を剥離する状態を示す断面図であり、(D)は、切り離したネイルチップを指の爪上に貼り付けた状態を示す断面図である。 (A)は、爪部にネイルチップを貼り付ける様子を示す正面図であり、(B)は、爪部にネイルチップが貼り付けられた状態を示す正面図である。 ネイルチップ印刷制御処理の全体の流れを示すフローチャートである。 爪先選択処理のフローチャートである。 爪領域画像変形処理のフローチャートである。 印刷処理のフローチャートである。 表示部の爪先形状表示画面の一例を示す図である。 表示部の爪先形状選択画面の一例を示す図である。 表示部の爪先形状確認画面の一例を示す図である。 操作部と表示部のデザイン選択画面との一例を示す図である。 表示部の指挿入指示画面の一例を示す図である。 表示部の保持部材挿入指示画面の一例を示す図である。 図1のネイルプリント装置の印刷指固定部とその第1の指挿入部に挿入される4本指用の指保持部材とを示した側断面図である。 図1のネイルプリント装置の印刷指固定部の第1の指挿入部に4本指用の指保持部材が挿入された状態を示した側断面図である。 図1のネイルプリント装置の印刷指固定部の第1の指挿入部に親指用の指保持部材が挿入された状態を示した側断面図である。 表示部の保持部材取出指示画面の一例を示す図である。 表示部のシート載置指示画面の一例を示す図である。 表示部の保持部材再挿入指示画面の一例を示す図である。 図1のネイルプリント装置の指保持部材を裏返した状態を示した斜視図である。 図1のネイルプリント装置の印刷指固定部の第1の指挿入部にネイルチップシートが載置された4本指用の指保持部材が挿入された状態を示した側断面図である。 5本分の合成爪領域画像の輪郭線及びデザイン画像が印刷されたネイルチップシートを示した図である。 図31のネイルチップシートから切り離された5つの爪用のネイルチップを示した図である。 5本分の合成爪領域画像の輪郭線が印刷されたネイルチップシートを示した図である。 図1のネイルプリント装置の一変形例を概念的に示した斜視図である。 ネイルプリント装置の一変形例に設けられる表面領域画像取得手段を概念的に示した正面図である。 (A)は、人差し指の合成爪領域画像の一変形例を示す図であり、(B)は、親指の合成爪領域画像の一変形例を示す図である。 (A)は、人差し指の合成爪領域画像の一変形例を示す図であり、(B)は、親指の合成爪領域画像の一変形例を示す図である。
以下に、本発明に係るネイルプリント装置の一実施形態について、図1から図33を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態におけるネイルプリント装置の外観を示す斜視図であり、図2は、ネイルプリント装置の内部構成を示す斜視図である。
本実施形態においてネイルプリント装置1は指の爪部に貼り付けられるネイルチップ70(図31〜図33参照)を生成可能な装置であって、図1に示すように、ネイルプリント装置1は、ケース本体2、蓋体4の他、ネイルチップ70の生成に必要な情報の収集対象となる爪に対応する指(対象指U)が挿入される指挿入部である第1の指挿入部20a等を備えるプリント装置本体10、この第1の指挿入部20aに挿脱可能に構成された指保持部材6等を備えている。
ケース本体2及び蓋体4は、ケース本体2の上面後端部に設けたヒンジ3を介して、互いに連結されている。
上記ケース本体2は平面視で長円状に形成されている。このケース本体2の前側には開閉板2cが起倒可能に設けられている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面下端部に設けたヒンジ(図示せず)を介して、ケース本体2に連結されている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面を開閉するためのものである。このケース本体2の前面が開放された状態で、ネイルプリント装置1は使用される。また、ケース本体2の天板2fには後述する操作部25が設置されている。さらに、蓋体4の内面には表示部26が設置されている。
また、図2に示すように、ケース本体2にはネイルプリント装置1のプリント装置本体10が収容されている。このプリント装置本体10は、印刷指固定手段を構成している印刷指固定部20、撮影手段を構成している撮影部30、印刷手段を構成している印刷部40、制御手段を構成している制御装置50(図6参照)、操作部25及び表示部26を備えている。これらのうち印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40及び制御装置50は機枠11に設けられている。
なお、機枠11は下部機枠11a及び上部機枠11bから構成されている。そして、下部機枠11aは箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置されている。一方、上部機枠11bは下部機枠11aの上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている。
上記印刷指固定部20は、機枠11の中の下部機枠11aに設けられている。この印刷指固定部20は、下部機枠11aに設けられた第1の指挿入部20a、第2の指挿入部20b及び掴み部20cによって構成されている。
第1の指挿入部20aは、指の爪部に貼り付けるネイルチップ70(図31〜図33参照)の生成に必要な情報の収集対象となる爪部Tに対応する指(以下「対象指U」とする。図23等参照)を挿入するための指挿入部である。本実施形態では、対象指Uが後述する指保持部材6に保持された状態で第1の指挿入部20a内に挿入されるようになっている。
なお、以下では、爪部Tのうち、親指の爪部をT1、人差し指の爪部をT2、中指の爪部をT3、薬指の爪部をT4、小指の爪部をT5とする(図23等参照)が、単に「爪部T」としたときは、これらの爪部Tを総称するものとする。また、対象指Uのうち、親指をU1、人差し指をU2、中指をU3、薬指をU4、小指をU5とする(図8等参照)が、単に「対象指U」としたときは、これら対象指Uを総称するものとする。
また、第2の指挿入部20bは、対象指U以外の非対象指Nを挿入するための指挿入部である。
また、掴み部20cは、第1の指挿入部20aに挿入された対象指Uと、第2の指挿入部20bに挿入された非対象指Nとで挟持可能な部分である(図23から図25参照)。この掴み部20cは第1の指挿入部20aと第2の指挿入部20bとを仕切る隔壁21によって構成されている。
なお、上記第2の指挿入部20b及び上記掴み部20cを設けなくてもよいが、これらを設けることにより、第1の指挿入部20a内に挿入された指保持部材6及びこれに保持されている対象指Uをより安定させることができ、対象指Uを固定するために極めて有効である。
上記隔壁21の上面は平坦な指保持部材載置面を構成している。この指保持部材載置面は第1の指挿入部20aに挿入された指保持部材6を載置するためのものである。なお、この指保持部材載置面は、上記第2の指挿入部20b及び上記掴み部20cを設けない場合には、上記第1の指挿入部20aの床面によって構成されることになる。
この隔壁21の指保持部材挿入側端部には膨出部22が形成されている(図23から図25参照)。この膨出部22は、第1の指挿入部20aに指保持部材6を深く挿入し、第2の指挿入部20bに非対象指Nを深く挿入した際に、対象指U及び非対象指Nの付け根が当接する部分に形成されている。この膨出部22は、対象指Uと非対象指Nとで隔壁21(掴み部20c)を挟持する際に、対象指Uと非対象指Nとの付け根で包持されるものである。ここで「包持」とは、対象指Uと非対象指Nとの付け根が当接し、膨出部22を掴めることである。この膨出部22の包持によって、手首の左右の振れや上下の振れが抑制されて、手先を安定させることができる。
この膨出部22は、図23から図25に示すように、指保持部材6の挿入方向に沿った断面で見た場合(側面視で)、隔壁21の下面から下方に向けて膨出するように円形となっている。なお、膨出部22の形状は、断面円形に限定されることなく、断面楕円形,断面多角形等の非円形であってもよい。要は、対象指Uと非対象指Nとの付け根で包持される形状であればよい。
なお、膨出部22の大きさ、すなわち、隔壁21の厚み方向の厚みは、対象指Uと非対象指Nとの付け根が膨出部22に十分に当接するように、1〜2cm程度が好ましく、隔壁21の厚みは、指先の腹が隔壁21にしっかりと圧接できるように、膨出部22の厚みよりも0.5〜1cm程度小さいことが好ましい。
次に、撮影部30について説明する。この撮影部30は、図2から図4に示すように、機枠11の中の上部機枠11bに設けられている。
すなわち、上部機枠11bに設置された基板31の中央部下面には、ドライバーを内蔵した200万画素程度以上の画素を有するカメラ32が設置されている。また、基板31には、カメラ32を囲むように白色LED等の照明灯33が設置されている。本実施形態において、撮影部30は、このカメラ32及び照明灯33を含んで構成されている。
この撮影部30は、照明灯33によって対象指Uを照明し、カメラ32によってその対象指Uを撮影して、ネイルチップ70の生成に必要な情報である指の爪部Tに対応する爪領域画像を取得する爪領域画像取得手段である。
なお、本実施形態において、撮影部30のカメラ32は、第1の指挿入部20a内に挿入されている対象指Uを1本ずつ撮影するようになっている。カメラ32が1回の撮影において撮影可能な範囲は、対象指Uの指挿入方向(図5(A)におけるY方向)については、第1の指挿入部20a内に挿入され得る各種の対象指U(すなわち、親指U1〜小指U5)の爪部Tの長さ(図5(A)における爪長さH)をカバー可能な範囲となっている。また、対象指Uの幅方向(図5(A)におけるX方向)における撮影可能な範囲は、第1の指挿入部20a内に挿入され得る各種の対象指U(すなわち、親指U1〜小指U5)を真上方向から見た平面視における爪部Tの幅方向の見かけ寸法Wa(図5(A)、図5(B)参照)よりも大きくなっている。
この撮影部30は、後述する制御装置50の制御部51に接続され、該制御部51によって制御されるようになっている。
また、印刷部40は、撮影部30によって撮影された爪領域画像等に基づいて生成された後述の合成爪領域画像等を、ネイルチップ70を生成するためのネイルチップシート7(図11(B)等参照)に対して印刷する印刷手段であり、図2から図4に示すように、機枠11(主に上部機枠11b)に設けられている。
すなわち、上部機枠11bの両側板には2本のガイドロッド41が平行に架設されている。このガイドロッド41には、主キャリッジ42が摺動自在に設置されている。また、主キャリッジ42の前壁42aおよび後壁42bには2本のガイドロッド44が平行に架設されている。このガイドロッド44には、副キャリッジ45が摺動自在に設置されている。この副キャリッジ45の下面中央部に印刷ヘッド46が搭載されている。
本実施形態において、この印刷ヘッド46は、インクを微滴化し、被印字媒体に対し直接に吹き付けて印刷を行うインクジェット方式の印刷ヘッドである。なお、印刷ヘッド46の記録方式はインクジェット方式に限定されず、感熱印刷方式などの他の各種の印刷方式が採用可能である。
主キャリッジ42は動力伝達手段(図示せず)を介してモータ43に連結され、モータ43の正逆回転によって、ガイドロッド41に沿って左右方向に移動ように構成されている。また、副キャリッジ45は動力伝達手段(図示せず)を介してモータ47に連結され、モータ47の正逆回転によって、ガイドロッド44に沿って前後方向に移動するように構成されている。この主キャリッジ42及び副キャリッジ45の移動と、印刷ヘッド46からのインクの吐出とによって、指保持部材6のシート配置部65(図11(A)等参照)に載置されたネイルチップシート7への印刷が可能となる。
また、下部機枠11aには、印刷ヘッド46にインクを供給するためのインクカートリッジ48が設けられている。インクカートリッジ48は、図示しないインク供給管を介して印刷ヘッド46と接続されており、適宜印刷ヘッド46にインクを供給するようになっている。なお、印刷ヘッド46自体にインクカートリッジを搭載する構成としてもよい。
印刷部40は、これらガイドロッド41、主キャリッジ42、モータ43、ガイドロッド44、副キャリッジ45、印刷ヘッド46、モータ47及びインクカートリッジ48等を備えて構成されている。この印刷部40のモータ43、印刷ヘッド46、モータ47は、後述する制御装置50の制御部51に接続され、該制御部51によって制御されるようになっている。
操作部25は、ユーザが各種入力操作を行うための入力手段である。操作部25は、ケース本体2の天板2fに設けられており、本実施形態における操作部25には、電源キー25a、カメラキー25b、印刷キー25c、停止キー25d、文字入力キー25e、選択キー25f、カーソルキー25g及び決定キー25h等が設けられている(図20参照)。
ここで、文字入力キー25e、選択キー25f、カーソルキー25gは、爪先形状の選択や印刷すべきデザインの選択等に使用されるキーである。また、決定キー25hは、文字入力キー25e、選択キー25f、カーソルキー25gによって選択された爪先形状の確定やデザインの確定等をするためのキーである。電源キー25aは、ネイルプリント装置1の電源をON/OFFするためのキーである。カメラキー25bは、撮影部30による撮影を開始させるためのトリガとなるキーである。また、印刷キー25cは、印刷制御処理の開始のためのトリガとなるキーである。また、停止キー25dは、印刷制御処理を停止させる際に使用されるキーである。
本実施形態では、この操作部25と後述する爪先形状設定部510とにより、所望の爪先形状を指定する爪先形状指定手段が構成される。
また、操作部25と後述するデザイン設定部511とにより、ネイルチップシート7上に印刷しようとするデザイン画像を指定するデザイン指定手段が構成される。
なお、本実施形態では、ネイルプリント装置1のROM52(図6参照)等に複数の爪先形状(例えば図17から図19の表示部26に表示されている爪先形状)が記憶されており、ユーザが操作部25等を操作することにより所望の爪先形状が指定されると、この爪先形状と爪部の長さ方向の寸法(爪長さ)とに基づいて後述する爪先延長画像が生成される場合を例として説明する。ただし、複数の爪先形状の中から所望の爪先形状を選択できることは本発明の必須の要素ではなく、ネイルプリント装置1はユーザの爪部の長さ方向の寸法(爪長さ)に応じて適宜この爪長さよりも長くなるように爪先部分を延長して印刷用の画像を生成するようにしてもよい。この場合には、ROM52(図6参照)等に爪先形状が記憶されている必要はなく、また、爪先形状設定部510等からなる爪先形状指定手段を備える必要もない。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置1のROM52(図6参照)等にネイルチップシート7に印刷するデザイン画像(例えば図20の表示部26に表示されているデザイン画像a〜e)が記憶されており、ユーザが操作部25等を操作することにより所望のデザイン画像が指定されると、指定されたデザイン画像と後述する合成爪領域画像とが合成され、合成爪領域画像の輪郭を示す線とともにデザイン画像をもネイルチップシート7上に印刷される場合を例として説明する。ただし、デザイン画像を印刷することは本発明の必須の要素ではなく、ネイルプリント装置1は合成爪領域画像の輪郭を示す線のみをネイルチップシート7上に印刷するものであってもよい。この場合には、ROM52(図6参照)等にデザイン画像が記憶されている必要はなく、また、デザイン設定部511等からなるデザイン指定手段を備える必要もない。
表示部26は、例えば液晶パネル(液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display))等で構成され、印刷制御処理を行う際等に各種表示を行う表示手段である。なお、表示部26は液晶パネルで構成されるものに限定されず、例えば有機ELディスプレイ等であってもよい。
なお、表示部26の表面に、タッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、図示しないスタイラスペンや指先等により表示部26の表面をタッチすることによっても各種の入力を行うことができるように構成され、表示部26も操作部25と同様の機能を備える。
本実施形態において、表示部26は、例えば、選択可能な爪先形状を表示させる爪先形状表示画面(図20参照)、ユーザに爪先形状の選択を促す爪先形状選択画面(図18参照)、ユーザが選択した爪先形状の欄を反転表示させてユーザに爪先形状の確認を求める爪先形状確認画面(図19参照)、ユーザにデザインの選択を促すデザイン選択画面(図20参照)、選択されたデザインをユーザの手指に重畳したデザイン合成画像を表示してユーザに確認を求めるデザイン確認画面等の他、各種の指示画面(図21、図22、図26から図28)等を表示するようになっている。
なお、本実施形態では、選択可能な爪先形状として、「ポイント」「オーバル」「ラウンド」「スクエア・オフ」「スクエア」の5種類(図17等の表示画面に表示されている爪先形状参照)の画像のデータが予めROM52等に記憶されており、ユーザは、操作部25やタッチパネルが構成された表示部26の画面を操作することにより複数の爪先形状の中から所望の形状を選択することができる。
また、本実施形態では、選択可能なデザイン画像として、デザイン画像a〜eの5種類(図20の表示部26に表示されているデザイン画像a〜e参照)の画像のデータが予めROM52等に記憶されており、ユーザは、操作部25やタッチパネルが構成された表示部26の画面を操作することにより複数のデザイン画像の中から所望のデザインを選択することができる。
また、制御装置50は上部機枠11bに設けられている。この制御装置50は、基板31に設置されており、図6に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)等によって構成されている制御部51、記憶手段としてのROM(Read Only Memory)52及びRAM53(Random Access Memory)等を備えるコンピュータである。なお、記憶手段は、制御装置50内のROM52、RAM53に限定されず、他に記憶手段が設けられていてもよい。
この制御部51は、機能的に見た場合、爪先形状設定部510、デザイン設定部511、見かけ寸法測定部512、爪実寸幅取得部513、爪幅付加画像生成部514、爪長さ測定部515a、爪先延長画像生成部515b、合成爪領域画像生成部516、印刷制御部517、表示制御部518等を備えている。これら爪先形状設定部510、デザイン設定部511、見かけ寸法測定部512、爪実寸幅取得部513、爪幅付加画像生成部514、爪長さ測定部515a、爪先延長画像生成部515b、合成爪領域画像生成部516、印刷制御部517、表示制御部518等としての機能は、CPUとROM52に記憶されたプログラムとの共働によって実現される。
爪先形状設定部510は、作成するネイルチップ70の爪先形状を設定するものであり、爪先形状設定部510は、前述の操作部25等とともに、爪先形状を指定する爪先形状指定手段を構成している。
爪先形状設定部510は、この爪先形状指定手段により指定された爪先形状をRAM53等の記憶手段に記憶させるようになっている。
デザイン設定部511は、ネイルチップ70に印刷すべき文字又は絵柄等(ネイル画像を含む)の一つ、又はこれらの組み合わせからなるデザイン(以下単に「デザイン」という。)を割り当て設定するものであり、デザイン設定部511は、前述の操作部25等とともに、印刷しようとするデザイン画像を指定するデザイン指定手段を構成している。
デザイン設定部511は、このデザイン指定手段により指定されたデザイン画像をRAM53等の記憶手段に記憶させるようになっている。
見かけ寸法測定部512は、各指(対象指U)ごとに、平面視における爪部Tの幅方向Xの見かけ寸法Waを測定する見かけ寸法測定手段である。
本実施形態において、見かけ寸法測定部512は、爪領域画像取得手段である撮影部30により取得された複数の対象指Uごとの爪領域画像に基づいて、各爪部Tの幅方向Xの見かけ上の長さ寸法(以下「見かけ寸法Wa」という。図5(A)参照)を測定する。なお、見かけ寸法測定部512は、爪部Tの幅方向Xの見かけ寸法Waを測定可能なものであればよく、見かけ寸法Waを測定する手法はここに例示したものに限定されない。
見かけ寸法測定部512は、測定された爪部Tの見かけ寸法Waを各対象指UごとにRAM53等の記憶手段に爪領域関連データ531(図8参照)の「爪幅見かけ寸法」として記憶させるようになっている。
爪実寸幅取得部513は、見かけ寸法測定部512によって測定された爪部Tの幅方向Xの見かけ寸法Waに対応する爪実寸幅Wb(図5(B)参照)を取得する爪実寸幅取得手段である。
本実施形態では、例えば、各対象指Uごとに見かけ寸法Waと爪実寸幅と規定の爪長さとを対応付けた爪実寸幅対応付けテーブル521(図7参照)がROM52等に記憶されており、爪実寸幅取得部513は、見かけ寸法測定部512によって爪部Tの見かけ寸法Waが測定されると、爪実寸幅対応付けテーブル521を参照して、当該見かけ寸法Waに対応する爪実寸幅Wbを取得する。
爪実寸幅取得部513は、取得した爪部Tの爪実寸幅を各対象指UごとにRAM53等の記憶手段に爪領域関連データ531(図8参照)の「爪実寸幅」として記憶させるようになっている。
なお、本実施形態では、爪実寸幅対応付けテーブル521において、同じ見かけ寸法Waであっても爪長さに応じて異なる爪実寸幅Wbが対応付けられており、爪実寸幅取得部513は、爪長さをも考慮しつつ爪実寸幅Wbを得るようになっている。なお、爪実寸幅Wbを取得する際に爪長さをも考慮することは必須ではなく、爪長さを考慮せず見かけ寸法Waとの対応付けのみによって爪実寸幅Wbを取得するようになっていてもよい。この場合には、爪実寸幅対応付けテーブル521には見かけ寸法Waと爪実寸幅Wbとの対応付けのみが規定される。
ここで爪実寸幅Wbとは、実際の爪部Tの形状を考慮した爪部Tの幅寸法である。図5(B)に示すように、爪部Tは、幅方向Xの中央部分近傍が盛り上がった湾曲形状をしているため、この湾曲形状を考慮した値である爪実寸幅Wbは、爪部Tを真上方向から見た場合の平面視における爪部Tの幅方向Xの長さである見かけ寸法Waよりも大きな幅寸法となっている。なお、爪実寸幅対応付けテーブル521における爪長さは、予め見かけ寸法Waに対応付けられて設定されている規定値である。
なお、爪実寸幅取得部513が爪実寸幅Wbを取得する手法はこれに限定されない。例えば、爪実寸幅対応付けテーブル521等を用いずに、見かけ寸法測定部512によって測定された爪部Tの見かけ寸法Waに一定の値を加算することによって爪実寸幅Wbを算出してもよい。この場合には、爪実寸幅対応付けテーブル521を備えない構成とすることができる。
爪幅付加画像生成部514は、爪実寸幅取得部513により取得されRAM53等の記憶手段に記憶された爪部Tの爪実寸幅Wb及び爪部Tの長さ寸法(爪長さH)の双方に対応する爪幅付加画像Bを生成する爪幅付加画像生成手段である。
具体的には、爪幅付加画像生成部514は、例えば爪実寸幅Wbと見かけ寸法Waとの差分値を算出し、この差分値を2等分して爪幅付加画像Bの幅寸法とする。そしてこの幅寸法を幅方向の寸法とし爪部Tの長さ寸法(爪長さH)を長さ方向の寸法とする左右一対の爪幅付加画像Bを生成する。
爪幅付加画像生成部514は、生成した爪幅付加画像Bを各対象指UごとにRAM53等の記憶手段に爪領域関連データ531(図8参照)の「爪幅付加画像」として記憶させるようになっている。
なお、爪幅付加画像Bを生成する際に爪部Tの長さ寸法(爪長さH)を考慮することは必須ではなく、爪幅付加画像生成部514は、爪部Tの爪実寸幅Wbのみに基づいて爪幅付加画像Bを生成してもよい。
また、本実施形態では、撮影部30によりユーザの対象指Uを撮影することによって取得された爪領域画像から爪長さ測定部515aにより爪部Tの縦方向Y(図5(A)参照)の長さ寸法(図5(A)の「爪長さH」)を測定して、これを爪領域関連データ531としてRAM53等の記憶手段に記憶させておき、爪幅付加画像生成部514は、爪幅付加画像Bを生成する際に、RAM53等に記憶されている爪領域関連データ531からこのユーザの爪部Tの爪長さHと爪部Tの爪実寸幅Wbとに対応する爪幅付加画像Bを生成するようになっているが、爪部Tの爪長さHは、ユーザの爪領域画像Aに基づいて測定されたものに限定されない。例えば、爪実寸幅対応付けテーブル521に爪実寸幅Wbの他、爪部Tの爪長さHについても規定値を見かけ寸法Waと対応付けて記憶させておき、爪幅付加画像生成部514は、この規定の爪長さHと爪実寸幅Wbとに基づいて爪幅付加画像Bを生成してもよい。
爪長さ測定部515aは、爪部Tの長さ方向(図5(A)における縦方向Y)の長さ寸法(図5(A)の「爪長さH」)を測定する爪長さ測定手段である。
本実施形態において、爪長さ測定部515aは、爪領域画像取得手段である撮影部30により取得された複数の対象指Uごとの爪領域画像に基づいて、各爪部Tの縦方向Yの爪長さHを測定する。なお、爪長さ測定部515aは、爪部Tの縦方向Yの爪長さHを測定可能なものであればよく、爪長さHを測定する手法はここに例示したものに限定されない。
爪長さ測定部515aは、測定された爪部Tの爪長さHを各対象指UごとにRAM53等の記憶手段に爪領域関連データ531(図8参照)の「爪長さ」として記憶させるようになっている。
爪先延長画像生成部515bは、爪長さ測定部515aにより測定された爪部Tの長さ方向の寸法(爪長さH)と爪先形状指定手段により指定された爪先形状とに基づいて爪先延長画像を生成する爪先延長画像生成手段である。
具体的には、爪先延長画像生成部515bは、例えばユーザの爪長さHよりも長く爪先部分を延長するものであって選択された爪先形状に沿った形状の爪先延長画像Cを生成する。
爪先延長画像生成部515bは、生成した爪先延長画像Cを各対象指UごとにRAM53等の記憶手段に爪領域関連データ531(図8参照)の「爪先延長画像」として記憶させるようになっている。
なお、爪幅付加画像Bを生成する際に爪先形状を考慮することは必須ではなく、爪先延長画像生成部515bは、爪部Tの爪長さHのみに基づいて、すなわち、ユーザの爪長さHに一定の長さ寸法を足し合わせた長さの爪先延長画像Cを生成してもよい。
合成爪領域画像生成部516は、爪幅付加画像生成部514によって生成された爪幅付加画像Bを爪領域画像Aの左右両側部に合成し、爪先延長画像生成部515bによって生成された爪先延長画像Cを爪領域画像Aの爪先部分に合成して合成爪領域画像Gを生成する合成爪領域画像生成手段である。
合成爪領域画像生成部516は、生成した合成爪領域画像Gを各対象指UごとにRAM53等の記憶手段に爪領域関連データ531(図8参照)の「合成爪領域画像」として記憶させるようになっている。
合成爪領域画像生成部516は、爪幅付加画像を撮影部30により取得された爪領域画像Aの左右側部に合成して、例えば図9(A)、図9(B)に示すような合成爪領域画像Gを生成する。
図9(A)は例えば人差し指U2の合成爪領域画像G2の一例であり、図9(B)は親指U1の合成爪領域画像G1の一例である。合成爪領域画像Gは、爪部Tの見かけ寸法Waに対応する爪領域画像Aと、当該爪領域画像Aの左右両側にそれぞれ付加された爪幅付加画像Bと、当該爪領域画像Aの爪先部分に付加された爪先延長画像Cとを合成した画像(すなわち、G=A+B+C)である。
印刷制御部517は、合成爪領域画像生成部516によって生成された各指ごとの合成爪領域画像Gの輪郭を、ネイルチップシート7上に印刷されたときに各指の合成爪領域画像Gが互いにある程度の間隔を空けて配置されるように印刷用のデータを生成し、印刷部40に出力して印刷部40の印刷動作を制御する印刷制御手段である。
また、本実施形態では、爪部Tに印刷するデザイン画像を選択することができるようになっており、印刷制御部517は、デザイン指定手段により指定されたデザイン画像と合成爪領域画像生成部516によって生成された合成爪領域画像Gの輪郭とをネイルチップシート上に印刷させるように印刷用のデータを生成するようになっている。
さらに、印刷制御部517は、例えば図31及び図33に示すように、ネイルチップシート上に印刷された輪郭線R1〜R5に沿ってネイルチップ70を切断するよう指示するコメントをこれら輪郭線R1〜R5やデザイン画像とともに印刷するように印刷用のデータを生成することが好ましい。
本実施形態では、印刷制御部517は、片手の親指から小指までの5本の指について1枚のネイルチップシート7上に印刷できるように各指の合成爪領域画像Gの配置を調整し、印刷用のデータを生成するようになっている(図31及び図33参照)。
なお、1枚のネイルチップシート7上に何本の指の合成爪領域画像Gを配置するかは、予め設定されていてもよいし、使用状況に応じてユーザが任意に設定できるようにしてもよい。例えば、親指を除く4本の指の合成爪領域画像Gのみが1枚のネイルチップシート7上に配置されるように印刷用のデータを生成してもよいし、両手の10本の指全てについて合成爪領域画像を生成した後に、当該10本分の合成爪領域画像Gが1枚のネイルチップシート7上に配置されるように印刷用のデータを生成してもよい。
表示制御部518は、表示手段としての表示部26に各種の表示を表示させる表示制御手段である。本実施形態では、表示制御部518は、前述のように爪先形状表示画面、爪先形状選択画面、爪先形状確認画面、デザイン選択画面、デザイン確認画面、各種の指示画面等を表示部26に表示させるようになっている。
なお、これらの各機能部の他、制御部51に、撮影部30により撮影された指爪画像に含まれている爪部Tの爪領域画像から爪部の輪郭を抽出する爪輪郭抽出手段としての爪輪郭抽出部を設けて、指爪画像から爪部Tの輪郭を抽出するようにしてもよい。
また、複数の対象指Uについて撮影部30により複数の対象指Uに対応する複数の指爪画像(爪部Tについての爪領域画像を含む対象指Uの画像)が取得された場合に、各指爪画像から各指の種類を検出する指種類検出手段としての指種類検出部を制御部51に設けてもよい。この場合、指種類検出部は、例えば指爪画像の配置、長さ寸法や幅寸法等に基づいて各指爪画像の指種類を検出する。
また、記憶手段としてのROM52は、爪領域画像A(本実施形態では爪部Tの輪郭を示す線の画像)と爪幅付加画像Bとを合成して合成爪領域画像Gを生成するための合成爪領域画像生成プログラム、印刷用のデータを生成するための印刷用データ生成プログラム、印刷制御処理を行うための印刷制御処理プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置50によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
本実施形態においては、前述のように爪部Tの爪先形状として、「ポイント」「オーバル」「ラウンド」「スクエア・オフ」「スクエア」の5種類が選択できるようになっており、ROM52にはこれら爪先形状に対応するデータが記憶されている。
また、本実施形態では、爪部Tに貼付するネイルチップ70に印刷可能なデザイン画像として、デザイン画像a〜eが選択できるようになっており、ROM52にはこれらデザイン画像a〜eに対応するデータが記憶されている。
また、ROM52には、例えば図7に示すような、各対象指Uごとに見かけ寸法Waと爪実寸幅と規定の爪長さとを対応付けた爪実寸幅対応付けテーブル521が記憶されている。本実施形態では、爪実寸幅対応付けテーブル521は、親指用、人差し指用、中指用、薬指用、小指用というように、指別にそれぞれ用意されている。なお、爪実寸幅対応付けテーブル521の形式はここに例示したものに限定されない。例えば、1つのテーブルに親指U1の見かけ寸法Waとして想定される最大幅から小指U5の見かけ寸法Waとして想定される最小幅までの対応付けを規定しておいてもよい。また、1つのテーブルの中に、親指U1に対応する見かけ寸法Waから小指U5に対応する見かけ寸法Waまでを規定しておいてもよい。また、前述のように、見かけ寸法Waのみから爪実寸幅Wbを取得する場合には、爪実寸幅対応付けテーブル521は見かけ寸法Waと爪実寸幅Wbとの対応付けのみで構成され、爪長さについては規定されていなくてもよい。
また、本実施形態において記憶手段であるRAM53は、各種データ等を記憶する記憶領域と、制御部51が各種処理を行う際にプログラム等を展開する作業領域(図示せず)とを備えている。
RAM53の記憶領域には、ユーザの爪領域関連データ531が記憶されている。
図8は、この爪領域関連データ531の一例を示したものである。なお、図8等における1〜5までの数字は、親指(U1)から小指(U5)までの指番号を示している。
図8に示すように、爪領域関連データ531は、例えば、撮影部30により爪領域画像Aが取得された複数の対象指U1〜U5について、それぞれ爪領域画像A(親指の爪領域画像A1〜小指の爪領域画像A5)、爪部Tの幅方向Xの見かけ寸法Wa(親指の見かけ寸法Wa1〜小指の見かけ寸法Wa1〜Wa5)、爪部の爪実寸幅Wb(親指の爪実寸幅Wb1〜小指の爪実寸幅Wb5)、爪部の爪長さH1〜H5(親指の爪長さH1〜小指の爪長さH5)、爪幅付加画像B(親指の爪幅付加画像B1〜小指の爪幅付加画像B5)、爪先延長画像C(親指の爪先延長画像C1〜小指の爪先延長画像C5)、合成爪領域画像G(親指の合成爪領域画像G1〜小指の合成爪領域画像G5、なお、合成爪領域画像Gは、爪領域画像A+爪幅付加画像B+爪先延長画像Cである)が、それぞれ指ごとに対応付けられて記憶されたものである。
また、RAM53の記憶領域には、ROM52に予め記憶されている選択可能な爪先形状の中から、操作部25からの入力情報に基づいて指定された爪先形状のデータが記憶されている。
さらに、RAM53の記憶領域には、ROM52に予め記憶されている印刷可能なデザインデータの中から、操作部25からの入力情報に基づいて各指に貼付するネイルチップ70に印刷すべきデザイン画像として指定されたデザイン画像のデータ(デザインデータ)が親指の合成爪領域画像G1〜小指の合成爪領域画像G5等と対応付けられて記憶されている。
なお、RAM53の記憶領域には、ROM53に記憶されたデザインデータから選択されたデザインデータのみならず、後に使用者によって付加された新たなデザインデータを記憶しておいてもよい。
次に、本実施形態における指保持部材6について、図1及び図10を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態において、第1の指挿入部20a内には、人差し指から小指までの4本の指を対象指U(U2〜U5)として保持する4本指用の指保持部材6aと、対象指Uとして親指(U1)を保持する親指用の指保持部材6bとが選択的に挿入可能となっている。なお、以下において、単に指保持部材6とするときは、4本指用の指保持部材6a及び親指用の指保持部材6bの双方を含むものとする。
図10(A)は、4本指用の指保持部材6aの側断面図であり、図10(B)は、4本指用の指保持部材6aを指の挿入方向から見た正面図である。また、図10(C)は、親指用の指保持部材6bの側断面図であり、図10(D)は、親指用の指保持部材6bを指の挿入方向から見た正面図である。
図1、図10(A)及び図10(B)に示すように、4本指用の指保持部材6aは4本指を保持可能な保持部材本体60を備えており、この保持部材本体60には、4本指用の指保持部材6aの指挿入側正面に開口する指保持部としての4つの指挿入孔61が設けられている。指挿入孔61の内部上面は、指挿入方向のほぼ中央部から開口側に向かって上方向に傾斜している。なお、指挿入孔61の形状や構造は図示例に限定されないが、指は指先から付け根にいくにしたがって厚みが大きくなるため、図示例のように指挿入孔61の内部上面に傾斜をつけた場合には対象指Uをスムーズに指挿入孔61の奥まで挿入することができ、好ましい。なお、指挿入孔61の内部上面に傾斜をつける代わりに、指挿入孔61の内部上面に指挿入方向の奥側よりも開口側の方が上下方向の厚みが厚くなるように段差を設けてもよい。
各指挿入孔61の間は指仕切部62となっており、各指挿入孔61に4本の対象指U(人差し指U2から小指U5)が挿入されたときに、各対象指Uの間に適度に隙間が開くようになっている。指仕切部62の厚みは特に限定されないが、対象指U同士が接近し過ぎていると各対象指Uの爪部の輪郭の認識がしにくくなることから、本実施形態のように、指仕切部62によって各対象指Uの間に適度の間隔が保たれるようにすることが好ましい。
4本指用の指保持部材6aの表面(対象指Uが挿入される際に上側(図10(A)及び図10(B)における上側)となる面)側であって指挿入方向の奥側には、各指挿入孔61に対応する位置に、各指挿入孔61に挿入された各対象指U(人差し指から小指)の爪部を露出させる爪部露出孔63が形成されている。
また、4本指用の指保持部材6aの裏面(対象指Uが挿入される際に下側(図10(A)及び図10(B)における下側)となる面)側であって指挿入方向の奥側には、後述するネイルチップシート7を載置するシート配置部65が形成されている。シート配置部65は、本実施形態におけるネイルプリント装置1で用いられるネイルチップシート7の厚みとほぼ同じ深さの切り欠き部である。シート配置部65の縦横の寸法は、ネイルチップシート7の縦横の寸法と同じかこれよりも多少大きくなっている。
図1、図10(C)及び図10(D)に示すように、親指用の指保持部材6bは親指を保持可能な保持部材本体60を備えており、この保持部材本体60には、親指用の指保持部材6bの指挿入側正面に開口する指保持部としての1つの指挿入孔61が設けられている。指挿入孔61の内部上面には、指挿入方向の奥側よりも開口側の方が上下方向の厚みが厚くなるように段差が設けられている。なお、指挿入孔61の形状や構造は図示例に限定されないが、指は指先から付け根にいくにしたがって厚みが大きくなるため、図示例のように指挿入孔61の内部上面に段差をつけて開口側の方が上下方向の厚みが厚くなるようにした場合には対象指U(親指U1)をスムーズに指挿入孔61の奥まで挿入することができ、好ましい。なお、4本指用の指保持部材6bの指挿入孔61と同様に、指挿入孔61の内部上面が指挿入方向のほぼ中央部から開口側に向かって上方向に傾斜するように構成してもよい。
親指用の指保持部材6bの表面(対象指Uが挿入される際に上側(図10(C)及び図10(D)における上側)となる面)側であって指挿入方向の奥側には、指挿入孔61に対応する位置に、指挿入孔61に挿入された対象指U(親指U1)の爪部を露出させる爪部露出孔63が形成されている。
また、親指用の指保持部材6bの裏面(対象指Uが挿入される際に下側(図10(C)及び図10(D)における下側)となる面)側であって指挿入方向の奥側には、後述するネイルチップシート7を載置するシート配置部65が形成されている。シート配置部65は、前記4本指用の指保持部材6aに設けられているシート配置部65と同様のものであるため、その説明を省略する。
図11(A)は、4本指用の指保持部材6aの表裏を裏返して、4本指用の指保持部材6aの裏面側に設けられているシート配置部65にネイルチップシート7を載置する様子を示した図である。図11(A)に示すように、シート配置部65にネイルチップシート7を載置すると、4本指用の指保持部材6aのシート配置部65側の面がほぼ面一となるようになっている。
また、図11(B)は、本実施形態において用いられるネイルチップシート7の構成を示した断面図である。図11(B)に示すように、ネイルチップシート7は、フィルム上のシートであり、インクが吐出され印刷が施される被印刷層71と、接着剤層72と、剥離層73とが順に重ね合わされて構成されている。
図11(C)に示すように、ネイルチップシート7上にインクが吐出されると、被印刷層71の上にネイル印刷層8が形成される。ネイルチップシート7は、印刷後、ユーザがネイルチップシート7上に印刷された爪部の輪郭を示す線に沿って切断することにより、それぞれ対応する指の爪部Tに沿う形状のシール状のネイルチップ70(図31等において、親指用のネイルチップ70a、人差し指用のネイルチップ70b、中指用のネイルチップ70c、薬指用のネイルチップ70d、小指用のネイルチップ70e)となる。ユーザは、例えば図11(C)に点線で示す部分を切断して各爪部Tごとのネイルチップ70とした後、各ネイルチップ70の剥離層73を剥がして接着剤層72を露出させ、それぞれ対応する爪部Tの上に貼り付ける。なお、図11(D)は、指の爪部Tの上にネイルチップ70が貼り付けられた状態を示したものである。
本実施形態では、図12(A)に示すように、ネイルチップ70は、爪領域画像Aに対応する本体部分701と、爪幅付加画像Bに対応する付加部分702とからなっている。
前述のように、人間の爪部Tは、平板形状ではなく、幅方向Xの中央部分近傍が盛り上がった湾曲形状をしており(図5(B)等参照)、爪部Tを真上方向から見た場合の見かけ寸法Waは、実際の爪部Tの爪領域の幅方向Xの実寸値(爪実寸幅Wb)よりも短くなっている(図5(B)参照)。このため、真上方向からの平面視に基づく見かけ寸法Waに基づいてネイルチップ70を生成すると、幅方向Xの長さが足りず、ネイルチップ70を爪部Tに貼り付けた際に爪部Tの両側部に隙間ができてしまう。
この点、図12(A)に示すように、本体部分701に付加部分702を付加して、見かけ寸法Waよりも大きな幅寸法である爪実寸幅Wbに対応したネイルチップ70を生成した場合には、図12(B)に示すように、ネイルチップ70を爪部Tに貼り付けたときに左右に隙間ができず、爪部Tの全域に亘ってきれいにネイルチップ70を貼り付けることができる。
次に、上記ネイルプリント装置1における印刷制御処理の流れを図13から図16のフローチャート及び図21から図33に基づいて説明する。
図13は、本実施形態における印刷制御処理の全体的な流れを示すフローチャートである。図13に示すように、ネイルチップの印刷制御処理の全体的な流れとしては、まず、ネイルプリント装置1の制御部51は、電源キー25a(図20参照)が操作されたか否かを判断し(ステップS1)、電源キー25aが操作されない場合(ステップS1;NO)には、ステップS1の判断を繰り返し、電源キー25aが操作されたと判断した場合(ステップS1;YES)には、印刷すべき爪先形状を選択する爪先形状選択処理(ステップS2、図14参照)が行われる。
そして、爪先形状選択処理が終了すると、制御部51はデザイン選択画面(図20参照)を表示部26に表示させる(ステップS3)。本実施形態では、選択可能なデザイン画像として、デザイン画像a〜eの5種類の画像のデータが予めROM52等に記憶されているので、図20の表示部26にデザイン画像a〜eが表示される。ユーザは、操作部25の操作またはタッチパネルが構成された表示部26の画面を直接のタッチ操作することにより複数のデザイン画像a〜eの中から所望のデザイン画像を選択することができる。
例えば、ユーザによりデザイン画像aが選択されると、制御部51は、図20の表示部26にデザイン画像aが選択された状態を示す識別表示(斜線で表示)を行う。その後、選択されたデザイン画像aを手指の画像に重畳したデザイン確認用の画面としてデザイン合成画像を表示部26に表示させる(ステップS4)。
制御部51は、デザインを確定させるタッチ操作又はキー等によるスイッチ操作が行われたか否かを判断し(ステップS5)、操作が行われていない場合(ステップS5;NO)には判断を繰り返す。そして、デザインを確定させる操作が行われたと判断した場合(ステップS5;YES)には、確定されたデザイン画像のデータをRAM53(図6参照)に記憶させる(ステップS6)。
なお、デザイン画像を印刷せず、合成爪領域画像Gの輪郭線Rのみを印刷する場合には、ステップS3からステップS6の処理を行わず、次のステップに進む。また、爪先形状を選択するための爪先形状選択処理(ステップS2)とデザインを選択するためのステップS3からステップS6の処理とはどちらが先に行われてもよく、本実施形態の処理順序に限定されない。
図14に爪先形状選択処理(図13のステップS2)のフローを示す。
図14に示すように、爪先形状選択処理を行う際には、まず、制御部51は爪先形状表示画面(図17)を表示部26に表示させる(ステップS11)。そして、ユーザに所望の爪先形状の選択を促す爪先形状選択画面(図18)を表示部26に表示させる(ステップS12)。操作部25と爪先形状設定部510とにより、複数の爪先形状の中から、任意の爪先形状が選択されると、選択された爪先形状の欄の表示を反転させてユーザに確認を求める爪先形状確認画像(図19)を表示部26に表示させる(ステップS13)。爪先形状が確定され、指定されると、指定された爪先形状がRAM53に記憶されて(ステップS14)、爪先形状選択処理が終了する。
次に、ネイルチップ70を作成したい対象指Uについて爪領域画像Aを取得し、これに爪幅付加画像Bを合成して合成爪領域画像Gを生成する爪領域画像変形処理を行う(ステップS7、図15参照)。
爪領域画像変形処理を行う場合には、まず、制御部51は、指保持部材6の指挿入孔61に指を挿入するように促す指挿入指示画面(図21参照)を表示部26に表示させる。なお、図21では、右手の4指を挿入する又は右手の親指を挿入するよう指示が表示されるようになっているが、指挿入指示画面の表示の内容はこれに限定されない。例えば、右手の4指について一連の処理が終了すると次に右手の親指を挿入するよう指示が表示され、右手の全指について処理が終了すると、同様に左手の指について挿入指示がなされるというように、順次指示が表示されるようになっていてもよい。
そして、制御部51は、指挿入孔61に指を挿入した状態で、指保持部材6を第1の指挿入部20aに挿入するように促すとともに、挿入後カメラ32のスイッチ(カメラキー25b)を操作するよう指示する保持部材挿入指示画面(図22参照)を表示部26に表示させる。
図23から図25に示すように、指保持部材6が第1の指挿入部20aに挿入されると、指保持部材6に保持されている対象指Uの爪部Tが爪部露出孔63から露出し、撮影部30の下方に位置して撮影可能な状態となる。
図15は、爪領域画像変形処理を示すフローチャートである。
指保持部材6に保持されている対象指Uの爪部Tが爪部露出孔63から露出し、撮影可能な状態となると、図15に示すように、これらの爪部Tについて、各対象指Uごとにそれぞれ撮影部30による爪領域画像A1〜A5の撮影が行われる(図15のステップS21)。
撮影部30により爪領域画像A1〜A5が撮影されると、当該爪領域画像A1〜A5が爪領域関連データとして各対象指U1〜U5ごとにRAM53の記憶領域に記憶される(ステップS22)。
全ての対象指U1〜U5について撮影部30による爪領域画像A1〜A5の撮影が終了すると、制御部51は、ユーザに指保持部材6を第1の指挿入部20aから抜き取るよう促す保持部材取出指示画面(図26参照)を表示部26に表示させる。
爪領域画像A1〜A5が取得されると、見かけ寸法測定部512は、この爪領域画像A1〜A5から爪部Tの幅方向の見かけ寸法Wa(Wa1〜Wa5)を測定する(ステップS23)。また、爪領域画像A1〜A5から爪部Tの爪長さH(H1〜H5)が爪長さ測定部515aにより測定される。見かけ寸法測定部512により測定された各指ごとの見かけ寸法Wa1〜Wa5及び爪長さ測定部515aにより測定された爪長さH(H1〜H5)は、爪領域関連データを構成するものとしてRAM53(図6参照)に記憶される(ステップS24)。
そして、各対象指U1〜U5ごとの爪領域画像A1〜A5について見かけ寸法Wa1〜Wa5が測定されると、爪実寸幅取得部513は、ROM52から爪実寸幅対応付けテーブル521(図7参照)を読み出して参照し、各対象指U1〜U5の爪部Tの見かけ寸法Wa1〜Wa5に対応する爪実寸幅Wb1〜Wb5を取得する(ステップS25)。例えば、人差し指U2について、見かけ寸法測定部512によって測定されたユーザの見かけ寸法Wa2が14mmの場合には、これに対応する爪実寸幅Wb2である20mmを爪実寸幅Wbとして取得する。爪実寸幅取得部513により取得された爪実寸幅Wb1〜Wb5は、RAM53(図6参照)に記憶される(ステップS26)。
各対象指U1〜U5ごとの爪実寸幅Wb1〜Wb5等が取得されると、爪幅付加画像生成部514は、この爪実寸幅Wb1〜Wb5と、爪部Tの爪長さH1〜H5に対応する一対の爪幅付加画像B1〜B5を各対象指U1〜U5ごとに生成する(ステップS27)。
また、爪先延長画像生成部515bは、爪部Tの爪長さH1〜H5と指定された爪先形状とに対応する爪先延長画像C1〜C5を各対象指U1〜U5ごとに生成する(ステップS28)。
そして、合成爪領域画像生成部516は、爪幅付加画像生成部514により生成された爪幅付加画像B1〜B5及び爪先延長画像生成部515bにより生成された爪先延長画像C1〜C5を爪領域画像A1〜A5と合成し、合成爪領域画像G1〜G5(図9(A)、図9(B)参照)を生成する(ステップS29)。
爪幅付加画像生成部514により生成された爪幅付加画像B1〜B5、爪先延長画像生成部515bにより生成された爪先延長画像C1〜C5及び合成爪領域画像生成部516により合成された合成爪領域画像G1〜G5はRAM53(図7参照)に記憶され(ステップS30)、爪領域画像変形処理は終了する。
爪領域画像変形処理が終了すると、印刷処理(図13のステップS8)が行われる。
印刷処理を行う際には、制御部51は、指保持部材6を裏返して、シート配置部65にネイルチップシート7を載置するよう促すシート載置指示画面(図27参照)を表示部26に表示させる(ステップS21)。さらに、ネイルチップシート7が載置された状態で指保持部材6を第1の指挿入部20aに挿入するよう促す保持部材再挿入指示画面(図28参照)を表示部26に表示させる。
保持部材再挿入指示画面(図28参照)が表示されると、ユーザは、図29に示すように、指保持部材6を裏返して、シート配置部65にネイルチップシート7を載置する。その上で、ネイルチップシート7が載置されたシート配置部65が上になるようにして、指保持部材6を第1の指挿入部20aに再度挿入する。図30は、ネイルチップシート7がシート配置部65に載置された状態で指保持部材6が第1の指挿入部20aに挿入された状態を示したものである。図30に示すように、ネイルチップシート7をシート配置部65に載置して指保持部材6を第1の指挿入部20aに挿入すると、ネイルチップシート7が印刷部40の下方に位置し、印刷可能な状態となる。
制御部51は、印刷キー25c(図20参照)が操作されたか否かを判断し、印刷キー25c(図20参照)が操作された場合には、ネイルチップシート7上に全指別に合成爪領域画像G1〜G5の輪郭線R1〜R5等を印刷する印刷処理が行われる(図13のステップS8、図29参照)。
図16は、印刷処理(図13のステップS8)を示すフローチャートである。
図16に示すように、印刷制御部517は、RAM53から各対象指U1〜U5ごとの合成爪領域画像G1〜G5を読み出す(ステップS31)。
制御部51は、デザイン画像が指定(ユーザのより選択)されているか否かを判断し(ステップS32)、デザイン画像が指定されている場合(ステップS32;YES)には、各対象指U1〜U5ごとの合成爪領域画像G1〜G5の輪郭を示す線(輪郭線R1〜R5)と指定されたデザイン画像とをネイルチップシート7上に印刷する(ステップS33、図31参照)。
他方、デザイン画像が指定されていない場合(ステップS32;NO)には、各対象指U1〜U5ごとの合成爪領域画像G1〜G5の輪郭を示す線(輪郭線R1〜R5)のみをネイルチップシート7上に印刷する(ステップS34、図33参照)。
印刷処理が終了すると、制御部51は、印刷の終了及び印刷後の手順を示す案内画面を表示部26に表示させる。印刷後の手順としては、例えば、指保持部材6を第1の指挿入部20aから抜き取る指示、合成爪領域画像G1〜G5の輪郭線R1〜R5に沿ってネイルチップシート7を切断して各指用のネイルチップ70a〜70e(図31〜図33参照)を作成する指示、切断済みの各指用のネイルチップ70a〜70eの剥離層73を剥がして、ユーザの各指U1〜U5に貼り付ける指示等がある。
図31は、ユーザによりデザイン画像が指定され、各対象指U1〜U5ごとの合成爪領域画像G1〜G5の輪郭線R1〜R5と指定されたデザイン画像とがネイルチップシート7上に印刷された場合のネイルチップシート7と各指用のネイルチップ70(親指用ネイルチップ70a、人差し指用ネイルチップ70b、中指用ネイルチップ70c、薬指用ネイルチップ70d、小指用ネイルチップ70e)を示したものである。
図32は、図31のネイルチップシート7から切り離された5つの爪用のネイルチップ70(70a〜70e)を示したものである。
また、図33は、ユーザによりデザイン画像が指定されず、各対象指U1〜U5ごとの合成爪領域画像G1〜G5の輪郭線R1〜R5のみがネイルチップシート7上に印刷された場合のネイルチップシート7と各指用のネイルチップ70(親指用ネイルチップ70a、人差し指用ネイルチップ70b、中指用ネイルチップ70c、薬指用ネイルチップ70d、小指用ネイルチップ70e)を示したものである。
以上、本実施形態によれば、爪先形状指定手段によって指定された爪先形状と爪長さ測定部515aにより測定された爪長さHとに基づいて爪先延長画像Cを生成し、この爪先延長画像Cを撮影部30により取得された爪領域画像Aの爪先部分に合成して、合成爪領域画像Gを生成し、この合成爪領域画像Gの輪郭線Rをネイルチップシート7上に印刷する。このため、ユーザ自身の爪部Tよりも長い長さ寸法のネイルチップ70を作成することができ、ユーザはこのネイルチップを切り取って自分の爪部T上に貼ることで、簡易に長い爪にネイルアートを施して楽しむことができる。
また、爪領域画像A1〜A5に爪実寸幅Wbを考慮して生成された爪幅付加画像B1〜B5を合成して合成爪領域画像G1〜G5を生成し、この合成爪領域画像G1〜G5の輪郭線R1〜R5をネイルチップシート7上に印刷する。このため、湾曲形状をした爪部Tの形状に合ったネイルチップ70a〜70eを作成することができ、完成したネイルチップ70a〜70eを隙間なく各指の爪部T全体に亘って貼り付けて、ネイルチップ70a〜70eによるネイルアートをきれいに仕上げることができる。
また、撮影部30は、複数の対象指Uについてそれぞれ爪部Tに対応する爪領域画像A1〜A5を取得するものであり、見かけ寸法測定部512は、各指ごとに平面視における爪部Tの幅方向の見かけ寸法Wa1〜Wa5を測定し、爪実寸幅取得部513は、見かけ寸法測定部512によって測定された各指ごとの爪部Tの見かけ寸法Wa1〜Wa5に対応する爪実寸幅Wb1〜Wb5を取得する。そして、爪幅付加画像生成部514は、各指ごとの爪部Tの爪実寸幅Wb1〜Wb5に対応する爪幅付加画像B1〜B5を生成し、爪先延長画像生成部515bは、各指ごとの爪先延長画像C1〜C5を生成し、合成爪領域画像生成部516は、この爪幅付加画像B1〜B5をそれぞれ各指ごとの爪領域画像A1〜A5の左右側部に合成し、爪先延長画像C1〜C5をそれぞれ各指ごとの爪領域画像A1〜A5の爪先部分に合成して合成爪領域画像G1〜G5を生成する。そして、印刷制御部517は、合成爪領域画像生成部516により合成された合成爪領域画像G1〜G5の輪郭を印刷部40によりネイルチップシート7上に印刷させるため、ユーザの爪部Tの長さよりも長くかつその形状に合ったネイルチップ70a〜70eを複数の対象指U1〜U5について同時に作成することができる。
また、本実施形態において、見かけ寸法測定部512は、爪領域画像取得部である撮影部30により取得された爪領域画像A1〜A5に基づいて爪部Tの幅方向Xの見かけ寸法Wa1〜Wa5を測定するものであるため、見かけ寸法Wa1〜Wa5を測定するために別途部材を設ける必要がなく、簡易に見かけ寸法Wa1〜Wa5を測定することができる。
また、本実施形態において、爪幅付加画像生成部514は、爪部Tの爪実寸幅Wb1〜Wb5に爪部Tの長さ方向Yの寸法(爪長さH)をも加味して爪幅付加画像B1〜B5を生成する。このため、ユーザの爪部Tの爪長さHに合致した長さ寸法の爪幅付加画像B1〜B5を生成しこれを爪領域画像A1〜A5と合成することができる。これにより、より一層ユーザの爪部Tの形状に合った合成爪領域画像G1〜G5を生成することができ、完成したネイルチップ70a〜70eを爪部Tに隙間なく貼り付けることができる。
また、本実施形態では、印刷しようとするデザイン画像を指定するデザイン指定手段を備え、印刷制御部517は、デザイン指定手段により指定されたデザイン画像と合成爪領域画像生成部516によって生成された合成爪領域画像G1〜G5の輪郭を示す線とをネイルチップシート7上に印刷させることができる。このため、デザイン画像入りのネイルチップ70a〜70eを簡易に作成することができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、ネイルプリント装置1がデザイン指定手段を備え、デザインが指定されたときは指定されたデザインと合成爪領域画像G1〜G5の輪郭とを印刷する場合を例示しているが、デザイン指定手段を備えることは本発明の必須の構成ではない。デザイン指定手段を備えず、合成爪領域画像G1〜G5の輪郭を示す線のみをネイルチップシート7に印刷する輪郭線印刷専用のネイルプリント装置であってもよい。
例えば、模様付きのネイルチップシート7に印刷する場合には、ユーザが所望の模様が付されたネイルチップシート7を選択して、爪部Tの輪郭を示す線のみを印刷する。そして、ユーザが印刷された輪郭線R1〜R5に沿って切り取ることにより、模様付きのネイルチップ70を簡易に作成することができる。
なお、ネイルチップシート7として各種の材質のもの(例えば光沢感のある素材、ラメ入りの素材、スエード調の素材等)を用いたり、予めラインストーン等が貼り付けられたものを用意することにより、よりバリエーションのあるネイルチップを簡易に作成することができる。
このように爪部Tの輪郭を示す線のみを印刷する場合には、ユーザが表示部26上でデザインを選択する手間を省くことができる。また、輪郭を示す線のみを印刷すればよいため、印刷に使用するインクも一色でよく、その使用量も少量ですむ。さらにネイルチップシート7自体に模様等を設けておけば、擦れたりした場合にインクによる印刷よりも絵柄が剥がれにくい。
また、本実施形態では、ネイルチップシート7として接着剤層72を備えているものを例示したが、ネイルプリント装置1で使用可能なネイルチップシート7はこれに限定されず、接着剤層72を備えていないものであってもよい。
また、本実施形態では、ネイルチップシート7に印刷した後、ユーザが自ら個々のネイルチップ70a〜70eを切り離す場合を例として示したが、例えば図34に示すように、印刷ヘッド46の近傍等にカッター5等の切断手段を設けて、印刷ヘッド46による印刷動作終了後、このカッター5によりネイルチップシート7上に印刷されている合成爪領域画像G1〜G5の輪郭線R1〜R5に沿って各ネイルチップ70を自動的に切り離すように構成してもよい。この場合、制御部51がカッター5等の切断手段を制御する切断制御手段として機能する。なお、切断手段を設ける位置は図示例に限定されない。
また、カッター5によりネイルチップシート7の全ての層を切り離すのではなく、剥離層73のみを残して切断するようにしてもよい。この場合には、切断後、ユーザはカッター5により切断された層(被印刷層71、接着剤層72)を剥離層73から剥がし取ることにより、接着剤層72が露出した状態でネイルチップ70をネイルチップシート7から取り外すことができる。
このように、ネイルチップ70を自動的に切り離すように構成した場合には、ユーザの手を煩わせることなく、より簡易迅速にネイルチップ70を作成することができる。
また、本実施形態では、4本指用の指保持部材6a、親指用の指保持部材6bの両方にシート配置部65を設ける構成としたが、シート配置部65は4本指用の指保持部材6a、親指用の指保持部材6bのいずれか一方に設けるものとしてもよい。
また、例えば、4本指用の指保持部材6aと親指用の指保持部材6bとでシート配置部65の深さを変えることにより、薄いネイルチップシート7を用いる場合、シートの上にラインストーン等が配置されて厚みのあるネイルチップシート7を用いる場合等、各種の厚みのネイルチップシート7に対応できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、撮影部30により取得された平面的な爪領域画像A1〜A5に基づいて爪部Tの幅方向Xの見かけ寸法Wa1〜Wa5を測定し、この見かけ寸法Wa1〜Wa5に基づいて爪実寸幅Wb1〜Wb5を取得して、爪幅付加画像B1〜B5を生成し爪領域画像A1〜A5に合成することで、実際の爪幅に合ったネイルチップ70を作成する場合を例示したが、実際の爪幅に合ったネイルチップ70を作成する手法はこれに限定されない。
例えば、ネイルプリント装置に、爪部Tの表面全体の画像である表面領域画像を取得する表面領域画像取得手段を備え、この表面領域画像取得手段により取得された爪部の表面領域画像の輪郭をネイルチップシート上に印刷させるように、印刷制御部が印刷部を制御することによって実際の爪幅に合ったネイルチップ70を作成する構成としてもよい。
具体的には、例えば図35に示すように、表面領域画像取得手段300として、爪部Tの幅方向Xに延在するシャフト301に沿って幅方向Xに沿って移動可能な支持部材302に2つの撮影手段303(カメラ)を配置する。このうち、第1の撮影手段303a(カメラ)は、爪部Tを真上方向から平面的に撮影するものであり、1回の撮影において、対象指Uの幅方向Xにおける撮影可能な範囲が、第1の指挿入部20a内に挿入され得る各種の対象指U(すなわち、親指U1〜小指U5)を真上方向から見た平面視における爪部Tの幅方向の見かけ寸法Wa(図5(A)、図5(B)参照)よりも大きいものとする。また、第2の撮影手段303b(カメラ)は、爪部Tを斜め方向から撮影するものとする。
このように2つの撮影手段303(第1の撮影手段303a及び第2の撮影手段303b)を表面領域画像取得手段300に備えることにより、爪部Tの表面領域を立体的に捉えた画像を取得することができ、表面領域画像取得手段300により取得された画像のみから湾曲した爪部Tの形状に合致した形状のネイルチップ70を作成することができる。
なお、表面領域画像取得手段300は、爪部Tの立体的な表面形状を把握することのできるものであればよく、ここに例示した構成に限定されない。
ネイルプリント装置をこのような構成とした場合には、爪幅付加画像B1〜B5の生成及び爪領域画像A1〜A5との合成等の処理を行う必要がないため、印刷にかかる処理時間の短縮等を図ることができる。この場合には爪先延長画像Cは表面領域画像取得手段300により取得された画像の先端部に合成される。
また、本実施形態では、図9(A)、図9(B)に示すように、爪領域画像A1、A2の左右両側部に爪幅付加画像B1、B2を付加した上で、爪領域画像A1、A2の幅と爪幅付加画像B1、B2とを合わせた幅に対応した幅寸法の爪先延長画像C1、C2を生成し、これらを合成して合成爪領域画像G1、G2を生成する場合を例としている。
爪領域画像A1、A2と爪幅付加画像B1、B2と爪先延長画像C1、C2とを合成した合成爪領域画像G1、G2の形状は、図9(A)、図9(B)に示すものに限定されず、例えば図36(A)、図36(B)に示すような形状でもよい。
図36(A)、図36(B)も、図9(A)、図9(B)の場合と同様に、爪領域画像A1、A2の左右両側部に爪幅付加画像B1、B2を付加した上で、爪領域画像A1、A2の幅と爪幅付加画像B1、B2とを合わせた幅に対応した幅寸法の爪先延長画像C1、C2を生成し、これらを合成して合成爪領域画像G1、G2を生成する場合を例としている。
しかしながら、爪幅付加画像B1、B2を付加した上で、これを爪領域画像A等と合成することは本発明の必須の要素ではなく、例えば、図37(A)、図37(B)に示すように、爪領域画像A1、A2の幅に対応した幅寸法の爪先延長画像C1、C2を生成し、爪領域画像A1、A2とこの爪先延長画像C1、C2とのみを合成して合成爪領域画像G1、G2を生成してもよい。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置1が爪先形状選択手段を備え、爪先延長画像生成部515bが、ユーザが選択した爪先形状に沿った爪先延長画像を生成するものとしたが、爪先延長画像生成部515bは、爪長さHのみを考慮して爪先延長画像を生成してもよい。
このような構成とした場合には、爪先形状選択手段や、爪先形状のデータ等を備える必要がなく、また、ユーザが自分で爪先形状を選択する手間を省くことができる。
また、本実施形態では、爪幅付加画像生成部514が、爪実寸幅取得部513により取得された爪実寸幅Wbに基づいて爪幅付加画像Bを生成する場合を例として説明したが、爪幅付加画像生成部514が爪幅付加画像Bを生成する手法はこれに限定されない。例えば、爪幅付加画像生成部514が、見かけ寸法測定部512によって測定された爪部Tの見かけ寸法Waに一定の値を加算した上で、見かけ寸法Waに対応する爪幅付加画像Bを生成してもよい。
このような構成とした場合には、爪実寸幅取得部513による爪実寸幅を取得する処理が不要となり、印刷にかかる処理時間の短縮等を図ることができる。
また、本実施形態では、人差し指U2から小指U5までを一度に印刷指挿入部20aに挿入して撮影を行い、爪画像変形処理との各種処理を各指別に行うことができる場合を例示しているが、ネイルプリント装置は、複数の指について同時に処理できるものに限定されず、各指について1本ずつ処理を行うものであってもよい。
1 ネイルプリント装置
2 ケース本体
4 蓋体
5 カッター
6 指保持部材
6a 4本指用の指保持部材
6b 親指用の指保持部材
7 ネイルチップシート
10 プリント装置本体
20a 印刷指挿入部
20b 非印刷指挿入部
20c 掴み部(隔壁)
20 印刷指固定部
30 撮影部
32 カメラ
33 照明灯(LED)
40 印刷部
50 制御装置
51 制御部
52 ROM
53 RAM
60 保持部材本体
61 指挿入孔
62 指仕切部
63 爪部露出孔
65 シート配置部
70 ネイルチップ
510 爪先形状設定部
511 デザイン設定部
511 デザインデータ保持部
512 見かけ寸法測定部
513 爪実寸幅取得部
514 爪幅付加画像生成部
515a 爪長さ測定部
515b 爪先延長画像生成部
516 合成爪領域画像生成部
517 印刷制御部
518 表示制御部
A1〜A5 爪領域画像
B1〜B5 爪幅付加画像
G1〜G5 合成爪領域画像
R1〜R5 輪郭線
T(T1〜T5) 爪部
U(U1〜U5) 対象指
N 非対象指

Claims (5)

  1. 指の爪部に対応する爪領域画像を取得する爪領域画像取得手段と、
    爪先形状を指定する爪先形状指定手段と、
    前記爪領域画像取得手段により取得された爪部の長さ方向の寸法を測定する爪長さ測定手段と、
    平面視における前記爪部の幅方向の見かけ寸法を測定する見かけ寸法測定手段と、
    前記見かけ寸法測定手段によって測定された前記爪部の幅方向の見かけ寸法に対応する爪実寸幅を取得する爪実寸幅取得手段と、
    前記爪実寸幅取得手段により取得された前記爪部の爪実寸幅に対応する爪幅付加画像を生成する爪幅付加画像生成手段と、
    前記爪長さ測定手段により測定された前記爪部の長さ方向の寸法と前記爪先形状指定手段により指定された爪先形状とに基づいて爪先延長画像を生成する爪先延長画像生成手段と、
    前記爪幅付加画像生成手段により生成された前記爪幅付加画像を前記爪領域画像の左右側部に合成するとともに、前記爪先延長画像生成手段により生成された前記爪先延長画像を前記爪領域画像取得手段により取得された前記爪領域画像の爪先部分に合成して、合成爪領域画像を生成する合成爪領域画像生成手段と、
    前記合成爪領域画像生成手段により合成された前記合成爪領域画像の輪郭をネイルチップシート上に印刷させる印刷制御手段と、
    を備えていることを特徴とするネイルプリント装置。
  2. 前記爪領域画像取得手段は、複数の指についてそれぞれ爪部に対応する爪領域画像を取得するものであり、
    前記爪長さ測定手段は、前記各指ごとに前記爪部の長さ方向の寸法を測定し、
    前記爪先延長画像生成手段は、前記各指ごとの前記爪部の長さ方向の寸法と前記爪先形状指定手段により指定された爪先形状とに基づいて前記各指ごとの爪先延長画像を生成し、
    前記合成爪領域画像生成手段は、前記各指ごとの爪先延長画像を前記各指ごとの前記爪領域画像の爪先部分に合成して、前記各指ごとの合成爪領域画像を生成し、
    前記印刷制御手段は、前記各指ごとの合成爪領域画像の輪郭をネイルチップシート上に印刷させることを特徴とする請求項1に記載のネイルプリント装置。
  3. 印刷しようとするデザイン画像を指定するデザイン指定手段をさらに備え、
    前記印刷制御手段は、前記デザイン指定手段により指定されたデザイン画像と前記合成爪領域画像生成手段によって生成された前記合成爪領域画像の輪郭とをネイルチップシート上に印刷させるものであることを特徴とする請求項1又は請求項に記載のネイルプリント装置。
  4. 指の爪部に対応する爪領域画像を取得する爪領域画像取得ステップと、
    爪先形状を指定する爪先形状指定ステップと、
    前記爪領域画像取得ステップにより取得された爪部の長さ方向の寸法を測定する爪長さ測定ステップと、
    平面視における前記爪部の幅方向の見かけ寸法を測定する見かけ寸法測定ステップと、
    前記見かけ寸法測定ステップにおいて測定された前記爪部の幅方向の見かけ寸法に対応する爪実寸幅を取得する爪実寸幅取得ステップと、
    前記爪実寸幅取得ステップにより取得された前記爪部の爪実寸幅に対応する爪幅付加画像を生成する爪幅付加画像生成ステップと、
    前記爪長さ測定ステップにおいて測定された前記爪部の長さ方向の寸法と前記爪先形状指定ステップにおいて指定された爪先形状とに基づいて爪先延長画像を生成する爪先延長画像生成ステップと、
    前記爪幅付加画像生成ステップにより生成された前記爪幅付加画像を前記爪領域画像の左右側部に合成するとともに、前記爪先延長画像生成ステップにおいて生成された前記爪先延長画像を前記爪領域画像取得ステップにより取得された前記爪領域画像の爪先部分に合成して、合成爪領域画像を生成する合成爪領域画像生成ステップと、
    前記合成爪領域画像生成ステップにおいて合成された前記合成爪領域画像の輪郭をネイルチップシート上に印刷させる印刷制御ステップと、
    を含んでいることを特徴とする印刷制御方法。
  5. 印刷しようとするデザイン画像を指定するデザイン指定ステップをさらに備え、
    前記印刷制御ステップは、前記デザイン指定ステップにより指定されたデザイン画像と前記合成爪領域画像生成ステップによって生成された前記合成爪領域画像の輪郭とをネイルチップシート上に印刷させるものであることを特徴とする請求項に記載の印刷制御方法。
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