JP2022050736A - 印刷装置、印刷方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の爪を印刷する際に、合理的な印刷順序で印刷を行うことが可能な印刷装置、印刷方法及びプログラムを提供する。【解決手段】印刷装置1によれば、指標値算出部517は、複数の爪のそれぞれの爪画像及び各爪に印刷するネイルデザインに基づいて、複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値を算出し、印刷順決定部518は、算出された指標値に基づいて、複数の爪の印刷順序を決定する。そして、決定した印刷順序で印刷部40により複数の爪に印刷を行う。【選択図】図8

Description

本発明は、印刷装置、印刷方法及びプログラムに関するものである。
従来、爪等にネイルデザインの印刷を行う印刷装置(ネイルプリント装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-028406号公報
特許文献1に記載のように、指を1本ずつ装置内にセットして爪を検出し印刷する印刷装置では、印刷装置内で印刷順序を考慮することはなかった。
一方、例えば、複数の指をまとめて装置内にセットして複数の爪を印刷する印刷装置も提案されているが、どの爪から印刷するのか、合理的な印刷順序を示唆したものはない。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、複数の爪を印刷する際に、合理的な印刷順序で印刷を行うことが可能な印刷装置、印刷方法及びプログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明の印刷装置は、
複数の爪にそれぞれ設定された印刷領域に対応する情報に基づいて、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された指標値に基づいて、前記複数の爪の印刷順序を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された印刷順序で前記複数の爪に印刷を行う印刷手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の爪を印刷する際に、全ての爪の乾燥が完了するまでの時間を短縮することが可能な合理的な印刷順序で印刷を行うことが可能となる。
本発明に係る印刷装置の一実施形態を概念的に示した斜視図で、蓋体を開いた状態を示している。 図1の印刷装置の装置本体を概念的に示した斜視図である。 (a)は、第1の指位置決め部により左手の人差し指から小指を位置決めし第2の指位置決め部により右手の親指を位置決めした状態を示した図であり、(b)は、第1の指位置決め部により右手の人差し指から小指を位置決めし第2の指位置決め部により左手の親指を位置決めした状態を示した図である。 図1の印刷装置の要部である印刷指固定部を示した断面図で、印刷指として人差し指から小指を印刷指挿入部に挿入した際の固定態様を示している。 図1の印刷装置の正面側の断面図である。 図1の印刷装置の側断面図である。 図1の印刷装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 第1の実施形態において図7の制御部により実施される印刷処理Aを示すフローチャートである。 第2の実施形態において図7の制御部により実施される印刷処理Bを示すフローチャートである。 第3の実施形態において図7の制御部により実施される印刷処理Cを示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
以下、図1から図8を参照しつつ、本発明に係る印刷装置、印刷方法及びプログラムの第1の実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、印刷装置が手の指の爪を印刷対象としてこれにネイルデザインを印刷するネイルプリント装置である場合を例に説明するが、本発明における印刷装置の印刷対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪等を印刷対象としてもよい。
図1は、本実施形態における印刷装置1の外観を示す斜視図であり、図2は、印刷装置1の内部構成を示す斜視図である。
図1に示すように、この印刷装置1は、ケース本体2及び蓋体4を備えている。このケース本体2及び蓋体4は、ケース本体2の上面後端部に設けたヒンジ3を介して、互いに連結されている。
上記ケース本体2は平面視で長円状に形成されている。このケース本体2には前側には開閉板2cが起倒可能に設けられている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面下端部に設けたヒンジ(図示せず)を介して、ケース本体2に連結されている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面を開閉するためのものである。
また、ケース本体2の天板2fには、後述する操作部12及び表示部13が設置されている。
なお、ケース本体2及び蓋体4の形状、構成はここに例示したものに限定されない。
また、ケース本体2には、図2に示すように印刷装置1の装置本体10が収容されている。この装置本体10は、印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40及び制御装置50(図7参照)を備えている。これら印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40及び制御装置50は機枠11に設けられている。
なお、機枠11は下部機枠11a及び上部機枠11bによって構成されている。そして、下部機枠11aは箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置され、上部機枠11bは下部機枠11aの上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている。
印刷指固定部20は、機枠11の中の下部機枠11aに設けられている。この下部機枠11aに設けられた印刷指挿入部20a、非印刷指挿入部20b及び掴み部20cによって印刷指固定部20が構成されている。
ここで、印刷指挿入部20aは、印刷しようとする爪Tに対応する指(以下「印刷指」という。)U1を挿入するめための指挿入部である(図4参照)。
また、非印刷指挿入部20bは、印刷指以外の指(以下「非印刷指」という。)U2を挿入するための指挿入部である(図4参照)。
また、掴み部20cは、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と、非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2とで挟持することが可能な部分である。本実施形態において、この掴み部20cは印刷指挿入部20aと非印刷指挿入部20bとを仕切る隔壁21によって構成されている。
この掴み部20cの上面は平坦な印刷指載置面を構成している。この掴み部20cの指挿入側端部には膨出部22が形成されている。この膨出部22は、印刷指挿入部20a及び非印刷指挿入部20bに印刷指U1及び非印刷指U2を深く挿入した際に、印刷指U1及び非印刷指U2の付け根U3が当接する部分に形成されている。膨出部22は、印刷指U1の腹全体が印刷指載置面に当接した状態で、印刷指U1と非印刷指U2とで掴み部20cを強く挟持することができるように、指挿入方向の断面が、掴み部20cの下面から下方に向けて膨出するように円形となっている。なお、膨出部22の形状は、断面円形に限定されることなく、断面楕円形,多角形等の非円形であってもよい。
図1及び図2等に示すように、本実施形態において、掴み部20cの幅方向の中央部には、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1である人差し指から小指までの4つの指と非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2であるその他の指(すなわち、親指)との付け根U3を端部に突き当てることによって、人差し指から小指までの4つの指の位置決めを行うことが可能な第1の指位置決め部201が配置されている。
本実施形態において、第1の指位置決め部201の幅方向Xの長さ寸法は、印刷指挿入部20aに挿入される人差し指から小指までの4つの指の左右幅の寸法とほぼ同じか、これよりも多少大きい寸法となっている。
また、掴み部20cには、第1の指位置決め部201の左右両側に、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1である親指と非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2であるその他の指(すなわち、人差し指から小指までの4つの指)との付け根U3を端部に突き当てることによって、印刷指挿入部20aに挿入された親指の位置決めを行うことが可能な第2の指位置決め部202が配置されている。
なお、本実施形態において、第1の指位置決め部201とこの左右に配置された第2の指位置決め部202とを合わせた幅方向Xの長さ寸法は、200mm程度となっている。
第2の指位置決め部202は、第1の指位置決め部201の端部よりもその端部が印刷指の挿入方向Yの奥側にずれた位置に配置されている。第2の指位置決め部202の端部を第1の指位置決め部201の端部に対してどの程度ずらすかは特に限定されないが、親指の爪Tbと他の4本の指の各爪Taの位置がほぼ横方向に並ぶ程度となることが好ましい。
この点、人間の手は親指が他の4本の指に比べて短く、掴み方や個人差はあるものの、親指と他の4本の指とでは、その長さに40~75mmの差がある。そこで、このような指の長さの差を考慮して、第2の指位置決め部202の端部は第1の指位置決め部201の端部よりも40~75mm程度、印刷指U1の挿入方向Yの奥側にずれていることが好ましい。
図3(a)は、掴み部20cの第1の指位置決め部201に左手の4つの指(人差し指、中指、薬指、小指)を位置決めし、この第1の指位置決め部201の右側に配置された第2の指位置決め部202に右手の親指を位置決めした状態を示した図である。また、図3(b)は、掴み部20cの第1の指位置決め部201に右手の4つの指(人差し指、中指、薬指、小指)を位置決めし、この第1の指位置決め部201の左側に配置された第2の指位置決め部202に左手の親指を位置決めした状態を示した図である。
図4は、左手の親指以外の4本の指(人差し指、中指、薬指及び小指)が印刷指U1となる場合における印刷指U1の固定態様の一例を具体的に示したものである。
この場合、図4に示すように、ユーザが印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と、非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2とで掴み部20cを挟持することにより、印刷指U1が掴み部20cの上で固定される。
また、図5は、本実施形態に係る印刷装置1の正面側の断面図であり、図6は、印刷装置1の側断面図である。
図5及び図6に示すように、撮影部30は、機枠11の中の上部機枠11bに設けられている。
すなわち、上部機枠11bに設置された基板31の中央部下面には、ドライバーを内蔵した200万画素程度以上の画素を有するカメラ32が設置されている。また、基板31には、カメラ32を囲むように白色LED等の照明灯33が設置されている。撮影部30は、このカメラ32及び照明灯33を備えて構成されている。
この撮影部30は、照明灯33によって印刷指U1を照明し、カメラ32によってその印刷指U1を撮影し、印刷指U1の爪Tを含む画像データ(以下「爪画像」という。)を取得する爪画像取得手段として機能するものである。この撮影部30は、後述する制御装置50の制御部51に接続され、制御部51の撮影制御部512によって制御されるようになっている。
また、印刷部40は主に上部機枠11bに設けられている。
すなわち、図2及び図5に示すように、上部機枠11bの両側板には、2本のガイドロッド41が平行に架設されている。このガイドロッド41には、主キャリッジ42が摺動自在に設置されている。また、図6に示すように、主キャリッジ42の前壁42aおよび後壁42bには2本のガイドロッド44が平行に架設されている。このガイドロッド44には、副キャリッジ45が摺動自在に設置されている。この副キャリッジ45の下面中央部には、印刷ヘッド46が搭載されている。
本実施形態において、この印刷ヘッド46は、インクを微滴化し、被印字媒体に対し直接に吹き付けて印刷を行うインクジェット方式の印刷ヘッドである。印刷ヘッド46は、シアン(C;CYAN)、マゼンタ(M;MAGENTA)、イエロー(Y;YELLOW)等の各色のインク(以下「色インク」という。)を吐出可能となっている。なお、印刷ヘッド46が吐出可能な色インクの種類はこれに限定されず、この他の色のインクを吐出可能となっていてもよい。また、下地用の印刷ヘッドを備えることとしてもよい。
主キャリッジ42は動力伝達手段(図示せず)を介してモータ43に連結され、モータ43の正逆回転によって、ガイドロッド41に沿って左右方向に移動するように構成されている。また、副キャリッジ45は動力伝達手段(図示せず)を介してモータ47に連結され、モータ47の正逆回転によって、ガイドロッド44に沿って前後方向に移動するように構成されている。本実施形態において、印刷ヘッド46の可動範囲が印刷装置1の印刷可能範囲であり、印刷指U1に対する印刷はこの印刷可能範囲内において行われる。
また、下部機枠11aには、印刷ヘッド46にインクを供給するためのインクカートリッジ48が設けられている。インクカートリッジ48は、図示しないインク供給管を介して印刷ヘッド46と接続されており、適宜印刷ヘッド46にインクを供給するようになっている。
印刷部40は、これらガイドロッド41、主キャリッジ42、モータ43、ガイドロッド44、副キャリッジ45、印刷ヘッド46、モータ47及びインクカートリッジ48等を備えて構成されている。
この印刷部40のモータ43、印刷ヘッド46、モータ47は、後述する制御装置50の制御部51に接続され、制御部51の印刷制御部515によって制御されるようになっている。
ケース本体2の天板2fには、操作部12が備えられている。操作部12は、ユーザが各種入力を行うための入力手段である。操作部12には、例えば、印刷装置1の電源をONする電源スイッチ釦121a、印刷の開始指示を入力する印刷開始指示スイッチ釦121b、印刷すべきネイルデザインを選択するデザイン選択スイッチ釦(図示せず)、その他各種の入力を行うための操作釦121が配置されている。
また、ケース本体2の天板2fには液晶パネル(液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display))等で構成された表示部13が設けられている。なお、この表示部13の表面に、タッチパネルが一体的に構成されていてもよい。タッチパネルが構成されている場合には、図示しないスタイラスペン等によるタッチ操作により、表示部13の表面をタッチすることによっても各種の入力を行うことができるように構成されていてもよい。
また、ケース本体2には、外部機器と通信を行うための通信部14が設けられている。
また、ケース本体2内には、制御装置50が設けられている。制御装置50は、例えば上部機枠11bに配置された基板31等に設置されている。図7は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置50は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等で構成される制御部51、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等(全て図示せず)で構成される記憶部52等を備えるコンピュータである。
記憶部52には、印刷装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、記憶部52には、印刷処理を行うための印刷プログラム等の各種プログラムが格納されたプログラム記憶領域521、爪Tに関する爪画像を始めとする各種情報が格納される爪情報記憶領域522、ネイルデザインの画像データが格納されたデザイン記憶領域523等が設けられている。
プログラム記憶領域521に記憶されているプログラムが制御装置50によって実行されることによって、印刷装置1の各部が統括制御されるようになっている。
制御部51は、機能的に見た場合、通信制御部511、撮影制御部512、爪情報検出部513、印刷データ生成部514、印刷制御部515、表示制御部516、指標値算出部517、印刷順決定部518等を備えている。これら通信制御部511、撮影制御部512、爪情報検出部513、印刷データ生成部514、印刷制御部515、表示制御部516、指標値算出部517、印刷順決定部518等としての機能は、制御部51のCPUと記憶部52のプログラム記憶領域321に記憶されたプログラムとの協働によって実現される。
通信制御部511は、通信部14の動作を制御するものである。例えば、外部の端末装置(例えば、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等)との間での通信を制御し、端末装置からネイルデザインの画像データ等が送信された場合にこれを受信する。なお、端末装置から受信したネイルデザインの画像データは、制御部51によりデザイン記憶領域523に記憶される。
撮影制御部512は、撮影部30のカメラ32及び照明灯33を制御してカメラ32により、印刷指挿入部20aに載置された印刷指U1の爪Tの爪画像を撮影させるものである。本実施形態では、印刷指挿入部20aに載置された複数の印刷指U1の複数の爪Tの爪画像を撮影させる。
撮影部30により取得された爪画像は、記憶部52の爪情報記憶領域522に記憶される。
爪情報検出部513は、印刷指挿入部20aに載置された複数の印刷指U1の複数の爪Tを撮影することにより取得された爪画像から各爪Tの輪郭形状を検出して、各爪Tの輪郭形状のXY座標点データを得る。
爪画像から爪Tの輪郭形状を検出する手法は特に限定されない。例えば爪情報検出部513は、爪画像に対して各種フィルタ処理や二値化処理等の画像処理を施した後、輝度や色合いの違いにより爪とそれ以外の部分との境界を確定していく等の手法を用いて爪Tの輪郭を検出する。
さらに、カメラ32により各種の角度位置から複数の画像を取得したときは、爪情報検出部513は、当該複数の画像から爪Tの曲率等を求めてもよい。
印刷データ生成部514は、爪情報検出部513により検出された爪Tの輪郭情報と爪Tに対応するネイルデザインの画像データに基づいて印刷部40による印刷領域を設定し、印刷用データを生成するものである。
本実施形態では、カメラ32において、印刷対象である複数の爪Tが撮影され、得られた爪画像から爪情報検出部513によって複数の爪Tの輪郭等の爪情報がそれぞれ検出される。印刷データ生成部514は、各爪Tの輪郭情報と、各爪Tに対応するネイルデザインの画像データとに基づいて印刷部40による各爪Tの印刷領域を設定し、各爪Tについての複数の印刷用データを生成する。
具体的には、印刷データ生成部514は、検出された各爪Tの輪郭形状に合わせてユーザによって選択されたネイルデザインの画像データを切り抜き、適宜拡大縮小等を行い、印刷部40による印刷領域の位置、印刷領域の各画素に吐出するインクの色等の情報を含む印刷用データを生成する。
なお、爪情報検出部513において各爪Tの曲率等が検出された場合には、印刷データ生成部514は、この爪Tの曲率等に基づいて、印刷用データに曲面補正を行ってもよい。曲面補正を行った場合には、より爪Tの形状に合った印刷用データを生成することができる。
印刷制御部515は、印刷ヘッド46を制御する。具体的には、印刷データ生成部514において生成された印刷用データに基づいて印刷部40に制御信号を出力し、印刷対象の爪Tに対してこの印刷用データにしたがった印刷を施すように印刷部40のモータ43、モータ47、印刷ヘッド46等を制御する。
表示制御部516は、表示部13を制御して表示部13に各種の表示画面を表示させるものである。
例えば、表示制御部516は、記憶部52のデザイン記憶領域523に記憶されているネイルデザインの画像データに基づいて、選択可能なネイルデザインを表示部13の表示画面に表示させてユーザに選択させる。その他、表示制御部516は、ユーザに対するメッセージや各種指示等を表示部13に表示させてもよい。
指標値算出部517は、印刷データ生成部514により生成された複数の爪Tのそれぞれについての印刷用データに基づいて、複数の爪Tのそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値を算出する。指標値算出部517は、算出手段として機能する。
印刷順決定部518は、指標値算出部517により算出された複数の爪Tのそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値に基づいて、複数の爪Tの印刷順序を決定し、決定した順に複数の爪Tの印刷用データを印刷制御部515に出力する。印刷順決定部518は、決定手段として機能する。
次に、本実施形態の印刷装置1の動作について説明する。
図8は、第1の実施形態において印刷装置1により実行される印刷処理Aの流れを示すフローチャートである。図8に示す印刷処理Aは、例えば、印刷装置1の電源が投入された際に、図7に示す制御部51と記憶部52のプログラム記憶領域521に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、制御部51は、印刷対象の各爪Tに印刷するネイルデザインをユーザに選択させ、各爪Tに対応するネイルデザインの画像データを取得する(ステップS1)。
例えば、制御部51は、表示制御部516によりユーザがネイルデザインの一覧の中から各爪Tに印刷するネイルデザインを選択するための選択画面を表示部13に表示する。ユーザが操作部12を操作して印刷対象の各爪Tに対応するネイルデザインを選択すると、制御部51は、選択された各爪Tのネイルデザインの画像データを記憶部52のデザイン記憶領域523から読み出して取得する。
次いで、制御部51は、印刷対象の複数の爪Tに対応する複数の印刷指U1を印刷指挿入部20aに載置させ、撮影制御部512により撮影部30に撮影を行わせて複数の爪Tの爪画像を取得する(ステップS2)。
例えば、制御部51は、表示制御部516により印刷したい複数の爪Tに対応する複数の指(すなわち、印刷指U1)を印刷指挿入部20aに載置してセットするようユーザに指示する指示画面を表示部13に表示させる。上述のように、印刷指挿入部20aには、一方の手の4本の指(人差し指、中指、薬指、小指)及び他方の手の親指の5本の指を一度に載置できる。ユーザは、5本の指を印刷指挿入部20aにセットする。なお、ユーザのニーズによっては、4本の指を印刷指挿入部20aにセットしてもよい。また、3本や2本の指をセットしてもよい。印刷指挿入部20aに印刷指U1が載置され、印刷開始指示スイッチ釦121bが押下されると、制御部51は、撮影制御部512により撮影部30に撮影を行わせて、爪画像を取得する。ここで取得される爪画像は、載置された複数の印刷指U1に対応する複数の爪Tの爪画像を含む画像である。
次いで、制御部51は、変数nに0を設定する(ステップS3)。
次いで、制御部51は、爪情報検出部513により爪画像から爪輪郭形状の検出を行わせ、爪画像から新たな爪Tの輪郭形状が検出されたか否かを判断する(ステップS4)。
ここで、爪情報検出部513は、取得された爪画像から各爪Tの検出を行う。
爪画像から新たな爪Tの輪郭形状が検出されたと判断した場合(ステップS4;YES)、制御部51は、変数nをインクリメントする(ステップS5)。
次いで、制御部51は、爪情報検出部513により検出された爪Tnの輪郭形状を取得し(ステップS6)、印刷データ生成部514により、取得した爪Tnの輪郭形状に爪Tnに対応するネイルデザインを合わせて印刷用データを生成する(ステップS7)。
すなわち、印刷データ生成部514は、爪Tnの輪郭形状に合わせて爪Tnに対応するネイルデザインの画像データを切り抜き、適宜拡大縮小等を行って爪Tnの印刷領域として設定して印刷用データ(爪Tnに設定された印刷領域に対応する情報)を生成する。なお、ネイルデザインは、爪Tnの全体に印刷を行うものであってもよく、その場合には爪Tnの印刷領域は爪Tnの輪郭形状と等しくなる。また、フレンチネイルのように爪の一部に印刷を行うものであってもよい。この場合は、爪Tnの印刷領域は爪Tnに設定されたネイルデザイン領域となる。
次いで、制御部51は、指標値算出部517により、爪Tnの印刷用データから、爪Tnの印刷領域の乾きやすさを示す指標値として、爪Tnの印刷領域の面積を算出し(ステップS8)、ステップS4に戻る。制御部51は、新たな爪が検出されなくなるまで、ステップS4~ステップS8を繰り返す。
ここで、爪にネイルデザインを印刷した場合、印刷領域の面積が小さいほどインクは乾きやすい。そこで、本実施形態では、爪Tnの印刷領域の面積を爪Tnの印刷領域の乾きやすさを示す指標値として算出する。この指標値は、値が小さいほど乾きやすいことを示し、値が大きいほど乾きにくいことを示す。
ステップS4において、新たな爪が検出されなかった場合(ステップS4;NO)、制御部51は、印刷順決定部518により、爪T1~Tnの印刷領域の面積の大きい順番(すなわち、乾きにくい順番)を取得する(ステップS9)。
そして、制御部51は、印刷順決定部518により爪T1~Tnの印刷領域の面積の大きい順を爪T1~Tnの印刷順序として決定し(ステップS10)、印刷制御部515により、決定した印刷順序で印刷部40に爪T1~Tnに対する印刷を行わせる(ステップS11)。
爪T1~Tnの全ての爪の印刷が終了すると、制御部51は、印刷処理Aを終了し、表示制御部516により表示部13に選択画面を表示して、次の印刷を待機する。
このように、第1の実施形態の印刷装置1では、印刷対象としてセットされた印刷指U1の爪T1~Tnを、印刷面積の大きい、乾きにくいものから順に印刷を行う。したがって、印刷対象の全ての指の乾燥完了までに要するトータルの時間を短縮することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態の印刷装置1の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を援用し、以下、第2の実施形態の動作について説明する。
図9は、第2の実施形態において印刷装置1により実行される印刷処理Bの流れを示すフローチャートである。図9に示す印刷処理Bは、例えば、印刷装置1の電源が投入された際に、図7に示す制御部51と記憶部52のプログラム記憶領域521に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、制御部51は、印刷対象の各爪Tに印刷するネイルデザインをユーザに選択させ、各爪Tに対応するネイルデザインの画像データを取得する(ステップS21)。
次いで、制御部51は、印刷対象の複数の爪Tに対応する複数の印刷指U1を印刷指挿入部20aに載置させ、撮影制御部512により撮影部30に撮影を行わせて複数の爪Tの爪画像を取得する(ステップS22)。
次いで、制御部51は、変数nに0を設定する(ステップS23)。
次いで、制御部51は、爪情報検出部513に爪画像から爪輪郭形状の検出を行わせ、爪画像から新たな爪Tの輪郭形状が検出されたか否かを判断する(ステップS24)。
爪画像から新たな爪Tの輪郭形状が検出されたと判断した場合(ステップS24;YES)、制御部51は、変数nをインクリメントする(ステップS25)。
次いで、制御部51は、爪情報検出部513により検出された爪Tnの輪郭形状を取得し(ステップS26)、印刷データ生成部514により、取得した爪Tnの輪郭形状に爪Tnに対応するネイルデザインを合わせて印刷用データを生成する(ステップS27)。
ステップS21~ステップS27の処理は、図8のステップS1~ステップS7と同様であるので詳細な説明は援用する。
次いで、制御部51は、指標値算出部517により、爪Tnの印刷用データから、爪Tnの印刷領域の乾きやすさを示す指標値として、爪Tnの印刷領域のエッジ(縁)の長さを算出し(ステップS28)、ステップS24に戻る。制御部51は、新たな爪が検出されなくなるまで、ステップS24~ステップS28を繰り返す。
ここで、インクは、印刷領域のエッジ(縁)の方から乾いていくため、印刷領域のエッジが長いほど乾きやすい。そこで、本実施形態では、爪Tnの印刷領域のエッジの長さを爪Tnの印刷領域の乾きやすさを示す指標値として算出する。この指標値は、値が大きいほど乾きやすいことを示し、値が小さいほど乾きにくいことを示す。
ステップS24において、新たな爪が検出されなかった場合(ステップS24;NO)、制御部51は、印刷順決定部518により爪T1~Tnの印刷領域のエッジ長の小さい順番(すなわち、乾きにくい順番)を取得する(ステップS29)。
そして、制御部51は、印刷順決定部518により爪T1~Tnの印刷領域のエッジ長の小さい順を爪T1~Tnの印刷順序として決定し(ステップS30)、印刷制御部515により、決定した印刷順序で印刷部40に爪T1~Tnに対する印刷を行わせる(ステップS31)。
爪T1~Tnの全ての爪の印刷が終了すると、制御部51は、印刷処理Bを終了し、表示制御部516により表示部13に選択画面を表示して、次の印刷を待機する。
このように、第2の実施形態では、印刷対象としてセットされた印刷指U1の爪T1~Tnを、印刷領域のエッジ長の小さい、乾きにくいものから順に印刷を行う。したがって、印刷対象の全ての指の乾燥完了までに要するトータルの時間を短縮することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態の印刷装置1の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を援用し、以下、第3の実施形態の動作について説明する。
図10は、第3の実施形態において印刷装置1により実行される印刷処理Cの流れを示すフローチャートである。図10に示す印刷処理Cは、例えば、印刷装置1の電源が投入された際に、図7に示す制御部51と記憶部52のプログラム記憶領域521に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、制御部51は、印刷対象の各爪Tに印刷するネイルデザインをユーザに選択させ、各爪Tに対応するネイルデザインの画像データを取得する(ステップS41)。
次いで、制御部51は、印刷対象の複数の爪Tに対応する複数の印刷指U1を印刷指挿入部20aに載置させ、撮影制御部512により撮影部30に撮影を行わせて複数の爪Tの爪画像を取得する(ステップS42)。
次いで、制御部51は、変数nに0を設定する(ステップS43)。
次いで、制御部51は、爪情報検出部513に爪画像から爪輪郭形状の検出を行わせ、爪画像から新たな爪Tの輪郭形状が検出されたか否かを判断する(ステップS44)。
爪画像から新たな爪Tの輪郭形状が検出されたと判断した場合(ステップS44;YES)、制御部51は、変数nをインクリメントする(ステップS45)。
次いで、制御部51は、爪情報検出部513により検出された爪Tnの輪郭形状を取得し(ステップS46)、印刷データ生成部514により、取得した爪Tnの輪郭形状に爪Tnに対応するネイルデザインを合わせて印刷用データを生成する(ステップS47)。
ステップS41~ステップS47の処理は、図8のステップS1~ステップS7と同様であるので詳細な説明は援用する。
次いで、制御部51は、指標値算出部517により、爪Tnの印刷用データから、爪Tnの印刷領域の乾きやすさを示す指標値として、爪Tnの印刷領域に対するインク吐出量(以下、吐出量)を算出し(ステップS48)、ステップS44に戻る。制御部51は、新たな爪が検出されなくなるまで、ステップS44~ステップS48を繰り返す。
印刷領域に吐出されるインク量(吐出量)は少ないほど乾きやすい。ここで、印刷部40では、印刷ヘッド46からネイルデザインの色に応じた色のインクを吐出することでネイルデザインを印刷するが、色によって、1画素あたりのインク吐出数(吐出数)は変わる。例えば、C、M、Yの単色の1画素が吐出数1で表現される場合、C、M、Yの混色である黒の1画素は吐出数3となる。吐出量は、吐出1回当たりのインク量×吐出数で算出されるから、吐出数が小さいほど、印刷領域に対する吐出量が少ないため乾きやすい。そこで、本実施形態では、爪Tnの印刷領域に対する吐出量を表す値として吐出数を採用し、吐出数を爪Tnの印刷領域の乾きやすさを示す指標値として算出する。この指標値は、値が小さいほど乾きやすいことを示し、値が大きいほど乾きにくいことを示す。吐出量として吐出数を用いず、吐出1回当たりのインク量×吐出数を用いてもよい。
なお、各色のインクの種類によって乾きやすさが異なる場合は、例えば、各色の吐出量にインクの種類に応じた係数を乗じて各色の吐出量を算出して合計するなど、インクの種類を考慮して乾きやすさを示す指標値を算出することとしてもよい。
ステップS44において、新たな爪が検出されなかった場合(ステップS44;NO)、制御部51は、印刷順決定部518により爪T1~Tnの印刷領域に対する吐出量の大きい順番(すなわち、乾きにくい順番)を取得する(ステップS49)。
そして、制御部51は、印刷順決定部518により爪T1~Tnの印刷領域に対する吐出量の大きい順を爪T1~Tnの印刷順序として決定し(ステップS50)、印刷制御部515により、決定した印刷順序で印刷部40に爪T1~Tnに対する印刷を行わせる(ステップS51)。
爪T1~Tnの全ての爪の印刷が終了すると、制御部51は、印刷処理Cを終了し、表示制御部516により表示部13に選択画面を表示して、次の印刷を待機する。
このように、第3の実施形態では、印刷対象としてセットされた爪T1~Tnを、印刷領域に対する吐出量の大きい、乾きにくいものから順に印刷を行う。したがって、印刷対象の全ての指の乾燥完了までに要するトータルの時間を短縮することができる。
以上説明したように、印刷装置1によれば、指標値算出部517は、複数の爪のそれぞれの爪画像及び各爪に印刷するネイルデザインに基づいて、複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値を算出し、印刷順決定部518は、算出された指標値に基づいて、複数の爪の印刷順序を決定する。そして、決定した印刷順序で印刷部40により複数の爪に印刷を行う。
したがって、複数の爪を印刷する際に、全ての爪の乾燥が完了するまでの時間を短縮することが可能な合理的な印刷順序で印刷を行うことが可能となる。
例えば、指標値算出部517は、複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値として、複数の爪のそれぞれの印刷領域の面積を算出し、印刷順決定部518は、算出した面積に基づいて複数の爪の印刷順序を決定する。したがって、複数の爪を印刷する際に、印刷領域の面積に基づいて印刷順序を決定するので、全ての爪の乾燥が完了するまでの時間を短縮することが可能な合理的な印刷順序で印刷を行うことが可能となる。
また、例えば、指標値算出部517は、複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値として、複数の爪のそれぞれの印刷領域に対するインク吐出量を算出し、印刷順決定部518は、算出したインク吐出量に基づいて複数の爪の印刷順序を決定する。したがって、複数の爪を印刷する際に、印刷領域に対するインク吐出量に基づいて印刷順序を決定するので、全ての爪の乾燥が完了するまでの時間を短縮することが可能な合理的な印刷順序で印刷を行うことが可能となる。
また、例えば、指標値算出部517は、複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値として、複数の爪のそれぞれの印刷領域のエッジの長さを算出し、印刷順決定部518は、算出したエッジの長さに基づいて複数の爪の印刷順序を決定する。したがって、複数の爪を印刷する際に、印刷領域に対するエッジの長さに基づいて印刷順序を決定するので、全ての爪の乾燥が完了するまでの時間を短縮することが可能な合理的な印刷順序で印刷を行うことが可能となる。
なお、上記実施形態における記述は、本発明に係る印刷装置、印刷制御方法及びプログラムの好適な例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、印刷装置1に複数の印刷指U1をセットして、複数の印刷指U1を一度に撮影して複数の爪Tの爪画像を一度に取得して印刷順序を決定する場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、印刷対象となる複数の爪Tに対応する複数の印刷指U1を1本ずつ印刷装置にセットして、1本ずつ撮影して爪画像を取得する処理を複数回繰り返して複数の爪Tの爪画像を取得して印刷順序を決定することとしてもよい。
また、上記実施形態では、一方の手の4本の指(人差し指、中指、薬指、小指)と他方の手の親指を一度に撮影可能な印刷装置を例として説明したが、両手の全爪を印刷対象とする場合、印刷装置の幅やカメラ32の画角が許すなら両手の10本の指を一度にセットして撮影し、10本の指の爪Tの爪画像を一度に取得して印刷順序を決定することとしてもよい。
また、上記実施形態では、複数の爪T1~Tnの印刷領域の面積、エッジ長、吐出量のそれぞれの値に基づいて印刷順序を決定する場合について説明したが、これらの組み合わせに基づいて印刷順序を決定してもよい。例えば、印刷領域の面積や吐出量が同じである場合、エッジ長が小さい方を印刷順序の上位に決定する、あるいは、エッジ長が同じである場合、面積や吐出数が大きい方を印刷順序の上位に決定する等としてもよい。さらに印刷領域の面積、エッジ長、吐出量以外の印刷領域の乾きやすさの指標値に関連する事項として複数色のインクそれぞれの組成に基づくインク自体の乾きやすさもあり、これも印刷順序を決定する指標値の生成に加えてもよい。
また、上記実施形態では、印刷装置1内に爪情報検出部、印刷データ生成部、指標値算出部、印刷順決定部の機能を全て備える場合を例にとり説明したが、例えば、印刷装置が通信部14を介してスマートフォン、タブレット、PC等の端末装置と接続され、端末装置の制御部と記憶部に記憶されているプログラムとの協働により、上述の機能の一部又は全部を実現することとしてもよい。このように、本発明の印刷装置は、通信部を介して接続される端末装置を含んで構成されることとしてもよい。
また、上記実施形態では、印刷装置1内にネイルデザインの画像データが記憶され、印刷装置1でユーザがネイルデザインを選択することとして説明したが、印刷装置と通信部を介して接続される端末装置にネイルデザインの画像データが記憶され、ユーザが端末装置にてネイルデザインを選択し、選択されたネイルデザインの画像データを印刷装置1に送信する(あるいは、端末装置に印刷データ生成部を備えている場合は、印刷データ生成部に出力する)こととしてもよい。
その他、本発明が上記各実施形態に限定されず、適宜変更可能であることはいうまでもない。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
<請求項1>
複数の爪にそれぞれ設定された印刷領域に対応する情報に基づいて、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された指標値に基づいて、前記複数の爪の印刷順序を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された印刷順序で前記複数の爪に印刷を行う印刷手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記算出手段は、前記複数の爪にそれぞれ設定された印刷領域の乾きやすさを示す指標値として、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域の面積を算出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記算出手段は、前記複数の爪にそれぞれ設定された印刷領域の乾きやすさを示す指標値として、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域に対するインク吐出量を算出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記算出手段は、前記複数の爪にそれぞれ設定された印刷領域の乾きやすさを示す指標値として、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域のエッジの長さを算出することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項5>
前記複数の爪にそれぞれ設定された印刷領域は、各爪に設定されたネイルデザイン領域または各爪の輪郭領域であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項6>
前記決定手段により決定された印刷順序は、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きにくいものから順に印刷を行うことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項7>
複数の爪のそれぞれの爪画像に設定された印刷領域に対応する情報に基づいて、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値を算出する算出工程と、
前記算出された指標値に基づいて、前記複数の爪の印刷順序を決定する決定工程と、
前記決定された印刷順序で前記複数の爪に印刷を行う印刷工程と、
を含むことを特徴とする印刷方法。
<請求項8>
コンピュータを、
複数の爪のそれぞれの爪画像に設定された印刷領域に対応する情報に基づいて、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値を算出する算出手段、
前記算出手段により算出された指標値に基づいて、前記複数の爪の印刷順序を決定する決定手段、
前記決定手段により決定された印刷順序で印刷手段により前記複数の爪に対する印刷を行わせる印刷制御手段、
として機能させるためのプログラム。
1 印刷装置
2 ケース本体
4 蓋体
12 操作部
20a 印刷指挿入部
20b 非印刷指挿入部
20c 掴み部
20 印刷指固定部
30 撮影部
32 カメラ
33 照明灯
40 印刷部
50 制御装置
51 制御部
513 爪情報検出部
514 印刷データ生成部
517 指標値算出部
518 印刷順決定部
121a 電源スイッチ釦
121b 印刷開始指示スイッチ釦
201 第1の指位置決め部
202 第2の指位置決め部
T 爪
U1 印刷指
U2 非印刷指

Claims (8)

  1. 複数の爪にそれぞれ設定された印刷領域に対応する情報に基づいて、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された指標値に基づいて、前記複数の爪の印刷順序を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された印刷順序で前記複数の爪に印刷を行う印刷手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記算出手段は、前記複数の爪にそれぞれ設定された印刷領域の乾きやすさを示す指標値として、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域の面積を算出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記算出手段は、前記複数の爪にそれぞれ設定された印刷領域の乾きやすさを示す指標値として、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域に対するインク吐出量を算出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4. 前記算出手段は、前記複数の爪にそれぞれ設定された印刷領域の乾きやすさを示す指標値として、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域のエッジの長さを算出することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記複数の爪にそれぞれ設定された印刷領域は、各爪に設定されたネイルデザイン領域または各爪の輪郭領域であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記決定手段により決定された印刷順序は、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きにくいものから順に印刷を行うことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の印刷装置。
  7. 複数の爪のそれぞれの爪画像に設定された印刷領域に対応する情報に基づいて、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値を算出する算出工程と、
    前記算出された指標値に基づいて、前記複数の爪の印刷順序を決定する決定工程と、
    前記決定された印刷順序で前記複数の爪に印刷を行う印刷工程と、
    を含むことを特徴とする印刷方法。
  8. コンピュータを、
    複数の爪のそれぞれの爪画像に設定された印刷領域に対応する情報に基づいて、前記複数の爪のそれぞれの印刷領域の乾きやすさを示す指標値を算出する算出手段、
    前記算出手段により算出された指標値に基づいて、前記複数の爪の印刷順序を決定する決定手段、
    前記決定手段により決定された印刷順序で印刷手段により前記複数の爪に対する印刷を行わせる印刷制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
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