JP2013180154A - 印刷装置及び印刷制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体に印刷を施す場合に、印刷の途中で記録媒体が印刷ヘッドの走査方向と直交する方向に移動してしまった場合でも、印刷される画像のずれを防いで高品質の印刷を行うことのできる印刷装置及び印刷制御方法を提供する。
【解決手段】印刷幅よりも広い範囲に複数のノズル461が列状に設けられている印刷ヘッド46を備え、爪部Tに印刷を施す印刷部40と、爪部Tの位置情報を取得する位置情報取得部512と、位置情報取得部512によって取得された爪部Tの位置情報に基づいて、印刷動作中の爪部Tのノズル列方向Yにおける位置変化を検出する位置変化検出部513と、位置変化検出部513により爪部Tのノズル列方向Yの位置変化が検出された場合に、爪部Tの位置変化に応じて、駆動させるノズル461をノズル列方向Yに変更し、変更後のノズル461によって印刷を行うように印刷部40の印刷動作を制御するノズル駆動制御部515とを備えている。
【選択図】図10

Description

本発明は、印刷装置及び印刷制御方法に関するものである。
従来、記録媒体に印刷を行う印刷装置として、インクジェット方式で印刷を行う印刷ヘッドを備えた印刷装置が知られている。
インクジェット方式の印刷ヘッドは、記録媒体に対向する面に設けられたノズルからインクを吐出して記録媒体上に着弾、定着させることにより印刷を行うようになっている。
インクジェット方式の印刷ヘッドには複数のノズルが設けられており、各ノズルの駆動を制御することにより、所望の印刷を実現させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1には、印刷ヘッドに、通常のノズルの他に、一部のノズルに目詰まりが発生し脱ドットが生じた場合にこれを補完して印刷を行う救済モード時以外(すなわち通常の印刷モード時)には使用されない予備ノズルを設けることも提案されている。
特開平9−141938号公報
しかしながら、記録媒体が例えば人の手指の爪部のように印刷中に動きを生じるものである場合、記録媒体の位置が印刷中にずれる場合があり得る。この場合、そのまま印刷を続けると、印刷された画像に歪みを生じ、仕上がりの悪い画像となってしまうとの問題がある。
記録媒体に位置ずれ(位置変化)を生じた場合には、一旦印刷動作を停止させて印刷位置の再設定を行うことも考えられるが、この場合、その分印刷に要する時間が長くなってしまう。
また、印刷ヘッド自体を記録媒体に合わせて移動させることも考えられるが、記録媒体が、印刷ヘッドの走査方向(すなわち、印刷時の移動方向)と直交する方向に移動した場合には、印刷を行っている最中に、その走査方向と直交する方向に印刷ヘッドを移動させるには時間がかかり、移動させるための機構も複雑となってしまう。
また、記録媒体の位置ずれ量が極僅かである場合、印刷ヘッドの位置をこの位置ずれ量に応じて微調整することは難しいとの問題もある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、記録媒体に印刷を施す場合に、印刷の途中で記録媒体が印刷ヘッドの走査方向と直交する方向に移動してしまった場合でも、印刷される画像のずれを防いで高品質の印刷を行うことのできる印刷装置及び印刷制御方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の印刷装置は、
印刷幅よりも広範囲に複数のノズルが列状に設けられ、記録媒体に印刷を施す印刷ヘッドと、
前記記録媒体のノズル列方向の位置変化に応じて、駆動させる前記ノズルを変更させる印刷制御部と、
を備えていることを特徴としている。
また、本発明の印刷制御方法は、
印刷幅よりも広範囲に複数のノズルが列状に設けられ、記録媒体に印刷を施す印刷ヘッドの印刷制御部により、前記記録媒体のノズル列方向の位置変化に応じて、駆動させる前記複数のノズルを変更させることを特徴としている。
本発明によれば、印刷の途中で記録媒体が印刷ヘッドの走査方向と直交する方向にずれて位置変化を生じた場合に、この位置変化に対応してインク吐出に用いるノズルを変更し、変更後のノズルで印刷を行うように制御する。このため、例えば人の指の爪部のように、印刷中に位置変化を生じる記録媒体に対して印刷を行う場合でも、位置変化が生じた際に印刷される画像にずれや歪みを生じたり、印刷されない部分が生じる等を防止することができ、記録媒体上に高品質、高精細なデザイン画像を印刷することができるとの効果を奏する。
本発明に係るネイルプリント装置の一実施形態を概念的に示した斜視図で、蓋体を開いた状態を示している。 図1のネイルプリント装置の装置本体を概念的に示した斜視図である。 図1のネイルプリント装置の印刷指固定手段を示した断面図で、印刷指として人差し指から小指を印刷指挿入部に挿入した際の固定態様を示している。 図1のネイルプリント装置の正面側の断面図である。 図1のネイルプリント装置の側断面図である。 印刷指挿入部に挿入された指と撮影部、印刷部との関係を模式的に示す要部断面図である。 本実施形態における印刷ヘッドをノズル面側から見た模式的な平面図である。 本実施形態に係るネイルプリント装置の制御構成を示した要部ブロック図である。 本実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートである。 本実施形態において爪部Tに位置変化が生じた場合のノズルの変更を示す説明図である。 従来の構成において爪部Tに位置変化が生じた場合のノズルのずれを示す説明図である。
図1から図11を参照しつつ、本発明に係る印刷装置の一実施形態について説明する。なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
本実施形態では、印刷装置が記録媒体としての指の爪部に印刷を施すネイルプリント装置である場合を例として説明するが、印刷装置は、ネイルプリント装置に限定されず、各種の記録媒体に対して印刷を施す印刷装置に広く適用することが可能である。
図1は、本実施形態におけるネイルプリント装置の外観を示す斜視図であり、図2は、ネイルプリント装置の内部構成を示す斜視図である。
図1に示すように、このネイルプリント装置1は、ケース本体2及び蓋体4を備えている。蓋体4は、ケース本体2の上面である天板2aの後端部に設けたヒンジ3を介して、ケース本体2に回動可能に連結されている。蓋体4は、ヒンジ3を支点として、ケース本体2の天板2aに重ねられた状態からケース本体2の天板2aに対して立てられた状態(図1参照)まで回動可能となっている。
上記ケース本体2は上方から平面視した場合にほぼ長円状に形成されている。このケース本体2の前側には開閉板2cが起倒可能に設けられている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面下端部に設けられたヒンジ(図示せず)を介して、ケース本体2に連結されている。この開閉板2cは、ケース本体2の前面を開閉するためのものである。
また、ケース本体2の天板2aには後述する操作部12が設置されており、天板2aのほぼ中央部には表示部13が設定されている。
なお、ケース本体2及び蓋体4の形状、構成はここに例示したものに限定されない。
また、ケース本体2にはネイルプリント装置1の装置本体10が収容されている。この装置本体10は、図2に示す印刷指固定手段を構成している印刷指固定部20、撮影手段を構成している撮影部30、印刷手段を構成している印刷部40及び制御手段を構成している制御装置50(図8参照)を備えている。これら印刷指固定部20、撮影部30、印刷部40及び制御装置50は機枠11に設けられている。
なお、機枠11は下部機枠11a及び上部機枠11bによって構成されている。そして、下部機枠11aは箱状に形成され、ケース本体2の内部下方に設置され、上部機枠11bは下部機枠11aの上方で且つケース本体2の内部上方に設置されている。
印刷指固定部20は、機枠11の中の下部機枠11aに設けられている。すなわち、下部機枠11aには、印刷指挿入部20a、非印刷指挿入部20b及び掴み部20cが設けられており、これらによって印刷指固定部20が構成されている。
ここで、印刷指挿入部20aは、印刷対象である爪部Tに対応する指(以下「印刷指U1」という)を挿入するための指挿入部である(図3参照)。本実施形態において印刷指U1の爪部Tは、ネイルプリント装置1によって印刷が施される記録媒体である。
印刷指挿入部20aの底面(本実施形態では隔壁21により構成される)は、印刷指U1を載置する指載置手段(印刷指載置面)として機能する。印刷指U1の撮影や印刷は、印刷指U1がこの指載置手段としての印刷指挿入部20aの印刷指載置面に載置された状態で行われる。
また、非印刷指挿入部20bは、印刷指以外の指(以下「非印刷指U2」という)を挿入するための指挿入部である(図3参照)。
また、掴み部20cは、印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と、非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2とで挟持することが可能な部分である。本実施形態において、この掴み部20cは印刷指挿入部20aと非印刷指挿入部20bとを仕切る隔壁21によって構成されている。
この隔壁21の上面は平坦な印刷指載置面を構成している。この隔壁21の指挿入側端部には膨出部22が形成されている。この膨出部22は、印刷指挿入部20a及び非印刷指挿入部20bに印刷指U1及び非印刷指U2を深く挿入した際に、印刷指U1及び非印刷指U2の付け根U3が当接する部分に形成されている。膨出部22は、印刷指U1の腹全体が印刷指載置面に当接した状態で、印刷指U1と非印刷指U2とで隔壁21(掴み部20c)を強く挟持することができるように、指挿入方向の断面が、隔壁21の下面から下方に向けて膨出するように円形となっている。なお、膨出部22の形状は、断面円形に限定されることなく、断面楕円形,多角形等の非円形であってもよい。
例えば、左手の親指以外の4本の指(人差し指、中指、薬指及び小指)が印刷指U1となる場合には、図3に示すように、ユーザは印刷指挿入部20aに4本の印刷指U1を挿入し、非印刷指挿入部20bに非印刷指U2である親指を挿入する。この場合、ユーザが印刷指挿入部20aに挿入された印刷指U1と、非印刷指挿入部20bに挿入された非印刷指U2とで掴み部20cを挟持することにより、印刷指U1が掴み部20cの上で固定される。
また、親指のみが印刷指U1となる場合には、親指(印刷指U1)を印刷指挿入部20aに挿入し、親指以外の4本の指(非印刷指U2)を非印刷指挿入部20bに挿入する。この場合にも、ユーザが印刷指U1と非印刷指U2とで掴み部20cを挟持することで印刷指U1が固定される。
また、図4は、本実施形態に係るネイルプリント装置1の正面側の断面図であり、図5は、ネイルプリント装置1の側断面図である。
図4及び図5に示すように、撮影部30は、機枠11の中の上部機枠11bに設けられている。
すなわち、上部機枠11bには基板31が設置されており、この基板31の中央部下面には、ドライバーを内蔵した200万画素程度以上の画素を有するカメラ32が設置されている。また、基板31には、カメラ32を囲むように白色LED等の照明灯33が設置されている。撮影部30は、このカメラ32及び照明灯33を備えて構成されている。
この撮影部30は、印刷指挿入部20a内に載置された印刷指U1を照明灯33によって照明し、カメラ32によってその印刷指U1を撮影して、指画像を得る撮影手段であり、この撮影部30は、後述する制御装置50の撮影制御部511に接続され、該撮影制御部511によって制御されるようになっている。カメラ32としては、CCDセンサまたはCMOSセンサのいずれを備えたものであっても良い。なお、カメラ32の代わりに圧力を検知する圧力センサを用いても良い。この場合は、隔壁21上に載置する印刷指U1による圧力を検知することで、印刷指U1の位置を検出する。例えば、ダイアフラムゲージで、隔膜(ダイアフラム)に加わる圧力を膜の変形として検出する。 変形を検出する方法には静電容量の変化やひずみゲージを使う。
なお、撮影部30によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部52に記憶されてもよい。
また、印刷部40は、デザイン画像の印刷データに基づいて記録媒体としての爪部Tに印刷を施す印刷手段であり、主に上部機枠11bに設けられている。
すなわち、図4及び図5に示すように、上部機枠11bの両側板には、2本のガイドロッド41が平行に架設されている。このガイドロッド41には、主キャリッジ42が摺動自在に設置されている。また、図5に示すように、主キャリッジ42の前壁42aおよび後壁42bには2本のガイドロッド44が平行に架設されている。このガイドロッド44には、副キャリッジ45が摺動自在に設置されている。この副キャリッジ45の下面中央部には、印刷ヘッド46が搭載されている。
主キャリッジ42は、動力伝達手段(図示せず)を介してモータ43に連結され、モータ43の正逆回転によって、ガイドロッド41に沿って左右方向に移動するように構成されている。また、副キャリッジ45は、動力伝達手段(図示せず)を介してモータ47に連結され、モータ47の正逆回転によって、ガイドロッド44に沿って前後方向に移動するように構成されている。
また、図6に示すように、本実施形態において、副キャリッジ45の下面であって印刷ヘッド46と干渉しない位置には、爪撮影用カメラ49が設けられている。
爪撮影用カメラ49は、印刷開始時から印刷終了までの間記録媒体の画像データを取得し続ける記録媒体の画像取得手段である。本実施形態では、爪撮影用カメラ49は、記録媒体である爪部Tの画像情報を取得する印刷爪画像取得手段として機能する。
なお、爪撮影用カメラ49の設けられる位置等は、図示例に限定されない。また、爪撮影用カメラ49によって撮影される範囲は、特に限定されず、爪部Tのみを撮影して印刷爪画像を取得してもよいし、爪部Tを含めた印刷指U1全体を広く撮影して印刷指画像を取得してもよい。また、爪部Tに印刷された画像を撮影するものであってもよい。
また、爪撮影用カメラ49の構成は、特に限定されず、例えば、カラー静止画像を撮影できるものやカラー動画を撮影できるものであってもよいし、白黒静止画像を撮影できるものや白黒動画を撮影するものであってもよい。なお、爪撮影用カメラ49は、爪部Tの鮮鋭な画像又は映像を取得することのできる精度の高いカメラが好ましい。
爪撮影用カメラ49は、後述する制御装置50の撮影制御部511に接続され、該撮影制御部511によって動作制御されるようになっている。
爪撮影用カメラ49によって撮影された画像(印刷爪画像や印刷指画像等)は、後述する位置情報取得部512に伝送される。
なお、爪撮影用カメラ49によって撮影された印刷爪画像等の画像データは、後述する記憶部52に記憶されてもよい。
また、下部機枠11aには、印刷ヘッド46にインクを供給するためのインクカートリッジ48が設けられている。インクカートリッジ48は、図示しないインク供給管を介して印刷ヘッド46と接続されており、適宜印刷ヘッド46にインクを供給するようになっている。なお、印刷ヘッド46自体にインクカートリッジを搭載する構成、インクカートリッジと印刷ヘッド46とが一体化した構成のものを適用してもよい。
本実施形態において、印刷ヘッド46は、インクを微滴化し、記録媒体(本実施形態では爪部T)に対し直接に吹き付けて印刷を行うインクジェット方式の印刷ヘッド46である。
図7は、本実施形態の印刷ヘッド46を、印刷時において記録媒体である爪部Tの表面と対向する面から見た模式的な拡大平面図である。
図7に示すように、印刷ヘッド46には、印刷時において爪部Tの表面と対向する面に、インクを吐出させるノズル461が複数設けられたノズル面460が形成されており、印刷ヘッド46は、印刷指載置面に載置される印刷指U1の爪部T(記録媒体)に対して各ノズル461からインクを吐出させる構成となっている。
ノズル461からインクを吐出させる構成は特に限定されないが、本実施形態では、例えば各ノズル461に図示しないピエゾ素子(圧電素子)等の駆動手段をそれぞれ設け、この駆動手段に電圧を印加することにより、当該ノズル461からインクを吐出させるようになっている。
各駆動手段には、後述する印刷制御部514のノズル駆動制御部515からの電気信号に基づいて所定の電圧が印加されるようになっており、後述するように、各ノズル461は、該ノズル駆動制御部515によってインクの吐出駆動が制御されるようになっている。
本実施形態において、印刷ヘッド46は、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色。なお、図7及び以下の説明においては、それぞれ「Y」「M」「C」「K」と表す。)のインクを吐出可能となっており、ノズル面460には、この4色に対応して、「Y」「M」「C」「K」各色1列ずつのノズル461の列(これを以下「ノズル列462」と称する。)が設けられている。なお、図7では左から順に「「C」M」「Y」「K」の順に各色のノズル列462が配置されている場合を例示しているが、各色のノズル列462の配置はこれに限定されない。
本実施形態の印刷ヘッド46には、印刷幅よりも広い範囲に複数のノズル461が列状に設けられている。
ここで、印刷幅とは、印刷ヘッド46におけるノズル列方向Yの印刷幅、すなわち、印刷ヘッド46をノズル列方向Yと直交する走査方向Xに1回走査することで印刷することのできる幅をいう。本実施形態では、印刷ヘッド46におけるノズル列方向Yのほぼ中央部が印刷開始時の初期状態で使用される基準記録領域となっており、この基準記録領域のノズル列方向Yの長さは、印刷ヘッド46の印刷幅に対応している。
図7に示すように、ノズル461は、印刷ヘッド46における基準記録領域内(すなわち、印刷ヘッド46におけるノズル列方向Yの印刷幅に対応する領域内)に配置されている基本ノズル461aと、この基本ノズル461aのノズル列方向Yの前後に配置されている予備ノズル461bとで構成されている(なお、以下において、単に「ノズル461」とするときは、「基本ノズル461a」と「予備ノズル461b」とを含むものとする。)。
図7では、印刷ヘッド46が、n個のノズル461を備え、そのうち、基準記録領域内に配置されているノズル461が基本ノズル461a(図7においてグレーの網掛けで示すm+1からn−mのノズル461)であり、この基本ノズル461aのノズル列方向Yの前後にそれぞれm個ずつ配置されたノズル461が予備ノズル461b(図7において白抜きで示す1からm及びnからn−2のノズル461)である場合を例示している。
なお、基本ノズル461a及び予備ノズル461bの数は特に限定されない。予備ノズル461bの数が多いほど爪部Tの位置変化に広く対応することができるため、印刷ヘッド46のサイズの許す限り多くの予備ノズル461bを備えることが好ましい。
基本ノズル461aは、印刷ヘッド46による印刷の際に通常使用されるノズル461である。また、予備ノズル461bは、印刷中に後述する位置変化検出部513により爪部Tの位置変化が検出された場合に使用されるノズル461である。
基本ノズル461a及び予備ノズル461bは、後述する印刷制御手段としてのノズル駆動制御部515の制御により、適宜切り替えられて吐出駆動するようになっている。すなわち、ノズル駆動制御部515は、印刷開始時には、基本ノズル461aによって印刷を行うように制御する。また、印刷開始後も、記録媒体である爪部Tが基準位置(本実施形態においては、印刷を開始した際の爪部T(記録媒体)の位置)から移動していないときは、ノズル駆動制御部515は、基本ノズル461aによって印刷を行うように制御する。他方、位置変化検出手段である位置変化検出部513により記録媒体である爪部Tのノズル列方向Yにおける位置変化が検出された場合には、ノズル駆動制御部515は、爪部T(記録媒体)の位置変化に応じて駆動させるノズル461をノズル列方向Yに変更し、変更後の基本ノズル461a及び予備ノズル461bによって印刷を行うように印刷部40の印刷動作を制御する。つまり、複数のノズル461は、印刷ヘッドにおけるノズル列方向Yの印刷幅に対応して配置され、印刷開始時に駆動する複数の基本ノズル461aと、複数の基本ノズル461aのノズル列方向Yの両端に配置され、記録媒体がノズル列方向Yに位置変化した場合に駆動する複数の予備ノズル461bと、で構成される。
印刷部40は、ガイドロッド41、主キャリッジ42、モータ43、ガイドロッド44、副キャリッジ45、印刷ヘッド46、モータ47及びインクカートリッジ48等を備えて構成されている。この印刷部40のモータ43、印刷ヘッド46、モータ47は、後述する制御装置50の印刷制御部514に接続され、該印刷制御部514によって制御されるようになっている。
操作部12は、ユーザが各種入力を行うための入力手段である。
操作部12には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪部Tに印刷するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、印刷開始を指示する印刷開始釦、その他各種の入力を行うための操作釦121が配置されている。
本実施形態では、例えば表示部13にデザイン画像を選択するための図示しないデザイン選択画面が表示されるようになっており、ユーザは、所望のデザイン画像を操作釦121によって選択することにより、印刷されるデザイン画像が選択される。
表示部13は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成された表示手段である。本実施形態において、この表示部13には、例えば、印刷指U1を撮影した画像(以下「指画像」という。)、この指画像中に含まれる爪部Tの輪郭線、その指画像中の指の輪郭線、爪部Tに印刷すべき画像(すなわち、デザイン画像)を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面、告知画面、警告画面等が適宜に表示される。
なお、表示部13の表面にタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合には、図示しないスタイラスペンや指先等により表示部13の表面をタッチするタッチ操作によっても各種の入力を行うことができるように構成される。
また、制御装置50は、例えば上部機枠11bに配置された基板31等に設置されている。図8は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置50は、図8に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)等によって構成されている制御部51、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成される記憶部52を備えるコンピュータである。
記憶部52は、ネイルプリント装置1を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている記憶手段である。
本実施形態において、記憶部52には、爪部Tに印刷されるデザイン画像の印刷データ等を記憶するデザイン画像保持領域521が設けられている。
また、本実施形態では、後述する位置情報取得手段である位置情報取得部512によって取得された爪部Tの基準位置が記憶部52に送られるようになっており、記憶部52には、この爪部Tの基準位置を記憶する爪部基準位置保持領域522が設けられている。爪部基準位置保持領域522は、印刷開始時における爪部T(記録媒体)の位置情報を基準位置情報として記憶する基準位置記憶手段である。
その他、撮影部30によって撮影された画像のデータや、爪撮影用カメラ49によって撮影された画像のデータ、位置情報取得部512によって随時取得される爪部Tの現在位置の情報等についても記憶部52に記憶されるようにしてもよい。
なお、ネイルプリント装置1の記憶手段は、制御装置50内の記憶部52(ROM、RAM)に限定されず、他に記憶手段が設けられていてもよい。
この制御部51は、機能的に見た場合、撮影制御部511、位置情報取得部512、位置変化検出部513、印刷制御部514等を備えている。これら撮影制御部511、位置情報取得部512、位置変化検出部513、印刷制御部514等としての機能は、CPUと記憶部52のROM等に記憶されたプログラムとの共働によって実現される。なお、制御部51に含まれる機能部はここに挙げたものに限定されず、その他の機能部を備えていてもよい。
撮影制御部511は、印刷爪画像取得手段である爪撮影用カメラ49を制御して、印刷爪画像等を取得させる撮影制御手段である。撮影制御部511は、印刷開始前に爪撮影用カメラ49によって爪部Tを撮影させるとともに、印刷開始後(印刷中)は、爪撮影用カメラ49によって連続的に爪部Tを撮影させる。
撮影制御部511は、爪撮影用カメラ49によって取得された画像(印刷爪画像や印刷指画像等)のデータを位置情報取得部512に伝送する。
また、撮影制御部511は、ユーザの印刷指U1の指画像等を撮影するように、撮影部30の撮影動作を制御する。例えば撮影制御部511は、ユーザが印刷指U1を印刷指挿入部20aに挿入する際に、印刷指挿入部20a内に挿入される印刷指U1の様子を撮影部30に撮影させる。撮影部30によって撮影された画像は例えば表示部13等に表示され、ユーザが印刷指U1をセットする際に目視にて印刷指U1の配置を確認できるようにすることが好ましい。
なお、撮影制御部511は、爪撮影用カメラ49や撮影部30によって取得された画像の画像データを記憶部52に記憶させるようになっていてもよい。
位置情報取得部512は、記録媒体である爪部Tの位置情報を取得する位置情報取得手段である。具体的には、位置情報取得部512は、撮影制御部511から伝送された印刷爪画像等の画像データに基づいて、爪部Tの輪郭を抽出し、これをx,y座標で示した爪部Tの位置情報を取得する。
本実施形態では、位置情報取得部512は、撮影部30によって取得された印刷開始前の爪部Tの画像(印刷爪画像)等の画像データから印刷開始前の爪部Tの位置情報を取得して、これを爪部Tの基準位置を示す基準位置情報として記憶部52の爪部基準位置保持領域522に記憶させる。
また、位置情報取得部512は、撮影部30によって取得された印刷開始後(印刷動作中)の爪部Tの画像(印刷爪画像)等の画像データから印刷中の爪部Tの現在位置の情報を取得して、これを爪部Tの現在位置を示す現在位置情報として位置変化検出部513に取得結果を伝送する。なお、爪部Tの現在位置情報についても取得されるごとに記憶部52に記憶させるようにしてもよい。
なお、爪部Tの基準位置情報及び爪部Tの現在位置情報は、爪部Tの輪郭の位置情報であってもよいし、例えば爪部Tの先端部等の特徴点の位置情報のみで構成されていてもよい。また、本実施形態では、以下において、爪部Tの位置をx,y座標で示す場合を例とするが、爪部Tの位置を示す指標は、x,y座標に限定されない。本実施形態では、爪部Tの基準位置情報及び爪部Tの現在位置情報が、爪部Tの先端部等の特徴点の位置情報を含む爪部T全体の輪郭の位置情報で構成されている場合を例とする。
位置変化検出部513は、位置情報取得手段である位置情報取得部512によって取得された爪部T(記録媒体)の位置情報に基づいて、印刷動作中の爪部T(記録媒体)のノズル列方向Yにおける位置変化を検出する位置変化検出手段である。位置変化検出部513が爪部T(記録媒体)の位置変化を検出する手法は特に限定されないが、本実施形態では、位置変化検出部513は、位置情報取得部512によって取得された爪部Tの基準位置情報と爪部Tの現在位置情報とを比較して爪部Tの位置変化を検出する。
具体的には、例えば、位置変化検出部513は、位置情報取得部512によって取得された爪部Tの基準位置情報(すなわち、爪部Tの基準位置のx,y座標)と現在位置情報(すなわち、ノズル461からインクを吐出する際の爪部Tの現在位置のx,y座標)とのうち、それぞれの爪部Tの伸長方向(すなわち、ノズル列方向Yの先端部tp(図10等参照)を検出して、その位置(x,y座標等で示される位置)を比較する。これにより、位置変化検出部513は、爪部Tの印刷ヘッド46のノズル列方向Yに対する位置変化の有無及び位置変化がある場合にはその位置変化量を検出する。なお、位置変化検出部513により検出される位置変化量は「長さ」であってもよいし、当該位置変化が画像における何画素分に相当するかを換算して「画素」として検出されてもよい。本実施形態では、以下において、位置変化検出部513が「画素」により位置変化量を検出する場合を例として説明する。
なお、位置変化検出部513が爪部Tの位置変化(すなわち、位置変化の有無及び位置変化の量)を検出する際の比較の対象、比較の手法等はこれに限定されない。例えば、爪部Tの輪郭全体を比較してもよいし、例えば、爪部Tの幅方向の端部が指(皮膚)から離れる部分等、爪部Tと他の部分との境界が判断しやすい部分を検出してその位置を比較してもよい。
印刷制御部514は、デザイン画像の印刷データに基づいて爪部Tに印刷を施すように、印刷手段である印刷部40の印刷動作を制御する機能部である。
本実施形態において、印刷制御部514は、印刷ヘッド46の各ノズルの吐出駆動を制御するノズル駆動制御部515を含んでいる。
ノズル駆動制御部515は、印刷開始時には、基本ノズル461aによって印刷を行うとともに、位置変化検出手段である位置変化検出部513により記録媒体である爪部Tのノズル列方向Yにおける位置変化が検出された場合には、爪部Tの位置変化に応じて駆動させるノズル461をノズル列方向Yに変更し、変更後の基本ノズル461a及び予備ノズル461bによって印刷を行うように印刷部40の印刷動作を制御する印刷制御手段である。
前述のように、本実施形態では、爪部Tの位置変化を検出する位置変化検出部513が位置変化量を何画素分の位置変化かという「画素」数に換算して検出する。
ここで印刷において「1画素」は「1ノズル」に相当することから、ノズル駆動制御部515は、位置変化検出部513によって検出された位置変化量が何画素分であるかにより、次のインク吐出に用いるノズル461を、位置変化量に対応するノズル数分だけノズル列方向Yに変更するようになっている。
具体的には、例えば、基準記録領域内で基本ノズル461a(図10において基本ノズル461a−1〜461a−12)を用いて印刷している際に、爪部Tのノズル列方向Yの手前側(例えば図10における下側、手指の付け根側)への位置変化が位置変化検出部513によって検出され、その位置変化量α(図10参照)が「2画素分」である場合、ノズル駆動制御部515は、次のインク吐出に用いるノズル461をノズル列方向Yの手前側に「2ノズル分」ずらす変更を行う。
この結果、ノズル駆動制御部515の制御により、基本ノズル461aのち、ノズル列方向Yの奥側(例えば図10における上側、手指の先端側)の2個の基本ノズル461a(図10において基本ノズル461a−11,461a−12)が駆動を停止する。そして、次のインク吐出に用いられるノズル461が、基本ノズル461aのノズル列方向Yの手前側に配置されている2個の予備ノズル461b(図10において予備ノズル461b−2,461b−3)と10個の基本ノズル461a(図10において基本ノズル461a−1〜461a−10)に変更される。ノズル駆動制御部515は、基本ノズル461a−1〜461a−12に割り振られていた印刷データに対応する駆動信号を、この変更後の12個のノズル461に送り、ノズル駆動制御部515からの駆動信号を受けた2個の予備ノズル461bと10個の基本ノズル461aを用いて次のインク吐出が行われる。
なお、爪部Tがノズル列方向Yの奥側(例えば図10における上側、手指の先端側)にずれた場合にも同様の手法により、ノズル駆動制御部515は、次のインク吐出に用いられるノズル461を爪部Tの位置変化量に応じてノズル列方向Yの奥側にずらす変更を行う。
なお、本実施形態において、ノズル駆動制御部515による駆動させるノズル461の変更は、印刷部40の印刷動作中、位置変化検出部513が位置変化を検出する毎に行われる。
例えば、上記のように、2個の予備ノズル461b(図10において予備ノズル461b−2,461b−3)と10個の基本ノズル461a(図10において基本ノズル461a−1〜461a−10)とによってインク吐出が行われた後、さらに、爪部Tがノズル列方向Yの手前側(例えば図10における下側、手指の付け根側)に「1画素分」位置変化した場合には、位置変化検出部513は、爪部Tが基準位置からノズル列方向Yの手前側に「3画素分」位置変化したと検出する。そしてこの場合には、ノズル駆動制御部515は、次のインク吐出に用いるノズル461を印刷開始時における使用ノズル461から「3ノズル分」ノズル列方向Yの手前側にずらす変更を行う。すなわち、この場合、直前のインク吐出において使用されたノズル461が、印刷開始時における使用ノズル461からすでに「2ノズル分」ノズル列方向Yの手前側にずれているため、ノズル駆動制御部515は、次のインク吐出に用いられるノズル461を、この状態からさらに「1ノズル分」ノズル列方向Yの手前側にずらす変更を行う。
次に、図9から図11を参照しつつ、本実施形態における印刷装置であるネイルプリント装置1による印刷制御方法について説明する。
このネイルプリント装置1により印刷を行う場合、ユーザはまず、電源スイッチを入れて制御装置50を起動させる。
制御装置50が起動すると、制御部51は、記憶部52のデザイン画像保持領域521に記憶されているデザイン画像を表示部13の表示画面に表示させる。ユーザが操作部12の操作釦121等を操作して、表示画面に表示された複数のデザイン画像の中から所望のデザイン画像を選択すると、これにより、操作部12から選択指示信号が出力されて爪部Tに印刷すべき画像として一つのデザイン画像が選択される。ユーザは、デザイン画像を印刷したい指(印刷指U1)を印刷指挿入部20aに挿入する。このとき、撮影部30によって撮影された画像が表示部13に表示され、ユーザはこの画像を確認しながら印刷指U1を印刷に適した位置にセットする。
印刷すべきデザイン画像が選択され、ユーザによる印刷指U1のセット(位置決め)が完了して、操作部12から印刷開始指示が入力されると、図9に示すように、まず、爪撮影用カメラ49による爪部T(又は爪部Tを含む印刷指U1全体)の撮影が開始される(ステップS1)。撮影された印刷爪画像等は撮影制御部511により位置情報取得部512に伝送され、位置情報取得部512により、この印刷爪画像等に基づいて、まず印刷開始前(本実施形態では、印刷指U1の位置決め(セット)完了後であって印刷動作が開始される直前)の爪部Tの位置情報が基準位置情報として取得される(ステップS2)。位置情報取得部512によって取得された爪部Tの基準位置情報は記憶部52の爪部基準位置保持領域522に格納(記憶)される(ステップS3)。
印刷動作を開始する際には、印刷制御部514の制御によりモータ43、47が動作して、印刷ヘッド46が印刷を行う段の先頭に移動する(ステップS4)。図10に示すように、ここでは、爪部Tをノズル列方向Yに3段に分け、3回の走査により爪部Tの全体に印刷を施す場合を例として説明する。すなわち、図10において、一点鎖線で区切られた幅が本実施形態における印刷ヘッド46による1回の走査で印刷可能な印刷幅であり、印刷制御部514は、まずこのうちの1段目の先頭に印刷ヘッド46の基準記録領域が来るように印刷ヘッド46を移動させ、その位置を調整する。
印刷ヘッド46が適切な位置に配置されると、ノズル駆動制御部515は、印刷データに基づいて印刷ヘッド46の基準記録領域に配置されている基本ノズル461a(図10において基本ノズル461a−1〜461a−12)に適宜駆動信号を送り、各基本ノズル461aを用いて爪部Tへの印刷を開始させる。
印刷動作が開始された後も、爪撮影用カメラ49による爪部T(又は爪部Tを含む印刷指U1全体)の撮影は継続しており、爪撮影用カメラ49によって撮影された画像は、随時位置情報取得部512に送られる。位置情報取得部512は、送られた印刷爪画像等に基づいて、印刷動作中の爪部Tの現在時点での位置情報(現在位置情報)を取得し(ステップS5)、取得した現在位置情報を位置変化検出部513に伝送する。なお、現在位置情報は随時記憶部52に記憶されていってもよい。
位置変化検出部513は、位置情報取得部512から爪部Tの現在位置情報が送られてくると、最新の現在位置情報と爪部基準位置保持領域522に格納されている爪部Tの基準位置情報とを比較する(ステップS6)。具体的には、例えば、基準位置情報に含まれる爪部Tの伸長方向(ノズル列方向Y)の先端部tp(図10等参照)のx,y座標と現在位置情報に含まれる爪部Tの伸長方向(ノズル列方向Y)の先端部tpのx,y座標とを比較する。これにより、位置変化検出部513は、爪部Tが基準位置から位置変化しているか否かを判断する(ステップS7)。爪部Tの位置変化があると判断した場合(ステップS7;YES)には、直ちに印刷ヘッド46のノズル461からのインクの吐出を停止すると共に、印刷ヘッド46の移動を停止する。そして、位置変化検出部513は、その位置変化量を検出し(ステップS8)、それが画像における何画素分のずれに相当するかを換算する。
位置変化検出部513によって検出された位置変化量は印刷制御部514のノズル駆動制御部515に送られ、ノズル駆動制御部515は、この爪部Tの位置変化量に応じて次のインク吐出に用いるノズル461を変更する(ステップS9)。そして、この変更後のノズル461を用いてインク吐出を行う(ステップS10)。
例えば、図10では、基準記録領域に位置する基本ノズル461a(図10において、461a−1〜461a−12)により1段目の印刷を行っている途中で、爪部Tがノズル列方向Yの手前側(例えば図10における下側、手指の付け根側)に位置変化量αだけ位置変化した(ずれた)場合を示している。なお、図10においては、説明の便宜上、印刷ヘッド46に設けられている複数のノズル列462のうち一列だけを図示している。また、図10では、便宜上1つのノズル列462に18個のノズル461(図10において、461−1〜461−18)が設けられている場合を示し、このうち、基準記録領域に位置する12個のノズル461が基本ノズル461a(461a−1〜461a−12)であり、この基本ノズル461aのノズル列方向Yの前後にそれぞれ3個ずつ配置されているノズル461が予備ノズル461b(461b−1〜461b−3、461b−4〜461b−6)である場合を例示している。また、図10では、インク吐出に用いられるノズル461を黒丸で示し、インク吐出に用いられないノズル461を白丸で示している。
図10において、位置変化量αは「2画素分」の位置ずれ量に相当し、これはの「2ノズル分」に相当する。このため、ノズル駆動制御部515は、次のインク吐出に用いるノズル461をノズル列方向Yの手前側に「2ノズル分」だけずらす変更を行う。この結果、次のインク吐出に用いるノズル461は、ノズル列方向Yの手前側に位置する10個の基本ノズル461a(図10において、461a−1〜461a−10)とこの基本ノズル461aのノズル列方向Yの手前側に位置する2個の予備ノズル461b(図10において、461b−2〜461b−3)に変更され、基本ノズル461a−11,461a−12については、ノズル駆動制御部515の制御により駆動が停止される。このように、本実施形態では、爪部Tがノズル列方向Yに移動しても基準記録領域の外に配置されている予備ノズル461b(図10において、461b−1〜461b−3、461b−4〜461b−6)によって対応することができるため、印刷できずに空白となる部分を無くすことができる。また、印刷幅から外れた部分に位置するノズル461(図10では、基本ノズル461a−11,461a−12)については、吐出駆動が停止されるため、爪部T以外の部分に余分なインクが着弾したり、既に印刷が完了している部分に重ねてインクが付着すること等を防止することができる。
これに対して、例えば、従来のように印刷ヘッド46に基本ノズル461aのみが設けられ、爪部Tに位置変化が生じた場合にこれを補完する予備ノズル461bが設けられていない場合には、図11に示すように、爪部Tが、ノズル列方向Yの手前側に「2画素分」の位置ずれ量に相当する位置変化量αの位置変化を生じた場合には、ノズル列方向Yの手前側に、位置変化量αに相当する幅の印刷不能部分βを生じてしまう。また、爪部Tの位置変化により、爪部Tの上から外れてしまった基本ノズル461a−11,461a−12からも引き続きインクが吐出されるため、爪部T以外の手指等にインクが着弾して指先等を汚すおそれがある。
他方、図9に戻り、位置変化検出部513によって爪部Tの位置変化がないと判断された場合(ステップS7;NO)には、ノズル駆動制御部515は、ノズル461を変更せずに次のインク吐出を行わせる(ステップS11)。すなわち、図10の左側に示すように、基準記録領域に位置する基本ノズル461a(図10において、461a−1〜461a−12)によって印刷を行っている場合には、引き続き基本ノズル461a−1〜461a−12によってインク吐出を行わせる。
印刷制御部514は、当該段(図10では1段目)の印刷が終了したか否かを常に判断し(ステップS12)、当該段(図10では1段目)の印刷が終了していないと判断する場合(ステップS12;NO)には、ステップS5に戻ってステップS5からステップS12までの処理を繰り返す。また、当該段(図10では1段目)の印刷が終了したと判断する場合(ステップS12;YES)には、印刷制御部514は、さらに、当該爪部Tについて全印刷が終了したか否かを判断し(ステップS13)、当該爪部Tについて全印刷が終了していないと判断する場合(ステップS13;NO)には、ステップS4に戻ってステップS4からステップS13までの処理を繰り返す。すなわち、例えば図10では、1つの爪部Tを3段に分けて印刷する場合を示しており、1段目の印刷が終了した際には、印刷制御部514は、次の2段目の先頭に印刷ヘッド46を移動させて当該2段目の印刷を行うよう印刷部40を制御する。
他方で、当該爪部Tについて全印刷が終了したと判断する場合(ステップS13;YES)、すなわち、当該爪部Tについて予定されていたデザイン画像の印刷が全て完了した場合には、印刷制御処理を終了する。
以上のように、本実施形態におけるネイルプリント装置1によれば、印刷中に記録媒体がノズル列方向Yにずれて位置変化を生じた場合には、この位置変化量に対応してインク吐出に用いるノズル461を変更し、変更後のノズル461で印刷を行うように制御する。このため、人の指の爪部Tのように、印刷中に位置変化を生じる記録媒体に対して印刷を行う場合でも、位置変化が生じた際に印刷される画像にずれや歪みを生じたり、印刷されない部分が生じたり、記録媒体(爪部T)以外の場所にインクが吐出され着弾して汚れ等を生じたり、既に印刷されている場所に重ねて余分なインクが着弾し印刷済みの画像が汚れてしまったりするのを防止することができる。これにより、爪部T等の記録媒体に印刷した場合でも高精細なデザイン画像を印刷することができる。
また、本実施形態では、記録媒体(爪部T)に位置変化が生じた場合でも印刷動作を止めることなく、使用するノズル461を切り替えながら印刷を続行する。これにより、印刷時間が長くなることを防ぎつつ、歪みや重なり合いのない高精細な画像を爪部T等の記録媒体に印刷することができる。
また、印刷を行っている最中に爪部T(記録媒体)の位置変化が印刷ヘッドの走査方向(すなわち、印刷時の移動方向)と直交するノズル列方向Yに生じた場合に、印刷ヘッド自体を記録媒体に合わせて移動させることで対応しようとすると、印刷中に印刷ヘッドをノズル列方向Yに移動させるには時間がかかり、移動させるための機構も複雑となってしまうとの問題がある。また、記録媒体の位置ずれ量が極僅かである場合、印刷ヘッドの位置をこの位置ずれ量に応じて微調整することは難しい。この点、本実施形態では、爪部T(記録媒体)の位置変化に対して、使用するノズル461を切り替えるだけで対応することができるため、印刷ヘッド46自体を移動させて対応する場合と比較して、時間のロス等もなく、装置構成も簡易化することができる。また、「1画素」の位置変化に対して「1ノズル」のノズル変更で対応するため、微量の位置変化にも適切に対応することができる。
また、ノズル461として、印刷ヘッド46におけるノズル列方向Yの印刷幅に対応して配置されている基本ノズル461aと、この基本ノズル461aのノズル列方向Yの前後に配置されている予備ノズル461bとを備えており、印刷開始時には、基本ノズル461aによって印刷を行うとともに、記録媒体(爪部T)に位置変化が生じた場合には、この記録媒体の位置変化に応じて駆動させるノズル461をノズル列方向Yに変更し、変更後の基本ノズル461a及び予備ノズル461bによって印刷を行うようになっている。このように基本ノズル461aの他に予備ノズル461bを備えているため、記録媒体(爪部T)に位置変化が生じた場合でも使用するノズル461を切り替えるだけで対応することができ、迅速・円滑に高品質の画像印刷を行うことができる。
また、本実施形態では、印刷開始時における記録媒体(爪部T)の位置情報を基準位置情報として記憶させておき、位置変化検出部513は、印刷動作時における記録媒体(爪部T)の現在位置情報と基準位置情報とを比較することにより、記録媒体(爪部T)のノズル列方向Yにおける位置変化を検出する。これにより、記録媒体(爪部T)の位置変化を簡易に検出することが可能となる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態では、位置変化検出部513は、印刷動作時における記録媒体(爪部T)の現在位置情報と印刷開始時の基準位置情報とを比較することにより、記録媒体(爪部T)のノズル列方向Yにおける位置変化を検出する構成としたが、位置変化検出部513が記録媒体(爪部T)のノズル列方向Yにおける位置変化を検出する構成はこれに限定されない。
例えば、位置変化検出部513は、位置情報取得部512によって検出される印刷動作時(すなわちインク吐出時)における記録媒体(爪部T)の現在位置情報とその直前の印刷動作時(すなわちインク吐出時)における記録媒体(爪部T)の直前位置情報とを比較することにより、記録媒体(爪部T)のノズル列方向Yにおける位置変化を検出するようにしてもよい。この場合、記憶部52に爪部基準位置保持領域522を設ける必要がない。
例えば、図10において、記録媒体(爪部T)の位置が図10の左側に示す位置から右側に示す位置までノズル列方向Yの手前側に「2画素分」変化してインク吐出に用いるノズル461を「2ノズル分」ずらす変更をした後に、さらにノズル列方向Yの手前側に「1画素分」変化した場合には、記録媒体(爪部T)が直前位置から「1画素分」変化した旨の検出結果が位置変化検出部513からノズル駆動制御部515に送られる。これにより、ノズル駆動制御部515は、印刷開始時の基準位置における使用ノズル461からノズル461を何個分ずらせばいいかを算出する必要がなく、直前のインク吐出時においてインク吐出に用いたノズル461を基準として、ここからさらに「1ノズル分」ノズル列方向Yの手前側にずらす変更を行うだけで対応することができる。
この場合には、位置変化検出部513は、常に記録媒体(爪部T)の直前の位置と現在の位置とを比較すれば足り、現在の位置が印刷開始時の基準位置からどの程度ずれているかを検出する必要がなく、ノズル駆動制御部515も印刷開始時の基準位置における使用ノズル461からノズル461を何個分ずらせばいいかを算出する必要がない。このため、特に記録媒体(爪部T)の位置が印刷中に繰り返し変化しているような場合には処理を単純化することができ、処理の迅速化を図ることができる。
また、本実施形態では、爪部Tや印刷指U1の画像を取得してこの画像に基づいて位置情報取得部512が爪部Tの位置情報を取得する場合を例としたが、位置情報取得部512が爪部Tの位置情報を取得する手法はこれに限定されない。例えば、爪部Tに既に印刷されている画像や、爪部Tの表面の凹凸を示す画像等、位置を特定する基準となるものを示す画像等に基づいて爪部Tの位置情報を取得してもよい。
また、本実施形態では、撮影部30とは別に爪部Tや印刷指U1の画像を取得するための爪撮影用カメラ49を備え、位置情報取得部512は、爪撮影用カメラ49により取得された画像に基づいて爪部Tの位置情報を取得する場合を例としたが、別途爪撮影用カメラ49を備えずに、撮影部30によって爪部Tや印刷指U1を撮影し、撮影部30によって取得された画像に基づいて位置情報取得部512が爪部Tの位置情報を取得する構成としてもよい。
また、爪撮影用カメラ49は、カラー画像を撮影可能なものでも白黒画像の撮影のみしかできないものでもよい。また、爪撮影用カメラ49は、静止画像を連続的に取得可能なものであってもよいし、動画を取得するものであってもよい。
さらに、位置情報取得部512は、爪撮影用カメラ49により取得された画像に基づいて爪部Tの位置情報を取得するものに限定されない。
例えば、印刷指U1の動きを検知可能なセンサ(例えば、感圧センサや接触センサ等)を印刷指U1が載置される印刷指載置面等に配置して、印刷開始時及び印刷動作中における印刷指U1の動きをこのセンサで検知し、この検知結果に基づいて位置情報取得部512が爪部Tの位置情報を取得するようにしてもよい。
また、本実施形態では、位置変化検出部513により検出される爪部Tの位置変化量が「画素数」で表されて、「1画素分」位置変化が生じた場合に「1ノズル分」ノズル461を変更する場合を例としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、位置変化検出部513により検出される爪部Tの位置変化量は「画素数」でなく、爪部Tがノズル列方向Yに移動した距離(長さ)として検出されてもよい。この場合には、位置変化距離とノズル数との対応付けを予め定めて記憶部52等に記憶させておき、ノズル駆動制御部515は、位置変化検出部513によって検出された位置変化距離に応じてインク吐出に用いるノズル461を切り替えるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ネイルプリント装置1が、各ノズル461にピエゾ素子(圧電素子)等の駆動手段を備え、これに所定の電圧を印加することによりインクを吐出させる方式の印刷ヘッド46を備える場合を例としたが、印刷ヘッド46のインクの吐出方式は、これに限定されず、例えば、ノズル内のインクを加熱し気泡を生じさせることによりインクを吐出させる方式等であってもよい。
また、本実施形態では、印刷ヘッド46が、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを吐出可能となっており、図7に示すように、この4色に対応して、「Y」「M」「C」「K」各色1列ずつのノズル461のノズル列462がノズル面460に設けられている場合を例としたが、印刷ヘッド46において吐出可能なインクはこれに限定されない。
例えば、RGBプリンタのように赤、緑、青の3色のノズル461を備えている印刷ヘッド46でもよいし、中間色、白色等、その他の色のノズル461をさらに備えていてもよい。また、CMYの各ノズル461のみ、あるいはKのノズル461のみを備えた印刷ヘッド46でもよい。
さらに、印刷ヘッド46におけるノズル461の配置は、本実施形態で例示したものに限定されず、各色毎にノズル列462が複数並列して配置されていてもよい。また、このように各色につき複数のノズル列462を備える場合、ノズル列462は、隣り合うノズル列462のノズル461同士が横に並ぶように単に並列的に配置されてもよいし、隣り合うノズル列462のノズル461同士が互い違いにずれて千鳥状に並んで配置されるように例えば1/2ノズル分ずつ等ずらして配置されてもよい。
また、本実施形態では、印刷対象である爪部T(記録媒体)の領域を複数の段(ライン)に分けて、複数回印刷ヘッド46を走査することより印刷を行う例を示したが、本発明の印刷装置はこれに限らず、印刷ヘッド46による一回の走査で爪部T(記録媒体)の全体について印刷を完了するような印刷装置であってもよい。この場合、基準記録領域を広くするために、印刷ヘッド46にはより多くの基本ノズル261aを備えていることが好ましい。
また、本実施形態では、デザイン画像保持領域521、爪部基準位置保持領域522が制御装置50の記憶部52内に設けられている場合を例としたが、デザイン画像保持領域521、爪部基準位置保持領域522は制御装置50の記憶部52に設けられている場合に限定されず、別途記憶部が設けられていてもよい。
また、本実施形態では、4本の指に対して同時に印刷を行うことのできるネイルプリント装置1を例としたが、指を1本ずつ装置に挿入して順次印刷を行う装置に本発明を適用することも可能である。
また、本実施形態では、印刷装置が、記録媒体としての爪部Tに印刷を施すネイルプリント装置である場合を例としたが、本発明の印刷装置は爪部Tに印刷を施すネイルプリント装置に限定されない。例えば、記録媒体として紙やプラスチック等を用いる印刷装置に本発明を適用することも可能である。このような記録媒体を利用する印刷装置の場合には、人の爪部Tと異なり記録媒体の位置変化は能動的には起きないが、例えば、紙送りの不調等によって記録媒体の位置変化が生じた場合に本発明によって対応することができ、有効である。
また、本実施形態においては、予備ノズル461bは爪部Tの位置が変化したときのみに使用されるものとして説明したが、例えば、基本ノズル461a、予備ノズル461bを含む全ノズル461を用いて印刷を行うモードを備えていてもよい。
この場合には、1回の走査で印刷できる幅(印刷可能範囲)を広くすることができ、印刷の高速化を実現することも可能となる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
印刷幅よりも広範囲に複数のノズルが列状に設けられ、記録媒体に印刷を施す印刷ヘッドと、
前記記録媒体のノズル列方向の位置変化に応じて、駆動させる前記ノズルを変更させる印刷制御部と、
を備えていることを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記複数のノズルは、前記印刷ヘッドにおける前記ノズル列方向の前記印刷幅に対応して配置され、印刷開始時に駆動する複数の基本ノズルと、前記複数の基本ノズルのノズル列方向の両端に配置され、前記記録媒体がノズル列方向に位置変化した場合に駆動する複数の予備ノズルと、で構成されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記記録媒体の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記記録媒体の前記位置情報に基いて、前記記録媒体のノズル列方向の位置変化を検出する位置変化検出部と、
を備えており、
前記印刷幅は、前記印刷ヘッドによる1回の走査で印刷可能な幅であり、
前記印刷制御部は、変更後に駆動させる前記複数のノズルによって印刷を行うように前記印刷ヘッドの印刷動作を制御し、
前記位置変化検出部により、前記記録媒体の前記ノズル列方向における位置変化が検出された場合には、前記記録媒体のノズル列方向の位置変化に応じて駆動させる前記ノズルを変更し、少なくとも前記複数の予備ノズルの一部を駆動させるように前記印刷ヘッドの印刷動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
印刷開始時における前記記録媒体の位置情報を基準位置情報として記憶する基準位置記憶部を備え、
前記位置変化検出部は、印刷動作時における前記記録媒体の現在位置情報と前記基準位置記憶部に記憶されている基準位置情報とを比較することにより、前記記録媒体の前記ノズル列方向における位置変化を検出するものであることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
<請求項5>
前記位置変化検出部は、印刷動作時における前記記録媒体の現在位置情報と直前の印刷動作時における前記記録媒体の直前位置情報とを比較することにより、前記記録媒体の前記ノズル列方向における位置変化を検出するものであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の印刷装置。
<請求項6>
印刷幅よりも広範囲に複数のノズルが列状に設けられ、記録媒体に印刷を施す印刷ヘッドの印刷制御部により、前記記録媒体のノズル列方向の位置変化に応じて、駆動させる前記複数のノズルを変更させることを特徴とする印刷制御方法。
<請求項7>
前記複数のノズルは、前記印刷ヘッドにおける前記ノズル列方向の前記印刷幅に対応して配置され、印刷開始時に駆動する複数の基本ノズルと、前記複数の基本ノズルのノズル列方向の両端に配置され、前記記録媒体がノズル列方向に位置変化した場合に駆動する複数の予備ノズルと、で構成されることを特徴とする請求項6に記載の印刷制御方法。
<請求項8>
位置情報取得部により記録媒体の位置情報を取得し、
位置変化検出部により、前記記録媒体の位置情報に基いて、前記記録媒体のノズル列方向の位置変化を検出し、
前記印刷幅は、前記印刷ヘッドによる1回の走査で印刷可能な幅であり、
前記印刷制御部により、変更後に駆動させる前記複数のノズルによって印刷を行うように前記印刷ヘッドの印刷動作を制御し、
印刷開始時には、前記複数の基本ノズルを駆動させるとともに、前記位置変化検出部により、前記記録媒体の前記ノズル列方向における位置変化が検出された場合には、前記記録媒体のノズル列方向の位置変化に応じて駆動させる前記ノズルを変更し、少なくとも前記複数の予備ノズルの一部を駆動させるように前記印刷ヘッドの印刷動作を制御することを特徴とする請求項7に記載の印刷制御方法。
<請求項9>
印刷開始時における前記記録媒体の位置情報を基準位置情報として記憶し、
印刷動作時における前記記録媒体の現在位置情報と前記基準位置記憶部に記憶されている基準位置情報とを比較することにより、前記記録媒体の前記ノズル列方向における位置変化を検出することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の印刷制御方法。
<請求項10>
印刷動作時における前記記録媒体の現在位置情報と直前の印刷動作時における前記記録媒体の直前位置情報とを比較することにより、前記記録媒体の前記ノズル列方向における位置変化を検出することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の印刷制御方法。
1 ネイルプリント装置
2 ケース本体
20a 印刷指挿入部
30 撮影部
40 印刷部
49 爪撮影用カメラ
50 制御装置
51 制御部
52 記憶部
511 撮影制御部
512 位置情報取得部
513 位置変化検出部
514 印刷制御部
515 ノズル駆動制御部
521 デザイン画像保持領域
522 爪部基準位置保持領域
T 爪部
U1 印刷指
U2 非印刷指

Claims (10)

  1. 印刷幅よりも広範囲に複数のノズルが列状に設けられ、記録媒体に印刷を施す印刷ヘッドと、
    前記記録媒体のノズル列方向の位置変化に応じて、駆動させる前記ノズルを変更させる印刷制御部と、
    を備えていることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記複数のノズルは、前記印刷ヘッドにおける前記ノズル列方向の前記印刷幅に対応して配置され、印刷開始時に駆動する複数の基本ノズルと、前記複数の基本ノズルのノズル列方向の両端に配置され、前記記録媒体がノズル列方向に位置変化した場合に駆動する複数の予備ノズルと、で構成されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記記録媒体の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記記録媒体の前記位置情報に基いて、前記記録媒体のノズル列方向の位置変化を検出する位置変化検出部と、
    を備えており、
    前記印刷幅は、前記印刷ヘッドによる1回の走査で印刷可能な幅であり、
    前記印刷制御部は、変更後に駆動させる前記複数のノズルによって印刷を行うように前記印刷ヘッドの印刷動作を制御し、
    前記位置変化検出部により、前記記録媒体の前記ノズル列方向における位置変化が検出された場合には、前記記録媒体のノズル列方向の位置変化に応じて駆動させる前記ノズルを変更し、少なくとも前記複数の予備ノズルの一部を駆動させるように前記印刷ヘッドの印刷動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 印刷開始時における前記記録媒体の位置情報を基準位置情報として記憶する基準位置記憶部を備え、
    前記位置変化検出部は、印刷動作時における前記記録媒体の現在位置情報と前記基準位置記憶部に記憶されている基準位置情報とを比較することにより、前記記録媒体の前記ノズル列方向における位置変化を検出するものであることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記位置変化検出部は、印刷動作時における前記記録媒体の現在位置情報と直前の印刷動作時における前記記録媒体の直前位置情報とを比較することにより、前記記録媒体の前記ノズル列方向における位置変化を検出するものであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の印刷装置。
  6. 印刷幅よりも広範囲に複数のノズルが列状に設けられ、記録媒体に印刷を施す印刷ヘッドの印刷制御部により、前記記録媒体のノズル列方向の位置変化に応じて、駆動させる前記複数のノズルを変更させることを特徴とする印刷制御方法。
  7. 前記複数のノズルは、前記印刷ヘッドにおける前記ノズル列方向の前記印刷幅に対応して配置され、印刷開始時に駆動する複数の基本ノズルと、前記複数の基本ノズルのノズル列方向の両端に配置され、前記記録媒体がノズル列方向に位置変化した場合に駆動する複数の予備ノズルと、で構成されることを特徴とする請求項6に記載の印刷制御方法。
  8. 位置情報取得部により記録媒体の位置情報を取得し、
    位置変化検出部により、前記記録媒体の位置情報に基いて、前記記録媒体のノズル列方向の位置変化を検出し、
    前記印刷幅は、前記印刷ヘッドによる1回の走査で印刷可能な幅であり、
    前記印刷制御部により、変更後に駆動させる前記複数のノズルによって印刷を行うように前記印刷ヘッドの印刷動作を制御し、
    印刷開始時には、前記複数の基本ノズルを駆動させるとともに、前記位置変化検出部により、前記記録媒体の前記ノズル列方向における位置変化が検出された場合には、前記記録媒体のノズル列方向の位置変化に応じて駆動させる前記ノズルを変更し、少なくとも前記複数の予備ノズルの一部を駆動させるように前記印刷ヘッドの印刷動作を制御することを特徴とする請求項7に記載の印刷制御方法。
  9. 印刷開始時における前記記録媒体の位置情報を基準位置情報として記憶し、
    印刷動作時における前記記録媒体の現在位置情報と前記基準位置記憶部に記憶されている基準位置情報とを比較することにより、前記記録媒体の前記ノズル列方向における位置変化を検出することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の印刷制御方法。
  10. 印刷動作時における前記記録媒体の現在位置情報と直前の印刷動作時における前記記録媒体の直前位置情報とを比較することにより、前記記録媒体の前記ノズル列方向における位置変化を検出することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の印刷制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112004439A (zh) * 2018-11-30 2020-11-27 船井电机株式会社 打印机

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