JP6493198B2 - 描画装置及び描画装置の描画方法 - Google Patents
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Description
このような装置を用いれば、ネイルサロン等を利用しなくても手軽にネイルデザインを楽しむことができる。
描画装置(ネイルプリント装置)において、爪の表面に色や絵柄等のネイルデザインを描画する手段としては、インクジェット方式の描画ヘッドやペンプロッタに適用されるような筆記具(ペン)を用いることが検討されている。
この点、インクジェット方式の描画ヘッドは、インクをミスト状にして描画対象に対して噴射することで描画を行うが、噴射したインクを所定の位置に着弾させることができる飛翔距離には限界がある。
このため、例えば描画対象である爪の一部に高さ位置が著しく低い部分があり、描画ヘッドと爪との距離が離れすぎるような場合には、インクが正確に所定の位置に着弾せず、距離が離れるほど徐々に描画が薄れたり乱れたりしてくる等、描画品質が劣化してしまう。また、爪と描画ヘッドとの高さ方向の距離が想定距離よりも著しく離れている場合には、ヘッドから噴射されたインクが描画対象である爪まで届かず、描画することができない可能性もある。
また、ペンを用いて描画を行う場合、ある程度はペンが爪の高さに応じて上下動可能となるように構成したとしても、その駆動範囲を超えるような位置に描画対象である爪がある場合には、ペン先が爪に届かず、描画を行うことができない事態が生じる。
爪を有する指が載置される載置面と、
前記爪にネイルデザインを描画する描画部と、
前記爪を撮影した撮影画像に基づいて、前記爪の表面内における、前記載置面からの高さの分布を検出する爪高さ検出部と、
前記爪高さ検出部による検出結果と、前記描画部の高さ方向における描画可能範囲と、に基づいて、前記ネイルデザインを前記描画部により前記爪の表面に描画することの適否を判定するデザイン判定部と、
を備えていることを特徴としている。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、ネイルプリント装置1は手の指の爪を描画対象として、これに描画するものとして説明するが、本発明の描画対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪を描画対象としてもよい。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態におけるネイルプリント装置1は、描画ヘッド43が描画用具であるペン41とインクジェット描画部71とを備え、プロッタ方式とインクジェット方式とを併用して印刷指U1の爪Tに描画を施す描画装置である。
このネイルプリント装置1は、ケース本体2と、このケース本体2に収容される装置本体10とを備えている。
操作部25は、ユーザが各種入力を行う入力部である。
操作部25には、例えば、ネイルプリント装置1の電源をONする電源スイッチ釦、動作を停止させる停止スイッチ釦、爪Tに描画するデザイン画像を選択するデザイン選択釦、描画開始を指示する描画開始釦等、各種の入力を行うための図示しない操作釦が配置されている。
表示部26は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
本実施形態において、この表示部26には、例えば、印刷指U1を撮影して得た爪画像(爪Tの画像を含む指画像)、この爪画像中に含まれる爪Tの輪郭線等の画像、爪Tに描画すべきデザイン画像を選択するためのデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面等が適宜表示される。
また、本実施形態では、後述するように、デザイン判定部815(図4参照)による判定結果に基づいて、爪Tにネイルデザインを描画することの適否をユーザに報知する報知画面を表示部26に表示させるようになっており、表示部26は、報知手段として機能する。
また、デザイン判定部815(図4参照)による判定結果に基づいて、描画に適したネイルデザインをユーザに提示するデザイン提示画面を表示部26に表示させるようになっており、表示部26は、デザイン提示手段として機能する。
さらに、デザイン判定部815(図4参照)による判定結果に基づいて、ユーザが選択したネイルデザインを爪Tに描画した場合における仕上がり予想を提示する仕上がり予想提示画面を表示部26に表示させるようになっており、表示部26は、仕上がり予想提示手段として機能する。
なお、表示部26の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。
下部機枠11は、背面板111、底板112、左右一対の側板113a,113b、X方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115及び隔壁116を有する。
側板113a,113bの下端部は、底板112の左右両端部にそれぞれ連結され、側板113a,113bが底板112に対して立てられた状態に設けられている。
背面板111の下部は、前方(指挿入方向手前側)に向かって2段に窪むように形成されている。背面板111の下端部は底板112の前端部に連結されており、背面板111は、底板112と側板113a,113bによって囲われた領域を前後に区切っている。
この窪んだ背面板111の後ろ側に形成される空間がX方向移動ステージ収容部114、Y方向移動ステージ収容部115(図1(b)参照)となっている。X方向移動ステージ収容部114内には、描画部40が前方(指挿入方向手前側)に移動した際に描画部40のX方向移動ステージ45が収容される。また、Y方向移動ステージ収容部115内には、描画部40のY方向移動ステージ47が配置されている。
また、隔壁116は、下部機枠11の内部前方側の空間(背面板111、底板112及び側板113a,113bによって囲われた指挿入方向手前側の空間)を上下に区切るように下部機枠11の内側に設けられている。隔壁116はほぼ水平に設けられ、隔壁116の左右両端部が側板113a,113bにそれぞれ連結され、隔壁116の後端部が背面板111に連結されている。
指固定部30は、描画を施す爪T(すなわち描画対象)に対応する指(以下、これを「印刷指U1」という。)を受け入れる指受入部31と、この印刷指U1以外の指(以下、これを「非印刷指U2」という。)を退避させる指退避部32と、から構成されている。
指受入部31は、隔壁116の上側であって、例えば、下部機枠11の幅方向の中央より少し右に配置されている。また、隔壁116によって下部機枠11の下側に区分けられた空間が指退避部32を構成している。
例えば、薬指の爪Tに描画を施す場合には、指受入部31に印刷指U1としての薬指を挿入し、非印刷指U2であるその他の4指(親指、人差し指、中指、小指)を指退避部32に挿入する。
指受入部31は、下部機枠11の前面側(印刷指挿入方向の手前側)に開口しており、下側が隔壁116の一部を構成する載置面116aとなっている。載置面116aは、描画を施す爪Tの指(印刷指U1)がXY平面上に載置されるものである。
また、指受入部31の上側は、開口しており、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの表面(すなわち、描画対象面)が露出するようになっている。
また、図3に示すように、本実施形態の指受入部31内における装置奥側には、装置奥側から手前側に向かって突出する爪乗せ台34が設けられており、ユーザがこの爪乗せ台34の上に印刷指U1の爪Tの先端部分を乗せることにより、爪Tの高さ方向における爪Tの先端部分の位置が固定されるようになっている。
ユーザは指受入部31に挿入した印刷指U1と指退避部32に挿入した非印刷指U2との間に隔壁116を挟むことができる。そのため、指受入部31内に挿入された印刷指U1が安定して固定される。
慣書部61は、平板状の部分であり、前述のケース本体2の媒体挿出口24から挿入された図示しない描画媒体が載置されるようになっている。
慣書部61に載置される描画媒体は、ペン先(先端部)413の慣らし書きを行うことができるものであればよく、例えば紙片である。
ペンキャップ62は、例えばゴムによって形成されており、描画部40にペン41が装着されている状態で描画を行っていないとき(非描画時)には、ペン41を下降させて、ペン先413をペンキャップ62に収容することにより、ペン先413の乾燥を防止するようになっている。
また、ペン先413がペンキャップ62に収容されたときにインクジェット描画部71が配置される位置に対応する位置には、インクジェット保守部63が設けられている。インクジェット保守部63は、例えば後述するインクジェット描画部71のインク吐出部(ノズル面)をクリーニングするためのクリーニング機構やインク吐出部(ノズル面)の保湿状態を保つためのキャップ機構等(いずれも図示せず)で構成されている。
なお、ペンキャップ62、インクジェット保守部63等の配置はここで例示したものに限定されない。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態の描画ヘッド43には、ペン41を保持するペンホルダ42とインクジェット描画部71を保持するインクジェットホルダ72とが隣り合って配置されている。
インクジェット描画部71は、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクに対応する図示しないインクカートリッジと各インクカートリッジにおける描画対象(爪T)に対向する面(本実施形態では、図1(a)等における下面)に設けられた図示しないインク吐出部とが一体に形成されたインクカートリッジ一体型のヘッドである。インク吐出部は、それぞれの色のインクを噴射する複数のノズルからなるノズルアレイを備えており、インクジェット描画部71は、インクを微滴化し、インク吐出部から描画対象(爪T)の被描画面に対して直接にインクを吹き付けて描画を行う。なお、インクジェット描画部71は、上記3色のインクを吐出させるものに限定されない。その他のインクを貯留するインクカートリッジ及びインク吐出部を備えていてもよい。
なお、一定の描画品質を保持できる距離は、インク吐出部の性能や吐出させるインクの種類等によっても異なる。このため、インクジェット描画部71の高さ方向における描画可能範囲をどの程度とするかは、こうした各種の条件に応じて適宜設定されてもよい。
ペン41は、爪Tの表面を描画対象面とし、先端部が描画対象面である爪Tの表面に接触して描画を施す筆記具である。
図2(b)等に示すように、ペン41は、棒状のペン軸部411の先端側(図2(b)において下側)にペン先413が設けられたものである。
ペン軸部411の内部は、各種インクを収容するインク収容部となっている。
ペン軸部411の内部に収容されるインクとしては、各種のインクが適用可能である。インクの粘度や色材の粒径(粒子の大きさ)等は特に限定されず、例えば、金銀のラメ入りのインクや白色のインク、UV硬化型のインクやジェルネイル、アンダーコート用インク、トップコート用インクやマニキュア液等も用いることができる。
なお、ペン41は、ボールペンタイプのものに限定されない。例えばフェルト状のペン先にインクを染み込ませて描画するサインペンタイプや、束ねた毛にインクを染み込ませて描画する筆ペンタイプのもの等であってもよい。
また、ペン先413の太さも各種のものを用意することができる。
ペンホルダ42に保持されるペン41は、全て同じタイプのペン先413を有するペンでもよいし、異なるタイプのペン先413を有するペンであってもよい。
ペン41はペンホルダ42に上方から挿通するだけで保持されている。このため、ケース本体2に設けられている蓋部23を開けて、例えば手やピンセットでペン軸部411の上端部を摘み上げ引き出す等により、容易に交換が可能である。
これにより、ユーザは、ペンホルダ42に装着するペン41を、描画したいネイルデザインに応じて色やペン先413の種類やインクの種類の異なるペン41に適宜入れ替えることで、幅広いネイルデザインを実現することができる。
ペン係止部材422には、ペン41のペン軸部411における先端側を係止する係止孔422aが形成されている。ペン41は、ペン軸部411の先端側がペン係止部材422の係止孔422aに嵌め込まれることによってペンホルダ42内に係止される。なお、ペン軸部411の先端側の外周面に図示しないねじ溝を形成し、係止孔422aの内周面に軸部のねじ溝と螺合可能な図示しないねじ溝を形成し、係止孔422a側のねじ溝にペン軸部411側のねじ溝を螺着させることでペン41を係止孔422aに係止させてもよい。
本実施形態において、補助軸部材423はペン41を挟むように2本配置されている。各補助軸部材423の下端部はペン係止部材422に嵌め込まれており、これにより、補助軸部材423はペン41のペン軸部411と平行するように固定されている。
補助軸部材423には、ペン41の軸中心から離れる方向に突出する係止突起424が設けられている。
また、補助軸部材423の軸周りには、コイルバネ425が巻回されている。コイルバネ425は、外力が加わらない状態において補助軸部材423を上方向に付勢するものであり、非描画状態においてペン41の位置を、ペン先413が爪Tに当接しない位置に保持する。
非描画時においては、係止突起424に対して板バネ429が外力(押圧力)を加えない状態となっており、この状態では、ペン41は、コイルバネ425の付勢力により、上方向(図1(a)及び図2(b)において上方向)に押し上げられている。このため、ペン41の先端部であるペン先413は描画対象面である爪Tの表面から離れ、当該表面に当接しない高さに保持されている。
これに対して、描画時には、ペン上下用モータ426を所定のステップ数で回転させることにより板バネ429が回動すると、板バネ429は、補助軸部材423に設けられた係止突起424に係合して、係止突起424を下方へと押し下げる。これにより、ペン41はコイルバネ425の付勢力に抗して下方向へと押し下げられて、ペン先413が爪Tの表面に接触する。板バネ429は適度に撓むため、ペン41の上下動による衝撃が吸収されるとともに、ペン先413に概ね一定の適度な筆圧がかかった状態を維持したままペン41が爪Tの高さに追従して上下動する。このため、描画対象である爪Tの表面に所望のネイルデザインを綺麗に描画することができる。
なお、一定の描画品質を保持できる距離は、ペン41の上下動可能な範囲によって異なる。このため、ペン41の高さ方向における描画可能範囲をどの程度とするかは、ペン41の種類やペン41の昇降機構の構成等に応じて適宜設定される。
また、X方向移動ステージ45は、Y方向移動ステージ47のY方向移動部471に固定されている。Y方向移動部471は、Y方向移動モータ48の駆動によりY方向移動ステージ47上を図示しないガイドに沿ってY方向に移動するようになっており、これにより、ユニット支持部材44に取り付けられている描画ヘッド43が、Y方向(図1(b)におけるY方向、ネイルプリント装置1の前後方向)に移動するようになっている。
なお、本実施形態において、X方向移動ステージ45及びY方向移動ステージ47は、X方向移動モータ46、Y方向移動モータ48と、図示しないボールネジ及びガイドとを組み合わせることで構成されている。
本実施形態では、X方向移動モータ46及びY方向移動モータ48等により、ペン41を備える描画ヘッド43をX方向及びY方向に駆動するXY駆動部としてのヘッド移動部49が構成されている。
この撮影部50は、指受入部31内に挿入されて上部の開口から見える印刷指U1の爪Tを照明装置52によって照明する。そして、撮像装置51によってその印刷指U1を撮影して、印刷指U1の爪Tの撮影画像である爪画像(爪画像を含む指の画像)を取得するものである。
本実施形態では、撮像装置51及び照明装置52は、描画部40の描画ヘッド43の側方(図1(a)において描画ヘッド43の左側)に固定配置されている。
すなわち、図2(a)に示すように、描画部40の描画ヘッド43は、上面の一端側(図2(a)において左側)に、側方に張り出す張出部401を有しており、この張出部401に基板53が取り付けられている。撮影部50を構成する撮像装置51及び照明装置52は、この基板53の下面に、隔壁116に対向するように設けられている。
なお、基板53の大きさや基板53に取り付けられている撮像装置51及び照明装置52の位置は特に限定されない。
本実施形態では、撮像装置51によって取得された撮影画像(爪画像)に基づいて、爪形状検出部813(図4参照)が爪Tの形状(爪Tの輪郭)やxy平面上における爪Tの位置、爪Tの垂直位置等、その他の爪情報を検出する。
なお、撮像装置51は、印刷指U1の爪Tの湾曲形状等を検出するために、ヘッド移動部49による移動によって、異なる位置・角度から爪Tを撮影して複数枚の撮影画像(爪画像)を取得してもよい。
撮像装置51により複数枚の撮影画像(爪画像)が取得された場合には、これらの撮影画像(爪画像)に基づいて、爪形状検出部813(図4参照)が爪Tの湾曲形状を検出することができる。
また、本実施形態では、撮像装置51は、後述するライン光照射部55からライン光が照射された爪Tの表面を撮影して、ライン光により爪T上に形成されたラインLa(図5(b)参照)を含む爪Tの画像であるライン画像を取得する。ライン画像を何枚取得するかは特に限定されないが、ライン光を照射する位置を爪Tの長さに沿って変えて、複数回撮影を行い、2枚以上のライン画像を取得することが好ましい。
本実施形態では、照明装置52は撮像装置51の側方(図1(a)及び図2(a)において撮像装置51の左側)に配置されている。照明装置52は、下方に向けて光を照射して、少なくとも撮像装置51の下方の撮影範囲を照明する。撮像装置51に対する照明装置52の位置は一定となっている。なお、照明装置52を設ける数や、その配置等は図示例に限定されない。
なお、撮影部50によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
本実施形態において、ライン光照射部55は、例えばレーザ光を照射する図示しない光源と、この光源からの光を1直線状(ライン状)の光にするための図示しないスリット部とを有している。ライン光照射部55は、光源からの光を、スリット部を介して照射することにより、ライン状の光(ライン光)を対象物に照射するものである。
ライン光照射部55は、装置奥側から指受入部31に向かって、載置面116aにライン光が斜めに照射される角度で設置されている。
これにより、図3に示すように、指受入部31に挿入されている印刷指U1及びその爪Tの上に、爪Tの真上よりも指の延在方向にずれた斜め上方向(本実施形態では、爪先方向の斜め上方)から、ライン光が照射されるようになっている。
なお、ライン光照射部55は、ライン光を照射するものに限定されない。例えば、ビーム状の光を爪Tに照射しながら幅方向に走査するものでもよい。
ライン光照射部55は、後述する制御装置80の光源制御部812(図4参照)に接続され、該光源制御部812によって制御されるようになっている。
図4は、本実施形態における制御構成を示す要部ブロック図である。
制御装置80は、図4に示すように、図示しないCPU(Central Processing Unit)により構成される制御部81と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
具体的には、記憶部82のROMには、爪画像(撮影画像)から爪Tの形状(輪郭)その他の爪情報を検出するための爪情報検出プログラム、爪Tの高さを検出する爪高さ検出プログラム、ネイルデザインが爪Tに描画するのに適しているか否かを判定するデザイン判定プログラム、描画データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラム等の各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置80によって実行されることによって、ネイルプリント装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、本実施形態において記憶部82には、撮影部50によって取得されたユーザの印刷指U1の爪Tの爪画像(撮影画像)を記憶する爪画像記憶領域821、爪形状検出部813によって検出された爪情報(爪Tの形状である輪郭の座標値や爪Tの湾曲形状等)等が記憶される爪情報記憶領域822、及び爪Tに描画されるネイルデザインの画像データを記憶するネイルデザイン記憶領域823等が設けられている。
また、撮影制御部811は、撮影部50の撮像装置51及び照明装置52を制御して、ライン光照射部55によってライン光が照射された状態の爪Tを上方向から撮影させ、ライン光により形成されたラインLa(図5(b)参照)の画像を含む爪画像(撮影画像)であるライン画像を取得させる。
なお、ラインLaの画像を含むライン画像は、ライン光照射部55によるライン光の照射位置を爪Tの長さ方向に沿って変えながら、複数枚取得されることが好ましい。この場合、ライン光の照射位置は、描画制御部817がヘッド移動部49を制御して基板53ごとライン光照射部55の位置を移動させることによって適宜変更する。
なお、1つの爪Tについて何枚の撮影画像(ライン画像)を取得させるかは特に限定されないが、異なる位置において2枚以上の撮影画像を取得させた方が爪Tの高さ方向の形状をより精密に検出することが可能となるため好ましい。
撮影部50により取得された撮影画像である爪画像やライン画像の画像データは、記憶部82の爪画像記憶領域821に記憶される。
本実施形態では、光源制御部812は、爪Tに対して爪先端側の上方から爪根元側に向かって斜めに角度を付けてライン光照射部55からのライン光を照射するようになっている。
本実施形態では、爪形状検出部813は、例えば、爪画像(撮影画像)に基づいて爪Tの形状(輪郭)、爪Tの水平位置のXY座標、爪Tの幅方向における形状、すなわち、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(爪Tの湾曲形状、爪Tの傾斜角度)等を含んでいる。
爪形状検出部813が爪Tの形状(輪郭)を検出する手法は特に限定されないが、例えばエッジ検出処理等の画像処理により行うことができる。
なお、爪形状検出部813によって取得される爪情報は上記に例示したものに限定されない。これらのうちの一部でもよいし、ここに例示されていない各種情報を爪情報として検出してもよい。
図5(a)に示すように、ライン光照射部55からライン光を爪Tに照射した場合、対象物である爪Tの高さによってライン光の当たる位置が異なる。なお、図5(a)では、爪を模式的に板状の対象物T1,T2として示している。
対象物T1は、先端部分が爪乗せ台34の上に乗っており、対象物T1全体がほぼ同じ高さに保持されている。この場合には、ライン光は比較的照射方向の手前側(図5(a)では爪である対象物T1の先端側)に照射される。
これに対して、対象物T2全体が爪乗せ台34よりも低い位置にある場合には、ライン光は比較的照射方向の奥側(図5(a)では爪である対象物T2の根元側)に照射される。
図5(b)に示すように、対象物T1,T2の高さが高いほど、ラインLaは撮影画像(ライン画像)においてライン光の照射方向手前側の位置に現れ、対象物T1,T2の高さが低くなるにしたがって、ライン光の照射方向奥側の位置に移動していく。
本実施形態では、爪高さ検出部814は、ライン光により形成されるラインLaのこのような位置の変化に基づいて対象物である爪Tの表面内における、載置面116aからの高さの分布を示す高さ情報を算出する。
なお、爪高さ検出部814が爪Tの高さ情報を検出する手法はここに例示したものに限定されない。
このような場合には、爪Tの先端側ではラインLaは撮影画像(ライン画像)においてライン光の照射方向手前側の位置に現れ、爪Tの根元側に行くにしたがって、ラインLaはライン光の照射方向奥側の位置に現れる。このようなラインLaの現れ方によって、図3のような爪Tの場合、爪高さ検出部814は、爪Tの先端側では高さが高く、爪Tの根元側では高さが低いことを検出することができる。
図6(a)は、デザイン判定部815によって作成される爪Tの高さマップの一例を示したものである。
図6(a)では、高さの高い部分ほど明るく、高さの低い部分ほど暗くなるように表した高さマップを例示している。なお、高さマップはここに示したものに限定されない。
デザイン判定部815は、高さマップにおいて所定値以上低く(図6(a)では暗く)なっている部分を、描画を行うに適さない描画不適領域Al(図6(a)から図6(c)において破線で囲んだ領域として示す)として検出する。
例えば、インクジェット描画部71によって描画を行う場合において、インクジェット描画部71においてインクが正確に所定位置に着弾することのできる距離の限界が8mmである場合、デザイン判定部815は、爪Tのうち、爪高さ検出部814による検出結果から、インクジェット描画部71のインク吐出部からの距離が8mm以上離れることとなる高さを「所定値」とし、当該所定値以上低い部分を描画不適領域Alとする。
また、ペン41によって描画を行う場合において、ペンが上下に駆動できる距離の限界が初期位置から5mmである場合、デザイン判定部815は、爪Tのうち、爪高さ検出部814による検出結果から、ペン41のペン先の初期位置の高さからの距離が5mm以上離れることとなる高さを「所定値」とし、当該所定値以上低い部分を描画不適領域Alとする。
例えば、爪Tの描画不適領域Alが、図6(a)から図6(c)において破線で示す領域である場合、これに図6(b)の左側に示すような爪Tの先端部にのみ描画を施すフレンチネイルの画像を合せ込むと、図6(b)の右側に示すように、ネイルデザインは描画不適領域Alにかからない。このような場合には、デザイン判定部815は、当該ネイルデザインは当該爪Tに描画するのに適したものであると判定する。
これに対して、例えば、図6(c)の左側に示すような爪Tの全体に色と柄を描画するネイルデザインの画像を合せ込むと、図6(c)の右側に示すように、ネイルデザインの一部が描画不適領域Alにかかってしまう。このような場合には、デザイン判定部815は、当該ネイルデザインは当該爪Tに描画するのに適していないと判定する。
具体的には、描画データ生成部816は、爪形状検出部813により検出された爪Tの形状(爪Tの輪郭)等に基づいてネイルデザインの画像データによる画像を拡大、縮小、切出し等することにより爪Tの形状に合わせ込む合せ込み処理を行う。
また、描画データ生成部816は、爪形状検出部813により検出された爪Tの湾曲形状に応じて、爪Tに描画するように指定されたネイルデザインの画像データに適宜曲面補正等を行う画像データ補正部としても機能する。
これにより、ペン41やインクジェット描画部71によって描画されるネイルデザインの描画用のデータが生成される。
具体的には、描画制御部817は、ペン41の非描画時にはペン上下用モータ426を制御して、板バネ429により係止突起424が押し下げられない状態を維持し、描画時にはペン上下用モータ426を動作させて、板バネ429により係止突起424を押し下げ、ペン41の先端部(ペン先413)が爪Tの表面に当接するようにペン上下用モータ426の動作を制御する。
なお、爪Tの高さが大きく変化して板バネ429が撓み変形(弾性変形)するのみでは対応できない個所では、描画制御部817は適宜ペン上下用モータ426のステップ数を増減してペン41の筆圧を調整し、筆圧が概ね一定になるように調整することが好ましい。
また、本実施形態では、前述のように、デザイン判定部815による判定結果に基づいて、爪Tにネイルデザインを描画することの適否をユーザに報知する報知手段として表示部26を機能させるようになっており、例えばユーザが選択したネイルデザインがデザイン判定部815により当該爪Tに描画するのに適していないと判定された場合には、表示制御部818は、その判定結果を表示部26に表示させる。
図7は、デザイン提示画面26aの一例を示すものである。
例えば、ユーザがネイルデザインを選択するためのデザイン選択画面には図7に示すように、「おすすめボタン」261が設けられており、ユーザが表示画面上の「おすすめボタン」261を操作すると、図7の左側に示すような、「おすすめ一覧画面」262が設けられたデザイン提示画面26aが表示される。「おすすめ一覧画面」262には、デザイン判定部815により、ユーザの爪Tに描画するのに適していると判定されたネイルデザインが一覧表示される。
例えば、図6(a)に示すように、爪Tの根元側に描画不適領域Alである場合には、図7に示すように、フレンチネイルのような爪Tの先端側のみに描画対象領域があるネイルデザインが「おすすめ一覧画面」262に優先的に表示される。
なお、「おすすめ一覧画面」262には、一画面に表示しきれないネイルデザインがある場合に、前のページや次のページを表示させる「改ページボタン」263が表示されることが好ましい。
例えば、図7の右側に示すように、表示制御部818は、描画対象となっているユーザの爪Tを表示させる爪画像表示欄264を表示部26に表示させる。そして、描画イメージを表示させる「イメージ表示ボタン」265が操作されると、表示制御部818は、爪画像表示欄264に表示されている爪Tに、ユーザが選択したネイルデザインを描画した場合の描画イメージを重畳して表示させ、ユーザに仕上がり予想を提示するようになっている。
例えば、ユーザによって図6(c)に示すような、爪Tの全体に色と柄を描画するネイルデザインが選択され、「イメージ表示ボタン」265が操作された場合には、爪Tの根元側の描画不適領域Alにかかる領域において、色や柄がぼやけたり薄れたりしている様子を示す仕上がり予想が爪Tの画像に重畳して表示される。
表示部26には「印刷開始ボタン」266が設けられており、ユーザがこれを操作することによって、選択されたネイルデザインの描画が開始される。
なお、デザイン判定部815により、ユーザの爪Tに描画するのに適さないと判定されたネイルデザインであっても、ユーザが当該ネイルデザインを選択した上で「印刷開始ボタン」266を操作した場合には、当該ネイルデザインの描画を開始するようになっている。
次に、図8に示すように、表示制御部818は、印刷指U1を指受入部31にセットするよう促す指示画面を表示部26に表示させる(ステップS1)。ユーザは、印刷指U1を指受入部31に挿入し、非印刷指U2を指退避部32に挿入して、印刷指U1を固定した上で、操作部25の図示しない描画スイッチを操作する。
そして、撮影制御部811が撮影部50を制御して、照明装置52により印刷指U1を照明しながら撮像装置51により印刷指U1を撮影させる。これにより、撮影制御部811は、指受入部31に挿入された印刷指U1の爪Tの撮影画像(爪画像)を取得する(ステップS3)。
また、光源制御部812がライン光照射部55を制御して爪Tに対してライン光を照射しつつ、撮影制御部811が撮影部50を制御して撮像装置51により印刷指U1を撮影させる。これにより、撮影制御部811は、ラインLaの画像を含む印刷指U1の爪Tの撮影画像(ライン画像)を取得する(ステップS4)。なお、撮影はライン光の照射位置を変えつつ複数回行うことが好ましい。
さらに、爪高さ検出部814は、撮影画像(ライン画像)に基づいて爪Tの高さ情報を検出する(ステップS6)。
そして、デザイン判定部815は、爪高さ検出部814により検出された爪Tの高さ情報に基づいて高さマップを作成し、このうち所定の値よりも高さが低い部分を描画不適領域Alとして検出する(ステップS7)。
また、デザイン判定部815は、爪形状検出部813により検出された爪Tの形状(輪郭)に、ネイルデザイン記憶領域823に記憶されている各ネイルデザインの画像データによる画像を合せ込むフィッティング処理を行い、当該フィッティング処理の結果、爪Tの表面における描画部40の高さ方向における描画可能範囲を超える描画不適領域Alにネイルデザインの全部又は一部が位置するか否かを判定し(ステップS8)、判定結果を記憶部82に保存させる。
なお、ユーザがデザイン選択画面において「おすすめボタン」261を操作すると、図7に示すように、デザイン判定部815によりユーザの爪Tに描画するのに適していると判定されたネイルデザインが一覧表示された「おすすめ一覧画面」262が設けられたデザイン提示画面26aが表示部26に表示される。
ネイルデザインが選択されると、デザイン判定部815は、当該選択されたネイルデザインが描画に適しているか否かを判定する(ステップS11)。具体的には、ステップS8において判定した結果と照合して、当該ネイルデザインが描画対象である爪Tに描画するのに適しているか否かを判定する。
そして、デザイン判定部815が当該ネイルデザインが描画に適していないと判定した場合(ステップS11;NO)には、表示制御部818が表示部26に描画に適さないデザインである旨を表示させてユーザに報知・警告を行う(ステップS12)。この場合には、さらに、表示制御部818はネイルデザインの再選択を促すメッセージ表示等を表示部26に表示させる(ステップS13)。
ユーザが表示部26に表示された報知を受けてネイルデザインを再選択した場合には、ステップS10に戻り、その後の処理が同様に繰り返される。
また、本実施形態では、爪Tの形状にネイルデザインの画像を合せ込むフィッティング処理を行い、当該フィッティング処理の結果、爪Tの表面における描画部40の高さ方向における描画可能範囲を超える部分に当該ネイルデザインの全部又は一部が位置するときに当該ネイルデザインは爪Tの表面に描画するのに適さないと判定する。このように、実際にネイルデザインを描画対象である爪Tに描画した場合に爪Tの高さの低い部分が描画に影響するか否かを考慮して描画の適否を判定するため、ユーザが所望するネイルデザインの描画を必要以上に妨げてしまう事態を避けることができる。
また、本実施形態では、デザイン判定部815による判定結果を表示部26に表示させ、表示部26をネイルデザインの描画の適否を報知する報知手段として機能させる。このため、ユーザは自分が選択したネイルデザインが爪Tに仕上がりよく描画できるかどうかを、描画処理を行う前に知ることができ、ネイルプリントの失敗を避けることができる。
また、本実施形態では、デザイン判定部815による判定結果に基づいて、描画に適したネイルデザインを提示するデザイン提示画面26aを表示部26に表示させ、表示部26をデザイン提示手段として機能させる。これにより、ユーザは自分の爪Tにきれいに描画することのできるネイルデザインを知ることができ、仕上がりよく描画することのできるネイルデザインを適切に選択することができる。
また、本実施形態では、デザイン判定部815による判定結果に基づいて、ネイルデザインを描画した場合における仕上がり予想を提示する仕上がり予想提示画面を表示部26に表示させ、表示部26を仕上がり予想提示手段として機能させる。このため、仮にデザイン判定部815によって爪Tに描画するのに適していないと判定されたネイルデザインでもどの程度仕上がり品質が低下するのか等を見極めた上で、描画処理を行うか否か判断することができる。例えば、インクジェット描画部71によって描画を行う場合、描画不適領域Al内にネイルデザインがかかる場合であっても、描画の仕上がり品質は爪Tの高さが低くなるにつれて徐々に低くなっていくため、絵柄によっては仕上がり品質の低下がそれほど気にならない場合もある。このような場合に一律に描画不能としたのではかえってユーザの意図に反することもあるところ、仕上がり予想をみた上でユーザが描画するか否かを判断できるため、ユーザが所望するネイルデザインの描画を必要以上に妨げてしまう事態を避けることができる。
例えば、ユーザがネイルデザインを選択した時点で、当該選択されたネイルデザインについてだけフィッティング処理を行うことで描画に適しているか否かの判定を行ってもよい。例えば、記憶部82に記憶されているネイルデザインの種類が多い場合等には、予めすべてのネイルデザインについて判定処理を行うよりも、上記のように選択されたネイルデザインについてのみ判定処理を行った方が処理速度を向上させることができ、効率よく処理を行うことができる。
例えば描画ヘッド43を移動させる機構とは別に撮影部50を移動させる機構を別途設けてもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
爪を有する指が載置される載置面と、
前記爪にネイルデザインを描画する描画部と、
前記爪を撮影した撮影画像に基づいて、前記爪の表面内における、前記載置面からの高さの分布を検出する爪高さ検出部と、
前記爪高さ検出部による検出結果と、前記描画部の高さ方向における描画可能範囲と、に基づいて、前記ネイルデザインを前記描画部により前記爪の表面に描画することの適否を判定するデザイン判定部と、
を備えていることを特徴とする描画装置。
<請求項2>
前記撮影画像に基づいて前記爪の形状を検出する爪形状検出部を備え、
前記デザイン判定部は、前記爪形状検出部により検出された前記爪の形状に前記ネイルデザインの画像を合せ込むフィッティング処理を行い、当該フィッティング処理の結果、前記爪の表面における前記描画部の前記描画可能範囲を超える部分に当該ネイルデザインの全部又は一部が位置するときに、当該ネイルデザインは前記爪の表面に描画するのに適さないと判定することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
<請求項3>
前記デザイン判定部による判定結果に基づいて、前記ネイルデザインの描画の適否を報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
<請求項4>
前記デザイン判定部による判定結果に基づいて、描画に適した前記ネイルデザインを提示するデザイン提示手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の描画装置。
<請求項5>
前記デザイン判定部による判定結果に基づいて、前記ネイルデザインを描画した場合における仕上がり予想を提示する仕上がり予想提示手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の描画装置。
<請求項6>
描画装置の描画方法であって、
前記描画装置は、爪を有する指が載置される載置面と、前記爪にネイルデザインを描画する描画部と、を有し、
前記指の前記爪を撮影した撮影画像に基づいて、前記爪の表面内における、前記載置面からの高さの分布を検出し、
前記爪の高さの検出結果と、前記描画部の高さ方向における描画可能範囲と、に基づいて、前記ネイルデザインを前記描画部により前記爪の表面に描画することの適否を判定することを特徴とする描画装置の描画方法。
31 指受入部
40 描画部
41 ペン
43 描画ヘッド
49 ヘッド移動部
50 撮影部
55 ライン光照射部
81 制御部
82 記憶部
813 爪形状検出部
814 爪高さ検出部
815 デザイン判定部
Al 描画不適領域
T 爪
U1 印刷指
Claims (6)
- 爪を有する指が載置される載置面と、
前記爪にネイルデザインを描画する描画部と、
前記爪を撮影した撮影画像に基づいて、前記爪の表面内における、前記載置面からの高さの分布を検出する爪高さ検出部と、
前記爪高さ検出部による検出結果と、前記描画部の高さ方向における描画可能範囲と、に基づいて、前記ネイルデザインを前記描画部により前記爪の表面に描画することの適否を判定するデザイン判定部と、
を備えていることを特徴とする描画装置。 - 前記撮影画像に基づいて前記爪の形状を検出する爪形状検出部を備え、
前記デザイン判定部は、前記爪形状検出部により検出された前記爪の形状に前記ネイルデザインの画像を合せ込むフィッティング処理を行い、当該フィッティング処理の結果、前記爪の表面における前記描画部の前記描画可能範囲を超える部分に当該ネイルデザインの全部又は一部が位置するときに、当該ネイルデザインは前記爪の表面に描画するのに適さないと判定することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。 - 前記デザイン判定部による判定結果に基づいて、前記ネイルデザインの描画の適否を報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の描画装置。
- 前記デザイン判定部による判定結果に基づいて、描画に適した前記ネイルデザインを提示するデザイン提示手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の描画装置。
- 前記デザイン判定部による判定結果に基づいて、前記ネイルデザインを描画した場合における仕上がり予想を提示する仕上がり予想提示手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の描画装置。
- 描画装置の描画方法であって、
前記描画装置は、爪を有する指が載置される載置面と、前記爪にネイルデザインを描画する描画部と、を有し、
前記指の前記爪を撮影した撮影画像に基づいて、前記爪の表面内における、前記載置面からの高さの分布を検出し、
前記爪の高さの検出結果と、前記描画部の高さ方向における描画可能範囲と、に基づいて、前記ネイルデザインを前記描画部により前記爪の表面に描画することの適否を判定することを特徴とする描画装置の描画方法。
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