JP2012228700A - 接合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合時間を短縮するとともに、ヒータチップの寿命の短縮化を回避する。
【解決手段】接合対象15をヒータチップ12で押圧しつつ、このヒータチップ12に通電して加熱を行う接合装置1であって、出力電流および/又は出力端子間電圧に基づいて前記通電のための出力を制御する電源部21と、接合対象15に対してヒータチップ12を近接および離隔させる昇降手段3と、ヒータチップ12の押圧部近傍12Aに不活性ガスを吹き付けるノズル14とを備え、ヒータチップ12は下端に押圧部を設けた側面視略V字形状であり、上部の両端に給電端子12Bを有し、この両端の給電端子12Bの間隔が増減可能となるように昇降手段3に支持される。

【選択図】図1

Description

本発明は、被覆線の熱圧着や、電子部品をリフローによりはんだ付けする接合装置に係り、特に短時間の加熱で接合する用途に使用する接合装置に関する。
従来からヒータチップにパルスヒート電源から出力された電流を通電し、ヒータチップの抵抗発熱によって接合対象を加熱しつつ押圧することで、接合対象を接合する装置が広く用いられている。この種の接合装置は、薄膜基板やハードディスク用の磁気ヘッドへのリード線の熱圧着、プリント基板へのICリード等のリフロソルダリング、被覆極微細線接合等を行う際に用いられている。
図5は、このような接合装置の接合動作の一例を示す図であり、モリブデン(Mo)やタングステン(W)等の、はんだが濡れ難い材料によって板状に形成されたヒータチップ51と、このヒータチップ51の押圧部近傍(下端近傍)に固着された熱電対52とを備えている。ヒータチップ51は厚さが0.8mm程度で、パルスヒート方式によって加熱される。パルスヒート方式は、パルス状の大電流をヒータチップの給電端子51A,51B間に流し、この時発生する抵抗発熱(ジュール熱)を利用する加熱方式である。被覆線55は直径が数10μm〜1mmで、心線57の表面がウレタン樹脂等の絶縁皮膜58によって被覆されている。
被覆線55を熱圧着するには、回路基板53に形成されているランド部等の被接合部54に予めはんだ層56をめっき等によって形成しておき、その上に接合すべき被覆線55を載置する。しかる後、ヒータチップ51の押圧部(下端)で被覆線55を押圧しつつパルス状の大電流を1秒から数秒の間流すと、ヒータチップ51は抵抗発熱により加熱され、絶縁皮膜58およびはんだ56を溶融し、接合対象である被接合部54と被覆線55の心線57とが熱圧着される。
ここで使用されるパルスヒート電源は複数の制御方式を採用しているが、例えば特許文献1に開示されているインバータ制御方式のパルスヒート電源の構成を、概略ブロック図である図6に基づいて説明する。図6において、符号61は入力される商用3相交流を整流して平滑化する整流平滑部、62は整流平滑部61で得られた直流電圧を商用電力の周波数より十分に高い周波数(例えば1kHz)でスイッチングし、交流電圧を得るインバータ部、63はインバータ部62で得られた交流を降圧して所定の低電圧で大電流の電力に変換するトランス、51は前述したヒータチップである。
また、符号52はヒータチップ51の押圧部近傍に溶接等で固着され、ヒータチップ51の温度を検出し電圧として出力する熱電対、64は熱電対52が出力する電圧を増幅する電圧増幅部、65はヒータチップ51の温度プロファイルを設定するパラメータ設定部である。そして符号66はPWM制御部であり、別途設けられたスイッチからの接合開始信号101を受けたとき、パラメータ設定部65に設定された温度プロファイルと電圧増幅部64から帰還する電圧に基づき、ヒータチップ51が所定の温度となるようにトランス63の出力を制御する。
以上のように従来のパルスヒート電源は、温度センサとして熱電対を使用してヒータチップの温度を検出していた。そしてこの場合熱電対には、高温と低音の温度サイクルの影響により溶接部が剥離したり、熱電対素線が断線したりすることがあるので、当該熱電対の寿命に依存してヒータチップの寿命が短くなるという問題があり、採用する熱電対のタイプにもよるが加熱温度も最高600℃程度が一般的であった。また、ヒータチップの温度を瞬時に制御するには、帰還すべきヒータチップの温度変化に対する応答が遅く、1回の接合での通電開始から通電終了までの時間が標準で数秒かかってしまう問題や、ヒータチップに流れる加熱用の電流に含まれるノイズ成分を検出してしまうという問題も有していた。
そこで特許文献2で開示されているように、ヒータチップの電極間の電圧を検出してヒータチップに対する通電を帰還制御し、温度をコントロールする技術が工夫された。これはヒータチップの温度が変化することにより、このヒータチップの抵抗値が変化する現象を利用するものであり、熱電対を使用しないことで前述した問題を回避しようというものである。さらに、溶接電極に流れる電流や溶接電極間の電圧を帰還制御する溶接電源の出力端子にヒータチップを接続し、従来から溶接電源の出力制御方法として用いられてきた電流、電圧又は電力を制御パラメータとする工夫がなされてきた。
これらの手法、つまりヒータチップの温度制御に熱電対を使用しない手法によれば、ヒータチップの寿命が熱電対の固着状態や寿命に左右されないことに加え、応答の速い帰還制御が可能となり、熱電対で帰還制御するパルスヒート電源での接合時間が数秒かかっていたのに対し、数十ミリ秒から数百ミリ秒で接合を行うことができ、また瞬間的にヒータチップを高温に加熱することが出来るので、大量生産に好適である。
特開平8−330050号公報(第3頁、図1) 特開2006−26683号公報(第7頁、図1)
しかしながら前述したように、熱電対によるフィードバックを行わずに溶接電源を用いた接合方法で瞬間的な加熱を繰り返すと、ヒータチップの特に押圧部(下端)近傍が高温になることでこの部分の酸化が急速に進行し、この酸化による素材の劣化がヒータチップの寿命を短くする。また、加熱により温度上昇と下降が繰り返されることで、同じく押圧部近傍に膨張と収縮による応力が繰り返し発生するために、やはりヒータチップの寿命を短くするという問題がある。
図7に示すように、ヒータチップ71は押圧部近傍71Cの電流経路の断面積を小さくして抵抗発熱を導き出すようにするのが一般的である。一方給電端子71A,71Bは、ボルト72,72で一対の給電ブロック73,73に強固に固定され、さらに一対の給電ブロック73、73は絶縁ブロック74に対し、互いに間隙(符号ア)をあけて強固に固定されている。したがって、押圧部近傍71Cが熱膨張することで図7に一点鎖線(符号イ)で示すように変形しようとした場合、断面積の小さい押圧部近傍71Cに応力が集中し、これが繰り返されることで素材が劣化し、ヒータチップ71の寿命が短くなる。
そこで、本発明はこれらの課題を解決すべく、接合時間の短縮を図るとともに、ヒータチップの温度上昇に起因した酸化劣化を防ぐとともに、加熱の繰り返しによる膨張と収縮による繰返し応力の悪影響を低減することにより、これらヒーターチップの寿命短縮要因を抑制することを目的とする。
本発明は第1の態様として、接合対象をヒータチップで押圧しつつ、このヒータチップに通電して加熱を行う接合装置であって、出力電流および/又は出力端子間電圧に基づいて前記通電のための出力を制御する電源部と、接合対象に対して前記ヒータチップを近接および離隔させる昇降手段と、前記ヒータチップの押圧部近傍に不活性ガスを吹き付けるノズルとを備え、前記ヒータチップは下端に押圧部を設けた側面視略V字形状であり、上部の両端に給電端子を有し、この両端の給電端子の間隔が増減可能となるように前記昇降手段に支持されることを特徴とする接合装置を提供する。
また本発明は第2の態様として、前記両端の給電端子は間隙をあけて設けられた一対の給電ブロックの各々に固定され、この一対の給電ブロックは間隙をあけて設けられた一対の絶縁ブロックの各々に固定され、この一対の絶縁ブロックの間隔が増減可能となるように前記昇降手段に支持されることを特徴とする第1の態様として記載の接合装置を提供する。
また本発明は第3の態様として、前記一対の絶縁ブロックのうち一方の絶縁ブロックが、前記ヒータチップの押圧方向と直交する方向に摺動可能に設けられることを特徴とする第2の態様として記載の接合装置を提供する。
また本発明は第4の態様として、前記一対の絶縁ブロックの両方が、前記ヒータチップの押圧方向と直交する方向に摺動可能に設けられ、この摺動の方向であって前記両端の給電端子の間隔を縮小する方向に付勢する付勢手段が、前記一対の絶縁ブロックの各々に対して付勢することを特徴とする第2の態様として記載の接合装置を提供する。
また本発明は第5の態様として、前記ノズルは側面視略V字形状の前記ヒータチップの上方から、前記両端の給電端子間の間隙を通り、前記押圧部近傍に開口部を有することを特徴とする第1乃至第4のいずれかの態様として記載の接合装置を提供する。
さらに本発明は第6の態様として、前記不活性ガスはヘリウム、アルゴンのうちのいずれかであることを特徴とする第1乃至第5のいずれかの態様として記載の接合装置を提供する。
本発明によれば、電源部の出力電流および/又は出力端子間電圧をフィードバックすることでヒータチップに流す電流に対し応答の速い制御が行えるので、接合作業に要する時間が短くてすむ。これに加え、ヒータチップの押圧部近傍に向けて不活性ガスを吹き付けることでこの部分の雰囲気中の酸素を排除できるので、ヒータチップの特に押圧部近傍が昇温することによる酸化劣化の著しい進行を避けることができる。またさらに、ヒータチップの給電端子の間隔を増減可能に支持することで、ヒータチップの押圧部近傍が昇温を繰り返すことによる応力集中を緩和することができ、ヒータチップの寿命が極端に短くなるという問題を回避することが可能となる。
本発明の実施形態に係る接合装置の斜視図 本発明の実施形態に係る接合装置の概略ブロック図 本発明の実施形態に係る接合装置の部分側面図 本発明の実施形態に係る接合装置の部分断面図 従来の技術を示す接合部の模式図 従来の技術を示す概略ブロック図 従来の技術を示す部分側面図
次に、添付図面を参照して、本発明に係る接合装置の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る接合装置を示す斜視図である。図1において符号1は接合装置である。ただし電源部および動作制御部の図示は省略してある。符号2は図示しない基台から立設された支柱、3は支柱2に固定された昇降手段であり、昇降駆動部4および押圧力設定部5を含む。6は昇降ブロック7を上下に移動させるモータ、8は押圧力設定部5から下方に延出するロッド、9はロッド8の下端に固定された第1のホルダ、10,10は第1のホルダ9に支持された一対の絶縁ブロック、11,11は一対の絶縁ブロック10,10各々の前面に固定された一対の給電ブロック、12は一対の給電ブロック11,11の各々に給電端子が固定されたヒータチップ、13,13は一対の給電ブロック11,11と図示しない電源部の出力端子とを接続する給電ケーブル、14は下端の開口部をヒータチップ12の押圧部近傍12Aに向けて備えたノズルであり、図示しない不活性ガス供給源からチューブ14Aを通して供給された不活性ガスをヒータチップ12の押圧部近傍12Aに吹き付ける。また符号15は接合対象であるワーク、16は載置したワーク15を間欠的に搬送してその接合部をヒータチップ12の直下に位置決めする搬送手段である。
ここで、図1において図示を省略した動作制御部の出力に基づき、搬送手段16が駆動してワーク15を所定の接合位置に搬送し、同様に動作制御部の出力に基づき、モータ6が駆動して昇降駆動部4を動作させることで、ヒータチップ12が下降して押圧動作を開始する。また、給電ケーブル13,13が接続されている図示を省略した電源部から加熱電流が出力され、一対の給電ブロック11,11に固定されたヒータチップ12に電流が供給される。さらに動作制御部の出力に基づき、所定のタイミングでノズルからヒータチップ12の押圧部近傍12Aに向けて不活性ガスが吹き付けられる。
図2は本実施形態に係る接合装置の概略ブロック図である。符号21は図1で図示を省略した電源部であり、本実施形態ではインバータ方式の溶接電源を使用する。電源部21において整流平滑部22は整流回路と平滑コンデンサを備え、商用電力(例えば200ボルト三相交流)を整流平滑し直流電力をインバータ部23に出力する。インバータ部23は入力した直流電力を商用電力の周波数よりも十分に高い周波数でスイッチングしトランス24に出力する。トランス24はインバータ部23の出力を降圧し、出力電流はその二次側出力端子から給電ケーブル13,13によって、ヒータチップ12の上部両端に設けられた給電端子12B,12Bに導かれる。
前記二次側の出力電流はホール素子等のセンサ25で検出され、出力端子間電圧とともに増幅乗算部26に入力される。増幅乗算部26は入力された電流、電圧および該電流と該電圧を乗算して得た電力を所定の検出レベルとなるように増幅しPWM制御部27に出力する。PWM制御部27はパラメータ設定部28からの設定信号と増幅乗算部26からの帰還信号に基づきインバータ部23をゲート信号によってオンオフ制御する。このような構成により、ヒータチップ12に供給される加熱電流は、電流、電圧又は電力、すなわち出力電流および/又は出力端子間電圧に基づいた出力制御がなされる。
次に図3の側面図に基づきヒータチップ12の周辺の構造について説明する。図3(a)(b)はヒータチップ12の支持構造を示す側面図であり、図1で示した要素と同一の要素は同一の符号を付してある。まず図3(a)において、符号8は昇降手段3の一部である押圧力設定部5から下方に延出したロッドであり、その下端には第2のホルダ9´が固定されている。この第2のホルダ9´は斜線のハッチングで示した一対の絶縁ブロック10,10を支持しており、間隙をあけて支持される一対の絶縁ブロック10,10のうちの一方(本実施形態では図を見て右側の絶縁ブロック10)をボルト17で強固に固定し、他方の絶縁ブロック10をスライドシャフト18により図を見て左右方向(押圧方向と直交する方向)に摺動可能に支持している。そして、一対の絶縁ブロック10,10の各々の前面(図を見て手前側)には一対の給電ブロック11,11が固定され、この一対の給電ブロック11,11にヒータチップ12の上部両端にある給電端子12B,12Bが固定されている。
これによりヒータチップ12の押圧部近傍12Aが加熱され昇温することで左右方向に膨張しても、その変位を前記他方の絶縁ブロック10の左右方向の摺動で吸収することができる。つまり、ヒータチップ12の上部の両端にある給電端子12B、12Bの間隔が増減可能に支持されている。したがって、押圧部近傍12Aに応力が集中することがなく、金属疲労による素材の劣化を防ぐことができる。ここで、符号19で示す圧縮コイルバネは、ヒータチップ12の押圧部近傍12Aが膨張し、他方の絶縁ブロック10が図を見て左側に移動することで圧縮され、押圧部近傍12Aの温度が下がり収縮したときに他方の絶縁ブロック10を付勢することで、この他方の絶縁ブロック10が滑らかに元の位置に復帰するように設けられている。したがって、スライドシャフト18と他方の絶縁ブロック10とが十分滑らかに摺動するのであれば圧縮コイルバネ19は設けなくても構わない。
符号14は細長形状のノズルであり下端に設けられた開口部14Bから不活性ガスを噴出させ、ヒータチップ12の押圧部近傍12Aの環境を不活性ガスで満たすことによりヒータチップの高温時の急激な酸化を防ぐ。本実施形態では、このノズル14は、ヒータチップ12の両電極12B,12B間の間隙を通り、押圧部近傍12Aの直上に開口部14Bを設け、チューブ14Aにより導かれる不活性ガスを押圧部近傍12Aに向けて噴出させるようにしている。したがってこのノズル14は、ヒータチップ12の外形から突出する部分がほとんど無いので、接合作業においてノズル14が接合対象に干渉する心配がない。またここで使用される不活性ガスは可燃性でなく、高温に加熱されたヒータチップ12と反応しないものから選択すればよいが、入手性等を考慮するとアルゴンまたはヘリウムが好適である。
次に図3(b)に基づいて他の実施形態について説明する。図3(b)が示す形態は、斜線のハッチングで示す一対の絶縁ブロック10,10の両方が図を見て左右方向(押圧方向と直交する方向)に摺動可能に支持されていることを特徴とする。ロッド8の下端に固定された第1のホルダ9は、その左右にスライドシャフト18を有しており、このスライドシャフト18に一対の絶縁ブロック10,10が支持され、その各々には一対の給電ブロック11,11が固定されている。また、圧縮コイルバネ19も第1のホルダ9の左右に設けられ、一対の絶縁ブロック10、10を左右から付勢し、この付勢力の均衡が保たれることでヒータチップ12の左右の位置が定まる。
つまり付勢手段である圧縮コイルバネ19は、ヒータチップ12の両端にある給電端子12B,12Bの間隔を縮小する方向に付勢している。したがって、ヒータチップ12の押圧部近傍12Aが熱膨張することで両端の給電端子12B,12B間の間隔が拡大し、これに伴い一対の絶縁ブロック10,10の間隔も圧縮コイルバネ19の付勢力に抗して拡大する。その結果、押圧部近傍12Aに応力が集中するのを防ぐことが可能となる。ここで、スライドシャフト18と一対の絶縁ブロック10,10とが滑らかに摺動するようにし、圧縮コイルバネ19の付勢力を小さく設定するのが好ましい。
次に図4に基づき接合動作について説明する。図4は図1で示した接合装置の側面図であり、特に押圧力設定部5について断面図を用い詳しく示してある。また、図1で示した部位と同一の部位には同じ符号を付してある。まず、図示しない動作制御部の駆動開始信号により、モータ6が昇降駆動部4に備えたボールねじ31を回転させ、昇降ブロック7が下降する。昇降ブロック7には押圧力設定部5が固定され、この押圧力設定部5には上方に突出するシリンダ32と、押圧力設定部5の下方であって上下方向に摺動可能に設けられたロッド8が保持されている。すなわちロッド8の上端の大径部8Aがシリンダ32内を摺動し、下部が押圧力設定部5の下方に突出している。
シリンダ32内には圧縮コイルバネ33が縮装され、この圧縮コイルバネ33の上端に設けたバネ力調整器34により押し下げられ、この圧縮コイルバネ33の下端はロッド8の大径部8Aを下方に押下している。ロッド8はその大径部8Aが押圧力設定部5の保持部に当接することで下方への移動が制限される。バネ力調整器34は、シリンダ32の上端に回動可能で上下移動が規制されたストローク設定ダイヤル35と、このストローク設定ダイヤル35の下方に突出した送りねじ36と、シリンダ32内で上下にスライド可能かつ回転不可能に保持されたナット部材37とを備える。そしてこのナット部材37の下面に圧縮コイルバネ33の上端が係止されている。したがってストローク設定ダイヤル35を回転させることによって、ナット部材37を上下動させることができ、圧縮コイルバネ33のバネ力を設定することができる。
ロッド8の下端には第1のホルダ9と絶縁ブロック10とが前述したようにスライドシャフト18を介して支持され、この絶縁ブロック10にはさらに給電ブロック11が固定されている。図をみて前後方向に一対ある給電ブロック11には一対の図示しない給電ケーブルを介して図示しない電源部が接続されており、加熱電流はこの一対の給電ブロック11に固定されたヒータチップ12に供給される。更にヒータチップ12の押圧部近傍12Aに向けてノズル14が設けてあり、チューブ14Aにより導かれた不活性ガスが、ノズル14下端にある開口部14Bから噴出するようになっている。
モータ6によってボールねじ31を回転させ、昇降ブロック7を下降させると、ヒータチップ12の下端である押圧部がワーク15に当接し、ロッド8は圧縮コイルバネ33を圧縮しつつ押圧力設定部5に対して上方に相対移動する。この時の所定相対移動は押圧力設定部5内に設けた位置検出器38で検出される。すなわち、押圧力設定部5に固定された遮光板39がロッド8に固定した光センサ40の光を遮断することからロッド8の相対移動が所定量になったことを検知する。
このように、ロッド8の押圧力設定部5に対する相対移動が所定量になったことを検知した時点で、圧縮コイルバネ33は所定の押圧力でロッド8を下方に押圧していることになるので、ワーク15にはヒータチップ12の所定の押圧力が加わったことになり、ここで電源部からの加熱電流が供給される。したがって、本実施形態では電源部の出力電流および/又は出力端子間電圧に基づいて出力制御する電源部21を備えることで、短時間で接合作業を実現可能とするのに加え、ヒータチップ12の押圧部近傍12Aの酸化劣化や押圧力の集中を抑制することで、ヒータチップ12の寿命の短縮化を回避可能とするものである。
1 接合装置
2 支柱
3 昇降手段
4 昇降駆動部
5 押圧力設定部
6 モータ
7 昇降ブロック
8 ロッド
9 第1のホルダ
9´ 第2のホルダ
10 絶縁ブロック
11 給電ブロック
12 ヒータチップ
13 給電ケーブル
14 ノズル
15 ワーク
16 搬送手段
17 ボルト
18 スライドシャフト
19 圧縮コイルバネ
21 電源部

Claims (6)

  1. 接合対象をヒータチップで押圧しつつ、このヒータチップに通電して加熱を行う接合装置であって、
    出力電流および/又は出力端子間電圧に基づいて前記通電のための出力を制御する電源部と、
    接合対象に対して前記ヒータチップを近接および離隔させる昇降手段と、
    前記ヒータチップの押圧部近傍に不活性ガスを吹き付けるノズルとを備え、
    前記ヒータチップは下端に押圧部を設けた側面視略V字形状であり、上部の両端に給電端子を有し、この両端の給電端子の間隔が増減可能となるように前記昇降手段に支持されることを特徴とする接合装置。
  2. 前記両端の給電端子は間隙をあけて設けられた一対の給電ブロックの各々に固定され、この一対の給電ブロックは間隙をあけて設けられた一対の絶縁ブロックの各々に固定され、この一対の絶縁ブロックの間隔が増減可能となるように前記昇降手段に支持されることを特徴とする請求項1に記載の接合装置。
  3. 前記一対の絶縁ブロックのうち一方の絶縁ブロックが、前記ヒータチップの押圧方向と直交する方向に摺動可能に設けられることを特徴とする請求項2に記載の接合装置。
  4. 前記一対の絶縁ブロックの両方が、前記ヒータチップの押圧方向と直交する方向に摺動可能に設けられ、この摺動の方向であって前記両端の給電端子の間隔を縮小する方向に付勢する付勢手段が、前記一対の絶縁ブロックの各々に対して付勢することを特徴とする請求項2に記載の接合装置。
  5. 前記ノズルは側面視略V字形状の前記ヒータチップの上方から、前記両端の給電端子間の間隙を通り、前記押圧部近傍に開口部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の接合装置。
  6. 前記不活性ガスはヘリウム、アルゴンのうちのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の接合装置。
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