JP5319234B2 - 熱圧着装置および電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、熱圧着装置および電子部品の製造方法に関する。
液晶表示パネルなどの電子部品の製造において、加熱圧着を行うことで被加工物同士を溶融接合させる熱圧着装置が知られている。この様な熱圧着装置を用いて被加工物同士を溶融接合させる場合には、接合領域に加圧力が均一に加えられるようにする必要がある。 そのため、接合される被加工物を載置する載置面に多数の検出手段を設け、検出された加圧力が均一となるように熱圧着部(圧着ヘッド)の昇降方向位置(例えば、載置面に対する平行度など)を制御するようにしている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、特許文献1に開示がされた技術によれば、圧着ヘッドの昇降方向位置を微調整する手段を圧着ヘッドに設ける必要があるので、圧着ヘッド部分の重量が重くなるおそれがある。そして、圧着ヘッド部分の重量が重くなると加圧力の制御が困難となるおそれがある。そのため、低荷重による加熱圧着が好ましいセラミックスなどの脆性材料を含む被加工物を加熱圧着する場合に加圧力が大きくなりすぎて、接合される被加工物が破損するおそれがある。
また、熱圧着部の構成の複雑化を招き、初期設定やメンテナンスに時間を要することになるおそれもあった。
特開平11−74319号公報
本発明は、加熱圧着の際に脆性材料を含む被加工物が破損することを抑制することができる熱圧着装置および電子部品の製造方法を提供する。
本発明の一態様によれば、加工物を載置する載置台と、前記載置台に載置された前記被加工物を加圧するとともに加熱する圧着ヘッドと、前記圧着ヘッドと前記載置台とを相対的に移動させる移動部と、前記移動部と前記圧着ヘッドとの間に設けられ、加圧力の伝達を行う伝達部と、前記伝達部に付設され、前記被加工物に加えられた加圧力を検出する複数の加圧力検出手段と、前記加圧力検出手段からの出力に基づいて加圧力を演算するとともに、加圧力の変動、加圧力の偏り、加圧力の偏りの変動の少なくともいずれかを演算する加圧力演算手段と、前記被加工物の温度を検出する加熱温度検出手段と、前記加熱温度検出手段からの出力に基づいて温度を演算するとともに、温度の変動、温度分布、温度分布の変動の少なくともいずれかを演算する温度演算手段と、を備え、前記加圧力検出手段は、前記被加工物の接合領域の長手方向の中心線上であって、前記接合領域の長手方向に略直交する方向の中心線から離隔させて設けられた第1の加圧力検出手段と、前記接合領域の長手方向に略直交する方向の中心線からの距離が前記第1の加圧力検出手段と略同一となるように、前記略直交する方向の中心線に対して前記第1の加圧力検出手段とは反対側に前記長手方向の中心線から離隔させて設けられた第2の加圧力検出手段と、前記長手方向の中心線に対して第2の加圧力検出手段と対称な位置に設けられた第3の加圧力検出手段と、からなることを特徴とする熱圧着装置が提供される。

また、本発明の他の一態様によれば、上記の熱圧着装置を用いて、被加工物を接合すること、を特徴とする電子部品の製造方法が提供される。
本発明によれば、加熱圧着の際に脆性材料を含む被加工物が破損することを抑制することができる熱圧着装置および電子部品の製造方法が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、第1の実施形態に係る熱圧着装置を例示するための模式斜視図である。なお、図1中の矢印XYZは互いに直交する三方向を示しており、XYは水平方向、Zは鉛直方向を示している。
図1に示すように、熱圧着装置1には、加熱圧着部2、移動部3、載置台4、加圧力検出手段5、加熱温度検出手段6が設けられている。
加熱圧着部2には、被加工物を加圧するとともに加熱するための圧着ヘッド7が設けられている。圧着ヘッド7は、長手方向に直交する方向の寸法が小さくなっている加工部7aを有している。また、加工部7aの端面7bは平坦面となっている。圧着ヘッド7には棒状のヒータ8が内蔵されており、加工部7aを略均一に加熱できるようになっている。圧着ヘッド7は、熱伝導性の良好な金属材料などから形成されている。例えば、圧着ヘッド7をステンレス、インコネル、アルミニウム合金などから形成させることができる。特に、アルミニウム合金などとすれば圧着ヘッド7の軽量化を図ることができる。そして、圧着ヘッド7の軽量化を図ることができれば加圧力の制御が容易となるので、後述するように、セラミックスなどの脆性材料を含む被加工物を加熱圧着する場合に破損を抑制することができる。ただし、これらの材料に限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、圧着ヘッド7の端面7bを除いた面を断熱材で覆ったり、断熱性物質を付着させたりすることができる。そのようにすれば、端面7bにおける熱制御性を向上させることができる。また、消費電力などの低減を図ることもできる。
加工部7aには、熱電対などの温度検出手段9が設けられている。また、ヒータ8と温度検出手段9とが温度制御手段10と電気的に接続されている。そして、圧着ヘッド7が所望の温度となるように温度制御手段10により温度制御されるようになっている。
移動部3には、取付板11、駆動部12、案内部13が設けられている。取付板11の一方の主面には圧着ヘッド7が付設されている。また、これと対向する側の主面には駆動部12の駆動軸12aが設けられている。取付板11の側面には案内部13が摺動自在に当接されている。そして、回転方向の動きを抑制しつつ昇降方向に取付板11を移動することができるようになっている。取付板11は、圧着ヘッド7からの熱伝導を抑制することができるように、断熱性材料から形成することが好ましい。なお、一部分が断熱性材料から形成されるようにすることもできる。例えば、圧着ヘッド7が設けられる主面側を断熱性材料から形成することもできる。
駆動部12は、例えば、エアシリンダなどとすることができる。ただし、これに限定されるわけではなく、取付板11を介して圧着ヘッド7を昇降自在とできるものを適宜選択することができる。
なお、載置台4に対して圧着ヘッド7を移動(昇降)させる移動部3を例示したが、圧着ヘッド7に対して載置台4を移動(昇降)させる移動部としてもよい。すなわち、圧着ヘッド7と載置台4とを相対的に移動(昇降)させる移動部であればよい。ただし、一般的には、圧着ヘッド7の方が軽量であるため、載置台4に対して圧着ヘッド7を移動(昇降)させる方が好ましい。
被加工物を載置する載置台4には、基部4a、載置部4bが設けられている。載置部4bは基部4aの一方の主面側に設けられている。載置部4bの上端面は被加工物を載置するための載置面4b1となっている。また、載置台4には、被加工物W1、W2を保持するための図示しない保持手段(例えば、静電チャックや真空チャックなど)を内蔵させることもできる。
加圧力検出手段5は、載置部4bの下端面に当接させるようにして複数設けられている。そして、被加工物W1、W2に加えられる加圧力を載置部4bを介して検出することができるようになっている。すなわち、載置台4に付設され、被加工物に加えられた加圧力を検出する複数の加圧力検出手段が設けられている。また、後述するように加圧力検出手段を複数設けることで、加圧力の偏りを捉えることができるようになっている。この場合、継続的な検出を行うことで加圧力の変動や加圧力の偏りの変動を捉えることもできる。
加圧力検出手段5としては、例えば、ロードセルや歪みゲージなどを例示することができる。ただし、これらに限定されるわけではなく、力や歪みなどを電気信号に変換可能なものを適宜選択することができる。
また、加圧力検出手段5は加圧力演算手段14と電気的に接続されている。そして、加圧力検出手段5からの出力(電気信号)に基づいて加圧力を演算するとともに、加圧力の変動、加圧力の偏り、加圧力の偏りの変動の少なくともいずれかを演算することができるようになっている。例えば、各加圧力検出手段5における加圧力の演算値を加算することで被加工物W1、W2に加えられる加圧力を演算することができるようになっている。また、この検出と演算とを継続的に繰り返すことで、加圧力の変動を捉えことができるようになっている。また、各加圧力検出手段5における加圧力の演算値を適宜減算することで加圧力の偏りを捉えことができるようになっている。例えば、2個の加圧力検出手段の加圧力の演算値の差を演算すれば、2点間における加圧力の偏りを捉えことができる。また、この検出と演算とを継続的に繰り返すことで、加圧力の偏りの変動を捉えことができるようになっている。
図2は、複数設けられた加圧力検出手段の配置を例示するための模式平面図である。
図2(a)は、2個の加圧力検出手段を設ける場合の配置を例示するための模式平面図である。被加工物W1、W2は、接合領域W3において接合される。図2(a)に示すように、2個の加圧力検出手段5a、5bを設ける場合には、接合領域W3の中心線L2上であって、被加工物W1、W2(圧着ヘッド7)の中心線L1に対して対称となる位置に加圧力検出手段5a、5bをそれぞれ設けるようにすることが好ましい。すなわち、被加工物W1、W2の接合領域W3の長手方向に略直交する方向の中心線L2上であって、接合領域の長手方向の中心線L1に対して対称となる位置に加圧力検出手段5a、5bをそれぞれ設けるようにすることが好ましい。この様な配置に加圧力検出手段5a、5bを設けるようにすれば、被加工物W1、W2に加えられる加圧力のみならずX方向の加圧力の偏りを検出することができる。
図2(b)は、3個の加圧力検出手段を設ける場合の配置を例示するための模式平面図である。3個の加圧力検出手段5a、5b、5cを配設する場合には、二等辺三角形または正三角形の頂点位置に加圧力検出手段を設けるようにすることが好ましい。
例えば、被加工物W1、W2の接合領域W3の長手方向の中心線上L1であって、接合領域W3の長手方向に略直交する方向の中心線L2から離隔させて加圧力検出手段5aまた、接合領域W3の長手方向に略直交する方向の中心線L2からの距離が加圧力検出手段5aと略同一となるように、略直交する方向の中心線L2に対して加圧力検出手段5aとは反対側に長手方向の中心線L1から離隔させて加圧力検出手段5bを設ける。また、長手方向の中心線L1に対して加圧力検出手段5bと対称な位置に加圧力検出手段5cを設ける。この様な配置に加圧力検出手段5a、5b、5cを設けるようにすれば、被加工物W1、W2に加えられる加圧力のみならずX方向、Y方向の加圧力の偏りを検出することができる。
図2(c)は、4個の加圧力検出手段を設ける場合の配置を例示するための模式平面図である。図2(c)に示すように、4個の加圧力検出手段5a、5b、5c、5dを配設する場合には、矩形の頂点位置に加圧力検出手段を設けるようにすることが好ましい。
例えば、接合領域W3の長手方向の中心線L1から離隔させて加圧力検出手段5aを設ける。また、接合領域W3の長手方向の中心線L1に対して加圧力検出手段5aと対称な位置に加圧力検出手段5bを設ける。また、接合領域W3の長手方向に略直交する方向の中心線L2に対して加圧力検出手段5aと対称な位置に加圧力検出手段5cを設ける。また、接合領域W3の長手方向に略直交する方向の中心線L2に対して加圧力検出手段5bと対称な位置に加圧力検出手段5dを設ける。この様な配置に加圧力検出手段5a、5b、5c、5dを設けるようにすれば、被加工物W1、W2に加えられる加圧力のみならずX方向、Y方向の加圧力の偏りを検出することができる。
ここで、加圧力検出手段の数を3個以上とすれば、水平方向(X方向、Y方向)の加圧力の偏りを検出することができる。また、加圧力検出手段の数を増やせばより詳細な検出を行うことができる。しかしながら、加圧力検出手段の数を増やせば初期調整が困難となるおそれがある。そのため、加圧力検出手段の数を3個とすることが好ましい。そのようにすれば、比較的容易に初期設定を行うことができるとともに、水平方向(X方向、Y方向)の加圧力の偏りをも検出することができる。
加熱温度検出手段6は、載置部4bの下方に設けられている。そして、被加工物W1、W2の温度を検出することができるようになっている。加熱温度検出手段6としては、例えば放射温度計のような非接触型の温度計を例示することができる。この場合、例えば、熱電対のような接触型の温度計を用いることもできる。ただし、接触型の温度計を用いるものとすれば接触状態により測定温度がばらつくので、測定精度の観点からは非接触型の温度計とすることが好ましい。なお、放射温度計のような非接触型の温度計とする場合には、載置部4bに検出用の孔を設け、この孔を通して被加工物W1、W2の温度を検出するようにすればよい。この場合、孔の大きさは熱圧着に影響が出ないように小さなものとすることが好ましい。ただし、赤外光の放射測定視野と干渉しない程度に大きくする必要はある。また、非接触型の温度計を載置部4bの下方に設ける場合には、小型であり、測定視野のスポット径を小さく絞れるものとすることが好ましい。
また、被加工物W1、W2の温度分布をも検出する場合には、加熱温度検出手段6を複数設けるか、図示しない移動手段により加熱温度検出手段6を移動させながら温度検出を行えばよい。
なお、加熱温度検出手段6を載置部4bの下方に設ける場合を例示したが、これに限定されるわけではない。例えば、圧着ヘッド7の移動(昇降)に干渉しない空間に適宜配設することもできる。
また、加熱温度検出手段6は温度演算手段15と電気的に接続されている。そして、加熱温度検出手段6からの出力(電気信号)に基づいて温度を演算するとともに、温度の変動、温度分布、温度分布の変動の少なくともいずれかを演算することができるようになっている。例えば、加熱温度検出手段6からの出力(電気信号)に基づいて温度を演算することができるようになっている。また、この検出と演算とを継続的に繰り返すことで、温度の変動を捉えことができるようになっている。また、複数の位置の温度を演算することで温度分布を演算することができるようになっている。また、この検出と演算とを継続的に繰り返すことで、温度分布の変動を捉えことができるようになっている。
温度制御手段10、加圧力演算手段14、温度演算手段15は、熱圧着制御手段16と電気的に接続されている。熱圧着制御手段16は、温度演算手段15における演算値に基づいて温度制御手段10に加熱温度の制御を行わさせる。例えば、熱圧着制御手段16により被加工物の温度が所望の範囲内にないと判断された場合には、温度制御手段10における温度設定の補正を行うようにすることができる。また、ヒータ8が複数設けられている場合には、各ヒータ8の温度設定の補正を行うことで温度分布が均一となるようにすることもできる。
また、熱圧着制御手段16は、加圧力演算手段14における演算値に基づいて、加圧力の制御や異常報知などを行う。例えば、熱圧着制御手段16により加圧力に過不足があると判断された場合には、駆動部12の推力の調整を行うようにすることができる。この場合、駆動部12がエアシリンダである場合には、空気圧を調整して被加工物に対する加圧力が所望の範囲内となるようにすることができる。また、加圧力の偏りなどがある場合には、図示しない表示手段により異常報知を行うようにすることができる。また、図示しない表示手段に調整量や調整内容の指示を表示することで調整作業の容易化を図ることができる。
ここで、本実施の形態においては、特許文献1に開示がされた技術のように圧着ヘッド7の昇降方向位置を微調整する手段を設ける必要がない。そのため、加熱圧着部2(圧着ヘッド7)の軽量化を図ることができるので、加圧力の制御が容易となる。その結果、加圧力が大きくなりすぎることがないので、セラミックスなどの脆性材料を含む被加工物の破損を抑制しつつ加熱圧着を行うことができる。
被加工物W1、W2に関しては特に限定はないが、本実施の形態に係る熱圧着装置によれば、被加工物W1、W2が脆性材料を含むものであっても加熱圧着の際に生じ得る破損を抑制することができる。特に、100N/mm以上の加圧力が加えられると破損するような非常に脆い脆性材料を含む被加工物を加熱圧着する場合にも好適に用いることができる。
そのため、被加工物W1、W2の少なくとも一方を脆性材料を含むものとすることができる。例えば、図1に例示をしたものの場合においては、被加工物W1をセラミックスなどの脆性材料からなる板状部材、被加工物W2を被加工物W1に熱圧着するFPC(Flexible Printed Circuit)などとすることができる。
また、被加工物W2の接合部分(熱圧着される部分)には図示しない接合剤が設けられている。図示しない接合剤としては、例えば、半田などの溶融金属や溶融樹脂などを例示することができる。ただし、これらに限定されるわけではなく、加熱することで溶融し、被加工物を接合することができるものを適宜選択することができる。
次に、熱圧着装置1の作用について例示をする。
まず、図示しない搬送装置または作業者により被加工物W1が載置台4の載置面4b1に載置される。載置された被加工物W1は、載置台4に内蔵された図示しない保持手段(例えば、静電チャックや真空チャックなど)により保持される。
次に、図示しない搬送装置または作業者により、被加工物W1の端部近傍の接合位置に被加工物W2が重ね合わされるようにして載置される。そして、載置された被加工物W2が載置台4に内蔵された図示しない保持手段により保持される。この被加工物W1と被加工物W2とが重なり合った部分が接合領域W3となる。また、圧着ヘッド7の直下に接合領域W3が位置するように被加工物W1と被加工物W2とが載置される。
次に、温度制御手段10により所定の温度に制御された圧着ヘッド7を移動部3により下降させる。そして、圧着ヘッド7により接合領域W3を押圧することで被加工物W1と被加工物W2とを加熱圧着させる。この場合、被加工物W2の接合部分(熱圧着される部分)に設けられている接合剤(例えば、半田などの溶融金属や溶融樹脂など)が加熱圧着により溶融し、被加工物W1と被加工物W2との接合が行われる。
また、圧着ヘッド7により接合領域W3を押圧した際の加圧力が加圧力検出手段5により検出される。また、前述したように加圧力の変動、加圧力の偏り、加圧力の偏りの変動をも知ることができる。
そして、例えば、熱圧着制御手段16により加圧力に過不足があると判断された場合には、駆動部12の推力の調整を行うようにすることができる。例えば、駆動部12がエアシリンダである場合には、空気圧を調整して被加工物W1、W2に対する加圧力が所望の範囲内となるようにすることができる。また、加圧力の偏りなどがある場合には、図示しない表示手段に調整量や調整内容の指示を表示することで調整作業の容易化を図ることができる。
また、圧着ヘッド7により接合領域W3を押圧した際の被加工物の温度が加熱温度検出手段6により検出される。また、前述したように温度の変動、温度分布、温度分布の変動をも知ることができる。
そして、例えば、熱圧着制御手段16により被加工物の温度が所望の範囲内にないと判断された場合には、温度制御手段10における温度設定の補正を行うようにすることができる。また、ヒータ8が複数設けられている場合には、各ヒータ8の温度設定の補正を行うことで温度分布が均一となるようにすることもできる。
次に、圧着ヘッド7を移動部3により上昇させる。なお、上昇のタイミングは、予め実験などで求められた溶融時間などに基づいて決定することができる。
加熱圧着が終了した製品(被加工物W1と被加工物W2とが加熱圧着されたもの)は、図示しない搬送装置または作業者により搬出される。そして、必要に応じて前述の手順を繰り返すことで次の被加工物W1と被加工物W2との加熱圧着が行われる。
本実施の形態によれば、圧着ヘッド7の昇降方向位置を微調整する手段を設ける必要がないので、加熱圧着部2(圧着ヘッド7)の軽量化を図ることができる。そのため、加圧力の制御が容易となる。その結果、加圧力が大きくなりすぎてセラミックスなどの脆性材料を含む被加工物が加熱圧着時に破損することを抑制することができる。
また、加熱圧着部2の構成の簡易化を図ることができるので、初期設定やメンテナンスに要する時間を削減することができる。
また、加圧力、加圧力の変動、加圧力の偏り、加圧力の偏りの変動を知ることができるので、加圧力の調整を容易に行うことができる。また、表示手段に異常報知をしたり、調整量や調整内容の指示を表示することで調整作業の容易化を図ることができる。
また、温度、温度の変動、温度分布、温度分布の変動を知ることができるので、これらの調整を容易に行うことができる。また、表示手段に異常報知をしたり、調整量や調整内容の指示を表示することで調整作業の容易化を図ることができる。
図3は、第2の実施形態に係る熱圧着装置を例示するための模式斜視図である。なお、図3中の矢印XYZは互いに直交する三方向を示しており、XYは水平方向、Zは鉛直方向を示している。
図3に示すように、熱圧着装置20には、加熱圧着部2、移動部23、載置台4、加圧力検出手段25、加熱温度検出手段6が設けられている。
移動部23には、取付板11、駆動部12、案内部13が設けられている。そして、移動部23には、伝達部21が付設されている。 伝達部21には、分岐板21a、検出軸21bが設けられている。分岐板21aの一方の主面には駆動部12の駆動軸12aが設けられている。また、駆動軸12aは、分岐板21aの長手方向の略中央に設けられている。また、これと対向する側の主面には2本の検出軸21bが設けられている。検出軸21bは、駆動軸12aに対して対称となる位置に設けられている。また、検出軸21bは、分岐板21aの長手方向の端面近傍にそれぞれ設けられている。そして、検出軸21bの一方の端面が分岐板21aに設けられ、検出軸21bの他方の端面が取付板11に設けられている。そのため、伝達部21、取付板11を介して駆動部12により圧着ヘッド7を昇降させることができるようになっている。
すなわち、伝達部21は、移動部23と圧着ヘッド7との間に設けられ加圧力の伝達を行う。
加圧力検出手段25は、2本の検出軸21bのそれぞれに設けられている。加圧力検出手段25は、例えば、歪みゲージやロードセルなどとすることができる。加圧力検出手段25を歪みゲージとした場合には、図3に示すように検出軸21bの外面に加圧力検出手段25を付設するようにする。また、加圧力検出手段25をロードセルとした場合には検出軸21bの端面に加圧力検出手段25を付設するようにする。例えば、検出軸21bの端面と分岐板21aとの間に加圧力検出手段25を付設するようにする。または検出軸21bの端面と取付板11との間に加圧力検出手段25を付設するようにする。
この様に、伝達部21に設けられ、被加工物W1、W2に加えられた加圧力を検出する複数の加圧力検出手段25が備えられている。
駆動部12により圧着ヘッド7を下降させて被加工物W1、W2の熱圧着を行うと、その際の加圧力が検出軸21bに伝わる。そのため、検出軸21bの歪み量を歪みゲージで検出することにより加圧力を知ることができる。また、検出軸21bに加わる力をロードセルで検出することにより加圧力を知ることができる。また、前述したものと同様に加圧力の変動、加圧力の偏り、加圧力の偏りの変動をも知ることができる。
なお、加圧力検出手段25は、例示をしたものに限定されるわけではなく、力や歪みなどを電気信号に変換可能なものを適宜選択することができる。
熱圧着装置20の作用については、前述した熱圧着装置1と同様のためその説明は省略する。
本実施の形態においても、圧着ヘッド7の昇降方向位置を微調整する手段を設ける必要がないので、加熱圧着部2(圧着ヘッド7)の軽量化を図ることができる。また、伝達部21を比較的簡易な構成とすることができるので、加熱圧着部2(圧着ヘッド7)が重くなることを抑制することができる。そのため、加圧力の制御が容易となる。その結果、加圧力が大きくなりすぎてセラミックスなどの脆性材料を含む被加工物が加熱圧着時に破損することを抑制することができる。
また、加熱圧着部2の構成の簡易化を図ることができるので、初期設定やメンテナンスに要する時間を削減することができる。
また、加圧力、加圧力の変動、加圧力の偏り、加圧力の偏りの変動を知ることができるので、加圧力の調整を容易に行うことができる。また、表示手段に異常報知をしたり、調整量や調整内容の指示を表示することで調整作業の容易化を図ることができる。
また、温度、温度の変動、温度分布、温度分布の変動を知ることができるので、これらの調整を容易に行うことができる。また、表示手段に異常報知をしたり、調整量や調整内容の指示を表示することで調整作業の容易化を図ることができる。
次に、本実施の形態に係る電子部品の製造方法について例示をする。
本実施の形態に係る電子部品の製造方法は、前述した本実施の形態に係る熱圧着装置を用いるものである。そして、被加工物同士を接合する(熱圧着させる)ことで、電子部品を製造するものである。この場合、前述したようにセラミックスなどの脆性材料を含む被加工物が加熱圧着時に破損することを抑制することができる。そのため、脆性材料を含む被加工物を加熱圧着することが必要となるものに特に好適である。
脆性材料を含む被加工物を加熱圧着する工程を含むものとしては、例えば、液晶ディスプレイ・プラズマディスプレイ・表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(SED)などのフラットパネルディスプレイの製造、セラミックス基板とFPC(Flexible Printed Circuit)との接合、圧電素子などの脆性材料とFPCとの接合などを例示することができる。ただし、例示をしたものの製造に限定されるわけではなく、脆性材料を含む被加工物を加熱圧着することが必要となるものに特に好適に適用することができる。
以上、本実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、熱圧着装置1、熱圧着装置20などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
第1の実施形態に係る熱圧着装置を例示するための模式斜視図である。 複数設けられた加圧力検出手段の配置を例示するための模式平面図である。 第2の実施形態に係る熱圧着装置を例示するための模式斜視図である。
符号の説明
1 熱圧着装置、2 加熱圧着部、3 移動部、4 載置台、5 加圧力検出手段、5a〜5d 加圧力検出手段、6 加熱温度検出手段、7 圧着ヘッド、8 ヒータ、10 温度制御手段、12 駆動部、14 加圧力演算手段、15 温度演算手段、16 熱圧着制御手段、20 熱圧着装置、23 移動部、21 伝達部、21a 分岐板、21b 検出軸、25 加圧力検出手段、W1 被加工物、W2 被加工物、W3 接合領域

Claims (3)

  1. 加工物を載置する載置台と、
    前記載置台に載置された前記被加工物を加圧するとともに加熱する圧着ヘッドと、
    前記圧着ヘッドと前記載置台とを相対的に移動させる移動部と、
    前記移動部と前記圧着ヘッドとの間に設けられ、加圧力の伝達を行う伝達部と、
    前記伝達部に付設され、前記被加工物に加えられた加圧力を検出する複数の加圧力検出手段と、
    前記加圧力検出手段からの出力に基づいて加圧力を演算するとともに、加圧力の変動、加圧力の偏り、加圧力の偏りの変動の少なくともいずれかを演算する加圧力演算手段と、
    前記被加工物の温度を検出する加熱温度検出手段と、
    前記加熱温度検出手段からの出力に基づいて温度を演算するとともに、温度の変動、温度分布、温度分布の変動の少なくともいずれかを演算する温度演算手段と、
    を備え、
    前記加圧力検出手段は、
    前記被加工物の接合領域の長手方向の中心線上であって、前記接合領域の長手方向に略直交する方向の中心線から離隔させて設けられた第1の加圧力検出手段と、
    前記接合領域の長手方向に略直交する方向の中心線からの距離が前記第1の加圧力検出手段と略同一となるように、前記略直交する方向の中心線に対して前記第1の加圧力検出手段とは反対側に前記長手方向の中心線から離隔させて設けられた第2の加圧力検出手段と、
    前記長手方向の中心線に対して第2の加圧力検出手段と対称な位置に設けられた第3の加圧力検出手段と、
    からなることを特徴とする熱圧着装置。
  2. 請求項1載の熱圧着装置を用いて、被加工物を接合すること、を特徴とする電子部品の製造方法。
  3. 前記被加工物には、脆性材料が含まれていること、を特徴とする請求項記載の電子部品の製造方法。
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