JP6677406B2 - ヒータチップ及び接合装置及び接合方法 - Google Patents

ヒータチップ及び接合装置及び接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、導線と端子部材との接合に用いるヒータチップ、接合装置および接合方法に関する。
一般に、自動式の接合装置において、数100μm以下の線径(太さ)を有する導線(たとえば電気部品または外部回路からの導線)100を回路基板102上の端子部材(たとえば配線導体または接続パッド)104に熱圧着で接合する場合は、図12に示すようなヒータチップ106が接合ツールに用いられている(たとえば特許文献1参照)。
このタイプのヒータチップ106は、たとえばタングステンあるいはモリブデン等の高融点金属を母材とする略U字状または略V字状の板体として形成され、直方体形状のコテ部108から左右の斜め上方に延びる一対の接続端子部110L,110Rをヒータヘッド112に取り付けている。図示のヒータヘッド112は、ヒータ電源(図示せず)の出力端子に通じる一対の給電用導体114L,114Rの一側面にボルト116L,116Rでヒータチップ106の両接続端子部110L,110Rを物理的かつ電気的にそれぞれ結合しており、給電用導体114L,114Rを介してヒータチップ106を上下に移動させる昇降機構や被接合物に向けて押圧する加圧機構(図示せず)を有している。給電用導体114L,114Rの間には両者を電気的に分離するための絶縁体118が挟まれている。
図12において、回路基板102は図示しない作業台(たとえばXYテーブル)または治具等で水平に支持されており、導線100の一端部が端子部材104の上に載せられる。ヒータヘッド112がヒータチップ106を下ろすと、図13に示すように、ヒータチップ106のコテ部108のコテ先面108aが直下の被接合部Wつまり回路基板102上で重なっている端子部材104および導線100に適度な加圧力で接触する。このようにヒータチップ106のコテ部108を被接合部W(100,104)に押し当てた状態の下で、ヒータ電源がオンしてヒータチップ106に電流を流すと、ヒータチップ106が抵抗発熱して、被接合部W(100,104)を通常750℃以上の高い温度で加熱する。これによって、導線100が被覆線である場合はその絶縁被膜が熱で溶けて剥がれ、導線100の露出した導体がヒータチップ106からの加圧と加熱を同時に受け塑性変形して端子部材104に熱圧着で接合される。
この種のヒータチップ106は、コテ部108の温度を測定または監視するために、通常はコテ部108のコテ先面108aと反対側の背面108bに温度センサとして熱電対120を取り付けている。通電時には、コテ部108およびその回りで発生したジュール熱の多くがコテ先面108aを介して被接合部W(100,104)に供給される一方で、一部の熱が熱電対120を介して外部へ逃げる。通常、熱電対120によって検出されるコテ部108の温度と被接合部W(100,104)に当たるコテ先面108aの温度は一致しないが、それぞれの時間的な変化の特性(温度波形)の間に一定の対応関係があればよく、熱電対120の出力信号に基づいてコテ部108のコテ先面108aの温度(加熱温度)をモニタリングすることができる。
特開2005−66636号公報
従来のヒータチップ106においては、上記のような熱圧着のための高温(750℃以上)の通電発熱動作を繰り返すうちに、チップ表面に生じる酸化(ヒータチップの材質がタングステンの場合は酸化タングステンへの変質)が、左右両側の接続端子部110L,110Rのいずれか片方とコテ部108との境界付近に際立って多く偏在し、そのような偏在的な酸化によってヒータチップ106が短寿命になるだけでなく、熱電対120を用いたコテ先温度モニタリングの精度および信頼性の低下を招くことが問題になっている。
図14Aおよび図14Bにつき、従来のヒータチップ106における偏在的酸化のメカニズムを説明する。なお、この明細書において、偏在的酸化とは、ヒータチップの電流経路上で一部の部位の酸化が他の部位の酸化よりも際立って多く現出ないし進行することを意味する。
図14Aに示すように、通電中のヒータチップ106においては、左側の接続端子部110L→コテ部108→右側の接続端子部110Rの経路上またはその逆向きの経路上でヒータ電源からの電流Iが流れ、電流Iが流れる各部で電流Iの実効値の自乗に比例してジュール熱が発生する。この場合、ヒータチップ106の各部の材質は同じで電気抵抗率は一定であるから、電流経路上で断面積の小さい箇所ほど、電流が集中して、ジュール熱が多く発生する。
図示のように、ヒータチップ106内で電流経路上の断面積が一見して最も小さい部位は、左右両側の接続端子部110L,110Rとコテ部108との境界付近の部位(以下「コテ周辺部」という。)122L,122Rである。コテ部108自体は、左右両側のコテ周辺部122L,122Rの間で下方に突出していて、電流経路上の断面積が両側コテ周辺部122L,122Rよりも一段と大きいため、そこで(特にコテ先面108a付近で)発生するジュール熱はそれほど多くない。このため、通電中のヒータチップ106内では、熱伝導に関して、左右両側のコテ周辺部122L,122Rからコテ部108の中間部およびコテ先面108aを通って被接合部Wへ熱が移動するコテ下部の熱伝導h1L,h1Rと、両コテ周辺部122L,122Rからコテ部106の背面108b側を通って熱電対120へ熱が移動するコテ上部の熱伝導h2L,h2Rとの2つのルートが並存する。
ここで、左右両側のコテ周辺部122L,122Rで発生するジュール熱が互いに均衡している限り、そのいずれか片側の偏在的酸化は起こらず、コテ部108内で下部の熱伝導h1L,h1Rおよび上部の熱伝導h2L,h2Rはいずれも左右で均衡し、熱電対120を用いるコテ先温度のモニタリングも安定に機能する。
しかしながら、実際には、ヒータチップ106の両接続端子部110L,110Rを左右対称に製作しても、両者の寸法(特に電流経路上の断面積)には誤差がつきものであり、この寸法誤差がわずかであっても、両側コテ周辺部122L,122Rで発生するジュール熱の不均衡が1回の通電発熱動作の中で加熱温度が高くなるほど拡大し、かつ通電発熱動作を繰り返す度にもその不均衡の度合いを強め、これによって偏在的酸化の現象が生起し、コテ先温度のモニタリングも不安定になる。
たとえば、両接続端子部110L,110Rの間に、右側コテ周辺部122Rの断面積が左側コテ周辺部122Lの断面積よりも幾らか小さい関係(寸法誤差)があるとする。この場合、ヒータチップ106を通電させると、通電開始時に左側コテ周辺部122Lと右側コテ周辺部122Rでそれぞれ発生する抵抗発熱は同じではなく、断面積の相対的に小さい右側コテ周辺部122Rの発熱が断面積の相対的に大きい左側コテ周辺部122Lの発熱に勝る。これによって、発熱により一定の温度係数で上昇する右側コテ周辺部122Rの抵抗が同一の温度係数で上昇する左側コテ周辺部122Lの抵抗よりも高くなり、通電時間中に電流を大きくするほど両側のコテ周辺部122L,122の発熱量の不均衡ひいては発熱温度の不均衡が拡大する。
こうして、通電時にヒータチップ106内で右側コテ周辺部122Rが他の部位(特に左側コテ周辺部122L)よりも際立って高い温度で発熱することにより、図14Bに示すように右側コテ周辺部122Rにおける酸化124が局所的に大きな成長率で厚くなる。そして、右側コテ周辺部122Rにおける酸化124の偏在的な増大により、この付近の導電路の有効断面積(酸化124を除く部分の断面積)がさらに減少することで、通電発熱動作を繰り返す度に右側コテ周辺部22Rの突出した発熱ひいては酸化124の偏在が一層顕著になり、終にはコテ周辺部122R付近が破損または折損する。
また、ヒータチップ106の破損に至らなくても、通電中にコテ部108内で生じるコテ下部の熱伝導h1L,h1Rおよびコテ上部の熱伝導h2L,h2Rが左右でバランスせず、このアンバランスが通電時間中に拡大し、通電発熱動作を繰り返す度にも拡大するので、熱電対120を用いるコテ先温度モニタリングの精度および信頼性が大きく損なわれる。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するものであり、偏在的酸化を起こり難くして長寿命化を図るとともに、コテ部の温度測定のために熱電対を取り付ける場合はその温度モニタリングの精度・信頼性を向上させるヒータチップおよびこれを用いる接合装置ならびに接合方法を提供する。
本発明の第1の観点におけるヒータチップは、1本の導線を端子部材に接合するためのヒータチップであって、前記端子部材上に配置された前記導線の一端部に当接ないし接触する抵抗発熱体からなるコテ部と、ヒータ電源からの給電用導体との物理的かつ電気的な接続をとるために、前記コテ部と同一の抵抗発熱体からなり、前記コテ部と一体的にその左右両端から対称または非対称に延びる第1および第2の接続端子部と、前記コテ部の近くで前記第1の接続端子部に取り付けられる熱電対とを有し、通電時に前記コテ部および前記第1および第2の接続端子部でそれぞれ発生する抵抗発熱に関して、前記コテ部と前記第1の接続端子部との境界付近に位置する第1の部位の発熱量をJ1,前記コテ部と前記第2の接続端子部との境界付近に位置する第2の部位の発熱量をJ2、前記第1の接続端子部上で前記熱電対から見て前記第1の部位と反対側に位置する第3の部位の発熱量をJ3とすると、J3<J2<J1の関係があり、前記第1の部位にその付近の電流経路上の断面積を適度に縮小するためのノッチを設けている。
本発明の第2の観点におけるヒータチップは、1本の導線を端子部材に接合するためのヒータチップであって、前記端子部材上に配置された前記導線の一端部に当接ないし接触する抵抗発熱体からなるコテ部と、ヒータ電源からの給電用導体との物理的かつ電気的な接続をとるために、前記コテ部と同一の抵抗発熱体からなり、前記コテ部と一体的にその左右両端から対称または非対称に延びる第1および第2の接続端子部と、前記コテ部の近くで前記第1の接続端子部に取り付けられる突出した放熱体とを有し、通電時に前記コテ部および前記第1および第2の接続端子部でそれぞれ発生する抵抗発熱に関して、前記コテ部と前記第1の接続端子部との境界付近に位置する第1の部位の発熱量をJ1,前記コテ部と前記第2の接続端子部との境界付近に位置する第2の部位の発熱量をJ2、前記第1の接続端子部上で前記放熱体から見て前記第1の部位と反対側に位置する第3の部位の発熱量をJ3とすると、J3<J2<J1の関係があり、前記第1の部位にその付近の電流経路上の断面積を適度に縮小するためのノッチを設けている。
上記構成のヒータチップにおいては、コテ部の近くで片側の接続端子部に熱電対(また
は放熱体)を取り付けるとともに、コテ部と第1の接続端子部との境界付近に位置する第
1の部位(第1のコテ周辺部)の通電時の発熱量J1,コテ部と第2の接続端子部との境界付近に位置する第2の部位(第2のコテ周辺部)の通電時の発熱量J2、第1の接続端子部上で熱電対(または放熱体)から見て第1の部位と反対側に位置する第3の部位(コテ遠隔部)の通電時の発熱量J3の間にJ3<J2<J1の関係を持たせるとともに、第1の部位にその付近の電流経路上の断面積を適度に縮小するためのノッチを設けることにより、通電時に他の部位よりも高温に発熱する第1および第2のコテ周辺部が両者の電流経路上の断面積が違っていても自律的に両者の発熱温度を適格にバランスさせるので、両コテ周辺部のいずれか片方で生じる偏在的酸化が起こり難い。
また、コテ部の温度測定のために熱電対を取り付けた場合は、コテ部内で左右両方向の熱伝導が均衡状態で安定することで、熱電対寄りのコテ周辺部から熱電対への熱伝導も安定し、熱電対の検出する温度とコテ部の温度(特にコテ先面付近の温度)との間の対応関係が一定に保たれるので、温度モニタリングの精度および信頼性が安定に維持される。
本発明の好適な一態様においては、通電時に流れる電流の経路上で第1、第2、第3の部位の断面積をそれぞれS1,S2,S3とすると、S1<S2<S3の関係を持たせる。また、通電時に流れる電流の経路上でコテ部の左右両端間の中間部の断面積をS4とすると、S3<S4の関係をもたせる。
本発明の接合装置は、本発明のヒータチップと、このヒータチップを支持し、導線を端子部材に接合する際に、前記コテ部のコテ先面を前記端子部材上の前記導線に加圧接触させるヒータヘッドと、前記ヒータチップに抵抗発熱用の電流を供給するヒータ電源とを有する。
本発明の第1の観点における接合方法は、本発明の接合装置を用いて端子部材に接合する接合方法であって、前記端子部材上に前記導線を載せる第1の工程と、前記ヒータヘッドを制御して前記ヒータチップのコテ部を前記端子部材上の前記導線に当て所定の加圧力を加える第2の工程と、前記ヒータ電源を制御して前記ヒータチップを通電し、前記コテ部からの加熱と加圧により前記導線を前記端子部材に密着させて拡散接合を促す第3の工程と、前記ヒータ電源を制御して前記ヒータチップの通電を所定のタイミングで停止し、所定時間後に前記ヒータヘッドを制御して前記コテ部を前記導体細線から引き離す第4の工程とを有する。
本発明の第2の観点における接合方法は、前記端子部材上にハンダを介して前記導体細線を載せる第1の工程と、前記ヒータヘッドを制御して前記ヒータチップのコテ部を前記端子部材上の前記導体細線に当て所定の加圧力を加える第2の工程と、前記ヒータチップを制御して前記ヒータチップを通電し、前記コテ部からの加熱により前記ハンダを溶かす第3の工程と、前記ヒータ電源を制御して前記ヒータチップの通電を所定のタイミングで停止し、所定時間後に前記ヒータヘッドを制御して前記コテ部を前記導体細線から引き離す第4の工程とを有する。
本発明のヒータチップによれば、上記のような構成および作用により、偏在的酸化現象を起こり難くして長寿命化を図り、かつコテ部の温度測定のために熱電対を取り付ける場合はその温度モニタリングの精度・信頼性を向上させることができる。
また、本発明の接合装置または接合方法によれば、本発明のヒータチップを用いることにより、導線と端子部材との接合加工の品質および生産性を向上させることができる。
本発明の一実施形態におけるヒータチップの構成を示す斜視図である。 上記実施形態における接合装置の全体構成を示す図である。 上記接合装置を用いて導線を端子部材に熱圧着で接合する一実施例の様子を示す斜視図である。 上記熱圧着加工の一段階を示す一部断面正面図である。 上記熱圧着加工の一段階を示す一部断面正面図である。 上記熱圧着加工の一段階を示す一部断面正面図である。 実施形態のヒータチップにおけるコテ部回りの熱伝導の作用を説明するための図である。 実施形態のヒータチップにおけるコテ部回りの構成に関する一変形例を示す斜視図である。 実施形態のヒータチップにおけるコテ部回りの構成に関する別の変形例を示す斜視図である。 図6の変形例によるヒータチップを用いる熱圧着加工の一段階を示す一部断面側面図である。 図6の変形例によるヒータチップを用いるリフロー式ハンダ付けの一段階を示す一部断面側面図である。 図6の変形例によるヒータチップを用いるリフロー式ハンダ付けの一段階を示す一部断面側面図である。 図6の変形例によるヒータチップを用いるリフロー式ハンダ付けの一段階を示す一部断面側面図である。 図7の変形例によるヒータチップを用いるリフロー式ハンダ付けの一段階を示す一部断面側面図である。 図7の変形例によるヒータチップを用いるリフロー式ハンダ付けの一段階を示す一部断面側面図である。 図7の変形例によるヒータチップを用いるリフロー式ハンダ付けの一段階を示す一部断面側面図である。 別の変形例におけるヒータチップの構成を示す斜視図である。 従来のヒータチップを用いる熱圧着加工の一例を示す斜視図である。 図12の熱圧着加工においてヒータチップを通電させている状態を示す一部断面正面図である。 従来のヒータチップにおけるコテ部回りの発熱および熱伝導の作用を模式的に説明するための図である。 上記従来のヒータチップにおける偏在的酸化現象を説明するための図である。
以下、図1〜図11を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
[実施形態におけるヒータチップの構成]
図1に、本発明の一実施形態におけるヒータチップの構成を示す。この実施形態におけるヒータチップ10は、たとえば3mm程度の厚さを有する硬い板状の高融点金属たとえば圧延加工タングステンまたは焼結タングステンからなり、たとえばワイヤ放電加工により図示のような正面視で略U字形または略V字状に製作されている。
このヒータチップ10は、通常使用形態の姿勢において最下端に位置するコテ部12と、このコテ部12と一体的にその上部の左右両端から上方に対称(または非対称)に延びる一対の接続端子部14L,14Rとを有している。
コテ部12は、略直方体の形状を有し、左右両側の接続端子部14L,14Rの下端から下方に突出して延びている。両接続端子部14L,14Rは、固定用のボルト通し穴16L,16Rが設けられる幅広の平板部18L,18Rと、これらの平板部18L,18Rとコテ部12との間で斜めに延びるアーム部20L,20Rとを有している。
このヒータチップ10は、コテ部12に近い位置にて片側(図示の例では右側)の接続端子部14Rのアーム部20Rに熱電対22を取り付けている。そして、コテ部12と両接続端子部14L,14Rのアーム部20L,20Rとの境界付近にそれぞれ位置する第1および第2の部位つまり左側および右側のコテ周辺部24L,24Rの通電時の抵抗発熱量をJL,JRとし、右側接続端子部14Rのアーム部20R上で熱電対22から見て右側コテ周辺部24Rと反対側(右側)に位置する第3の部位つまり右側コテ遠隔部24Pの通電時の抵抗発熱量をJPとすると、JP<JL<JRの関係または条件が成り立つようにしている。
この実施形態では、JP<JL<JRの関係(条件)を満たすために、左側コテ周辺部24L、右側コテ周辺部24R、右側コテ遠隔部24Pの電流経路上の面積をそれぞれSL,SR,SPとすると、SR<SL<SPの関係(条件)が満たされるように、ヒータチップ10を製作する。すなわち、両接続端子部14L,14Rのアーム部20L,20Rをそれぞれ平板部18L,18Rからコテ部12に向って断面積が次第に小さくなるようにテーパ状に形成し(これによって、SR<SP,SL<SPの条件が満たされる)、右側コテ周辺部24Rにその付近の電流経路上の断面積を適度に縮小するためのノッチ(または括れ部)26を設けている(これによって、SR<SLの条件が満たされる)。
熱電対22は、より詳細には、右側接続端子部14Rのアーム部20Rの背面(コテ部12の背面12bと同じ側の面)に形成される突部28に取り付けられる。熱電対22の端部(測温端)は、たとえばアーク溶接により突部28に接合されている。
このヒータチップ10も、従来のヒータチップ106(図12,図13)と同様に、ヒータヘッド112(図12)にボルト116L,116Rで取り付けられ、所与の被接合物に対して予め設定された手順および加工条件で所定の加圧動作および通電発熱動作を行うようになっている。

[実施形態における接合装置の全体構成]
図2に、この実施形態における接合装置30の全体構成を示す。この接合装置30は、上述した構成を有するヒータチップ10と、このヒータチップ10を支持し、被接合物を接合する際にコテ部12を上から被接合物に加圧接触させるヒータヘッド112と、ヒータチップ10に抵抗発熱用の電流を供給するヒータ電源32と、装置内の各部および全体の動作を制御する制御部46とを備えている。
ヒータ電源32は、交流波形インバータ式の電源回路を用いている。この電源回路におけるインバータ34は、GTR(ジャイアント・トランジスタ)またはIGBT(絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ)等からなる4つのトランジスタ・スイッチング素子36,38,40,42を有している。
これら4つのスイッチング素子36〜42のうち、第1組(正極側)のスイッチング素子36,40はドライブ回路44を介して制御部46からの同相の駆動パルスG1,G3 により所定のインバータ周波数(たとえば4kHz)で同時にスイッチング(オン・オフ)制御され、第2組(負極側)のスイッチング素子38,42はドライブ回路44を介して制御部46からの同相の駆動パルスG2,G4 により上記インバータ周波数で同時にスイッチング制御されるようになっている。
インバータ34の入力端子(L0 ,L1)は三相整流回路48の出力端子に接続されている。三相整流回路48は、たとえば6個のダイオードを三相ブリッジ結線してなり、三相交流電源端子(R,S,T)より入力する商用周波数の三相交流電圧を全波整流して直流電圧に変換する。三相整流回路48より出力された直流電圧は、コンデンサ50で平滑されてからインバータ34の入力端子[L0 ,L1]に与えられる。
インバータ34の出力端子(M0 ,M1)は、溶接トランス52の一次側コイルの両端にそれぞれ接続されている。溶接トランス52の二次側コイルの両端は、整流回路を介さずに二次側導体114L,114Rを介してヒータチップ10の接続端子部14L,14Rにそれぞれ接続されている。
制御部46は、マイクロコンピュータを含んでおり、ヒータ電源32内の一切の制御たとえば通電制御(特にインバータ制御)や各種ヒート条件の設定ないし表示処理等を行うほか、ヒータヘッド112に対しても所要の制御を行う。
このヒータ電源32では、ヒータチップ10の右側接続端子部14Rに取り付けられている熱電対22より、ヒータチップ10のコテ部12の温度を表す電気信号(コテ温度測定信号)がケーブル25を介して制御部46に与えられる。電流フィードバック制御を行う場合は、一次側回路の導体にたとえばカレント・トランスからなる電流センサ54が取り付けられる。この電流センサ54の出力信号から電流測定回路56において一次電流または二次電流の測定値(たとえば実効値、平均値またはピーク値)が求められ、その電流測定信号が制御部46に与えられる。

[熱圧着加工に関する実施例]
次に、図3〜図7を参照して、上記構成の接合装置30を用いて導線を端子部材に熱圧着加工で接合する一実施例を説明する。
図3に示すように、この実施例は、上述した従来例(図12、図13)と同様に、図示しない電気部品または外部回路からの導線100を回路基板102上の端子部材(たとえば配線導体)104に熱圧着で接合する。導線100は、たとえば、線径が300μm以下の銅線またはアルミ線であり、被覆線または裸線のいずれであってもよい。回路基板102の材質はセラミック(たとえばアルミナ)であり、端子部材104の材質はたとえば銀系または金系の導体である。
先ず、接合装置30を起動させる前に、作業台または支持治具(図示せず)上で回路基板102の端子部材104の上に所定の向きで導線100の一端部を水平に配置し、ヒータヘッド112(図2)に取り付けられているヒータチップ10の直下に被接合部W(100,104)を位置合わせする。
接合装置30(図2)を起動させると、最初にヒータヘッド112が作動する。ヒータヘッド112は、ヒータチップ10を降ろして、図4Aに示すようにコテ部12のコテ先面12aを導線100の頂部に当てる。次に、ヒータ電源32(図2)が作動してヒータチップ10の通電を開始するとともに、ヒータヘッド112がヒータチップ10を通じて被接合部W(100,104)に所定の圧力または荷重を加える。そうすると、導線100が被覆線である場合はその絶縁被膜がヒータチップ10からの熱で溶けて剥がれ、導線100の露出した導体がヒータチップ106からの加圧と通常750℃以上の高温の加熱により図4Bに示すように潰れて塑性変形し、導線100と端子部材104とが拡散接合によって結合される。通電開始から所定時間が経過すると、ヒータ電源32が通電を停止し、ヒータチップ10の抵抗発熱を止めて、被接合部W(100,104)を加圧したまま一定時間保持する。そして、保持時間の経過後に、ヒータヘッド112が図4Cに示すようにヒータチップ10を上方へ引き上げる。

[実施形態におけるヒータチップ内の熱伝導の作用]
この実施形態におけるヒータチップ10は、図5を参照して以下に説明するようなコテ部回りの熱伝導の作用により、上記のような熱圧着のための高温の通電発熱動作を多数回行っても、偏在的酸化が起こりにくいうえ、熱電対22を用いるコテ先温度モニタリングの精度および信頼性を安定に維持できるようになっている。
このヒータチップ10は、上記のように、コテ部12の近く(右側コテ周辺部24Rと右側コテ遠隔部24Pとの間)で右側の接続端子部14Rのアーム部20Rに熱電対22を取り付けるとともに、左側コテ周辺部24L,右側コテ周辺部24Rおよび右側コテ遠隔部24Pの電流経路上の断面積SL,SR,SPの間にSR<SL<SPの関係をもたせている。
図5に示すように、通電時には、左側の接続端子部14L→コテ部12→右側の接続端子部14Rの経路上またはその逆向きの経路上でヒータ電源からの電流Iが流れ、電流Iが流れる各部で電流Iの実効値の自乗に比例してジュール熱が発生する。この場合、ヒータチップ10の各部の材質は同じで電気抵抗率は一定であるから、電流経路上の断面積(電流Iの経路と直交する面積)の小さい箇所ほど、電流が集中して、ジュール熱が多く発生する。
このヒータチップ10においては、電流経路上で断面積が最も小さい部位は右側コテ周辺部24Rであり、左側コテ周辺部24Lの断面積SLは右側コテ周辺部24Rの断面積SRより幾らか大きく、右側コテ遠隔部24Pの断面積SPは左側コテ周辺部24Lの断面積SLより幾らか大きい。つまり、SR<SL<SPの関係がある。したがって、通電中のヒータチップ10の左側コテ周辺部24L、右側コテ周辺部24Rおよび右側コテ遠隔部24Pにおける発熱量JL,JR,JPの間にはJP<JL<JRの関係が成り立つ。コテ部12は、左右両側のコテ周辺部24L,24Rから下方に突出していて、電流Iの経路上の断面積が両側コテ周辺部24L,24Rよりも一段と大きいため、通電時に発生するジュール熱はそれほど多くはなく、コテ先面12a付近の発熱量をJKとすると、JK<JPである。
このため、通電中は、コテ部12内で、左側コテ周辺部24Lで発生したジュール熱の一部(大部分)がコテ部12の中間部およびコテ先面12aを通って被溶接部Wへ移動する右向きの熱伝導H1Lと、右側コテ周辺部24Rで発生したジュール熱の一部がコテ部12の中間部およびコテ先面12aを通って被溶接部Wへ移動する左向きの熱伝導H1Rとが並存する。
一方で、右側接続端子部14Rのアーム部20R内では、右側コテ周辺部24Rと右側コテ遠隔部24Pとの間に熱電対22が取り付けられているので、通電中は、右側コテ周辺部24Rで発生したジュール熱の他の一部が熱電対22へ移動する右向きの熱伝導H2Lと、右側コテ遠隔部24Pで発生したジュール熱の一部が熱電対22へ移動する左向きの熱伝導H2Rとが並存する。
ここで、発熱量の最も多い右側コテ周辺部24Rから、コテ部12側への左向きの熱伝導H1Rと、熱電対22側への右向きの熱伝導H2Lとが左右二手に分かれて並存することが重要である。このように発熱量の最も多い右側コテ周辺部24Rから熱が左右二手に分かれて伝導する条件と上記のJP<JL<JRの条件とが相俟って、コテ部12内では左側コテ周辺部24Lからの右向きの熱伝導H1Lに対して右側コテ周辺部24Rからの反対向き(左向き)の熱伝導H1Rが無理に優越するのではなくて互いに均衡し、右側コテ周辺部24Rで余った熱が熱電対22へ流れることになる。
こうして、ヒータチップ10において通電時に他の部位よりも高温に発熱する左右両側のコテ周辺部24L,24Rが両者の電流経路上の断面積が違っていても自律的に発熱温度をバランスさせるので、両コテ周辺部24L,24Rのいずれか片方で生じる偏在的酸化が起こり難い。また、コテ部12内で左右両方向の熱伝導が均衡状態で安定することで、右側コテ周辺部24Rから熱電対22への熱伝導も安定し、熱電対22の検出する温度とコテ部12の温度(特にコテ先面12a付近の温度)との間の対応関係が一定に保たれる。これによって、熱電対22を用いるコテ先温度モニタリングの精度および信頼性が安定に維持される。

[他の実施形態又は変形例]
図6および図7に、上記実施形態のヒータチップ10におけるコテ部12回りの構成に関する変形例を示す。
図6に示す第1の変形例は、ヒータチップ10において、略直方体形状のコテ部12の一側面(図の正面)12cにコテ先面12aに通じるくぼみまたはコテ先凹部30を設けている。より詳細には、コテ先凹部30は、コテ部12の側面12cの中心部にて下に向かって逆テーパ状に横に広がりながら、かつ内奥に深度を拡大しながらコテ部12を上端から底(コテ先面12a)まで湾曲に削ぎ落したような構造を有している。このくぼみ構造においては、コテ先凹部30の天井には側面12cから内奥に向かって次第に低くなり、入口から内奥の終端まで底が切り欠かれている。
この第1変形例のヒータチップ10を用いて上記のような熱圧着加工を行う場合は、図8に示すように、コテ先面12aが導線100の先端部に加圧接触しても、軸方向で導線100と対向するコテ先凹部30は導線100に接触しないで覆い被さる。この変形例では、コテ部12がコテ先凹部30によってコテ先面12a付近でテーパ状に括れているので、導線100に与える加圧および加熱の集中が増して、熱圧着の接合強度が向上する。
この第1変形例のヒータチップ10は、図9A〜図9Cに示すように、リフローのハンダ付けにも好適に使用することができる。リフローのハンダ付けにおいては、図9Aに示すように、端子部材104の表面には予めクリームハンダ32が塗られていて、クリームハンダ32の上に載置された導線100に対してその上方からヒータチップ10が加圧接触する。なお、導線100は、被覆線または裸線のいずれであってもよいが、銅メッキアルミ線または銅クラッドアルミ線が特に好適である。また、回路基板102は樹脂であってもよく、端子部材104は銅系の導体であってもよい。
この場合、コテ部12がコテ先面12aにて導線100の先端部100aを端子部材104に押し付けると、コテ先凹部30の直下では導線100が端子部材104の表面に密着しない状態になり、あるいは両者(100,104)の間に隙間が形成される状態となる。そして、通電が開始されると、ヒータチップ10の各部が抵抗発熱し、コテ部12(特にコテ先面12a)より加圧と加熱を受ける導線100の先端部分100aで表面の絶縁被膜(たとえばウレタン)が剥がれて、図9Bに示すように導線100の先端部分100aが扁平に潰れて端子部材104の表面に熱圧着で結合し、熱圧着部34が形成される。そうすると、導線100の先端部100aおよび熱圧着部34を介して端子部材104にコテ部12の熱が伝わり、さらには導線100のコテ先凹部30内に延在する部分100b(以下、「先端近接部」と称する。)にもコテ部12の熱が伝わり、この導線100の先端近接部100bでも絶縁被覆が溶けて剥がれる。
こうしてコテ先凹部30内では、導線100の先端近接部100bの絶縁被覆が剥がれると、内側の銅メッキ層(または銅クラッド層)がピュアな状態で露出し、フラックスが使われていなくても、この露出した銅メッキ層を溶融状態のハンダ<32>がぬれによって包み込む。この場合、コテ部12と端子部材104との間のスペース(隙間)においては、端子部材104上の溶けたハンダ<32>の多くがぬれと表面張力によってコテ先凹部30の中に寄せ集まってきて、導線100の先端近接部100bの銅メッキ層(または銅クラッド層)を覆った状態になる。
そして、通電開始から所定時間が経過して、接合装置30がコテ部12をハンダ凝固点よりも低い温度(ベース温度または常温)に冷やすと、端子104上で全ての溶融ハンダ<32>がそれぞれの位置で固化する。すなわち、図9Cに示すようにコテ先凹部30内の溶融ハンダ部<32M>は導線100の先端近接部100bの銅メッキ層(または銅クラッド層)を覆う固体ハンダ部[32M]に変わり、コテ先面12aの下に残っている溶融ハンダ部<32K>は熱圧着部34の周囲に広がる低層の固体ハンダ部[32K]に変わる。
図7に示す第2の変形例は、ヒータチップ10においてコテ部12のコテ先面12aに、各々がチップ幅方向に縦断して延びる複数(図示の例は2つ)の溝部36A,36Bをチップ厚み方向に並べて設けている。この第2変形例のヒータチップ10をリフローのハンダ付けに用いる場合も、端子部材104の表面には予めクリームハンダを塗布しておく。たとえば、図10Aに示すように、溝部36A,36Bと対向する位置に予め枕木形のクリームハンダ32A,32Bを塗布してもよい。
この場合も、上記第1変形例と同様の作用が奏されるが、図10B,図10Cに示すように、溝部32A,32B内に溶融ハンダ<32A>,<32B>ひいては固体ハンダ部[32A],[32B]が作られ、中間に熱圧着部34が形成される。
図11に、上記実施形態のヒータチップ10において、片側(図示の例は右側)の接続端子部14Rのアーム部20Rに、熱電対(22)の代わりに放熱体40を取り付ける構成例を示す。この放熱体40は、ヒータチップ10と同じ材質で一体に形成されてよく、大気中への放熱性を高めるために好ましくは図示のようなフィン状(あるいはブロック状)に形成されてよく、表面に金メッキを施してもよい。ヒータチップ10が通電すると、右側コテ周辺部24Rおよび右側コテ遠隔部24Pでそれぞれ発生したジュール熱の一部が放熱体40を介して大気中に放出される。つまり、同じ位置に熱電対(22)を取り付けた場合と同様の熱放出効果が奏される。
10 ヒータチップ
12 コテ部
12a コテ先面
12b (コテ部)背面
12c (コテ部)側面
14L,14R 接続端子部
20L,20R アーム部
22 熱電対
24L 左側コテ周辺部
24R 右側コテ周辺部
24P 右側コテ遠隔部
30 接合装置
32 ヒータ電源
40 放熱体
100 導線
102 回路基板
104 端子部材

Claims (7)

  1. 1本の導線を端子部材に接合するためのヒータチップであって、
    前記端子部材上に配置された前記導線の一端部に当接ないし接触する抵抗発熱体からなるコテ部と、
    ヒータ電源からの給電用導体との物理的かつ電気的な接続をとるために、前記コテ部と同一の抵抗発熱体からなり、前記コテ部と一体的にその左右両端から対称または非対称に延びる第1および第2の接続端子部と、
    前記コテ部の近くで前記第1の接続端子部に取り付けられる熱電対と
    を有し、
    通電時に前記コテ部および前記第1および第2の接続端子部でそれぞれ発生する抵抗発熱に関して、前記コテ部と前記第1の接続端子部との境界付近に位置する第1の部位の発熱量をJ1,前記コテ部と前記第2の接続端子部との境界付近に位置する第2の部位の発熱量をJ2、前記第1の接続端子部上で前記熱電対から見て前記第1の部位と反対側に位置する第3の部位の発熱量をJ3とすると、J3<J2<J1の関係があり、
    前記第1の部位にその付近の電流経路上の断面積を適度に縮小するためのノッチを設けていることを特徴とするヒータチップ。
  2. 1本の導線を端子部材に接合するためのヒータチップであって、
    前記端子部材上に配置された前記導線の一端部に当接ないし接触する抵抗発熱体からなるコテ部と、
    ヒータ電源からの給電用導体との物理的かつ電気的な接続をとるために、前記コテ部と同一の抵抗発熱体からなり、前記コテ部と一体的にその左右両端から対称または非対称に延びる第1および第2の接続端子部と、
    前記コテ部の近くで前記第1の接続端子部に取り付けられる突出した放熱体とを有し、
    通電時に前記コテ部および前記第1および第2の接続端子部でそれぞれ発生する抵抗発熱に関して、前記コテ部と前記第1の接続端子部との境界付近に位置する第1の部位の発熱量をJ1,前記コテ部と前記第2の接続端子部との境界付近に位置する第2の部位の発熱量をJ2、前記第1の接続端子部上で前記放熱体から見て前記第1の部位と反対側に位置する第3の部位の発熱量をJ3とすると、J3<J2<J1の関係があり、
    前記第1の部位にその付近の電流経路上の断面積を適度に縮小するためのノッチを設けていることを特徴とするヒータチップ。
  3. 通電時に流れる電流の経路上で前記第1、第2、第3の部位の断面積をそれぞれS1,S2,S3とすると、S1<S2<S3の関係がある、請求項1または請求項2に記載のヒータチップ。
  4. 通電時に流れる電流の経路上で前記コテ部の左右両端間の中間部の断面積をS4とすると、S3<S4の関係がある、請求項1または請求項2に記載のヒータチップ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のヒータチップと、
    前記ヒータチップを支持し、1本の導線を端子部材に接合する際に、前記コテ部のコテ先面を前記端子部材上の前記導線に加圧接触させるヒータヘッドと、
    前記ヒータチップに抵抗発熱用の電流を供給するヒータ電源と
    を有する接合装置。
  6. 請求項5に記載の接合装置を用いて1本の導線を端子部材に接合する接合方法であって、
    前記端子部材上に前記導線を載せる第1の工程と、
    前記ヒータヘッドを制御して前記ヒータチップのコテ部を前記端子部材上の前記導線に当て所定の加圧力を加える第2の工程と、
    前記ヒータ電源を制御して前記ヒータチップを通電し、前記コテ部からの加熱と加圧により前記導線を前記端子部材に密着させて拡散接合を促す第3の工程と、
    前記ヒータ電源を制御して前記ヒータチップの通電を所定のタイミングで停止し、所定時間後に前記ヒータヘッドを制御して前記コテ部を前記導線から引き離す第4の工程と
    を有する接合方法。
  7. 請求項5に記載の接合装置を用いて1本の導線を端子部材に接合する接合方法であって、
    前記端子部材上にハンダを介して前記導線を載せる第1の工程と、
    前記ヒータヘッドを制御して前記ヒータチップのコテ部を前記端子部材上の前記導線に当て所定の加圧力を加える第2の工程と、
    前記ヒータ電源を制御して前記ヒータチップを通電し、前記コテ部からの加熱により前記ハンダを溶かす第3の工程と、
    前記ヒータ電源を制御して前記ヒータチップの通電を所定のタイミングで停止し、所定時間後に前記ヒータヘッドを制御して前記コテ部を前記導線から引き離す第4の工程と
    を有する接合方法。
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