JP4426693B2 - 金属部材接合方法及びリフローハンダ付方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流波形の電流を用いて金属部材の接合またはリフローハンダ付を行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10に、金属部材の接合方法の一つであるヒュージング加工の一例を示す。この加工は、被覆線2とたとえば銅または銅合金からなる板片状の端子4とを電気的かつ物理的に接合するものである。
【0003】
先ず、図10の(A)に示すように、端子4のフック部または折曲部4aの内側に被覆線2を入れたものを被加工物Wとし、この被加工物Wを一対(たとえば上部および下部)の電極6,8の間に挿入して、下部電極8により電極フック部4aの下面を定位置で支持しつつ、上部電極6を端子フック部4aの上面に押し当てて加圧装置(図示せず)により所定の加圧力Fで押し下げる。これと同時に、電源装置(図示せず)より所定の電圧を両電極6,8間に印加する。
【0004】
そうすると、先ず、端子フック部4aを電流経路として両電極6,8間に電流Iが流れ、端子フック部4aでジュール熱が発生する。これにより、図10の(B)に示すように、被覆線2の絶縁体2aがジュール熱で溶けて導体2bから剥がれる(除去される)。
【0005】
絶縁体2aが除去されると、図10の(C)に示すように、電流Iは被覆線2の導体(一般に銅)2bを通って両電極6,8間を流れる。通電期間中は両電極6,8間に加圧力Fも継続して加えられるため、ジュール熱と加圧力Fとで端子フック部4aおよび被覆線導体2bは一体的に圧着または押し潰されてかしめられる。これによって、被覆線2と端子4の両者は電気的かつ物理的に固く接続される。なお、被覆線2の導体2bと端子4の抵抗は非常に小さいため、両者の間にナゲット(溶接接合)は生じない。
【0006】
図11に、上記のようなヒュージング加工に従来用いられている単相交流型電源装置の回路構成を示す。図12に、この電源装置内の電圧および電流の波形を示す。
【0007】
この電源装置において、入力端子100,102に入力された商用周波数の単相交流電圧Vは、一対のサイリスタ104,106からなるコンタクタを介して降圧トランス108の一次コイルに供給される。トランス108の二次コイルに発生した交流の誘導起電力(二次側電圧)が二次導体および上記電極6,8を介して被加工物W(2,4) に印加され、二次側回路で一次電流i1よりも大きな電流値で二次電流i2が上記ヒュージング用電流Iとして流れる。
【0008】
ヒュージング用電流I(i2) の大きさ(実効値)は、通電角によって決まるが、点弧角と通電角との間にはほぼ一定の関係があるので、点弧角によって決まるともいえる。この電源装置では、制御部110が点弧回路112を介してサイリスタ104,106の点弧角(点弧タイミング)θを制御することによって、ヒュージング用電流I(i2)の実効値を制御する。
【0009】
制御部110は、たとえば被加工物W(2,4)に関係する搬送ロボット等の外部装置(図示せず)より起動信号を入力して、上記加圧装置に加圧動作を開始させ、所定時間(初期加圧時間)の経過後に予め設定された通電時間にわたり上記のようなサイリスタ点弧制御を実行し、通電時間が終了したなら所定時間(保持時間)の経過後に上記加圧装置に加圧を解除させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなヒュージング加工では、ジュール熱と加圧力とで被加工物W(2,4)を熱圧着するようにしているが、この熱圧着が度を超すと、加工品としての形状を著しく損ねたり、破損または損傷等を来すおそれもある。そこで、加圧方向における上部電極6の変位を検出して被加工物W(2,4)の熱圧着の度合いを監視するモニタ装置を設け、上部電極6の変位が所定値(限界値)に達したときは該モニタ装置より通電停止信号を発生させ、その信号に応答して制御部110が通電を停止するようにしている。
【0011】
しかしながら、従来は、上記のようなサイリスタ点弧制御方式であり、図13に示すように、サイリスタ104,106を点弧またはターンオンさせた後は電流制御能力を失い、当該半サイクル(50Hzの場合は10ms)が終了するまで通電を止めることができない。しかし、その間に被加工物W(2,4)の熱圧着が進行し過ぎて、通電停止の時間遅れが致命的になることがある。
【0012】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、交流波形の電流を用いる金属部材の接合またはリフローハンダ付において設定通電時間の終了前に通電を停止すべき事態が生じたときは交流波形の途中でもその時点で直ちに通電(正規通電)を止めるようにして、良好な加工品質を得るようにした金属部材接合方法及びリフローハンダ付方法を提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明は、通電中に停止信号が入った時点で直ちに正規通電を止めるとともに、停止信号入力時の通電状態(経過時間や極性)に応じて、接合やハンダ付に影響のない大きさの小電流を流すことで、トランスの偏磁または磁気飽和を来さないようにして電源部の保護ないし信頼性を保証するようにした金属部材接合方法及びリフローハンダ付方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の金属部材接合方法は、金属部材に電極を押し当てながら前記電極を介して交流波形の電流を流し、前記金属部材で発生するジュール熱を利用して前記金属部材を接合する金属部材接合方法であって、商用周波数の交流電圧を整流回路によって直流電圧に変換する第1のステップと、前記整流回路より出力された直流電圧をインバータにより高周波数のパルス電圧に変換する第2のステップと、前記インバータより出力された前記高周波パルス電圧をトランスに通し、前記トランスの二次側で整流することなく前記電極を介して前記金属部材に印加する第3のステップと、1回の接合のための通電時間を複数の単位通電期間に分割し、奇数番目の各単位通電期間では一方の極性で、偶数番目の各単位通電期間では他方の極性で、設定された電流値を有する交流波形電流が前記トランスの二次側で流れるように、前記インバータを前記高周波数でスイッチング制御する第4のステップと、前記通電時間中に正規通電を停止させるべき所定の事象または条件が発生または成立したときは、前記インバータのスイッチング動作を止めて正規通電を中止する第5のステップと、前記正規通電中止時の単位通電期間における経過時間と極性とに応じて、前記トランスの二次側で残留磁気消去用の電流が流れるように、前記インバータをスイッチング制御する第6のステップとを有し、前記残留磁気消去用電流の極性を、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と同じであった場合は、前記正規通電中止時の極性と反対の極性に選び、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と反対であった場合は、前記正規通電中止時の極性と同じ極性に選び、前記残留磁気消去用電流の電流値を前記金属部材に実質的な影響を与えない大きさに選び、前記残留磁気消去用電流を流す通電時間を、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と同じであった場合は前記通電中止時の単位通電期間における経過時間に比例した値に選定し、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と反対であった場合は前記通電中止時の単位通電期間における経過時間に逆比例した値に選定することを特徴とする。
【0015】
本発明のリフローハンダ付方法は、金属部材の被ハンダ付部にハンダを介在させ、前記金属部材に抵抗発熱型のヒータチップを押し当てながら前記ヒータチップに交流波形の電流を流し、前記ヒータチップで発生するジュール熱を利用して前記金属部材の前記ハンダ付部をハンダ付するリフローハンダ付方法であって、商用周波数の交流電圧を整流回路によって直流電圧に変換する第1のステップと、前記整流回路より出力された直流電圧をインバータにより高周波数のパルス電圧に変換する第2のステップと、前記インバータより出力された前記高周波パルス電圧をトランスに通し、前記トランスの二次側で整流することなく前記ヒータチップに印加する第3のステップと、1回のハンダ付のための通電時間を複数の通電期間に分割し、奇数番目の各通電期間では一方の極性で、偶数番目の各通電期間では他方の極性で、設定された電流値を有する交流波形電流が前記トランスの二次側で流れるように、前記インバータを前記高周波数でスイッチング制御する第4のステップと、前記通電時間中に正規通電を停止させるべき所定の事象または条件が発生または成立したときは、直ちに前記インバータのスイッチング動作を止めて正規通電を中止する第5のステップと、前記正規通電中止時の単位通電期間の経過時間と極性とに応じて、前記トランスの二次側で残留磁気消去用の電流が流れるように、前記インバータをスイッチング制御する第6のステップとを有し、前記残留磁気消去用電流の極性を、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と同じであった場合は、前記正規通電中止時の極性と反対の極性に選び、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と反対であった場合は、前記正規通電中止時の極性と同じ極性に選び、前記残留磁気消去用電流の電流値を前記金属部材に実質的な影響を与えない大きさに選び、前記残留磁気消去用電流を流す通電時間を、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と同じであった場合は前記通電中止時の単位通電期間における経過時間に比例した値に選定し、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と反対であった場合は前記通電中止時の単位通電期間における経過時間に逆比例した値に選定することを特徴とする。
【0016】
本発明では、トランスの一次側に設けたインバータを高周波数でスイッチング制御するとともに、所定の周期でインバータの極性つまり電流の極性を反転することにより、二次側で交流波形の電流を流し、この交流波形電流を用いて金属部材の接合またはリフローハンダ付を行う。インバータは上記高周波数でスイッチング動作するため、最大1サイクルの時間遅れで瞬時に通電を停止することができる。したがって、二次側の電流が交流波形の途中であっても、任意の時点で正規の通電を停止し、かつ終了させることができる。
【0017】
さらに、本発明においては、正規通電中止時の単位通電期間における経過時間と極性とに応じて、トランスの二次側で残留磁気消去用の電流が流れるように、インバータをスイッチング制御する。ここで、前記残留磁気消去用電流の極性は、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と同じであった場合は、前記正規通電中止時の極性と反対の極性に選ばれ、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と反対であった場合は、前記正規通電中止時の極性と同じ極性に選ばれる。また、残留磁気消去用電流の電流値は、金属部材に実質的な影響を与えない大きさに選ばれる。そして、残留磁気消去用電流を流す通電時間は、正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と同じであった場合は通電中止時の単位通電期間における経過時間に比例した値に選定され、正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と反対であった場合は通電中止時の単位通電期間における経過時間に逆比例した値に選定される。このことにより、残留磁気消去のために金属部材(被加工物)に実質的な影響つまりジュール熱による熱的な影響を与えずにトランスの残留磁気を消去して、トランスの偏磁または磁気飽和を来さないようにし、電源部の保護ないし信頼性を保証することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図9を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0019】
図1に、本発明の一実施形態によるヒュージング加工用の交流波形インバータ式電源装置の構成を示す。
【0020】
この電源装置の電源部10は、三相整流回路14、インバータ16および降圧型のトランス18を有している。三相整流回路14は、たとえば6個のダイオードを三相ブリッジ結線してなり、三相交流電源端子12より入力する商用周波数の三相交流電圧(R,S,T)を全波整流して直流電圧に変換する。三相整流回路14より出力された直流電圧は、コンデンサ20で平滑されてからインバータ16の入力端子[La,Lb]に与えられる。
【0021】
インバータ16は、GTR(ジャイアント・トランジスタ)またはIGBT(絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ)等からなる4つのトランジスタ・スイッチング素子22,24,26,28を有している。
【0022】
これら4つのスイッチング素子22〜28のうち、第1組(正極側)のスイッチング素子22,26は駆動回路30を介して制御部32からの同相のインバータ制御信号G1,G3 により所定のインバータ周波数(たとえば1kHz)で同時にスイッチング(オン・オフ)制御され、第2組(負極側)のスイッチング素子24,28は駆動回路30を介して制御部32からの同相のインバータ制御信号G2,G4 により上記インバータ周波数で同時にスイッチング制御されるようになっている。
【0023】
インバータ16の出力端子[Ma ,Mb]はトランス18の一次側コイルの両端にそれぞれ電気的に接続されている。トランス18の二次側コイルの両端には一対の電極たとえば図10の電極6,8が整流回路を介さずに二次側導体だけを介して電気的に接続されている。
【0024】
電極6,8は、銅合金や抵抗値の高い金属たとえばモリブデンまたはタングステンからなり、加圧装置34の電極支持部材36,38に着脱可能に取付される。加圧装置34は、たとえばエアシリンダを有する加圧駆動部(図示せず)を内蔵しており、制御部32からの加圧制御信号FCにしたがって、たとえば上部電極支持部材36を駆動し、下部電極8上にセットされた被加工物W(2,4)に上から上部電極6を押し当てて加圧するように構成されている。
【0025】
本実施形態では、ヒュージング加工において被加工物W(2,4)の沈み込みの度合いを監視するためのモニタ装置として、変位計40が設けられる。この変位計40は、上部電極支持部材36ないし上部電極6の高さ方向の変位を検出する位置センサを有しており、通電時間の開始時の基準位置から上部電極6が垂直下方に変位する量を監視し、その変位量が設定値に達したときは、その時点で通電停止信号WSを発生するように構成されている。変位計40からの通電停止信号WSは制御部32に与えられる。
【0026】
制御部32は、マイクロコンピュータからなり、CPU、ROM(プログラムメモリ)、RAM(データメモリ)、インタフェース回路等を含んでおり、電源装置内の一切の制御たとえば通電制御(特にインバータ制御)や各種溶接条件の設定ないし表示処理等を行うほか、加圧装置34、変位計40その他の外部関連装置とも所要の信号をやりとりする。クロック生成回路50は、インバータ16のスイッチング制御のための基本または単位サイクルtcを規定するクロック信号CKtcを制御部32に与える。
【0027】
入力部52は、この電源装置の操作パネル(図示せず)に設けられたキーボードまたはキー・スイッチ群を含み、各種条件の設定入力に用いられる。表示部54は、該操作パネルに設けられたディスプレイたとえば液晶ディスプレイを含み、制御部32の制御の下で各種条件の設定値や測定値等を表示する。
【0028】
この電源装置では、通電制御において電流フィードバックを行なえるように、電源部10の一次側回路の導体(二次側でも可能)にたとえばカレント・トランスからなる電流センサ56を取り付け、この電流センサ56の出力信号から電流測定回路58が一次電流I1または二次電流I2の測定値(たとえば実効値、平均値またはピーク値)をアナログの電流測定信号SIとして求め、その電流測定信号SIをA/D変換器60でディジタル信号に変換して制御部32に与えるようにしている。
【0029】
図2に、この電源装置において制御部32、入力部52および表示部54を用いて設定される1回のヒュージング加工シーケンスのタイミングまたは波形を示す。1回のヒュージング加工シーケンスを規定する主なパラメータは、初期加圧時間SQ、通電時間WE、保持時間HOLDおよび電流値Is(図示の例はピーク値)である。通電時間WEは、二次側交流周波数の半サイクルに相当する単位通電期間Ts/2の整数倍(通常は偶数倍)として設定される。二次側交流周波数は、トランス18の定格周波数に合わせるのが好ましく、通常は商用周波数またはその近辺の値に選ばれる。
【0030】
次に、本実施形態における作用を説明する。一例として、図10のヒュージング加工を行うものとする。
【0031】
本実施形態でも、図10の(A)に示すように、端子4のフック部4aの内側に被覆線2を入れてなる被加工物Wを上部電極6と下部電極8の間に挿入して、下部電極8により電極フック部4aの下面を定位置で支持する。この被加工物Wのセッティングが終了した後に所定の外部装置より起動信号EN(Hレベル)が制御部32に与えられる。
【0032】
制御部32は、起動信号ENを入力すると、図2に示すようなシーケンスのタイミングで各部を制御する。先ず、加圧制御信号FCをアクティブ(Hレベル)にして、加圧装置34に加圧動作を開始させる。加圧装置34は、上部電極支持部材36を下降させて、上部電極6を下部電極8上にセットされている被加工物W(2,4)に押し付けて加圧する。この加圧力が所定値に達した後に所定のタイミングで、つまり加圧動作開始から初期加圧時間SQの経過後に、電源部10において通電時間WEの正規または本通電を開始する。
【0033】
図3に、本実施形態における通電制御手順を示す。
【0034】
先ず、当該通電時間WEの通電に関連する所要の条件設定値、たとえば通電時間WE、電流設定値Is、設定サイクル数Ns、単位通電期間Ts/2等をそれぞれ所定のレジスタにセットする(ステップA1)。また、この通電初期化において、最初の単位通電期間におけるインバータの極性や各単位通電期間における最初の高周波パルスのパルス幅等の初期値もセットしてよい。
【0035】
次に、制御部32は、最初の単位通電期間Ts/2において所定の極性たとえば正極側を選択し、インバータ16の正極側(第1組)のスイッチング素子22,26に駆動回路30を介して初期パルス幅を有するスイッチング制御信号G1,G3 を供給し、それらのスイッチング素子22,26をオンにする(ステップA2 )。負極側(第2組)のスイッチング素子24,28はオフ状態に保持しておく。
【0036】
この最初のスイッチング・サイクルで溶接電流I(二次電流I2)および一次電流I1 が溶接トランス18の二次側および一次側回路でそれぞれ流れると、電流センサ56により一次電流I1 の瞬時値を表す電流検出信号が出力され、電流測定回路58よりこのスイッチング・サイクルにおける一次電流I1または二次電流I2の電流測定値(実効値、平均値またはピーク値)SIが得られる。
【0037】
制御部32は、電流測定回路58からの電流測定値SIをA/D変換器60を介して取り込んで(ステップA3 )、この電流測定値SIを電流設定値Isと比較し、その比較誤差を基に次のスイッチング・サイクルにおけるパルス幅(スイッチング・オン時間)tp を決定する(ステップA4 )。
【0038】
そして、2回目のスイッチング・サイクルでは、パルス幅tp を有するスイッチング制御信号G1 ,G3をインバータ16の正極側のスイッチング素子22,26に供給し、それらのスイッチング素子22,26をオンにする(ステップA7 ,A2 )。
【0039】
このようにして、1回目の単位通電期間Ts/2中は、フィードバック式のパルス幅制御によりインバータ16の正極側のスイッチング素子22,26だけを高周波数(1kHz)で連続的にスイッチングする(ステップA2 〜A7 )。この間、負極側のスイッチング素子24,28はオフ状態に維持される。これによって、溶接トランス18の二次側回路には電流設定値Isにほぼ一致するように定電流制御された略台形波の二次電流I2(ヒュージング用電流I)が正極方向に流れる(図4)。
【0040】
1回目の単位通電期間(Ts/2)が終了すると、制御部32は、インバータの極性フラグを負極側に反転させ(ステップA8,A9)、2回目の単位通電期間Ts/2の制御に移る(ステップA7)。
【0041】
2回目の単位通電期間Ts/2では、インバータ16の正極側のスイッチング素子22,26をオフ状態に保持したまま、フィードバック式のパルス幅制御で負極側のスイッチング素子24,28だけを高周波数(1kHz)で連続的にスイッチングする(ステップA2 〜A7 )。これによって、溶接トランス18の二次側回路には電流設定値Isにほぼ一致するように定電流制御された略台形波の二次電流I2(ヒュージング用電流I)が負極方向に流れる(図4)。
【0042】
このように、制御部32は、全通電時間WEを構成する偶数個の単位通電期間Ts/2のうち、奇数番目の各単位通電期間では負極側のスイッチング素子(24,28)をオフ状態に保ったまま正極側のスイッチング素子(22,26)だけをインバータ周波数で連続的にスイッチング動作させ、偶数番目の各単位通電期間では正極側のスイッチング素子(22,26)をオフ状態に保ったまま負極側のスイッチング素子(24,28)だけをインバータ周波数で連続的にスイッチング動作させる。これにより、電源装置の二次側回路においては、略台形状の電流波形を有する二次電流I2つまりヒュージング用電流Iが、奇数番目の各単位通電期間Ts/2では正極方向に、偶数番目の各通電期間Ts/2では負極方向に流れる。
【0043】
このように各単位通電期間Ts/2で略台形状の電流波形を有するヒュージング用電流Iが電極6,8間で流れるため、発熱効率が高く、比較的低い電流ピーク値Isでも十分な熱エネルギーを被加工物Wに供給できる。このため、被加工物W、特に端子フック部4aにおいてヒートショックを防止しつつ被覆線2の絶縁体2aを溶かすのに十分なジュール熱を発生させることができる。
【0044】
本実施形態でも、絶縁体2aが除去された後は、図10の(C)に示すように、電流Iが被覆線2の導体2bを通って両電極6,8間を流れ、端子4と被覆線2の双方でジュール熱を発生させる。このジュール熱と加圧装置34からの加圧力Fとで端子フック部4aおよび被覆線導体2bは一体的に圧着または押し潰してかしめられる。
【0045】
制御部32は、通電時間WEが経過した時点でインバータ16を完全停止させて通電制御の一切を終了させる(ステップA11)。そして、保持時間HOLDの経過後に、加圧装置34に加圧力Fを解除させる。
【0046】
しかし、上記のようなヒュージング加工において、通電時間WEの正規通電の途中で被加工物Wにおける沈み込みが設定値に達したときは、その時点で変位計40より通電停止信号WS(Hレベル)が出力される。制御部32は、上記のようなインバータ16に対するスイッチング制御の最中にこの通電停止信号WSを入力すると、次のスイッチング・サイクルに入ることを中止して(ステップA5)、通電中止処理のルーチン(ステップA10)に入る。
【0047】
図5に、本実施形態における通電中止処理(A10)の手順を示す。本実施形態では、インバータ16のスイッチング動作を止めるだけでなく、通電停止時の状況に応じて条件的に正規通電または本通電の停止直後にトランス18の残留磁気を消去するための小電流imを流すようにしている。
【0048】
先ず、通電停止信号WSを入力した時のインバータ16の極性または電流Iの極性を判定する(ステップB1)。正極であった場合、つまり正規通電中止時の極性が通電開始時の極性と同じであった場合は、以下のような処理ないし制御を行う。
【0049】
通電停止信号WSを入力した時の単位通電期間Ts/2における経過時間Teが設定値Tjを越えているか否かを判定する(ステップB2)。ここで、設定値Tjは残留磁気消去用の小電流imを流すべきか否かを決定するための基準値であり、たとえば単位通電期間Ts/2の30〜60%の範囲内に設定されてよい。
【0050】
経過時間Teが基準値Tjを越えていないときは、残留磁気消去用の小電流imを流す必要はないと判断して今回の通電中止処理を終了し(ステップB3)、インバータ16のスイッチング動作を完全に止める(ステップA11)。インバータ16は、クロックCKtcの周期でスイッチング動作するため、通電停止入力から遅くても数クロック以内に完全停止することができる。この場合の二次電流の波形を図7の(A)に示す。
【0051】
経過時間Teが基準値Tjを越えているときは、インバータの極性フラグを負極側に反転させ(ステップB4)、偏磁防止用小電流imのための電流設定値Imおよび通電時間Tmをセットしたうえで(ステップB5)、それらの設定条件にしたがってインバータ16をあらためてスイッチング制御し(ステップB6,B7,B8)、通電時間Tmの経過後に(ステップB7)、インバータ16のスイッチング動作を完全に止める(ステップA11)。
【0052】
図6に、上記の一連の処理(ステップB2〜B8)が該当する場合の各部の波形を示す。残留磁気消去用の小電流imは、本通電における二次側交流波形電流I2(I)を途中で止めたことでトランス18に残留磁気が生じるのを防止するためのものである。この小電流imの電流設定値Imは、被加工物Wに実質的な影響(ジュール熱による熱的影響)を与えないような大きさに選ばれてよい。一方、この小電流imの通電時間Tmは、本通電を中止した時の単位通電期間Ts/2の経過時間Teに比例した値に選定される。
【0053】
通電停止時の極性が負極であった場合、つまり通電中止時の極性が通電開始時の極性と反対であった場合は、通電停止時の単位通電期間Ts/2の経過時間Teが設定値Tk以内であるか否かを判定する(ステップB9)。この設定値Tkは、上記正極側の基準値Tjと同様の意味を有する負極側の基準値であり、たとえば単位通電期間Ts/2の30〜60%の範囲内に設定されてよい。
【0054】
経過時間Teが基準値Tkを越えているときは、残留磁気消去用の小電流imを流す必要はないと判断して今回の通電中止処理を終了し(ステップB10)、インバータ16のスイッチング動作を完全に止める(ステップA11)。この場合の二次電流の波形を図7の(C)に示す。
【0055】
経過時間Teが基準値Tkよりも小さいときは、インバータの極性(負極)はそのままで、残留磁気消去用小電流imのための電流設定値Imおよび通電時間Tmをセットしたうえで(ステップB11,B5)、それらの設定条件にしたがってインバータ16をあらためてスイッチング制御し(ステップB6,B7,B8)、通電時間Tmの経過後に(ステップB7)、インバータ16のスイッチング動作を完全に止める(ステップA11)。この場合の二次電流の波形を図7の(B)に示す。なお、この場合の小電流imの通電時間Tmは、本通電を中止した時の単位通電期間Ts/2の経過時間Teに逆比例した値に選定される。
【0056】
このように、本実施形態では、二次側に交流波形の電流I2(I)を流す本通電を所定の通電停止入力WSに応動して途中で停止させるときは、通電中止時の単位通電期間Ts/2の経過時間と極性とに応じて、制御部32が条件的に、インバータ16をスイッチング制御して、トランス18の二次側で適切な極性で適度な大きさの小電流imを適度な時間だけ流すことにより、当該ヒュージング加工の終了後にトランス18に残留磁気が残らないようにしている。これにより、トランス18の偏磁または磁気飽和を防止し、インバータ16のスイッチング素子22〜28を安全に保つことができる。
【0057】
なお、トランス18の偏磁または磁気飽和を防止するための別の方法として、本通電の停止時に上記のような通電中止処理(A10)を行うことなく当該ヒュージング加工を終了し、その代わり、次回のヒュージング加工の本通電に際して負極側からインバータ16のスイッチング制御を開始する方法も可能である。
【0058】
上記した実施形態の交流波形インバータ式電源装置はヒュージング加工に係わるものであった。しかし、たとえばプロジェクション溶接のように接合の際に被加工物が相当変位するような抵抗溶接のアプリケーションにもこの交流波形インバータ式電源装置をそのまま適用でき、上記と同様の作用効果が得られる。また、被加工物の接合面にハンダメッキまたはスズメッキを施し、抵抗溶接の場合と同様の通電により接合面をハンダ付で接合するアプリケーションにも適用可能である。
【0059】
また、本発明はリフローハンダ付方法にも適用可能である。図8に、本発明の一実施形態によるリフロー式ハンダ付用の交流波形インバータ式電源装置の構成を示す。上記したヒュージング加工または抵抗溶接用の電源装置(図1)と実質的に同じ構成および機能を有する部分には同一の符号を付してある。
【0060】
図8において、トランス18の二次側コイルの両端にはヒータチップ70の両端子70a,70bが整流回路を介さずに二次側導体72だけを介して接続されている。
【0061】
ヒータチップ70は、高発熱性の金属抵抗体たとえばモリブデンからなり、両端子70a,70b間で電流が流れると、抵抗発熱で発熱する。ヒータチップ70のコテ先部70cの近傍たとえば側面には温度センサとして熱電対74が取付されており、コテ先部70c付近の温度を表す電気信号(温度検出信号)Stが熱電対74より出力されるようになっている。
【0062】
ヒータチップ70は、加圧装置34のチップ支持部材76に着脱可能に取付される。加圧装置34は、制御部32からの加圧制御信号FCにしたがってチップ支持部材76を駆動し、ヒータチップ70をワークWに押し当てて加圧するように構成されている。変位計40は、チップ支持部材76ないしヒータチップ70の高さ方向の変位を監視し、リフローハンダ付け加工における変位量が設定値に達したときは、その時点で通電停止信号WSを発生するようになっている。
【0063】
この電源装置では、ヒータチップ70の発熱温度をフィードバック制御するために、ヒータチップ70に取付されている熱電対74からのアナログの温度検出信号Stを信号増幅回路78で増幅したのちA/D変換器80でディジタル信号に変換して制御部32に与えるようにしている。
【0064】
この電源装置でも、上記したヒュージング加工または抵抗溶接用の電源装置(図1)と同様に、制御部32等の働きにより図2と同様の加圧/通電シーケンスが設定され、通電時間WEの正規通電では図3と同様の手順で通電制御が行われてよい。
【0065】
通電時間中、ヒータチップ70は、抵抗発熱で発熱し、図9に示すように、そのコテ先部70cにてワークW(82,84)の被ハンダ付部Hを加圧しながら加熱する。被ハンダ付部Hの接合面には予めクリームハンダが塗られており、ヒータチップ70からの加圧と加熱を受けてクリームハンダが溶融する。通電が終了し、しかる後に加圧も解除されると、ハンダが凝固し、凝固したハンダを介してワークW(82,84)の被ハンダ付部Hが物理的かつ電気的に接合される。
【0066】
図9の加工例において、ワークWの一方の部材82はコイル、他方の部材84は端子である。また、ボルト86,88でヒータチップ70の両端子70a,70bに結合されるチップ支持部材76の下端部は導電性の部材たとえば銅からなり、電源部10における二次側導体72の一部を兼ねている。二次側導体72の両側の導電性部材72a,72bは絶縁材90により電気的に絶縁されている。
【0067】
上記のようなリフローハンダ付け加工において、ワークW、特にコイル82が変形し過ぎてヒータチップ70の変位量が設定値に達したときは、その時点で変位計40より通電停止信号WSが出力され、この信号WSに応動して制御部32が図5と同様の手順で通電中止の処理を行ってよい。
【0068】
上記した実施形態では変位計40より出力される通電停止信号WSに応動して本通電を中止するようにしたが、他の外部装置たとえば電圧モニタ装置、電流モニタ装置あるいは温度モニタ装置等から同様の通電停止信号が与えられるようにしてもよい。また、これらのモニタまたは検出装置は電源装置に内蔵されていてもよい。
【0069】
上記した実施形態では商用周波数の三相交流を直流に変換してインバータ16に供給しているが、商用周波数の単相交流を直流に変換してもよい。インバータ16の回路構成も一例であり、種々の変形が可能である。各単位通電期間における電流の波形も上記実施例におけるような台形波形に限定されるものではなく、任意の電流波形に制御することが可能である。
【0070】
また、上記実施形態における通電制御ではフィードバック式の定電流制御にPWM(パルス幅変調)方式を用いたが、他の方式たとえばインバータ周波数の各サイクル毎に電流ピーク値を設定値に揃え電流ピーク値制御またはリミッタ制御方式を用いることも可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の金属部材接合またはリフローハンダ付方法によれば、交流波形の電流を用いる金属部材の接合またはリフローハンダ付において設定通電時間の終了前に正規通電を停止すべき事態が生じたときは交流波形の途中でもその時点で直ちに正規通電を止めるようにして、良好な加工品質を得ることができる。また、そのように交流波形の途中で正規通電を止めてもトランスの偏磁または磁気飽和を来さないようにして電源部の保護ないし信頼性を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるヒュージング加工または抵抗溶接用の交流波形インバータ式電源装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態の電源装置における1回の加工シーケンスのタイミングまたは波形を示す図である。
【図3】実施形態における通電制御のための制御部の処理手順を示すフローチャート図である。
【図4】実施形態におけるインバータ制御方式を示す各部の波形図である。
【図5】実施形態の通電制御に含まれる通電停止処理の手順を示すフローチャート図である。
【図6】実施形態において通電停止処理が行われる場合(第1の場合)の各部の波形を示す図である。
【図7】実施形態において通電停止処理が行われる場合(第2〜4の場合)の各部の波形を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態によるリフローハンダ付用の交流波形インバータ式電源装置の構成を示すブロック図である。
【図9】実施形態におけるリフローハンダ付の加工例を示す図である。
【図10】ヒュージング加工の一例を示す図である。
【図11】ヒュージング加工に従来用いられている単相交流型電源装置の回路構成を示すブロック図である。
【図12】従来の単相交流型電源装置内の電圧および電流の波形を示す波形図である。
【図13】従来のヒュージング加工方法において通電を中止する際の不具合を示す波形図である。
【符号の説明】
6,8 電極
10 電源部
14 整流回路
16 インバータ
18 トランス
22〜28 スイッチング素子
32 制御回路
34 加圧装置
40 変位計
50 クロック生成回路
52 入力部
54 表示部
70 ヒータチップ
Claims (2)
- 金属部材に電極を押し当てながら前記電極を介して交流波形の電流を流し、前記金属部材で発生するジュール熱を利用して前記金属部材を接合する金属部材接合方法であって、
商用周波数の交流電圧を整流回路によって直流電圧に変換する第1のステップと、
前記整流回路より出力された直流電圧をインバータにより高周波数のパルス電圧に変換する第2のステップと、
前記インバータより出力された前記高周波パルス電圧をトランスに通し、前記トランスの二次側で整流することなく前記電極を介して前記金属部材に印加する第3のステップと、
1回の接合のための通電時間を複数の単位通電期間に分割し、奇数番目の各単位通電期間では一方の極性で、偶数番目の各単位通電期間では他方の極性で、設定された電流値を有する交流波形電流が前記トランスの二次側で流れるように、前記インバータを前記高周波数でスイッチング制御する第4のステップと、
前記通電時間中に正規通電を停止させるべき所定の事象または条件が発生または成立したときは、前記インバータのスイッチング動作を止めて正規通電を中止する第5のステップと、
前記正規通電中止時の単位通電期間における経過時間と極性とに応じて、前記トランスの二次側で残留磁気消去用の電流が流れるように、前記インバータをスイッチング制御する第6のステップと
を有し、
前記残留磁気消去用電流の極性を、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と同じであった場合は、前記正規通電中止時の極性と反対の極性に選び、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と反対であった場合は、前記正規通電中止時の極性と同じ極性に選び、
前記残留磁気消去用電流の電流値を前記金属部材に実質的な影響を与えない大きさに選び、
前記残留磁気消去用電流を流す通電時間を、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と同じであった場合は前記通電中止時の単位通電期間における経過時間に比例した値に選定し、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と反対であった場合は前記通電中止時の単位通電期間における経過時間に逆比例した値に選定する、
ことを特徴とする金属部材接合方法。 - 金属部材の被ハンダ付部にハンダを介在させ、前記金属部材に抵抗発熱型のヒータチップを押し当てながら前記ヒータチップに交流波形の電流を流し、前記ヒータチップで発生するジュール熱を利用して前記金属部材の前記ハンダ付部をハンダ付するリフローハンダ付方法であって、
商用周波数の交流電圧を整流回路によって直流電圧に変換する第1のステップと、
前記整流回路より出力された直流電圧をインバータにより高周波数のパルス電圧に変換する第2のステップと、
前記インバータより出力された前記高周波パルス電圧をトランスに通し、前記トランスの二次側で整流することなく前記ヒータチップに印加する第3のステップと、
1回のハンダ付のための通電時間を複数の通電期間に分割し、奇数番目の各通電期間では一方の極性で、偶数番目の各通電期間では他方の極性で、設定された電流値を有する交流波形電流が前記トランスの二次側で流れるように、前記インバータを前記高周波数でスイッチング制御する第4のステップと、
前記通電時間中に正規通電を停止させるべき所定の事象または条件が発生または成立したときは、直ちに前記インバータのスイッチング動作を止めて正規通電を中止する第5のステップと、
前記正規通電中止時の単位通電期間の経過時間と極性とに応じて、前記トランスの二次側で残留磁気消去用の電流が流れるように、前記インバータをスイッチング制御する第6のステップと
を有し、
前記残留磁気消去用電流の極性を、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と同じであった場合は、前記正規通電中止時の極性と反対の極性に選び、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と反対であった場合は、前記正規通電中止時の極性と同じ極性に選び、
前記残留磁気消去用電流の電流値を前記金属部材に実質的な影響を与えない大きさに選び、
前記残留磁気消去用電流を流す通電時間を、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と同じであった場合は前記通電中止時の単位通電期間における経過時間に比例した値に選定し、前記正規通電中止時の極性が正規通電開始時の極性と反対であった場合は前記通電中止時の単位通電期間における経過時間に逆比例した値に選定する、
ことを特徴とするリフローハンダ付方法。
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