JP2012217146A - ミキシング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入力チャンネルの遅延パラメータを位相が合うように自動で正確に設定する。
【解決手段】 自動補正処理において、設定した基準chと対象chに自動補正用処理部60が接続され、テスト信号が入力される。立上がり検出部60aにおいてそのchに入力されたテスト信号の立上がりが検出され、この立上がりでサンプルカウンタ61のカウント値をラッチ60bでラッチする。基準chと対象chとにラッチされたカウント値の差分から時刻差が算出される。この時刻差に基づいて、対象chのチャンネル遅延手段の遅延時間を自動補正する。これにより、複数の入力チャンネルの位相が一致するように自動かつ正確に設定される。
【選択図】 図8

Description

この発明は、複数の入力信号間の時間差をなくすように自動で遅延時間を調整する自動遅延補正機能を有するミキシング装置に関する。
従来、多数のマイクで収音した音をミキシングしてパワーアンプや各種録音機器に送り出したり、エフェクタや演奏しているプレーヤに送り出すミキシング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。ミキシング装置を操作するオペレータは操作子を操作することにより、マイクで収音した楽器や歌唱の音の音量や音色を、演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調整している。ミキシング装置は、複数の入力チャンネルと、該入力チャンネルからの信号をミキシングする混合バスと、ミキシングされた信号を出力する出力チャンネルとを備えている。各入力チャンネルはそれぞれ入力される信号の周波数特性やミキシングレベル等を制御して混合バスに出力し、混合バスは供給された信号をミキシングして出力チャンネルに出力する。出力チャンネルは混合バスから入力されるミキシング信号のレベル等を制御して出力する。
従来のミキシング装置においては、入力チャンネルの音響処理部により入力信号のレベルや周波数特性が調整される。この音響処理部には、遅延手段が設けられており、入力信号は遅延手段により所定時間遅延される。遅延手段で入力信号を遅延する理由は、入力信号はマイクで収音された音の信号とされ、音源と各マイクの設置位置の距離差によって入力信号間に時間差が生じた入力信号となってしまい、このままミキシングを行うと、入力信号間に時間差が位相のズレとして音質的に悪影響を与えるからである。すなわち、各入力チャンネルにおいて遅延手段の遅延時間を調整することにより、他の入力チャンネルの入力信号との時間差をなくして位相を合わせるようにしている。
特開2005−252328号公報
従来のミキシング装置においては、入力チャンネル毎に遅延手段を設けて入力信号の位相を調整しているが、その遅延時間は、各入力チャンネル毎にユーザがミキシングされた音を聞きながら手動で設定するようになっていた。このため、入力チャンネル数が多い場合には、入力チャンネル毎に遅延時間を調整するための作業が煩雑で時間がかかるという問題点があった。また、正確に位相が合うように調整するのは困難であると云う問題点もあった。
そこで、本発明は、入力チャンネルごとの遅延時間を簡単かつ正確に設定することができるミキシング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のミキシング装置は、複数のマイクから複数の音響信号をそれぞれ入力する複数の入力チャンネルを有し、前記複数の入力チャンネルにて前記入力した複数の音響信号の特性を調整するとともに、前記複数の音響信号を混合して出力するミキシング装置において、前記複数の入力チャンネルにそれぞれ設けられて前記入力した複数の音響信号をそれぞれ遅延する複数の遅延手段と、前記複数の入力チャンネルのうちの1つの入力チャンネルを基準チャンネルとして指定する第1指定手段と、前記複数の入力チャンネルのうちの少なくとも1つの入力チャンネルを対象チャンネルとして指定する第2指定手段と、前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルに音響信号を供給しているマイクで1つの音源からのテスト音をそれぞれ収音し、前記基準チャンネルが前記テスト音の音響信号を受け取るタイミングに対する、前記対象チャンネルが前記テスト音の音響信号を受け取るタイミングの時間差を検出する時間差検出手段と、前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルに設けた遅延手段を前記時間差検出手段によって検出された音響信号を受取るタイミングの時間差に応じて制御して、前記基準チャンネルと前記対象チャンネルが音響信号を受け取るタイミングの差を解消する遅延制御手段とを備えたことを最も主要な特徴としている。
この場合、前記基準チャンネルおよび前記対象チャンネルは、ユーザの操作により指定されるものである。また、前記音響信号の特性とは、音響信号の周波数特性、レベル特性および位相特性である。
上記のように構成した本発明によれば、前記時間差検出手段が、前記基準チャンネルが前記テスト音の音響信号を受け取るタイミングに対する、前記対象チャンネルが前記テスト音の音響信号を受け取るタイミングの時間差を算出する。そして、前記遅延制御手段が、前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルに設けた遅延手段を前記検出した時間差に応じて制御して、前記基準チャンネルと前記対象チャンネルが音響信号を受け取るタイミングの差を解消する。その結果、基準チャンネルと対象チャンネルとにそれぞれ入力される音響信号のマイクの位置による時間差すなわち位相差がなくなるように、自動的に設定され、作業者の前記時間差に対する作業が簡単になる。
本発明の実施例にかかるミキシング装置の構成を示すブロック図である。 本発明のミキシング装置におけるチャンネルストリップの構成を示す図である。 本発明のミキシング装置1の信号処理部と波形I/Oの処理アルゴリズムを等価的に示す機能ブロック図である。 本発明のミキシング装置における入力チャンネルの構成を示す回路ブロック図である。 本発明のミキシング装置における入力チャンネル調整画面を示す図である。 本発明のミキシング装置における遅延パラメータを自動補正する際の自動補正画面を示す図である。 本発明のミキシング装置における遅延パラメータを手動補正する際の手動補正画面を示す図である。 本発明のミキシング装置における自動補正用処理部の第1実施例の構成を示す図である。 本発明のミキシング装置において実行される自動補正用処理のフローチャートである。 本発明のミキシング装置において実行される自動補正用処理の第1実施例の計測&自動補正処理1のフローチャートである。 本発明のミキシング装置における自動補正用処理部の第2実施例の構成を示す図である。 本発明のミキシング装置における自動補正用処理部の第3実施例の構成を示す図である。 本発明のミキシング装置において実行される自動補正用処理の第2実施例の計測&自動補正処理2のフローチャートである。 本発明のミキシング装置において実行される自動補正用処理の第3実施例の計測&自動補正処理3のフローチャートである。
本発明の実施例のミキシング装置1の構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示す本発明の実施例に係るミキシング装置1は、ミキシング装置1の全体の動作を制御すると共に、ミキシング用の操作子の操作に応じて制御信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが記憶されている書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ11と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)12を備えている。このように、フラッシュメモリ11に動作ソフトウェアを格納することにより、フラッシュメモリ11内の動作ソフトウェアを書き換えることで、動作ソフトウェアをバージョンアップすることができる。また、ディジタルレコーダ等のその他の機器は、入出力インタフェースであるその他I/O 13を介してミキシング装置1に接続される。
ミキシング装置1の全ての入力と全ての出力は波形I/O(波形データインタフェース)14で行われる。この波形I/O14は、入力用として外部マイク等から入力されるアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換器を備えた複数のアナログ入力ポートや、外部からディジタル信号が入力される複数のディジタル入力ポートを備えており、出力用としてディジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器を備えた複数のアナログ出力ポートや、ディジタル信号を出力する複数のディジタル出力ポートを備えている。また、波形I/O14には、アナログ信号のモニタ信号を出力するモニタ用ポートも備えられている。このモニタ用ポートからのモニタ用信号が操作者用モニタ20に供給されて、オペレータルームのオペレータがミキシング状態を変化させずに、ある入力チャンネルあるいは出力チャンネルの信号や、出力チャンネルから出力されてスピーカ等に供給される信号を検聴することができるようになる。さらに、信号処理部15は多数のDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成されており、CPU10の制御の元でミキシング処理やエフェクト処理などを行っている。
表示器16は、入力チャンネルの遅延パラメータを含む各種パラメータを調整する画面や、遅延パラメータを自動補正する際に自動補正画面等を表示する液晶表示装置等からなるディスプレイである。電動フェーダ17は、ステレオバス(STバス)等の混合バスへ送り出される信号の出力レベルや、それらのバスから出力された信号の出力レベルを調整するフェーダであり、手動および電動により調整することができる。操作子18は、12チャンネル設けられているチャンネルストリップを1〜12入力チャンネル、13〜24入力チャンネルのいずれかに割り当てる割当スイッチ、表示器16に表示される画面においてカーソルを移動するカーソル移動キー、設定される値を増減する増減キー、設定される値を選択するロータリエンコーダ、設定した値を確定させるエンターキー等からなる操作子である。各部はバス19に接続されている。
本発明にかかるミキシング装置1のパネルに設けられているチャンネル(ch)ストリップの構成を図2に示す。
図2に示すchストリップ21は、12チャンネル分のchストリップ21が設けられているが、そのうちの3チャンネル分だけの構成を示している。各chストリップ21は同様の構成とされており、各chストリップ21には、そのchストリップ21に割り当てられたチャンネルの所定のパラメータを調整する摘み21aと、操作するチャンネルを選択すると共に選択状態で点灯するSELキー21bと、そのチャンネルをオンすると共にオン状態で点灯するONキー21cと、そのチャンネルの入力レベルを制御する電動フェーダ17におけるフェーダ摘み21dと、そのチャンネルをキューすると共にオン状態で点灯するCUEキー21eが設けられている。このchストリップ21は、全入力チャンネルおよび出力チャンネルに対応しており、12チャンネル毎の入力チャンネルあるいは12チャンネル毎の出力チャンネルを割り当てることができ、各chストリップ21でそれぞれ割り当てられたチャンネルを制御できるようになる。
後述する自動補正処理における基準chおよび対象chをchストリップ21を利用して設定することができる。例えば、基準chとしたい入力chが割り当てられているchストリップ21のSELキー21bを押して点灯させることにより、当該入力chが基準chに設定される。そして、基準chのchストリップのSELキー21bを押しながら対象chとしたい入力chが割り当てられているchストリップ21のSELキー21bを押すことにより、SELキー21bが点滅して当該入力chが対象chに設定される。対象chは、複数ch設定することができる。
次に、本発明にかかる図1に示す構成のミキシング装置1の信号処理部(DSP)15と波形I/O14の処理アルゴリズムを等価的に示す機能ブロック図を図3に示す。
図3において、複数のアナログ入力ポート(A入力)30に入力された外部マイク等からのアナログ信号は、波形I/O14に内蔵されているAD変換器によりディジタル信号に変換されて入力パッチ32に入力される。また、複数のディジタル入力ポート(D入力)31に入力されたディジタル信号は、そのまま入力パッチ32に入力される。入力パッチ32では、信号の入力元である複数の入力ポートの何れか1つの入力ポートを、例えば24チャンネルとされる複数の入力ch部33の各入力チャンネル毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各入力チャンネルには、入力パッチ32でパッチされた入力ポートからの信号が供給される。
入力ch部33における各入力チャンネルには、リミッタ、コンプレッサ、イコライザ(EQ)、遅延手段、フェーダと、ステレオ(ST)バス34への送り出しレベルを調整するセンド調整部が備えられており、これらの入力チャンネルにおいて、周波数バランスやレベル制御およびSTバス34への送出レベルが調整される。入力ch部33から出力される24チャンネルのディジタル信号は、それぞれSTバス34のLchとRchのバスに選択的に出力される。STバス34においては、ステレオのLchとRchについて24入力チャンネルのうちの任意の入力チャンネルから選択的に入力された1ないし複数のディジタル信号がミキシングされて、LchとRchのミキシング出力がST出力ch部35に出力される。ST出力ch部35におけるLchとRchの各出力チャンネルには、リミッタ、コンプレッサ、イコライザ、フェーダ等が備えられており、これらの出力チャンネルにおいて、周波数バランスやレベル調整および出力パッチ36へ送出されるレベルが制御される。出力パッチ36では、信号の入力元であるST出力ch部35からのステレオ信号を、アナログ出力ポート部(A出力)37やディジタル出力ポート部(D出力)38の各出力ポート毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各出力ポートには、出力パッチ36でパッチされたチャンネルからの信号が供給される。
また、複数のアナログ出力ポートを備えるアナログ出力ポート部(A出力)37へ供給されたディジタル出力信号は、波形I/O14に内蔵されているDA変換器によりアナログ出力信号に変換されてアナログ出力ポートから出力される。そして、アナログ出力ポート部(A出力)37から出力されるアナログ出力信号は、増幅されてメインのスピーカから放音される。さらに、このアナログ出力信号は出演者が耳に装着するインイヤーモニタに供給されたり、その出演者の近傍に置かれたステージモニタスピーカで再生される。また、複数のディジタル出力ポートを備えるディジタル出力ポート部(D出力)38から出力されるディジタルオーディオ信号は、レコーダや外部接続されたDAT等に供給されてディジタル録音することができるようにされている。
ミキシング装置1における信号処理部15は、パネルに設けられているフェーダ、ノブやスイッチ等の操作子18により入力チャンネルや出力チャンネルに設定された信号処理用のパラメータからなるパラメータセットに応じた信号処理を行う。すなわち、ミキシング装置1からの音響出力を放音した際に、パラメータセットに応じた音響の設定状態が信号処理部15により作り出されるようになる。また、後述する遅延時間の自動補正処理の一部の処理を信号処理部15のDSPが実行する。
次に、24チャンネルの入力ch部33における1チャンネル分の入力チャンネルの構成例を示す回路ブロックを図4に示す。
図4に示すように1チャンネル分の入力チャンネル40において、入力パッチ32から入力された音響信号は、リミッタ、コンプレッサ、EQ等の処理部41でレベルや周波数特性が調整され、チャンネル遅延手段42において所定時間遅延される。チャンネル遅延手段42で信号を遅延するのは、例えば、一の音源の信号を複数の外部マイクで集音した場合、当該複数の外部マイク間には、外部マイクごとの音源との設定位置の距離にともなう時間差があり、この時間差によって前記各外部マイクから集音した信号の位相にずれが生じており、この信号間の位相のずれを時間差の調整により解消させて、信号間の位相を合わせるためである。このチャンネル遅延手段42により遅延時間を自動補正する場合には、後述する基準chと対象chとに自動補正用処理部50(後述する自動補正用処理部60,70,80と同じ)が付加され、1つの音源からのテスト音が入力される。基準chと対象chとに付加された自動補正用処理部50には、基準chと対象chのそれぞれにおいて、入力ch40のチャンネル遅延手段42より前の処理部41からの音響信号(テスト音)が供給され、基準chと対象chとの音響信号(テスト音)間の時間差が検出されて、この時間差に応じてチャンネル遅延手段42の遅延時間が自動補正される。チャンネル遅延手段42により遅延時間が調整された音響信号はフェーダ(FADER)43に供給され、フェーダ43により音量レベルが制御された音響信号は入力チャンネルスイッチ(CH_ON)44を介してパン(PAN)45に供給される。パン45により音像の定位が設定されたステレオのLchとRchの信号は、STバス34のステレオ用のバスL、Rにそれぞれ供給される。
次に、入力チャンネルの各種パラメータを調整する際に表示器16に表示される入力チャンネル調整画面の一例を図5に示す。この入力チャンネル調整画面では、ユーザが摘み等を操作してパラメータを調整できるGUI画面とされている。
図5に示す入力チャンネル調整画面において、いずれかのchストリップ21のSELキー21bを操作すると、選択されたその入力chの番号が表示欄a2に表示され、SELキーa1の表示色が点灯状態に変わる。図示する例では「ch5」が選択され、以下に説明する各フィールドにおいて「ch5」のパラメータを調整することができる。HAフィールドa3には、パッチされた入力ポート(IN1)とファンタム電源(48V)のオン/オフ状態が表示されていると共に、入力レベルを調整する摘みが設けられている。DYNAフィールドa4には、処理部41におけるリミッタあるいはコンプレッサのダイナミクスのオン/オフの切換スイッチ、パラメータ値を示すメータとパラメータを調整する複数の摘みが設けられている。PANフィールドa5には、パン45における音像の定位を設定するPAN設定摘みが設けられている。DELAYフィールドa6には、チャンネル遅延手段42の遅延時間をユーザが設定するDELAY設定摘みが設けられている。INSERTフィールドa7には、その入力チャンネルにインサートする信号経路のオン/オフを切り換えるスイッチ(ON)が設けられている。EQフィールドa8には、イコライザの特性を表示する表示欄と、4バンドEQのオン/オフを切り換えるスイッチ(ON)と、各バンドのQや周波数のパラメータを変更する複数の摘みが設けられている。FADERフィールドa9には、その入力チャンネルの入力レベルを設定するフェーダ摘み、および、そのチャンネルのオン/オフを切り換えるスイッチ(ON)が設けられている。
このように、ユーザは、chストリップ21のSELキー21bを操作することにより、入力チャンネル調整画面におけるパラメータを設定したい入力チャンネルを選択し、HAフィールドa3ないしFADERフィールドa9におけるスイッチや摘みを操作することで、選択された入力チャンネルにかかるパラメータを設定することができる。また、入力チャンネル調整画面はcloseボタンa10をクリックすることにより閉じられる。
本発明にかかるミキシング装置1においては、チャンネル遅延手段42の遅延時間を自動補正することにより複数の対象chの音響信号の位相を基準chの音響信号の位相に合わせることができる。自動補正を指示する操作子18や表示器16に表示された表示画面においてユーザが自動補正の実行指示を行うと図9に示すフローチャートの自動補正処理が起動される。
図9に示す自動補正処理が起動されると、ステップS1にて自動補正画面が表示器16に表示される。この自動補正画面の例を図6に示すが、ステップS2で基準chを選択する指定操作が行われて、ステップS3にて基準chが設定されると、「基準ch」欄の左側に設定された基準chが表示される。この場合、基準chとしたい入力chが割り当てられているchストリップ21のSELキー21bを押すことにより、その入力chが基準chに設定される。図示する場合は基準chとして「ch5」が設定される。また、ステップS3では選択された基準chの「ch5」のチャンネル遅延手段42の前に自動補正用処理部50(後述する自動補正用処理部60,70,80と同じ)を接続する処理と、そのチャンネル遅延手段42に現在設定されている遅延時間が検出される処理も行われる。次いで、ステップS4にて対象chを選択する指定操作が行われて、ステップS5にて対象chが設定されると、「対象ch」欄の1段目左側に設定された対象chが表示される。この場合、基準chのchストリップのSELキー21bを押しながら対象chとしたい入力chが割り当てられているchストリップ21のSELキー21bを押すことにより、その入力chが対象chに設定される。図示する場合は対象chとして「ch1」が設定される。また、ステップS5では選択された対象chの「ch1」のチャンネル遅延手段42の前に自動補正用処理部50(後述する自動補正用処理部60,70,80と同じ)を接続する処理と、そのチャンネル遅延手段42に現在設定されている遅延時間が検出される処理も行われる。
対象chの選択は、executeボタンb8がクリックされるまで繰り返し行うことができ、図示される場合はステップS4およびステップS5が繰り返し行われることにより、設定された「ch4」の対象chが「対象ch」欄の2段目左側に表示され、設定された「ch6」の対象chが「対象ch」欄の3段目左側に表示される。なお、基準chに設定できるchの数は1つ、対象chに設定できるchの数は複数(実施例では6つ)である。また、選択された対象chの「ch4」および「ch6」のチャンネル遅延手段42の前に自動補正用処理部50を接続する処理と、そのチャンネル遅延手段42に現在設定されている遅延時間が検出される処理も行われる。また、基準ch欄および対象ch欄の中央のDELAY欄には、そのchのチャンネル遅延手段42に計測&自動補正処理により設定された遅延時間がミリ秒(msec)単位で表示され、executeボタンb8がクリックされる前は、ステップS3,S5で検出されたそのチャンネル遅延手段42に設定されている遅延時間が表示される。この遅延時間の分解能は少なくとも0.1msecが望ましい。さらに、基準ch欄および対象ch欄の右側のMESSAGE欄には計測&自動補正処理の結果が表示され、executeボタンb8がクリックされる前は「−」が表示される。図6に示す自動補正画面では、「対象ch」欄が6段とされていることから6.1chのステレオ方式に対応することができる。この場合、LFE(Low Frequency Effect Channel)については位相を合わせる効果がほとんどないことから、LFEのチャンネルにおいては遅延時間の調整は行わない。なお、6.1chのステレオ方式に対応させる場合は、自動補正用処理部50(後述する自動補正用処理部60,70,80と同じ)は基準ch分も含めて7つ用意される。
また、executeボタンb8がクリックされる前に画面を閉じるcloseボタンb9がクリックされると、closeボタンb9がクリックされたことがステップS6で検出されて、ステップS9において自動補正画面が表示器16から消去されて自動補正処理も終了される。
そして、executeボタンb8がクリックされると、executeボタンb8がクリックされたことがステップS7で検出されて、ステップS8において計測&自動補正処理が行われる。この計測&自動補正処理では、前記ステップS3において設定された基準chと、前記ステップS5において設定されたすべての対象chが、調整したい入力チャンネルとして選択される。そして、調整したい入力チャンネルにそれぞれパッチされている外部マイクのそれぞれで収音されるよう、1つの音源からテスト音を発生する。これら外部マイクは、任意の場所に設置されており、テスト音は1つの音源と各外部マイクとの間の空間(その空間内の空気)を伝播した後に収音される。すなわち、各外部マイクでは1つの音源との距離に応じて遅延されたテスト音を収音するようになる。対象chにおいてはチャンネル遅延手段で遅延される前のテスト音の、基準chにおけるチャンネル遅延手段42で遅延される前のテスト音に対する時間差が検出される。次いで、基準chのチャンネル遅延手段42には所定の遅延時間(遅延パラメータ)が設定されているから、基準chから出力されるテスト音に位相を合わせるために、前記検出された時間差と基準chの遅延パラメータとに基づいて対象chのチャンネル遅延手段42に設定する遅延パラメータが設定される。すなわち、前記検出された時間差と基準chの現在の遅延パラメータによって表される遅延時間とが合算された遅延時間を表す新たな遅延パラメータが設定される。
この計測&自動補正処理は設定されたnchの対象chに対してそれぞれ実行される。この計測&自動補正処理により対象chから出力される音響信号の位相が基準chから出力される音響信号の位相に合うように自動補正されたと判断された場合は、当該対象chのMESSAGE欄に「ok」と表示され、DELAY欄に表示される遅延時間が自動補正された遅延パラメータに更新される。また、対象chに入力される音響信号の位相の進みがチャンネル遅延手段42に設定可能な遅延時間に比べて大き過ぎたり、対象chに入力される音響信号の位相が基準chに入力される音響信号の位相より遅れていてチャンネル遅延手段42では基準chの音響信号の位相に合わせられないと判断された場合は、当該対象chのMESSAGE欄に「調整範囲外」と表示され、DELAY欄に表示される遅延時間は更新されない。さらに、対象chにテスト音が所定時間内に入力されたことが検出されない場合は、当該対象chのMESSAGE欄に「立上がりなし」と表示され、DELAY欄に表示される遅延時間は更新されない。
ステップS8で実行される計測&自動補正処理は上述した通りであり、計測&自動補正処理を具体化した第1実施例ないし第3実施例を以下に説明する。まず、第1実施例の計測&自動補正処理1のフローチャートを図10に示し、この第1実施例に対応する1ch分の自動補正用処理部60の構成を図8に示す。自動補正用処理部60は、図9に示す自動補正処理のステップS3において選択された基準chのチャンネル遅延手段42の前に接続され、ステップS5において選択された各対象chのチャンネル遅延手段42の前に接続されている。なお、自動補正用処理部60の処理は信号処理部(DSP)15により実行される。
第1実施例の計測&自動補正処理1がスタートされると、基準chおよびnchの対象チャンネルのチャンネル遅延手段42の前にそれぞれ接続されている自動補正用処理部60のラッチ60bの全てがステップS10でクリアされる。次いで、ステップS11およびステップS13にて1分経過するまで待機されて、この待機中において基準chおよび対象chにパッチされている外部マイクで収音されるように、減衰系の立上がりが明確なテスト音を1つの音源から発生させる。この音源は例えば、ドラム等の打楽器が音源に好適とされる。1分経過するまでにステップS13にて基準chあるいは対象chのいずれかに音響信号(テスト音)が入力された、すなわち基準chあるいは対称chのいずれかからの音響信号(テスト音)において立上がりが検出されたと判断された場合は、ステップS14の処理が行われる。また、1分経過してもステップS13にて基準chおよび対象chのいずれにも音響信号(テスト音)が入力されなかったと判断された場合は、ステップS11からステップS12へ分岐して「テスト信号の入力なし」とのエラー表示が表示器16にポップアップ表示され、計測&自動補正処理1は終了する。
ステップS14では基準chおよびnchの対象chのそれぞれにおいて、入力されたテスト音の立上がりが検出されるように2秒待機され、ステップS15にて基準chおよび対象chの各ラッチ60bから当該chに入力された音響信号(テスト音)の立上がり時刻を読み出す。ラッチ60bには、立上がり検出部60aが検出した立上がりタイミングがラッチ信号として印加されており、ラッチ60bはラッチ信号が印加された時のサンプルカウンタ61のカウント値であるサンプル番号をラッチする。立上がり検出部60aは、そのchに入力された音響信号(テスト音)が所定の閾値を越えたタイミングあるいは立上りピークのタイミングを立上がりタイミングとして1回だけ検出する。また、サンプルカウンタ61は20bitのカウンタとされ、サンプリング周期毎に1ずつカウントアップしている。すなわち、ステップS15では音響信号の立上がり時刻としてサンプルクロックのカウント値であるサンプル番号が読み出される。ここで、サンプルクロックが96kHzの時はカウント値の分解能は約0.01msecとなり、48kHzの時は約0.02msecとなる。
次いで、ステップS16にて1つ目の対象chが選択され、ステップS17にて1つ目の対象chにおける立上がり時刻に対応したサンプル番号と、基準chにおける立上がり時刻に対応したサンプル番号との差分が算出される。この場合、基準chと対象chとにラッチされているサンプル番号は、テスト音を発生する1つの音源とそのチャンネルにパッチされている外部マイクとの距離に応じた時間だけ異なるようになる。すなわち、基準chと対象chにラッチされたサンプル番号の差分が、基準chと対象chとのテスト音の位相差に相当するようになる。そこで、このサンプル番号の差分に、サンプルクロックの周期を乗算することにより基準chに入力された音響信号(テスト音)と対象chに入力された音響信号(テスト音)との時間差が算出される。
なお、サンプルカウンタ61は音響信号の入力とは無関係に「0」から所定の最大値(220−1)までを繰返しカウントしているので、基準chと対象chの両立上がり時刻に対応した両サンプル番号(カウント値)が最大値を挟んでいる場合もある。ただし、サンプルカウンタ61の20bitは極めて大きなビット数であるため、前記最大値は、基準chと対象chの両立上がり時刻に対応したサンプル番号(カウント値)の差に比べて極めて大きい。したがって、前記計算された差分の絶対値が極めて大きな場合には、基準chと対象chの両立上がり時刻に対応した両サンプル番号(カウント値)が最大値を挟んでいるとみなすことができる。そして、この場合には、両サンプル番号のうちの小さな方のサンプリング番号に最大値を加算した後に差分を計算する。また、基準chに入力された音響信号が基準となるので、計算される時間差は、基準chに対して対象chの音響信号の入力が遅れている場合には正の値となり、基準chに対して対象chの音響信号の入力が進んでいる場合には負の値となる。
そして、前記計算された時間差が1秒以内か否かがステップS18にて判断される。時間差が1秒を超える場合は、基準chにパッチされた外部マイクと対象chにパッチされた外部マイクとの距離が音の1秒間の伝達距離に相当する約340mを超えて離れていることになり、両外部マイクが同じ1つの音源からのテスト音を収音しているものとは見なされないことになる。従って、時間差が1秒を超える場合は自動補正を行わず、ステップS16で選択された対象chのMESSAGE欄(自動補正画面)に「立上がりなし」とステップS19にて表示する。
また、時間差が1秒以内の場合はステップS20にて対象chのチャンネル遅延手段42に設定可能な遅延時間と、基準chのチャンネル遅延手段42に現在設定されている遅延時間とに基づいて、ステップS17で算出された時間差が調整できる範囲内か否かが判断される。ここで、時間差が調整できる範囲を超えていると判断された場合は自動補正を行わず、ステップS16で選択された対象chのMESSAGE欄に「調整範囲外」とステップS21にて表示する。また、時間差が調整できる範囲内と判断された場合は、算出された時間差と基準chのチャンネル遅延手段42に設定されている遅延時間(遅延P)に基づいて、ステップS16で選択された対象chのチャンネル遅延手段42に遅延時間(遅延P)が設定され、当該対象chのDELAY欄に表示される遅延時間が設定された遅延時間に更新される。なお、時間差が調整できる範囲とは、対象chの基準chに対する時間差が正であれば、前記時間差と基準chの遅延時間との和が対象chの遅延手段42によって設定可能な遅延時間の最大値以下であることを意味する。また、対象chの基準chに対する時間差が負であれば、前記時間差と基準chの遅延時間との和が「0」以上であることを意味する。なお、このような対象chの遅延時間の設定のためには、基準chの遅延時間はある程度大きな正の値に設定されている必要がある。
ステップS19,ステップS21あるいはステップS22の処理が終了すると、ステップS23で次の対象chである2つ目の対象chが選択されて、上記したステップS17ないしステップS22の処理が繰り返し行われることにより、2つ目の対象chのチャンネル遅延手段42に対する自動補正処理が行われる。そして、3つ目以降の対象chのチャンネル遅延手段42に対しても上記したステップS17ないしステップS22の処理が繰り返し行われて、対象chの全てに対して自動補正処理が行われた時に計測&自動補正処理1は終了する。
このように、executeボタンb8がクリックされることにより計測&自動補正処理がスタートされて、ステップS16ないしステップS24の補正値設定処理が実行されると共に、そのうちのステップS17ないしステップS22の処理が繰り返し行われて、各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理が行われるようになる。そして、図6に示す自動補正画面のDELAY欄およびMESSAGE欄の表示が、自動補正処理の結果に応じて更新される。なお、第1実施例の計測&自動補正処理1では、1つの音源からのテスト音がそれぞれの外部マイクで収音されて基準chおよび対象chに入力され、この音響信号(テスト音)の立上がり時刻をサンプルカウンタ61のカウント値であるサンプル番号から検出して、サンプル番号の差分から基準chと対象chとのテスト音の時間差を算出する。この時間差に基づいて各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理を行っている。
次に、計測&自動補正処理の第2実施例である計測&自動補正処理2のフローチャートを図13に示し、この第2実施例に対応する1ch分の自動補正用処理部70の構成を図11に示す。自動補正用処理部70は、図9に示す自動補正処理のステップS3において選択された基準chのチャンネル遅延手段42の前に接続され、ステップS5において選択された各対象chのチャンネル遅延手段42の前に接続されている。なお、自動補正用処理部70の処理は信号処理部(DSP)15およびCPU10により実行される。
第2実施例の計測&自動補正処理2がスタートされると、基準chおよびnchの対象チャンネルのチャンネル遅延手段42の前にそれぞれ接続されている自動補正用処理部70の記録バッファ70bの全てがステップS30でクリアされる。次いで、ステップS31およびステップS33にて1分経過するまで待機されて、この待機中において基準chおよび対象chにパッチされている外部マイクで収音されるように、減衰系の立上がりが明確なテスト音を1つの音源から発生させる。1分経過するまでにステップS33にて基準chあるいは対象chのいずれかに音響信号(テスト音)が入力された、すなわち基準chあるいは対象chのいずれかからの音響信号(テスト音)において立上がりが検出されたと判断された場合は、ステップS34の処理が行われる。また、1分経過してもステップS13にて基準chおよび対象chのいずれにも音響信号(テスト音)が入力されなかったと判断された場合は、ステップS31からステップS32へ分岐して「テスト信号の入力なし」とのエラー表示が表示器16にポップアップ表示され、計測&自動補正処理2は終了する。
ステップS34では基準chおよびnchの対象chのそれぞれにおいて、立上がりが検出されるように2秒待機し、ステップS35にて基準chおよび対象chの各記録バッファ70bから当該chに入力された音響信号(テスト音)の音量変化カーブ(または音響信号)の音量レベルデータを読み出す。ここで、前記「音量変化カーブ(または音響信号)」の記載について説明しておく。音量変化カーブとは、音量レベル検出手段70aにて、入力した音響信号のエンベロープが検出されて、検出されたエンベロープ波形を所定のサンプリングタイミングでサンプリングしたデータを示す。従って、この場合には、基準chおよび対象chの各自動補正用処理部70内の音量レベル検出手段70aは、エンベロープ検出機能及びサンプリング機能を有する。一方、音響信号とは、入力した音響信号を所定のサンプリングタイミングでサンプリングしたデータを示す。したがって、この場合には、基準chおよび対象chの各自動補正用処理部70内の音量レベル検出手段70aは、入力されたディジタル形式の音響信号のサンプリングタイミングを変更するサンプリング機能を有する。ただし、音量レベル検出手段70aのサンプリングレートと、入力されたディジタル形式の音響信号のサンプリングレートとは同じでもよく、この場合には、前記サンプリングの変更は必要ない。そして、音響変化カーブの音量レベルデータとは前記エンベロープのサンプリング値を示し、音響信号の音量レベルデータとは前記音響信号のサンプリング値を示す。なお、この場合の音量レベルデータは、圧縮されてdBによって表されている。このような音量変化カープおよび音響信号のいずれも後述する処理に利用できるので、以降の説明においても、前記「音量変化カーブ(または音響信号)」なる記載を利用する。
基準chおよび対象chの各自動補正用処理部70内の記録バッファ70bはリングバッファを備え、前記音量レベル検出部70aが検出した当該chに入力された音響信号(テスト音)に関する音量レベルデータが、ステップS30で記録バッファ70bがクリアされた時点からリングバッファに繰り返し書き込まれる。そして、立上がり検出部71が検出した立上がりタイミングがトリガ信号として記録バッファ70bに印加された時、その後、約2秒間にわたる音量レベルデータがリングバッファに書き込まれて、書き込みが停止される。リングバッファは2秒よりも若干多い時間にわたる音量レベルデータを記憶する容量を備えている。そして、基準chおよび対象chの各記録バッファ70bに記憶されている音量レベルデータにおいては、前記トリガ信号の入力時点よりも約100サンプル前すなわち所定の短時間前のサンプル値が時刻「0」の音量レベルデータと見なされ、その後の約2秒にわたるサンプル値が前記時刻「0」から経過した時間値に対応して変化している音量レベルデータとみなされる。
立上がり検出部71は、基準chおよび対象chの各自動補正用処理部70に共通に設けられたもので、基準chおよび対象chに入力された音響信号(テスト音)が所定の閾値を越えたタイミングあるいは立上りピークのタイミングを立上がりタイミングとして、その内の一番早いタイミングをトリガ信号として記録バッファ70bに印加する。これにより、基準chおよび対象chの各記録バッファ70bの各リングバッファ内には、基準chおよび対象chのうちで、音響信号の入力が最も早いタイミングよりも約100サンプル前のタイミングを時刻「0」として、その後のサンプル値が所定サンプリングレートに対応したタイミング毎に同時かつ並列に記憶されていることになる。しかも、この場合には、音響信号の入力が最も早いタイミングよりも約100サンプル前のタイミングを時刻「0」としているので、基準chおよび対象chの全ての音響信号の立上がりから音量レベルデータがリングバッファに記憶されていることになる。
すなわち、ステップS35では基準chおよび対象chの各記録バッファ70bから、外部マイクで集音された遅延時間が最も短い音響信号(テスト音)の立上がりタイミングより若干前(約100サンプル前)の記憶位置から、約2秒間のそのチャンネルに入力された音響信号(テスト音)の音量レベルデータが読み出されるようになる。その結果、立ち上がる前からの音量レベルデータを読み出すことができるようになる。また、記録バッファ70bには、単位がdBの音量レベルデータが記録されて圧縮されていることから、記録バッファ70bの記憶容量を低減することができる。
次いで、各記録バッファ70bから読み出された音量変化カーブ(または音響信号)の音量レベルデータからそれぞれのchにおいて立上がり時刻がステップS36で検出される。この場合、音量変化カーブ(または音響信号)が所定の閾値を越えたタイミングあるいは立上りピークのタイミングを立上がり時刻として検出する。
次に、ステップS37でユーザの手動による立上がり時刻の修正処理、およびステップS38で補正値設定処理を行う。この場合、ステップS37の修正処理は、必ずしも実行してもしなくてもよいので、ステップS37の修正処理を実行しないで、ステップS36の処埋後に直接ステップS38の補正値設定処理を行う場合について説明しておく。
ステップS38の補正値設定処理は、第1実施例の計測&自動補正処理1におけるステップS16ないしステップS24の補正値設定処理と同じ処理とされるので、その説明は省略する。なお、この補正値設定処理は、ステップS36の処理により検出された基準chにおける立上がり時刻と対象chにおける立上がり時刻との差分である時間差に基づいて、各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理が行われるようになる。そして、図6に示す自動補正画面のDELAY欄およびMESSAGE欄の表示が、自動補正処理の結果に応じて更新される。
このように、第2実施例の計測&自動補正処理2では、1つの音源からのテスト音が基準chおよび対象chに入力され、この音響信号(テスト音)の音量変化カーブ(または、音響信号)の音量レベルデータから入力された音響信号(テスト音)の立上がり時刻を相対的に検出して、この立上がり時刻の時間差に基づいて各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理を行っている。
次に、ステップS37の時刻の手動補正処理を行う場合について説明する。この時刻の修正処理は、基準chに入力される音響信号と対象chに入力される音響信号のプログラム処理による時間差を視覚を通じて補正する処理である。この場合の手動修正画面を図7に示す。図7に示す手動修正画面について説明すると、自動補正処理のステップS2,S3で基準chに設定された入力チャンネル番号(「ch5」)が表示欄c1に表示されると共に、基準chにおける記録バッファ70bから読み出され、基準chのチャンネル遅延手段42で遅延されたテスト音の音量変化カーブ(または音響信号)が信号表示部c4に表示される。また、自動補正処理のステップS4,S5で設定された内から選択された1つの対象chの入力チャンネル番号(「ch4」)が表示欄c5に表示されると共に、その対象chにおける記録バッファ70bから読み出され、その対象chのチャンネル遅延手段42で遅延されたテスト音の音量変化カーブ(または音響信号)が信号表示部c6にて時間軸上に表示される。これらの表示に関しては、音量変化カーブすなわちエンベロープの場合には、図中に破線で示されている。また、音響信号に関しては、図中に実線で示されている。
拡大/縮小キーc2をクリックすると信号表示部c4,c6に表示されている音量変化カーブ(または音響信号)の波形の両方が拡大/縮小される。スクロールキーc3をクリックすると信号表示部c4,c6に表示されている音量変化カーブ(または音響信号)の両方が時間軸上で左側/右側にスクロールされる。
信号表示部c4,c6に表示されている基準chと対象chの音量変化カーブ(または音響信号)は、基準chと対象chとから出力される音量変化カーブ(または音響信号)の波形とされており、基準chと対象chとから出力される音量変化カーブ(または音響信号)の波形の時刻差が表示欄c7に「0.6msec」と表示されている。この時刻差は、前記ステップS36の各音量変化カーブ(又は音響信号)の音量レベルデータから検出した、基準chの音響信号と対象chの音響信号の立上り時刻を用いて計算した時刻差である。そして、この場合、立上りタイミングが精度よく検出されていない場合には、前記時刻差に誤差を含む場合があるので、ユーザによる音量変化カーブ(又は音響信号)の表示による視覚に基づく補正を行うことが望ましい。以下、この補正について具体的に説明する。
ユーザは、基準chの音量変化カーブ(または音響信号)と対象chの音量変化カーブ(または音響信号)とが同じ時刻になるように時刻差を視覚を通じて調整する。この調整は、増/減キーc8をクリックすることにより行われる。図示する場合においては、対象chの音量変化カーブ(または音響信号)は、基準chの音量変化カーブ(または音響信号)より0.6+αmsec遅れている。αは、テスト音を発生する1つの音源から基準chにパッチ(接続)されている外部マイクまでの距離と、前記音源から対象chにパッチされている外部マイクまでの距離と差に対応した時刻差から、前記計算による時間差(この場合には0.6msec)を減算した値である。そして、図7の信号表示部c4,c6においては、基準chおよび対象chの音量変化カーブ(または音響信号)が、このαの時間差分だけ時間軸上の位置を異ならせている。増/減キーc8をクリックすると、前記計算された時間差が増/減され、増/減された時間だけ信号表示欄c6に表示されている対象chの音量変化カーブ(または音響信号)の波形が時間軸上で移動されると共に、この移動量に応じて表示欄c7に表示されている時刻差が計算されて変更される。ユーザが増/減キーc8をクリックして、表示欄c6に表示されている対象chの音量変化カーブ(または音響信号)を、表示欄c4に表示されている基準chの音量変化カーブ(または音響信号)の時刻に一致させた際に、基準chと対象chとから出力される音響信号の時間差がほぼなくなるように修正されたことになる。
修正後に「適用」ボタンc9をクリックすることにより、ステップS36で検出した基準chの立上がり時刻に前記表示欄c7の変更された時間差を加算することにより、対象chの音量変化カーブ(または音響信号)の音量レベルデータの立上がり時刻が新たに計算される。この新たな計算により、ステップS36で検出された対象chの音量変化カーブ(または音響信号)の音量レベルデータの立上がり時刻が修正されることになる。また、前記「適用」ボタンc9のクリックによる1つの対象chに関する立上がり時刻の修正後、次の対象chに関する立上がり時刻の修正が順次なされる。そして、全ての対象chに関する立上がり時刻の修正が終了した時点で、作業者は、closeボタンc11をクリックする。このcloseボタンc11をクリックすることにより、手動修正画面が閉じられ、ステップS37の立上がり時刻の修正処理も終了する。
そして、このステップS37による時刻の修正処理後、前述したステップS38の補正値設定処理が実行される。この場合には、ステップS36の処理により検出された基準chにおける立上がり時刻との差分である時間差に基づいて、各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理が行われるようになる。そして、図6に示す自動補正画面のDELAY欄およびMESSAGE欄の表示も、前述と同様に、自動補正処理の結果に応じて更新される。
なお、上記したステップS37およびステップS38の処理を次のようにしてもよい。
ステップS37において図7に示す手動画面を立ち上げた際に、表示欄c6に表示されている対象chの音量変化カーブ(または音響信号)を、表示欄c4に表示されている基準chの音量変化カーブ(音響信号)の時刻に一致させると、基準chと対象chとの時間差(差分)が算出される。したがって、ステップS37に続いて実行されるステップS38において差分を算出する処理(図10のステップS17)をスキップし、そのかわりに、上記したように算出した時間差を差分として、ステップS38において以降の処理を実行する。また、増/減キーc8を操作することにより、自動的に設定された時間差をユーザが微調整することができる。このケースでは、自動補正の計算により算出された時間差(差分)をユーザが適宜に調整して使うことができるようになる。
また、上記第2実施例においては、基準chの音響信号と対象chの音響信号の立上がり時刻を用いて、両音響信号の立上がりの時刻差を計算した後に、基準chの音響信号と対象chの音響信号の立上がりの時間差を手動操作によって修正するようにした。しかし、前記両音響信号の立上がりの時間差が小さい場合、信号表示部c4,c6の時間軸が長い場合などには、前記手動操作による時間差の修正前の両音響信号の立上がりの時間差の計算を省略して、直接、手動操作による時間差の修正を行うようにしてもよい。すなわち、基準chの音量変化カーブ(または音響信号)および対象chの音量変化カーブ(または音響信号)を、前記計算による両音響信号の立上がりの時間差を考慮することなく、信号表示部c4,c6に表示する。そして、信号表示部c4,c6に表示された基準chの音量変化カーブ(または音響信号)または対象chの音量変化カーブ(または音響信号)を手動操作によって時間軸上で移動させて、両音響信号の立上がりタイミングを一致させ、基準chと対象chの両音響信号の立上がりの時間差を求めるようにしてもよい。また、音量変化カーブ(または音響信号)を手動操作によって時間軸上で移動する場合には、基準chの音量変化カーブ(または音響信号)を移動させてもよいし、対象chの音量変化カーブ(または音響信号)を移動させてもよい。
次に、executeボタンb8がクリックされることにより自動補正処理のステップS8で実行される計測&自動補正処理の第3実施例である計測&自動補正処理3のフローチャートを図14に示し、この第3実施例に対応する1ch分の自動補正用処理部80の構成を図12に示す。自動補正用処理部80は、図9に示す自動補正処理のステップS3において選択された基準chのチャンネル遅延手段42の前に接続され、ステップS4において選択された各対象chのチャンネル遅延手段42の前に接続されている。なお、自動補正用処理部80の処理は信号処理部(DSP)15およびCPU10により実行される。
第3実施例の計測&自動補正処理3がスタートされると、ステップS40ないしステップS44が実行されるが、ステップS40ないしステップS44の処理は第2実施例の計測&自動補正処理2のステップS30ないしステップS34の処理と同様とされているので、その説明は省略する。ただし、第3実施例の計測&自動補正処理3における1つの音源から発生されるテスト音は、立上がりが明確である必要がないと共に減衰系である必要もない。
ステップS44では基準chおよびnchの対象chのそれぞれにおいて、入力された音響信号(テスト音)の立上がりが検出されるように2秒待機され、ステップS45にて基準chおよび対象chの各記録バッファ80aから当該chに入力された音響信号(テスト音)の波形を読み出す。
記録バッファ80aはリングバッファを備え、当該chに入力された音響信号(テスト音)の波形データが、ステップS40で記録バッファ80aがクリアされた時点からリングバッファに書き込まれる。そして、前記第2実施例の立上がり検出部71と同様な立上がり検出部81が検出した立上がりタイミングがトリガ信号として印加された時に、その後、約2秒間にわたる波形データがリングバッファに書き込まれて、書き込みが停止される。基準chおよび対象chの各記録バッファ80aに記憶されている音響信号の波形データにおいても、前記第2実施例形態の場合と同様に、前記トリガ信号の入力時点よりも約100サンプル前のサンプル値が時刻「0」の波形データと見なされ、その後の約2秒にわたる波形データが前記時刻「0」から経過した時間値に対応して変化している波形データとみなされる。また、この場合も、記録バッファ80aのリングバッファに記録される波形データのサンプリングレートと、入力されたディジタル形式の音響信号のサンプリングレートとは同じであっても、異なっていてもよい。
立上がり検出部81は、基準chおよび対象chの各自動補正用処理部70に共通に設けられたもので、基準chおよび対象chに入力された音響信号(テスト音)が所定の閾値を越えたタイミングあるいは立上りピークのタイミングを立上がりタイミングとして、その内の一番早いタイミングをトリガ信号として記録バッファ80aに印加する。これにより、ステップS45では基準chおよび対象chの各記録バッファ80aから、外部マイクで収音された遅延時間が最も短い音響信号の立上がりタイミングより若干前(約100サンプル前)の記憶位置から、約2秒間のそのchに入力された音響信号(テスト音)の波形データが読み出されるようになる。
ステップS45で読み出された各対象chの音響信号(テスト音)について、基準chの音響信号(テスト音)との一致度を判定するための相互相関値をステップS46にて対象chごとに算出する。相互相関値は、CPU10が実行する畳み込み演算により行われる。具体的には記録バッファ80aに記録されている基準chに関する音響信号の波形データに対して、記録バッファ80aに記録されている対象chに関する音響信号の波形データを正負を含めて所定の小さな時間ずつ遅延して、両波形データの各サンプル値を乗算するとともに、乗算結果を合算することを意味する。なお、負の遅延とは、基準chに関する音響信号の波形データに対して対象chに関する音響信号の波形データを進めることを意味する。そして、合算値(すなわち相互相関値)が最大となる遅延時間が両波形データ間の時間差となる。言い換えれば、対象chに関する音響信号の波形データに対して基準chに関する音響信号の波形データを種々に遅延して前記相互相関値を計算した結果、前記相互相関値が最大となったときが対象chの基準chに対する遅れ時間である。
そして、ステップS47にて対象chごとに、当該対象chにおける相互相関値が最大になる時間差が、基準chに入力された音響信号(テスト音)と当該対象chに入力された音響信号(テスト音)との「立上りの時刻差」として検出される。この場合、基準chと対象chとの記録バッファ80aからそれぞれ読み出される波形データの時刻は、テスト音を発生する1つの音源とそのチャンネルにパッチされている外部マイクとの距離に応じた時間だけ異なるようになる。すなわち、基準chと対象chとの記録バッファ80aからそれぞれ読み出される波形データの時刻差は、基準chと対象chとに入力されたテスト音の位相差に相当するようになる。
次に、ステップS48において上記「立上がりの時刻差」に基づいて補正値設定処理が行われる。この補正値設定処理は、基準chと対象chとの時間差(差分)が「立上がりの時刻差」として検出されているので、ステップS47に続いて実行されるステップS48において、前記第2実施例の場合に説明したように、差分を算出する処理(図10のステップS17)をスキップし、そのかわりに、上記したように算出した時間差を差分として、ステップS48において以降の処理を実行する。すなわち、この補正値設定処理では、上記「立上がりの時刻差」に基づいて各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理が行われるようになる。そして、図6に示す自動補正画面のDELAY欄およびMESSAGE欄の表示も、自動補正処理の結果に応じて更新される。
このように、第3実施例の計測&自動補正処理3では、1つの音源からのテスト音が基準chおよび対象chに入力され、基準chに入力された音響信号と対象chに入力された音響信号との相互相関を算出することによりテスト音の立上がりの時刻差を検出して、この立上がりの時刻差に基づいて各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理を行っている。
なお、この第3実施例においては、対象chに関する音響信号の波形データを正負を含めて所定の小さな時間ずつ遅延して、基準chと対象chの両音響信号の相互相関値を計算した。しかし、これに代えて、基準chに関する音響信号の波形データを正負を含めて所定の小さな時間ずつ遅延して、基準chと対象chの両音響信号の相互相関値を計算するようにしてもよい。そして、前記場合と同様に、前記計算した相互相関値が最も高い一致度を示すことを条件に、基準chと対象chの両音響信号の立上がりの時間差を計算するようにしてもよい。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
以上説明した本発明の実施例にかかるミキシング装置においては、自動補正処理により設定されたチャンネル(基準チャンネルおよび対象チャンネル)の遅延パラメータを、その後、ユーザがチャンネル毎に個別に変更できるようになっていたが、それらのチャンネル間でその遅延パラメータをリンクし、そのうちの1つのチャンネルの遅延パラメータの値が変更されたとき、チャンネル間の差分が保たれるよう、その他のチャンネルの遅延パラメータを一緒に変化させるようにしてもよい。
また、音源が点ではなく、ある範囲に広がっている場合は、その範囲の中で一番大きな音を出している場所に1つの音源をおいて、テスト音を発生すると良い。
さらに、本発明の実施例にかかるミキシング装置においては、STバスの1つの混合バスと、ST出力chの1つの出力chだけを備えていたが、一般的なミキサのように、複数の混合バスとそれに対応する複数の出力chを設けるようにしても良い。ただし、その場合は、混合バス毎にレベル調整部を設け、独立してレベルを調整できるようにする。
さらにまた、自動補正画面の対象chのMESSAGE欄に「調整範囲外」と表示された場合は、ユーザが入力チャンネル調整画面を表示させて、基準chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間が大きくなるよう再設定して、当該対象chに入力された音響信号と基準chに入力された音響信号との時間差が調整できる範囲内になるようにする。次いで、計測&自動補正処理を再度実行することにより、「調整範囲外」と表示された対象chであっても基準chに入力された音響信号の位相に自動補正することができるようになる。
1 ミキシング装置、10 CPU、11 フラッシュメモリ、12 RAM、13 その他I/O、14 波形I/O、15 信号処理部、16 表示器、17 電動フェーダ、18 操作子、19 バス、20 操作者用モニタ、21 chストリップ、21a 摘み、21b SELキー、21c ONキー、21d フェーダ摘み、21e CUEキー、30 アナログ入力ポート、31 ディジタル入力ポート、32 入力パッチ、33 入力ch部、34 ステレオバス、35 ST出力ch部、36 出力パッチ、40 入力チャンネル、41 処理部、42 チャンネル遅延手段、43 フェーダ、44 入力チャンネルスイッチ、45 パン、50 自動補正用処理部、60 自動補正用処理部、60a 立上がり検出部、60b ラッチ、61 サンプルカウンタ、70 自動補正用処理部、70a 音量レベル検出部、70b 記録バッファ、71 立上がり検出部、80 自動補正用処理部、80a 記録バッファ、81 立上がり検出部

Claims (10)

  1. 複数のマイクから複数の音響信号をそれぞれ入力する複数の入力チャンネルを有し、前記複数の入力チャンネルにて前記入力した複数の音響信号の特性を調整するとともに、前記複数の音響信号を混合して出力するミキシング装置において、
    前記複数の入力チャンネルにそれぞれ設けられて前記入力した複数の音響信号をそれぞれ遅延する複数の遅延手段と、
    前記複数の入力チャンネルのうちの1つの入力チャンネルを基準チャンネルとして指定する第1指定手段と、
    前記複数の入力チャンネルのうちの少なくとも1つの入力チャンネルを対象チャンネルとして指定する第2指定手段と、
    前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルに音響信号を供給しているマイクで1つの音源からのテスト音をそれぞれ収音し、前記基準チャンネルが前記テスト音の音響信号を受け取るタイミングに対する、前記対象チャンネルが前記テスト音の音響信号を受け取るタイミングの時間差を検出する時間差検出手段と、
    前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルに設けた遅延手段を前記時間差検出手段によって検出された音響信号を受取るタイミングの時間差に応じて制御して、前記基準チャンネルと前記対象チャンネルが音響信号を受け取るタイミングの差を解消する遅延制御手段と、
    を備えたことを特徴とするミキシング装置。
  2. 請求項1に記載のミキシング装置において、
    前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルは、ユーザの操作により指定されるものであることを特徴とするミキシング装置。
  3. 請求項1又は2に記載のミキシング装置において、
    前記音響信号の特性とは、音響信号の周波数特性、レベル特性及び位相特性であることを特徴とするミキシング装置。
  4. 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載したミキシング装置において、
    前記時間差検出手段を、
    所定のタイミングごとにカウント値を順次変化させて、時間を計測するためのカウンタと、
    前記基準チャンネルで入力するテスト音の音響信号の立上がりにおける前記カウンタによるカウント値と、前記対象チャンネルで入力するテスト音の音響信号の立上がりタイミングにおける前記カウンタによるカウント値との差に応じて、前記音響信号を受取るタイミングの時間差を計算する計算手段と、
    で構成したことを特徴とするミキシング装置。
  5. 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載したミキシング装置において、
    前記時間差検出手段を、
    前記基準チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号と、前記対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号とを、所定タイミングを基準にして同時かつ並列に時間経過に従って所定レートで順次記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている前記基準チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号の立上がりタイミングの記憶位置と、前記記憶手段に記憶されている前記対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号の立上がりタイミングの記憶位置との差に応じて、前記音響信号を受取るタイミングの時間差を計算する計算手段と、
    で構成したことを特徴とするミキシング装置。
  6. 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載したミキシング装置において、
    前記時間差検出手段を、
    前記基準チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号と、前記対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号とを、所定タイミングを基準にして同時かつ並列に時間経過に従って所定レートで順次記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている基準チャンネル及び対象チャンネルでそれぞれ入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号をそれぞれ時間軸上に表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示されている基準チャンネル及び対象チャンネルでそれぞれ入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号の立上がりタイミングを一致させるためのユーザによる操作に応じて、前記表示手段に表示されている基準チャンネル又は対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号を時間軸上で移動する移動手段と、
    前記移動手段による前記テスト音の音量変化カーブ又は音響信号の時間軸上での移動量を用いて、前記音響信号を受取るタイミングの時間差を計算する計算手段と、
    で構成したことを特徴とするミキシング装置。
  7. 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載したミキシング装置において、
    前記時間差検出手段を、
    前記基準チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号と、前記対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号とを、所定タイミングを基準にして同時かつ並列に時間経過に従って所定レートで順次記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている前記基準チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号の立上がりタイミングの記憶位置と、前記記憶手段に記憶されている前記対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号の立上がりタイミングの記憶位置との時間差を基本時間差として計算する基本時間差計算手段と、
    前記記憶手段に記憶されている基準チャンネル及び対象チャンネルでそれぞれ入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号を、前記基本時間差計算手段によって計算された基本時間差をなくしてそれぞれ時間軸上に表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示されている基準チャンネル及び対象チャンネルでそれぞれ入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号の立上がりタイミングを一致させるためのユーザによる操作に応じて、前記表示手段に表示されている基準チャンネル又は対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号を時間軸上で移動する移動手段と、
    前記移動手段による前記テスト音の音量変化カーブ又は音響信号の時間軸上での移動量を用いて、前記基本時間差計算手段によって計算された基本時間差を補正することにより、前記音響信号を受取るタイミングの時間差を計算する補正手段と、
    で構成したことを特徴とするミキシング装置。
  8. 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載したミキシング装置において、
    前記時間差検出手段を、
    前記基準チャンネルで入力したテスト音の音響信号と、前記対象チャンネルで入力したテスト音の音響信号とを、所定タイミングを基準にして同時かつ並列に時間経過に従って所定レートで順次記憶する記憶手段と、
    前記記憶手駿に記憶されている基準チャンネル及び対象チャンネルでそれぞれ入力した一方のテスト音の音響信号の時間をずらしながら、前記対象チャンネルで入力したテスト音の音響信号と、前記基準チャンネルで入力したテスト音の音響信号との一致度を判定するための相互相関値を計算して、前記計算された相互相関値が最も高い一致度を示したときの時間のずらし量を用いて、前記音響信号を受取るタイミングの時間差を計算する計算手段と、
    で構成したことを特徴とするミキシング装置。
  9. 前記請求項5乃至8のうちのいずれか1つに記載したミキシング装置において、
    前記所定タイミングは、前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルにそれぞれ入力されるテスト音のうちで最も早く入力されたテスト音の立上がりタイミングよりも所定時間前のタイミングであることを特徴とするミキシング装置。
  10. 複数のマイクから複数の音響信号をそれぞれ入力する複数の入力チャンネルを有し、前記複数の入力チャンネルにて前記入力した複数の音響信号の特性を調整するとともに、前記複数の音響信号を混合して出力するミキシング装置に適用されるコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記複数の入力チャンネルにそれぞれ設けられて前記入力した複数の音響信号をそれぞれ遅延する複数の遅延ステップと、
    前記複数の入力チャンネルのうちの1つの入力チャンネルを基準チャンネルとして指定する第1指定ステップと、
    前記複数の入力チャンネルのうちの少なくとも1つの入力チャンネルを対象チャンネルとして指定する第2指定ステップと、
    前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルに音響信号を供給しているマイクで1つの音源からのテスト音をそれぞれ収音し、前記基準チャンネルが前記テスト音の音響信号を受け取るタイミングに対する、前記対象チャンネルが前記テスト音の音響信号を受け取るタイミングの時間差を検出する時間差検出ステップと、
    前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルに設けた遅延手段を前記時間差検出ステップによって検出された音響信号を受取るタイミングの時間差に応じて制御して、前記基準チャンネルと前記対象チャンネルが音響信号を受け取るタイミングの差を解消する遅延制御ステップと、
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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