JP2012217146A - ミキシング装置 - Google Patents
ミキシング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012217146A JP2012217146A JP2012046239A JP2012046239A JP2012217146A JP 2012217146 A JP2012217146 A JP 2012217146A JP 2012046239 A JP2012046239 A JP 2012046239A JP 2012046239 A JP2012046239 A JP 2012046239A JP 2012217146 A JP2012217146 A JP 2012217146A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- channel
- input
- acoustic signal
- time difference
- sound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04H—BROADCAST COMMUNICATION
- H04H60/00—Arrangements for broadcast applications with a direct linking to broadcast information or broadcast space-time; Broadcast-related systems
- H04H60/02—Arrangements for generating broadcast information; Arrangements for generating broadcast-related information with a direct linking to broadcast information or to broadcast space-time; Arrangements for simultaneous generation of broadcast information and broadcast-related information
- H04H60/04—Studio equipment; Interconnection of studios
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R3/00—Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
- H04R3/005—Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for combining the signals of two or more microphones
-
- G—PHYSICS
- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
- G10H—ELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
- G10H2250/00—Aspects of algorithms or signal processing methods without intrinsic musical character, yet specifically adapted for or used in electrophonic musical processing
- G10H2250/041—Delay lines applied to musical processing
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R2430/00—Signal processing covered by H04R, not provided for in its groups
- H04R2430/20—Processing of the output signals of the acoustic transducers of an array for obtaining a desired directivity characteristic
- H04R2430/23—Direction finding using a sum-delay beam-former
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Otolaryngology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Stereophonic System (AREA)
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
【解決手段】 自動補正処理において、設定した基準chと対象chに自動補正用処理部60が接続され、テスト信号が入力される。立上がり検出部60aにおいてそのchに入力されたテスト信号の立上がりが検出され、この立上がりでサンプルカウンタ61のカウント値をラッチ60bでラッチする。基準chと対象chとにラッチされたカウント値の差分から時刻差が算出される。この時刻差に基づいて、対象chのチャンネル遅延手段の遅延時間を自動補正する。これにより、複数の入力チャンネルの位相が一致するように自動かつ正確に設定される。
【選択図】 図8
Description
そこで、本発明は、入力チャンネルごとの遅延時間を簡単かつ正確に設定することができるミキシング装置を提供することを目的としている。
この場合、前記基準チャンネルおよび前記対象チャンネルは、ユーザの操作により指定されるものである。また、前記音響信号の特性とは、音響信号の周波数特性、レベル特性および位相特性である。
図1に示す本発明の実施例に係るミキシング装置1は、ミキシング装置1の全体の動作を制御すると共に、ミキシング用の操作子の操作に応じて制御信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが記憶されている書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ11と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)12を備えている。このように、フラッシュメモリ11に動作ソフトウェアを格納することにより、フラッシュメモリ11内の動作ソフトウェアを書き換えることで、動作ソフトウェアをバージョンアップすることができる。また、ディジタルレコーダ等のその他の機器は、入出力インタフェースであるその他I/O 13を介してミキシング装置1に接続される。
図2に示すchストリップ21は、12チャンネル分のchストリップ21が設けられているが、そのうちの3チャンネル分だけの構成を示している。各chストリップ21は同様の構成とされており、各chストリップ21には、そのchストリップ21に割り当てられたチャンネルの所定のパラメータを調整する摘み21aと、操作するチャンネルを選択すると共に選択状態で点灯するSELキー21bと、そのチャンネルをオンすると共にオン状態で点灯するONキー21cと、そのチャンネルの入力レベルを制御する電動フェーダ17におけるフェーダ摘み21dと、そのチャンネルをキューすると共にオン状態で点灯するCUEキー21eが設けられている。このchストリップ21は、全入力チャンネルおよび出力チャンネルに対応しており、12チャンネル毎の入力チャンネルあるいは12チャンネル毎の出力チャンネルを割り当てることができ、各chストリップ21でそれぞれ割り当てられたチャンネルを制御できるようになる。
後述する自動補正処理における基準chおよび対象chをchストリップ21を利用して設定することができる。例えば、基準chとしたい入力chが割り当てられているchストリップ21のSELキー21bを押して点灯させることにより、当該入力chが基準chに設定される。そして、基準chのchストリップのSELキー21bを押しながら対象chとしたい入力chが割り当てられているchストリップ21のSELキー21bを押すことにより、SELキー21bが点滅して当該入力chが対象chに設定される。対象chは、複数ch設定することができる。
図3において、複数のアナログ入力ポート(A入力)30に入力された外部マイク等からのアナログ信号は、波形I/O14に内蔵されているAD変換器によりディジタル信号に変換されて入力パッチ32に入力される。また、複数のディジタル入力ポート(D入力)31に入力されたディジタル信号は、そのまま入力パッチ32に入力される。入力パッチ32では、信号の入力元である複数の入力ポートの何れか1つの入力ポートを、例えば24チャンネルとされる複数の入力ch部33の各入力チャンネル毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各入力チャンネルには、入力パッチ32でパッチされた入力ポートからの信号が供給される。
ミキシング装置1における信号処理部15は、パネルに設けられているフェーダ、ノブやスイッチ等の操作子18により入力チャンネルや出力チャンネルに設定された信号処理用のパラメータからなるパラメータセットに応じた信号処理を行う。すなわち、ミキシング装置1からの音響出力を放音した際に、パラメータセットに応じた音響の設定状態が信号処理部15により作り出されるようになる。また、後述する遅延時間の自動補正処理の一部の処理を信号処理部15のDSPが実行する。
図4に示すように1チャンネル分の入力チャンネル40において、入力パッチ32から入力された音響信号は、リミッタ、コンプレッサ、EQ等の処理部41でレベルや周波数特性が調整され、チャンネル遅延手段42において所定時間遅延される。チャンネル遅延手段42で信号を遅延するのは、例えば、一の音源の信号を複数の外部マイクで集音した場合、当該複数の外部マイク間には、外部マイクごとの音源との設定位置の距離にともなう時間差があり、この時間差によって前記各外部マイクから集音した信号の位相にずれが生じており、この信号間の位相のずれを時間差の調整により解消させて、信号間の位相を合わせるためである。このチャンネル遅延手段42により遅延時間を自動補正する場合には、後述する基準chと対象chとに自動補正用処理部50(後述する自動補正用処理部60,70,80と同じ)が付加され、1つの音源からのテスト音が入力される。基準chと対象chとに付加された自動補正用処理部50には、基準chと対象chのそれぞれにおいて、入力ch40のチャンネル遅延手段42より前の処理部41からの音響信号(テスト音)が供給され、基準chと対象chとの音響信号(テスト音)間の時間差が検出されて、この時間差に応じてチャンネル遅延手段42の遅延時間が自動補正される。チャンネル遅延手段42により遅延時間が調整された音響信号はフェーダ(FADER)43に供給され、フェーダ43により音量レベルが制御された音響信号は入力チャンネルスイッチ(CH_ON)44を介してパン(PAN)45に供給される。パン45により音像の定位が設定されたステレオのLchとRchの信号は、STバス34のステレオ用のバスL、Rにそれぞれ供給される。
図5に示す入力チャンネル調整画面において、いずれかのchストリップ21のSELキー21bを操作すると、選択されたその入力chの番号が表示欄a2に表示され、SELキーa1の表示色が点灯状態に変わる。図示する例では「ch5」が選択され、以下に説明する各フィールドにおいて「ch5」のパラメータを調整することができる。HAフィールドa3には、パッチされた入力ポート(IN1)とファンタム電源(48V)のオン/オフ状態が表示されていると共に、入力レベルを調整する摘みが設けられている。DYNAフィールドa4には、処理部41におけるリミッタあるいはコンプレッサのダイナミクスのオン/オフの切換スイッチ、パラメータ値を示すメータとパラメータを調整する複数の摘みが設けられている。PANフィールドa5には、パン45における音像の定位を設定するPAN設定摘みが設けられている。DELAYフィールドa6には、チャンネル遅延手段42の遅延時間をユーザが設定するDELAY設定摘みが設けられている。INSERTフィールドa7には、その入力チャンネルにインサートする信号経路のオン/オフを切り換えるスイッチ(ON)が設けられている。EQフィールドa8には、イコライザの特性を表示する表示欄と、4バンドEQのオン/オフを切り換えるスイッチ(ON)と、各バンドのQや周波数のパラメータを変更する複数の摘みが設けられている。FADERフィールドa9には、その入力チャンネルの入力レベルを設定するフェーダ摘み、および、そのチャンネルのオン/オフを切り換えるスイッチ(ON)が設けられている。
このように、ユーザは、chストリップ21のSELキー21bを操作することにより、入力チャンネル調整画面におけるパラメータを設定したい入力チャンネルを選択し、HAフィールドa3ないしFADERフィールドa9におけるスイッチや摘みを操作することで、選択された入力チャンネルにかかるパラメータを設定することができる。また、入力チャンネル調整画面はcloseボタンa10をクリックすることにより閉じられる。
図9に示す自動補正処理が起動されると、ステップS1にて自動補正画面が表示器16に表示される。この自動補正画面の例を図6に示すが、ステップS2で基準chを選択する指定操作が行われて、ステップS3にて基準chが設定されると、「基準ch」欄の左側に設定された基準chが表示される。この場合、基準chとしたい入力chが割り当てられているchストリップ21のSELキー21bを押すことにより、その入力chが基準chに設定される。図示する場合は基準chとして「ch5」が設定される。また、ステップS3では選択された基準chの「ch5」のチャンネル遅延手段42の前に自動補正用処理部50(後述する自動補正用処理部60,70,80と同じ)を接続する処理と、そのチャンネル遅延手段42に現在設定されている遅延時間が検出される処理も行われる。次いで、ステップS4にて対象chを選択する指定操作が行われて、ステップS5にて対象chが設定されると、「対象ch」欄の1段目左側に設定された対象chが表示される。この場合、基準chのchストリップのSELキー21bを押しながら対象chとしたい入力chが割り当てられているchストリップ21のSELキー21bを押すことにより、その入力chが対象chに設定される。図示する場合は対象chとして「ch1」が設定される。また、ステップS5では選択された対象chの「ch1」のチャンネル遅延手段42の前に自動補正用処理部50(後述する自動補正用処理部60,70,80と同じ)を接続する処理と、そのチャンネル遅延手段42に現在設定されている遅延時間が検出される処理も行われる。
そして、executeボタンb8がクリックされると、executeボタンb8がクリックされたことがステップS7で検出されて、ステップS8において計測&自動補正処理が行われる。この計測&自動補正処理では、前記ステップS3において設定された基準chと、前記ステップS5において設定されたすべての対象chが、調整したい入力チャンネルとして選択される。そして、調整したい入力チャンネルにそれぞれパッチされている外部マイクのそれぞれで収音されるよう、1つの音源からテスト音を発生する。これら外部マイクは、任意の場所に設置されており、テスト音は1つの音源と各外部マイクとの間の空間(その空間内の空気)を伝播した後に収音される。すなわち、各外部マイクでは1つの音源との距離に応じて遅延されたテスト音を収音するようになる。対象chにおいてはチャンネル遅延手段で遅延される前のテスト音の、基準chにおけるチャンネル遅延手段42で遅延される前のテスト音に対する時間差が検出される。次いで、基準chのチャンネル遅延手段42には所定の遅延時間(遅延パラメータ)が設定されているから、基準chから出力されるテスト音に位相を合わせるために、前記検出された時間差と基準chの遅延パラメータとに基づいて対象chのチャンネル遅延手段42に設定する遅延パラメータが設定される。すなわち、前記検出された時間差と基準chの現在の遅延パラメータによって表される遅延時間とが合算された遅延時間を表す新たな遅延パラメータが設定される。
第1実施例の計測&自動補正処理1がスタートされると、基準chおよびnchの対象チャンネルのチャンネル遅延手段42の前にそれぞれ接続されている自動補正用処理部60のラッチ60bの全てがステップS10でクリアされる。次いで、ステップS11およびステップS13にて1分経過するまで待機されて、この待機中において基準chおよび対象chにパッチされている外部マイクで収音されるように、減衰系の立上がりが明確なテスト音を1つの音源から発生させる。この音源は例えば、ドラム等の打楽器が音源に好適とされる。1分経過するまでにステップS13にて基準chあるいは対象chのいずれかに音響信号(テスト音)が入力された、すなわち基準chあるいは対称chのいずれかからの音響信号(テスト音)において立上がりが検出されたと判断された場合は、ステップS14の処理が行われる。また、1分経過してもステップS13にて基準chおよび対象chのいずれにも音響信号(テスト音)が入力されなかったと判断された場合は、ステップS11からステップS12へ分岐して「テスト信号の入力なし」とのエラー表示が表示器16にポップアップ表示され、計測&自動補正処理1は終了する。
なお、サンプルカウンタ61は音響信号の入力とは無関係に「0」から所定の最大値(220−1)までを繰返しカウントしているので、基準chと対象chの両立上がり時刻に対応した両サンプル番号(カウント値)が最大値を挟んでいる場合もある。ただし、サンプルカウンタ61の20bitは極めて大きなビット数であるため、前記最大値は、基準chと対象chの両立上がり時刻に対応したサンプル番号(カウント値)の差に比べて極めて大きい。したがって、前記計算された差分の絶対値が極めて大きな場合には、基準chと対象chの両立上がり時刻に対応した両サンプル番号(カウント値)が最大値を挟んでいるとみなすことができる。そして、この場合には、両サンプル番号のうちの小さな方のサンプリング番号に最大値を加算した後に差分を計算する。また、基準chに入力された音響信号が基準となるので、計算される時間差は、基準chに対して対象chの音響信号の入力が遅れている場合には正の値となり、基準chに対して対象chの音響信号の入力が進んでいる場合には負の値となる。
そして、前記計算された時間差が1秒以内か否かがステップS18にて判断される。時間差が1秒を超える場合は、基準chにパッチされた外部マイクと対象chにパッチされた外部マイクとの距離が音の1秒間の伝達距離に相当する約340mを超えて離れていることになり、両外部マイクが同じ1つの音源からのテスト音を収音しているものとは見なされないことになる。従って、時間差が1秒を超える場合は自動補正を行わず、ステップS16で選択された対象chのMESSAGE欄(自動補正画面)に「立上がりなし」とステップS19にて表示する。
このように、executeボタンb8がクリックされることにより計測&自動補正処理がスタートされて、ステップS16ないしステップS24の補正値設定処理が実行されると共に、そのうちのステップS17ないしステップS22の処理が繰り返し行われて、各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理が行われるようになる。そして、図6に示す自動補正画面のDELAY欄およびMESSAGE欄の表示が、自動補正処理の結果に応じて更新される。なお、第1実施例の計測&自動補正処理1では、1つの音源からのテスト音がそれぞれの外部マイクで収音されて基準chおよび対象chに入力され、この音響信号(テスト音)の立上がり時刻をサンプルカウンタ61のカウント値であるサンプル番号から検出して、サンプル番号の差分から基準chと対象chとのテスト音の時間差を算出する。この時間差に基づいて各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理を行っている。
第2実施例の計測&自動補正処理2がスタートされると、基準chおよびnchの対象チャンネルのチャンネル遅延手段42の前にそれぞれ接続されている自動補正用処理部70の記録バッファ70bの全てがステップS30でクリアされる。次いで、ステップS31およびステップS33にて1分経過するまで待機されて、この待機中において基準chおよび対象chにパッチされている外部マイクで収音されるように、減衰系の立上がりが明確なテスト音を1つの音源から発生させる。1分経過するまでにステップS33にて基準chあるいは対象chのいずれかに音響信号(テスト音)が入力された、すなわち基準chあるいは対象chのいずれかからの音響信号(テスト音)において立上がりが検出されたと判断された場合は、ステップS34の処理が行われる。また、1分経過してもステップS13にて基準chおよび対象chのいずれにも音響信号(テスト音)が入力されなかったと判断された場合は、ステップS31からステップS32へ分岐して「テスト信号の入力なし」とのエラー表示が表示器16にポップアップ表示され、計測&自動補正処理2は終了する。
基準chおよび対象chの各自動補正用処理部70内の記録バッファ70bはリングバッファを備え、前記音量レベル検出部70aが検出した当該chに入力された音響信号(テスト音)に関する音量レベルデータが、ステップS30で記録バッファ70bがクリアされた時点からリングバッファに繰り返し書き込まれる。そして、立上がり検出部71が検出した立上がりタイミングがトリガ信号として記録バッファ70bに印加された時、その後、約2秒間にわたる音量レベルデータがリングバッファに書き込まれて、書き込みが停止される。リングバッファは2秒よりも若干多い時間にわたる音量レベルデータを記憶する容量を備えている。そして、基準chおよび対象chの各記録バッファ70bに記憶されている音量レベルデータにおいては、前記トリガ信号の入力時点よりも約100サンプル前すなわち所定の短時間前のサンプル値が時刻「0」の音量レベルデータと見なされ、その後の約2秒にわたるサンプル値が前記時刻「0」から経過した時間値に対応して変化している音量レベルデータとみなされる。
立上がり検出部71は、基準chおよび対象chの各自動補正用処理部70に共通に設けられたもので、基準chおよび対象chに入力された音響信号(テスト音)が所定の閾値を越えたタイミングあるいは立上りピークのタイミングを立上がりタイミングとして、その内の一番早いタイミングをトリガ信号として記録バッファ70bに印加する。これにより、基準chおよび対象chの各記録バッファ70bの各リングバッファ内には、基準chおよび対象chのうちで、音響信号の入力が最も早いタイミングよりも約100サンプル前のタイミングを時刻「0」として、その後のサンプル値が所定サンプリングレートに対応したタイミング毎に同時かつ並列に記憶されていることになる。しかも、この場合には、音響信号の入力が最も早いタイミングよりも約100サンプル前のタイミングを時刻「0」としているので、基準chおよび対象chの全ての音響信号の立上がりから音量レベルデータがリングバッファに記憶されていることになる。
すなわち、ステップS35では基準chおよび対象chの各記録バッファ70bから、外部マイクで集音された遅延時間が最も短い音響信号(テスト音)の立上がりタイミングより若干前(約100サンプル前)の記憶位置から、約2秒間のそのチャンネルに入力された音響信号(テスト音)の音量レベルデータが読み出されるようになる。その結果、立ち上がる前からの音量レベルデータを読み出すことができるようになる。また、記録バッファ70bには、単位がdBの音量レベルデータが記録されて圧縮されていることから、記録バッファ70bの記憶容量を低減することができる。
次に、ステップS37でユーザの手動による立上がり時刻の修正処理、およびステップS38で補正値設定処理を行う。この場合、ステップS37の修正処理は、必ずしも実行してもしなくてもよいので、ステップS37の修正処理を実行しないで、ステップS36の処埋後に直接ステップS38の補正値設定処理を行う場合について説明しておく。
ステップS38の補正値設定処理は、第1実施例の計測&自動補正処理1におけるステップS16ないしステップS24の補正値設定処理と同じ処理とされるので、その説明は省略する。なお、この補正値設定処理は、ステップS36の処理により検出された基準chにおける立上がり時刻と対象chにおける立上がり時刻との差分である時間差に基づいて、各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理が行われるようになる。そして、図6に示す自動補正画面のDELAY欄およびMESSAGE欄の表示が、自動補正処理の結果に応じて更新される。
このように、第2実施例の計測&自動補正処理2では、1つの音源からのテスト音が基準chおよび対象chに入力され、この音響信号(テスト音)の音量変化カーブ(または、音響信号)の音量レベルデータから入力された音響信号(テスト音)の立上がり時刻を相対的に検出して、この立上がり時刻の時間差に基づいて各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理を行っている。
次に、ステップS37の時刻の手動補正処理を行う場合について説明する。この時刻の修正処理は、基準chに入力される音響信号と対象chに入力される音響信号のプログラム処理による時間差を視覚を通じて補正する処理である。この場合の手動修正画面を図7に示す。図7に示す手動修正画面について説明すると、自動補正処理のステップS2,S3で基準chに設定された入力チャンネル番号(「ch5」)が表示欄c1に表示されると共に、基準chにおける記録バッファ70bから読み出され、基準chのチャンネル遅延手段42で遅延されたテスト音の音量変化カーブ(または音響信号)が信号表示部c4に表示される。また、自動補正処理のステップS4,S5で設定された内から選択された1つの対象chの入力チャンネル番号(「ch4」)が表示欄c5に表示されると共に、その対象chにおける記録バッファ70bから読み出され、その対象chのチャンネル遅延手段42で遅延されたテスト音の音量変化カーブ(または音響信号)が信号表示部c6にて時間軸上に表示される。これらの表示に関しては、音量変化カーブすなわちエンベロープの場合には、図中に破線で示されている。また、音響信号に関しては、図中に実線で示されている。
拡大/縮小キーc2をクリックすると信号表示部c4,c6に表示されている音量変化カーブ(または音響信号)の波形の両方が拡大/縮小される。スクロールキーc3をクリックすると信号表示部c4,c6に表示されている音量変化カーブ(または音響信号)の両方が時間軸上で左側/右側にスクロールされる。
ユーザは、基準chの音量変化カーブ(または音響信号)と対象chの音量変化カーブ(または音響信号)とが同じ時刻になるように時刻差を視覚を通じて調整する。この調整は、増/減キーc8をクリックすることにより行われる。図示する場合においては、対象chの音量変化カーブ(または音響信号)は、基準chの音量変化カーブ(または音響信号)より0.6+αmsec遅れている。αは、テスト音を発生する1つの音源から基準chにパッチ(接続)されている外部マイクまでの距離と、前記音源から対象chにパッチされている外部マイクまでの距離と差に対応した時刻差から、前記計算による時間差(この場合には0.6msec)を減算した値である。そして、図7の信号表示部c4,c6においては、基準chおよび対象chの音量変化カーブ(または音響信号)が、このαの時間差分だけ時間軸上の位置を異ならせている。増/減キーc8をクリックすると、前記計算された時間差が増/減され、増/減された時間だけ信号表示欄c6に表示されている対象chの音量変化カーブ(または音響信号)の波形が時間軸上で移動されると共に、この移動量に応じて表示欄c7に表示されている時刻差が計算されて変更される。ユーザが増/減キーc8をクリックして、表示欄c6に表示されている対象chの音量変化カーブ(または音響信号)を、表示欄c4に表示されている基準chの音量変化カーブ(または音響信号)の時刻に一致させた際に、基準chと対象chとから出力される音響信号の時間差がほぼなくなるように修正されたことになる。
そして、このステップS37による時刻の修正処理後、前述したステップS38の補正値設定処理が実行される。この場合には、ステップS36の処理により検出された基準chにおける立上がり時刻との差分である時間差に基づいて、各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理が行われるようになる。そして、図6に示す自動補正画面のDELAY欄およびMESSAGE欄の表示も、前述と同様に、自動補正処理の結果に応じて更新される。
ステップS37において図7に示す手動画面を立ち上げた際に、表示欄c6に表示されている対象chの音量変化カーブ(または音響信号)を、表示欄c4に表示されている基準chの音量変化カーブ(音響信号)の時刻に一致させると、基準chと対象chとの時間差(差分)が算出される。したがって、ステップS37に続いて実行されるステップS38において差分を算出する処理(図10のステップS17)をスキップし、そのかわりに、上記したように算出した時間差を差分として、ステップS38において以降の処理を実行する。また、増/減キーc8を操作することにより、自動的に設定された時間差をユーザが微調整することができる。このケースでは、自動補正の計算により算出された時間差(差分)をユーザが適宜に調整して使うことができるようになる。
また、上記第2実施例においては、基準chの音響信号と対象chの音響信号の立上がり時刻を用いて、両音響信号の立上がりの時刻差を計算した後に、基準chの音響信号と対象chの音響信号の立上がりの時間差を手動操作によって修正するようにした。しかし、前記両音響信号の立上がりの時間差が小さい場合、信号表示部c4,c6の時間軸が長い場合などには、前記手動操作による時間差の修正前の両音響信号の立上がりの時間差の計算を省略して、直接、手動操作による時間差の修正を行うようにしてもよい。すなわち、基準chの音量変化カーブ(または音響信号)および対象chの音量変化カーブ(または音響信号)を、前記計算による両音響信号の立上がりの時間差を考慮することなく、信号表示部c4,c6に表示する。そして、信号表示部c4,c6に表示された基準chの音量変化カーブ(または音響信号)または対象chの音量変化カーブ(または音響信号)を手動操作によって時間軸上で移動させて、両音響信号の立上がりタイミングを一致させ、基準chと対象chの両音響信号の立上がりの時間差を求めるようにしてもよい。また、音量変化カーブ(または音響信号)を手動操作によって時間軸上で移動する場合には、基準chの音量変化カーブ(または音響信号)を移動させてもよいし、対象chの音量変化カーブ(または音響信号)を移動させてもよい。
第3実施例の計測&自動補正処理3がスタートされると、ステップS40ないしステップS44が実行されるが、ステップS40ないしステップS44の処理は第2実施例の計測&自動補正処理2のステップS30ないしステップS34の処理と同様とされているので、その説明は省略する。ただし、第3実施例の計測&自動補正処理3における1つの音源から発生されるテスト音は、立上がりが明確である必要がないと共に減衰系である必要もない。
記録バッファ80aはリングバッファを備え、当該chに入力された音響信号(テスト音)の波形データが、ステップS40で記録バッファ80aがクリアされた時点からリングバッファに書き込まれる。そして、前記第2実施例の立上がり検出部71と同様な立上がり検出部81が検出した立上がりタイミングがトリガ信号として印加された時に、その後、約2秒間にわたる波形データがリングバッファに書き込まれて、書き込みが停止される。基準chおよび対象chの各記録バッファ80aに記憶されている音響信号の波形データにおいても、前記第2実施例形態の場合と同様に、前記トリガ信号の入力時点よりも約100サンプル前のサンプル値が時刻「0」の波形データと見なされ、その後の約2秒にわたる波形データが前記時刻「0」から経過した時間値に対応して変化している波形データとみなされる。また、この場合も、記録バッファ80aのリングバッファに記録される波形データのサンプリングレートと、入力されたディジタル形式の音響信号のサンプリングレートとは同じであっても、異なっていてもよい。
立上がり検出部81は、基準chおよび対象chの各自動補正用処理部70に共通に設けられたもので、基準chおよび対象chに入力された音響信号(テスト音)が所定の閾値を越えたタイミングあるいは立上りピークのタイミングを立上がりタイミングとして、その内の一番早いタイミングをトリガ信号として記録バッファ80aに印加する。これにより、ステップS45では基準chおよび対象chの各記録バッファ80aから、外部マイクで収音された遅延時間が最も短い音響信号の立上がりタイミングより若干前(約100サンプル前)の記憶位置から、約2秒間のそのchに入力された音響信号(テスト音)の波形データが読み出されるようになる。
そして、ステップS47にて対象chごとに、当該対象chにおける相互相関値が最大になる時間差が、基準chに入力された音響信号(テスト音)と当該対象chに入力された音響信号(テスト音)との「立上りの時刻差」として検出される。この場合、基準chと対象chとの記録バッファ80aからそれぞれ読み出される波形データの時刻は、テスト音を発生する1つの音源とそのチャンネルにパッチされている外部マイクとの距離に応じた時間だけ異なるようになる。すなわち、基準chと対象chとの記録バッファ80aからそれぞれ読み出される波形データの時刻差は、基準chと対象chとに入力されたテスト音の位相差に相当するようになる。
次に、ステップS48において上記「立上がりの時刻差」に基づいて補正値設定処理が行われる。この補正値設定処理は、基準chと対象chとの時間差(差分)が「立上がりの時刻差」として検出されているので、ステップS47に続いて実行されるステップS48において、前記第2実施例の場合に説明したように、差分を算出する処理(図10のステップS17)をスキップし、そのかわりに、上記したように算出した時間差を差分として、ステップS48において以降の処理を実行する。すなわち、この補正値設定処理では、上記「立上がりの時刻差」に基づいて各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理が行われるようになる。そして、図6に示す自動補正画面のDELAY欄およびMESSAGE欄の表示も、自動補正処理の結果に応じて更新される。
このように、第3実施例の計測&自動補正処理3では、1つの音源からのテスト音が基準chおよび対象chに入力され、基準chに入力された音響信号と対象chに入力された音響信号との相互相関を算出することによりテスト音の立上がりの時刻差を検出して、この立上がりの時刻差に基づいて各対象chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間の自動補正処理を行っている。
なお、この第3実施例においては、対象chに関する音響信号の波形データを正負を含めて所定の小さな時間ずつ遅延して、基準chと対象chの両音響信号の相互相関値を計算した。しかし、これに代えて、基準chに関する音響信号の波形データを正負を含めて所定の小さな時間ずつ遅延して、基準chと対象chの両音響信号の相互相関値を計算するようにしてもよい。そして、前記場合と同様に、前記計算した相互相関値が最も高い一致度を示すことを条件に、基準chと対象chの両音響信号の立上がりの時間差を計算するようにしてもよい。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
また、音源が点ではなく、ある範囲に広がっている場合は、その範囲の中で一番大きな音を出している場所に1つの音源をおいて、テスト音を発生すると良い。
さらに、本発明の実施例にかかるミキシング装置においては、STバスの1つの混合バスと、ST出力chの1つの出力chだけを備えていたが、一般的なミキサのように、複数の混合バスとそれに対応する複数の出力chを設けるようにしても良い。ただし、その場合は、混合バス毎にレベル調整部を設け、独立してレベルを調整できるようにする。
さらにまた、自動補正画面の対象chのMESSAGE欄に「調整範囲外」と表示された場合は、ユーザが入力チャンネル調整画面を表示させて、基準chのチャンネル遅延手段42に設定される遅延時間が大きくなるよう再設定して、当該対象chに入力された音響信号と基準chに入力された音響信号との時間差が調整できる範囲内になるようにする。次いで、計測&自動補正処理を再度実行することにより、「調整範囲外」と表示された対象chであっても基準chに入力された音響信号の位相に自動補正することができるようになる。
Claims (10)
- 複数のマイクから複数の音響信号をそれぞれ入力する複数の入力チャンネルを有し、前記複数の入力チャンネルにて前記入力した複数の音響信号の特性を調整するとともに、前記複数の音響信号を混合して出力するミキシング装置において、
前記複数の入力チャンネルにそれぞれ設けられて前記入力した複数の音響信号をそれぞれ遅延する複数の遅延手段と、
前記複数の入力チャンネルのうちの1つの入力チャンネルを基準チャンネルとして指定する第1指定手段と、
前記複数の入力チャンネルのうちの少なくとも1つの入力チャンネルを対象チャンネルとして指定する第2指定手段と、
前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルに音響信号を供給しているマイクで1つの音源からのテスト音をそれぞれ収音し、前記基準チャンネルが前記テスト音の音響信号を受け取るタイミングに対する、前記対象チャンネルが前記テスト音の音響信号を受け取るタイミングの時間差を検出する時間差検出手段と、
前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルに設けた遅延手段を前記時間差検出手段によって検出された音響信号を受取るタイミングの時間差に応じて制御して、前記基準チャンネルと前記対象チャンネルが音響信号を受け取るタイミングの差を解消する遅延制御手段と、
を備えたことを特徴とするミキシング装置。 - 請求項1に記載のミキシング装置において、
前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルは、ユーザの操作により指定されるものであることを特徴とするミキシング装置。 - 請求項1又は2に記載のミキシング装置において、
前記音響信号の特性とは、音響信号の周波数特性、レベル特性及び位相特性であることを特徴とするミキシング装置。 - 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載したミキシング装置において、
前記時間差検出手段を、
所定のタイミングごとにカウント値を順次変化させて、時間を計測するためのカウンタと、
前記基準チャンネルで入力するテスト音の音響信号の立上がりにおける前記カウンタによるカウント値と、前記対象チャンネルで入力するテスト音の音響信号の立上がりタイミングにおける前記カウンタによるカウント値との差に応じて、前記音響信号を受取るタイミングの時間差を計算する計算手段と、
で構成したことを特徴とするミキシング装置。 - 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載したミキシング装置において、
前記時間差検出手段を、
前記基準チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号と、前記対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号とを、所定タイミングを基準にして同時かつ並列に時間経過に従って所定レートで順次記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記基準チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号の立上がりタイミングの記憶位置と、前記記憶手段に記憶されている前記対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号の立上がりタイミングの記憶位置との差に応じて、前記音響信号を受取るタイミングの時間差を計算する計算手段と、
で構成したことを特徴とするミキシング装置。 - 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載したミキシング装置において、
前記時間差検出手段を、
前記基準チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号と、前記対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号とを、所定タイミングを基準にして同時かつ並列に時間経過に従って所定レートで順次記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている基準チャンネル及び対象チャンネルでそれぞれ入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号をそれぞれ時間軸上に表示する表示手段と、
前記表示手段に表示されている基準チャンネル及び対象チャンネルでそれぞれ入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号の立上がりタイミングを一致させるためのユーザによる操作に応じて、前記表示手段に表示されている基準チャンネル又は対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号を時間軸上で移動する移動手段と、
前記移動手段による前記テスト音の音量変化カーブ又は音響信号の時間軸上での移動量を用いて、前記音響信号を受取るタイミングの時間差を計算する計算手段と、
で構成したことを特徴とするミキシング装置。 - 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載したミキシング装置において、
前記時間差検出手段を、
前記基準チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号と、前記対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号とを、所定タイミングを基準にして同時かつ並列に時間経過に従って所定レートで順次記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記基準チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号の立上がりタイミングの記憶位置と、前記記憶手段に記憶されている前記対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号の立上がりタイミングの記憶位置との時間差を基本時間差として計算する基本時間差計算手段と、
前記記憶手段に記憶されている基準チャンネル及び対象チャンネルでそれぞれ入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号を、前記基本時間差計算手段によって計算された基本時間差をなくしてそれぞれ時間軸上に表示する表示手段と、
前記表示手段に表示されている基準チャンネル及び対象チャンネルでそれぞれ入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号の立上がりタイミングを一致させるためのユーザによる操作に応じて、前記表示手段に表示されている基準チャンネル又は対象チャンネルで入力したテスト音の音量変化カーブ又は音響信号を時間軸上で移動する移動手段と、
前記移動手段による前記テスト音の音量変化カーブ又は音響信号の時間軸上での移動量を用いて、前記基本時間差計算手段によって計算された基本時間差を補正することにより、前記音響信号を受取るタイミングの時間差を計算する補正手段と、
で構成したことを特徴とするミキシング装置。 - 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載したミキシング装置において、
前記時間差検出手段を、
前記基準チャンネルで入力したテスト音の音響信号と、前記対象チャンネルで入力したテスト音の音響信号とを、所定タイミングを基準にして同時かつ並列に時間経過に従って所定レートで順次記憶する記憶手段と、
前記記憶手駿に記憶されている基準チャンネル及び対象チャンネルでそれぞれ入力した一方のテスト音の音響信号の時間をずらしながら、前記対象チャンネルで入力したテスト音の音響信号と、前記基準チャンネルで入力したテスト音の音響信号との一致度を判定するための相互相関値を計算して、前記計算された相互相関値が最も高い一致度を示したときの時間のずらし量を用いて、前記音響信号を受取るタイミングの時間差を計算する計算手段と、
で構成したことを特徴とするミキシング装置。 - 前記請求項5乃至8のうちのいずれか1つに記載したミキシング装置において、
前記所定タイミングは、前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルにそれぞれ入力されるテスト音のうちで最も早く入力されたテスト音の立上がりタイミングよりも所定時間前のタイミングであることを特徴とするミキシング装置。 - 複数のマイクから複数の音響信号をそれぞれ入力する複数の入力チャンネルを有し、前記複数の入力チャンネルにて前記入力した複数の音響信号の特性を調整するとともに、前記複数の音響信号を混合して出力するミキシング装置に適用されるコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
前記複数の入力チャンネルにそれぞれ設けられて前記入力した複数の音響信号をそれぞれ遅延する複数の遅延ステップと、
前記複数の入力チャンネルのうちの1つの入力チャンネルを基準チャンネルとして指定する第1指定ステップと、
前記複数の入力チャンネルのうちの少なくとも1つの入力チャンネルを対象チャンネルとして指定する第2指定ステップと、
前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルに音響信号を供給しているマイクで1つの音源からのテスト音をそれぞれ収音し、前記基準チャンネルが前記テスト音の音響信号を受け取るタイミングに対する、前記対象チャンネルが前記テスト音の音響信号を受け取るタイミングの時間差を検出する時間差検出ステップと、
前記基準チャンネル及び前記対象チャンネルに設けた遅延手段を前記時間差検出ステップによって検出された音響信号を受取るタイミングの時間差に応じて制御して、前記基準チャンネルと前記対象チャンネルが音響信号を受け取るタイミングの差を解消する遅延制御ステップと、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012046239A JP6102063B2 (ja) | 2011-03-25 | 2012-03-02 | ミキシング装置 |
EP12160662.8A EP2503791A3 (en) | 2011-03-25 | 2012-03-22 | Mixing apparatus |
US13/429,133 US8837752B2 (en) | 2011-03-25 | 2012-03-23 | Mixing apparatus |
CN201210082292.9A CN102740216B (zh) | 2011-03-25 | 2012-03-26 | 混音设备 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011067369 | 2011-03-25 | ||
JP2011067369 | 2011-03-25 | ||
JP2012046239A JP6102063B2 (ja) | 2011-03-25 | 2012-03-02 | ミキシング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012217146A true JP2012217146A (ja) | 2012-11-08 |
JP6102063B2 JP6102063B2 (ja) | 2017-03-29 |
Family
ID=45939143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012046239A Expired - Fee Related JP6102063B2 (ja) | 2011-03-25 | 2012-03-02 | ミキシング装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8837752B2 (ja) |
EP (1) | EP2503791A3 (ja) |
JP (1) | JP6102063B2 (ja) |
CN (1) | CN102740216B (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111888765A (zh) * | 2020-07-24 | 2020-11-06 | 腾讯科技(深圳)有限公司 | 多媒体文件的处理方法、装置、设备及介质 |
CN112703749A (zh) * | 2018-09-12 | 2021-04-23 | Ask工业有限公司 | 用于运行机动车上音频输出装置的方法 |
WO2022079853A1 (ja) * | 2020-10-15 | 2022-04-21 | 株式会社SessionTree | 音楽データ処理方法 |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5387472B2 (ja) * | 2010-03-19 | 2014-01-15 | ヤマハ株式会社 | ミキシング装置 |
US9078091B2 (en) * | 2012-05-02 | 2015-07-07 | Nokia Technologies Oy | Method and apparatus for generating media based on media elements from multiple locations |
JP6090204B2 (ja) * | 2014-02-21 | 2017-03-08 | ヤマハ株式会社 | 音響信号発生装置 |
CN205793344U (zh) * | 2016-04-08 | 2016-12-07 | 王泰来 | 一种双输入高保真混音器 |
KR102364074B1 (ko) * | 2016-12-08 | 2022-02-18 | 소니그룹주식회사 | 단말 장치, 방법 및 기록 매체 |
JP6904141B2 (ja) | 2017-07-28 | 2021-07-14 | カシオ計算機株式会社 | 楽音発生装置、方法、プログラム、及び電子楽器 |
JP6922614B2 (ja) * | 2017-09-27 | 2021-08-18 | カシオ計算機株式会社 | 電子楽器、楽音発生方法、及びプログラム |
WO2019076739A1 (en) * | 2017-10-16 | 2019-04-25 | Sony Europe Limited | AUDIO PROCESSING |
WO2019159259A1 (ja) * | 2018-02-14 | 2019-08-22 | ヤマハ株式会社 | 音響パラメータ調整装置、音響パラメータ調整方法および音響パラメータ調整プログラム |
JP7400220B2 (ja) * | 2019-06-07 | 2023-12-19 | ヤマハ株式会社 | Av機器 |
EP4047595A1 (de) | 2021-02-23 | 2022-08-24 | e-instruments lab GmbH | Verfahren zur erstellung einer gruppe von phasenkohärenten samples für ein virtuelles instrument |
JP2022132838A (ja) * | 2021-03-01 | 2022-09-13 | ヤマハ株式会社 | 音処理方法、音処理システム、および音響機器 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02292999A (ja) * | 1989-05-03 | 1990-12-04 | Hiroshi Ishikawa | マイクロホン装置、スピーカー装置、及び拡声通話装置 |
JPH0715284A (ja) * | 1993-06-23 | 1995-01-17 | Yamaha Corp | 遅延補正装置 |
JPH09182186A (ja) * | 1995-12-25 | 1997-07-11 | Nitsuko Corp | 雑音除去装置 |
JPH09247053A (ja) * | 1996-03-13 | 1997-09-19 | Canon Inc | 音声レベル表示装置 |
JP2000134700A (ja) * | 1998-10-21 | 2000-05-12 | Sony United Kingdom Ltd | オーディオ信号ミキサ |
US6246773B1 (en) * | 1997-10-02 | 2001-06-12 | Sony United Kingdom Limited | Audio signal processors |
JP2011035466A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Tamura Seisakusho Co Ltd | ディレイ調整システム |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3541339B2 (ja) * | 1997-06-26 | 2004-07-07 | 富士通株式会社 | マイクロホンアレイ装置 |
JP4062905B2 (ja) * | 2001-10-24 | 2008-03-19 | ヤマハ株式会社 | ディジタル・ミキサ |
US20040202332A1 (en) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Yoshihisa Murohashi | Sound-field setting system |
JP4283645B2 (ja) * | 2003-11-19 | 2009-06-24 | パイオニア株式会社 | 信号遅延時間測定装置及びそのためのコンピュータプログラム |
JP4107250B2 (ja) | 2004-03-01 | 2008-06-25 | ヤマハ株式会社 | ミキシング装置 |
JP4568536B2 (ja) * | 2004-03-17 | 2010-10-27 | ソニー株式会社 | 測定装置、測定方法、プログラム |
JP4466453B2 (ja) * | 2005-04-26 | 2010-05-26 | ソニー株式会社 | 音響装置、時間遅延算出方法および時間遅延算出プログラム |
JP4285469B2 (ja) * | 2005-10-18 | 2009-06-24 | ソニー株式会社 | 計測装置、計測方法、音声信号処理装置 |
JP2009038470A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Pioneer Electronic Corp | 音響装置、遅延時間測定方法、遅延時間測定プログラム及びその記録媒体 |
-
2012
- 2012-03-02 JP JP2012046239A patent/JP6102063B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2012-03-22 EP EP12160662.8A patent/EP2503791A3/en not_active Withdrawn
- 2012-03-23 US US13/429,133 patent/US8837752B2/en active Active
- 2012-03-26 CN CN201210082292.9A patent/CN102740216B/zh not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02292999A (ja) * | 1989-05-03 | 1990-12-04 | Hiroshi Ishikawa | マイクロホン装置、スピーカー装置、及び拡声通話装置 |
JPH0715284A (ja) * | 1993-06-23 | 1995-01-17 | Yamaha Corp | 遅延補正装置 |
JPH09182186A (ja) * | 1995-12-25 | 1997-07-11 | Nitsuko Corp | 雑音除去装置 |
JPH09247053A (ja) * | 1996-03-13 | 1997-09-19 | Canon Inc | 音声レベル表示装置 |
US6246773B1 (en) * | 1997-10-02 | 2001-06-12 | Sony United Kingdom Limited | Audio signal processors |
JP2000134700A (ja) * | 1998-10-21 | 2000-05-12 | Sony United Kingdom Ltd | オーディオ信号ミキサ |
JP2011035466A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-17 | Tamura Seisakusho Co Ltd | ディレイ調整システム |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112703749A (zh) * | 2018-09-12 | 2021-04-23 | Ask工业有限公司 | 用于运行机动车上音频输出装置的方法 |
CN112703749B (zh) * | 2018-09-12 | 2023-08-25 | Ask工业有限公司 | 用于运行机动车上音频输出装置的方法 |
CN111888765A (zh) * | 2020-07-24 | 2020-11-06 | 腾讯科技(深圳)有限公司 | 多媒体文件的处理方法、装置、设备及介质 |
CN111888765B (zh) * | 2020-07-24 | 2021-12-03 | 腾讯科技(深圳)有限公司 | 多媒体文件的处理方法、装置、设备及介质 |
WO2022079853A1 (ja) * | 2020-10-15 | 2022-04-21 | 株式会社SessionTree | 音楽データ処理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN102740216B (zh) | 2015-03-04 |
US8837752B2 (en) | 2014-09-16 |
CN102740216A (zh) | 2012-10-17 |
US20120243711A1 (en) | 2012-09-27 |
EP2503791A3 (en) | 2016-03-16 |
JP6102063B2 (ja) | 2017-03-29 |
EP2503791A2 (en) | 2012-09-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6102063B2 (ja) | ミキシング装置 | |
US9136962B2 (en) | Frequency characteristics control device | |
JP2011217068A (ja) | 音場制御装置 | |
US9264158B2 (en) | Audio signal processing apparatus | |
US8503698B2 (en) | Mixing apparatus | |
JP5201016B2 (ja) | オーディオ信号処理装置 | |
US9332341B2 (en) | Audio signal processing system and recording method | |
JP6424421B2 (ja) | 音響装置 | |
JP6507749B2 (ja) | 音響信号処理装置及びプログラム | |
EP3021504B1 (en) | Audio signal processing device | |
JP6056195B2 (ja) | 音響信号処理装置 | |
JP5310167B2 (ja) | 音響システム | |
JP5246085B2 (ja) | ミキシングコンソール | |
JP5999408B2 (ja) | 楽音信号制御システムおよびプログラム | |
US9549247B2 (en) | Audio mixing system | |
JP2008271171A (ja) | 音響機器 | |
JP4367496B2 (ja) | ディジタル・ミキサ | |
JP5861468B2 (ja) | 音響信号処理システム | |
JP5370210B2 (ja) | ミキサー | |
JP2018117245A (ja) | 音処理装置及び方法 | |
JP2011114466A (ja) | 音響パラメータの制御装置 | |
JP2016171388A (ja) | レベル制御装置およびレベル制御プログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160202 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160816 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170131 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170213 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6102063 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |