JP2012176829A - 媒体幅寄せ機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】下部搬送ローラの下方に大きなスペースを設ける必要をなくして小型化を図り、設計の自由度も大きくし、かかるコストを削減する。
【解決手段】上部搬送ローラ1との間に媒体11を挟持して搬送する下部搬送ローラ4を取り付けた下部シャフト5の基準面3a側の端部を押下げるカム8と、下部シャフト5の幅寄せ部材10側の端部を押える押え部材6bと、下部シャフト5を上方に付勢するコイルスプリング7を備え、カム8の回転により下部搬送ローラ4を上部搬送ローラ1から離間させたり当接させたりする構成とした。
【選択図】図1
【解決手段】上部搬送ローラ1との間に媒体11を挟持して搬送する下部搬送ローラ4を取り付けた下部シャフト5の基準面3a側の端部を押下げるカム8と、下部シャフト5の幅寄せ部材10側の端部を押える押え部材6bと、下部シャフト5を上方に付勢するコイルスプリング7を備え、カム8の回転により下部搬送ローラ4を上部搬送ローラ1から離間させたり当接させたりする構成とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、現金自動取引装置や窓口端末に設けられ、通帳や帳票などの媒体の処理を行う媒体処理装置等に備えられる媒体幅寄せ機構に関するものである。
媒体処理装置に備えられる従来の媒体幅寄せ機構として、例えば、特許文献1に示されるものがある。図11はこの特許文献1に示されている従来の媒体幅寄せ機構の正面図、図12はその要部拡大図である。
この媒体幅寄せ機構では、媒体11を基準面21に幅寄せする場合、図11に示したように下部搬送ローラ22をクランプ解除手段23により上側搬送ローラ24から一旦離し、駆動源25によりプーリ26及びベルト27により幅寄せ部材28を動作させて、媒体11を基準面21に幅寄せするものとなっている。
クランプ解除手段23は、図12に示したようにソレノイド29の可動部30をリンク31により下部搬送ローラ22の下部シャフト32に連結し、ソレノイド29の可動部30の吸引と開放によりリンク31を介して下部シャフト32とともに下部搬送ローラ22を引き下げ、図示しないコイルスプリングにより下部シャフト32とともに下部搬送ローラ22を引き上げるように構成されている。
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、下側搬送ローラを上部搬送ローラから離間させるためのクランプ解除手段はソレノイドやリンクを使って下側搬送ローラを引き下げる構成としているため、クランプ解除手段を下側搬送ローラの下方に配置する必要があり、それにより下側搬送ローラの下方にクランプ解除手段用の大きなスペースが必要となって大型化してしまうという問題がある。
また、ソレノイドやリンクによるクランプ解除手段を下部搬送ローラの下方でなく、フレームの側方に配置しようとすると、新たな連結部品が必要になり、部品点数が増えるためにコストが高くなるという問題が生じてくる
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、媒体を挟持して搬送する複数対の上部搬送ローラ及び下部搬送ローラと、媒体の位置基準となる基準面と、幅寄せ部材を備え、前記各下部搬送ローラを前記各上部搬送ローラから離間させた状態で、前記媒体を前記幅寄せ部材により前記基準面に押し付けて幅寄せを行う媒体幅寄せ機構において、前記各下部搬送ローラを取り付けた下部シャフトの少なくとも一端側を上下動可能として、この一端にカムを配置すると共に、前記下部シャフトを上方に付勢して前記各下部搬送ローラを前記各上部搬送ローラに押し付ける付勢手段を設け、前記媒体の幅寄せ時に前記カムにより前記下部シャフトの端部の一方を押下げて前記各下部搬送ローラを前記各上部搬送ローラから離間させることを特徴とする。
このようにした本発明は、上部搬送ローラとの間に媒体を挟持して搬送する下部搬送ローラを取り付けた下部シャフトの基準面側の端部を押下げるカムと、下部シャフトの幅寄せ部材側の端部を押える押え部材と、下部シャフトを上方に付勢する付勢手段を備えた構成として、カムの回転により下部搬送ローラを上部搬送ローラから離間させたり当接させたりするようにしているため、下部搬送ローラの下方に大きなスペースを設ける必要がなくなり小型化を図れるという効果が得られる。
また、カムは上部フレームの側方に配置でき、スペースもとらないことから配置の自由度が高く、そのため設計の自由度も大きくなるという効果も得られ、更に部品点数が増えることもないので、コストを削減できるという効果も得られる。
以下、図面を参照して本発明による媒体幅寄せ機構の実施例を説明する。
図1は下部搬送ローラが通常の状態のときの実施例1を示す図で、図2は下部搬送ローラを押下げた状態のときの実施例1を示す図で、図1及び図2の(a)は正面図、(b)は要部右側面図である。
図において1は上部搬送ローラ、2は上部シャフトで、この上部シャフト2に上部搬送ローラ1が所定の間隔で複数個取り付けられている。3は上部フレームで、左右両側部が上方に折り曲げられて起立形成されており、上部シャフト2の両端部はこの上部フレーム3の左右両側部に回転自在に支持されており、図示しない搬送モータからの回転力が上部シャフト2に伝達されることにより上部搬送ローラ1は上部シャフト2と一体に回転するようになっている。また、本実施例では図に向かって上部フレーム3の右側部内面を幅寄せの基準面3aとしている。
4は下部搬送ローラ、5は下部シャフトで、この下部シャフト5に上部搬送ローラ1と対向するように下部搬送ローラ4が所定の間隔で複数個取り付けられている。6は下部フレームで、左右両側部が上方に折り曲げられて所定の形状に形成されており、下部シャフト5の両端部はこの下部フレーム6の左右両側部に回転自在に支持されている。この下部フレーム6の下部シャフト5の右端部側を回転自在に支持する部分には上下方向に長い長穴(溝)6aが形成され、この長穴6aにより下部シャフト5の右端部側は上下動可能となっており、また下部シャフト5の左端部側を回転自在に支持する部分も同様の構造になっていて、更にその支持部付近には下部シャフト5の左端部つまり基準面3aと反対側の端部を押える押え部6bが形成されている。
7は付勢手段としてのコイルスプリングで、例えば下部搬送ローラ4の外側に位置するように下部フレーム6上に設けられた筒状の装着部内に複数装着され、下部シャフト5を上方に付勢している。これにより下部搬送ローラ4は上部フレーム3に設けられている透孔から上側に突出して上部搬送ローラ1に当接し、上部搬送ローラ1が回転すると、同時に下部搬送ローラ4も回転するものとなっている。
尚、本実施例では、下部搬送ローラ4を下部シャフト5に固定することで、下部シャフト5が下部搬送ローラ4と一体に回転する構造とするが、下部搬送ローラ4を下部シャフト5に対して回転自在に取り付けることで、下部搬送ローラ4のみが回転する構造としてもよい。
8はカム、9はこのカム8を取り付けたカム軸で、カム8は下部シャフト5の右端部つまり基準面3a側の端部上に当接するように上部フレーム3と下部フレーム6の右側部間に配置され、図示しないカムモータ(駆動原)からの回転力がカム軸9に伝達されることによりカム8はカム軸9と一体に回転するようになっている。
10は幅寄せ部材で、基準面3aと反対側の位置で上部フレーム3上に配置され、図示しないソレノイド等の移動手段により左右方向すなわち媒体搬送方向と直交する方向に移動するものとなっている。
11は通帳や帳票等の媒体で、この媒体11は図1(a)に示したように各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4で挟持され、これらの上部搬送ローラ1と下部搬送ローラ4の回転により図に向かって前後方向に搬送される。各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4の前後には、同じく媒体11を挟持して搬送する上部搬送ローラと下部搬送ローラが必要数配置されている。
媒体11が搬送されるとき、図1(b)に示したようにカム8は下部シャフト5に作用しない状態に停止しており、従って各下部搬送ローラ4は媒体11を介して各上部搬送ローラ1に当接した状態に保持される。
カム8が矢印で示したように例えば時計回り方向に図示しない駆動により回転すると、カム8により下部シャフト5の基準面3a側の端部が押し下げられるが、下部シャフト5の基準面3aと反対側の端部つまり幅寄せ部材10側の端部は下部フレーム6に設けられた押え部6bにより押えられているため、下部シャフト5は図2(a)に示したように傾き、これにより各下部搬送ローラ4も傾いた状態で下方に移動し、各上部搬送ローラ1から離れることで、各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4との間に媒体11の厚さより大きい隙間が作られる。この場合、基準面3a側の上部搬送ローラ1と下部搬送ローラ4との隙間G1は、それと反対の幅寄せ部材10側の上部搬送ローラ1と下部搬送ローラ4との隙間G2より大きい(G1>G2)ものとなる。
上述した構成による実施例1の作用について説明する。尚、以下に説明する各部の動作は、図示しない記憶部に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない制御部により制御されるものとする。
図3〜図5は実施例1の作用を示す図で、各図の(a)は正面図、(b)は要部右側面図である。
図示しない上部搬送ローラと下部搬送ローラにより搬送されてきた媒体11は図1(a)に示したように各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4で挟まれ、幅寄せ実行位置まで搬送される。
媒体11が幅寄せ実行位置まで搬送されると、図3(a)、(b)に示したように、図示しないカムモータからカム軸9に伝達される回転力によりカム8が約180度回転し、カム8により下部シャフト5の基準面3a側の端部が押し下げられ、これにより各下部搬送ローラ4が上部搬送ローラ1から離れて、各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4との間に媒体11の厚さより大きい隙間が作られる。
このようにして各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4との間に媒体11の厚さより大きい隙間が作られることで、媒体11は各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4から開放された状態になると、図4(a)に示したように図示しないソレノイド等の移動手段により幅寄せ部材10が矢印Aのように基準面3a側に移動して媒体11の左側辺を押し、媒体11の右側辺を基準面3aに押し付けるように幅寄せを行う。
その後、図示しないカムモータからカム軸9に伝達される逆方向の回転力によりカム8が逆方向に約180度回転し、それに伴ってコイルスプリング7により下部シャフト5が押し上げられるので、各下部搬送ローラ4が上方に移動し、図5(a)、(b)に示したように媒体11を介して各上部搬送ローラ1に当接する。
これにより媒体11が各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4で再び挟まれ、この状態で媒体11の右側辺が基準面3aに押し付けられたか否か、つまり正常に幅寄せされたか否かが図示しない検知センサにより検知され、正常に幅寄せされた場合は、各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4の回転及び図示しない各上部搬送ローラと各下部搬送ローラの回転により媒体11は次の位置まで搬送される。
正常に幅寄せされていない場合は、再度各下部搬送ローラ4を押し下げて幅寄せを行う。
以上説明したように実施例1によれば、上部搬送ローラとの間に媒体を挟持して搬送する下部搬送ローラを取り付けた下部シャフトの基準面側の端部を押下げるカムと、下部シャフトの幅寄せ部材側の端部を押える押え部材と、下部シャフトを上方に付勢する付勢手段を備えた構成として、カムの回転により下部搬送ローラを上部搬送ローラから離間させたり当接させたりするようにしているため、下部搬送ローラの下方に大きなスペースを設ける必要がなくなり小型化を図れるという効果が得られる。
また、カムは上部フレームの側方に配置でき、スペースもとらないことから配置の自由度が高く、そのため設計の自由度も大きくなるという効果も得られ、更に部品点数が増えることもないので、コストを削減できるという効果も得られる。
図6は下部搬送ローラが通常の状態のときの実施例2を示す図で、(a)は正面図、(b)は要部左側面図である。
この実施例2は、下部フレーム6の下部シャフト5の左端部側を回転自在に支持する部分は上下方向に長い長穴6aとして形成して、下部シャフト5の左端部側を上下動可能とし、また下部シャフト5の右端部側(基準面3a側)を回転自在に支持する部分の付近には下部シャフト5の右端部つまり基準面3a側の端部を押える押え部6bを形成すると共に、カム8とカム軸を幅寄せ部材10側に配置したもので、この他の構成は実施例1と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
上述した構成による実施例2の作用について説明する。この実施例2でも各部の動作は、図示しない記憶部に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない制御部により制御されるものとする。
図7、図8は実施例2の作用を示す図で、各図の(a)は正面図、(b)は要部左側面図である。
図示しない上部搬送ローラと下部搬送ローラにより搬送されてきた媒体11は図6(a)に示したように各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4で挟まれ、幅寄せ実行位置まで搬送される。
媒体11が幅寄せ実行位置まで搬送されると、図7(a)、(b)に示したように、図示しないカムモータからカム軸9に伝達される回転力によりカム8が約180度回転し、カム8により下部シャフト5の幅寄せ部材10側の端部が押し下げられ、これにより各下部搬送ローラ4が上部搬送ローラ1から離れて、各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4との間に媒体11の厚さより大きい隙間が作られる。
このようにして各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4との間に媒体11の厚さより大きい隙間が作られることで、媒体11は各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4から開放された状態になると、図7(a)の矢印Aに示したように図示しないソレノイド等の移動手段により幅寄せ部材10が基準面3a側に移動して媒体11の左側辺を押し、媒体11の右側辺を基準面3aに押し付けるように幅寄せを行う。
その後、図示しないカムモータからカム軸9に伝達される逆方向の回転力によりカム8が逆方向に約180度回転し、それに伴ってコールスプリング7により下部シャフト5が押し上げられるので、各下部搬送ローラ4が上方に移動し、図8(a)、(b)に示したように媒体11を介して各上部搬送ローラ1に当接する。
その際、各下部搬送ローラ4が押え部6bを支点として回転しながら上がるため、図8(a)に矢印Bで示したように媒体11を基準面3a側に押す回転モーメントが発生し、この回転モーメントの力で媒体11を基準面3aに押し付ける。
各下部搬送ローラ4が上方に移動の移動により、媒体11が各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4で挟まれると、媒体11の右側辺が基準面3aに押し付けられたか否か、つまり正常に幅寄せされたか否かが図示しない検知センサにより検知され、正常に幅寄せされた場合は、各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4の回転及び図示しない各上部搬送ローラと各下部搬送ローラの回転により媒体11は次の位置まで搬送される。
正常に幅寄せされていない場合は、再度各下部搬送ローラ4を押し下げて幅寄せを行う。
以上説明したように、実施例2によれば、実施例1と同様の効果が得られる他、基準面の反対側にカムを配置しているため、媒体を基準面に幅寄せした後、下部搬送ローラ上方に移動する際の回転モーメントにより媒体を基準面に押し付ける力が働き、そのため、媒体をより確実に基準面に幅寄せすることが可能になるという効果が得られる。
図9は下部搬送ローラが通常の状態のときの実施例3を示す図、図10は下部搬送ローラが下降した状態のときの実施例3を示す図で、図9及び図10の(a)は正面図、(b)は要部右側面図である。
この実施例3は、各上部搬送ローラ1に対応する下部搬送ローラ4を中央で左右に2分割した下部シャフト5a、5bにそれぞれ回転自在に取り付け、この下部シャフト5a、5bの分割側の端部5c、5dを軸方向に切り欠いて互いに重ねられる形状、例えば半円柱状に形成して、この端部5c、5dを、基準面3a側の下部シャフト5aの端部5cが下、幅寄せ部材10側の下部シャフト5bの端部5dが上の関係で重なるように配置する。また、下部シャフト5a、5bの基準面3a側と幅寄せ部材10側のそれぞれの端部を下部フレーム6の左右両端部に形成された上下方向に長い長穴6aに上下動可能にかつ回転できない(回転不可)ように挿入保持し、かつ各下部搬送ローラ4の左右の位置で下部シャフト5a、5bをそれぞれ付勢手段としてのコイルスプリング7により上方に付勢すると共に、基準面3a側の下部シャフト5aの端部付近を突き当てるストッパ6cを下部フレーム6上に設け、更に下部シャフト5bの分割部側の端部5d付近を押える押え部3bを上部フレーム3の下面に設けたものとしている。
尚、下部シャフト5a、5bを回転できないようにする構造は、例えば下部シャフト5a、5bの長穴6aに挿入する部分を矩形に形成する等の工夫で可能である。
この他の構成は実施例1と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
上述した構成による実施例3の作用について説明する。この実施例3でも各部の動作は、図示しない記憶部に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない制御部により制御されるものとする。
図示しない上部搬送ローラと下部搬送ローラにより搬送されてきた媒体11は図9(a)に示したように各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4で挟まれ、幅寄せ実行位置まで搬送される。
媒体11が幅寄せ実行位置まで搬送されると、図10(a)、(b)に示したように、図示しないカムモータからカム軸9に伝達される回転力によりカム8が約180度回転し、カム8により下部シャフト5aの基準面3a側の端部が押し下げられる。押し下げられた下部シャフト5aの基準面3a側の端部は下部フレーム6に設けたストッパ6cに突き当たり、このストッパ6cを支点として下部シャフト5aは分割側の端部5cが上方に移動する形で傾く。
これにより幅寄せ部材10側の下部シャフト5bの分割側の端部5dが端部5cにより押上げられるので、下部シャフト5bは上部フレーム3に設けられた押え部3bを支点として幅寄せ部材10側の端部が下方に移動する形で傾き、この2つ下部シャフト5a、5bが傾くことで各下部搬送ローラ4が各上部搬送ローラ1から離れて、各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4との間に媒体11の厚さより大きい隙間が作られる。
この場合、図10に示したように基準面3a側の上部搬送ローラ1と下部搬送ローラ4との隙間G1と、それと反対の幅寄せ部材10側の上部搬送ローラ1と下部搬送ローラ4との隙間G2はほぼ等しい(G1≒G2)ものとなる。
このようにして各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4との間に媒体11の厚さより大きい隙間が作られることで、媒体11は各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4から開放された状態になると、図4(a)に示したように図示しないソレノイド等の移動手段により幅寄せ部材10が矢印Aのように基準面3a側に移動して媒体11の左側辺を押し、媒体11の右側辺を基準面3aに押し付けるように幅寄せを行う。
その後、図示しないカムモータからカム軸9に伝達される逆方向の回転力によりカム8が逆方向に約180度回転し、それに伴って各コイルスプリング7により下部シャフト5a、5bが押し上げられるので、各下部搬送ローラ4が上方に移動し、媒体11を介して各上部搬送ローラ1に当接する。
これにより媒体11が各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4で挟まれると、媒体11の右側辺が基準面3aに押し付けられたか否か、つまり正常に幅寄せされたか否かが図示しない検知センサにより検知され、正常に幅寄せされた場合は、各上部搬送ローラ1と各下部搬送ローラ4の回転及び図示しない各上部搬送ローラと各下部搬送ローラの回転により媒体11は次の位置まで搬送される。
正常に幅寄せされていない場合は、再度各下部搬送ローラ4を押し下げて幅寄せを行う。
以上説明したように、実施例3によれば、実施例1と同様の効果が得られる他、下部搬送ローラを中央で左右に2分割した下部シャフトにそれぞれ回転自在に取り付けるとともに分割側の端部を上下に重ね合わせて、一方の下部シャフトをカムで押下げることにより、他方の下部シャフトも連動して傾いて、各下部搬送ローラが上部搬送ローラから離れるようにしているため、実施例1、2に比べて小さなカム変位で複数のローラの上げ下げが可能になるという効果も得られる。
1 上部搬送ローラ
2 上部シャフト
3 上部フレーム
3a 基準面
3b 押え部
4 下部搬送ローラ
5 下部シャフト
5a、5b 下部シャフト
5c、5d 端部
6 下部フレーム
6a 長穴(溝)
6b 押え部
6c ストッパ
7 コイルスプリング
8 カム
9 カム軸
10 幅寄せ部材
11 媒体
2 上部シャフト
3 上部フレーム
3a 基準面
3b 押え部
4 下部搬送ローラ
5 下部シャフト
5a、5b 下部シャフト
5c、5d 端部
6 下部フレーム
6a 長穴(溝)
6b 押え部
6c ストッパ
7 コイルスプリング
8 カム
9 カム軸
10 幅寄せ部材
11 媒体
Claims (5)
- 媒体を挟持して搬送する複数対の上部搬送ローラ及び下部搬送ローラと、媒体の位置基準となる基準面と、幅寄せ部材を備え、前記各下部搬送ローラを前記各上部搬送ローラから離間させた状態で、前記媒体を前記幅寄せ部材により前記基準面に押し付けて幅寄せを行う媒体幅寄せ機構において、
前記各下部搬送ローラを取り付けた下部シャフトの少なくとも一端側を上下動可能として、この一端にカムを配置すると共に、前記下部シャフトを上方に付勢して前記各下部搬送ローラを前記各上部搬送ローラに押し付ける付勢手段を設け、
前記媒体の幅寄せ時に前記カムにより前記下部シャフトの端部の一方を押下げて前記各下部搬送ローラを前記各上部搬送ローラから離間させる
ことを特徴とする媒体幅寄せ機構。 - 請求項1に記載の媒体幅寄せ機構において、
前記カムを前記基準面側に配置し、前記幅寄せ部材側に前記下部シャフトの端部を押える押え部材を設けて、
前記カムにより前記下部シャフトの前記基準面側の端部を押下げたとき、前記下部シャフトの前記幅寄せ部材側の端部を前記押え部により押えることで、前記下部シャフトを傾けて前記各下部搬送ローラを前記各上部搬送ローラから離間させることを特徴とする媒体幅寄せ機構。 - 請求項1に記載の媒体幅寄せ機構において、
前記カムを前記幅寄せ部材側に配置し、前記基準面側に前記下部シャフトの端部を押える押え部材を設けて、
前記カムにより前記下部シャフトの前記幅寄せ部材側の端部を押下げたとき、前記下部シャフトの前記基準面側の端部を前記押え部により押えることで、前記下部シャフトを傾けて前記各下部搬送ローラを前記各上部搬送ローラから離間させ、かつ前記カムによる押下げ力を解除することで、前記各下部搬送ローラを前記各上部搬送ローラに押し付ける際に、前記各下部搬送ローラが前記媒体を下面側から基準面側に押すようにしたことを特徴とする媒体幅寄せ機構。 - 媒体を挟持して搬送する複数対の上部搬送ローラ及び下部搬送ローラと、媒体の位置基準となる基準面と、幅寄せ部材を備え、前記各下部搬送ローラを前記各上部搬送ローラから離間させた状態で、前記媒体を前記幅寄せ部材により前記基準面に押し付けて幅寄せを行う媒体幅寄せ機構において、
前記下部シャフトを軸方向の中央部で2分割して、その分割した側の互いの端部を互いに重ねられる形状に形成して上下の関係になるように重ねると共に、2つの下部シャフトの前記基準面側と幅寄せ部材側のそれぞれの端部を上下動可能にかつ回転不可に保持し、分割した下部シャフトにそれぞれ下部搬送ローラを回転自在に取り付け、
一方の下部シャフトの前記基準面側または幅寄せ部材側の端部にカムを配置すると共に、前記各下部シャフトを上方に付勢して前記各下部搬送ローラを前記各上部搬送ローラに押し付ける付勢手段を設け、
前記媒体の幅寄せ時に前記カムにより前記一方の下部シャフトの端部を押下げたとき、分割側の端部がもう一方の下部シャフトの分割側の端部を押し上げることで、前記各下部シャフトを傾けて前記各下部搬送ローラを前記各上部搬送ローラから離間させることを特徴とする媒体幅寄せ機構。 - 請求項4に記載の媒体幅寄せ機構において、
前記カムにより前記一方の下部シャフトの端部を押下げたとき、該端部付近が突き当たるストッパと、前記もう一方の下部シャフトの分割側の端部付近の上方への移動を押さえる押さえ部を設け、
前記一方の下部シャフトの端部を押下げられたとき前記ストッパを支点として前記一方の下部シャフトが傾き、同時に分割側の端部が前記もう一方の下部シャフトの分割側の端部を押し上げたとき、該端部を押さえ部が押さえることで、基準面側の前記幅寄せ部材側または基準面側の端部が下方に移動して、前記もう一方の下部シャフトが傾くようにしたことを特徴とする媒体幅寄せ機構。
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JP2011040889A JP2012176829A (ja) | 2011-02-25 | 2011-02-25 | 媒体幅寄せ機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012176829A true JP2012176829A (ja) | 2012-09-13 |
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2011
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