JP2011079596A - 紙葉類分離搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】重送状態の軽重に関らず重送による重なり代を自動的に解消する手段を提供する。
【解決手段】紙幣Pを、フィードローラ6とリバースローラ9による分離機構10から繰出し、分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12による分離搬送部13、搬送ローラ14と従動回転する第2のプレッシャローラ15による紙幣搬送部16、と挟持された紙幣Pの先端を検出する通過検出センサ21とを備えた紙幣分離搬送装置1において、分離搬送部13の分離搬送ローラ11を、搬送される紙幣Pに対してフィードローラ6の反対側に配置し、繰出される紙幣Pの重送が検出された場合に、通過検出センサ21が先行紙幣P1の先端を検出したときに、フィードローラ6と分離搬送ローラ11との回転を停止させ、先行紙幣P1を紙幣搬送部16の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持して引抜く。
【選択図】図3
【解決手段】紙幣Pを、フィードローラ6とリバースローラ9による分離機構10から繰出し、分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12による分離搬送部13、搬送ローラ14と従動回転する第2のプレッシャローラ15による紙幣搬送部16、と挟持された紙幣Pの先端を検出する通過検出センサ21とを備えた紙幣分離搬送装置1において、分離搬送部13の分離搬送ローラ11を、搬送される紙幣Pに対してフィードローラ6の反対側に配置し、繰出される紙幣Pの重送が検出された場合に、通過検出センサ21が先行紙幣P1の先端を検出したときに、フィードローラ6と分離搬送ローラ11との回転を停止させ、先行紙幣P1を紙幣搬送部16の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持して引抜く。
【選択図】図3
Description
本発明は、現金自動預払機等の自動取引装置に装備される紙幣入出金機等の紙葉類取扱装置に用いられ、集積された紙葉類を1枚毎に分離して繰出す紙葉類分離搬送装置に関する。
従来の紙葉類分離搬送装置としてのシート搬送装置は、厚さ方向に積層された紙葉類としてのシートを1枚毎に分離して繰出すフィードローラとリバースローラを有する分離機構を備えた第1シート搬送手段と、分離機構から繰出されたシートを挟持して搬送する一対の搬送ローラからなる第2シート搬送手段と、第2シート搬送手段により搬送されたシートを挟持して搬送する一対の搬送ローラからなる第3シート搬送手段と、第2シート搬送手段の繰出方向の下流側に配置され、第2シート搬送手段によって第3シート搬送手段へ搬送されるシートの重送による重合部を検出する第2のセンサとを備え、第2のセンサが2枚のシートの重合部を検出したときに、第1および第2シート搬送手段の回転を停止させ、第3シート搬送手段の回転を継続させて先行シートと後続シートとの重なりを解消させ、その後に後続シートのシート搬送を開始している。
また、第2シート搬送手段による先行シートの挟持が解除される前に第2のセンサが重合部を検出した場合、つまり重合部の長さである重なり代が長い場合は、重なりの解消が困難な重送と判断して、シートの搬送を停止させ、その旨を報知している(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上述した従来の技術においては、重なり代が長い場合は、重なりの解消が困難な重度の重送と判断して、紙葉類の搬送を停止させているため、装置の稼動効率を低下させるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、重送状態の軽重に関らず、重送による重なり代を自動的に解消する手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、厚さ方向に積層された紙葉類を1枚毎に分離して繰出すフィードローラとリバースローラを有する分離機構と、前記分離機構から繰出された紙葉類を搬送する分離搬送ローラと、前記分離搬送ローラに対向配置され、前記分離搬送ローラに従動回転する第1のプレッシャローラからなる分離搬送部と、前記分離搬送部から搬送された紙葉類を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに対向配置され、前記搬送ローラに従動回転する第2のプレッシャローラからなる紙葉類搬送部と、前記紙葉類搬送部の繰出方向の下流側に、前記紙葉類搬送部に近接して配置され、前記紙葉類搬送部の搬送ローラと第2のプレッシャローラとの間に挟持された紙葉類の先端を検出する通過検出センサと、を備えた紙葉類分離搬送装置において、前記分離搬送部の分離搬送ローラを、搬送される紙葉類に対して前記フィードローラの反対側に配置し、紙葉類の重送が検出された場合において、前記通過検出センサが紙葉類の先端を検出したときに、前記フィードローラと前記分離搬送ローラとの回転を停止させ、前記先端を検出した紙葉類を、前記紙葉類搬送部の搬送ローラと第2のプレッシャローラとの間に挟持して引抜くことを特徴とする。
これにより、本発明は、重送状態の軽重に関らず、紙幣搬送部による先行紙幣の引抜き時に、紙幣搬送部により先行紙幣P1を容易に引抜くことができると共に、後続紙幣を分離搬送部に容易に滞留させることができ、重送による重なり代を同じ動作で自動的に解消して、紙幣搬送における稼動効率を向上させることができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明による紙葉類分離搬送装置の実施例について説明する。
図1において、1は紙葉類分離搬送装置としての紙幣分離搬送装置であり、図示しない上位装置としての紙幣入出金機に装備されている。
2は収納箱であり、厚さ方向に積層された紙幣Pを収納する筐体であって、紙幣Pの繰出側(図1において左方向)には、繰出される紙幣Pの先端をガイドするガイド板3が設けられている。
4はピックアップローラであり、収納箱2の下方の中央部に配置され、バックアッププレート5および積層された紙幣Pの自重により最下位の紙幣Pが押圧されるローラであって、ピックアップローラ軸4aを中心に回転可能に構成され、その外周面の一部にゴム等の摩擦係数の大きい摩擦部材が取付けられている。
6はフィードローラであり、収納箱2の繰出側の下方に設けられた紙幣繰出口7の近傍で、ピックアップローラ4の繰出方向の下流側に配置され、フィードローラ軸6aを中心に回転可能に構成され、その外周面の一部にゴム等の摩擦係数の大きい摩擦部材が取付けられており、ピックアップローラ4から搬送される紙幣Pを更に搬送し、収納箱2から搬送路8へ繰出す機能を有している。
搬送路8には、搬送される紙幣Pの表裏の面を案内する図示しない上下一対の搬送ガイドが設けられている。
9はリバースローラであり、収納箱2の紙幣繰出口7の近傍にフィードローラ6に対向して配置され、その外周面がフィードローラ6の外周面に接触してリバースローラ軸9aを中心に回転するが、繰出方向には回転しない一方向回転機構を備えており、ピックアップローラ4およびフィードローラ6により繰出される最下位の紙幣Pに連れ出された2枚目以上の紙幣Pの繰出しを阻止して、紙幣Pを1枚に分離する機能を有している。
上記のピックアップローラ4とフィードローラ6とリバースローラ9により、収納箱2に収納されて紙幣Pを一枚毎に分離して繰出す本実施例の分離機構10が構成される。
11は分離搬送ローラであり、フィードローラ6の繰出方向の下流側に、紙幣の繰出方向の長さより短い間隔で配置され、分離搬送ローラ軸11aを中心に回転可能に構成され、その外周面にはゴム等の摩擦係数の大きい摩擦部材が取付けられており、分離機構10のフィードローラ6から引渡された紙幣Pを更に搬送する機能を有している。
本実施例の分離搬送ローラ11は、搬送される紙幣Pに対してフィードローラ6の反対側、つまりリバースローラ9の側に配置されている。
12は第1のプレッシャローラであり、分離搬送ローラ11に対向して配置され、図示しないスプリングにより分離搬送ローラ11を押圧して紙幣Pを挟持するように構成されており、プレッシャローラ軸12aを中心に分離搬送ローラ11に従動して回転する。
上記の分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12により、紙幣Pを挟持して搬送し、重送発生時に搬送路8において連れ出された紙幣Pを分離する本実施例の分離搬送部13が構成される。
14は搬送ローラであり、分離搬送ローラ11の繰出方向の下流側に、紙幣の繰出方向の長さより短い間隔で配置され、搬送ローラ軸14aを中心に回転可能に構成され、その外周面にはゴム等の摩擦係数の大きい摩擦部材が取付けられており、分離搬送部13の分離搬送ローラ11から引渡された紙幣Pを更に搬送する機能を有している。
本実施例の搬送ローラ14は、搬送される紙幣Pに対してフィードローラ6の側に配置されている。
15は第2のプレッシャローラであり、搬送ローラ14に対向して配置され、図示しないスプリングにより搬送ローラ14を押圧して紙幣Pを挟持するように構成されており、プレッシャローラ軸15aを中心に搬送ローラ14に従動して回転する。
上記の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15により、紙幣Pを挟持して搬送する本実施例の紙幣搬送部16が構成される。
また、第1のプレッシャローラ12と第2のプレッシャローラ15とのそれぞれの押圧力には差が設けられており、第2のプレッシャローラ15の押圧力を第1のプレッシャローラ12の押圧力より強くして紙幣搬送部16の搬送ローラ14の第2のプレッシャローラ15による摩擦力が、分離搬送部13の分離搬送ローラ11の第1のプレッシャローラ12による摩擦力より大きく設定され、搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15とによる紙幣Pの搬送力が、分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12による搬送力より大きくなるように設定されている。
本実施例のピックアップローラ4、フィードローラ6、分離搬送ローラ11は、分離駆動モータ17により回転駆動される。
また、搬送ローラ14は、搬送駆動モータ18により、ピックアップローラ4、フィードローラ6、分離搬送ローラ11とは独立に回転駆動され、搬送ローラ14による搬送速度は、収納箱2から繰出された紙幣Pのフィードローラ6や分離搬送ローラ11による搬送速度より速くなるように設定されており、搬送ローラ14以降の搬送路8において紙幣Pの搬送速度は加速される。なお、図1等に網掛けを付して示した各軸は回転軸を表す。
20は繰出検出センサであり、フィードローラ6とリバースローラ9との対向部に近接して、その繰出方向の下流側の搬送路8を挟んで発光部と受光部とが対向配置された光学式のセンサであって、発光部からの光を紙幣Pが遮ったことを受光部で検出して紙幣Pを検出する機能を有しており、フィードローラ6等により繰出される紙幣Pを検出する。
21は通過検出センサであり、紙幣搬送部16の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との押圧部に近接して、その繰出方向の下流側の搬送路8を挟んで発光部と受光部とが対向配置された光学式のセンサであって、発光部からの光を紙幣Pが遮ったことを受光部で検出して紙幣Pを検出する機能を有しており、搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持されて搬送される紙幣Pを検出する。
本実施例の図示しない紙幣入出金機には、紙幣入出金機の各部を制御して紙幣処理等を実行する制御部が設けられ、その図示しない記憶部には、制御部が実行するプログラムや、収納箱2から繰出される紙幣Pの繰出方向の長さの110%程度の長さに相当する通過時間である所定の重送判定時間が予め格納されている。なお、本実施例の紙幣Pは、紙幣Pの短手方向に繰出される。
以下の説明においては、先に繰出された紙幣Pを先行紙幣P1、次に繰出された2枚目の紙幣Pを後続紙幣P2という。
上記の構成の紙幣分離搬送装置1において、収納箱2に積層された紙幣Pを搬送路8により搬送する場合は、制御部は、分離駆動モータ17によりピックアップローラ4、フィードローラ6、分離搬送ローラ11を、搬送駆動モータ18により搬送ローラ14をそれぞれ繰出方向に回転させ、バックアッププレート5等の自重によりピックアップローラ4に押圧されている最下位の紙幣Pを、ピックアップローラ4の部分的な摩擦力によって、繰出方向の下流に位置するフィードローラ6の方向へ搬送し、最下位の紙幣Pに連れ出された紙幣Pをフィードローラ6の部分的な摩擦力と、回転を停止しているリバースローラ9との対向部で1枚に分離して搬送路8へ繰出す。
このとき、繰出される先行紙幣P1の先端が、繰出検出センサ20により検出されると、制御部は、繰出検出センサ20による遮光時間の計測を行いながら、紙幣Pの通過時間の監視を開始する。
繰出された先行紙幣P1が分離機構10のフィードローラ6によって搬送され、その先端が分離搬送部13の分離搬送ローラ11に達すると、先端が分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間に挟持されて更に搬送され、その先行紙幣P1の後端がフィードローラ6とリバースローラ9との対向部から離れて繰出検出センサ20を通過すると、先行紙幣P1による遮光が解除され、繰出検出センサ20が先行紙幣P1の通過を検出する。
この間、制御部は、紙幣Pの通過時間を記憶部の重送判定時間と比較しながら、紙幣Pの通過を監視しており、重送判定時間の経過前に繰出検出センサ20が紙幣Pの後端を検出した場合は、先行紙幣P1の繰出が正常に行われたと判定し、重送判定時間以上になっても繰出検出センサ20が先行紙幣P1の後端を検出しない場合は重送が発生したと判定する(重送が発生した場合の作動は後述する。)。
先行紙幣P1の繰出が正常に行われたと判定した制御部は、分離駆動モータ17によるフィードローラ6、分離搬送ローラ11の回転を継続させ、分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間に挟持されて搬送された先行紙幣P1の先端が、紙幣搬送部16の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持され、その先行紙幣P1の先端が通過検出センサ21によって検出される。
このとき、先行紙幣P1の後端部は、まだ分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間に挟持されているが、本実施例の搬送ローラ14による搬送力は、分離搬送ローラ11による搬送力よりも大きく、かつ搬送ローラ14による搬送速度が速くなっているので、先行紙幣P1の後端部が分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間から引抜かれ、搬送ローラ14等により更に搬送路8の下流側へ搬送されていく。
なお、後続紙幣P2は、ピックアップローラ4とフィードローラ6との部分的な摩擦力により、収納箱2から順次に繰出される。
このようにして、本実施例の紙幣分離搬送装置1による紙幣Pの正常搬送が行われるが、紙幣Pの状態、例えば、紙幣Pの剛性、変形、汚れ等により、紙幣Pがリバースローラ9で分離されずに2枚目の紙幣P(後続紙幣P2)が重なった状態で連れ出される重送が発生する場合がある。
なお、以下の説明においては、軽度の重送とは、図2に示すように、先行紙幣P1の後端部と、重送により連れ出された後続紙幣P2の先端部の重なり代Lが短く、先行紙幣P1の先端が搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持されたときに、後続紙幣P2の後端がフィードローラ6とリバースローラ9との間に挟持されている状態の重送をいい、後述する重度の重送とは、重なり代Lが長く、先行紙幣P1の先端が搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持されたときに、重送により連れ出された後続紙幣P2の後端がフィードローラ6とリバースローラ9との対向部から離れて分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間にのみ挟持されている状態の重送をいう(図3参照)。
以下に、図2を用いて、重なり代Lが短い軽度の重送が発生した場合の作動について説明する。
上記した先行紙幣P1の通過時間の判定において、先行紙幣P1の通過時間が重送判定時間より長いことによって重送を判定した制御部は、繰出が正常に行われた場合と同様に、分離駆動モータ17によるフィードローラ6、分離搬送ローラ11の回転を継続させ、分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間に挟持されて搬送された先行紙幣P1の先端が、紙幣搬送部16の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持され、その先行紙幣P1の先端が通過検出センサ21によって検出されたときに(図2参照)、搬送駆動モータ18による搬送ローラ14の回転駆動は継続したまま、分離駆動モータ17によるフィードローラ6、分離搬送ローラ11、ピックアップローラ4の回転を停止させる。
このとき、先行紙幣P1の後端部および後続紙幣P2の先端部は、分離搬送部13の分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12に挟持されているが、先行紙幣P1は分離搬送部13より強い搬送力を有する回転中の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持され、かつ先行紙幣P1との摩擦力により従動回転する第1のプレッシャローラ12に押圧されているので分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間から引抜かれて搬送され、後続紙幣P2は、回転を停止した分離搬送ローラ11に押圧されているので、分離搬送ローラ11との摩擦力によって分離搬送部13に滞留する。
そして、制御部は、通過検出センサ21が先行紙幣P1の後端を検出したときに、先行紙幣P1の分離搬送の完了を判定し、分離駆動モータ17によるピックアップローラ4、フィードローラ6、分離搬送ローラ11の回転を再開させ、分離搬送ローラ11により後続紙幣P2が搬送され、その先端が通過検出センサ21によって検出される。
その後の作動は、上記正常搬送の場合と同様であるので、その説明を省略する。
以下に、図3を用いて、重なり代Lが長い重度の重送が発生した場合の作動について説明する。
上記した先行紙幣P1の通過時間の判定において、先行紙幣P1の通過時間が重送判定時間より長いことによって重送を判定した制御部は、上記軽度の重送が発生した場合と同様にして、先行紙幣P1の先端が通過検出センサ21によって検出されたときに(図3参照)、搬送駆動モータ18による搬送ローラ14の回転駆動は継続したまま、分離駆動モータ17によるフィードローラ6、分離搬送ローラ11、ピックアップローラ4の回転を停止させる。
このとき、先行紙幣P1の後端部および後続紙幣P2の後端側は、分離搬送部13の分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12に挟持されているが、先行紙幣P1は分離搬送部13より強い搬送力を有する回転中の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持され、かつ先行紙幣P1との摩擦力により従動回転する第1のプレッシャローラ12に押圧されているので、分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間から引抜かれて搬送され、後続紙幣P2は、回転を停止した分離搬送ローラ11に押圧されているので、分離搬送ローラ11との摩擦力によって分離搬送部13に滞留する。
そして、制御部は、通過検出センサ21が先行紙幣P1の後端を検出したときに、先行紙幣P1の分離搬送の完了を判定し、分離駆動モータ17によるピックアップローラ4、フィードローラ6、分離搬送ローラ11の回転を再開させ、分離搬送ローラ11により後続紙幣P2が搬送され、その先端が通過検出センサ21によって検出される。
その後の作動は、上記正常搬送の場合と同様であるので、その説明を省略する。
このようにして、本実施例の重送状態で繰出された紙幣Pの分離搬送が行われるが、仮に、分離搬送部13の分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との位置を逆にした通常の配置の場合、つまり分離搬送ローラ11が搬送される紙幣Pに対してフィードローラ6側に配置されている場合(図4参照)は、軽度の重送であれば、先行紙幣P1は分離搬送部13より強い搬送力を有する回転中の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持されているので、回転を停止した分離搬送ローラ11に後端部が押圧されていても、搬送ローラ14の搬送力により引抜かれて搬送され、後続紙幣P2が引抜かれる先行紙幣P1との摩擦力により引きずられたとしても、先行紙幣P1の引抜き後に分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間に挟持されて分離搬送部13に滞留する。
一方、図4に示すように、重度の重送の場合は、後続紙幣P2の先端が回転中の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との近傍に達しているので、引抜かれる先行紙幣P1との摩擦力により後続紙幣P2が引きずられたときに、後続紙幣P2を押圧している第1のプレッシャローラ12が後続紙幣P2との摩擦力により従動回転するため、後続紙幣P2の先端が搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に移動し、先行紙幣P1と共に挟持されて搬送され、重送状態を解消することが困難になる。
上記のように、本実施例の分離搬送部13の分離搬送ローラ11は、搬送される紙幣Pに対して分離機構10のフィードローラ6の反対側に配置されているので、重送状態が軽度であっても重度であっても、紙幣搬送部16による先行紙幣P1の引抜き時に、先行紙幣P1側に配置した第1のプレッシャローラ12の従動回転を利用して、紙幣搬送部16の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15とに先端を挟持された先行紙幣P1を容易に引抜くことができると共に、回転を停止した分離搬送ローラ11の摩擦力により後続紙幣P2を分離搬送部13に容易に滞留させることができ、重送による重なり代Lを同じ動作で自動的に解消して、紙幣搬送における稼動効率を向上させることができる他、重送の発生時に、分離搬送部13に後続紙幣P2を確実に滞留させることができ、その後の紙幣Pの搬送動作や集積動作におけるジャム等の搬送障害の発生を低減することができる。
また、第2のプレッシャローラ15の押圧力を第1のプレッシャローラ12の押圧力より強くして、紙幣搬送部16の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15による搬送力を、分離搬送部13の分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12による搬送力より大きくしたので、例え先行紙幣P1の後端部が、分離搬送部13の分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間に挟持されていたとしても、回転を停止させた分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間から先行紙幣P1を引抜くことが可能になり、多様な重送状態に対応することが可能な紙幣分離搬送装置1を得ることができる。
以上説明したように、本実施例では、フィードローラとリバースローラを有する分離機構から繰出された紙幣Pを搬送する分離搬送ローラとこれに従動回転する第1のプレッシャローラからなる分離搬送部と、分離搬送部から搬送された紙幣Pを搬送する搬送ローラとこれに従動回転する第2のプレッシャローラからなる紙幣搬送部と、紙幣搬送部の搬送ローラと第2のプレッシャローラとの間に挟持された紙幣Pの先端を検出する通過検出センサとを備えた紙幣分離搬送装置において、分離搬送部の分離搬送ローラを、搬送される紙幣Pに対してフィードローラの反対側に配置し、繰出される紙幣Pの重送が検出された場合に、通過検出センサが先行紙幣P1の先端を検出したときに、フィードローラと分離搬送ローラとの回転を停止させ、先行紙幣P1を紙幣搬送部の搬送ローラと第2のプレッシャローラとの間に挟持して引抜くようにしたことによって、重送状態の軽重に関らず、紙幣搬送部による先行紙幣P1の引抜き時に、先行紙幣P1側に配置した分離搬送部の第1のプレッシャローラの従動回転を利用して、紙幣搬送部により先行紙幣P1を容易に引抜くことができると共に、回転を停止した分離搬送ローラの摩擦力により後続紙幣P2を分離搬送部に容易に滞留させることができ、重送による重なり代Lを同じ動作で自動的に解消して、紙幣搬送における稼動効率を向上させることができる。
以下に、図5ないし図7を用いて本実施例の紙幣分離搬送装置について説明する。なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の分離搬送部13の分離搬送ローラ11は、図5に示すように、搬送される紙幣Pに対してフィードローラ6側に配置され、これに対向配置された第1のプレッシャローラ12は、リバースローラ9の側に配置されている。
また、紙幣搬送部16の搬送ローラ14は、上記実施例1と同様に、搬送される紙幣Pに対してフィードローラ6の側に配置され、これに対向配置された第2のプレッシャローラ15は、リバースローラ9の側に配置されている。
図5において、31は第1の揺動アームであり、接続部31aの両端部に繰出方向に伸張するアーム部31b、31cが形成された支持部材であって、先端部で分離搬送部13の第1のプレッシャローラ12のプレッシャローラ軸12aを回転自在に支持するアーム部31bの接続部31aとの付根部に設けられた回転支点32を中心に回動可能に支持され、図示しないスプリングによって第1のプレッシャローラ12が分離搬送ローラ11を押圧する方向に付勢されており、分離搬送ローラ11との間で挟持した紙幣Pの厚さに応じて第1のプレッシャローラ12が移動するときに、その移動に伴って回動する。
34は第2の揺動アームであり、接続部34aの両端部に繰出方向に伸張するアーム部34b、およびL字状のアーム部34cが形成された支持部材であって、先端部で紙幣搬送部16の第2のプレッシャローラ15のプレッシャローラ軸15aを回転自在に支持するアーム部34bの接続部34aとの付根部に設けられた回転支点35を中心に回動可能に支持され、図示しないスプリングによって第2のプレッシャローラ15が搬送ローラ14を押圧する方向に第1のプレッシャローラ12より強い力で付勢されており、搬送ローラ14との間で挟持した紙幣Pの厚さに応じて第2のプレッシャローラ15が移動するときに、その移動に伴って回動する。
37はリンクであり、一端に、図示しないフレームに設けられたピン38に遊嵌する繰出方向に形成された長穴37aを有し、他端に、第2の揺動アーム34のL字状のアーム部34cの先端部に形成された繰出方向の直交方向に形成された長穴39に連結するピン37bを有する連結部材であって、第2の揺動アーム34の回動によってアーム部34cの長穴39で押されたピン37bが移動し、第2の揺動アーム34の回動に連動してピン38に案内された長穴37aにより繰出方向と平行に移動する。
また、リンク37の長穴37a側の端部の搬送路8側の面と、この面に対向する揺動アーム31のアーム部31cの搬送路8と反対側の面との間には所定の隙間が設けられている。
この所定の隙間は、分離搬送部13の第1のプレッシャローラ12が挟持した紙幣Pの厚さに応じて回転支点32を中心に回動したとしても、挟持した紙幣Pが1枚の場合は、前記した2つの面間には隙間Y(図6参照)が形成されるように設定され、紙幣搬送部16の第2のプレッシャローラ15が先行紙幣P1を挟持したことより回転支点35を中心に回動してもリンク37の長穴37a側の端部が揺動アーム31のアーム部31cの先端に接触することはないが、重送が発生して、分離搬送部13の分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間に2枚の紙幣Pが挟持された場合は、分離搬送部13の第1のプレッシャローラ12が挟持した2枚の紙幣Pの厚さにより、第1の揺動アーム31が回転支点32を中心に大きく回動し、そのアーム部31cの先端が、リンク37の搬送路8側の面を超える位置、つまり所定の隙間を超える位置まで移動し、紙幣搬送部16の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持された1枚の先行紙幣P1の厚さによって回転支点35を中心に回動すると、第2の揺動アーム34のL字状のアーム部34cの先端の長穴39の移動によって、ピン37bにより連結するリンク37が繰出方向と平行に繰出方向の反対側に移動し、リンク37の長穴37a側の端部が、第1の揺動アーム31のアーム部31cの先端を押圧して、第1の揺動アーム31を更に回動させ、重送により連れ出された後続紙幣P2の紙面から第1のプレッシャローラ12を退避させるように設定されている(図7参照)。
本実施例の図示しない紙幣入出金機には、紙幣入出金機の各部を制御して紙幣処理等を実行する制御部が設けられ、その図示しない記憶部には、制御部が実行するプログラムや、上記実施例1と同様の所定の重送判定時間が予め格納されている。
上記の構成の紙幣分離搬送装置1において、収納箱2に積層された紙幣Pを搬送路8により搬送する場合は、制御部は、上記実施例1と同様にして、最下位の紙幣Pを、ピックアップローラ4、フィードローラ6、リバースローラ9により1枚に分離して搬送路8へ繰出し、繰出検出センサ20により計測した先行紙幣P1の通過時間と記憶部の重送判定時間との比較によって、先行紙幣P1の繰出が正常に行われたこと、または重送が発生したことを判定する(重送が発生した場合の作動は後述する。)。
先行紙幣P1の繰出が正常に行われたと判定した制御部は、分離駆動モータ17によるフィードローラ6、分離搬送ローラ11の回転を継続させ、分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間に挟持されて搬送された先行紙幣P1の先端が、紙幣搬送部16の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持され、その先行紙幣P1の先端が通過検出センサ21によって検出される。
この場合に、本実施例の第1および第2のプレッシャローラ12、15は、第1および第2の揺動アーム31、34により回動可能に支持されているが、第1および第2のプレッシャローラ12、15がそれぞれ1枚の紙幣Pを挟持している場合は、図6に示すように、リンク37と第1の揺動アーム31のアーム部31cの先端との間には隙間Yが存在するので、上記実施例1の正常搬送と同様に、収納箱2からピックアップローラ4とフィードローラ6との部分的な摩擦力により1枚毎に繰出された紙幣Pが順次に搬送路8の下流側に搬送されていく。
このようにして、本実施例の紙幣分離搬送装置1による紙幣Pの正常搬送が行われるが、その過程で重送が発生した場合の動作について以下に説明する。
上記した先行紙幣P1の通過時間の判定において、先行紙幣P1の通過時間が重送判定時間より長いことによって重送を判定した制御部は、上記実施例1の重送が発生した場合と同様に、分離駆動モータ17によるフィードローラ6、分離搬送ローラ11の回転を継続させる。
このとき、重送により連れ出された後続紙幣P2が、分離搬送部13の分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12との間に挟持されると、図7(a)に示すように、2枚の紙幣Pの厚さにより第1の揺動アーム31が回転支点32を中心に大きく回動し、そのアーム部31cの先端が、リンク37の搬送路8側の面を超える位置まで移動する。
そして、図7(b)に示すように、分離搬送ローラ11と第1のプレッシャローラ12により搬送された先行紙幣P1の先端が、紙幣搬送部16の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持されると、上記したように、挟持した1枚の先行紙幣P1に厚さによって、第2の揺動アーム34が回転支点35を中心に回動し、そのL字状のアーム部34cの先端の移動が、リンク37を介して第1の揺動アーム31のアーム部31cの先端に伝達され、アーム部31cの先端を押圧して第1の揺動アーム31を更に回動させて重送により連れ出された後続紙幣P2の紙面から第1のプレッシャローラ12を退避させる。
これにより、分離搬送ローラ11に対する第1のプレッシャローラ12の押圧が解除され、分離搬送部13における紙幣Pに対する摩擦力がなくなる。
この搬送される各紙幣Pによる第1および第2の揺動アーム31、34の動作中に、制御部は、フィードローラ6、分離搬送ローラ11の回転を継続させ、搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15との間に挟持された先行紙幣P1の先端が通過検出センサ21によって検出されたときに、搬送駆動モータ18による搬送ローラ14の回転は継続したまま、分離駆動モータ17によるフィードローラ6、分離搬送ローラ11、ピックアップローラ4の回転を停止させる。
このとき、先行紙幣P1と後続紙幣P2とは、重なり代Lで重なり合っているが、分離搬送部13における紙幣Pに対する摩擦力がなくなっているので、後続紙幣P2が先行紙幣P1に引きずられて移動することはなく、後続紙幣P2が分離搬送部13に滞留する。
そして、制御部は、通過検出センサ21が先行紙幣P1の後端を検出したときに、先行紙幣P1の分離搬送の完了を判定し、分離駆動モータ17によるピックアップローラ4、フィードローラ6、分離搬送ローラ11の回転を再開させ、分離搬送ローラ11により後続紙幣P2が搬送され、その先端が通過検出センサ21によって検出される。
その後の作動は、上記正常搬送の場合と同様であるので、その説明を省略する。
上記のように、本実施例の第1および第2のプレッシャローラ12、15は、第1および第2の揺動アーム31、34により回動可能に支持され、第1のプレッシャローラ12に重送により連れ出された後続紙幣P2が挟持された場合に、第2のプレッシャローラ15に挟持された先行紙幣P1の厚さによって回動する第2の揺動アーム34の先端の移動を、リンク37を介して第1の揺動アーム31の先端に伝達し、第1の揺動アーム31を更に回動させて、重送により連れ出された後続紙幣P2の紙面から第1のプレッシャローラ12を退避させるので、重送状態が軽度であっても重度であっても、紙幣搬送部16による先行紙幣P1の引抜き時に、分離搬送部13の第1のプレッシャローラ12の紙幣に対する押圧を解除して分離搬送部13おける紙幣Pに対する摩擦力を無くすことができ、後続紙幣P2の引きずりを防止して、紙幣搬送部16の搬送ローラ14と第2のプレッシャローラ15とに先端を挟持された先行紙幣P1を容易に引抜くことができると共に、後続紙幣P2を分離搬送部13に容易に滞留させることができ、重送による重なり代Lを同じ動作で自動的に解消して、紙幣搬送における稼動効率を向上させることができる他、重送の発生時に、分離搬送部13に後続紙幣P2を確実に滞留させることができ、その後の紙幣Pの搬送動作や集積動作における紙幣Pのジャム等の搬送障害を低減することができる。
なお、本実施例では、重送により連れ出される後続紙幣P2は1枚であるとして説明したが、2枚以上であっても、紙幣搬送部16による先行紙幣P1の引抜き時に、上記と同様の作用により先行紙幣P1を容易に引抜くことができ、上記と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例では、第1および第2の揺動アーム31、34とリンク37とを設けて機械的に第1のプレッシャローラ12による押圧を解除するとして説明したが、紙葉類の厚さが薄く、リンク比が充分取れない等の場合は、センサによって紙葉類の厚さを検出し、第1のプレッシャローラ12による押圧をアクチュエータを用いて解除するようにしてもよい。このようにしても上記と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施例では、フィードローラとリバースローラを有する分離機構から繰出された紙幣Pを搬送する分離搬送ローラとこれに従動回転する第1のプレッシャローラからなる分離搬送部と、分離搬送部から搬送された紙幣Pを搬送する搬送ローラとこれに従動回転する第2のプレッシャローラからなる紙幣搬送部と、紙幣搬送部の搬送ローラと第2のプレッシャローラとの間に挟持された紙幣Pの先端を検出する通過検出センサとを備えた紙幣分離搬送装置において、第1および第2のプレッシャローラを、それぞれ第1および第2の揺動アームにより回動可能に支持すると共に、第2の揺動アームの端部に連結するリンクを設け、分離搬送部の分離搬送ローラと第1のプレッシャローラとの間に重送により連れ出された後続紙幣P2が挟持された場合に、紙幣搬送部の搬送ローラと第2のプレッシャローラとの間に挟持した先行紙幣P1の厚さによって回動する第2の揺動アームの移動を、リンクを介して第1の揺動アームに伝達し、第1の揺動アームを更に回動させて重送により連れ出された後続紙幣P2の紙面から第1のプレッシャローラを退避させるように構成し、通過検出センサが先行紙幣P1の先端を検出したときに、フィードローラと分離搬送ローラとの回転を停止させ、先行紙幣P1を紙幣搬送部の搬送ローラとプレッシャローラとの間に挟持して引抜くようにしたことによって、重送状態の軽重に関らず、紙幣搬送部による先行紙幣P1の引抜き時に、分離搬送部の第1のプレッシャローラの紙幣に対する押圧を解除して分離搬送部おける紙幣Pに対する摩擦力を無くすことができ、後続紙幣P2の引きずりを防止して、紙幣搬送部により先行紙幣P1を容易に引抜くことができると共に、後続紙幣P2を分離搬送部に容易に滞留させることができ、重送による重なり代Lを同じ動作で自動的に解消して、紙幣搬送における稼動効率を向上させることができる。
1 紙幣分離搬送装置
2 収納箱
3 ガイド板
4 ピックアップローラ
4a ピックアップローラ軸
5 バックアッププレート
6 フィードローラ
6a フィードローラ軸
7 紙幣繰出口
8 搬送路
9 リバースローラ
9a リバースローラ軸
10 分離機構
11 分離搬送ローラ
11a 分離搬送ローラ軸
12 プレッシャローラ(第1のプレッシャローラ)
12a、15a プレッシャローラ軸
13 分離搬送部
14 搬送ローラ
14a 搬送ローラ軸
15 プレッシャローラ(第2のプレッシャローラ)
16 紙幣搬送部
17 分離駆動モータ
18 搬送駆動モータ
20 繰出検出センサ
21 通過検出センサ
31 第1の揺動アーム
31a、34a 接続部
31b、31c、34b、34c アーム部
32、35 回転支点
34 第2の揺動アーム
37 リンク
37a、39 長穴
37b、38 ピン
2 収納箱
3 ガイド板
4 ピックアップローラ
4a ピックアップローラ軸
5 バックアッププレート
6 フィードローラ
6a フィードローラ軸
7 紙幣繰出口
8 搬送路
9 リバースローラ
9a リバースローラ軸
10 分離機構
11 分離搬送ローラ
11a 分離搬送ローラ軸
12 プレッシャローラ(第1のプレッシャローラ)
12a、15a プレッシャローラ軸
13 分離搬送部
14 搬送ローラ
14a 搬送ローラ軸
15 プレッシャローラ(第2のプレッシャローラ)
16 紙幣搬送部
17 分離駆動モータ
18 搬送駆動モータ
20 繰出検出センサ
21 通過検出センサ
31 第1の揺動アーム
31a、34a 接続部
31b、31c、34b、34c アーム部
32、35 回転支点
34 第2の揺動アーム
37 リンク
37a、39 長穴
37b、38 ピン
Claims (3)
- 厚さ方向に積層された紙葉類を1枚毎に分離して繰出すフィードローラとリバースローラを有する分離機構と、
前記分離機構から繰出された紙葉類を搬送する分離搬送ローラと、前記分離搬送ローラに対向配置され、前記分離搬送ローラに従動回転する第1のプレッシャローラからなる分離搬送部と、
前記分離搬送部から搬送された紙葉類を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに対向配置され、前記搬送ローラに従動回転する第2のプレッシャローラからなる紙葉類搬送部と、
前記紙葉類搬送部の繰出方向の下流側に、前記紙葉類搬送部に近接して配置され、前記紙葉類搬送部の搬送ローラと第2のプレッシャローラとの間に挟持された紙葉類の先端を検出する通過検出センサと、を備えた紙葉類分離搬送装置において、
前記分離搬送部の分離搬送ローラを、搬送される紙葉類に対して前記フィードローラの反対側に配置し、
紙葉類の重送が検出された場合において、前記通過検出センサが紙葉類の先端を検出したときに、前記フィードローラと前記分離搬送ローラとの回転を停止させ、前記先端を検出した紙葉類を、前記紙葉類搬送部の搬送ローラと第2のプレッシャローラとの間に挟持して引抜くことを特徴とする紙葉類分離搬送装置。 - 請求項1において、
前記紙葉類搬送部の搬送ローラと前記第2のプレッシャローラによる搬送力が、前記分離搬送部の分離搬送ローラと前記第1のプレッシャローラによる搬送力より大きいことを特徴とする紙葉類分離搬送装置。 - 厚さ方向に積層された紙葉類を1枚毎に分離して繰出すフィードローラとリバースローラを有する分離機構と、
前記分離機構から繰出された紙葉類を搬送する分離搬送ローラと、前記分離搬送ローラに対向配置され、前記分離搬送ローラに従動回転する第1のプレッシャローラからなる分離搬送部と、
前記分離搬送部により搬送された紙葉類を搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラに対向配置され、前記搬送ローラに従動回転する第2のプレッシャローラからなる紙葉類搬送部と、
前記紙葉類搬送部の繰出方向の下流側に、前記紙葉類搬送部に近接して配置され、前記紙葉類搬送部の搬送ローラと第2のプレッシャローラとの間に挟持された紙葉類の先端を検出する通過検出センサと、を備えた紙葉類分離搬送装置において、
前記第1および第2のプレッシャローラを、それぞれ搬送される紙葉類に対して前記リバースローラと同じ側に配置し、
第1のプレッシャローラを一の端部で回転自在に支持し、前記第1のプレッシャローラで挟持した紙葉類の厚さに応じて回動する第1の揺動アームと、
前記第2のプレッシャローラを一の端部で回転自在に支持し、前記第2のプレッシャローラで挟持した紙葉類の厚さに応じて回動する第2の揺動アームと、
前記第2の揺動アームの、前記第2のプレッシャローラと反対側の他端に連結し、繰出方向と平行に移動するリンクと、を設け、
前記分離搬送部の分離搬送ローラと第1のプレッシャローラとの間に重送により連れ出された紙葉類が挟持された場合に、前記紙葉類搬送部の搬送ローラと第2のプレッシャローラとの間に挟持した紙葉類の厚さによって回動する前記第2の揺動アームの他端の移動を、前記リンクを介して、前記第1の揺動アームの他端に伝達し、前記第1の揺動アームを更に回動させて、前記重送により連れ出された紙葉類の紙面から前記第1のプレッシャローラを退避させるように構成し、
紙葉類の重送が検出された場合において、前記通過検出センサが紙葉類の先端を検出したときに、前記フィードローラと前記分離搬送ローラとの回転を停止させ、前記先端を検出した紙葉類を、前記紙葉類搬送部の搬送ローラと第2のプレッシャローラとの間に挟持して引抜くことを特徴とする紙葉類分離搬送装置。
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