JP2012171241A - 熱転写記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材上に、剥離層、着色層及び接着層がこの順序で形成されてなる熱転写記録媒体であって、前記剥離層が、水性分散媒中に平均粒径30μm以下の熱溶融性材料の粒子が分散した水系エマルションから形成された粒状の熱溶融性材料を含有し、前記着色層が、油性分散媒中に平均粒径0.1〜50μmの熱溶融性材料の粒子が分散したディスパージョンから形成された粒状の熱溶融性材料および色材を含有し、かつ前記接着層が、水性分散媒中に平均粒径5μm以下の粒子が分散した水系エマルションから形成された粒状の熱溶融性材料を含有することを特徴とする熱転写記録媒体及びこの製造方法。
【選択図】なし
Description
本発明による熱転写記録媒体は、基材上に、剥離層、着色層および接着層がこの順序で形成されてなる熱転写記録媒体であって、
前記剥離層が、水性分散媒中に平均粒径30μm以下の熱溶融性材料の粒子が分散した水系エマルションから形成された粒状の熱溶融性材料を含有し、
前記着色層が、油性分散媒中に平均粒径0.1〜50μmの熱溶融性材料の粒子が分散したディスパージョンから形成された粒状の熱溶融性材料および色材を含有し、かつ
前記接着層が、水性分散媒中に平均粒径5μm以下の粒子が分散した水系エマルションから形成された粒状の熱溶融性材料を含有することを特徴とするもの、である。
本発明による熱転写記録媒体の基材としては、種々のものを採用することができる。例えば、各種のプラスチック材料、例えばポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、トリアセチルセルロース、ポリフェニレンサルファイト、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなるフィルム、および紙、例えばグラシン紙、コンデンサー紙などを用いることができる。本発明では、耐熱性および強度の観点から、上記の中では、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミドが好ましく、ポリエステルが特に好ましい。基材の厚さは、好ましくは2.5〜12μm、特に好ましくは3.5〜6.0μm、である。
本発明による熱転写記録媒体の剥離層は、平均粒径30μm以下の熱溶融性材料の粒子を含んでなるものである。
熱溶融性材料としては、融点が、好ましくは50〜100℃、特に好ましくは60〜95℃、のものである。融点が50℃に満たない場合、保存性で問題があり、100℃超過の場合には、印字の際の感度が悪くなることから好ましくない。
本発明による熱転写記録媒体の着色層は、油性分散媒中に平均粒径0.1〜50μmの熱溶融性材料の粒子が分散したディスパージョンから形成された粒状の熱溶融性材料および色材を含有してなるものである。
本発明による熱転写記録媒体の接着層は、平均粒径5μm以下の熱溶融性材料の粒子を含んでなるものである。
本発明による熱転写記録媒体は、基材上に、剥離層、着色層および接着層がこの順序で形成されてなる熱転写記録媒体であるが、この基材の、剥離層、着色層および接着層が形成されている面とは反対の面には、必要に応じて、耐熱層を設けることができる。
本発明による熱転写記録媒体の製造方法は、
水性分散媒中に平均粒径30μm以下の熱溶融性材料の粒子が分散した水系エマルションを含む剥離層形成用塗工液を調製し、
油性分散媒中に平均粒径0.1〜50μmの熱溶融性材料の粒子が分散したディスパージョンおよび色材を含む着色層形成用塗工液を調製し、
水性分散媒中に平均粒径5μm以下の熱溶融性材料の粒子が分散した水系エマルションを含む接着層形成用塗工液を調製し、
基材上に前記の剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次塗工および乾燥することによって、前記基材上に、剥離層、着色層および接着層がこの順序で形成されてなる熱転写記録媒体を得ることを特徴とするもの、である。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用意し、下記の製造方法によって、基材上に、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次塗工および乾燥することによって、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルO−102」(固形分40%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(3)着色層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)15部とカーボンブラック15部とイソプロパノール70部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が2.0μmになるように粉砕したディスパーション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルM−221」(固形分35%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
得られた熱転写記録媒体は、基材の厚さが4.5μm、剥離層の塗工量が1.5g/m2、着色層の塗工量が2.0g/m2、接着層の塗工量が1.0g/m2、耐熱層の塗工量が0.3g/m2、ものであった。
この熱転写記録媒体を、下記の[評価方法]によって評価した。
結果は、表2に示されるとおりである。
(イ)ラベルへの転写性
ラベルプリンタ(TEC社製、「TEC−SA4TM」)を用い、印字速度:6IPS、印字エネルギー:0 にて、ラベルC6(リンクテック社製)に印字を行った。
その印字物を目視にて観察し、転写性の評価を行った。
○:全く問題なく転写できた
△:印字が少し欠けている
×:全く転写されず、印字ができなかった
(ロ)印字の際のラベル汚れ
ラベルプリンタ(TEC社製、「TEC−SA4TM」)を用い、印字速度:6IPS、印字エネルギー:0 にて、ラベルC6(リンクテック社製)に印字を行った。
その印字物を目視にて観察し、ヘッドダウン時の汚れが無いかを確認した。
○:汚れの発生がなく、全く問題ない
×:汚れが発生した
(ハ)印字鮮明性
ラベルプリンタ(TEC社製、「TEC−SA4TM」)を用い、印字速度:6IPS、印字エネルギー:0 にて、ラベルC6(リンクテック社製)に印字を行った。
その印字物を目視にて観察し、ボイド(印字物の白抜け)発生の有無を確認した。
○:ボイドの発生がなく、全く問題ない
△:ボイドの発生は少しあるものの、実用上の問題がないレベル
×:ボイドの発生が多く、実用上の問題があるレベル
(ニ)印字濃度
ラベルプリンタ(TEC社製、「TEC−SA4TM」)を用い、印字速度:6IPS、印字エネルギー:0 にて、ラベルC6(リンクテック社製)に印字を行った。
その印字物を目視にて観察し、印字濃度を濃度計(マクベス社製、「RD−19i」)にて評価した。
○:印字濃度として全く問題ない(参考値:1.6以上)
△:印字濃度が低い(参考値:1.2〜1.6)
×:印字濃度が著しく低い(参考値:1.2以下)
(ホ)保存性
内巻きに加工した熱転写記録媒体を、50℃90%の雰囲気中で100時間保存した後に、ブロッキングの有無を確認した。
○:全く問題ない
×:ブロキングの発生がある
(へ)環境負荷度
○:剥離層、着色層、接着層形成用塗工液の溶剤使用量の合計が5g/m2以下である。
×:剥離層、着色層、接着層形成用塗工液の溶剤使用量の合計が5g/m2よりも多い。
ただし、溶剤使用量は、以下の条件にて算出した値の各層の合計値である。
剥離層は、固形分25%、塗布量1.5g/m2、ディスパーションなら、剥離層の溶剤使用量は4.5g/m2となる。
着色層は、固形分30%、塗布量2.0g/m2、ディスパーションなら、着色層の溶剤使用量は4.6g/m2となる。
接着層は、固形分25%、塗布量1.0g/m2、ディスパーションなら、接着層の溶剤使用量は3.0g/m2となる。
以上の場合、剥離層、着色層、接着層形成用塗工液の溶剤使用量の合計は、4.5+4.6+3.0=12.1g/m2である。
また、溶剤負荷度はまたいずれの層もエマルションであれば溶剤使用量は0g/m2となる。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルO−102」(固形分40%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(3)着色層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)15部とカーボンブラック15部とイソプロパノール70部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が2.0μmになるように粉砕したディスパーション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:0.1μmのカルナバエマルション50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表2に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルO−102」(固形分40%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(3)着色層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)15部とカーボンブラック15部とイソプロパノール70部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が2.0μmになるように粉砕したディスパーション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:5.0μmのカルナバエマルション50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表2に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルO−102」(固形分40%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(3)着色層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)15部とカーボンブラック15部とイソプロパノール70部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が0.1μmになるように粉砕したディスパーション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルM−221」(固形分35%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表2に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルO−102」(固形分40%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(3)着色層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)15部とカーボンブラック15部とイソプロパノール70部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が50μmになるように粉砕したディスパーション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルM−221」(固形分35%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表2に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:平均粒子径:0.1μmのカルナバエマルション50部と水50部の割合で混合したエマルション
(3)着色層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)15部とカーボンブラック15部とイソプロパノール70部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が2.0μmになるように粉砕したディスパーション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルM−221」(固形分35%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表2に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:平均粒子径:30μmのカルナバエマルション50部と水50部の割合で混合したエマルション
(3)着色層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)15部とカーボンブラック15部とイソプロパノール70部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が2.0μmになるように粉砕したディスパーション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルM−221」(固形分35%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表2に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:10μmのカルナバエマルション50部と水50部の割合で混合したエマルション
(3)着色層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)15部とカーボンブラック15部とイソプロパノール70部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が2.0μmになるように粉砕したディスパーション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルM−221」(固形分35%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表4に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:「トラソルO−102」(平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(固形分40%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(3)着色層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)15部とカーボンブラック15部とイソプロパノール70部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が0.05μmになるように粉砕したディスパーション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルM−221」(固形分35%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表4に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルO−102」(固形分40%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(3)着色層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)15部とカーボンブラック15部とイソプロパノール70部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が100μmになるように粉砕したディスパーション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルM−221」(固形分35%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表4に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルO−102」(固形分40%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(3)着色層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)15部とカーボンブラック15部とイソプロパノール70部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が2.0μmになるように粉砕したディスパーション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:50μmのカルナバエマルション50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表4に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:カルナバワックス25部とイソプロパノール75部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が0.5μmになるように粉砕したディスパーション
(3)着色層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルM−221」(固形分35%))25部とカーボン分散水溶液(富士色素社製、FUJI SPブラック8051)25部と水50部の割合で混合したエマルション
(4)接着層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)25部とイソプロパノール75部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が0.5μmになるように粉砕したディスパーション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表6に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)25部とイソプロパノール75部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が0.5μmになるように粉砕したディスパーション
(3)着色層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)15部とカーボンブラック15部とイソプロパノール70部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が2.0μmになるように粉砕したディスパーション
(4)接着層形成用塗工液:カルナバワックス25部とイソプロパノール75部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が0.5μmになるように粉砕したディスパーション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表6に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルO−102」(固形分40%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(3)着色層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルM−221」(固形分35%))25部とカーボン分散水溶液(富士色素社製、FUJI SPブラック8051)25部と水50部の割合で混合したエマルション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルM−221」(固形分35%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
この熱転写記録媒体を、実施例1と同様に評価した。
結果は、表6に示されるとおりである。
下記の基材、剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液、接着層形成用塗工液、耐熱層形成用塗工液を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による熱転写記録媒体を製造した。
(2)剥離層形成用塗工液:カルナバワックス(固形分100%)25部とイソプロパノール75部をφ1mmのガラスビーズにて平均粒子径が0.5μmになるように粉砕したディスパーション
(3)着色層形成用塗工液:トラソルM−221(平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション)25部とカーボン分散水溶液(富士色素社製、FUJI SPブラック8051)25部と水50部の割合で混合したエマルション
(4)接着層形成用塗工液:平均粒子径:0.5μmのカルナバエマルション(中京油脂社製、「トラソルM−221」(固形分35%))50部と水50部の割合で混合したエマルション
(5)耐熱層形成用塗工液:シリコーン系樹脂液
(6)製造方法:基材上に耐熱層形成用塗工液をバーコーティングにて塗工し、乾燥後、反対の基材面に剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次バーコーティングにて塗工および乾燥することによって製造した。
Claims (6)
- 基材上に、剥離層、着色層および接着層がこの順序で形成されてなる熱転写記録媒体であって、
前記剥離層が、水性分散媒中に平均粒径30μm以下の熱溶融性材料の粒子が分散した水系エマルションから形成された粒状の熱溶融性材料を含有し、
前記着色層が、油性分散媒中に平均粒径0.1〜50μmの熱溶融性材料の粒子が分散したディスパージョンから形成された粒状の熱溶融性材料および色材を含有し、かつ
前記接着層が、水性分散媒中に平均粒径5μm以下の粒子が分散した水系エマルションから形成された粒状の熱溶融性材料を含有することを特徴とする、熱転写記録媒体。 - 前記剥離層が、カルナバワックス、キャンデリラワックス、ミツロウ、木ロウおよびモンタンワックスからなる群から選ばれた少なくとも1種の熱溶融性材料を含有する、請求項1に記載の熱転写記録媒体。
- 前記着色層が、カルナバワックス、キャンデリラワックス、ミツロウ、木ロウおよびモンタンワックスからなる群から選ばれた少なくとも1種の熱溶融性材料を含有する、請求項1に記載の熱転写記録媒体。
- 前記接着層が、カルナバワックス、キャンデリラワックス、ミツロウ、木ロウおよびモンタンワックスからなる群から選ばれた少なくとも1種の熱溶融性材料を含有する、請求項1に記載の熱転写記録媒体。
- 前記基材の、前記の剥離層、着色層および接着層が形成されている面とは反対の面に、さらに耐熱層を有する、請求項1に記載の熱転写記録媒体。
- 熱転写記録媒体の製造方法であって、
水性分散媒中に平均粒径30μm以下の熱溶融性材料の粒子が分散した水系エマルションを含む剥離層形成用塗工液を調製し、
油性分散媒中に平均粒径0.1〜50μmの熱溶融性材料の粒子が分散したディスパージョンおよび色材を含む着色層形成用塗工液を調製し、
水性分散媒中に平均粒径5μm以下の熱溶融性材料の粒子が分散した水系エマルションを含む接着層形成用塗工液を調製し、
基材上に前記の剥離層形成用塗工液、着色層形成用塗工液および接着層形成用塗工液を順次塗工および乾燥することによって、前記基材上に、剥離層、着色層および接着層がこの順序で形成されてなる熱転写記録媒体を得ることを特徴とする、熱転写記録媒体の製造方法。
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