JP2012114729A - 高周波半導体スイッチ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】同時に2組以上の経路切替用FET段を導通状態にすることが可能な高機能な高周波スイッチ回路を電源端子の追加無しで小型化かつ低消費電力で実現する。
【解決手段】ダイオードスイッチロジック回路100は、共通入出力端子101と個別入出力端子102〜104それぞれとの間の経路のうち少なくとも1つを導通させ且つ制御端子105〜107の各制御電圧を、経路切替用FET段108〜110それぞれのゲートに印加させるとともに、制御端子105〜107の各制御電圧の論理合成電圧を、シャント用FET段111〜113のゲートに印加させ、かつ、論理合成電圧は、1組のシャント用FET段に印加される制御電圧の否定と、残りの組のシャント用FET段それぞれに印加される制御電圧の論理和と、の論理積で生成されるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波半導体スイッチ回路に関する。
(高周波半導体スイッチ回路の傾向)
携帯電話機に代表されるモバイル通信機器にとって、アンテナの送信及び受信の切り替えなど、高周波の信号伝達経路を切り替えるために、小型で低消費電力の高周波半導体スイッチ回路が望まれている。従来から、高周波特性及び低消費電力に優れたGaAsFET(Gallium Arsenide Field Effect Transistor)をスイッチング素子として用いた高周波半導体スイッチ回路が用いられている。
近年では、SOS(Silicon On Sapphire)基板やSOI(Silicon On Insulator)基板に代表される、絶縁性に優れる基板材料とシリコンプロセスとを組み合わせた半導体基板の改良も進んでおり、高周波半導体スイッチ回路に不利であったMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を経路切替用のスイッチング素子として採用する技術も開発されている。なお、MOSFETは、例えば、ゲートバイアス電圧としてピンチオフ電圧よりも十分に高いHighレベル(例えば3V)の電圧を印加してドレイン−ソース間を低インピーダンスにすることにより、導通状態となるように制御できる。逆に、ゲートバイアス電圧としてピンチオフ電圧よりも十分に低いLowレベル(例えば0V)の電圧を印加してドレイン−ソース間を高インピーダンスにすることにより、遮断状態となるように制御できる。
(従来の構成例1)
図14は、特許文献2の図13に示されるような、従来の高周波半導体スイッチ回路の構成例1を示す回路図である。図14の高周波半導体スイッチ回路は、例えば入力された高周波信号の出力経路を切り替えるアンテナスイッチに使用される、高周波用SP3T(Single−Pole Triple−Throw)スイッチであり、共通入出力端子1101と、個別入出力端子1102と、個別入出力端子1103と、個別入出力端子1104とを備える。なお、共通入出力端子1101と個別入出力端子1102との間には高周波信号経路のスイッチングを行う経路切替用FET段1108が接続されている。また、共通入出力端子1101と個別入出力端子1103の間には高周波信号経路のスイッチングを行う経路切替用FET段1109が接続されている。また、共通入出力端子1101と個別入出力端子1104の間には高周波信号経路のスイッチングを行う経路切替用FET段1110が接続されている。
経路切替用FET段1108、経路切替用FET段1109及び経路切替用FET段1110は、それぞれGaAs材料のMESFET(Metal-Semiconductor Field Effect Transistor)で構成されており、ショットキー接合性の金属をゲートとして半導体上に形成した構造となっている。経路切替用FET段1108を構成する各MESFETのゲートはそれぞれ、ゲートバイアス抵抗1111を介して制御端子1105に接続され、経路切替用FET段1109を構成する各MESFETのゲートはそれぞれ、ゲートバイアス抵抗1112を介して制御端子1106に接続され、経路切替用FET段1110を構成する各MESFETのゲートはそれぞれ、ゲートバイアス抵抗1113を介して制御端子1107に接続されている。
制御端子1105、制御端子1106及び制御端子1107にそれぞれ制御電圧が印加されることにより、経路切替用FET段1108、経路切替用FET段1109及び経路切替用FET段1110は導通及び遮断制御される。これにより、共通入出力端子1101が、個別入出力端子1102、個別入出力端子1103及び個別入出力端子1104のうち少なくともいずれか一つに電気的に接続される。
しかしながら、従来の構成例1のMESFETのような経路切替用FETのみの高周波半導体スイッチ回路が構成される場合、低挿入損失と高アイソレーションとの両立という問題があった。即ち、経路切替用FETそれぞれに、高アイソレーションを得るにはゲート幅を小さくすれば良いが、ゲート幅を小さくするとオン抵抗が増大するため、挿入損失が悪化するという問題があった。
(従来の構成例2)
図15は、特許文献2の図14に示されるような、従来の高周波半導体スイッチ回路の構成例2を示す回路図である。図15の高周波半導体スイッチ回路は、高周波信号経路に対して経路切替用FET段とアイソレーション確保用のシャント用FET段とを組み合わせてなる高周波用SP3Tスイッチである。このように、経路切替用FET段とシャント用FET段とを組み合わせることにより、遮断状態の経路切替用FETのキャパシタ成分を介して漏れ出る高周波信号を、導通状態にあるシャント用FETがグランドへ引き込むことができ、高アイソレーションが得られる。つまり、従来の構成例1の問題解決が図られている。
詳述すると、個別入出力端子1202とグランドとの間にシャント用FET段1214が配置されている。これによって、共通入出力端子1201と個別入出力端子1202との間が遮断状態のときに、共通入出力端子1201から経路切替用FET段1211を介して個別入出力端子1202へ漏れてくる信号がグランドに引き込まれる。同様に、個別入出力端子1203とグランドとの間にシャント用FET段1215が配置されている。さらに、個別入出力端子1204とグランドとの間にシャント用FET段1216が配置されている。
以上のように、図15の高周波半導体スイッチ回路では、シャント用FET段1214、シャント用FET段1215及びシャント用FET段1216からなるシャント回路が形成されている。抵抗群1220、抵抗群1221及び抵抗群1222は、シャント用FET段1214、シャント用FET段1215及びシャント用FET段1216の各FETのゲートに接続された抵抗を示す。直流カット用キャパシタ1223、直流カット用キャパシタ1224及び直流カット用キャパシタ1225は、シャント用FET段1214、シャント用FET段1215、及びシャント用FET段1216と直列接続された直流カット用キャパシタを示す。
制御端子1205〜1210それぞれに制御電圧が印加させることにより、3組のシャント用FET段1211〜1216は導通及び遮断制御される。具体的には、図16の真理値表に示すように、制御端子1205がHighレベルとなるときは、制御端子1208がLowレベルとなる。同様に、制御端子1206がHighレベルとなるときは、制御端子1209がLowレベルとなる。また、制御端子1208がHighレベルとなるときは、制御端子1210がLowレベルとなる。これによって、各高周波信号間のアイソレーション特性が良好に保たれている。なお、制御端子1205、制御端子1206及び制御端子1207のうち2つ以上が同時にHighレベルになってもよい。
しかしながら、従来の構成例2のような経路切替用FET段とシャント用FET段とを組み合わせた構成を採用するためには、シャント用FET段の各ゲートに印加する制御電圧を個別に制御するために、3系統分の制御端子が必要となる。従って、経路切替用FET段のゲート制御用も含めると、合計6系統分の制御端子が必要となる。その結果、高周波半導体スイッチ回路のICパッケージのピン数増加及び大型化につながり、小型化が要求されるモバイル通信機器には不適であった。
(従来の構成例3)
図17は、特許文献1の図3に示されるような、従来の高周波半導体スイッチ回路の構成例3を示す回路図である。図17に示されるように、制御端子数の増加を避ける最も簡単な方法として、制御端子1305〜1307それぞれにインバータ回路1326〜1328を直列に挿入する方法が挙げられる。インバータ回路は、図18に示すように、入力電圧に対して反転した出力電圧を生成する回路であり、Highレベルの入力電圧が印加されたときにはLowレベルの出力電圧が生成され、Lowレベルの入力電圧が印加されたときはHighレベルの出力電圧を生成する。具体的には、制御端子1305にインバータ回路1326の入力端が接続され、インバータ回路1326の出力端が抵抗群1320を介してシャント用FET段1314の各ゲートに接続される。また、制御端子1306にインバータ回路1327の入力端が接続され、インバータ回路1327の出力端が抵抗群1321を介してシャント用FET段1315の各ゲートに接続される。さらに、制御端子1307にインバータ回路1328の入力端が接続され、インバータ回路1328の出力端が抵抗群1322を介してシャント用FET段1316の各ゲートに接続される。各インバータ回路1326〜1328の電源端は、電源端子1308に接続される。
図17の構成により、3つの制御端子1305、1306、1307のみで、図15の高周波半導体スイッチ回路と同様の動作を示す。具体的には、経路切替用FET段1311が導通状態となるときは、シャント用FET段1314が遮断状態となる。同様に、経路切替用FET段1312が導通状態となるときは、シャント用FET段1315が遮断状態となる。また、経路切替用FET段1313が導通状態となるときは、シャント用FET段1316が遮断状態となる。これによって、各高周波信号間のアイソレーション特性が良好に保たれている。なお、経路切替用FET段1311、経路切替用FET段1312及び経路切替用FET段13113の二つ以上が同時に導通状態になってもよい。
しかしながら、従来の構成例3のようなインバータ回路を備えた構成を採用するためには、各インバータ回路に対して1つ以上の電源端子が必要となる。その結果、高周波半導体スイッチ回路のICパッケージのピン数増加及び大型化につながるという問題がある。また、電源電圧印加の機能を具備しないシステムもあるので、従来の構成例3の用途が限定される可能性があった。
(従来の構成例4)
図19は、特許文献2の図1に示されるような、従来の高周波半導体スイッチ回路の構成例4を示す回路図である。図19に示されるように、従来の構成例3のような制御端子数の増加並びに電源端子の追加を避けるための最も簡単な方法として、制御端子1405〜1407それぞれにダイオードロジック回路を挿入する方法が挙げられる。なお、ダイオードロジック回路は、化合物半導体基板上に金属−半導体ショットキー接合として形成された複数のダイオードから構成される。
具体的には、ダイオード1426〜1431はダイオードロジック回路OR1を構成するダイオードであり、金属−半導体FETのゲート電極と同一材料により金属−半導体ショットキー接合として作成される。このダイオードは、FET作製工程で同時に作製できる。
ダイオード1426は、制御端子1407にアノードが接続され、そのカソードがシャント用FET段1414の各ゲートに接続されるとともに、抵抗1432を介してグランドに接続されている。ダイオード1427は、制御端子1406にアノードが接続され、そのカソードがダイオード1426のカソードに接続されている。
ダイオード1428は、制御端子1407にアノードが接続され、そのカソードがシャント用FET段1415の各ゲートに接続されるとともに、抵抗1433を介してグランドに接続されている。ダイオード1429は、制御端子1405にアノードが接続され、そのカソードがダイオード1428のカソードに接続されている。
ダイオード1430は、制御端子1406にアノードが接続され、そのカソードがシャント用FET段1416の各ゲートに接続されるとともに、抵抗1434を介してグランドに接続されている。ダイオード1431は、制御端子1405にアノードが接続され、そのカソードがダイオード1430のカソードに接続されている。
図19の構成により、共通電源端子を設けることなく、3つの制御端子1405〜1407のみで、図15、図17の高周波半導体スイッチ回路と同様の動作を示す。具体的には、経路切替用FET段1411が導通状態となるときは、シャント用FET段1414が遮断状態となる。同様に、経路切替用FET段1412が導通状態となるときは、シャント用FET段1415が遮断状態となる。また、経路切替用FET段1413が導通状態となるときは、シャント用FET段1416が遮断状態となる。これによって、各高周波信号間のアイソレーション特性が良好に保たれている。
特開平6−85641号公報 特許第4105183号公報
しかしながら、図19に示す従来の構成例4を採用しても、つぎの問題が発生する。即ち、3組の経路切替用FET段1411〜1413のいずれか二つ以上を同時に導通状態にすることはできない。
例えば、制御端子1405,1406を同時にHighレベルとし、かつ制御端子1407をLowレベルとしたとき、経路切替用FET段1411とシャント用FET段1414とが同時に導通状態となるので、挿入損失の劣化を招き、経路切替用FET段1411はスイッチとして正常な導通状態を示さない。
また、経路切替用FET段1412とシャント用FET段1415とが同時に導通状態となるので、挿入損失の劣化を招き、経路切替用FET段1412もスイッチとして正常な導通状態を示さない。
なお、経路切替用FET段1413は遮断状態、シャント用FET段1416は導通状態となるので、経路切替用FET段1416のみがスイッチとして正常に遮断状態を示している。
本発明の目的は、上記問題点を解決するためになされたもので、低挿入損失、高アイソレーション、及び低歪といった良好な特性を維持しつつ、同時に2組以上の経路切替用FET段を導通状態にすることが可能な高機能な高周波スイッチ回路を電源端子の追加無しで小型化かつ低消費電力で実現することである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る高周波半導体スイッチ回路は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された、1つの共通入出力端子、3つ以上の個別入出力端子、及び前記個別入出力端子に対応した3つ以上の制御端子と、前記半導体基板上に形成された、前記共通入出力端子と前記個別入出力端子それぞれとの間に設けられた3組以上の経路切替用FET段と、前記半導体基板上に形成された、グランドと前記3つ以上の個別入出力端子のうち少なくとも1つとの間に設けられた1組以上のシャント用FET段と、前記半導体基板上に形成された、前記1組以上のシャント用FET段それぞれに対応したダイオード及びスイッチを含み、前記3組以上の経路切替用FET段及び前記1組以上のシャント用FET段を制御するダイオードスイッチロジック回路と、を備え、前記ダイオードスイッチロジック回路は、前記共通入出力端子と前記個別入出力端子それぞれとの間の高周波信号経路のうち少なくとも1つを導通させ且つ残りを遮断させるべく前記3つ以上の制御端子それぞれに入力された制御電圧を、前記3組以上の経路切替用FET段それぞれのゲートに印加させ、前記3つ以上の制御端子それぞれに入力された制御電圧を論理合成して得られる論理合成電圧を、前記1組以上のシャント用FET段のゲートに印加させ、かつ、前記論理合成電圧は、前記3組以上の経路切替用FET段に対応して3組以上のシャント用FET段が設けられるとした場合に、前記1組のシャント用FET段毎に、該1組のシャント用FET段に印加される制御電圧の否定と、該1組のシャント用FET段以外である残りの組のシャント用FET段それぞれに印加される制御電圧の論理和と、の論理積で生成されるように構成されている、ものである。
上記の高周波半導体スイッチ回路において、前記ダイオードスイッチロジック回路は、前記3組以上の経路切替用FET段に対応して前記3組以上のシャント用FET段が設けられるとした場合に、前記1組のシャント用FET段毎に、印加対象の制御電圧が入力される前記制御端子以外の残りの前記制御端子それぞれに直列接続された前記ダイオード及び前記スイッチを備え、前記スイッチは、前記印加対象の制御電圧がHighレベルのときはオフとなり且つLowレベルのときはオンとなる反転制御スイッチで構成され、前記残りの制御端子に接続されたダイオードのカソード側を短絡させて、その短絡点とグランドとの間に設けられたグランド抵抗を備え、該短絡点の電圧が前記論理合成電圧である、としてもよい。
上記の構成によれば、ダイオードスイッチロジック回路により、3つ以上の制御端子それぞれに入力された3つ以上の制御電圧を論理合成する。これにより、アイソレーション確保用の1組以上のシャント用FET段を、3組以上の経路切替用FET段の各ゲートに印加される前記3つ以上の制御電圧に基づいて制御できる。つまり、3組以上の経路切替用FET段の各ゲートに印加される制御電圧を利用して、1組以上のシャント用FET段のゲート電圧を調達できるので、この目的のために電源端子を含む電源回路とその配線とが不要となる。これにより、低挿入損失、高アイソレーション、低歪といった良好な特性を維持しつつ、高周波半導体スイッチ回路、ひいてはこれを搭載するモバイル通信機器の小型化、低消費電力化に貢献できる。さらに、従来の構成例4では不可能であった2組以上の経路切替用FET段を同時に導通状態にすることが可能となり、高機能な高周波スイッチ回路を実現できる。
上記の高周波半導体スイッチ回路において、前記3組以上の経路切替用FET段それぞれのソース−ドレイン間に接続された第1の短絡抵抗と、前記1組以上のシャント用FET段のソース−ドレイン間に接続された第2の短絡抵抗と、前記3組以上の経路切替用FET段のドレイン側及びソース側に設けられた第1の直流カット用キャパシタと、前記1組以上のシャント用FET段のドレイン側及びソース側に設けられた第2の直流カット用キャパシタと、を備え、前記ダイオードのカソード側の短絡点が、前記第1の短絡抵抗を介して前記3組以上の経路切替用FET段のドレイン側と接続されるとともに、前記3つ以上の制御端子それぞれが、前記第2の短絡抵抗を介して前記1組以上のシャント用FET段のドレイン側と接続されている、としてもよい。
上記の構成によれば、上記の効果に加えて、経路切替用FET段の導通及び遮断制御を確実に遂行することができ、遮断状態の高周波信号経路へのリークの抑制につながり、高アイソレーション、低歪といった良好な特性を有する高周波半導体スイッチ回路を提供できる。さらに、専用の電源端子を追加することなく、経路切替用FET段のソース電圧及びドレイン電圧を固定することが可能となり、高周波半導体スイッチ回路、ひいてはこれを搭載するモバイル通信機器の小型化、低消費電力化に貢献できる。
上記の高周波半導体スイッチ回路において、前記3組以上の経路切替用FET段は、複数の経路切替用FETを直列接続して構成され、前記1組以上のシャント用FET段は、複数のシャント用FETを直列接続して構成され、前記3組以上の経路切替用FET段のうち少なくとも2組を構成する前記経路切替用FETの一部を共通化するように構成されている、としてもよい。
上記の構成によれば、例えば、モバイル通信機器の送受信切替えのように高周波信号経路毎に取り扱う電力が異なる場合、小電力を取り扱う受信側のFET段を一部共通にし、さらに、その共通にしたFET段をダイオードスイッチロジック回路によって制御することができる。この結果、制御系の回路構成を増加させずに済むので、低挿入損失、高アイソレーション、及び低歪といった良好な特性を維持しつつ、同時に2組以上の経路切替用FET段を導通状態にすることが可能な高機能な高周波スイッチ回路を小型化かつ低消費電力で実現できる。
上記の高周波半導体スイッチ回路において、前記半導体基板はSOI基板又はSOS基板である、としてもよい。
上記の構成によれば、基板の比抵抗が高く、かつバックゲートのバイアスを与える必要のない、SOS基板やSOI基板上に作製されたFETを用いて高周波半導体スイッチ回路を提供できる。また、SOS基板やSOI基板上に、一般的なMOSFETの作製工程を活用してダイオードを作製できる。
上記の高周波半導体スイッチ回路において、前記ダイオードは、前記半導体基板上に形成されたPN接合ダイオードであり、そのアノード側が前記制御端子と接続され、そのカソード側が前記スイッチと接続されている、としてもよい。
上記の構成によれば、SOS基板やSOI基板上に、一般的なMOSFETの作製工程を活用してPN接合ダイオードを作製できる。
上記の高周波半導体スイッチ回路において、前記ダイオードは、ダイオード接続されたNMOSFETであり、そのドレインが前記制御端子と接続され、そのソースが前記スイッチと接続され、そのゲートがそのドレインと接続されている、としてもよい。
上記の構成によれば、NMOSFETは、上記のようにゲートとドレインとを互いに接続(ダイオード接続)することで、一般的なダイオードと同様の動作が可能となる。なお、ダイオードが、シリコン基板上に形成されるPN接合ダイオードの場合には、1個あたり約0.6Vの順方向電圧が発生する。これに対して、ダイオード接続されたNMOSFETを代わりに使用した場合、NMOSFETのゲート長、ゲート幅、ピンチオフ電圧を調整することにより、順方向電圧を制御可能である。例えば、ゲート長0.25μm、ピンチオフ電圧0.3VのNMOSFETにおいては、順方向電圧は0.3V〜0.6Vとなり、PN接合ダイオードよりも電圧降下を小さくすることが可能である。この結果、シャント用FET段の各ゲート電極に与えるゲート電圧を高く設定することができ、アイソレーション特性にとって有効となる。
上記の高周波半導体スイッチ回路において、前記スイッチは、PMOSFETであり、そのソースが前記ダイオードのカソード側に接続され、そのドレインが前記短絡抵抗と接続され、そのゲートが前記制御端子と接続されている、としてもよい。
この構成によれば、例えば、ゲート電圧がHighレベルのときにはピンチオフ電圧よりも十分低くなりPMOSFETは遮断状態となり、ゲートの電圧がLowレベルのときにはピンチオフ電圧よりも十分に高くなりPMOSFETは導通状態となる。したがって、上記の制御電圧の否定(NOT)演算結果を出力可能となる。なお、通常の比抵抗の低いシリコン基板上のPMOSFETの場合、ラッチアップ防止のためボディ電位を回路内の最も高い電位、例えば電源端子に接続する必要がある。これに対し、絶縁体に近い程に比抵抗の高いSOS基板又はSOI基板上に形成されたPMOSFETの場合、素子毎が完全分離されているため、ボディ電位をフローティング状態にしても問題ない。このため、ラッチアップ防止のために新たな電源端子を設けることなく、ダイオードスイッチロジック回路を容易に作成可能となる。
上記の高周波半導体スイッチ回路において、前記経路切替用FET段は、複数のMOSFETを直列接続して構成される、としてもよい。
上記の構成によれば、高周波信号経路上で大電力の高周波信号を取り扱う場合の耐圧を上げることができる。
上記の高周波半導体スイッチ回路において、前記シャント用FET段は、複数のMOSFETを直列接続して構成される、としてもよい。
上記の構成によれば、高周波信号経路上で大電力の高周波信号を取り扱う場合の耐圧を上げることができる。
本発明によれば、低挿入損失、高アイソレーション、及び低歪といった良好な特性を維持しつつ、同時に2組以上の経路切替用FET段を導通状態にすることが可能な高機能な高周波スイッチ回路を電源端子の追加無しで小型化かつ低消費電力で実現できる。
図1は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の構成例を示す回路図である。 図2は図1のダイオードスイッチロジック回路の制御論理表である。 図3Aは図1のダイオードの一例を示す回路図である。 図3Bは図3Aのダイオードの一例を示す平面図である。 図3Cは図3Aのダイオードの一例を示す断面図である。 図4は本発明の実施の形態1と図14の従来の構成例1との互いの特性を比較したグラフである。 図5は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の変形例1を示す回路図である。 図6は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の変形例2を示す回路図である。 図7は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の変形例3を示す回路図である。 図8は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の変形例4を示す回路図である。 図9は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の変形例5を示す回路図である。 図10は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の変形例6を示す回路図である。 図11は本発明の実施の形態2に係る高周波半導体スイッチ回路の構成例を示す回路図である。 図12は本発明の実施の形態3に係る高周波半導体スイッチ回路を含むモバイル通信機器の構成例を示す模式図である。 図13は本発明の実施の形態3の高周波半導体スイッチ回路の構成例を示す回路図である。 図14は従来の高周波半導体スイッチ回路の構成例1を示す回路図である。 図15は特許文献2の図14に示されるような、従来の高周波半導体スイッチ回路の構成例2を示す回路図である。 図15の高周波半導体スイッチ回路の真理値表である。 図17は従来の高周波半導体スイッチ回路の構成例3を示す回路図である。 図18は図17のインバータ回路の構成例を示す回路図である。 図19は従来の高周波半導体スイッチ回路の構成例4を示す回路図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
[高周波半導体スイッチ回路の構成]
図1は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の構成例を示す回路図である。
図1の高周波半導体スイッチ回路は、例えば入力された高周波信号の出力経路を切り替えるアンテナスイッチに使用される、高周波用SP3Tスイッチであり、共通入出力端子101、個別入出力端子102、個別入出力端子103及び個別入出力端子104を有する。
共通入出力端子101と個別入出力端子102の間に経路切替用FET段108が接続され、共通入出力端子101と個別入出力端子103の間に経路切替用FET段109が接続され、共通入出力端子101と個別入出力端子104の間に経路切替用FET段110が接続されている。そして、3組の経路切替用FET段108〜110をオン又はオフすることで、共通入出力端子101から個別入出力端子102〜103に至る高周波信号経路を切り換え可能となるように構成されている。3組の経路切替用FET段108〜110はMOSFETで構成されている。制御端子105からゲート抵抗114を介して経路切替用FET段108のゲートに対しオンオフに必要なゲート電圧を印加することができ、制御端子106からゲート抵抗115を介して経路切替用FET段109のゲートに対しオンオフに必要なゲート電圧を印加することができ、制御端子107からゲート抵抗116を介して経路切替用FET段110のゲートに対しオンオフするために必要なゲート電圧を印加することができる。
個別入出力端子102とグランドとの間にシャント用FET段111が接続され、個別入出力端子103とグランドとの間にシャント用FET段112が接続され、個別入出力端子104とグランドとの間にシャント用FET段113が接続されている。3組のシャント用FET段111〜113は、自身と対応する3組の経路切替用FET段108〜110と相補的にオンオフするように構成されており、これにより高アイソレーション特性が実現されている。3組のシャント用FET段111〜113はMOSFETで構成されている。3組のシャント用FET段111〜113のゲート電圧を制御することで、3組のシャント用FET段111〜113はオン又はオフする。
制御端子107にはPN接合ダイオード126と反転制御スイッチ132が接続され、制御端子106にはPN接合ダイオード127と反転制御スイッチ133が接続されている。反転制御スイッチ132,133の出力端は短絡されており、その短絡点はゲート抵抗117を介してシャント用FET段111のゲートに接続されるとともに、グランド抵抗138を介してグランドに接続されている。PN接合ダイオード126は、そのアノード側が制御端子107と接続され、そのカソード側が反転制御スイッチ132と接続されている。PN接合ダイオード127は、そのアノード側が制御端子106と接続され、そのカソード側が反転制御スイッチ133と接続されている。
ここで、反転制御スイッチ132,133とは、制御電圧がLowレベルであればオンとなり、制御電圧がHighレベルであればオフとなるように、制御電圧の論理レベルに対して反転したオンオフ動作を行うスイッチのことを指しており、例えば後述のPMOSFETなどが該当する。反転制御スイッチ132,133は共に制御端子105に印加される制御電圧で導通及び遮断制御される。
制御端子107にはPN接合ダイオード128と反転制御スイッチ134が接続され、制御端子105にはPN接合ダイオード129と反転制御スイッチ135が接続されている。反転制御スイッチ134,135の出力端は短絡されており、その短絡点は、ゲート抵抗118を介してシャント用FET段112のゲートに接続されるとともに、グランド抵抗139を介してグランドに接続されている。PN接合ダイオード128は、そのアノード側が制御端子107と接続され、そのカソード側が反転制御スイッチ134と接続されている。PN接合ダイオード129は、そのアノード側が制御端子105と接続され、そのカソード側が反転制御スイッチ135と接続されている。反転制御スイッチ134,135は共に制御端子106に印加される制御電圧で導通及び遮断制御される。
制御端子106にはPN接合ダイオード130と反転制御スイッチ136が接続され、制御端子105にはPN接合ダイオード131と反転制御スイッチ137が接続されている。反転制御スイッチ136,137のグランド側の出力端は短絡されており、その短絡点は、ゲート抵抗119を介してシャント用FET段113のゲートに接続されるとともに、グランド抵抗140を介してグランドに接続されている。PN接合ダイオード130は、そのアノード側が制御端子106と接続され、そのカソード側が反転制御スイッチ136と接続されている。PN接合ダイオード131は、そのアノード側が制御端子105と接続され、そのカソード側が反転制御スイッチ137と接続されている。反転制御スイッチ136,137は共に制御端子107に印加される制御電圧で導通及び遮断制御される。
3組の経路切替用FET段108〜110の各ドレイン−ソース間には短絡抵抗120〜122が接続されており、3組のシャント用FET段111〜113の各ドレイン−ソース間には短絡抵抗123〜125が接続されており、3組の経路切替用FET段108〜110、及び3組のシャント用FET段111〜113のドレイン−ソース間を同電位にしている。なお、短絡抵抗120〜122及び短絡抵抗123〜125は1つのみ具備する場合若しくは全部無い場合も想定される。
[ダイオードスイッチロジック回路の動作]
図1のPN接合ダイオード126〜131、反転制御スイッチ132〜137及びグランド抵抗138〜140は、ダイオードスイッチロジック回路100を構成している。ダイオードスイッチロジック回路100は、図2の真理値表のように動作する。
詳述すると、ダイオードスイッチロジック回路100は、共通入出力端子101と3つの個別入出力端子102〜104それぞれとの間の高周波信号経路のうち少なくとも1つを導通させ且つ残りを遮断させるべく3つの制御端子105〜107それぞれに入力された制御電圧を、3組の経路切替用FET段108〜110それぞれのゲートにゲート抵抗114〜116を介して印加させる。また、3つの制御端子105〜107それぞれに入力された制御電圧を論理合成して得られる論理合成電圧を、3組のシャント用FET段111〜112のゲートにゲート抵抗117〜119を介して印加させる。なお、論理合成電圧は、シャント用FET段111〜113のうち出力対象とする1組のシャント用FET段に印加される制御電圧の否定(NOT)と、該1組のシャント用FET段以外である残りの組のシャント用FET段それぞれに印加される制御電圧の論理和(OR)と、の論理積(AND)で生成される。
例えば、3つの制御端子105〜107それぞれに入力された制御電圧が、Highレベル、Lowレベル、Lowレベルであるものとする。この場合、経路切替用FET段108が導通状態となり、経路切替用FET段109,110がそれぞれ遮断状態となる。つまり、共通入出力端子101と個別入出力端子102との間の高周波信号経路が導通状態(ON)となり、共通入出力端子101と個別入出力端子103との間の高周波信号経路が遮断状態(OFF)となり、共通入出力端子101と個別入出力端子104との間の高周波信号経路が遮断状態(OFF)となる。
また、シャント用FET段111のゲートに印加されるゲート電圧は、ダイオードスイッチロジック回路100のうちダイオード126,127及び反転制御スイッチ132,133及びグランド抵抗138によって構成される第1のロジック部で生成される。即ち、シャント用FET段111に対応する制御端子105に入力された制御電圧はHighレベルのため、反転制御スイッチ132,133は遮断する。従って、シャント用FET段111のゲート電圧は、ゲート抵抗117及びグランド抵抗138を介してグランド電圧(Lowレベル)となり、シャント用FET段111は遮断する。
換言すると、制御端子105の制御電圧(Highレベル)の否定(NOT)であるLowレベルと、制御端子105以外の残りの制御端子106,107の制御電圧(Lowレベル、Lowレベル)の論理和(OR)であるLowレベルと、の論理積(AND)はLowレベルであり、このLowレベルの論理合成電圧がシャント用FET段111のゲートにゲート抵抗117を介して印加される。かかる論理を実現するように、上記の第1のロジック部が構成されている。
また、シャント用FET段112のゲートに印加されるゲート電圧は、ダイオードスイッチロジック回路100のうちダイオード128,129及び反転制御スイッチ134,135及びグランド抵抗139によって構成される第2のロジック部で生成される。即ち、シャント用FET段112に対応する制御端子106に入力された制御電圧はLowレベルのため、反転制御スイッチ134,135は導通する。従って、シャント用FET段112のゲート電圧は、制御端子105の制御電圧からダイオード129の順方向電圧を降下した電圧(Highレベル)となる。
換言すると、制御端子106の制御電圧(Lowレベル)の否定(NOT)であるHighレベルと、制御端子106以外の残りの制御端子105,107の制御電圧(Highレベル、Lowレベル)の論理和(OR)であるHighレベルと、の論理積(AND)はHighレベルであり、このHighレベルの論理合成電圧がシャント用FET段112のゲートにゲート抵抗118を介して印加される。かかる論理を実現するように、上記の第2のロジック部が構成されている。
また、シャント用FET段113のゲートに印加されるゲート電圧は、ダイオードスイッチロジック回路100のうちダイオード130,131及び反転制御スイッチ136,137及びグランド抵抗140によって構成される第3のロジック部で生成される。即ち、シャント用FET段113に対応する制御端子107に入力された制御電圧はLowレベルのため、反転制御スイッチ136,137は導通する。従って、シャント用FET段113のゲート電圧は、制御端子105の制御電圧からダイオード131の順方向電圧を降下した電圧(Highレベル)となる。
換言すると、制御端子107の制御電圧(Lowレベル)の否定(NOT)であるHighレベルと、制御端子107以外の残りの制御端子105,106の制御電圧(Highレベル、Lowレベル)の論理和(OR)であるHighレベルと、の論理積(AND)はHighレベルであり、このHighレベルの論理合成電圧がシャント用FET段113のゲートにゲート抵抗119を介して印加される。かかる論理を実現するように、上記の第3のロジック部が構成されている。
図2の3つの制御端子105〜107それぞれに入力された制御電圧のその他の組合せの場合についても上記と同様に説明する。
[PN接合ダイオードの作製方法]
図3A、3B、3Cは、ダイオードスイッチロジック回路100に含まれるPN接合ダイオード126〜131をSOS又はSOI基板上に作製する方法を説明するための図である。
図3B、図3Cにおいて、201がダイオードのアノード側の配線、202がカソード側の配線であり、ゲート203はコンタクト204を介してカソード側の配線202と接続されている。アノード側の配線201はシリコン基板内のP+領域205に接続されており、カソード側の配線202はシリコン基板内のN+領域206に接続されている。ゲート203直下の基板内はN−領域207となっており、このN−領域207を介してP+領域205とN+領域206が連設されている。P+領域205とN−領域207がPN接合となり、この部分がダイオードの特性を示している。
このように、SOS又はSOI基板上においては、通常のMOSFETと同じ作成過程でダイオードも容易に作製することが可能である。
[高周波半導体スイッチ回路の詳細な動作例1]
図1の高周波半導体スイッチ回路の動作例1として、3本の高周波信号経路のうちの1つを導通状態にする場合を説明する。
以下では、共通入出力端子101と個別入出力端子102との間の高周波信号経路が遮断状態、共通入出力端子101と個別入出力端子103との間の高周波信号経路が遮断状態、共通入出力端子101と個別入出力端子104との間の高周波信号経路が導通状態の場合を想定する。
この場合、制御端子107に印加される制御電圧がHighレベルであり、制御端子105,106に印加される制御電圧がLowレベルである。従って、経路切替用FET段108,109は遮断状態となり、経路切替用FET段110は導通状態となる。また、反転制御スイッチ132,133は導通状態となる。
制御端子107にPN接合ダイオード126の順方向電圧を超える制御電圧が印加されると、PN接合ダイオード126がオンとなり、PN接合ダイオード126のカソード側は制御端子107に印加された制御電圧からPN接合ダイオード126の順方向電圧分降下した電圧で保持される。そして、この保持された電圧が反転制御スイッチ132及びゲート抵抗117を介してシャント用FET段111のゲートに印加される。例えば、PN接合ダイオード126がシリコン基板に形成されるPN接合ダイオードの場合には、ダイオード1個あたり約0.6Vの順方向電圧が発生する。従って、制御端子107に印加された制御電圧が約3V(Highレベル)のとき、シャント用FET段111のゲート電圧はピンチオフ電圧よりも十分に高い約2.4V(=3−0.6)となるため、シャント用FET段111は導通状態となる。
制御端子106に印加される制御電圧はLowレベルのため、PN接合ダイオード127のアノード側はLowレベルの電位となり、PN接合ダイオード127のカソード側はPN接合ダイオード126のカソード側で発生している電位とほぼ同電位となる。また、制御端子106に印加される制御電圧がLowレベルのため、反転制御スイッチ134、135は導通状態となる。
制御端子107にPN接合ダイオード128の順方向電圧を超える制御電圧が印加されると、PN接合ダイオード128がオンとなり、PN接合ダイオード128のカソード側は制御端子107に印加された制御電圧からダイオードの順方向電圧分降下した電圧で保持され、この保持された電圧が反転制御スイッチ134、ゲート抵抗118を介してシャント用FET段112のゲートに印加される。例えば、制御端子107に印加された制御電圧が約3V(Highレベル)のとき、シャント用FET段112のゲート電圧はピンチオフ電圧よりも十分に高い約2.4Vとなり、シャント用FET段112は導通状態となる。
制御端子105はLowレベルが印加されているため、PN接合ダイオード129のアノード側はLowレベル、カソード側は、PN接合ダイオード128のカソード側で発生している電位とほぼ同電位となる。次に、制御端子107がHighレベルのため、反転制御スイッチ136、137は遮断状態となり、シャント用FET段113のゲートはゲート抵抗119、140を介してグランドに接続される。従って、ピンチオフ電圧よりも十分に低いためシャント用FET段113は遮断状態となる。
上記の動作を図2の真理値表に従って説明する。
シャント用FET段111のゲート電圧は、制御端子105の制御電圧(Lowレベル)の否定(NOT)であるHighレベルと、制御端子105以外の残りの制御端子106,107の制御電圧(Lowレベル,Highレベル)の論理和(OR)であるHighレベルと、の論理積(AND)であるHighレベルとなる。従って、経路切替用FET段108が遮断状態となる一方で、経路切替用FET段108に対応するシャント用FET段111は導通状態となる。
シャント用FET段112のゲート電圧は、制御端子106の制御電圧(Lowレベル)の否定(NOT)であるHighレベルと、制御端子106以外の残りの制御端子105,107の制御電圧(Lowレベル,Highレベル)の論理和(OR)であるHighレベルと、の論理積(AND)であるHighレベルとなる。従って、経路切替用FET段109が遮断状態となる一方で、経路切替用FET段109に対応するシャント用FET段112は導通状態となる。
シャント用FET段113のゲート電圧は、制御端子107の制御電圧(Highレベル)の否定(NOT)であるLowレベルと、制御端子107以外の残りの制御端子105,106の制御電圧(Lowレベル,Lowレベル)の論理和(OR)であるLowレベルと、の論理積(AND)であるLowレベルとなる。従って、経路切替用FET段110が導通状態となる一方で、経路切替用FET段110に対応するシャント用FET段113は遮断状態となる。
[高周波半導体スイッチ回路の詳細な動作例2]
次に、図1の高周波半導体スイッチ回路の詳細な動作例2として、3本の高周波信号経路のうちの2つ以上を導通状態にする場合を説明する
例えば、共通入出力端子101と個別入出力端子102との間の高周波信号経路が遮断状態、共通入出力端子101と個別入出力端子103との間の高周波信号経路が導通状態、共通入出力端子101と個別入出力端子104との間の高周波信号経路が導通状態のときを想定する。
この場合、制御端子105に印加された制御電圧がLowレベル、制御端子106,107に印加された制御電圧がHighレベルである。このとき、経路切替用FET段108は遮断状態となり、経路切替用FET段109、110は導通状態となる。また、反転制御スイッチ132、133は導通状態となる。
制御端子107にPN接合ダイオード126の順方向電圧を超える制御電圧(Highレベル)が印加され、PN接合ダイオード126がオンとなり、PN接合ダイオード126のカソード側は制御端子107に印加された制御電圧(Highレベル)からダイオードの順方向電圧分降下した電圧で保持され、この保持された電圧が反転制御スイッチ132、ゲート抵抗117を介してシャント用FET段111のゲートに印加される。例えば、制御端子107に印加された制御電圧が約3V(Highレベル)のとき、シャント用FET段111のゲート電圧はピンチオフ電圧よりも十分に高い約2.4V(Highレベル)となる。
制御端子106にPN接合ダイオード127の順方向電圧を超える制御電圧(Highレベル)が印加され、PN接合ダイオード127がオンとなり、PN接合ダイオード127のカソードは制御端子106に印加された制御電圧からダイオードの順方向電圧分降下した電圧で保持され、この保持された電圧が反転制御スイッチ133、ゲート抵抗117を介してシャント用FET段111のゲートに印加される。例えば、制御端子106に印加された制御電圧が約3V(Highレベル)のとき、シャント用FET段111のゲート電圧はピンチオフ電圧よりも十分に高い約2.4V(Highレベル)となる。
上記のように、制御端子106及び制御端子107が同時にHighレベルとなる場合であっても、PN接合ダイオード126及び127で発生する順方向電圧は保持されるため、シャント用FET段111のゲート電圧はほぼ一定となる。従って、シャント用FET段111は導通状態となる。
制御端子106に印加された制御電圧がHighレベルのため、反転制御スイッチ134、135は遮断状態となり、シャント用FET段112のゲートはゲート抵抗118、139を介してグランドに接続される。従って、シャント用FET段112のゲート電圧はピンチオフ電圧よりも十分に低いため、シャント用FET段112は遮断状態となる。
制御端子107に印加された制御電圧がHighレベルのため、反転制御スイッチ136、137は遮断状態となり、シャント用FET段113のゲートはゲート抵抗119、140を介してグランドに接続される。従って、シャント用FET段113のゲート電圧はピンチオフ電圧よりも十分に低いため、シャント用FET段113は遮断状態となる。
上記の動作を図2の真理値表に従って説明する。
シャント用FET段111のゲート電圧は、制御端子105の制御電圧(Lowレベル)の否定(NOT)であるHighレベルと、制御端子105以外の残りの制御端子106,107の制御電圧(Highレベル,Highレベル)の論理和(OR)であるHighレベルと、の論理積(AND)であるHighレベルとなる。従って、経路切替用FET段108が遮断状態となる一方で、経路切替用FET段108に対応するシャント用FET段111は導通状態となる。
シャント用FET段112のゲート電圧は、制御端子106の制御電圧(Highレベル)の否定(NOT)であるLowレベルと、制御端子106以外の残りの制御端子105,107の制御電圧(Lowレベル,Highレベル)の論理和(OR)であるHighレベルと、の論理積(AND)であるLowレベルとなる。従って、経路切替用FET段109が遮断状態となる一方で、経路切替用FET段109に対応するシャント用FET段112は遮断状態となる。
シャント用FET段113のゲート電圧は、制御端子107の制御電圧(Highレベル)の否定(NOT)であるLowレベルと、制御端子107以外の残りの制御端子105,106の制御電圧(Lowレベル,Lowレベル)の論理和(OR)であるLowレベルと、の論理積(AND)であるLowレベルとなる。従って、経路切替用FET段110が導通状態となる一方で、経路切替用FET段110に対応するシャント用FET段113は遮断状態となる。
上記と同様に、共通入出力端子101と個別入出力端子102との間の高周波信号経路、共通入出力端子101と個別入出力端子103との間の高周波信号経路、共通入出力端子101と個別入出力端子104との間の高周波信号経路のうちの少なくともいずれか1つを導通状態にする場合についても、図2の真理値表に従って、3組の経路切替用FET段108〜110及び3組のシャント用FET段111〜113を正常に導通及び遮断することができる。
本実施の形態に係る高周波半導体スイッチ回路では、従来の高周波半導体スイッチ回路と比較して以下のような相違がある。
図14に示す従来の構成例1では、シャント用FETが存在しないため、挿入損失を劣化させることなく、アイソレーション特性を向上させることが難しい。
図15に示す従来の構成例2では、アイソレーション特性を向上させるため、6系統の制御端子が必要である。
図17に示す従来の構成例3では、インバータ回路1326〜1328を用いてシャント用FET段を構成する各シャント用FETのゲート電圧を生成していたため、インバータ回路1326〜1328を動作させるための電源端子1308が必要であった。
図19に示す従来の構成例4では、2つ以上の高周波信号経路を同時に導通状態にすることができなかった。
これらに対し、本実施の形態に係る高周波半導体スイッチ回路では、図17に示すような電源端子1308を追加することなく、3系統の制御端子(1305〜1307)のみで6つのFET(108〜113)の制御が可能となり、さらに、2つ以上の高周波信号経路を同時に導通状態にすることが可能となった。
図4は、本実施の形態と図14の従来の構成例1の場合とを対比させた、通過損失とアイソレーションの特性を示すグラフである。なお、実線が本実施の形態の場合を表しており、点線が図14の従来の構成例1の場合を表している。このグラフにより、本実施の形態によれば、端子数を増やすことなく、また2つ以上のスイッチを同時にオンさせる機能を削減させることなく、通過損失の値を従来の構成例1から劣化させること無しに、アイソレーション特性を10dB以上改善可能となったことが分かる。
以上、本実施の形態によれば、ダイオードスイッチロジック回路100により、3つ以上の制御端子105〜107それぞれに入力された3つ以上の制御電圧を論理合成する。これにより、アイソレーション確保用の1組以上のシャント用FET段111〜113を、3組以上の経路切替用FET段108〜110の各ゲートに印加される3つ以上の制御電圧に基づいて制御することができる。つまり、3組以上の経路切替用FET段108〜110の各ゲートに印加される制御電圧を利用して、1組以上のシャント用FET段111〜113のゲート電圧を調達できるので、この目的のために電源端子を含む電源回路とその配線とが不要となる。これにより、高周波半導体スイッチ回路、ひいてはこれを搭載するモバイル通信機器の小型化、低消費電力化に貢献できる。さらに、従来の構成例4では不可能であった同時に2組以上の経路切替用FET段108〜110を導通状態にすることが可能となり、低挿入損失、高アイソレーション、低歪といった良好な特性を維持しつつ、高機能な高周波スイッチ回路を実現することができる。
[変形例1]
図5は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の変形例1を示す回路図である。図5の高周波半導体スイッチ回路では、図1に示した反転制御スイッチ132〜137として、SOS又はSOI半導体基板上で作成したPMOSFET332〜337を用いている。
PMOSFET332は、そのドレインがPN接合ダイオード126のカソード側に接続され、そのゲートが制御端子105に接続され、そのソースがゲート抵抗117を介してシャント用FET段111に接続されている。PMOSFET333は、そのドレインがPN接合ダイオード127のカソード側に接続され、そのゲートが制御端子105に接続され、そのソースがゲート抵抗117を介してシャント用FET段111に接続されている。
PMOSFET334は、そのドレインがPN接合ダイオード128のカソード側に接続され、そのゲートが制御端子106に接続され、そのソースがゲート抵抗118を介してシャント用FET段112に接続されている。PMOSFET335は、そのドレインがPN接合ダイオード129のカソード側に接続され、そのゲートが制御端子106に接続され、そのソースがゲート抵抗118を介してシャント用FET段112に接続されている。
PMOSFET336は、そのドレインがPN接合ダイオード130のカソード側に接続され、そのゲートは制御端子107に接続され、そのソースがゲート抵抗119を介してシャント用FET段113に接続されている。PMOSFET337は、そのドレインがPN接合ダイオード131のカソード側に接続され、そのゲートが制御端子107に接続され、そのソースがゲート抵抗119を介してシャント用FET段113に接続されている。
PMOSFET332〜337のボディ電位はフローティングとしている。通常の比抵抗(電気抵抗率)の低いシリコン基板上のPMOSFETでは、ラッチアップ防止のため、ボディ電位を回路内の最も高い電位、例えば電源端子に接続する必要がある。しかし、絶縁体に近い程に比抵抗の高いSOS又はSOI基板上に形成されたPMOSFETの場合では、素子毎が完全分離されているため、ボディ電位をフローティング状態にしておいて問題がない。
このように、PMOSFETを用いることで、ラッチアップ防止のために新たな電源端子を設けることなく、制御電圧がHighレベルのときはオフ状態となり、Lowレベルのときはオン状態となるような反転制御スイッチを容易に実現できる。
[変形例2]
図6は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の変形例2を示す回路図である。図6の高周波半導体スイッチ回路では、図5で示したPN接合ダイオード126〜131を、ダイオード接続されたNMOSFET426〜431により形成している。
NMOSFET426は、そのゲートとそのドレインとが短絡して制御端子107に接続され、そのソースがPMOSFET332のドレインに接続されている。NMOSFET427は、そのゲートとそのドレインとが短絡して制御端子106に接続され、そのソースがPMOSFET333のドレインに接続されている。
NMOSFET428は、そのゲートとそのドレインとが短絡して制御端子107に接続され、そのソースがPMOSFET334のドレインに接続されている。NMOSFET429は、そのゲートとそのドレインとが短絡して制御端子105に接続され、そのソースがPMOSFET335のドレインに接続されている。
NMOSFET430は、そのゲートとそのドレインとが短絡して制御端子106に接続され、そのソースがPMOSFET336のドレインに接続されている。NMOSFET431は、そのゲートとそのドレインとが短絡して制御端子105に接続され、そのソースがPMOSFET337のドレインに接続されている。
NMOSFETは、上記のようにゲートとドレインとを短絡(ダイオード接続)することで、一般にダイオードと同じように動作する。一般に、ダイオードがシリコン基板に形成されるPN接合ダイオードの場合には、ダイオード1個あたり約0.6Vの順方向電圧が発生する。これに対して、ダイオード接続されたMOSFETの場合、NMOSFETのゲート長、ゲート幅、ピンチオフ電圧を調整することにより、順方向電圧を制御可能である。例えば、ゲート長0.25μm、ピンチオフ電圧0.3VのNMOSFETにおいては、順方向電圧は0.3V〜0.6Vとなり、PN接合ダイオードよりも電圧降下を小さくすることが可能である。その結果、シャントスイッチ要素のゲート電極に与える電圧を高くすることができ、アイソレーション特性にとって有効となる。
[変形例3]
図7は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の変形例3を示す回路図である。図7の高周波半導体スイッチ回路では、図5のダイオードスイッチロジック回路100のPN接合ダイオードの個数が6個から3個に減少し、代わりにNMOSFET541〜546が追加されている。
ダイオード526は、そのアノード側は制御端子107に接続され、そのカソード側はPMOSFET332のドレインとPMOSFET334のドレインに接続されている。ダイオード527は、そのアノード側は制御端子106に接続され、カソード側はPMOSFET333のドレインとPMOSFET336のドレインに接続されている。ダイオード528は、そのアノード側は制御端子105に接続され、カソード側はPMOSFET335のドレインとPMOSFET337のドレインに接続されている。
PMOSFET332〜337のソースは、それぞれ、NMOSFET541〜546のドレインに接続されている。NMOSFET541,542のソースは短絡してゲート抵抗117を介してシャント用FET段111に接続されている。NMOSFET543、544のソースは短絡してゲート抵抗118を介してシャント用FET段112に接続されており、NMOSFET545、546のソースは短絡してゲート抵抗119を介してシャント用FET段113に接続されている。NMOSFET541のゲートは制御端子107に接続され、NMOSFET542のゲートは制御端子106に接続されている。NMOSFET543のゲートは制御端子107に接続され、NMOSFET544のゲートは制御端子105に接続されている。NMOSFET545のゲートは制御端子106に接続され、NMOSFET546のゲートは制御端子105に接続されている。
上記のような回路構成であっても、図2に示す真理値表と同じ論理を示す高周波半導体スイッチ回路を実現可能である。
[変形例4]
図8は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の変形例4を示す回路図である。図8の高周波半導体スイッチ回路は、図5の構成を1入力4出力のSP4T(Single−Pole Four−Throw)スイッチに適用した場合を表している。
図8において、601は共通入出力端子を示し、602〜605はそれぞれ個別入出力端子を示し、606〜609はそれぞれ制御端子を示す。
610〜613はそれぞれ経路切替用FET段を示し、614〜617はそれぞれシャント用FET段を示し、618〜625はそれぞれゲート抵抗を示し、626〜633はそれぞれ短絡抵抗を示す。また、ダイオード634〜645、PMOSFET646〜657でダイオードスイッチロジック回路100を形成している。658〜661はPMOSFET646〜657のソースとグランド間に挿入されるグランド抵抗を示す。
上記のように、本実施の形態は、高周波半導体スイッチ回路の例として1入力3出力のSP3Tスイッチに限定されず、SP4Tスイッチなどの広範囲の多入力多出力型の高周波半導体スイッチ回路に適用できる。
[変形例5]
図9は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の変形例5を示す回路図である。 図9の高周波半導体スイッチ回路は、図5の構成において1つの高周波信号経路のみにアイソレーション確保用のシャント用FET段を接続したSP3Tスイッチの場合を表している。つまり、上記の実施の形態では高周波信号経路それぞれにシャント用FET段を接続していたが、特定の高周波信号経路にシャント用FET段が接続される場合にも適用される。
[変形例6]
図10は本発明の実施の形態1に係る高周波半導体スイッチ回路の変形例6を示す回路図である。図10の高周波半導体スイッチ回路では、図5の構成において4つのMOSFETを直列接続して4段の経路切替用FET段及びシャント用FET段が構成される場合を表している。つまり、上記の実施の形態では、各高周波信号経路に設けられた経路切替用FET段及びシャント用FET段を構成するMOSFETが1つの場合を例示したが、2つ以上のMOSFETを直列接続する場合にも適用される。このように、複数のMOSFETを直列接続して経路切替用FET段及びシャント用FET段が構成されることによって、アイソレーション特性や耐圧の向上が図られる。
(実施の形態2)
[高周波半導体スイッチ回路の構成]
図11は本発明の実施の形態2に係る高周波半導体スイッチ回路の構成例を示す回路図である。
図11の高周波半導体スイッチ回路は、共通入出力端子101、3組の個別入出力端子102〜104、3組の制御端子105〜107、3組の経路切替用FET段108〜110、3組のシャント用FET段111〜113、ゲート抵抗114〜116、ゲート抵抗117〜119、短絡抵抗120〜122、短絡抵抗123〜125、PN接合ダイオード126〜131、PMOSFET332〜337、グランド抵抗138〜140を備えている。これらの構成は、図5の高周波半導体スイッチ回路と同じである。
PMOSFET332のドレインとPMOSFET333のドレインとの短絡点は、グランド抵抗138及びゲート抵抗117のみならず、経路切替用FET段108のソース並びに短絡抵抗120を介して経路切替用FET段108のドレインにも接続されている。
PMOSFET334のドレインとPMOSFET335とのドレインとの短絡点は、グランド抵抗139、ゲート抵抗118のみならず、経路切替用FET段109のソース並びに短絡抵抗121を介して経路切替用FET段109のドレインにも接続されている。
PMOSFET336のドレインとPMOSFET337のドレインとの短絡点は、グランド抵抗140、ゲート抵抗119のみならず、経路切替用FET段110のソース並びに短絡抵抗122を介して経路切替用FET段110のドレインにも接続されている。
制御端子105は、シャント用FET段111のソース並びに短絡抵抗123を介してシャント用FET段111のドレインにも接続されている。
制御端子106は、シャント用FET段112のソース並びに短絡抵抗124を介してシャント用FET段112のドレインにも接続されている。
制御端子107は、シャント用FET段113のソース並びに短絡抵抗125を介してシャント用FET段113のドレインにも接続されている。
3組の経路切替用FET段108〜110それぞれのドレイン側及びソース側には、直流カット用キャパシタ941、942、945、946、949、950がそれぞれ設けられている。3組のシャント用FET段111〜113それぞれのドレイン側及びソース側には直流カット用キャパシタ943、944、947、948、951、952がそれぞれ設けられている。直流カット用キャパシタ941〜952は、3組の経路切替用FET段108〜110及び3組のシャント用FET段111〜113それぞれのドレイン又はソースに印加される電位を保持するために、直流を遮断して高周波信号を通過させる。
[高周波半導体スイッチ回路の動作例]
図11の高周波半導体スイッチ回路の動作例として、3つの経路のうちのいずれか1つ以上を導通状態にする場合を例に挙げて説明する。
ダイオードスイッチロジック回路100は、本発明の実施の形態1と同様に、図2の真理値表に従って動作する。例えば、任意の経路切替用FET段(108〜110)のゲート電圧がHighレベルのときは、それに対応するPMOSFET(332〜337)がオフするので、当該任意の経路切替用FET段(108〜110)のソース及びドレインにはLowレベル(0V)が印加される。これにより、経路切替用FET段(108〜110)は、0V以上の順バイアスで確実に動作可能となる。
一方、任意の経路切替用FET段(108〜110)のゲート電圧がLowレベル(0V)のときは、それに対応するPMOSFET(332〜337)がオンするので、当該任意の経路切替用FET段(108〜110)のソース電圧及びドレイン電圧はHighレベルとなる。これにより、当該任意の経路切替用FET段(108〜110)のソース電圧及びドレイン電圧は、当該任意の経路切替用FET段(108〜110)に対応するPN接合ダイオード(126〜131)の電圧降下分を降下した電圧で固定される。これにより、当該任意の経路切替用FET段(108〜110)(108〜110)は、逆バイアスがかかり確実に遮断できる。
以上より、本実施の形態によれば、実施の形態1の効果に加えて、3組以上の経路切替用FET段108〜110の導通及び遮断の制御を確実に遂行することができ、遮断状態の高周波信号経路へのリークの抑制につながり、高アイソレーション、低歪といった良好な特性を有する高周波半導体スイッチ回路を提供できる。さらに、専用の電源端子を追加することなく、3組以上の経路切替用FET段108〜110のソース電圧及びドレイン電圧を固定することが可能となり、高周波半導体スイッチ回路、ひいてはこれを搭載するモバイル通信機器の小型化、低消費電力化に貢献できる。
[変形例]
基本的には実施の形態1と同様の変形例を適用できる。
例えば、図11の構成と同じ動作を示す場合であれば、ダイオードスイッチロジック回路100が別回路の形式でもよい。また、PMOSFET333〜337は、反転制御スイッチでもよい。PN接合ダイオード126〜131は、ダイオード接続されたNMOSFETでもよい。
高周波スイッチ回路の例として1入力3出力のSP3Tスイッチをあげたが、SP4Tスイッチなどの広範囲の多入力多出力の高周波スイッチ回路装置を構成する場合にも適用される。
アイソレーション確保用のシャント用FET段を全ての高周波信号経路に接続しているが、特定の高周波信号経路にシャント用FET段が接続されている場合にも適用される。
各高周波信号経路に設けられたFETの数は2段以上の場合にも適用される。
(実施の形態3)
[モバイル通信機器]
図12は本発明の実施の形態3に係る高周波半導体スイッチ回路を含むモバイル通信機器の構成例を示す模式図である。同図に示すモバイル通信機器は、アンテナANTに対して送信受信の切替えを行い、かつ大小異なる2つ以上の電力を扱う装置である。また、同図に示すモバイル通信機器は通信帯域として準マイクロ波帯を用いるものとする。
図12に示すモバイル通信機器は、アンテナANTに対して少なくとも高周波信号と高周波信号と高周波信号とをそれぞれスイッチングする高周波半導体スイッチ回路を備えている。具体的には、高周波信号が送信回路TX1から送信され、高周波信号及び高周波信号が受信回路RX1及び受信回路RX2において受信される。なお、高周波信号経路を構成するMOSFETで大電力をとり扱う場合、遮断状態のMOSFETにおいて歪を発生しやすくなる。このため、積極的に、複数のMOSFETを直列接続して多段化することにより大電力の高周波信号を取り扱えるようにする。
本実施の形態によれば、図12に示すように、複数の高周波信号経路間で取り扱う電力が異なり、受信側の高周波信号経路が複数有する場合において、複数の受信側の高周波信号経路上に備えられた経路切替用FET段のうち幾つかの一部のMOSFETを共通化する。これにより、従来と同などの歪特性を有するアンテナスイッチ回路をさらに小型化することが可能となる。
[高周波半導体スイッチ回路の構成]
図13は本発明の実施の形態3の高周波半導体スイッチ回路の構成例を示す回路図である。例えば、高周波用SP3Tスイッチの共通入出力端子101を図12のアンテナANTとして使用し、個別入出力端子102を図12の送信回路TX1側の端子として使用し、個別入出力端子103を図12の受信回路RX1側の端子として使用し、個別入出力端子104を図12の受信回路RX2の側端子として使用した場合とする。
図13の高周波半導体スイッチ回路は、共通入出力端子101と、個別入出力端子102〜104と、制御端子105〜107と、PN接合ダイオード126〜131と、PMOSFET332〜337と、グランド抵抗138〜140とを備えている。これらの構成は、図5の高周波半導体スイッチ回路と同じである。
大電力の高周波信号を取り扱う場合の耐圧を上げるために、例えば4つの経路切替用FET段108a〜108dを直列接続して4段の経路切替用FET段108が構成され、各ゲートにはそれぞれゲート抵抗114a〜114dが接続され、各ソース−ドレイン間には短絡抵抗120a〜120dが接続されている。同様に、大電力の高周波信号を取り扱う場合の耐圧を上げるために、例えば4つのシャント用FET段111a〜111dを直列接続して4段のシャント用FET段111が構成され、各ゲートにはそれぞれゲート抵抗117a〜117dが接続され、各ソース−ドレイン間には短絡抵抗123a〜123dが接続されている。
同様に、大電力の高周波信号を取り扱う場合の耐圧を上げるために、例えば2つのMOSFET109a、109bを直列接続した2段の経路切替用FET段109が構成され、かつ例えば2つのMOSFET段110a、110bを直列接続した2段の経路切替用FET段110が構成されている。なお、経路切替用FET段109及び経路切替用FET段110のドレイン側は短絡されており、その短絡点が2段の共通経路切替用FET段1044を介して共通入出力端子101に接続されている。経路切替用FET段109a、109bは、それらのゲートがゲート抵抗115a、115bと接続され、それらのソース−ドレイン間に短絡抵抗121a、121bが接続されている。経路切替用FET段110a、110bは、それらのゲートがゲート抵抗116a、116bが接続され、それらのソース−ドレイン間に短絡抵抗122a、122bが接続されている。
同様に、大電力の高周波信号を取り扱う場合の耐圧を上げるために、例えば2つのシャント用FET段112a、112bを直列接続した2段のシャント用FET段112が構成され、かつ例えば2つのシャント用FET段113a、113bを直列接続した2段のシャント用FET段113が構成されている。なお、シャント用FET段112及びシャント用FET段113の各ドレインが個別入出力端子103、104に接続されている。シャント用FET段112a、112bは、それらのゲートがゲート抵抗118a、118bと接続され、それらのソース−ドレイン間に短絡抵抗124a、124bが接続されている。シャント用FET段113a、113bは、それらのゲートがゲート抵抗119a、119bが接続され、それらのソース−ドレイン間に短絡抵抗125a、125bが接続されている。
共通経路切替用FET段を構成する2つの共通経路切替用FET1044a,1044bは、それらのゲートがゲート抵抗1045a,1045bに接続され、それらのソース−ドレイン間にゲート抵抗1046が接続されている。制御端子107にダイオード1041のアノード側が接続され、制御端子106にダイオード1042のアノード側が接続されている。各ダイオード1041,1042のカソード側は短絡され、その短絡点はゲート抵抗1045a,1045bを介して共通経路切替用FET1044a,1044bの各ゲートに接続されるとともに、グランド抵抗1043を介してグランドにも接続されている。
[高周波半導体スイッチ回路の動作]
ダイオードスイッチロジック回路100は、図5の回路と同様の動作を行うため、3組の経路切替用FET段108〜110及び3組のシャント用FET段111〜113は図2の真理値表に従った動作を行う。
一方、共通経路切替用FET段1044を構成する共通経路切替用FET1044a,1044bの各ゲートには、制御端子106と制御端子107との論理和で決まる電圧からダイオード1個分の順方向電圧だけ降下した電圧が印加される。従って、経路切替用FET段109又は経路切替用FET段110が導通状態のときのみ、共通経路切替用FET段1044が導通状態となる。
以上、受信部RXの2つの高周波信号経路を1つに束ねることにより、送信部TXの高周波信号経路を導通させたときの寄生キャパシタを減らすことができ、歪み特性の改善にとって有効である。また、2つの高周波信号経路を1つに束ねることによって、小型化の点にとっても有効である。
なお、上記の回路構成においては、受信部RX1と受信部RX2、又は受信部RX1と送信部TX1など、2つ以上の高周波信号経路が導通状態となってもよい。
以上、本実施の形態によれば、例えば、モバイル通信機器の送受信切替えのように高周波信号経路毎に取り扱う電力が異なる場合、小電力の高周波信号を取り扱う2組以上の受信側の経路切替用FET段をそれぞれ構成するMOSFETの一部を共通化し、さらにその共通化したMOSFETをダイオードスイッチロジック回路100によって制御できる。この結果、制御系の回路構成を増加させずに済むので、低挿入損失、高アイソレーション、及び低歪といった良好な特性を維持しつつ、同時に2組以上の経路切替用FET段を導通状態にすることが可能な高機能な高周波スイッチ回路を電源端子の追加無しで小型化かつ低消費電力で実現できる。
[変形例]
基本的には実施の形態1と同様の変形例を適用できる。
例えば、図13の構成と同じ動作を示す場合であれば、ダイオードスイッチロジック回路100が別回路の形式でもよい。また、PMOSFET332〜337は、反転制御スイッチでもよい。ダイオード126〜131、1041、1042は、ダイオード接続されたNMOSFETでもよい。
高周波半導体スイッチ回路として1入力3出力のSP3Tスイッチを例示したが、SP4Tスイッチなど、広範囲の多入力多出力の高周波半導体スイッチ回路に適用される。
アイソレーション確保用のシャント用FETを全ての高周波信号経路に接続しているが、特定の高周波信号経路だけにシャント用FETが接続されている場合にも適用される。
送信部TX側は4個のFETにより経路切替用FET段及びシャント用FET段が構成され、受信部RX側は2個のFETにより共通経路切替用FETが構成されるとともに2個のFETにより個別の経路切替用FET段及びシャント用FET段が構成されているが、このような構成に限られない。
SP3Tスイッチにおいて、2つの受信部RX側の高周波信号経路の一部を共通経路切替用FET段1044としたが、共通化する高周波信号経路の数はこれに限らない。SP4Tスイッチなどの多入力多出力の高周波半導体スイッチ回路において3つ以上の高周波信号経路の一部のMOSFETを共通化してもよい。
各FETのソース−ドレイン間に接続された短絡抵抗は一つであってもよいし又は全て存在しなくともよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の高周波半導体スイッチ回路は、小型、軽量、低消費電力が要請される携帯電話機などのモバイル通信機器にとって有用である。
100 ・・・ ダイオードスイッチロジック回路
101、601、701、801 ・・・ 共通入出力端子
102〜104、602〜605、702〜704、802〜804 ・・・ 個別入出力端子
105〜107、606〜609、705〜707、805〜807 ・・・ 制御端子
108〜110、610〜613、708〜710、808〜810、1044 ・・・ 経路切替用FET段
111〜113、614〜617、711、811〜813 ・・・ シャント用FET段
114〜119、618〜625、712〜715、814〜819、1045 ・・・ ゲート抵抗
120〜125、626〜633、716〜719、820〜825、1046 ・・・ 短絡抵抗
126〜131、634〜645、826〜831、1041〜1042 ・・・ ダイオード
132〜137 ・・・ 反転制御スイッチ
332〜337、646〜657、722〜723、832〜837 ・・・ PMOSFET
138〜140、658〜661、724、838〜840、1043 ・・・ グランド抵抗
426〜431 ・・・ ダイオード接続されたNMOSFET
941〜950 ・・・ 直流カット用キャパシタ

Claims (10)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された、1つの共通入出力端子、3つ以上の個別入出力端子、及び前記個別入出力端子に対応した3つ以上の制御端子と、
    前記半導体基板上に形成された、前記共通入出力端子と前記個別入出力端子それぞれとの間に設けられた3組以上の経路切替用FET段と、
    前記半導体基板上に形成された、グランドと前記3つ以上の個別入出力端子のうち少なくとも1つとの間に設けられた1組以上のシャント用FET段と、
    前記半導体基板上に形成された、前記1組以上のシャント用FET段それぞれに対応したダイオード及びスイッチを含み、前記3組以上の経路切替用FET段及び前記1組以上のシャント用FET段を制御するダイオードスイッチロジック回路と、
    を備え、
    前記ダイオードスイッチロジック回路は、
    前記共通入出力端子と前記個別入出力端子それぞれとの間の高周波信号経路のうち少なくとも1つを導通させ且つ残りを遮断させるべく前記3つ以上の制御端子それぞれに入力された制御電圧を、前記3組以上の経路切替用FET段それぞれのゲートに印加させ、
    前記3つ以上の制御端子それぞれに入力された制御電圧を論理合成して得られる論理合成電圧を、前記1組以上のシャント用FET段のゲートに印加させ、
    かつ、前記論理合成電圧は、前記3組以上の経路切替用FET段に対応して3組以上のシャント用FET段が設けられるとした場合に、前記1組のシャント用FET段毎に、該1組のシャント用FET段に印加される制御電圧の否定と、該1組のシャント用FET段以外である残りの組のシャント用FET段それぞれに印加される制御電圧の論理和と、の論理積で生成されるように構成されている、高周波半導体スイッチ回路。
  2. 前記ダイオードスイッチロジック回路は、
    前記3組以上の経路切替用FET段に対応して前記3組以上のシャント用FET段が設けられるとした場合に、
    前記1組のシャント用FET段毎に、
    印加対象の制御電圧が入力される前記制御端子以外の残りの前記制御端子それぞれに直列接続された前記ダイオード及び前記スイッチを備え、
    前記スイッチは、前記印加対象の制御電圧がHighレベルのときはオフとなり且つLowレベルのときはオンとなる反転制御スイッチで構成され、
    前記残りの制御端子に接続されたダイオードのカソード側を短絡させて、その短絡点とグランドとの間に設けられたグランド抵抗を備え、該短絡点の電圧が前記論理合成電圧である、請求項1に記載の高周波半導体スイッチ回路。
  3. 前記3組以上の経路切替用FET段それぞれのソース−ドレイン間に接続された第1の短絡抵抗と、
    前記1組以上のシャント用FET段のソース−ドレイン間に接続された第2の短絡抵抗と、
    前記3組以上の経路切替用FET段のドレイン側及びソース側に設けられた第1の直流カット用キャパシタと、
    前記1組以上のシャント用FET段のドレイン側及びソース側に設けられた第2の直流カット用キャパシタと、
    を備え、前記ダイオードのカソード側の短絡点が、前記第1の短絡抵抗を介して前記3組以上の経路切替用FET段のドレイン側と接続されるとともに、前記3つ以上の制御端子それぞれが、前記第2の短絡抵抗を介して前記1組以上のシャント用FET段のドレイン側と接続されている、請求項2に記載の高周波半導体スイッチ回路。
  4. 前記3組以上の経路切替用FET段は、複数の経路切替用FETを直列接続して構成され、
    前記1組以上のシャント用FET段は、複数のシャント用FETを直列接続して構成され、
    前記3組以上の経路切替用FET段のうち少なくとも2組を構成する前記経路切替用FETの一部を共通化するように構成されている、請求項2に記載の高周波半導体スイッチ回路。
  5. 前記半導体基板はSOI基板又はSOS基板である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の高周波半導体スイッチ回路。
  6. 前記ダイオードは、前記半導体基板上に形成されたPN接合ダイオードであり、そのアノード側が前記制御端子と接続され、そのカソード側が前記スイッチと接続されている、請求項5に記載の高周波半導体スイッチ回路。
  7. 前記ダイオードは、ダイオード接続されたNMOSFETであり、そのドレインが前記制御端子と接続され、そのソースが前記スイッチと接続され、そのゲートがそのドレインと接続されている、請求項5に記載の高周波半導体スイッチ回路。
  8. 前記スイッチは、PMOSFETであり、そのソースが前記ダイオードのカソード側に接続され、そのドレインが前記短絡抵抗と接続され、そのゲートが前記制御端子と接続されている、請求項5に記載の高周波半導体スイッチ回路。
  9. 前記経路切替用FET段は、複数のMOSFETを直列接続して構成される、請求項5に記載の高周波半導体スイッチ回路。
  10. 前記シャント用FET段は、複数のMOSFETを直列接続して構成される、請求項5に記載の高周波半導体スイッチ回路。
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