JP2012088609A - 粉体収容器、粉体搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

粉体収容器、粉体搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】粉体収容部内の粉体に触れたり、粉体収容部から粉体が漏れて飛散したりする虞を低減できる粉体収容器を提供する。
【解決手段】粉体を収容すると共に少なくとも一部が変形可能な粉体収容部66と、当該粉体収容部66の開口部66aから供給される粉体を導入口67aから内部へ導入して供給先へと排出するための排出部67とを備えた粉体収容器におけるものである。排出部67の導入口67aの周縁部に弾性部材69を設ける。一方、粉体収容部66には開口部66aを封止するシール部材17を設ける。そのシール部材17を弾性部材69を介して排出部67と粉体収容部66とで挟まれた状態から除去可能に構成した。
【選択図】図23

Description

本発明は、粉体を収容した粉体収容器、その粉体収容器に収容されている粉体を排出するために搬送する粉体搬送装置、及びその粉体搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置では、一般的にトナーやキャリアと呼ばれる現像剤を用いて、現像装置によりトナー像を形成して画像を作成している。この種の画像形成装置は、トナーが画像形成と共に消費されるため、通常は、トナーを収容したトナーカートリッジを画像形成装置に装着し、カートリッジ内のトナーが無くなったら新しいカートリッジと交換して新しいトナーを補充するようにしている。
例えば、特許文献1には、変形可能な容器本体を用いた現像剤補給容器(トナーカートリッジ)が提案されている。この構成において、使用済みのトナー補給容器を新しいものに交換する場合は、使用済みのトナー補給容器を取り外し、次いで、新品のトナー補給容器の容器本体からシール部材を剥がしてトナー排出口を開放してから、そのトナー補給容器を画像形成装置本体の装着部の所定の位置に載置する。
しかし、上記特許文献1に記載の現像剤補給容器では、トナー補給容器を画像形成装置本体に装着する前に、シール部材を剥がしてトナー排出口を開放状態にするため、ユーザ等が開放されたトナー排出口から内部のトナーに触れて汚れたり、トナー排出口からトナーが飛散したりする虞があった。
そこで、本発明は、斯かる事情に鑑み、粉体収容部内の粉体に触れたり、粉体収容部から粉体が漏れて飛散したりする虞を低減できる粉体収容器、その粉体収容器を備えた粉体搬送装置及び画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、粉体を収容すると共に少なくとも一部が変形可能な粉体収容部と、当該粉体収容部の開口部から供給される粉体を導入口から内部へ導入して供給先へと排出するための排出部とを備えた粉体収容器において、前記排出部の前記導入口の周縁部に弾性部材を設けると共に、前記粉体収容部に前記開口部を封止するシール部材を設け、当該シール部材を前記弾性部材を介して前記排出部と前記粉体収容部とで挟まれた状態から除去可能に構成したものである。
シール部材が粉体収容部と排出部との間に挟まれた状態から当該シール部材を除去することができるので、粉体収容部と排出部とが接続された状態で開口部と導入口とを連通させることができる。これにより、作業者が粉体収容部内の粉体に触れたり、粉体収容部から粉体が漏れて飛散したりする虞を低減することができる。さらに、粉体収容部と排出部との間に弾性部材を介在させているので、シール部材を容易に除去することができる。また、シール部材の除去後は弾性部材が粉体収容部と排出部との間を密閉するため、粉体漏れを防止することが可能である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の粉体収容器において、前記シール部材が前記排出部と前記粉体収容部との間に挟まれている状態で、当該シール部材の露出する部分に引っ掛け用の孔部を形成したものである。
シール部材を除去する際、引っ掛け用の孔部に指等を引っ掛けることでシール部材を除去しやすくなる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の粉体収容器において、前記粉体収容部と前記排出部とを分離可能に構成したものである。
粉体収容部と排出部とを分離可能に構成することにより、使用済みの粉体収容部のみを新しいものと交換することができる。これにより、排出部を繰り返し使用することができ、交換部品を最小限に抑えることができるので、コストの低減と省資源化を図れる。
請求項4の発明は、請求項3に記載の粉体収容器において、前記シール部材を前記排出部と前記粉体収容部との間から除去する方向を、前記排出部から前記粉体収容部を離脱させる方向と同方向となるように構成したものである。
シール部材を除去する方向を、排出部から粉体収容部を離脱させる方向と同方向となるように構成することにより、簡易な構成でシール部材を除去することができ、粉体漏れも確実に防止することが可能となる。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の粉体収容器において、前記排出部と前記粉体収容部との間に挿入して前記排出部の前記導入口を遮蔽する遮蔽部材を備えるものである。
遮蔽部材を排出部と粉体収容部との間に挿入することにより、排出部の導入口が遮蔽されるので、排出部と粉体収容部とを分離した際に排出部内の粉体が導入口から外部へ漏れるのを防止できる。また、導入口が遮蔽部材によって遮蔽されているため、作業者が導入口から排出部内の粉体に触れるのも防止できる。
請求項6の発明は、請求項5に記載の粉体収容器において、前記遮蔽部材を前記排出部と前記粉体収容部との間に挿入した状態で、当該遮蔽部材の露出する部分に引っ掛け用の孔部を形成したものである。
遮蔽部材を粉体収容部と排出部との間から除去する際、引っ掛け用の孔部に指等を引っ掛けることで遮蔽部材を除去しやすくなる。
請求項7の発明は、請求項6に記載の粉体収容器において、前記シール部材が前記排出部と前記粉体収容部との間に挟まれ、かつ、前記遮蔽部材を前記排出部と前記粉体収容部との間に挿入した状態で、前記シール部材と前記遮蔽部材のそれぞれの露出する部分に形成された引っ掛け用の孔部を互いに同じ位置に配設するように構成したものである。
ここで、「同じ位置」とは、各孔部全体が重なり合って配設される場合のほか、それらの一部同士が重なって配設される場合も含む。
シール部材と遮蔽部材の引っ掛け用の孔部を互いに同じ位置に配設することにより、シール部材と遮蔽部材の両方をまとめて除去しやすくなる。
請求項8の発明は、請求項3から7のいずれか1項に記載の粉体収容器において、前記粉体収容部を前記排出部へ着脱する際、前記粉体収容部を前記排出部に対して上方から取り付け及び上方へ離脱するように構成したものである。
この場合、粉体収容部の着脱作業が行いやすくなり、作業性が向上する。
請求項9の発明は、請求項3から7のいずれか1項に記載の粉体収容器において、前記粉体収容部を前記排出部へ着脱する際、前記粉体収容部を前記排出部に対して下方から取り付け及び下方へ離脱するように構成したものである。
この場合、粉体排出部を排出部から誤って離脱させる誤操作の虞を低減することができる。
請求項10の発明は、粉体を収容すると共に少なくとも一部が変形可能な粉体収容部と、当該粉体収容部の開口部から供給される粉体を導入口から内部へ導入して供給先へと排出するための排出部と、前記粉体収容部の変形可能な部分を内側へ押し込んだ状態で前記排出部側へ移動して粉体を排出部へ送り出す送出部材とを備えた粉体搬送装置において、請求項1から9のいずれか1項に記載の粉体収容器を備えたものである。
粉体搬送装置が請求項1から9のいずれか1項に記載の粉体収容器を備えているので、これらの粉体収容器の上記効果が得られる。
請求項11の発明は、請求項10項に記載の粉体搬送装置を備えた画像形成装置である。
画像形成装置が、請求項10に記載の粉体搬送装置を備えているので、この粉体搬送装置が備える粉体収容器の上記効果が得られる。
本発明によれば、シール部材の除去を、シール部材が粉体収容部と排出部との間に挟まれた状態で行うことができるので、作業者が粉体収容部内の粉体に触れたり、粉体収容部から粉体が漏れて飛散したりする虞を低減することができる。さらに、粉体収容部と排出部との間に弾性部材を介在させているため、シール部材の除去を容易に行うことが可能となる。また、シール部材の除去後は弾性部材が粉体収容部と排出部との間を密閉するため、粉体漏れを防止することができる。
本発明に係る画像形成装置としてのプリンタを示す構成図である。 前記画像形成装置の作像部を示す拡大図である。 トナー補給装置の斜視図である。 トナーカートリッジの構成図である。 トナーカートリッジの分解図である。 (a)は、トナーカートリッジを引出トレイに装着する前の状態を示す平面図、(b)は、トナーカートリッジを引出トレイに装着した状態を示す平面図である。 固定部の拡大図である。 引出トレイの斜視図である。 引出トレイを本体側フレームに取り付けた状態の斜視図である。 本体側フレームの拡大図である。 本体側フレーム及び引出トレイの断面側面図である。 引出トレイ等の断面側面図である。 トナー搬送装置の構成図である。 引出トレイの断面側面図である。 送出部材と脚部材の側面図である。 送出部材が起立した状態から倒れた状態に切り換わるときの動作を説明するための図である。 送出部材が倒れた状態から起立した状態に切り換わるときの動作を説明するための図である。 トナーの送出動作を説明するための図である。 使用済みのトナー収容部と排出部との間に遮蔽部材を挿入する様子を示す図である。 遮蔽部材を挿入した状態の使用済みのトナー収容部と排出部との連結部の拡大断面図である。 使用済みのトナー収容部を排出部から分離した状態を示す図である。 新品のトナー収容部を排出部に取り付ける様子を示す図である。 遮蔽部材とシール部材が挟まれた状態の新品のトナー収容部と排出部との連結部の拡大断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置全体の構成及び動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図である。
図1に示すように、中間転写ユニット10の中間転写ベルト11に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y,6M,6C,6Bkが並設されている。なお、装置本体100に設置される4つの作像部6Y,6M,6C,6Bkは、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、図2において、作像部6と感光体ドラム1と1次転写バイアスローラ9とにおける符号のアルファベット(Y,M,C,Bk)を省略して図示する。
図2を参照して、作像部6は、像担持体としての感光体ドラム1と、感光体ドラム1の周囲に配設された帯電部4、現像部としての現像装置5、クリーニング部2等で構成されている(図1では現像装置5のみ表示)。感光体ドラム1上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われ、感光体ドラム1上に所望のトナー像が形成される。
作像部6を構成する、感光体ドラム1、帯電部4、現像装置5、クリーニング部2は、それぞれ、画像形成装置本体100に対して着脱自在に設置できるように構成されている。そして、それぞれが、寿命に達したときに、新品のものに交換可能となっている。
なお、本実施形態では、作像部6を構成する、感光体ドラム1、帯電部4、現像装置5、クリーニング部2を、それぞれ、単独のユニットとしたが、これらを一体化して、装置本体100に着脱自在に設置されるプロセスユニットとすることもできる。その場合、作像部6のメンテナンスを行う際の作業性が向上する。
図2に基づき、作像部6における現像装置5の構成についてさらに詳しく説明する。
図2に示すように、現像装置5は、感光体ドラム1に対向する現像剤担持体としての現像ローラ51、現像ローラ51の下方に設置された現像剤規制部材としてのドクターブレード52、現像剤収容部53,54内に配設された現像剤攪拌搬送部材としての2つの搬送スクリュー55,56、現像剤Gを収容するケース50等で構成されている。ここで、現像剤Gとしては、トナーから成る1成分現像剤を用いている。また、現像装置5には、現像剤G中のトナー濃度を検知する図示しないトナー濃度センサが設けてある。
図2を参照して、感光体ドラム1は、不図示の駆動部によって図2中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部4の位置で、帯電ローラ4aにより感光体ドラム1の表面が一様に帯電される(帯電工程)。
その後、感光体ドラム1の表面は、不図示の露光部から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって静電潜像が形成される(露光工程)。
その後、感光体ドラム1の表面は、現像装置5の現像ローラ51との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、所望のトナー像が形成される(現像工程)。
その後、感光体ドラム1の表面は、中間転写ベルト11及び1次転写バイアスローラ9との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト11上に転写される(1次転写工程)。このとき、感光体ドラム1上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体1の表面は、クリーニング部2との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによって回収される(クリーニング工程)。
最後に、感光体ドラム1の表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1上で行われる一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、4つの作像部6Y,6M,6C,6Bkで、それぞれ行われる。すなわち、図1に示す読み取り部32で読み取った画像情報に基づいて、作像部の下方に配設された図示しない露光部から、レーザ光L(図2参照)が、各作像部6Y,6M,6C,6Bkの感光体ドラム1上に向けて照射される。詳しくは、露光部は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体ドラム1上に照射する。その後、現像工程を経て各感光体ドラム1上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト11上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト11上にカラー画像が形成される。
4つの1次転写バイアスローラ9Y,9M,9C,9BKは、それぞれ、中間転写ベルト11を感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ9Y,9M,9C,9Bkに、トナーの極性とは逆極性の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト11は、図の矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y,9M,9C,9Bkの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bk上の各色のトナー像が、中間転写ベルト11上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト11は、2次転写ローラ19との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ12が、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト11を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト11上に形成されたカラートナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された転写紙等の被転写材P上に転写される。このとき、中間転写ベルト11には、被転写材Pに転写されなかった未転写トナーが残存するが、中間転写ベルト11上の残存トナーは図示しないベルトクリーニング装置によって除去される。
こうして、中間転写ベルト11上で行われる一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された被転写材Pは、装置本体100の下方に配設された給紙部26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の被転写材Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の被転写材Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28に搬送された被転写材Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト11上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、被転写材Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、被転写材P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された被転写材Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ローラ及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が被転写材P上に定着される。
その後、被転写材Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置本体100外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における一連の画像形成プロセスが完了する。
また、図1において、中間転写ユニット10の上方には、トナー補給部31が配設されている。トナー補給部31は、各色のトナーが充填された4つのトナー補給装置60Y,60M,60C,60Bkを有する。各トナー補給装置60Y,60M,60C,60Bkからは、対応する現像装置5Y,5M,5C,5Bkにトナー搬送経路が延びており、このトナー搬送経路を介して、トナー補給装置60Y,60M,60C,60Bkから現像装置5Y,5M,5C,5Bkにトナーが供給されるようになっている。これにより、各現像装置5Y,5M,5C,5Bkでのトナー消費量に応じてトナーを新たに供給することができ、長期に亘って現像装置を利用することが可能である。
上記4つのトナー補給装置60Y,60M,60C,60Bkは、異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。そこで、以下、1つのトナー補給装置の構成について説明する。
図3は、トナー補給装置の斜視図である。なお、図3において、トナー補給装置60における符号のアルファベット(Y,M,C,Bk)は省略している。
図3に示すように、トナー補給装置60は、トナーを充填したトナー収容器(粉体収容器)としてのトナーカートリッジ61と、トナーカートリッジ61を保持する保持部材としての引出トレイ62と、トナーカートリッジ61を固定する固定部63と、トナーカートリッジ61から排出されたトナーを貯留するサブホッパ64等によって構成されている。また、サブホッパ64には、内部に貯留されたトナーを現像装置に向けて搬送するための図示しないトナー搬送パイプが接続されている。
引出トレイ62は、本体側フレーム65に対して水平方向に移動可能に取り付けられている。引出トレイ62を図の矢印X1方向に移動させた場合は、引出トレイ62を装置本体から引き出すことができ、反対に、引出トレイ62を図の矢印X2方向に移動させた場合は、引出トレイ62を装置本体に収容できるようになっている。
図4は、トナーカートリッジ61の構成図である。同図において、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は断面図を示す。
図4に示すように、トナーカートリッジ61は、粉体としてのトナーを収容するトナー収容部(粉体収容部)66と、トナー収容部66内のトナーを供給先であるサブホッパへ排出するための排出部67によって構成されている。
図4(d)に示すように、トナー収容部66は、一端部側で開口した開口部66aを有する変形可能な長手状の袋部材で構成されている。このトナー収容部66の素材としては、柔軟な素材が用いられ、例えば、PET製の薄いシート材などが挙げられる。図4に示すトナー収容部66は、4枚のシート材を貼り合わせて構成したものであるが、1枚のシート材を袋状につなぎ合わせて構成することも可能である。また、トナー収容部66には、開口部66aからトナーを充填しやすいように、開口部66aを開口した状態に保持する開口保持部材68が設けられている。
排出部67には、トナーを導入するための導入口67aと、トナーを排出するための排出口67bとが形成されている。本実施形態では、排出口67bは下方を臨むように配設されている。これにより、トナーを排出口67bから重力によって落下させてサブホッパ64へ送ることができ、トナーを排出する構成の簡素化を図ることが可能である。また、排出部67内には、導入口67aから排出口67bに向かって下方に傾斜した傾斜面67cが設けられており、トナーが排出口67bへスムーズに搬送されるようになっている。この傾斜面67cの水平面に対する傾斜角度は、10°以上に設定することが望ましい。また、排出口67bの底面(下面)には、排出口67bを開閉するためのスライドシャッタ67dが図4(b)の矢印Y方向にスライド移動可能に設けられている。
図5は、トナーカートリッジ61の分解図である。同図において、(a)は排出部67の斜視図、(b)は開口保持部材68の斜視図、(c)は開口保持部材68をトナー収容部66に設けた状態の斜視図を示す。
図5(b)に示すように、開口保持部材68は、短筒状の挿入部68aと、フランジ状の連結部68bとが一体成型されて構成されている。図5(c)に示すように、挿入部68aは、トナー収容部66の開口部66aに挿入可能となっている。本実施形態では、トナー収容部66と開口保持部材68とを熱容着にて接着するようにしているが、接着剤等により接着してもよい。また、熱容着する際に、挿入部68aの挿入箇所を図5(c)の上下方向から抑えやすいように、挿入部68aの外形は略六角形状に形成されている。
図5(a)に示すように、排出部67の導入口67a側には、開口保持部材68の連結部68bと係合可能な一対の溝部67eが設けられている。上記のように、開口保持部材68をトナー収容部66に挿入して接着した後、開口保持部材68を溝部67eに上方から挿入して係合させることにより、トナー収容部66と排出部67とを一体的に連結させることが可能となっている。また、一対の溝部67eと係合する連結部68bの両端縁における図の上端部681は他の部分よりも厚く形成されており、この厚く形成された上端部681は、溝部67eの上端部671に当接する当接部となっている。すなわち、開口保持部材68が溝部67eに沿ってスライドして所定の位置に配設された状態となると、保持部材68の当接部681が溝部67eの上端部671に当接することによって、それ以上の開口保持部材68の下方への移動が規制されるようになっている。また、排出部67の導入口67aの周縁部には、排出部67と開口保持部材68とを連結した際に、その連結部からトナーが漏れないように封止するための環状の弾性部材69が設けてある。
図6(a)は、トナーカートリッジ61を引出トレイ62に装着する前の状態を示す平面図、同図の(b)は、トナーカートリッジ61を引出トレイ62に装着した状態を示す平面図である。
図6(b)に示すように、排出部67の両側面にはそれぞれ凹部67fが設けられている。一方、各凹部67fに対応する引出トレイ62の部位には、凸部62aが設けてあり、各凸部62aは対応する凹部67f内に挿入可能となっている。また、トナー収容部66の排出部67側とは反対側の端部には、相手側の係止部に係止される被係止部としての孔部66bが形成されている。一方、孔部66bに対応する引出トレイ62の部位には、係止部としてのフック状の引っ掛け部62bが設けられている。
そして、この引っ掛け部62bを孔部66bに挿入して係止すると共に、上記凸部62aを上記凹部67f内に挿入することによって、トナーカートリッジ61は引出トレイ62に対して装着された状態となる。また、このようにトナーカートリッジ61を装着した状態では、通常、凸部62aと凹部67fは互いに非接触状態となっている。しかし、引出トレイ62を装置本体に対し引き出す又は収容する際に、トナーカートリッジ61が長手方向に移動した場合、凸部62aが凹部67fに当接することでトナーカートリッジ61の長手方向の移動を規制するようになっている。
また、トナーカートリッジ61を引出トレイ62から取り外すには、凹部67fを凸部62aから離脱させ、引っ掛け部62bを孔部66bから離脱させればよい。なお、本実施形態では、各凸部62a(又は各凹部67f)は、互いに同じ形状に形成されているが、異なる形状とすることで、トナーカートリッジ61の誤装着を防止することも可能である。
図7は、上記固定部63の拡大図である。同図において、(a)は固定部63にトナーカートリッジ61を固定する前の状態を示し、(b)は固定部63にトナーカートリッジ61を固定した状態を示す。
図7に示すように、固定部63は、サブホッパ64の上部に接続された本体部70と、本体部70の上部に取り付けられた固定アーム71と、固定アーム71と本体部70とに渡って取り付けられたバネ部材72と、固定アーム71よりも下方で本体部70に取り付けられたシャッタ開放部材73を有している。なお、固定アーム71、バネ部材72及びシャッタ開放部材73は、それぞれ、図の手前側と奥側に1つずつ設けられている。
固定アーム71は、凹部71aを有する略C字状に形成されている。また、固定アーム71は、その中間部に配設された水平方向の支軸71bを中心に本体部70に回動可能に取り付けられている。この支軸71bを中心に固定アーム71が回動することで、固定アーム71は、図7(a)に示す固定解除位置と、図7(b)に示す固定位置とに切り換えられるようになっている。
バネ部材72は、引張コイルバネであり、その一端部は固定アーム71に取り付けられ、他端部は本体部70に取り付けられている。図7(a)(b)に示すように、固定アーム71が固定位置と固定解除位置との間で回動すると、バネ部材72の固定アーム71に取り付けられた端部が固定アーム71の回動支点(支軸71b)を越えて移動するようになっている。このように、固定アーム71の回動に伴ってバネ部材72が回動支点を越えることで、バネ部材72は固定アーム71をその回動させる方向へ付勢するようになっている。
一方、排出部67には、上記固定アーム71によって固定される被固定部としての突起部67gが設けられている。この突起部67gは、排出部67の両側面にそれぞれ1つずつ設けられている(図4(a)又は(c)参照)。
シャッタ開放部材73は、水平方向の支軸73bを中心に本体部70に回動可能に取り付けられている。また、シャッタ開放部材73は、排出部67に設けられたスライドシャッタ67dの凸部670dを保持するための凹部73aを有する。
また、固定部63の本体部70には、切欠き部70aが形成されている。一方、排出部67の両側面には、それぞれ、前記切欠き部70aの上部に当接可能なL字状の突片部67hが突設されている。
トナーカートリッジ61を固定部63に固定するには、まず、上記図6において説明したようにトナーカートリッジ61を引出トレイ62に装着する。そして、引出トレイ62を装置本体に収容する方向(図3の矢印X2方向)へ移動させる。この収容動作に伴って、図7(a)に示すように、トナーカートリッジ61の排出部67が固定部63に接近すると、排出部67に設けてある突起部67gが固定アーム71の一端部(図の下方の端部)71cに当接し、バネ部材72の付勢力に抗して固定アーム71を図の反時計方向に回動させる。これにより、固定アーム71は、図7(a)に示す固定解除位置から図7(b)に示す固定位置へと切り換えられる。その結果、図7(b)に示すように、突起部67gは、固定アーム71の凹部71a内に収容されると共に、固定アーム71の他端部(図の左側の端部)71dと本体部70の縁とによって挟まれて固定される。また、固定アーム71の回動に伴ってバネ部材72が固定アーム71の回動支点を越えると、バネ部材72は固定アーム71を切換後の位置に保持する方向に付勢するようになる。
また、トナーカートリッジ61の排出部67が固定部63に接近することにより、排出部67に設けてある突片部67hが本体部70の切欠き部70aに挿入され、突片部67hが切欠き部70aの上部に当接する(図7(b)参照)。これにより、排出部67の上下方向のがたつきが防止される。
さらに、排出部67に設けてあるスライドシャッタ67dがシャッタ開放部材73に当接し、シャッタ開放部材73を図の時計方向へ回動させる。そして、図7(b)に示すように、スライドシャッタ67dの凸部670dがシャッタ開放部材73の凹部73aに挿入され保持される。また、このとき、シャッタ開放部材73が回動して本体部70に当接することにより、シャッタ開放部材73のそれ以上の回動が規制されるため、スライドシャッタ67dはシャッタ開放部材73によって排出部67の後方へと押されて移動する。これにより、スライドシャッタ67d(排出口)が開放され、排出部67からサブホッパ64へトナーを排出することが可能となる。
以上のようにして、トナーカートリッジ61の固定部63への固定が完了する。
また、トナーカートリッジ61の固定を解除する場合は、引出トレイ62を装置本体に対して引き出す方向(図3の矢印X1方向)へ移動させる。この引出動作により、トナーカートリッジ61は図7(b)において左方向へ移動し、排出部67に設けてある突起部67gが固定アーム71の他端部71dを押して、バネ部材72の付勢力に抗して固定アーム71を図の時計方向に回動させる。これにより、固定アーム71は図7(b)に示す固定位置から図7(a)に示す固定解除位置へ移動し、突起部67gが固定アーム71から離脱する。また、これと同時に、排出部67に設けてある突片部67hとスライドシャッタ67dとが、それぞれ切欠き部70aとシャッタ開放部材73とから離脱し、トナーカートリッジ61の固定が解除される。また、シャッタ開放部材73から離脱したスライドシャッタ67dは、図示しないバネ等の付勢力を受けて排出口を閉塞する方向にスライド移動させられるようになっており、排出口からのトナー漏れを防止する。
上記のように、本実施形態では、引出トレイ62の引出・収容操作(固定部63への着脱動作)に連動して、固定アーム71の回動操作と、スライドシャッタ67dの開閉動作を行うことができるので、トナーカートリッジ61の固定及びその解除と、排出口の開閉を容易に行うことができ、操作性に優れる。また、固定アーム71の回動に伴ってバネ部材72が固定アーム71の回動支点を越えることにより、バネ部材72は固定アーム71をその回動させる方向へ付勢するようになるので、固定アーム71を切換後の位置で確実に保持することが可能である。さらに、突片部67hが切欠き部70aに当接することにより、排出部67の上下方向のがたつきを防止できるので、トナーカートリッジの固定状態を安定させることができる。なお、本実施形態では、トナー収容部66と排出部67とを一体として、引出トレイ62に対して着脱されるように構成しているが、排出部67が引出トレイ62(又は固定部63)に据え置きになっていて、トナー収容部66を着脱するように構成してもよい。
図8は、引出トレイ62の斜視図である。
図8に示すように、引出トレイ62は、上記トナーカートリッジ61の両側面を支持する一対の側壁62cと、トナーカートリッジ61を載置する載置面62dとを有する。各側壁62cの図の手前側の端部には、上記本体側フレーム65に取り付ける際に主基準となる主基準軸62eが配設されている。なお、本実施形態では、この主基準軸62eは、後述のトナー搬送装置に駆動力を伝達する伝達ギヤ74の支軸として用いられている。また、各側壁62cの図の奥側の端部には、それぞれ本体側フレーム65に取り付ける際に従基準となる従基準軸62fが1つずつ配設されている。
図9は、引出トレイ62を本体側フレーム65に取り付けた状態の斜視図である。
図9に示すように、本体側フレーム65は、引出トレイ62の引出方向X1及び収容方向X2に伸びる一対のガイドレール65aを有する。また、各ガイドレール65aの上端縁は、引出トレイ62の両側壁62cに形成された溝62g内に挿入されている。これにより、引出トレイ62はガイドレール65aに沿って引出方向X1と収容方向X2とに移動可能に構成されている。
また、本体側フレーム65の図の手前側の端部には、引出トレイ62の上記主基準軸62eと嵌合可能な第1の位置決め凹部65bが形成され(図10参照)、本体側フレーム65の図の奥側の端部には、上記従基準軸62fと嵌合可能な第2の位置決め凹部65cが形成されている。これにより、引出トレイ62を収容方向X2に移動させた際、主基準軸62e及び従基準軸62fが、第1及び第2の位置決め凹部65b,65cに挿入されて互いに嵌合することにより、引出トレイ62は本体側フレーム65に対して所定の位置に位置決めされるようになっている。
また、図9に示すように、本体側フレーム65の図の手前側の端部には、駆動装置によって駆動される駆動ギヤ75が設けられている。この駆動ギヤ75は、引出トレイ62を収納し本体側フレーム65に位置決めされた状態で、伝達ギヤ74と連結されるようになっている。
また、図11に示すように、本体側フレーム65には、引出トレイ62を加圧して固定する加圧部材76が設けられている。本実施形態では、加圧部材76を2つのレバーを組み合わせたもので構成している。引出トレイ62を収容方向X2に移動させた際、これら2つのレバーで引出トレイ62の下面に設けた凸部62hを挟み込むように加圧することによって、引出トレイ62を第1及び第2の位置決め凹部65b,65c側へ押し付けて固定するようになっている。
また、図12に示すように、引出トレイ62には、トナー収容部66内のトナーを排出部67側へ搬送するためのトナー搬送装置(粉体搬送装置)8が設けてある。以下、図12〜図15に基づき、トナー搬送装置8の構成を詳しく説明する。
図13に示すように、上記トナー搬送装置8は、ベース部材80と、ベース部材80に取り付けられた送出部材81及び一対の脚部材82と、ベース部材80を移動させる移動手段としてのベルト部材83と、ベース部材80をガイドするガイド部材としての一対のガイドレール84等によって構成されている。なお、図13において、手前側のガイドレール84は図示省略している。
ベース部材80は、上部80aと下部80bとに分割されており、これら上部80aと下部80bによってベルト部材83を挟み込むことによって、ベルト部材83にベース部材80が取り付けられている。ベルト部材83は、無端状のベルトで構成されており、引出トレイ62に設けられた2つのローラ77,78(図12参照)によって張架されている。一方のローラ77に上記伝達ギヤ74(図8参照)から駆動力が伝達されることにより、ベルト部材83は正逆両方向に回転可能に構成されている。このように、ベルト部材83が正方向又は逆方向に回転することによって、ベース部材80と、これに取り付けられた送出部材81及び脚部材82は、一体的に、排出部67側へ向かう送出方向Z1と、それとは逆方向の戻り方向Z2とに、往復移動可能となっている。
また、ベース部材80の両側面には、ガイドレール84上を転動する回転体としてのコロ85が2つずつ設けてある。このように、ベース部材80にコロ85を設けることで、ベース部材80がガイドレール84に沿って円滑に移動できるようになっている。なお、一対のガイドレール84は、引出トレイ62に固定されている。
また、図13に示すように、送出部材81と脚部材82は、水平方向の支軸86を介して互いに開閉可能に取り付けられている。詳しくは、送出部材81と脚部材82は、それぞれ、前記支軸86を中心に互いに独立して回動可能に構成されており、送出部材81又は脚部材82が当該支軸86を中心に回動することで、送出部材81と脚部材82は互いに開閉可能となっている。また、送出部材81と脚部材82は、図示しない付勢部材としての捩りコイルバネによって互いに開く方向に付勢されている。また、送出部材81には、脚部材82を閉じた際に当該脚部材82を収容するための収容凹部81aが形成されている。
上記ベルト部材83の回転方向の切換は、図14に示す2つのスイッチ87,88によって行う。移動方向切換手段としての各スイッチ87,88は、それぞれ、送出部材81の移動方向切換位置に配設されている。具体的には、一方のスイッチ87は、引出トレイ62の送出方向Z1の端部(図の左側の端部)に配設され、他方のスイッチ88は、引出トレイ62の戻り方向Z2の端部(図の右側の端部)に配設されている。また、送出部材81が移動方向切り換え位置の一方に到達した際、その位置に配設されたスイッチ87又は88に対して、ベース部材80が接触するようになっている。すなわち、ベース部材80は、各スイッチ87,88に接触してオンにする入力手段として機能する。また、接触式のスイッチの代わりに非接触式のセンサを配設し、ベース部材80等に設けた被検知部(入力手段)がその非接触式のセンサに近接することで当該センサをオンにするようにしてもよい。
図15は、送出部材81と脚部材82の側面図である。
図15に示すように、脚部材82は、上記引出トレイ62の載置面62dに当接しており、この載置面62dに沿って送出方向Z1と戻り方向Z2に往復移動可能となっている。すなわち、載置面62dは、脚部材82をガイドするガイド面としての機能も有する。上記のように、送出部材81と脚部材82は捩りコイルバネによって互いに開くように付勢されているが、脚部材82は、載置面62dに当接することによって水平方向に配設された状態で支持されている。一方、送出部材81は、水平方向に支持されている脚部材82に対して送出方向Z1(排出部67側)へ回動して開くように付勢されているが、図示しないストッパー等の規制部が前記捩りコイルバネの付勢力に抗して送出部材81の開く方向への回動を規制している。これにより、送出部材81は載置面62dに対して起立した状態(図の実線で示す状態)となるように支持されている。このように、載置面62dと規制部とによって、送出部材81が載置面62dに対して所定の起立した状態となるように、送出部材81と脚部材82とが成す開き角度は所定の角度αに保持されている。
また、図15において、開き角度βは、送出部材81を上記規制部によって規制しないようにした場合の角度である。すなわち、この角度βは、上記捩りコイルバネが自然状態である場合の開き角度を示す。図15に示すように、自然状態の捩りコイルバネによって保持される開き角度βは、送出部材81が所定の起立した状態となる開き角度αより大きく、かつ、180°よりも小さい範囲内で設定されている。
また、上記図6(a)に示すように、脚部材82が載置面62d上で往復移動する方向(送出方向Z1及び戻り方向Z2)の両端部側に、それぞれ、脚部材82が侵入可能な凹部62i,62jが設けられている。本実施形態では、これら凹部62i,62jを設けることで、送出部材81を載置面62dに対して起立した状態と倒れた状態とに切換可能に構成している。
以下、図16と図17に基づき、送出部材81を起立した状態と倒れた状態とに切り換える切り換え動作について説明する。
図16(a)は、送出部材81が、送出方向Z1の端部側の凹部62iに到達する前の状態を示す。この状態では、送出部材81と脚部材82とが成す開き角度は、図示しない規制部と載置面62dによって所定の角度αに保持されており、送出部材81は載置面62dに対して所定の起立した状態となっている。
そして、図16(b)に示すように、送出部材81が送出方向Z1に移動し、脚部材82が凹部62iの位置に到達すると、この位置では脚部材82を支持する載置面62dが存在しないため、脚部材82は図示しない捩りコイルバネの付勢力を受けて下方に開き、脚部材82が凹部62i内に侵入する。このときの送出部材81と脚部材82との間の開き角度は、上記捩りコイルバネの自然状態で保持される角度βとなる。
また、送出部材81が凹部62iの位置に到達したとき、図14に示すスイッチ87にベース部材80が接触し、送出部材81の移動方向が切り換えられる。
図16(c)に示すように、移動方向が切り換えられ、送出部材81が戻り方向Z2へ移動すると、脚部材82が凹部62iの縁(開口部付近)に当接し、脚部材82の先端が上方へ持ち上げられる。このように脚部材82が持ち上げられ、さらに開く方向に脚部材82が回動すると、開き角度が上記角度βより大きくため、上記捩りコイルバネによる付勢力は閉じる方向へ作用する。その結果、送出部材81は閉じる方向に付勢力を受け載置面62d上に倒される。
そして、図16(d)に示すように、脚部材82が凹部62iから脱すると、送出部材81及び脚部材82は、載置面62d上に水平状に倒れた状態で保持される。詳しくは、この状態で、送出部材81と脚部材82とが成す開き角度は、180°に近い角度に開いているため、送出部材81と脚部材82は捩りコイルバネによって互いに閉じる方向に付勢力を受けているが、載置面62dによって送出部材81と脚部材82の回動が規制されているので、送出部材81と脚部材82は水平状に倒れた状態で保持される。なお、送出部材81と脚部材82は、互いに180°以上開かないように構成されている。
図17(a)は、上記のようにして倒された送出部材81が、戻り方向Z2の端部側の凹部62jに到達する前の状態を示す。この状態では、上記図16(d)に示す状態と同様に、送出部材81と脚部材82とが成す開き角度は、180°に近い角度に開いており、送出部材81と脚部材82は載置面62d上で水平状に倒れた状態で保持されている。
そして、図17(b)に示すように、脚部材82が凹部62jの位置に到達すると、この位置では脚部材82を支持する載置面62dが存在しないため、脚部材82は上記捩りコイルバネの付勢力を受けて下方に閉じ、脚部材82が凹部62j内に侵入する。また、このときの送出部材81と脚部材82との間の開き角度は、捩りコイルバネの自然状態で保持される角度βとなる。なお、送出部材81は、凹部62j内に侵入できないように構成されているため、送出部材81は凹部62j上を通過する。
また、送出部材81が凹部62jの位置に到達したとき、図14に示すスイッチ88にベース部材80が接触し、送出部材81の移動方向が切り換えられる。
図17(c)に示すように、移動方向が切り換えられ、送出部材81が送出方向Z1へ移動すると、脚部材82が凹部62jの縁(開口部付近)に当接し、脚部材82の先端が上方へ持ち上げられる。このように脚部材82が持ち上げられ、さらに閉じる方向に脚部材82が回動すると、開き角度が上記角度βより小さくため、上記捩りコイルバネによる付勢力は開く方向へ作用する。その結果、送出部材81は開く方向に付勢力を受け起立させられる。
そして、図17(d)に示すように、脚部材82が凹部62jから脱すると、送出部材81は、所定の開き角度αで起立した状態に保持される。
以下、図18に基づいて、本発明に係るトナー搬送装置8のトナーの送出動作(搬送動作)について説明する。
なお、図18の(a)(b)(c)では、それぞれトナーカートリッジ61が引出トレイ62に装着され、さらに、その引出トレイ62が装置本体内に収容された状態となっている。従って、この状態で装置本体側の駆動装置からベルト部材83に駆動力が伝達可能となっており、送出部材81を往復移動させ得る状態となっている。
図18(a)は、トナー収容部66内のトナーTの残量がある程度減った状態を示す。
この場合、送出部材81は捩りコイルバネの付勢力を受けて起立した状態となっている。これにより、トナー収容部66の下面は、起立した送出部材81によって内側へ押し込まれた状態となっている。そして、送出部材81がトナー収容部66を内側へ押し込んだ状態で送出方向Z1に移動することにより、内部のトナーTは送出部材81によって押されて排出部67側へ移動させられる。そして、排出部67側へ移動させられたトナーTは、慣性力と重力によって排出部67から下方へ排出される。また、本実施形態では、排出部67に微小な振動を付与する図示しない振動付与手段が設けられており、この振動付与手段によって排出部67に微小な振動を付与することで、排出部67からのトナーTの排出が促進される。
また、図18(b)は、トナー収容部66内にトナーTが大量に充填されている状態を示す。
図18(b)に示すように、トナー収容部66内にトナーTが大量に存在する箇所では、トナーTが詰まっていることでトナー収容部66が硬くなっていると共に、トナーTの重量で重くなっている。このため、図18(b)に示すように、送出部材81は倒れた状態となり、トナー収容部66に対する送出部材81の押し込み量が少なくなる。そして、送出部材81は、トナーTが大量に存在する箇所では倒れた状態のまま送出方向Z1に移動する。その後、送出部材81が排出部67付近のトナーTの比較的少ない位置に達すると、図18(c)に示すように、送出部材81は起立した状態となることで、送出部材81の押し込み量が多くなる。このように、排出部67付近で送出部材81が起立して押し込み量が多くなることにより、排出部67付近の動かし易いトナーTから順次排出される。
上記のように、送出部材81がトナー収容部66内のトナー量に応じて起立した状態又は倒れた状態になることにより、送出部材81の押し込み量が変化するため、トナー収容部66内のトナー残量にかかわらずトナーを排出部67へ安定して確実に送り出すことができる。また、送出部材81によって小ストレスでトナーを搬送することができ、トナーの凝集や劣化を抑制することが可能である。さらに、送出部材81によるトナー搬送は、大きな振動や衝撃が生じることがないので、振動による異常画像の発生の虞も無い。
また、トナー収容部66の材質(柔軟性等)や最大トナー収容量などに応じて、送出部材81を付勢する捩りコイルバネの付勢力を適宜変更することにより、送出部材81の押し込み力を適切な値に調整することが可能である。その場合、捩りコイルバネの付勢力を大きくしても、本発明の実施形態では、図示しない規制部によって送出部材81の回動が規制されるので、送出部材81を所定の起立した状態に保持することができる。
また、上記本発明の実施形態では、上記ベース部材80が上記スイッチ87又は88に接触することにより、送出部材81の移動方向が送出方向Z1又は戻り方向Z2に切り換えられるので、トナーの送出動作を連続的に行うことが可能である。
また、送出部材81を元の位置へ戻す際、送出部材81を倒した状態に切り換えることで、戻り方向Z2へ移動する送出部材81によってトナーが戻されるのを防止できる。また、上記図16及び図17で説明したように、送出部材81の起立した状態と倒れた状態との切換動作を、脚部材82を凹部62i又は62jに侵入させるという簡単な機構によって実現できるので、構成の簡素化を図ることができる。なお、凹部62i,62jの代わりに、貫通した孔部とすることも可能である。
また、上述の実施形態では、トナー収容部66の全体を変形可能な部材で構成しているが、送出部材81が押し込む箇所のみを変形可能な部材で構成してもよい。また、トナー収容部66の底面(送出部材81との接触面)の耐摩耗性を高くしたり、当該底面をPVDやCVD等の各種方式を用いて形成した摩擦係数の小さい薄膜で構成したりすることにより、送出部材81の摺接によるトナー収容部66の底面の磨耗を抑制することができる。あるいは、潤滑剤を送出部材81とトナー収容部66の少なくとも一方に塗布する機構を設けることにより、両者間の摩擦を小さくして磨耗を抑制することも可能である。
上記のようにして、トナー収容部66内のトナーを送り出し、トナーが消費された結果、トナー収容部66内にトナーが無くなった場合は、使用済みのトナーカートリッジ61を新しいものと交換する。この交換時期のユーザ等への告知は、例えば、サブホッパ内にトナー検知センサを設け、トナー検知センサがトナー無しと検知した場合に、トナー収容部66内にトナーが無くなったと判断して信号を発するようにすればよい。
以下、トナーカートリッジ61の交換方法について説明する。
トナー収容部66内のトナーが無くなった場合は、上記引出トレイ62を引き出し、トナー収容部66を排出部67と一体的に(トナーカートリッジ61として)引出トレイ62から取り出す。ここでのトナーカートリッジ61の取り外し方法は、図6及び図7において上記説明した通りである。
そして、図19(a)(b)に示すように、シート状の遮蔽部材16を、使用済みのトナーカートリッジ61の互いに連結されたトナー収容部66と排出部67との間に挿入する。遮蔽部材16を挿入した状態では、遮蔽部材16の一部がトナー収容部66と排出部67との間から露出しており、その露出した部分には、後で遮蔽部材16を除去する際に指等を引っ掛けるための孔部16aが設けられている。
また、図20は、上記遮蔽部材16を挿入した状態の使用済みのトナー収容部66と排出部67との連結部の拡大断面図である。
図20に示すように、トナー収容部66と排出部67との間に遮蔽部材16を挿入した状態では、遮蔽部材16は、排出部67に設けられた弾性部材69とトナー収容部66に設けた開口保持部材68との間に介在している。遮蔽部材16を挿入する前、弾性部材69は対向する開口保持部材68の端面に当接しているが(図示省略)、遮蔽部材16を挿入すると、それに伴い弾性部材69は弾性変形(圧縮)して遮蔽部材16が弾性部材69と開口保持部材68の端面との間に介在する。
上記の如くトナー収容部66と排出部67との間に遮蔽部材16を挿入した後、図21に示すように、トナー収容部66と排出部67とを分離する。トナー収容部66と排出部67との分離は、トナー収容部66に設けた開口保持部材68を、図5に示す排出部67に設けた溝部67eに沿って上方にスライドさせ、開口保持部材68と溝部67eとの係合を解除することによって行う。トナー収容部66と排出部67とを分離した状態では、遮蔽部材16は排出部67側に保持される。詳しくは、遮蔽部材16は、その両端が排出部67に設けた上記溝部67eに挿入されることにより保持されている。このように、トナー収容部66を分離した後の排出部67に遮蔽部材16が保持されることで、その遮蔽部材16によって排出部67の導入口67a(図5参照)が遮蔽された状態となっている。
図22に示すトナー収容部66は、内部にトナーが充填された新品のトナー収容部である。
図22(a)に示すように、新品のトナー収容部66の開口保持部材68には、シート状のシール部材17が設けられており、このシール部材17によってトナー収容部66の開口部66aが封止されている。シール部材17は、開口保持部材68の開口周縁部に接着剤によって剥離可能に貼り付けられている。また、シール部材17の図の上部には、遮蔽部材16と同様に、後でシール部材17を除去する際に指等を引っ掛けるための孔部17aが設けてある。
そして、図22(b)に示すように、シール部材17が貼り付けられた状態の新品のトナー収容部66をそのまま排出部67に取り付ける。ここでのトナー収容部66の取り付けは、図5で説明したように、トナー収容部66に設けた開口保持部材68を、排出部67に設けた溝部67eに沿って下方にスライドさせ、開口保持部材68と溝部67eとを係合することによって行う。トナー収容部66を排出部67に取り付けた状態では、シール部材17と遮蔽部材16とがトナー収容部66と排出部67とによって挟まれ、互いに対向した状態となる。また、この状態で、遮蔽部材16とシール部材17のそれぞれの引っ掛け用の孔部16a,17aは互いに重なり合うようになっている。
図23は、遮蔽部材16とシール部材17が挟まれた状態の新品のトナー収容部66と排出部67との連結部の拡大断面図である。
図23に示すように、トナー収容部66を排出部67に取り付けた状態では、遮蔽部材16とシール部材17とが、弾性部材69を介して排出部67とトナー収容部66とで挟まれた状態となっている。
その後、図22(b)に示す状態で、遮蔽部材16とシール部材17とのそれぞれの露出する部分に設けた引っ掛け用の孔部16a,17aに指等を掛けて、遮蔽部材16とシール部材17とを図の上方へ引き抜き、トナー収容部66と排出部67との間から遮蔽部材16及びシール部材17を除去する。これにより、トナー収容部66の開口部と排出部67の導入口とが連通した状態となる。
そして、新品のトナー収容部66と排出部67とを一体化したトナーカートリッジ61を上記引出トレイ62の上に載置し、引出トレイ62を画像形成装置本体内に収容することによって、トナーカートリッジ61が所定の位置にセットされ、交換作業が完了する。
以上、トナーカートリッジ61の交換作業について説明したが、本実施形態では、上述のように使用済みのトナー収容部66を排出部67から分離することにより、トナー収容部66のみを交換することができるので、トナー収容部66と排出部67とを一体で交換する必要がない。このため、排出部67を繰り返し使用することができ、交換部品を最小限に抑えることができるので、コストの低減と省資源化を図れる。また、トナー収容部66は変形可能に構成されているため、使用済みのトナー収容部66を折り畳むなどして小さくすることができ、持ち運びが容易となるだけでなく、その後の廃棄のための運搬コストや焼却時の環境負荷の低減にも効果的である。
また、トナー収容部66に予め折り目を付けておき、内部のトナー量が減少すると、送出動作によりトナー収容部66が折り目に沿って折り畳まれるように構成してもよい。この場合、作業者がトナー収容部66を折り畳む手間が省ける。また、トナー収容部66が変形しやすくなるので、トナーの排出を行いやすくなる。
また、本実施形態では、使用済みのトナー収容部66を排出部67から分離する前に、トナー収容部66と排出部67との間にシート状の遮蔽部材16を挿入するので(図19参照)、分離後の排出部67の導入口を遮蔽部材16によって遮蔽することが可能である(図21参照)。これにより、交換作業時に、ユーザやサービスマン等の作業者が、導入口67aから排出部67内に残存するトナーに触れて汚れるのを防止することができると共に、残存するトナーが導入口67aから外部に漏れたり飛散したりするのを防止することができる。一方、分離したトナー収容部66の開口部66aは開放された状態となっているが、使用済みのトナー収容部66には内部にトナーがほとんど残っていないため、作業者がトナーに触れたりトナーが外部に漏れたりする虞は少ない。
また、トナー収容部66と排出部67との間には弾性部材69が介在しているので、遮蔽部材16をトナー収容部66と排出部67との間に挿入する際、弾性部材69が弾性変形することで、トナー漏れを防止しつつ遮蔽部材16を容易に挿入することが可能である。その後、新品のトナー収容部66と排出部67との間から遮蔽部材16とシール部材17とを除去した場合は、弾性部材69が弾性復帰してトナー収容部66と排出部67との間を密閉するため、このときもトナー漏れが生じることはない。また、遮蔽部材16とシール部材17は弾性部材69を介して挟まれているため、それらの引き抜き作業も容易に行うことが可能である。
また、本実施形態では、遮蔽部材16及びシール部材17を除去する(引き抜く)方向を、トナー収容部66を排出部67から離脱(分離)させる方向と同じ方向(図22(b)の上方向)にしている。これにより、簡易な構成で遮蔽部材16とシール部材17とを除去することができ、トナー漏れも確実に防止することが可能となる。
また、図22(b)に示すように、遮蔽部材16とシール部材17のそれぞれの引っ掛け用の孔部16a,17aは互いに同じ位置に配設され重なり合うように構成している。このため、遮蔽部材16とシール部材17の両方をまとめて引き抜きやすい構成となっている。なお、孔部16a,17a同士は、一部が同じ位置で重なり合っている場合であってもよい。
また、本実施形態では、トナー収容部66を排出部67へ着脱する際、トナー収容部66を排出部67に対して上方から取り付け及び上方へ離脱できるように構成している。この場合、トナーカートリッジ61を卓上等に横向きに載置した状態で、排出部67を押さえたままトナー収容部66を上方から着脱することができるので、着脱作業が行いやすい。このため、特にユーザがトナーカートリッジの交換作業を行う場合は、作業性が向上するので好ましい。一方、ユーザ以外のサービスマンなどによって交換作業を行うようにしている場合は、ユーザが誤ってトナー収容部66を排出部67から離脱させる誤操作の虞を低減するため、反対にトナー収容部66を排出部67に対して下方から取り付け及び下方へ離脱させるように構成することが望ましい。このように、トナーカートリッジの交換作業を行う者に応じて、トナー収容部66の着脱方向を適宜変更することが可能である。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態では、本発明の構成を粉体としてトナーから成る現像剤を収容するトナー収容器に適用した場合を例に説明したが、トナーと磁性キャリアとから成る現像剤を収容するトナー収容器にも本発明の構成を適用可能である。あるいは、本発明の構成を、トナー以外の粉体を収容する粉体収容器に適用してもよい。また、本発明に係る粉体搬送装置は、図1に示すプリンタに限らず、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、又はこれらの複合機等に搭載することも可能である。
以上のように、本発明によれば、トナー等の粉体を収容する粉体収容部に設けられたシール部材の除去を、シール部材が粉体収容部と排出部との間に挟まれた状態で行うことができるので、粉体収容部と排出部とが接続された状態で開口部と導入口とを連通させることができる。これにより、作業者が粉体収容部内の粉体に触れたり、粉体収容部から粉体が漏れて飛散したりする虞を低減することができる。さらに、粉体収容部と排出部との間には弾性部材が介在しているので、シール部材を容易に除去することができると共に、シール部材の除去後は弾性部材が粉体収容部と排出部との間を密閉するため、粉体漏れを防止することが可能である。
なお、上述の実施形態では、粉体収容部(トナー収容部)と排出部とを分離可能に構成し、それらの間にシール部材を挟むようにしているが、粉体収容部と排出部を分離しない構成においても、両者間に弾性部材を介してシール部材を挟んでおくことで、上記本発明の作用・効果を奏することができる。
8 トナー搬送装置(粉体搬送装置)
16 遮蔽部材
16a 孔部
17 シール部材
17a 孔部
66 トナー収容部(粉体収容部)
66a 開口部
67 排出部
67a 導入口
69 弾性部材
81 送出部材
T トナー(粉体)
特開平11−143195号公報

Claims (11)

  1. 粉体を収容すると共に少なくとも一部が変形可能な粉体収容部と、当該粉体収容部の開口部から供給される粉体を導入口から内部へ導入して供給先へと排出するための排出部とを備えた粉体収容器において、
    前記排出部の前記導入口の周縁部に弾性部材を設けると共に、前記粉体収容部に前記開口部を封止するシール部材を設け、当該シール部材を前記弾性部材を介して前記排出部と前記粉体収容部とで挟まれた状態から除去可能に構成したことを特徴とする粉体収容器。
  2. 前記シール部材が前記排出部と前記粉体収容部との間に挟まれている状態で、当該シール部材の露出する部分に引っ掛け用の孔部を形成した請求項1に記載の粉体収容器。
  3. 前記粉体収容部と前記排出部とを分離可能に構成した請求項1又は2に記載の粉体収容器。
  4. 前記シール部材を前記排出部と前記粉体収容部との間から除去する方向を、前記排出部から前記粉体収容部を離脱させる方向と同方向となるように構成した請求項3に記載の粉体収容器。
  5. 前記排出部と前記粉体収容部との間に挿入して前記排出部の前記導入口を遮蔽する遮蔽部材を備える請求項3又は4に記載の粉体収容器。
  6. 前記遮蔽部材を前記排出部と前記粉体収容部との間に挿入した状態で、当該遮蔽部材の露出する部分に引っ掛け用の孔部を形成した請求項5に記載の粉体収容器。
  7. 前記シール部材が前記排出部と前記粉体収容部との間に挟まれ、かつ、前記遮蔽部材を前記排出部と前記粉体収容部との間に挿入した状態で、前記シール部材と前記遮蔽部材のそれぞれの露出する部分に形成された引っ掛け用の孔部を互いに同じ位置に配設するように構成した請求項6に記載の粉体収容器。
  8. 前記粉体収容部を前記排出部へ着脱する際、前記粉体収容部を前記排出部に対して上方から取り付け及び上方へ離脱するように構成した請求項3から7のいずれか1項に記載の粉体収容器。
  9. 前記粉体収容部を前記排出部へ着脱する際、前記粉体収容部を前記排出部に対して下方から取り付け及び下方へ離脱するように構成した請求項3から7のいずれか1項に記載の粉体収容器。
  10. 粉体を収容すると共に少なくとも一部が変形可能な粉体収容部と、当該粉体収容部の開口部から供給される粉体を導入口から内部へ導入して供給先へと排出するための排出部と、前記粉体収容部の変形可能な部分を内側へ押し込んだ状態で前記排出部側へ移動して粉体を排出部へ送り出す送出部材とを備えた粉体搬送装置において、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の粉体収容器を備えたことを特徴とする粉体搬送装置。
  11. 請求項10項に記載の粉体搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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