JP2009265464A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】像担持体1と、像担持体に形成された静電潜像を現像するための現像部材2と、現像剤を収納するための現像剤収納部47aと、を有する複数のプロセスカートリッジ7a〜7dを着脱可能な、記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置であって、 カートリッジごとに設けられた現像剤残量を光学的に検知する現像剤残量検知手段8a〜8d)を有する画像形成装置において、現像剤の残量を検出するためのセンサの誤検出を防止し、精度良くカートリッジ内現像剤の残量を検出する。
【解決手段】複数のカートリッジ7a〜7dは水平に対して上下斜め方向に配列されており、現像剤残量検知手段8a〜8dは発光部27及び受光部28を有するとともに、像担持体1の下方において画像形成装置本体100Aに配置されており、発光部27及び受光部28を装置本体100Aの鉛直方向から投影して見たときに発光部27と受光部28を隠す遮蔽部34が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】複数のカートリッジ7a〜7dは水平に対して上下斜め方向に配列されており、現像剤残量検知手段8a〜8dは発光部27及び受光部28を有するとともに、像担持体1の下方において画像形成装置本体100Aに配置されており、発光部27及び受光部28を装置本体100Aの鉛直方向から投影して見たときに発光部27と受光部28を隠す遮蔽部34が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は電子写真や静電記録等の静電方式の複写機・プリンタ・ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
より詳しくは、複数のプロセスカートリッジを着脱可能な、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、複数のプロセスカートリッジごとに設けられた現像剤残量を光学的に検知する現像剤残量検知手段を有する画像形成装置に関する。
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。そして、電子写真画像形成装置の例としては、例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(レーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ、並びにこれらの複合機(マリチファンクションプリンタ)等が含まれる。
また、現像装置(現像手段)とは、電子写真感光体ドラム等の静電潜像が形成される像担持体の面に形成された静電潜像を現像剤を用いて可視像化するものである。
さらに、プロセスカートリッジとは、少なくとも現像手段と電子写真感光体等の像担持体とを一体的にカートリッジ化し、画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
電子写真画像形成装置においては、上記のようなプロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらず使用者自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。
プロセスカートリッジの交換が行われる条件の一つにはプロセスカートリッジ内の現像剤(トナー)切れがある。最近では、予めトナー残量情報を使用者に知らせスムーズな交換を促すために、プロセスカートリッジ内のトナー残量の検知が行われている。
具体的に、特許文献1には次のような構成が示されている。トナーを収容する作像装置(プロセスカートリッジ)と、作像装置の対向側に配置され、光を発光する発光部及び光を受光する受光部を備える。そして、受光部における受光光量に応じた信号を出力し、作像装置に収容されているトナーの残量を検出するためのセンサと、発光部及び受光部の少なくとも一方を清掃する清掃部材とを備える。
特開2007−47413号公報
しかしながら、上記従来例においては以下に述べるような問題点が発生する。清掃部材によって発光部や受光部を清掃する構成の場合、画像形成装置の一部を開閉する例えばドアの開閉動作に連動して清掃部材を動作させ、発光部や受光部を清掃するものである。このような構成の場合、清掃部材を備えることによる構成の複雑化、連動させるための部品点数の増加がある。また、清掃部材が発光部、受光部を清掃するにつれて、清掃部材自身が汚れ、その汚れが清掃時に再度発光部、受光部に付着することにより作像装置に収容されるトナー残量の誤検出してしまうことが考えられる。例えば、作像装置にトナーが残存していない状態であるにもかかわらず、その残存していない状態が検出されず、作像装置内にトナーが残存していると誤検出される。誤検出のままで画像形成動作が行われると、感光体ドラムの静電潜像がトナーで現像されず、用紙に白紙画像が形成されるという不具合が生じる。さらに、清掃部材をドアに連動させることにより、ドアの操作力が増大するものであった。
本発明は、斯かる課題に鑑みてなされたものである。その目的とするところは、上記の課題を解消して、プロセスカートリッジに収容されている現像剤(トナー)の残量を検出するためのセンサの誤検出を防止することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像するための現像部材と、前記現像部材で前記静電潜像の現像に用いられる現像剤を収納するための現像剤収納部と、を有する複数のプロセスカートリッジを着脱可能な、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記複数のプロセスカートリッジごとに設けられた現像剤残量を光学的に検知する現像剤残量検知手段を有する画像形成装置において、前記複数のプロセスカートリッジは水平に対して上下斜め方向に配列されており、前記現像剤残量検知手段は発光部及び受光部を有するとともに、前記像担持体の下方において画像形成装置の装置本体に配置されており、前記発光部及び受光部を前記装置本体の鉛直方向から投影して見たときに前記発光部及び受光部を隠す遮蔽部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、落下してきたトナーや紙粉、粉塵等が発光部及び受光部に付着することなく、プロセスカートリッジに収容されるトナーの残量を検出するセンサの誤検出を防止することができる。
さらに、清掃部材を必要としないので、清掃部材及び連動機構による構成の複雑化、部品点数の増加、画像形成装置の一部を開閉する例えばドアに連動させることによるドアの操作力の増加を防止することができる。
[実施例1]
《画像形成装置の全体的な概略構成》
図2は本実施例における画像形成装置100の概略の縦断正面図であり、画像形成動作状態時を示している。図3は図2の部分的な拡大図である。図4は装置本体を開閉するためのドア(開閉部材)21が閉じ込まれている状態の画像形成装置100の外観斜視図である。図5はドア21が開かれて、第1のプロセスカートリッジ7aが装置本体100Aに対して挿入操作或いは引き出し操作されている状態を示している。
《画像形成装置の全体的な概略構成》
図2は本実施例における画像形成装置100の概略の縦断正面図であり、画像形成動作状態時を示している。図3は図2の部分的な拡大図である。図4は装置本体を開閉するためのドア(開閉部材)21が閉じ込まれている状態の画像形成装置100の外観斜視図である。図5はドア21が開かれて、第1のプロセスカートリッジ7aが装置本体100Aに対して挿入操作或いは引き出し操作されている状態を示している。
ここで、本実施例の画像形成装置100に関して、正面側又は手前側とは、ドア21を配設した側であり、プロセスカートリッジ(以下、カートリッジと記す)7の装着方向の上流側である。背面側又は奥側とは、その反対側であり、カートリッジ7の装着方向の下流側である。前後方向とは、背面側から正面側へ向う方向(前方向)と、その逆方向(後方向)である。左右とは、画像形成装置100を正面側から見て左又は右である。左右方向とは、右から左に向う方向(左方向)と、その逆の方向(右方向)である。画像形成装置本体(以下、装置本体と記す)100Aとは、画像形成装置100の構成からカートリッジ7を除いた構成である。また、カートリッジ7又はその構成部材、あるいは装置本体側の構成部材に関して、長手方向とは、カートリッジ7が有する電子写真感光体ドラム(像担持体:以下、ドラムと記す)1の軸方向或いはその軸方向に平行な方向である。また、短手方向とは、ドラム1の軸方向と直交する方向である。カートリッジ7に関して、その長手方向において、装置本体100A側から駆動が伝達される側を駆動側と称し、その反対側を非駆動側と称する。
本実施例の画像形成装置100は、電子写真プロセスを用いた、4色フルカラーのレーザビームプリンタ(カラー画像形成装置)である。即ち、パソコン・イメージリーダ等の外部ホスト装置Bから制御回路部(制御手段:CPU)Aに入力する電気的画像信号に基づいてシート状の記録媒体S(用紙・OHPシート・ラベル等)に画像形成を行う。制御回路部Aは外部ホスト装置Bや操作部Cとの間で各種の電気的情報の授受をすると共に、画像形成装置100の画像形成動作を所定の制御プログラムや参照テーブルに従って統括的に制御する。
この画像形成装置100は、複数のカートリッジ、本実施例の画像形成装置においては第1から第4の4個のカートリッジ7(7a〜7d)を装置本体100Aに対して取り外し可能に装着して使用する方式である。各カートリッジ7は装置本体100Aのドア21を図4のように開いて装置本体100Aの正面側を開放することによってそれぞれ独立に装置本体内のカートリッジ装着部22(22a〜22d)に対して着脱することができる。装置本体100A内の中央部には各カートリッジ7の装着手段である第1から第4のカートリッジ装着部22(22a〜22d)を有する。各カートリッジ装着部22は左側から右側にかけて、水平に対して右下がりの上下斜め方向に配列されている。最も左側の第1のカートリッジ装着部22aが最も高く、第2のカートリッジ装着部22bがそれよりも低い。そして、第3のカートリッジ装着部22cが更に低く、最も右側の第4のカートリッジ装着部22dが最も低い、右下がりの上下斜め方向に配列されている。各カートリッジ7は対応するカートリッジ装着部22に長手方向を前後方向にして挿入されて画像形成可能な位置に位置決めされた状態で装着されている。これにより、各カートリッジ7(7a〜7d)は水平に対して右下がりの上下斜め方向に傾斜して並設されている。各カートリッジ7が画像形成可能な位置に装着されているときの、各カートリッジ7の有するドラム1の各回転中心Oを通るように仮想した仮想平面をD(図3)とする。そして、その仮想平面Dの水平面Eに対する傾斜角をθとする。本実施例においては、その傾斜角θを略10°に設定している。上記のように装着された複数のカートリッジ7を装置本体100Aの鉛直方向から投影して見たときに、隣接している一方のカートリッジの一部分と他方のカートリッジの一部分とが重なっている。このように、複数のカートリッジを上下斜め方向に配列することによって装置本体100Aの水平方向の幅を抑えることができる。
各カートリッジ7は互いに同様の電子写真プロセス機構を有している。本実施例の各カートリッジ7は、ドラム1と、このドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ(帯電手段)2・現像ユニット(現像手段)4・感光体ユニット6を有している。本実施例の画像形成装置においては、第1のカートリッジ7aは現像ユニット4のトナー収容室内にイエロー(Y)色の現像剤(以下、トナーと記す)が収容されている。第2のカートリッジ7bは現像ユニット4のトナー収容室内にマゼンタ(M)色のトナーが収容されている。第3のカートリッジ7cは現像ユニット4のトナー収容室内にシアン(C)色のトナーが収容されている。第4のカートリッジ7dは現像ユニット4のトナー収容室内にブラック(K)色のトナーが収容されている。
画像形成可能な位置に装着されている各カートリッジ7には装置本体100A側から回転駆動力が伝達されてドラム1が矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。また、各カートリッジ7には装置本体100A側から所定のバイアス(帯電バイアス、現像バイアス等)が供給される。
装置本体100A内において、各カートリッジ装着部22の下側には、各カートリッジ7のドラム1に対する画像情報露光手段としてのレーザスキャナユニット3が設けられている。
また、装置本体100A内において、カートリッジ装着部22(22a〜22d)の上側には、中間転写ベルトユニット50が設けられている。このユニット50は、右側に配設した駆動ローラ10と、左側に配設したテンションローラ11と、この両ローラ間に懸回張設した中間転写ベルト(以下、ベルトと記す)5と、を有する。ベルト5の下行側ベルト部分は前記仮想平面Dの傾斜角θと略同じ角度にて水平方向に対して右下がりの上下斜めになるように傾斜させてある。画像形成可能な位置に装着されている各カートリッジ7のドラム1はその上面部分が上記の下行側ベルト部分の下面に接している。その接触部が一次転写部T1である。また、下行側ベルト部分の内側には各カートリッジ7のドラム1に対してベルト5を挟んで対向する第1から第4の4つの一次転写ローラ12(12a〜12d)が回転軸線方向を前後方向にして並行に配設されている。ベルト5は、下行側ベルト部分が各カートリッジ7のドラム1の上面部分に接触した状態で駆動ローラ10によって矢印Rの反時計方向にドラム1の回転速度に対応に対応した速度にて循環移動される。各一次転写ローラ12には所定の制御タイミングで所定の一次転写バイアスが印加される。駆動ローラ10のベルト屈曲部の外側には二次転写ローラ18が配設されている。ベルト5と二次転写ローラ18との接触部が二次転写部T2である。二次転写ローラ18には所定の制御タイミングで所定の二次転写バイアスが印加される。テンションローラ11のベルト屈曲部の外側には転写ベルトクリーニング装置23が配設されている。
装置本体100Aの下部には、記録媒体給送装置13が配設されている。記録媒体給送装置13は、記録媒体(転写材)Sを収容した給送カセット24、給送ローラ9とリタードローラ9aとのローラ対、搬送ローラ対16を有する。また、装置本体100A内の右側において、記録媒体給送装置13から装置本体上方にかけて記録媒体搬送手段が設けられている。記録媒体搬送手段は、レジストローラ対17、搬送路15、二次転写部T2、定着ユニット(定着手段)14、排出ローラ対19で構成される。装置本体100Aの上面は排出トレイ20となっている。
給送カセット24は装置本体100Aに対してフロントアクセスで出し入れされる。24aは給送カセット24に配設した把手部である。即ち、給送カセット24は図4の矢印Fのように装置本体100Aの手前側に引き抜くことができるように構成されている。使用者は給送カセット24を装置本体100Aから取り外して記録媒体Sを給送カセット内にセットする。その給送カセット24を図4の矢印Gのように装置本体100A内に挿入することで記録媒体の補給が完了する。
装置本体100Aの右側面側には手差し給送部51が設けられている。この手差し給送部51は装置本体100Aの右側面ドア52を開くことで、手差しトレイ(マルチ・パーパス・トレイ)53が引き出される。その手差しトレイ53上に記録媒体Sがセットされる。手差し給送モード時には、この手差しトレイ53上の記録媒体Sが給送ローラ54で繰り出され、分離給送部55で一枚分離されて、レジストローラ対17に搬送される。手差しトレイ53は不使用時は右側面ドア52を装置本体100Aに対して閉じ込むことにより装置本体100A内に格納される。52aは右側面ドア52に配設した把手部である。
フルカラー画像を形成するための動作は次のとおりである。制御回路部Aはプリント開始信号に基づいて画像形成装置の画像形成動作を開始させる。即ち、画像形成タイミングに合わせて第1から第4の各カートリッジ7(7a〜7d)のドラム1が矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。ベルト5も矢印Rの反時計方向(ドラムの回転に順方向)にドラム1の速度に対応した速度で回転駆動される。レーザスキャナユニット3も駆動される。この駆動に同期して、各カートリッジ7において、所定の帯電バイアスが印加された帯電ローラ6によりドラム1の表面が所定の極性・電位に均一に帯電される。レーザスキャナユニット3は各ドラム1の表面をY・M・C・Kの各色の画像情報信号に応じて変調されたレーザビームL(La〜Ld)で走査露光する。レーザビームLは、それぞれ、レーザスキャナユニット3の上面板80に設けられている第1から第4の窓部81(81a〜81d)から上向きに出射する。レーザスキャナユニット3から出力されたレーザビームLは対応するカートリッジ7内に下側のレーザビーム入射開口部63から進入してドラム1の下面を照射する。これにより、各ドラム1の表面に対応色の画像情報信号に応じた静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像ユニット4の現像ローラ42によりトナー像として現像される。
上記のような電子写真画像形成プロセス動作により、第1のカートリッジ7aのドラム1にはフルカラー画像のイエロー成分に対応するY色トナー像が形成され、そのトナー像が該カートリッジ7aの一次転写部T1においてベルト5上に一次転写される。第2のカートリッジ7bのドラム1にはフルカラー画像のマゼンタ成分に対応するM色トナー像が形成され、そのトナー像が該カートリッジ7bの一次転写部T1においてベルト5上にすでに転写されているY色のトナー像に重畳されて一次転写される。第3のカートリッジ7cのドラム1にはフルカラー画像のシアン成分に対応するC色トナー像が形成され、そのトナー像が該カートリッジ7cの一次転写部T1においてベルト5上にすでに転写されているY色+M色のトナー像に重畳されて一次転写される。第4のカートリッジ7dのドラム1にはフルカラー画像のブラック成分に対応するK色トナー像が形成され、そのトナー像が該カートリッジ7dの一次転写部T1においてベルト5上にすでに転写されているY色+M色+C色のトナー像に重畳されて一次転写される。第1から第4の各一次転写ローラ12(12a〜2d)には、所定の制御タイミングにて、トナーの帯電極性とは逆極性で所定電位の一次転写バイアスが印加される。
このようにして、移動するベルト5上にY色+M色+C色+K色の4色フルカラーの未定着トナー像が合成形成される。この未定着トナー像はベルト5の引き続く回転により搬送されて二次転写部T2に至る。
各カートリッジ7において、ベルト5に対するトナー像の一次転写後のドラム1の表面は一次転写残トナーがクリーニングユニット6のクリーニング部材41により除去されてクリーニングされ、次の作像工程に供される。
一方、給送カセット24内の記録媒体Sが所定の制御タイミングで給送ローラ9とリタードローラ9aによって1枚分給送されて搬送ローラ対16によりレジストローラ対17へ搬送される。手差し給送モードである場合は、手差しトレイ53上の記録媒体Sが給送ローラ54で繰り出され、分離給送部55で一枚分離給送されて、レジストローラ対17へ搬送される。記録媒体Sは、レジストローラ対17によって所定の制御タイミングで搬送路15を通って二次転写部T2へ搬送される。二次転写ローラ18には、所定の制御タイミングにて、トナーの帯電極性とは逆極性で所定電位の二次転写バイアスが印加される。これにより、記録媒体Sが二次転写部T2を挟持搬送されていく過程において、ベルト5上の4色重畳のトナー像が記録媒体Sの面に順次に一括して二次転写される。二次転写部T2を出た記録媒体Sはベルト5から分離され、定着ユニット14へ搬送される。そして、定着ユニット14の定着部材14aと加圧部材14bの圧接ニップ部である定着ニップ部によって挟持搬送されながら加熱及び加圧を受けてトナー像が記録媒体S上に定着される。定着ユニット14を出た記録媒体Sは排出ローラ19によって排出トレイ20に排出される。
記録媒体Sに対するトナー像の二次転写後にベルト5の表面に残留した二次転写残トナーは転写ベルトクリーニング装置23によりベルト表面から除去され、クリーニングされたベルト表面が次の作像工程に供される。
転写ベルトクリーニング装置23によって除去されたトナーは、廃トナー搬送路(不図示)を通過し、装置奥面部に配置された廃トナー回収容器(不図示)へと搬送されて回収される。
《プロセスカートリッジ》
本実施例におけるカートリッジ7について図6及び図7を用いて説明する。第1から第4の各カートリッジ7(7a〜7d)は、それぞれ、現像ユニット4のトナー収納室内に収納したトナーの色がY・M・C・Kと異なるだけで、いずれも同一構成である。図6の(a)はカートリッジ7を装着方向手前側(非駆動側)から見た外観斜視図、(b)はカートリッジ7を装着方向奥側(駆動側)から見た外観斜視図、(c)はカートリッジ7の現像ユニット4側を見た外観斜視図である。図7は装置本体100A内の画像形成可能な位置に装着されているカートリッジ7及びその周囲の部分的な拡大断面図である。
本実施例におけるカートリッジ7について図6及び図7を用いて説明する。第1から第4の各カートリッジ7(7a〜7d)は、それぞれ、現像ユニット4のトナー収納室内に収納したトナーの色がY・M・C・Kと異なるだけで、いずれも同一構成である。図6の(a)はカートリッジ7を装着方向手前側(非駆動側)から見た外観斜視図、(b)はカートリッジ7を装着方向奥側(駆動側)から見た外観斜視図、(c)はカートリッジ7の現像ユニット4側を見た外観斜視図である。図7は装置本体100A内の画像形成可能な位置に装着されているカートリッジ7及びその周囲の部分的な拡大断面図である。
カートリッジ7はドラム1の回転軸線方向O−Oを長手とするアセンブリであり、ドラム1・帯電ローラ2・クリーニング部材41等を備えた感光体ユニット6、及び、現像剤担持体(現像部材)としての現像ローラ42等を備えた現像ユニット4を有している。
感光体ユニット6のクリーニング枠体43には、ドラム1が手前側と奥側の軸受け部材44・45を介して回転自在に取り付けられている。ドラム1の周上には帯電ローラ2、クリーニング部材41が配置されている。帯電ローラ2はドラム1に対して所定の押圧力で接触が保たれていて、ドラム1の回転に従動して回転する。クリーニング部材41はドラム1に対して所定の押圧力で接触が保たれている。クリーニング部材41によってドラム1の表面から除去された残留トナーは除去トナー室43aに落下する。クリーニング枠体43のカートリッジ装着方向から見て奥側の端部には駆動入力カップリング(駆動受け部)46が設けられている。
現像ユニット4の現像枠体47には、現像剤であるトナー(不図示)を収容するトナー収容室(現像剤収納部)47aと、ドラム1と接触して矢印H方向に回転する現像ローラ42が配置された現像室47bとが設けられている。現像室47bは、トナー収容室47aに対して上方に配置されていて、トナー収容室47aと現像室47bとは、トナー収容室47aの上方に位置した開口部47cにて連通している。現像ローラ42の周上には、現像ローラ42に接触して矢印Iの方向に回転する現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ48が配置されている。
トナー収容室47aには、収容されたトナーを攪拌するとともに、現像室47bのトナー供給ローラ48に対して開口部47cを通して送るために、回転自在に支持されたトナー攪拌部材61が設けられている。トナー攪拌部材61は軸部材61aと、一端がこの軸部材61aに取り付けられた、トナーの攪拌と搬送を行うための可撓性の樹脂製攪拌シート61bで構成されている。トナー攪拌部材61は画像形成動作に応じて矢印M方向に所定の速度で回転駆動される。
また、各カートリッジ7の現像枠体47のトナー収容室47aを形成する壁面47dには、第1から第4のトナー残量検知手段8(8a〜8d)を構成する現像剤検知部材としての一対の光透過部材31・32が設けられている。トナー残量検知手段8については後述する。
現像ユニット4の現像枠体47は感光体ユニット6のクリーニング枠体43に対して支軸62を中心に回動自在に結合されている。そして、カートリッジ7の画像形成時においては、現像ユニット4は、感光体ユニット6との間に設けられた加圧バネ(不図示)の突っ張り力により支軸62を中心に現像ローラ42がドラム1に当接する方向に回動付勢される。これにより、現像ローラ42がドラム1に所定の押圧力で当接した状態に保持される。非画像形成時には、現像ユニット4は、加圧バネに抗して支軸62を中心に現像ローラ42がドラム1から離間する方向に回動された状態に保持される(現像ユニット4のドラム1へ当接、離間動作)。
クリーニング枠体43の下部には、クリーニング枠体43の長手に沿ってガイドリブ43bが形成されている。このガイドリブ43bは、カートリッジ装着部22側のガイド溝部82(図5)に係合する。感光体ユニット6と現像ユニット4との間の隙間部分がレーザビーム入射開口部としてのスリット開口部63である。
カートリッジ7は、装置本体100Aの装着部22に所定に挿入されて画像形成可能な位置に装着されている位置決め状態において、ドラム1の上面がベルト5の下行側ベルト部分の下面に接触していて、一次転写部T1が形成されている。また、駆動入力カップリング46に対して装置本体100A側の駆動出力カップリング(駆動出力部:不図示)が結合している。駆動出力カップリングから駆動入力カップリング46に駆動力が伝達されることにより、画像形成動作に応じて、ドラム1、現像ローラ42、トナー供給ローラ48、トナー攪拌部材61がそれぞれ所定の速度で所定の回転方向に回転駆動される。また、カートリッジ7側の入力電気接点(不図示)に対して装置本体100A側の出力電気接点(不図示)が電気的に接続している。出力電気接点から入力電気接点に所定のバイアスが印加されることにより、画像形成動作に応じて、帯電ローラ2と現像ローラ42との所定の帯電バイアスと現像バイアスが印加される。また、レーザビーム入射開口部としてのスリット開口部63が、レーザスキャナユニット3の上面板80の設けられたレーザ出射窓部81(81a〜81d)に対応している。レーザスキャナユニット3から出力されたレーザビームL(La〜Ld)はカートリッジ7内に下側のスリット開口部63から進入してドラム1の下面を照射する。
《プロセスカートリッジ交換方式》
装置本体100Aに装着されている各カートリッジ7は、画像形成に使用されるにつれて、それぞれ、現像ユニット4のトナー収容室47aに収容されているトナーが消費される。そこで、個々のカートリッジ7のトナー残量を検知するトナー残量検知手段(現像剤量検知手段)8(8a〜8d)を設ける。そして、制御回路部Aにおいて、前記検知手段で検知した残量値を、予め設定したカートリッジ寿命予告や寿命警告のための閾値と比較させる。前記残量値が前記閾値よりも少ない残量値までトナーが減少したカートリッジについては、操作部Cの表示部(不図示)に、そのカートリッジについての寿命予告或いは寿命警告を表示させる。これにより使用者に、交換用のカートリッジの準備を促す、或いはカートリッジの交換を促して、出力画像の品質を維持している。
装置本体100Aに装着されている各カートリッジ7は、画像形成に使用されるにつれて、それぞれ、現像ユニット4のトナー収容室47aに収容されているトナーが消費される。そこで、個々のカートリッジ7のトナー残量を検知するトナー残量検知手段(現像剤量検知手段)8(8a〜8d)を設ける。そして、制御回路部Aにおいて、前記検知手段で検知した残量値を、予め設定したカートリッジ寿命予告や寿命警告のための閾値と比較させる。前記残量値が前記閾値よりも少ない残量値までトナーが減少したカートリッジについては、操作部Cの表示部(不図示)に、そのカートリッジについての寿命予告或いは寿命警告を表示させる。これにより使用者に、交換用のカートリッジの準備を促す、或いはカートリッジの交換を促して、出力画像の品質を維持している。
本実施例の画像形成装置100において、各カートリッジ7の交換は、装置本体100Aの開閉部材であるドア21を図5のように開いてフロントアクセスにより行う方式である。21aは前面ドア21に配設した把手部である。
装置本体100Aの骨格となる手前側フレームには、カートリッジ7の着脱を行うためにカートリッジを通過させる開口部が設けられている。即ち、装置本体100A内のカートリッジ装着部22(22a〜22d)内へカートリッジ7を挿入させる、及び、カートリッジ装着部22からカートリッジ7を取り出すための開口部が設けられている。
ドア21は、その開口部を覆って閉じる閉鎖位置と、開口部を開放する開放位置との間を移動可能に装置本体100Aに配設されている。ドア21が開かれると、その開き動作に連動する連動機構(不図示)により、装置本体100A内の各カートリッジ7が、画像形成可能な位置決め状態(第1状態)から、装置本体100Aに対して着脱可能な非位置決め状態(第2状態)にされる。上記第1状態から第2状態への転換はカートリッジ7が所定に下降移動されることでなされる。そこで、交換すべきカートリッジ7を矢印Jの手前側方向に引いて、クリーニング枠体43の下部のガイドリブ43bをカートリッジ装着部22側の案内溝部82(82a〜82d)に沿ってスライドさせながら装置本体100Aの外側に取り出す。そして、新しいカートリッジ7を、駆動側を先にして開口部から装置本体100A内に挿入し、クリーニング枠体43の下部のガイドリブ43bをカートリッジ装着部22側の案内溝部82に係合させ、矢印Kの奥側方向に所定に十分に押し込む。交換すべきカートリッジ7の全てを新旧交換した後にドア21を閉じ込む。このドア21の閉じ動作に連動する連動機構により、装置本体100A内の各カートリッジ装着部22の各カートリッジ7が、装置本体100Aに対して着脱可能な非位置決め状態(第2状態)から画像形成可能な位置決め状態(第1状態)にされる。上記第2状態から第1状態への転換はカートリッジ7が所定に上昇移動されることでなされる。
前述したように、複数のカートリッジである第1から第4のカートリッジ7(7a〜7d)は水平に対して上下斜め方向に配列されている。第1状態にある各カートリッジ7(7a〜7d)を装置本体100Aの鉛直方向から投影して見たときに、隣接している一方のカートリッジ7の感光体ユニット6の一部分と他方のカートリッジ7の現像ユニット4の一部分とが重なっている。
《トナー残量検知構成》
各カートリッジ7(7a〜7d)の現像ユニット4に収容されるトナーの残量(現像剤残量)を光学的に検知する光透過式のトナー残量検知手段8(8a〜8d)について主として図6〜図9を参照して説明する。図8はトナー残量検知手段8の部分の斜視図である。図9の(a)はトナー残量検知手段8の光透過部材の上面図、(b)は(a)における(b)−(b)線視図、(c)は(a)における(c)−(c)線視図である。図10はトナー残量検知手段8の配置を示した切り欠き図である。
各カートリッジ7(7a〜7d)の現像ユニット4に収容されるトナーの残量(現像剤残量)を光学的に検知する光透過式のトナー残量検知手段8(8a〜8d)について主として図6〜図9を参照して説明する。図8はトナー残量検知手段8の部分の斜視図である。図9の(a)はトナー残量検知手段8の光透過部材の上面図、(b)は(a)における(b)−(b)線視図、(c)は(a)における(c)−(c)線視図である。図10はトナー残量検知手段8の配置を示した切り欠き図である。
各カートリッジ7において、現像ユニット4のトナー収容室47aを構成する壁面47dには、トナー残量検知手段8を構成する現像剤検知部材としての第1と第2の一対の光透過部材31・32が、現像ローラ42の長手方向に沿って対向して配置されている。第1と第2の光透過部材31・32は支持部材33を介してトナー収容室47aの壁面47dに対して取り付けられている。第1の光透過部材31は光出射部である透過窓31aを有する。第2の光透過部材31・32は光入射部である透過窓32aを有する。この2つの透過窓31a・32aは現像ユニット4のトナー収容室47a内に突出している。
第1の光透過部材31は、上記の透過窓31aと、ライトガイド31bとが一体化されている。ライトガイド31bは、装置本体100A側であるレーザスキャナユニット3の上面板80側に設けられた光を発光する発光部27(例えばLED)から発光された検出光N(N1)をトナー収容室47aの内部に導く部材である。
第2の光透過部材32は、上記の透過窓32aと、ライトガイド32bとが一体化されている。ライトガイド32bは、装置本体100A側であるレーザスキャナユニット3の上面板80に設けられた受光部28(例えばフォトトランジスタ)へトナー収容室47aの内部を透過した検出光N(N2)を導く部材である。
また、透過窓31aの光出射面31dが、第2の光透過部材32の透過窓32aの光入射面32dに対向するようになっている。同様に、第2の光透過部材32のライトガイド32bには、透過窓32aの光入射面32dから入射した光Nが受光部28に導かれるように反射面32cを設けている。
光を発光する発光部27及び発光部からの光を受光する受光部28は保持部材29によって保持されており、その保持部材29がレーザスキャナユニット3の上面板80に対して取り付けられている。
トナー収納室47a内のトナーは、トナー攪拌部材61が画像形成動作に応じて矢印M方向に所定の速度で回転駆動されることで、トナー収納室47aの横断面において内壁面に沿って持ち上げられながら攪拌・搬送される。そして、その攪拌・搬送されるトナーの一部が開口部47cから現像室47bに送り込まれて画像形成に使用される。トナー収容室47aに収容されているトナーは現像室47bに逐次に送られて画像形成に使用されるにつれて減少していく。
一方、トナー残量検知手段8において、トナー収納室47a内に突出している透過窓31a・32a間にトナーが介在しているときには発光部27から発光された検出光Nが遮断されて、受光部28では検出光Nが受光されなくなる。また、透過窓31a・32a間にトナーが介在していないときには発光部27から発光された検出光Nが遮断されることなく受光部28に受光される。透過窓31a・32a間にトナーが介在した状態と介在していない状態は、画像形成動作に応じたトナー攪拌部材61の回転に伴うトナーの流動により交互に生じる。そして、トナー収納室47aのトナーの量が減少していくにつれて、検出光Nの遮光時間は短くなっていき、逆に、検出光Nの透過時間は長くなっていく現象を生じる。制御回路部Aは、このようにトナー攪拌部材61の回転に伴うトナーの流動により受光部28で検知される遮光時間と透過時間がトナーの量によって変化することを利用して、トナー収納室47a内のトナー残量を推定する。そして、その推定トナー残量と所定の閾値とを対比して、操作部Cの表示部に、そのカートリッジについての寿命予告或いは寿命警告を表示する。
上記のように第1から第4の各カートリッジ7(7a〜7d)の現像ユニット4に収容されるトナーの残量を検知する第1から第4の各トナー残量検知手段8(8a〜8d)が、記録媒体幅(紙幅)の略中央で、かつ、カートリッジ7の下方に配置される。本実施例において、記録媒体幅の略中央は、カートリッジ7の長手方向の略中央である。
前述したように、カートリッジ7の現像ユニット4はドラム1へ当接、離間動作をするものであり、図7で示すように、発光部27及び受光部28は現像ユニット4がドラム1へ当接した時に略同一角度となる角度で配置するものである。
通常、発光部27と、第1の光透過部材31のライトガイド31bの光入射面31eと、の間で光のもれが発生する。また、受光部28と、第2の光透過部材32のライトガイド32bの光出射面30bと、のの間で光のもれが発生する。この光のもれで、精度良く現像ユニット4内のトナーの残量を検知できない場合があるため、発光部27とライトガイド31aの光入射面31e及び受光部28とライトガイド32の光出射面32eの距離は可能な限り近づけた方が良いものである。
図11の(a)はカートリッジ7が装置本体100Aに対して画像形成可能な位置決め状態にされている状態時を示している。(b)はドア21の開き操作に連動してカートリッジ7が(a)の位置決め状態から装置本体100Aに対して着脱可能な非位置決め状態にされている状態時を示している。(c)はカートリッジ7が(b)の状態から引き出し移動されている状態時を示している。カートリッジ7の装置本体100Aに対する装着は上記とは逆に(c)→(b)→(a)の移動軌跡となる。
本実施例ではカートリッジ7の着脱軌跡が図11中の矢印方向であるため、発光部27よりも受光部28の配置位置が低い。前述した光のもれを防止するため、ライトガイド32bの光出射面32eの位置はライトガイド31bの光入射面31eより低くする。これにより、カートリッジ7の装置本体100Aへの着脱を阻害することなく、光のもれを防止し、現像ユニット4内のトナーの残量を精度良く検知するものである。
図1の(a)に発光部27とその周辺の断面図、(b)に受光部28とその周辺の断面図を示す。保持部材29には遮蔽部34が一体的に構成されている。遮蔽部34は発光部27から出射される光線N1及び受光部28に入射される光線N2と同一方向に伸びるものであり、遮蔽部34の先端34aは、線Xで示す発光部27及び受光部28の鉛直方向よりも同図右側へと伸びるものである。
つまり、装置の鉛直方向から投影して見たときに、矢視図の破線で示すように前記発光部27及び受光部28を覆い隠すものである。さらに、遮蔽部34は発光部27からライトガイド31bの光入射面31eへ入射される光線N1及び、ライトガイド32bの光出射面32eから受光部28へ入射される光線N2を遮らないものである。即ち、現像ユニット4に収容されるトナーの残量検出を妨げないものである。
カートリッジ7の上面(感光体ユニット6の上面)を滑って落下してきたトナー・紙粉・粉塵26は、各カートリッジ7a、7b、7c、7dとの隙間の領域Qを通って落下する。そのとき、遮蔽部34の先端34aよりも右側に落下したトナー・紙粉・粉塵26は線Xよりも右側に落下していく。
また、遮蔽部34の上面34aは発光部27及び受光部28に向かって高くなる傾斜面となっている。このようにすると、遮蔽部34の上面34aにトナー・紙粉・粉塵26が落下したときに、トナー・紙粉・粉塵26は上面34a上を滑り、発光部27及び受光部28とは反対側(左側)に領域に落下する。
線Xよりも左に落下したトナー・紙粉・粉塵26は、遮蔽部34を滑って遮蔽部34よりも左側に落下し、エリア40に溜まる。
以上説明したように、複数のカートリッジ7(7a〜7d)は水平に対して上下斜め方向に配列されている。そして、現像剤残量検知手段8は発光部27及び受光部28を有するとともに、ドラム1(像担持体)の下方において画像形成装置の装置本体に配置されている。そして、発光部27及び受光部28を装置本体の鉛直方向から投影して見たときに発光部27及び受光部28を隠す遮蔽部34が設けられている。この構成により、落下してきたトナーや紙粉、粉塵等26が発光部27及び受光部28に付着することなく、カートリッジ7に収容されるトナーの残量を検出するセンサの誤検出を防止することができる。
さらに、清掃部材を必要としないので、清掃部材及び連動機構による構成の複雑化、部品点数の増加、画像形成装置の一部を開閉する例えばドア21に連動させることによるドア21の操作力の増加を防止することができる。
また、遮蔽部34の上面34aは発光部27及び受光部28に向かって高くなる傾斜面である。この構成により、遮蔽部34の上面34aに落下したトナーや紙粉、粉塵等26が振動等で発光部27及び受光部28の方向に落下することを防止し、カートリッジ7に収容されるトナーの残量を検出するセンサの誤検出を防止することができる。
また、発光部27及び受光部28、並びに遮蔽部34の配置角度はカートリッジ7の配置角度と略同一角度に傾いて配置される。これにより、発光部27及び受光部28の光線方向と平行な遮蔽部34を形成する。この構成により、発光部27及び受光部28の垂直上方から落下するトナーや塵埃26を遮蔽するとともに、カートリッジ7の着脱を阻害することなく、遮蔽部34、トナー残量検知手段8を最小のスペースで配置することができる。
かくして、発光部27及び受光部28へのトナー・紙粉・粉塵26の落下を防止して、トナーの残量検出を精度良く実行することができ、信頼性、耐久性の高い装置を提供することができる。
また、ドア21の開閉に連動して発光部27及び受光部28を清掃するための清掃部材及び清掃部材を連動させる機構等を追加する必要がなくなる。その結果、装置を複雑化し信頼性が下がることがない。また、ドア21の操作力を増大させ、使用者の使い勝手を悪化させることがない。
以上、実施例の画像形成装置は、像担持体として電子写真感光体を用いた電子写真画像形成装置であるが、画像形成装置は、像担持体として静電記録誘電体を用いた静電記録装置であってもよい。
1・・像担持体、2・・現像部材、7a〜7d・・複数のプロセスカートリッジ、8a〜8d・・現像剤残量検知手段、27・・発光部、28・・受光部、34・・遮蔽部、34a・・遮蔽部の上面、47a・・現像剤収納部、S・・記録媒体、100A・・画像形成装置本体
Claims (3)
- 静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像するための現像部材と、前記現像部材で前記静電潜像の現像に用いられる現像剤を収納するための現像剤収納部と、を有する複数のプロセスカートリッジを着脱可能な、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記複数のプロセスカートリッジごとに設けられた現像剤残量を光学的に検知する現像剤残量検知手段を有する画像形成装置において、
前記複数のプロセスカートリッジは水平に対して上下斜め方向に配列されており、前記現像剤残量検知手段は発光部及び受光部を有するとともに、前記像担持体の下方において画像形成装置の装置本体に配置されており、前記発光部及び受光部を前記装置本体の鉛直方向から投影して見たときに前記発光部及び受光部を隠す遮蔽部が設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記遮蔽部の上面は前記発光部及び受光部に向かって高くなる傾斜面であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記発光部及び受光部、並びに前記遮蔽部の配置角度は前記プロセスカートリッジの配置角度と略同一角度に傾いて配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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