JP2012087077A - 光学活性シクロヘキセン誘導体の製造方法、光学活性シクロヘキセン誘導体、並びにそれを用いた光学活性シクロヘキサジエン誘導体の製造方法及び光学活性シクロヘキサジエン誘導体 - Google Patents

光学活性シクロヘキセン誘導体の製造方法、光学活性シクロヘキセン誘導体、並びにそれを用いた光学活性シクロヘキサジエン誘導体の製造方法及び光学活性シクロヘキサジエン誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JP2012087077A
JP2012087077A JP2010233758A JP2010233758A JP2012087077A JP 2012087077 A JP2012087077 A JP 2012087077A JP 2010233758 A JP2010233758 A JP 2010233758A JP 2010233758 A JP2010233758 A JP 2010233758A JP 2012087077 A JP2012087077 A JP 2012087077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
optically active
derivative
alkyl group
following formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010233758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5796762B2 (ja
Inventor
Kazutaka Shibatomi
柴富一孝
Yasushi Matsumura
靖 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyohashi University of Technology NUC
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Toyohashi University of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd, Toyohashi University of Technology NUC filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2010233758A priority Critical patent/JP5796762B2/ja
Publication of JP2012087077A publication Critical patent/JP2012087077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5796762B2 publication Critical patent/JP5796762B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

【課題】医薬、農薬、電子材料等の合成中間体として有用な、シクロヘキセン骨格に含フッ素炭化水素を置換基として有する光学活性なシクロヘキセン誘導体を、高収率および高純度で、更に簡便な操作で製造できる方法を提供する。
【解決手段】含フッ素炭化水素を有するオレフィン類(1)とジエン類(2)を、四塩化スズ、四塩化チタン、三塩化鉄、塩化アルミニウム等のルイス酸の存在下、光学活性オキサザボロリジン誘導体等の不斉源を共存させて不斉ディールス・アルダー反応を行い、シクロヘキセン骨格に含フッ素炭化水素を置換基として有する光学活性なシクロヘキセン誘導体を得る(式中、RとRの少なくともいずれか一方は含フッ素炭化水素基である)。
Figure 2012087077

【選択図】なし

Description

本発明は、医薬、農薬、電子材料等の中間体として有用な光学活性なシクロヘキセン誘導体、特にシクロヘキセン骨格に含フッ素炭化水素を置換基として有する光学活性なシクロヘキセン誘導体の製造方法、及びそれにより得られた新規な光学活性なシクロヘキセン誘導体、更には、該光学活性なシクロヘキセン誘導体を用いた光学活性シクロヘキサジエン誘導体の製造方法及びそれにより得られた新規な光学活性シクロヘキサジエン誘導体に関する。
含フッ素炭化水素基を有するラセミのシクロヘキセン誘導体を製造する方法としては、以下の方法が知られている。
(1)β−フルオロアルキル−α,β−不飽和ケトンとジエンのディールス・アルダー反応を用いる方法(非特許文献1)。
(2)(Z)−4,4,4−トリフルオロブテン酸エステルとフランのディールス・アルダー反応を用いる方法(非特許文献2)。
(3)1,1,1−トリフルオロ−2−ペンテン−4−オンとシクロペンタジエンのディールス・アルダー反応を用いる方法(非特許文献3)。
(4)フルオロクロトン酸誘導体とシクロペンタジエンのディールス・アルダー反応を用いる方法(非特許文献4)。
一方、光学活性オキサザボロリジン誘導体とルイス酸を用いる不斉ディールス・アルダー反応としては、以下の方法が知られている。
(5)下式(12)で示された光学活性オキサザボロリジン誘導体とルイス酸を用いる不斉ディールス・アルダー反応(非特許文献5)
Figure 2012087077
(6)2−フルオロヘプテン−1−エン−3−オンをジエノフィルとして、上記式(12)で示された光学活性オキサザボロリジン誘導体とルイス酸を用いる不斉ディールス・アルダー反応(非特許文献6)
(7)下式(13)で示された光学活性オキサザボロリジン誘導体とルイス酸を用いる不斉ディールス・アルダー反応(非特許文献7)
Figure 2012087077
ラングロワ(Langlois)、J.Org.Chem.2006年、第71巻、2735〜2739頁。 ワクセルマン(Wakselman),J.Chem.Soc.Perkin Trans 1、1990年、1281−1287頁。 生越、J.Org.Chem.1986年、第51巻、2366〜2368頁。 ウェスラー(Wesseler)、J.Org.Chem.1973年、第38巻、632〜636頁。 山本、Angew.Chem.Int.Ed.2005年、第44巻、1484〜1487頁。 柴富、山本、J.Am.Chem.Soc.2010年、第132巻、5625〜5627頁。 コーリー(Corey)、J.Am.Chem.Soc.2007年、第129巻、1498〜1499頁。
しかしながら、上記(1)〜(4)の含フッ素炭化水素基を有するシクロヘキセン誘導体を製造する方法はすべてラセミ体の製造法であり、光学活性体は製造できない。
また、上記(5)〜(7)の不斉ディールス・アルダー反応では、含フッ素炭化水素基を有するオレフィン類を用いた反応は全く報告されていない。
これらの従来技術が示すとおり、シクロヘキセン骨格に含フッ素炭化水素を置換基として有する光学活性なシクロヘキセン誘導体は、医薬、農薬、電子材料等の中間体として有用であるにもかかわらず、不斉炭素上への立体選択的な含フッ素炭化水素基の導入法は限られており、これまで、不斉ディールス・アルダー反応により、含フッ素炭化水素基を有する光学活性なシクロヘキセン誘導体を製造する方法は全く知られていなかった。
従って、本発明は、医薬、農薬、電子材料等の中間体として有用な光学活性なシクロヘキセン誘導体を製造する方法を提供するものである。特に本発明は、シクロヘキセン骨格に含フッ素炭化水素を置換基として有する光学活性なシクロヘキセン誘導体の製造方法を提供するものであり、更に、医薬、農薬、電子材料等の中間体として有用な新規な光学活性シクロヘキセン誘導体を提供するものである。
本発明は、更に、上記新規な光学活性シクロヘキセン誘導体を用いた光学活性シクロヘキサジエン誘導体の製造方法、及びそれにより得られた抗インフルエンザウィルス薬などの中間体として有用な新規な光学活性シクロヘキサジエン誘導体を提供するものである。
すなわち、本発明は以下の発明を提供する。
<1> 下式(1)に示す含フッ素炭化水素基を有するオレフィン類と下式(2)に示すジエン類を触媒量の不斉源の存在下、ルイス酸を用いて不斉ディールス・アルダー反応を行うことを特徴とする下式(3)に示す光学活性なシクロヘキセン誘導体の製造方法。
Figure 2012087077
及びRは、同じであっても異なっていてもよいが、それぞれ含フッ素炭化水素基、水素原子、フッ素原子またはアルキル基を表す。ただし、R及びRの少なくともいずれか一方は含フッ素炭化水素基である。
及びRは、それぞれ水素原子、フッ素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、シロキシ基、アシロキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基もしくは保護されたアミノ基であるか、または、RとRがアルキレン基、エーテル結合(−O−)、チオエーテル結合(−S−)もしくはアミン(−N(Q)−)により互いに結合して環を形成していても良い。ただし、Qはアルキル基、アルアルキル基、アリール基、またはアミノ基の保護基を表し、−は単結合を表す。
及びRはそれぞれ水素原子、フッ素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、シロキシ基、アシロキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基または保護されたアミノ基を表す。
Zはアルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルバモイル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、カルボキシル基、シアノ基またはホルミル基を表す。
<2> R及びRの少なくともいずれか一方が、炭素原子6個以下のフッ化アルキル基である、上記<1>に記載の製造方法。
<3> R及びRの少なくともいずれか一方が、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基またはフルオロメチル基である、上記<1>または<2>に記載の製造方法。
<4> Zが、アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基またはホルミル基である、上記<1>〜<3>のいずれか1つに記載の製造方法。
<5> R及びRが互いに結合し、−X−(CH−で表される環を形成している、上記<1>〜<4>のいずれか1つに記載の製造方法。(ただし、−X−は−CH−、−O−、−S−、または−N(Q)−を表す。ここで、Qはアルキル基、アルアルキル基、アリール基、またはアミノ基の保護基を表し、nは0または1を表し、−は単結合を表す。)
<6> 上記不斉源が光学活性化合物であることを特徴とする、上記<1>〜<5>のいずれか1つに記載の製造方法。
<7> 上記光学活性化合物が下式(4)で示される光学活性オキサザボロリジン誘導体であることを特徴とする、上記<6>に記載の製造方法。
Figure 2012087077
は、アルキル基、アリール基もしくはアルアルキル基を表すか、または、アルキレン基であってRと結合して環を形成してもよい。
は、アルアルキル基、アルキル基、アリール基もしくは水素原子を表すか、または、アルキレン基であってRと結合して環を形成していてもよい。
は、アリール基、アルアルキル基またはアルキル基を表す。
Ar及びArは、それぞれアリール基を表す。
<8> Rがアルキル基であることを特徴とする、上記<7>に記載の製造方法。
<9> 上記ルイス酸が四塩化スズ、四塩化チタン、三塩化鉄、塩化アルミニウムまたは臭化アルミニウムであることを特徴とする、上記<1>〜<8>のいずれか1つに記載の製造方法。
<10> 下式(5)または(6)で示される絶対構造を有する光学活性なシクロヘキセン誘導体。
Figure 2012087077
10は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を表す。Yは−CH−または−O−を表す。mは1〜3の整数を表す。
<11> 下式(7)または(8)で示される絶対構造を有する光学活性なシクロヘキセン誘導体。
Figure 2012087077
10は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を表す。Yは−CH−または−O−を表す。mは1〜3の整数を表す。
<12> 下式(9)または(10)で示される絶対構造を有する光学活性なシクロヘキセン誘導体。
Figure 2012087077
10は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を表す。Yは−CH−または−O−を表す。mは1〜3の整数を表す。
<13> 上記式(9)で示される絶対構造を有する光学活性なシクロヘキセン誘導体に塩基を作用させることを特徴とする下式(11)で示す光学活性シクロヘキサジエン誘導体の製造方法。
Figure 2012087077
10は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を表す。Yは−CH−または−O−を表す。mは1〜3の整数を表す。
<14> 上記式(11)で示される絶対構造を有する光学活性なシクロヘキサジエン誘導体。
本発明によれば、医薬、農薬、電子材料等の中間体として有用な光学活性なシクロヘキセン誘導体を高収率、高純度、高光学純度で、かつ簡便な操作で製造できる。特にシクロヘキセン骨格に含フッ素炭化水素を置換基として有する光学活性なシクロヘキセン誘導体の製造方法として有用である。
そして、本発明の製造方法により、医薬、農薬、電子材料等の中間体として有用な、シクロヘキセン骨格に含フッ素炭化水素を置換基として有する、新規な光学活性なシクロヘキセン誘導体を得ることができる。
更に、上記新規な光学活性なシクロヘキサン誘導体から簡便な方法で光学活性シクロヘキサジエン誘導体を製造することができる。またこれにより、抗インフルエンザウィルス薬などの中間体として有用な、新規な光学活性シクロヘキサジエン誘導体を得ることができる。
本発明の光学活性なシクロヘキセン誘導体の製造は、以下の工程により実施できる。含フッ素炭化水素基を有するオレフィン類とジエン類を触媒量の不斉源の存在下、ルイス酸を用いて不斉ディールス・アルダー反応を行うことにより、目的とする光学活性なシクロヘキセン誘導体を、高収率、高純度および高光学純度で得ることができる。
本明細書において、アルキル基の水素原子が置換された基を、置換アルキル基とも記す。他の基においても同様である。また、「低級有機基」とは炭素原子6個以下の有機基をいう。低級有機基の炭素数は4以下が好ましい。
「アルキル基」は、非置換または置換アルキル基をいう。置換アルキル基の置換基としては、アリール基、アルコキシ基、アリーロキシ基、シロキシ基、アシロキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルアミノ基、アシルアミノ基、ハロゲン原子などが挙げられる。
アルキル基は、直鎖であっても分岐であってもよい。アルキル基は特に記載しないかぎり炭素数が1〜6である低級アルキル基が好ましい。アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
「アルコキシ基」は、炭素数が1〜6である低級アルコキシ基が好ましく、炭素数1〜4のアルコキシ基が特に好ましい。アルコキシ基は直鎖であっても分岐であってもよい。アルコキシ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等が挙げられる。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子をいう。
「含フッ素炭化水素基」とは、1価の炭化水素基の一ないし複数の水素原子がフッ素原子で置換された基を表す。炭化水素基としては脂肪族および芳香族の炭化水素基が含まれる。
「アリール基」とは、1価の芳香族炭化水素基であり、非置換または置換アリール基をいう。芳香環としてベンゼン環またはナフタレン環を有することが好ましい。特にフェニル基が好ましい。
置換アリール基としては、アリール基中の水素原子の1個以上が、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ハロゲン化(低級アルキル)基等で置換された基が好ましく、置換位置は特に限定されない。具体的には、メチル基、エチル基、メトキシ基、フッ素原子、またはトリフルオロメチル基が挙げられる。置換アリール基としては、置換フェニル基が好ましく、ハロフェニル基(たとえばクロロフェニル基、フルオロフェニル基、ブロモフェニル基、ジフルオロフェニル基、トリフルオロフェニル基等)、(ハロゲン化低級アルキル)置換フェニル基(たとえばトリフルオロメチルフェニル基、ビス(トリフルオロメチル)フェニル基等)、(低級アルコキシ)フェニル基(たとえばメトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ジメトキシフェニル基等)、トリル基等が挙げられる。
「アルコキシカルボニル基」とは、非置換または置換アルコキシカルボニル基をいう。置換アルコキシカルボニル基とはアルコキシの水素が置換されたアルコキシカルボニル基を意味する。置換基としては特に限定されないが、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリーロキシ基、ベンジルオキシ基、アリール基等が挙げられる。
「アルキルカルボニル基」とは、非置換または置換アルキルカルボニル基をいう。置換アルキルカルボニル基とはアルキル基の水素が置換されたアルキルカルボニル基を意味する。置換基としては特に限定されないが、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリーロキシ基、ベンジルオキシ基、アリール基、アルコキシカルボニル基、シアノ基等が挙げられる。
「アミノ基の保護基」とは、一般にアミノ基の保護基として用いられる基をいう。具体的には、アルコキシカルボニル基、ベンジロキシカルボニル基、アシル基、ベンジル基、トリチル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基等が挙げられる。
「保護されたアミノ基」とは、上記「アミノ基の保護基」で保護されたアミノ基をいう。具体的には、アルコキシカルボニルアミノ基、ベンジロキシカルボニルアミノ基、アシルアミノ基、ベンジルアミノ基、トリチルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基等が挙げられる。
「シロキシ基」とは、アルキル基、アリール基、水素原子、またはアルコキシ基が結合したシロキシ基をいう。トリオルガノシロキシ基が好ましく、具体的にはトリメチルシロキシ基、t−ブチルジメチルシロキシ基、トリエチルシロキシ基、トリフェニルシロキシ基、t−ブチルジフェニルシロキシ基、トリイソプロピルシロキシ基などが挙げられる。
式(1)で表されるオレフィン類としては、以下の化合物が好ましい。
及びRは、同じであっても異なっていてもよいが、それぞれ含フッ素炭化水素基、水素原子、フッ素原子またはアルキル基を表す。ただし、R及びRの少なくともいずれか一方は含フッ素炭化水素基である。
、Rとしては、含フッ素炭化水素基または水素原子が好ましい。ただし、Rが水素原子の場合はRは含フッ素炭化水素基でなければならず、Rが水素原子の場合はRは含フッ素炭化水素基でなければならない。含フッ素炭化水素基としては、低級フッ化アルキル基が好ましく、具体的にはトリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、フルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、テトラフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基などが挙げられ、特にトリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、フルオロメチル基が好ましく、とりわけトリフルオロメチル基が好ましい。
Zはアルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルバモイル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、カルボキシル基、シアノ基またはホルミル基を表す。Zとしては、アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、またはホルミル基が好ましい。特にアルコキシカルボニル基が好ましい。
アルコキシカルボニル基としては、具体的には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、トリフルオロエトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等が挙げられ、特にエトキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、2,2,2−トリフルオロエトキシカルボニル基が好ましい。
アルキルカルボニル基としては、低級アルキルカルボニル基が好ましく、具体的にはメチルカルボニル基、エチルカルボニル基、プロピルカルボニル基、ブチルカルボニル基等が挙げられる。
式(2)で表されるジエン類としては、以下の化合物が好ましい。
及びRは、それぞれ水素原子、フッ素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、シロキシ基、アシロキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基もしくは保護されたアミノ基であるか、または、RとRがアルキレン基、エーテル結合(−O−)、チオエーテル結合(−S−)もしくはアミン(−N(Q)−)により互いに結合して環を形成していても良い。ただし、Qはアルキル基、アルアルキル基、アリール基、またはアミノ基の保護基を表す。−は単結合を表す。
及びRは、それぞれ水素原子、アルキル基、アルコキシ基、シロキシ基もしくは保護されたアミノ基であるか、またはRとRがアルキレン基、エーテル結合(−O−)もしくはチオエーテル結合(−S−)で互いに結合して環を形成していることが好ましい。特に、R及びRのいずれかが水素原子であるか、またはRとRがアルキレン基、エーテル結合(−O−)もしくはチオエーテル結合(−S−)で互いに結合して環を形成していることが好ましい。
ここで、アルキル基は低級アルキル基が好ましく、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられる。
アルコキシ基としては低級アルコキシ基が好ましく、具体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、またはt−ブトキシ基等が挙げられる。
シロキシ基としては、トリオルガノシロキシ基が好ましく、特にトリメチルシロキシ基、t−ブチルジメチルシロキシ基が好ましい。
保護されたアミノ基としては、ベンジルアミノ基、アセチルアミノ基、ベンジロキシカルボニルアミノ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基などが挙げられる。
アルキレン基は炭素数1又は2のアルキレン基が好ましい。
及びRは、それぞれ水素原子、フッ素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、シロキシ基、アシロキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基または保護されたアミノ基(例えば、アルキルアミノ基、アシルアミノ基等)を表す。
及びRは、それぞれ水素原子、アルキル基、アルコキシ基またはシロキシ基であることが好ましい。特に、R及びRのいずれかが水素原子であることが好ましい。
アルキル基としては低級アルキル基が好ましく、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられる。
アルコキシ基としては低級アルコキシ基が好ましく、具体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、またはt−ブトキシ基等が挙げられる。
シロキシ基としては、トリオルガノシロキシ基が好ましく、特にトリメチルシロキシ基、t−ブチルジメチルシロキシ基が好ましい。
本発明の不斉ディールス・アルダー反応においては、溶媒を用いてもよい。
溶媒は、1種からなる溶媒であっても2種以上の混合溶媒であってもよい。
溶媒としては、たとえば、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメトキシエタン等のエーテル類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン、等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、1,1,2,2−テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;アセトン、2−ブタノン等のケトン類等が挙げられる。
溶媒は、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、1,1,2,2−テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、またはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類や、これらの混合溶媒が好ましい。特にジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、1,1,2,2−テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類が好ましく、とりわけジクロロメタンが好ましい。
有機溶媒の量は、通常、基質であるジエン類に対して1〜200倍質量を用いるのが好ましい。特に5〜50倍質量を用いるのが好ましい。
オレフィン類の量は、通常、基質であるジエン類に対して1〜100倍モルが好ましい。特に2〜10倍モルが好ましい。
ルイス酸としては、特に限定されず、公知のルイス酸を広く用いることができる。具体的には、四塩化スズ、四塩化チタン、三塩化鉄、三臭化鉄、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、塩化ジエチルアルミニウム、二塩化エチルアルミニウム、三フッ化アルミニウム、三塩化シクロペンタジエニルチタン、二塩化ジシクロペンタジエニルチタン、四塩化ジルコニウム、三塩化シクロペンタジエニルジルコニウム、二塩化ジシクロペンタジエニルジルコニウム、四塩化ハフニウム、三塩化シクロペンタジエニルハフニウム、二塩化ジシクロペンタジエニルハフニウム、トリメチルシリルトリフラート、二塩化スズ、スズ(II)トリフラート、スカンジウム(III)トリフラート、スカンジウム(III)トリフリルイミド、スカンジウム(III)トリフリルメチド、イットリビウム(III)トリフラート、ビスマス(III)トリフラート、ビスマス(III)トリフリルイミド、ビスマス(III)トリフリルメチド、三塩化ガリウム、三フッ化ホウ素、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素、トリス(ペンタフルオロフェニル)ホウ素、トリス(3,5−ビス(トリフルオロメチル))フェニルホウ素、トリス(3,5−ビス(ペルフルオロデシル)フェニル)ホウ素などを用いることができる。
四塩化スズ、四塩化チタン、三塩化鉄、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、塩化ジエチルアルミニウム、二塩化エチルアルミニウム、三塩化シクロペンタジエニルチタン、スカンジウム(III)トリフラート等が好ましく、四塩化スズ、四塩化チタン、三塩化鉄、塩化アルミニウム、または臭化アルミニウムが特に好ましく、とりわけ四塩化スズが好ましい。
ルイス酸の量としては、基質であるジエン類に対して、0.0001〜1倍モルが好ましく、0.001〜0.5倍モルが特に好ましい。
不斉源としては、広く公知の不斉配位子、光学活性化合物を用いることができる。特に、光学活性オキサザボロリジン誘導体が好ましい。
光学活性オキサザボロリジン誘導体としては、種々の誘導体が知られている。たとえば、前述の式(12)、(13)で示されるもののほか、上記式(4)で示される誘導体、下式(14)〜(17)で示される誘導体等が知られている。
Figure 2012087077
光学活性オキサザボロリジン誘導体としては、式(4)または式(13)で示される光学活性オキサザボロリジン誘導体が好ましく、特に、式(4)で示される光学活性オキサザボロリジン誘導体が好ましい。
更に、式(4)で表される光学活性オキサザボロリジン誘導体としては、以下の光学活性オキサザボロリジン誘導体が好ましい。
は、アルキル基、アリール基もしくはアルアルキル基を表すか、または、アルキレン基であってRと結合して環を形成してもよい。
アルキル基としては、イソプロピル基、イソブチル基が好ましい。
アリール基としては、フェニル基が好ましい。
アルアルキル基としては、ベンジル基が好ましい。
アルキレン基であって、RがRと結合して環を形成する場合、アルキレン基はプロピレンが好ましい。
特に好ましいRは、アルキル基であり、とりわけイソプロピル基が好ましい。
は、アルアルキル基、アルキル基、アリール基もしくは水素原子を表すか、または、アルキレン基であってRと結合して環を形成していてもよい。
アルアルキル基としては、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、ベンジル基が好ましい。
アルキル基としては、直鎖アルキル基が好ましく、オクチル基、ヘプチル基、ヘキシル基、ノニル基が挙げられる。
アリール基としてはフェニル基が好ましい。
アルキレン基であって、RがRと結合して環を形成する場合、アルキレン基はプロピレンが好ましい。
特に好ましいRは、アルアルキル基であり、とりわけ1−ナフチルメチル基が好ましい。
は、アリール基、アルアルキル基またはアルキル基を表す。
アリール基としては、フェニル基、2−トリル基、3−トリル基、4−トリル基、3,5−ジメチルフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、2−(トリフルオロメチル)フェニル基、3−(トリフルオロメチル)フェニル基、4−(トリフルオロメチル)フェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基等が挙げられる。
アルアルキル基としては、ベンジル基が挙げられる。
アルキル基としては、n−ブチル基、メチル基、エチル基等が挙げられる。
好ましいRは、フェニル基または2−トリル基であり、とりわけフェニル基が好ましい。
Ar及びArは、それぞれアリール基を表す。Ar及びArは、同一であっても異なっていても良いが、同一であることが好ましい。
アリール基としては、フェニル基、2−トリル基、3−トリル基、4−トリル基、3,5−ジメチルフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、2−(トリフルオロメチル)フェニル基、3−(トリフルオロメチル)フェニル基、4−(トリフルオロメチル)フェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基等が挙げられる。
好ましいAr及びArは、それぞれフェニル基または3,5−ジメトキシフェニル基であり、とりわけフェニル基が好ましい。
光学活性オキサザボロリジン誘導体の量としては、ルイス酸に対して、0.1〜10倍モルが好ましく、特に、0.5〜2倍モルが好ましく、とりわけ0.9〜1.1倍モルが好ましい。
不斉ディールス・アルダー反応の反応温度としては、−120〜+20℃が好ましく、−100〜0℃が特に好ましい。とりわけ−80〜−50℃が特に好ましい。また、不斉ディールス・アルダー反応の反応圧力としては、1〜100atmが好ましく、とりわけ1〜5atmが好ましい。
更に、本発明の製造方法によれば、式(5)〜(10)で示される絶対構造を有する、新規な光学活性なシクロヘキセン誘導体を得ることができる。
式(5)〜(10)において、好ましいR10は炭素数1〜4のアルキル基または水素原子であり、特に炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。炭素数1〜4のアルキル基としては、エチル基、メチル基が好ましい。
本発明の製造方法で得られる光学活性シクロヘキセン誘導体は、農薬、医薬、電子材料等の種々の光学活性中間体として有用である。
たとえば、式(9)で示され光学活性なシクロヘキセン誘導体に塩基を作用させることにより、上記式(11)で示す光学活性シクロヘキサジエン誘導体を製造することができる。式(11)におけるR10の好ましい基は上記と同様である。
上記式(11)の製造方法に関しては、以下の条件が好ましい。
塩基としては、種々の公知の塩基が用いられる。塩基としては、アルカリ金属アミド類、有機リチウム類、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属水酸化物、3級アミン等が挙げられる。好ましくは、アルカリ金属アミド類が用いられ、具体的には、リチウムヘキサメチルジシラジド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジドなどが挙げられ、チウムヘキサメチルジシラジド、リチウムジイソプロピルアミド等が好ましい。
溶媒としては、非反応性の溶媒が用いられる。通常、エーテル系溶媒、炭化水素系溶媒、またはこれらの混合溶媒が用いられる。好ましくはエーテル系溶媒が用いられ、具体的には、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジグライム、1,4−ジオキサン、t−ブチルメチルエーテルなどが挙げられ、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等が好ましい。
反応温度としては、−100〜+20℃が好ましく、−80〜0℃が特に好ましい。
式(11)で示す光学活性シクロヘキサジエン誘導体は、トリフルオロメチル基を有するシキミ酸誘導体であり、抗インフルエンザウィルス薬などの中間体として非常に有用である。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されない。化合物の構造は、公知のデータと比較することにより決定した。
純度は、ガスクロマトグラフィー(GC)により測定した。
H−NMRスペクトルは400MHzの装置を用いて測定し、内部標準にテトラメチルシランを用いた。19F−NMRスペクトルは376MHzの装置を用いて測定し、内部標準にトリクロロフルオロメタンを用いた。ケミカルシフトはppmで示し、sはシングレット、tはトリプレット、mはマルチプレットであることを示し、カップリング定数(J)の単位はHzである。
実施例1〔ethyl 3-(trifluoromethyl)bicyclo[2.2.1]hept-5-ene-2-carboxylateの合成〕
乾燥したシュレンクフラスコにアルゴン雰囲気で0.1M (4S)−4−(1−メチルエチル)−3−(1−ナフタレニルメチル)−2,5,5−トリフェニル−1,3,2−オキサザボロリジンの0.1Mジクロロメタン溶液にジクロロメタン0.4mlを加え、−78℃に冷却した。この溶液に四塩化スズの1.0Mジクロロメタン溶液を加え、−78℃で15分間攪拌した。この溶液に(E)−4,4,4−トリフルオロ−2‐ブテン酸エチル 29.3mg(0.17mmol)とシクロペンタジエン 66mg(1.0mmol)を加えた。−78℃で8時間攪拌したのち、トリエチルアミン 10mg(0.1mmol)を加え、室温まで昇温した。飽和重そう水 15mlを加え、ジクロロメタン 15mlで3回抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:エーテル 30:1)で精製し、表題化合物(エキソ体) 25.7mg、収率63%、光学純度99%ee、および表題化合物(エンド体) 7.2mg、収率19%、光学純度 99%eeを得た。
Figure 2012087077
Figure 2012087077
エキソ体: 1H NMR (CDCl3) δ6.30-6.28 (m, 1H), 6.15-6.12 (m, 1H), 4.19 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 3.27-3.18 (m, 1H), 3.18 (s, 1H), 3.11 (s, 1H), 2.34-2.32 (m, 1H), 1.58 (dd, 2H, J = 9.2, 7.2 Hz), 1.29 (t, 3H, J = 7.2 Hz); 19F NMR (CDCl3) δ -66.7 (d, J = 9.0 Hz).
エンド体:1H NMR (CDCl3) δ 6.35-6.32 (m, 1H), 6.09-6.07 (m, 1H), 4.16-4.10 (m, 2H), 3.29 (s, 1H), 3.07 (s, 1H), 3.02-3.00 (m, 1H) 2.57-2.48 (m, 1H), 1.73-1.48 (m, 2H), 1.25 (t, 3H, J = 7.2 Hz); 19F NMR (CDCl3) δ -68.0 (d, J = 10.1 Hz).
光学純度はガスクロマトグラフィー(chiral beta DEX 120, 80℃)で分析した。エキソ体:60.2分、光学異性体:52.0分、エンド体:57.2分、光学異性体:56.2分。
実施例2〔ethyl 3-(trifluoromethyl)-7-oxabicyclo[2.2.1]hept-5-ene-2-carboxylateの合成〕
(E)−4,4,4−トリフルオロ−2‐ブテン酸エチル 29.3mg(0.17mmol)とフラン 61mg(0.9mmol)を用い、0.1M (4S)−4−(1−メチルエチル)−3−(1−ナフタレニルメチル)−2,5,5−トリフェニル−1,3,2−オキサザボロリジンと四塩化スズをそれぞれ基質に対して30mol%用いて、例1と同様にして、表題化合物 38.5mgをエキソ体/エンド体 76:24の混合物として得た。エキソ体:光学純度99%ee、エンド体:光学純度99%ee
Figure 2012087077
エキソ体: 1H NMR (CDCl3) δ 6.59-6.57 (m, 1H), 6.43-6.41 (m, 1H), 5.27-5.14 (m, 2H), 4.24 (q, 2H, J = 7.6 Hz), 3.49-3.40 (m, 1H), 2.53 (d, 1H, J = 4.8 Hz), 1.31 (t, 3H, J = 7.2 Hz); 19F NMR (CDCl3) δ -65.5 (d, J = 9.0 Hz).
エンド体: 1H NMR (CDCl3) δ 6.55 (dd, 1H, J = 5.6, 2.4 Hz), 6.39-6.37 (m, 1H), 5.27-5.14 (m, 2H), 4.19-4.11 (m, 2H), 3.21 (t, 1H, J = 4.8 Hz), 2.73-2.65 (m, 1H), 1.27 (t, 3H, J = 7.2 Hz);19F NMR (CDCl3) δ -68.6 (d, J = 9.5 Hz)。
光学純度はガスクロマトグラフィー(chiral beta DEX 325, 90℃)で分析した。エキソ体:37.0分、光学異性体:39.1分、エンド体:42.5分、光学異性体:38.6分。
実施例3〔ethyl 3-(difluoromethyl)bicyclo[2.2.1]hept-5-ene-2-carboxylateの合成〕
(E)−4,4−ジフルオロ−2‐ブテン酸エチル 28mg(0.19mmol)とシクロペンタジエン 62mg(0.93mmol)を用い、0.1M (4S)−4−(1−メチルエチル)−3−(1−ナフタレニルメチル)−2,5,5−トリフェニル−1,3,2−オキサザボロリジンと四塩化スズをそれぞれ基質に対して10mol%用いて、例1と同様にして、表題化合物 36.3mgをエキソ体/エンド体 57:43の混合物として得た。エキソ体:光学純度99%ee、エンド体:光学純度99%ee
Figure 2012087077
エキソ体: 1H NMR (CDCl3) δ 6.32-6.30 (m, 1H), 6.17-6.15 (m, 1H), 5.25 (dd, 1H, J= 57.0, 8.2 Hz), 4.18 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 3.10 (s, 1H), 3.06 (s, 1H) 2.98-2.88 (m, 1H), 2.13 (t, 3H, J = 4.8 Hz), 1.72-1.46 (m, 1H), 1.28 (t, 3H, J = 7.2 Hz); 19F NMR (CDCl3) δ -114.3 (dd, J = 282.0, 56.4 Hz) , -119.9 (dd, J = 282.0, 56.4 Hz)。
エンド体: 1H NMR (CDCl3) δ 6.32-6.30 (m, 1H), 6.09-6.07 (m, 1H), 5.85 (dd, 1H, J= 56.4, 4.6 Hz), 4.15-4.07 (m, 2H), 3.26 (s, 1H), 2.98 (s, 1H) 2.89(dd, 1H, J = 5.2, 3.6 Hz), 2.31-2.20 (m, 1H), 1.24 (t, 3H, J = 7.2 Hz); 19F NMR (CDCl3) δ -117.6 (ddd, J = 280.1, 57.2, 16.9 Hz), -119.3 (ddd, J = 280.1, 57.2, 14.7 Hz)。
光学純度はガスクロマトグラフィー(chiral beta DEX 325, 100℃)で分析した。エキソ体:37.2分、光学異性体:36.1分、エンド体:40.7分、光学異性体:41.6分。
実施例4〔ethyl 3-(difluoromethyl)-7-oxabicyclo[2.2.1]hept-5-ene-2-carboxylateの合成〕
(E)−4,4−ジフルオロ−2‐ブテン酸エチル 28mg(0.19mmol)とフラン 64mg(0.94mmol)を用い、0.1M (4S)−4−(1−メチルエチル)−3−(1−ナフタレニルメチル)−2,5,5−トリフェニル−1,3,2−オキサザボロリジンと四塩化スズをそれぞれ基質に対して30mol%用いて、例1と同様にして、表題化合物 40.3mgをエキソ体/エンド体 53:47の混合物として得た。エンド体:光学純度99%ee
Figure 2012087077
エキソ体: 1H NMR (CDCl3) δ 6.57 (dd, 1H, J = 6.0, 2.0 Hz), 6.47-6.45 (m, 1H), 5.38 (dd, 1H, J = 56.8, 7.6 Hz), 5.23 (s, 1H), 5.10-5.09 (m, 1H), 4.22 (q, 2H, J= 7.2 Hz) 3.22-3.12 (m, 1H), 2.34-2.33 (m, 1H), 1.30 (t, 3H, J = 7.2 Hz); 19F NMR (CDCl3) δ -115.2 (ddd, J = 292.9, 57.2, 11.2 Hz), -117.5 (ddd, J = 291.8, 56.1, 12.3 Hz).
エンド体: 1H NMR (CDCl3) δ 6.51 (dd, 1H, J = 6.0, 2.0 Hz), 6.36 (dd, 1H, J = 6.0, 1.6 Hz), 5.74 (dd, 1H, J = 56.4, 6.8 Hz), 5.23-5.22 (m, 1H), 5.03 (s, 1H), 4.16-4.10 (m, 2H) 3.03-3.00 (m, 1H), 2.51-2.42 (m, 1H), 1.25 (t, 3H, J = 7.2 Hz); 19F NMR (CDCl3) δ -116.6 (ddd, J = 283.9, 57.5, 13.9 Hz), -120.3 (ddd, J = 282.8, 56.0, 10.5 Hz)。
光学純度はガスクロマトグラフィー(chiral beta DEX 325, 110℃)で分析した。エンド体:29.4分、光学異性体:33.3分。
実施例5〔ethyl 3-(trifluoromethyl)-7-oxabicyclo[2.2.1]hept-5-ene-2-carboxylateの合成〕
(Z)−4,4,4−トリフルオロ−2‐ブテン酸エチル 28.8mg(0.17mmol)とフラン 57.3mg(0.84mmol)を用い、0.1M (4S)−4−(1−メチルエチル)−3−(1−ナフタレニルメチル)−2,5,5−トリフェニル−1,3,2−オキサザボロリジンと四塩化スズをそれぞれ基質に対して30mol%用いて、例1と同様にして24時間反応し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル 8:1)で精製し、表題化合物(エンド体)20.6mg(収率51%、光学純度99%ee)を得た。
Figure 2012087077
1H NMR (CDCl3) δ 6.79 (dd, 1H, J = 6.0, 2.0 Hz), 6.42-6.39 (m, 1H), 5.15-5.09 (m, 2H), 4.18-4.05 (m, 2H), 3.44-3.30 (m, 2H), 1.23 (t, 3H, J = 7.6 Hz); 19F NMR (CDCl3) δ -61.3 (d, J = 9.0 Hz).
光学純度はガスクロマトグラフィー(chiral beta DEX 325, 110℃)で分析した。目的物:24.7分、光学異性体:27.3分。
実施例6〔ethyl 5-hydroxy-6-(trifluoromethyl)cyclohexa-1,3-dienecarboxylateの合成〕
実施例5で得られたethyl 3-(trifluoromethyl)-7-oxabicyclo[2.2.1]hept-5-ene-2-carboxylate 33mg(0.14mmol)にテトラヒドロフラン0.8mlに溶解し、1.0Mリチウムヘキサメチルジシラジドのテトラヒドロフラン溶液 0.19ml(0.19mmol)を−78℃で加えた。0℃に昇温し、0.5時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水 20mlを加え、ジクロロメタン 20mlで3回抽出した。抽出液を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル 10:1)で精製し、表題化合物 19.4mgを得た(収率58%)。
Figure 2012087077
1H NMR (CDCl3) δ 7.36 (t, 1H, J = 3.6 Hz), 6.34-6.32 (m, 2H), 4.51 (br s, 1H), 4.35-4.21 (m, 2H), 3.92 (q, 1H, J = 9.6 Hz), 1.74 (br d, 1H, J= 8.8 Hz), 1.33 (t, 3H, J = 7.2 Hz); 19F NMR (CDCl3) δ -159.6 (m).
本発明によれば、医薬、農薬、電子材料等の中間体として有用な光学活性なシクロヘキセン誘導体を高収率、高純度、高光学純度で、かつ簡便な操作で製造できる。特にシクロヘキセン骨格に含フッ素炭化水素を置換基として有する光学活性なシクロヘキセン誘導体の製造方法として有用である。
また、本発明の製造方法によれば、特殊な設備、装置、操作が不要であり、簡便な操作で光学活性なシクロヘキセン誘導体を高収率、高純度で製造できる。よって、本発明の製造方法は、工業的方法として有用である。
そして、本発明の製造方法により、新規で有用な光学活性なシンクロヘキセン誘導体を得ることができ、更に、かかる新規な光学活性なシクロヘキセン誘導体を中間体として用いることにより、抗インフルエンザウィルス薬などの中間体として有用な新規な光学活性シクロヘキサジエン誘導体を簡便に製造することができる。

Claims (14)

  1. 下式(1)に示す含フッ素炭化水素基を有するオレフィン類と下式(2)に示すジエン類を触媒量の不斉源の存在下、ルイス酸を用いて不斉ディールス・アルダー反応を行うことを特徴とする下式(3)に示す光学活性なシクロヘキセン誘導体の製造方法。
    Figure 2012087077
    及びRは、同じであっても異なっていてもよいが、それぞれ含フッ素炭化水素基、水素原子、フッ素原子またはアルキル基を表す。ただし、R及びRの少なくともいずれか一方は含フッ素炭化水素基である。
    及びRは、それぞれ水素原子、フッ素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、シロキシ基、アシロキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基もしくは保護されたアミノ基であるか、または、RとRがアルキレン基、エーテル結合(−O−)、チオエーテル結合(−S−)もしくはアミン(−N(Q)−)により互いに結合して環を形成していても良い。ただし、Qはアルキル基、アルアルキル基、アリール基、またはアミノ基の保護基を表し、−は単結合を表す。
    及びRはそれぞれ水素原子、フッ素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、シロキシ基、アシロキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基または保護されたアミノ基を表す。
    Zはアルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルバモイル基、アルキルアミノカルボニル基、アリールアミノカルボニル基、カルボキシル基、シアノ基またはホルミル基を表す。
  2. 及びRの少なくともいずれか一方が、炭素原子6個以下のフッ化アルキル基である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 及びRの少なくともいずれか一方が、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基またはフルオロメチル基である、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. Zが、アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基またはホルミル基である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の製造方法。
  5. 及びRが互いに結合し、−X−(CH−で表される環を形成している、請求項1〜4のいずれか1つに記載の製造方法。(ただし、−X−は−CH−、−O−、−S−、または−N(Q)−を表す。ここで、Qはアルキル基、アルアルキル基、アリール基、またはアミノ基の保護基を表し、nは0または1を表し、−は単結合を表す。)
  6. 上記不斉源が光学活性化合物であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の製造方法。
  7. 上記光学活性化合物が下式(4)で示される光学活性オキサザボロリジン誘導体であることを特徴とする、請求項6に記載の製造方法。
    Figure 2012087077
    は、アルキル基、アリール基もしくはアルアルキル基を表すか、または、アルキレン基であってRと結合して環を形成してもよい。
    は、アルアルキル基、アルキル基、アリール基もしくは水素原子を表すか、または、アルキレン基であってRと結合して環を形成していてもよい。
    は、アリール基、アルアルキル基またはアルキル基を表す。
    Ar及びArは、それぞれアリール基を表す。
  8. がアルキル基であることを特徴とする、請求項7に記載の製造方法。
  9. 上記ルイス酸が四塩化スズ、四塩化チタン、三塩化鉄、塩化アルミニウムまたは臭化アルミニウムであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1つに記載の製造方法。
  10. 下式(5)または(6)で示される絶対構造を有する光学活性なシクロヘキセン誘導体。
    Figure 2012087077
    10は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を表す。Yは−CH−または−O−を表す。mは1〜3の整数を表す。
  11. 下式(7)または(8)で示される絶対構造を有する光学活性なシクロヘキセン誘導体。
    Figure 2012087077
    10は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を表す。Yは−CH−または−O−を表す。mは1〜3の整数を表す。
  12. 下式(9)または(10)で示される絶対構造を有する光学活性なシクロヘキセン誘導体。
    Figure 2012087077
    10は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を表す。Yは−CH−または−O−を表す。mは1〜3の整数を表す。
  13. 下式(9)で示される絶対構造を有する光学活性なシクロヘキセン誘導体に塩基を作用させることを特徴とする下式(11)で示す光学活性シクロヘキサジエン誘導体の製造方法。
    Figure 2012087077
    10は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を表す。Yは−CH−または−O−を表す。mは1〜3の整数を表す。
  14. 下式(11)で示される絶対構造を有する光学活性なシクロヘキサジエン誘導体。
    Figure 2012087077
JP2010233758A 2010-10-18 2010-10-18 光学活性なシクロヘキセン誘導体の製造方法 Expired - Fee Related JP5796762B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010233758A JP5796762B2 (ja) 2010-10-18 2010-10-18 光学活性なシクロヘキセン誘導体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010233758A JP5796762B2 (ja) 2010-10-18 2010-10-18 光学活性なシクロヘキセン誘導体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012087077A true JP2012087077A (ja) 2012-05-10
JP5796762B2 JP5796762B2 (ja) 2015-10-21

Family

ID=46259109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010233758A Expired - Fee Related JP5796762B2 (ja) 2010-10-18 2010-10-18 光学活性なシクロヘキセン誘導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5796762B2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5566522A (en) * 1978-11-13 1980-05-20 Nippon Chemiphar Co Ltd Preparation of optically active bicyclic compounds by asymmetric diels-alder reaction
JPS5978192A (ja) * 1982-09-24 1984-05-04 ヘ−ミシエ・フアブリ−ク・ストツクハウゼン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツンク 7−オキサビシクロ〔2,2,1〕ヘプタ−5−エン誘導体の製法
JP2000169425A (ja) * 1998-12-08 2000-06-20 Rohm & Haas Co 2―アルキル―3―ヒドロキシ安息香酸の製造方法
JP2001247557A (ja) * 1999-12-27 2001-09-11 Sagami Chem Res Center 5−オキシ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−カルボン酸エステルの製造方法
JP2001288152A (ja) * 2000-02-22 2001-10-16 F Hoffmann La Roche Ag 4,5−ジアミノシキミ酸誘導体の調製方法
JP2002201195A (ja) * 2000-09-18 2002-07-16 Kuraray Co Ltd 7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸誘導体の製造方法
JP2005060257A (ja) * 2003-08-08 2005-03-10 Honshu Chem Ind Co Ltd 光学活性ノルボルネンカルボン酸類の製造方法
JP2006511628A (ja) * 2002-05-07 2006-04-06 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド フッ素化ポリマー
JP2006248901A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Seimi Chem Co Ltd 含フッ素化合物、およびその製造方法
JP2009172474A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Univ Nagoya ディールス・アルダー反応触媒及び不斉環化付加生成物の製造方法
JP2010013392A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Tokyo Univ Of Science 不斉ディールス・アルダー反応生成物の製造方法及び精製方法、並びに不斉触媒及び不斉触媒混合物

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5566522A (en) * 1978-11-13 1980-05-20 Nippon Chemiphar Co Ltd Preparation of optically active bicyclic compounds by asymmetric diels-alder reaction
JPS5978192A (ja) * 1982-09-24 1984-05-04 ヘ−ミシエ・フアブリ−ク・ストツクハウゼン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツンク 7−オキサビシクロ〔2,2,1〕ヘプタ−5−エン誘導体の製法
JP2000169425A (ja) * 1998-12-08 2000-06-20 Rohm & Haas Co 2―アルキル―3―ヒドロキシ安息香酸の製造方法
JP2001247557A (ja) * 1999-12-27 2001-09-11 Sagami Chem Res Center 5−オキシ−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−カルボン酸エステルの製造方法
JP2001288152A (ja) * 2000-02-22 2001-10-16 F Hoffmann La Roche Ag 4,5−ジアミノシキミ酸誘導体の調製方法
JP2002201195A (ja) * 2000-09-18 2002-07-16 Kuraray Co Ltd 7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸誘導体の製造方法
JP2006511628A (ja) * 2002-05-07 2006-04-06 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド フッ素化ポリマー
JP2005060257A (ja) * 2003-08-08 2005-03-10 Honshu Chem Ind Co Ltd 光学活性ノルボルネンカルボン酸類の製造方法
JP2006248901A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Seimi Chem Co Ltd 含フッ素化合物、およびその製造方法
JP2009172474A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Univ Nagoya ディールス・アルダー反応触媒及び不斉環化付加生成物の製造方法
JP2010013392A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Tokyo Univ Of Science 不斉ディールス・アルダー反応生成物の製造方法及び精製方法、並びに不斉触媒及び不斉触媒混合物

Non-Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6014034745; LEROY,J. et al.: 'Stereospecific synthesis of racemic cis- and trans-6-trifluoromethylshikimic acids' Journal of the Chemical Society, Perkin Transactions 1: Organic and Bio-Organic Chemistry(1972-1999 No.5, 1990, p.1281-7 *
JPN6014034747; MCBEE,E.T. et al.: 'Stereochemistry of the Diels-Alder reaction. V. Fluorinated trans-olefinic acids and derivatives w' Journal of Organic Chemistry Vol.38, No.4, 1973, p.632-6 *
JPN6014034748; MCBEE,E.T. et al.: 'Stereochemistry of the Diels-Alder reaction. I. 4,4,4-Trifluorocrotonic acid as dienophile' Journal of the American Chemical Society Vol.78, 1956, p.3389-92 *
JPN6014034749; FRINGUELLI,F. et al.: 'Synthesis of cyclic alkenes by pericyclic reactions. Diels-Alder reactions' Science of Synthesis Volume Date 2009, 47b, 2010, p.561-736(特に、p.621-626,671-675) *
JPN6014034751; J. Am. Chem. Soc. Vol.132, 20100407, p5625-5627 *
JPN6014034752; J. Am. Chem. Soc. Vol.124, 2002, p3808-3809 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP5796762B2 (ja) 2015-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014234376A (ja) トリフルオロメタンスルホニル基を含む超原子価ヨウ素イリドを用いるトリフルオロメチルチオ化法
Trulli et al. Chiral trans-carboxylic trifluoromethyl 2-imidazolines by a Ag2O-catalyzed Mannich-type reaction
KR20040084915A (ko) 신규의 보로네이트 에스테르
JP5796762B2 (ja) 光学活性なシクロヘキセン誘導体の製造方法
US10562834B2 (en) Process for preparing substituted crotonic acids
CN109851538B (zh) 一种制备γ-芳基腈的方法及化合物
JP2917552B2 (ja) α−メチレンシクロペンタノン誘導体の製造法
US9199904B2 (en) Process for preparing carboxylic acids
CN111556861A (zh) 茉莉酸酯化合物的制备方法
JP7127808B2 (ja) フルオロアルキル基を含有するイミン類の製造方法
JP4768999B2 (ja) 含フッ素化合物、およびその製造方法
JP5918624B2 (ja) 光学活性含フッ素5,6−ジヒドロピリドン誘導体及びその製造方法
CA2075776A1 (en) Diastereomerically pure intermediates and their use in the preparation of (r)- or (s)-ketoprofen
JP4903956B2 (ja) 7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸誘導体の製造方法
JP3918468B2 (ja) 3,3−ビス(アルコキシカルボニル−メチルチオ)プロピオニトリル及びその製造方法
JP5763313B2 (ja) 2−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)エタノールの製造法
JP5107286B2 (ja) ホスホニルイミデートを求核剤とする方法
WO2014157607A1 (ja) 2-ヒドロキシカルボン酸又はその誘導体の光学純度向上法
JP2000007609A (ja) カルボン酸誘導体の製造法
Pérez-Fernández et al. Synthesis of 2-amino-1, 3-diols incorporating the cyclobutane ring
TW202316967A (zh) 製備異㗁唑啉羧酸衍生物的方法
JP4752761B2 (ja) 非天然型アミノ酸の製造方法およびその中間体
JP2014084307A (ja) 新規トリフロン誘導体及びその製造方法
JP2012162493A (ja) 光学活性含フッ素2,3−ジヒドロピリドン誘導体及びその製造方法。
KR20090128034A (ko) 2-아실-3-아미노-2-알케노에이트의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130912

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5796762

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees