JP2012070782A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】糸を着けた遊技球を用いて行われる不正行為の検出が可能なパチンコ遊技機を提供すること。
【解決手段】パチンコ遊技機1は、球通路部58(球受け皿6から遊技領域3に至るまでの遊技球の通路)上に設けられ、糸S(線状部材)を介してかかる遊技球の荷重によって作動する不正検知部87(揺動部材61およびフォトセンサ85)と、不正検知部87の作動に基づいて糸Sの着いた遊技球が遊技領域3へ発射されたと判定する判定手段(メイン制御基板20)とを備える。糸Sを着けた遊技球を遊技領域3へ向けて発射し、糸Sを操作することにより遊技球を入賞口まで誘導する不正行為では、遊技球を流下させていくとき、球通路部58上に配された揺動部材61に、糸S介して遊技球の荷重がかかるため、不正検知部87が作動する。よって、糸Sの着けられた遊技球を用いた不正行為を検出できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、パチンコ遊技機、特に、不正行為対策を施したパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者に対して、所定個数の賞球を与えるなどの特典を付与するものである。このような遊技機に対する不正行為として、糸を取り着けた遊技球を遊技領域に向けて発射し、糸を操作することでその遊技球を入賞口まで誘導して、不正に賞球などの特典を得る行為がなされている。
なお、下記特許文献1には、糸を着けた遊技球を球計数器に流して、糸を操作することにより遊技球を球検知器付近で往復させて、不正に球を計数させる行為に対する対策手段が記載されている。
特開平10−85441号公報
しかしながら、パチンコ遊技機には、糸を着けた遊技球を用いて行われる不正行為に対してなんら対策がなされていない。そのため、上述のような不正行為を発見したり防止したりすることができなかった。
そこで本願発明は、上記事情に鑑み、糸などの線状部材を着けた遊技球を用いて行われる不正行為の検出が可能なパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
本発明のパチンコ遊技機は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、前記遊技領域を流下する遊技球が前記遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者に対して所定の特典を付与するパチンコ遊技機において、前記球受け皿から前記遊技領域に至るまでの遊技球の通路上に設けられ、線状部材を介してかかる遊技球の荷重によって作動する不正検知部と、前記不正検知部の作動に基づいて線状部材の着いた遊技球が前記遊技領域へ発射されたと判定する判定手段とを備えることを特徴とする。なお、線状部材とは、糸、ワイヤーなど遊技球に取り付けて遊技球を操作可能な線状の部材をいう。
ここで、本発明のパチンコ遊技機では、前記不正検知部は、線状部材を介してかかる遊技球の荷重によって変位する変位部材と、前記変位部材が変位したことを検出する変位検出手段と、を備え、前記変位検出手段が前記変位部材の変位を検出したことに基づいて、前記判定手段は、線状部材の着いた遊技球が前記遊技領域へ発射されたと判定するよう構成することができる。
また、本発明のパチンコ遊技機では、前記変位部材は、遊技球に着けられた線状部材が当該変位部材から外れるのを規制する外れ規制部を備えていることが望ましい。
また、本発明のパチンコ遊技機では、前記外れ規制部は、遊技球に着けられた前記線状部材の動きを規制する保持部を備えていることが望ましい。
糸などの線状部材を着けた遊技球を遊技領域へ向けて発射し、線状部材を操作することにより遊技球を入賞口まで誘導する不正行為では、遊技球を流下させていくとき、球受け皿から遊技領域に至るまでの遊技球の通路上に配された部材に、線状部材を介して遊技球の荷重がかかる。本発明では、球受け皿から遊技領域に至るまでの遊技球の通路上に、線状部材を介してかかる遊技球の荷重によって作動する不正検知部を設け、不正検知部の作動に基づいて線状部材の着けられた遊技球が発射されたか否か判定するので、糸などの線状部材の着けられた遊技球を用いた不正行為を検出できる。
本発明の第1実施形態のパチンコ遊技機の正面図である。 同実施形態の遊技機が備えるバックストップ近傍の斜視図である。 遊技球が通過する際のバックストップの状態を示す図であり、図2図示III−III概略縦断面図である。(a)は揺動部材の原位置を示し、(b)は揺動部材が揺動した状態を示す。 図3の続きを示す図であり、(a)は遊技球に着けられた糸がV字溝の頂部にかかっている状態を示し、(b)は遊技球に着けられた糸がスリットにはさまっている状態を示す。 糸を着けた遊技球を用いた不正行為を説明するための図であり、遊技盤の概略正面図である。 同実施形態に係る遊技機の電気系統のブロック図である。 メイン側タイマ割込処理のフローチャートである。 不正検出割込処理のフローチャートである。 同実施形態に係る遊技機が備えるフォトセンサの作動状態を示すタイミングチャートであり、(a)は正常な遊技時のフォトセンサの作動状態を示し、(b)は不正行為時のフォトセンサの作動状態を示す。 第2実施形態のパチンコ遊技機が備える球送り装置等を示す概略斜視図である。 同実施形態の遊技機の球送り装置が備える揺動部材等を示す概略斜視図である。 球送り装置を遊技球が通過する際の揺動部材の状態を示す概略平面図であり、(a)は揺動部材の原位置を示し、(b)は揺動部材が揺動した状態を示す。 変更例のパチンコ遊技機を示すバックストップ近傍の概略正面図である。 他の変更例のパチンコ遊技機を示す内レール部近傍の概略斜視図である。
1.第1実施形態
(1)パチンコ遊技機の構造
本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機について、図面に基づいて説明する。図1に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機1は、外枠に前面枠10が開閉可能に取り付けられ、前面枠10の内側には遊技盤2が取り付けられている。前面枠10のパネル部10aには遊技に使用する遊技球を貯留しておく球受け皿6が設けられている。球受け皿6は、図示しない賞球払出装置から払い出された賞球を含む遊技球を一時貯留すると共に、遊技球を整列状態として球送り装置93(図10参照)に送る流路となる。また、前面枠10の右下部には遊技球を発射させるハンドル11が設けられている。その他、前面枠10には、複数の枠ランプ17及びスピーカ18が配設されている。
遊技盤2には、ハンドル11の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域3が、レール部材12で囲まれて形成されている。レール部材12には、後述するバックストップ60が取り付けられている。バックストップ60の近傍には、バックストップ60が備える揺動部材61の状態を検知するフォトセンサ85が遊技盤2に埋設されている。また、遊技盤2には、盤ランプ19が設けられている。遊技領域3には、遊技球を誘導する案内釘29(図5参照)が多数突設されている。
ここで、本明細書中、上下方向および左右方向は、図1に示す遊技盤2の表面側(遊技領域3側)を基準とし、また、前後方向は、遊技盤2の表面側(遊技領域3側)を前方とし、遊技盤2の裏面側を後方とする。
遊技領域3には、液晶表示装置である画像表示器4の表示部4aが配置されている。画像表示器4は、客待ち用のデモ表示、装飾図柄変動演出、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出などを表示部4aに表示する。装飾図柄変動演出は、数字等の装飾図柄と装飾図柄以外の演出画像とにより構成されて、変動表示を経て停止表示された装飾図柄により、大当たり抽選(即ち、大当たり乱数の取得とその大当たり乱数を用いた判定)の結果を報知する演出である。この装飾図柄変動演出は、特別図柄変動に並行して行われる。また、大当たり抽選は、遊技球の第1始動口51aまたは第2始動口51bへの入賞に対して行われる。
遊技領域3の中央部であって画像表示器4の前方には、センター役物装置30が配置されている。センター役物装置30は、表示部4aの周縁部前方に配設された枠体部31を備えている。枠体部31の左部には、入口から遊技球を流入させ、出口から後述するステージ部41へ遊技球を流出するワープ部40が配設されている。枠体部31の下部には、上面を転動する遊技球を、第1始動口51aへと案内可能なステージ部41が形成されている。
遊技領域3の左右方向における中央下部には、第1始動入賞装置5aが設けられている。第1始動入賞装置5aは、遊技球の入球し易さが常時変わらない第1始動口51aを備えている。第1始動口51aへは、遊技領域3の左部3aを流下するように遊技球を打ち込むことにより、遊技球を入賞(入球)させる。
第1始動入賞装置5aの右方には、電動チューリップ(以下、「電チュー」という。)52により開閉される第2始動口51bを備えた第2始動入賞装置5bが設けられている。電チュー52は、電チューソレノイド53(図6参照)により駆動される。第2始動口51bは、電チュー52が開いているときのみ遊技球が入賞可能となる。第2始動口51bへは、遊技領域3の右部3bを流下するように遊技球を打ち込むこと(いわゆる右打ち)により、遊技球を入賞させる。
第2始動入賞装置5bの下方には、大入賞装置7が設けられている。大入賞装置7は、大入賞口71と、大入賞口ソレノイド72(図6参照)により動作する開閉部材73とを備えている。大入賞口71は、開閉部材73により開閉される。大入賞口71へは、右打ちにより遊技球を入賞させる。
また、遊技領域3には、複数の普通入賞装置9及び遊技球が通過可能なゲート8が設けられている。各普通入賞装置9は、第1始動入賞装置5aの左方に配置されている。各普通入賞装置9に入った遊技球は、その普通入賞装置9内の普通入賞口90に入賞する。ゲート8は、第2始動入賞装置5bの右方に配置されている。普通入賞口90へは、遊技領域3の左部3aを流下するように遊技球を打ち込むことにより、遊技球を入賞させ、ゲート8へは、右打ちにより遊技球を通過させる。
遊技領域3の外側には、普通図柄表示器13、第1特別図柄表示器14a、及び、第2特別図柄表示器14bが設けられるとともに、普通図柄保留ランプ15、第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16bがそれぞれ4つ設けられている。
第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14bは、それぞれ、遊技球の第1始動口51a、第2始動口51bへの入賞を契機として行われる大当たり抽選の結果を、変動表示を経て停止表示された図柄(特別図柄)により報知する(これを「特別図柄変動」という)ものである。第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14bに停止表示された図柄(特別図柄)が大当たり図柄又は小当たり図柄であれば、大入賞口71を所定回数開閉する当たり遊技が行われる。
特別図柄の変動表示中または当たり遊技中に、遊技球が第1始動口51aまたは第2始動口51bに入賞すると、メイン制御基板20(図6参照)は、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の乱数を、第1始動口51aへの入賞であれば第1保留記憶部27a(図6参照)に、第2始動口51bへの入賞であれば第2保留記憶部27b(図6参照)に、保留記憶として記憶する。そして、特別図柄変動を実行可能になったときに、記憶しておいた保留記憶に基づいて大当たりか否かの判定を行い、特別図柄変動を実行する。
第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16bは、それぞれ、第1保留記憶部27a、第2保留記憶部27bに記憶されている保留記憶の個数を表示するものである。なお、第1保留記憶部27a、第2保留記憶部27bに記憶される保留記憶の個数は、それぞれ4個が上限とされているため、第1保留記憶部27aに4個の保留記憶がある状態で遊技球が第1始動口51aに入賞したときや、第2保留記憶部27bに4個の保留記憶がある状態で遊技球が第2始動口51bに入賞したときは、その入賞に対して大当たり乱数等の乱数は取得されない。
普通図柄表示器13は、ゲート8への遊技球の通過を契機として行われる普通図柄抽選の結果を、変動表示を経て停止表示される普通図柄により報知するものである。停止表示された普通図柄が当たり図柄であれば、所定時間及び所定回数、電チュー52を開く補助遊技が行われる。
普通図柄の変動表示中または補助遊技中に、遊技球がゲート8を通過すると、メイン制御基板20(図6参照)は、その通過に対して取得した当たり乱数を記憶する。そして、普通図柄の変動表示を開始可能な状態になったときに、記憶しておいた当たり乱数を用いて当たりか否かの判定を行い、普通図柄の変動表示を開始して、その判定結果を示す普通図柄を停止表示する。普通図柄保留ランプ15は、このように記憶されている当たり乱数の個数を表示するものである。なお、記憶される当たり乱数は4個が上限とされているため、4個の当たり乱数が記憶されている状態で遊技球がゲート8を通過しても、その通過に対する当たり乱数の取得は行われない。
図2〜5に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、レール部材12は、前後方向の長さ寸法L(図2参照)を約18mmとする長尺状の板金であり、円弧状に曲げられて遊技盤2に配されて固定されている。遊技盤2の左部において、レール部材12は、外レール部56と内レール部57とを構成している。外レール部56と内レール部57との間は、遊技者のハンドル11操作により発射された遊技球が通過する球通路部(遊技球の通路の一部に相当する)58となっている。遊技者のハンドル11操作により発射された遊技球は、図3(a)に示すように球通路部58を外レール部56に沿って転動して、遊技領域3へ至る。内レール部57の先端部57aには、発射されて遊技領域3に至った遊技球が球通路部58に逆流するのを防止するためのバックストップ60が取り付けられている。
バックストップ60は、図2に示すように、揺動部材(変位部材に相当する)61と、揺動部材61が軸支されるハウジング部材75とを備える。ハウジング部材75は、揺動部材61の揺動を許容しつつ揺動部材61を収納可能な収納部77を上部側に有し、かつ、内レール部57の先端部57aに対してバックストップ60を取り着けるための取付部76を下部側に有する。取付部76は、開口76aを有し、開口76aに内レール部57の先端部57aを挿通させて嵌合させることにより、バックストップ60を、内レール部57の先端部57aに対して固着させる。
収納部77は、互いに平行に配された後壁部78(遊技盤2に近い側の壁部)及び前壁部79(遊技盤2から遠い側の壁部)を備える。後壁部78及び前壁部79の各内面には、それぞれ軸受部82a,82bが設けられている。この一対の軸受部82a,82bは、遊技盤2の表面に対し垂直に配される支持軸83(図3(a)参照)を保持する。支持軸83には、揺動部材61が回動自在に嵌められる。
揺動部材61は、図2、3(a)に示すように、支持軸83を挿通させ支持軸83回りに回動可能な回動部62と、回動部62から外レール部56に接近する方向に延びる薄板状の弁部63と、回動部62から弁部63とは反対側に延びる錘部68とを備えて構成される。錘部68は、弁部63より重く、揺動した揺動部材61を原位置(図3(a)に示す位置)に保持及び復帰させる作用を発揮する。
弁部63の先端部(上端部)63aには、側面視において略V字形状に切り欠かれたV字溝(外れ規制部に相当する)64が形成されている。V字溝64は、糸Sが着けられた遊技球が発射された場合に、遊技球に着けられた糸Sを、図4(a)に示すように、V字溝64の頂部64aに案内して、糸Sが揺動部材61から外れるのを防ぐ作用を発揮する。詳しく述べれば、図2に示すように、V字溝64において、前後方向における前部から中央部までの部分は、前方から後方へ向かって下方へ傾斜する案内面65aとされ、前後方向における後部から中央部までの部分は、後方から前方へ向かって下方へ傾斜する案内面65bとされている。糸Sの着いた遊技球が発射された場合、V字溝64に接した糸Sは、これらの案内面65a,65bにより、V字溝64の頂部64aに案内される。頂部64aに至った糸SをV字溝64から外すためには、遊技球の荷重のかかっている方向(下方)に逆らって糸Sを動かさなければならない。このように、V字溝64は、揺動部材61から糸Sが自然に外れてしまうのを防止するとともに、不正行為者により揺動部材61から糸Sが外されることを困難にする作用を発揮する。
さらに、V字溝64の頂部64aには、鉛直方向に沿ってスリット(保持部に相当する)66が設けられている。スリット66は、前後方向の隙間が略ゼロに形成されており、図4(b)に示すように、頂部64aに案内された糸Sを挟んで、その動きを規制する。なお、不正行為のために遊技球に着けられる糸Sは、例えば太さ0.3mm程度の細い糸である。スリット66の隙間は、このような細い糸Sを動かせないように挟み込むことができるように、極めて狭く形成されている。
揺動部材61の弁部63の後端部からは、遊技盤2に配された遮光型のフォトセンサ(変位検出手段に相当する)85の発光素子と受光素子との間に入って発光素子からの光を遮蔽する遮蔽部67が延設されている。フォトセンサ85は、揺動部材61が原位置(図3(a)に示す位置)にあるのか、揺動位置(図3(b)に示す位置)にあるのか検出するためのものであり、内レール部57の先端部57aの近傍(球通路部58の出口近傍)において、後部側の一部を遊技盤2に埋設されて配されている。フォトセンサ85は、揺動部材61が原位置にあるとき、受光状態にあり、揺動部材61が揺動位置にあるとき、遮蔽部67によって遮蔽されて遮光状態となる。なお、フォトセンサ85は、図示しない取付ブラケットを利用して遊技盤2の裏面側から取り付けられて、メイン制御基板20(図6参照)に接続される。また、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、揺動部材61とフォトセンサ85とにより、糸Sを介してかかる遊技球の荷重によって作動する不正検知部87が構成される。
バックストップ60を内レール部57の先端部57aに装着したとき、又は、遊技球が発射されていないとき、図2および図3(a)に示すように、揺動部材61は、錘部68による揺動部材61の重心に基づき、弁部63が外レール部56に最も接近し且つ錘部68が外レール部56から最も離隔した状態に維持される。この状態を、バックストップ60の原位置という。バックストップ60の原位置では、錘部68は、ハウジング部材75に設けられた収納部77内に収納され、収納部77の側壁部80に当接している。また、バックストップ60の原位置において、弁部63の先端と外レール部56との間の距離は、遊技球の直径よりも小さく設定されている。また、バックストップ60の原位置では、フォトセンサ85は、遮蔽部67により遮蔽されていない状態、すなわち受光状態にある。
遊技球が発射されると、外レール部56に沿って誘導されてきた遊技球は、図3(b)および図2図示二点鎖線に示すように、揺動部材61の弁部63に当たり、揺動部材61を、支持軸83を中心として図2図示矢印aの方向へ回動させ、外レール部56と弁部63との間を通過して遊技領域3へ入る。糸Sの着いていない遊技球が外レール部56と弁部63との間を通過した後は、錘部68による揺動部材61の重心に基づき、揺動部材61は支持軸83を中心として図2図示矢印bの方向へ回動し、バックストップ60は図3(a)および図2に示す原位置つまり元の状態に戻る。バックストップ60が原位置に戻るとき又は戻ったときにおいては、遊技領域3に入った遊技球が遊技釘等によって跳ね返されて弁部63に当たっても、収納部77(ハウジング部材75)により錘部68の移動が規制されるので揺動部材61は支持軸83を中心として図2図示矢印bの方向へ揺動することができず、遊技球の球通路部58への逆流は阻止される。
揺動部材61が揺動したとき、弁部63に設けられている遮蔽部67は、フォトセンサ85の発光素子と受光素子との間に入ってフォトセンサ85を遮光状態にする。揺動部材61が原位置に戻ると、遮蔽部67はフォトセンサ85の発光素子と受光素子との間から外れるので、フォトセンサ85は再び受光状態に戻る。
(2)パチンコ遊技機の電気系統
次に、図6に基づいて第1実施形態のパチンコ遊技機1の電気系統について説明する。図6に示すように、第1実施形態のパチンコ遊技機1は、メイン制御基板(遊技制御基板)20、払出制御基板21、サブ制御基板25を備え、サブ制御基板25は、演出制御基板22、画像制御基板23、及び、ランプ制御基板24を備えている。そして、払出制御基板21及び演出制御基板22はメイン制御基板20に接続され、画像制御基板23及びランプ制御基板24は演出制御基板22に接続されている。各制御基板は、CPU、ROM、RAM等を備えている。また、メイン制御基板20は、RAM内に、第1保留記憶部27a及び第2保留記憶部27bを有する保留記憶部27を備えている。
メイン制御基板20は、大当たりの抽選や遊技状態の移行など主に利益に関わる制御を行うものである。メイン制御基板20には、第1始動口51a内に設けられて第1始動口51aに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW(スイッチ)54a、第2始動口51b内に設けられて第2始動口51bに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW54b、電チュー52を開閉駆動する電チューソレノイド53、ゲート8内に設けられてゲート8を通過した遊技球を検出するゲートSW81、大入賞口71内に設けられて大入賞口71に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW74、開閉部材73を駆動する大入賞口ソレノイド72、各普通入賞口90内にそれぞれ設けられてその普通入賞口90に入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW91、揺動部材61の揺動を検出するフォトセンサ85、第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16b、普通図柄保留ランプ15、第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14b、普通図柄表示器13がそれぞれ接続され、図6に矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御基板20に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御基板20から信号が出力される。
また、メイン制御基板20は、払出制御基板21に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板21から信号を受信する。払出制御基板21には、図示しない払出装置を駆動する払出駆動モータ26が接続され、払出制御基板21は、メイン制御基板20から受信したコマンドに従って払出駆動モータ26を動作させ、賞球の払出を行わせる。
さらに、メイン制御基板20は、演出制御基板22に対し各種コマンドを送信し、演出制御基板22は、画像制御基板23との間でコマンドや信号の送受信を行う。画像制御基板23には画像表示器4及びスピーカ18が接続され、画像制御基板23は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、画像表示器4の表示部4aに装飾図柄その他の画像を表示し、スピーカ18から音声を出力する。また、演出制御基板22は、ランプ制御基板24との間でコマンドや信号の送受信を行う。ランプ制御基板24には枠ランプ17、及び盤ランプ19が接続され、ランプ制御基板24は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、枠ランプ17や盤ランプ19を点灯・消灯する。
(3)パチンコ遊技機の動作
次に、図7,8基づいてメイン制御基板20の動作について説明する。なお、後述する各カウンタは、RAMに設けられ、パチンコ遊技機1の電源投入時にゼロクリアされる。
[メイン側タイマ割込処理]メイン制御基板20は、図7に示すメイン側タイマ割込処理を例えば4msecといった短時間毎に繰り返す。まず、メイン制御基板20は、大当たり抽選に用いる大当たり乱数、大当たりの種類を決めるための大当たり図柄乱数、装飾図柄変動演出においてリーチ状態とするか否か決めるためのリーチ乱数、変動パターンを決めるための変動パターン乱数、普通図柄抽選に用いる当たり乱数等を更新する乱数更新処理を行う(ステップS101)。
次に、メイン制御基板20は、始動口SW処理(S102)、ゲートSW処理(S103)、大入賞口SW処理(S104)及び普通入賞口SW処理(S105)を行う。始動口SW処理(S102)は、第1始動口SW54a又は第2始動口SW54bがONしていれば、ONした始動口に対応する保留記憶が4個未満であることを条件に大当たり乱数等の乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)を取得するとともに、始動口カウンタの値に1を加算する処理である。ゲートSW処理(S103)は、ゲートSW81がONしていれば、すでに記憶されている当たり乱数が4個未満であることを条件に当り乱数を取得する処理である。大入賞口SW処理(S104)は、大入賞口SW74がONしていれば、大当たり遊技中又は小当たり遊技中か否かを判定して、大当たり遊技中又は小当たり遊技中であれば、入賞個数カウンタの値に1を加算するとともに、大入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。普通入賞口SW処理(S105)は、普通入賞口SW91がONしていれば、普通入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。
次に、メイン制御基板20は、特別図柄処理(S106)、普通図柄処理(S107)、大入賞口処理(S108)、及び、電チュー処理(S109)を行う。特別図柄処理(S106)は、始動口SW処理にて取得した大当たり乱数等の乱数を判定し、その判定結果を報知するための特別図柄変動の開始および停止をする処理である。普通図柄処理(S107)は、ゲートSW処理にて取得した当り乱数を判定し、その判定結果を報知するための普通図柄変動の開始および停止をする処理である。大入賞口処理(S108)は、特別図柄処理の結果、当り遊技に当選していた場合に、所定の開放パターン(ラウンド数、1ラウンド当りの開放時間、1ラウンド当りの規定入賞個数)に従って大入賞口71を開放させる処理である。電チュー処理(S109)は、普通図柄処理の結果、補助遊技に当選していた場合に、所定の開放パターン(開放回数、1回当りの開放時間)に従って電チュー52を開放させる処理である。
次に、メイン制御基板20は、始動入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり3球)、大入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり15球)、及び、普通入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり10球)を払い出すためのコマンドをセットして、それらのカウンタをゼロクリアする賞球処理(S110)を行い、以上の各処理においてセットしたコマンドを払出制御基板21及び演出制御基板22に出力する出力処理(S111)を行って、後述する不正行為検出処理(S112)を行う。なお、メイン制御基板20からコマンドを受信した演出制御基板22は、受信したコマンドを解析し、画像制御基板23やランプ制御基板24を介して、各種演出装置(画像表示器4,スピーカ18,枠ランプ17,盤ランプ19)を用いて各種演出(装飾図柄変動演出や大当たり演出など)を実行する。
[不正行為検出処理]不正行為検出処理では、図8に示すように、メイン制御基板20は、まず、フォトセンサ85が遮光状態か否か判定する(S201)。遮光状態でなければ(S201でNO)、不正行為検出処理を終え、遮光状態であれば(S201でYES)、続いて、フォトセンサ85が所定時間以上継続して遮光状態であるか否かを判定する(S202)。所定時間以上継続して遮光状態でなければ(S202でNO)、不正行為検出処理を終え、所定時間以上継続して遮光状態であれば(S202でYES)、糸Sの着いた遊技球が遊技領域3へ発射されたと判定し、所定のエラー処理を行う(S203)。ここで、所定時間は、正常に遊技されている場合におけるフォトセンサ85の1回当りの遮光時間t1(図9参照)よりも長い時間(例えば、t1に、誤差解消のための余裕時間tαを加えた時間t2)に設定される。実施形態では、tαとしてt1と同じ時間を設定している。なお、所定のエラー処理については後述する。
(4)パチンコ遊技機の動作の例
次に、上記のように構成される第1実施形態のパチンコ遊技機1について、遊技中の動作の流れの一例を説明する。
(A)正常な遊技に基づく動作
まず、正常に遊技されている場合について説明する。正常に遊技されている場合、バックストップ60近傍に配置されたフォトセンサ85は、図9(a)のタイミングチャートに示すような動作をする。すなわち、ハンドル11が操作されると、遊技球が間欠的に連続して発射されるので、バックストップ60の揺動部材61は、原位置にある原位置状態と揺動位置にある揺動状態とを繰り返す。したがって、フォトセンサ85は、受光状態と遮光状態とを繰り返す。ここで、このときフォトセンサ85が遮光状態(揺動部材61が揺動状態)を継続する時間をt1とする。正常な遊技時には、図8に示す不正行為検出処理において、フォトセンサ85が所定時間t2以上遮光状態を継続することはないので(S202でNO)、エラー処理(S203)がなされることはない。
(B)不正行為に基づく動作
次に、糸Sを着けた遊技球を用いた不正行為がなされた場合について説明する。糸Sを着けた遊技球を用いた不正行為は、図5に示すように行われる。まず、不正行為者は、糸Sを着けた遊技球を発射し、糸Sを引っ張ってテンションをかけることにより、図5に示すように、遊技球を遊技領域3の上流で一旦保持する。その後、図5図示二点鎖線で示すように、少しずつ糸Sを遊技領域3へ出していき、遊技球を入球させたい入賞口(たとえば第1始動口51a)まで誘導し、誘導した入賞口に設けられたSW(たとえば第1始動口SW54a)に何度も遊技球を検知させ、入賞口の種類に応じた特典(たとえば第1始動口51aであれば、3球の賞球と、大当たり抽選のための各種乱数の取得)を得ようとする。
第1実施形態のパチンコ遊技機1において、糸Sを着けた遊技球を発射しその遊技球を糸Sにより操作しようとした場合、バックストップ60近傍に配置されたフォトセンサ85は、図9(b)のタイミングチャートに示すような動作をする。すなわち、図3(a)(b)に示すように、糸Sの着いた遊技球が発射され、遊技領域3に入った場合、バックストップ60の揺動部材61には糸Sを介して遊技球の荷重がかかるため、揺動部材61は原位置に復帰されず、図4(a)(b)に示すように揺動状態に維持される。したがって、フォトセンサ85は遮光状態を継続する。ここで、このときフォトセンサ85が遮光状態(揺動部材61が揺動状態)を継続する時間をt3とする。t3は、t1の二倍の時間に設定された所定時間t2よりも十分長い時間である。よって、図8に示す不正行為検出処理において、フォトセンサ85が所定時間t2以上遮光状態を継続することとなるので(S202でYES)、エラー処理(S203)がなされることとなる。
なお、糸Sを着けた遊技球を発射し遊技領域3の上流でとめたとき、図4(a)に示すように、糸Sは、揺動部材61に設けられたV字溝64の上面(案内面65a,65b)によりV字溝64の頂部64aまで案内され、V字溝64の頂部64aにとどまる。これにより、不正行為中に、糸Sが揺動部材61から外れるのが防止される。また、V字溝64の頂部64aまで案内された糸Sは、図4(b)に示すように、糸Sに着いている遊技球の荷重により頂部64aに形成されたスリット66に入り込み、動きを規制される。これにより、不正行為者が糸Sを手放したときであっても、糸Sがスリット66に挟まれたままとなるため、不正行為がなされたことを確実に発見できる。
(C)エラー処理
第1実施形態のパチンコ遊技機1では、メイン制御基板20は、エラー処理(S203参照)として、パチンコ遊技機1が備える盤ランプ19、枠ランプ17、又は、パチンコホールにおいてパチンコ遊技機の上方に設置されるデータカウンタなどの外部機器を点灯点滅させたり、スピーカ18から警告音を鳴らしたり、表示部4aにエラーである旨を表示したりして、不正が検出されたことをホールの従業員などに報知する。
また、メイン制御基板20は、不正が検出されたことを伝える不正検出信号を、ホストコンピュータに対して送信して、不正が検出されたことをホールの管理者に報知する。
また、メイン制御基板20は、上記のような処理に代えて、又は、上記のような処理とともに、以後メイン制御基板20が入力される信号(例えば第1始動口SW54aからの入賞信号など)を受け付けることができないよう(すなわち入力される信号を全て無効とするよう)制御する。
(5)実施形態のパチンコ遊技機の効果
以上説明したように、第1実施形態のパチンコ遊技機1は、球受け皿6内の遊技球を遊技領域3の上流へ向けて発射し、遊技領域3を流下する遊技球が遊技領域3に配された入賞口(第1始動口51a、第2始動口51b、大入賞口71、普通入賞口90)に入球すると、遊技者に対して所定の特典を付与するパチンコ遊技機において、球通路部58(球受け皿6から遊技領域3に至るまでの遊技球の通路)上に設けられ、糸S(線状部材)を介してかかる遊技球の荷重によって作動する不正検知部87(揺動部材61およびフォトセンサ85)と、不正検知部87の作動に基づいて糸Sの着いた遊技球が遊技領域3へ発射されたと判定する判定手段(実施形態ではメイン制御基板20により構成される)とを備える。
糸Sを着けた遊技球を遊技領域3へ向けて発射し、糸Sを操作することにより遊技球を入賞口(第1始動口51a、第2始動口51b、大入賞口71、普通入賞口90)まで誘導する不正行為では、遊技球を流下させていくとき、球通路部58上に配された揺動部材61に、糸Sを介して遊技球の荷重がかかる。第1実施形態のパチンコ遊技機1では、球通路部58上に、糸Sを介してかかる遊技球の荷重によって作動する不正検知部87(揺動部材61およびフォトセンサ85)を設け、不正検知部87の作動に基づいて糸Sの着けられた遊技球が発射されたか否か判定するので、糸Sの着けられた遊技球を用いた不正行為を検出できる。
特に、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、不正検知部87は、遊技球が球通路部58を通過する時に遊技球に押されて変位し遊技球の通過終了により原位置に復帰する揺動部材61(変位部材)と、揺動部材61が変位したことを検出するフォトセンサ85(変位検出手段)と、を備えて構成され、フォトセンサ85が所定時間t2以上継続して揺動部材61の変位を検出したとき、メイン制御基板20(判定手段)は、糸S(線状部材)の着いた遊技球が遊技領域3へ発射されたと判定する。
図5に二点鎖線で示すように、糸Sを操作して遊技球を流下させていくとき、遊技球の荷重が糸Sを介して揺動部材61にかかり続けるため、揺動部材61は原位置に復帰することなく変位した状態に保持される(図4(b)参照)。よって、フォトセンサ85は所定時間t2以上継続して揺動部材61の変位を検出することになるので、メイン制御基板20により糸Sの着いた遊技球が遊技領域3へ発射されたと判定される(ステップS202でYES)。したがって、糸Sの着けられた遊技球を用いた不正行為を検出できる。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、揺動部材61(変位部材)は、遊技球に着けられた糸S(線状部材)が揺動部材61から外れるのを規制するV字溝64(外れ規制部)を備えている。
したがって、遊技球の発射により揺動部材61にかかった糸Sが、不正行為者の操作により揺動部材61から外されたり、自然に揺動部材61から外れたりして、揺動部材61が原位置に復帰してしまうのを防ぐことができる(図4(a)参照)。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機1では、V字溝64(外れ規制部)は、遊技球に着けられた糸S(線状部材)の動きを規制するスリット66(保持部)を備えている。
したがって、不正行為者が糸Sから手を放しても糸Sがスリット66に保持されるので、不正行為がなされた痕跡を残すことができ、不正行為がなされたことを即座に発見することができる(図4(b)参照)。
2.第2実施形態
以下、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態のパチンコ遊技機1と同様の構成については、第1実施形態のパチンコ遊技機1と同様の符号を付して説明を省略する。
第1実施形態のパチンコ遊技機1では、不正検知部87は、球通路部58上に設けられたバックストップ60が備える揺動部材61(変位部材)の揺動(変位)を、フォトセンサ85(変位検出手段)により検出する構成としたが、変位部材および変位検出手段は、球受け皿6から遊技領域3に至る遊技球の通路上であれば、どこに設けてもよい。たとえば、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aでは、図11に示すように、球送り装置93に、揺動部材(変位部材に相当する)100と、この揺動部材100の揺動(変位)を検出するフォトセンサ(変位検出手段に相当する)104とを設けて、これらにより不正検知部109を構成している。
ここで球送り装置93について説明する。図10に示すように、球送り装置93は、球受け皿6にある遊技球を一球ずつ発射レール(Mレール)107の発射位置107aに送るための装置で、ハウジング部材94内に、ソレノイド95、球送りクランク96、遊技球通路部材97を配して構成されている。球送り装置93は、球受け皿6の出口6aにある遊技球を、ソレノイド95により駆動される球送りクランク96で一球ずつ間欠的に遊技球通路部材97上へ誘導する。球送り装置93の入口93aから、遊技球通路部材97により形成される遊技球通路(遊技球の通路の一部に相当する)98上に誘導された遊技球は、球送り装置93内の遊技球通路98を通過して、図11に示すように、球送り装置93の出口93bから排出され、発射レール(Mレール)107の発射位置107aに送られる。発射位置107aに送られた遊技球は、ハンドル11操作に基づいて駆動される槌108により叩かれて、レール部材12の外レール部56に沿って発射される。
第2実施形態のパチンコ遊技機1Aが備える球送り装置93は、図11に示すように、出口93b側に揺動部材100を備える。揺動部材100は、遊技球通路部材97に取り付けられている。揺動部材100は、前後方向を薄肉とする板状部材であり、遊技球が通過していないとき図12(a)に示すように遊技球通路98側に突出しており、遊技球が遊技球通路98を通過するとき遊技球に押されて上下方向に沿った揺動軸101を中心に揺動して、図12(b)に示す揺動状態となる。揺動軸101には圧縮コイルばね102が配されており、遊技球が通過し終えると、圧縮コイルばね102の復元力により、揺動部材100は元の位置(原位置、図12(a)の状態)に戻る。揺動部材100の後面側には、上下方向を薄肉とする板状の遮蔽部103が延設されている。遮蔽部103は、揺動部材100が揺動状態となったとき、図12(b)に示すように、球送り装置93に配された遮光型のフォトセンサ104の発光素子と受光素子との間に入って発光素子からの光を遮蔽する。フォトセンサ104は、図11に示すように、球送り装置93の出口93b近傍において、遊技球通路部材97に隣接してハウジング部材94に固定されている。
このように構成した第2実施形態のパチンコ遊技機1Aでは、糸Sの着いた遊技球が発射位置107aから発射されると、球送り装置93の出口93b部分で後方に向かって進んでいた遊技球の進む向きが左上向きに変わるため、図12(b)に示すように、糸Sが揺動部材100にひっかかり、揺動部材100は揺動状態に保持される。また、発射した遊技球を入賞口(例えば第1始動口51a)に向けて誘導するために糸Sを垂らしていくときも(図5に示す二点鎖線参照)、遊技球の荷重が糸Sを介して揺動部材100にかかるため、揺動部材100は揺動状態に保持される。したがって、不正行為がなされたときは、フォトセンサ104は、正常な遊技がなされているときに遮光状態を継続する時間t1(図9(a)参照)よりも長い時間t3(図9(b)参照)、遮光状態を継続する。そのため、第1実施形態と同様、不正行為検出処理(図8参照)において、糸Sの着いた遊技球が遊技領域3へ発射されたと判定されて(ステップS202でYES)、エラー処理(S203参照)が実行され、不正行為がなされていることが報知される。よって、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aによれば、糸Sの着けられた遊技球を用いた不正行為を検出することができる。
なお、第2実施形態のパチンコ遊技機1Aにおいても、第1実施形態と同様、揺動部材100にV字溝およびスリットを設けることが望ましい。
3.変更例
以下、変更例について説明する。なお、変更例の説明において、第1実施形態のパチンコ遊技機1と同様の構成については、第1実施形態のパチンコ遊技機1と同様の符号を付して説明を省略する。
(A)
第1実施形態のパチンコ遊技機1では、変位検出手段は、フォトセンサ85により構成したが、リミットスイッチ113などの他の検出手段により構成してもよい。例えば図13(a)に示す変更例のパチンコ遊技機のように、ハウジング部材111内に変位部材112とリミットスイッチ113とを備えたバックストップ110を用いて構成する。この変位部材112は、薄肉の板金とされ、遊技領域3へ突出した先端側部112aと、ハウジング部材111内に収納された基端側部112bとを備える。先端側部112aは、ハンドル11操作により発射された遊技球が当たることにより撓み、遊技球が遊技領域3に入ると元の状態に復帰して、遊技球が戻るのを防止する。基端側部112bは、リミットスイッチ113を作動させる作動片となっており、遊技球が通過するときに、先端側部112aとともに図13(b)に示すように変位して、リミットスイッチ113を作動させる。リミットスイッチ113は、メイン制御基板20に接続されており、リミットスイッチ113による変位検知信号は、メイン制御基板20に入力される。
このように構成した変更例のパチンコ遊技機によれば、第1実施形態と同様、糸Sが着けられた遊技球を用いた不正行為がなされると、リミットスイッチ113は、図13(b)に示す状態を継続することになるので、正常な遊技に基づくリミットスイッチ113のオン時間t1(図9(a)参照)よりも長い時間t3(図9(b)参照)、オン状態を継続することになる。よって、不正行為検出処理(図8参照)において、糸Sの着いた遊技球が遊技領域3へ発射されたと判定されて(ステップS202でYES)、エラー処理(S203参照)が実行され、不正行為がなされていることが報知されため、糸Sの着けられた遊技球を用いた不正行為を検出することができる。
なお、この変更例では、バックストップ110は、遊技盤2における内レール部57の先端部57aの前方位置に、ビス114止めにより取り着けられる。また、この変更例のパチンコ遊技機においても、第1実施形態と同様、変位部材112にV字溝およびスリットを設けることが望ましい。
(B)
また、変位検出手段として、ひずみゲージを用いて構成してもよい。この場合、例えば、バックストップ60の揺動部材61にひずみゲージを取り付け、揺動部材61をエレメントとしたフォースセンサ(荷重センサ)を構成する。そして、揺動部材61に取り付けたひずみゲージからの信号が、増幅回路により増幅されて、メイン制御基板20に入力されるよう構成する。この場合、揺動部材61は金属製とする。このように構成すれば、遊技球の荷重が糸Sを介して揺動部材61にかかったとき、遊技球の荷重による揺動部材61の変位をひずみゲージが検出するので、糸Sを着けた遊技球を用いた不正行為を検出することができる。
また、図14に示すように、レール部材12の内レール部57にひずみゲージ116を取り付け、内レール部57をエレメントとするフォースセンサ(荷重センサ)を構成し、ひずみゲージ116が内レール部57のひずみを検出したとき、糸Sの着いた遊技球が遊技領域3へ発射されたと判定し、エラー処理(図8のS203参照)を行うよう構成してもよい。この場合、内レール部57におけるひずみゲージ116が取り付けられている部分と、ひずみゲージ116とにより不正検知部120が構成され、内レール部57が変位部材に相当する。また、球受け皿6から遊技領域3の上流に至るまでの遊技球の通路上において、糸Sの着いた遊技球を用いた不正行為の際に糸Sが接触して遊技球の荷重がかかる部分が、不正検知部120となるように、ひずみゲージ116は内レール部57の上部に取り付けられる。なお、ひずみゲージ116を構成するひずみゲージ本体117は、内レール部57の遊技領域3側に取り着けられ、ひずみゲージ本体117からのびるゲージリード118は、遊技盤2の前面側から裏面側へ通される。このような構成とすれば、ひずみゲージ116を取り付けるだけで、糸Sの着けられた遊技球を用いた不正行為を検出することが可能となる。
なお、第1実施形態では、揺動部材61が球通路部58を通過する遊技球に押されて変位し遊技球の通過終了により原位置に復帰するので、フォトセンサ85が所定時間t2以上継続して揺動部材61の変位を検出したときに、糸Sの着いた遊技球が遊技領域3へ発射されたと判定していたが、図14に示す構成では、内レール部57が球通路部58を通過する遊技球に押されないので、ひずみゲージ116が内レール部57の変位を検出したときには、その変位の検出が継続しなくても、糸Sの着いた遊技球が遊技領域3へ発射されたと判定する。
(C)
なお、実施形態では、糸Sを着けた遊技球を用いて行われる不正行為を例にとって説明したが、各実施形態および変更例のパチンコ遊技機は、糸Sの代わりにワイヤー等を着けた遊技球を用いて同様に行われる不正行為に対しても、同様の効果を発揮する。
また、実施形態では、メイン制御基板20により判定手段を構成したが、演出制御基板22など他の基板により構成してもよい。この場合、フォトセンサ85などの変位検出手段を、演出制御基板22など他の基板に接続する。
1…パチンコ遊技機
3…遊技領域
6…球受け皿
20…メイン制御基板(判定手段)
51a…第1始動口(入賞口)
51b…第2始動口(入賞口)
58…球通路部(遊技球の通路)
61…揺動部材(変位部材)
64…V字溝(外れ規制部)
66…スリット(保持部)
71…大入賞口(入賞口)
85…フォトセンサ(変位検出手段)
87…不正検知部
90…普通入賞口(入賞口)
S…糸(線状部材)

Claims (4)

  1. 球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、前記遊技領域を流下する遊技球が前記遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者に対して所定の特典を付与するパチンコ遊技機において、
    前記球受け皿から前記遊技領域に至るまでの遊技球の通路上に設けられ、線状部材を介してかかる遊技球の荷重によって作動する不正検知部と、
    前記不正検知部の作動に基づいて線状部材の着いた遊技球が前記遊技領域へ発射されたと判定する判定手段とを備えることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記不正検知部は、
    線状部材を介してかかる遊技球の荷重によって変位する変位部材と、
    前記変位部材が変位したことを検出する変位検出手段と、を備えて構成され、
    前記変位検出手段が前記変位部材の変位を検出したことに基づいて、前記判定手段は、線状部材の着いた遊技球が前記遊技領域へ発射されたと判定することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記変位部材は、遊技球に着けられた線状部材が当該変位部材から外れるのを規制する外れ規制部を備えていることを特徴とする請求項2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記外れ規制部は、遊技球に着けられた前記線状部材の動きを規制する保持部を備えていることを特徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技機。
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