JP2014090871A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上皿95aに貯溜されている遊技球Bを1球ずつ供給する球送り機構8003と、遊技球Bを導入する導入口8017と、遊技球Bを遊技領域へ向けて誘導する発射レール8002と、導入口8017から連続する誘導路8017bの近傍に取り付けられた、糸付き球の糸Sの接触を検出する検出部8031と、を備え、導入口8017を通り誘導路8017bから落下した遊技球Bを、発射レール8002の発射位置から発射させる際に、この飛び出す遊技球Bに引っ張られる糸Sが接触するように検出部8031を取り付けた。
【選択図】図25
Description
図1は本発明のパチンコ機10の遊技機主部21と外枠11とが嵌合した状態を示す斜視図である。図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。図4はパチンコ機10の背面図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部21とを有する。
外枠11は、図1及び図4に示すように、板材12〜15を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を構成する板材12〜15は、左右の板材12,13がアルミなどの金属製となっており、上下の板材14,15が木製となっている。パチンコ機10は、外枠11の上下の板材14,15を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
<遊技機ベースユニット22>
図5は遊技機ベースユニット22の正面図である。図6は遊技機ベースユニット22に搭載された遊技盤61の正面図である。図7は遊技機ベースユニット22の背面図である。なお、図5では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
先ず、遊技機ベースユニット22の構成について詳細に説明する。
遊技機ベースユニット22は、図5に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース41を主体に構成されている。樹脂ベース41の中央部には略楕円形状の窓孔51が形成されている。樹脂ベース41にはその後方から遊技盤61が着脱可能に取り付けられている。詳細には、樹脂ベース41の裏面には、図7に示すように、複数(本実施の形態では4箇所)の固定金具52〜55が設けられており、これら固定金具52〜55によって遊技盤61は後方へ脱落しないように固定されている。固定金具52〜55は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。
遊技盤61は合板より成り、遊技盤61の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース41の窓孔51を通じて遊技機ベースユニット22の前面側に露出した状態となっている。
図柄表示装置71は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置であり、後述する表示制御装置101により、いずれかの作動口64,65への入賞をトリガとして図柄を可変表示するように制御されている。図柄表示装置71には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。なお、図柄表示装置71は、CRT,ドットマトリックス,7セグメント等その他のタイプにより表示画面を構成したものであってもよい。
遊技機ベースユニット22の樹脂ベース41の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具42,43が取り付けられている。これら支持金具42,43に対して遊技機前面ユニット23が支持されていることで当該遊技機前面ユニット23が遊技機ベースユニット22に対して前方に回動可能となっている。また、樹脂ベース41の前面における回動先端側には、遊技機前面ユニット23の背面に設けられた鉤金具44(図2参照)を挿入するための挿入孔45が上下方向に離間させて複数設けられている。遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23を閉鎖した状態では、遊技機前面ユニット23の鉤金具44が挿入孔45内に入り込み、当該鉤金具44は上述した施錠装置31(図3参照)に係止される。これにより、遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23が施錠された状態となる。この施錠状態はシリンダ錠35の操作によって施錠装置31の連動杆32を、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の解錠を行う場合とは反対側に移動させることで解除される。。
樹脂ベース41の背面における回動先端側には既に説明した施錠装置31が設けられている。また、樹脂ベース41の中央には上記のとおり遊技盤61が取り付けられている。
樹脂ベース41の背面における回動基端側(図7の右側)には、軸受け金具111,112,113が取り付けられている。軸受け金具111〜113は上下に離間させて3個設けられている。なお、軸受け金具111〜113の数は任意であり、2個であってもよく、4個以上であってもよい。遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、これら軸受け金具111〜113に対して軸支させて裏パックユニット24が取り付けられている。裏パックユニット24により、可変表示ユニット67の全部及び主制御装置ユニット105の一部が後方から覆われており、裏パックユニット24を開放させない限り可変表示ユニット67及び主制御装置ユニット105を樹脂ベース41から取り外すことができないようになっている。
遊技機前面ユニット23の構成について図1に基づいて説明する。
遊技機前面ユニット23は遊技機ベースユニット22の前面側全体を覆うようにして設けられている。遊技機前面ユニット23には、上記遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円形状の窓パネル部91が設けられている。窓パネル部91の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓パネル部91の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部92が設けられている。環状電飾部92では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部92の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部93が設けられている。また、窓パネル部91の左上方及び右上方には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部94が設けられている。
第1膨出部95内側には、上方に開口した上皿95aが設けられている。上皿95aは、第1払出口231より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら下流側(本実施の形態では右側)の遊技球発射機構80へ導く機能を有する球受皿である。
遊技機前面ユニット23の背面における回動基端側(図8の右側)には、その上端部及び下端部に突起軸97,98が設けられている。これら突起軸97,98は遊技機ベースユニット22に対する組付機構を構成する。また、遊技機前面ユニット23の背面における回動先端側(図8の左側)には、上述した鉤金具44が上下方向に複数並設されている。
裏パックユニット24の構成について詳細に説明する。
図9は裏パックユニット24の正面図である。図10は裏パックユニット24の分解斜視図である。
裏パックユニット24は、当該裏パックユニット24の上部及び中央部分を構成する第1裏パックユニット121と、当該第1裏パックユニット121に連続させて設けられ裏パックユニット24の下部を構成する第2裏パックユニット141とを備えている。第1裏パックユニット121にはその下部に開口部122が形成されており、第2裏パックユニット141の上部は当該開口部122の下縁部分を構成している。
第1裏パックユニット121は、裏パック124を備えており、当該裏パック124に対して、払出機構部125が取り付けられている。裏パック124は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部125などが取り付けられるベース部126と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部127とを有する。保護カバー部127は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。
第2裏パックユニット141は、排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とを備えている。排出通路盤142は第2裏パックユニット141の前側を構成し、制御装置集合ユニット143は第2裏パックユニット141の後側を構成している。そして、これら排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とが前後に組み付けられて第2裏パックユニット141が構成されている。
図11は実施例1の遊技球発射機構80を示す斜視図である。図12は実施例1の遊技球発射機構80を示す正面図である。図13は実施例1の遊技球発射機構80を示す分解斜視図である。
遊技球発射機構80は、主に電磁式のソレノイドから成る発射装置8001と、発射レール8002と、球送り機構8003とから構成される。遊技球発射機構80は、上述した樹脂ベース41に固定されたベース部材としてのベース板8004と、ベース板8004に取り付けられた発射装置8001と、発射装置8001の先端側において、発射装置8001の長手方向に平行に延びるようにしてベース板8004に取り付けられた断面略M字状をなすレール部材としての発射レール8002と、発射レール8002の基端部に1球ずつ遊技球を誘導案内するべくベース板8004に取り付けられた球送り機構8003と、発射レール8002の基端部(図の右端部)上に載置される遊技球を支持して位置決めをするベース板8004に取り付けられた位置決め部材8005(図13等参照)とを備えている。
発射レール8002は、発射装置8001より発射された直後に遊技球を遊技領域(遊技盤61)へ案内するためのものであって、所定の発射角度(打ち出し角度)となるよう直線的に延びている。遊技球発射ハンドル84の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール8002に沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通り誘導レール(内レール部77と外レール部78)の球案内通路を通じて所定の遊技領域(遊技盤61)に案内されるようになっている。
本実施例では、発射装置8001として、リニアソレノイドをケース部材8001aに収容した1ユニットのソレノイド式発射装置を採用している。すなわち、発射装置8001は、発射レール8002と平行に延びるプランジャ8006(軸部材)を具備している。勿論、ソレノイド式発射装置8001に代えて、従来一般的に採用されていたモータ及び発射槌の組み合わせでも良い。
位置決め部材8005は、発射レール8002の基端部上に載置される遊技球Bを支持して位置決めするためのものであって、略直方体形状をなす。位置決め部材8005には、上下方向に貫通するねじ孔が形成されているとともに、ベース板8004の所定位置にもねじ孔が形成されている。そして、両ねじ孔同士が位置合わせされた状態で、ねじが螺着されることで、位置決め部材8005が取り付けられている。
図14は球送り機構8003を示し、(a)は球送り機構8003の開閉部8012の正面図、(b)は球送り機構8003の開閉部8012の背面図である。
球送り機構8003は、上皿95a側から案内されてくる遊技球Bを1球ずつ、発射レール8002の基端部(発射位置)に案内するためのものであり、発射装置8001の上部を被覆するようにしてベース板8004に固定された樹脂製の台座部8011を介してベース板8004に取り付けられる(図13等参照)。
図13等に示すように、開閉部8012は、少なくとも一部が少なくとも遊技球Bの発射位置(位置決め部材8005によって遊技球Bが停止される位置)に対応した発射レール8002の一区間に沿って配設されるよう組み付けられている。これにより、発射位置において、開閉部8012が発射レール8002を挟んでベース板8004と対向するよう組付けられた状態となるため、発射位置に置かれる遊技球Bの発射レール8002からのこぼれ落ちを規制し、遊技球Bを所定の発射位置に維持することができる。結果として、部品点数を増やすことなく遊技球Bのこぼれ落ちを規制し、遊技球Bに対して発射装置8001の打部8007をより確実に当打させることができる。また、開閉部8012を取り外すことなく、透明(半透明)の開閉部8012を透して、発射レール8002上の遊技球Bを視認することも可能となり、発射レール8002上に遊技球Bが複数並んで置かれているなどの不具合を認識することができる。
図16は切断部材8021の拡大図を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図、(e)は平面図、(f)は底面図である。図17は導入口8017における遊技球Bの動作状態を示し、(a)は拡大正面図、(b)は拡大右側面図である。図18は導入口8017における遊技球Bの動作状態の拡大平断面図であり、(a)は導入口8017の上部位置、(b)は導入口8017の中部位置、(c)は導入口8017の下部位置を示す。
実施例1の球送り機構8003には、その開閉部8012の導入口8017から遊技球Bを内部に導く誘導路8017bの近傍に切断部材8021が取り付けられている。この切断部材8021は、遊技球Bに取り付けられた糸Sを切断する部材である。この切断部材8021は、導入口8017から連続する誘導路8017bの近傍であって、発射レール8002に遊技球Bが落ちる位置の近傍に取り付けられている。
導入口8017の奥には、図17、図18に示すように誘導壁8025を配置した。この誘導壁8025は、導入口8017の切断部材8021の上方において、導入された遊技球Bがこの切断部材8021に接触しないように、平断面形状が切断部材8021部分側が導入口8017と誘導路8017bに向けて大きく突出し、この切断部材8021から離間するに従い小さく突出するように形成した部材である。この誘導壁8025は、切断部材8021の上方に略並行に配置した。または切断部材8021の上方において、この切断部材8021より誘導路8017b側へ出っ張って配置することが好ましい。この実施例では、導入口8017が球送り機構8003の開閉部8012側に設けられ、この誘導壁8025は同じく球送り機構8003の台座部8011側に設けられている。
遊技球Bに取り付けられた糸Sは、図19(a)に示すように、導入口8017において遊技球Bの下側に位置していれば、この糸Sは切断部材8021の刃部8022に近い位置を通過しやすい。この状態で、発射レール8002上の発射位置に導入された遊技球Bを発射装置8001で発射させれば、糸Sが緩んだ状態であっても、糸Sは導入口8017から誘導路8017bの下縁側に引かれる。図19(b)に示すように、この位置に切断部材8021の刃部8022が取り付けられているので、この発射方向側へ引っ張られた糸Sは、この刃部8022に当たりやすくなり、容易にこの糸Sを切断することができる。
図21は実施例2の遊技球発射機構80を示す斜視図である。図22は実施例2の遊技球発射機構80を示す正面図である。図23は実施例2の遊技球発射機構80を示す分解斜視図である。
遊技球発射機構80は、主に電磁式のソレノイドから成る発射装置8001と、発射レール8002と、球送り機構8003とから構成される。遊技球発射機構80は、上述した樹脂ベース41に固定されたベース部材としてのベース板8004と、ベース板8004に取り付けられた発射装置8001と、発射装置8001の先端側において、発射装置8001の長手方向に平行に延びるようにしてベース板8004に取り付けられた断面略M字状をなすレール部材としての発射レール8002と、発射レール8002の基端部に1球ずつ遊技球を誘導案内するべくベース板8004に取り付けられた球送り機構8003と、発射レール8002の基端部(図の右端部)上に載置される遊技球を支持して位置決めをするベース板8004に取り付けられた位置決め部材8005(図23等参照)とを備えている。
発射レール8002は、発射装置8001より発射された直後に遊技球を遊技領域(遊技盤61)へ案内するためのものであって、所定の発射角度(打ち出し角度)となるよう直線的に延びている。遊技球発射ハンドル84の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール8002に沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通り誘導レール(内レール部77と外レール部78)の球案内通路を通じて所定の遊技領域(遊技盤61)に案内されるようになっている。
本実施例では、発射装置8001として、リニアソレノイドをケース部材8001aに収容した1ユニットのソレノイド式発射装置を採用している。すなわち、発射装置8001は、発射レール8002と平行に延びるプランジャ8006(軸部材)を具備している。勿論、ソレノイド式発射装置8001に代えて、従来一般的に採用されていたモータ及び発射槌の組み合わせでも良い。
位置決め部材8005は、発射レール8002の基端部上に載置される遊技球Bを支持して位置決めするためのものであって、略直方体形状をなす。位置決め部材8005には、上下方向に貫通するねじ孔が形成されているとともに、ベース板8004の所定位置にもねじ孔が形成されている。そして、両ねじ孔同士が位置合わせされた状態で、ねじが螺着されることで、位置決め部材8005が取り付けられている。
図24は球送り機構8003と検出部8031を示し、(a)は球送り機構8003の開閉部8012の正面図、(b)は球送り機構8003の開閉部8012の背面図である。
球送り機構8003は、上皿95a側から案内されてくる遊技球Bを1球ずつ、発射レール8002の基端部(発射位置)に案内するためのものであり、発射装置8001の上部を被覆するようにしてベース板8004に固定された樹脂製の台座部8011を介してベース板8004に取り付けられる(図23等参照)。
図23等に示すように、開閉部8012は、少なくとも一部が遊技球Bの発射位置(位置決め部材8005によって遊技球Bが停止される位置)に対応した発射レール8002の一区間に沿って配設されるよう組み付けられている。これにより、発射位置において、開閉部8012が発射レール8002を挟んでベース板8004と対向するよう組付けられた状態となるため、発射位置に置かれる遊技球Bの発射レール8002からのこぼれ落ちを規制し、遊技球Bを所定の発射位置に維持することができる。結果として、部品点数を増やすことなく遊技球Bのこぼれ落ちを規制し、遊技球Bに対して発射装置8001の打部8007をより確実に当打させることができる。また、開閉部8012を取り外すことなく、透明(半透明)の開閉部8012を透して、発射レール8002上の遊技球Bを視認することも可能となり、発射レール8002上に遊技球Bが複数並んで置かれているなどの不具合を認識することができる。
図26は検出部8031を示し、(a)は拡大側面図、(b)は拡大正面図である。
実施例2の球送り機構8003には、その開閉部8012の導入口8017から遊技球Bを内部に導く誘導路8017bの近傍に検出部8031が取り付けられている。この検出部8031は、遊技球Bに取り付けられた糸Sの接触を検出する検出器である。この検出部8031は、糸Sの接触を検出しやすいように導入口8017から連続する誘導路8017bであって、遊技球Bを発射レール8002に落とす位置の近傍に取り付けられている。
図27は検出部8031に接触子8032を用いた状態を示し、(a)は拡大側面図、(b)は拡大正面図である。
実施例2の検出部8031は、糸Sを捉え、その接触を検出しやすいように、感圧導電性エラストマー8031aに板状の接触子8032を取り付けることが好ましい。検出部8031を構成する基部8033に、感圧導電性エラストマー8031aに金属製又は合成樹脂製の板状の接触子8032を取り付けることで、この接触子8032に糸Sが接触したことにより高感度に検出することができる。感圧導電性エラストマー8031aは、粘弾性体であるエラストマーを使用し、導電粒子同士が接触したり離れたりすることによる出力電圧の相違により検出するものである。板状の接触子8032により大きく感圧導電性エラストマー8031aが歪むことで糸Sの接触を高感度に検出することができる。
図28は検出部8031を用いた糸検出の処理フロー図である。
糸検出処理では、図28に示すように、主制御基板は、まず検出部8031が糸Sと接触状態か否かを判定する(S01)。接触状態でなければ(S01で「NO」)、糸検出処理を終える。
接触状態であれば(S01で「YES」)、続いて、検出部8031が所定時間以上継続して接触状態であるか否かを判定する(S02)。所定時間以上継続して接触状態でなければ(S02で「NO」)、糸検出処理を終える。
所定時間以上継続して接触状態であれば(S02で「YES」)、糸付き球が遊技領域(遊技盤61)へ発射されたと判定し、所定のエラー処理を行う(S03)。ここで、所定時間は、正常に遊技されている場合において埃が検出部8031の感圧導電性エラストマー8031a(接触子8032)に接触する一瞬の接触状態を排除し、誤作動を解消するための時間に設定される。
実施例2のパチンコ機10では、主制御基板によるエラー処理(S03)として、パチンコ機10が備えるランプ等又はパチンコホールにおいてパチンコ機10の上方に設置されるデータカウンタなどの外部機器を点灯点滅させたり、スピーカ94から警告音を鳴らしたり、表示部にエラーである旨を表示したりして、糸付き球による不正行為が検出されたことをホールの従業員などに知らせる。
図29は検出部8031の接触子8032の変形例を示す正面図であり、(a)は凹部8035が湾曲形状した状態、(b)は鉤形状した状態、(c)は横向きのV字形状した状態、(d)は横向きのU字形状した状態である。
接触子8032の形状は、発射方向側へ引っ張られる糸Sを引っ掛けて、接触しやすい形状であれば、上述したような1枚の直線状の感圧検出部8031を配置し、または感圧導電性エラストマー8031aに取り付けた接触子8032を傾斜した状態で配置する形態に限定されない。次のように、種々の形状の接触子8032を用いることが可能である。
図30は導入口8017の誘導壁8025と検出部8031を示す拡大図であり、(a)は正面図、(b)は平断面図である。
導入口8017の奥には、誘導壁8025を配置した。この誘導壁8025は、導入口8017の検出部8031(接触子8032)の上方において、導入された遊技球Bがこの検出部8031(接触子8032)に接触しないように、平断面形状が検出部8031(接触子8032)部分側が導入口8017と誘導路8017bに向けて大きく突出し、この検出部8031(接触子8032)から離間するに従い小さく突出するように形成した部材である。この誘導壁8025は、検出部8031(接触子8032)の上方に略並行に配置した。または検出部8031(接触子8032)の上方において、この検出部8031(接触子8032)より誘導路8017b側へ出っ張って配置することが好ましい。この実施例では、導入口8017が球送り機構8003の開閉部8012側に設けられ、この誘導壁8025は同じく球送り機構8003の台座部8011側に設けられている。
遊技球Bに取り付けられた糸Sは、図31(a)に示すように、導入口8017において遊技球Bの下側に位置していれば、この糸Sは検出部8031(接触子8032)に近い位置を通過しやすい。この状態で、発射レール8002上の発射位置に導入された遊技球Bを発射装置8001で発射させれば、糸Sが緩んだ状態であっても、糸Sは導入口8017から誘導路8017bの下縁側に引かれ、そのまま誘導路8017bの下縁側において引っ張られる。図31(b)に示すように、この位置に検出部8031(接触子8032)が取り付けられているので、この発射方向側へ引っ張られた糸Sは、この感圧検出部8031(接触子8032)に強く当たりやすくなり、容易にこの糸Sの接触を検出することができる。
図33は検出部8031の変形例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
検出部8031は、上述した感圧導電性エラストマー8031a又は感圧導電性ゴムに限定されない。遊技球Bに引っ張られる糸Sの接触を検出できる検出器であれば、その他の構造の検出器を用ることができる。例えば、図33に示すように、この検出部8031は、検出部8031を構成する基部8036に可動子8037を揺動自在に取り付け、この可動子8037が糸Sの接触で振動したときに信号を発する振動検出器8038から成る。このような振動検出器8038から成る検出部8031であっても遊技球Bに取り付けられた糸Sを容易に検出することができる。
これら以外にも、遊技球Bに引っ張られる糸Sの存在を検出することができる検出器であれば、本発明の検出部8031として用いることができる。
上記実施の形態では、図柄表示装置を備えたパチンコ機10に対して本発明を適用したが、それ以外のタイプのパチンコ機に適用してもよい。例えば、遊技球転動部や有利口などが設けられた入賞役物装置を備えたパチンコ機や、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。また、受け皿として上皿及び下皿が設けられているのではなく、単一の受け皿が設けられたパチンコ機にも、本発明を適用できる。
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ玉でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
球受け皿に貯溜されている遊技球を1球ずつ供給する球送り機構と、
前記球受け皿から遊技球を前記球送り機構に導入する導入口と、
前記球送り機構により供給されて発射装置によって発射された遊技球を前記遊技領域へ向けて誘導する発射レールと、
前記導入口から連続する誘導路の近傍に取り付けられた、刃部を有する切断部材と、を備え、
前記導入口を通り誘導路から落下した遊技球を、前記発射レールの発射位置から発射させる際に、この飛び出す遊技球に引っ張られる糸を切断するように、遊技球の発射方向に対向するように刃部を向けて前記切断部材を取り付けた、ことを特徴とする遊技機。
遊技機A2では、遊技球が導入口から誘導路を通過する際に、この遊技球に取り付けられた糸が、遊技球の下部ではなく、遊技球の上部又は切断部材の刃部とは反対側に位置するときでも、発射レールに落下した遊技球に引っ張られた糸は導入口から誘導路の下縁位置で移動し、発射装置により遊技球が遊技領域(遊技盤)に飛び出すと同時に糸も飛び出すために、糸が発射レールの発射方向側へ引っ張られ、この緊張した糸は切断部材の刃部で切断されやすくなる。
遊技機A3では、誘導壁により遊技球を発射レール上の発射位置まで円滑に導入することできる。球状の遊技球Bが導入口から連続する誘導路を通過する際に、誘導壁により遊技球は刃部に接触しないので、遊技球に傷がつかず、刃部も鈍化することがない。
遊技機A4では、糸を当てて容易に切断できるだけなく、糸が刃部から外れづらい機能を有する。遊技球の発射と共に、遊技球に付けた糸が発射レールの発射方向側へ引っ張られたときに、この横向きのV字形状の刃部であれば、この糸Sを捉えやすくなる。その結果切断が確実になる。
遊技機A5では、遊技球と同時に引っ張られる糸を容易に捉えることができる。この切断部材で糸Sを切断できなくても、この隙間に捉えることでも不正の発見に寄与できる。
本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
球受け皿に貯溜されている遊技球を1球ずつ供給する球送り機構と、
前記球受け皿から遊技球を前記球送り機構に導入する導入口と、
前記球送り機構により供給されて発射装置によって発射された遊技球を前記遊技領域へ向けて誘導する発射レールと、
前記導入口から連続する誘導路の近傍に取り付けられた、糸付き球の糸を検出する検出部と、を備え、
前記導入口を通り誘導路から落下した遊技球を、前記発射レールの発射位置から発射させる際に、この飛び出す遊技球に引っ張られる糸に向けて前記検出部を取り付けた、ことを特徴とする遊技機。
遊技機B2では、遊技球が導入口から誘導路を通過する際に、この遊技球に取り付けられた糸が、遊技球の下部ではなく、遊技球の上部又は検出部とは反対側に位置するときでも、発射レールに落下した遊技球に引っ張られた糸は導入口から誘導路の下縁位置で移動し、発射装置により遊技球が遊技領域(遊技盤)に飛び出すと同時に糸も飛び出すために、糸が発射レールの発射方向側へ強く引っ張られ、この緊張した糸は検出部に接触して検出されやすくなる。
遊技機B3では、誘導壁により遊技球を発射レール上の発射位置まで円滑に導入することできる。球状の遊技球Bが導入口から連続する誘導路を通過する際に、誘導壁により遊技球は検出部に接触しないので、遊技球に傷がつかず、検出部も故障しない。
遊技機B4では、糸の接触といった微力な接触圧力について検出できる。この検出部は導入口から連続する誘導路という狭い箇所に取り付けることができる。
遊技機B5では、この接触子により、糸が接触したことを高感度に検出することができる。
遊技機B7は、前記検出部は、遊技球に引っ張られる糸の通過を光によって検出する光検出器である、ことを特徴とする遊技機B1、B2又はB3の遊技機。
遊技機B8は、前記検出部は、基部と該基部に揺動自在に取り付けた可動子と、遊技球に引っ張られる糸で該可動子が可動したときに光によって検出する光検出器とから成る、ことを特徴とする遊技機B1、B2又はB3の遊技機。
80 遊技球発射機構
8001 発射装置
8002 発射レール
8003 球送り機構
8011 台座部
8012 開閉部
8017 導入口
8017b 誘導壁
8025 誘導壁
8031 検出部
8032 接触子
B 遊技球
S 糸
Claims (8)
- 遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射すると共に、糸付き球の糸を検出する機能を有する遊技球発射機構を備えた遊技機であって、
球受け皿に貯溜されている遊技球を1球ずつ供給する球送り機構と、
前記球受け皿から遊技球を前記球送り機構に導入する導入口と、
前記球送り機構により供給されて発射装置によって発射された遊技球を前記遊技領域へ向けて誘導する発射レールと、
前記導入口から連続する誘導路の近傍に取り付けられた、糸付き球の糸を検出する検出部と、を備え、
前記導入口を通り誘導路から落下した遊技球を、前記発射レールの発射位置から発射させる際に、この飛び出す遊技球に引っ張られる糸に向けて前記検出部を取り付けた、ことを特徴とする遊技機。 - 前記検出部は、前記導入口から連続する誘導路近傍の下縁側に取り付けられた、ことを特徴とする請求項1の遊技機。
- 前記導入口から連続する誘導路かつ前記検出部の上方に、導入された遊技球が該検出部に接触しないように、平断面形状が該検出部側が大きく突出し、該検出部から離間するに従い小さく突出するように形成した誘導壁を、該検出部と並行に配置した、ことを特徴とする請求項1又は2の遊技機。
- 前記検出部は、感圧導電性エラストマー又は感圧導電性ゴムのような前記糸の接触を検出する感圧検出器である、ことを特徴とする請求項1、2又は3の遊技機。
- 前記検出部に接触子を取り付けた、ことを特徴とする請求項4の遊技機。
- 前記検出部は、基部と該基部に揺動自在に取り付けた可動子と、遊技球に引っ張られる糸で該可動子が振動したときに信号を発する振動検出器とから成る、ことを特徴とする請求項1、2又は3の遊技機。
- 前記検出部は、遊技球に引っ張られる糸の通過を光によって検出する光検出器である、ことを特徴とする請求項1、2又は3の遊技機。
- 前記検出部は、基部と該基部に揺動自在に取り付けた可動子と、遊技球に引っ張られる糸で該可動子が可動したときに光によって検出する光検出器とから成る、ことを特徴とする請求項1、2又は3の遊技機。
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