JP2014090871A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】糸を付けた遊技球を操作して不正に入賞させる行為を抑止する。
【解決手段】上皿95aに貯溜されている遊技球Bを1球ずつ供給する球送り機構8003と、遊技球Bを導入する導入口8017と、遊技球Bを遊技領域へ向けて誘導する発射レール8002と、導入口8017から連続する誘導路8017bの近傍に取り付けられた、糸付き球の糸Sの接触を検出する検出部8031と、を備え、導入口8017を通り誘導路8017bから落下した遊技球Bを、発射レール8002の発射位置から発射させる際に、この飛び出す遊技球Bに引っ張られる糸Sが接触するように検出部8031を取り付けた。
【選択図】図25

Description

本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機(遊技機)は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる。そこで、入賞口に入球しやすいように、いわゆる「糸付き球」を用いて不正行為が多く行われるようになった。この「糸付き球」とは、遊技球に釣り糸などの糸を取り付けたものである。この糸付き球を遊技領域に向けて発射し、この糸をパチンコ機の外部から操作することで、その遊技球を入賞口まで誘導して、不正に賞球などを得る行為がなされている。
なお、遊技球が遊技領域(遊技盤面)で動かないと不自然であるために、金属製の遊技球に代えて、パチンコ機の外部から見えづらい透明な合成樹脂製の球を用いた「糸付き球」もあり、合成樹脂製の球に釣り糸などの糸を取り付けたものも使用されている。
糸付き球を用いて不正に遊技球を入賞させる不正入賞行為を抑止する技術について、例えば特許文献1の特開2012−70782号公報の「パチンコ遊技機」が提案されている。
特開2012−70782号公報
しかし、特許文献1の「パチンコ遊技機」では、遊技球に取り付けた糸が緩んでいるときは、荷重によって作動する不正検知部でこの糸を的確に捉えることが困難になりやすいという問題を有していた。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、糸等を付けた遊技球を操作して遊技球を不正に入賞させる不正行為を抑止できる遊技機を提供することにある。
本発明は、遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射すると共に、糸付き球の糸を検出する機能を有する遊技球発射機構を備えた遊技機であって、球受け皿に貯溜されている遊技球を1球ずつ供給する球送り機構と、前記球受け皿から遊技球を前記球送り機構に導入する導入口と、前記球送り機構により供給されて発射装置によって発射された遊技球を前記遊技領域へ向けて誘導する発射レールと、前記導入口から連続する誘導路の近傍に取り付けられた、糸付き球の糸を検出する検出部と、を備え、前記導入口を通り誘導路から落下した遊技球を、前記発射レールの発射位置から発射させる際に、この飛び出す遊技球に引っ張られる糸に向けて前記検出部を取り付けた、ことを特徴とする。
上記構成の発明では、糸付きの遊技球の糸が緩んでいても、遊技球が発射される際に、検出部でその糸を検出することができる。
一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の構成を示す背面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す背面図である。 遊技機前面ユニットの構成を示す背面図である。 裏パックユニットの構成を示す正面図である。 裏パックユニットの構成を示す分解斜視図である。 実施例1の遊技球発射機構を示す斜視図である。 実施例1の遊技球発射機構を示す正面図である。 実施例1の遊技球発射機構を示す分解斜視図である。 球送り機構を示し、(a)は球送り機構の開閉部の正面図、(b)は球送り機構の開閉部の背面図である。 導入口に送られた遊技球が送出片により1球ずつ発射レールに落とされる状態の球送り機構の開閉部を示す拡大正面図である。 切断部材の拡大図を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図、(e)は平面図、(f)は底面図である。 導入口における遊技球の動作状態を示し、(a)は拡大正面図、(b)は拡大右側面図である。 導入口における遊技球の動作状態の拡大平断面図であり、(a)は導入口の上部位置、(b)は導入口の中部位置、(c)は導入口の下部位置を示す。 遊技球の下側に糸が引き込まれた状態で、この糸が切断部材で切断される状態を示す拡大図であり、(a)は導入口から導入された遊技球が、更に送出片まで送られた状態、(b)は遊技球が発射装置で発射された状態である。 遊技球の上側に糸が引き込まれた状態で、この糸が切断部材で切断される状態を示す拡大図であり、(a)は導入口から導入された遊技球が、更に送出片まで送られた状態、(b)は遊技球が発射装置で発射された状態である。 実施例2の遊技球発射機構を示す斜視図である。 実施例2の遊技球発射機構を示す正面図である。 実施例2の遊技球発射機構を示す分解斜視図である。 球送り機構と感圧検出部を示し、(a)は球送り機構の開閉部の正面図、(b)は球送り機構の開閉部の背面図である。 導入口に送られた遊技球が送出片により1球ずつ発射レールに落とされる状態の球送り機構の開閉部を示す拡大正面図である。 感圧検出部を示し、(a)は拡大側面図、(b)は拡大正面図である。 感圧検出部に接触子を用いた状態を示し、(a)は拡大側面図、(b)は拡大正面図である。 感圧検出部を用いた糸検出の処理フロー図である。 感圧検出部の接触子の変形例を示す正面図であり、(a)は凹部が湾曲形状した状態、(b)は鉤形状した状態、(c)は横向きのV字形状した状態、(d)は横向きのU字形状した状態である。 導入口の誘導壁と感圧検出部を示す拡大図であり、(a)は正面図、(b)は平断面図である。 遊技球の下側に糸が引き込まれた状態で、このSが検出部(接触子)で接触が検出される状態を示す拡大図であり、(a)は導入口から導入された遊技球が送出片まで送られた状態、(b)は遊技球が発射装置で発射された状態である 遊技球の上側に糸が引き込まれた状態で、この糸が感圧検出部(接触子)で接触が検出される状態を示す拡大図であり、(a)は導入口から導入された遊技球が送出片まで送られた状態、(b)は遊技球が発射装置で発射された状態である。 検出部の変形例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明のパチンコ機10の遊技機主部21と外枠11とが嵌合した状態を示す斜視図である。図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。図4はパチンコ機10の背面図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部21とを有する。
<遊技機10の全体構成>
外枠11は、図1及び図4に示すように、板材12〜15を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を構成する板材12〜15は、左右の板材12,13がアルミなどの金属製となっており、上下の板材14,15が木製となっている。パチンコ機10は、外枠11の上下の板材14,15を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
上記のように左右の板材12,13を金属製とすると共に上下の板材14,15を木製とすることで、島設備への固定を可能としつつ外枠11の補強を行うことができる。なお、外枠11の構成は上記のものに限定されることはなく、全ての板材12〜15を木製としてもよく、全ての板材12〜15を金属製としてもよい。また、板材12〜15の全部又は一部を合成樹脂製としてもよい。
外枠11の左側の板材12には、その上下の各端部に支持金具17,18が取り付けられている。これら支持金具17,18に支持させるようにして、図2及び図3に示すように、遊技機主部21が外枠11に対して回動可能に取り付けられている。本発明は、これら支持金具17,18に遊技機主部21を着脱自在に取り付ける構造になる。
遊技機主部21は、図2及び図3に示すように、遊技機ベースユニット(本体枠又は内枠)22と、その遊技機ベースユニット22の前方に配置される遊技機前面ユニット(前面扉又は前枠)23と、遊技機ベースユニット22の後方に配置される裏パックユニット24とを備えている。遊技機主部21のうち遊技機ベースユニット22が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として遊技機ベースユニット22が前方へ回動可能(開閉可能)とされている。
遊技機ベースユニット22は、外枠11の開口全体を覆う大きさを有しており、その背面側であって回動先端側には施錠装置31が取り付けられている。施錠装置31は長尺状の連動杆32を備えており、当該連動杆32には上下一対の鉤金具33が設けられている。外枠11に対して遊技機ベースユニット22を閉鎖した際には、鉤金具33が外枠11の右側の板材13に設けられた受け金具34に係止され、施錠装置31により施錠状態とされるようになっている。また、遊技機ベースユニット22にはシリンダ錠35(図1参照)が設けられており、シリンダ錠35の操作によって連動杆32を上方向又は下方向のうち予め定められた方向に移動させると、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の施錠状態が解除される。
遊技機ベースユニット22には、図2に示すように、遊技機前面ユニット23が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として前方へ回動可能(開閉可能)とされている。また、遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、裏パックユニット24が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として後方へ回動可能(開閉可能)とされている。
次に、遊技機ベースユニット22、遊技機前面ユニット23及び裏パックユニット24のそれぞれについて詳細に説明する。
<遊技機ベースユニット22>
図5は遊技機ベースユニット22の正面図である。図6は遊技機ベースユニット22に搭載された遊技盤61の正面図である。図7は遊技機ベースユニット22の背面図である。なお、図5では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
先ず、遊技機ベースユニット22の構成について詳細に説明する。
遊技機ベースユニット22は、図5に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース41を主体に構成されている。樹脂ベース41の中央部には略楕円形状の窓孔51が形成されている。樹脂ベース41にはその後方から遊技盤61が着脱可能に取り付けられている。詳細には、樹脂ベース41の裏面には、図7に示すように、複数(本実施の形態では4箇所)の固定金具52〜55が設けられており、これら固定金具52〜55によって遊技盤61は後方へ脱落しないように固定されている。固定金具52〜55は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。
図5に示すように、樹脂ベース41における窓孔51の下方には、遊技球発射機構80が取り付けられている。遊技球発射機構80は、例えば電磁式のソレノイドから成る発射装置8001と、発射レール8002と、球送り機構8003とから成り、発射装置8001への電気的な信号の入力により発射装置8001の出力軸(プランジャ8006)が発射方向に移動し、球送り機構8003によって発射レール8002上に置かれた遊技球を遊技領域(遊技盤61)に向けて打ち出す。発射装置8001への電気的な信号の入力は、遊技機前面ユニット23の下部に設けられた遊技球発射ハンドル84(図1等参照)が操作されることに基づいて発生する。
次に遊技機ベースユニット22に搭載される遊技盤61について説明する。
遊技盤61は合板より成り、遊技盤61の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース41の窓孔51を通じて遊技機ベースユニット22の前面側に露出した状態となっている。
図6に示すように、遊技盤61には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成され、各開口部には一般入賞口62、可変入賞装置63、上作動口64、下作動口65、スルーゲート66、可変表示ユニット67及びアウト口68等がそれぞれ設けられている。このうち、可変入賞装置63、上作動口64、下作動口65、可変表示ユニット67及びアウト口68は、遊技盤61の左右方向の中央において上下方向に並べて設けられており、上から可変表示ユニット67、上作動口64、下作動口65及びアウト口68の順となっている。また、一般入賞口62は、遊技盤61の下部において、左側に3個及び右側に1個の合計4個設けられている。ちなみに、遊技盤61の左側は遊技機前面ユニット23の回動基端側に相当し、遊技盤61の右側は遊技機前面ユニット23の回動先端側に相当する。
一般入賞口62、可変入賞装置63、上作動口64及び下作動口65に遊技球が入球すると、それが検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。具体的には、一般入賞口62に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として10個の遊技球が払い出され、可変入賞装置63に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として15個の遊技球が払い出され、上作動口64に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として3個の遊技球が払い出され、下作動口65に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として4個の遊技球が払い出される。
各種入賞口等に入らなかった遊技球は、後述する内レール部77によって集められ、内レール部77の最下部に設けられたアウト口68を通って遊技領域から排出される。その他に、遊技盤61には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘69が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)や内レール部77および外レール部78が配設されている。
可変表示ユニット67は、遊技盤61の略中央部上方に形成された略円形の開口部に取り付けられる図柄表示装置71と、開口部の周縁に図柄表示装置71を囲むようにして配設されたセンターフレーム72を備えている。
図柄表示装置71は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置であり、後述する表示制御装置101により、いずれかの作動口64,65への入賞をトリガとして図柄を可変表示するように制御されている。図柄表示装置71には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。なお、図柄表示装置71は、CRT,ドットマトリックス,7セグメント等その他のタイプにより表示画面を構成したものであってもよい。
また、センターフレーム72の上部には、第1特定ランプ部73及び第2特定ランプ部74が、センターフレーム72の上部及び下部には保留ランプ部75,76がそれぞれ設けられている。下側の保留ランプ部75は、図柄表示装置71及び第1特定ランプ部73に対応しており、遊技球が作動口64,65を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部75の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上側の保留ランプ部76は、第2特定ランプ部74に対応しており、遊技球がスルーゲート66を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部76の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
第1特定ランプ部73では、上作動口64への入賞をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には大当たりが発生する。また、第2特定ランプ部74では、遊技球のスルーゲート66の通過をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には下作動口65に付随する電動役物65aが所定時間だけ開放状態となる。
ちなみに、下作動口65は、開閉手段としての電動役物65aが開放状態の場合に入球が可能となり、閉鎖状態の場合に入球が不可となる。なお、これに限定されることはなく、電動役物65aが開放状態の場合に入球し易くなり、閉鎖状態の場合に入球しがたくなる構成としてもよい。
可変入賞装置63は、開閉手段としての開閉扉63aが通常は遊技球が入球できない又は入球しがたい閉鎖状態になっており、大当たりの際に遊技球が入球しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置63の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置63が繰り返し開放されるものが一般的である。
遊技盤61の周縁部分には、略円弧状の内レール部77と外レール部78とが取り付けられており、これら内レール部77と外レール部78とにより誘導レールが構成され、上述した遊技球発射機構80から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。また、図5に示すように、樹脂ベース41の窓孔51の右上部には返しゴム79が設けられており、所定以上の勢いで発射された遊技球は返しゴム79に当たり、遊技領域の中央寄りに跳ね返されるようになっている。この場合、返しゴム79はその遊技球が当たる面が遊技領域の中央側に向けて傾斜させて形成されているため、遊技領域の中央に向けた遊技球の跳ね返しが良好に行われるようになっている。
遊技機ベースユニット22が遊技機前面ユニット23を支持する機構について、図5等に基づいて説明する。
遊技機ベースユニット22の樹脂ベース41の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具42,43が取り付けられている。これら支持金具42,43に対して遊技機前面ユニット23が支持されていることで当該遊技機前面ユニット23が遊技機ベースユニット22に対して前方に回動可能となっている。また、樹脂ベース41の前面における回動先端側には、遊技機前面ユニット23の背面に設けられた鉤金具44(図2参照)を挿入するための挿入孔45が上下方向に離間させて複数設けられている。遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23を閉鎖した状態では、遊技機前面ユニット23の鉤金具44が挿入孔45内に入り込み、当該鉤金具44は上述した施錠装置31(図3参照)に係止される。これにより、遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23が施錠された状態となる。この施錠状態はシリンダ錠35の操作によって施錠装置31の連動杆32を、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の解錠を行う場合とは反対側に移動させることで解除される。。
次に、遊技機ベースユニット22の背面構成について図7を用いて詳細に説明する。
樹脂ベース41の背面における回動先端側には既に説明した施錠装置31が設けられている。また、樹脂ベース41の中央には上記のとおり遊技盤61が取り付けられている。
遊技盤61の中央に配置された可変表示ユニット67(図6参照)には、図3及び図7に示すように、センターフレーム72(図6参照)を後方から覆う合成樹脂製のフレームカバー100が後方に突出させて設けられており、フレームカバー100に対して後側から上述した図柄表示装置71が取り付けられていると共に、その図柄表示装置71を駆動するための表示制御装置101が取り付けられている。これら図柄表示装置71及び表示制御装置101は前後方向に重ねて配置され(図柄表示装置71が前、表示制御装置101が後)、さらにその後方に音声ランプ制御装置ユニット102が搭載されている。音声ランプ制御装置ユニット102は、音声ランプ制御装置103と、取付台104とを具備する構成となっており、取付台104上に音声ランプ制御装置103が装着されている。
音声ランプ制御装置103は、後述する主制御装置からの指示に従い音声やランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックスに収容されて構成されている。
遊技盤61の背面であって可変表示ユニット67の下方には、主制御装置ユニット105が搭載されている。主制御装置ユニット105は、合成樹脂製の取付台106を有し、取付台106に主制御装置107が搭載されている。主制御装置107は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる第1基板ボックス108に収容されて構成されている。なお、当該基板ボックス108には、後述するように当該基板ボックスの開放痕跡手段としてかしめ部材や封印シールが設けられていると共に、取付台106に対する主制御装置107の離脱痕跡手段としてかしめ部材が設けられている。なお、ここで基板ボックス(第1基板ボックス)108と称しているが、後述するように基板ボックス148,149が複数存在するので、それぞれ区別するために便宜的に用いた。その順番以外に何ら意味合いを持つものではない。
遊技盤61の背面における主制御装置ユニット105により覆われた領域には、図示しない集合板ユニットが設けられている。集合板ユニットには、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための遊技球回収機構や、各種入賞口等への遊技球の入賞を検知するための入賞検知センサなどが設けられている。遊技球回収機構にて回収された遊技球は後述する排出通路を介してパチンコ機10外部に排出される。また、入賞検知センサは主制御装置107と電気的に接続されており、遊技球の入賞を検知した場合の検知信号は主制御装置107にて入力される。
遊技機ベースユニット22が裏パックユニット24を支持する機構について説明する。
樹脂ベース41の背面における回動基端側(図7の右側)には、軸受け金具111,112,113が取り付けられている。軸受け金具111〜113は上下に離間させて3個設けられている。なお、軸受け金具111〜113の数は任意であり、2個であってもよく、4個以上であってもよい。遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、これら軸受け金具111〜113に対して軸支させて裏パックユニット24が取り付けられている。裏パックユニット24により、可変表示ユニット67の全部及び主制御装置ユニット105の一部が後方から覆われており、裏パックユニット24を開放させない限り可変表示ユニット67及び主制御装置ユニット105を樹脂ベース41から取り外すことができないようになっている。
樹脂ベース41の背面には、図3及び図7に示すように、裏パックユニット24を遊技機ベースユニット22に固定するための固定金具115が設けられている。固定金具115は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。また、図7に示すように、樹脂ベース41の背面には締結孔部116が形成されており、当該締結孔部116に対して裏パックユニット24に設けられた後述する締結具117(図9参照)を締結させることによっても裏パックユニット24が遊技機ベースユニット22に固定される。
<遊技機前面ユニット23>
遊技機前面ユニット23の構成について図1に基づいて説明する。
遊技機前面ユニット23は遊技機ベースユニット22の前面側全体を覆うようにして設けられている。遊技機前面ユニット23には、上記遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円形状の窓パネル部91が設けられている。窓パネル部91の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓パネル部91の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部92が設けられている。環状電飾部92では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部92の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部93が設けられている。また、窓パネル部91の左上方及び右上方には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部94が設けられている。
遊技機前面ユニット23には、窓パネル部91の下方に、手前側へ膨出した第1膨出部95と第2膨出部96とが上下に並設されている。
第1膨出部95内側には、上方に開口した上皿95aが設けられている。上皿95aは、第1払出口231より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら下流側(本実施の形態では右側)の遊技球発射機構80へ導く機能を有する球受皿である。
第1膨出部95の上面右側(上皿95aの下流側)には、奥側に上皿球抜きスイッチ232が、手前側に貸球操作部233がそれぞれ配設されている。上皿球抜きスイッチ232は、上皿95aに貯留された遊技球を排出するために操作されるものである。
貸球操作部233には、球貸しボタン234と、返却ボタン235とが設けられている。球貸しボタン234は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン235は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、球貸しボタン234及び返却ボタン235とからなる貸球操作部233は、第1膨出部95の上方にも設けられている。
また、球貸しボタン234と返却ボタン235との間に、遊技者により操作可能なプッシュ式の演出スイッチ236が設けられている。演出スイッチ236には図示しないランプが内蔵されており、選択操作が有効とされる状況下ではランプが点灯表示され、選択操作が無効とされる状況下ではランプが消灯表示されるようになっている。そして、当該ランプが点灯表示されている状況下で演出スイッチ236を操作された場合、後述する図柄表示装置71の表示モードが変更されるようになっている。
第1膨出部95と同様に、第1膨出部95の下方に手前側へ膨出するように設けられている第2膨出部96内側にも、上方に開口した下皿96aが設けられている。下皿96aは、第2払出口237より払い出された遊技球を一旦貯留するための球受皿である。下皿96aには、例えば、上皿95aにて遊技球が余剰となった場合には、下皿球抜きスイッチ233が操作され、上皿95aに貯留された遊技球が第2払出口237より排出されるようになっている。
第2膨出部96前面側には、下皿96aに貯留された遊技球を下方に排出するための上球抜きスイッチ238が設けられている。また、第2膨出部96の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル84が設けられている。遊技球発射ハンドル84は、板材12の背面側に設けられた遊技球発射機構80(図5参照)に連結されており、上皿95aに貯留された遊技球は、遊技者が遊技球発射ハンドル84を回転させることにより、遊技盤61に形成された遊技領域に向けて発射される。
図8は遊技機前面ユニット23の背面図である。
遊技機前面ユニット23の背面における回動基端側(図8の右側)には、その上端部及び下端部に突起軸97,98が設けられている。これら突起軸97,98は遊技機ベースユニット22に対する組付機構を構成する。また、遊技機前面ユニット23の背面における回動先端側(図8の左側)には、上述した鉤金具44が上下方向に複数並設されている。
また、遊技機前面ユニット23の背面には、図8に示すように、前面側通路ユニット271が取り付けられている。前面側通路ユニット271は、合成樹脂により成形されており、上皿95aに通じる前扉側上皿通路と、下皿96aに通じる前扉側下皿通路とが形成されている。
<裏パックユニット24>
裏パックユニット24の構成について詳細に説明する。
図9は裏パックユニット24の正面図である。図10は裏パックユニット24の分解斜視図である。
裏パックユニット24は、当該裏パックユニット24の上部及び中央部分を構成する第1裏パックユニット121と、当該第1裏パックユニット121に連続させて設けられ裏パックユニット24の下部を構成する第2裏パックユニット141とを備えている。第1裏パックユニット121にはその下部に開口部122が形成されており、第2裏パックユニット141の上部は当該開口部122の下縁部分を構成している。
第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141には、図9に示すように、それぞれ軸金具123,139が設けられており、それら軸金具123,139はそれぞれ個別に遊技機ベースユニット22の軸受け金具111〜113(図7参照)に支持されている。これにより、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とは、遊技機ベースユニット22に対してそれぞれ個別に回動可能となっている。
ここで、上記のとおり、第2裏パックユニット141はその上部が第1裏パックユニット121の開口部122の下縁部分を構成しており、当該下縁部分において、第1裏パックユニット121がパチンコ機10前方となるようにして第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが前後に重なっている。したがって、第1裏パックユニット121を遊技機ベースユニット22に対して閉鎖した状態で第2裏パックユニット141を開放させることはできるが、第2裏パックユニット141を閉鎖した状態で第1裏パックユニット121を開放させることはできない。なお、これに限定されることはなく、開閉の関係が第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とで逆であってもよく、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが相互に干渉することなく開閉可能な構成であってもよい。さらには、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが一体化され個別に開閉できない構成としてもよい。
次に、第1裏パックユニット121の構成について詳細に説明する。
第1裏パックユニット121は、裏パック124を備えており、当該裏パック124に対して、払出機構部125が取り付けられている。裏パック124は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部125などが取り付けられるベース部126と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部127とを有する。保護カバー部127は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。
ベース部126には、その右上部に外部端子板131が設けられている。外部端子板131には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部126には上述した第1裏パックユニット121の軸金具123が設けられている。
ベース部126には、保護カバー部127を迂回するようにして払出機構部125が配設されている。払出機構部125は、タンク132と、タンクレール133と、上下通路ユニット134とを備えている。タンク132は上方に開放されており、裏パック124の最上部に設けられている。タンク132には遊技ホールの島設備から遊技球が逐次補給される。タンクレール133は、タンク132の下方において当該タンク132に連結されており、下流側に向けて緩やかに傾斜している。当該タンクレール133の下流部に連結させて上下通路ユニット134が設けられている。上下通路ユニット134は上下方向に延びており、その途中位置に払出装置135が設けられている。また、上下通路ユニット134の下流側には、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部が設けられており、前面側通路部は上皿95a及び下皿96aに連通されている。
つまり、タンク132と、上皿95a及び下皿96aの受け皿との間には、タンクレール133、上下通路ユニット134、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部からなる誘導通路部が設けられており、タンク132に貯留されている遊技球は当該誘導通路部を通じて上皿95a又は下皿96aに払い出される。なお、上下通路ユニット134の構成、及びそれよりも下流側の構成については後に詳細に説明する。
払出機構部125には、裏パック基板136が設置されている。裏パック基板136には、例えば交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチ137の切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
次に、第2裏パックユニット141の構成について詳細に説明する。
第2裏パックユニット141は、排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とを備えている。排出通路盤142は第2裏パックユニット141の前側を構成し、制御装置集合ユニット143は第2裏パックユニット141の後側を構成している。そして、これら排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とが前後に組み付けられて第2裏パックユニット141が構成されている。
排出通路盤142は、制御装置集合ユニット143と対向する面に後方に開放された排出通路144が形成されており、当該排出通路144の開放部は制御装置集合ユニット143によって塞がれている。排出通路144は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した各種入賞口等から排出通路144に導出された遊技球は当該排出通路144を通ることでパチンコ機10外部に排出される。
制御装置集合ユニット143は、横長形状をなす取付台145を有し、取付台145に払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とが搭載されている。これら払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とは、払出制御装置146がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置146は、第2基板ボックス148内に払出装置135を制御する払出制御基板が収容されている。なお、払出制御装置146から払出装置135への払出指令の信号は上述した裏パック基板136により中継される。また、払出制御装置146には状態復帰スイッチ148aが設けられている。例えば、払出装置135における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ148aが押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。
電源及び発射制御装置147は、第3基板ボックス149内に電源及び発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル84の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源及び発射制御装置147にはRAM消去スイッチ149aが設けられている。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチ149aを押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
<遊技球発射機構80の構造>
図11は実施例1の遊技球発射機構80を示す斜視図である。図12は実施例1の遊技球発射機構80を示す正面図である。図13は実施例1の遊技球発射機構80を示す分解斜視図である。
遊技球発射機構80は、主に電磁式のソレノイドから成る発射装置8001と、発射レール8002と、球送り機構8003とから構成される。遊技球発射機構80は、上述した樹脂ベース41に固定されたベース部材としてのベース板8004と、ベース板8004に取り付けられた発射装置8001と、発射装置8001の先端側において、発射装置8001の長手方向に平行に延びるようにしてベース板8004に取り付けられた断面略M字状をなすレール部材としての発射レール8002と、発射レール8002の基端部に1球ずつ遊技球を誘導案内するべくベース板8004に取り付けられた球送り機構8003と、発射レール8002の基端部(図の右端部)上に載置される遊技球を支持して位置決めをするベース板8004に取り付けられた位置決め部材8005(図13等参照)とを備えている。
図5に示したように、内枠22(樹脂ベース41)の前面側に、ベース板8004を取着するための略平面状の取付部2201が形成されている。一方、ベース板8004は、金属製素材(例えば亜鉛合金など)により略平板状に形成されており、この取付部2201において上下方向に沿って配設されている。
ベース板8004は、図5に示したように、その下端部の背面側が少なくとも遊技球発射ハンドル84の軸心位置より下方位置において取付部2201に当接した状態で配設されている。なお、下端部が軸心位置とほぼ同じ高さ位置となった構成としてもよい。また、パチンコ機10の左右方向に対して、ベース板8004の右端部が、遊技領域(遊技盤61)の右端部と略同一位置となるよう配設されている。
一方、ベース板8004の左端部(発射レール8002の先端部近傍部分)は、後述する発射レール8002の配設位置に合わせるように、遊技領域(遊技盤61)の左右方向の中央位置(アウト口68の位置)を越える位置となっている。さらに、ベース板8004の上端部(発射レール8002の先端部近傍部分)は、遊技盤61の下端部近傍に位置している。
また、ベース板8004は、複数の締結部材としてのねじ等により、内枠22(樹脂ベース41)の前面側に固定されるよう構成されている。ベース板8004には、各締結位置においてねじが挿通される挿通孔が形成されている。本実施例では、図5等からも明らかなように、少なくとも1つの挿通孔の位置、すなわちねじ等による少なくとも1つの締結位置が下皿96aに相対する内枠22の前面側下部にあり、さらに、そのうちの少なくとも1つの締結位置が、遊技球発射ハンドル84の軸心位置より下方位置、かつ、発射装置8001の組付け位置より下方位置にある。
<発射レール8002の構造>
発射レール8002は、発射装置8001より発射された直後に遊技球を遊技領域(遊技盤61)へ案内するためのものであって、所定の発射角度(打ち出し角度)となるよう直線的に延びている。遊技球発射ハンドル84の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール8002に沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通り誘導レール(内レール部77と外レール部78)の球案内通路を通じて所定の遊技領域(遊技盤61)に案内されるようになっている。
パチンコ機10における遊技領域(遊技盤61)が、例えば従来のものよりも大幅に拡張されるときは、誘導レールの曲率を小さくする必要があり、打出球を安定化させるための工夫を要する。そのときは、遊技球の発射位置を低くするとともに発射レール8002の傾斜角度(発射角度)を既存のものよりも幾分大きくし(すなわち発射レール8002を立ち上げるようにし)、さらに発射レール8002の長さを既存のものよりも長くして十分な長さの球誘導距離を確保するようにする。これにより、発射装置8001から発射された遊技球をより安定した状態で誘導レール(内レール部77と外レール部78)に案内できる。この場合特に、発射レール8002を、発射装置8001による発射位置から遊技領域の左右方向の中央位置(アウト口68の位置)を越える位置まで延びるよう形成する。
<発射装置8001の構造>
本実施例では、発射装置8001として、リニアソレノイドをケース部材8001aに収容した1ユニットのソレノイド式発射装置を採用している。すなわち、発射装置8001は、発射レール8002と平行に延びるプランジャ8006(軸部材)を具備している。勿論、ソレノイド式発射装置8001に代えて、従来一般的に採用されていたモータ及び発射槌の組み合わせでも良い。
このプランジャ8006の先端には、遊技球を打撃する打部8007が装着されている。打部8007を構成する素材として、本実施例では、ポリエステル系熱可塑性エラストマーが採用されている。このような発射装置8001が所定時間毎に励磁・非励磁が繰り返し行われ、これにより、プランジャ8006の出没が繰り返される。プランジャ8006が突出する際に、所定位置に位置決めされた遊技球Bが発射レール8002から発射される。なお、遊技球発射ハンドル84の操作量に基づき、プランジャ8006の突出速度が適宜調整され(ストローク量はほぼ一定)、これにより、遊技球の発射速度ひいては飛翔量が調整されるようになっている。
なお、発射装置8001は、ベース板8004に立設された一対のボス・ボルト8008に対して、締結部材としてのネジやナット8009により固定されている。発射装置8001には、このようなボス・ボルト8008に対応するように、ネジ・ボルト8008が挿通される孔部を有した被締結部8010が形成されている。本実施例では、発射装置8001の下側において、ナット8009の締め具合を適宜調整すること(ボルト8008の突出量を調整すること)で、ベース板8004に対する発射装置8001の取付けられる高さ(突出量)、ひいては、プランジャ8006の先端位置、つまり遊技球の打点を調整することができるようになっている。また、発射装置8001は、その全体がベース板8004の外周縁より内側に配置されている。
<位置決め部材8005の構造>
位置決め部材8005は、発射レール8002の基端部上に載置される遊技球Bを支持して位置決めするためのものであって、略直方体形状をなす。位置決め部材8005には、上下方向に貫通するねじ孔が形成されているとともに、ベース板8004の所定位置にもねじ孔が形成されている。そして、両ねじ孔同士が位置合わせされた状態で、ねじが螺着されることで、位置決め部材8005が取り付けられている。
本実施例では、位置決め部材8005は、正面視で略逆台形状を有している。この位置決め部材8005は固定しているねじを緩め適宜回動させた上で、ねじを螺着させることで、位置決め部材8005の側面と、発射レール8002の基端部との距離が微妙に変更可能となっている。つまり、位置決め部材8005を回動調整することで、遊技球の支持位置、ひいては、遊技球発射直前の停止位置を微調整することができるようになっている。なお、この位置決め部材8005は正面視で略逆台形の直方体形状に限定されず、遊技球Bの発射方向を微調整できる形状であればこの形状に限定されない。
<球送り機構8003の構造>
図14は球送り機構8003を示し、(a)は球送り機構8003の開閉部8012の正面図、(b)は球送り機構8003の開閉部8012の背面図である。
球送り機構8003は、上皿95a側から案内されてくる遊技球Bを1球ずつ、発射レール8002の基端部(発射位置)に案内するためのものであり、発射装置8001の上部を被覆するようにしてベース板8004に固定された樹脂製の台座部8011を介してベース板8004に取り付けられる(図13等参照)。
球送り機構8003は、台座部8011の前面側に形成された略平面状の取付部に着脱可能に取付けられる樹脂製のケース部材としての開閉部8012を備え、この開閉部8012に遊技球Bを送る機構が収容され一組化された構成となっている。なお、本実施例では、台座部8011及び開閉部8012は、透明又は半透明部材であって、透明又は半透明の合成樹脂により形成されている。このため、開閉部8012の外部から、内部に収容された球送りの機構を視認できる。このため、球送り機構8003に何らかの不具合が発生した場合などにおいても、開閉部8012を取り外すことなく、その状態を認識できる。
なお、開閉部8012には上下一対の軸部8013が設けられ、台座部8011には軸部8013が差し込まれる上下一対の軸受部8014が設けられており、これにより、開閉部8012は台座部8011の一側(図の右側)にて開閉可能に軸支されている。また、軸部8013が軸受部8014に対して着脱可能となっている。つまり、開閉部8012が台座部8011に着脱可能となっている。
また、開閉部8012の軸部8013とは反対側には前方(台座部8011側)へ突出する係止爪8015が一体形成されている。台座部8011には、この係止爪8015を受ける係止孔8016が形成されている。常には、開閉部8012は台座部8011と閉状態となっているとともに、この閉状態で係止爪8015は操作可能となっている。つまり、開閉部8012が閉鎖されると、係止孔8016に係止爪8015が必然的に係止されることとなり、これにより、閉状態が維持されるようになっている。
図15は導入口8017に送られた遊技球Bが送出片8019により1球ずつ発射レール8002に落とされる状態の球送り機構8003の開閉部8012を示す拡大正面図である。なお、図15と後述する図19、図20は、開閉部8012を開けた拡大図であり、球送り機構8003の内部を裏面から見た状態を示しているので、遊技球Bの動作状態は左右と前後が逆の動作になっている。
図13等に示すように、開閉部8012は、少なくとも一部が少なくとも遊技球Bの発射位置(位置決め部材8005によって遊技球Bが停止される位置)に対応した発射レール8002の一区間に沿って配設されるよう組み付けられている。これにより、発射位置において、開閉部8012が発射レール8002を挟んでベース板8004と対向するよう組付けられた状態となるため、発射位置に置かれる遊技球Bの発射レール8002からのこぼれ落ちを規制し、遊技球Bを所定の発射位置に維持することができる。結果として、部品点数を増やすことなく遊技球Bのこぼれ落ちを規制し、遊技球Bに対して発射装置8001の打部8007をより確実に当打させることができる。また、開閉部8012を取り外すことなく、透明(半透明)の開閉部8012を透して、発射レール8002上の遊技球Bを視認することも可能となり、発射レール8002上に遊技球Bが複数並んで置かれているなどの不具合を認識することができる。
開閉部8012の前部には、上皿95aから案内されてくる遊技球Bを導入する導入口8017が設けられており、この導入口8017から遊技球Bが下方へと導入される。なお、開閉部8012の内部空間内には、遊技球Bを1球ずつ送り出すための電磁石8018及び送出片8019が設けられている。開閉部8012の上部(天井)には遊技球Bの導入を規制するための位置決め凸条8017aが進入方向と平行に形成されている。
送出片8019は、その一端のコーナー部分(軸支部8019a)が、開閉部8012に対し回動可能に軸支されており、軸支部8019aとは反対側において、遊技球Bを1個だけ収容可能に凹設されたホルダ部8019bを具備している。また、ホルダ部8019bと軸支部8019aとを結ぶ上辺部分には、電磁石8018に対向するようにして磁性金属よりなる金属片8019cが取り付けられている。
このような構成により、電磁石8018がオン状態とされた場合には、送出片8019の金属片8019cがこの電磁石8018に吸引され、送出片8019が上方へ回動する。これにより、導入口8017から導入された遊技球Bがホルダ部8019bに収容され、この遊技球Bの下方への流動が規制される。一方、電磁石8018がオフ状態とされた場合には、送出片8019が重力によって下方へ回動し、ホルダ部8019bに収容されていた遊技球Bが下方へと流下し、発射レール8002の基端部へと案内される。
なお、電磁石8018がオフ状態とされた場合には、送出片8019の上部によって次の遊技球Bのホルダ部8019bへの流下が規制されている。従って、電磁石8018のオン・オフ動作が繰り返し実行されることで、遊技球Bが1球ずつ発射起点位置(所定位置)へと案内されることとなる。なお、電磁石8018のオン・オフと、発射装置8001(ソレノイド)の励磁・非励磁とが同期させられるよう構成されている。
<切断部材8021の構造>
図16は切断部材8021の拡大図を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図、(e)は平面図、(f)は底面図である。図17は導入口8017における遊技球Bの動作状態を示し、(a)は拡大正面図、(b)は拡大右側面図である。図18は導入口8017における遊技球Bの動作状態の拡大平断面図であり、(a)は導入口8017の上部位置、(b)は導入口8017の中部位置、(c)は導入口8017の下部位置を示す。
実施例1の球送り機構8003には、その開閉部8012の導入口8017から遊技球Bを内部に導く誘導路8017bの近傍に切断部材8021が取り付けられている。この切断部材8021は、遊技球Bに取り付けられた糸Sを切断する部材である。この切断部材8021は、導入口8017から連続する誘導路8017bの近傍であって、発射レール8002に遊技球Bが落ちる位置の近傍に取り付けられている。
実施例1の切断部材8021は、糸Sを捉えやすいように横向きのV字形状になる刃部8022を備えている。実施例1の切断部材8021は、通常の直線状の切断刃ではなく、横向きのV字形状の刃部8022にしている。このように構成した刃部8022は、糸Sを当てて容易に切断できるだけなく、糸Sが刃部8022に入りやすくなる。例えば、糸Sが緩んでいると、刃部8022に当たっていても切断されないことがある。そこで、遊技球Bが発射レール8002の発射方向側へ発射され、同時に糸Sが引っ張られたときに、この横向きのV字形状の刃部8022であれば、この糸Sを捉えやすくなる。その結果切断が確実になる。
また、この切断部材8021の刃部8022は、横向きのV字形状になると共に、その谷位置から横方向に切り込み(隙間8023)を設け、刃部8022の上側部と下側部とを厚み方向にずらしている。このように、V字形状の刃部8022の谷位置から連続して隙間8023が形成されていると、遊技球Bと同時に引っ張られる糸Sを容易に捉えることができる。この切断部材8021で糸Sを切断できなくても、この上側部と下側部との隙間8023に糸Sを捉えることでも不正の発見に寄与できる。この切断部材8021には、更に開閉部9012にネジ止めするネジ孔8024が開けられている。切断部材8021の交換を容易に実施するためである。
遊技球Bに取り付けられた糸Sは、常にこの切断部材8021の刃部8022に位置するように、遊技球Bが導入口8017から導かれた誘導路8017bの位置で落下し、発射レール8002上の発射位置に導入されるとは限らない。例えば、遊技球Bの上部に釣り糸Sが取り付けられ、そのまま発射レール8002上まで遊技球Bが落下すると、糸Sが緩んだ状態で遊技球Bが発射されることがある。この場合では、釣り糸Sを切断部材8021の刃部8022に当てても切断できない場合があった。そこで、本実施例では、導入口8017から遊技球Bを誘導路8017bに導き、送出片8019のホルダ部8019bを用いて落下させ、かつ遊技球Bの直径長の距離を移動させて発射レール8002上の発射位置まで導入する。遊技球Bが落下すると共に、糸Sが引っ張られて切断されやすくなる。
なお、刃部8022の形状は、発射方向側へ引っ張られる糸Sを引っ掛けて、切断する構造であれば、このような横向きのV字形状に限定されない。例えば、横向きに配置した鋸形状の切断刃、又はその上方に糸Sの抜け止め部材を具備した1枚の直線状の切断刃にすることも可能である。
<導入口8017における誘導壁8025の構造>
導入口8017の奥には、図17、図18に示すように誘導壁8025を配置した。この誘導壁8025は、導入口8017の切断部材8021の上方において、導入された遊技球Bがこの切断部材8021に接触しないように、平断面形状が切断部材8021部分側が導入口8017と誘導路8017bに向けて大きく突出し、この切断部材8021から離間するに従い小さく突出するように形成した部材である。この誘導壁8025は、切断部材8021の上方に略並行に配置した。または切断部材8021の上方において、この切断部材8021より誘導路8017b側へ出っ張って配置することが好ましい。この実施例では、導入口8017が球送り機構8003の開閉部8012側に設けられ、この誘導壁8025は同じく球送り機構8003の台座部8011側に設けられている。
誘導壁8025は、切断部材8021から離間するに従い小さく突出するように形成した。導入口8017の奥側から、送出片8019のホルダ部8019bを用いて落下させ、遊技球Bを発射レール8002上の発射位置まで円滑に導入するためである。このように、切断部材8021の刃部8022の位置が、導入口8017から遊技球Bを内部に導く誘導路8017bの下縁側に配置され、かつこの誘導壁8025により、球状の遊技球Bが通過する際に、遊技球Bは刃部8022に接触しないので、遊技球Bに傷がつかず、刃部8022も鈍化することがない。
誘導壁8025は、遊技球Bが切断部材8021に接触することを防止するので、糸Sはこの誘導壁8025の下方から切断部材8021の刃部8022に引っ掛けられる。特に、この誘導壁8025は球送り機構8003の台座部8011側に設けられているので、糸Sが引っ張られる動作を邪魔しない構成になっている。
この誘導壁8025は、平断面形状で導入口8017(誘導路8017b)の下縁側に取り付けられた切断部材8021部分が大きく突出し、遊技球Bがこの切断部材8021に接触しないが、遊技球Bを円滑に導入できるように、平面視で湾曲するように形成されている。勿論湾曲形状ではなく、略三角形状にすることも可能である。
図19は遊技球Bの下側に糸Sが引き込まれた状態で、この糸Sが切断部材8021で切断される状態を示す拡大図であり、(a)は導入口8017から導入された遊技球Bが送出片8019まで送られた状態、(b)は遊技球Bが発射装置8001で発射された状態である。図20は遊技球Bの上側に糸Sが引き込まれた状態で、この糸S切断部材8021で切断される状態を示す拡大図であり、(a)は導入口8017から導入された遊技球Bが送出片8019まで送られた状態、(b)は遊技球Bが発射装置8001で発射された状態である。
遊技球Bに取り付けられた糸Sは、図19(a)に示すように、導入口8017において遊技球Bの下側に位置していれば、この糸Sは切断部材8021の刃部8022に近い位置を通過しやすい。この状態で、発射レール8002上の発射位置に導入された遊技球Bを発射装置8001で発射させれば、糸Sが緩んだ状態であっても、糸Sは導入口8017から誘導路8017bの下縁側に引かれる。図19(b)に示すように、この位置に切断部材8021の刃部8022が取り付けられているので、この発射方向側へ引っ張られた糸Sは、この刃部8022に当たりやすくなり、容易にこの糸Sを切断することができる。
しかし、糸付きの遊技球Bが導入口8017を通過する際に、この遊技球Bに取り付けられた糸Sの位置が遊技球Bの下部ではなく、図20(a)に示すように、遊技球Bの上部あるいは誘導路8017bの下縁側に配置された刃部8022とは反対側に位置するときがある。このような状態であっても、落下した遊技球Bに追従して糸Sが導入口8017の下縁を移動するようになる。その状態であっても、図20(b)に示すように、遊技球Bが発射レール8002上の発射位置に落下し、ここで発射装置により発射され、遊技球Bが遊技領域(遊技盤61)に飛び出す。同時に糸Sも飛び出すために、糸Sが導入口8017の下縁に引っ張られ、かつ発射レール8002の発射方向側へ引っ張られる。そこで、この緊張した糸Sは、導入口8017の角部、即ちこの発射方向側に配置された切断部材8021の刃部8022に当たりやすくなるので、容易に切断することができる。
<遊技球発射機構80の構造>
図21は実施例2の遊技球発射機構80を示す斜視図である。図22は実施例2の遊技球発射機構80を示す正面図である。図23は実施例2の遊技球発射機構80を示す分解斜視図である。
遊技球発射機構80は、主に電磁式のソレノイドから成る発射装置8001と、発射レール8002と、球送り機構8003とから構成される。遊技球発射機構80は、上述した樹脂ベース41に固定されたベース部材としてのベース板8004と、ベース板8004に取り付けられた発射装置8001と、発射装置8001の先端側において、発射装置8001の長手方向に平行に延びるようにしてベース板8004に取り付けられた断面略M字状をなすレール部材としての発射レール8002と、発射レール8002の基端部に1球ずつ遊技球を誘導案内するべくベース板8004に取り付けられた球送り機構8003と、発射レール8002の基端部(図の右端部)上に載置される遊技球を支持して位置決めをするベース板8004に取り付けられた位置決め部材8005(図23等参照)とを備えている。
図5に示したように、内枠22(樹脂ベース41)の前面側に、ベース板8004を取着するための略平面状の取付部2201が形成されている。一方、ベース板8004は、金属製素材(例えば亜鉛合金など)により略平板状に形成されており、この取付部2201において上下方向に沿って配設されている。
ベース板8004は、図5に示したように、その下端部の背面側が少なくとも遊技球発射ハンドル84の軸心位置より下方位置において取付部2201に当接した状態で配設されている。なお、下端部が軸心位置とほぼ同じ高さ位置となった構成としてもよい。また、パチンコ機10の左右方向に対して、ベース板8004の右端部が、遊技領域(遊技盤61)の右端部と略同一位置となるよう配設されている。
一方、ベース板8004の左端部(発射レール8002の先端部近傍部分)は、後述する発射レール8002の配設位置に合わせるように、遊技領域(遊技盤61)の左右方向の中央位置(アウト口68の位置)を越える位置となっている。さらに、ベース板8004の上端部(発射レール8002の先端部近傍部分)は、遊技盤61の下端部近傍に位置している。
また、ベース板8004は、複数の締結部材としてのねじ等により、内枠22(樹脂ベース41)の前面側に固定されるよう構成されている。ベース板8004には、各締結位置においてねじが挿通される挿通孔が形成されている。本実施例では、図5等からも明らかなように、少なくとも1つの挿通孔の位置、すなわちねじ等による少なくとも1つの締結位置が下皿96aに相対する内枠22の前面側下部にあり、さらに、そのうちの少なくとも1つの締結位置が、遊技球発射ハンドル84の軸心位置より下方位置、かつ、発射装置8001の組付け位置より下方位置にある。
<発射レール8002の構造>
発射レール8002は、発射装置8001より発射された直後に遊技球を遊技領域(遊技盤61)へ案内するためのものであって、所定の発射角度(打ち出し角度)となるよう直線的に延びている。遊技球発射ハンドル84の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール8002に沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通り誘導レール(内レール部77と外レール部78)の球案内通路を通じて所定の遊技領域(遊技盤61)に案内されるようになっている。
パチンコ機10における遊技領域(遊技盤61)が、例えば従来のものよりも大幅に拡張されるときは、誘導レールの曲率を小さくする必要があり、打出球を安定化させるための工夫を要する。そのときは、遊技球の発射位置を低くするとともに発射レール8002の傾斜角度(発射角度)を既存のものよりも幾分大きくし(すなわち発射レール8002を立ち上げるようにし)、さらに発射レール8002の長さを既存のものよりも長くして十分な長さの球誘導距離を確保するようにする。これにより、発射装置8001から発射された遊技球をより安定した状態で誘導レール(内レール部77と外レール部78)に案内できる。この場合特に、発射レール8002を、発射装置8001による発射位置から遊技領域の左右方向の中央位置(アウト口68の位置)を越える位置まで延びるよう形成する。
<発射装置8001の構造>
本実施例では、発射装置8001として、リニアソレノイドをケース部材8001aに収容した1ユニットのソレノイド式発射装置を採用している。すなわち、発射装置8001は、発射レール8002と平行に延びるプランジャ8006(軸部材)を具備している。勿論、ソレノイド式発射装置8001に代えて、従来一般的に採用されていたモータ及び発射槌の組み合わせでも良い。
このプランジャ8006の先端には、遊技球を打撃する打部8007が装着されている。打部8007を構成する素材として、本実施例では、ポリエステル系熱可塑性エラストマーが採用されている。このような発射装置8001が所定時間毎に励磁・非励磁が繰り返し行われ、これにより、プランジャ8006の出没が繰り返される。プランジャ8006が突出する際に、所定位置に位置決めされた遊技球Bが発射レール8002から発射される。なお、遊技球発射ハンドル84の操作量に基づき、プランジャ8006の突出速度が適宜調整され(ストローク量はほぼ一定)、これにより、遊技球の発射速度ひいては飛翔量が調整されるようになっている。
なお、発射装置8001は、ベース板8004に立設された一対のボス・ボルト8008に対して、締結部材としてのネジやナット8009により固定されている。発射装置8001には、このようなボス・ボルト8008に対応するように、ネジ・ボルト8008が挿通される孔部を有した被締結部8010が形成されている。本実施例では、発射装置8001の下側において、ナット8009の締め具合を適宜調整すること(ボルト8008の突出量を調整すること)で、ベース板8004に対する発射装置8001の取付けられる高さ(突出量)、ひいては、プランジャ8006の先端位置、つまり遊技球の打点を調整することができるようになっている。また、発射装置8001は、その全体がベース板8004の外周縁より内側に配置されている。
<位置決め部材8005の構造>
位置決め部材8005は、発射レール8002の基端部上に載置される遊技球Bを支持して位置決めするためのものであって、略直方体形状をなす。位置決め部材8005には、上下方向に貫通するねじ孔が形成されているとともに、ベース板8004の所定位置にもねじ孔が形成されている。そして、両ねじ孔同士が位置合わせされた状態で、ねじが螺着されることで、位置決め部材8005が取り付けられている。
本実施例では、位置決め部材8005は、正面視で略逆台形状を有している。この位置決め部材8005は固定しているねじを緩め適宜回動させた上で、ねじを螺着させることで、位置決め部材8005の側面と、発射レール8002基端部との距離が微妙に変更可能となっている。つまり、位置決め部材8005を回動調整することで、遊技球の支持位置、ひいては、遊技球発射直前の停止位置を微調整することができるようになっている。なお、この位置決め部材8005は正面視で略逆台形の直方体形状に限定されず、遊技球Bの発射方向を微調整できる形状であればこの形状に限定されない。
<球送り機構8003の構造>
図24は球送り機構8003と検出部8031を示し、(a)は球送り機構8003の開閉部8012の正面図、(b)は球送り機構8003の開閉部8012の背面図である。
球送り機構8003は、上皿95a側から案内されてくる遊技球Bを1球ずつ、発射レール8002の基端部(発射位置)に案内するためのものであり、発射装置8001の上部を被覆するようにしてベース板8004に固定された樹脂製の台座部8011を介してベース板8004に取り付けられる(図23等参照)。
球送り機構8003は、台座部8011の前面側に形成された略平面状の取付部に着脱可能に取付けられる樹脂製のケース部材としての開閉部8012を備え、この開閉部8012に遊技球Bを送る機構が収容され一組化された構成となっている。なお、本実施例では、台座部8011及び開閉部8012は、透明又は半透明部材であって、透明又は半透明の合成樹脂により形成されている。このため、開閉部8012の外部から、内部に収容された球送りの機構を視認できる。このため、球送り機構8003に何らかの不具合が発生した場合などにおいても、開閉部8012を取り外すことなく、その状態を認識できる。
なお、開閉部8012には上下一対の軸部8013が設けられ、台座部8011には軸部8013が差し込まれる上下一対の軸受部8014が設けられており、これにより、開閉部8012は台座部8011の一側(図の右側)にて開閉可能に軸支されている。また、軸部8013が軸受部8014に対して着脱可能となっている。つまり、開閉部8012が台座部8011に着脱可能となっている。
また、開閉部8012の軸部8013とは反対側には前方(台座部8011側)へ突出する係止爪8015が一体形成されている。台座部8011には、この係止爪8015を受ける係止孔8016が形成されている。常に開閉部8012は台座部8011と閉状態となっているとともに、この閉状態で係止爪8015は操作可能となっている。つまり、開閉部8012が閉鎖されると、係止孔8016に係止爪8015が必然的に係止されることとなり、これにより、閉状態が維持されるようになっている。
図25は導入口8017に送られた遊技球Bが送出片8019により1球ずつ発射レール8002に落とされる状態の球送り機構8003の開閉部8012を示す拡大正面図である。なお、図25と後述する図31、図32は、開閉部8012を開けた拡大図であり、球送り機構8003の内部を裏面から見た状態を示しているので、遊技球Bの動作状態は左右と前後が逆の動作になっている。
図23等に示すように、開閉部8012は、少なくとも一部が遊技球Bの発射位置(位置決め部材8005によって遊技球Bが停止される位置)に対応した発射レール8002の一区間に沿って配設されるよう組み付けられている。これにより、発射位置において、開閉部8012が発射レール8002を挟んでベース板8004と対向するよう組付けられた状態となるため、発射位置に置かれる遊技球Bの発射レール8002からのこぼれ落ちを規制し、遊技球Bを所定の発射位置に維持することができる。結果として、部品点数を増やすことなく遊技球Bのこぼれ落ちを規制し、遊技球Bに対して発射装置8001の打部8007をより確実に当打させることができる。また、開閉部8012を取り外すことなく、透明(半透明)の開閉部8012を透して、発射レール8002上の遊技球Bを視認することも可能となり、発射レール8002上に遊技球Bが複数並んで置かれているなどの不具合を認識することができる。
開閉部8012の前部には、上皿95aから案内されてくる遊技球Bを導入する導入口8017が設けられており、この導入口8017から遊技球Bが下方へと導入される。なお、開閉部8012の内部空間内には、遊技球Bを1球ずつ送り出すための電磁石8018及び送出片8019が設けられている。 開閉部8012の上部(天井)には遊技球Bの導入を規制するための位置決め凸条8017aが進入方向と平行に形成されている。
送出片8019は、その一端のコーナー部分(軸支部8019a)が、開閉部8012に対し回動可能に軸支されており、軸支部8019aとは反対側において、遊技球Bを1個だけ収容可能に凹設されたホルダ部8019bを具備している。また、ホルダ部8019bと軸支部8019aとを結ぶ上辺部分には、電磁石8018に対向するようにして磁性金属よりなる金属片8019cが取り付けられている。
このような構成により、電磁石8018がオン状態とされた場合には、送出片8019の金属片8019cがこの電磁石8018に吸引され、送出片8019が上方へ回動する。これにより、導入口8017から導入された遊技球Bがホルダ部8019bに収容され、この遊技球Bの下方への流動が規制される。一方、電磁石8018がオフ状態とされた場合には、送出片8019が重力によって下方へ回動し、ホルダ部8019bに収容されていた遊技球Bが下方へと流下し、発射レール8002の基端部へと案内される。
なお、電磁石8018がオフ状態とされた場合には、送出片8019の上部によって次の遊技球Bのホルダ部8019bへの流下が規制されている。従って、電磁石8018のオン・オフ動作が繰り返し実行されることで、遊技球Bが1球ずつ発射起点位置(所定位置)へと案内されることとなる。なお、電磁石8018のオン・オフと、発射装置8001(ソレノイド)の励磁・非励磁とが同期させられるよう構成されている。
<検出部8031の構造>
図26は検出部8031を示し、(a)は拡大側面図、(b)は拡大正面図である。
実施例2の球送り機構8003には、その開閉部8012の導入口8017から遊技球Bを内部に導く誘導路8017bの近傍に検出部8031が取り付けられている。この検出部8031は、遊技球Bに取り付けられた糸Sの接触を検出する検出器である。この検出部8031は、糸Sの接触を検出しやすいように導入口8017から連続する誘導路8017bであって、遊技球Bを発射レール8002に落とす位置の近傍に取り付けられている。
この検出部8031には、糸Sの接触といった微力な接触圧力について検出できる検出器が好ましく、たとえば感圧導電性エラストマー8031aを用いることができる。この感圧導電性エラストマー8031aは導入口8017から連続する誘導路8017bという狭い箇所に取り付けることができるという特性もある。また、この感圧導電性エラストマー8031aではなく感圧導電性ゴムを用いることができる。この感圧導電性ゴムも導入口8017(誘導路8017b)という狭い箇所に取り付けることができるという特性がある。この検出部8031には、更に開閉部8012にネジ止めするネジ孔8034が開けられている。検出部8031の交換を容易に実施するためである。
<検出部8031に接触子8032を用いた構造>
図27は検出部8031に接触子8032を用いた状態を示し、(a)は拡大側面図、(b)は拡大正面図である。
実施例2の検出部8031は、糸Sを捉え、その接触を検出しやすいように、感圧導電性エラストマー8031aに板状の接触子8032を取り付けることが好ましい。検出部8031を構成する基部8033に、感圧導電性エラストマー8031aに金属製又は合成樹脂製の板状の接触子8032を取り付けることで、この接触子8032に糸Sが接触したことにより高感度に検出することができる。感圧導電性エラストマー8031aは、粘弾性体であるエラストマーを使用し、導電粒子同士が接触したり離れたりすることによる出力電圧の相違により検出するものである。板状の接触子8032により大きく感圧導電性エラストマー8031aが歪むことで糸Sの接触を高感度に検出することができる。
この球送り機構8003に組み込まれた検出部8031は、遊技球Bを発射する際にこの遊技球Bと共に導入された糸Sの接触を検出することができる。糸Sが緩んでいると、検出部8031の感圧導電性エラストマー8031a(接触子8032)に当たっていてもその接触が検出されないことがある。そこで、遊技球Bが発射レール8002の発射方向側へ引っ張られ、同時に糸Sも引っ張られたときに、ある程度緊張した状態になる糸Sがこの感圧導電性エラストマー8031a(接触子8032)に強く当たれば、その接触を容易に検出することができる。
導入口8017から導かれた遊技球Bが誘導路8017bの位置で落下し、発射レール8002上の発射位置に導入されても、遊技球Bに取り付けられた糸Sが、検出部8031を構成する感圧導電性エラストマー8031a(接触子8032)に当たるとは限らない。例えば、遊技球Bの上部に釣り糸Sが取り付けられ、そのまま発射レール8002上まで遊技球Bが落下すると、糸Sが緩んだ状態で発射されることがある。この場合では、釣り糸Sを検出部8031の感圧導電性エラストマー8031a(接触子8032)に当てても接触を検出できない場合がある。そこで、本実施例では、導入口8017から遊技球Bを誘導路8017bに導き、送出片8019のホルダ部8019bを用いて落下させ、かつ遊技球Bの直径長の距離を移動させて発射レール8002上の発射位置まで導入する。遊技球Bが落下すると共に、糸Sが引っ張られる。そこで、この緊張した糸Sは、検出部8031の感圧導電性エラストマー8031a(接触子8032)に強く当たりやすくなるので、容易にその接触を検出することができる。
<糸検出処理>
図28は検出部8031を用いた糸検出の処理フロー図である。
糸検出処理では、図28に示すように、主制御基板は、まず検出部8031が糸Sと接触状態か否かを判定する(S01)。接触状態でなければ(S01で「NO」)、糸検出処理を終える。
接触状態であれば(S01で「YES」)、続いて、検出部8031が所定時間以上継続して接触状態であるか否かを判定する(S02)。所定時間以上継続して接触状態でなければ(S02で「NO」)、糸検出処理を終える。
所定時間以上継続して接触状態であれば(S02で「YES」)、糸付き球が遊技領域(遊技盤61)へ発射されたと判定し、所定のエラー処理を行う(S03)。ここで、所定時間は、正常に遊技されている場合において埃が検出部8031の感圧導電性エラストマー8031a(接触子8032)に接触する一瞬の接触状態を排除し、誤作動を解消するための時間に設定される。
<エラー処理>
実施例2のパチンコ機10では、主制御基板によるエラー処理(S03)として、パチンコ機10が備えるランプ等又はパチンコホールにおいてパチンコ機10の上方に設置されるデータカウンタなどの外部機器を点灯点滅させたり、スピーカ94から警告音を鳴らしたり、表示部にエラーである旨を表示したりして、糸付き球による不正行為が検出されたことをホールの従業員などに知らせる。
また、主制御基板は、検出部8031により糸付き球による不正行為が検出されたことを伝える不正検出信号を、ホストコンピュータに対して送信して、不正行為が検出されたことをホールの管理者に知らせる。
また、主制御基板は、上記のような処理に代えて、又は、上記のような処理とともに、たとえば以後主制御基板が、入賞口で入力される信号を無効とするように制御することもできる。
<検出部8031の接触子8032の変形例>
図29は検出部8031の接触子8032の変形例を示す正面図であり、(a)は凹部8035が湾曲形状した状態、(b)は鉤形状した状態、(c)は横向きのV字形状した状態、(d)は横向きのU字形状した状態である。
接触子8032の形状は、発射方向側へ引っ張られる糸Sを引っ掛けて、接触しやすい形状であれば、上述したような1枚の直線状の感圧検出部8031を配置し、または感圧導電性エラストマー8031aに取り付けた接触子8032を傾斜した状態で配置する形態に限定されない。次のように、種々の形状の接触子8032を用いることが可能である。
図29(a)に示すように、接触子8032を、糸Sが接触する凹部8035を湾曲形状にすると、緩んだ状態の糸Sが、発射された遊技球Bで引っ張られた際に容易に捉えることができる。同様に、図29(b)に示すように、接触子8032を、鉤形状の凹部8035にすることで、引っ張られた糸Sを容易に捉えることができる。
あるいは、図29(c)に示すように、接触子8032を横向きのV字形状の凹部8035にすることで、遊技球Bが発射され同時に引っ張られる糸Sを容易に捉えることができる。同様に、図29(d)に示すように接触子8032を横向きのU字形状にすることで、遊技球Bが発射され同時に引っ張られる糸Sを容易に捉えることができる。
<導入口8017における誘導壁8025の構造>
図30は導入口8017の誘導壁8025と検出部8031を示す拡大図であり、(a)は正面図、(b)は平断面図である。
導入口8017の奥には、誘導壁8025を配置した。この誘導壁8025は、導入口8017の検出部8031(接触子8032)の上方において、導入された遊技球Bがこの検出部8031(接触子8032)に接触しないように、平断面形状が検出部8031(接触子8032)部分側が導入口8017と誘導路8017bに向けて大きく突出し、この検出部8031(接触子8032)から離間するに従い小さく突出するように形成した部材である。この誘導壁8025は、検出部8031(接触子8032)の上方に略並行に配置した。または検出部8031(接触子8032)の上方において、この検出部8031(接触子8032)より誘導路8017b側へ出っ張って配置することが好ましい。この実施例では、導入口8017が球送り機構8003の開閉部8012側に設けられ、この誘導壁8025は同じく球送り機構8003の台座部8011側に設けられている。
誘導壁8025は、検出部8031(接触子8032)から離間するに従い小さく突出するように形成した。導入口8017から連続する誘導路8017bから、送出片8019のホルダ部8019bを用いて落下させ、遊技球Bを発射レール8002上の発射位置まで円滑に導入するためである。このように、検出部8031の感圧導電性エラストマー8031a又は接触子8032の位置が、導入口8017から遊技球Bを内部に導く誘導路8017bの下縁側に配置され、かつこの誘導壁8025により、球状の遊技球Bが通過する際に、遊技球Bは感圧導電性エラストマー8031a又は接触子8032に接触しないので、遊技球Bによる誤作動は生じないようになっている。
誘導壁8025は、遊技球Bが検出部8031(接触子8032)に接触することを防止するので、糸Sはこの誘導壁8025の下方から検出部8031の感圧導電性エラストマー8031a又は接触子8032に当たる。特に、この誘導壁8025は球送り機構8003の台座部8011側に設けられているので、糸Sが引っ張られる動作を邪魔しない。
この誘導壁8025は、平断面形状で導入口8017の下縁側に取り付けられた検出部8031(接触子8032)部分が大きく突出し、遊技球Bがこの検出部8031(接触子8032)に接触しないが、遊技球Bを円滑に導入できるように、平面視で湾曲するように形成されている。勿論略湾曲形状ではなく、略三角形状にすることも可能である。
図31は遊技球Bの下側に糸Sが引き込まれた状態で、この糸Sが検出部8031(接触子8032)で接触が検出される状態を示す拡大図であり、(a)は導入口8017から導入された遊技球Bが送出片8019まで送られた状態、(b)は遊技球Bが発射装置8001で発射された状態である。図32は遊技球Bの上側に糸Sが引き込まれた状態で、この糸Sが感圧検出部8031(接触子8032)で接触が検出される状態を示す拡大図であり、(a)は導入口8017から導入された遊技球Bが送出片8019まで送られた状態、(b)は遊技球Bが発射装置8001で発射された状態である。
遊技球Bに取り付けられた糸Sは、図31(a)に示すように、導入口8017において遊技球Bの下側に位置していれば、この糸Sは検出部8031(接触子8032)に近い位置を通過しやすい。この状態で、発射レール8002上の発射位置に導入された遊技球Bを発射装置8001で発射させれば、糸Sが緩んだ状態であっても、糸Sは導入口8017から誘導路8017bの下縁側に引かれ、そのまま誘導路8017bの下縁側において引っ張られる。図31(b)に示すように、この位置に検出部8031(接触子8032)が取り付けられているので、この発射方向側へ引っ張られた糸Sは、この感圧検出部8031(接触子8032)に強く当たりやすくなり、容易にこの糸Sの接触を検出することができる。
しかし、糸付きの遊技球Bが導入口8017を通過する際に、この遊技球Bに取り付けられた糸Sの位置が遊技球Bの下部ではなく、図32(a)に示すように、遊技球Bの上部あるいは誘導路8017bの下縁側に配置された検出部8031(接触子8032)とは反対側に位置するときがある。このような状態であっても、落下した遊技球Bに追従して糸Sが導入口8017の下縁を移動するようになる。その状態であっても、図32(b)に示すように、遊技球Bが発射レール8002上の発射位置に落下し、ここで発射装置により発射され、遊技球Bが遊技領域(遊技盤61)に飛び出す。同時に糸Sも飛び出すために、糸Sが導入口8017の下縁に引っ張られ、かつ発射レール8002の発射方向側へ引っ張られる。そこで、この緊張した糸Sは、導入口8017の角部、即ちこの発射方向側に配置された感圧検出部8031(接触子8032)に強く当たりやすくなるので、容易に接触を検出することができる。
<検出部8031の変形例>
図33は検出部8031の変形例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
検出部8031は、上述した感圧導電性エラストマー8031a又は感圧導電性ゴムに限定されない。遊技球Bに引っ張られる糸Sの接触を検出できる検出器であれば、その他の構造の検出器を用ることができる。例えば、図33に示すように、この検出部8031は、検出部8031を構成する基部8036に可動子8037を揺動自在に取り付け、この可動子8037が糸Sの接触で振動したときに信号を発する振動検出器8038から成る。このような振動検出器8038から成る検出部8031であっても遊技球Bに取り付けられた糸Sを容易に検出することができる。
更に、検出部8031は、糸Sの接触を検出する構成に限定されない。例えば、遊技球Bに引っ張られる糸Sの通過を光によって検出する光検出器を用いることも可能である(図示していない。)。光検出器としては、透過光の遮光の有無を検出する透過型フォトセンサを用いる。これは遊技球Bは通過しない位置に、発光素子の光が受光素子に当たるように双方の素子が向かい合った構造の透過型フォトセンサーを配置したものである。遊技球Bに引っ張られる糸Sで、発光素子の光が遮光されたときに受光素子が出力するように構成したもので、遊技球Bに取り付けられた糸Sを容易に検出することができる。
または、検出部8031は、基部とこの基部に揺動自在に取り付けた可動子と、遊技球Bに引っ張られる糸Sでこの可動子が可動したときに、光によって検出する光検出器とから成る構造の検出器を用いることも可能である(図示していない。)。
これら以外にも、遊技球Bに引っ張られる糸Sの存在を検出することができる検出器であれば、本発明の検出部8031として用いることができる。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
上記実施の形態では、図柄表示装置を備えたパチンコ機10に対して本発明を適用したが、それ以外のタイプのパチンコ機に適用してもよい。例えば、遊技球転動部や有利口などが設けられた入賞役物装置を備えたパチンコ機や、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。また、受け皿として上皿及び下皿が設けられているのではなく、単一の受け皿が設けられたパチンコ機にも、本発明を適用できる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
遊技機A
本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ玉でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機(遊技機)は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる。そこで、入賞口に入球しやすいように、いわゆる「糸付き球」を用いて不正行為が多く行われるようになった。この「糸付き球」とは、遊技球に釣り糸などの糸を取り付けたものである。この糸付き球を遊技領域に向けて発射し、この糸をパチンコ機の外部から操作することで、その遊技球を入賞口まで誘導して、不正に賞球などを得る行為がなされている。
なお、遊技球が遊技領域(遊技盤面)で動かないと不自然であるために、金属製の遊技球に代えて、パチンコ機の外部から見えづらい透明な合成樹脂製の球を用いた「糸付き球」もあり、合成樹脂製の球に釣り糸などの糸を取り付けたものも使用されている。
糸付き球を用いて不正に遊技球を入賞させる不正入賞行為を抑止する技術について、例えば特許文献2の特開2012−34854号公報の「弾球遊技機の球通路構造」が提案されている。
特開2012−34854号公報
しかし、特許文献2の「弾球遊技機の球通路構造」では、糸が緩んでいるときは、的確に糸を捉えづらかった。即ち、糸が緩んでいるときは、糸の切断がしづらいという問題を有していた。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、糸等を付けた遊技球を操作して不正に入賞させる行為を抑止できる遊技機を提供することにある。
遊技機A1は、遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射すると共に、糸付き球の糸を切断する機能を有する遊技球発射機構を備えた遊技機であって、
球受け皿に貯溜されている遊技球を1球ずつ供給する球送り機構と、
前記球受け皿から遊技球を前記球送り機構に導入する導入口と、
前記球送り機構により供給されて発射装置によって発射された遊技球を前記遊技領域へ向けて誘導する発射レールと、
前記導入口から連続する誘導路の近傍に取り付けられた、刃部を有する切断部材と、を備え、
前記導入口を通り誘導路から落下した遊技球を、前記発射レールの発射位置から発射させる際に、この飛び出す遊技球に引っ張られる糸を切断するように、遊技球の発射方向に対向するように刃部を向けて前記切断部材を取り付けた、ことを特徴とする遊技機。
遊技機A1では、糸付きの遊技球が導入口から誘導路を通過し、遊技球が発射レール上の発射位置に落下し、ここで発射装置により発射され、遊技球が遊技領域(遊技盤)に飛び出すと同時に糸も飛び出すために、引っ張られた糸が導入口(誘導路)の下縁に当たりながら発射レールの発射方向側へ引っ張られる。切断部材の刃部が導入口(誘導路)の下縁側に配置されているので、この発射方向側へ引っ張られた糸は、この切断部材の刃部に当たりやすくなり、容易に切断することができる。即ち、糸が緩んでいても、遊技球が発射される際に、その糸を切断することができる。
遊技機A2は、前記切断部材の刃部は、前記導入口から連続する誘導路の近傍の下縁側に取り付けられた、ことを特徴とする遊技機A1の遊技機。
遊技機A2では、遊技球が導入口から誘導路を通過する際に、この遊技球に取り付けられた糸が、遊技球の下部ではなく、遊技球の上部又は切断部材の刃部とは反対側に位置するときでも、発射レールに落下した遊技球に引っ張られた糸は導入口から誘導路の下縁位置で移動し、発射装置により遊技球が遊技領域(遊技盤)に飛び出すと同時に糸も飛び出すために、糸が発射レールの発射方向側へ引っ張られ、この緊張した糸は切断部材の刃部で切断されやすくなる。
遊技機A3は、前記導入口から連続する誘導路かつ前記切断部材の上方に、導入された遊技球が該切断部材に接触しないように、平断面形状が該切断部材側が大きく突出し、該切断部材から離間するに従い小さく突出するように形成した誘導壁を、該切断部材と並行に配置した、ことを特徴とする遊技機A1又はA2の遊技機。
遊技機A3では、誘導壁により遊技球を発射レール上の発射位置まで円滑に導入することできる。球状の遊技球Bが導入口から連続する誘導路を通過する際に、誘導壁により遊技球は刃部に接触しないので、遊技球に傷がつかず、刃部も鈍化することがない。
遊技機A4は、前記切断部材は、糸を捉えやすいように横向きのV字形状になる刃部を備えた、ことを特徴とする遊技機A1、A2又はA3の遊技機。
遊技機A4では、糸を当てて容易に切断できるだけなく、糸が刃部から外れづらい機能を有する。遊技球の発射と共に、遊技球に付けた糸が発射レールの発射方向側へ引っ張られたときに、この横向きのV字形状の刃部であれば、この糸Sを捉えやすくなる。その結果切断が確実になる。
遊技機A5は、前記切断部材は、刃部が横向きのV字形状になる共に、該刃部の谷位置から横方向に隙間を開け、該刃部の厚み方向にずれている、ことを特徴とする遊技機A4の遊技機。
遊技機A5では、遊技球と同時に引っ張られる糸を容易に捉えることができる。この切断部材で糸Sを切断できなくても、この隙間に捉えることでも不正の発見に寄与できる。
因みに、特徴A1乃至特徴A5のいずれか1つ又はそれらの組み合わせを上記特徴A1乃至A5に適用してもよい。
遊技機B
本発明は、パチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりにパチンコ球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
パチンコ機(遊技機)は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる。そこで、入賞口に入球しやすいように、いわゆる「糸付き球」を用いて不正行為が多く行われるようになった。この「糸付き球」とは、遊技球に釣り糸などの糸を取り付けたものである。この糸付き球を遊技領域に向けて発射し、この糸をパチンコ機の外部から操作することで、その遊技球を入賞口まで誘導して、不正に賞球などを得る行為がなされている。
なお、遊技球が遊技盤面で動かないと不自然であるために、金属製の遊技球に代えて、パチンコ機の外部から見えづらい透明な合成樹脂製の球を用いた「糸付き球」もあり、合成樹脂製の球に釣り糸などの糸を取り付けたものも使用されている。
糸付き球を用いて不正に遊技球を入賞させる不正入賞行為を抑止する技術について、例えば特許文献3の特開2012−70782号公報の「パチンコ遊技機」が提案されている。
特開2012−70782号公報
しかし、特許文献5の「パチンコ遊技機」では、遊技球に取り付けた糸が緩んでいるときは、荷重によって作動する不正検知部でこの糸を的確に捉えることが困難になりやすいという問題を有していた。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、糸等を付けた遊技球を操作して遊技球を不正に入賞させる不正行為を抑止できる遊技機を提供することにある。
遊技機B1は、遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射すると共に、糸付き球の糸を検出する機能を有する遊技球発射機構を備えた遊技機であって、
球受け皿に貯溜されている遊技球を1球ずつ供給する球送り機構と、
前記球受け皿から遊技球を前記球送り機構に導入する導入口と、
前記球送り機構により供給されて発射装置によって発射された遊技球を前記遊技領域へ向けて誘導する発射レールと、
前記導入口から連続する誘導路の近傍に取り付けられた、糸付き球の糸を検出する検出部と、を備え、
前記導入口を通り誘導路から落下した遊技球を、前記発射レールの発射位置から発射させる際に、この飛び出す遊技球に引っ張られる糸に向けて前記検出部を取り付けた、ことを特徴とする遊技機。
遊技機B1では、糸付きの遊技球が導入口から誘導路を通過し、遊技球が発射レール上の発射位置に落下し、ここで発射装置により発射され、遊技球が遊技領域(遊技盤)に飛び出すと同時に糸も飛び出すために、引っ張られた糸が導入口(誘導路)の下縁に当たりながら発射レールの発射方向側へ引っ張られる。この発射方向側へ引っ張られた糸は、導入口から連続する誘導路の近傍に設けられた検出部に強く当たりやすくなり、糸の接触を容易に検出することができる。即ち、糸が緩んでいても、遊技球が発射される際に、検出部でその糸を検出することができる。
遊技機B2は、前記検出部は、前記導入口から連続する誘導路近傍の下縁側に取り付けられた、ことを特徴とする遊技機B1の遊技機。
遊技機B2では、遊技球が導入口から誘導路を通過する際に、この遊技球に取り付けられた糸が、遊技球の下部ではなく、遊技球の上部又は検出部とは反対側に位置するときでも、発射レールに落下した遊技球に引っ張られた糸は導入口から誘導路の下縁位置で移動し、発射装置により遊技球が遊技領域(遊技盤)に飛び出すと同時に糸も飛び出すために、糸が発射レールの発射方向側へ強く引っ張られ、この緊張した糸は検出部に接触して検出されやすくなる。
遊技機B3は、前記導入口から連続する誘導路かつ前記検出部の上方に、導入された遊技球が該検出部に接触しないように、平断面形状が該検出部側が大きく突出し、該検出部から離間するに従い小さく突出するように形成した誘導壁を、該検出部と並行に配置した、ことを特徴とする遊技機B1又はB2の遊技機。
遊技機B3では、誘導壁により遊技球を発射レール上の発射位置まで円滑に導入することできる。球状の遊技球Bが導入口から連続する誘導路を通過する際に、誘導壁により遊技球は検出部に接触しないので、遊技球に傷がつかず、検出部も故障しない。
遊技機B4は、前記検出部は、感圧導電性エラストマー又は感圧導電性ゴムのような前記糸の接触を検出する感圧検出器である、ことを特徴とする遊技機B1、B2又はB3の遊技機。
遊技機B4では、糸の接触といった微力な接触圧力について検出できる。この検出部は導入口から連続する誘導路という狭い箇所に取り付けることができる。
遊技機B5は、前記検出部に接触子を取り付けた、ことを特徴とする遊技機B4の遊技機。
遊技機B5では、この接触子により、糸が接触したことを高感度に検出することができる。
遊技機B6は、前記検出部は、基部と該基部に揺動自在に取り付けた可動子と、遊技球に引っ張られる糸で該可動子が振動したときに信号を発する振動検出器とから成る、ことを特徴とする遊技機B1、B2又はB3の遊技機。
遊技機B7は、前記検出部は、遊技球に引っ張られる糸の通過を光によって検出する光検出器である、ことを特徴とする遊技機B1、B2又はB3の遊技機。
遊技機B8は、前記検出部は、基部と該基部に揺動自在に取り付けた可動子と、遊技球に引っ張られる糸で該可動子が可動したときに光によって検出する光検出器とから成る、ことを特徴とする遊技機B1、B2又はB3の遊技機。
因みに、特徴B1乃至特徴B8のいずれか1つ又はそれらの組み合わせを上記特徴B1乃至B8に適用してもよい。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段(遊技球発射機構のソレノイド)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品(釘等)とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部(作動口等)を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
遊技機10、A1〜A5、B1〜B8のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機である。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードヘ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機10、A1〜A5、B1〜B8のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機である。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機10、A1〜A5、B1〜B8のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機である。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手投(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
本発明の遊技機は、主にパチンコ機の遊技機に利用することができるが、遊技機の基板を収容する基板ケース(基板ボックス)を有する構成の遊技機であれば、パチンコ機以外の様々な遊技機に利用することができる。
10 遊技機としてのパチンコ機
80 遊技球発射機構
8001 発射装置
8002 発射レール
8003 球送り機構
8011 台座部
8012 開閉部
8017 導入口
8017b 誘導壁
8025 誘導壁
8031 検出部
8032 接触子
B 遊技球
S 糸

Claims (8)

  1. 遊技機の遊技領域へ向けて遊技球を発射すると共に、糸付き球の糸を検出する機能を有する遊技球発射機構を備えた遊技機であって、
    球受け皿に貯溜されている遊技球を1球ずつ供給する球送り機構と、
    前記球受け皿から遊技球を前記球送り機構に導入する導入口と、
    前記球送り機構により供給されて発射装置によって発射された遊技球を前記遊技領域へ向けて誘導する発射レールと、
    前記導入口から連続する誘導路の近傍に取り付けられた、糸付き球の糸を検出する検出部と、を備え、
    前記導入口を通り誘導路から落下した遊技球を、前記発射レールの発射位置から発射させる際に、この飛び出す遊技球に引っ張られる糸に向けて前記検出部を取り付けた、ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記検出部は、前記導入口から連続する誘導路近傍の下縁側に取り付けられた、ことを特徴とする請求項1の遊技機。
  3. 前記導入口から連続する誘導路かつ前記検出部の上方に、導入された遊技球が該検出部に接触しないように、平断面形状が該検出部側が大きく突出し、該検出部から離間するに従い小さく突出するように形成した誘導壁を、該検出部と並行に配置した、ことを特徴とする請求項1又は2の遊技機。
  4. 前記検出部は、感圧導電性エラストマー又は感圧導電性ゴムのような前記糸の接触を検出する感圧検出器である、ことを特徴とする請求項1、2又は3の遊技機。
  5. 前記検出部に接触子を取り付けた、ことを特徴とする請求項4の遊技機。
  6. 前記検出部は、基部と該基部に揺動自在に取り付けた可動子と、遊技球に引っ張られる糸で該可動子が振動したときに信号を発する振動検出器とから成る、ことを特徴とする請求項1、2又は3の遊技機。
  7. 前記検出部は、遊技球に引っ張られる糸の通過を光によって検出する光検出器である、ことを特徴とする請求項1、2又は3の遊技機。
  8. 前記検出部は、基部と該基部に揺動自在に取り付けた可動子と、遊技球に引っ張られる糸で該可動子が可動したときに光によって検出する光検出器とから成る、ことを特徴とする請求項1、2又は3の遊技機。
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