JP2012069728A - 電源状態判定回路を有する集積回路 - Google Patents

電源状態判定回路を有する集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】電源オープン検出回路の動作マージンを大きくする。
【解決手段】電源端子とグランド端子と入力端子と内部回路とが形成された集積回路において,入力端子と電源端子との間に設けられ,入力端子から前記電源端子への方向の一方向性回路と,電源端子が外部電源と接続しているか否かを検出して電源オープン検出信号を出力する電源状態判定回路とを有する。一方向性回路は,電源端子の電圧がゲートに印加される第1のトランジスタと,第1のトランジスタに直列に接続された第2のトランジスタとを有し,入力端子には外部電源の電圧が入力される。
【選択図】 図6

Description

本発明は,電源状態判定回路を有する集積回路に関する。
集積回路(LSI)は,チップ上に電源端子とグランド端子と入出力用の信号端子と内部回路とを有する。集積回路チップはパッケージに収容され,パッケージは回路基板に接続される。集積回路チップの電源端子,グランド端子,信号端子は,パッケージの対応する端子に接続され,さらに回路基板の対応する端子に接続される。したがって,チップとパッケージ間の接続や,パッケージと回路基板間の接続が接続不良を起こしている場合,集積回路チップ内の電源端子,グランド端子はオープン状態になる。
チップ内の電源端子やグランド端子は,たとえオープン状態であっても,内部回路を経由して何らかの電圧状態になる。ただし,その電圧状態は電源やグランドとしては適切な状態ではないので,内部回路は適切な動作ができなくなる。したがって,電源端子やグランド端子のオープン状態を適切に検出することが必要である。
電源端子のオープン状態を検出する回路については,例えば,以下の特許文献1に記載されている。また,特許文献2,3には,入出力端子に接続される入出力回路について記載されている。
特開2000−193709号公報 特開2009−81307号公報 特開2003−31672号公報
チップの電源端子やグランド端子がオープン状態になっても,内部回路を経由して何らかの電圧状態になるので,その電圧状態を検出することで,オープン状態を検出できる。ただし,検出マージンが小さいと,正常な接続状態において入力端子の電圧が電源端子の電位を超えたりグランド端子の電位より下回ったりした場合に,誤ってオープン状態を検出する場合がある。
そこで,本発明の目的は,動作マージンを大きくした電源状態判定回路を有する集積回路を提供することにある。
集積回路の第1の側面は,電源端子とグランド端子と入力端子と内部回路とが形成された集積回路において,前記入力端子と前記電源端子との間に設けられ,前記入力端子から前記電源端子への方向の一方向性回路と,前記電源端子が外部電源と接続しているか否かを検出して電源オープン検出信号を出力する電源状態判定回路とを有し,前記一方向性回路は,前記電源端子の電圧がゲートに印加される第1のトランジスタと,前記第1のトランジスタに直列に接続された第2のトランジスタとを有し,前記入力端子には前記外部電源の電圧が入力される。
第1の側面によれば,電源状態判定回路の動作マージンを大きくすることができる。
第1の実施の形態における集積回路装置の構成図である。 本実施の形態に関連する電源オープン検出回路の回路図である。 図2の静電破壊保護素子ESD1の回路とチップ断面を示す図である。 図2の電源オープン検出回路の動作を説明する図である。 図2の電源オープン検出回路の動作を説明する図である。 第1の実施の形態における集積回路の回路図である。 第1の実施の形態における集積回路の回路図である。 図6,図7のIO回路の詳細回路とチップ断面を示す図である。 図6,7,8の電源オープン検出回路の動作を説明する図である。 図6,7,8の電源オープン検出回路の動作を説明する図である。 図6,7,8のIO回路内の第2のトランジスタM1'を増加させた場合のVDDオープン状態での電源端子VDDの電圧を示す図である。 第1の実施の形態における集積回路のIO回路の第2の例の回路とチップ断面を示す図である。 第2の例のIO回路において第2のトランジスタM1'を増加させた場合のVDDオープン状態での電源端子VDDの電圧を示す図である。 第1の実施の形態における集積回路のIO回路の第3の例の回路とチップ断面を示す図である。 第3の例のIO回路において第2のトランジスタM1'を増加させた場合のVDDオープン状態での電源端子VDDの電圧を示す図である。 第1の実施の形態における集積回路のIO回路の第4の例の回路とチップ断面を示す図である。 第4の例のIO回路において第2のトランジスタM1'を増加させた場合のVDDオープン状態での電源端子VDDの電圧を示す図である。 第1の実施の形態における集積回路のIO回路の第5の例の回路とチップ断面を示す図である。 第5の例のIO回路において第2のトランジスタM1'を増加させた場合のVDDオープン状態での電源端子VDDの電圧を示す図である。 第1の実施の形態における電源オープン検出回路の変型例(電源電圧検出回路を利用した型)を示す図である。 第2の実施の形態における集積回路装置の構成図である。 グランドオープン検出回路の一例を示す回路図である。 図22のグランドオープン検出回路の動作を説明する図である。 図22のグランドオープン検出回路の動作を説明する図である。 第2の実施の形態における集積回路のIO回路の第1の例とそのチップ上の断面とを示す図である。 第2の実施の形態における集積回路の回路図である。 第2の実施の形態における集積回路のIO回路の第2の例とそのチップ上の断面とを示す図である。 第2の実施の形態における集積回路のIO回路の第3の例とそのチップ上の断面とを示す図である。 第2の実施の形態における集積回路のIO回路の第4の例とそのチップ上の断面とを示す図である。 第2の実施の形態における集積回路のIO回路の第5の例とそのチップ上の断面とを示す図である。 第2の実施の形態におけるグランドオープン検出回路の変型例(電源電圧検出回路を利用した例)を示す図である。
[第1の実施の形態]
図1は,第1の実施の形態における集積回路装置の構成図である。集積回路装置は,集積回路が形成されているチップCHIPと,チップCHIPを収容するパッケージPKGとを有する。チップCHIPは,本明細書では集積回路(IC)に対応する。この集積回路CHIPには,電源端子VDDと,グランド端子VSSと,入力端子INと,データの入出力端子DATAとが設けられている。電源端子VDDは電源配線14に接続され,グランド端子VSSはグランド配線16に接続されている。そして,内部回路10は,入力端子INに入力される入力信号に基づいて,データ入出力端子DATAからデータを入力しまたは出力する。
集積回路CHIP内の各端子VDD,VSS,IN,DATAは,それぞれパッケージPKGの外部端子P−VDD,P−VSS,P−IN,P−DATAに接続されている。さらに,パッケージPKGの外部端子P−VDD,P−VSS,P−IN,P−DATAは,外部の回路基板20の端子B−VDD,GND,B−IN,B−DATAにそれぞれ接続される。
さらにチップCHIP内には,入力端子INと電源端子VDDとの間に入力端子から電源端子の方向にのみ電流を流す一方向性回路,例えばダイオード,からなる静電破壊保護素子ESD1と,入力端子INとグランド端子VSSとの間にグランド端子から入力端子の方向にのみ電流を流す一方向性回路,例えばダイオード,からなる静電破壊保護素子ESD2とが設けられる。図示はしていないが,データ入出力端子DATAと電源端子VDDまたはグランド端子VSSとの間にも同様の静電破壊保護素子ESD1,ESD2が設けられる。
そして,第1の実施の形態では,集積回路CHIPは電源オープン判定回路(電源状態判定回路)22を有し,電源オープン判定回路22は,チップ上の電源端子VDDが外部の電源端子B−VDDと電気的に接続していないオープン状態を検出する。電源オープン判定回路22は,電源配線14とグランド配線16との間に設けられ,何らかの原因で電源端子VDDがオープン状態になったときに,電源端子VDDの電圧が低下したことを検出する。電源オープン判定回路22は,電源端子VDDの電圧がオープンした場合に,電源がオープンしたことを示す電源オープンオープン信号23(VDFO)を出力する。
電源がオープンしたことを示す電源オープン検出信号23が出力されると,内部回路10はその動作を停止したり,リセットしたり,内部回路内のメモリへのアクセスをウエイトさせたり,パワーダウン動作に移行したり,外部のホストコンピュータに電源電圧の低下を通知したりする。つまり,電源電圧が正常な状態ではないので,内部回路10が誤動作しないように何らかの制御が行われる。
静電破壊保護素子ESD1,ESD2において,入力端子INに高い正電位の静電気が入力された場合は,静電破壊保護素子ESD1が導通して入力端子INから電源端子VDDの方向に静電気の電荷を逃がし,一方,入力端子INに低いマイナス電位の静電気が入力された場合は,静電破壊保護素子SED2が導通してグランド端子VSSから入力端子INの方向に静電気の電荷を逃がす。
ただし,静電破壊保護素子ESD1,ESD2は,上記の一方向にしか電流を流さない一方向性回路である。したがって,電源端子VDDに通常の電源電圧が印加され,グランド端子VSSに通常のグランド電位が印加され,入力端子INに電源電圧とグランドとの間の通常の信号が入力している通常動作状態では,いずれの静電破壊保護素子ESD1,ESD2も導通しない。
電源端子VDDがオープン状態になると,電源オープン判定回路22内の回路により電源配線14の電位が低下し,Hレベル状態の入力端子INの電位が電源端子VDDの電位より高くなる。この入力端子INのHレベルは外部の電源B−VDDの電位と等しい。その結果,静電破壊保護素子ESD1が導通し,電源配線14の電位は,Hレベル状態の入力端子INの電位より静電破壊保護素子の電圧低下分だけ低くなる。電源オープン判定回路22は,このような電源端子VDDのオープン状態での電源端子VDDの電位の低下を検出する。
入力端子INには,通常動作状態で外部の電源B−VDDの電位を有するHレベルの信号が供給されることが前提である。入力端子INは,例えば,電源起動時にリセットレベルのLレベルになり,通常動作状態でリセットを解除したHレベルになるリセット信号端子などが好ましい。もしくは,入力端子INは,通常動作状態で間欠的にHレベルになるクロック信号やその他制御信号でもよい。
チップ内の電源端子VDDが外部の電源端子B−VDDと電気的に接続されないVDDオープンの状態は,例えば,回路基板10の電源端子B−VDDとパッケージPKGの電源端子P−VDDとの間の半田接続に不良が発生した場合や,パッケージPKGの電源端子P−VDDとチップの電源端子VDDとの間の接続に不良が発生した場合などが考えられる。
以下の実施の形態の説明では,電源端子VDDの電位が低下した状態として,電源端子VDDがオープン状態を例にして説明する。
図2は,本実施の形態に関連する電源オープン検出回路の回路図である。入力端子INのIO回路30には,静電破壊保護素子ESD1としてPチャネルMOSトランジスタM1とソフトクリップであるバッファ31と,静電破壊保護素子ESD2としてNチャネルMOSトランジスタM2とソフトクリップであるバッファ32とが,入力端子INと電源端子VDD及びグランド端子VSSとの間にそれぞれ設けられている。入力端子INは,この例ではリセット端子XRSTであり,リセット状態でLレベル,通常状態でHレベルになる。入力端子INに過大な高い電位が印加されるとトランジスタM1が導通し破線で示した方向に電流が流れ,高い電圧が内部回路に印加されるのを防止する。逆に,入力端子INにグランドより低い電位が印加されるとトランジスタM2が導通し,グランド端子VSSから入力端子INの方向に電流が流れ,低い電圧が内部回路に印加されるのを防止する。
電源オープン判定回路22は,電源VDDの電圧を分圧する抵抗R1,R2と,入力端子INの電圧を分圧する抵抗R3,R4とを有する分圧回路220と,トランジスタM3と抵抗R5からなりバイアス電圧Vbiasを生成するバイアス回路221と,ノードn01,n02の分圧電圧を比較するコンパレータ222と,コンパレータ出力n03をバッファして電源オープン検出信号VDFOを出力するバッファ223とを有する。
コンパレータ222は,ノードn01,n02の分圧電圧がそれぞれゲートに印加されるPチャネルトランジスタM5,M6と,バイアス電圧Vbiasがゲートに印加され定電流を生成するPチャネルトランジスタM4と,カレントミラー回路を構成するNチャネルトランジスタM77,M87と,トランジスタM6のドレインがゲートに接続されたNチャネルトランジスタM107と,ゲートにバイアス電圧Vbiasが印加されたPチャネルトランジスタM9とを有する。トランジスタM5,M6がゲートに印加される分圧電圧を比較し,比較結果に応じて,n01>n02であれば出力ノードn03がHレベルになり,n01<n02であれば出力ノードn03がLレベルになる。また,抵抗R1,R2,R3,R4は,例えば,R2=R4,R1<R3に設定されている。
図2において,入力端子INのリセット信号XRSTは,通常動作状態では外部電源B-VDDの電位のHレベルにある。そして,電源端子VDDが外部の電源B-VDDと正常に接続されていれば,電源端子VDDと入力端子INとは同じ外部の電源B-VDDの電位になる。その場合は,R2=R4,R1<R3であるので,ノードn01,n02の分圧電圧はn01>n02になり,コンパレータ222は出力ノードn03をHレベルにする。
一方,電源端子VDDがオープン状態になると,分圧回路220の抵抗R1,R2を経由して電源端子VDDに接続される電源配線14の電位が低下する。バッファ31は例えば2段のCMOSインバータで構成され,トランジスタM1のゲートには電源端子VDDの電圧が印加される。一方,入力端子INのリセット信号XRSTは,外部電源B-VDDの電位のHレベルにある。よって,電源配線14の電位低下に伴い,トランジスタM1に破線の電流が流れる。その結果,電源端子VDDの電位は,リセット端子XRSTのB-VDD電圧よりトランジスタM1の閾値電圧PMOSVthだけ低下する。
この電源端子VDDの電位の低下により,ノードn01,n02の分圧電圧がn01<n02になるように,抵抗R1-R4の抵抗値が設定されている。その結果,コンパレータ222は出力ノードn03をLレベルにする。
図3は,図2の静電破壊保護素子ESD1の回路とチップ断面を示す図である。PチャネルMOSトランジスタM1は,P型基板P-sub内のN型ウエル領域Nwell内に,P型のソース領域S,ドレイン領域Dと,それらの間のゲート電極Gとを有する。入力端子INと電源端子VDDとの間には,回路図と断面図に示した,トランジスタM1のソース,ドレイン領域を経由する電流パスIt1と,入力端子IN(XRST)に接続されているP型のソース領域SとN型ウエル領域Nwellとの間のPN接合からなるフィールドダイオードFDとN型ウエル領域Nwellとを経由する電流パスIfd1とが存在する。ただし,電流パスIt1はPチャネルトランジスタM1の閾値電圧PMOSVthの電圧降下しかないのに対して,電流パスIfd1はフィールドダイオードの閾値電圧FDVthの電圧降下があり,FDVth>PMOSVthであるので,電流パスIt1が支配的になる。ここでは,FDVth≒PMOSVthとする。
その結果,電源端子VDDがオープン状態では,電源端子VDDの電位は,次のように低下する。
VDD=XRST-PMOSVth
ここで,XRSTは入力端子INの電圧であり外部の電源B-VDDと同じ電位である。
図4は,図2の電源オープン検出回路の動作を説明する図である。図中,左側が電源端子VDDが正常に接続されている状態を,右側が電源端子VDDがオープン状態をそれぞれ示す。外部電源B-VDDが立ち上がると,電源端子VDDも入力端子であるリセット端子XRSTも同じ電位で立ち上がる。このとき電源端子VDDが正常に接続されている状態では,前述のとおり,ノードn01,n02の分圧電圧の関係は,n01>n02である。その結果,電源オープン検出信号VDFOはHレベル(正常電位状態)になる。
一方,電源端子VDDがオープン状態の場合は,静電破壊防止素子ESD1の導通により,電源端子VDDは,XRST-PMOSVthに低下している。その結果,ノードn01,n02の分圧電圧の関係は,n01<n02となる。その結果,電源オープン検出信号VDFOはLレベル(VDDオープン状態または電源低下状態)になる。
図5は,図2の電源オープン検出回路の動作を説明する図である。図5には,電源端子VDDが正常に接続されている状態で,入力端子であるリセット端子XRSTが立ち上がるときにオーバーシュート電圧が印加された場合T2と,何らかの理由で電源VDDよりも高い電位になった場合T4とが示されている。
図4において,電源端子VDDが正常に接続されている場合において,n01>n02にあるノードn01,n02間の動作マージンV1はそれほど大きくない。その理由は,電源端子VDDが低下したときに,n01<n02になるように抵抗R1,R2,R3,R4を設定する必要があるからである。
電源起動時T1後に,リセット信号XRSTがLレベルからHレベルに立ち上がった後の通常動作状態T3では,n01>n02であり,電源オープン検出信号VDFOはHレベル(正常電位状態)になっている。しかし,入力端子であるリセット端子XRSTが立ち上がるときにオーバーシュート電圧が印加された場合T2では,リセット端子XRSTを分圧したノードn02の電位がノードn01よりも上昇している。同様に,リセット端子XRSTが電源VDDよりも高い電位になった場合T4でも,ノードn02の電位がノードn01よりも上昇している。状態T2,T4では,リセット端子XRSTの電位は,以下のようになっている。
XRST>VDD+PMOSVth
つまり,実質的にVDDオープン状態と同じ電圧差がリセット端子XRSTと電源端子VDDとの間に生成され,電源オープン判定回路22が,電源オープン検出信号VDFOをLレベル(VDDオープン状態または電源低下状態)にし,VDDオープン状態を誤って検出している。
このように,電源オープン判定回路の動作マージンが小さいことに起因して,電源端子VDDが正常に接続されていたり正常な電位であるにもかかわらず,誤ってVDDオープン状態や電源電圧低下状態を検出する。このような誤検出は避けることが求められる。
図6は,第1の実施の形態における集積回路の回路図である。この集積回路は,電源端子VDDとグランド端子VSSと入力端子XRSTと図示しない内部回路とを有する。さらに,IO回路30には,入力端子XRSTと電源端子VDDとの間に設けられ,入力端子から電源端子への方向の一方向性回路M1,M1'と,グランド端子VSSから入力端子への方向の一方向性回路M2とが設けられている。そして,集積回路は,電源端子VDDが接続しているか否かを検出して電源オープン検出信号VDFOを出力する電源オープン判定回路22とを有する。また,入力端子XRSTには外部電源B-VDDの電圧が入力される。
IO回路30内のリセット端子XRSTと電源端子VDDとの間の一方向性回路は,電源端子VDDの電圧がゲートに印加される第1のトランジスタM1と,第1のトランジスタM1に直列に接続された第2のトランジスタM1'とを有する。第2のトランジスタM1'は,第1のトランジスタM1と電源端子VDDとの間に接続され,そのゲートは第1のトランジスタM1のドレイン端子に接続されている。さらに,第1のトランジスタM1のゲートには,電源端子VDDがバッファ31により接続されている。すなわち,バッファ31は2段のCMOSインバータで構成されるので,電源端子VDDがHレベルであるかぎり第1のトランジスタM1のゲートには電源端子VDDにつながる電源配線14の電圧が印加される。また,リセット端子XRSTとグランド端子VSSとの間の一方向性回路は,図2と同様のNチャネルMOSトランジスタM2とバッファ32とを有する。
電源オープン判定回路22は,図2と同様にVDD-VSS間電圧を抵抗R1,R2で分圧したノードn01の電圧と,抵抗XRST-VSS間電圧を抵抗R3,R4で分圧したノードn02の電圧とを比較するコンパレータ222とバッファ223とを有する。これらは図2に示した電源オープン判定回路22と同様の回路である。
図7は,第1の実施の形態における集積回路の回路図である。図7のIO回路30は,図6のIO回路30と同じ構成である。また,図7の電源オープン判定回路22の回路は,図6の電源オープン判定回路22を詳述したものであり,図2と同じ構成である。
図8は,図6,図7のIO回路(第1の例)の詳細回路とチップ断面を示す図である。この例におけるリセット端子XRSTと電源端子VDDとの間の一方向性回路では,第1,第2のトランジスタM1,M1'はPチャネルMOSトランジスタであり,第2のトランジスタM1'は,第1のトランジスタM1と電源端子VDDとの間に設けられ,そのゲートが第1のトランジスタM1のドレイン端子に接続されている。また,断面図から分かるとおり,第1,第2のトランジスタM1,M1'は,同じNウエル領域Nwell内にP型のソース,ドレイン領域S,Dを有する。そして,Nウエル領域Nwellは,N型コンタクト領域を介して電源端子VDDに接続され,バックゲートバイアスを供給されている。そのため,第1及び第2のトランジスタM1,M1'のソース領域SとNウエル領域Nwellとの間のPN接合には,寄生的なフィールドダイオードFDが形成されている。つまり,図2のIO回路と比較すると,図7のIO回路の一方向性回路は,第1のトランジスタM1に第2のトランジスタM1'を追加した構成である。
このIO回路30では,電源端子VDDがオープン状態になりその電位が低下すると,第1のトランジスタM1のドレイン・ソース間電圧が閾値電圧PMOSVthを超えて,トランジスタM1が導通する。しかし,第2のトランジスタM1'は,ゲート・ソース間が接続されているので,常時非導通状態である。したがって,入力端子XRSTから電源端子VDDへの電流経路は,破線で示されたように,第1のトランジスタM1のフィールドダイオードFDのみを経由する電流経路Ifdと,一点鎖線で示されたように,第1のトランジスタM1のソース・ドレイン間と,第2のトランジスタM1'のフィールドダイオードFDとを経由する電流経路Itfdとが存在する。しかし,これらの電流経路Ifd,Itfdによる電圧降下はそれぞれ,FDVth,PMOSVth+FDVthとなり,電圧降下が小さい電流経路Ifdが支配的になる。
したがって,このIO回路30では,オープン状態の電源端子VDDの電位は,次の通りになる。
VDD=XRST−FDVth
一方,図2のIO回路におけるオープン状態の電源端子VDDの電位は,次の通りである。
VDD=XRST−PMOSVth
つまり,FDVth≒2PMOSVthであるので,電源端子VDDがオープン状態での電源VDDの電位は,図8のIO回路のほうがより低くなることを意味する。
図9は,図6,7,8の電源オープン検出回路の動作を説明する図である。図4と対比すると明らかなとおり,電源端子VDDがオープン状態になると,電源端子VDDの電圧は,XRST-FDVthまで大きく低下する。それに伴い,ノードn01の電位も大きく低下する。すなわち,ノードn01の電圧変動V1'はFDVthに対応する電圧であり,図4の電圧変動V1のPMOSVthに対応する電圧よりも大きい。その分,抵抗R3,R4で決まるノードn02の分圧レベルを図4よりも下げることができる。あるいは,抵抗R1,R2で決まるノードn01の分圧レベルを図4よりも上げることができる。その結果,電源端子VDDが接続状態において,ノードn01,n02間の電圧差をより大きく,つまり動作マージンを大きくすることができる。
図10は,図6,7,8の電源オープン検出回路の動作を説明する図である。この例では,ノードn02の電位をより下げることができ,ノードn01の電位をより上げることができた結果,入力端子XRSTをLレベルからHレベルに立ち上げた時のオーバーシュート状態T2や,何らかの理由で入力端子XRSTのHレベルが電源VDDの電位よりも高くなった場合T4において,ノードn01,n02の電位関係をn01>n02に維持することができる。つまり,図7,8の集積回路では,オーバーシュートの場合T2,入力端子XRSTが上昇した場合T4に,誤って電源端子オープン状態を検出することが抑制される。
図11は,図6,7,8のIO回路内の第2のトランジスタM1'を増加させた場合のVDDオープン状態での電源端子VDDの電圧を示す図である。横軸に,図2のIO回路(ORG)と,一方向性回路内のPチャネルトランジスタM1,M1'の数とを示し,縦軸に電源VDDの電圧を示す。図2の場合は,電源端子VDDの電圧は以下のとおりである。
VDD=XRST-PMOSVth
これに対して,PチャネルトランジスタM1,M1'から更に第2のトランジスタM1'を増加させた場合,第2のトランジスタM1'がオフ状態であるので,電源端子VDDの電圧は以下のとおり一定になる。
VDD=XRST-FDVth
図12は,第1の実施の形態における集積回路のIO回路の第2の例の回路とチップ断面を示す図である。この第2の例では,入力端子XRSTと電源端子VDDとの間の一方向性回路ESD1において,第1,第2のトランジスタM1,M1'はPチャネルMOSトランジスタであり,第2のトランジスタM1'は,第1のトランジスタM1と入力端子XRSTとの間に設けられ,そのゲートが第1のトランジスタM1のソース端子Sに接続されている。また,2つのトランジスタM1,M1'は,共に同じNウエル領域Nwell内に形成されている。そして,Nウエル領域Nwellは,N型コンタクト領域を介して電源端子VDDからバックゲートバイアスを供給されている。この例1では,電源端子VDDがオープン状態になって入力端子XRSTの電源B-VDDの電位より低下した場合,第2のトランジスタM1'も導通する。
図中に示されるとおり,入力端子XRSTから電源端子VDDへの電流経路は,2つのトランジスタM1,M1'のソース・ドレイン間を経由する電流経路Ittと,第2のトランジスタM1'のP型ソース領域SとNウエル領域Nwellとの間のPN接合からなるフィールドダイオードFDを経由する電流経路Ifdとが存在する。電流経路Ittの電圧低下は2×PMOSVthであり,電流経路Ifdの電圧降下はFDVthである。デバイス設計にもよるが,2×PMOSVth≒FDVthとすると,両方の電流経路で電流が流れ,オープン状態の電源端子VDDの電圧は,以下のとおりとなる。
VDD= XRST-FDVth
ただし,第2のトランジスタM1'の数を増やすと,電流経路Ittの電圧低下はN×PMOSVth(NはトランジスタM1,M1'の数)となり,N×PMOSVth>FDVthであるので電流経路Ifdが支配的になり,電源端子VDDの電圧は上記のXRST-FDVth以上は低下しない。
図13は,第2の例のIO回路において第2のトランジスタM1'を増加させた場合のVDDオープン状態での電源端子VDDの電圧を示す図である。上記の通り,第2のトランジスタM1'を増やしても電源端子VDDの電圧はVDD= XRST-FDVthの一定になる。
上記の通り,第2の例のIO回路の場合も,電源端子VDDがオープンの場合の電源端子の電圧を図2の場合よりも低くすることができる。よって,第1の例と同様に,電源端子VDDが正常に接続されている場合に,誤って電源端子VDDのオープン状態を検出することが抑制できる。
図14は,第1の実施の形態における集積回路のIO回路の第3の例の回路とチップ断面を示す図である。この第3の例では,入力端子XRSTと電源端子VDDとの間の一方向性回路ESD1において,第1,第2のトランジスタM1,M1'はPチャネルMOSトランジスタであり,第2のトランジスタM1'は,第1のトランジスタM1と入力端子XRSTとの間に設けられ,そのゲートが第1のトランジスタM1のゲートに接続されている。また,2つのトランジスタM1,M1'は,共に同じNウエル領域Nwell内に形成されている。そして,Nウエル領域Nwellは,N型コンタクト領域を介して電源端子VDDからバックゲートバイアスを供給されている。ただし,トランジスタM1,M1'の位置は上下逆になっても良い。
この例3では,電源端子VDDがオープン状態になって入力端子XRSTの電源B-VDDの電位より低下した場合,第1,第2のトランジスタM1,M1'の両方が導通する。つまり,2つのトランジスタM1,M1'が単一のPMOSトランジスタと実質的に同様となる。
この場合,図中の電流経路Ittの電圧低下はトランジスタの閾値PMOSVthであり,フィールドダイオードFDを経由する電流経路の電圧低下FDVth(>PMOSVth)より小さいので,電流経路Ittが支配的になる。
トランジスタM1,M1'によりトランジスタの合計チャネル長が長くなった分,トランジスタの閾値PMOSVthは,図2の例の第1のトランジスタM1のみの場合に比較すると大きくなる。よって,その分だけ,電源端子VDDがオープンの場合の電源端子VDDの電圧低下は,図2の例よりも低くすることができる。つまり,第1の例と同様に,電源端子VDDが正常に接続されている場合に,誤って電源端子VDDのオープン状態を検出することが抑制できる。
第3の例では,電源端子VDDがオープン状態になった時の電源端子VDDの電圧は,次の通りである。
VDD=XRST-PMOSVth(L大)
この電圧は,図2のVDD=XRST-PMOSVthよりも低くなる。
図15は,第3の例のIO回路において第2のトランジスタM1'を増加させた場合のVDDオープン状態での電源端子VDDの電圧を示す図である。第2のトランジスタM1'の数を増やせば,それらトランジスタの合計チャネル長が長くなり,閾値電圧PMOSVth(L大)は数に比例して大きくなる。但し,PMOVth(L大)がフィールドダイオードの閾値FDVthに達すると,それ以降は,電源端子VDDの電圧は,VDD=XRST-FDVthで飽和する。
図16は,第1の実施の形態における集積回路のIO回路の第4の例の回路とチップ断面を示す図である。この第4の例では,入力端子XRSTと電源端子VDDとの間の一方向性回路ESD1において,第1,第2のトランジスタM1,M1'はPチャネルMOSトランジスタであり,第2のトランジスタM1'は,第1のトランジスタM1と入力端子XRSTとの間に設けられ,そのゲートが第1のトランジスタM1のソース端子Sに接続されている。また,2つのトランジスタM1,M1'は,別のNウエル領域Nwell内にそれぞれ形成されている。そして,第1のトランジスタM1には電源端子VDDからバックゲートバイアスが印加され,第2のトランジスタM1'にはトランジスタM1のソース端子からバックゲートバイアスが印加されている。
この第4の例では,電源端子VDDがオープン状態になって入力端子XRSTの電源B-VDDの電位より低下した場合,第1,第2のトランジスタM1,M1'のソース・ドレイン間を経由する電流経路Ittが支配的になる。つまり,両トランジスタM1,M1'が別々のNウエル領域Nwell内に形成されているので,それぞれのトランジスタにおいて,ソース・ドレイン間を経由する電流経路と,ソースとNウエル領域間のPN接合のフィールドダイオードFDを経由する電流経路とが存在する。ただし,前者の電圧低下PMOSVthは後者の電圧低下FDVthより小さいので,両トランジスタともソース・ドレイン間を経由する電流経路Ittが支配的になる。
図16のようにトランジスタM1,M1'を設けた場合,電源端子VDDがオープン状態におけるVDDの電圧は,以下の通りとなる。
VDD=XRST-2×PMOSVth
この電源端子VDDの電位は,図2の例VDD=XRST-PMOSVthよりも低くなっている。よって,電源端子VDDが正常に接続されている場合に,電源端子VDDのオープン状態を誤って検出することは抑制される。
図17は,第4の例のIO回路において第2のトランジスタM1'を増加させた場合のVDDオープン状態での電源端子VDDの電圧を示す図である。第2のトランジスタM1'を増やすたびに,電源端子VDDの電圧は,PMOSVthずつ低下していく。よって,第1,第2のトランジスタM1,M1'の合計数がNの場合の電源端子VDDの電圧は,以下の通りとなる。
VDD=XRST-N×PMOSVth
したがって,第2のトランジスタM2'の段数を増やすことで電源オープン判定回路の動作マージンをより大きくすることができる。
図18は,第1の実施の形態における集積回路のIO回路の第5の例の回路とチップ断面を示す図である。この第5の例では,入力端子XRSTと電源端子VDDとの間の一方向性回路ESD1において,第1,第2のトランジスタM1,M1'はPチャネルMOSトランジスタであり,第2のトランジスタM1'は,第1のトランジスタM1と電源端子VDDとの間に設けられ,そのゲートが第1のトランジスタM1のドレイン端子Dに接続されている。また,2つのトランジスタM1,M1'は,別のNウエル領域Nwell内にそれぞれ形成されている。そして,第2のトランジスタM1’には電源端子VDDからバックゲートバイアスが印加され,第1のトランジスタM1には,トランジスタM1’のソース端子Sからバックゲートバイアスが印加されている。
この第5の例において,電源端子VDDがオープン状態になって入力端子XRSTの電源B-VDDの電位より低下した場合,第2のトランジスタM1'はオフ状態になる。したがって,第1,第2のトランジスタM1では,ソース・ドレイン間を経由する電流経路が支配的になるが,第2のトランジスタM1'では,フィールドダイオードFDを経由する電流経路しか形成されない。その結果,図中の電流経路Itfdが支配的になる。つまり,第1のトランジスタM1ではソース・ドレイン間の経路,第2のトランジスタM1'ではフィールドダイオードFDの経路が支配的になる。
図18のようにトランジスタM1,M1'を設けた場合,電源端子VDDがオープン状態におけるVDDの電圧は,以下の通りとなる。
VDD=XRST-PMOSVth-FDVth
この電源端子VDDの電位は,図2の例VDD=XRST-PMOSVthよりも低くなっている。よって,電源端子VDDが正常に接続されている場合に,電源端子VDDのオープン状態を誤って検出することが抑制される。
図19は,第5の例のIO回路において第2のトランジスタM1'を増加させた場合のVDDオープン状態での電源端子VDDの電圧を示す図である。第2のトランジスタM1'を増やすたびに,電源端子VDDの電圧は,FDVthずつ低下していく。よって,第2のトランジスタM1'の合計数がN-1の場合の電源端子VDDの電圧は,以下の通りとなる。
VDD=XRST-PMOSVth-(N-1)×FDVth
図20は,第1の実施の形態における電源オープン判定回路の変型例を示す図である。図20において,IOセル30内の入力端子XRSTと電源端子VDDとの間の一方向性回路は,図6,7,8の第1の例と同じである。そして,図20の電源電圧検出回路22’は,図6の電源オープン判定回路22とは異なっている。
すなわち,図20の電源電圧検出回路22’は,電源端子VDDの電圧が基準電圧より低下したか否かのみを検出している。図6のように,電源端子VDDの電圧の分圧レベルと入力端子XRSTの電圧の分圧レベルとを比較することは行っていない。
図20の電源電圧検出回路22’は,電源端子VDDを抵抗R5,R6により分圧し,その分圧されたノードn10をNチャネルトランジスタM10のゲートに接続する。トランジスタM10はソースがグランド端子VSSに接続されているので,ノードn10の分圧レベルがトランジスタM10の閾値電圧NMOSVthより高ければ,トランジスタM10はオンして,検出信号VDFLVDOはHレベルになり,低ければトランジスタM10はオフして検出信号FDFLVDOはLレベルになる。
この電源電圧検出回路22’は,単純に電源電圧VDDが絶対値より低下したことを検出する。したがって,電源端子VDDがオープン状態になって,上述したIOセル30内の第1,第2のトランジスタM1,M1'により電源端子VDDの電圧が大きく低下した場合も検出することができる。また,何らかの理由により電源端子VDDが通常レベルより低下した場合も検出することができる。つまり,電源電圧VDDの低下検出回路と,電源端子VDDオープン状態の検出回路とを兼ねている。ただし,両方の状態が電源端子VDDに同等の電圧低下を招くことが必要である。したがって,電源電圧VDDの電圧低下を検出するレベルに整合するように,IOセル内の第1,第2のトランジスタM1,M1'の回路構成を選択することが求められる。
また,この電源電圧検出回路22’は,電源電圧VDDの電圧低下を絶対値と比較しているので,図5で説明したような入力端子XRSTがオーバーシュートしたり電源端子VDDの電位より上昇した時に生じる誤検出は発生しない。
なお,図20の電源電圧検出回路22’において,トランジスタM10に代えて,ノードn10の電圧と絶対的な基準電圧とを比較するコンパレータにすることができる。この場合も,コンパレータは電源端子VDDの低下を検出し,電源状態検出信号を生成する。
以上の通り,第1の実施の形態では,5つの集積回路の例を示した。これらの例に示されるとおり,入力端子XRSTと電源端子VDDとの間に設けた一方向性回路を,複数のPMOSトランジスタで構成している。これにより,上記したとおり,電源端子VDDがオープン状態になった時の電源端子VDDの電圧低下をより低くすることができる。その結果,電源端子VDDが正常に接続されている場合に,誤ってVDDオープン状態を検出することが抑制される。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では,VSSオープン状態を検出するVSSオープン検出回路に関する。
図21は,第2の実施の形態における集積回路装置の構成図である。図1と同様に,集積回路が形成されているチップCHIPは,パッケージPKGに収容され,パッケージPKGは回路基板10の搭載されている。第2の実施の形態では,グランド端子VSSが外部のグランド端子GNDと電気的に接続していないオープン状態を検出するグランドオープン判定回路12(電源状態判定回路)が設けられる。グランドオープン判定回路12は,電源配線14とグランド配線16との間に設けられ,何らかの原因でグランド端子VSSがオープン状態になったときに,入力端子INの電位とグランド端子VSSの電位とが異なる電位になることを検出する。静電破壊保護素子ESD1,ESD2は,図1と同様であり,入力端子INに高い正電位の静電気やマイナス電位の静電気が印加された場合にその静電気の電荷を電源端子VDD方向またはグランド端子VSS方向に逃がす。
グランド端子VSSがオープン状態になると,静電破壊保護素子ESD2が導通し,グランド配線16の電位が外部のグランド電位GNDより高くなる。グランドオープン判定回路12は,このグランド端子VSS及びそれに接続されたグランド配線16の電位が外部のグランド電位GNDより高くなることを検出する。
入力端子INには,通常動作状態でグランド電位の信号が供給される。つまり,入力端子INにグランド電位の信号が供給されているときに,グランドオープン判定回路12は,グランドオープン状態を検出する。したがって,入力端子INは,例えば,通常動作時にLレベル,つまりグランド電位になる制御信号や,LレベルとHレベル(グランド電位と電源電圧電位)とを繰り返すクロック信号などが入力されることが望ましい。
さらに,グランドオープン判定回路12は,グランドオープン状態を検出するとその検出信号13を内部回路10に出力し,内部回路10の動作を停止させる。動作停止の具体例としては,内部回路10のデータ入出力端子DATAから出力されるデータ出力をHまたはLの何れかのレベルに固定する。若しくは,ハイインピーダンス状態にする。これにより,グランドオープン状態で誤ったデータ出力が外部装置に出力されて誤動作の原因になることを回避することができる。
チップ内のグランド端子VSSが外部のグランド端子GNDと電気的に接続されないグランドオープン状態は,例えば,回路基板20のグランド端子GNDとパッケージPKGのグランド端子P−VSSとの間の半田接続に不良が発生した場合や,パッケージPKGのグランド端子P−VSSとチップのグランド端子VSSとの間の接続に不良が発生した場合などが考えられる。
図22は,グランドオープン判定回路の一例を示す回路図である。図21で説明したとおり,電源配線14は電源端子VDDに接続され,グランド配線16はグランド端子VSSに接続されている。図22の例では,入力端子INとしてクロック端子SCKが利用されている。クロック端子SCK,電源端子VDDとの間に,静電破壊保護素子ESD1として,ゲートとドレインとが短絡されてダイオード接続されたPチャネルトランジスタM1が設けられ,グランドVSSとの間に,静電破壊保護素子ESD2として,ゲートとドレインとが短絡されてダイオード接続されたNチャネルトランジスタM2が設けられている。通常動作状態では,クロック端子SCKには,電源VDDとグランドVSSの電位を交互に有するクロック信号が供給されるので,いずれのトランジスタM1,M2も導通することはなく,通常動作に影響を与えることはない。また,クロック端子SCKに静電気が印加された場合は,トランジスタM1またはM2が導通して静電気の電荷を電源端子VDDまたはグランド端子VSSに流す。
グランドオープン判定回路12は,ゲートにクロック端子SCKが接続されソースとドレインが電源端子VDDとグランド端子VSSとの間に接続されたPチャネルの第1のトランジスタM13と,ゲートにグランド端子VSSが接続されソースとドレインが電源端子VDDとグランド端子VSSとの間に接続されたPチャネルの第2のトランジスタM14とを有する信号分圧回路120を有する。さらに,グランドオープン判定回路12は,第1,第2のトランジスタM13,M14のドレインと電源端子VDDとの間のノードn01,n02の電位を比較し,グランドオープン状態であることを示すグランドオープン検出信号n03(Lレベル)を出力するコンパレータ回路122と,コンパレータの出力n03の信号をラッチしカウントするラッチ回路123と,バッファ回路125とを有する。また,バイアス回路121も設けられる。
バイアス回路121とコンパレータ回路122は,図2のバイアス回路221とコンパレータ22と同様の構成であり,その説明は省略する。
ラッチ回路123はカウンタ124を有し,カウンタ124は,図示されるとおり,4つのフリップフロップFF1〜FF4を有する。カウンタ124は,パワーオンリセット信号PORによりリセットされ,コンパレータ出力n03を5回カウントアップしたら,Lレベルのノードn04を出力する。この信号n04はバッファ回路125を経由して,グランドオープン検出信号VSFOとして出力される。
第1,第2のトランジスタM13,M14は,共にPチャネルトランジスタであり,それらのソースと電源VDDとの間には,ゲートにバイアス電圧Vbiasが与えられたPチャネルトランジスタM11,M12からなる電流源回路がそれぞれ設けられている。
ノードn01の電位はトランジスタM11,M13のオン抵抗比により決まり,同様に,ノードn02の電位はトランジスタM12,M14のオン抵抗比により決まる。
この例では,トランジスタM11,M12のトランジスタサイズは等しく設計され,ゲートバイアス電圧Vbiasが同じであるので,トランジスタM11,M12のオン抵抗RM11,RM12はほぼ等しい。一方,トランジスタM13,M14のトランジスタサイズは,ゲート電圧が同じ場合にトランジスタM13のオン抵抗RM13がトランジスタM14のオン抵抗RM14より大きく(RM13>RM14)なるように設計されている。具体的には,例えば,トランジスタM13のゲート長がトランジスタM14のゲート長より長い。
そこで,チップのグランド端子VSSが外部のグランド端子GNDと正しく接続されている時は,ノードn01の電圧Vn01はノードn02の電圧Vn02より高くなる。すなわち,
Vn01=RM13*VDD/(RM11+RM13)
Vn02=RM14*VDD/(RM12+RM14)
で,RM13>RM14,RM11=RM12であるので,Vn01>Vn02となる。その結果,コンパレータComp1は,出力VSSDETをHレベルにする。これは,チップのグランド端子VSSが外部のグランド端子GNDに接続された状態を検出している。
次に,チップのグランド端子VSSが外部のグランド端子GNDに接続されていないオープンの状態について説明する。トランジスタM13のゲートにはクロック端子SCKが接続され,通常動作状態においてクロック端子SCKにグランドVSSの電圧の信号が入力される時は,トランジスタM13は導通状態にある。それにより,電源端子VDD,トランジスタM11,トランジスタM13の電流パスが形成される。そのため,チップのグランド端子VSSがオープンになると,前記電流パスによりトランジスタM2のが導通し,グランド端子VSSおよびその配線16は,クロック端子SCKのグランド電位よりトランジスタM2の閾値電圧NMOSVthだけ高くなる。つまり,VSS=NMOSVthとなる。
上記のように,トランジスタM13のゲートにはクロック端子SCKのグランド電位,トランジスタM14のゲートにはVSS=NMOSVthが印加される。そこで,その場合のトランジスタM13,M14のオン抵抗RM13,RM14が,RM13<RM14になるようにトランジスタM13,M14を設計しておく。つまり,チップのグランド端子VSSが外部のグランド端子GNDに接続されている時のオン抵抗と逆の関係になるように設計しておく。チップ内のグランド端子VSS及び配線16の電位がNMOSVthであるので,ノードn01,n02の電位は次の通りとなる。
Vn01=RM13*(VDD−NMOSVth)/(RM13+RM11)
Vn02=RM14*(VDD−NMOSVth)/(RM14+RM12)
で,RM13<RM14,RM11=RM12であるので,Vn01<Vn02となる。その結果,コンパレータ122は,反転して,出力ノードn03をLレベルにする。これは,チップのグランド端子VSSが外部のグランド端子GNDに接続されていないオープン状態を検出している。
図23は,図22のグランドオープン判定回路の動作を示す波形図である。チップ内のグランド端子VSSが外部のグランド端子GNDに接続されている場合(VSS=GND)は,チップ内グランド端子VSSはグランド電位(0V)になり,Vn01>Vn02となり,コンパレータ出力ノードn03はHレベルになる。一方で,チップ内のグランド端子VSSが外部のグランド端子GNDに接続されずオープン状態の場合(VSS=OPEN)は,チップ内グランド端子VSSはNMOSVthに上昇し,Vn01<Vn02となり,コンパレータ出力ノードn03はLレベルになる。このLレベルは,チップ内のグランド電位VSSと同じである。
図22に戻り,クロック端子SCKにはHレベルとLレベルとが繰り返される。クロック端子SCKがLレベルの場合において,VSSオープン検出回路は上記の通りの動作をし,VSSがオープン状態ならコンパレータ出力ノードn03はLレベルになる。一方,クロック端子SCKがHレベルの場合は,トランジスタM13はオフになりVno1>Vno2となり,コンパレータ出力ノードn03はHレベルになる。つまり,通常動作状態において,グランド端子VSSがオープン状態になると,コンパレータ出力ノードn03は,クロックSCKに同期してHレベルとLレベルとを繰り返す。そこで,カウンタ124がノードn03の5回のHレベルをカウントしたら,カウンタ出力ノードn04にLレベルが出力され,バッファ125からVSSオープン検出信号VSFOが出力される。
図24は,図22のグランドオープン判定回路の動作を説明する図である。図24には,グランド端子VSSが正常に接続されている状態で,入力端子であるクロック端子SCKが立ち上がるときにアンダーシュート電圧が印加された場合T2と,何らかの理由でグランドVSSよりも低い電位になった場合T4とが示されている。
図22において,グランド端子VSSが正常に接続されている場合において,n01>n02にあるノードn01,n02間の動作マージンV2はそれほど大きくない。その理由は,グランド端子VSSがオープン状態で上昇したときに,n01<n02になるようにトランジスタM11,M12,M13,M14のオン抵抗を設定する必要があるからである。
電源起動時T1後に,クロック信号SCKがLレベルからHレベルに立ち上がった後の通常動作状態T3ではn01>n02であり,コンパレータ出力n03はHレベルになっている。しかし,入力端子であるクロック端子SCKが立ち上がった後にアンダーシュート電圧が印加された場合T2では,トランジスタM13のオン抵抗のほうがトランジスタM14のオン抵抗よりも小さくなり,n01<n02になる。その結果,ノードn03はLレベルになっている。同様に,クロック端子SCKがグランド端子VSSよりも低い電位になった場合T4でも,n01<n02になり,ノードn03はLレベルになっている。つまり,状態T2,T4では,クロック端子SCKの電位は,以下のようになっている。
SCK<VSS-NMOSVth
つまり,実質的にVSSオープン状態と同じ電圧差がクロック端子SCKとグランド端子VSSとの間に生成され,グランドオープン判定回路12がノードn03をLレベルにしてVSSオープン状態を誤って検出している。
図25は,第2の実施の形態における集積回路のIO回路の第1の例とそのチップ上の断面とを示す図である。クロック端子SCKと電源端子VDDとの間の一方向性回路には,図22と同じようにNチャネルMOSトランジスタM1とバッファ31とが設けられ,クロック端子SCKの正の静電気の電荷を流すようになっている。一方,クロック端子SCKとグランド端子VSSとの間の一方向性回路には,NチャネルMOSトランジスタM2とバッファ32に加えて,トランジスタM2とグランド端子VSSとの間にNチャネルMOSトランジスタM2’が設けられている。このトランジスタM2’のゲートは,トランジスタM2のドレインDに接続されている。そして,両トランジスタM1,M2’は共にグランド端子VSSからバックゲートバイアスを供給されている。トランジスタM2’はゲート・ソース間が短絡されているので常時オフである。
このIO回路30では,グランド端子VSSがオープン状態になってクロック端子SCKのLレベル(外部のグランド電位GND)よりも高くなった場合の電流経路は,図中に示す電流経路IfdtとIfdとがある。つまり,電流経路Ifdtは,VSS−トランジスタM2’のP-SubとソースSとの間のフィールドダイオードFD−トランジスタM2のドレイン・ソース間−SCKである。電流経路Idfは,VSS−トランジスタM2のフィールドダイオードFD−SCKである。これらの電流経路では,電流経路Ifdの電圧低下はフィールドダイオードFDの閾値電圧FDVthであり,電流経路Ifdtの電圧低下FDVth+NMOSVthよりも小さいので,電流経路Ifdが支配的になる。
したがって,図25のIO回路30の構成では,グランド端子VSSがオープン状態になると,グランド端子VSSはクロック端子SCKのLレベル(外部グランドGND)よりもFDVthだけ高い電圧になる。このグランド端子VSSの電圧FDVthは,図22のNMOSVthよりも高くなる。すなわちFDVth≒2NMOSVthであるので,FDVth>NMOSVthである。そして,第2のトランジスタM2’をさらに増やしても,それはオフ状態であるので,VSS=SCK(GND)+FDVthの関係は変わらない。
図26は,第2の実施の形態における集積回路の回路図である。図25のIO回路30を有し,VSSオープン判定回路12は,図22と同じである。第1の例のIO回路30の場合,クロック端子SCKとグランド端子VSSとの間にトランジスタM2とM2’を設けているので,グランド端子VSSがオープン状態になると,VSS=SCK(GND)+FDVthと大きく上昇する。したがって,グランド端子VSSが正常に接続されている状態n01>n02と,グランド端子VSSがオープン状態n01<n02とにおけるノードn01,n02間の電圧差を大きくすることができ,動作マージンが大きくすることができる。その結果,図24に示したグランド端子VSSが通常接続状態において,クロック端子SCKがグランド電位GNDより低下した時の誤り検出を抑制することができる。
図27は,第2の実施の形態における集積回路のIO回路の第2の例とそのチップ上の断面とを示す図である。このIO回路30では,クロック端子SCKとグランド端子VSSとの間の一方向性回路に,NチャネルMOSトランジスタM2とM2’とが直列に接続されている。トランジスタM2のゲートにはバッファ32の出力が接続され,追加したトランジスタM2’のゲートはトランジスタM2のソースに接続されている。そして,両トランジスタM1,M2’は共にグランド端子VSSからバックゲートバイアスを供給されている。この場合は,トランジスタM2’はオンしうる。
断面図に示したとおり,オープン状態のグランド端子VSSとクロック端子SCKとの間の電流経路は,両トランジスタM2,M2’のドレイン・ソース間を経由する電流経路Ittと,トランジスタM2’のフィールドダイオードFDを経由する電流経路Ifdとが存在する。電流経路Ifdの電圧低下はFDVth,電流経路Ittの電圧低下はNMOSVth+FDVthであるので,電流経路Ifdが支配的になる。その結果,オープン状態のグランド端子VSSの電圧は,VSS=SCK(GND)+FDVthになる。そして,追加のトランジスタM2’を増加してもこの電圧VSS=SCK(GND)+FDVthに変化はない。
このように,第2の例のIO回路30の場合も,第1の例と同様に,グランド端子VSSがオープン状態になると,その電位はVSS=SCK(GND)+FDVthと大きく上昇する。したがって,グランド端子VSSが正常に接続されている状態n01>n02と,グランド端子VSSがオープン状態n01<n02とにおけるノードn01,n02間の電圧差を大きくすることができ,動作マージンを大きくすることができる。その結果,図24に示したグランド端子VSSが通常接続状態において,クロック端子SCKがグランド電位GNDより低下した時の誤り検出を抑制することができる。
図28は,第2の実施の形態における集積回路のIO回路の第3の例とそのチップ上の断面とを示す図である。このIO回路30では,クロック端子SCKとグランド端子VSSとの間の一方向性回路に,NチャネルMOSトランジスタM2とM2’とが直列に接続されている。そして,トランジスタM2,M2のゲートにはバッファ32の出力が接続されている。また,両トランジスタM1,M2’は共にグランド端子VSSからバックゲートバイアスを供給されている。この場合は,トランジスタM2のゲート長がトランジスタM2’により実質的に長くなった構成である。
その結果,グランド端子VSSとクロック端子SCKとの間の電流経路は,トランジスタM2,M2’のドレイン・ソース間が支配的になる。その結果,グランド端子VSSがオープン状態の時のグランド端子VSSの電圧は,VSS=NMOSVth(M2,M2’)となる。この閾値NMOSVthは,トランジスタM2のみの場合に比較すると,少し大きくなる。よって,ノードn01,n02間の動作マージンが大きくなり,誤ったVSSオープン検出が抑制される。
図29は,第2の実施の形態における集積回路のIO回路の第4の例の回路とチップ断面を示す図である。この第4の例では,クロック端子SCKとグランド端子VSSとの間の一方向性回路に,NチャネルMOSトランジスタM2,M2’が直列に接続され,トランジスタM2’はトランジスタM2とクロック端子SCKとの間に設けられ,そのゲートがトランジスタM2のソース端子Sに接続されている。また,2つのトランジスタM2,M2'は,別のPウエル領域Pwell内にそれぞれ形成されている。そして,トランジスタM2にはグランド端子VSSからバックゲートバイアスが印加され,トランジスタM2'には,トランジスタM2のソース端子Sからバックゲートバイアスが印加されている。
この第4の例のIO回路では,グランド端子VSSがオープン状態になった場合,トランジスタM2,M2'のドレイン・ソース間を経由する電流経路Ittが支配的になる。つまり,両トランジスタM2,M2'が別々のPウエル領域Pwell内に形成されているので,それぞれのトランジスタにおいて,ドレイン・ソース間を経由する電流経路と, Pウエル領域PwellとソースS間のPN接合のフィールドダイオードFDを経由する電流経路とが存在する。ただし,前者の電圧低下PMOSVthが後者の電圧低下FDVthより小さいので,両トランジスタともドレイン・ソース間を経由する電流経路Ittが支配的になる。
第4の例のIO回路のようにトランジスタM2,M2'を設けた場合,グランド端子VSSがオープン状態におけるVSSの電圧は,以下の通りとなる。
VSS=SCK(GND)+2×NMOSVth
このグランド端子VSSの電位は,図22の例VSS=SCK(GND)+NMOSVthよりも高くなっている。よって,グランド端子VSSが正常に接続されている場合に,グランド端子VSSのオープン状態を誤って検出することは抑制される。
第4の例のIO回路において,第2のトランジスタM2'を増加させた場合のVSSオープン状態でのグランド端子VSSの電位は,トランジスタM1'を増やすたびに,NMOSVthずつ上昇していく。よって,トランジスタM2,M2'の合計数がNの場合のグランド端子VSSの電圧は,以下の通りとなる。
VSS=SCK(GND)+N×NMOSVth
つまり,トランジスタM2’を増やせば増やすほど,グランドオープン状態のグランド端子VSSの電圧を高くすることができ,ノードn01,n02間の電圧を広げることができる。
図30は,第2の実施の形態における集積回路のIO回路の第5の例の回路とチップ断面を示す図である。この第5の例では,入力端子であるクロック端子SCKTとグランド端子VDDとの間の一方向性回路ESD2において,NチャネルMOSトランジスタM2,M2'が直列に接続され,トランジスタM2のゲートにはバッファ32が接続されている。トランジスタM2'は,トランジスタM2とグランド端子VSSとの間に設けられ,そのゲートがトランジスタM2のドレイン端子Dに接続されている。また,2つのトランジスタM2,M2'は,別のPウエル領域Pwell内にそれぞれ形成されている。そして,トランジスタM2’にはグランド端子VSSからバックゲートバイアスが印加され,トランジスタM2には,トランジスタM2’のソース端子Sからバックゲートバイアスが印加されている。第2のトランジスタM2'は,ゲート・ソース間が短絡されているのでオフ状態である。
この第5の例において,グランド端子VSSがオープン状態になって入力端子であるクロック端子SCKのLレベル(グランドGND)より上昇した場合,トランジスタM2では,ドレイン・ソース間を経由する電流経路が支配的になるが,トランジスタM2'では,そのフィールドダイオードFDを経由する電流経路しか形成されない。その結果,図中の電流経路Ifdtが支配的になる。
第5の例のようにトランジスタM2,M2'を設けた場合,グランド端子VSSがオープン状態におけるVSSの電圧は,以下の通りとなる。
VSS=SCK(GND)+NMOSVth+FDVth
このグランド端子VSSの電位は,図22の例VSS=SCK(GND)+NMOSVthよりも高くなっている。よって,グランド端子VSSが正常に接続されている場合に,グランド端子VSSのオープン状態を誤って検出することは抑制される。
第5の例のIO回路においてトランジスタM2'を増加させた場合のVSSオープン状態でのグランド端子VSSの電圧は,トランジスタM2'を増やすたびに,FDVthずつ増加していく。よって,トランジスタM2'の合計数がN-1の場合のグランド端子VSSの電圧は,以下の通りとなる。
VSS=SCK(GND)+NMOSVth+(N-1)×FDVth
したがって,トランジスタM2’の数を増やすことで,グランドオープン状態におけるグランド端子VSSの電圧をより高くすることができる。
以上の通り,第2の実施の形態の集積回路では,グランドオープン判定回路の動作マージンを大きくすることができ,グランド端子VSSが正常に接続されている場合に誤ってグランドオープンが検出されることが抑制される。
図31は,第2の実施の形態におけるグランドオープン判定回路の変型例を示す図である。図31において,IOセル330内の入力端子SCK’とグランド端子VSSとの間の一方向性回路は,図25,26の第1の例と同じである。そして,図31の電源電圧検出回路322は,図22のグランドオープン判定回路12とは異なっている。
すなわち,図31の電源電圧検出回路322は,電源端子VDDの電圧(VDD-VSSの電位差)が基準電圧より低下したか否かのみを検出している。図22のように,グランド端子VSSの電圧の分圧レベルと入力端子SCK’の電圧のL電圧の分圧レベルとを比較することは行っていない。また,グランドがOPENであった場合にLレベル入力するSCK’信号は,第2の実施形態のようなVDDレベルとVSSレベルを連続的に繰り返すクロック信号ではなく,定常的に外部グランドレベルの信号が入力される必要がある。
図31の電源電圧検出回路322は,電源端子VDDを抵抗R5,R6により分圧し,その分圧されたノードn10をNチャネルトランジスタM10のゲートに接続する。トランジスタM10はソースがグランド端子VSSに接続されているので,ノードn10の分圧レベルがトランジスタM10の閾値電圧NMOSVthより高ければ,トランジスタM10はオンして,検出信号VSFLVDOはHレベルになり,低ければトランジスタM10はオフして検出信号VSFLVDOはLレベルになる。
したがって,電源端子VSSがオープン状態になって,上述したIOセル30内の第1,第2のトランジスタM2,M2'により電源端子VSSの電圧が大きく上昇した場合もVDD-VSSの電位差が低下することでグランドオープンを検出することができる。
この電源電圧検出回路322は,単純に電源電圧VDDが絶対値より低下したことも検出するが,グランドオープン状態も検出する。グランドオープン状態になると,VSSレベルが上昇しVDD-VSSの電位差は,通常グランド接続状態時と比較して,相対的に低下することになる。つまり,何らかの理由によりグランド端子VSSがグランドレベルより上昇した場合も検出することができる。つまり, VDD-VSSの電位差が低下することでの電圧低下検出回路と,グランド端子VSSオープン状態の検出回路とを兼ねている。ただし,両方の状態が電源電圧(VDD-VSS電位差)検出電圧低下を招くことが必要である。したがって,電源電圧VDDとグランド端子VSSの電位差低下を検出するレベルに整合するように,IOセル内の第1,第2のトランジスタM2,M2'の回路構成を選択することが求められる。
また,この電源電圧検出回路332は,電源電圧VDDの電圧低下を絶対値と比較しているので,図24で説明したような入力端子SCK’がアンダーシュートしたりグランド端子VSSの電位より低下した時に生じる誤検出は発生しない。
なお,図31の電源電圧検出回路において,トランジスタM10に代えて,ノードn10の電圧と絶対的な基準電圧とを比較するコンパレータにすることができる。この場合も,コンパレータは電源端子VDDとVSSの電位差の低下を検出し,電源状態検出信号を生成する。
以上の通り,第2の実施の形態では,5つの集積回路の例を示した。これらの例に示されるとおり,入力端子SCK’とグランド端子VSSとの間に設けた一方向性回路を,複数のNMOSトランジスタで構成している。これにより,上記したとおり,電源端子グランドがオープン状態になった時のグランド端子VSSのレベル上昇をさらに上昇することができる。その結果,グランド端子VSSが正常に接続されている場合に,誤ってVSSオープン状態を検出することが抑制される。
以上の実施の形態をまとめると,次の付記のとおりである。
(付記1)
電源端子とグランド端子と入力端子と内部回路とが形成された集積回路において,
前記入力端子と前記電源端子との間に設けられ,前記入力端子から前記電源端子への方向の一方向性回路と,
前記電源端子が外部電源と接続しているか否かを検出して電源オープン検出信号を出力する電源状態判定回路とを有し,
前記一方向性回路は,前記電源端子の電圧がゲートに印加される第1のトランジスタと,前記第1のトランジスタに直列に接続された第2のトランジスタとを有し,
前記入力端子には前記外部電源の電圧が入力される集積回路。
(付記2)
付記1において,
前記電源状態判定回路は,前記入力端子とグランド端子との間の電圧を分圧して第1の分圧信号を生成する第1の分圧回路と,前記電源端子とグランド端子との間の電圧を分圧して第2の分圧信号を生成する第2の分圧回路と,前記第1,第2の分圧信号を比較して前記電源オープン検出信号を出力するコンパレータとを含む集積回路。
(付記3)
付記1において,
前記電源状態判定回路は前記電源端子の電圧検出機能を有する電源電圧検出回路であり,前記電源端子の電圧が基準電圧より低いか否かを検出して前記電源オープン検出信号を出力する集積回路。
(付記4)
付記1,2または3において,
前記第1,第2のトランジスタはPチャネルMOSトランジスタであり,
前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記電源端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのドレイン端子に接続されている集積回路。
(付記5)
付記1,2または3において,
前記第1,第2のトランジスタはPチャネルMOSトランジスタであり,
前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記入力端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのソース端子に接続されている集積回路。
(付記6)
付記1,2または3において,
前記第1,第2のトランジスタはPチャネルMOSトランジスタであり,
前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記入力端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのゲートに接続されている集積回路。
(付記7)
付記1,2または3において,
前記第1,第2のトランジスタは異なるNウエル領域に設けられたPチャネルMOSトランジスタであり,
前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記入力端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのソース端子に接続されている集積回路。
(付記8)
付記1,2または3において,
前記第1,第2のトランジスタは異なるNウエル領域に設けられたPチャネルMOSトランジスタであり,
前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記電源端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのドレイン端子に接続されている集積回路。
(付記9)
電源端子とグランド端子と入力端子と内部回路とが形成された集積回路において,
前記入力端子と前記グランド端子との間に設けられ前記グランド端子から前記入力端子方向の一方向性回路と,
前記グランド端子が外部のグランド端子と接続しているか否かを検出してグランドオープン検出信号を出力する電源状態判定回路とを有し,
前記一方向性回路は,前記グランド端子の電圧がゲートに印加される第1のトランジスタと,前記第1のトランジスタに直列に接続された第2のトランジスタとを有し,
前記入力端子には前記外部のグランド端子の電圧が入力される集積回路。
(付記10)
付記9において,
前記電源状態判定回路は,
ゲートに前記入力端子が接続されソースとドレインが前記電源端子とグランド端子との間に接続された第3のトランジスタと,ゲートに前記グランド端子が接続されソースとドレインが前記電源端子とグランド端子との間に接続された第4のトランジスタと,前記第3,第4のトランジスタのドレインと前記電源端子との間のノードの電位を比較し,前記チップのグランド端子が外部のグランド端子に接続されていないオープン状態であることを示すグランドオープン検出信号を出力するコンパレータを含む,集積回路。
(付記11)
付記9において,
前記電源状態判定回路は,
前記電源端子の電源電圧検出機能を有する電源電圧検出回路であり,前記電源端子の電圧が基準電圧より低いか否かに基づいて前記グランド端子がオープンであることを検出する集積回路。
(付記12)
付記9,10または11において,
前記第1,第2のトランジスタはNチャネルMOSトランジスタであり,
前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記グランド端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのドレイン端子に接続されている集積回路。
(付記13)
付記9,10または11において,
前記第1,第2のトランジスタはNチャネルMOSトランジスタであり,
前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記入力端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのソース端子に接続されている集積回路。
(付記14)
付記9,10または11において,
前記第1,第2のトランジスタはNチャネルMOSトランジスタであり,
前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記入力端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのゲートに接続されている集積回路。
(付記15)
付記9,10または11において,
前記第1,第2のトランジスタは異なるPウエル領域に設けられたNチャネルMOSトランジスタであり,
前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記入力端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのソース端子に接続されている集積回路。
(付記16)
付記9,10または11において,
前記第1,第2のトランジスタは異なるPウエル領域に設けられたNチャネルMOSトランジスタであり,
前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記グランド端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのドレイン端子に接続されている集積回路。
VDD:電源端子 XRST:入力端子
VSS:グランド端子 M1:第1のトランジスタ
M1’:第2のトランジスタ 22:VDD状態検出回路
30:IO回路

Claims (13)

  1. 電源端子とグランド端子と入力端子と内部回路とが形成された集積回路において,
    前記入力端子と前記電源端子との間に設けられ,前記入力端子から前記電源端子への方向の一方向性回路と,
    前記電源端子が外部電源と接続しているか否かを検出して電源オープン検出信号を出力する電源状態判定回路とを有し,
    前記一方向性回路は,前記電源端子の電圧がゲートに印加される第1のトランジスタと,前記第1のトランジスタに直列に接続された第2のトランジスタとを有し,
    前記入力端子には前記外部電源の電圧が入力される集積回路。
  2. 請求項1において,
    前記電源状態判定回路は,前記入力端子とグランド端子との間の電圧を分圧して第1の分圧信号を生成する第1の分圧回路と,前記電源端子とグランド端子との間の電圧を分圧して第2の分圧信号を生成する第2の分圧回路と,前記第1,第2の分圧信号を比較して前記電源オープン検出信号を出力するコンパレータとを含む集積回路。
  3. 請求項1において,
    前記電源状態判定回路は前記電源端子の電圧検出機能を有する電源電圧検出回路であり,前記電源端子の電圧が基準電圧より低いか否かを検出して前記電源オープン検出信号を出力する集積回路。
  4. 請求項1,2または3において,
    前記第1,第2のトランジスタはPチャネルMOSトランジスタであり,
    前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記電源端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのドレイン端子に接続されている集積回路。
  5. 請求項1,2または3において,
    前記第1,第2のトランジスタはPチャネルMOSトランジスタであり,
    前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記入力端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのソース端子に接続されている集積回路。
  6. 請求項1,2または3において,
    前記第1,第2のトランジスタは異なるNウエル領域に設けられたPチャネルMOSトランジスタであり,
    前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記入力端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのソース端子に接続されている集積回路。
  7. 請求項1,2または3において,
    前記第1,第2のトランジスタは異なるNウエル領域に設けられたPチャネルMOSトランジスタであり,
    前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記電源端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのドレイン端子に接続されている集積回路。
  8. 電源端子とグランド端子と入力端子と内部回路とが形成された集積回路において,
    前記入力端子と前記グランド端子との間に設けられ前記グランド端子から前記入力端子方向の一方向性回路と,
    前記グランド端子が外部のグランド端子と接続しているか否かを検出してグランドオープン検出信号を出力する電源状態判定回路とを有し,
    前記一方向性回路は,前記グランド端子の電圧がゲートに印加される第1のトランジスタと,前記第1のトランジスタに直列に接続された第2のトランジスタとを有し,
    前記入力端子には前記外部のグランド端子の電圧が入力される集積回路。
  9. 請求項8において,
    前記電源状態判定回路は,
    ゲートに前記入力端子が接続されソースとドレインが前記電源端子とグランド端子との間に接続された第3のトランジスタと,ゲートに前記グランド端子が接続されソースとドレインが前記電源端子とグランド端子との間に接続された第4のトランジスタと,前記第3,第4のトランジスタのドレインと前記電源端子との間のノードの電位を比較し,前記チップのグランド端子が外部のグランド端子に接続されていないオープン状態であることを示すグランドオープン検出信号を出力するコンパレータを含む,集積回路。
  10. 請求項8において,
    前記電源状態判定回路は,
    前記電源端子の電源電圧検出機能を有する電源電圧検出回路であり,前記電源端子の電圧が基準電圧より低いか否かに基づいて前記グランド端子がオープンであることを検出する集積回路。
  11. 請求項8,9または10において,
    前記第1,第2のトランジスタはNチャネルMOSトランジスタであり,
    前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記グランド端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのドレイン端子に接続されている集積回路。
  12. 請求項8,9または10において,
    前記第1,第2のトランジスタはNチャネルMOSトランジスタであり,
    前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記入力端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのソース端子に接続されている集積回路。
  13. 請求項8,9または10において,
    前記第1,第2のトランジスタは異なるPウエル領域に設けられたNチャネルMOSトランジスタであり,
    前記第2のトランジスタは,前記第1のトランジスタと前記入力端子との間に設けられ,ゲートが前記第1のトランジスタのソース端子に接続されている集積回路。
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