JP2000193709A - 半導体デバイス及びそのオ―プン検出方法 - Google Patents

半導体デバイス及びそのオ―プン検出方法

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JP2000193709A
JP2000193709A JP10370539A JP37053998A JP2000193709A JP 2000193709 A JP2000193709 A JP 2000193709A JP 10370539 A JP10370539 A JP 10370539A JP 37053998 A JP37053998 A JP 37053998A JP 2000193709 A JP2000193709 A JP 2000193709A
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Ten Obara
天 小原
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  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の電源端子及びグランド端子を有する半導
体デバイスのボンディング不良を検出できる半導体デバ
イス及びそのオープン検出方法を提供する。 【解決手段】電源端子VDD及びグランド端子GNDの対を複
数する集積回路チップのVDD1とGND1との間に第1〜第4
電流経路が形成される。VDD1の電圧で制御されるトラン
ジスタT11で成る第1電流経路の電流値とVDD2の電圧で
制御されるトランジスタT12で成る第2電流経路の電流
値とを比較することでVDD1の不良が検査される。GND1の
電圧で制御されるトランジスタT21で成る第3電流経路
の電流値とVDD2の電圧で制御されるトランジスタT21
成る第4電流経路の電流値とを比較することでGND1の不
良が検査される。更に、VDD2とGND2との間に形成され
た、VDD2の電圧で制御されるトランジスタT31で成る第
5電流経路の電流値と、第1又は第2電流経路の電流値
とを比較することでVDD2及びGND2の不良が検査される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイス及
びそのオープン検出方法に関し、特に電源端子及びグラ
ンド端子の対を複数備えた半導体デバイスの各電源端子
及びグランド端子のボンディング不良を検出する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの集積度の向上は
著しい。このような半導体デバイスを安定的に動作させ
るために、電源端子及びグランド端子の対を複数備えた
半導体デバイスが開発されている。このような半導体デ
バイスの一例を図21に示す。この半導体デバイスは、
パッケージ20に集積回路チップ10が収納されること
により構成されている。
【0003】集積回路チップ10は、所定の機能を実現
するための内部回路11、この内部回路11の外周部に
設けられた電源配線パターン12、この電源配線パター
ン12の外周部に設けられたグランド配線パターン13
及びこのグランド配線パターン13の更に外周部に設け
られた複数のパッド14から構成されている。複数のパ
ッド14には電源用パッド、グランド用パッド及び信号
用パッドが含まれる。また、内部回路11は、4箇所で
電源配線パターン12に接続されると共に、他の4箇所
でグランド配線パターンに接続されている。なお、図2
1では煩雑さを避けるために接続箇所をそれぞれ4箇所
としているが、実際には更に多くの箇所で接続されてい
る。
【0004】また、電源配線パターン12は2箇所で電
源用パッドに、グランド配線パターン13は他の2箇所
でグランド用パッドにそれぞれ接続されている。また、
内部回路11と信号用パッドとは図示しない配線パター
ンによって接続されており、内部回路11は、これら信
号用パッドを介して外部と接続される。
【0005】パッケージ20には、複数のパッド14の
それぞれに対応する複数のリード21が設けられてい
る。これら複数のリード21のそれぞれは、電源端子V
DD、グランド端子GND及び信号端子としてパッケー
ジ20から露出されている。そして、集積回路チップ1
0に設けられた複数のパッド14とパッケージ20に設
けられた複数のリード21との間は、それぞれボンディ
ングワイヤ30で接続されている。なお、図21には電
源端子VDD及びグランド端子GNDをそれぞれ2個有
する半導体デバイスを示したが、半導体デバイスによっ
ては、更に多くの電源端子及びグランド端子を有するも
のも開発されている。
【0006】ところで、上記のような半導体デバイスで
は、極く希にパッドとリードとを接続するボンディング
ワイヤがはずれるといったボンディング不良が発生す
る。このボンディング不良のうち、信号端子のボンディ
ング不良は半導体デバイスの動作不良となって現れる。
従って、半導体デバイスを基板に搭載した状態であって
も信号端子のボンディング不良は比較的容易に発見でき
る。
【0007】一方、電源端子及びグランド端子の対を複
数有する半導体デバイスの各電源端子及びグランド端子
のボンディング不良は発見が困難である。電源端子及び
グランド端子の対を複数有する半導体デバイスが基板に
搭載される場合は、その全電源端子及び全グランド端子
はそれぞれ電気的に接続されので、少なくとも1つの電
源端子又はグランド端子が正常、つまりボンディング不
良がなければその半導体デバイスは正常に動作するから
である。
【0008】しかしながら、正常に動作する半導体デバ
イスであっても、電源端子又はグランド端子にボンディ
ング不良があればその信頼性が低下することは否めな
い。特に、振動が激しい場所、温度差の大きい場所とい
った厳しい動作環境で使用される場合は、信頼性の低い
半導体デバイスは、動作不良に至ることも考えられる。
従って、複数の電源端子及びグランド端子を有する半導
体デバイスでは、各電源端子及びグランド端子がパッド
に確実に接続されていることを確認する必要がある。
【0009】半導体デバイス1のテストは、例えば図2
2に示すように、テストボード2の上に搭載して行われ
る。テストボード2上には電源配線3及びグランド配線
4が設けられており、半導体デバイス1がテストボード
2に実装されることにより半導体デバイス1の全電源端
子及び全グランド端子はそれぞれ電源配線3及びグラン
ド配線4によって電気的に接続される。そして、このテ
ストボード2に電源が供給されることにより半導体デバ
イス1がテストされる。テストは、例えば半導体デバイ
ス1の所定の入力端子に所定の信号を供給し、所定の出
力端子から期待した信号が得られるかどうかを調ること
により行われる。
【0010】一般に、半導体デバイスの各電源端子及び
グランド端子のボンディング不良は、1つの電源端子と
他の対の電源端子とが繋がっているかどうかを調べるこ
とにより発見できる。グランド端子についても同様であ
る。しかしながら、半導体デバイスがテストボード2に
搭載された状態では、上述したように半導体デバイス1
の全電源端子及びグランド端子はそれぞれ接続されるの
で、この方法で各電源端子間又はグランド端子間が繋が
っているかどうかを調べることは困難である。
【0011】この場合、上記テストボード2を用いたテ
ストとは別に、個々の半導体デバイスについて電源端子
間又はグランド端子間の導通テストを行うことが考えら
れる。しかし、大量に生産される半導体デバイス1につ
いて電源端子及びグランド端子のボンディング不良の発
見のためだけに別途のテストを行うことはテストコスト
の上昇を招くという問題がある。
【0012】そこで、上述したテストボード2に実装し
た状態で電源端子及びグランド端子のボンディング不良
をテストできるようにした半導体デバイスが開発されて
いる。例えば特開昭63−296234号(特公平6−
105740号)公報に、内部にボンディング不良を検
出するための冗長回路を備えた集積回路装置が開示され
ている。この集積回路装置の等価回路を図23に示す。
【0013】この集積回路装置では、集積回路チップ1
0の第1電源用パッド141と第1グランド用パッド1
3との間にトランジスタT1が、第2電源用パッド14
2と第2グランド用パッド144との間にトランジスタT
2がそれぞれ設けられている。これらトランジスタT1
びT2のオン及びオフは、それぞれ内部回路11からの
信号により制御される。また、第1電源用パッド141
と第2電源用パッド142との間には電源配線パターン
による配線抵抗R1が形成され、第1グランド用パッド
143と第2グランド用パッド144との間にはグランド
配線パターンによる配線抵抗R2が形成されている。
【0014】なお、以下では、第1電源用リード2
1、第1電源用ボンディングワイヤ301及び第1電源
用パッド141を「第1電源端子VDD1」と、第2電
源用リード212、第2電源用ボンディングワイヤ302
及び第2電源用パッド142を「第2電源端子VDD
2」と、第1グランド用パッド143、第1グランド用
ボンディングワイヤ303及び第1グランド用リード2
3を「第1グランド端子GND1」と、第2グランド
用パッド144、第2グランド用ボンディングワイヤ3
4及び第2グランド用リード214を「第2グランド端
子GND12」とそれぞれ総称する。
【0015】この集積回路装置において、第1グランド
用ボンディングワイヤ303が外れている場合を考え
る。この場合、トランジスタT1がオンにされ、トラン
ジスタT2がオフにされることにより、電流は、VDD
1→T1→R2→GND2の経路で流れる。従って、この
集積回路装置によれば、トランジスタT1の飽和抵抗を
測定することにより上述した経路で流れる電流値から配
線抵抗R2の有無を判断できるので、ボンディング不良
を検出できる。
【0016】しかしながら、配線抵抗R2の抵抗値は2
〜3オーム程度と小さく、しかもトランジスタT1の飽
和抵抗は半導体製造プロセスに依存してばらつくので、
飽和抵抗を測定するという上記方法は現実的でない。む
しろ、トランジスタT1をオン、トランジスタT2をオフ
にしたときに流れる電流I1と、トランジスタT1をオ
フ、トランジスタT2をオンにしたときに流れる電流I2
とを比較することにより検出する方法が現実的である。
以下、この方法でボンディング不良を検出する場合の動
作を説明する。
【0017】最初に、何れの端子にもボンディング不良
が存在しない場合を考える。この場合、先ずトランジス
タT1がオンにされ、トランジスタT2がオフにされる。
これにより、電流I1は、VDD1→T1→GND1の経
路で流れる。次に、トランジスタT1がオフにされ、ト
ランジスタT2がオンにされる。これにより、電流I
2は、VDD2→T2→GND2の経路で流れる。ここ
で、トランジスタT1及びT 2は同一特性を有するように
作製すれば、電流I1=電流I2となる。
【0018】次に、第1電源用ボンディングワイヤ30
1が外れている場合を考える。この場合、先ずトランジ
スタT1がオンにされ、トランジスタT2がオフにされる
ことにより、電流I1は、VDD2→R1→T1→GND
1の経路で流れる。次に、トランジスタT1がオフにさ
れ、トランジスタT2がオンにされることにより、電流
2は、VDD2→T2→GND2の経路で流れる。ここ
で、電流I1は配線抵抗R1を経由することから、電流I
1<電流I2となる。
【0019】次に、第1グランド用ボンディングワイヤ
303が外れている場合を考える。この場合、先ずトラ
ンジスタT1がオンにされ、トランジスタT2がオフにさ
れる。これにより、電流I1は、VDD1→T1→R2
GND2の経路で流れる。次に、トランジスタT1がオ
フにされ、トランジスタT2がオンにされることによ
り、電流I2は、VDD2→T2→GND2の経路で流れ
る。ここで、電流I1は配線抵抗R2を経由することか
ら、電流I1<電流I2となる。
【0020】同様にして、第2電源用ボンディングワイ
ヤ302が外れている場合及び第2グランド用ボンディ
ングワイヤ304が外れている場合は、電流I1>電流I
2となる。従って、半導体デバイス1に流れる電流を測
定し、その結果が電流I1=電流I2であれば正常、電流
1<電流I2であれば第1電源用ボンディングワイヤ3
1又は第1グランド用ボンディングワイヤ303が外れ
ており、電流I1>電流I2であれば第2電源用ボンディ
ングワイヤ302又は第2グランド用ボンディングワイ
ヤ304が外れていると判断することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭63−296234号公報に開示された集積回路装
置は、ボンディング不良が1箇所だけなら有効である
が、2箇所以上のボンディング不良は検出できない。例
えば、第1グランド用ボンディングワイヤ303及び第
2電源用ボンディングワイヤ302の2つが外れている
場合を考える。この場合、先ずトランジスタT1がオン
にされ、トランジスタT2がオフにされることにより、
電流I1は、VDD1→T1→R2→GND2の経路で流
れる。次に、トランジスタT1がオフにされ、トランジ
スタT2がオンにされることにより、電流I2は、VDD
1→R1→T2→GND2の経路で流れる。従って、電流
1=電流I2となり、上述した正常の場合と区別できな
い。
【0022】以上は2対の電源端子及びグランド端子を
有する場合の動作であるが、3対以上の電源端子及びグ
ランド端子を有する場合も同様に、ボンディング不良を
検出できない場合がある。例えば、図24に示すよう
に、3対の電源端子及びグランド端子を有する場合にお
いて、各対の電源端子VDD又はグランド端子GNDの
何れか一方にボンディング不良がある場合、何れのトラ
ンジスタをオンにしても配線抵抗を経由して電流が流れ
るので、ボンディング不良を検出できない。このこと
は、4対以上の電源端子及びグランド端子を有する場合
も同様である。
【0023】本発明は、上述した問題を解消するために
なされたものであり、複数の電源端子及びグランド端子
を有する半導体デバイスにおいて複数のボンディング不
良が存在してもそれを確実に検出できる半導体デバイス
及びそのオープン検出方法を提供することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に係
る半導体デバイスのオープン検出方法は、上記目的を達
成するために、第1の基準電位が供給されるn個(nは
2以上の整数)の第1リードのそれぞれに接続されるn
個の第1電位端子及び該第1の基準電位と異なる第2の
基準電位が供給されるn個の第2リードのそれぞれに接
続されるn個の第2電位端子が形成された集積回路チッ
プを有する半導体デバイスのオープン検出方法であっ
て、前記n個の第1リード同士を半導体デバイスの外部
で接続すると共に、前記n個の第2リード同士を半導体
デバイスの外部で接続する第1ステップと、所定の1対
の第1電位端子及び第2電位端子がそれぞれオープンで
あるかどうかを検査する第1検査ステップと、該第1検
査ステップで前記所定の1対の第1電位端子及び第2電
位端子が何れもオープンでないことが判定された場合
に、該判定結果に基づいて他の1対の第1電位端子及び
第2電位端子がそれぞれオープンであるかどうかを検査
する第2検査ステップ、とを備えている。この場合、第
1の基準電位を電源電位、第2の基準電位をグランド電
位とし、第1電位端子を電源端子、第2基準電位端子を
グランド端子とすることができる。
【0025】この場合、前記第1検査ステップは、所定
の一対を構成する第1電位端子の電位によって電流値が
制御される第1電流経路の電流値と、他の一対を構成す
る第1電位端子の電位によって電流値が制御される第2
電流経路の電流値とを比較する第2ステップと、該比較
結果によって前記所定の一対を構成する第1電位端子が
オープンであるか否かを判定する第3ステップと、所定
の一対を構成する第2電位端子の電位によって電流値が
制御される第3電流経路の電流値と、他の一対を構成す
る第2電位端子の電位によって電流値が制御される第4
電流経路の電流値とを比較する第5ステップと、該比較
結果によって前記所定の一対を構成する第2電位端子が
オープンであるか否かを判定する第6ステップ、とで構
成できる。
【0026】また、前記第2検査ステップは、前記他の
一対を構成する第1電位端子の電位によって電流値が制
御される第5電流経路の電流値と、前記第1電流経路、
第2電流経路、第3電流経路又は第4電流経路の電流値
とを比較する第7ステップと、該比較結果によって前記
他の一対を構成する第1電位端子又は前記他の一対を構
成する第2電位端子がオープンであるか否かを判定する
第8ステップ、とで構成できる。
【0027】また、本発明の第2の態様に係る半導体デ
バイスは、上記と同様の目的で、第1の基準電位が供給
されるn個(nは2以上の整数)の第1電位端子と、前
記第1の基準電位と異なる第2の基準電位が供給される
n個の第2電位端子と、所定の第1電位端子と所定の第
2電位端子との間に形成された第1電流経路の電流値を
前記所定の第1電位端子からの電圧に応じて制御する第
1電流制御回路と、前記所定の第1電位端子と前記所定
の第2電位端子との間に形成された第2電流経路の電流
値を他の第1電位端子からの電圧に応じて制御する第2
電流制御回路、前記所定の第1電位端子と前記所定の第
2電位端子との間に形成された第3電流経路の電流値を
前記所定の第2電位端子からの電圧に応じて制御する第
3電流制御回路と、前記所定の第1電位端子と前記所定
の第2電位端子との間に形成された第4電流経路の電流
値を他の第2電位端子からの電圧に応じて制御する第4
電流制御回路、を有する集積回路チップを含んでいる。
【0028】この場合、前記第1電流制御回路は、前記
所定の第1電位端子から供給される電圧がゲートに印加
される第1のnチャネルMOSトランジスタで構成し、
前記第2電流制御回路は、前記第1のnチャンネルMO
Sトランジスタと同一のディメンジョンで形成される第
2のnチャネルMOSトランジスタであって、前記他の
第1電位端子から供給される電圧がゲートに印加される
第2のnチャネルMOSトランジスタで構成し、前記第
3電流制御回路は、前記所定の第2電位端子から供給さ
れる電圧がゲートに印加される第1のpチャネルMOS
トランジスタで構成し、前記第4電流制御回路は、前記
第1のpチャンネルMOSトランジスタと同一のディメ
ンジョンで形成される第2のpチャネルMOSトランジ
スタであって、前記他の第2電位端子から供給される電
圧がゲートに印加される第2のpチャネルMOSトラン
ジスタで構成できる。
【0029】また、この第2の態様に係る半導体デバイ
スは、前記他の第1電位端子と前記他の第2電位端子と
の間に形成された第5電流経路の電流値を前記他の第1
電位端子からの電圧に応じて制御する第5電流制御回路
を更に有するように構成できる。この場合、前記第1電
流制御回路は、前記所定の第1電位端子から供給される
電圧がゲートに印加される第1のnチャネルMOSトラ
ンジスタで構成し、前記第2電流制御回路は、前記第1
のnチャンネルMOSトランジスタと同一のディメンジ
ョンで形成される第2のnチャネルMOSトランジスタ
であって、前記他の第1電位端子から供給される電圧が
ゲートに印加される第2のnチャネルMOSトランジス
タで構成し、前記第3電流制御回路は、前記所定の第2
電位端子から供給される電圧がゲートに印加される第1
のpチャネルMOSトランジスタで構成し、前記第4電
流制御回路は、前記第1のpチャンネルMOSトランジ
スタと同一のディメンジョンで形成される第2のpチャ
ネルMOSトランジスタであって、前記他の第2電位端
子から供給される電圧がゲートに印加される第2のpチ
ャネルMOSトランジスタで構成し、前記第5電流制御
回路は、前記第1のnチャンネルMOSトランジスタ又
は前記第2のnチャンネルMOSトランジスタと同一の
ディメンジョンで形成される第3のnチャネルMOSト
ランジスタであって、前記他の第1電位端子から供給さ
れる電圧がゲートに印加される第3のnチャネルMOS
トランジスタで構成できる。
【0030】更に、本発明の第3の態様に係る半導体デ
バイスは、上記と同様の目的で、上記第2の態様に係る
半導体デバイスにおいて、前記第1電流制御回路及び前
記第2電流制御回路は、前記他の第1電位端子からの距
離が前記集積回路チップ上で最大に近くなるように配置
し、前記第3電流制御回路及び前記第4電流制御回路
は、前記他の第2電位端子からの距離が前記集積回路チ
ップ上で最大に近くなるように配置される。
【0031】この場合、前記第1電流制御回路及び第2
電流制御回路は、前記所定の第1電位端子及び第2電位
端子の近傍に配置し、前記第3制御回路、前記第4電流
制御回路及び前記第5制御回路は、前記他の第1電位端
子及び他の第2電位端子の近傍に配置することができ
る。また、前記第1電流制御回路、第2電流制御回路、
前記第3制御回路、前記第4電流制御回路及び前記第5
制御回路は、前記集積回路チップ上に形成された信号用
パッドに対応して設けられる入力保護回路に相当する位
置に配置することができる。
【0032】本発明においては、先ず所定の1対の第1
電位端子及び第2電位端子にボンディング不良がないこ
とを確認し、その後、この正常な1対の第1電位端子及
び第2電位端子と他の対の第1電位端及び第2電位端子
とを比較することにより他の対の第1電位端子及び第2
電位端の子ボンディング不良の有無を検出する。これに
より、複数の第1電位端子及び第2電位端子を有する半
導体デバイスにおいて複数のボンディング不良が存在し
てもそれを確実に検出できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。以下においては、2個
の電源端子VDD1及びVDD2、並びに2個のグラン
ド端子GND1及びGND2を有する半導体デバイスを
例に挙げて説明する。なお、以下においては、従来の半
導体デバイスの構成部分と同一又は相当部分には同一符
号を付して説明する。
【0034】図1は、本発明の実施の形態に係るオープ
ン検出回路を備えた半導体デバイスの電気的な構成を示
す回路図である。この半導体デバイスは、第1電源端子
VDD1、第2電源端子VDD2、第1グランド端子G
ND1、第2グランド端子GND2、内部回路11、電
源配線パターン12、グランド配線パターン13及びオ
ープン検出回路から構成されている。オープン検出回路
は、第1検査回路及び第2検査回路70から構成され、
第1検査回路は、更に第1制御回路50、第2制御回路
51、第3制御回路60及び第4制御回路61から構成
されている。
【0035】また、第1電源端子VDD1と第2電源端
子VDD2との間には、電源配線パターン12によって
配線抵抗R1が形成されている。また、第1グランド端
子GND1と第2グランド端子GND2との間には、グ
ランド配線パターン13によって配線抵抗R2が形成さ
れている。電源配線パターン12及びグランド配線パタ
ーン13は、例えばアルミニウムで形成されている。
【0036】第1電源端子VDD1、第2電源端子VD
D2、第1グランド端子GND1及び第2グランド端子
VDD2は、従来の技術の欄で図23を参照して説明し
たと同様に、それぞれ集積回路チップに設けられたパッ
ド、ボンディングワイヤ及びパッケージに設けられたリ
ードから構成されている。
【0037】第1電源端子VDD1及び第1グランド端
子GND1の対は、第2電源端子VDD2及び第2グラ
ンド端子GND2の対から最も離れた位置、つまり集積
回路チップ10の中心を対称中心とし、該対称中心に関
し互いに対称な2点に設けらている(図2参照)。
【0038】内部回路11には、この半導体デバイスの
本来の機能を実現する回路の他に、テストに使用される
コントロール信号CNT1、CNT2、CNT3、CN
T4及びCNT5を生成するためのコントロール信号生
成回路が含まれている。このコントロール信号生成回路
の詳細は後述する。
【0039】第1制御回路50は、第2制御回路51と
相俟って第1電源端子VDD1のボンディング不良を検
出するために使用される。この第1制御回路50は、本
発明の第1電流制御回路に対応するnチャネルMOSト
ランジスタT11、本発明の第2電流制御回路に対応する
nチャネルMOSトランジスタT12、pチャネルMOS
トランジスタT13及びnチャネルMOSトランジスタT
14から構成されている。トランジスタT11及びトランジ
スタT12は、同一のディメンジョンを有し、同一の特性
を有するように構成されている。
【0040】トランジスタT13のソースは第1電源端子
VDD1に接続され、ドレインはトランジスタT14のド
レインに接続されている。このトランジスタT14のソー
スは第1グランド端子GND1に接続されている。ま
た、これらトランジスタT13及びT14の各ゲートは内部
回路11に形成されたコントロール信号生成回路(図示
しない)に接続され、このコントロール信号生成回路か
らコントロール信号CNT1が印加されるようになって
いる。
【0041】また、トランジスタT11のドレインは第1
電源端子VDD1に、ソースは第1グランド端子GND
1に、ゲートは上記トランジスタT13のドレインとトラ
ンジスタT14のドレインとの接続点にそれぞれ接続され
ている。更に、トランジスタT12のドレインは第1電源
端子VDD1に、ソースは第1グランド端子GND1
に、ゲートは第2制御回路51にそれぞれ接続されてい
る。このトランジスタT 12のゲートには、第2制御回路
51から信号S1が印加されるようになっている。
【0042】第2制御回路51は、上述したように、第
1制御回路50と相俟って第1電源端子VDD1のボン
ディング不良を検出するために使用される。この第2制
御回路51は、pチャネルMOSトランジスタT15及び
nチャネルMOSトランジスタT16から構成されてい
る。トランジスタT15のソースは第2電源端子VDD2
に接続され、ドレインはトランジスタT16のドレインに
接続されている。このトランジスタT16のソースは第2
グランド端子GND2に接続されている。また、これら
トランジスタT15及びT16の各ゲートは内部回路11に
接続され、この内部回路11のコントロール信号生成回
路からコントロール信号CNT2が印加されるようにな
っている。
【0043】第3制御回路60は、第4制御回路61と
相俟って第1グランド端子GND1のボンディング不良
を検出するために使用される。この第3制御回路60
は、本発明の第3電流制御回路に対応するpチャネルM
OSトランジスタT21、本発明の第4電流制御回路に対
応するpチャネルMOSトランジスタT22、pチャネル
MOSトランジスタT23及びnチャネルMOSトランジ
スタT24から構成されている。トランジスタT21及びト
ランジスタT22は、同一のディメンジョンを有し、同一
特性を有するように構成されている。
【0044】トランジスタT23のソースは第1電源端子
VDD1に接続され、ドレインはトランジスタT24のド
レインに接続されている。このトランジスタT24のソー
スは第1グランド端子GND1に接続されている。ま
た、これらトランジスタT23及びT24の各ゲートは内部
回路11に接続され、この内部回路11のコントロール
信号生成回路からコントロール信号CNT3が印加され
るようになっている。
【0045】また、トランジスタT21のソースは第1電
源端子VDD1に、ドレインは第1グランド端子GND
1に、ゲートは上記トランジスタT23のドレインとトラ
ンジスタT24のドレインとの接続点にそれぞれ接続され
ている。更に、トランジスタT22のソースは第1電源端
子VDD1に、ドレインは第1グランド端子GND1
に、ゲートは第4制御回路61にそれぞれ接続されてい
る。このトランジスタT 22のゲートには、第4制御回路
61から信号S2が印加されるようになっている。
【0046】第4制御回路61は、上述したように、第
3制御回路60と相俟って第1グランド端子GND1の
ボンディング不良を検出するために使用される。この第
4制御回路61は、pチャネルMOSトランジスタT25
及びnチャネルMOSトランジスタT26から構成されて
いる。トランジスタT25のソースは第2電源端子VDD
2に接続され、ドレインはトランジスタT26のドレイン
に接続されている。このトランジスタT26のソースは第
2グランド端子GND2に接続されている。また、これ
らトランジスタT25及びT26の各ゲートは内部回路11
に接続され、この内部回路11のコントロール信号生成
回路からコントロール信号CNT4が印加されるように
なっている。
【0047】第2検査回路70は、第2電源端子VDD
2及び第2グランド端子GND2のボンディング不良を
検出するために使用される。この第2検査回路70は、
本発明の第5電流制御回路に対応するnチャネルMOS
トランジスタT31、pチャネルMOSトランジスタT32
及びnチャネルMOSトランジスタT33から構成されて
いる。トランジスタT31は、上述した第1制御回路50
に含まれるトランジスタT11及びトランジスタT12と同
一のディメンジョンを有し、同一特性を有するように構
成されている。
【0048】トランジスタT32のソースは第2電源端子
VDD2に接続され、ドレインはトランジスタT33のド
レインに接続されている。このトランジスタT33のソー
スは第2グランド端子GND2に接続されている。ま
た、これらトランジスタT32及びT33の各ゲートは内部
回路11に接続され、この内部回路11のコントロール
信号生成回路からコントロール信号CNT5が印加され
るようになっている。
【0049】次に、内部回路11の一部に形成されるコ
ントロール信号生成回路の一例を図面を参照しながら説
明する。図13は、コントロール信号生成回路の構成を
示すブロック図である。このコントロール信号生成回路
は、内部バス100に接続されたポート101、アドレ
スレジスタ103及びコントロール信号レジスタ104
から構成されている。
【0050】ポート101には端子102が設けられて
おり、この端子102には、半導体デバイスをテストモ
ードにするためのモード信号が外部から供給される。こ
のモード信号によって半導体デバイスがテストモードに
されると、コントロール信号生成回路を除く内部回路1
1の動作は停止する。また、テストモード時には、端子
102に、アドレスストローブ信号、リードライト切換
信号、データストローブ信号、アドレスデータ信号及び
レジスタ書込データ信号が外部から供給される。これに
よりポート101は、アドレスレジスタ103にアドレ
スストローブ信号ASTBを、コントロール信号レジス
タ104にリードライト切換信号R/W及びデータスト
ローブ信号DSTBを、内部バス100にアドレスデー
タ及びレジスタ書込データをそれぞれ出力する。
【0051】アドレスレジスタ103は、内部バス10
0からのアドレスデータをアドレスストローブ信号AS
TBに同期して取り込み、イネーブル信号ENを生成す
る。このイネーブル信号ENはコントロール信号レジス
タ104に供給される。
【0052】コントロール信号レジスタ104は5ビッ
トのレジスタである。このコントロール信号レジスタ1
04には、イネーブル信号EN、リードライト切換信号
R/W及びデータストローブ信号DSTBに応じて内部
バス100からのレジスタ書込データが書き込まれる共
に、その内容が読み出されて内部バス100に出力され
る。また、このコントロール信号レジスタ104の各ビ
ットは、インバータ105を介してコントロール信号C
NT1として第1制御回路(図1参照)に、インバータ
106を介してコントロール信号CNT2として第2制
御回路に、コントロール信号CNT3として第3制御回
路に、コントロール信号CNT4として第4制御回路
に、インバータ107を介してコントロール信号CNT
5として第2検査回路にそれぞれ供給される。
【0053】次に、このコントロール信号生成回路の動
作を説明する。図14は、コントロール信号レジスタ1
04にデータを書き込む動作を示すタイミングチャート
である。このコントロール信号生成回路は、図14
(A)に示すようなクロックに同期して動作する。
【0054】テストモード時は、図14(B)に示すよ
うなアドレスデータと共に、図14(C)に示すような
アドレスストローブデータ及び図14(E)に示すよう
なリードライト切換データが端子102を介してポート
101に供給される。これにより、ポート101は、ク
ロックに同期したアドレスストローブ信号ASTBを生
成してアドレスレジスタ103に供給すると共にリード
ライト切換信号R/Wを生成してコントロール信号レジ
スタ104に供給し、更にアドレスデータを内部バス1
00に供給する。
【0055】アドレスレジスタ103は、上記アドレス
ストローブ信号ASTBに同期して内部バス100に流
れているアドレスデータを取り込む。そして、取り込ん
だアドレスデータをデコードした結果、コントロール信
号レジスタ104に割り当てられているアドレスである
ことが判断されると、イネーブル信号ENを生成してコ
ントロール信号レジスタ104に供給する。これにより
コントロール信号レジスタ104は書き込み可能状態に
なる。
【0056】次に、図14(B)に示すようなレジスタ
書込データと共に、図14(D)に示すようなデータス
トローブデータが端子102を介してポート101に供
給される。ポート101は、クロックに同期したデータ
ストローブ信号DSTBを生成してコントロール信号レ
ジスタ104に供給すると共に内部バス100にレジス
タ書込データを供給する。これにより、コントロール信
号レジスタ104は、内部バス100に流れているレジ
スタ書込データをデータストローブ信号DSTBに同期
して取り込む。以上の動作により、外部からのデータが
コントロール信号レジスタ104に書き込まれる。
【0057】このコントロール信号レジスタ104に
は、図12に示すようなコントロール信号CNT1〜C
NT5を出力するために、テストの段階に応じて所定の
データが書き込まれる。
【0058】次に、上記半導体デバイスの物理的な構造
について図面を参照しながら説明する。図2は、この実
施の形態に係る半導体デバイスの集積回路チップ10の
構造を示す。この集積回路チップ10は、内部回路1
1、この内部回路11の外周部に設けられた電源配線パ
ターン12、この電源配線パターン12の外周部に設け
られたグランド配線パターン13、このグランド配線パ
ターン13の外周部に設けられた複数のパッド14及び
グランド配線パターン13とパッド14の間に設けられ
た複数の入力保護回路15から構成されている。なお、
入力保護回路15は信号用パッドに対応する位置にだけ
設けられており、電源用パッド及びグランド用パッドに
対応する位置には設けられていない。
【0059】内部回路11には、電源配線パターン12
の複数箇所で電源が供給されると共に、グランド配線パ
ターンの複数箇所でグランドが供給されるように構成さ
れている。また、電源配線パターン12は2箇所で電源
用パッドに、グランド配線パターン13は2箇所でグラ
ンド用パッドにそれぞれ接続されている。また、内部回
路11と信号用パッドとは図示しない配線パターンによ
って接続されており、内部回路11は、これら信号用パ
ッドを介して外部と接続される。
【0060】第1制御回路50及び第3制御回路60
は、図2に示すように、第1電源端子VDD1のパッド
及び第1グランド端子GND1のパッドとグランド配線
パターン13との間(信号用パッドに対応する入力保護
回路に相当する位置)に形成されている。また、第2制
御回路51、第4制御回路61及び第2検査回路70
は、第2電源端子VDD2のパッド及び第2グランド端
子GND2のパッドとグランド配線パターン13との間
(信号用パッドに対応する入力保護回路に相当する位
置)に形成されている。
【0061】このような配置により、第1電源端子VD
D1と第2電源端子VDD2とを結ぶ電源配線パターン
12により形成される配線抵抗R1の抵抗値は最も大き
くなる。同様に、第1グランド端子GND1と第2グラ
ンド端子GND2とを結ぶグランド配線パターン13に
より形成される配線抵抗R2の抵抗値は最も大きくな
る。その結果、電源配線パターン12及びグランド配線
パターン13を流れる電流を制限する能力が最も大きく
なるので、電源端子及びグランド端子にボンディング不
良があるかどうかを検出する精度を向上させることがで
きる。
【0062】次に、上述した構成において、半導体デバ
イスの電源端子及びグランド端子のボンディング不良を
テストする際のオープン検出回路の動作を、図面を参照
しながら説明する。このテストにおいては、図22を参
照しながら説明したと同様に、半導体デバイスがテスト
ボードに搭載して行われる。従って、第1電源端子VD
D1と第2電源端子VDD2とは半導体デバイスの外部
で電源配線によって電気的に接続され、第1グランド端
子GND1と第2グランド端子GND2とはグランド配
線によって電気的に接続されている。
【0063】この半導体デバイスは、外部からの指示に
よって通常モード又はテストモードに設定される。通常
モードでは、この半導体デバイス本来の機能を発揮する
ように動作する通常動作が実行される。一方、テストモ
ードでは、この半導体デバイスの各種機能をテストする
ように動作するテスト動作が実行される。ここでは、説
明を簡単にするために、テストモードでは、電源端子及
びグランド端子のボンディング不良の有無をテストする
動作だけが行われるものとする。
【0064】通常動作時は、図12に示すように、コン
トロール生成回路からコントロール信号CNT1=1、
CNT2=1、CNT3=0、CNT4=0及びCNT
5=1が出力される。これにより、第1制御回路50の
トランジスタT11及びT12、第3制御回路60のトラン
ジスタT21及びT22、並びに第2検査回路70のトラン
ジスタT31が全てオフにされる。その結果、この半導体
デバイスは、第1制御回路50、第2制御回路51、第
3制御回路60、第4制御回路61及び第2検査回路7
0が存在しない場合と同様の状態に設定される。
【0065】一方、テスト動作時は、コントロール信号
生成回路から出力されるコントロール信号CNT1、C
NT2、CNT3、CNT4及びCNT5は、図12に
示すように、テスト1→テスト2→テスト3→テスト4
→テスト5と変化するに連れて順次変化する。テスト1
及び2で第1電源端子VDD1のボンディング不良の有
無がテストされる。テスト3及び4では第1グランド端
子GND1のボンディング不良の有無がテストされる。
テスト5では、テスト1〜4でボンディング不良が検出
されなかったことを条件として、第2電源端子VDD2
及び第2グランド端子GND2のボンディング不良の有
無がテストされる。
【0066】以下、上記テスト1〜5について詳細に説
明する。なお、このテスト1〜5においては、内部回路
11と電源配線パターン12及びグランド配線パターン
13との間は電気的に遮断されるように制御されるもの
とする。
【0067】(1)第1電源端子VDD1のボンディン
グ不良のテスト(テスト1及び2) 先ず、第1電源端子VDD1及び第2電源端子VDD2
の何れにもボンディング不良がない場合の動作を図3を
参照しながら説明する。
【0068】先ず、テスト1では、上記通常動作状態か
らコントロール信号CNT1が「1」から「0」に変化
した状態にセットされる。これにより、トランジスタT
13がオン、トランジスタT14がオフにされる。その結
果、トランジスタT11のゲートにはポジションV1の電
圧が印加されてトランジスタT11はオンになる。この場
合、電流I1は、VDD1→T11→GND1の経路で流
れる。なお、VDD2からトランジスタT11に流れ込む
電流は微少であるので無視できる。この電流I1の値
は、図23を参照して説明したと同様に、テストボード
の電源配線とグランド配線との間に挿入された図示しな
い電流計で測定される。
【0069】次に、テスト2では、上記通常動作状態か
らコントロール信号CNT2が「1」から「0」に変化
した状態にセットされる。これにより、トランジスタT
15がオン、トランジスタT16がオフにされる。その結
果、トランジスタT12のゲートにはポジションV2の電
圧が印加されるのでトランジスタT12はオンになる。こ
の場合、電流I2は、VDD1→T12→GND1の経路
で流れる。この場合も、VDD2からトランジスタT12
に流れ込む電流は微少であるので無視できる。この電流
2の値は、上記電流計で測定される。
【0070】ここで、nチャネルMOSトランジスタに
流れる電流はゲートとソースとの電位差によって決定さ
れる。従って、トランジスタT11に流れる電流はそのゲ
ートに印加されるポジションV1の電圧とポジションG
1における電位との差で決定される。同様に、トランジ
スタT12に流れる電流はそのゲートに印加されるポジシ
ョンV2の電圧とポジションG1における電位との差で
決定される。従って、第1電源端子VDD1及び第2電
源端子VDD2にボンディング不良がなければポジショ
ンV1における電位とポジションV2における電位とは
等しいので、上記電流計で計測される電流I1と電流I2
とは等しくなる。
【0071】次に、第1電源端子VDD1にボンディン
グ不良があり、第2電源端子VDD2にボンディング不
良がない場合の動作を図4を参照しながら説明する。
【0072】先ず、テスト1において、コントロール信
号CNT1が「1」から「0」に変化することにより、
トランジスタT13がオン、トランジスタT14がオフにさ
れる。その結果、トランジスタT11のゲートにはポジシ
ョンV1の電圧が印加されてトランジスタT11はオンに
なる。この場合、電流I1は、VDD2→R1→T11→G
ND1の経路で流れる。この電流I1の値は、上記電流
計で測定される。
【0073】次に、テスト2では、コントロール信号C
NT2が「1」から「0」に変化することにより、トラ
ンジスタT15がオン、トランジスタT16がオフにされ
る。その結果、トランジスタT12のゲートにはポジショ
ンV2の電圧が印加されるのでトランジスタT12はオン
になる。この場合、電流I2は、VDD2→R1→T12
GND1の経路で流れる。この電流I2の値は、上記電
流計で測定される。
【0074】ここで、トランジスタT11に流れる電流は
そのゲートに印加されるポジションV1の電圧とポジシ
ョンG1における電位との差で決定される。同様に、ト
ランジスタT12に流れる電流はそのゲートに印加される
ポジションV2の電圧とポジションG1における電位と
の差で決定される。ところが、ポジションV1における
電位は、配線抵抗R1による電圧降下のためにポジショ
ンV2における電位より小さくなる。従って、トランジ
スタT11に流れる電流I1はトランジスタT12に流れる
電流I2より小さくなる。
【0075】次に、第1電源端子VDD1にボンディン
グ不良がなく、第2電源端子VDD2にボンディング不
良がある場合の動作を図5を参照しながら説明する。
【0076】先ず、テスト1において、コントロール信
号CNT1が「1」から「0」に変化することにより、
トランジスタT13がオン、トランジスタT14がオフにさ
れる。その結果、トランジスタT11のゲートにはポジシ
ョンV1の電圧が印加されてトランジスタT11はオンに
なる。この場合、電流I1は、VDD1→T11→GND
1の経路で流れる。なお、この場合は、VDD2からト
ランジスタT11に流れ込む電流は存在しない。この電流
1の値は、上記電流計で測定される。
【0077】次に、テスト2では、コントロール信号C
NT2が「1」から「0」に変化することにより、トラ
ンジスタT15がオン、トランジスタT16がオフにされ
る。その結果、トランジスタT12のゲートにはポジショ
ンV2の電圧が印加されるのでトランジスタT12はオン
になる。この場合、電流I2は、VDD1→T12→GN
D1の経路で流れる。この電流I2の値は、上記電流計
で測定される。
【0078】ここで、トランジスタT11に流れる電流は
そのゲートに印加されるポジションV1の電圧とポジシ
ョンG1における電位との差で決定され、トランジスタ
12に流れる電流はそのゲートに印加されるポジション
V2の電圧とポジションG1における電位との差で決定
される。しかし、配線抵抗R1に電流は流れないので、
ポジションV1における電位は、ポジションV2におけ
る電位と等しくなる。従って、トランジスタT11に流れ
る電流I1とトランジスタT12に流れる電流I2とは等し
くなる。
【0079】なお、第1グランド端子GND1及び第2
グランド端子GND2の何れか一方にボンディング不良
がある場合は、これらは外部のグランド配線で接続され
ているので、ポジションG1における電位は一定であ
る。また、第1グランド端子GND1及び第2グランド
端子GND2の双方にボンディング不良がある場合は電
流が流れない。
【0080】以上のように、テスト1を行って電流I1
を計測し、テスト2を行って電流I2を計測し、これら
計測結果が「電流I1<電流I2」であれば第1電源端子
VDD1にボンディング不良が存在することが判断され
る。また、テスト1及び2で電流が流れない場合は、第
1グランド端子GND1及び第2グランド端子GND2
の双方にボンディング不良があることが判断される。
【0081】半導体デバイスの第1電源端子VDD1に
ボンディング不良がある場合に、上述したオープン検出
回路によって得られる電流I1及びI2の値をシミュレー
ションにより求めた。図15は、このシミュレーション
で使用したオープン検出回路の構成を示す。このシミュ
レーションでは、電源配線パターン12の配線抵抗R 1
を2オームと仮定し、グランド配線パターン13の配線
抵抗は存在しないものとした。
【0082】図16は、トランジスタT11及びT12のゲ
ート長Lを0.6μm、ゲート幅Wを300μm、電源
電圧を3.6V、周囲温度は25゜Cとした場合のシミ
ュレーション結果を示す。このシミュレーション結果に
よれば、第1電源端子VDD1にボンディング不良が存
在する場合、トランジスタT11を流れる電流I1は10
5mA程度、トランジスタT12を流れる電流I2は11
6mA程度である。この結果は、同一製造プロセスで同
一集積回路チップ上に作製された2つのトランジスタT
11及びT12の製造バラツキは無視できる程度であるか
ら、上記2つの電流値に十分な有意差があることを示し
ている。
【0083】図17は、トランジスタT11及びT12のゲ
ート長Lを0.6μm、ゲート幅Wを150μm、電源
電圧を3.6V、周囲温度は25゜Cとした場合のシミ
ュレーション結果を示す。このシミュレーション結果に
よれば、第1電源端子VDD1にボンディング不良が存
在する場合、トランジスタT11を流れる電流I1は5
5.2mA程度、トランジスタT12を流れる電流I2
58.0mA程度である。この結果も、上記2つの電流
値に十分な有意差があることを示している。
【0084】(2)第1グランド端子GND1のボンデ
ィング不良のテスト(テスト3及び4) 最初に、第1グランド端子GND1及び第2グランド端
子GND2の何れにもボンディング不良がない場合の動
作を図6を参照しながら説明する。
【0085】先ず、テスト3では、上記通常動作状態か
らコントロール信号CNT3が「0」から「1」に変化
した状態にセットされる。これにより、トランジスタT
23がオフ、トランジスタT24がオンにされる。その結
果、トランジスタT21のゲートにはポジションG1の電
圧が印加されてトランジスタT21はオンになる。この場
合、電流I3は、VDD1→T21→GND1の経路で流
れる。なお、VDD2からトランジスタT21に流れ込む
電流は微少であるので無視できる。この電流I3の値
は、上記電流計で測定される。
【0086】次に、テスト4では、上記通常動作状態か
らコントロール信号CNT4が「0」から「1」に変化
した状態にセットされる。これにより、トランジスタT
25がオフ、トランジスタT26がオンにされる。その結
果、トランジスタT22のゲートにはポジションG2の電
圧が印加されるのでトランジスタT22はオンになる。こ
の場合、電流I4は、VDD1→T22→GND1の経路
で流れる。VDD2からトランジスタT22に流れ込む電
流は微少であるので無視できる。この電流I4の値は、
上記電流計で測定される。
【0087】ここで、pチャネルMOSトランジスタに
流れる電流はゲートとソースとの電位差によって決定さ
れる。従って、トランジスタT21に流れる電流はそのゲ
ートに印加されるポジションG1における電位とポジシ
ョンV1の電圧との差で決定される。同様に、トランジ
スタT22に流れる電流はそのゲートに印加されるポジシ
ョンG2における電位とポジションV1の電圧との差で
決定される。従って、第1グランド端子GND1及び第
2グランド端子GND2にボンディング不良がなければ
ポジションG1における電位とポジションG2における
電位とは等しいので、上記電流計で計測される電流I3
と電流I4とは等しくなる。
【0088】次に、第1グランド端子GND1にボンデ
ィング不良があり、第2グランド端子GND2にボンデ
ィング不良がない場合の動作を図7を参照しながら説明
する。
【0089】先ず、テスト3において、コントロール信
号CNT3が「0」から「1」に変化することにより、
トランジスタT23がオフ、トランジスタT24がオンにさ
れる。その結果、トランジスタT21のゲートにはポジシ
ョンG1の電圧が印加されてトランジスタT21はオンに
なる。この場合、電流I3は、VDD1→T21→R2→G
ND2の経路で流れる。この電流I3の値は、上記電流
計で測定される。
【0090】次に、テスト4では、コントロール信号C
NT4が「0」から「1」に変化することにより、トラ
ンジスタT25がオフ、トランジスタT26がオンにされ
る。その結果、トランジスタT22のゲートにはポジショ
ンG2の電圧が印加されるのでトランジスタT22はオン
になる。この場合、電流I4は、VDD1→T22→R2
GND2の経路で流れる。この電流I4の値は、上記電
流計で測定される。
【0091】ここで、トランジスタT21に流れる電流は
そのゲートに印加されるポジションG1における電位と
ポジションV1の電圧との差で決定され、トランジスタ
22に流れる電流はそのゲートに印加されるポジション
G2における電位とポジションV1の電圧との差で決定
される。ところが、ポジションG1における電位は、配
線抵抗R2による電圧上昇のためにポジションG2にお
ける電位より高くなる。従って、トランジスタT21に流
れる電流I3はトランジスタT22に流れる電流I4より小
さくなる。
【0092】次に、第1グランド端子GND1にボンデ
ィング不良がなく、第2グランド端子GND2にボンデ
ィング不良がある場合の動作を図8を参照しながら説明
する。
【0093】先ず、テスト3において、コントロール信
号CNT3が「0」から「1」に変化することにより、
トランジスタT23がオフ、トランジスタT24がオンにさ
れる。その結果、トランジスタT21のゲートにはポジシ
ョンG1の電圧が印加されてトランジスタT21はオンに
なる。この場合、電流I3は、VDD1→T21→GND
1の経路で流れる。なお、この場合は、VDD2からト
ランジスタT21に流れ込む電流は微少であるので無視で
きる。この電流I3の値は、上記電流計で測定される。
【0094】次に、テスト4では、コントロール信号C
NT4が「0」から「1」に変化することにより、トラ
ンジスタT25がオフ、トランジスタT26がオンにされ
る。その結果、トランジスタT22のゲートにはポジショ
ンG2の電圧が印加されるのでトランジスタT22はオン
になる。この場合、電流I4は、VDD1→T22→GN
D1の経路で流れる。この電流I4の値は、上記電流計
で測定される。
【0095】ここで、トランジスタT21に流れる電流は
そのゲートに印加されるポジションG1の電圧とポジシ
ョンV1における電位との差で決定され、トランジスタ
22に流れる電流はそのゲートに印加されるポジション
G2の電圧とポジションV1における電位との差で決定
される。ところが、ポジションG1における電位は、配
線抵抗R2に電流は流れないのでポジションG2におけ
る電位と等しくなる。従って、トランジスタT21に流れ
る電流I3とトランジスタT22に流れる電流I4とは等し
くなる。
【0096】なお、第1電源端子VDD1及び第2電源
端子VDD2の何れか一方にボンディング不良がある場
合は、これらは外部のグランド配線で接続されているの
で、ポジションV1における電位は一定である。また、
第1電源端子VDD1及び第2電源端子VDD2の双方
にボンディング不良がある場合は電流が流れない。
【0097】以上のように、テスト3を行って電流I3
を計測し、テスト4を行って電流I4を計測し、これら
計測結果が「電流I3<電流I4」である場合は第1グラ
ンド端子GND1にボンディング不良が存在することが
判断される。また、テスト3及び4で電流が流れない場
合は、第1電源端子VDD1及び第2電源端子VDD2
の双方にボンディング不良があることが判断される。
【0098】半導体デバイスの第1グランド端子GND
1にボンディング不良がある場合に、上述したオープン
検出回路によって得られる電流I3及びI4の値をシミュ
レーションにより求めた。図18は、このシミュレーシ
ョンで使用したオープン検出回路の構成を示す。このシ
ミュレーションでは、グランド配線パターン13の配線
抵抗R2を2オームと仮定し、電源配線パターン12の
配線抵抗は存在しないものとした。
【0099】図19は、トランジスタT21及びT22のゲ
ート長Lを0.6μm、ゲート幅Wを500μm、電源
電圧を3.6V、周囲温度は25゜Cとした場合のシミ
ュレーション結果を示す。このシミュレーション結果に
よれば、第1グランド端子GND1にボンディング不良
が存在する場合、トランジスタT21を流れる電流I3
70.4mA程度、トランジスタT22を流れる電流I4
は76.0mA程度である。この結果は、同一製造プロ
セスで同一集積回路チップ上に作製された2つのトラン
ジスタT21及びT22の製造バラツキは無視できる程度で
あるから、上記2つの電流値に十分な有意差があること
を示している。
【0100】図20は、トランジスタT21及びT22のゲ
ート長Lを0.6μm、ゲート幅Wを300μm、電源
電圧を3.6V、周囲温度は25゜Cとした場合のシミ
ュレーション結果を示す。このシミュレーション結果に
よれば、第1グランド端子GND1にボンディング不良
が存在する場合、トランジスタT21を流れる電流I3
43.5mA程度、トランジスタT22を流れる電流I4
は45.6mA程度である。この結果も、上記2つの電
流値に十分な有意差があることを示している。
【0101】(3)第2電源端子VDD2及び第2グラ
ンド端子GND2のボンディング不良のテスト(テスト
5) このテストは、上述した第1電源端子VDD1及び第1
グランド端子GND1の何れにもボンディング不良がな
いことを前提条件とし、テスト5として実施される。
【0102】最初に、第2電源端子VDD1及び第2グ
ランド端子GND2の何れにもボンディング不良がない
場合の動作を図9を参照しながら説明する。
【0103】先ず、テスト5では、上記通常動作状態か
らコントロール信号CNT5が「1」から「0」に変化
した状態にセットされる。これにより、トランジスタT
32がオン、トランジスタT31がオフにされる。その結
果、トランジスタT31のゲートにはポジションV2の電
圧が印加されてトランジスタT31はオンになる。この場
合、電流I5は、VDD2→T31→GND2の経路で流
れる。なお、VDD1からトランジスタT31に流れ込む
電流は微少であるので無視できる。この電流I5の値
は、上記電流計で測定される。この電流I5を、上述し
たテスト1で測定された第1電源端子VDD1にボンデ
ィング不良がない場合の電流I1と比較すると、ポジシ
ョンV2における電位はポジションV1における電位と
等しいので、「電流I5=電流I1」となる。
【0104】次に、第2電源端子VDD2にボンディン
グ不良があり、第2グランド端子GND2にボンディン
グ不良がない場合、コントロール信号CNT5が「1」
から「0」に変化すると、トランジスタT32がオン、ト
ランジスタT31がオフにされる。その結果、トランジス
タT31のゲートにはポジションV2の電圧が印加されて
トランジスタT31はオンになる。この場合、電流I
5は、図10に示すように、VDD1→R1→T31→GN
D2の経路で流れる。この電流I5の値は、上記電流計
で測定される。この電流I5を、上述したテスト1で測
定された第1電源端子VDD1にボンディング不良がな
い場合の電流I1と比較すると、ポジションV2におけ
る電位はポジションV1における電位より低いので、
「電流I5<電流I1」となる。
【0105】次に、第2電源端子VDD2にボンディン
グ不良がなく、第2グランド端子GND2にボンディン
グ不良がある場合、コントロール信号CNT5が「1」
から「0」に変化すると、トランジスタT32がオン、ト
ランジスタT31がオフにされる。その結果、トランジス
タT31のゲートにはポジションV2の電圧が印加されて
トランジスタT31はオンになる。この場合、電流I
5は、図11に示すように、VDD2→T31→R2→GN
D1の経路で流れる。この電流I5の値は、上記電流計
で測定される。この電流I5を、上述したテスト1で測
定された第1電源端子VDD1にボンディング不良がな
い場合の電流I1と比較すると、ポジションG2におけ
る電位はポジションG1における電位より高いので、
「電流I5<電流I1」となる。
【0106】以上のように、テスト5を行って電流I5
を計測し、先に行ったテスト1で計測された第1電源端
子VDD1にボンディング不良がない場合の電流I1
比較し、この比較結果が「電流I1≠電流I5」である場
合は第2電源端子VDD2又は第2グランド端子GND
2にボンディング不良が存在することが判断される。こ
の場合、電流I1と比較する代わりに、先に行ったテス
ト2で計測された第1電源端子VDD1にボンディング
不良がない場合の電流I2と比較するように構成しても
よい。
【0107】以上説明した実施の形態で使用されるトラ
ンジスタT11、T12及びT31、並びにトランジスタT21
及びT22はそれぞれ同一のディメンジョンを有し、且つ
電流能力が大きい、つまりゲート幅Wが広いことが望ま
しい。しかしながら、電流能力を大きくするためには集
積回路チップ上で上記トランジスタが占有する面積が大
きくなり集積度が低下するという問題がある。
【0108】このような問題は、トランジスタT11のデ
ィメンジョンよりトランジスタT12及び31のディメン
ジョンを小さくすると共に、トランジスタT21のディメ
ンジョンよりトランジスタT22のディメンジョンを小さ
くすることにより緩和できる。この場合、トランジスタ
11を流れる電流とトランジスタT12を流れる電流との
比、トランジスタT21を流れる電流とトランジスタT22
を流れる電流の比、トランジスタT11を流れる電流とト
ランジスタT31を流れる電流の比をそれぞれ求めること
によりボンディング不良を検出できる。
【0109】例えば、トランジスタT12及びT31のディ
メンジョンをトランジスタT11の半分の大きさにすれ
ば、第1電源端子VDD1のテストでは、トランジスタ
12をオンにした時の電流がトランジスタT11をオンに
した時の電流の半分程度であれば第1電源端子VDD1
にボンディングは正常であり、半分程度より小さければ
第1電源端子VDD1にボンディング不良があると判断
できる。この場合、判断の基準となる電流は、評価によ
り決定することができる。
【0110】また、上記の実施の形態では、オープン検
出回路を構成するトランジスタとしてMOS型トランジ
スタを使用したが、例えばバイポーラトランジスタ、電
界効果トランジスタといったその他のトランジスタを用
いて構成することもできる。この場合、半導体デバイス
を同一のプロセスで製造するために、オープン検出回路
は、内部回路と同じ種類のトランジスタを用いて構成す
ることが好ましい。
【0111】また、上記実施の形態では、2対の電源端
子及びグランド端子を有する半導体デバイスについて説
明したが、3対以上の電源端子及びグランド端子を有す
る半導体デバイスであってもボンディング不良を検出で
きる。この場合、第3対目以降の各電源端子及びグラン
ド端子の近傍に、第2検査回路70と同様の検査回路が
設けられる。そしてこの検査回路を用いて上記第2検査
回路と同様の電流比較を行うえば、第3対目以降の電源
端子及びグランド端子のボンディング不良を検出でき
る。
【0112】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
複数の電源端子及びグランド端子を有する半導体デバイ
スにおいて複数のボンディング不良が存在してもそれを
確実に検出できる半導体デバイス及びそのオープン検出
方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの電
気的な構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの集
積回路チップの構造を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの第
1電源端子のテストにおいて第1及び第2電源端子の何
れにもボンディング不良がない場合の動作を説明するた
めの図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの第
1電源端子のテストにおいて第1電源端子にボンディン
グ不良がある場合の動作を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの第
1電源端子のテストにおいて第2電源端子にボンディン
グ不良がある場合の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの第
1グランド端子のテストにおいて第1及び第2グランド
端子の何れにもボンディング不良がない場合の動作を説
明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの第
1グランド端子のテストにおいて第1グランド端子にボ
ンディング不良がある場合の動作を説明するための図で
ある。
【図8】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの第
1グランド端子のテストにおいて第2グランド端子にボ
ンディング不良がある場合の動作を説明するための図で
ある。
【図9】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの第
2電源端子及び第2グランド端子のテストにおいて、こ
れらの何れにもボンディング不良がない場合の動作を説
明するための図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの
第2電源端子及び第2グランド端子のテストにおいて第
2電源端子にボンディング不良がある場合の動作を説明
するための図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの
第2電源端子及び第2グランド端子のテストにおいて第
2グランド端子にボンディング不良がある場合の動作を
説明するための図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの
テスト時に使用されるコントロール信号を説明するため
の図である。
【図13】図12に示したコントロール信号を生成する
コントロール信号生成回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図14】図12に示したコントロール信号を生成する
コントロール信号生成回路の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図15】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの
第1電源端子にボンディング不良がある場合の動作をシ
ミュレーションするために使用した回路を示す図であ
る。
【図16】図15に示した回路でシミュレーションした
結果を示す図である。
【図17】図15に示した回路でシミュレーションした
他の結果を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る半導体デバイスの
第1グランド端子にボンディング不良がある場合の動作
をシミュレーションするために使用した回路を示す図で
ある。
【図19】図18に示した回路でシミュレーションした
結果を示す図である。
【図20】図18に示した回路でシミュレーションした
他の結果を示す図である。
【図21】従来の半導体デバイスの構造を示す図であ
る。
【図22】従来の半導体デバイスのテストをするための
構成を示す図である。
【図23】従来のテスト用回路を備えた集積回路装置の
等価回路を示す図である。
【図24】従来のテスト用回路で検出できないボンディ
ング不良を説明するための図である。
【符号の説明】
10 集積回路チップ 11 内部回路 12 電源配線パターン 13 グランド配線パターン 14 パッド 15 入力保護回路 50 第1制御回路 51 第2制御回路 60 第3制御回路 61 第4制御回路 70 第2検査回路

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基準電位が供給されるn個(nは2
    以上の整数)の第1リードのそれぞれに接続されるn個
    の第1電位端子及び該第1の基準電位と異なる第2の基
    準電位が供給されるn個の第2リードのそれぞれに接続
    されるn個の第2電位端子が形成された集積回路チップ
    を有する半導体デバイスのオープン検出方法であって、 前記n個の第1リード同士を半導体デバイスの外部で接
    続すると共に、前記n個の第2リード同士を半導体デバ
    イスの外部で接続する第1ステップと、 所定の第1電位端子の電位に応じて電流値が制御される
    第1電流経路の電流値と、他の第1電位端子の電位に応
    じて電流値が制御される第2電流経路の電流値とを比較
    する第2ステップと、 該比較結果によって前記所定の第1電位端子がオープン
    であるか否かを判定する第3ステップ、とを有する半導
    体デバイスのオープン検出方法。
  2. 【請求項2】前記第2ステップでは、 前記所定の第1電位端子に接続された所定の第1リード
    から供給される電圧、又は前記他の第1電位端子に接続
    された他の第1リードから供給される電圧が前記所定の
    第1電位端子と前記他の第1電位端子とを結ぶ配線パタ
    ーンの抵抗によって降圧された電圧が第1トランジスタ
    のゲートに印加されることにより前記第1電流経路が形
    成され、 前記他の第1電位端子に接続された他の第1リードから
    供給される電圧、又は前記所定の第1電位端子に接続さ
    れた所定の第1リードから供給される電圧が前記抵抗に
    よって降圧された電圧が第2トランジスタのゲートに印
    加されることにより前記第2電流経路が形成される請求
    項1に記載の半導体デバイスのオープン検出方法。
  3. 【請求項3】第1の基準電位が供給されるn個(nは2
    以上の整数)の第1リードのそれぞれに接続されるn個
    の第1電位端子及び該第1の基準電位と異なる第2の基
    準電位が供給されるn個の第2リードのそれぞれに接続
    されるn個の第2電位端子が形成された集積回路チップ
    を有する半導体デバイスのオープン検出方法であって、 前記n個の第1リード同士を半導体デバイスの外部で接
    続すると共に、前記n個の第2リード同士を半導体デバ
    イスの外部で接続する第4ステップと、 所定の第2電位端子の電位に応じて電流値が制御される
    第3電流経路の電流値と、他の第2電位端子の電位に応
    じて電流値が制御される第4電流経路の電流値とを比較
    する第5ステップと、 該比較結果によって前記所定の第2電位端子がオープン
    であるか否かを判定する第6ステップ、とを有する半導
    体デバイスのオープン検出方法。
  4. 【請求項4】前記第5ステップでは、 前記所定の第2電位端子に接続された所定の第2リード
    から供給される電圧、又は前記他の第2電位端子に接続
    された他の第2リードから供給される電圧が前記所定の
    第2電位端子と前記他の第2電位端子とを結ぶ配線パタ
    ーンの抵抗によって昇圧された電圧が第3トランジスタ
    のゲートに印加されることにより前記第3電流経路が形
    成され、 前記他の第2電位端子に接続された他の第2リードから
    供給される電圧、又は前記所定の第2電位端子に接続さ
    れた所定の第2リードから供給される電圧が前記抵抗に
    よって昇圧された電圧が第4トランジスタのゲートに印
    加されることにより前記第4電流経路が形成される請求
    項3に記載の半導体デバイスのオープン検出方法。
  5. 【請求項5】第1の基準電位が供給されるn個(nは2
    以上の整数)の第1リードのそれぞれに接続されるn個
    の第1電位端子及び該第1の基準電位と異なる第2の基
    準電位が供給されるn個の第2リードのそれぞれに接続
    されるn個の第2電位端子が形成された集積回路チップ
    を有する半導体デバイスのオープン検出方法であって、 前記n個の第1リード同士を半導体デバイスの外部で接
    続すると共に、前記n個の第2リード同士を半導体デバ
    イスの外部で接続する第1ステップと、 所定の第1電位端子の電位によって電流値が制御される
    第1電流経路の電流値と、他の第1電位端子の電位によ
    って電流値が制御される第2電流経路の電流値とを比較
    する第2ステップと、 該比較結果によって前記所定の第1電位端子がオープン
    であるか否かを判定する第3ステップと、 所定の第2電位端子の電位によって電流値が制御される
    第3電流経路の電流値と、他の第2電位端子の電位によ
    って電流値が制御される第4電流経路の電流値とを比較
    する第5ステップと、 該比較結果によって前記所定の第2電位端子がオープン
    であるか否かを判定する第6ステップ、とを有する半導
    体デバイスのオープン検出方法。
  6. 【請求項6】前記第2ステップでは、 前記所定の第1電位端子に接続された所定の第1リード
    から供給される電圧、又は前記他の第1電位端子に接続
    された他の第1リードから供給される電圧が前記所定の
    第1電位端子と前記他の第1電位端子とを結ぶ配線パタ
    ーンの抵抗によって降圧された電圧が第1トランジスタ
    のゲートに印加されることにより前記第1電流経路が形
    成され、 前記他の第1電位端子に接続された他の第1リードから
    供給される電圧、又は前記所定の第1電位端子に接続さ
    れた所定の第1リードから供給される電圧が前記抵抗に
    よって降圧された電圧が第2トランジスタのゲートに印
    加されることにより前記第2電流経路が形成され、 前記第5ステップでは、 前記所定の第2電位端子に接続された所定の第2リード
    から供給される電圧、又は前記他の第2電位端子に接続
    された他の第2リードから供給される電圧が前記所定の
    第2電位端子と前記他の第2電位端子とを結ぶ配線パタ
    ーンの抵抗によって昇圧された電圧が第3トランジスタ
    のゲートに印加されることにより前記第3電流経路が形
    成され、 前記他の第2電位端子に接続された他の第2リードから
    供給される電圧、又は前記所定の第2電位端子に接続さ
    れた所定の第2リードから供給される電圧が前記抵抗に
    よって昇圧された電圧が第4トランジスタのゲートに印
    加されることにより前記第4電流経路が形成される請求
    項5に記載の半導体デバイスのオープン検出方法。
  7. 【請求項7】第1の基準電位が供給されるn個(nは2
    以上の整数)の第1リードのそれぞれに接続されるn個
    の第1電位端子及び該第1の基準電位と異なる第2の基
    準電位が供給されるn個の第2リードのそれぞれに接続
    されるn個の第2電位端子が形成された集積回路チップ
    を有する半導体デバイスのオープン検出方法であって、 前記n個の第1リード同士を半導体デバイスの外部で接
    続すると共に、前記n個の第2リード同士を半導体デバ
    イスの外部で接続する第1ステップと、 所定の1対の第1電位端子及び第2電位端子がそれぞれ
    オープンであるかどうかを検査する第1検査ステップ
    と、 該第1検査ステップで前記所定の1対の第1電位端子及
    び第2電位端子が何れもオープンでないことが判定され
    た場合に、該判定結果に基づいて他の1対の第1電位端
    子及び第2電位端子がそれぞれオープンであるかどうか
    を検査する第2検査ステップ、とを有する半導体デバイ
    スのオープン検出方法。
  8. 【請求項8】前記第1検査ステップは、 所定の1対を構成する第1電位端子の電位によって電流
    値が制御される第1電流経路の電流値と、他の一対を構
    成する第1電位端子の電位によって電流値が制御される
    第2電流経路の電流値とを比較する第2ステップと、 該比較結果によって前記所定の一対を構成する第1電位
    端子がオープンであるか否かを判定する第3ステップ
    と、 所定の一対を構成する第2電位端子の電位によって電流
    値が制御される第3電流経路の電流値と、他の一対を構
    成する第2電位端子の電位によって電流値が制御される
    第4電流経路の電流値とを比較する第5ステップと、 該比較結果によって前記所定の一対を構成する第2電位
    端子がオープンであるか否かを判定する第6ステップ、
    とを有する請求項7に記載の半導体デバイスのオープン
    検出方法。
  9. 【請求項9】前記第2ステップでは、 前記所定の一対を構成する第1電位端子に接続された所
    定の第1リードから供給される電圧、又は前記他の一対
    を構成する第1電位端子に接続された他の第1リードか
    ら供給される電圧が前記所定の一対を構成する第1電位
    端子と前記他の一対を構成する第1電位端子とを結ぶ配
    線パターンの抵抗によって降圧された電圧が第1トラン
    ジスタのゲートに印加されることにより前記第1電流経
    路が形成され、 前記他の一対を構成する第1電位端子に接続された他の
    第1リードから供給される電圧、又は前記所定の一対を
    構成する第1電位端子に接続された所定の第1リードか
    ら供給される電圧が前記抵抗によって降圧された電圧が
    第2トランジスタのゲートに印加されることにより前記
    第2電流経路が形成され、 前記第5ステップでは、 前記所定の一対を構成する第2電位端子に接続された所
    定の第2リードから供給される電圧、又は前記他の一対
    を構成する第2電位端子に接続された他の第2リードか
    ら供給される電圧が前記所定の一対を構成する第2電位
    端子と前記他の一対を構成する第2電位端子とを結ぶ配
    線パターンの抵抗によって昇圧された電圧が第3トラン
    ジスタのゲートに印加されることにより前記第3電流経
    路が形成され、 前記他の一対を構成する第2電位端子に接続された他の
    第2リードから供給される電圧、又は前記所定の一対を
    構成する第2電位端子に接続された所定の第2リードか
    ら供給される電圧が前記抵抗によって昇圧された電圧が
    第4トランジスタのゲートに印加されることにより前記
    第4電流経路が形成される請求項8に記載の半導体デバ
    イスのオープン検出方法。
  10. 【請求項10】前記第2検査ステップは、 前記他の一対を構成する第1電位端子の電位によって電
    流値が制御される第5電流経路の電流値と、前記第1電
    流経路、第2電流経路、第3電流経路又は第4電流経路
    の電流値とを比較する第7ステップと、 該比較結果によって前記他の一対を構成する第1電位端
    子又は前記他の一対を構成する第2電位端子がオープン
    であるか否かを判定する第8ステップ、とを有する請求
    項8又は9に記載の半導体デバイスのオープン検出方
    法。
  11. 【請求項11】前記第7ステップでは、前記所定の一対
    を構成する第1電位端子に接続された所定の第1リード
    から供給される電圧が前記所定の一対を構成する第1電
    位端子と前記他の一対を構成する第1電位端子とを結ぶ
    配線パターンの抵抗によって降圧された電圧、又は前記
    他の一対を構成する第1電位端子に接続された他の第1
    リードから供給される電圧が第5トランジスタのゲート
    に印加されることにより前記第5電流経路が形成される
    請求項10に記載の半導体デバイスのオープン検出方
    法。
  12. 【請求項12】第1の基準電位が供給されるn個(nは
    2以上の整数)の第1電位端子と、 前記第1の基準電位と異なる第2の基準電位が供給され
    るn個の第2電位端子と、 所定の第1電位端子と所定の第2電位端子との間に形成
    された第1電流経路の電流値を前記所定の第1電位端子
    からの電圧に応じて制御する第1電流制御回路と、 前記所定の第1電位端子と前記所定の第2電位端子との
    間に形成された第2電流経路の電流値を他の第1電位端
    子からの電圧に応じて制御する第2電流制御回路、とを
    有する集積回路チップを含む半導体デバイス。
  13. 【請求項13】第1の基準電位が供給されるn個(nは
    2以上の整数)の第1電位端子と、 前記第1の基準電位と異なる第2の基準電位が供給され
    るn個の第2電位端子と、 所定の第1電位端子と所定の第2電位端子との間に形成
    された第3電流経路の電流値を前記所定の第2電位端子
    からの電圧に応じて制御する第3電流制御回路と、 前記所定の第1電位端子と前記所定の第2電位端子との
    間に形成された第4電流経路の電流値を他の第2電位端
    子からの電圧に応じて制御する第4電流制御回路、とを
    有する集積回路チップを含む半導体デバイス。
  14. 【請求項14】第1の基準電位が供給されるn個(nは
    2以上の整数)の第1電位端子と、 前記第1の基準電位と異なる第2の基準電位が供給され
    るn個の第2電位端子と、 所定の第1電位端子と所定の第2電位端子との間に形成
    された第1電流経路の電流値を前記所定の第1電位端子
    からの電圧に応じて制御する第1電流制御回路と、 前記所定の第1電位端子と前記所定の第2電位端子との
    間に形成された第2電流経路の電流値を他の第1電位端
    子からの電圧に応じて制御する第2電流制御回路、 前記所定の第1電位端子と前記所定の第2電位端子との
    間に形成された第3電流経路の電流値を前記所定の第2
    電位端子からの電圧に応じて制御する第3電流制御回路
    と、 前記所定の第1電位端子と前記所定の第2電位端子との
    間に形成された第4電流経路の電流値を他の第2電位端
    子からの電圧に応じて制御する第4電流制御回路、とを
    有する集積回路チップを含む半導体デバイス。
  15. 【請求項15】前記第1電流制御回路は、前記所定の第
    1電位端子から供給される電圧がゲートに印加される第
    1のnチャネルMOSトランジスタで構成され、 前記第2電流制御回路は、前記第1のnチャンネルMO
    Sトランジスタと同一のディメンジョンで形成される第
    2のnチャネルMOSトランジスタであって、前記他の
    第1電位端子から供給される電圧がゲートに印加される
    第2のnチャネルMOSトランジスタで構成され、 前記第3電流制御回路は、前記所定の第2電位端子から
    供給される電圧がゲートに印加される第1のpチャネル
    MOSトランジスタで構成され、 前記第4電流制御回路は、前記第1のpチャンネルMO
    Sトランジスタと同一のディメンジョンで形成される第
    2のpチャネルMOSトランジスタであって、前記他の
    第2電位端子から供給される電圧がゲートに印加される
    第2のpチャネルMOSトランジスタで構成される請求
    項14に記載の半導体デバイス。
  16. 【請求項16】前記他の第1電位端子と前記他の第2電
    位端子との間に形成された第5電流経路の電流値を前記
    他の第1電位端子からの電圧に応じて制御する第5電流
    制御回路を更に有する請求項14に記載の半導体デバイ
    ス。
  17. 【請求項17】前記第1電流制御回路は、前記所定の第
    1電位端子から供給される電圧がゲートに印加される第
    1のnチャネルMOSトランジスタで構成され、 前記第2電流制御回路は、前記第1のnチャンネルMO
    Sトランジスタと同一のディメンジョンで形成される第
    2のnチャネルMOSトランジスタであって、前記他の
    第1電位端子から供給される電圧がゲートに印加される
    第2のnチャネルMOSトランジスタで構成され、 前記第3電流制御回路は、前記所定の第2電位端子から
    供給される電圧がゲートに印加される第1のpチャネル
    MOSトランジスタで構成され、 前記第4電流制御回路は、前記第1のpチャンネルMO
    Sトランジスタと同一のディメンジョンで形成される第
    2のpチャネルMOSトランジスタであって、前記他の
    第2電位端子から供給される電圧がゲートに印加される
    第2のpチャネルMOSトランジスタで構成され、 前記第5電流制御回路は、前記第1のnチャンネルMO
    Sトランジスタ又は前記第2のnチャンネルMOSトラ
    ンジスタと同一のディメンジョンで形成される第3のn
    チャネルMOSトランジスタであって、前記他の第1電
    位端子から供給される電圧がゲートに印加される第3の
    nチャネルMOSトランジスタで構成される請求項15
    に記載の半導体デバイス。
  18. 【請求項18】前記第1電流制御回路及び前記第2電流
    制御回路は、前記他の第1電位端子からの距離が前記集
    積回路チップ上で最大に近づくように配置される請求項
    12に記載の半導体デバイス。
  19. 【請求項19】前記第3電流制御回路及び前記第4電流
    制御回路は、前記他の第2電位端子からの距離が前記集
    積回路チップ上で最大に近くなるように配置される請求
    項13に記載の半導体デバイス。
  20. 【請求項20】前記第1電流制御回路及び前記第2電流
    制御回路は、前記他の第1電位端子からの距離が前記集
    積回路チップ上で最大に近くなるように配置され、 前記第3電流制御回路及び前記第4電流制御回路は、前
    記他の第2電位端子からの距離が前記集積回路チップ上
    で最大に近くなるように配置される請求項14乃至17
    の何れか1項に記載の半導体デバイス。
  21. 【請求項21】前記第1電流制御回路及び第2電流制御
    回路は、前記所定の第1電位端子及び第2電位端子の近
    傍に配置され、 前記第3制御回路、前記第4電流制御回路及び前記第5
    制御回路は、前記他の第1電位端子及び他の第2電位端
    子の近傍に配置される請求項20に記載の半導体デバイ
    ス。
  22. 【請求項22】前記第1電流制御回路、第2電流制御回
    路、前記第3制御回路、前記第4電流制御回路及び前記
    第5制御回路は、前記集積回路チップ上に形成された信
    号用パッドに対応して設けられる入力保護回路に相当す
    る位置に配置される請求項21に記載の半導体デバイ
    ス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7639036B2 (en) 2007-09-11 2009-12-29 Oki Semiconductor Co., Ltd. Semiconductor integrated circuit
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JP2013055768A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Renesas Electronics Corp 電圧監視回路及びそのテスト方法、電圧監視システム
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