JP2012067885A - 変速機のシフトアンドセレクトシャフトアッセンブリ - Google Patents

変速機のシフトアンドセレクトシャフトアッセンブリ Download PDF

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【課題】S&Sシャフトアッセンブリであって、シフト操作時の操作フィーリングの向上を目的として設けられた慣性マスに作用する慣性力がセレクト操作時の操作フィーリングに悪影響を与えることがない構成を簡易に達成できるものを提供すること。
【解決手段】両端に慣性マス41が固設されたアーム40の回転中心孔にS&Sシャフト20が軸周りに回転可能且つ軸方向に移動可能に挿入される。アーム40の一端部に固設されたピン80がS&Sシャフト20に固定されたレバー30の貫通孔32に相対移動可能に挿入されることにより、「S&Sシャフト20の回転(シフト操作)に応じてアーム40(慣性マス41)がS&Sシャフト20と一体で回転し、S&Sシャフト20の軸方向の移動(セレクト操作)に応じてアーム40(慣性マス41)が軸方向に移動しない」構成が実現される。アーム40の軸方向移動はブラケット70により確実に規制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用の変速機のケースに組付・固定されるシフトアンドセレクトシャフトアッセンブリに関する。以下、「シフトアンドセレクトシャフト」を「S&Sシャフト」と呼ぶこともある。
従来より、車両用の手動変速機のケースに組付・固定されるS&Sシャフトアッセンブリが広く知られている(例えば、特許文献1を参照)。係るS&Sシャフトアッセンブリの一例として、本出願人は、図8に示すS&Sシャフトアッセンブリを製造している。
図8に示すS&Sシャフトアッセンブリでは、S&Sシャフト120は、変速機のケースに固定される固定部材110に対して、シフトレバーのセレクト操作により軸方向に移動可能に、且つ、シフトレバーのシフト操作により軸周りに回転可能に、固定部材110に支持されている。「セレクト操作」、及び「シフト操作」とはそれぞれ、図3に示すようなシフトパターンにおいて、シフトレバーの横方向(車両左右方向)の操作、及びシフトレバーの縦方向(車両前後方向)の操作を指す。
S&Sシャフト120には、径方向外側に突出するインナーレバー121(図8では、2本)が固設されている。シフトレバーがシフト中立位置(図3を参照)にある状態において、セレクト操作によりインナーレバー121が固定部材110に対して軸方向に移動し、インナーレバー121と係合する対象となる1つのシフトヘッドが選択される。そして、シフト操作によりシフトレバーがシフト中立位置から対応する変速段のシフト完了位置まで移動することにより、インナーレバー121が固定部材110に対して軸周りに回転し、選択された1つのヘッドが中立位置から押圧され移動する。この結果、対応する変速段が達成される。
また、S&Sシャフト120には、径方向外側に突出するとともにS&Sシャフト120と一体回転するレバー130が固設されている。このレバー130の先端部には、シフト操作時の操作フィーリングの向上を目的として慣性マス131が固設されている。即ち、シフト操作時、S&Sシャフト120の回転運動に伴って慣性マス131が、S&Sシャフト120の軸周りに円運動する。このとき、慣性マス131に作用する慣性力がS&Sシャフト120の回転運動に作用し、この結果、シフト操作時の操作フィーリングが向上する。
しかしながら、図8に示すS&Sシャフトアッセンブリでは、レバー130がS&Sシャフト120に固設されている。それ故、セレクト操作時においても、S&Sシャフト120の軸方向の直線運動に伴って慣性マス131が軸方向に直線運動する。このとき、慣性マス131に作用する慣性力がS&Sシャフト120の直線運動に作用する。この結果、この慣性力がセレクト操作時の操作フィーリングに悪影響を与えることがある。
この問題に対処するため、特許文献2に記載のS&Sシャフトアッセンブリでは、固定部材におけるS&Sシャフトの軸から偏心した位置にて、第2のシャフトがS&Sシャフトと平行に固設されている。この第2のシャフトに、径方向外側に突出するとともに先端部に慣性マスが固設されたアームが第2のシャフトの軸周りに回転可能に支持されている。このアームは、S&Sシャフトに固設された径方向外側に突出するレバーと、ユニバーサルジョイントを介して連結されている。
この結果、アームは、シフト操作時、固定部材に対して第2のシャフトの軸周りに回転し、セレクト操作時、固定部材に対して軸方向に移動しない。即ち、シフト操作時、S&Sシャフトの回転運動に伴って慣性マスが第2のシャフトの軸周りに円運動する。このとき、慣性マスに作用する慣性力がユニバーサルジョイントを介してS&Sシャフトの回転運動に作用し、シフト操作時の操作フィーリングが向上する。一方、セレクト操作時、S&Sシャフトの直線運動に伴って慣性マスが運動しない。従って、慣性マスに作用する慣性力がセレクト操作時の操作フィーリングに悪影響を与えることがない。
しかしながら、特許文献2に記載のS&Sシャフトアッセンブリでは、慣性マスに作用する慣性力がセレクト操作時の操作フィーリングに悪影響を与えないようにするため、第2のシャフトやユニバーサルジョイントを用いた複雑な構成が採用されている。
特開2009−121656号公報 特開平9−257127号公報
本発明の目的は、S&Sシャフトアッセンブリであって、シフト操作時の操作フィーリングの向上を目的として設けられた慣性マスに作用する慣性力がセレクト操作時の操作フィーリングに悪影響を与えることがない構成を簡易に達成できるものを提供することにある。
本発明に係るS&Sシャフトアッセンブリは、変速機のケース(ハウジング)に固定される固定部材と、S&Sシャフトと、アームとを備える。S&Sシャフトは、シフトレバーのセレクト操作に応じて前記固定部材に対して軸方向に移動するとともにシフトレバーのシフト操作に応じて前記固定部材に対して軸周りに回転するように配設される。S&Sシャフトには、径方向外側に突出するインナーレバーが固設されている。
前記インナーレバーは、前記ケース内に配設されたシフトヘッドと係合可能となっている。即ち、シフトレバーがシフト操作における中立位置(シフト中立位置)にある状態においてセレクト操作に応じて、前記軸方向に沿って並列に複数配置されたシフトヘッドのうち前記インナーレバーと係合する1つのシフトヘッドが選択され、シフト操作によりシフトレバーが前記シフト中立位置から対応する変速段のシフト完了位置まで移動することにより、前記インナーレバーが前記選択された1つのシフトヘッドを前記軸方向と直角のシフト方向に押して前記シフトヘッドが前記シフト方向に沿って移動し、前記対応する変速段が達成される。
前記アームは、シフト操作時にて前記固定部材に対してS&Sシャフトの軸周りに回転し、セレクト操作時にて前記固定部材に対して前記軸方向に移動しないように、前記固定部材及びS&Sシャフトに配設されている。アームは、S&Sシャフトから径方向外側に突出するとともに(その先端部近傍には)慣性マスが固設されている。
これによれば、シフト操作時、慣性マスがS&Sシャフトの軸周りに円運動する。これにより、慣性マスに作用する慣性力の影響を受けてシフト操作時の操作フィーリングが向上する。一方、セレクト操作時、慣性マスが運動しない。従って、慣性マスに作用する慣性力がセレクト操作時の操作フィーリングに悪影響を与えることがない。
このように、本発明に係るS&Sシャフトアッセンブリと特許文献2に記載のS&Sシャフトアッセンブリとは、シフト操作時にて慣性マスが円運動し且つセレクト操作時にて慣性マスが運動しない点において一致する。一方、両者は、シフト操作における慣性マスの円運動の中心がS&Sシャフトの軸心であるか第2のシャフトの軸心であるかにおいて相違する。
この相違点に起因して、本発明に係るS&Sシャフトアッセンブリでは、特許文献2に記載のように第2のシャフトやユニバーサルジョイントを用いることなく簡易な構成で、シフト操作時にて慣性マスが円運動し且つセレクト操作時にて慣性マスが運動しない構造を実現することができる。即ち、シフト操作時の操作フィーリングの向上を目的として設けられた慣性マスに作用する慣性力がセレクト操作時の操作フィーリングに悪影響を与えることがない構成を簡易に達成することができる。
具体的には、例えば、前記アームの回転中心孔にS&Sシャフトが前記アームに対して前記軸周りに回転可能且つ前記軸方向に移動可能に挿入され、前記アームには、S&Sシャフトの軸から偏心した位置にて前記軸方向に延在するピンが固設され、S&Sシャフトには、径方向外側に突出するレバーが固設され、前記ピンが、前記レバーに形成された貫通孔に前記軸方向に移動可能に挿入された構成が採用され得る。
この構成によれば、アーム(従って、慣性マス)とレバー(従って、S&Sシャフト)との間のS&Sシャフトの軸周りの相対回転が、ピンとレバーの貫通孔との係合により規制される。加えて、アーム(従って、慣性マス)とレバー(従って、S&Sシャフト)との間の軸方向の相対移動が、レバーの貫通孔に対するピンの軸方向の相対移動により許容される。従って、シフト操作時にて慣性マスがS&Sシャフトの軸周りに円運動し且つセレクト操作時にて慣性マスが運動しない構造を簡易に実現することができる。
この場合、前記アームは、前記固定部材に固設されたブラケットによって前記固定部材に対して前記軸方向に移動しないように固定されることが好適である。これによれば、アームの回転中心孔とS&Sシャフトとの間の摺動抵抗等に起因して、セレクト操作時におけるS&Sシャフトの固定部材に対する軸方向の移動に追従してアームも固定部材に対して軸方向に移動する事態が発生することを確実に防止できる。
本発明の実施形態に係るS&Sシャフトアッセンブリを示した斜視図である。 図1に示したS&Sシャフトアッセンブリの模式的に示した主要断面図である。 シフトレバーのシフトパターンの一例を示した図である。 図1に示したS&Sシャフトアッセンブリのセレクト操作時における作動を説明するための図2に対応する図である。 図1に示したS&Sシャフトアッセンブリのシフト操作時における作動を説明するための図2に対応する図である。 セレクト操作によって、インナーレバーが軸方向に移動して係合すべきシフトヘッドが選択される様子を示した図である。 シフト操作によって、インナーレバーが軸周りに回転して選択されたシフトヘッドがシフト方向に移動する様子を示した図である。 従来のS&Sシャフトアッセンブリを示した斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るS&Sシャフトアッセンブリについて図面を参照しつつ説明する。
(構成)
この実施形態を示した斜視図である図1、並びに、この実施形態を模式的に示した主要断面図である図2に示すように、この実施形態は、手動変速機のケース(ハウジング、図示せず)に固定される固定部材10と、S&Sシャフト20と、レバー30と、アーム40とを備えている。
この実施形態は、例えば、図3に示すようなパターンでシフトレバーが操作される車両に適用される。図2に示すように、シフトレバーの横方向(車両左右方向)の操作を「セレクト操作」と呼び、シフトレバーの縦方向(車両前後方向)の操作を「シフト操作」と呼ぶ。
再び、図1及び図2を参照すると、固定部材10は、ボルト及びナット等の周知の締結手段の一つを用いて、図示しない手動変速機のケースに固定される。
S&Sシャフト20は直線的な丸棒である。S&Sシャフト20は、固定部材10に形成された貫通孔に固定部材10に対して軸周りに回転可能且つ軸方向に移動可能に挿入されている。S&Sシャフト20には、径方向外側に突出するインナーレバー21が固設されている。インナーレバー21は、インナーレバーが形成された「S&Sシャフト本体とは別の部材」をS&Sシャフト本体に組み付けることにより、S&Sシャフト20に固設されてもよいし、1つの部材を削りだし等により加工してS&Sシャフト20に形成されてもよい。
レバー30は平面視にて(上方からみて)直線状の薄板である。レバー30の中央部に形成された貫通孔に、S&Sシャフト20の上端部が挿入・固定されている。レバー30の両端部はS&Sシャフト20から径方向外側に突出している。
アーム40は平面視にて(上方からみて)くの字状(ブーメラン状)の薄板である。アーム40の中央部に形成された貫通孔にS&Sシャフト20が、アーム40に対して軸周りに回転可能且つ軸方向に移動可能に挿入されている。アーム40の両端部はS&Sシャフト20から径方向外側に突出している。アーム40の両端部には慣性マス41,41がそれぞれ固設されている。
アーム40と固定部材10との間にはS&Sシャフト20に挿入された下側ブッシュ50が介装され、アーム40の上側にはS&Sシャフト20に挿入された上側ブッシュ60が載置されている。上側ブッシュ60の上面は、固定部材10に一端が固定されたブラケット70の他端により係止されている。即ち、アーム40は、固定部材10に固設されたブラケット70によって固定部材10に対して軸方向に移動しないように固定されている。
アームの両端部の一方側(S&Sシャフト20の軸から偏心した位置)には、上方(軸方向)に延在するピン80が固設されている。ピン80は、レバー30の両端部の一方側に形成された貫通孔32にレバー30に対して軸方向に移動可能に挿入されている。
(セレクト操作)
次に、図4を参照しながらセレクト操作時の作動について説明する。図4は、セレクト操作時にて固定部材10に対して軸方向に移動する部材を微細なドットで示した図2に対応する図である。S&Sシャフト20は、シフトレバーのセレクト操作に応じて、図示しない周知の動力伝達機構から受ける駆動力によって固定部材10に対して軸方向に移動する。
このとき、S&Sシャフト20に固定されているインナーレバー21も固定部材10に対して軸方向に移動する。なお、アーム40とレバー30との間の軸方向の相対移動が、レバー30の貫通孔32に対するピン80の軸方向の相対移動により許容される。従って、S&Sシャフト20の上端に固定されているレバー30は、固定部材10に対して軸方向に滑らかに移動し得る。
一方、上述したように、アーム40は固定部材10に対して軸方向に移動しない。従って、セレクト操作時、慣性マス41,41が運動しない。従って、慣性マス41,41に作用する慣性力がS&Sシャフト20の軸方向の直線運動に作用しない。この結果、慣性マス41,41に作用する慣性力がセレクト操作時の操作フィーリングに悪影響を与えることがない。
(シフト操作)
次に、図5を参照しながらシフト操作時の作動について説明する。図5は、シフト操作時にて固定部材10に対して軸周りに回転する部材を微細なドットで示した図2に対応する図である。レバー30の両端部の他方側には、突起31が固設されている。この突起31は、図示しない動力伝達部材(ワイヤ等)を介して、シフトレバー側のリンク機構と接続されている。シフトレバーのシフト操作に応じて、突起部31は、動力伝達部材から駆動力を受ける。この駆動力によってレバー30が回転モーメントを受け、レバー30及びレバー30と一体のS&Sシャフト20は固定部材10に対して軸周りに回転する。
このとき、S&Sシャフト20に固定されているインナーレバー21も固定部材10に対して軸周りに回転する。また、アーム40とレバー30との間の軸周りの相対回転が、ピン80とレバー30の貫通孔32との係合により規制される。従って、アーム40も固定部材10に対して軸周りに回転する。従って、シフト操作時、慣性マス41,41がS&Sシャフト20の軸周りに円運動する。このとき、慣性マス41,41に作用する慣性力がS&Sシャフト20の回転運動に作用する。この結果、シフト操作時の操作フィーリングが向上する。
以下、上述した本発明の実施形態に係るS&Sシャフトアッセンブリが手動変速機のケースに組付・固定された状態(組み付け完了状態)における作動について付言する。組み付け完了状態では、図6に模式的に示すように、複数本のフォークシャフトにそれぞれ固定された複数のシフトヘッド(以下、「ヘッド」と呼ぶ。)が、軸方向に沿って並列に配置される。各ヘッド(各フォークシャフト)について、図6に示す位置を「中立位置」と呼ぶ。図6に示す状態は、シフトレバーがシフト中立位置(図3を参照)にある状態に対応する。図6に示す状態では、手動変速機はニュートラル状態にある。
シフトレバーがシフト中立位置(図3を参照)にある場合において、セレクト操作によりインナーレバー21が固定部材10に対して軸方向に移動し、インナーレバー21と係合する対象となるヘッドが選択される。そして、シフト操作によりシフトレバーがシフト中立位置から対応する変速段のシフト完了位置(図3を参照)まで移動することにより、図7に模式的に示すように、インナーレバー21が「選択された1つのヘッド」(斜線で示したヘッド)をシフト方向に押す。この結果、この選択されたヘッド(従って、選択されたフォークシャフト)が中立位置から軸方向と直角のシフト方向に移動する。これにより、図示しないシフトフォークを介して変速段切換用の対応するスリーブが移動する。この結果、対応する変速段のギヤ列からなる動力伝達経路が形成され、対応する変速段が達成される。
(作用・効果)
以上説明したように、本発明の上記実施形態によれば、シフト操作時にてアーム40(従って、慣性マス41,41)が円運動し、且つセレクト操作時にてアーム40(慣性マス41,41)が運動しない。従って、シフト操作時にて慣性マス41,41に作用する慣性力の影響によってシフト操作時の操作フィーリングが向上する。また、セレクト操作時にて慣性マス41,41に作用する慣性力がセレクト操作時の操作フィーリングに悪影響を与えることがない。
加えて、上記実施形態では、シフト操作時、アーム40(従って、慣性マス41,41)がS&Sシャフト20の軸周りに円運動する。従って、S&Sシャフトとは異なる第2のシャフトの軸周りにアームが円運動する上記特許文献2に記載のS&Sシャフトアッセンブリと比べて、第2のシャフトやユニバーサルジョイントを用いることなく簡易な構成で、シフト操作時にて慣性マスが円運動し且つセレクト操作時にて慣性マスが運動しない構造を実現することができる。換言すれば、シフト操作時の操作フィーリングの向上を目的として設けられた慣性マスに作用する慣性力がセレクト操作時の操作フィーリングに悪影響を与えることがない構成を簡易に達成することができる。
また、上記実施形態では、アーム40が、固定部材10に固設されたブラケット70によって固定部材10に対して軸方向に移動しないように固定されている。従って、アーム40の回転中心孔とS&Sシャフト20との間の摺動抵抗等に起因して、セレクト操作時におけるS&Sシャフト20の固定部材10に対する軸方向の移動に追従してアーム40も固定部材10に対して軸方向に移動する事態が発生することを確実に防止できる。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記実施形態では、アーム40の中央部にS&Sシャフト20が挿入される貫通孔が形成され、アーム40の両端部がS&Sシャフト20から径方向外側にそれぞれ突出していて、アーム40の両端部に慣性マス41,41がそれぞれ固設されているが、アーム40の一端部にS&Sシャフト20が挿入される貫通孔が形成され、アームの他端部がS&Sシャフトから径方向外側に突出していて、アームの他端部のみに慣性マスが固設されていてもよい。
また、上記実施形態では、アーム40に固定されたピン80をレバー30の貫通孔32に挿入することにより、S&Sシャフト20の回転に応じてアーム40がS&Sシャフト20と一体で(同じ回転角速度で)回転し且つS&Sシャフト20の軸方向の移動に応じてアーム40が軸方向に移動しない構成が実現されているが、その他の周知の構成を用いて、S&Sシャフトの回転に応じてアームがS&Sシャフトと一体で(同じ回転角速度で)回転し且つS&Sシャフトの軸方向の移動に応じてアームが軸方向に移動しない構成が実現されてもよい。加えて、その他の周知の構成を用いて、S&Sシャフトの回転に応じてアームがS&Sシャフトと異なる回転角速度で(一定の回転角速度比率(≠1)で)回転し且つS&Sシャフトの軸方向の移動に応じてアームが軸方向に移動しない構成が採用されてもよい。
加えて、上記実施形態では、アーム40が固定部材10に対して軸方向に移動しないようにブラケット70が設けられているが、ブラケット70がなくてもよい。
10…固定部材、20…S&Sシャフト、21…インナーレバー、30…レバー、32…貫通孔、40…アーム、41…慣性マス、70…ブラケット、80…ピン

Claims (3)

  1. 変速機のケースに固定される固定部材と、
    シフトレバーのセレクト操作に応じて前記固定部材に対して軸方向に移動するとともに前記シフトレバーのシフト操作に応じて前記固定部材に対して軸周りに回転するように前記固定部材に配設されたシフトアンドセレクトシャフトであって、径方向外側に突出するインナーレバーが固設され且つ前記インナーレバーは前記ケース内に配設されたシフトヘッドと係合可能なシフトアンドセレクトシャフトと、
    前記シフトアンドセレクトシャフトの前記固定部材に対する前記軸周りの回転に応じて前記固定部材に対して前記軸周りに回転するとともに前記シフトアンドセレクトシャフトの前記固定部材に対する前記軸方向の移動に応じて前記固定部材に対して前記軸方向に移動しないように前記固定部材及び前記シフトアンドセレクトシャフトに配設されたアームであって、径方向外側に突出するとともに慣性マスが固設されたアームと、
    を備えたシフトアンドセレクトシャフトアッセンブリ。
  2. 請求項1に記載の変速機のシフトアンドセレクトシャフトアッセンブリにおいて、
    前記アームの回転中心孔に前記シフトアンドセレクトシャフトが前記アームに対して前記軸周りに回転可能且つ前記軸方向に移動可能に挿入されていて、
    前記アームには、前記軸から偏心した位置にて前記軸方向に延在するピンが固設され、
    前記シフトアンドセレクトシャフトには、径方向外側に突出するレバーが固設され、
    前記ピンが、前記レバーに形成された貫通孔に前記軸方向に移動可能に挿入された、シフトアンドセレクトシャフトアッセンブリ。
  3. 請求項2に記載のシフトアンドセレクトシャフトアッセンブリにおいて、
    前記アームは、前記固定部材に固設されたブラケットによって前記固定部材に対して前記軸方向に移動しないように固定された、シフトアンドセレクトシャフトアッセンブリ。
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