JP2008032158A - 手動変速機の変速機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】手動変速機の変速機構において、変速時に滑らかなシフトフィーリングを与え、かつ変速完了後の変速レバーのびびり振動を防止する。
【解決手段】複数の変速歯車列から1つの変速歯車列を選択的に成立させるシフトフォーク23を作動させるシャフト11をハウジング10に回動可能に支持し、シャフトの回動に応じて揺動される慣性レバー30に、長手方向摺動可能に慣性マス35を設ける。慣性マスから突出するガイドピン38をハウジングの平坦部10aに形成したカム溝39に係合させて、慣性マスと慣性レバーの揺動中心軸線との間の距離が、歯車列が成立されない慣性レバーの中立位置では大となり、歯車列が成立される揺動位置では小となるように、慣性マスをシャフトの回動に応じて半径方向に移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、手動変速機の変速機構、特にフォークシャフトを往復動させるシャフトの回動に応じて揺動される慣性レバーに慣性マスを設けた手動変速機の変速機構に関する。
歯車式の手動変速機に通常使用される同期クラッチ機構は2段入りと称されるクラッチ作動特性を有しているので、ギヤシフトの際の操作力が不連続的に変化してシフトフィーリングを低下させるという問題がある。また、フロントエンジン・フロントドライブの車両などには、ケーブル式の連動機構を介して、運転席付近に設けた手動の変速レバーにより同期クラッチ機構を作動させるものがあるが、ケーブル式の連動機構は撓みが大きいので、上述したギヤシフトの際の操作力の不連続的な変化が助長されてシフトフィーリングが一層低下するという問題がある。
このような問題を解決する手段としては、例えば特許文献1に示すように、フォークシャフトを往復動させる回転軸またはそれと連動して揺動される慣性レバーに慣性マスを設けたものがある。この特許文献1では、第1の従来技術として、一端にシフトケーブルが係止されシフトおよびセレクトシャフトを中心にして揺動するアウターレバーの他端に直接慣性マスが配設され、該慣性マスの慣性によりピーク荷重を低減し、滑らかなシフトフィーリングを得るものが開示されている。また第2の従来技術として、一端にシフトケーブルが係止されシフトおよびセレクトシャフトを中心にして揺動するアウターレバーに対して、慣性マスが配設された連動する慣性レバーを平行に配置するものが開示されている。さらに特許文献1には、一端にシフトケーブルが係止されシフトおよびセレクトシャフトの軸を中心にして揺動するアウターレバーがシフトおよびセレクトシャフトの軸方向に移動する自動車用手動変速機のシフト装置において、アウターレバーに係合して慣性マスが配設され、アウターレバーに対して直交関係に配設され、アウターレバーの揺動に応じて揺動する慣性レバーを備えているものが開示されている。
特開2003−106449号公報(段落〔0004〕、段落〔0005〕、段落〔0031〕、図1〜図5、図11、図12)
上述した各従来技術の慣性マスは、変速時に滑らかなシフトフィーリングを与えるという効果の反面、変速完了後の走行中にはエンジンや変速機からアウターレバーに加わえられる振動を増幅し、増幅された振動がケーブルなどを介して運転席付近に設けた手動の変速レバーに伝達される。このために変速レバーのびびり振動が増大するという問題が生じる。
本発明は、慣性マスとその揺動中心軸線との間の距離を、変速の中立位置付近では大きく、変速完了後は小さくすることにより、このような問題を解決することを目的とする。
このために、本発明による手動変速機の変速機構は、ハウジングに回動可能に支持されたシャフトと、ハウジングに軸線方向移動可能に支持されてシャフトの往復回動と連動して往復動されるフォークシャフトと、このフォークシャフトに取り付けられ往復動により複数の変速歯車列から1つの変速歯車列を選択的に成立させるシフトフォークと、ハウジングに取り付けられてシャフトの回動に応じて揺動される慣性レバーと、この慣性レバーにその揺動中心軸線から離れた位置に設けられた慣性マスを備えた手動変速機の変速機構において、慣性マスは慣性レバーに長手方向摺動可能に設けられるとともにその揺動中心軸線と平行に突出するガイドピンを有し、揺動中心軸線と直交するハウジングの平坦部に形成したカム溝にガイドピンを係合させ、カム溝は、慣性マスと揺動中心軸線との間の距離が、シフトフォークが歯車列を成立させていない慣性レバーの中立位置では大となり、シフトフォークが歯車列を成立させた揺動位置では小となるように、慣性マスをシャフトの回動に応じて慣性レバーに対し半径方向に移動させる形状としたことを特徴とする
ものである。
前項に記載の手動変速機の変速機構において、慣性レバーはシャフトに固定されて半径方向に延びていることが好ましい。
前2項に記載の手動変速機の変速機構において、慣性レバーはシャフトに固定された厚板状で半径方向に延びる細長い案内溝孔が形成され、慣性マスは一体的に設けた摺動突部を案内溝孔に係合させて長手方向摺動のみ自在に慣性レバーに取り付けることが好ましい。
前3項に記載の手動変速機の変速機構において、シャフトはシフトケーブルを介して往復回動されてフォークシャフトを往復動させることが好ましい。
前項に記載の手動変速機の変速機構において、慣性レバーにはシフタアームを一体的に設け、このシフタアームの先端部にシフトケーブルの先端を連結することが好ましい。
請求項1に記載の発明によれば、これから変速が開始される慣性レバーの中立位置においては慣性マスは揺動中心軸線との間の距離が大であり、揺動中心軸線に対する慣性モーメントが大きいので、変速時の操作力の不連続的な変化を抑制してシフトフィーリングを滑らかなものにすることができるという効果が得られる。一方、変速完了後の揺動位置では慣性マスは揺動中心軸線との間の距離が小となり、揺動中心軸線に対する慣性モーメントが小さくなるので、走行中にエンジンや変速機から慣性レバーに加わえられる振動が慣性マスにより増幅される程度は減少され、従ってこれがシフトケーブルなどを介して伝達されて生じる変速レバーのびびり振動も減少する。
慣性レバーがシャフトに固定されて半径方向に延びているものによれば、慣性レバーの取付構造が簡略化されるので製造コストを低下させることができる。
慣性レバーはシャフトに固定された厚板状で半径方向に延びる細長い案内溝孔が形成され、慣性マスは一体的に設けた摺動突部を案内溝孔に係合させて長手方向摺動のみ自在に取り付けるものによれば、慣性マスは慣性レバーの揺動に応じて確実に半径方向に移動され、また慣性マスの取付構造が簡略化されるので製造コストを低下させることができる。
前述のように、シフトケーブルを介してシャフトが往復回動されてフォークシャフトを往復動させる手動変速機の変速機構は、シフトケーブルの撓みが大きく、シフトフィーリングが一層低下するので、大きい慣性マスを設ける必要がある。従って本発明は、シャフトがシフトケーブルを介して往復回動されてフォークシャフトを往復動させる手動変速機の変速機構に適用するのに適している。
慣性レバーにシフタアームを一体的に設け、このシフタアームの先端部にシフトケーブルの先端を連結するものによれば、慣性レバーとシフタアームが一体化されるので、構造を簡略化して製造コストを一層低下させることができる。
以下に、図1〜図4により、本発明による手動変速機の変速機構を実施するための最良の形態の説明をする。本発明による手動変速機の変速機構は、図1に示すように、互いに一体的にねじ止め固定された2部分よりなるハウジング10内には選択歯車式変速機(図示省略)が設けられ、またハウジング10には、シフトアンドセレクトシャフト(シャフト)11が回動及び軸線方向移動可能に支持され、またシフトアンドセレクトシャフト11と直交して3本のフォークシャフト20〜22が軸線方向摺動可能に支持されている。各フォークシャフト20〜22には、選択歯車式変速機の一部(例えば図示を省略した同期クラッチ機構のクラッチハブスリーブ)と係合して変速歯車の切り換えを行うシフトフォーク23(3個のうち1個のみを二点鎖線で示す)が固定されている。
各フォークシャフト20〜22に一体的に設けられた各シフトヘッド20a〜22aの各先端部は多少の隙間をおいて互いに重ねられ、各先端部には先端側が開いた互いに同一寸法のコ字形の切欠きが形成されている。シフトアンドセレクトシャフト11の中間部にスプライン及びピンにより固定されたシフトヘッド部材12から半径方向に突出するヘッド部12aの先端部は、シフトヘッド20a〜22aの各先端部に形成された各切欠き内にわずかの隙間をおいて係合可能な形状寸法を有している。シフトアンドセレクトシャフト11は、ハウジング10との間に介装した第1スプリング13並びに第2スプリング14及びフランジカラー15により両側から付勢されているが、第1スプリング13の付勢力は第2スプリング14の付勢力よりも小さく設定されており、従って自由状態では、シフトヘッド部材12のヘッド部12aは第1シフトヘッド20aの切欠き内に係合されている。
図1に示すように、ハウジング10の内部に位置するシフトアンドセレクトシャフト11の一部には環状の溝部11aが形成され、ハウジング10には、溝部11aと対応する位置にシフトアンドセレクトシャフト11と直交するセレクト軸16が回動自在に支持されている。セレクト軸16には、ハウジング10から突出する一端部に半径方向に突出するセレクトレバー18がかしめなどにより固定され、ハウジング10内となる他端部にはピンなどによりセレクトアーム17が固定されて、その先端部はシフトアンドセレクトシャフト11の溝部11aに係合されている。セレクトレバー18の先端部にセレクト軸16と平行となるようにかしめなどにより固定されたセレクトケーブルピン18aは、次に述べるシフトケーブル42と同様のセレクトケーブル(図示省略)を介して運転席付近に設けた手動の変速レバーに連結されている。セレクトケーブルを引張りまたは緩めることによりセレクトレバー18は揺動され、セレクト軸16及びセレクトアーム17を介してシフトアンドセレクトシャフト11は軸線方向に往復動される。
図1において、ハウジング10から右方に突出するシフトアンドセレクトシャフト11の先端部には、後述する慣性マス35を取り付ける厚板状の慣性レバー30の基端部がかしめなどにより固定され、この慣性レバー30の基端部に一体的に形成されて半径方向に突出するシフタアーム40の先端部には、慣性レバー30の揺動中心軸線であるシフトアンドセレクトシャフト11の中心軸線と平行に延びるシフトケーブルピン41がかしめなどにより固定されている。シフトケーブルピン41には、シフトケーブル42の一端に設けられた連結アイ部材42aが連結され、シフトケーブル42の他端は運転席付近に設けた手動の変速レバーに連結されている。シフトアンドセレクトシャフト11は、シフトケーブル42により引かれた際の回転とは逆向きにトーションスプリング(図示省略)により弾性的に付勢されており、これによりシフタアーム40及びシフトアンドセレクトシャフト11は、手動の変速レバーによりシフトケーブル42を引張りまたは緩めることにより往復回動される。
図1〜図4に示すように、シフトアンドセレクトシャフト11の一端部から半径方向に延びて慣性マス35を取り付ける慣性レバー30は一定幅の厚板状で、半径方向の外側の半分以上にわたり長手方向に沿って1対の案内溝孔31が互いに平行に形成されている。慣性マス35は、断面形状が略Z形で、平面形状が略扇形で、図1において右側となる端面には、慣性レバー30の板厚よりわずかに高い1対の摺動突部35aが互いに平行に一体的に形成されている。各摺動突部35aはその間隔が慣性レバー30の各案内溝孔31の間隔と同一で、各案内溝孔31内に実質的に隙間なく長手方向摺動自在に係合されている。慣性マス35は、両摺動突部35aの上面の間に渡した保持板36を六角孔付きボルト37によりに締め付けることにより、慣性レバー30からの離脱が防止されて、慣性レバー30に長手方向(矢印R参照)に摺動のみ自在に取り付けられる。
図1〜図4に示すように、ハウジング10には、慣性レバー30の揺動中心軸線であるシフトアンドセレクトシャフト11の中心軸線と直交する平坦部10aが形成され、この平坦部10aの慣性レバー30と対向する面には、シフトアンドセレクトシャフト11側が開口された略C形のカム溝39が形成されている。カム溝39は図2〜図4において、シフトアンドセレクトシャフト11の中心軸線(慣性レバー30の揺動中心軸線)を通る水平線を対称軸とする軸対称形で、対称軸を中心とする相当範囲はシフトアンドセレクトシャフト11の中心軸線と平坦部10aの交差点を中心とする大半径の円弧形であり、その両側にシフトアンドセレクトシャフト11側に湾曲する小半径の円弧形が滑らかに連続し、またこの小半径の円弧形の先端からシフトアンドセレクトシャフト11側に向かって大半径の円弧形が滑らかに連続して延びた形状である。慣性マス35には、摺動突部35aと反対側となる端面で扇形の対称面となる位置にシフトアンドセレクトシャフト11と平行に突出してカム溝39と係合するガイドピン38が設けられている。慣性レバー30は変速歯車列を成立させていない中立位置である揺動の中心位置では、その中心軸線がカム溝39の対称軸と一致している。
次に上述した実施形態の作動の説明をする。運転席付近に設けた手動の変速レバーは、セレクト方向及びシフト方向のそれぞれ3位置に操作可能であり、セレクト方向の中央位置では、シフトヘッド部材12のヘッド部12aは、図2に示すように、第2シフトヘッド21aの先端の切欠き内に係合されている。この状態から変速レバーをセレクト方向で一方の向きに操作すれば、セレクトケーブル、セレクトレバー18、セレクト軸16及びセレクトアーム17を介して、シフトアンドセレクトシャフト11は図1において左向きに移動されてヘッド部12aは第1シフトヘッド20aの先端の切欠き内に係合され、変速レバーをセレクト方向で反対の向きに操作すれば、同様にしてシフトアンドセレクトシャフト11は右向きに移動されてヘッド部12aは第3シフトヘッド22aの先端の切欠き内に係合される。
シフトヘッド部材12のヘッド部12aが3つのシフトヘッド20a〜22aの各切欠きの何れか1つと係合されている状態で、変速レバーがシフト方向の中央位置にあれば、各フォークシャフト20〜22は何れも中立位置となっており、それぞれのシフトフォーク23に係合される同期クラッチ機構のクラッチハブスリーブも中立位置となってその両側の変速歯車の何れとも係合されていない。この状態から変速レバーをシフト方向で一方の向きに操作すれば、シフトケーブル42が緩み、シフトアンドセレクトシャフト11は図示を省略したトーションスプリングにより、図2〜図4において時計回転方向に回動され、対応するフォークシャフトが図1において手前向きに移動し、それに固定されたシフトフォーク23により対応する同期クラッチ機構の一側の変速歯車が係合されて、それに対応する変速歯車列が成立される。また、変速レバーをシフト方向で中央位置から上記と逆向きに操作すれば、シフトケーブル42が引っ張られ、シフトアンドセレクトシャフト11はトーションスプリングに抗して上記と逆向き(図2〜図4において反時計回転方向)に回動され、対応するフォークシャフトが上記と逆向きに移動し、同期クラッチ機構の反対側の変速歯車が係合されて、それに対応する変速歯車列が成立される。
何れの場合にも、慣性レバー30が図2に示す中立位置から揺動の後期に達するまでの間は、図2または図3に示すようにガイドピン38がカム溝39のうちシフトアンドセレクトシャフト11の中心軸線を中心とする大半径の円弧部内に位置しているので、慣性マス35とシフトアンドセレクトシャフト11との間の距離はほぼ一定の大きい値であるが、図3に示す位置を越えて揺動の後期に入ってガイドピン38がカム溝39のシフトアンドセレクトシャフト11側に湾曲した小半径の円弧部内に入れば、慣性マス35は急激にシフトアンドセレクトシャフト11側に接近し、対応する変速歯車列が成立される変速完了位置である揺動位置では、図4に示すように慣性マス35とシフトアンドセレクトシャフト11の間の距離は小さくなる。
歯車式の手動変速機に通常使用されるシンクロナイザリングを用いた同期クラッチ機構では、シフトフォーク23により移動されるスリーブの内歯スプラインは先ずシンクロナイザリングの外歯スプラインと当接して噛合し、次いで変速歯車に固定されたギヤピースの外歯スプラインと当接して噛合するので、2段入りと称されるクラッチ作動特性を有し、このためにギヤシフトの際の操作力が不連続的に変化してシフトフィーリングを低下させるという問題がある。しかしながら上述した実施形態によれば、変速が中立位置に戻され次の変速が開始される状態では慣性レバー30は中立位置になっており、慣性マス35と揺動中心であるシフトアンドセレクトシャフト11との間の距離が大でシフトアンドセレクトシャフト11に対する慣性マス35の慣性モーメントが大きいので、変速時の操作力の不連続的な変化を抑制してシフトフィーリングを充分に滑らかにものにすることができる。一方、変速完了後の揺動位置では、慣性マス35とシフトアンドセレクトシャフト11との間の距離が小となり、シフトアンドセレクトシャフト11に対する慣性マス35慣性モーメントが小さくなるので、走行中にエンジンや変速機から慣性レバー30に加わえられる振動が慣性マス35により増幅される程度は減少され、従ってこれがシフトケーブル42を介して伝達されて生じる変速レバーのびびり振動も減少する。
上述した実施形態では、慣性レバー30がシフトアンドセレクトシャフト11に固定されて半径方向に延びており、このようにすれば慣性レバー30の取付構造が簡略化されるので、変速機構の製造コストを低下させることができる。しかしながら本発明はこれに限られるものではなく、例えば特許文献1の第2の従来技術などにように、慣性レバーをシフトアンドセレクトシャフトに直接取り付けないようにした変速機構に適用することも可能である。
また上述した実施形態では、慣性レバー30はシフトアンドセレクトシャフト11に固定された厚板状として半径方向に延びる細長い案内溝孔31を形成し、慣性マス35は一体的に設けた摺動突部35aを案内溝孔31に係合させて長手方向摺動のみ自在に取り付けたので、慣性マス35は傾いたりこじれたりすることなく慣性レバー30の揺動に応じて確実に半径方向に往復動され、また慣性マス35の取付構造が簡略化されるので製造コストを低下させることができる。しかしながら本発明はこれに限られるものではなく、慣性レバー30に対する慣性マス35の支持構造は種々のものが可能である。
また上述した実施形態では、シフトアンドセレクトシャフト11はシフトケーブル42を介して往復回動されてフォークシャフト20〜22を往復動させるようにしているが、シフトケーブル42の撓みが大きいためシフトフィーリングが特に低下するので、大きい慣性マス35を設ける必要があり、従って走行中にエンジンや変速機から慣性レバー30に加わえられる振動が大きく増幅されて手動の変速レバーに伝達されて大きいびびり振動が生じやすい。従って本発明は、シフトケーブル42を介してシフトアンドセレクトシャフト11を往復回動させるようにした手動変速機の変速機構に適用するのに特に適している。
さらに上述した実施形態では、慣性レバー30にシフタアーム40を一体的に設け、このシフタアーム40の先端部にシフトケーブル42の先端を連結するようにしており、このようにすれば、慣性レバー30とシフタアーム40が一体化されるので、構造を簡略化して製造コストを一層低下させることができる。
なお上述した実施形態では、各フォークシャフト20〜22は何れも中立位置から軸線方向両側に往復動して変速歯車の切り換えを行うものとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、変速機の構成によっては中立位置から軸線方向片側にのみ往復動して変速歯車の切り換えを行うようにして実施することもできる。
本発明による手動変速機の変速機構の一実施形態の全体構造を示す断面図である。 慣性レバーが中立位置にある状態における、慣性レバー、慣性マス及びカム溝を示す図1に示す実施形態の右側面図である。 慣性レバーが揺動の後期に達した状態における、図2と同様な側面図である。 慣性レバーが変速完了位置である揺動位置にある状態における、図2と同様な側面図である。
符号の説明
10…ハウジング、10a…平坦部、11…シャフト(シフトアンドセレクトシャフト)、20〜22…フォークシャフト、23…シフトフォーク、30…慣性レバー、31…案内溝孔、35…慣性マス、35a…慣性マス、38…ガイドピン、39…カム溝、40…シフタアーム、42…シフトケーブル。

Claims (5)

  1. ハウジングに回動可能に支持されたシャフトと、前記ハウジングに軸線方向移動可能に支持されて前記シャフトの往復回動と連動して往復動されるフォークシャフトと、このフォークシャフトに取り付けられ前記往復動により複数の変速歯車列から1つの変速歯車列を選択的に成立させるシフトフォークと、前記ハウジングに取り付けられて前記シャフトの回動に応じて揺動される慣性レバーと、この慣性レバーにその揺動中心軸線から離れた位置に設けられた慣性マスを備えた手動変速機の変速機構において、前記慣性マスは前記慣性レバーに長手方向摺動可能に設けられるとともにその揺動中心軸線と平行に突出するガイドピンを有し、前記揺動中心軸線と直交する前記ハウジングの平坦部に形成したカム溝に前記ガイドピンを係合させ、前記カム溝は、前記慣性マスと前記揺動中心軸線との間の距離が、前記シフトフォークが前記歯車列を成立させていない前記慣性レバーの中立位置では大となり、前記シフトフォークが前記歯車列を成立させた揺動位置では小となるように、前記慣性マスを前記シャフトの回動に応じて前記慣性レバーに対し半径方向に移動させる形状としたことを特徴とする手動変速機の変速機構。
  2. 請求項1に記載の手動変速機の変速機構において、前記慣性レバーは前記シャフトに固定されて半径方向に延びていることを特徴とする手動変速機の変速機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載の手動変速機の変速機構において、前記慣性レバーは前記シャフトに固定された厚板状で半径方向に延びる細長い案内溝孔が形成され、前記慣性マスは一体的に設けた摺動突部を前記案内溝孔に係合させて長手方向摺動のみ自在に前記慣性レバーに取り付けたことを特徴とする手動変速機の変速機構。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の手動変速機の変速機構において、前記シャフトはシフトケーブルを介して往復回動されて前記フォークシャフトを往復動させることを特徴とする手動変速機の変速機構。
  5. 請求項4に記載の手動変速機の変速機構において、前記慣性レバーにはシフタアームを一体的に設け、このシフタアームの先端部に前記シフトケーブルの先端を連結したことを特徴とする手動変速機の変速機構。
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