JP2010078125A - 変速機およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】位置および位相を合わせたアクチュエータの組付けを、位置決め機構を設けることなく容易に可能とした、変速機を提供する。
【解決手段】この変速機は、変速操作を成立させるシフトセレクトシャフト20と、変速操作時にシフトセレクトシャフト20を移動させるシフト&セレクトアクチュエータと、シフトセレクトシャフト20およびシフト&セレクトアクチュエータを内包するハウジング60とを備える。シフトセレクトシャフト20は、ハウジング60と当接してシフトセレクトシャフト20の移動を規制するストッパ29を含む。ハウジング60は、ストッパ29が当接するストッパ面62を含む。ストッパ面62は、変速操作時にシフトセレクトシャフト20が移動し得るシャフト可動範囲を外れた位置に形成されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、変速機およびその製造方法に関し、特に、アクチュエータにより変速が行なわれる変速機およびその製造方法に関する。
従来のマニュアルトランスミッションに、電気モータ直動式アクチュエータをアドオンし、車両に電子スロットル、各種センサ、専用のシフトレバー、専用のECU(Electronic Control Unit)を追加した、自動制御式マニュアルトランスミッション(AMT)やマルチモードマニュアルトランスミッション(MMT)が開発されている。AMTやMMTは、1)クラッチ操作の自動化、2)自動変速モード選択時には、自動変速機と同様に、アクセル開度、車速等の走行条件に応じた最適なギヤ段を選択し、3)手動変速モード選択時には、シフトレバー操作(アップシフト、ダウンシフト)による変速信号によりシフト作動を自動化したトランスミッションである。AMTやMMTでは、マニュアルトランスミッション車以上の低燃費と、イージドライブとを両立させた自動変速モードと、マニュアルトランスミッション車ならではの軽快かつダイレクト感のあるスポーティ走行が可能であってかつ運転者の意図した運転操作を可能とする手動モードとを、適宜切替えて使用される。
このようなAMTやMMTを備える車両において、複数段の変速ギヤを切り換える操作を行なうシフトセレクトシャフトをモータにより駆動するシフト&セレクトアクチュエータと、モータ駆動によりクラッチの遮断および係合を実施するクラッチアクチュエータとを備える車両が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005−42804号公報
ところで、AMTやMMTを正常に機能させるためには、アクチュエータとアクチュエータに係合するシャフトとの位置および位相を合わせた状態で、アクチュエータの組付けを行なう必要がある。従来のAMTやMMTでは、シャフト側のインターフェイス部品と、アクチュエータ側のインターフェイス部品との双方に、ロックボールなどの位置決め機構が備えられていた。そのため、シャフトをハウジング内の所定位置に固定した状態でアクチュエータをハウジング内へ組付けることにより、シャフトに対し位置および位相を合わせた状態でのアクチュエータの組付けが可能となっていた。しかし、この位置決め機構は、アクチュエータの組付けの際にのみ用いられ、変速操作時に何ら作用しない部品であるため、AMTやMMTの製造コストを増大させる要因となっていた。
コスト低減のためにアクチュエータと係合するシャフト側の位置決め機構を廃止した場合、シャフトを軸線方向へ往復動および軸線回りに回転移動させて位置決めを行ない静止させることにより、位置および位相が合った状態でのアクチュエータの組付けが可能となる。しかし、この場合には、AMTやMMTの製造時に必要な工程が増加するため、生産性が低下し、製造コストの増加を招来するという問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、位置および位相を合わせたアクチュエータの組付けを、位置決め機構を設けることなく容易に可能とした、変速機を提供することである。
本発明に係る変速機は、駆動源からの駆動力を受けて回転する駆動軸と、駆動軸と平行に配置された従動軸とを有し、複数段の変速ギヤを切り換えることで駆動軸の回転数を変換して従動軸に伝達させる変速操作を行なう。変速機は、シャフトと、アクチュエータと、ハウジングとを備える。シャフトは、軸線方向の往復動および軸線回りの回動を行なうことで、変速ギヤの噛合状態を切り換えて、変速操作を成立させる。アクチュエータは、変速操作時にシャフトを移動させる。ハウジングは、シャフトおよびアクチュエータを内包する。シャフトは、ハウジングと当接してシャフトの移動を規制するストッパを含む。ハウジングは、ストッパが当接するストッパ面を含む。ストッパ面は、変速操作時にシャフトが移動し得るシャフト可動範囲を外れた位置に形成されている。
上記変速機において好ましくは、シャフトは、シャフトの外周面から突起したレバー部を有する。アクチュエータには、レバー部が嵌入可能な凹部が形成されている。アクチュエータは、ハウジングに組み付けられるとき、ストッパがストッパ面に接触してシャフトが静止している状態でレバー部を凹部へ嵌入させることにより、シャフトを軸線回りに回転させてシャフト可動範囲へ移動させる。
好ましくは、アクチュエータがハウジングに組み付けられるとき、レバー部は、凹部の周縁部に接触し、周縁部を摺動して凹部の内部へ嵌入される。周縁部には、面取り加工が施されていてもよい。
好ましくは、アクチュエータがハウジングに組み付けられるとき、変速操作時にアクチュエータが移動し得るアクチュエータ可動範囲を外れた位置にアクチュエータを位置させて、レバー部を凹部へ嵌入させる。
本発明に係る変速機の製造方法は、駆動源からの駆動力を受けて回転する駆動軸と、駆動軸と平行に配置された従動軸とを有し、複数段の変速ギヤを切り換えることで駆動軸の回転数を変換して従動軸に伝達させる変速操作を行なう、変速機の製造方法である。この製造方法は、軸線方向の往復動および軸線回りの回動を行なうことで変速ギヤの噛合状態を切り換えて変速操作を成立させるシャフトを準備する工程を備える。また、変速操作時にシャフトを移動させるアクチュエータを準備する工程を備える。また、シャフトおよびアクチュエータを内包するハウジングを準備する工程を備える。また、変速操作時にシャフトが移動し得るシャフト可動範囲を外れた位置においてハウジングに形成されたストッパ面に、シャフトに設けられたストッパを当接させて、シャフトをハウジング内に静止させる工程を備える。また、アクチュエータをシャフトに係合させ、シャフトをシャフト可動範囲へ移動させながら、アクチュエータをハウジング内に組付ける工程を備える。
本発明の変速機によると、シャフトに設けられたストッパをハウジングに形成されたストッパ面に当接させてシャフトの移動を規制することにより、アクチュエータとシャフトとの位置および位相合わせを容易に行なうことができるので、アクチュエータをシャフトと容易に係合させてハウジング内に組付けることができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
なお、以下に説明する実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下の実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、上記個数などは例示であり、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る変速機を備える車両を示す全体図である。図1に示す車両100は、FF(Front engine Front drive)車両であるが、本発明に係る変速機を搭載した車両は、FF車両に限られるものではない。
車両100は、従来のマニュアルトランスミッションと同じ形式の、前進6速段、後進1速段の常時噛合式歯車変速機およびクラッチをアクチュエータにより作動させ、所望の変速段を形成する、クラッチペダルレスの車両である。車両100においては、車速とスロットル開度とにより規定されるマップに基づいて、アップシフトおよびダウンシフトを行なうオートシフトモードと、運転者の操作に応じて、運転者が任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードとを選択することができる。オートシフトモードにおいては、通常よりも高いエンジン回転数で変速を行なうスポーツモードを選択することができる。
車両100は、エンジン200と、クラッチ300と、本実施の形態に係る変速機としてのトランスミッション400と、ディファレンシャルギヤ(以下、デフと略して記載する)500と、ECU(Electronic Control Unit)600とを備える。
エンジン200は、燃料と空気との混合気をシリンダ内で爆発させてピストンを押し下げクランクシャフト202を回転させる、周知の内燃機関である。エンジン200は、駆動力源として車両100に搭載されている。車両100は、エンジン200からの駆動力により走行する。なお、エンジン200の代わりに、モータなどの他の動力機関を駆動力源として車両100に搭載しても構わない。
クラッチ300は、乾式単板式の摩擦クラッチである。クラッチ出力軸302に配設されたクラッチディスクが、エンジン200のクランクシャフト202に取り付けられたフライホイールに押付けられ、クラッチ300が接続される。
トランスミッション400は、駆動軸としてのインプットシャフト402と、従動軸としてのアウトプットシャフト404と、ハウジング60とを含む。トランスミッション400は、デフ500と共に、ハウジング60内に収容されている。トランスミッション400は、常時噛合式歯車変速機である。インプットシャフト402とアウトプットシャフト404とは、平行に配置されている。
インプットシャフト402とアウトプットシャフト404との間には、ギヤ比が異なる複数段の変速ギヤ対410〜415と、後進ギヤ対416とが配設されている。各変速ギヤ対を構成する2つのギヤのうち、一方はインプットシャフト402に設けられており、他方はアウトプットシャフト404に設けられている。また、各変速ギヤ対を構成する2つのギヤのうち、一方は、設けられているシャフトに対して空転可能であり、他方は、設けられているシャフトと一体的に回転する。各変速ギヤ対を構成する2つのギヤは、常に噛合っている。
各変速ギヤ対410〜415には、それぞれと対応したクラッチギヤ420〜425が設けられている。シャフトとクラッチギヤ420〜425との間には、シャフトの回転数とクラッチギヤ420〜425の回転数とを同期させて連結する、シンクロメッシュ機構431〜433が設けられている。いずれかのクラッチギヤ420〜425が、シンクロメッシュ機構431〜433のいずれかによりシャフトに連結されて、1速から6速のいずれかのギヤ段が成立する。トランスミッション400は、複数段の変速ギヤ対410〜415の連結状態を切り換えることで、インプットシャフト402の回転数を変換してアウトプットシャフト404に伝達させる、変速操作を行なう。全てのクラッチギヤがシャフトに連結されていなければ、トランスミッション400はニュートラル状態となる。
後進ギヤ対416は、カウンタシャフト(図示せず)に配設されたリバースアイドラギヤと噛合わされる。後進ギヤ対416がリバースアイドラギヤと噛合わされることにより、後進ギヤ段が成立する。
シンクロメッシュ機構431〜433は、フォークシャフト51〜53を介して、ECU600により制御されるシフト&セレクトアクチュエータ110により作動させられる。シフト&セレクトアクチュエータ110は、ハウジング60に内包されている。図1には、5速−6速用同期装置であるシンクロメッシュ機構431を作動させるフォークシャフト53が図示されており、フォークシャフト51,52は図示を省略されている。シンクロメッシュ機構431〜433は、キー式シンクロメッシュ機構である。なお、キー式シンクロメッシュ機構の代わりに、その他、ダブルコーンシンクロメッシュ機構などを用いても構わない。
インプットシャフト402は、スプライン450によってクラッチ300のクラッチ出力軸302に連結されており、エンジン200からの駆動力を受けて回転する。アウトプットシャフト404には出力歯車460が配設されており、出力歯車460はデフ500のリングギヤ502と噛合わされている。デフ500は、一対のサイドギヤ504、506を含む。サイドギヤ504、506にはそれぞれドライブシャフト508、510がスプライン嵌合などによって連結されている。ドライブシャフト508、510を介して、左右の前輪512、514に動力が伝達される。
図2は、図1に示す車両の制御ブロック図である。図1および図2に示すように、ECU600には、アクセル開度センサ602、スポーツモードスイッチ604、エンジン回転数センサ608、エンジン温度センサ610、車速センサ612、変速機入力回転数センサ614、変速機出力回転数センサ616、ストロークセンサ618およびシフトレバーポジションセンサ620が接続されている。
アクセル開度センサ602は、アクセル踏み量を検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。スポーツモードスイッチ604は、通常よりも高いエンジン回転数で変速を行ない、加速性を重視したスポーティな走行を嗜好する場合に、運転者により操作される。
エンジン回転数センサ608は、エンジン200の回転数を検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。エンジン温度センサ610は、エンジン200の油温を検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。車速センサ612は、ドライブシャフト508の回転数から車両100の車速を検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。
変速機入力回転数センサ614はインプットシャフト402の回転数を検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。変速機出力回転数センサ616はアウトプットシャフト404の回転数を検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。ストロークセンサ618は、シフト&セレクトアクチュエータ110のストローク量(フォークシャフト51〜53またはシンクロメッシュ機構431〜433のスリーブの移動量)を検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。
ECU600は、これらのセンサおよびスロットル開度センサ(図示せず)などから送られた信号と、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両100が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
ECU600にはまた、シフト&セレクトアクチュエータ110と、クラッチアクチュエータ120とが接続されている。シフト&セレクトアクチュエータ110およびクラッチアクチュエータ120は、ECU600により制御される。
シフト&セレクトアクチュエータ110は、たとえば、シフト作動用電動モータ、セレクト作動用電動モータ、減速用ギヤ類(シフトギヤおよびセレクトギヤ)、シフトストロークセンサ、セレクトストロークセンサなどを主要構成部品とするユニット部品である。このシフト&セレクトアクチュエータ110は、モータ駆動により、減速ギヤを介して、シフト作動およびセレクト作動を実施する。シフトについては、モータ出力によりトランスミッション400のシフト荷重を制御する。ストロークセンサ618が検知したストロークセンサ信号によるフィードバック制御により、シフトスピードおよびシフトストロークを制御する。
クラッチアクチュエータ120は、たとえば、その主要構成部品として、クラッチ作動用電動モータ、減速用ウォームギヤ、アシストスプリングおよびクラッチストロークセンサからなるユニット部品である。クラッチアクチュエータ120は、モータ駆動により、減速ギヤを介してクラッチの遮断および係合を実施する。モータ負荷軽減および小型化のために、クラッチカバーレリーズ荷重に対応したアシストスプリングが設定されている。クラッチストロークセンサが検知したストロークセンサ信号によるフィードバック制御を実行することにより、クラッチの遮断制御および係合制御が実施される。
図3は、図1に示す車両におけるシフトパターンを示す模式図である。図3に示すシフトパターンは右ハンドル用のシフトパターンであって、左ハンドル用は左右対称のパターンとなる。図3に示すシフトパターンにより、パーキングポジション(Pポジション)、後進走行ポジション(Rポジション)、ニュートラルポジション(Nポジション)、自動変速ポジション(Dポジション)、手動変速ポジション(Mポジション)およびMポジションにおけるアップシフト(+)、ダウンシフト(−)を運転者が選択することができる。運転者は、図3に示すシフトパターンにおける所望のポジションが選択されるように、シフトレバー606を操作する。
運転者は、シフトレバー606を操作して、任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードを選択することができる。シフトレバーをDポジション横に設定したMポジションに切換えて、さらに、シフトレバーを後へ引くとアップシフト(+)し、前へ押すとダウンシフト(−)し、マニュアル感覚の操作が可能である。運転者がシフトレバーを後へ引いたことに応答してシフト信号(アップ)がECUに入力され、前へ押したことに応答してシフト信号(ダウン)がECUに入力される。運転者がシフトレバーから手を離すと、シフトレバーは中立位置であるMポジションに戻る。
運転者がシフトレバー606をDポジションにしておくと、マニュアルシフトモードではなく自動変速モードでトランスミッション400が制御される。
図3に示すシフトパターンにおけるシフトレバー606の位置が、図2に示すシフトレバーポジションセンサ620により検知されて、ECU600に入力される。ECU600は、この入力信号に基づいて、シフト&セレクトアクチュエータ110を制御する。また、実際に発進制御や変速制御が実行される場合には、ECU600がクラッチアクチュエータ120を制御することにより、クラッチ操作の自動化を実現する。
次に、シフト&セレクトアクチュエータ110の駆動力をシンクロメッシュ機構431〜433やリバースアイドラギヤに選択式に伝達して、トランスミッション400に含まれる複数の変速ギヤ対の噛合状態を切り替えて前進1速段〜前進6速段および後進段の各変速段を成立させるための、セレクト・シフト機構について説明する。
図4は、セレクト・シフト機構における各前進段用係合部およびその周辺部をシフトセレクトシャフトの軸線方向から見た断面図である。図4に示すように、シフト&セレクトアクチュエータ110の駆動力が伝達されて軸線方向に摺動するとともに軸線回り方向に回動するシフトセレクトシャフト20は、ハウジング60内に収容されている。シフトセレクトシャフト20は、軸線回りの回動可能かつ軸線方向の往復動可能に、ハウジング60に支持されている。
シフトセレクトシャフト20には、シフトセレクトシャフト20の外周に外嵌固定された筒部(基部)21aと、筒部21aに連設されたアーム部21bとを有する、シフトインナレバー21が固定されている。筒部21aには、シフトセレクトシャフト20を受け入れ可能な穴部が形成されている。アーム部21bは、シフトセレクトシャフト20の径方向に沿って延在している。シフトインナレバー21は、シフトセレクトシャフト20から筒部21aに亘って挿通された係合ピンPによってシフトセレクトシャフト20に対して回転一体且つスライド移動一体に固定されており、シフトセレクトシャフト20とともに、シフトセレクトシャフト20の軸線方向および軸線回りに変位する。
シフトインナレバー21の筒部21aには、インターロックプレート26が外嵌されている。インターロックプレート26は、シフトセレクトシャフト20に対して軸線回りに回動可能に設けられ、シフトインナレバー21に対して軸線方向に相対移動可能且つ軸線回りに相対回動不能に設けられ、ハウジング60に対しては軸線方向に移動不能に設けられている。インターロックプレート26は、シフトインナレバー21の筒部21aを受け入れる貫通孔26aが形成された筒部26bと、シフトセレクトシャフト20の軸線回りのシフトインナレバー21の移動方向を規定する案内部26d,26eとを備える。案内部26d,26eは、アーム部21bの両側に位置している。
インターロックプレート26には、シフトセレクトシャフト20の軸線回りのアーム部21bの両側に摺接する、相対向する一対の案内面からなる係合片通路26cが、シフトセレクトシャフト20の径方向に延在して形成されている。アーム部21bは、案内部26d,26eによって規定される隙間である係合片通路26cに沿って、シフトセレクトシャフト20の軸線方向に摺動可能とされている。
各シンクロメッシュ機構433,432,431に対応して配設されたフォークシャフト51,52,53は、シフトセレクトシャフト20から離れて、シフトセレクトシャフト20と平行に配置されている。フォークシャフト51,52,53は、軸線方向に変位可能に、ハウジング60に支持されている。各フォークシャフト51,52,53には、ヘッド22a,23a,24aを有する前進段用係合部22,23,24がそれぞれ配置されている。
つまり、1速−2速用のフォークシャフト51には1速−2速用の前進段用係合部22が設けられ、3速−4速用のフォークシャフト52には3速−4速用の前進段用係合部23が設けられ、5速−6速用のフォークシャフト53には5速−6速用の前進段用係合部24が設けられている。また、各フォークシャフト51,52,53から各前進段用係合部22,23,24に亘ってそれぞれ係合ピンPが挿通されている。各前進段用係合部22,23,24は、各フォークシャフト51,52,53の軸線方向にスライド移動可能に、各フォークシャフト51,52,53に一体に連結されている。
アーム部21bは、ヘッド22a,23a,24aに係合可能とされている。各一対のヘッド(前進段用係合片)22a,23a,24aは、シフトインナレバー21のアーム部21bの回動経路を挟んで、シフトセレクトシャフト20の軸線方向の両側に配設されている。各ヘッド22a,23a,24aは、インターロックプレート26の軸線回りの回動に応じて、アーム部21bが選択的に係合可能な位置に配置される。選択されたヘッド22a,23a,24aは、アーム部21bに係合されて、シフトセレクトシャフト20の軸線方向に移動する。
係合片通路26cの案内面間の間隔は、ヘッド22a,23a,24aが同時に複数個通過することを規制する、すなわち一つのヘッド22a(23a,24a)の通過のみを許容するものとなっている。
ハウジング60の内面には、強度向上のためのリブ61が形成されている。シフトセレクトシャフト20に取り付けられたインターロックプレート26は、ストッパ29を備える。ストッパ29と対向するリブ61の表面には、ストッパ29が当接可能な、ストッパ面62が形成されている。
図5は、シフトセレクトシャフトの斜視図である。図5に示すように、シフトセレクトシャフト20には、シフトインナレバー21およびリバース用レバー28が、径方向外側へ突出して形成されている。またシフトセレクトシャフト20には、径方向外側へ立設する一対のレバー支持部27a,27bが形成されている。レバー支持部27a,27b間を連結するように、シフトセレクトシャフト20の軸線方向に沿って、セレクトインナレバー27が設けられている。セレクトインナレバー27およびレバー支持部27a,27bは、レバー部に含まれる。このレバー部は、シフトセレクトシャフト20の外周面から突起して形成されている。
セレクトインナレバー27は、シフト&セレクトアクチュエータ110と係合する係合部として設けられている。セレクトインナレバー27は、シフト&セレクトアクチュエータ110と係合し、シフトセレクトシャフト20を軸線回りに回動させるセレクト動作を行なうときに、シフト&セレクトアクチュエータ110からシフトセレクトシャフト20へ回転駆動力を伝達する、インターフェイス部品として作用する。なお図5では、図4に示すインターロックプレート26は図示を省略されている。
図6は、シフトセレクトシャフトとセレクトギヤとの係合状態の一例を示す部分断面模式図である。シフト&セレクトアクチュエータ110は、図6に示すセレクトギヤ30を含んで構成される。セレクトギヤ30は、セレクトインナレバー27と係合してシフトセレクトシャフト20を駆動する駆動部として設けられている。シフト&セレクトアクチュエータ110は、セレクトギヤ30を経由してシフトセレクトシャフト20に駆動力を伝達し、シフトセレクトシャフト20にセレクト動作、すなわち軸線回りの回動を行なわせる。
セレクトギヤ30は、軸部31と、軸部31に対して径方向外側へ向かって突出した一対の爪部32,33とを備える。爪部32,33は、図6の紙面垂直方向を厚み方向とする板状に成形されている。この板状の一部に切欠き加工が施されて、爪部32,33の間にセレクトインナレバー27と係合する凹部34が形成されている。凹部34は、爪部32,33の各先端部32a,33a側から軸部31側へ向かって窪むように、切欠き加工されて形成されている。セレクトインナレバー27は、凹部34の内部に嵌入される。凹部34は、セレクトインナレバー27が嵌入可能な形状に形成されている。
シフト&セレクトアクチュエータ110がハウジング60内に組み付けられた状態で、セレクトギヤ30は、軸部31回りに回動可能である。セレクトギヤ30は、図6中の曲線矢印に示すように、軸部31回りに回動可能に支持される。このセレクトギヤ30の回動に伴って、シフトセレクトシャフト20は軸線回りの回動を行なう。シフト&セレクトアクチュエータ110は、セレクトギヤ30を介在させて、セレクトインナレバー27に軸線回りの回動力を伝達する。
セレクト・シフト機構では、シフト&セレクトアクチュエータ110は、変速操作時にシフトセレクトシャフト20を移動させる駆動力を伝達可能に、シフトセレクトシャフト20に連結されている。セレクトギヤ30は、セレクトインナレバー27に連結されている。シフト&セレクトアクチュエータ110のセレクト操作力は、セレクトギヤ30を経由してセレクトインナレバー27によって受けられて、シフトセレクトシャフト20に対して軸線回りの回動力を与える。
セレクトインナレバー27の回動に伴い、インターロックプレート26がシフトセレクトシャフト20の軸線回りに回動する。シフトセレクトシャフト20は、シフト&セレクトアクチュエータ110からセレクト方向の操作力を受けることによって、軸線回りに回転可能に設けられている。インターロックプレート26の回動により、シフトインナレバー21は、インターロックプレート26の案内部26d,26eによって押圧され、シフトセレクトシャフト20の軸線回りに回動する。シフトインナレバー21が回動することで、アーム部21bは、アーム部21bの回動経路の両側に沿って隣接配置されたヘッド22a,23a,24aのいずれかと選択的に係合可能なように位置決めされる。このようにしてセレクト操作が行なわれる。
またシフト&セレクトアクチュエータ110は、図示しないシフトギヤを介在させて、シフトセレクトシャフト20に軸線方向のスライド移動力を伝達する。シフトセレクトシャフト20は、シフト&セレクトアクチュエータ110からシフト方向の操作力を受けることによって、軸線方向に沿って往復動可能に設けられている。シフトセレクトシャフト20の軸線方向の変位に伴って、ヘッド22a,23a,24aのいずれかとアーム部21bとが選択的に係合した状態で、選択された前進段用係合部22,23,24およびフォークシャフト51,52,53のいずれかが、軸線方向に変位する。このようにしてシフト操作が行なわれる。
前進段への変速動作時に、シフト&セレクトアクチュエータ110から駆動力を伝達されたシフトセレクトシャフト20は、軸線回り(図4に示す両矢印M1〜M2方向)に回動するセレクト動作を行ない、シフト&セレクトアクチュエータ110から伝達される駆動力に応じた回動位置に置かれる。またシフトセレクトシャフト20は、軸線方向(図4における紙面垂直方向)にスライド移動して往復動するシフト動作を行ない、シフト&セレクトアクチュエータ110から伝達される駆動力に応じたスライド位置に置かれる。
シフトセレクトシャフト20のセレクト動作およびシフト動作によって、複数の変速ギヤ対410〜415の噛合状態が切り換えられ、変速操作が成立する。シフト&セレクトアクチュエータ110は、変速操作時にシフトセレクトシャフト20を移動させる。なお、図4では、シフトセレクトシャフト20が3速−4速セレクト位置に配置され、アーム部21bがヘッド23aと係合したときの、シフトセレクトシャフト20およびシフトインナレバー21の回動位置を図示している。
図7は、セレクトギヤの爪部の先端部近傍を拡大して示す模式図である。図7に示すように、爪部32,33の先端部32a,33aにおける凹部34の周縁部には、面取り加工が施された面取り部35,36が形成されている。本実施の形態のセレクトギヤ30では、面取り部35,36は、凹部34の周縁部がR加工されて形成されている。なお、面取り部35,36は、たとえば角度45°の面取りなど、任意の形状に凹部34の周縁部が削り落とされて形成されていても構わない。
次に、変速操作時およびシフト&セレクトアクチュエータ110組付け時における、シフトセレクトシャフト20の配置について説明する。図8は、シフトセレクトシャフト20が5速−6速セレクト位置に配置された状態を示す断面模式図である。図8では、シフトインナレバー21のアーム部21bが5速−6速用の前進段用係合部24のヘッド24aと係合しており、5速−6速用のフォークシャフト53がシフト&セレクトアクチュエータ110のシフト操作力の伝達が可能となるように選択されている。
この状態からシフト&セレクトアクチュエータ110がシフトセレクトシャフト20を軸線方向にスライド移動させることにより、フォークシャフト53に固定された図示しないシフトフォークがシフトセレクトシャフト20の軸線方向に移動する。これにより、シンクロメッシュ機構431を作動させ、クラッチギヤ420,421のいずれかがシャフトに連結されて、5速または6速のギヤ段が成立する。
図9は、シフトセレクトシャフト20がリバースセレクト位置に配置された状態を示す断面模式図である。図9には、後進段が選択された場合(すなわち、シフトレバー606が図3に示すRポジションに置かれた時)のシフトセレクトシャフト20の配置が図示されている。このとき、シフトインナレバー21はヘッド22a,23a,24aのいずれとも係合していないが、リバース用レバー28(図5参照)が図示しないリバースシフトフォークと係合して、リバースアイドラギヤをカウンタシャフトの軸線方向へ移動させ後進ギヤ対416を噛合させて、後進段を成立させている。
図8には、車両100のトランスミッション400の変速操作時において、シフトセレクトシャフト20が最もM1方向へ回転した場合の、インターロックプレート26の配置を示す。このとき、インターロックプレート26に形成されたストッパ29と、ハウジング60のリブ61においてストッパ29と対向するストッパ面62との間には、隙間G1が形成されている。図9には、変速操作時においてシフトセレクトシャフト20が最もM2方向へ回転した場合の、インターロックプレート26の配置を示す。このときストッパ29と、ハウジング60のリブ63との間には、隙間G2が形成されている。
つまり、トランスミッション400の通常の変速操作を行なうとき、シフトセレクトシャフトは図8および図9に示す範囲を回動する。インターロックプレート26に形成されたストッパ29も、シフトセレクトシャフト20と共に軸線回りの回動を行なっている。通常の変速操作時には、ストッパ29はハウジング60と接触せず、ハウジング60がシフトセレクトシャフト20のセレクト動作を妨げないように、シフトセレクトシャフト20はハウジング60内に配置されている。
図10は、シフト&セレクトアクチュエータの組付け時におけるシフトセレクトシャフトの配置を示す断面模式図である。図10に示すシフトセレクトシャフト20は、図8に示す配置よりもさらにM1方向に回転している。図10では、シフトインナレバー21はヘッド22a,23a,24aと係合しておらず、かつ、リバース用レバー28もリバースシフトフォークと係合していない。すなわち、シフトセレクトシャフト20は、通常の変速操作を行なう場合に移動し得る、シャフト可動範囲を外れた位置に配置されている。
このとき、シフトセレクトシャフト20に取り付けられているインターロックプレート26に形成されたストッパ29が、ハウジング60に形成されたリブ61のストッパ面62に当接している。ストッパ29がストッパ面62に接触しているために、シフトセレクトシャフト20はM1方向へ回転できないように、ハウジング60により保持され位置決めされている。ストッパ29は、ハウジング60のストッパ面62と当接して、シフトセレクトシャフト20のM1方向への回転移動を規制している。
ハウジング60に形成されたストッパ面62にストッパ29を当接させることにより、シフトセレクトシャフト20をハウジング60内に静止させている。そのため、ロックボールなどの位置決め機構を別途設ける必要なく、シフトセレクトシャフト20のセレクト方向(つまり、シフトセレクトシャフト20の軸線回りの周方向)の位置決めを行なうことを可能としている。
ストッパ29が当接するストッパ面62は、変速操作時にシフトセレクトシャフト20が回動し得るシャフト可動範囲外の位置でシフトセレクトシャフト20を静止させるように形成されている。そのため、トランスミッション400の変速操作を行なうときに、ストッパ面62がシフトセレクトシャフト20の移動を妨げることがなく、シフトセレクトシャフト20の円滑な移動を可能としている。ストッパ面62は、ハウジング60の強度向上ならびに騒音および振動低減のために従来設けられている、リブ61の表面を平滑に加工して形成されている。そのため、ストッパ面62を形成するためにハウジング60に部材を新たに追加して取り付ける必要がなく、トランスミッション400の製造コストの上昇が抑制されている。
次に、ストッパ29をストッパ面62に当接させてシフトセレクトシャフト20の移動を規制した状態で、シフト&セレクトアクチュエータ110をハウジング60内に組付ける過程について説明する。図11〜図14は、実施の形態1のシフト&セレクトアクチュエータを組付ける過程を示す部分断面模式図である。図11に示すシフトセレクトシャフト20は、ストッパ29がストッパ面62に当接しており、軸線回り方向の位置決めがされて静止している状態である。この状態で、図11中の直線矢印に示すDR1方向へシフト&セレクトアクチュエータ110を移動させ、セレクトギヤ30の爪部32,33をセレクトインナレバー27に近接させる。
シフト&セレクトアクチュエータ110をさらにDR1方向へ移動させると、図12に示すように、セレクトインナレバー27が凹部34の周縁部に形成された面取り部36に接触する。上述したように、面取り部36には面取り加工が施されている。そのため、面取り部36に接触したセレクトインナレバー27が面取り部36に対し摺動できる形状とされている。
したがって、図13に示すように、シフト&セレクトアクチュエータ110をさらにDR1方向へ移動させると、セレクトインナレバー27が面取り部36に対し摺動して、爪部33の先端部33a側から凹部34の内部へ向けてセレクトインナレバー27がセレクトギヤ30に対して相対的に移動する。このセレクトインナレバー27の摺動に伴って、シフトセレクトシャフト20は、図13中に曲線矢印で示すDR2方向(すなわち、図10に示すM2方向)へ、反時計回りの回転運動を行なう。
図14には、シフト&セレクトアクチュエータ110がハウジング60内の本来の組付け位置に設置された状態が図示されている。シフト&セレクトアクチュエータ110がDR1方向へ移動するにつれて、シフト&セレクトアクチュエータ110からシフトセレクトシャフト20に対して作用する力(シフト&セレクトアクチュエータ110の組付け力)を利用して、セレクトインナレバー27を凹部34の内部へ嵌入させる。シフト&セレクトアクチュエータ110が面取り部36でシフトセレクトシャフト20を拾い起こし、セレクトインナレバー27をセレクトギヤ30の二面幅(すなわち、爪部32,33の対辺寸法)内に納める。これにより、シフトセレクトシャフト20が軸線回りにDR2方向へ回転し、シフトセレクトシャフト20は通常の変速操作時に移動し得るシャフト可動範囲へと移動する。
このようにして、シフト&セレクトアクチュエータ110のハウジング60内への組付けが行なわれる。このとき同時に、静止状態のシフトセレクトシャフト20に対しシフト&セレクトアクチュエータ110の位置および位相を合わせることによって、容易にシフト&セレクトアクチュエータ110をシフトセレクトシャフト20に係合させ、シフトセレクトシャフト20をシャフト可動範囲へ移動させることができる。
なお面取り部36は、セレクトインナレバー27が面取り部36を摩擦抵抗少なく摺動可能であり、ストッパ面62にストッパ29が当接してシャフト可動範囲を外れた位置で静止しているシフトセレクトシャフト20が軸線回りに回転してシャフト可動範囲へ移動可能であるように、形成されていればよい。面取り寸法が小さいと、セレクトインナレバー27が面取り部36に対し摺動できず、シフトセレクトシャフト20をシャフト可動範囲へ移動させることが困難となる場合がある。また面取り部36は、通常の変速操作時にセレクトギヤ30とシフトセレクトシャフト20との係合が外れないように、形成する必要がある。面取り寸法が大きすぎると、セレクトギヤ30が軸部31回りに回動するときに、セレクトインナレバー27が凹部34から外れる場合がある。たとえば、直径5mmの丸棒形状のセレクトインナレバー27に対し、半径1mmの円弧形状に面取り部36を形成することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係るトランスミッション400は、シフトセレクトシャフト20と、シフト&セレクトアクチュエータ110と、ハウジング60とを備える。シフトセレクトシャフト20は、軸線方向の往復動および軸線回りの回動を行なうことで、変速ギヤ対410〜415の噛合状態を切り換えて、変速操作を成立させる。シフト&セレクトアクチュエータ110は、変速操作時にシフトセレクトシャフト20を移動させる。ハウジング60は、シフトセレクトシャフト20およびシフト&セレクトアクチュエータ110を内包する。
シフトセレクトシャフト20は、ハウジング60と当接してシフトセレクトシャフト20の移動を規制する、ストッパ29を含む。ハウジング60は、ストッパ29が当接するストッパ面62を含む。ストッパ面62は、変速操作時にシフトセレクトシャフト20が移動し得るシャフト可動範囲を外れた位置に形成されている。
このようにすれば、シフトセレクトシャフト20に設けられたストッパ29をハウジング60に形成されたストッパ面62に当接させてシフトセレクトシャフト20の移動を規制することにより、シフト&セレクトアクチュエータ110とシフトセレクトシャフト20との位置および位相合わせを容易に行なうことができる。したがって、シフト&セレクトアクチュエータ110を、シフトセレクトシャフト20と容易に係合させて、ハウジング60内に組付けることができる。
また、シフトセレクトシャフト20は、シフトセレクトシャフト20の外周面から突起したレバー部を有する。レバー部は、セレクトインナレバー27とレバー支持部27a,27bとを含む。シフト&セレクトアクチュエータ110には、セレクトインナレバー27が嵌入可能な、凹部34が形成されている。シフト&セレクトアクチュエータ110は、ハウジング60に組み付けられるとき、ストッパ29がストッパ面62に接触してシフトセレクトシャフト20が静止している状態でセレクトインナレバー27を凹部34へ嵌入させることにより、シフトセレクトシャフト20を軸線回りに回転させてシャフト可動範囲へ移動させる。
このようにすれば、静止状態のシフトセレクトシャフト20に対しシフト&セレクトアクチュエータ110の位置および位相を合わせることによって、確実にシフト&セレクトアクチュエータ110をシフトセレクトシャフト20と係合させてハウジング60へ組付けることができる。
また、シフト&セレクトアクチュエータ110がハウジング60に組み付けられるとき、セレクトインナレバー27は、凹部34の周縁部に接触し、周縁部を摺動して凹部34の内部へ嵌入される。このようにすれば、シャフト可動範囲を外れた位置にあるシフトセレクトシャフト20に対し、シフト&セレクトアクチュエータ110の組付け時にシフト&セレクトアクチュエータ110から作用する力を利用して、セレクトインナレバー27を凹部34の内部へ嵌入させることができる。
また、凹部34の周縁部には、面取り加工が施された面取り部35,36が形成されている。このようにすれば、セレクトインナレバー27を面取り部35,36に対し容易に摺動させて凹部34内へ嵌入させることができる。
以下、実施の形態1の変速機の製造方法について説明する。図15は、実施の形態1の変速機の製造方法を示す流れ図である。図15に示すように、まず工程(S10)において図5に示すシフトセレクトシャフト20を準備し、工程(S20)においてセレクトギヤ30を備えるシフト&セレクトアクチュエータ110を準備し、工程(S30)においてハウジング60を準備する。シフトセレクトシャフト20、シフト&セレクトアクチュエータ110およびハウジング60は、鍛造などの任意の塑性加工または任意の鋳造を適宜用いて作製される。シフトセレクトシャフト20にはセレクトインナレバー27およびストッパ29が設けられ、ハウジング60にはストッパ面62が形成される。
次に工程(S40)において、シフトセレクトシャフト20をハウジング60内に組付ける。シフトセレクトシャフト20は、軸線方向の往復動可能および軸線回りの回動可能にハウジング60に支持されて、ハウジング60内に組み付けられる。続いて工程(S50)において、シフトセレクトシャフト20に形成されたストッパ29を、ハウジング60の形成されたストッパ面62に当接させて、シフトセレクトシャフト20をハウジング60内に静止させる。
次に工程(S60)において、シフト&セレクトアクチュエータ110を図11に示すDR1方向へ移動させてシフトセレクトシャフト20に近接させ、図12に示すようにセレクトインナレバー27をセレクトギヤ30の面取り部36に当接させる。続いて工程(S70)において、シフト&セレクトアクチュエータ110をDR1方向へさらに移動させ、このとき図13に示すように、セレクトインナレバー27が面取り部36を摺動して、シフトセレクトシャフト20は軸線回りのDR2方向に回転する。
続いて工程(S80)において、シフト&セレクトアクチュエータ110をDR1方向へさらに移動させると、シフトセレクトシャフト20がDR2方向へ回転移動することによって、セレクトインナレバー27がセレクトギヤ30の爪部32,33の間に形成された凹部34内に嵌入する。このようにして、シフト&セレクトアクチュエータ110をシフトセレクトシャフト20に係合させ、シフトセレクトシャフト20を変速操作時に移動し得るシャフト可動範囲へ移動させて、シフト&セレクトアクチュエータ110のハウジング60内への組付けが完了する(S90)。
以上説明した実施の形態1の変速機の製造方法は、変速操作時にシフトセレクトシャフト20が移動し得るシャフト可動範囲を外れた位置においてハウジング60に形成されたストッパ面62に、シフトセレクトシャフト20に設けられたストッパ29を当接させて、シフトセレクトシャフト20をハウジング60内に静止させる工程を備える。また、シフト&セレクトアクチュエータ110をシフトセレクトシャフト20に係合させ、シフトセレクトシャフト20をシャフト可動範囲へ移動させながら、シフト&セレクトアクチュエータ110をハウジング60内に組付ける工程を備える。
このようにすれば、シフトセレクトシャフト20に設けられたストッパ29をハウジング60に形成されたストッパ面62に当接させてシフトセレクトシャフト20の移動を規制することにより、静止状態のシフトセレクトシャフト20に対しシフト&セレクトアクチュエータ110の位置および位相を合わせることができる。したがって、シフト&セレクトアクチュエータ110を、シフトセレクトシャフト20と容易に係合させて、ハウジング60内に組付けることができる。
(実施の形態2)
図16〜図18は、実施の形態2のシフト&セレクトアクチュエータを組付ける過程を示す部分断面模式図である。図16では、実施の形態1と同様にストッパ29がストッパ面62に当接しており、シフトセレクトシャフト20は軸線回り方向の位置決めがされ静止している状態である。一方、シフト&セレクトアクチュエータ110のシフトセレクトシャフト20に対する相対位置は、通常の変速操作時にシフトセレクトシャフト20と係合して軸部31回りに回動し得るアクチュエータ可動範囲を外れている。シフト&セレクトアクチュエータ110を、組付け時にのみ配置され得る位置である組付け専用ポジションに位置させることにより、シフト&セレクトアクチュエータ110のシフトセレクトシャフト20への係合を容易に可能としている。
具体的には、図16に示すシフト&セレクトアクチュエータ110に取り付けられたセレクトギヤ30は、図11に示すセレクトギヤ30に対し、軸部31回りに反時計回り方向に回転した位置にある。図11と比較すると、図16に図示されたセレクトギヤ30では、シフトセレクトシャフト20にセレクトギヤ30を近接させたときの凹部34の深さ方向が、シフト&セレクトアクチュエータ110の移動方向であるDR1方向(すなわち図上下方向)に対して、より大きな傾斜角度を形成している。
実施の形態1では、シフト&セレクトアクチュエータ110をハウジング60内に組付けるためにDR1方向へ移動させたとき、図12に示すようにセレクトインナレバー27が爪部33に形成された面取り部36に接触した。これに対し、実施の形態2では、シフト&セレクトアクチュエータ110をDR1方向へ移動させたとき、セレクトインナレバー27は、セレクトギヤ30の凹部34内に当接し、爪部32,33によって挟まれるように爪部32,33間の凹部34内に入り込む。
図17は、シフト&セレクトアクチュエータ110をDR1方向へ移動させて、軸部31をハウジング60内の本来の組付け位置に配置させた状態を示している。このとき、セレクトインナレバー27は、凹部34の内部に半ば入り込んだ状態となっている。この状態から、DR3方向(図18参照)へシフト&セレクトアクチュエータ110を軸部31回りに回転させることにより、セレクトインナレバー27は爪部32,33に対して摺動して凹部34の内部を移動する。これにより、シフトセレクトシャフト20がDR2方向へ回転して、図18に示すように、セレクトインナレバー27が凹部34の内部へ嵌入され、シフト&セレクトアクチュエータ110がハウジング60内の本来の組付け位置に設置される。
このようにして、シフト&セレクトアクチュエータ110のハウジング60内への組付けが行なわれる。このとき、静止状態のシフトセレクトシャフト20に対しシフト&セレクトアクチュエータ110の位置および位相を合わせ、シフト&セレクトアクチュエータ110をアクチュエータ可動範囲を外れた組付け専用ポジションに位置させる。これにより、シフト&セレクトアクチュエータ110をシフトセレクトシャフト20に容易に係合させ、シフト&セレクトアクチュエータ110の組付けと同時にシフトセレクトシャフト20をシャフト可動範囲へ移動させることができる。
実施の形態2では、シフト&セレクトアクチュエータ110がハウジング60に組み付けられるとき、変速操作時にシフト&セレクトアクチュエータ110が移動し得るアクチュエータ可動範囲を外れた位置にシフト&セレクトアクチュエータ110を位置させて、セレクトインナレバー27を凹部34へ嵌入させている。このようにすれば、シャフト可動範囲を外れた位置にあるシフトセレクトシャフト20に対し、シフト&セレクトアクチュエータ110の位置および位相を合わせて、シフト&セレクトアクチュエータ110をハウジング60に組付けることができる。
セレクトインナレバー27は、セレクトギヤ30に当接するとき、爪部32,33の先端部32a,33aではなく、凹部34の内部と接触する。そのため、実施の形態1のように、セレクトインナレバー27を面取り部36と摺動させる必要がない。したがって、セレクトギヤ30に面取り部を形成しなくてもシフト&セレクトアクチュエータ110を組付けることができ、セレクトギヤ30の製造コストを一層低減することができる。
図19は、実施の形態2の変速機の製造方法を示す流れ図である。図19に示す変速機の製造方法は、図15に示す実施の形態1の変速機の製造方法と比較して、工程(S60)(S70)に替えて工程(S61)(S71)を備えている点で異なっている。
具体的には、工程(S50)においてストッパ29をストッパ面62に当接させてシフトセレクトシャフト20をハウジング60内に静止させた後に、工程(S61)において、シフト&セレクトアクチュエータ110をシフトセレクトシャフト20に近接させる。そして図17に示すように、セレクトインナレバー27を、セレクトギヤ30の凹部34内に当接させる。
続いて工程(S71)において、図18に示すDR3方向にセレクトギヤ30を回転させ、シフトセレクトシャフト20も従動してDR2方向に回転することにより、セレクトインナレバー27がセレクトギヤ30の凹部34内に嵌入する。なお、図19に示すその他の工程については、図15を参照して説明した実施の形態1の製造方法と同じであるので、その説明は繰り返さない。
以上説明した実施の形態2の変速機の製造方法においても、実施の形態1と同様に、シフトセレクトシャフト20に設けられたストッパ29をハウジング60に形成されたストッパ面62に当接させてシフトセレクトシャフト20の移動を規制することにより、静止状態のシフトセレクトシャフト20に対しシフト&セレクトアクチュエータ110の位置および位相を合わせることができる。したがって、シフト&セレクトアクチュエータ110を、シフトセレクトシャフト20と容易に係合させて、ハウジング60内に組付けることができる。
なお、実施の形態1および2の説明においては、シャフト可動範囲を外れた位置でシフトセレクトシャフト20を静止させ、シフト&セレクトアクチュエータ110の組付け時にシフトセレクトシャフト20を軸線回りの回転移動させてシャフト可動範囲へ移動させる例について説明した。本発明の変速機は、シフト&セレクトアクチュエータの組付け時にハウジング内に静止させたシフトセレクトシャフトにシフト&セレクトアクチュエータを係合させ、シフトセレクトシャフトを軸線方向に沿って移動させることによりシャフト可動範囲へ移動させてもよい。つまり、通常の変速操作時にシャフトの軸線方向の往復動および軸線回りの回動を妨げない位置にストッパ面が形成され、アクチュエータの組付け時にシャフトをシャフト可動範囲に移動させる構成であれば、どのようなものでもよい。
また、実施の形態1および2では、シフトセレクトシャフト20に取り付けられたインターロックプレート26にストッパ29が形成され、ハウジング60に形成された強度向上のためのリブ61の一表面にストッパ面62が形成されている例について説明したが、本発明はこの例に限られるものではない。シャフト自身またはシャフトに固定された部品にストッパが設けられ、シャフトを収容するハウジング内にストッパ面が形成され、ストッパがストッパ面に当接してシャフトの移動を規制し得るような構成であれば、ストッパおよびストッパ面は任意の位置に形成することが可能である。ストッパ面が形成される部材はリブ61のような突起形状である必要はなく、また、強度向上のための部材に設ける必要もなく、任意の部材にストッパ面を形成することも可能である。
また、実施の形態1および2では、軸線回りに回動することでアーム部21bとヘッド22a,23a,24aとを係合させるセレクト操作を行ない、軸線方向に往復動することでフォークシャフト51,52,53を変位させるシフト操作を行なうシフトセレクトシャフト20について説明した。本発明の変速機は、軸線方向に往復動してセレクト操作を行ない、軸線回りに回動してシフト操作を行なうシャフトを備えていてもよい。
また、実施の形態1および2では、シフトセレクトシャフト20の外周面から突起してレバー部(セレクトインナレバー27およびレバー支持部27a,27b)が形成され、セレクトギヤ30にレバー部と係合する凹部34が形成されている例について説明した。本発明の変速機は、アクチュエータ側とシャフト側との一方に突起部を設け、他方に窪み部を設け、当該突起部が窪み部へ嵌入することによってアクチュエータがシャフトと係合する構成であってもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、ドライバーのシフトチェンジ操作に連動するアクチュエータを備え、このアクチュエータによって変速動作を行なう構成とされた変速機(いわゆるAMT;Automated Manual TransmissionまたはMMT;Multi-mode Manual Transmission)に、特に有利に適用され得る。
実施の形態1に係る変速機を備える車両を示す全体図である。 図1に示す車両の制御ブロック図である。 図1に示す車両におけるシフトパターンを示す模式図である。 セレクト・シフト機構における各前進段用係合部およびその周辺部をシフトセレクトシャフトの軸線方向から見た断面図である。 シフトセレクトシャフトの斜視図である。 シフトセレクトシャフトとセレクトギヤとの係合状態の一例を示す部分断面模式図である。 セレクトギヤの爪部の先端部近傍を拡大して示す模式図である。 シフトセレクトシャフトが5速−6速セレクト位置に配置された状態を示す断面模式図である。 シフトセレクトシャフトがリバースセレクト位置に配置された状態を示す断面模式図である。 シフト&セレクトアクチュエータの組付け時におけるシフトセレクトシャフトの配置を示す断面模式図である。 実施の形態1のシフト&セレクトアクチュエータを組付ける第一過程を示す部分断面模式図である。 実施の形態1のシフト&セレクトアクチュエータを組付ける第二過程を示す部分断面模式図である。 実施の形態1のシフト&セレクトアクチュエータを組付ける第三過程を示す部分断面模式図である。 実施の形態1のシフト&セレクトアクチュエータを組付ける第四過程を示す部分断面模式図である。 実施の形態1の変速機の製造方法を示す流れ図である。 実施の形態2のシフト&セレクトアクチュエータを組付ける第一過程を示す部分断面模式図である。 実施の形態2のシフト&セレクトアクチュエータを組付ける第二過程を示す部分断面模式図である。 実施の形態2のシフト&セレクトアクチュエータを組付ける第三過程を示す部分断面模式図である。 実施の形態2の変速機の製造方法を示す流れ図である。
符号の説明
20 シフトセレクトシャフト、26 インターロックプレート、27 セレクトインナレバー、27a,27b レバー支持部、29 ストッパ、30 セレクトギヤ、31 軸部、32,33 爪部、32a,33a 先端部、34 凹部、35,36 面取り部、60 ハウジング、61,63 リブ、62 ストッパ面、100 車両、110 シフト&セレクトアクチュエータ、200 エンジン、400 トランスミッション、402 インプットシャフト、404 アウトプットシャフト、410〜415 変速ギヤ対。

Claims (6)

  1. 駆動源からの駆動力を受けて回転する駆動軸と、前記駆動軸と平行に配置された従動軸とを有し、複数段の変速ギヤを切り換えることで前記駆動軸の回転数を変換して前記従動軸に伝達させる変速操作を行なう、変速機において、
    軸線方向の往復動および軸線回りの回動を行なうことで変速ギヤの噛合状態を切り換えて変速操作を成立させるシャフトと、
    変速操作時に前記シャフトを移動させるアクチュエータと、
    前記シャフトおよび前記アクチュエータを内包するハウジングとを備え、
    前記シャフトは、前記ハウジングと当接して前記シャフトの移動を規制するストッパを含み、
    前記ハウジングは、前記ストッパが当接するストッパ面を含み、
    前記ストッパ面は、変速操作時に前記シャフトが移動し得るシャフト可動範囲を外れた位置に形成されている、変速機。
  2. 前記シャフトは、前記シャフトの外周面から突起したレバー部を有し、
    前記アクチュエータには、前記レバー部が嵌入可能な凹部が形成されており、
    前記アクチュエータは、前記ハウジングに組み付けられるとき、前記ストッパが前記ストッパ面に接触して前記シャフトが静止している状態で前記レバー部を前記凹部へ嵌入させることにより、前記シャフトを軸線回りに回転させて前記シャフト可動範囲へ移動させる、請求項1に記載の変速機。
  3. 前記アクチュエータが前記ハウジングに組み付けられるとき、前記レバー部は、前記凹部の周縁部に接触し、前記周縁部を摺動して前記凹部の内部へ嵌入される、請求項2に記載の変速機。
  4. 前記周縁部には、面取り加工が施されている、請求項3に記載の変速機。
  5. 前記アクチュエータが前記ハウジングに組み付けられるとき、変速操作時に前記アクチュエータが移動し得るアクチュエータ可動範囲を外れた位置に前記アクチュエータを位置させて前記レバー部を前記凹部へ嵌入させる、請求項2に記載の変速機。
  6. 駆動源からの駆動力を受けて回転する駆動軸と、前記駆動軸と平行に配置された従動軸とを有し、複数段の変速ギヤを切り換えることで前記駆動軸の回転数を変換して前記従動軸に伝達させる変速操作を行なう、変速機の製造方法であって、
    軸線方向の往復動および軸線回りの回動を行なうことで変速ギヤの噛合状態を切り換えて変速操作を成立させるシャフトを準備する工程と、
    変速操作時に前記シャフトを移動させるアクチュエータを準備する工程と、
    前記シャフトおよび前記アクチュエータを内包するハウジングを準備する工程と、
    変速操作時に前記シャフトが移動し得るシャフト可動範囲を外れた位置において前記ハウジングに形成されたストッパ面に、前記シャフトに設けられたストッパを当接させて、前記シャフトを前記ハウジング内に静止させる工程と、
    前記アクチュエータを前記シャフトに係合させ、前記シャフトを前記シャフト可動範囲へ移動させながら、前記アクチュエータを前記ハウジング内に組付ける工程とを備える、変速機の製造方法。
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