JP2017026053A - 手動変速機のシフト装置 - Google Patents

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佳史 橋ヶ谷
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Abstract

【課題】前進段から後進段に変速する際の操作性を容易に向上できる手動変速機のシフト装置を提供すること。
【解決手段】シフト装置において、前進段の変速用のインナレバーと後進段の変速用のインナレバー25とを有し、フォークヘッドが、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向においてインナレバー25からインナレバーに向かって後進段用のフォークヘッド17D、1−2速用のフォークヘッド17C、3−4速用のフォークヘッド17Bおよび5−6速用のフォークヘッド17Aの順に設置される。
【選択図】図5

Description

本発明は、手動変速機のシフト装置に関し、特に、セレクト操作に応じてシフトケース本体に対して軸線方向に移動自在、かつ、シフト操作に応じてシフトケース本体に対して軸線周りに回転するように設置されたシフトアンドセレクトシャフトを備えた手動変速機のシフト装置に関する。
従来の手動変速機のシフト装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載されたシフト装置は、変速機のミッションケースに取付けられており、シフトセレクトシャフトと、シフトセレクトシャフトに取付けられたインタロックプレートおよび駆動部(インナレバーに相当)と、変速段を選択するシフトピース(フォークヘッドに相当)とを備えている。
シフトピースは、シフトセレクトシャフトの軸線方向の下側から上側に向かって1−2速用シフトピース、3−4速用シフトピース、5−6速用シフトピース、リバース用シフトピースの順に設置されており、変速時において、各シフトピースに1つの駆動部が係合し、駆動部によってシフト方向に押圧される。
特開2003−113938号公報
このような従来の手動変速機のシフト装置にあっては、変速時にシフトセレクトシャフトがニュートラル位置から下方に移動する際(セレクト操作される際)に、駆動部が3−4速用シフトピース、5−6速用シフトピース、リバース用シフトピースの順に係合する。
これにより、車両の駐車時等において車両を後進する際に、1−2速用シフトピースの位置からリバース用シフトピースの位置までのシフトセレクトシャフトのストローク量が大きくなる。このため、運転者がシフトレバーの取っ手を把持してシフトセレクトシャフトをシフト方向およびセレクト方向に操作する際のシフトレバーの移動量が増大してしまい、前進段から後進段に変速する際のシフト装置の操作性が低下してしまう。
本発明は、前進段から後進段に変速する際の操作性を容易に向上できる手動変速機のシフト装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、変速機ケースに取付けられたシフトケース本体を有するシフトケースと、セレクト操作に応じてシフトケース本体に対して軸線方向に移動自在、かつ、シフト操作に応じてシフトケース本体に対して軸線周りに回転するように設置されたシフトアンドセレクトシャフトと、変速機ケースの内部に設けられるとともに、シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向と直交して延びるシフト方向の軸線を有し、シフト方向に移動することにより、変速段を選択する複数のギヤシフトシャフトと、一端部がそれぞれギヤシフトシャフトに連結され、切欠きが形成された他端部のそれぞれがシフトアンドセレクトシャフトの軸線方向に重なるように設置された複数のフォークヘッドと、シフトアンドセレクトシャフトに設けられ、フォークヘッドの切欠き内に突出する先端部がフォークヘッドをシフト方向に押圧することで、ギヤシフトシャフトをシフト方向に移動させるインナレバーと、インナレバーを収容するとともに、インナレバーの先端部を突出させるスリットを有し、シフトアンドセレクトシャフトと一体で軸線方向に移動し、かつ、シフトアンドセレクトシャフトと相対回転するインタロック部材とを備え、ギヤシフトシャフトが、車両の前進用の変速段を選択する複数の前進段用のフォークヘッドおよび車両の後進用の変速段を選択する後進段用のフォークヘッドを有する手動変速機のシフト装置であって、インナレバーを、インタロック部材に取り囲まれ、スリットから突出する第1の先端部を有する第1のインナレバーと、インタロック部材の上方に設置され、第2の先端部を有する第2のインナレバーとから構成し、フォークヘッドを、シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向において第2のインナレバーから第1のインナレバーに向かって後進段用のフォークヘッド、前進段用のフォークヘッドのうちの高速段側のフォークヘッド、低速段側のフォークヘッドの順に設置し、車両の前進時に前進用の変速段を選択する場合には、複数の前進段用のフォークヘッドのいずれか1つが第1の先端部によってシフト方向に押圧される一方、後進段用のフォークヘッドがインタロック部材に係合し、車両の後進時にニュートラル位置から後進用の変速段を選択する場合には、複数の前進段用のフォークヘッドがインタロック部材に係合する一方、後進段用のフォークヘッドが第2の先端部によってシフト方向に押圧される。
このように上記の本発明によれば、シフト装置が、前進段の変速用の第1のインナレバーと後進段の変速用の第2のインナレバーとを有し、フォークヘッドが、シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向において第2のインナレバーから第1のインナレバーに向かって後進段用のフォークヘッド、前進段用のフォークヘッドのうちの低速段側のフォークヘッド、低速段側のフォークヘッドの順に設置される。
これにより、車両の駐車時等に後進用の変速段を選択する場合には、低速段用のフォークヘッドから後進段用のフォークヘッドまで短いストローク量でシフトアンドセレクトシャフトを軸線方向に移動できる。
このため、運転者がシフトレバーの取っ手を把持してシフトアンドセレクトシャフトをシフト方向およびセレクト方向に操作する際のシフトレバーの移動量を低減でき、前進段から後進段に変速する際のシフト装置の操作性を容易に向上できる。
図1は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、手動変速機の平面図である。 図2は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、手動変速機の斜視図である。 図3は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、シフト装置および変速歯車機構を露出させた状態の手動変速機の斜視図である。 図4は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、シフト装置および変速歯車機構を斜視図である。 図5は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、シフト装置および変速歯車機構を車幅方向右側から見た図である。 図6は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、シフトアンドセレクトシャフトがニュートラル位置にある図1のVI−VI矢視断面図である。 図7は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、シフトアンドセレクトシャフトが5−6速段にある図1のVI−VI矢視断面図である。 図8は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、シフトアンドセレクトシャフトが1−2速段にある図1のVI−VI矢視断面図である。 図9は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、シフトアンドセレクトシャフトが後進段にある図1のVI−VI矢視断面図である。 図10は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、ニュートラル位置にあるシフトレバーとフォークヘッドの位置関係と、シフトゲートパターンとを示す図である。 図11は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、3速段にあるシフトレバーとフォークヘッドの位置関係と、シフトゲートパターンとを示す図である。 図12は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、5速段にあるシフトレバーとフォークヘッドの位置関係と、シフトゲートパターンとを示す図である。 図13は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、1速段にあるシフトレバーとフォークヘッドの位置関係と、シフトゲートパターンとを示す図である。 図14は、本発明の手動変速機のシフト装置の一実施の形態を示す図であり、後進段にあるシフトレバーとフォークヘッドの位置関係と、シフトゲートパターンとを示す図である。
以下、本発明に係る手動変速機のシフト装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図14は、本発明に係る一実施の形態の手動変速機のシフト装置を示す図である。なお、図1〜図14において、上下左右方向は、車両に搭乗する運転者から見た方向を示している。
まず、構成を説明する。
図1において、車両50に搭載される手動変速機1は、車両50の走行状態に応じて内燃機関としての図示しないエンジンの回転速度および回転トルクを変換し、図示しない駆動輪に伝える。
図1〜図3において、手動変速機1は、変速機ケース2を有し、変速機ケース2の内部にはシフト装置3や図3〜図5に示す変速歯車機構4等の様々な構成部品が設けられている。シフト装置3は、シフトケース5を有し、図6〜図9に示すように、変速機ケース2の開口部2aにはシフトケース5のシフトケース本体6の外周部が図示しない複数のボルトによって締結されている。
シフトケース本体6は、図示しないシール部材を介して変速機ケース2に取付けられることにより、変速機ケース2の内部が密閉されている。このため、変速機ケース2の内部に収容される潤滑油が外部に漏出することが防止される。
図6〜図9に示すように、変速機ケース2の内部にはシフトアンドセレクトシャフト8が収容されており、このシフトアンドセレクトシャフト8は、セレクト操作に応じてシフトケース本体6に対して軸線方向に移動自在、かつ、シフト操作に応じてシフトケース本体6に対して軸線周りに回転する。図6において、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線をOで示す。
図5〜図9において、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向への移動をセレクト方向S1で示し、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線周りの回転をシフト方向S2で示す。シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向上端側は、シフトケース本体6に移動自在に支持されており、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向下端側は、変速機ケース2の支持部2Aに移動自在に支持されている。
図1〜図9において、シフトケース本体6の外方に突出するシフトアンドセレクトシャフト8の上端部にはL字形状のセレクトアウタレバー11とシフトアウタレバー12とが取付けられている。セレクトアウタレバー11の一端部には図示しないセレクトケーブルの一端部が連結されており、セレクトアウタレバー11の他端部は、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向上端部に連結されている。
セレクトケーブルの他端部は、運転席近傍に設けられて運転者によって操作される図示しないシフトレバーの下端部に連結されており、運転者によってシフトレバーの図示しない取っ手(シフトノブ)が把持されてシフトレバーがセレクト方向に操作されると、セレクトケーブルを介してセレクトアウタレバー11がシフトアンドセレクトシャフト8を軸線方向に移動させる。
シフトアウタレバー12の一端部には図示しないシフトケーブルの一端部が連結されており、シフトアウタレバー12の他端部は、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向上端部に固定されている。
シフトケーブルの他端部は、上述したシフトレバーの下端部に連結されており、運転者によってシフトレバーの取っ手が把持されてシフトレバーがシフト方向に操作されると、シフトケーブルを介してシフトアウタレバー12がシフトアンドセレクトシャフト8を軸線方向周りに回転させる。
本実施の形態のシフト装置3は、所謂、リモートコントロール型のシフト装置3から構成されているが、これに限られるものではなく、シフトアンドセレクトシャフト8に直接シフトレバーを取付けた、所謂、ダイレクトコントロール方式のシフト装置3であってもよく、これらの方式に限定されるものでもない。
図6〜図9において、シフトアンドセレクトシャフト8にはカム部材13が固定されている。カム部材13は、カム面13A(図5参照)と、カム面13Aと直交する方向からシフトアンドセレクトシャフト8の径方向外方に突出するインナレバー13Bと、インナレバー13Bの取付け面と反対側の面に形成されたガイド溝13Cとを有する。
インナレバー13Bは、5−6速用のフォークヘッド17A、3−4速用のフォークヘッド17Bおよび1−2速用のフォークヘッド17C(図5参照)のいずれかに係合してこれらフォークヘッド17A、17B、17Cのいずれかをシフト方向S2に移動させる。なお、1−2速の変速段よりも3−4速の変速段は、変速比が高く、3−4速の変速段よりも5−6速の変速段は、変速比が高い。
シフトアンドセレクトシャフト8にはカム部材13を覆うようにインタロックプレート20が取付けられている。インタロックプレート20は、シフトアンドセレクトシャフト8に相対回転自在に取付けられており、インタロックプレート20は、カム部材13を挟み込むようにC字状に形成されている。
インタロックプレート20には横方向に延びるスリット20aが形成されており(図10参照)、インナレバー13Bの先端部13bは、スリット20aを通してインタロックプレート20の外方に突出することにより、3つのフォークヘッド17A、17B、17Cのいずれかに係合する。本実施の形態のスリット20aは、本発明のスリットを構成する。
インタロックプレート20は、インナレバー13Bの下方に設置された下側プレート部20Aと、下側プレート部20Aからシフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向に延びる中間プレート部20Bと、中間プレート部20Bの上部に連結されてインナレバー13Bの上方に設置される上側プレート部20Cとを備えている。
カム部材13の上下面は、下側プレート部20Aおよび上側プレート部20Cの内周面に接触しており、インナロックプレート20とカム部材13とはシフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向に相対移動しない。インタロックプレート20は、シフトアンドセレクトシャフト8と一体で軸線方向に移動し、かつ、シフトアンドセレクトシャフト8と相対回転する。本実施の形態のインタロックプレート20は、本発明のインタロック部材を構成する。
シフトアンドセレクトシャフト8にはインナレバー25が取付けられており、インナレバー25は、インタロックプレート20の上方に設置され、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向から外方に突出する先端部25aを有する。本実施の形態のインナレバー13Bおよびインナレバー25は、本発明のインナレバーを構成する。本実施の形態のインナレバー13Bは、本発明の第1のインナレバーを構成し、インナレバー25は、本発明の第2のインナレバーを構成する。本実施の形態の先端部13bは、本発明の第1の先端部を構成し、先端部25aは、本発明の第2の先端部を構成する。
図3〜図5に示すように、手動変速機1は、5−6速用のギヤシフトシャフト18A、3−4速用のギヤシフトシャフト18B、1−2速用のギヤシフトシャフト18Cおよび後進段用のギヤシフトシャフト18Dを備えており、これらギヤシフトシャフト18A〜18Dは、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向と直交し、車幅方向に延びている。
5−6速用のフォークヘッド17Aの一端部は、5−6速用のギヤシフトシャフト18Aに連結されており、5−6速用のフォークヘッド17Aの他端部には切欠き17a(図6参照)が形成されている。
3−4速用のフォークヘッド17Bの一端部は、3−4速用のギヤシフトシャフト18Bに連結されており、3−4速用のフォークヘッド17Bの他端部には切欠き17b(図7参照)が形成されている。
1−2速用のフォークヘッド17Cの一端部は、1−2速用のギヤシフトシャフト18Cに連結されており、1−2速用のフォークヘッド17Cの他端部には切欠き17c(図6参照)が形成されている。
後進段用のフォークヘッド17Dの一端部は、後進段用のギヤシフトシャフト18Dに連結されており、後進段用のフォークヘッド17Dの他端部には切欠き17d(図6参照)が形成されている。
本実施の形態のフォークヘッド17A〜17Cは、本発明の前進段用のフォークヘッドを構成する。5−6速用のフォークヘッド17Aは、本発明の高速段用のフォークヘッドを構成し、3−4速用のフォークヘッド17Bは、本発明の中速段用のフォークヘッドを構成する。1−2速用のフォークヘッドは、本発明の低速段用のフォークヘッドを構成し、後進段用のフォークヘッド17Dは、本発明の後進段用のフォークヘッド17Dを構成する。また、切欠き17a〜17dは、本発明の切欠きを構成する。
これらフォークヘッド17A〜17Dの切欠き17a〜17dは、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向に重なるように設置されている。切欠き17a〜17cの内部にはインナレバー13Bの先端部13bが突出可能となっており、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線周りの回転によってインナレバー13Bの先端部13bがフォークヘッド17A〜17Cのいずれか1つをシフト方向S2に押圧することで、ギヤシフトシャフト18A〜18Cのいずれか1つをシフト方向S2に移動させる。
切欠き17dの内部にはインナレバー25の先端部25aが突出可能となっており、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線周りの回転によってインナレバー25の先端部25aがフォークヘッド17Dをシフト方向S2に押圧することで、ギヤシフトシャフト18Dをシフト方向S2に移動させる。
図5〜図10に示すように、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向においてインナレバー25からインナレバー13Bに向かって後進段用のフォークヘッド17D、5−6速用のフォークヘッド17A、3−4速用のフォークヘッド17Bおよび1−2速用シフトフッド17Cの順に設置されている。
図3、図4において、ギヤシフトシャフト18Aは、シフトフォーク21Aの一端部を保持しており、ギヤシフトシャフト18Bは、シフトフォーク21Bの一端部を保持している。ギヤシフトシャフト18Cは、シフトフォーク21Cの一端部を保持しており、ギヤシフトシャフト18Dは、リバースプレート22を介してシフトフォーク21Dの一端部を保持している。
シフトフォーク21A〜21Cの他端部は、それぞれハブスリーブ23A〜23Cに連結しており、シフトフォーク21A〜21Cがハブスリーブ23A〜23Cを図3、図4中、車幅方向に移動させることで前進段の変速が行われる。
シフトフォーク21Dの他端部は、ハブスリーブ23D(図3参照)に連結しており、ハブスリーブ23Dは、変速機ケース2に連結されたリバースギヤシャフト35に沿って車幅方向に移動する。具体的には、シフトフォーク21Dがリバースプレート22を介してハブスリーブ23Cを図3、図4中、車幅方向に移動させることで後進段の変速が行われる。
インタロックプレート20において、インナレバー13Bの先端部13bは、スリット20aをインタロックプレート20の外方に突出することで、フォークヘッド17A〜17Cのいずれか1つに係合し、フォークヘッド17A〜17Cのいずれかをギヤシフトシャフト18A〜18Dの延びる方向に移動させる。
このとき、フォークヘッド17A〜17Cの残りの2つとフォークヘッド17Dは、インタロックプレート20に係合して、インナレバー13Bに係合しない。このようにインタロックプレート20は、インナレバー13Bがフォークヘッド17A〜17Cのうちの2つのフォークヘッドとフォークヘッド17Dを選択することを防止する機能を有している。
シフト装置3は、シフトアンドセレクトシャフト8がセレクト方向S1に移動すると、インナレバー13Bに係合されるフォークヘッド17A〜17Cが選択される。その後、シフトアンドセレクトシャフト8がシフト方向S2に回転すると、インタロックプレート20のインナレバー13Bに係合したフォークヘッド17A〜17Cのいずれか1つに連結されるシフトフォーク21A〜21Cのいずれか1つが、ハブスリーブ23A〜23Cのいずれか1つをシフト方向S2である図3、図4中、車幅方向に移動させることで変速が行われる。
図3、図4のいずれかにおいて、変速歯車機構4は、図示しないクラッチを介してエンジンの出力が伝達されるインプットシャフト30と、インプットシャフト30に取付けられた複数のインプットギヤ31とを備えており、インプットギヤ31は、右方から左方に向かって1速用のインプットギヤ31A、2速用のインプットギヤ31B、3速用のインプットギヤ31C、4速用のインプットギヤ31D、5速用のインプットギヤ31Eおよび6速用のインプットギヤ31Fの順に設置されている。また、1速用のインプットギヤ31Aと2速用のインプットギヤ31Bの間に位置するようにインプットシャフト30にはリバースドライブギヤ31Gが設けられている。
インプットギヤ31のうちの幾つかは、インプットシャフト30に固定されてインプットシャフト30と一体回転し、残りのインプットギヤ31は、インプットシャフト30に対して空転し、上述したようにシフトアンドセレクトシャフト8が、シフト方向S2に回転してハブスリーブ23Aまたはハブスリーブ23Bがギヤシフトシャフト18A、18Bの軸線方向に移動すると、空転するインプットギヤ31のいずれか1つがインプットシャフト30に結合してインプットシャフト30と共に回転する。
変速歯車機構4は、インプットシャフト30と平行に設けられた図示しないディファレンシャル装置を介して駆動輪に動力を伝達するカウンタシャフト32と、カウンタシャフト32に取付けられた複数のカウンタギヤ33とを備えており、カウンタギヤ33は、1速用のカウンタギヤ33A、2速用のカウンタギヤ33B、3速用のカウンタギヤ(図示省略)、4速用のカウンタギヤ(図示省略)、5速用のカウンタギヤ(図示省略)および6速用のカウンタギヤ33Cの順に設置されている。
カウンタギヤ33の右端部にはファイナルドライブギヤ34が設けられており、ファイナルドライブギヤ34は、ディファレンシャル装置の図示しないリングギヤに噛み合っている。
カウンタギヤ33の幾つかは、カウンタシャフト32に固定されてカウンタシャフト32と共に回転し、残りのカウンタギヤ33は、カウンタシャフト32に対して空転し、上述したようにシフトアンドセレクトシャフト8が、シフト方向S2に回転してハブスリーブ23Cがギヤシフトシャフト18Cの軸線方向に移動すると、空転するカウンタギヤ33のいずれか1つがカウンタシャフト32に噛み合ってカウンタシャフト32と共に回転する。
そして、変速歯車機構4は、インプットシャフト30に固定されたインプットギヤ31と、このインプットギヤ31に噛合してカウンタシャフト32に固定されたカウンタギヤ33とによって1速〜6速のいずれか1つの変速段が構成される。
変速歯車機構4は、インプットシャフト30の下方に設置されるリバースギヤシャフト35と、リバースギヤシャフト35に取付けられたリバースアイドルギヤ36、37とを備えており、リバースアイドラギヤ36は、リバースギヤシャフト35に固定されるとともに、リバースドライブギヤ31Gに噛み合っている。
リバースアイドラギヤ37は、リバースギヤシャフト35に対して空転し、カウンタシャフト32において1速用のカウンタギヤ33Aと一体に設けられたリバースドリブンギヤ38に噛み合っている。
リバースアイドラギヤ36、37において、上述したようにシフトアンドセレクトシャフト8が、シフト方向S2に回転してハブスリーブ23Dがギヤシフトシャフト18Dの軸線方向に移動すると、空転するリバースアイドラギヤ37がリバースギヤシャフト35に結合してインプットシャフト30と共に回転する。
これにより、変速段として後進段が選択されると、リバースドライブギヤ31Gからリバースアイドラギヤ36、37を介してリバースドリブンギヤ38に動力が伝達され、カウンタギヤ33が前進時と逆方向に回転して車両50が後進する。
このように本実施の形態の変速歯車機構4は、複数のインプットギヤ31と複数のカウンタギヤ33との組み合わせによって1速〜6速の変速段が構成されるが、本実施の形態の手動変速機1は、6速の変速段に限定されるものではなく、5速以下または7速以上の変速段に適用されてもよい。
カム部材13の外周面に形成されたガイド溝13Cは、図10〜図14のシフトゲートパターン40と同様の配列となる複数の溝から構成されている。ここで、図10〜図14において、各フォークヘッド17A〜17Dに付される数字は、変速段を示し、Rは、後進段を示す。また、シフトゲートパターン40において、Nは、ニュートラルを示す。
図6〜図9において、変速機ケース2の側壁2Bにはガイドピン41が取付けられており、ガイドピン41は、ガイド溝13Cに対向し、先端部41aがガイド溝13Cに挿入されている。
ガイドピン41は、シフトアンドセレクトシャフト8がセレクト方向S1に移動するとともに、シフト方向S2に回転するのに伴ってガイド溝13Cがガイドピン41に沿って移動し、シフト終了後(変速終了後)にガイドピン41の先端部41aがガイド溝13Cの壁面に当接することにより、シフトアンドセレクトシャフト8のセレクト方向S1およびシフト方向S2への移動量が規制されて、シフトアンドセレクトシャフト8がセレクト方向S1およびシフト方向S2にがたつくことが防止される。
変速機ケース2の側壁2Bにはカム部材13のカム面13Aに対向するようにディテント部材42が取付けられている(図2参照)。図6〜図9に示すように、ディテント部材42は、シフトアンドセレクトシャフト8が軸線方向であるセレクト方向S1および回転方向であるシフト方向S2に移動する際にカム面13Aに押し付け力を作用させることにより、シフトアンドセレクトシャフト8に操作力を付与する。
図6〜図9において、インタロックプレート20の下方においてシフトアンドセレクトシャフト8にはレバー43が設けられている。変速機ケース2の側壁2Bにはレバー43に対向するようにしてニュートラル位置検出部材44が設けられており、ニュートラル位置検出部材44は、シフトアンドセレクトシャフト8がニュートラル位置に位置したときに、レバー43を検出する。
インナレバー25の上方においてシフトアンドセレクトシャフト8には上側ばね受け皿45Aが設けられており、上側ばね受け皿45Aの下方とインナレバー25の上方との間においてシフトアンドセレクトシャフト8には下側ばね受け皿45Bが設けられている。上側ばね受け皿45Aと下側ばね受け皿45Bの間にはコイルスプリング46が介装されている。
コイルスプリング46は、シフトアンドセレクトシャフト8がニュートラル位置から上方に移動して5速、6速の変速段にセレクト操作されたときに圧縮される。
コイルスプリング46は、シフトアンドセレクトシャフト8が5速、6速からニュートラル位置までセレクト操作されたときに、インナレバー25を下方に押圧することで、シフトアンドセレクトシャフト8のセレクト方向S1への操作力をアシストする。
インタロックプレート20の下方においてシフトアンドセレクトシャフト8の下部にはスナップリング47が固定されており、スナップリング47は、変速機ケース2の支持部2Aの上面に位置している。
インタロックプレート20の下方においてシフトアンドセレクトシャフト8には段部8aが形成されており、段部8aとスナップリング47の上面との間にはコイルスプリング48が介装されている。コイルスプリング48は、シフトアンドセレクトシャフト8が下方に移動してニュートラル位置から1速、2速の変速段または後進段にセレクト操作されたときに、圧縮される。
コイルスプリング48は、シフトアンドセレクトシャフト8が1速、2速の変速段および後進段からニュートラル位置までセレクト操作されたときに、シフトアンドセレクトシャフト8を上方に押圧することで、シフトアンドセレクトシャフト8のセレクト方向S1への操作力をアシストする。
図6において、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向において、1−2速用のフォークヘッド17Cの他端部と3−4速用のフォークヘッド17Bの他端部との間隔を第1の間隔L1とし、3−4速用のフォークヘッド17Bの他端部と5−6速用のフォークヘッド17Aの他端部との間隔を第2の間隔L2とし、5−6速用のフォークヘッド17Aの他端部と後進段用のフォークヘッド17Dの他端部との間隔を第3の間隔L3とした場合に、第1の間隔L1の寸法を第2の間隔L2の寸法と同じ寸法とする一方、第3の間隔L3の寸法を第1の間隔L1の寸法または第2の間隔L2の寸法よりも大きく設定している。
図6において、インナレバー13Bがニュートラル位置である3−4速用のフォークヘッド17Bの高さ位置にある場合に、インナレバー25を、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向においてインナレバー25と後進段用のフォークヘッド17Dとの間隔との寸法L4と、第3の間隔L3の寸法とが同じ寸法となるように後進段用のフォークヘッド17Dよりも高い位置に設置している。
また、インナレバー13Bが3−4速用のフォークヘッド17Bの高さ位置にある場合に、上側プレート部20Cの上端部の高さ位置をインナレバー25と後進段用のフォークヘッド17Dとの中間の高さ位置(L5=L6)に設置している。
次に、作用を説明する。
図6、図11において、シフト装置3がニュートラル位置にある場合には、インナレバー13Bの先端部13bが4速−3速用のフォークヘッド17Bの切欠き部17bに突出しており、各フォークヘッド17A〜17Dは、インタロックプレート20に係合している。また、シフトアンドセレクトシャフト8の回転位置がニュートラル位置となり、ニュートラル位置検出部材44がレバー43を検出する。
図6、図11において、車両50の前進時に、ニュートラル位置から3速に変速する場合には、シフトアンドセレクトシャフト8をシフト方向S2の一方に回転させる。このとき、3−4速用のフォークヘッド17Bがインナレバー13Bの先端部13bによってシフト方向S2に押圧される一方、フォークヘッド17A、17Cおよび後進段用のフォークヘッド17Dがインタロックプレート20に係合する。
車両50の前進時にニュートラル位置から5速に変速する場合には、図7、図12に示すように、シフトアンドセレクトシャフト8をニュートラル位置から上方のセレクト方向S1に移動させて、インナレバー13Bの先端部13bを5−6速用のフォークヘッド17Aの切欠き17aに突出させた後、5−6速用のフォークヘッド17Aをシフト方向S2の一方に回転させる。
このとき、5−6速用のフォークヘッド17Aがインナレバー13Bの先端部13bによってシフト方向S2に押圧される一方、フォークヘッド17B、17Cおよび後進段用のフォークヘッド17Dがインタロックプレート20に係合する。
車両50の前進時にニュートラル位置から1速に変速する場合には、図8、図13に示すように、シフトアンドセレクトシャフト8をニュートラル位置から下方のセレクト方向S1に移動させて、インナレバー13Bの先端部13bを1−2速用のフォークヘッド17Cの切欠き17cに突出させた後、1−2速用のフォークヘッド17Cをシフト方向S2の一方に回転させる。
このとき、1−2速用のフォークヘッド17Cがインナレバー13Bの先端部13bによってシフト方向S2に押圧される一方、フォークヘッド17A、17Bおよび後進段用のフォークヘッド17Dがインタロックプレート20に係合する。
後進段用のフォークヘッド17Dは、インナレバー13Bが1−2速用のフォークヘッド17Cの高さ位置に移動したときに、上側プレート部20Cの高さ位置となるように変速機ケース2の内部に設置されている。
車両50の後進時にニュートラル位置から後進用の変速段を選択する場合には、図9、図14に示すように、シフトアンドセレクトシャフト8をニュートラル位置から下方に移動させ、インナレバー13Bの先端部13bを3−4速用のフォークヘッド17Bの高さ位置から1−2速用のフォークヘッド17Cを経て1−2速用のフォークヘッド17Cの高さ位置よりも低い位置に移動させる。
次いで、インナレバー25を後進段用のフォークヘッド17Dの高さ位置に移動させることでインナレバー25の先端部25aを後進段用のフォークヘッド17Dの切欠き17dに突出させる。
次いで、シフトアンドセレクトシャフト8をシフト方向S2の一方側に回転させることで、インナレバー25の先端部25aによって後進段用のフォークヘッド17Dをシフト方向S2に押圧する。このとき、フォークヘッド17A〜17Cは、インタロックプレート20に係合される。
後進段用のフォークヘッド17Dは、インナレバー13Bが1−2速用のフォークヘッド17Cの高さ位置よりも下方に移動したときには、上側プレート部20Cの高さ位置よりも上側に位置するように変速機ケース2の内部に設置されている。
このように本実施の形態のシフト装置3によれば、前進段の変速用のインナレバー13Bと後進段の変速用のインナレバー25とを有し、フォークヘッドが、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向においてインナレバー25からインナレバー13Bに向かって後進段用のフォークヘッド17D、1−2速用のフォークヘッド17C、3−4速用のフォークヘッド17Bおよび5−6速用のフォークヘッド17Aの順に設置される。
これにより、車両50の駐車時等に後進用の変速段を選択する場合には、1−2速用のフォークヘッド17Cから後進段用のフォークヘッド17Dまで短いストローク量でシフトアンドセレクトシャフト8を軸線方向に移動できる。
具体的には、車両50を駐車する場合には、運転者は、1速段と後進段とを交互に切換えながら車両50を駐車スペースに入れることになる。このため、1−2速用のフォークヘッド17Cから後進段用のフォークヘッド17Dまでのストローク量を短くすることで、運転者がシフトレバーの取っ手を把持してシフトアンドセレクトシャフト8をシフト方向およびセレクト方向に操作する際のシフトレバーの移動量を低減できる。この結果、前進段と後進段とに変速する際のシフト装置3の操作性を容易に向上できる。
また、本実施の形態のシフト装置3によれば、後進段用のフォークヘッド17Dは、インナレバー13Bが低速段用のフォークヘッド17Dの高さ位置に移動したときに、上側プレート部20Cの高さ位置となる。
さらに、後進段用のフォークヘッド17Dは、インナレバー13Bが低速段用のフォークヘッド17Dの高さ位置よりも下方に移動したときに、上側プレート部20Cの高さ位置よりも上側に位置するように設置される。
これにより、後進段用フォーク17Dの移動を規制するために、インナレバー13Bを有するカム部材13を覆うインタロックプレート20を利用することができ、インナレバー25に専用のインタロックプレートを設ける必要がない。したがって、シフト装置3の部品点数が増大することを防止して、シフト装置3の構成を簡素化できる。
また、インタロックプレート20を1つにすることでインナレバー13Bとインナレバー25との間に上側プレート部20Cを設置するだけでよく、インナレバー13Bとインナレバー25とを近づけて設置できる。これにより、変速時においてシフトアンドセレクトシャフト8のセレクト方向S1への移動量を低減でき、変速時のシフト装置3の操作性を向上できる。
また、本実施の形態のシフト装置3によれば、インナレバー13Bがニュートラル位置である3−4速用のフォークヘッド17Bの高さ位置にある場合に、インナレバー25を、シフトアンドセレクトシャフト8の軸線方向においてインナレバー25と後進段用のフォークヘッド17Dとの間隔との寸法L4と、第3の間隔L3の寸法とが同じ寸法となるように後進段用のフォークヘッド17Dよりも高い位置に設置している。
これに加えて、インナレバー13Bが3−4速用のフォークヘッド17Bの高さ位置にある場合に、上側プレート部20Cの上端部の高さ位置をインナレバー25と後進段用のフォークヘッド17Dとの中間の高さ位置(L5=L6)に設置している。
これにより、シフトアンドセレクトシャフト8がニュートラル位置から1−2速用のフォークヘッド17Cに移動して、インナレバー13Bが1−2速用のフォークヘッド17Cに係合した場合に、3−4速用のフォークヘッド17B、5−6速用のフォークヘッド17Aおよび後進段用のフォークヘッド17Dをインタロックプレート20に確実に係合できる。
さらに、シフトアンドセレクトシャフト8が下方に移動して、インナレバー13Bが1−2速用のフォークヘッド17Cよりも下方に移動した場合に、1−2速用のフォークヘッド17C、3−4速用のフォークヘッド17Bおよび5−6速用のフォークヘッド17Aおよび後進段用のフォークヘッド17Dをインタロックプレート20に確実に係合できる。
このため、前進段用のフォークヘッド17A〜17Cのいずれか1つと後進段用のフォークヘッド17Dとをインタロックプレート20に確実に係合させることができ、後進段用のフォークヘッド17Dとインナレバー25とを確実に係合させることができる。
この結果、前進段用のフォークヘッド17A〜17Cと後進段用のフォークヘッド17Dとが同時にインナレバー13Bまたはインナレバー25に係合することを防止して、前進段と後進段との切換えを確実に行うことができ、前進段と後進段とに変速する際のシフト装置3の操作性を容易に向上できる。
また、本実施の形態のシフト装置3によれば、1速段の横に後進段を選択する後進段用のフォークヘッド17Dを設置し、1−2速段の次にインナレバー25が後進段用のフォークヘッド17Dに係合することで後進段を選択できる。
これにより、1速に切換えるときの1−2速用のフォークヘッド17Cと後進段に切換えるときの後進段用のフォークヘッド17Dの移動方向を同方向にできるので、後進段用の変速機構(リバースプレート22)を反転させる反転機構を設ける必要がない。
本発明の実施の形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...手動変速機、2...変速機ケース、3...シフト装置、5...シフトケース、6...シフトケース本体、8...シフトアンドセレクトシャフト、13...カム部材、13B...インナレバー(インナレバー、第1のインナレバー)、13b...先端部(第1の先端部)、17A...5−6速用のフォークヘッド(前進段用のフォークヘッド、高速段用のフォークヘッド)、17a,17b,17c,17d...切欠き、17B...3−4速用のフォークヘッド(前進段用のフォークヘッド、中速段用のフォークヘッド)、17C...1−2速用のフォークヘッド(前進段用のフォークヘッド、低速段用のフォークヘッド)、17D...後進段用のフォークヘッド、18A〜18D...ギヤシフトシャフト、20...インタロックプレート(インタロック部材)、20a...スリット、20A...下側プレート部、20B...中間プレート部、20C...下側プレート部、25...インナレバー(第2のインナレバー)、25a...先端部(第2の先端部)、S1...セレクト方向、S2...シフト方向

Claims (4)

  1. 変速機ケースに取付けられたシフトケース本体を有するシフトケースと、
    セレクト操作に応じて前記シフトケース本体に対して軸線方向に移動自在、かつ、シフト操作に応じて前記シフトケース本体に対して軸線周りに回転するように設置されたシフトアンドセレクトシャフトと、
    前記変速機ケースの内部に設けられるとともに、前記シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向と直交して延びるシフト方向の軸線を有し、前記シフト方向に移動することにより、変速段を選択する複数のギヤシフトシャフトと、
    一端部がそれぞれ前記ギヤシフトシャフトに連結され、切欠きが形成された他端部のそれぞれが前記シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向に重なるように設置された複数のフォークヘッドと、
    前記シフトアンドセレクトシャフトに設けられ、前記フォークヘッドの前記切欠き内に突出する先端部が前記フォークヘッドを前記シフト方向に押圧することで、前記ギヤシフトシャフトを前記シフト方向に移動させるインナレバーと、
    前記インナレバーを収容するとともに、前記インナレバーの先端部を突出させるスリットを有し、前記シフトアンドセレクトシャフトと一体で軸線方向に移動し、かつ、前記シフトアンドセレクトシャフトと相対回転するインタロック部材とを備え、
    前記ギヤシフトシャフトが、車両の前進用の変速段を選択する複数の前進段用のフォークヘッドおよび前記車両の後進用の変速段を選択する後進段用のフォークヘッドを有する手動変速機のシフト装置であって、
    前記インナレバーを、前記インタロック部材に取り囲まれ、前記スリットから突出する第1の先端部を有する第1のインナレバーと、前記インタロック部材の上方に設置され、第2の先端部を有する第2のインナレバーとから構成し、
    前記フォークヘッドを、前記シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向において前記第2のインナレバーから前記第1のインナレバーに向かって前記後進段用のフォークヘッド、前記前進段用のフォークヘッドのうちの高速段側のフォークヘッド、低速段側のフォークヘッドの順に設置し、
    前記車両の前進時に前記前進用の変速段を選択する場合には、前記複数の前進段用のフォークヘッドのいずれか1つが前記第1の先端部によって前記シフト方向に押圧される一方、前記後進段用のフォークヘッドが前記インタロック部材に係合し、
    前記車両の後進時にニュートラル位置から前記後進用の変速段を選択する場合には、前記複数の前進段用のフォークヘッドが前記インタロック部材に係合する一方、前記後進段用のフォークヘッドが前記第2の先端部によって前記シフト方向に押圧されることを特徴とする手動変速機のシフト装置。
  2. 前記複数の前進段用のフォークヘッドは、低速段を選択する低速段用のフォークヘッドと、前記低速段よりも変速比の高い変速段を選択する中速段用のフォークヘッドと、前記中速段よりも変速比の高い変速段を選択する高速段用のフォークヘッドとを含んで構成され、
    前記フォークヘッドを、前記シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向において前記第2のインナレバーから前記第1のインナレバーに向かって前記後進段用のフォークヘッド、前記高速段用のフォークヘッド、前記中速段用のフォークヘッドおよび前記低速段用のフォークヘッドの順に設置し、
    前記車両の前進時に前記前進用の変速段を選択する場合には、前記高速段用のフォークヘッド、前記中速段用のフォークヘッドおよび前記低速段用のフォークヘッドのいずれか1つが前記第1の先端部によって前記シフト方向に押圧される一方、前記後進段用のフォークヘッドが前記インタロック部材に係合し、
    前記車両の後進時にニュートラル位置から前記後進用の変速段を選択する場合には、前記第1のインナレバーが前記中速段用のフォークヘッドの高さ位置から前記低速段用のフォークヘッドを経て前記低速段用のフォークヘッドの高さ位置よりも低い位置に移動した後、前記第2のインナレバーが前記後進段用のフォークヘッドの高さ位置に移動することで前記第2の先端部によって前記後進段用のフォークヘッドが前記シフト方向に押圧される一方、前記高速段用のフォークヘッド、前記中速段用のフォークヘッドおよび前記低速段用のフォークヘッドが前記インタロック部材に係合することを特徴とする請求項1に記載の手動変速機のシフト装置。
  3. 前記インタロック部材は、前記第1のインナレバーの下方に設置された下側プレート部と、前記下側プレート部から前記シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向に延びる中間プレート部と、前記中間プレート部の上部に連結されて前記第1のインナレバーの上方に設置される上側プレート部とを備え、
    前記後進段用のフォークヘッドは、前記第1のインナレバーが前記低速段用のフォークヘッドの高さ位置に移動したときに、前記上側プレート部の高さ位置となり、前記第1のインナレバーが前記低速段用のフォークヘッドの高さ位置よりも下方に移動したときには、前記上側プレート部の高さ位置よりも上側に位置するように設置されることを特徴とする請求項2に記載の手動変速機のシフト装置。
  4. 前記シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向において、前記低速段用のフォークヘッドの他端部と前記中速段用のフォークヘッドの他端部との間隔を第1の間隔とし、前記中速段用のフォークヘッドの他端部と前記高速用フォークヘッドの他端部との間隔を第2の間隔とし、前記高速段用のフォークヘッドの他端部と前記後進段用のフォークヘッドの他端部との間隔を第3の間隔とした場合に、前記第1の間隔の寸法を前記第2の間隔の寸法と同じ寸法とする一方、前記第3の間隔の寸法を前記第1の間隔の寸法または前記第2の間隔の寸法よりも大きく設定し、
    前記第1のインナレバーがニュートラル位置である前記中速段用のフォークヘッドの高さ位置にある場合に、前記第2のインナレバーを、前記シフトアンドセレクトシャフトの軸線方向において前記第2インナレバーと前記後進段用のフォークヘッドの他端部との間隔との寸法と、前記第3の間隔の寸法とが同じ寸法となるように前記後進段用のフォークヘッドの他端部よりも高い位置に設置し、さらに、前記上側プレート部の上端部の高さ位置を前記第2のインナレバーと前記後進段用のフォークヘッドの他端部との中間の高さ位置に設置したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の手動変速機のシフト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020008071A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 スズキ株式会社 車両用変速機

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