JP2007139071A - 変速装置およびこれを備えるツインクラッチ式変速機 - Google Patents

変速装置およびこれを備えるツインクラッチ式変速機 Download PDF

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宏明 藤原
Shigeo Kitayama
茂男 北山
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

【課題】ドッグギヤを用いて変速ギヤを回転軸に選択的に接続させる際の操作性を向上することができる変速装置を提供する。
【解決手段】回転軸6に遊転可能に担持された変速ギヤG’,G’を選択的に接続可能なドッグクラッチSを備える変速装置であって、ドッグクラッチSは、軸方向に突出したドッグギヤ18,18を有するカップリング17と、ドッグギヤ18が係合可能な変速ギヤG’,G’の側面に形成された係合凹部20,20と、ドッグギヤ18が係合凹部20に係合する係合位置と係合を解除する解除位置とにカップリング17を移動可能なシフトフォークと、回転軸6と変速ギヤG’,G’との回転数差にかかわらずカップリング17を係合位置まで駆動できるようにカップリング17を係合位置で係合待ち状態に維持可能な弾性手段19を備えて構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、変速装置およびこれを備えるツインクラッチ式変速機に関するものである。
従来、この種の変速装置としては、メインシャフトとメインシャフトの軸方向に摺動自在にスプライン嵌合され側面に軸方向に突設されたドッグギヤを有するシフタギヤと、メインシャフトに遊転可能に軸挿されドッグギヤに対応した側面位置に係合孔を有する変速ギヤと、シフタギヤを駆動する変速レバーとを備えるものが提案されている。
この変速装置では、シフタギヤを軸方向に摺動させてドッグギヤを変速ギヤの係合孔に選択的に係合させることによりメインシャフトの回転数を変速して出力することができるものとしている。
実公平8−5378号公報
しかしながら、こうした変速装置では、メインシャフトの回転数、即ち、ドッグギヤを有するシフタギヤの回転数と変速ギヤの回転数との回転数差が大きいとドッグギヤが係合孔と係合できず、変速レバーを操作方向に操作できないため、変速時には、変速レバーを操作方向に押し付ける操作を行いながら、メインシャフトの回転数を増減させる操作を行って回転数差を小さくする必要があり、操作が複雑で操作者に負担がかかるという問題点があった。
また、変速操作を自動化して回転数差が所定の範囲になった時にシフタギヤを駆動制御することも考えられるが、制御が複雑なものとなってしまうという問題点があった。
また、変速ギヤをメインシャフトに選択的に接続するものとしてシンクロ機構を使用すれば良いが、構造が複雑となり、コストも増加してしまうという問題点があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、本発明の変速装置およびこれを備えるツインクラッチ式変速機は、ドッグギヤを用いて変速ギヤを回転軸に選択的に接続させる際の操作性をより向上することを目的の1つとし、また、ドッグギヤを用いて変速ギヤを回転軸に選択的に接続させるものであっても制御を簡易なものとすることを目的の1つとし、その請求項1は、回転軸と該回転軸に遊転可能に担持された変速ギヤとを選択的に接続可能なドッグクラッチを備える変速装置であって、前記ドッグクラッチは、軸方向に突出したドッグギヤを有するカップリングと、該ドッグギヤが係合可能な前記変速ギヤ側面に形成された係合凹部と、前記ドッグギヤが前記係合凹部に係合する係合位置と該係合を解除する解除位置とに前記カップリングを駆動可能な駆動手段と、前記回転軸と前記変速ギヤとの回転数差にかかわらず前記駆動手段が前記カップリングを前記係合位置まで駆動できるよう前記カップリングを前記係合位置で係合待ち状態に維持可能な待ち状態維持手段とを備えることである。
また請求項2は、前記待ち状態維持手段は、前記係合待ち状態では前記ドッグギヤの突出量を減少して前記カップリングを前記待ち状態に維持するとともに、前記回転軸と前記変速ギヤとの回転数差が前記ドッグクラッチが前記係合凹部に係合可能な回転数差となった時に前記ドッグギヤの突出量を増加して前記ドッグギヤを前記係合凹部に係合する手段であることである。
また請求項3は、前記ドッグギヤは、前記カップリングに設けた弾性手段により前記変速ギヤ側に付勢されることで前記軸方向に突出形成され、前記待ち状態維持手段は、前記弾性手段の弾性力により前記ドッグギヤの突出量を変化させる手段であることである。
また請求項4は、前記係合凹部は、少なくとも前記変速ギヤの回転方向における端面が深さが深くなるに伴い回転方向幅が大きくなるよう傾斜されたものとなっており、前記ドッグギヤは、前記回転方向における端面が前記係合凹部に対応した傾斜状に形成されてなることである。
また、ツインクラッチ式変速機は、第1変速段を第1入力軸により達成し第2変速段を第2入力軸により達成するよう前記変速ギヤが配置されてなる請求項1乃至請求項4の何れかに記載の変速装置を備えるツインクラッチ式変速機であって、前記第1変速段または前記第2変速段で変速中に前記第2変速段または前記第1変速段を予め選択する予選択手段を備えることである。
本発明は、回転軸と該回転軸に遊転可能に担持された変速ギヤとを選択的に接続可能なドッグクラッチを備える変速装置であって、前記ドッグクラッチは、軸方向に突出したドッグギヤを有するカップリングと、該ドッグギヤが係合可能な前記変速ギヤ側面に形成された係合凹部と、前記ドッグギヤが前記係合凹部に係合する係合位置と該係合を解除する解除位置とに前記カップリングを駆動可能な駆動手段と、前記回転軸と前記変速ギヤとの回転数差にかかわらず前記駆動手段が前記カップリングを前記係合位置まで駆動できるよう前記カップリングを前記係合位置で係合待ち状態に維持可能な待ち状態維持手段とを備えることにより、ドッグギヤを係合凹部に係合させて回転軸と変速ギヤとを接続する際に、回転軸と変速ギヤとの回転数差によらず駆動手段がカップリングを係合位置まで駆動できるようカップリングを係合位置で係合待ち状態に維持することができるから、カップリングを係合待ち状態にしてから、回転軸と変速ギヤとの回転数差がドッグクラッチが係合凹部に係合可能な回転数差となるよう操作すればよくなり、操作性を向上することができる。
また、前記待ち状態維持手段は、前記係合待ち状態では、前記ドッグギヤの突出量を減少して前記カップリングを前記待ち状態に維持するとともに、前記回転軸と前記変速ギヤとの回転数差が前記ドッグクラッチが前記係合凹部に係合可能な回転数差となった時に前記ドッグギヤの突出量を増加して前記ドッグギヤを前記係合凹部に係合する手段であることにより、ドッグギヤの突出量を減少させるだけなので、簡易な構成でカップリングを係合位置で待ち状態に維持することができる。
また、前記ドッグギヤは、前記カップリングに設けた弾性手段により前記変速ギヤ側に付勢されることで前記軸方向に突出形成され、前記待ち状態維持手段は、前記弾性手段の弾性力により前記ドッグギヤの突出量を変化させる手段であることにより、簡易な構成でドッグギヤの突出量を変化させることができる。
また、前記係合凹部は、少なくとも前記変速ギヤの回転方向における端面が深さが深くなるに伴い回転方向幅が大きくなるよう傾斜されたものとなっており、前記ドッグギヤは、前記回転方向における端面が前記係合凹部に対応した傾斜状に形成されてなることにより、ドッグギヤと係合凹部との係合を確実なものとすることができる。
また、ツインクラッチ式変速機は、第1変速段を第1入力軸により達成し第2変速段を第2入力軸により達成するよう前記変速ギヤが配置されてなる請求項1乃至請求項4の何れかに記載の変速装置を備えるツインクラッチ式変速機であって、前記第1変速段または前記第2変速段で変速中に前記第2変速段または前記第1変速段を予め選択する予選択手段を備えることにより、予選択時においては、二つの入力軸間の軸間摩擦等により予選択される側の一方の入力軸がエンジンに接続された他方の入力軸に連れ回り、予選択される変速ギヤとこれを選択するドッグクラッチとの回転数差が自然に低減する方向であるため、回転数差を検知して回転数がドッグクラッチのドッグギヤが係合可能な所定の範囲となるよう制御する回転数制御を行なう必要がない。この結果、制御を簡易なものとすることができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である変速装置を備える変速機1の構成の概略を示す概略構成図である。
図において、実施例の変速機1は、内燃機関のクランク軸(図示せず)に連結された図示しないプロペラシャフトに接続された第1クラッチ2a,第2クラッチ2bと、第1クラッチ2aを介してクランク軸に接続された第1入力軸3と、第2クラッチ2bを介してクランク軸に接続されるとともに第1入力軸3に同軸状に外嵌された第2入力軸4と、第1入力軸3及び第2入力軸4に配置された駆動側変速ギヤGと、各駆動側変速ギヤGと噛合する遊転歯車として構成された被駆動側変速ギヤG’が配置された出力軸6と、出力軸6に配置された被駆動側変速ギヤG’の歯車間に配置された変速装置としてのドッグクラッチSと、ドッグクラッチSの操作を行なうコントロール機構Cとを備える所謂ツインクラッチ式変速機として構成されている。
第1入力軸3には、駆動側変速ギヤGのうち奇数変速段を構成する1速駆動ギヤ51,3速駆動ギヤ53およびリバース駆動ギヤ5Rが、第1クラッチ2a側から3速駆動ギヤ53,リバース駆動ギヤ5R,1速駆動ギヤ51の順に固定配置されており、第2入力軸4には、駆動側変速ギヤGのうち偶数変速段を構成する2速駆動ギヤ52と4速駆動ギヤ54が、第2クラッチ2b側から2速駆動歯車52,4速駆動歯車54の順で固定配置されている。
出力軸6には、第1入力軸3および第2入力軸4上に配置された駆動側変速ギヤGに対応して第1,第2クラッチ2a,2b側から順に2速被駆動ギヤ72,4速被駆動ギヤ74,3速被駆動ギヤ73,1速被駆動ギヤ71の順に遊転可能に配置されており、2速被駆動ギヤ72と4速被駆動ギヤ74との間に2・4速用ドッグクラッチ81が、3速被駆動ギヤ73と1速被駆動ギヤ71との間に1・3速用ドッグクラッチ83が固定配置されている。即ち、ドッグクラッチSは、エンジン回転数を第1入力軸3を介して奇数変速段に変速して出力軸6に出力する際には、第2入力軸4上の偶数変速段を予めプリシフトしておくことができ、逆に、エンジン回転数を第2入力軸4を介して偶数変速段に変速して出力軸6に出力する際には、第1入力軸3上の奇数変速段を予めプリシフトしておくことができるように配置されている。
図2は、被駆動側変速ギヤG’を正面から見た正面図であり、図3は、図2のA−A断面図である。
被駆動側変速ギヤG’には、図2に示すように、ドッグクラッチSが配置されている側の側面に、後述するドッグギヤ18が係合可能な係合凹部20がドッグギヤ18に対応する数だけ周方向に均等に凹み状に形成されている。また、係合凹部20の径方向の壁面(回転方向における端面)には、図3に示すように、深さが深くなるに伴い幅が大きくなるような傾斜面20aが形成されている。
図4は、変速装置としてのドッグクラッチSの拡大概略構成図である。
ドッグクラッチSは、図示するように、出力軸6と一体的に回転するクラッチハブHと、被駆動側変速ギヤG’の係合凹部20に向かって突出したドッグギヤ18を有するとともにクラッチハブHの外周にスプライン嵌合されたカップリング17とを備えており、カップリングスリーブ17の外周側に形成されている係合溝17aにコントロール機構Cを構成するシフトフォークFが係合されて、このシフトフォークFによりカップリングスリーブ17が軸方向に移動されてドッグギヤ18が係合凹部20に係合するよう構成されている。
図5は、カップリンスリーブ17の構成の概略を示す概略構成図である。カップリングスリーブ17は、図示するように、係合溝17a,スプライン17bおよび周方向に等間隔に設けられた軸方向貫通孔170aとが形成された本体部170と、本体部170の両側面にボルトBにより取り付けられた蓋部材171とから構成されている。
軸方向貫通孔170aは、大径部170bと小径部170cとからなる段付き状に形成されており、大径部170bと小径部170cとの軸方向位置関係がカップリングスリーブ17の周方向において交互に逆になるよう構成されている。
蓋部材171には、小径部170cに対応する位置に小径部170cとほぼ同形状の開口171aが形成されている。
ドッグギヤ18は、係合凹部20に係合するギヤ部180と、ギヤ部180よりも大径のベース部181とから形成されており、大径部170bに内装されたスプリング19によりベース部181が付勢されてギヤ部180が小径部170cおよび開口171aを介して突出される。即ち、ドッグギヤ18は、カップリングスリーブ17の周方向においてギヤ部180がカップリングスリーブ17の各側面から交互に、かつ、スプリング19の付勢力により突出量を変更可能なように本体部170に内装される。
なお、ギヤ部180の突出量は、ベース部181が軸方向貫通孔170aの段付き部170dに当接することで規制される。また、ギヤ部180には、径方向の壁面(回転方向における端面)が、係合凹部20の傾斜面20aに対応して深さが深くなるに伴い幅が大きくなるような傾斜面18aが形成されている(図3参照)。
次に、こうして構成された実施例の変速機1の動作、特にプリシフトの際のドッグクラッチSの動作について説明する。
具体的に説明をするために、2速段がプリシフトされた状態で1速変速を行なっている状態から、2速段への変速指示と3速段へのプリシフト指示がなされた場合を考える。2速段への変速指示と3速へのプリシフト指示が成された場合には、まず、第1クラッチ2aと第2クラッチ2bとの架け替えにより2速段を確立するとともに、1・3速用ドッグクラッチ83のカップリングスリーブ17を1速被駆動ギヤ71側から3速被駆動ギヤ73側に移動することで3速段のプリシフトを行なう。
図6(a)は、1・3速用ドッグクラッチ83のカップリングスリーブ17を軸方向移動させて、ドッグギヤ18と1速被駆動ギヤ71の係合凹部20との係合を切った直後の状態を示す状態図であり、図6(b)は、1・3速用ドッグクラッチ83のカップリングスリーブ17を3速被駆動ギヤ73側に軸方向移動させた状態を示す状態図であり、図6(c)は、1・3速用ドッグクラッチ83のドッグギヤ18が3速被駆動ギヤ73の係合凹部20に係合して3速段へのプリシフトが完了した状態を示す状態図である。ドッグギヤ18と1速被駆動ギヤ71の係合凹部20との係合を切った直後は、第1入力軸3と第2入力軸4との回転数差が大きく、1・3速用ドッグクラッチ83のカップリングスリーブ17と3速被駆動ギヤ73との回転数差が大きい状態となっている(図6(a))。
この状態で1・3速用ドッグクラッチ83のカップリングスリーブ17を3速被駆動ギヤ73側に軸方向移動させても、カップリングスリーブ17と3速被駆動ギヤ73との回転数差が大きいから、ドッグギヤ18は係合凹部20に係合できない。ここで、カップリングスリーブ17は、ドッグギヤ18がスプリング19のスプリング力に抗して大径部170b内に引っ込み可能に構成されているから、ドッグギヤ18が係合凹部20に係合できなくてもカップリングスリーブ17は軸方向に移動することができる。即ち、ドッグギヤ18と係合凹部20とが係合可能な状態でカップリングスリーブ17を待ち状態に維持できるのである(図6(b))。
このようにカップリングスリーブ17が待ち状態を維持している間に、第1入力軸3が第2入力軸4との軸間摩擦等により第2入力軸4に連れ回り、第1入力軸3と第2入力軸4との回転数差が減少し、1・3速用ドッグクラッチ83のカップリングスリーブ17と3速被駆動ギヤ73との回転数差が減少する。そして、1・3速用ドッグクラッチ83のカップリングスリーブ17と3速被駆動ギヤ73との回転数差が、ドッグギヤ18と係合凹部20とが係合可能な所定範囲内になったときに、スプリング19の付勢力によりドッグギヤ18が係合凹部20内に向けて突出して自動的にドッグギヤ18と係合凹部20との係合が達成する(図6(c))。このとき、係合凹部20の傾斜面20aとドッグギヤ18のギヤ部180の傾斜面18aとが、ドッグギヤ18と係合凹部20との係合、即ち、ドッグクラッチSと3速被駆動ギヤ73との係合をより確実なものとしている。
以上、具体的に説明するために、2速段がプリシフトされた状態で1速変速を行なっている状態から、2速段への変速指示と3速段へのプリシフト指示がなされた場合について説明したが、1速段への変速指示と2速段へのプリシフト指示がなされた場合や、3速段への変速指示と4速段へのプリシフト指示がなされた場合等の他のアップシフト指示の場合、あるいは2速段への変速指示と1速段へのプリシフト指示がなされた場合や、3速段への変速指示と2速段へのプリシフト指示がなされた場合,4速段への変速指示と3速段へのプリシフト指示がなされた場合等のダウンシフト指示の場合であっても前述と同様の動作が行なわれることはいうまでもない。また、ドッグクラッチSは、プリシフトの際のみならず、通常のシフト動作においても同様の動作を行なうものであり、この場合、カップリングスリーブ17を待ち状態に維持してから、カップリングスリーブ17と被駆動側変速ギヤG’との回転数差をドッグギヤ18が係合凹部20に係合可能な所定範囲内となるよう操作すれば良い。
以上説明した実施例の変速機1によれば、スプリング19に付勢されて被駆動側変速ギヤG’の係合凹部20に向かって引っ込み可能に突出したドッグギヤ18を有する変速装置としてのドッグクラッチSを備えるから、カップリングスリーブ17と被駆動側変速ギヤG’との回転数差が大きくドッグギヤ18が係合凹部20に係合できない場合には、ドッグギヤ18のギヤ部180が引っ込んでカップリングスリーブ17をドッグギヤ18と係合凹部20とが係合可能な待ち状態に維持でき、カップリングスリーブ17と被駆動側変速ギヤG’との回転数差がドッグギヤ18が係合凹部20に係合可能な所定範囲になったときに、スプリング19の付勢力によりドッグギヤ18が係合凹部20内に向けて突出して自動的に係合凹部20に係合する。しかも、プリシフト状態においては、第1入力軸3と第2入力軸4との入力軸間の軸間摩擦等により、プリシフトされる側の入力軸が変速使用中の入力軸に連れ回り、プリシフトされる被駆動側変速ギヤG’とこれを選択するドッグクラッチSとの回転数差が自然に低減する方向であるため、回転数差を検知して回転数がドッグギヤ18と係合凹部20とが係合可能な所定の範囲となるよう制御する回転数制御を行なう必要がないから、制御を簡易なものとすることができる。
また、ドッグギヤ18をスプリング19により付勢するだけであるから、簡易な構成でカップリングスリーブ17の待ち状態を確立することができる。さらに、係合凹部20の径方向の壁面(回転方向における端面)に傾斜面20aを形成するとともに、ギヤ部180にも傾斜面20aに対応する傾斜面18aを形成するものとしたから、ドッグギヤ18と係合凹部20との係合、即ち、ドッグクラッチSと被駆動側変速ギヤG’との係合をより確実なものにできる。
実施例の変速機1では、自動シフトを行なうツインクラッチ式変速機として説明したが、自動シフトを行なうシングルクラッチ式変速機や、所謂手動変速機であっても構わない。
実施例の変速機1では、係合凹部20の径方向の壁面(回転方向における端面)に傾斜面20aを形成するとともに、ギヤ部180にも傾斜面20aに対応する傾斜面18aを形成するものとしたが、傾斜面20aや傾斜面18aはなくても差し支えない。
実施例の変速機1では、ドッグギヤ18は、カップリングスリーブ17の周方向においてギヤ部180がカップリングスリーブ17の各側面から交互に突出するよう形成するものとしたが、交互でなくても差し支えない。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
ツインクラッチ式変速機の内部概略構成図である。 被駆動側変速ギヤの正面図である。 図2のA−A断面図である。 ドッグクラッチの拡大概略構成図である。 (a)はカップリングスリーブの概略構成図であり、(b)は(a)のV−V断面図である。 (a)はドッグクラッチのカップリングスリーブを軸方向移動させて、ドッグギヤと被駆動側変速ギヤとの係合を切った直後の状態を示す状態図であり、(b)はドッグクラッチのカップリングスリーブを被駆動側変速ギヤ側に軸方向移動させた状態を示す状態図であり、(c)はドッグクラッチのドッグギヤが被駆動側変速ギヤの係合凹部に係合してプリシフトが完了した状態を示す状態図である。
符号の説明
1 変速機
2a 第1クラッチ
2b 第2クラッチ
3 第1入力軸
4 第2入力軸
6 出力軸
17 カップリングスリーブ
17a 係合溝
17b スプライン
18 ドッグギヤ
18a 傾斜面
19 スプリング
20 係合凹部
20a 傾斜面
170 本体部
170a 軸方向貫通孔
170b 大径部
170c 小径部
170d 段付き部
171 蓋部材
180 ギヤ部
181 ベース部
G,52,53,54 駆動側変速ギヤ
G’,71,72,73,74 被駆動側変速ギヤ
S,81,83 ドッグクラッチ
C コントロール機構

Claims (5)

  1. 回転軸と該回転軸に遊転可能に担持された変速ギヤとを選択的に接続可能なドッグクラッチを備える変速装置であって、
    前記ドッグクラッチは、
    軸方向に突出したドッグギヤを有するカップリングと、該ドッグギヤが係合可能な前記変速ギヤ側面に形成された係合凹部と、前記ドッグギヤが前記係合凹部に係合する係合位置と該係合を解除する解除位置とに前記カップリングを駆動可能な駆動手段と、前記回転軸と前記変速ギヤとの回転数差にかかわらず前記駆動手段が前記カップリングを前記係合位置まで駆動できるよう前記カップリングを前記係合位置で係合待ち状態に維持可能な待ち状態維持手段とを備える変速装置。
  2. 前記待ち状態維持手段は、前記係合待ち状態では前記ドッグギヤの突出量を減少して前記カップリングを前記待ち状態に維持するとともに、前記回転軸と前記変速ギヤとの回転数差が前記ドッグクラッチが前記係合凹部に係合可能な回転数差となった時に前記ドッグギヤの突出量を増加して前記ドッグギヤを前記係合凹部に係合する手段である請求項1に記載の変速装置。
  3. 前記ドッグギヤは、前記カップリングに設けた弾性手段により前記変速ギヤ側に付勢されることで前記軸方向に突出形成され、
    前記待ち状態維持手段は、前記弾性手段の弾性力により前記ドッグギヤの突出量を変化させる手段である請求項2に記載の変速装置。
  4. 前記係合凹部は、少なくとも前記変速ギヤの回転方向における端面が深さが深くなるに伴い回転方向幅が大きくなるよう傾斜されたものとなっており、
    前記ドッグギヤは、前記回転方向における端面が前記係合凹部に対応した傾斜状に形成されてなる請求項1乃至請求項3の何れかに記載の変速装置。
  5. 第1変速段を第1入力軸により達成し第2変速段を第2入力軸により達成するよう前記変速ギヤが配置されてなる請求項1乃至請求項4の何れかに記載の変速装置を備えるツインクラッチ式変速機であって、
    前記第1変速段または前記第2変速段で変速中に前記第2変速段または前記第1変速段を予め選択する予選択手段を備えるツインクラッチ式変速機。
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