JP4323366B2 - 平行軸変速装置 - Google Patents
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Description
を備え、前記トルクリミッタと前記剛体結合手段とを、前記被動側回転軸上に並列に配置し、前記変速制御手段は、検出された油温が所定油温未満のときは、所定時間前記トルクリミッタのみによるトルク伝達を行うことを特徴とする。
図1は、実施例1における平行軸変速装置の全体構成を表す概略図である。平行軸変速装置は、エンジン10から出力された回転を断接する電磁多板クラッチ(発進クラッチ)30と、入力された回転を変速する多段変速機20と、電磁多板クラッチ30及び多段変速機20に対し制御指令を出力するコントロールユニット500から構成されている。
図2は平行軸変速装置の断面図である。電磁多板クラッチ30はエンジン10の出力軸側に取り付けられた入力クラッチハウジング39内に収装されている。この入力クラッチハウジング39の後端部には、多段変速機20を格納する変速機ケース21の前端部が接続されている。
多段変速機における変速はシフトアクチュエータにより行われる。変速機ケース21内には第1入力軸22、第2入力軸23、及び出力軸25が設けられている。これらの3軸は平行に設けられ、第1入力軸22と第2入力軸23はそれぞれ後端部においてアイドルギヤ24を介して接続している。
次に、図1に示すコントロールユニット500の構成について説明する。平行軸変速装置は、スロットルセンサ511(スロットル開度の検出)、エンジン回転数センサ512、タービンセンサ513(電磁多板クラッチ30出力軸回転数すなわち多段変速機の入力軸回転数の検出)、車速センサ514、油温センサ515(電磁多板クラッチ30の潤滑油温検出)、及び電流センサ516(電磁多板クラッチ30への供給電流検出)を有する。
1−2アップシフトにおいては、まず電磁多板クラッチ30の通電を停止し、1速ギヤから2速ギヤへの変速を行う。このとき、変速段の変化により、変速前と変速後では第2入力軸23の回転数Ninと出力軸25の回転数Noutの回転数比が変化する。1速、2速変速時には変速機構に大きな負荷がかかり、回転数同期を十分に行わずに変速を実行した場合、2速用2ウェイクラッチに大きな負荷がかかる。この負荷に対応して2速用2ウェイクラッチの締結容量を大きくすると、締結容量の増大に伴って2ウェイクラッチの大型化を招いてしまう。
|Nin - Nout|
が規定値以下であれば、十分な回転数同期制御が行われたとして、ドグクラッチ420を締結して2速を完全締結状態とする。
次に、具体的な変速制御例として1−2アップシフト制御について説明する。図4は、平行軸変速装置のコントロールユニット500において、1−2アップシフト時に通常制御部501で実行される変速制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
図5は、実施例1の1速から2速への変速制御のタイムチャートである。図5(a)にシフト指令、図5(b)にエンジン回転数Ne、図5(c)に電磁多板クラッチ30への締結指令及び締結力、図5(d)に1速及び2速用2ウェイクラッチ301,302への締結指令及び締結状態、図5(e)にドグクラッチ420への締結指令及び締結状態を示す。
本発明の平行軸変速装置においては、1−2アップシフトだけではなく、2−3アップシフト、4−3ダウンシフト等、2速または3速が関与する変速制御全般についても特有の作用が得られる。以下、各場合について説明する。
1−2アップシフト、4−3ダウンシフト等の変速時には、変速前の変速段ではドグクラッチ420は解放状態となっている。そのため変速開始時には、まず電磁多板クラッチ30を解放し、変速前の変速段(1速、4速または5速)を解放し、入出力軸の回転数同期制御を行う。回転数同期を十分行った後、変速後の変速段(2速または3速)を締結する。
2−3アップシフト、3−2ダウンシフトにおいては、変速前の変速段(2速または3速)ではドグクラッチ420は締結状態となっている。そのため、変速開始時には、まず電磁多板クラッチ30を解放し、変速前の変速段(2速または3速)を解放し、更にドグクラッチ420を解放する。トルクリミッタ410は常時一定の締結力を持つため、入出力軸はトルクリミッタ410を介したトルク伝達状態にある。この状態で入出力軸の回転数同期制御を行った後、変速後の変速段を締結する。
3−4アップシフト、2−1ダウンシフト等の2速または3速から1速、4速、または5速への変速制御において、変速前の変速段(2速または3速)ではドグクラッチ420は締結状態である。変速開始時にはまず電磁多板クラッチ30を解放し、変速前の変速段(2速または3速)を解放し、更にドグクラッチ420を解放する。この状態で入出力軸の回転数同期制御を行った後、変速後の変速段(1速、4速または5速)を締結し、電磁多板クラッチ30を完全締結とする。
図6は、実施例1の平行軸変速装置のコントロールユニット500において、変速時に通常制御部501で実行される一般変速制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
| Nin - Nout |
の値が規定値以下であるかどうかを判断し、YESであればステップS18へ移行し、NOであればステップS16へ戻る。
(1) 2−3速被動用変速ギヤ212にトルクリミッタ410を設け、2−3速被動用変速ギヤ212はトルクリミッタ410を介して出力軸25との動力伝達を行うこととした。また、1速及び2速駆動用変速ギヤ201、202と第2入力軸23との締結に、それぞれ1速用及び2速用2ウェイクラッチ301,302を用いた。
これにより、1−2アップシフトなど、2速または3速への変速においては、ドグクラッチ420を解放してトルクリミッタ410のみによりトルク伝達を行うため、入出力軸間における一定値以上のトルク伝達を遮断することが可能となる。よって、変速時に大きな変速ショックが発生する1−2変速であっても、2速用2ウェイクラッチ302の締結容量の増大による装置の大型化を回避するとともに、精度のよい回転数同期を行わなくとも円滑で迅速な変速を行うことができる。
これにより、2速または3速への変速時において、トルクリミッタ410により一定値以上のトルク伝達を遮断しつつ変速段を変更し、その後にドグクラッチ420により出力軸25と完全締結することが可能となり、確実な動力伝達を行うことができる。
次に、平行軸変速装置の極低温時における発進制御処理について説明する。極低温時においては、電磁多板クラッチ30内で潤滑している潤滑油の粘度が増大する。そのため、電磁多板クラッチ30を解放しても、粘度が増大した潤滑油がクラッチ板の間に介在することによってエンジン10の動力がドラグトルクとして伝達される場合がある。
図1に示す油温センサ515により極低温と判断された場合、まず電磁多板クラッチ30を解放し、ドグクラッチ420を開放したまま2速を締結する。ドラグトルクにより伝達されたクリープトルクは、2速におけるギヤ段である2−3速被動用変速ギヤ212に設けられたトルクリミッタ410の相対回転に伴うトルク吸収作用により、駆動輪53には一定値以上は伝達されない。
図7は極低温時の発進時に極低温制御部502で実行される発進制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
図8は、極低温時における発進制御のタイムチャートである。図8(a)にシフト指令、図8(b)にエンジン回転数Ne、図8(c)に電磁多板クラッチ30の締結力、図8(d)に1速用2ウェイクラッチ301及び2速用2ウェイクラッチ302の締結状態を示す。
(5) 発進クラッチとして電磁多板クラッチ30を用い、その潤滑油温を検出する油温センサ515を設け、油温が所定油温未満のときは極低温制御部502により電磁多板クラッチ30を解放し、所定時間トルクリミッタ410によりエンジン10のクリープトルクを伝達することとした。
これにより、電磁多板クラッチ30にエンジン10によるクリープトルクとトルクリミッタ410による反力が生じさせ、この2つの相対方向に作用するトルクにより電磁多板クラッチ30を相対回転させる。よって、クラッチ板を拘束する潤滑油とクラッチ板に摩擦熱を生じさせ、油温を上昇させてドラグトルクを解消することが可能となり、極低温時であってもエンジンストールを回避しつつ、円滑な発進を行うことができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
20 多段変速機
21 変速機ケース
21a 第2収装室
22 第1入力軸
23 第2入力軸
24 アイドルギヤ
25 出力軸
30 電磁多板クラッチ
31 第1入力ドラム
32 第2入力ドラム
33 メインクラッチ
34 パイロットクラッチ
35 トルクカム機構
36 入力クラッチハブ
37 電磁石
38 フロントカバー
38a 第1収装室
39 入力クラッチハウジング
51 車軸
52 デファレンシャルギヤ
53 駆動輪
60 シフトアクチュエータ
201 1速駆動用変速ギヤ
202 2速駆動用変速ギヤ
203 3速駆動用変速ギヤ
204 4速駆動用変速ギヤ
205 5速駆動用変速ギヤ
206 後退駆動用変速ギヤ
211 1速被動用変速ギヤ
212 2−3速被動用変速ギヤ
212a ドグ歯嵌合スプライン
214 4速被動用変速ギヤ
215 5速被動用変速ギヤ
216a 後退用カウンターギヤ
216b 後退被動用変速ギヤ
217 減速ギヤ
220 第1伝達ギヤ
230 第2伝達ギヤ
301 1速用2ウェイクラッチ
302 2速用2ウェイクラッチ
401 シフトスリーブ
404 4速切り替えシンクロ
405 3−5速切り替えシンクロ
410 トルクリミッタ
411 出力軸一体スリーブ
420 ドグクラッチ
500 コントロールユニット
511 スロットルセンサ
501 通常制御部
502 極低温制御部
502a カウンタ
512 エンジン回転数センサ
513 タービンセンサ
514 車速センサ
515 油温センサ
516 電流センサ
Claims (2)
- 平行軸上に変速段毎の常時噛合歯車が設けられ、駆動側回転軸及び被動側回転軸が平行に配置されるとともに、該常時噛合歯車のトルク伝達経路を切り替えることで変速を達成する多段変速機構と、
前記平行軸の駆動側回転軸と前記常時噛合歯車の駆動側歯車との締結・解放を行う2ウェイクラッチと、
を備えた平行軸変速装置において、
前記常時噛合歯車の低速被動側歯車と前記被動側回転軸との間のトルク伝達経路上に位置し、所定トルクのみ伝達するトルクリミッタと、
前記低速被動側歯車と前記平行軸の被動側回転軸とを剛体結合可能な剛体結合手段と、
発進要素としてパイロットクラッチを備えた湿式の電磁多板クラッチと、
前記電磁多板クラッチの潤滑油温を検出する油温検出手段と、
前記平行軸変速装置の変速制御を行う変速制御手段と、
を備え、
前記トルクリミッタと前記剛体結合手段とを、前記被動側回転軸上に並列に配置し、
前記変速制御手段は、検出された油温が所定油温未満のときは、所定時間前記トルクリミッタのみによるトルク伝達を行うことを特徴とする平行軸変速装置。 - 請求項1に記載の平行軸変速装置において、
前記2ウェイクラッチの締結により前記低速被動側歯車を介してトルク伝達を行うときは、前記2ウェイクラッチが締結開始してから所定時間のみ前記トルクリミッタでトルク伝達した後、前記剛体結合手段を締結してトルク伝達を行うことを特徴とする平行軸変速装置。
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