JP2009275796A - 変速機 - Google Patents

変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009275796A
JP2009275796A JP2008126990A JP2008126990A JP2009275796A JP 2009275796 A JP2009275796 A JP 2009275796A JP 2008126990 A JP2008126990 A JP 2008126990A JP 2008126990 A JP2008126990 A JP 2008126990A JP 2009275796 A JP2009275796 A JP 2009275796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
speed
synchronizer
shaft
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008126990A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ito
篤 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AI Co Ltd
Original Assignee
Aisin AI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AI Co Ltd filed Critical Aisin AI Co Ltd
Priority to JP2008126990A priority Critical patent/JP2009275796A/ja
Publication of JP2009275796A publication Critical patent/JP2009275796A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】部品数が低減される変速機を提供する。
【解決手段】第1〜第3のクラッチ機構8〜10と、アップシフト用同期装置11と、ダウンシフト用同期装置12と、を有する。第1〜第3のクラッチ機構8〜10は、複数のギヤ列1ST〜5THに対応して配置され、遊転ギヤ1b〜5bを入力又は出力シャフト6,7に結合自在で動力を伝達させる。第1のクラッチ機構8は、一速及び二速用であって、第2のクラッチ機構9は、三速及び四速用であって、第3のクラッチ機構10は五速用である。アップシフト用同期装置11は、入力シャフト6と三速〜五速遊転ギヤ3b〜5bのいずれか一との回転を同期させ、又は出力シャフト7と二速遊転ギヤ2bとの回転を同期させる。ダウンシフト用同期装置12は、出力シャフト7と一速又は二速遊転ギヤ1b,2bとの回転を同期させ、又は、入力シャフト6と三速又は四速遊転ギヤ3b,4bとの回転を同期させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、変速機に関し、特に、常時噛合式の変速機に関し、中でも、常時噛合式の変速機の同期システムに関する。
従来、常時噛合式の手動変速機において、例えば、特許文献1に開示されているように、同期装置は、二つの機構、すなわち、動力を伝達するクラッチ機構と、回転を同期させる同期機構と、から構成されている。図4は、従来例に係る同期装置の正面図である。
図4を参照すると、従来例に係る同期装置40は、シャフト41に結合されたハブ42と、シャフト41に遊転された遊転ギヤ43と、遊転ギヤ43と一体回転するギヤピース44と、シャフト41上でハブ42とスプライン結合しシフトしてギヤピース44とスプライン結合自在なスリーブ45と、スリーブ45とギヤピース44の間で摺動自在なシンクロナイザリング46と、シンクロナイザリング46に形成された一方のコーン面46aと、ギヤピース44に形成され一方のコーン面46aと摺動自在なコーン面44aと、スリーブ45のシフトに伴ってシンクロナイザリング46を付勢するキー47と、キー47をスリーブ45に向かって付勢するキースプリング48と、を有している。
さらに、ギヤピース44、スリーブ45及びシンクロナイザリング46のスプライン歯には、同期を実現するため、チャンファがそれぞれ形成されている。
同期装置40において、基本的に、クラッチ機構は、ハブ42、ギヤピース44及びスリーブ45から構成され、同期機構は、スリーブ45のチャンファ、シンクロナイザリング46のチャンファ、一方及び他方のコーン面44a,46a、キー47、キースプリング48から構成されている。
従来の変速機においては、このような二つの機構、すなわち、動力伝達をするクラッチ機構と、同期を実現するための同期機構と、を有する同期装置が、変速ギヤ列のそれぞれに対応して配置されている。
特開平4−282032号公報
従来の同期装置は、動力伝達部品と同期部品の両方が必要であるため、部品数が増大するという問題がある。この結果、変速機の重量及びコストが増大するという問題が生じる。また、トランスミッションケース内において、同期装置を収容するために必要な軸方向スペースが増大するという問題がある。この結果、変速機の全長が増大し、或いは、シフトストロークが増大し、シフト時間が長くなるという問題が生じる。
また、従来の同期装置は、動力伝達と同期という二つの機能を実現するため、チャンファの形状が複雑化するという問題がある。この結果、製造工数、工法又は品質管理の面で不利が生じる。
本発明の目的は、簡素な構成を有し、部品数が低減される変速機を提供することである。
本発明は、少なくとも第1及び第2のシャフトを含む複数のシャフトと、前記複数のシャフト上に配置された複数のギヤ列と、を有し、前記ギヤ列は、互いに常時噛合される、前記第1又は第2のシャフトのいずれか一方に結合された固定ギヤと、前記第1又は第2のシャフトのいずれか他方に結合自在に配置された遊転ギヤと、を含み、所定の前記遊転ギヤの回転を該遊転ギヤが配置された前記シャフトの回転に同期させ更に両者を結合することにより、所定の変速段を実現する常時噛合式の変速機に適用され、本発明は、第1の視点において、下記の手段を有する:
前記第1及び/又は第2のシャフト上に、前記ギヤ列に対応して配置され、前記所定の遊転ギヤを前記第1又は第2のシャフトに結合自在であり、結合した両者間で動力を伝達させる複数のクラッチ機構;
前記第1のシャフト上に配置され、アップシフト時、前記クラッチ機構によって互いに結合される前記第1又は第2のシャフトと前記所定の遊転ギヤとの回転を同期させるアップシフト用同期装置;
前記第2のシャフト上に配置され、ダウンシフト時、前記クラッチ機構によって互いに結合される前記第1又は第2のシャフトと前記所定の遊転ギヤとの回転を同期させるダウンシフト用同期装置。
本発明によれば、変速ギヤ列に対応して配置されるクラッチ機構に必要な機能は、動力伝達切替のみであるため、クラッチ機構を動力伝達部品のみから構成することができると共に、チャンファを介して動力伝達をする場合には、チャンファ形状を単純化することができる。
本発明によれば、従来、変速ギヤ列にそれぞれ対応して配置されていた多数の同期装置を、アップシフト用とダウンシフト用の二つに集約することができると共に、同期装置においては、チャンファ又はキー溝等が不要となることにより、同期装置自体の構成も簡素化され、さらに、ボーク比を考慮して設計を行う必要がなくなるため、設計自由度が増大する。
この結果、本発明によれば、クラッチ機構及び同期装置がそれぞれ簡素に構成されると共に、変速機も全体として簡素に構成され、全体の部品数も低減される。
本発明の好ましい実施の形態に係る変速機は、前記変速機の入力側の回転数を検出する入力側回転センサと、同出力側の回転数を検出する出力側回転センサと、を有し、前記入力側及び出力側回転センサがそれぞれ検出する前記入力側及び出力側の回転数に基づいて、前記アップシフト用同期装置又はダウンシフト用同期装置の同期動作が制御される。この形態において、好ましくは、次の変速段を達成するために必要な入力側及び出力側回転数、例えば、入力シャフト回転数及び車速に応じて、同期要素同士の摺動、例えば、シンクロナイザリングのシンクロナイザコーンに対する押し付け荷重が調整される。
本発明の好ましい実施の形態において、前記アップシフト用同期装置は、互いに摺動自在な一対の摩擦要素を有し、前記一対の摩擦要素のうち一方の該摩擦要素が前記入力シャフトに結合され、同他方の該摩擦要素が該他方の摩擦要素をシフトさせて前記一方の摩擦要素と摺動させるアップシフト用のアクチュエータに接続される。このような形態を有する変速機は、手動変速機をベースにした自動変速機に好適に適用される。
本発明の好ましい実施の形態において、前記ダウンシフト用同期装置は、互いに摺動自在な一対の摩擦要素を有し、前記一対の摩擦要素のうち一方の該摩擦要素が前記出力シャフト上に配置された前記遊転ギヤに結合され、同他方の該摩擦要素が該他方の摩擦要素をシフトさせて前記一方の摩擦要素と摺動させるダウンシフト用のアクチュエータに接続される。このような形態を有する変速機は、手動変速機をベースにした自動変速機に好適に適用される。
本発明の好ましい実施の形態において、前記クラッチ機構はドグ式である。この形態によれば、複数の変速ギヤ列にそれぞれ対応して配置される複数のクラッチ機構の構成が簡素化される。
本発明の好ましい実施の形態において、前記クラッチ機構は、図4に示すような同期装置から、同期に関する部品及び形状を除いた構成が実現される。例えば、このようなクラッチ機構は、シャフトに結合されたハブと、ハブにスプライン結合されシフト自在なスリーブと、シフトしたスリーブと結合自在なギヤピースと、有し、特に、これらの部品をチャンファなしで用いることができる。
本発明の好ましい実施の形態において、前記同期装置は、互いに摺動摩擦自在な一対のコーン面を有する。好ましくは、この同期装置は、例えば、シャフト又は遊転ギヤに結合されたシンクロナイザコーンと、アクチュエータに接続されてシフト自在であり、シフトされてシンクロナイザコーンと摺動摩擦自在なシンクロナイザリングと、を有する。
本発明の好ましい実施の形態において、前記同期装置を駆動するアクチュエータは、シンクロナイザリングからの反力を受け止める反力受け部材を有し、アクチュエータは、変速機の両端側に配置される。この形態によれば、反力受け部材をトランスミッションケースに固定するのが容易となる。なお、このアクチュエータないし同期装置の配置位置は両端に限定されず、例えば、中央部に配置することもできる。
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。図1は、本発明の一実施例に係る変速機のギヤトレーン図である。
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る変速機は、入力及び出力シャフト(第1及び第2のシャフト)6,7と、入力及び出力シャフト6,7上に配置された複数のギヤ列(前進用ギヤ列)1ST〜5TH及び後進ギヤ列REVと、を有している。ギヤ列1ST〜5THは、互いに常時噛合される、入力及び出力シャフト6,7のいずれか一方に結合された固定ギヤ1a〜5aと、入力及び出力シャフト6,7のいずれか他方に結合自在な遊転ギヤ1b〜5bと、を含んでいる。この変速機は、所定の遊転ギヤ1b〜5bの回転を当該遊転ギヤ1b〜5bが配置された入力又は出力シャフト6,7の回転に同期させ更に両者を結合することにより、所定の変速段1ST〜5THを実現する常時噛合式の変速機である。
さらに、この変速機は、第1〜第3のクラッチ機構8〜10と、アップシフト用同期装置11と、ダウンシフト用同期装置12と、を有している。第1〜第3のクラッチ機構8〜10は、入力及び出力シャフト6,7上に、複数のギヤ列1ST〜5THに対応して配置され、遊転ギヤ1b〜5bを入力又は出力シャフト6,7に結合自在であって両者間で動力を伝達させる。第1のクラッチ機構8は、一速及び二速用であって、出力シャフト7上、一速ギヤ列1STと二速ギヤ列2NDの間に配置されている。第2のクラッチ機構9は、三速及び四速用であって、入力シャフト6上、三速ギヤ列3RDと四速ギヤ列4THの間に配置されている。第3のクラッチ機構10は五速用であって、入力シャフト6上、五速ギヤ列5THの一側に配置されている。アップシフト用同期装置11は、入力シャフト6上に配置され、アップシフト時、アップシフト対象の遊転ギヤとそれが遊転されているシャフトとの回転を同期させる、すなわち、入力又は出力シャフト6,7と、二速〜五速遊転ギヤ2b〜5bのいずれか一との回転を同期させる。ダウンシフト用同期装置12は、出力シャフト7上に配置され、ダウンシフト時、ダウンシフト対象の遊転ギヤとそれが遊転されているシャフトとの回転を同期させる、すなわち、入力又は出力シャフト6,7と、一速〜四速遊転ギヤ1b〜4bのいずれか一との回転を同期させる。
入力シャフト6には、入力シャフト6の回転数を検出する入力シャフト回転センサ13が付設されている。出力シャフト7から出力ギヤ対14を介して動力が伝達される車軸15には、出力シャフト7の回転数を検出するための車速センサ16が付設されている。入力シャフト回転センサ13及び車速センサ16がそれぞれ検出する回転数と、ギヤ列1ST〜5TH及び出力ギヤ対14の歯数比と、に基づいて、入力及び出力シャフト6,7及び遊転ギヤ1b〜5bの回転数が算出できる。これらに基づき、不図示の制御装置ないしECUによって、アップシフト用同期装置11及びダウンシフト用同期装置12の同期動作、さらには、第1〜第3のクラッチ機構8〜10の動力伝達切替動作が制御される。
アップシフト用同期装置11は、入力シャフト6の一端に配置され、互いに摺動自在な一対の摩擦要素であるシンクロナイザリング31及びシンクロナイザコーン32と、シンクロナイザリング31をシフトさせてシンクロナイザコーン32と摺動させるアクチュエータ30と、不図示のトランスミッションケースに支持されてアクチュエータ30に作用する反力を受け止める反力受け部材33と、を有している。シンクロナイザコーン32は、入力シャフト6に結合されている。アップシフト時、アクチュエータ30のストローク動作に応じて、シンクロナイザリング31とシンクロナイザコーン32のコーン面31a,32a同士が摺動し、入力シャフト6と三速〜五速遊転ギヤ3b〜5bのいずれか一との回転が同期され、又は出力シャフト7と二速遊転ギヤ2bとの回転が同期され、同期終了後、アクチュエータ30はシンクロナイザリング31をニュートラル位置に復帰させる。なお、アップシフト用同期装置11の配置位置は、図1に示した配置位置に制限されない。
ダウンシフト用同期装置12は、出力シャフト7上、一速ギヤ列1STと後進ギヤ列REVの間に配置され、アップシフト用同期装置11と同様の構成を有している。但し、反力受け部材33は出力シャフト7に結合され、シンクロナイザコーン32は、一速遊転ギヤ1bに結合されている。なお、ダウンシフト用同期装置12の配置位置は、図1に示した配置位置に制限されない。ダウンシフト時、アクチュエータ30のストローク動作に応じて、シンクロナイザリング31とシンクロナイザコーン32のコーン面31a,32a同士が摺動し、出力シャフト7と一速又は二速遊転ギヤ1b,2bとの回転が同期され、又は、入力シャフト6と三速又は四速遊転ギヤ3b,4bとの回転が同期され、同期終了後、アクチュエータ30はシンクロナイザリング31をニュートラル位置に復帰させる。
なお、本実施例においては、ダウンシフト用同期装置12の一方の摩擦係合要素であるシンクロナイザコーン32は、一速ギヤ対1STと共用させているが、特に、一速遊転ギヤ1bに結合されているが、別の実施例として、シンクロナイザコーン32を専用ギヤ対に設けてもよい。
図2は、図1に示した変速機のクラッチ機構に適用されるドグクラッチ装置の正面図である。図3は、図2の側面図である。図1〜図3を参照すると、第1のクラッチ機構8は、出力シャフト7上に結合されたハブ21と、一速及び二速遊転ギヤ1b,2bにそれぞれ形成されたドッグ22,22と、ハブ21とスプライン結合すると共にドッグ22,22と結合自在なスリーブ24と、ドッグ22,22にそれぞれ形成されスリーブ24の端部と噛合自在なスリーブ噛合溝25,25と、を有している。不図示のアクチュエータ或いは手動操作によって、スリーブ24がシフトされ、スリーブ噛合溝25と噛合することにより、一速又は二速遊転ギヤ1b,2bから出力シャフト7に動力が伝達される。
なお、第2及び第3のクラッチ機構9,10も、第1のクラッチ機構8と基本的に同様の構成を有している。
次に、以上説明した本発明の一実施例に係る変速機の動作を、アップシフト時と、ダウンシフト時に分けて説明する。
[一速から二速へのアップシフト]
図1〜図3を参照して、一速において、一速遊転ギヤ1bは、第1のクラッチ機構8のスリーブ24を介して、出力シャフト7に結合されている。スリーブ24がニュートラル位置に復帰することにより、一速遊転ギヤ1bと出力シャフト7の結合が解除される。アップシフト用同期装置11のアクチュエータ30が作動して、シンクロナイザリング31がシンクロナイザコーン32側にシフトされると、コーン面31a,32a同士が摺動し、この摺動による摩擦力が二速遊転ギヤ2bに伝達されて、二速遊転ギヤ2bの回転数が出力シャフト7の回転数に漸近していく。入力シャフト回転センサ13及び車速センサ16によって、出力シャフト7と二速遊転ギヤ2bの同期が確認されると、アップシフト用同期装置11においては、シンクロナイザリング31がニュートラル位置に復帰され、第1のクラッチ機構8においては、スリーブ24が二速遊転ギヤ2b側にシフトして、二速遊転ギヤ2bと結合することにより、二速が達成される。
[二速から三速へのアップシフト]
図1〜図3を参照して、二速において、二速遊転ギヤ2bは、第1のクラッチ機構8のスリーブ24を介して、出力シャフト7に結合されている。スリーブ24がニュートラル位置に復帰することにより、二速遊転ギヤ2bと出力シャフト7の結合が解除される。アップシフト用同期装置11のアクチュエータ30が作動して、シンクロナイザリング31がシンクロナイザコーン32側にシフトされると、コーン面31a,32a同士が摺動し、この摺動による摩擦力が伝達されて、入力シャフト6の回転数が三速遊転ギヤ3bの回転数に漸近していく。入力シャフト回転センサ13及び車速センサ16によって、入力シャフト6と三速遊転ギヤ3bの同期が確認されると、アップシフト用同期装置11においては、シンクロナイザリング31がニュートラル位置に復帰され、第2のクラッチ機構9においては、スリーブ24が三速遊転ギヤ3b側にシフトして、三速遊転ギヤ3bと結合することにより、三速が達成される。
[三速から四速へのアップシフト]
図1〜図3を参照して、三速において、三速遊転ギヤ3bは、第2のクラッチ機構9のスリーブ24を介して、入力シャフト6に結合されている。スリーブ24がニュートラル位置に復帰することにより、三速遊転ギヤ3bと入力シャフト6の結合が解除される。アップシフト用同期装置11のアクチュエータ30が作動して、シンクロナイザリング31がシンクロナイザコーン32側にシフトされると、コーン面31a,32a同士が摺動し、この摺動による摩擦力が伝達されて、入力シャフト6の回転数が四速遊転ギヤ4bの回転数に漸近していく。入力シャフト回転センサ13及び車速センサ16によって、入力シャフト6と四速遊転ギヤ4bの同期が確認されると、アップシフト用同期装置11においては、シンクロナイザリング31がニュートラル位置に復帰され、第2のクラッチ機構9においては、スリーブ24が四速遊転ギヤ4b側にシフトして、四速遊転ギヤ4bと結合することにより、四速が達成される。
[四速から五速へのアップシフト]
図1〜図3を参照して、四速において、四速遊転ギヤ4bは、第2のクラッチ機構9のスリーブ24を介して、入力シャフト6に結合されている。スリーブ24がニュートラル位置に復帰することにより、四速遊転ギヤ4bと入力シャフト6の結合が解除される。
アップシフト用同期装置11のアクチュエータ30が作動して、シンクロナイザリング31がシンクロナイザコーン32側にシフトされると、コーン面31a,32a同士が摺動し、この摺動による摩擦力が伝達されて、入力シャフト6の回転数が五速遊転ギヤ5bの回転数に漸近していく。入力シャフト回転センサ13及び車速センサ16によって、入力シャフト6と五速遊転ギヤ5bの同期が確認されると、アップシフト用同期装置11においては、シンクロナイザリング31がニュートラル位置に復帰され、第3のクラッチ機構10においては、スリーブ24が五速遊転ギヤ5b側にシフトして、五速遊転ギヤ5bと結合することにより、五速が達成される。
[五速から四速へのダウンシフト]
図1〜図3を参照して、五速において、五速遊転ギヤ5bは、第3のクラッチ機構10のスリーブ24を介して、入力シャフト6に結合されている。スリーブ24がニュートラル位置に復帰することにより、五速遊転ギヤ5bと入力シャフト6の結合が解除される。ダウンシフト用同期装置12のアクチュエータ30が作動して、シンクロナイザリング31がシンクロナイザコーン32側にシフトされると、コーン面31a,32a同士が摺動し、この摺動による摩擦力が一速ギヤ列1STを介して入力シャフト6に伝達されて、入力シャフト6の回転数が四速遊転ギヤ4bの回転数に漸近していき、入力シャフト回転センサ13及び車速センサ16によって、入力シャフト6と四速遊転ギヤ4bの同期が確認されると、ダウンシフト同期装置12においては、シンクロナイザリング31がニュートラル位置に復帰され、第2のクラッチ機構9においては、スリーブ24が四速遊転ギヤ4b側にシフトして、四速遊転ギヤ4bと結合することにより、四速が達成される。
[四速から三速へのダウンシフト]
図1〜図3を参照して、四速において、四速遊転ギヤ4bは、第2のクラッチ機構9のスリーブ24を介して、入力シャフト6に結合されている。スリーブ24がニュートラル位置に復帰することにより、四速遊転ギヤ4bと入力シャフト6の結合が解除される。ダウンシフト用同期装置12のアクチュエータ30が作動して、シンクロナイザリング31がシンクロナイザコーン32側にシフトされると、コーン面31a,32a同士が摺動し、この摺動による摩擦力が一速ギヤ列1STを介して入力シャフト6に伝達されて、入力シャフト6の回転数が三速遊転ギヤ3bの回転数に漸近していく。入力シャフト回転センサ13及び車速センサ16によって、入力シャフト6と三速遊転ギヤ3bの同期が確認されると、ダウンシフト同期装置12においては、シンクロナイザリング31がニュートラル位置に復帰され、第2のクラッチ機構9においては、スリーブ24が三速遊転ギヤ3b側にシフトして、三速遊転ギヤ3bと結合することにより、三速が達成される。
[三速から二速へのダウンシフト]
図1〜図3を参照して、三速において、三速遊転ギヤ3bは、第2のクラッチ機構9のスリーブ24を介して、入力シャフト6に結合されている。スリーブ24がニュートラル位置に復帰することにより、三速遊転ギヤ4bと入力シャフト6の結合が解除される。ダウンシフト用同期装置12のアクチュエータ30が作動して、シンクロナイザリング31がシンクロナイザコーン32側にシフトされると、コーン面31a,32a同士が摺動し、この摺動による摩擦力が二速遊転ギヤ2bに伝達されて、二速遊転ギヤ2bの回転数が出力シャフト7の回転数に漸近していく。入力シャフト回転センサ13及び車速センサ16によって、出力シャフト7と二速遊転ギヤ2bの同期が確認されると、ダウンシフト同期装置12においては、シンクロナイザリング31がニュートラル位置に復帰され、第1のクラッチ機構8においては、スリーブ24が二速遊転ギヤ2b側にシフトして、二速遊転ギヤ2bと結合することにより、二速が達成される。
[二速から一速へのダウンシフト]
図1〜図3を参照して、二速において、二速遊転ギヤ2bは、第1のクラッチ機構8のスリーブ24を介して、出力シャフト7に結合されている。スリーブ24がニュートラル位置に復帰することにより、二速遊転ギヤ2bと出力シャフト7の結合が解除される。ダウンシフト用同期装置12のアクチュエータ30が作動して、シンクロナイザリング31がシンクロナイザコーン32側にシフトされると、コーン面31a,32a同士が摺動し、この摺動による摩擦力が一速遊転ギヤ1bに伝達されて、一速遊転ギヤ1bの回転数が出力シャフト7の回転数に漸近していく。入力シャフト回転センサ13及び車速センサ16によって、出力シャフト7と一速遊転ギヤ1bの同期が確認されると、ダウンシフト同期装置12においては、シンクロナイザリング31がニュートラル位置に復帰され、第1のクラッチ機構8においては、スリーブ24が一速遊転ギヤ1b側にシフトして、一速遊転ギヤ1bと結合することにより、一速が達成される。
本実施例の効果を以下に説明する。
(1)同期装置において、部品点数が削減される。すなわち、従来の同期装置は、チャンファ付きスリーブ、チャンファ付きシンクロクロナイザリング(一方のコーン面)、チャンファ付きギヤピース(他方のコーン面)、キー及びキースプリングという五個の主要部品から構成されているのに対して、本実施例の同期装置は、チャンファ無しシンクロナイザリング(一方のコーン面)及びチャンファ無しシンクロナイザコーン(他方のコーン面)という二個の主要部品から構成することができる。
(2)部品形状が簡素化される。すなわち、本実施例の同期装置ないしクラッチ機構によれば、スリーブ、シンクロナイザリング及びギヤピースのチャンファが不要となり、インデックス機構も不要となる。
(3)変速機の全長が短縮される。第1の理由は、従来、五速の変速機において、同期のためのコーン面が五対あるのに対して、本実施例によれば、二対に削減されているからである。第2の理由は、同期装置は同期のみを行い、クラッチ機構は動力伝達切替のみを行うことにより、シフトに要するストロークが短縮されるからである。これによって、シフトに要する時間も短縮することができる。
(4)シフト時、二段入りがなくなり、ダイレクトな操作感が得られる。
(5)変速機の効率が向上する。その理由は、コーン面の個数が削減され、遊転ギヤの引きずりによって発生するトルク損失が低減されるからである。
(6)本実施例の変速機によれば、動力伝達切替のみを行うクラッチ機構によって、ドグ式変速機並みのダイレクトなシフト操作感が得られると共に、同期装置によって、変速機には耐久性も付与される。
(7)各変速段には、基本的にクラッチ機構のみが直接的に作用するため、各変速段の設計自由度が増大している。
(8)ボーク比の制約なく、コーン面の角度を設定することができる。
本発明は、シフト操作を自動操作自在な手動変速機をベースとした自動変速機に好適に適用される。また、本発明は、シフト操作意思を車両側から検出して、その検出結果に基づいてアップシフト用又はダウンシフト用同期装置を制御することにより、手動操作される手動変速機にも好適に適用される。
本発明の一実施例に係る変速機のギヤトレーン図である。 図1に示した変速機のクラッチ機構に適用されるドグクラッチ装置の正面図である。 図2の側面図である。 従来例に係る変速機の同期装置の正面図である。
符号の説明
1ST 一速ギヤ列
2ND 二速ギヤ列
3RD 三速ギヤ列
4TH 四速ギヤ列
5TH 五速ギヤ列
REV 後進ギヤ列
1a 一速固定ギヤ
1b 一速遊転ギヤ
2a 二速固定ギヤ
2b 二速遊転ギヤ
3a 三速固定ギヤ
3b 三速遊転ギヤ
4a 四速固定ギヤ
4b 四速遊転ギヤ
5a 五速固定ギヤ
5b 五速遊転ギヤ
6 入力シャフト
7 出力シャフト
8,9,10 第1〜第3のクラッチ機構
11 アップシフト用同期装置
12 ダウンシフト用同期装置
13 入力シャフト回転センサ(入力側回転センサ)
14 出力ギヤ対
15 車軸
16 車速センサ(出力側回転センサ)
21 ハブ
22 ドッグ
24 スリーブ
25 スリーブ噛合溝
30 アクチュエータ
31 シンクロナイザリング
31a コーン面
32 シンクロナイザコーン
32a コーン面
33 反力受け部材
40 従来の同期装置
41 シャフト
42 ハブ
43 遊転ギヤ
44 ギヤピース
44a コーン面
45 スリーブ
46 シンクロナイザリング
46a コーン面
47 キー
48 キースプリング

Claims (6)

  1. 少なくとも第1及び第2のシャフトを含む複数のシャフトと、前記複数のシャフト上に配置された複数のギヤ列と、を有し、
    前記ギヤ列は、互いに常時噛合される、前記第1又は第2のシャフトのいずれか一方に結合された固定ギヤと、前記第1又は第2のシャフトのいずれか他方に結合自在に配置された遊転ギヤと、を含み、
    所定の前記遊転ギヤの回転を該遊転ギヤが配置された前記シャフトの回転に同期させ更に両者を結合することにより、所定の変速段を実現する常時噛合式の変速機であって、
    前記第1及び/又は第2のシャフト上に、前記ギヤ列に対応して配置され、前記所定の遊転ギヤを前記第1又は第2のシャフトに結合自在であり、結合した両者間で動力を伝達させる複数のクラッチ機構と、
    前記第1のシャフト上に配置され、アップシフト時、前記クラッチ機構によって互いに結合される前記第1又は第2のシャフトと前記所定の遊転ギヤとの回転を同期させるアップシフト用同期装置と、
    前記第2のシャフト上に配置され、ダウンシフト時、前記クラッチ機構によって互いに結合される前記第1又は第2のシャフトと前記所定の遊転ギヤとの回転を同期させるダウンシフト用同期装置と、
    を有する、ことを特徴とする変速機。
  2. 前記変速機の入力側の回転数を検出する入力側回転センサと、同出力側の回転数を検出する出力側回転センサと、を有し、前記入力側及び出力側回転センサがそれぞれ検出する前記入力側及び出力側の回転数に基づいて、前記アップシフト用同期装置又はダウンシフト用同期装置の同期動作が制御される、ことを特徴とする請求項1記載の変速機。
  3. 前記アップシフト用同期装置は、互いに摺動自在な一対の摩擦要素を有し、前記一対の摩擦要素のうち一方の該摩擦要素が前記入力シャフトに結合され、同他方の該摩擦要素が該他方の摩擦要素をシフトさせて前記一方の摩擦要素と摺動させるアップシフト用のアクチュエータに接続される、ことを特徴とする請求項1又は2記載の変速機。
  4. 前記ダウンシフト用同期装置は、互いに摺動自在な一対の摩擦要素を有し、前記一対の摩擦要素のうち一方の該摩擦要素が前記出力シャフト上に配置された前記遊転ギヤに結合され、同他方の該摩擦要素が該他方の摩擦要素をシフトさせて前記一方の摩擦要素と摺動させるダウンシフト用のアクチュエータに接続される、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一記載の変速機。
  5. 前記クラッチ機構は、ドグ式であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一記載の変速機。
  6. 前記クラッチ機構は、前記第1又は第2のシャフトに一体回転するよう結合されたハブと、前記ハブが結合する前記シャフト上に配置され前記遊転ギヤと一体回転するギヤピースと、前記ハブが配置された前記シャフト上に配置されて該ハブとスプライン結合しシフトして前記ギヤピースとスプライン結合自在なスリーブと、から構成される、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一記載の変速機。
JP2008126990A 2008-05-14 2008-05-14 変速機 Pending JP2009275796A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008126990A JP2009275796A (ja) 2008-05-14 2008-05-14 変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008126990A JP2009275796A (ja) 2008-05-14 2008-05-14 変速機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009275796A true JP2009275796A (ja) 2009-11-26

Family

ID=41441417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008126990A Pending JP2009275796A (ja) 2008-05-14 2008-05-14 変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009275796A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127483A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Kyoto Univ 非円形歯車対を用いた変速機の変速方法
CN107165988A (zh) * 2017-06-23 2017-09-15 上海粒沣传动技术有限公司 一种二挡定轴式变速箱

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0353631A (ja) * 1989-07-20 1991-03-07 Yokogawa Electric Corp 通信フレーム中継装置
JPH0599285A (ja) * 1991-10-07 1993-04-20 Honda Motor Co Ltd 常時噛合式変速機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0353631A (ja) * 1989-07-20 1991-03-07 Yokogawa Electric Corp 通信フレーム中継装置
JPH0599285A (ja) * 1991-10-07 1993-04-20 Honda Motor Co Ltd 常時噛合式変速機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127483A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Kyoto Univ 非円形歯車対を用いた変速機の変速方法
CN107165988A (zh) * 2017-06-23 2017-09-15 上海粒沣传动技术有限公司 一种二挡定轴式变速箱
CN107165988B (zh) * 2017-06-23 2024-01-30 上海粒沣传动技术有限公司 一种二挡定轴式变速箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5155910B2 (ja) 大型車両用ツインクラッチ式変速機
EP1580454B1 (en) Twin-clutch transmission
US8162118B2 (en) Lash control in a transmission coupler
JP2013050165A (ja) 変速機の制御装置
JP2010249303A (ja) 常時噛合式の車両用変速機
JP2008309332A (ja) ツインクラッチ式変速機
JP5142953B2 (ja) トランスミッション
JP4260522B2 (ja) 動力伝達装置
JP2005195115A (ja) 車両用変速機
WO2014171267A1 (ja) 変速装置
JP2010216605A (ja) トランスミッション
JP2007139071A (ja) 変速装置およびこれを備えるツインクラッチ式変速機
JP5658068B2 (ja) 変速装置
JP2009275796A (ja) 変速機
JP2007085436A (ja) 歯車式多段変速装置
JP2011085244A (ja) 自動変速機
JP4556709B2 (ja) 手動変速機の坂道発進補助装置
JP2008291893A (ja) デュアルクラッチ式変速機
JP2015135174A (ja) 変速機
JP6221485B2 (ja) ツインクラッチ式変速機
JP2016188678A (ja) 変速装置
JP3712660B2 (ja) 動力伝達装置
JP6575313B2 (ja) デュアルクラッチ式変速機
JP4929222B2 (ja) トランスミッション
JP2004316834A (ja) 車両用変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110405