JP2009121656A - 複数のインナーレバーを有する変速機のインターロック構造 - Google Patents
複数のインナーレバーを有する変速機のインターロック構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009121656A JP2009121656A JP2007299358A JP2007299358A JP2009121656A JP 2009121656 A JP2009121656 A JP 2009121656A JP 2007299358 A JP2007299358 A JP 2007299358A JP 2007299358 A JP2007299358 A JP 2007299358A JP 2009121656 A JP2009121656 A JP 2009121656A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shift fork
- shift
- interlock
- axial direction
- fork head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H63/00—Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
- F16H63/02—Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
- F16H63/30—Constructional features of the final output mechanisms
- F16H63/34—Locking or disabling mechanisms
- F16H63/3408—Locking or disabling mechanisms the locking mechanism being moved by the final actuating mechanism
Abstract
【課題】複数のインナーレバーを有する変速機において、部品点数が減少して構造が簡素化されるインターロック構造を提供すること。
【解決手段】インターロックプレート8は、複数の第1のシフトフォークヘッド1〜3及び5の第1のインナーレバー6との係合部に挿入されて係合自在な爪部、すなわち、第1のインターロック部8aと、第2のシフトフォークヘッド4と前記軸方向に対向して当接自在な軸方向図中右端面、すなわち、第2のインターロック部8bと、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】インターロックプレート8は、複数の第1のシフトフォークヘッド1〜3及び5の第1のインナーレバー6との係合部に挿入されて係合自在な爪部、すなわち、第1のインターロック部8aと、第2のシフトフォークヘッド4と前記軸方向に対向して当接自在な軸方向図中右端面、すなわち、第2のインターロック部8bと、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、インターロック構造に関し、特に、複数のインナーレバーを有する変速機に適用されるインターロック構造に関する。
特許文献1には、シフトアンドセレクト軸に固定されて軸方向への移動あるいは軸周りの回動のうちいずれか一方の動作により複数のフォーク軸から一つをセレクト操作し他方の動作によりセレクトした該フォーク軸をシフト操作するインナーレバーと、該インナーレバーの凹部に嵌合するロックボールと、該ロックボールを押圧する押圧部材と、該シフトアンドセレクト軸に保持されて該一方の動作に同期してセレクトされなかった該フォーク軸に係合しシフト操作を禁止するインターロックプレートと、を備える手動変速機が開示されている。さらに、特許文献1には、インターロック機構に関して下記のとおり開示している。
インナーレバーは、シフトアンドセレクト軸に固定され、軸方向への移動及び軸周りの回動に対して一体に動作するように形成されている。また、インナーレバーは、移動あるいは回動のうちいずれか一方の動作により複数のフォーク軸から一つをセレクト操作し、他方の動作によりセレクトした該フォーク軸をシフト操作できるように構成されている。例えば、フォーク軸に一対の突出部からなるシフトヘッドを設け、複数のフォーク軸のシフトヘッドを一列に並べて配設することができる。そして、嵌入突部を設けたインナーレバーが軸方向に移動したとき、嵌入突部がいずれかのフォーク軸のシフトヘッドに嵌入して、セレクト操作するように構成することができる。さらに、インナーレバーが軸周りに右回転あるいは左回転して、嵌入突部がセレクトしたフォーク軸のシフトヘッドを右方向あるいは左方向にシフト操作するように構成することができる。なお、シフト操作する前のインナーレバーの位置が中立位置である。また、フォーク軸のシフトヘッドを並べる向きを変更すれば、インナーレバーの軸周りの回動によりセレクト操作を行い、軸方向への移動によりシフト操作を行うことも可能である。
インターロックプレートは、軸方向への移動あるいは軸周りの回動のうちいずれか一方にのみ同期して動作し、他方には動作しないように、シフトアンドセレクト軸に保持されている。例えば、シフトアンドセレクト軸の軸廻りに軸受部材を設け、軸受部材上にインターロックプレートを設けることができる。すると、両者は軸方向には一体で移動するが、軸周りには別々に回動し得るようになる。したがって、インターロックプレートの回動を回り止め部材により禁止すれば、シフトアンドセレクト軸のみ回動することができる。
また別の例では、シフトアンドセレクト軸に軸方向の溝を設け、溝に嵌合して軸方向に摺動するインターロックプレートを設けることができる。すると、両者は軸周りには一体で回転するが、軸方向には別々に移動し得るようになる。したがって、インターロックプレートの軸方向への移動を禁止すれば、シフトアンドセレクト軸のみ移動することができる。
インターロックプレートはまた、セレクトされなかったフォーク軸に係合してシフト操作を禁止する爪部を備えている。爪部は、例えば、インナーレバーの嵌入突部の両側で、セレクトされなかったフォーク軸のシフトヘッドの一対の突出部の間に嵌入して係合するように、配設することができる。このように構成すれば、インナーレバーの嵌入突部がセレクトしたフォーク軸を他方の動作によりシフト操作するとき、他のセレクトされなかったフォーク軸のシフトヘッドはインターロックプレートの爪部と係合する。したがって、他方の動作をし得ないインターロックプレートは、セレクトされなかったフォーク軸のシ
フト操作を禁止することができる。
フト操作を禁止することができる。
また、変速機には、二個のインナーレバーを必要としているものがある。これら二個のインナーレバーのうち、一個のインナーレバーは、シフト方向に沿って片側方向にしか作用しない。このような変速機においては、二個のインナーレバーに対して、各々インターロックプレートが設けられている。
図8(A)〜図8(C)は、従来例に係る、二個のインナーレバーに対して各々インターロックプレートが設けられたインターロック構造を示す説明図である。図9は、図8に示したインターロック構造のニュートラル状態を示す動作図である。
図8(A)〜図8(C)を参照すると、従来例に係るインターロック構造を有する変速機のシフト及びセレクト機構は、シフト操作に応じて軸方向に変位され、セレクト操作に応じて軸周りに回転されるシフトアンドセレクトシャフト9と、シフトアンドセレクトシャフト9にそれぞれ固定され前記軸方向に変位又は前記軸周りに揺動する第1及び第2のインナーレバー6,7と、シフト又はセレクト操作に応じて所定のインナーレバー6,7と選択的に係合して前記軸方向にシフトされる複数のシフトフォークヘッド1〜5と、第1及び第2のインナーレバー6,7のそれぞれに対応して配置され、セレクトされたシフトフォークヘッド1〜5のシフトを許容しセレクトされていないシフトフォークヘッド1〜5のシフトをロックする第1及び第2のインターロックプレート11,12と、を有している。
第1及び第2のインナーレバー6,7は、シフトアンドセレクトシャフト9の軸方向に沿って互いに離間して配置されている。第1のインナーレバー6は、前記軸方向(シフト方向)に沿って両方向に作用し、第2のインナーレバー7は、前記軸方向(シフト方向)に沿って片側方向に作用する。
複数のシフトフォークヘッド1〜5は、セレクト方向に沿って互いに並列に配置され第1のインナーレバー6の先端部と係合自在な複数の第1のシフトフォークヘッド1〜3,5と、シフトフォークヘッド1〜3,5から前記軸方向に離間して配置されて第2のインナーレバー7の先端部と係合自在な第2のシフトフォークヘッド4と、から構成されている。
シフトフォークヘッド1〜5は、変速機において、ギヤを軸に選択的に固定するための同期装置のスリーブに対して接続され、該スリーブは、シフト操作に応じてシフト方向に摺動自在である。
図9を参照すると、第1のシフトフォークヘッド1〜3,5において、シフトフォークヘッド1は1及び2速用、シフトフォークヘッド2は3及び4速用、シフトフォークヘッド3は5速用、シフトヘッド5はRev用である。一方、第2のシフトフォークヘッド4は6速用である。
第1のインターロックプレート11は、セレクト操作に伴って、シフトアンドセレクトシャフト9と一体的に揺動する。第1のインターロックプレート11は、複数の第1のシフトフォークヘッド1〜3,5の第1のインナーレバー6との係合部(凹部)に挿入されて係合自在な爪部、すなわち、第1のインターロック部11aを備えている。前記爪部には第1のインナーレバー6のシフトを許容するための切り欠きが形成されている。
第2のインターロックプレート12は、セレクト操作に伴って、シフトアンドセレクトシャフト9と一体的に揺動する。第2のインターロックプレート12は、第2のシフトフォークヘッド7と前記軸方向に対向して当接自在な第2のインターロック部12aを備えている。
次に、以上説明した従来例に係るインターロック構造の動作を説明する。図10は、図8に示したインターロック構造のロー側セレクト状態を示す動作図である。図11は、図8に示したインターロック構造のハイ側セレクト状態を示す動作図である。図12は、図8に示したインターロック構造のリバースセレクト状態を示す動作図である。図13は、図8に示したインターロック構造のリバースシフト状態を示す動作図である。
図9を参照すると、ニュートラル状態で、第1のインナーレバー6の先端部(係合部)は、3及び4速用のシフトフォークヘッド2内に位置している。
図10を参照すると、セレクト操作により1又は2速が選択されると、第1のインナーレバー6の先端部は、1及び2速用のシフトフォークヘッド1内に位置してそれと係合する。このとき、第1のインターロックプレート11の爪部、すなわち、第1のインターロック部11aは、シフトフォークヘッド2,3及び5と係合することにより、シフトフォークヘッド2,3及び5のシフトを制止している。一方、6速用のシフトフォークヘッド(第2のシフトフォークヘッド)4は、第2のインターロックプレート12上の第2のインターロック部12aに当接することにより、所定方向へのシフトが制止されている。
図11を参照すると、セレクト操作により5又は6速が選択されると、第1のインナーレバー6の先端部は、5速用のシフトフォークヘッド3内に位置してそれと係合する。このとき、第1のインターロックプレート11の爪部、すなわち、第1のインターロック部11aは、シフトフォークヘッド1,2及び5と係合することにより、シフトフォークヘッド1,2及び5のシフトを制止している。一方、第2のインナーレバー7の先端部は、6速用のシフトフォークヘッド(第2のシフトフォークヘッド)4と当接ないし係合している。
また、6速シフトをニュートラルに戻す場合には、シフトフォークヘッド3を押すことにより、それに結合されたシフトフォークヘッド4がシフトフォークヘッド3に連動してニュートラルに戻る。なお、シフトフォークヘッド3は、不図示のロックボールを介して不図示のフォークシャフトに結合しており、このフォークシャフトはシフトフォークヘッド4とも結合している。
また、6速シフトをニュートラルに戻す場合には、シフトフォークヘッド3を押すことにより、それに結合されたシフトフォークヘッド4がシフトフォークヘッド3に連動してニュートラルに戻る。なお、シフトフォークヘッド3は、不図示のロックボールを介して不図示のフォークシャフトに結合しており、このフォークシャフトはシフトフォークヘッド4とも結合している。
図12を参照すると、セレクト操作によりリバースが選択されると、インナーレバー6の先端部は、リバース用のシフトフォークヘッド5内に位置する。このとき、第1のインターロックプレート11の爪部、すなわち、第1のインターロック部11aは、シフトフォークヘッド1,2及び3と係合することにより、シフトフォークヘッド1,2及び3のシフトを制止している。一方、6速用のシフトフォークヘッド(第2のシフトフォークヘッド)4は、第2のインターロックプレート12上の第2のインターロック部12aに当接することにより、所定方向へのシフトが制止されている。
図13を参照すると、シフト操作によりリバースシフトが実行されると、インナーレバー6の先端部と係合しているリバース用のシフトフォークヘッド5は軸方向に沿って図中右方向にシフトする。このとき、第1のインターロックプレート11の爪部、すなわち、第1のインターロック部11aは、シフトフォークヘッド1,2及び3と係合することにより、シフトフォークヘッド1,2及び3のシフトを制止している。一方、6速用のシフトフォークヘッド(第2のシフトフォークヘッド)4は、第2のインターロックプレート12上の第2のインターロック部12aに当接することにより、所定方向へのシフトが制止されている。
上記従来例に係るインターロック構造によれば、各インナーレバーに対応して各々インターロックプレートが必要であるため、インターロックプレートの個数、さらにインターロックプレートを固定するための構造が倍増するという問題がある。
本発明は、複数のインナーレバーを有する変速機において、部品点数が減少して構造が簡素化されるインターロック構造及びそれを有する変速機を提供することを目的とする。
本発明は、第1の視点において、シフト又はセレクト操作に応じて軸方向に沿って変位又は軸周りに回転されるシフトアンドセレクトシャフトと、前記シフトアンドセレクトシャフトにそれぞれ接続され前記軸方向に変位自在又は前記軸周りに揺動自在な複数のインナーレバーと、前記セレクト操作に応じて所定の前記インナーレバーと選択的に係合してシフトされる複数のシフトフォークヘッドと、を有し、前記複数のインナーレバーは、前記軸方向に沿って互いに離間して配置され、シフト方向に沿って両方向に作用する第1のインナーレバーと、前記シフト方向に沿って片側方向に作用する第2のインナーレバーと、を少なくとも含み、前記複数のシフトフォークヘッドは、セレクト方向に沿って互いに並列に配置され前記第1のインナーレバーと係合自在な複数の第1のシフトフォークヘッドと、前記複数の第1のシフトフォークヘッドから前記軸方向に離間して配置され前記第2のインナーレバーと当接自在な第2のシフトフォークヘッドと、を含む、変速機において、セレクトされた前記シフトフォークヘッドのシフトを許容しセレクトされていない前記シフトフォークヘッドのシフトをロックするインターロックプレートを有し、前記インターロックプレートは、前記複数の第1のシフトフォークヘッドの前記第1のインナーレバーとの係合部に挿入されて係合自在な第1のインターロック部と、前記第2のシフトフォークヘッドと前記軸方向に対向して当接自在な第2のインターロック部と、を備える、ことを特徴とするインターロック構造を提供する。本発明は、第2の視点において、前記インターロック構造を有する変速機を提供する。
本発明によれば、一個のインターロックプレートの異なる部分を活用して、一個のインターロックプレートにより、複数のインナーレバーのインターロックが実現される。よって、本発明によれば、インターロック構造を構成する部品の点数が減少され、インターロック構造が簡素化される。例えば、第2のシフトフォークヘッドとインターロックプレートとの間の軸方向間距離を短縮することができる。これによって、本発明は、変速機の重量低減、組付け性向上及びコスト低減に貢献する。
本発明の好ましい実施の形態において、前記第2のインターロック部は、前記インターロックプレートの前記軸方向に沿った端面上に位置する。この形態によれば、インターロックプレートが多様に有効利用される、すなわち、インターロックプレートの第1のシフトフォークヘッドとの係合部(第1のインターロック部)だけでなく、インターロックプレートの他の部分が活用される。
本発明の好ましい実施の形態において、前記インターロックプレートは、前記第2のシフトフォークヘッドと前記軸方向に沿って対向する位置に形成され、前記第2のシフトフォークヘッドが前記片側方向にシフトされた際、前記第2のシフトフォークヘッドの少なくとも一部が退避する凹部を備える。この形態によれば、インターロックプレートに、第2のシフトフォークヘッドのシフト時、インターロックプレートと第2のシフトフォークヘッドとの干渉を防止して、第2のシフトフォークヘッドのシフトを許容するための構造が形成される。この結果、インターロック構造が、シフトアンドセレクトシャフトの前記軸方向に沿って短縮される。
本発明の好ましい実施の形態において、前記第2のシフトフォークヘッドは、前記軸方向に沿って、前記インターロックプレートと前記第2のインナーレバーとの間に配置される。
本発明によるインターロック構造は、第1のインナーレバーの周りに複数個、例えば、4個のシフトフォークヘッドが配置されている変速機に好適に適用される。
以下、図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。図1(A)〜図1(C)は、本発明の一実施例に係るインターロック構造を示す説明図である。図2は、図1に示したインターロック構造のニュートラル状態を示す動作図である。
図1を参照すると、本発明の一実施例に係るインターロック構造が適用される変速機は、シフト操作に応じて軸方向に沿って変位され、セレクト操作に応じて軸周りに回転されるシフトアンドセレクトシャフト9と、シフトアンドセレクトシャフト9にそれぞれ接続され前記軸方向に変位自在又は前記軸周りに揺動自在な複数のインナーレバー6,7と、前記セレクト操作に応じて所定のインナーレバー6,7と選択的に係合してシフトされる複数のシフトフォークヘッド1〜5と、を有する。
複数のインナーレバー6,7は、シフトアンドセレクトシャフト9の前記軸方向に沿って互いに離間して配置され、シフト方向(軸方向)に沿って両方向に作用する第1のインナーレバー6と、前記シフト方向(軸方向)に沿って片側方向に作用する第2のインナーレバー7と、を含む。
複数のシフトフォークヘッド1〜5は、セレクト方向に沿って互いに並列に配置され第1のインナーレバー6の先端部と係合自在な複数の第1のシフトフォークヘッド1〜3及び5と、複数の第1のシフトフォークヘッド1〜3及び5から前記軸方向に離間して配置され第2のインナーレバー7の先端部と当接自在な第2のシフトフォークヘッド4と、を含む。
シフトフォークヘッド1〜5は、変速機において、ギヤを軸に選択的に固定するための同期装置のスリーブに接続され、該スリーブは、シフト操作に応じてシフト方向に摺動自在である。
特に、図2を参照すると、第1のシフトフォークヘッド1〜3,5において、シフトフォークヘッド1は1及び2速用、シフトフォークヘッド2は3及び4速用、シフトフォークヘッド3は5速用である。一方、第2のシフトフォークヘッド4は6速用である。
本発明の一実施例に係るインターロック構造は、セレクトされたシフトフォークヘッド1〜5のシフトを許容しセレクトされていないシフトフォークヘッド1〜5のシフトをロックするインターロックプレート8を有する。なお、インターロックプレート8は、シフトアンドセレクトシャフト9に軸周りに一体回転するよう保持されると共に、ハウジング等に、シフトアンドセレクトシャフト9と相対的に軸方向に変位自在に保持されている。
インターロックプレート8は、複数の第1のシフトフォークヘッド1〜3及び5の第1のインナーレバー6との係合部(凹部、嵌合部、先端部)に挿入されて係合自在な爪部、すなわち、第1のインターロック部8aと、第2のシフトフォークヘッド4と前記軸方向に対向して当接自在な軸方向図中右端面、すなわち、第2のインターロック部8bと、を備える。なお、前記爪部には第1のインナーレバー6のシフトを許容するための切り欠きが形成されている。
第2のシフトフォークヘッド4は、前記軸方向に沿って、インターロックプレート8と第2のインナーレバー7との間に配置される。インターロックプレート8の図中右側端面は、第2のシフトフォークヘッド4の図中左側端面に当接可能である。インターロックプレート8は、第2のシフトフォークヘッド4が前記片側方向(図中左方向)にシフトされた際、第2のシフトフォークヘッド4の少なくとも一部が退避する凹部8cを備える。
次に、以上説明した本発明の一実施例に係るインターロック構造の動作を説明する。図3は、図1に示したインターロック構造のロー側セレクト状態を示す動作図である。図4は、図1に示したインターロック構造のハイ側セレクト状態を示す動作図である。図5は、図1に示したインターロック構造のリバースセレクト状態を示す動作図である。図6は、図1に示したインターロック構造のリバースシフト状態を示す動作図である。
図2を参照すると、ニュートラル状態で、第1のインナーレバー6の先端部(係合部)は、3及び4速用のシフトフォークヘッド2内に位置している。
図3を参照すると、セレクト操作により1又は2速が選択されると、第1のインナーレバー6の先端部は、1及び2速用のシフトフォークヘッド1内に位置してそれと係合する。このとき、インターロックプレート8の爪部、すなわち、第1のインターロック部8aは、シフトフォークヘッド2,3及び5と係合することにより、シフトフォークヘッド2,3及び5のシフトを制止している。一方、6速用のシフトフォークヘッド(第2のシフトフォークヘッド)4は、インターロックプレート8の軸方向図中右端面、すなわち、第2のインターロック部8bに当接することにより、作用方向である軸方向図中左方向へのシフトが制止されている。
図4を参照すると、セレクト操作により5又は6速が選択されると、第1のインナーレバー6の先端部は、5速用のシフトフォークヘッド3内に位置してそれと係合する。このとき、第1のインターロックプレート8の爪部は、シフトフォークヘッド1,2及び5と係合することにより、シフトフォークヘッド1,2及び5のシフトを制止している。一方、第2のインナーレバー7の先端部は、6速用のシフトフォークヘッド(第2のシフトフォークヘッド)4の図中左側内壁に当接してそれと係合することにより、作用方向である軸方向図中左方向へのシフトが可能にされている。
図5を参照すると、セレクト操作によりリバースが選択されると、インナーレバー6の先端部は、リバース用のシフトフォークヘッド5内に位置する。このとき、インターロックプレート8の爪部は、シフトフォークヘッド1,2及び3と係合することにより、シフトフォークヘッド1,2及び3のシフトを制止している。一方、6速用のシフトフォークヘッド(第2のシフトフォークヘッド)4は、インターロックプレート8の軸方向図中右端面、すなわち、第2のインターロック部8bに当接することにより、作用方向である軸方向図中左方向へのシフトが制止されている。
図6を参照すると、シフト操作によりリバースシフトが実行されると、インナーレバー6の先端部と係合しているリバース用のシフトフォークヘッド5は軸方向に沿って図中右方向にシフトする。このとき、第1のインターロックプレート8の爪部は、シフトフォークヘッド1,2及び3と係合することにより、シフトフォークヘッド1,2及び3のシフトを制止している。一方、6速用のシフトフォークヘッド(第2のシフトフォークヘッド)4は、インターロックプレート8の軸方向図中右端面、すなわち、第2のインターロック部8bに当接することにより、作用方向である軸方向図中左方向へのシフトが制止されている。
本発明の一実施例に係るインターロック構造によれば、第2のシフトフォークヘッド(6速用のシフトフォークヘッド)4の作用方向への操作意思に反した変位が、インターロックプレート8上の第2のインターロック部8bによって直接制止される。第2のインターロック部8bは、片側方向しか第2のシフトフォークヘッド4及び第2のインナーレバー7をインターロックしないが、第2のシフトフォークヘッド4及び第2のインナーレバー7は、該片側方向しか作用しないため、十分である。
図7は、図1のインターロック構造が適用される変速機の一例を示すブロック図である。図7を参照すると、変速機20は、シフトレバー等の操作力がシフトアンドセレクトシャフト9に伝達され、遊嵌された変速ギヤ23を変速シャフト24に選択的に固定するための同期装置を備えている。変速機20において、例えば、1又は2速がセレクトされた場合、操作力は、第1のインナーレバー6、1及び2速用のシフトフォークヘッド1、さらにシフトフォークヘッド1に連結されたシフトフォーク21、同期装置のスリーブ22に伝達される。スリーブ22は、変速シャフト24と一体回転し且つシフト操作に応じてシフト方向に摺動自在であって、シフト操作に応じて、所定の変速ギヤ23と所定の変速シャフト24を同期回転させることにより、所定の変速段を実現させる。
本発明のインターロック構造は、複数のインナーレバーを有する変速機に適用され、中でも、一方のインナーレバーが両方向に作用し、他方のシフトレバーが片側方向に作用する変速機に適用され、例えば、車両に搭載される変速機に適用される。
1 1及び2速用のシフトフォークヘッド(第1のシフトフォークヘッド)
2 3及び4速用のシフトフォークヘッド(第1のシフトフォークヘッド)
3 5速用のシフトフォークヘッド(第1のシフトフォークヘッド)
4 6速用のシフトフォークヘッド(第2のシフトフォークヘッド)
5 リバース用のシフトフォークヘッド(第1のシフトフォークヘッド)
6 インナーレバー,第1のインナーレバー
7 第2のインナーレバー
8 インターロックプレート
8a 第1のインターロック部
8b 第2のインターロック部
8c 凹部
9 シフトアンドセレクトシャフト
11 第1のインターロックプレート
11a 第1のインターロック部
12 第2のインターロックプレート
12a 第2のインターロック部
20 変速機
21 シフトフォーク
22 スリーブ
23 変速ギヤ
24 変速シャフト
2 3及び4速用のシフトフォークヘッド(第1のシフトフォークヘッド)
3 5速用のシフトフォークヘッド(第1のシフトフォークヘッド)
4 6速用のシフトフォークヘッド(第2のシフトフォークヘッド)
5 リバース用のシフトフォークヘッド(第1のシフトフォークヘッド)
6 インナーレバー,第1のインナーレバー
7 第2のインナーレバー
8 インターロックプレート
8a 第1のインターロック部
8b 第2のインターロック部
8c 凹部
9 シフトアンドセレクトシャフト
11 第1のインターロックプレート
11a 第1のインターロック部
12 第2のインターロックプレート
12a 第2のインターロック部
20 変速機
21 シフトフォーク
22 スリーブ
23 変速ギヤ
24 変速シャフト
Claims (5)
- シフト又はセレクト操作に応じて軸方向に沿って変位又は軸周りに回転されるシフトアンドセレクトシャフトと、前記シフトアンドセレクトシャフトにそれぞれ接続され前記軸方向に変位自在又は前記軸周りに揺動自在な複数のインナーレバーと、前記セレクト操作に応じて所定の前記インナーレバーと選択的に係合してシフトされる複数のシフトフォークヘッドと、を有し、
前記複数のインナーレバーは、前記軸方向に沿って互いに離間して配置され、シフト方向に沿って両方向に作用する第1のインナーレバーと、前記シフト方向に沿って片側方向に作用する第2のインナーレバーと、を少なくとも含み、
前記複数のシフトフォークヘッドは、セレクト方向に沿って互いに並列に配置され前記第1のインナーレバーと係合自在な複数の第1のシフトフォークヘッドと、前記複数の第1のシフトフォークヘッドから前記軸方向に離間して配置され前記第2のインナーレバーと当接自在な第2のシフトフォークヘッドと、を含む、変速機において、
セレクトされた前記シフトフォークヘッドのシフトを許容しセレクトされていない前記シフトフォークヘッドのシフトをロックするインターロックプレートを有し、
前記インターロックプレートは、
前記複数の第1のシフトフォークヘッドの前記第1のインナーレバーとの係合部に挿入されて係合自在な第1のインターロック部と、
前記第2のシフトフォークヘッドと前記軸方向に対向して当接自在な第2のインターロック部と、を備える、
ことを特徴とするインターロック構造。 - 前記複数のシフトフォークヘッドのうち、前記第2のシフトフォークヘッドが6速用であり、該6速用のシフトフォークヘッドは、その他の該シフトフォークヘッドから離間して配置される、ことを特徴とする請求項1記載のインターロック構造。
- 前記第2のインターロック部は、前記インターロックプレートの前記軸方向に沿った端面上に位置する、ことを特徴とする請求項1記載のインターロック構造。
- 前記インターロックプレートは、前記第2のシフトフォークヘッドと前記軸方向に沿って対向する位置に形成され、前記第2のシフトフォークヘッドが前記片側方向にシフトされた際、前記第2のシフトフォークヘッドの少なくとも一部が退避する凹部を備える、ことを特徴とする請求項1記載のインターロック構造。
- 請求項1〜4のいずれか一記載のインターロック構造を有する変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007299358A JP2009121656A (ja) | 2007-11-19 | 2007-11-19 | 複数のインナーレバーを有する変速機のインターロック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007299358A JP2009121656A (ja) | 2007-11-19 | 2007-11-19 | 複数のインナーレバーを有する変速機のインターロック構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009121656A true JP2009121656A (ja) | 2009-06-04 |
Family
ID=40814003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007299358A Withdrawn JP2009121656A (ja) | 2007-11-19 | 2007-11-19 | 複数のインナーレバーを有する変速機のインターロック構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009121656A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017082952A (ja) * | 2015-10-29 | 2017-05-18 | マツダ株式会社 | 手動変速機の変速操作機構 |
JP2017211048A (ja) * | 2016-05-26 | 2017-11-30 | マツダ株式会社 | 手動変速機の変速操作機構 |
-
2007
- 2007-11-19 JP JP2007299358A patent/JP2009121656A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017082952A (ja) * | 2015-10-29 | 2017-05-18 | マツダ株式会社 | 手動変速機の変速操作機構 |
JP2017211048A (ja) * | 2016-05-26 | 2017-11-30 | マツダ株式会社 | 手動変速機の変速操作機構 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007285373A (ja) | 変速機のシフトチェンジ装置 | |
JP2015081634A (ja) | ドラム式変速機構 | |
JP5630578B2 (ja) | 車両用手動変速機の操作機構 | |
JP2007132358A (ja) | 手動変速機の操作機構 | |
JP4557013B2 (ja) | 手動変速機の操作機構 | |
JP2014137091A (ja) | 手動変速機 | |
JP4409896B2 (ja) | マニュアルトランスミッションの変速操作機構 | |
JP2009121656A (ja) | 複数のインナーレバーを有する変速機のインターロック構造 | |
JP2012026480A (ja) | 車両用変速機のシフト装置 | |
JP2009222119A (ja) | 変速機の変速操作機構 | |
JP2009191861A (ja) | 手動変速機のギヤ鳴り防止装置 | |
KR101519229B1 (ko) | 수동변속기 오조작 방지 장치 | |
KR100528039B1 (ko) | 수동 변속기용 콘트롤 기구의 인터록 장치 | |
JPS6142141B2 (ja) | ||
JP4683076B2 (ja) | 変速機 | |
JP2005155800A (ja) | リバースシフトのギヤ鳴き防止機構 | |
KR20110011246A (ko) | 더블클러치변속기용 변속 메커니즘 | |
JP5092993B2 (ja) | 手動変速機 | |
JP2009228745A (ja) | 手動変速機 | |
EP2020516A1 (en) | Synchronizer for transmission | |
JP2013185608A (ja) | 車両用変速機のシフト装置 | |
JP4409920B2 (ja) | マニュアルトランスミッションのリバースシフト機構 | |
JP2005090621A (ja) | 手動変速機のリバースミスシフト防止装置 | |
JP5832876B2 (ja) | 手動変速機の変速操作装置 | |
JP2009281438A (ja) | 手動変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110201 |