JP2007132358A - 手動変速機の操作機構 - Google Patents

手動変速機の操作機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2007132358A
JP2007132358A JP2005323067A JP2005323067A JP2007132358A JP 2007132358 A JP2007132358 A JP 2007132358A JP 2005323067 A JP2005323067 A JP 2005323067A JP 2005323067 A JP2005323067 A JP 2005323067A JP 2007132358 A JP2007132358 A JP 2007132358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
head
select
lever
inner lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005323067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4826219B2 (ja
Inventor
Yoshihito Nakahara
良仁 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005323067A priority Critical patent/JP4826219B2/ja
Publication of JP2007132358A publication Critical patent/JP2007132358A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4826219B2 publication Critical patent/JP4826219B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H2063/3086Shift head arrangements, e.g. forms or arrangements of shift heads for preselection or shifting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms
    • F16H63/3408Locking or disabling mechanisms the locking mechanism being moved by the final actuating mechanism

Landscapes

  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

【課題】手動変速機において、シフトフィーリングに関係するセレクトガタを部品の追加なしに低減する変速操作機構を提供する。
【解決手段】インナーレバー32の根元部32bの周方向の両側には、インターロック部材34の相対向する案内板36がその両側に摺接するため、セレクトレバー20のセレクト操作によりインターロック部材34からインナーレバー32に回転が伝達され、シフト操作によりインターロック部材34とインナレバー32とが軸心方向に相対移動させられても、インナーレバー32とインターロック部材34とは安定し、セレクトガタはほとんどなくシフトフィーリングの悪化を抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、手動変速機の操作機構に関するものであり、特に、シフト後のセレクトガタの低減に関するものである。
変速操作レバーのセレクト操作およびシフト操作に連動して、選択されたシフトフォークを軸心方向に移動させて選択された変速段を成立させる手動変速機の操作機構が知られている。この手動変速機の操作機構には様々な種類のものが考案されている。たとえば、特許文献1には、複数個のシフトフォークが配設されているシャフト上に、シフトフォークを動かすシフトピースおよびインターロック部材からなる作動機構を設けたことにより、操作機構の省スペース化、部品点数の低減および重量低減を実現化する技術が開示されている。
特開2005−90710号公報
ところで、特許文献1を始めとした、従来の手動変速機の操作機構において、セレクト機構に生じるセレクトガタによって、たとえば変速後のシフトレバーが意図しない位置に移動するなど、シフトフィーリングが悪化する問題があった
このセレクトガタを低減する機構として、たとえばセレクト機構にシフトパターンの溝を有するゲート部材を設けて、シフトおよびセレクト操作と連動するピンがそのゲートに沿って動くことによりガタ方向の動きを規制し、シフト後のセレクトガタを低減している構造がある。しかし、手動変速機の操作機構には、ゲートとは別に変速機の二重噛み合いを防止するインターロック部材が設けられているものが多く、ゲートで規制し過ぎるとインターロック機能を害する場合があるため、ゲートにはばらつきを考慮した設計が必要となる。さらに、2速から3速に変速する場合などシフト操作とセレクト操作を同時に行う、所謂、斜め操作性が要求されるため、ゲートにも同様に斜めに軌跡がとれるように面取が必要となる。このように、操作機構の斜め操作性やインターロックの成立性、並びにゲート自体の品質によるばらつきなどを考慮して、ゲートにそれらを相殺する間隙が必要となり、この間隙がセレクト荷重を伝達する部位に設定されるとセレクトガタとして現れてしまう問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、手動変速機において、シフトフィーリングに関係するセレクトガタを部品の追加なしに低減する変速操作機構を提供する。
上記目的を達成するための、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a)手動変速機の変速操作機構であって、(b)少なくとも2つのセレクト位置に操作されるセレクトレバーおよびニュートラル位置とそれを挟む2つのセレクト位置に操作されるシフトレバーと、(c)軸心方向の移動可能に支持され、該シフトレバーから伝達されるシフト操作力に従って軸心方向に移動させられて前記ニュートラル位置とそれを挟む2つのセレクト位置の何れかに対応する位置に移動させられるシフトセレクト軸と、(d)各変速段を選択的に成立させるためのシフトフォークと前記シフトセレクト軸からのシフト操作力を選択的に受けるためのシフトヘッドとをそれぞれ一体的に備え、該シフトヘッドが該シフトセレクト軸まわりの周方向に連ねられた状態で該シフトセレクト軸と平行に且つ軸心方向の移動可能に配設された複数本のシフトフォーク軸と、(e)前記シフトセレクト軸に固定され、前記シフトレバーのシフト操作に連動して軸心方向に移動させられることにより前記シフトフォーク軸を軸心方向に移動させるインナレバーと、(f)前記インナレバーの基部の周方向の両側に摺接して相対向する一対の案内面を備えて、前記シフトセレクト軸に軸心方向に相対移動可能且つ軸心まわりの回動可能に支持され、前記セレクトレバーのセレクト位置への操作に連動して回動させられることにより前記複数本のシフトフォーク軸にそれぞれ備えられたシフトヘッドの1つに係合する回動位置に前記インナレバーを選択的に位置決めすると共に該インナレバーの軸心方向の移動を許容し、且つ該インナレバーに非係合のシフトヘッドをニュートラル位置に拘束するインターロック部材と、を含むことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明の要旨とするところは、請求項1の手動変速機の操作機構において、(a)前記インナレバーは、前記シフトセレクト軸から軸心方向に長手状の断面を有して径方向に突設され、(b)前記シフトヘッドには、該インナレバーの先端部の軸心方向の両側に係合するように該インナーレバーの先端部を受け入れる係合凹溝が形成され、(c)変速後の前記インターロック部材には、前記係合されるシフトヘッドを挟み込むと共に、前記非係合のシフトヘッドの係合凹溝内に嵌め入れられて該非係合のシフトヘッドをニュートラル位置に拘束する円弧状のガイド部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明の要旨とするところは、請求項2の手動変速機の操作機構において、前記シフトヘッドの先端部の前記インターロック部材の前記ガイド部間に挟み込まれる面は、凸曲面形状とされていることを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明の要旨とするところは、請求項2または3の手動変速機の操作機構において、シフト操作およびセレクト操作を同時に伴う変速段において、前記シフトヘッドおよび/または前記インターロック部材の前記ガイド部には、変速の際の斜め操作を許容するための面取が設けられていることを特徴とする。
請求項1にかかる発明の手動変速機の操作機構によれば、前記インナレバーの基部の周方向の両側には、インターロック部材の相対向する案内板がその両側に摺接するため、セレクトレバーのセレクト操作によりインターロック部材からインナーレバーに回転が伝達され、シフト操作によりインターロック部材とインナレバーとが相対移動させられても、インナレバーとインターロック部材との間にはセレクトガタはほとんど発生せずシフトフィーリングの悪化を抑制することができる。
また、請求項2にかかる発明の手動変速機の操作機構によれば、前記シフトヘッドは、インナレバーの先端部の軸心方向の両側に係合するように係合凹部が形成され、変速後において、インターロック部材はそのシフトヘッドの一方を挟み込むような位置関係となり、セレクトガタは、インターロック部材とそのインターロック部材に挟み込まれたシフトヘッドとの間に形成される間隙の寸法のみとなるため、この間隙の寸法を小さくすることでセレクトガタを低減させ、シフトフィーリングの悪化を抑制することができる。
また、請求項3にかかる発明の手動変速機の操作機構によれば、前記シフトヘッドの先端部に凸曲面形状を設けることで、シフトヘッドおよびその周辺部材のばらつきによるガタを吸収することができる。
また、請求項4にかかる発明の手動変速機の操作機構によれば、インターロック部材およびシフトヘッドのインナレバーに係合される面に好適に面取を設けることにより、たとえば、第2変速段から第3変速段および第4変速段から第5変速段へのセレクト操作とシフト操作とが同時に伴う斜め操作が可能となる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された手動変速機10の操作機構の一例を説明するための全体図である。手動変速機10は、図示しないトランスミッションケース内にシフトセレクトシャフト12および第1シフトフォークシャフト14乃至第3シフトフォークシャフト18の3本のシフトフォークシャフトを備えている。
シフトセレクトシャフト12は、図示しない軸受け等によって回転可能且つ軸心X1方向の移動可能に支持されている。また、シフトセレクトシャフト12には、ニュートラル位置とそれを挟む2つのセレクト位置に操作されるシフトレバー19、および複数のセレクト位置に操作されるセレクトレバー20が設けられている。これらは運転者によって変速操作される図示しない変速操作レバーと作動的に連動し、シフトレバー19は、図示しない変速操作レバーのシフト方向の操作に関連して伝達されるシフト操作力に従って、シフトセレクトシャフト12を軸心X1方向に移動させる。また、セレクトレバー20は図示しない変速操作レバーのセレクト方向の操作に関連して伝達されるセレクト操作力に従って、シフトセレクトシャフト12を軸心X1回りに回転させる。なお、シフトセレクトシャフト12は、本発明のシフトセレクト軸に対応する。
第1シフトフォークシャフト14は、シフトセレクトシャフト12に平行に、且つ軸心X2方向の移動可能に支持されている。また、第1シフトフォークシャフト14には、図示しない第1変速段および第2変速段の間に設けられ、第1変速段のギヤおよび第2変速段のギヤに選択的に動力を伝達するシンクロ機構のスリーブに嵌合された第1シフトフォーク24が接続されており、第1シフトフォークシャフト14が軸心X2方向に移動させられると第1シフトフォーク24も連動して軸心方向に移動させられ、第1変速段または第2変速段が選択的に成立させられる。
第2シフトフォークシャフト16は、シフトセレクトシャフト12に平行に、且つ軸心X3方向の移動可能に支持されている。また、第2シフトフォークシャフト16には、図示しない第3変速段および第4変速段の間に設けられ、第3変速段のギヤおよび第4変速段のギヤに選択的に動力を伝達するシンクロ機構のスリーブに嵌合された第2シフトフォーク26が接続されており、第2シフトフォークシャフト16が軸心X3方向に移動させられると第2シフトフォーク26も連動して軸心方向に移動させられ、第3変速段または第4変速段が選択的に成立させられる。
第3シフトフォークシャフト18は、シフトセレクトシャフト12に平行に、且つ軸心X4方向の移動可能に支持されている。また、第3シフトフォークシャフト18には、図示しない第5変速段および第6変速段の間に設けられ、第5変速段のギヤおよび第6変速段のギヤに選択的に動力を伝達するシンクロ機構のスリーブに嵌合された第3シフトフォーク28が接続されており、第3シフトフォークシャフト18が軸心X4方向に移動させられると第3シフトフォーク28も連動して軸心方向に移動させられ、第5変速段または第6変速段が選択的に成立させられる。なお、第1シフトフォークシャフト12乃至第3シフトフォークシャフト18には、それぞれシフトフォークシャフトに溝を設け、この溝にボールをスプリングの付勢力で押し付けることによって、シフト時の節度感をもたらすと共に、ギヤ抜けを防止するシフトチェック機構30が設けられている。ここで、第1シフトフォークシャフト14乃至第3シフトフォークシャフト18が、本発明の複数のシフトフォーク軸に対応する。
シフトセレクトシャフト12には、第1シフトフォークシャフト14乃至第3シフトフォークシャフト18の何れかを選択的に軸心方向に移動させるためのインナレバー32が設けられている。図2は、図1のインナレバー32を斜め方向からみた斜視図である。図2に示されるように、インナレバー32は、シフトセレクトシャフト12に相対回転不能且つ軸心X1方向に相対移動不能に接続されている。また、インナレバー32は、シフトセレクトシャフト12の外周面に嵌め着けられている円筒形状の円筒部32aと、その円筒部32aの外周面から軸心X1方向に長手状の断面を有して径方向に突設された根元部32bと、さらにその根元部32bの外縁から根元部32bよりも円周方向の厚みが薄くなった係合部32cが根元部32bと同様に軸心X1方向に長手状に突設されている。なお、根元部32bが本発明の基部に対応する。
この根元部32bの円周方向の両側には、インターロック部材34が摺接している。インターロック部材34は、シフトセレクトシャフト12に対し軸心X1まわりの回転可能且つ軸心X1方向の移動可能に支持されている円筒部34aと、その円筒部34aの外周面の両端から対向するように互いに平行に伸びる一対の回転伝達部34bと、その円筒部34aから軸心方向に伸びると共にインナレバー32の根元部32bの周方向両側を摺接する摺接部34cと、摺接部34cの両側から径方向外側に伸びると共に周方向へ円弧状に伸びる一対のガイド部34dが設けられている。このガイド部34dの軸心方向の長さは、インナレバー32の係合部32cの軸心X1方向の長さとほぼ等しくなっている。また、インナレバー32の円筒部32aとインターロック部材34の円筒部34aとの軸心X1方向の間隙は、インナレバー32が軸心X1方向の両側に移動できるように設けられている。
図3は、図2のインナレバー32およびインターロック部材34をシフトセレクトシャフト12の軸心X1と平行な矢印Aの方向からみた矢視図である。インタロック部材34の互いに対向する一対の回転伝達部34bの間には、セレクトレバー20に設けられているセレクトインナレバー20aが介在されている。セレクトレバー20のセレクト操作力に従って、セレクトインナレバー20aが回転伝達部34bの当接面35に対し垂直な方向に押圧すると、インタロック部材34は、シフトセレクトシャフト12を回動の中心として回動させられる。また、摺接部34cのインナレバー32の根元部32bの周方向両側に摺接して相対向する面は、セレクトレバー20のセレクト操作による回転をインナレバー32に伝達する一対の案内面36となっている。また、インナレバー32の係合部32cの円周方向の厚みは根元部32bの厚みに比べて薄くなっており、そのインナレバー32の係合部32cを挟み込んでいるガイド部34dの間隙は、対向する案内面36の間隙に比べて大きくなっている。
図4は、図1の手動変速機10を軸心X1と平行に矢印Bの方向からみた側面図である。図4に示されるように、第1シフトフォーク24乃至第3シフトフォーク30の内周面は、図示しないスリーブに嵌合できるように円弧状の形状となっている。また、第1シフトフォークシャフト14から第1連結部材38を介して第1シフトヘッド40が連結されている。同様に、第2シフトフォークシャフト16から第2連結部材42を介して第2シフトヘッド44が連結され、第3シフトフォークシャフト18から第3連結部材46を介して第3シフトヘッド48が連結されており、それぞれのシフトヘッド(40、44、48)はシフトセレクトシャフト12のまわりを周方向に連ねられた状態で配置されている。
第1シフトヘッド40には、図1に示されるように、インナレバー32の係合部32cの軸心方向の両端に係合するように、第1シフトヘッド40が係合部32cを受け入れることが可能な溝幅を備えた、係合凹溝50が形成されている。また、第2シフトヘッド44および第3シフトヘッド48にも同様の係合凹溝50が設けられている。
このように構成される手動変速機10において、たとえば第3変速段または第4変速段が選択されると、セレクトレバー20のセレクト操作によって、インターロック部材34がシフトセレクトシャフト12を回動の中心として回動させられ、その回転がインターロック部材34の案内面36を介して、インナーレバー32に連動して伝達される。ここで第3変速段および第4変速段においては、図4に示されるように、インナレバー32の係合部32cと第2シフトフォークシャフト16の第2シフトヘッド44とが軸心方向に重複する位置、すなわち係合部32cが第2シフトヘッド44に係合する位置にまで回動し位置決めされる。上述のように係合部32cと第2シフトヘッド44とが係合させられ、シフトレバー19のシフト操作に連動してインナレバー32が軸心X1方向に移動させられると、係合部32cに係合している第2シフトヘッド44も同様に軸心X3方向に移動させられる。この第2シフトヘッド44の移動に連動し、第2シフトフォークシャフト16の第2シフトフォーク26が軸心X3方向に移動させられると、図示しないシンクロ機構のスリーブが移動させられ、第3変速段または第4変速段が成立させられる。
また、第1変速段または第2変速段が選択されると、セレクトレバー20のセレクト操作によって、インターロック部材34がシフトセレクトシャフト12を回動の中心として回動させられ、その回転がインターロック部材34の案内面36を介して、インナーレバー32に連動して伝達される。ここで第1変速段および第2変速段においては、インナーレバー32の係合部32cと第1シフトフォークシャフト14の第1シフトヘッド40とが軸心方向に重複する位置、すなわち係合部32cが第1シフトヘッド40に係合する位置にまで回動し位置決めされる。上述のように係合部32cと第1シフトヘッド40とが係合させられ、シフトレバー19のシフト操作に連動してインナレバー32が軸心X1方向に移動させられると、係合部32cに係合している第1シフトヘッド40も同様に軸心X2方向に移動させられる。この第1シフトヘッド40の移動に連動し、第1シフトフォークシャフト14の第1シフトフォーク24が軸心X2方向に移動させられると、図示しないシンクロ機構のスリーブが移動させられ、第1変速段または第2変速段が成立させられる。
また、第5変速段または第6変速段が選択されると、セレクトレバー20のセレクト操作によって、インターロック部材34がシフトセレクトシャフト12を回動の中心として回動させられ、その回転がインターロック部材34の案内面36を介して、インナーレバー32に連動して伝達される。ここで第5変速段および第6変速段においては、インナーレバー32の係合部32cと第3シフトフォークシャフト18の第3シフトヘッド48とが軸心方向に重複する位置、すなわち係合部32cが第3シフトヘッド48に係合する位置にまで回動し位置決めされる。上述のように係合部32cと第3シフトヘッド48とが係合させられ、シフトレバー19のシフト操作に連動してインナレバー32が軸心X1方向に移動させられると、係合部32cに係合している第3シフトヘッド48も同様に軸心X4方向に移動させられる。この第3シフトヘッド48の移動に連動し、第3シフトフォークシャフト18の第3シフトフォーク30がX4方向に移動させられると、図示しないシンクロ機構のスリーブが移動させられ、第5変速段または第6変速段が成立させられる。
なお、後進変速段が選択されると、セレクトレバー20のセレクト操作によって、インナレバー32と同様にシフトセレクトシャフト12から径方向に突設された図示しない後進用レバーが、図示しない後進用フォークシャフトに係合され、後進用フォークシャフトが軸心X1に平行な方向に移動させられると、後進用フォークシャフトに設けられているシフトフォークが手動変速機10の図示しない後進用スリーブを移動させ、後進変速段が成立させられる。
次に、各変速段に変速時のインナレバー32の係合部32c、第1シフトヘッド40乃至第3シフトヘッド48、およびインターロック部材34のガイド部34dの作動について説明する。
図5乃至図14は、図4の手動変速機10を軸心X1まわりの円筒面で切断した切断面を矢印Gの方向からみた展開図である。図5は、ニュートラル時の第1シフトヘッド40乃至第3シフトヘッド48およびインナレバー32の係合部32cの位置を示している。インナレバー32の係合部32cは、インターロック部材34の一対のガイド部34dの間に介在され、この係合部32cとガイド部34dの間は、常に不変である一定の間隙tが設けられている。また、インナレバー32の根元部32bとインターロック部材34の案内面36とが摺接しているため、セレクトレバー20のセレクト操作に連動して、係合部32cは、自己の幅方向の中心線がガイド部34dの幅方向の中心線Cと一致したときに周方向への移動が許容される。
第1シフトヘッド40は、第1速ヘッド40aおよび第2速ヘッド40bを備えており、これらは互いに連結されているため、シフト操作されると、軸心X1まわりにおいてインナレバー32の係合部32c幅方向中心が、第1シフトヘッド40の幅方向の中心線Dと一致したときにその軸心X2方向に移動が許容される。また、第2シフトヘッド44は、第3速ヘッド44aおよび第4速ヘッド44bを備えており、これらは互いに連結されているため、シフト操作されると、軸心X1まわりにおいてインナレバー32の係合部32cの幅方向中心が第2シフトヘッド44の幅方向の中心線Eと一致したときにその軸心X3方向の移動が許容される。また、第3シフトヘッド48は、第5速ヘッド48aおよび第6速ヘッド48bを備えており、これらは互いに連結されているため、シフト操作されると、軸心X1まわりにおいてインナレバー32の係合部32cの軸方向中心が、第3シフトヘッド48の幅方向の中心線Fと一致したときに軸心X4方向の移動が許容される。なお、それぞれのシフトヘッドが係合部32cによって何れかのヘッド側に押動されることで、そのヘッド側に対応した変速段に変速される。
図5に示されるように、ニュートラル時においては、係合部32cは、図示しないスプリング部材によって、その幅方向の中心線が中心線Eと重なる位置に配置させられる。これにより、第2シフトヘッド44は、係合部32cの軸心X1方向の両端に係合され、何れの変速段も選択されないニュートラル位置に拘束される。また、ガイド部34dは、第1シフトヘッド40および第3シフトヘッド48の係合凹溝50に嵌め入れられて、それぞれのシフトヘッドを何れの変速段も選択されないニュートラル位置に拘束させている。
図6は、第1変速段が選択されたときの係合部32cおよび第1シフトヘッド40乃至第3シフトヘッド48の状態を示している。係合部32cはその幅方向中心線が中心線Dに重なる位置に移動し、第1シフトヘッド40を第1速ヘッド40a側に押動している。また、ガイド部34dは、第2ヘッド44および第3ヘッド48の係合凹溝50に嵌め入れられて、それぞれのシフトヘッドを何れの変速段も選択されないニュートラル位置に拘束させている。
図7は、第2変速段が選択されたときの係合部32cおよび第1シフトヘッド40乃至第3シフトヘッド48の状態を示している。係合部32cはその幅方向中心線が中心線Dに重なる位置に移動し、第1シフトヘッド40を第2速ヘッド40b側に押動している。また、ガイド部34dは、第2ヘッド44および第3ヘッド48の係合凹溝50に嵌め入れられて、それぞれのシフトヘッドを何れの変速段も選択されないニュートラル位置に拘束させている。
ここで、第1変速段から第2変速段に変速されるときは、図6の第1変速段からガイド部34dは固定されたまま、係合部32cが第1速ヘッド40a側から第2速ヘッド40b側に中心線D上を移動し、第1シフトヘッド40を第2速ヘッド40b側に押動する。逆に、第2変速段から第1変速段に変速されるときは、図7の状態からガイド部34dは固定されたまま、係合部32cが第2速ヘッド40b側から第1速ヘッド40a側に中心線D上を移動し、第1シフトヘッド40を第1速ヘッド40a側に押動する。
図10は、第3変速段が選択されたときの係合部32cおよび第1シフトヘッド40乃至第3シフトヘッド48の状態を示している。係合部32cは中心線Eに重なる位置に移動し、第2シフトヘッド44を第3速ヘッド44a側に押動している。また、ガイド部34dは、第1ヘッド40および第3ヘッド48の係合凹溝50に嵌め入れられて、それぞれのシフトヘッドを何れの変速段も選択されないニュートラル位置に拘束させている。
また、図7乃至図10は、第2変速段から第3変速段に変速される斜め操作の作動過程を示している。なお、斜め操作とは、シフトセレクトシャフト12がニュートラル位置へ到着する前に隣のシフト位置へ向かって回動することを許容する機構である。第2変速段から第3変速段の変速においては、シフトレバー19によるシフト操作およびセレクトレバー20によるセレクト操作が同時に実行され、係合部32cは、第1シフトヘッド40の第2速ヘッド40b側から第2シフトヘッド44の第3速ヘッド44a側へと斜めに移動させることができる。
図8は、係合部32cが、図7の第2変速段の状態から、第1速ヘッド40a側に移動すると共に、第2シフトヘッド44側に移動している初めの状態を示している。図8においては、係合部32cの幅方向の中心部が中心線Cに達していない、所謂ニュートラル位置に達していない状態である。このとき、係合部32cが第1シフトヘッド40の第1速ヘッド40a側の面を押動しながら係合部32cおよびガイド部34dが一体的に第3シフトヘッド48側に移動するが、この移動の際、面取54によってガイド部34dの第3シフトヘッド48側への移動が許容されると共に、面取56によって係合部32cの第3シフトヘッド48側への移動が許容される。従って、これらの面取54、56によって互いの部材の接触もなく第3シフトヘッド48側への移動が可能となるため、係合部32cの斜め移動が可能となる。
さらに係合部32cが、第1速ヘッド40aを押動し、ニュートラル位置まで達すると、第1ヘッド40aの押動が停止され第1シフトヘッド40はガイド部34dによりニュートラル位置に拘束されると共に、係合部32cが第2シフトヘッド44寄りの位置に移動する。そして次は、図9に示されるように、係合部32cは第2シフトヘッド44に係合され、第3速ヘッド44aを押動しながら係合部32cおよびガイド部34dが一体的に第3シフトヘッド48側に移動する。この移動の際、面取58によって係合部32cの第3速ヘッド44a側への移動が許容され、面取60によって第4速ヘッド44bの第3速ヘッド44a側への移動が許容される。従って、これらの面取58、60によって互いの部材の接触もなく第3速ヘッド44a側への移動が可能となるため、係合部32cの斜めの移動が可能となる。
このように、これらの面取が設けられることによって、第2変速段から第3変速段の斜め操作が可能となる。また、第3変速段から第2変速段についても前述と逆の動作であるため、これらの面取によって、斜め操作が可能となっている。
図11は、第4変速段が選択されたときの係合部32cおよび第1シフトヘッド40乃至第3シフトヘッド48の状態を示している。係合部32cは中心線Eに重なる位置に移動し、第2シフトヘッド44を第4速ヘッド44b側に押動している。また、ガイド部34dは、第1ヘッド40および第3ヘッド48の係合凹溝50に嵌め入れられて、これられのシフトヘッドを何れの変速段も選択されないニュートラル位置に拘束させている。
ここで、第3変速段から第4変速段に変速されるときは、図10の第3変速段からガイド部34dは固定されたまま、係合部32cが第3速ヘッド44a側から第4速ヘッド44b側に中心線E上を移動し、第2シフトヘッド44を第4速ヘッド44b側に押動する。逆に、第4変速段から第3変速段に変速されるときは、図11の状態からガイド部34dは固定されたまま、係合部32cが第4速ヘッド44b側から第3速ヘッド44a側に中心線E上を移動し、第2シフトヘッド44を第3速ヘッド44a側に押動する。
図14は、第5変速段が選択されたときの係合部32cおよび第1シフトヘッド40乃至第3シフトヘッド48の状態を示している。係合部32cはその幅方向の中心線が中心線Fに重なる位置に移動し、第3シフトヘッド48を第5速ヘッド48a側に押動している。また、ガイド部34dは、第1ヘッド40および第2ヘッド44の係合凹溝50に嵌め入れられて、これらのシフトヘッドを何れの変速段も選択されないニュートラル位置に拘束させている。
また、図11乃至図14は、第4変速段から第5変速段に変速される作動過程を示している。第4変速段から第5変速段の変速においても前述の第2変速段から第3変速段の変速と同様に、シフトレバー19によるシフト操作およびセレクトレバー20によるセレクト操作が同時に実行され、係合部32cは、第2シフトヘッド44の第4速ヘッド44b側から第5シフトヘッド48の第5速ヘッド48a側へと斜めに移動することができる。
図12は、係合部32cが、図11の第4変速段の状態から、第2速ヘッド44a側に移動すると共に、第3シフトヘッド48側に移動している初めの状態を示している。図12においては、係合部32cの幅方向の中心部が中心線Cに達していない、所謂ニュートラル位置に達していない状態である。このとき、係合部32cが第2シフトヘッド44の第2速ヘッド44a側の面を押動しながら係合部32cおよびガイド部34dが一体的に第3シフトヘッド48側に移動するが、この移動の際、面取54によってガイド部34dの第3シフトヘッド48側への移動が許容されると共に、面取62によって係合部32cの第3シフトヘッド48側への移動が許容される。従って、これらの面取54、62によって互いの部材の接触もなく第3シフトヘッド48側への移動が可能になるため、係合部32cの斜め移動が可能となる。
さらに係合部32cが、第2速ヘッド44aを押動し、ニュートラル位置まで達すると、第2ヘッド44aの押動が停止され第2シフトヘッド44はガイド部34dによりニュートラル位置に拘束されると共に、係合部32cが第3シフトヘッド48寄りの位置に移動する。そして次は、図13に示されるように、係合部32cは第3シフトヘッド48に係合され、第5速ヘッド48aを押動しながら、係合部32cおよびガイド部34dが一体的に第3シフトヘッド48側に移動する。この移動に際して、面取64によって係合部32cの第5速ヘッド48a側への移動が許容されると共に、面取60によって第6速ヘッド48bの第5速ヘッド48a側への移動が許容される。従って、これらの面取60、64によって互いの部材の接触もなく第5速ヘッド48a側への移動が可能となるため、係合部32cの斜めの移動が可能となる。
このように、これらの面取が設けられることによって、第4変速段から第5変速段の斜め操作が可能となる。また、第5変速段から第4変速段についても前述と逆の動作であるため、これらの面取によって、斜め操作が可能となっている。
本実施例の手動変速機10において、シフト後のセレクトガタは、たとえば図6の第1変速段では、ガイド部34dの両側と第1シフトヘッド40の第2速ヘッド40bとで形成される間隙Sのみの寸法となる。また、たとえば図10の第3変速段においては、ガイド部34dの両端と第2シフトヘッド44の第4速ヘッド44bとの間に形成されるS1およびS2の寸法のみの差となる。このように各変速段のセレクトガタは、ガイド部34dの両端と、その変速段において係合されガイド部34dに挟み込まれるシフトヘッドとで形成される間隙の寸法のみとなる。なお、第1、第2、第5、および第6変速段においては、図示しないスプリング部材によって係合部32cの幅方向の中心線が自動的に中心線Eと重なる位置に移動するように付勢されているため、シフト後はガイド部34dの一端がシフトヘッドに当接させられ、間隙はシフトヘッドの当接されない側の面とガイド部34dとの間の寸法となる。
これは、インナレバー32がシフトセレクトシャフト12に一体的に固定されると共に、インナレバー32の根元部32bとインターロック部材34の摺接部34cとが摺接しているため、インナレバー32、シフトセレクトシャフト12、およびインターロック部材34の各部材間が互いに安定しあい、セレクトガタが生じない構成となっているからである。これより、それぞれの変速段のセレクトガタは、前述の間隙の寸法のみとなり、この間隙を部品のばらつき等を考慮しつつ精度よく設けることで、間隙をできるだけ小さくすればセレクトガタを小さくすることができる。
図15は、図4の第2シフトヘッド44がインターロック部材34のガイド部34dに係合されている状態を簡略化したものである。図15に示されるように、第2シフトヘッド44のインターロック部材34のガイド部34dに挟み込まれる面は、凸状の曲面66とされている。
通常、設計の段階では、インナレバー32の軸心X1を通る中心線Jと第2シフトフォークシャフト16の第2シフトヘッド44の中心線Kとが直線上にくる位置(図においてインナレバー32およびインターロック部材34が破線の位置)にくるように設計されるが、第2シフトフォークシャフト16やその固定部材等のばらつきによって、第2シフトヘッド44がその中心線Kに示す位置となる。このばらつきに対し、第2シフトヘッド44の先端部に一対の曲面66を設け、インナレバー32のセレクト位置が角Lだけ変化しても、そのばらつきによるガタを低減させることができる。すなわち、第2シフトヘッド44がその中心線Kに示す設計位置に対し、インナレバー32のセレクト位置が角Lだけ変化し、インナレバー32の位置を中心線Mに示す位置とすれば第2シフトヘッド44の中心線Kとインナレバー32の中心線Mとで形成されるばらつきの角度誤差Nが生じる。しかし、第2シフトヘッド44の先端部に凸状の曲面66を設けたことで、第2シフトヘッド44は、ばらつきの角度誤差Nに拘わらず、ガイド部34dの両端にガタなく当接させることができ、ばらつきを吸収することができる。このように、セレクト位置に角Lに示すばらつきが生じても、第2シフトヘッド44の曲面66によって、ばらつきの角度誤差Nを吸収することができる。なお、第1シフトヘッド40および第3シフトヘッド48にも同様に凸状の曲面が設けられているため、ばらつきを吸収することができる。
上述のように、本実施例の手動変速機10によれば、インナーレバー32の根元部32bの周方向の両側には、インターロック部材34の相対向する案内板36がその両側に摺接するため、セレクトレバー20のセレクト操作によりインターロック部材34からインナーレバー32に回転が伝達され、シフト操作によりインターロック部材34とインナレバー32とが軸心方向に相対移動させられても、インナーレバー32とインターロック部材34とは安定し、セレクトガタはほとんどなくシフトフィーリングの悪化を抑制することができる。
また、本実施例の手動変速機10によれば、第1シフトヘッド40乃至第3シフトヘッド48は、インナーレバー32の係合部32cの軸心方向の両端に係合するように係合凹部50が形成され、変速後において、インターロック部材34は、その各シフトヘッド(40、44、48)の一方を挟み込むようにな位置関係となるため、セレクトガタは、インターロック部材34とそのインターロック部材34に挟み込まれた各シフトヘッド(40、44、48)との間に形成される間隙の寸法のみとなり、この間隙の寸法を精度よくすることでセレクトガタを低減させ、シフトフィーリングの悪化を抑制することがきでる。
また、本実施例の手動変速機10によれば、各シフトヘッド(40、44、48)の先端に曲面形状を設けることで、ばらつきが生じても、その曲面が常にインターロック部材34のガイド部34dに当接するため、各シフトヘッド(40、44、48)およびその周辺部材のばらつきによるセレクトガタを吸収することができる。
また、本実施例の手動変速機10によれば、各シフトヘッド(40、44、48)がインナレバー32の係合部32cに係合される面に好適に面取を設けることにより、たとえば、第2変速段から第3変速段および第4変速段から第5変速段へのセレクト操作とシフト操作とが同時に伴う斜め操作が可能となる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例では、前進6速、後進1速の手動変速機10であったが、たとえばセレクト位置が4位置である前進8速、後進1変速段の手動変速機等、他の形式の手動変速機等に適用することができる。
また、前述の実施例では、手動変速機10は、シフトレバーがフロア(床上)に設けられたダイレクトコントロール方式が好適であるが、リモートコントロール方式や、コラムシフト式など他の操作機構に本発明を適用することができる。
また、前述の実施例では、手動変速機10の各シフトヘッドおよびインタロック部材34に斜め操作を可能にした面取が設けられているが、面取の位置は、本実施例に限定されるものではなく、第1変速段から第3変速段等への飛び変速等を考慮して、変速に障害が生じない範囲で自由に設けることができ、係合部32cに面取を設けて実施することもできる。
また、前述の実施例では、手動変速機10には、シフトチェック機構30が設けられているが、このシフトチェック機構30は必ずしも必要なものではなく、また、本実施例以外の他の構成を有するシフトチェック機構やギヤ抜防止機構等とも併用して実施することもできる。
また、前述の実施例では、インターロック部材34は、シフトセレクトシャフト12に対して回転可能且つ軸心方向に移動可能に支持されているが、シフトセレクトシャフト12とインターロック部材34とがスプライン嵌合等で回転不能に支持されても、軸心方向に移動可能であれば本発明は実施することができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用された手動変速機の操作機構の全体図である。 図1のインナレバーを斜めからみた斜視図である。 図2のインナレバーおよびインターロック部材を矢印Aの方向からみた矢視図である。 図1を矢印Bからみた矢視図である。 ニュートラル時において、図4を矢印Gの方向からみた展開図である。 第1変速段時において、図4を矢印Gの方向からみた展開図である。 第2変速段時において、図4を矢印Gの方向からみた展開図である。 第2変速段から第3変速段への変速過程を説明する図である。 第2変速段から第3変速段への変速過程を説明する他の図である。 第3変速段時において、図4を矢印Gの方向からみた展開図である。 第4変速段時において、図4を矢印Gの方向からみた展開図である。 第4変速段から第5変速段への変速過程を説明する図である。 第4変速段から第5変速段への変速過程を説明する他の図である。 第5変速段時において、図4を矢印Gの方向からみた展開図である。 図4のシフトヘッドがインターロック部材に係合されている状態を説明する簡略図である。
符号の説明
10:手動変速機 12:シフトセレクトシャフト 14:第1シフトフォークシャフト 16:第2シフトフォークシャフト 18:第3シフトフォークシャフト 19:シフトレバー 20:セレクトレバー 24:第1シフトフォーク 26:第2シフトフォーク 28:第3シフトフォーク 32:インナレバー 34:インターロック部材 34b:根元部 34d:ガイド部 36:案内板 40:第1シフトヘッド 44:第2シフトヘッド 48:第3シフトヘッド 50:係合凹溝 66:曲面 54:面取 56:面取 58:面取 60:面取 62:面取 64:面取

Claims (4)

  1. 手動変速機の変速操作機構であって、
    少なくとも2つのセレクト位置に操作されるセレクトレバーおよびニュートラル位置とそれを挟む2つのセレクト位置に操作されるシフトレバーと、
    軸心方向の移動可能に支持され、該シフトレバーから伝達されるシフト操作力に従って軸心方向に移動させられて前記ニュートラル位置とそれを挟む2つのセレクト位置の何れかに対応する位置に移動させられるシフトセレクト軸と、
    各変速段を選択的に成立させるためのシフトフォークと前記シフトセレクト軸からのシフト操作力を選択的に受けるためのシフトヘッドとをそれぞれ一体的に備え、該シフトヘッドが該シフトセレクト軸まわりの周方向に連ねられた状態で該シフトセレクト軸と平行に且つ軸心方向の移動可能に配設された複数本のシフトフォーク軸と、
    前記シフトセレクト軸に固定され、前記シフトレバーのシフト操作に連動して軸心方向に移動させられることにより前記シフトフォーク軸を軸心方向に移動させるインナレバーと、
    前記インナレバーの基部の周方向の両側に摺接して相対向する一対の案内面を備えて、前記シフトセレクト軸に軸心方向に相対移動可能且つ軸心まわりの回動可能に支持され、前記セレクトレバーのセレクト位置への操作に連動して回動させられることにより前記複数本のシフトフォーク軸にそれぞれ備えられたシフトヘッドの1つに係合する回動位置に前記インナレバーを選択的に位置決めすると共に該インナレバーの軸心方向の移動を許容し、且つ該インナレバーに非係合のシフトヘッドをニュートラル位置に拘束するインターロック部材と、
    を含むことを特徴とする手動変速機の操作機構。
  2. 前記インナレバーは、前記シフトセレクト軸から軸心方向に長手状の断面を有して径方向に突設され、
    前記シフトヘッドには、該インナレバーの先端部の軸心方向の両側に係合するように該インナーレバーの先端部を受け入れる係合凹溝が形成され、
    変速後の前記インターロック部材には、前記係合されるシフトヘッドを挟み込むと共に、前記非係合のシフトヘッドの係合凹溝内に嵌め入れられて該非係合のシフトヘッドをニュートラル位置に拘束する円弧状のガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の手動変速機の操作機構。
  3. 前記シフトヘッドの先端部の前記インターロック部材の前記ガイド部間に挟み込まれる面は、凸曲面形状とされていることを特徴とする請求項2に記載の手動変速機の操作機構。
  4. シフト操作およびセレクト操作を同時に伴う変速段において、前記シフトヘッドおよび/または前記インターロック部材の前記ガイド部には、変速の際の斜め操作を許容するための面取が設けられていることを特徴とする請求項2または3の手動変速機の操作機構。
JP2005323067A 2005-11-08 2005-11-08 手動変速機の操作機構 Expired - Fee Related JP4826219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005323067A JP4826219B2 (ja) 2005-11-08 2005-11-08 手動変速機の操作機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005323067A JP4826219B2 (ja) 2005-11-08 2005-11-08 手動変速機の操作機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007132358A true JP2007132358A (ja) 2007-05-31
JP4826219B2 JP4826219B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=38154191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005323067A Expired - Fee Related JP4826219B2 (ja) 2005-11-08 2005-11-08 手動変速機の操作機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4826219B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2085664A2 (en) 2008-01-31 2009-08-05 Toyota Jidosha Kabusiki Kaisha Operating mechanism of a manual transmission
JP2009180249A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Toyota Motor Corp 変速操作装置および変速機
EP2133602A2 (en) 2008-06-10 2009-12-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Transmission
EP2133601A2 (en) 2008-06-09 2009-12-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Transmission and manufacturing method thereof
JP2010101429A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Toyota Motor Corp 手動変速機
WO2012164646A1 (ja) * 2011-05-27 2012-12-06 トヨタ自動車株式会社 車両用手動変速機の操作機構
JP2014098425A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Aisin Ai Co Ltd 手動変速機の操作機構
JP2015206450A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 トヨタ自動車株式会社 手動変速機
WO2018061913A1 (ja) 2016-09-29 2018-04-05 アイシン・エーアイ株式会社 手動変速機
CN109163085A (zh) * 2018-09-11 2019-01-08 西安法士特汽车传动有限公司 一种变速器选换挡结构

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4995075A (ja) * 1973-01-19 1974-09-10
JPS6237567A (ja) * 1985-08-09 1987-02-18 Honda Motor Co Ltd 車両用変速機のチエンジ装置
JPH03108958U (ja) * 1990-02-23 1991-11-08

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4995075A (ja) * 1973-01-19 1974-09-10
JPS6237567A (ja) * 1985-08-09 1987-02-18 Honda Motor Co Ltd 車両用変速機のチエンジ装置
JPH03108958U (ja) * 1990-02-23 1991-11-08

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180249A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Toyota Motor Corp 変速操作装置および変速機
EP2085664A2 (en) 2008-01-31 2009-08-05 Toyota Jidosha Kabusiki Kaisha Operating mechanism of a manual transmission
EP2133601A2 (en) 2008-06-09 2009-12-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Transmission and manufacturing method thereof
EP2133602A2 (en) 2008-06-10 2009-12-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Transmission
JP2010101429A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Toyota Motor Corp 手動変速機
JP5630578B2 (ja) * 2011-05-27 2014-11-26 トヨタ自動車株式会社 車両用手動変速機の操作機構
WO2012164646A1 (ja) * 2011-05-27 2012-12-06 トヨタ自動車株式会社 車両用手動変速機の操作機構
JP2014098425A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Aisin Ai Co Ltd 手動変速機の操作機構
JP2015206450A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 トヨタ自動車株式会社 手動変速機
WO2018061913A1 (ja) 2016-09-29 2018-04-05 アイシン・エーアイ株式会社 手動変速機
CN109690151A (zh) * 2016-09-29 2019-04-26 爱信Ai株式会社 手动变速器
CN109163085A (zh) * 2018-09-11 2019-01-08 西安法士特汽车传动有限公司 一种变速器选换挡结构
CN109163085B (zh) * 2018-09-11 2023-12-08 西安法士特汽车传动有限公司 一种变速器选换挡结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP4826219B2 (ja) 2011-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4826219B2 (ja) 手動変速機の操作機構
JP6605882B2 (ja) 変速機
JP5630578B2 (ja) 車両用手動変速機の操作機構
JP4179479B2 (ja) 変速機のシフトチェンジ装置
JP2006002789A (ja) 歯車変速装置
US10557506B2 (en) Dog clutch
JP2005114156A (ja) 変速機の同期装置
JP5543815B2 (ja) 変速機のシフトアンドセレクトシャフトアッセンブリ
JP4557013B2 (ja) 手動変速機の操作機構
US20090031837A1 (en) Synchrohizing device of transmission
JP2012026480A (ja) 車両用変速機のシフト装置
JP2008175250A (ja) 変速機の同期装置
JP6401689B2 (ja) 魚釣用両軸受型リール
JP4683076B2 (ja) 変速機
JP2013185608A (ja) 車両用変速機のシフト装置
KR102496249B1 (ko) 변속기구
JP2009121656A (ja) 複数のインナーレバーを有する変速機のインターロック構造
JP6112831B2 (ja) 手動変速機の操作機構
JP5543816B2 (ja) 変速機のシフトアンドセレクトシャフトアッセンブリ
JP2000179688A (ja) 変速機の変速操作機構
JPH1122746A (ja) 変速機用同期装置
JP2011202679A (ja) 変速機のシフトアンドセレクトシャフトアッセンブリ
JP2011017361A (ja) 手動変速機
US20160273652A1 (en) Manual transmission
JP2005201415A (ja) 変速機のシンクロナイザディテント構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110829

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4826219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees