JP2012067257A - ポリ塩化ビニル系樹脂組成物及び可撓性ケーブル防護管 - Google Patents

ポリ塩化ビニル系樹脂組成物及び可撓性ケーブル防護管 Download PDF

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Abstract

【課題】耐衝撃性や可能性などの性能に優れ、表面粗さが小さく外観に優れた成形体を製造可能な樹脂組成物の提供。
【解決手段】ポリ塩化ビニル系樹脂100質量に対し、塩素化ポリエチレン4〜8質量部を配合した塩化ビニル系樹脂組成物であって、前記塩素化ポリエチレンが、分子量20〜27万であり、且つ塩素含有量30〜40質量%であることを特徴とするポリ塩化ビニル系樹脂組成物。該ポリ塩化ビニル系樹脂組成物を用いて得られた可撓性ケーブル防護管。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物及び該組成物を用いた可撓性ケーブル防護管に関する。
可撓性ケーブル防護管は、例えば、電力ケーブルや通信ケーブル等を地中に埋設する際に、これらのケーブルを保護するために使用されている。この可撓性ケーブル防護管としては、圧縮強度、引張強度、耐衝撃性、耐燃性等の諸物性をバランスよく満足し、しかも成形性の良好なものが要求される。
従来、可撓性ケーブル防護管の製造に好適に使用される樹脂組成物に関して、例えば、特許文献1〜3に開示された技術が提案されている。
特許文献1には、(A)塩素化ポリエチレン100質量部、(B)平均粒径が0.1〜1.0μであり、かつ一般式R1−Si(OR2)(R1はメルカプトアルキル基を、R2はアルキル基をそれぞれ表す)で示されるメルカプト系シランカップリング剤で処理したクレー10〜150質量部、(C)有機過酸化物0.5〜20質量部、および(D)多官能性化合物0.1〜10質量部からなる塩素化ポリエチレン組成物が開示されている。
特許文献2には、アイソタクチックポリプロピレン55〜93質量部と塩素化ポリエチレン及びスチレン−プロピレン−エチレンブロック共重合体からなる群より選ばれる一種以上の樹脂2〜30質量部と、無機充填材5〜40質量部からなる射出成形用樹脂組成物が開示されている。
特許文献3には、塩素化塩化ビニル系樹脂(塩素含有率64〜67質量%)35〜60質量%と平均重合度が600〜1600である塩化ビニル系樹脂65〜40質量%との混合物100質量部に対して、メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン共重合体(MBS)が4〜10質量部及び塩素化ポリエチレン(CPE)が1〜7質量部配合され、且つ、前記メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン共重合体(MBS)と塩素化ポリエチレン(CPE)との合計添加量が8〜12質量部となされていることを特徴とする塩化ビニル系樹脂組成物が開示されている。
特許第3052451号公報 特開平5−25333号公報 特開2003−128862号公報
可撓性ケーブル防護管製造用の樹脂組成物の中でも、ポリ塩化ビニル系樹脂を主剤とし、該主剤に耐衝撃性改質剤として塩素化ポリエチレンを加えた塩化ビニル系樹脂組成物は、圧縮強度、引張強度、耐衝撃性、耐燃性等の諸物性をバランスよく満たし、比較的安価な成形体を提供できる可能性がある。
しかしながら、前記塩素化ポリエチレンを加えた塩化ビニル系樹脂組成物は、押出成形法によって可撓性ケーブル防護管製造用の帯状成形体(以下、プロファイルと記す)を作製した場合に、得られたプロファイルの表面が粗くなって外観が悪くなり、また該プロファイルを用いて作製した可撓性ケーブル防護管の耐衝撃性や可撓性などの性能が悪くなることがあった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、耐衝撃性や可能性などの性能に優れ、表面粗さが小さく外観に優れた成形体を製造可能な樹脂組成物の提供を課題とする。
前記課題を達成するため、本発明は、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量に対し、塩素化ポリエチレン4〜8質量部を配合した塩化ビニル系樹脂組成物であって、前記塩素化ポリエチレンが、分子量20〜27万であり、且つ塩素含有量30〜40質量%であることを特徴とするポリ塩化ビニル系樹脂組成物を提供する。
また本発明は、前記ポリ塩化ビニル系樹脂組成物を異形押出成形し、一側端に他側端を嵌合して係止する嵌合係止構造を有する帯状のプロファイルとし、該プロファイルを螺旋状に巻回するとともに、その一側端に他側端を嵌合係止して筒状に形成してなる可撓性ケーブル防護管を提供する。
本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物は、ポリ塩化ビニル系樹脂の主剤100質量部に対し、分子量20〜27万、塩素含有量30〜40質量%の塩素化ポリエチレン4〜8質量部を加えた構成としたことによって、押出成形法によって成形体を製造した場合に、表面粗さが小さく外観が良好で、かつ耐衝撃性や可撓性などに優れた成形体を得ることができる。
本発明の可撓性ケーブル防護管は、前記ポリ塩化ビニル系樹脂組成物を異形押出成形して作製したプロファイルを巻回し筒状に形成してなるものなので、耐衝撃性や可能性などの性能に優れ、表面粗さが小さく外観に優れた可撓性ケーブル防護管を提供できる。
実施例で作製したプロファイルの断面図である。 実施例の結果のうち、使用した塩素化ポリエチレンの分子量と得られたプロファイルの表面粗さとの関係を示すグラフである。 実施例で作製した可撓性ケーブル防護管を示す一部断面視した正面図(下側の図)とその要部拡大断面図(上側の図)である。 実施例で実施した曲げ水圧試験の試験装置の概略構成図である。
本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、ポリ塩化ビニル系樹脂100質量に対し、塩素化ポリエチレン4〜8質量部を配合した塩化ビニル系樹脂組成物であって、前記塩素化ポリエチレンが、分子量20〜27万であり、且つ塩素含有量30〜40質量%であることを特徴とする。
本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物において、主剤として用いられるポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)は、塩化ビニルの単独重合体であってもよく、塩化ビニルと共重合可能な他のモノマーとの共重合体であってもよい。前記共重合可能な他のモノマーとしては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリル酸ビニル等のビニルエステル類;メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル類;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類;ジブチルマレート、ジエチルマレートなどのマレイン酸エステル類;ジブチルフマレート、ジエチルフマレート等のフマール酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルブチルエーテル、ビニルオクチルエーテル等のビニルエーテル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル類;エチレン、プロピレン、n−ブテン等のオレフィン類;塩化ビニリデン、臭化ビニル等の塩化ビニル以外のハロゲン化ビニリデン類又はハロゲン化ビニル類などが挙げられる。
前記ポリ塩化ビニル系樹脂は、例えば、懸濁重合法や乳化重合法など、従来公知の方法によって製造されたものが用いられ、その平均重合度は特に限定されないが、600〜1600の範囲が好ましい。平均重合度が600未満であると耐衝撃性が低下し、1600を超えると溶融粘度が高くなって加工性が悪くなる。
前記ポリ塩化ビニル系樹脂は、塩素化ポリ塩化ビニル樹脂(CPVC)を用いることもでき、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)と塩素化ポリ塩化ビニル樹脂(CPVC)とをブレンドして用いることもできる。前記塩素化ポリ塩化ビニル樹脂(CPVC)としては、塩素含有量が64〜67質量%の範囲であるものが好ましい。塩素化塩化ビニル系樹脂の塩素含有率が64重量%未満であると耐熱性が低下し、67重量%を超えると溶融粘度が高く、加工性が悪くなるとともに、ポリ塩化ビニル系樹脂と相溶しにくくなり、引張強度、耐侯性、耐衝撃性等の物性が低下する。
本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物において、改質剤として添加される塩素化ポリエチレンは、分子量20〜27万であり、且つ塩素含有量30〜40質量%であるものが使用される。
分子量が20〜27万、且つ塩素含有量30〜40質量%の範囲の塩素化ポリエチレンを用いることで、得られるポリ塩化ビニル系樹脂組成物の耐衝撃性や可撓性などの性能が良好となり、さらに該ポリ塩化ビニル系樹脂組成物を押出成形して得られた成形体の表面粗さが小さくなり、外観の良好な成形体を得ることができる。
本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物において、前記塩素化ポリエチレンの添加量は、主剤であるポリ塩化ビニル系樹脂100質量部に対し、4〜8質量部の範囲とする。塩素化ポリエチレンの添加量が前記範囲内であれば、耐衝撃性や可撓性などの性能が良好で成形性に優れたポリ塩化ビニル系樹脂組成物を得ることができる。
本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物には、改質剤、安定剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、顔料等の添加剤が必要に応じて配合される。
本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物は、主剤であるポリ塩化ビニル系樹脂と、前記塩素化ポリエチレンとの必須成分、及び必要に応じて添加される前記添加剤を加え、加熱溶融し混練して均一化することにより調製される。本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物は、各種の押出成形体の製造に好適に使用され、その中でも可撓性ケーブル防護管の製造用樹脂組成物として好ましい。
前記ポリ塩化ビニル系樹脂組成物を成形する際に用いる成形機としては、特に限定されず、例えば、単軸押出機、二軸異方向パラレル押出機、二軸異方向コニカル押出機、二軸同方向押出機等が挙げられる。また、樹脂温度、成形条件については、特に限定されない。
本発明の可撓性ケーブル防護管は、前記ポリ塩化ビニル系樹脂組成物を異形押出成形し、一側端に他側端を嵌合して係止する嵌合係止構造を有する帯状のプロファイルとし、該プロファイルを螺旋状に巻回するとともに、その一側端に他側端を嵌合係止して筒状に形成してなるものである。
前記プロファイルに形成される嵌合係止構造は、プロファイルの一側端に他側端を嵌合して係止することができればよく、例えば、特許文献3(特開2003−128862号公報)に記載されているように、二股状で且つ開口端内縁に抜止部が対設された嵌合部を一側縁に有し、該嵌合部内に摺動可能に嵌入係止される係止部を他側縁に有する構造としてよい。
前記異形押出成形されたプロファイルは、例えば特開平1−283126号公報にみられるような専用の製管機を用いて、螺旋状に巻回するとともに、その一側端に他側端を嵌合係止して筒状に形成して可撓性ケーブル防護管とすることができる。
本発明の可撓性ケーブル防護管は、前記ポリ塩化ビニル系樹脂組成物を異形押出成形して作製したプロファイルを巻回し筒状に形成してなるものなので、耐衝撃性や可能性などの性能に優れ、表面粗さが小さく外観に優れた可撓性ケーブル防護管を提供できる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、以下の実施例は単なる例示であり、本発明は以下の実施例の記載に限定されるものではない。
[実施例1]
ポリ塩化ビニル樹脂(PVC、徳山積水社製「TS−1000R」)50質量部と塩素化ポリ塩化ビニル樹脂(CPVC、徳山積水社製「HA−54H」)50質量部とからなる主剤樹脂100質量部、塩素化ポリエチレン(ダウケミカル社製、グレード:3615P、分子量20×10、塩素含有量33.4質量%、以下、塩素化ポリエチレンAと記す。)4質量部、改質剤としてMBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン樹脂、ゴム含有量80%)6質量部、安定剤としてオクチルSn液体安定剤(Sn含有量16%)2質量部、滑剤(エステル系ワックス30%、PE系ワックス50%、ステアリン酸20%の混合物)4質量部を混合し、二軸押出機(長田製作所製「SLM50」)に供給して図1に示す断面形状のプロファイル1を異形押出成形した。このプロファイル1は、二股状で且つ開口端内縁に抜止部が対設された嵌合部を一側縁に有し、該嵌合部内に摺動可能に嵌入係止される係止部を他側縁に有する構造であり、各部寸法は、幅寸法A=29.0mm、高寸法B=13.5mm、肉厚E=4.0mmである。
この時の成形条件は、スクリュー:2軸異方向、シリンダー温度165〜180℃、金型温度200〜210℃、樹脂温度197〜198℃とした。
実施例1の材料の配合量を表1に、使用した塩素化ポリエチレンのメーカーとグレードを表2に記す。
[実施例2]
塩素化ポリエチレンAに代えて、塩素化ポリエチレンB(ダウケミカル社製、グレード:60000、分子量23×10、塩素含有量35.0質量%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてプロファイルを作製した。
実施例2の材料の配合量を表1に、使用した塩素化ポリエチレンのメーカーとグレードを表2に記す。
[実施例3]
塩素化ポリエチレンAに代えて、塩素化ポリエチレンC(昭和電工社製、グレード:351TA、分子量20×10、塩素含有量35.2質量%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてプロファイルを作製した。
実施例3の材料の配合量を表1に、使用した塩素化ポリエチレンのメーカーとグレードを表2に記す。
[比較例1]
塩素化ポリエチレンAに代えて、塩素化ポリエチレンD(昭和電工社製、グレード:351A、分子量30×10、塩素含有量36.0質量%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてプロファイルを作製した。
比較例1の材料の配合量を表1に、使用した塩素化ポリエチレンのメーカーとグレードを表2に記す。
[比較例2]
塩素化ポリエチレンAに代えて、塩素化ポリエチレンE(ダウケミカル社製、グレード:2500P、分子量35×10、塩素含有量26.0質量%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてプロファイルを作製した。
比較例2の材料の配合量を表1に、使用した塩素化ポリエチレンのメーカーとグレードを表2に記す。
[比較例3]
塩素化ポリエチレンAに代えて、塩素化ポリエチレンF(昭和電工社製、グレード:303B、分子量10×10、塩素含有量30.0質量%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてプロファイルを作製した。
[比較例4]
塩素化ポリエチレンAに代えて、塩素化ポリエチレンG(昭和電工社製、グレード:402NA、分子量18×10、塩素含有量40.0質量%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてプロファイルを作製した。
[比較例5]
塩素化ポリエチレンAに代えて、塩素化ポリエチレンH(ダウケミカル社製、グレード:4211P、分子量10×10、塩素含有量42.0質量%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてプロファイルを作製した。
Figure 2012067257
Figure 2012067257
<外観の評価>
前記の通り作製したプロファイルのうち、実施例1〜3、比較例1〜2のプロファイルについて、表面粗さ測定器(トキオエンジニアリング社製「SE−MA01」)を用い、JIS B 0633−2001に定義された算術表面粗さ(Ra)を測定した。各プロファイル表面の任意の3箇所について算術表面粗さ(Ra)を測定し、その平均値を表面粗さ(単位:μm)とした。
外観の評価基準は、プロファイル表面を肉眼で観察した時に、表面の粗さが150μm程度であると表面の粗さが明瞭に確認できることから、表面粗さが150μm未満のものを外観良好(○)、表面粗さが150μm以上のものを外観不良(×)として判定した。
表面粗さの測定結果を表3に示し、また表面粗さと使用した塩素化ポリエチレンの分子量との関係を図2に示す。
Figure 2012067257
表3及び図2に示した結果から、分子量20〜27万、塩素含有量30〜40質量%の塩素化ポリエチレンA〜Cを配合した実施例1〜3のプロファイルは、表面粗さが小さく、良好な外観を有していた。一方、本発明での塩素化ポリエチレンの分子量上限(27万)を超える分子量を持つ塩素化ポリエチレンD,Eを配合した比較例1,2のプロファイルは、表面粗さが大きくなり、外観不良となった。
<耐衝撃性の評価>
前記実施例1〜3、比較例1〜5の樹脂組成物を用いて作製した押出成形体について、耐衝撃性の評価を行った。
JIS K 7111に規定された寸法の試験片を作製し、シャルピー衝撃試験機(島津製作所社製「CH83449」)を用い、JIS K 7111−1に準じてシャルピー衝撃値を測定した。実施例1〜3、比較例1〜5の樹脂組成物を用いそれぞれ7個の試験片を作製してシャルピー衝撃試験を行い、得られた値の平均値をシャルピー衝撃値(単位:kJ/m)とした。
耐衝撃性の判定基準は、シャルピー衝撃値が10kJ/m以上のものを良好(○)、10kJ/m未満のものを不良(×)とした。その結果を表4にまとめて記す。
<可撓性の評価>
前記実施例1〜3、比較例1〜5で作製したプロファイルを螺旋状に巻き、図3に示すように製管し、可撓性ケーブル防護管を得た。得られた可撓性ケーブル防護管2は、外径:128mmであった。
この可撓性ケーブル防護管2を曲率1.2Rで曲げ、図4に示す水圧試験機10内にセットした。この水圧試験機10は、可撓性ケーブル防護管2を収容する装置本体と、可撓性ケーブル防護管2の両端を気密に固定する継手11,12と、装置本体内の空気を排出する空気逃しバルブ13と、装置本体内の水を排出する排水バルブ14と、装置本体内からの漏水を防止する止水フランジ15と、装置本体内に接続された圧力計16と、バルブ17を介して装置本体内に接続された加圧用のポンプ18とを備えて構成されている。
水圧試験機10内に可撓性ケーブル防護管2をセットした後、外部より水圧0.5MPaをかけて3min保持した。そして、0.5MPa、3min保持に耐えるものを良好(○)とし、耐えられないものを不良(×)として判定した。その結果を表4にまとめて記す。
Figure 2012067257
表4に示した結果から、分子量20〜27万、塩素含有量30〜40質量%の塩素化ポリエチレンA〜Cを配合した実施例1〜3は、耐衝撃性、可撓性ともに良好であった。
一方、前記塩素化ポリエチレンの分子量、塩素含有量のいずれかが前記範囲から外れている塩素化ポリエチレンD〜Hを配合した比較例1〜5は、耐衝撃性と可撓性の一方又は両方が不良であった。
従って、本発明によれば、外観及び性能に優れた可撓性ケーブル防護管を提供できることが実証された。

Claims (2)

  1. ポリ塩化ビニル系樹脂100質量に対し、塩素化ポリエチレン4〜8質量部を配合した塩化ビニル系樹脂組成物であって、
    前記塩素化ポリエチレンが、分子量20〜27万であり、且つ塩素含有量30〜40質量%であることを特徴とするポリ塩化ビニル系樹脂組成物。
  2. 請求項1に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組成物を異形押出成形し、一側端に他側端を嵌合して係止する嵌合係止構造を有する帯状のプロファイルとし、該プロファイルを螺旋状に巻回するとともに、その一側端に他側端を嵌合係止して筒状に形成してなる可撓性ケーブル防護管。
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