JP2012063043A - 冷蔵庫 - Google Patents

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【課題】外箱の真空断熱材のカバー率を高くでき、冷却性能を向上し得る冷蔵庫を提供する。
【解決手段】本発明に関わる冷蔵庫は、背面側で後方に突出する形状の立ち上がり領域またはその近くに設けられた注入口16b、16aおよび立ち上がり領域を覆う立ち上がり部12bを備えた背面板12を有する外箱19と、貯蔵物を収容する内箱18との間に構成される断熱空間に、注入口16b、16aを介して発泡断熱材原液が注入され充填される冷蔵庫1であって、背面板12のほぼ全域をその内部側で覆うように取り付けられ、注入口16b、16aより下方に下端を配置した真空断熱材31を備え、真空断熱材31は、前方に向けて曲げて形成され背面板12の立ち上がり部12bの少なくとも一部を覆う曲げ部31bと、発泡断熱材原液の注入に際して使用される空間を空けた形状の切り欠き部31aとを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、真空断熱材を備える冷蔵庫に関する。
従来、地球温暖化防止等の観点から、CO排出量削減を目的に冷蔵庫に於いても省エネルギ化が求められている。
このため、市販されている冷蔵庫には、断熱性能の優れた真空断熱材を製造現場で発泡させる硬質ウレタンフォ−ムと組み合わせて使うようになっている。
この真空断熱材は、製造現場で発泡させる硬質ウレタンフォ−ムと比較すると10倍以上の断熱性能を有しているものの、外側を覆う外包材がアルミニウム蒸着フイルムであり損傷し易いこと、また、真空断熱材は内部を真空状態とするために減圧され、外表面に大気圧が加わるために硬化するとの難点もある。
従って、真空断熱材の冷蔵庫等の冷凍機器への適用が作業性の面で難しかった。
即ち、真空断熱材の冷蔵庫外箱を形成する側面板或いは背面板への適用であっても、真空断熱材側に治具等を使って放熱パイプを逃げる溝を作らなければならない。
例えば、従来の真空断熱材は、特許文献1にも示されている如く真空断熱材側に放熱パイプ(例えば直径が4.0mm)を収納する溝(開口部幅50mm、深さ5mmの溝)を構成している。
この真空断熱材の溝は、繊維材等の芯材を外包材で覆って内部を減圧して封止した後、外包材の外側からプレス成形により溝を形成したものである。
そして、この真空断熱材を冷蔵庫の側面板等に配設する場合は、側面板等に予め配設された放熱パイプに真空断熱材に形成した溝を合わせて覆い、真空断熱材をホットメルトにより側面板等の内面(断熱材側)に取り付け、隙間のないようにしている。
なお、真空断熱材と側面板等との接合にホットメルトを使うのは、発泡断熱材の充填時に真空断熱材と側面板等間に隙間があると、この隙間に発泡断熱材の原液が入って発泡し、側面板等を変形させてしまう、或いは、真空断熱材の端部が外箱の側面板等から剥がれて捲くれ発泡断熱材充填時に、発泡断熱材の流れを邪魔することがないようにするためである。
特許第3456988号公報
ところで、特許文献1の図5に示される背面の真空断熱材の溝内に配設される放熱パイプは、冷凍サイクルの放熱器の役目を果たすものであるから、従来の冷蔵庫を横断面で見た場合、その背面側の断面図の図16にも示す如く、複数本の放熱パイプ51が寸法Wの間隔をもって配設されている。
ここで、複数本の放熱パイプ51を冷蔵庫100の背面板52に配設した場合には、放熱パイプ51の放熱量が飽和する距離である放熱飽和距離が重要となる。
即ち、放熱パイプ51の配設ピッチ(寸法W)が放熱飽和距離より小さい場合には、隣り合う放熱パイプ51からの熱が背面板52を伝って放熱ができず、お互いの放熱パイプ51が熱干渉をし、放熱する効率が低下し冷蔵庫100の庫内100nに熱影響を及ぼす。一方、配設ピッチ(寸法W)が放熱飽和距離より大きい場合には、配設する放熱パイプ51間の長さが短くなるため、放熱を効率的に行えない。
また、放熱パイプ51を背面板52等に貼り付ける場合、真空断熱材56側にも、放熱パイプ51を覆うために放熱パイプ51の形状に合わせた溝57を形成する必要がある。
ところが、真空断熱材56に設ける溝57は、真空断熱材成形後にプレス機を用いて形成することが知られている。この加工方法の場合、真空断熱材56の外包材の変形量が大きくなり、外包材に損傷を与える可能性がある。このため、放熱パイプ51を覆うための溝57を作成するには、凸部59の寸法L4(図16参照)を30〜40mmにする必要がある。
加えて、背面板52を背面側に膨らませ内容積を拡大している冷蔵庫100に図16に示す溝57が形成された真空断熱材56を適用した場合、真空断熱材56には最外側の溝57を作るための凸部59があることにより、放熱パイプ51は背面板52の膨らませ部の稜線となる点A、点Bよりも中央側に寄せて配設することとなる。従って、凸部59がある部分の放熱面積を効率的に使えないことにより、放熱パイプ51の放熱面積が無駄になり放熱面積を効率的に使えないという問題もある。
特許文献1等では溝を形成することにより側面板54及び背面板52への真空断熱材56の配設作業を容易とする技術手段は提供しているが、凸部59があることにより側面板54及び背面板52の放熱面積を無駄にすることなく、しかも、放熱飽和距離を適正にして冷蔵庫100の庫内100nに悪い熱影響を及ぼさない放熱パイプ51の配設に関しては開示されていない。
また、従来の冷蔵庫100に於いては、発泡断熱材58の注入口60が背面板52の立ち上がり辺52aに重なる位置に図17の如く設けられている。このことから、真空断熱材56の上部および下部は注入口60を避けるとともに、真空断熱材56の幅は背面板52の平面部52bに対向して破線で示す如く設けられているのが一般的である。
このため、真空断熱材56の面積が小さくなり、真空断熱材56を背面板52に配置する面積のカバー率が高くできないという問題もある。
本発明は上記実状に鑑み、外箱における真空断熱材のカバー率を高くでき、冷却性能を向上し得る冷蔵庫の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に関わる冷蔵庫は、背面側で後方に突出する形状の立ち上がり領域またはその近くに設けられた注入口および前記立ち上がり領域を覆う立ち上がり部を備えた背面板を有する外箱と、貯蔵物を収容する内箱との間に構成される断熱空間に、前記注入口を介して発泡断熱材原液が注入され充填される冷蔵庫であって、前記背面板のほぼ全域をその内部側で覆うように取り付けられ、前記注入口より下方に下端を配置した真空断熱材を備え、前記真空断熱材は、前方に向けて曲げて形成され前記背面板の立ち上がり部の少なくとも一部を覆う曲げ部と、前記発泡断熱材原液の注入に際して使用される空間を空けた形状の切り欠き部とを有している。
以上、本発明によれば、外箱における真空断熱材のカバー率を高くでき、冷却性能を向上し得る冷蔵庫を実現できる。
本発明に係る実施形態の冷蔵庫を斜め前方から見た斜視図。 図1のA−A線断面図。 実施形態の冷蔵庫の冷蔵庫箱体内の発泡断熱材の発泡方法を示す斜視図。 図1の冷蔵庫のB−B線断面図。 冷蔵庫を斜め背面上方から見た背面斜視図。 (a)は図5に示す冷蔵庫に使用されている真空断熱材の背面斜視図、(b)は(a)のG−G線断面図、(c)は(a)のH−H線断面図。 図5のE−E線断面図。 図5のF−F線断面図。 (a)は図7のQ部を拡大して示す拡大図、(b)は両側部の端部凹所を形成することなく曲げ部を設けた真空断熱材を用いた場合の図7のQ部を拡大して示す拡大図。 (a)は実施形態の側面板に取り付けた放熱パイプ、真空断熱材を冷蔵庫の外側から側面板11を透視した正面図、(b)は(a)のC−C線断面図、(c)は(a)のD−D線断面図。 実施形態の真空断熱材の芯材の製造工程を経時的に示す断面図。 実施形態の芯材を外包材に収納し、真空断熱材を製造する工程を経時的に示す断面図。 実施形態の真空断熱材に設ける溝ピッチを示す図4のP部拡大図。 図13の溝ピッチを選定するための真空断熱材の温度特性を示す図。 図13、図14の結果を適用した一例を示す図4のP部の要部拡大図。 従来の冷蔵庫の背面側の断面図。 従来の冷蔵庫を斜め背面上方から見た背面斜視図。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る実施形態の冷蔵庫1を斜め前方から見た斜視図であり、図2は図1のA−A線断面図である。
冷蔵庫1は、冷蔵、冷凍する食品等の貯蔵物を収容する冷蔵庫本体1Hと、冷蔵庫本体1Hの前面開口部1H1(図2参照)を開閉する複数の扉(5、6(6a、6b、6c)、7)を備えている。
冷蔵庫本体1Hは、内部に上から冷蔵室2と、製氷室3a、第一冷凍室3b、第二冷凍室扉3cを含む冷凍室3と、野菜室4とを有している。これら室が開口される前面開口部1H1には、それぞれ扉が設けられている。
冷蔵室扉5は冷蔵室2を開閉する扉であり、観音開き式の左右二枚の扉より構成されている。冷凍室扉6は冷凍室3を開閉する扉であり、引き出し式の三枚の扉、即ち製氷室扉6a、第一冷凍室扉6b、第二冷凍室扉6cより構成されている。最下段の野菜室扉7は野菜室4を開閉する扉であり、引き出し式の扉である。
なお、引き出し式の扉は、貯蔵物が収容される収容ケースとともに引き出される扉である。
図2に示す冷却器室9内には、冷却器8が設置されており、冷却器8、圧縮機10、下記の凝縮器、キャピラリチューブ等で冷凍サイクルを構成している。
ここで、冷蔵庫1に於いては、凝縮器として、冷媒が通流する放熱パイプ20を冷蔵庫本体1Hの外郭を構成する側面板11及び背面板12の内側(発泡断熱材17の側)に取り付け(図4参照)、凝縮器の代わりをさせて放熱している。
冷媒としてはイソブタン(R600a)が用いられる。なお、冷媒として、他の冷媒を用いてもよいが、イソブタンは、廃棄した場合にオゾン層を破壊しない、温暖化係数が低いなどの利点があることから、冷媒としてイソブタンを用いることが望ましい。
冷凍サイクルの冷却器8で冷却された冷気は、庫内冷気循環ファン13により、冷蔵室2、冷凍室3(3a、3b、3c)、野菜室4等に強制循環させる。そして、冷蔵室2、野菜室4室を冷気に対してダンパーサーモで開閉し、冷凍室3を、温度調節器(サーモスタット)等をもって、それぞれ設定温度に冷却している。
冷蔵庫1の庫内温度は、冷蔵庫本体1Hの上部後方に設けられた制御基板14によって制御されている。
次に、冷蔵庫箱体15内への発泡断熱材(ウレタンフォーム)17の発泡方法に就いて説明する。
図2に示すように、冷蔵庫本体1Hを構成する冷蔵庫箱体15は、側面板11(図1参照)、背面板12等を有する外郭を成す外箱19と、食品等の貯蔵物が入れられる内箱18とを備える。
図3は、冷蔵庫1の冷蔵庫箱体15内の発泡断熱材17の発泡方法を示す斜視図である。
冷蔵庫箱体15内、即ち外箱19と内箱18との間の空間へのウレタンフォーム原液(発泡断熱材原液)注入時には、冷蔵庫箱体15の背面板12が上に位置するよう冷蔵庫箱体15を発泡装置(図示せず)内にセットし、注入口16(16a、16b)からウレタンフォーム原液を注入する。なお、注入口16(16a、16b)は、冷蔵庫箱体15の背面側で後方に突出する形状の立ち上がり領域またはその近くに設けられる。
注入されたウレタンフォーム原液は、冷蔵庫箱体15の外箱19と内箱18との間の開口縁側全体に回り込み、その後、発泡を開始し、内箱18と外箱19とで構成される冷蔵庫箱体15の空間を埋めて充填される。
この際、後記の真空断熱材21、31は、あらかじめ外箱19側にホットメルトやシール材等により仮固定されており、発泡断熱材17の発泡による充填により冷蔵庫箱体15の外箱19の内側(発泡断熱材17側)に固着される。
冷蔵庫箱体15に就いて、以下説明する。
冷蔵庫箱体15は、上述したように、冷蔵室2、冷凍室3等の貯蔵物を収容する各室を構成する内箱18と、外郭を構成する側面板11、背面板12等より成る外箱19との間の空間に、発泡断熱材17を発泡、充填させることで構成される。
図4は図1の冷蔵庫1のB−B線断面図である。
外箱19を構成する側面板11、背面板12等は0.4〜0.5mm厚程度の板厚が薄い鉄板等で構成されている。
側面板11、背面板12には、冷凍サイクルの凝縮器の役割を果たす放熱パイプ20がW1の間隔をもって(ピッチで)アルミニウム製のテ−プ等で固着されている。放熱パイプ20の直径は4.0〜5.0mm程度である。
冷蔵庫箱体15の前面開口部1H1側には、内箱18を外箱19に係止する係止部のR曲げ部19aが外箱19に形成されている。
外箱19の係止部のR曲げ部19aが、内箱18の被係止部18aを、弾性変形してフランジ部19bとで挟着することにより、外箱19と内箱18とが取り付けられている。
外箱19のR曲げ部19a近くの放熱パイプ20は、R曲げ部19aを加熱し、R曲げ部19aに続くフランジ部19b近傍が、冷却運転時に挟着する内箱18の被係止部18aを介して、冷やされ露点温度以下となり、結露するのを防止している。
図4に示すように、真空断熱材21、31は、予め側面板11、背面板12等にアルミニウム製のテ−プ等をもって貼り付けられた例えば連続する4本の放熱パイプ20(直径4.0mm)を逃げるための凹所(22、22a、22b(図10(a)参照))、凹所(32、32a、32b(図6(a)参照)、32c)をそれぞれ有している。
真空断熱材21、31は、それぞれ側面板11、背面板12にW1の間隔(ピッチ)をもって取り付けられた放熱パイプ20を凹所(22、22a、22b)、凹所(32、32a、32b、32c)内に収納した状態で、ホットメルトや粘着テープ等を用いて側面板11、背面板12に貼り付けられている。
前記の発泡断熱材17は、側面板11或いは背面板12への放熱パイプ20及び真空断熱材21、31の取り付け後、外箱19と内箱18との間に形成される空間に充填される。
そのため、側面板11或いは背面板12への真空断熱材21、31の取り付けは、発泡断熱材17が、側面板11と真空断熱材21との間、および、背面板12と真空断熱材31との間に侵入しないように固定する必要がある。
<背面板12に取り付ける真空断熱材31>
次に、背面板12に取り付ける真空断熱材31について説明する。
図5は、冷蔵庫1を斜め背面上方から見た背面斜視図であり、図6(a)は図5に示す冷蔵庫1に使用されている真空断熱材31の背面斜視図であり、図6(b)は図6(a)のG−G線断面図であり、図6(c)は図6(a)のH−H線断面図である。
背面板12に貼り付けられる真空断熱材31は、例えば直径4.0mmの銅パイプ等で作られる放熱パイプ20を収納するための凹所32と端部凹所32aと端部凹所32b、32c(図6(a)、(c)参照)とを有している。
図4に示すように、凹所32と端部凹所32aは、真空断熱材31の縦方向に複数列、中心線の間隔がW1寸法をもって形成されている。換言すると、真空断熱材31の中央側の凹所32と端部側の端部凹所32aとは、背面板12の内面12nに対してW1寸法、180〜220mmの間隔(ピッチ)で取り付けられている放熱パイプ20を覆う構成である。
図6(b)に示すように、凹所32は、放熱パイプ20を覆う左右両側に立ち上がり壁部を有したへこんだ形状(凹形状)を有しており、その深さ寸法D1は約5mmであり、その幅寸法L3は40〜60mmである。
即ち、凹所32の幅寸法L3は、凹所32を作る上での製造誤差、真空断熱材31を背面板12に取り付ける際の取り付け誤差や、放熱パイプ20が背面板12の平面上で多少曲がっていたり、放熱パイプ20の背面板12への取り付け誤差等があっても、放熱パイプ20を収納できる大きさとしている。
また、凹所32の深さ寸法D1は、真空断熱材31を背面板12に取り付ける際、放熱パイプ20が背面板12側に押し付けられ、背面板12に押し圧痕が生じたり、真空断熱材31の周囲を覆う外包材34(図6参照)に損傷が生じないように、放熱パイプ20の直径以上、例えば約5.0mmに設計されている。
他方、図6(a)に示す真空断熱材31に並列で複数列形成された溝のうち、真空断熱材31の左右両端に沿って設けられた溝の端部凹所32aは、凹所32のように放熱パイプ20を囲むようにその左右両側に立ち上がり壁部を有する溝形状でなく、真空断熱材31の縁部に沿って設けられ、外方が開放された横断面L字状を成すへこんだ形状としている。なお、端部凹所32aは、前方に向けて曲げて形成された曲げ部31bを形成している(詳細は後記)。
端部凹所32aの深さ寸法D1は、凹所32と同様に約5.0mmである。
これは、真空断熱材31に複数列の溝を形成する際、端部の溝は、真空断熱材31の縁部に沿って、外方を開放した横断面L字状の形状の端部凹所32aの方が、単なる凹形状より形成し易いからである。また、端部凹所32aを用いることにより、その外方が開放される形状であることから、放熱パイプ20を折り曲げる作業、放熱パイプ20を端部凹所32aに設置する作業、或いは機械室29側へ引き出す作業を行い易い。
更に、真空断熱材31の左右両端(左右両縁部)に沿って位置する溝の形状を、端部凹所32aのように外方開放の構成としたことで、従来の真空断熱材の凸部59(図16参照)がなくなるので、真空断熱材31を背面板12に貼り付ける時、背面板12上の放熱パイプ20を背面板12の稜線12rに近づけて配置できることになる。
また、真空断熱材31の上下端部には、前記のように製造のし易さ及び放熱パイプ20の収納し易さを考慮して、端部凹所32b、32cを有している。端部凹所32b、32cは、端部凹所32aと同様に、凹所32の如く放熱パイプ20を囲むようにその左右両側に立ち上がり壁部を有する溝形状でなく、真空断熱材21の縁部に沿って、外方が開放された横断面L字状を成すへこんだ形状としている。端部凹所32b、32cは、真空断熱材31の長手方向の寸法L5は40〜80mm前後である。なお、寸法L5は、適宜調整できるのは勿論である。
これにより、外方が開放された端部凹所32b、32c内では、放熱パイプ20を外方に自由に動かして自由な経路で配置できる。例えば、図5に示すようにU字状のUターン部20aとして配置することもできる。
次に、背面板12に取り付けた真空断熱材31のカバー率(発泡断熱材17が接する外箱19の面を覆う真空断熱材31の割合)を向上させる構成、および、発泡断熱材17の原液の注入口16(16a、16b)を避けた形状の真空断熱材31の構成、更に、放熱パイプ20の引き出し部20dと真空断熱材31の溝(凹所32、端部凹所32a、32b、32c)との関係について説明する。
図7は図5のE−E線断面図である。
図5、図7に示すように、背面板12の発泡断熱材17の側の面に、蛇行状の放熱パイプ20がアルミニウムテープ28(図9参照)等により取り付けられており、放熱パイプ20の熱が背面板12に伝達され、放熱パイプ20が背面板12を用いて凝縮器と同様に放熱する役目を果たしている。
前記のように、放熱パイプ20から放出される熱を庫内1nから断熱するため、背面板12に取り付けられた放熱パイプ20を覆って、真空断熱材31が背面板12に貼り付けられている。
詳細には、図5に示すように、薄い板厚の鉄板で作られた背面板12には、放熱パイプ20が蛇行状にアルミニウムテープ28(図9参照)等により取り付けられている。放熱パイプ20の引き出し部20dは、何れも例えば機械室29側に戻され、機械室29内で冷凍サイクルの配管(図示せず)に接続されている。
そして、放熱パイプ20が取り付けられる背面板12を放熱器として最大限に活用している。図5示すように、放熱パイプ20が背面板12の大きな領域に取り付けられるので、放熱パイプ20を覆う真空断熱材31(図6参照)は、放熱パイプ20が取り付けられた背面板12の大きさとほぼ同等の大きさに形成されている。
また、図5に示すように、真空断熱材31は、背面板12に設けられた複数の注入口16(16a、16b)の内、下注入口16aを避けた形状に製作されている。
図6(a)に示すように、真空断熱材31は左右下部に切り欠き部31aを有するほぼ六角形を成している。従来の真空断熱材は、長方形に作られるのが一般的であるが、本実施形態の真空断熱材31は2つの下注入口16a(図5参照)を避ける切り欠き部31aを設け、下注入口16aの下方まで真空断熱材31を延ばした形状としている。
これにより、冷蔵庫1の外箱19に対する真空断熱材31のカバー率を向上させている。
更に説明するならば、発泡断熱材17のウレタンフォーム原液を、内箱18と外箱19との間の断熱空間内に充填する時には、図3に示すように、冷蔵庫箱体15を背面が上になるようにして発泡装置(図示せず)内にセットし、上下の注入口16b、16aにノズルを差し込んでウレタン原液を注入するが、作業性を考慮するとノズルの向きに多少余裕をとる必要がある。
そこで、真空断熱材31に、下注入口16aに対向する領域近くに下注入口16aからのウレタンフォーム原液(発泡断熱材原液)の注入を邪魔しないような形状、すなわち下注入口16aからのウレタンフォーム原液の注入に際して使用する空間を空けた形状の切り欠き部31aを形成している。
図5に示すように、真空断熱材31の下方の機械室29側の左右両端の角部、即ち、2つの下注入口16aの近傍の箇所の真空断熱材31を切り欠いた形状として切り欠き部31aを設けるため、真空断熱材31が、従来の四角形の真空断熱材56(図17参照)から2つの辺が増えてほぼ六角形になる。
なお、図5と異なり、放熱パイプ20の引き出し部20dを真空断熱材31の最下端まで重なるように配置してもよい。
図6に示す真空断熱材31は、背面板12の内容積拡大のために設けられる膨出部の膨らまし部12a(図7参照)を構成する立ち上がり部12bを覆う曲げ部31bを有している。ここで、真空断熱材31の曲げ部31bは、背面板12の平面部12cおよび立ち上がり部12bに重なって取り付けられる。言い換えれば、真空断熱材31の曲げ部31bは、背面板12の平面部12cおよび立ち上がり部12bの少なくとも一部を覆って取り付けられる。
前記したように、真空断熱材31は、その中央部に背面板12に取り付けられた放熱パイプ20の直線部20c(図5参照)を収納する凹所32(図6(a)、(b)参照)を有しており、放熱パイプ20の両側部の側直線部20b(図5参照)を収納する端部凹所32a(図6(a)、(b)参照)を有している。また、真空断熱材31の上・下外周部には、それぞれ放熱パイプ20の曲部のUタ−ン部20a(図5参照)を収納する端部凹所32b、32c(図6(a)、(c)参照)が端部凹所32aと同形状で形成されている。
真空断熱材31における放熱パイプ20を収納することができる凹所32、端部凹所32a、32b、32cは、図4に示す真空断熱材21の凹所22及び端部凹所22a、22b(図10参照)と同様に作られる。
図7に示すように、真空断熱材31の中央部の凹所32は、例えば直径4.0mmの放熱パイプ20の直線部20cを収納することができる。
真空断熱材31の両側部の端部凹所32aは、従来の凸部59(図16参照)がないL字状の溝であり、例えば、図7のように、直径4.0mmの放熱パイプ20の側直線部20bを収納することができる。
図6に示す真空断熱材31の上・下外周部の端部凹所32b、32cは、従来の凸部59がないL字状の溝であり、例えば直径4.0mmの放熱パイプ20のUタ−ン部20aを収納することができる。ここで、両側部の端部凹所32aは、それぞれ真空断熱材31が背面板12に対して浮き上がることなく貼り付けられるように、背面板12の稜線12rより内側に配置される稜線31r(図7参照)をもって前方に向け屈曲して形成される。
真空断熱材31は、凹所32、端部凹所32a、32b、32cで放熱パイプ20を覆い、ホットメルトを用いて背面板12に固定されている。
真空断熱材31は、図5にも示すように背面板12の表面積とほぼ同等の大きさを有し、端部凹所32aが、真空断熱材31の縁部の外方が開放された形状であることから、放熱パイプ20の引き出し部20dを機械室29に誘導することができる。
即ち、放熱パイプ20の引き出し部20dは、真空断熱材31に従来の凸部59(図16参照)がないことにより、端部凹所32aまたは端部凹所32cのどこからでも外側(真空断熱材31の投影面外)に出して配置できる。
本冷蔵庫1の場合、放熱パイプ20の引き出し部20dを切り欠き部31aより真空断熱材31の投影面(真空断熱材31の延在面が対向する領域)外へ引き出すように構成している。
放熱パイプ20の引き出し部20dは、一旦、真空断熱材31の投影面外に引き出してしまえば、必要に応じて機械室29側への引き出しに備え、図5にも示すように、容易に屈曲することができる。
図8は図5のF−F線断面図である。
図7に示す背面板12に取り付けられる放熱パイプ20(20b、20c)は、各放熱パイプ20からの放熱量が飽和する距離(W1)の間隔(ピッチ)を確保して配置されている。
真空断熱材31は、背面板12に取り付けられた曲部が形成された放熱パイプ20を凹所32、端部凹所32a、32b、32cで覆う(図5、図6参照)とともに、図5に示すように、端部凹所32a(図6(a)参照)を利用して放熱パイプ20の引き出し部20dを発泡断熱材17が充填される外箱19と内箱18間の断熱空間から、機械室29内に引き出せるよう構成している。
前記した如く、真空断熱材31は、図6に示すように、下注入口16a周りの端部凹所32aを含む箇所に切り欠き部31aを有している。そのため、放熱パイプ20は、切り欠き部31aの所で、同一平面上で真空断熱材21の投影面(真空断熱材31の延在面が対向する領域)外に引き出すことができる。
換言すると、放熱パイプ20の引き出し部20dは、真空断熱材31で覆われていない。真空断熱材31で覆われていない引き出し部20dは、放熱パイプ20の他の部分と略同一平面上に位置し、これを収納する真空断熱材31の凹所32及び端部凹所32a、32b、32cも略同一平面上に位置する。このように、放熱パイプ20の引き出し部20bは、従来の凸部59(図16参照)に邪魔されることなく、スム−ズに真空断熱材31の投影面(真空断熱材31の延在面が対向する領域)外に引き出され、機械室29に誘導することができる。
従って、真空断熱材31の凹所32、端部凹所32a、32b、32cにより、放熱パイプ20を蛇行状の放熱パイプ20のUタ−ン部20aを含めて覆うことができる。
また、真空断熱材31の外方が開放されたへこんだ形状の横断面L字状溝の端部凹所32aから放熱パイプ20を引き出すことができる。
更に、放熱パイプ20を、外方が開放されたへこんだ形状の端部凹所32a、32b、32c、を採用することにより、背面板12に対して広げて配置できるので、背面板12の放熱面積を最大限に得ることができる。これにより、背面板12を効率良く放熱器として利用できる。
換言すると、図6に示すように、真空断熱材31に横断面L字形状の溝の端部凹所32a、32b、32cを設けることにより、真空断熱材31の面積を大きくできる。
これにより、放熱パイプ20の殆どは真空断熱材31で覆われ放熱パイプ20の熱が断熱されるので、庫内1nに放熱パイプ20の熱影響を及ぼさない冷蔵庫1が得られる。
図9(a)は、図7のQ部を拡大して示す拡大図であり、図9(b)は、両側部の端部凹所32aを形成することなく曲げ部31b´を設けた真空断熱材31´を用いた場合の図7のQ部を拡大して示す拡大図である。
なお、真空断熱材31´においては、図6(a)に示す端部凹所32b、32cは真空断熱材31と同様に形成される。
図9(a)、(b)において、背面板12には、ホットメルト30が0.5〜2.0mmの厚さで塗られ、ホットメルト30を介して真空断熱材31、31´がそれぞれ背面板12に貼り付けられている。つまり、ホットメルト30は、真空断熱材31、31´を背面板12に取り付けるための接着材である。
背面板12は後部に後方に突設される膨らまし部12aを設けるので、膨らまし部12aを形成するための立ち上がり部12bを有する。なお、膨らまし部12aは、後方に突出して形成される平面状の平面部12cを有する。
真空断熱材31、31´は、それぞれ背面板12の平面部12cと立ち上がり部12bに重ねて設けられている。
具体的には、真空断熱材31、31´の両側端部には、それぞれ背面板12の平面部12cおよび立ち上がり部12bの少なくとも一部を覆って取り付けられる曲げ部31b(図9(a)参照)、曲げ部31b´(図9(b)参照)が設けられている。
背面板12は、板厚が薄い鉄板を金型成形するので設計した通りの寸法となる。しかし、真空断熱材31、31´の形状は、設計した寸法通りには作り難い。特に曲げ治具を使って成形する曲げ部31b、31b´の角度R1は成形し難い。
このため、本冷蔵庫1に於いては、図9(a)に示すように、真空断熱材31の端部凹所32aを曲げて曲げ部31bを形成し、真空断熱材31側の稜線31rを背面板12側の稜線12rに対して内側にずらして設ける。これにより、真空断熱材31が背面板12に対して浮き上がることなく貼り付けられ、曲げ部31bの先端を立ち上がり部12bに当接させて、曲げ部31bと背面板12の平面部12c、立ち上がり部12bとで、背面板12の稜線12rに沿って配置される放熱パイプ20が通る閉鎖空間を形成している。
同様に、図9(b)に示すように、真空断熱材31´の両側端部をそれぞれ曲げて曲げ部31b´を形成し、真空断熱材31´側の稜線31r´を背面板12側の稜線12rに対して内側にずらして設ける。これにより、真空断熱材31´が背面板12に対して浮き上がることなく貼り付けられ、曲げ部31b´の先端を背面板12の立ち上がり部12bに当接させて、曲げ部31b´と背面板12の平面部12c、立ち上がり部12bとで、、背面板12の稜線12rに沿って配置される放熱パイプ20が通る閉鎖空間を形成している。
そして、曲げ部31b、31b´の先端が、立ち上がり部12bにホットメルト30で接着されることにより、真空断熱材31、31´の曲げ部31b、31b´が、発泡断熱材17の充填時に、発泡断熱材17が真空断熱材31、31´と背面板12との間に侵入して真空断熱材31、31´が変形してしまうことを防止している。
背面板12の側端部に取り付けられる放熱パイプ20は、背面板12の平面部12c、立ち上がり部12bと真空断熱材31、31´の曲げ部31b、31b´とで形成される閉鎖空間(図9(a)、図9(b)参照)内に配設される。換言すると、背面板12の平面部12cと立ち上がり部12bとの稜線12rに沿って放熱パイプ20が位置するので位置決めが簡単に行え、放熱パイプ20の配設作業が容易になる。
また、真空断熱材31、31´の曲げ加工も角度を合わせる必要がなくなるので容易になる。また、真空断熱材31、31´の背面板12への配設についても、真空断熱材31、31´の平面部31p(図9(a)参照)、平面部31p´(図9(b)参照)を背面板12の平面部12cを合わせるだけでよいので容易となる。
更に、背面板12の立ち上がり部12bと真空断熱材31、31´の曲げ部31b、31b´の先端部とが接着剤で接着され密封されるので、放熱パイプ20を収納する閉鎖空間(図15(a)に示す背面板12と真空断熱材31の端部凹所32aとで形成される閉鎖空間または図15(b)に示す背面板12と真空断熱材31´の左右の端部の曲げ部31b´とで形成される閉鎖空間)に発泡断熱材が入り、真空断熱材31、31´の先端部が変形して開くことを防止できる。
なお、本実施形態では、真空断熱材31、31´の曲げ部31b、31b´の先端部を、背面板12の立ち上がり部12bに接着剤で接着する場合を例示したが、接着の代わりにアルミテープ等で密封して取り付けてもよく、真空断熱材31、31´の曲げ部31b、31b´の先端部を、背面板12の立ち上がり部12bに密封して取り付ければ、その取り付け態様は特に限定されず、適宜選択可能である。
<側面板11に取り付ける真空断熱材21>
図10は、図1、図4に示す冷蔵庫1の側面板11に放熱パイプ20及び真空断熱材21を取り付けた状態を示す図であり、(a)は側面板11に取り付けた放熱パイプ20、真空断熱材21を冷蔵庫1の外側から側面板11を透視した正面図であり、(b)は(a)のC−C線断面図であり、(c)は(a)のD−D線断面図である。
真空断熱材21は、例えば直径4.0mmの銅パイプ等で作られる放熱パイプ20を収納するための凹所22と端部凹所22a、22bを有している。
凹所22と端部凹所22aは、真空断熱材21の縦方向に複数列、中心線の間隔がW1寸法をもって形成されている。換言すると、真空断熱材21の中央側の凹所22と端部側の端部凹所22aとは、側面板11の内面11nに対してW1寸法、180〜220mmの間隔で取り付けられている放熱パイプ20を覆う構成である。
凹所22は、放熱パイプ20を覆う左右両側に立ち上がり壁部を有したへこんだ形状(凹形状)を有しており、その深さ寸法D1は約5mmであり、その幅寸法L3は40〜60mmである。
即ち、凹所22の幅寸法L3は、凹所22を作る上での製造誤差、真空断熱材21を側面板11に取り付ける際の取り付け誤差や、放熱パイプ20が側面板11の平面上で多少曲がっていたり、放熱パイプ20の側面板11への取り付け誤差等があっても、放熱パイプ20を収納できる大きさとしている。
また、凹所22の深さ寸法D1は、真空断熱材21を側面板11に取り付ける際、放熱パイプ20が側面板11側に押し付けられ、側面板11に押し圧痕が生じたり、真空断熱材21の外包材24に損傷が生じないように、放熱パイプ20の直径以上、例えば5.0mmに設計されている。
他方、図10(a)に示す真空断熱材21に並列で複数列形成された溝のうち、真空断熱材21の左右両端に沿って設けられた溝の端部凹所22aは、凹所22のように放熱パイプ20を囲むようにその左右両側に立ち上がり壁部を有する溝形状でなく、真空断熱材21の縁部に沿って設けられ、外方が開放された横断面L字状を成すへこんだ形状としている。
端部凹所22aの深さ寸法D1は、凹所22と同様に5.0mmであり、端部凹所22aの短手方向の幅寸法L4は、凹所22のL3寸法と同様に、40〜60mm前後である。
これは、真空断熱材21に複数列の溝を形成する際、端部の溝は、真空断熱材21の縁部に沿って、外方を開放した横断面L字状の形状の端部凹所22aの方が、単なる凹形状より形成し易いからである。また、外方が開放された端部凹所22aを用いることにより、放熱パイプ20を折り曲げる作業、放熱パイプ20を端部凹所22aに設置する作業、或いは機械室29(図2参照)側へ引き出す作業を行い易い。
更に、真空断熱材21の左右両端(左右両縁部)に沿って位置する溝の形状を、端部凹所22aのように外方開放の構成としたことで、従来の真空断熱材の凸部59(図16参照)がなくなるので、真空断熱材21を側面板11に貼り付ける時、側面板11上の放熱パイプ20を冷蔵庫箱体15の前面開口部1H1側に位置する係止部のR曲げ部19aに近づけて配置できることになる。
また、真空断熱材21の上下端部には、前記のように製造のし易さ及び放熱パイプ20の収納し易さを考慮して、端部凹所22bを有している。端部凹所22bは、端部凹所22aと同様に、凹所22の如く放熱パイプ20を囲むようにその左右両側に立ち上がり壁部を有する溝形状でなく、真空断熱材21の縁部に沿って、外方が開放された横断面L字状を成すへこんだ形状としている。端部凹所22bは、真空断熱材21の長手方向の寸法L5は40〜80mm前後である。
即ち、外方が開放された端部凹所22b内では、放熱パイプ20を外方に自由に動かして自由な経路で配置できる。例えば、図10(a)に示すようにU字状に配置することもできる。
<真空断熱材21の製造>
次に、真空断熱材21の製造方法について、図11、図12を用いて説明する。図11は、真空断熱材21の芯材23の製造工程を経時的に示す断面図であり、図12は、芯材23を外包材24に収納し、真空断熱材21を製造する工程を経時的に示す断面図である。なお、図11、図12における芯材23内の積層体25(25a、25b、25c)の内部の横線は繊維の方向を示すものであり、そのピッチは厚みの変化を無視して示している。
真空断熱材21は、図12(c)に示すように、内部の芯材23と、熱溶着用のプラスチック層を有する金属箔ラミネートフィルム等から成る外側の外包材24とを有して構成される。
内部の芯材23は、無機繊維の積層体25(25a、25b、25c)(図11(a)参照)と積層体25を覆う内袋26とを有し構成されている。
積層体25は、一般にグラスウール、グラスファイバ、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、或いは木綿等の天然繊維が用いられている。そして、積層体25を覆う内袋26は、厚さ20μmで柔軟性のあるポリエチレンフィルム等から構成されている。
内袋26に厚さ20μmの柔軟性のあるフィルムを用いる理由は、内袋26内を圧縮した時、このフィルムと積層体25の端部との間に、フィルムの柔軟性により、空間を作ることがないようにするためである。また、内袋26が柔軟性を有することで、外包材24の開口部の溶着部に、積層体25に混入する異物の大きさを吸収して内袋26が破けることなく、異物が外包材24から突出しないようにするためである。
芯材23を製造するに際しては、予め作られた無機繊維をプレス機で圧縮した後、定められた寸法の積層体25(25a、25b、25c)にカットする。そして、この圧縮してカットされた積層体25(25a、25b、25c)を内袋26内に収納する(図11(b)参照)。そして、内袋26に収納された積層体25をプレス機27により圧縮するとともに、熱溶着機27yを使って内袋26の開口部を熱溶着で密封することで芯材23が作られる(図11(c)参照)。
以下、真空断熱材21の製作工程を、図11、図12を用いて詳細に説明する。
先ず、図11(a)に示すように、原綿の無機繊維を乾燥後、所定の寸法の積層体25a、25b、25cに切断し、3段に積層する。
ここで、積層体25aは、積層体25a1と積層体25a2と積層体25a3とを有して形成される。
そして、真空断熱材21の凹所22(図10(b)参照)を作るために、積層体25a1と積層体25a2との間および積層体25a2と積層体25a3との間にそれぞれ間隙22´をとり、また、真空断熱材21の端部凹所22a(図10(b)参照)を作るために、積層体25a1は、積層体25bの端縁から間隙22a´をとり、かつ積層体25a3は、積層体25bの端縁から間隙22a´をとって、積層体25a1、25a2、25a3がそれぞれ積層体25bの上に配置される。
つまり、積層体25a(25a1、25a2、25a3)を所定の幅寸法で切断し、かつ、それぞれを所定の寸法の間隙22´、間隙22a´を空けて積層体25bの上に設置し、その後の工程(図11(b)〜図12(c))を経ることで、凹所22と端部凹所22aとが形成されることとなる。なお、真空断熱材21の端部凹所22bも同様に形成される。
なお、積層体25a、25b、25cはそれぞれ例えばほぼ100mm厚であり、積層体25a、25b、25cを重ねた状態で、全部で約300mmの厚さである。つまり、無機繊維の積層体25(25a、25b、25c)は、芯材23とするために圧縮する前は約300mmの全厚みを有している。
続いて、図11(b)に示すように、所定の寸法に切断された積層体25a、25b、25cを、内袋26の開口部(図11(b)の右側)から、図11(b)の白抜き矢印のように収納する。このとき、積層体25a、25b、25cはバインダ(硬化剤)を含んでいないので柔軟性を有しており、内袋26の形状に沿って変形し、角部は丸みを帯びた形状となる。この際、積層体25a、25b、25cは押圧されてないので、積層体25a、25b、25c全体で約300mmの厚さがある。
次いで、図11(c)に示すように、内袋26に収納された積層体25(25a、25b、25c)を、所定の減圧下で、プレス機27で白抜き矢印のように圧縮し、全厚約300mmの積層体25a、25b、25cを全厚約10〜15mmに圧縮する。つまり、芯材23はその厚み方向に元の厚さから、プレス機27をもって例えば25分の1位迄に圧縮し、その厚みが約10〜15mmとなる。この際、ガス、水分等を吸着する吸着剤(図示せず)を内袋26内に入れる。即ち、積層体25aを圧縮すると厚さ5mm程度となるのを利用し、積層体25aを先に説明した凹所22、端部凹所22a、端部凹所22bに対応する部分を図11(c)のように分断している積層体25a1、25a2、25a3としている。
そして、内袋26の開口部26cを、溶着機27yで熱溶着し密封する。この過程においても、積層体25は、内袋26の形状に沿って角部は丸みをもった形状となり、芯材23を構成する。そして、プレス機27を開放すると、芯材23の厚みは、10〜15mmから約30mmに復元する。
こうして製造した芯材23であれば、その後の工程、即ち芯材23を外包材24に収納し減圧する工程を行わなくても、内袋26に積層体25を収納しての圧縮状態での保管が可能となり、保管中に積層体25が内袋26内で移動しない。また、内袋26の開口部26cは熱溶着されているので、内袋26内に外側から塵埃が侵入しない。
次に、図12(a)に示すように、真空断熱材21を覆う外包材24内に収納された芯材23は、図12(b)のプレス機127及び減圧装置を用いての圧縮及び減圧工程の前に、内袋26の一部が破られ内袋破り部26bが形成される。なお、内袋破り部26bが形成されると、内袋破り部26bから空気が芯材23内に入り、芯材23の厚みが増加する。
内袋破り部26bの形成により、図12(b)に示す真空チャンバ内の内袋26を含む積層体25の減圧、及び、所定厚さまでの圧縮がスムーズに行われる。
具体的には、図12(b)に示すように、内袋破り部26bが形成された芯材23と芯材23を覆う外包材24とが、真空チャンバC内のプレス機127間に入れられ、形が崩れないようにプレス機127で約50mmの厚さに押圧されつつ、減圧され真空引きされる。
真空チャンバC内の外包材24の内部が真空状態になった時点において、溶着機127によって外包材24の耳部24aを溶着する。
この時、内袋26の耳部26aが外包材24の耳部24a内に重なり、外包材24の耳部24aは4重構造になる。
ここで、外包材24はラミネート構造であり、その内側は熱溶着層のプラスチック層となっている。例えば、低密度ポリエチレンフィルム、鎖状低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム等の合成樹脂材で形成されている。そのため、内袋26のポリエチレンフィルムとの相性も良く、外包材24の耳部24aの4重部の熱溶着は可能となり、熱溶着された部分が一体化される。
従って、もし芯材23の積層体25の収納時に外包材24の開口部24c(図12(a)参照)に塵埃が付着しても、この開口部24cは前記したように溶着材となる内袋26があることより、塵埃等の異物が外包材24の表面に突出しないようにでき、外包材24の耳部24aの溶着及び密封を確実に行うことができる。
こうして、図12(b)の耳部24aが溶着された真空断熱材21を大気圧下におくと、厚さ約50mmの真空断熱材21に大気圧が加わり瞬間的に潰れ、図12(b)の間隙22´、22a´の反対側にそれぞれ図12(c)に示す凹所22と端部凹所22aが形成された厚さ約15mmの真空断熱材21となる。
ここで、図12(b)の耳部24aが溶着された真空断熱材21を大気圧においた場合、間隙22´、22a´間の積層体25a1、25a2、25a3と内袋26との摩擦力および積層体25a1、25a2、25a3に対向する箇所の内袋26と外包材24との摩擦力は、積層体25a1、25a2、25a3に対向する箇所で部分的に働くことから、過大なものとなる。
これに対して、間隙22´、22a´の反対側の積層体25cと内袋26との摩擦力および積層体25cに対向する箇所の内袋26と外包材24との摩擦力は、間隙22´、22a´がないことから、均等に、間隙22´、22a´が在る側に比べ相対的に弱く働く。
そのため、間隙22´、22a´の反対側の積層体25cに対向する内袋26、外包材24、および積層体25b、25cが全体的に、間隙22´、22a´に引っ張り込まれ、間隙22´、22a´の反対側に凹所22、端部凹所22aが形成されることとなる。
なお、端部凹所22bも端部凹所22aと同様に形成される。
このように、間隙22´、22a´(図12(b)参照)の反対側の外包材24が、一様に広い面積で反対側の間隙22´、22a´に引っ張り込まれることから部分的に無理がかからず、外包材24のガスバリア性の劣化が抑制される。
なお、外包材24のガスバリア性の劣化をさらに抑制するため、下記の方策をとることが可能である。
図12(b)の減圧工程の前に若しくは減圧開始後から減圧の途中までの積層体25と内袋26及び内袋26と外包材24との各部材間の摩擦抵抗が大きくなる前に、外包材24の外側から、最終的に平らな芯材23の面が凹んで凹所(22、22a、22b(図10(a)、(c)参照))が形成される方向にかつ凹所(22、22a、22b)が形成される位置を、プレス機127の部分的に突出した型により最終的な凹所(22、22a、22b)の深さよりも小さな寸法押し出すようにする。
これにより、或る程度減圧工程が進んで積層体25と内袋26及び内袋26と外包材24との摩擦抵抗が大きくなる前に、外包材24が事前に凹み部分(凹所(22、22a、22b))に近い形状に滑り位置するので、外包材24のガスバリア層が引き伸ばされることを防止若しくは抑制できる。このように、減圧工程の前に若しくは減圧開始後から減圧の途中までの積層体25と内袋26及び外包材24との各部材間の摩擦抵抗が大きくなる前に、外包材24の外側から、最終的な凹所(22、22a、22b)の深さよりも小さな寸法押し出すことにより外包材2が引き伸ばされないように滑らせる。これにより、従来のように、金型によるプレス成形加工を実質的に行うことなく、減圧工程で凹所(22、22a、22b)を成形することが可能となる。
以上のように、本発明では、金型によるプレス成形加工を実質的に必要とすることなく部品との距離を確保するために目的に応じた形状に変更できることから、真空断熱材21の信頼性を低下させることなく、断熱性能の低下も抑制し、生産性も向上させた真空断熱材21を提供することができる。
図12(c)に示す溶着及び密封工程を終えた真空断熱材21は、図示しないが、最後に内袋26の耳部26a及び外包材24の耳部24aが、それらの根元を基点として真空断熱材21の凹所(22、22a、22b)が形成される側の反対側の面の中央側に折り曲げられ、粘着テープや接着剤等(図示せず)で整形され固定される。この真空断熱材21(31)が、側面板11の内側(図4参照)若しくは背面板12の内側に取り付けられる。
この構成により、真空断熱材21の成形後(図12(c)参照)に形成される凹所22、端部凹所22a、端部凹所22bの深さ寸法は、圧縮工程前の積層体25a(25a1、25a2、25a3)の厚みに応じて自由に変化させることができる。
また、凹所22、端部凹所22a、端部凹所22bの短手方向の幅寸法は、切断した複数の積層体25a(25a1、25a2、25a3)を積層体25bの上に設置する場所を変更することにより、容易に調整できる。
このように、本実施形態の真空断熱材21は、放熱パイプ20を収納する凹所22、端部凹所22a、端部凹所22bが、従来と異なり、真空断熱材21の成形後にプレス機、或いは治具等を用いて強制的に外包材24等を伸ばしながら成形するものではない。
前記の如く、図11(a)に示す積層体25a(25a1、25a2、25a3)を所定の間隔(間隙22´、22a´)を空けて分断しているため、外包材24内に芯材23を収納後、減圧させると、図12(c)に示すように、凹所22、端部凹所22a(22b)がそれぞれ間隙22´、22a´に対応して形成される。なお、真空断熱材21における凹所22、端部凹所22a(22b)の反対側(図12(b)の間隙22´、22a´の側)は、少しのへこみが生じることがあるが、断熱性能には殆ど影響がない。
なお、積層体25a、25b、25cの各厚み寸法が約100mmの場合を例示したが、一例であり、積層体25a、25b、25cの各厚み寸法は任意に選択できることは勿論である。
また、図11に示す真空断熱材31、図9に示す真空断熱材31´の製造方法は、前記の真空断熱材21の製造方法と同様であるので、詳細な説明は省略する。
即ち、真空断熱材31、31´の凹所32、32´、端部凹所32a、32b、32c、32a´は、真空断熱材21の凹所22、端部凹所22a、22bと同様に製作される。
<放熱パイプ20間の寸法W1>
次に、図13、図14、図15を用いて、背面板12および側面板11に並列に配置されている放熱パイプ20(図4参照)の間の寸法を、W1(例えば、200mm)とした理由を説明する。
図13は、真空断熱材21に設ける溝ピッチを示す図4のP部拡大図である。図14は、図13の溝ピッチを選定するための真空断熱材の温度特性を示す図である。図15は、図13、図14の結果を適用した一例を示す図4のP部の要部拡大図である。
図13に示すように、放熱パイプ20は、厚さ40〜50μm程度のアルミニウムテープ28によりほぼ全長を側面板11の内面11nに固定されている。なお、側面板11は、前記したように、板厚0.4mm〜0.5mm程度の鋼板である。
そして、真空断熱材21は、図示してないがホットメルトや接着剤等にて側面板11の内面11nに固定されている。
外箱19のR曲げ部19aは、弾性変形して内箱18の被係止部18aを、外箱19におけるドアに対向する外板であるフランジ部19bとで挟持し、内箱18の被係止部18aをフランジ部19bとで気密的に係止している。
ここで、外箱19のR曲げ部19aは、側面板11を形成する鉄板を側面板11から曲げ加工してフランジ部19bを形成し、フランジ部19bを折り返し、形成されている。なお、R曲げ部19aは、フランジ部19b、側面板11と別体に形成し、フランジ部19bに溶接して形成するように構成してもよい。
真空断熱材21は外箱19のR曲げ部19aの近傍に配設されるので、寸法上の制約をクリアするため、従来の左右に凸壁部をもつ形状の凹所と異なり、真空断熱材21の端部を横断面L字状の外方に開放されたへこんだ端部凹所22aとしている。
図10(a)に示す端部凹所22bも、端部凹所22aと同様に、真空断熱材21の縁部に沿って設けられ、外方が開放されたへこんだ形状としている。
真空断熱材21に端部凹所22aを形成して、外箱19側のフランジ部19bに放熱パイプ20を近づける理由を以下説明する。
冷蔵庫1の庫内空間を密閉するために扉5、6、7(図1参照)に設けられた外箱19とのシール用のパッキン33(図15参照)を介しての内箱18内部の庫内1nからの熱伝導による熱漏洩、及び、庫内1nからのパッキン33が当接するフランジ部19bを介しての熱伝導による熱漏洩がある。このため、フランジ部19b近くに庫内1nと庫外1gとの温度差により露点温度以下に下った箇所で露付き現象が発生することがある。これを防止するため、放熱パイプ20の熱で加熱し露点温度より高くし、露付きを防止している。
このために、真空断熱材21の端部凹所22aを設けたものであり、端部凹所22aを真空断熱材21の縁部に沿って外方が開放されたへこんだ形状に設けることにより、従来の凹部59(図16参照)が無くなるので、端部凹所22aで覆われる放熱パイプ20を、フランジ部19bに近づけて配設することができる。これにより、有効な露付き対策が図れる。
次に、図13に示すアルミニウムテープ28をもって側面板11に取り付けた放熱パイプ20と側面板11との温度関係を説明する。
一般的に、側面板11は内容積450リットル以上の冷蔵庫の場合、奥行き寸法が500〜600mm、高さ寸法が1700〜1850mmである。
図13に示すように、側面板11に貼り付けられる真空断熱材21には寸法W1間隔(例えば200mmピッチ)で凹形状の凹所22が2つ設けられており、端部凹所22aが2つ(図4参照)設けられている。端部凹所22a内の放熱パイプ20は、側面板11の端面(フランジ部19b)のA点までの寸法W2は50mm前後(40〜70mm)に設定されている。これは、放熱パイプ20の熱をフランジ部19bに伝達させ温度を露点温度より高く上げ、フランジ部19bに生じる結露対策を行うためである。
図14は、側面板11の表面温度を測定しグラフ化したものであり、縦軸は測定点の温度(℃)を示し、横軸は側面板11のA点(図13参照)からの冷蔵庫1の奥行き方向(図1の冷蔵庫1の奥側方向)の距離を示している。なお、測定時の庫外(1g)温度は30℃であり、冷蔵庫1は通常運転状態である。
測定点は図1に示すS1,S2部である。なお、S1,S2部とも同様な温度特性を示したので、ここでは、図14を用いてS1部に関する温度特性を説明する。
また、放熱パイプ20の側面板11への配設位置を示す冷蔵庫1の奥行き方向のW1、W2寸法は、W2寸法が50mm、W1寸法が200mmとした。
更に、放熱パイプ20の側面板11(板厚0.45mmの鋼板)への取り付けには、厚さ50μmで幅40mmのアルミニウムテープ28を使用した。
この測定条件による測定結果は、図14に示すように、放熱パイプ20の温度影響を受けA点の温度が約33℃となり、湿度90%時の露点温度を上回ることが判明した。
即ち、A点とこのA点から最も近い位置の放熱パイプ20との間の距離W2を50mmにすることで、A点の温度を結露温度より高い温度の約33℃とすることができ、結露を防止できる。
また、A点に最も近い放熱パイプ20と隣り合って配置された放熱パイプ20と放熱パイプ20との間の寸法W1の中間の温度が、庫外温度(30℃)とほぼ同じ温度(約30℃)になっていることが判った。
即ち、放熱パイプ20を約200mmピッチの間隔で配設すると、隣り合う放熱パイプ20が互いの熱の影響を受けることなく、効率よく放熱を行うことができる。
このように、外方が開放されたへこんだ形状の端部凹所22aにしたことにより、従来の図16に示す凸部59を必要としないので、放熱パイプ20をフランジ部19bに近づけて配設できるとともに、放熱パイプ20を真空断熱材21の端部凹所22aで覆うことができる。
ここで、フランジ部19b近くの放熱パイプ20の位置を従来と同じとした場合、従来、真空断熱材の凸部59(図16参照)がR曲げ部19aにあたるので、真空断熱材でフランジ部19b近くの放熱パイプ20を覆うことは困難であった。そのため、真空断熱材の大きさを小さくして、フランジ部19b近くの放熱パイプ20を露出せざるを得なかった。
しかし、本構成の真空断熱材21に、外方が開放されたへこんだ形状の端部凹所22aを形成することで、フランジ部19b近くの従来と同じ位置の放熱パイプ20を真空断熱材21で覆うことが可能となった。このように、従来と比較し、真空断熱材21を大きくできるので、発泡断熱材17が接する外箱19の面を覆う真空断熱材21のカバー率を向上させることができる。
なお、本実施形態に於いては、W2寸法が50mm、W1寸法を200mmとして説明したが、W2寸法は40mm〜70mmであればA点の温度を30℃以上に確保でき、結露の防止対策ができる。即ち、図9に於いて、W2を40mmとした場合、フランジ部19bの温度は約33.5℃となり庫外温度30℃より高く、W2を70mmとした場合、フランジ部19bの温度は庫外温度30℃に対して約30℃以上となる。これによりフランジ部19bの結露対策は十分に行える。
なお、W2寸法が40mm未満であると放熱パイプ20の熱が出過ぎ庫内の冷却効果に悪影響を及ぼす一方、W2寸法が70mmより大きいと放熱パイプ20からの熱が足らずフランジ部19bの温度が下り露付きが発生する可能性が高まる。そのため、W2寸法は40mm〜70mmが望ましい。
W1寸法は180mm〜220mmであれば、図14に示すように、放熱パイプ20の間の中間点の表面温度が庫外温度30℃より低くなり、放熱を十分に行うことが可能な距離を確保できる。つまり、W1寸法を180〜220mmとすれば、放熱パイプ20の間の中間点の表面温度は庫外温度30℃と同等以下となり効率の良い放熱ができる。
なお、W1寸法を180mm未満とした場合、放熱パイプ20が隣りの放熱パイプ20の熱の影響を受けて効率よく放熱作用を行えない一方、W1寸法を220mmより大きくした場合、放熱パイプ20の長さが短くなり、また、放熱パイプ20間の長さが長くなり、効率のよい放熱が行えない。
従って、W1寸法を180〜220mmとすることにより、隣り合う放熱パイプ20同士が熱干渉せず、効率よく放熱作用を行うことができるので、最も望ましい。
以上、本実施形態の冷蔵庫1の構成によれば、次の効果を奏する。
真空断熱材31、31´、21に設けた凹所32、32´、凹所22と端部凹所32a、32b、32c、端部凹所22a、22bとで、外箱19に設けられた放熱パイプ20を覆う。
そして、放熱パイプ20間の寸法W1は、放熱飽和距離が確保される最短距離である180mm〜220mmとし、端部凹所22a内に配設される放熱パイプ20とフランジ部19b間の寸法W2を、露付きが防止できるとともに放熱パイプ20の熱による悪影響がでない40mm〜70mmとしている。
従って、隣り合った放熱パイプ20同士が熱干渉して庫内1nに熱影響を与えない。また、真空断熱材31、31´、21の端部に従来の凸部59(図16参照)がないので、放熱パイプ20を背面板12、側面板11にそれぞれ大きく広げられ、背面板12、側面板11を放熱パイプ20のための放熱器として十分に活用できる。
また、真空断熱材31、31´は、背面板12のほぼ全域を背面板12の内部側で覆う様に取り付けられる。真空断熱材31、31´は、下注入口16aより下方に位置する下端を有する。そして、真空断熱材31、31´は、前方に向けて曲げて形成され背面板12の立ち上がり部12bの少なくとも一部を覆う曲げ部31、31b´と、下注入口16aに対向する領域近くに当該下注入口16aからの発泡断熱材原液の注入に際して使用する空間を空けた形状の切り欠き部31aとを有する。そのため、外箱19内の真空断熱材31、31´のカバー率が増加し、断熱性が高くなり、冷却性能が向上する。
また、真空断熱材31は、その両側部に端部凹所31aが、外方が開放されたへこんだ形状をもって真空断熱材31の縁部に沿って設けられ、当該端部凹所31aで曲げ部31bを構成する。そして、曲げ部31bと背面板12の平面部12cおよび立ち上がり部12bとの間に形成される空間に放熱パイプ20を配置したので、放熱パイプ20が背面板12の平面部12c、立ち上がり部12b間の稜線12rに沿って配置でき、放熱パイプ20の配置作業が容易である。
或いは、図9(b)に示す真空断熱材31´は、端部凹所を両側部に作ることなく、前方に向けて曲げて曲げ部31b´を形成する。そして、背面板12の平面部12cと立ち上がり部12bとの稜線12rに沿って放熱パイプ20が通る空間が、曲げ部31b´と背面板12の平面部12cおよび立ち上がり部12bとの間に形成されるように、真空断熱材31´が取り付けられる。そのため、稜線12rに沿って放熱パイプ20が配置でき、配置作業が容易である。
そして、真空断熱材31´は、端部凹所を両側部に作らないので、真空断熱材31´の製造作業が容易であり、また、両側部に端部凹所を形成しないので、断熱効果が大である。
また、放熱パイプ20の引き出し部20dを、切り欠き部31aから真空断熱材31、31´の投影面(真空断熱材31、31´の延在面が対向する領域)外に引き出すので、必要に応じて機械室29側への引き出しに備え、容易に屈曲することができる。
さらに、真空断熱材31´は、両側部に曲げ部31b´が形成されるので、放熱パイプ20を背面板12の稜線12rに沿って大きな領域で配置でき、背面板12の大きな領域で放熱が可能で、冷却性能が向上する。
また、図6に示すように、背面板12に取り付ける真空断熱材31は、その外周縁全域にL字状の端部凹所32a、32b、32cが形成される。従って、従来の蛇行状に放熱パイプを収納する溝を有する真空断熱材に比較し、放熱パイプ20を収納する端部凹所32a、32b、32cの形成が容易であり、図5に示す放熱パイプ20のUタ−ン部20a或いは引き出し部20bの形状に変形があっても、真空断熱材31は端部凹所32a・32b・32cへの収納を許容することができる。
加えて、真空断熱材31、31´に設けられる凹所32、32´及び端部凹所32a、32b、32cと、真空断熱材21に設けられる凹所22及び端部凹所22a、22bとは、それぞれ芯材33、23等内に収納される無機繊維の積層体の積層厚みを変えることにより形成できる。
従って、放熱パイプ20を収納するための真空断熱材31、31´の凹所32、32´及び端部凹所32a、32b、32c、および真空断熱材21の凹所22及び端部凹所22a、22bを作るのに、従来のような設備或いは治具等が必要なくなり、真空断熱材31、31´、21を折り曲げる、引き伸ばす等の工程で凹所32、32´、22等を形成しないため、外包材34、24の損傷を抑制できる。
なお、真空断熱材31の端部凹所32a、32b、32cと真空断熱材21の端部凹所22a、22bは、真空断熱材の縁部に沿って設けられ、外方が開放されたへこんだ形状で放熱パイプ20を覆う形状であれば、例示したL字状以外の如何なる形状としてもよい。同様に、真空断熱材31、31´の凹所32、32´と真空断熱材21の凹所22は、放熱パイプ20を覆うへこんだ形状であれば、例示した形状以外の如何なる形状としてもよい。
また、前記実施形態で例示した真空断熱材21に設けられる凹所22、端部凹所22a、22bの深さ寸法、真空断熱材31、31´に設けられる凹所32、32´の深さ寸法、端部凹所32a、32b、32cの深さ寸法、放熱パイプ20の径等の数値は、一例であり、前記の本発明が成立する範囲で適宜選択できる。
1 冷蔵庫
12 背面板
12b 立ち上がり部
12c 平面部
12r 稜線
16a 注入口
16b 注入口
18 内箱
19 外箱
20 放熱パイプ
20d 引き出し部
31 真空断熱材
31´ 真空断熱材
31a 切り欠き部
31b 曲げ部
31b´ 曲げ部
32a 端部凹所

Claims (3)

  1. 背面側で後方に突出する形状の立ち上がり領域またはその近くに設けられた注入口および前記立ち上がり領域を覆う立ち上がり部を備えた背面板を有する外箱と、貯蔵物を収容する内箱との間に構成される断熱空間に、前記注入口を介して発泡断熱材原液が注入され充填される冷蔵庫であって、
    前記背面板のほぼ全域をその内部側で覆うように取り付けられ、前記注入口より下方に下端を配置した真空断熱材を備え、
    前記真空断熱材は、前方に向けて曲げて形成され前記背面板の立ち上がり部の少なくとも一部を覆う曲げ部と、前記発泡断熱材原液の注入に際して使用される空間を空けた形状の切り欠き部とを有する
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記真空断熱材は、前記背面板の平面部とこれに前方に向け続く前記立ち上がり部との稜線に沿って、冷凍サイクルの冷媒が通流する放熱パイプが通る空間が、前記曲げ部と前記背面板の平面部および立ち上がり部との間に形成されるように、取り付けられるとともに、
    前記放熱パイプの引き出し部を、前記切り欠き部から当該真空断熱材の延在面が対向する領域外に引き出した
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記真空断熱材の両側部に、端部凹所が、外方が開放されたへこんだ形状をもって前記真空断熱材の縁部に沿って設けられ、当該端部凹所で前記曲げ部を構成するとともに、
    前記曲げ部と前記背面板の平面部および立ち上がり部の間に形成される空間に冷凍サイクルの冷媒が通流する放熱パイプを配置した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷蔵庫。
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