JP2005201525A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Tetsuya Saito
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Abstract

【課題】冷蔵庫庫内への熱負荷となる放熱パイプを冷蔵庫前面開口部に配設しないことにより省エネルギー効果を高めた冷蔵庫において、前面板の温度低下を防ぎ、前面板における結露を防止する。
【解決手段】庫内への熱負荷侵入を抑制するため冷蔵庫本体17の前面開口部には発汗防止用フロントコンデンサを配設せず、仕切体26の樹脂で成型した前面部より突出する位置に、正面に孔43を形成する前面体42を構成し、前面体の表面温度の低下を防ぐことができるとともに、万が一結露した場合でも表面の水分を吸水し、前面体42の発汗を防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷蔵庫の仕切体周辺の断熱構造に関するものである。
近年、冷蔵庫には、冷蔵庫や冷凍室など、少なくとも2つの貯蔵室を有するものが供されており、その貯蔵室間を仕切る仕切体の前面部に前面板が備えられている。従来のこの種の冷蔵庫としては、冷凍サイクルの放熱パイプの熱伝導によって前面板表面の露付きを防止したものがある。(例えば、特許文献1参照)
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
図9は、従来の冷蔵庫の立て断面図である。図10は、従来の冷蔵庫の冷凍サイクル配管の透視図である。図11は、従来の冷蔵庫の仕切体の断面図である。
図9において冷蔵庫本体1は、上部仕切体2、下部仕切体3によって中央に引き出し式冷凍室4、上部に冷蔵室5、下部に引き出し式野菜室6を区画形成している。また中央仕切体7により前記冷凍室4を上下2段の引き出し式冷凍室としている。冷蔵室5底部に設けられた低温室8は、約−3℃のパーシャルフリージング温度に保たれている。
図10において圧縮機9、サイドコンデンサ10、フロントコンデンサ11、キャピラリチューブ12で構成された冷凍サイクルある。また冷却器13で冷却された冷気は送風器14によって前記の各室に送風される。
次に、仕切体内部の構造について、中央仕切体7を例にとって説明すると、図12において前面板15は上下に折曲部を形成した断面がコの字型で形成されており、コの字型内部にはフロントコンデンサ11の一部をなす放熱パイプ16が配設されている。また前面板15は鉄板のような熱電導性のよい材料から構成され、放熱パイプ16と熱交換するように接触して配設されている。また、仕切体7の内部空間に挿入された発泡スチロール、軟質フォームなどの断熱材16aを備えている。
上記構成において以下その動作について説明する。圧縮機9で圧縮された冷媒はサイドコンデンサ10を経てフロントコンデンサ11へと入りキャピラリチューブ12で減圧され冷却器13で蒸発する。
冷却器13で冷却された冷気は送風器14で冷凍室4、冷蔵室5、野菜室6へと送風され各々の室を所定の温度に冷却する。
ここで庫内の冷却作用により仕切体2、3、7は冷却され結露を生じやすくなるが、冷凍サイクルの運転中は40℃前後になる放熱パイプ16からの熱伝達によって、前面板15の温度は40℃弱に保たれ、前面板15の表面の露付きを防止する。
特開平7−180944号公報
しかしながら、上記従来の構成では、前面板15の上下両端部は強度確保の面から冷凍室4の内側に延出しており、この延出部は断熱材16aによって囲まれているが、断熱材16aの断熱性能は発泡スチロール、軟質フォームなどのために十分高いものでなく、かつ挿入作業性を考慮して密着した配置構造にできないため空隙が生じる。そのため放熱パイプ16からの放熱の一部は前面板15の両端部を通じて冷凍室4内に熱負荷として侵入しやすく冷蔵庫の冷凍システムの効率を低下させるという問題が生じる。また逆に、庫内の冷気によって、前面板15の両端部を通じて、前面板15は冷却され結露を生じることがある。
また、前面板の表面の結露を防止した構造体は、予期せぬ設置条件下での外気の環境により結露を生じてしまう場合がある。
また、金属材料は熱伝導性が高いため前面板表面温度は、庫内の温度影響を受けて低下し結露を生じることがある。
また、真空断熱材を配設した冷蔵庫は、負荷が小さいので運転率が低くなる。発汗防止は、パイプの温度に依存するので、運転率が低いと効果のある運転時間も少ないので発汗防止が困難になる。
本発明は従来の課題を解決するものであり、仕切板およびその周辺の断熱性を高めることによって、仕切体前面板の温度低下を防止し、放熱パイプを廃止して熱負荷侵入低減による省エネルギー化を図るものである。
上記課題を解決するため、本発明の冷蔵庫は、少なくとも2つの貯蔵室と、前記貯蔵室の前面開口部にそれぞれ開閉自在な扉体と、前記貯蔵室を仕切る仕切体と、前記仕切体の前面部と前記扉体をシールするシール部と、前記仕切体の前面部に突起する前面体とからなり、前記前面体の一部に孔を設けたものであり、前面板表面に付着した水分を吸水することができる。
本発明の冷蔵庫によれば、少なくとも2つの貯蔵室と、前記貯蔵室の前面開口部にそれぞれ開閉自在な扉体と、前記貯蔵室を仕切る仕切体と、前記仕切体の前面部と前記扉体をシールするシール部と、前記仕切体の前面部に突起する前面体とからなり、前記前面体の一部に孔を設けたものであり、前面板表面に付着した水分を吸水し、前面板の結露を防止することができる。
請求項1に記載の冷蔵庫の発明は、少なくとも2つの貯蔵室と、前記貯蔵室の前面開口部にそれぞれ開閉自在な扉体と、前記貯蔵室を仕切る仕切体と、前記仕切体の前面部と前記扉体をシールするシール部と、前記仕切体の前面部に突起する前面体とからなり、前記前面体の一部に孔を設けたものであり、前面板表面に付着した水分を吸水することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前面体に設けた孔は、扉体と対向する正面部のみに構成するものであり、外気に隣接する正面部だけに構成することにより温度層の低い側面部からの冷気の侵入を防ぐことにより効率よく水分を吸水する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前面体は、上下の扉体に設けたシール部材に隣接するよう構成するものであり、扉体と対向する仕切体の面に加えて、シール部材の側面部でシールする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、シール部は、前面体に接触するひれ部を有することにより、シール部のひれ部が、前面体に接触することにより、シール部の距離が長くなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、仕切体は、前面部に凸部を有する樹脂で構成され、凸部の前方に孔を設けることにより、凸部前面部に付着した水分を吸水するという作用を有する。また、熱伝導性の低い樹脂で一体化することにより、庫内の熱移動を抑える。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、仕切体前面部の凸部は、上下扉体に設けたシール部材に隣接するよう構成することにより、扉体と対向する仕切り体の1面方向だけでシールすることに加えて、シール部の側面との2面でシールする。
請求項7に記載の発明は、シール部は、仕切体前面部の凸部に接するひれ部を有するものであり、シール部のひれ部が、前面体に接触することにより、シール部の距離が長くなる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明において、仕切体前面部に、磁性体の薄膜を形成することにより、シール部に設けた磁性体と着磁する。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の発明において、仕切体前面部裏側で、シール部に設けた磁性体と対抗する位置に、磁性体を設けたことにより、シール部に設けた磁性体と、仕切体前面部裏側の磁性体が着磁する。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明において、仕切体前面部に設けた凸部の裏面に閉空間を形成する仕切部を設けたことにより、凸部裏面部を空気断熱する。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の発明において、仕切体前面部に吸水性材料を用いることにより、仕切体前方部に生じた結露水を吸水する。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の発明において、仕切体前方部に対向する扉体の端面は、空気が対流できる構成にすることにより、上下扉体の隙間の温度低下を抑える。
請求項13に記載の発明は、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の発明において、仕切体内部に硬質ウレタンフォームを充填したものであり、放熱パイプを配設しなくても庫内冷気の前面板への伝達を断熱性能の高い硬質ウレタンフォームによって抑制することが可能となり、前面板の表面温度の低下、及び庫内への熱侵入を抑える。
請求項14に記載の発明は、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の発明において、仕切体内部に真空断熱材を埋設したものであり、硬質ウレタンフォームの数倍の断熱性能を有する真空断熱材の断熱効果により、庫内冷気の前面板への伝達を更に抑制する。
請求項15に記載の発明は、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の発明において、冷蔵庫の冷媒を可燃性自然冷媒としたものであり、本発明における冷蔵庫はフロントコンデンサを配設しないので、システムボリュームが小さくなり冷媒量を削減する。
請求項16に記載の発明は、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の発明において、真空断熱材を冷蔵庫の内箱と外箱との間に配設し、硬質ウレタンフォームで一体発泡したものであり、フロントコンデンサを配設せず庫内冷気の前面板への伝達を抑制する構造を有する冷蔵庫において、真空断熱材の断熱性能により冷蔵庫の運転率が低下しても、運転率の影響を受ける放熱パイプを発汗防止手段としていないので、安定して発汗の防止を図ることができる。さらに真空断熱材は硬質ウレタンフォームの数倍の断熱性能を有するので冷蔵庫庫内への熱侵入を有効に防ぐ。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による冷蔵庫の正面図である。図2は、同実施の形態による冷蔵庫の縦断面図である。図3は、同実施の形態による冷蔵庫の冷凍サイクル配管の透視図である。図4は、同実施の形態による冷蔵庫の低温室と冷凍室における仕切体の断面図である。
図1から図4において、冷蔵庫本体17は、上から冷蔵室18、野菜室19、製氷室20、低温室21、冷凍室22を区画形成しており、製氷室20と低温室21は横に並んでいる。低温室21は、温度コントロールができる切替室であってもかまわない。仕切り体23は、冷蔵室18と野菜室19を上下に仕切り、仕切体24は、野菜室19と製氷室20、低温室21を上下に仕切り、仕切体25は、製氷室20と低温室21を左右に仕切り、仕切体26は、製氷室20、低温室21と冷凍室22を上下に仕切っている。
冷蔵庫の扉は、冷蔵室18の前面開口部にヒンジによって取付けた回転式扉27、野菜室19の前面開口部に取付けた引き出し式扉28、製氷室20に取り付けられた引出し式扉29、低温室21に取り付けられた扉30、冷凍室22に取り付けられた引出し式扉31が配設されている。
冷蔵庫を冷却する冷凍サイクルにおいて、32は冷却器であり、冷却器32の上方で冷凍室22の後方には強制通風用の送風機33が設けられ、野菜室19と低温室21の後方には風路制御手段34を設け、風路制御手段34の内部に冷蔵室18、野菜室19および低温室21への冷気供給量を調整するダンパー(図示せず)を備えている。冷却器32で冷却された冷気は送風機33、風路制御手段34によって前記各室に送風される。
図3において、冷凍サイクルにおいて圧縮機は35、サイドコンデンサは36、キャピラリチューブは37である。なお、本実施の形態の冷蔵庫は、庫内への熱負荷侵入を抑制するため冷蔵庫本体17の前面開口部には発汗防止用フロントコンデンサは配設していない。
図4において、磁性体38を有するシール部39は、切替室扉30に配設された切替室21と切替室扉30をシールし、磁性体40を有するシール部41は、冷凍室扉31に配設された冷凍室22と冷凍室扉31をシールする。
前面体42は、仕切体26の前面部26aに取り付けられ、シール部39とシール部41に側面部42a、42bで隣接している。そして、前面体42は、扉体と対向する正面だけに孔43を有する。
また、シール部39、41は、前面体42に接触するように、ヒレ部44、45を有している。
化粧材46は、磁気を帯びた薄いシートであり仕切体26の前面部26aに配設されている。化粧材46は、吸水性を帯びていてもよい。また、化粧材46は、デザイン性の高い素材であってもよい。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
冷凍サイクルを構成する圧縮機35、サイドコンデンサ36、キャピラリチューブ37、冷却器32の運転、および送風機33、風路制御手段34により、冷蔵室18、野菜室19、製氷室20、低温室21および冷凍室22は所定の温度に冷却される。ここで、本実施の形態の冷蔵庫17は、庫内への熱負荷侵入を抑制するため冷蔵庫本体17の前面開口部には発汗防止用フロントコンデンサを配設せず、省エネルギーを高めるとともに、仕切体26の前面部26aを樹脂で構成することにより、庫内温度の熱影響をおさえ、表面温度の低下を防ぐことのよる前面部26aの発汗を防止できる。
また、前面板42は、仕切部26の前面部26aより庫外側に突き出しているため、表面温度は外気温度の影響をうけやすく、更に表面温度を上昇させ、発汗を抑えている。
また、前面板42に孔43を形成する吸水性の高い樹脂を利用することにより、万が一設置条件により結露した場合でも、水分を吸水してくれる。尚、構造体により結露状態の累積時間は極めて短く、長期信頼性を確保できるだけの吸水材を使用している。
また、シール部39、41は、仕切体26の前面部26aに加えて、前面体42の側面部42a、42bの2面方向でシールしており、更に、ヒレ部44,45で前面体26と完全に接触しているため、樹脂による前面板が冷熱変化や挿入時の荷重による変形や対向部品とのばらつきにより隙間を生じることのないよう確実にシールすることができるので、更に庫内への熱侵入を抑えることができ、前面板の発汗を防止できる。
また、化粧材46は、磁気をおびているため、シール部39,41の着磁体38,40と着磁し、完全にシールできるようにしている。
また、化粧材26が、デザイン性の高いシートであれば、冷蔵庫の外観意匠もよくなる。
なお、本実施の形態では、冷蔵庫本体17の低温室と冷凍室を仕切る仕切体26周辺部で説明したが、冷蔵室と野菜室、野菜室と製氷室、野菜室と切替室、製氷室と切替室、製氷室と冷凍室に適用してもよい。
(実施の形態2)
図5は、本実施の形態2による冷蔵庫の低温室と冷凍室との仕切体の断面図である。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
低温室21と冷凍室22を仕切る仕切体47は、樹脂でできており、前方に孔48を有する、庫外側に突出する凸部49を形成している。凸部49の裏側には、空気層50を形成している。凸部49は、シール部39と41に隣接しており、ひれ部44と45で完全に接触している。
仕切体47の前面部裏面には、シール部39,41の磁性体38,40と対向する位置に磁性体51,52を有しており、磁性体38,40に反発しない方向に設置されている。
磁性体51,52は、仕切体の前面部裏面に形成された溝47a,47bに配設され位置を固定している。
低温室扉30と冷凍室扉31の端面は、前面体と対向する部分に空気が対流できるようなカバー53,54を有し、カバー53,54には空気が対流できる孔53a、54aを形成している。
以上のような構成において、仕切体47の前方部に樹脂で凸部を形成することにより、庫内からの熱影響を抑えることができ、更に、庫外側に突出することにより外気の影響をうけやすくし、更に表面温度を上昇させ、発汗を抑えている。
また、凸部49の裏側に、空気層50を形成することにより、空気断熱により複雑な形状に対応し、庫内の熱影響を抑制している。
また、凸部49の前面に孔を形成する吸水性の高い樹脂を利用することにより、表面に結露した水分を吸水することができ、万が一予測できない設置条件に設置し、結露した場合でも凸部49の表面部の発汗を防止することができるため、信頼性が高い。尚、構造体により結露状態の累積時間は極めて短く、長期信頼性を確保できるだけの吸水材を使用している。
また、シール部39、41は、仕切体47の前面部47aに加えて、凸部49の側面部49a,49bの2面方向でシールしており、更に、ヒレ部44,45で凸部49と完全に接触しているため、樹脂による前面板が冷熱変化や挿入時の荷重による変形や対向部品とのばらつきにより隙間を生じることのないよう確実にシールすることができるので、更に庫内への熱侵入を抑えることができ、前面板の発汗を防止できる。
また、扉30,31に設けたカバー53,54により、凸部49の前面部が外気の空気層になるため、凸部49の表面温度は更に、上昇し発汗を抑えることができる。
また、仕切体47の前方部裏面に設けられた、磁性体51,52により、シール部39,41の磁性体38,40と完全に着磁し、確実にシールしている。
また、仕切体47に設けられた磁性体の位置を決める溝47a,47bにより、作業工程中に仕切体内部の磁性体51,52の位置がずれることがないため、扉体の磁性体38,40に反発することもない。
なお、本実施の形態では、冷蔵庫本体17の低温室と冷凍室を仕切る仕切体47周辺部で説明したが、冷蔵室と野菜室、野菜室と製氷室、野菜室と切替室、製氷室と切替室、製氷室と冷凍室に適用してもよい。
(実施の形態3)
図6は、本実施の形態3による冷蔵庫の低温室と冷凍室との仕切体の断面図である。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
低温室21と冷凍室21を仕切る仕切部は、上下で構成された仕切体55と仕切体56で構成されている。仕切体55,56は、扉体30,31側に勘合すると凸部を形成するような形状である。仕切体55,56は勘合部に隙間57を形成できる構造になっている。隙間57は、部分的につながっていてもかまわない。
仕切体55と56の前方部裏面には、シール部39,41の磁性体38,40と対向する位置に磁性体58,59を有しており、磁性体38,40に反発しない方向に設置されている。
以上のような構成において、仕切体55,56の2部品で構成することにより、吸水用の孔を開ける必要なく、隙間57で代用することができるため、仕切体55,56の孔を形成する加工の手間を省くことができる。
また、仕切体55,56の前方部裏面に反発しない方向に設置された磁性体58,59により確実にシールすることができシール性が向上し、更に熱の対流をおさえることができ、前面板の発汗を防止できる。
(実施の形態4)
図7は、本実地の形態4による冷蔵庫の低温室と冷凍室との仕切体の断面図である。尚、実施の形態1、2と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
低温室21と冷凍室22を仕切る仕切体60は、樹脂でできており、前方に庫外側に突出する凸部60を形成している。凸部61の裏側には、断熱材62が充填されている。凸部61の表面には、吸水性の高い吸水性材料63を備えている。吸水性材料63は、表面がデザイン性の高いものがよい。
凸部61は、シール部39と41に隣接しており、ひれ部44と45で完全に接触している。
仕切体60の前面部裏面には、シール部39,41の磁性体38,40と対向する位置に磁性体63,64を有しており、磁性体38,40に反発しない方向に設置されている。
磁性体64,65は、仕切体の前面部裏面に形成された溝60a,60bに配設され位置を固定している。
真空断熱材66は、仕切体60の内部に埋設しており、ガス透過を阻止する多層ラミネートフィルムの周囲を溶着した袋内にシリカ、パーライトなどの微粉末、あるいはグラスファイバ、連続気泡の発泡ウレタンなどからなるコア材を挿入した後、袋内のガスを排気し真空状態として密封したものである。
以上のような構成において、仕切体60の前方部に樹脂で凸部61を形成することにより、庫内からの熱影響を抑えることができ、更に、庫外側に突出することにより外気の影響をうけやすくし、更に表面温度を上昇させ、発汗を抑えている。
また、凸部61の裏側に、断熱材60を充填することにより断熱効果を高め、庫内の熱影響を抑制している。
また、凸部61の前面に吸水性の高い吸水性材料63を備えることにより、表面に結露した水分を吸水することができ、万が一予測できない設置条件に設置し、結露した場合でも凸部61の表面部の発汗を防止することができるため、信頼性が高い。尚、構造体により結露状態の累積時間は極めて短く、長期信頼性を確保できるだけの吸水材を使用している。
また、シール部39、41は、仕切体60の前面部に加えて、凸部61の側面部61a、61bの2面方向でシールしており、更に、ヒレ部44,45で凸部61と完全に接触しているため、樹脂による前面板が冷熱変化や挿入時の荷重による変形や対向部品とのばらつきにより隙間を生じることのないよう確実にシールすることができるので、更に庫内への熱侵入を抑えることができ、前面板の発汗を防止できる。
また、仕切体60の前方部裏面に設けられた、磁性体64,65により、シール部38,41の磁性体38,40と確実にシールすることができシール性が向上し、更に熱の対流をおさえることができ、前面板の発汗を防止できる。
また、仕切体60に設けられた磁性体の位置を決める溝60a,60bにより、作業工程中に仕切体内部の磁性体64,65の位置がずれることがないため、扉体の磁性体38,40に反発することもない。
また、仕切体60の内部に硬質ウレタンフォーム62に加え、真空断熱材66を埋設しているので、硬質ウレタンフォームの数倍の断熱性能を有する真空断熱材の優れた断熱効果により、庫内冷気の凸部61への熱伝達を更に抑制することができ、凸部61の発汗を確実に防止できる。
なお、本実施の形態では、冷蔵庫本体17の低温室と冷凍室を仕切る仕切体60周辺部で説明したが、冷蔵室と野菜室、野菜室と製氷室、野菜室と切替室、製氷室と切替室、製氷室と冷凍室に適用してもよい。
(実施の形態5)
図8は、本実施の形態5による冷蔵庫の縦断面図である。なお、実施の形態1から3との同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図8において、66は真空断熱材であり、冷蔵庫の外箱68に貼付される。本実施の冷蔵庫は外箱67と内箱68とを組み合わせ、その間に硬質ウレタンフォーム62を発泡充填させ断熱性能に優れる筐体を形成している。なお本実施例では、冷蔵室18の回転式扉27と野菜室19の引き出し式扉28、製氷室20の引き出し式扉29、低温室21の引き出し式扉30、冷凍室22の引き出し式扉31にも真空断熱材66を配設させているので、より断熱性能が高くなっている。
また本実施の冷蔵庫において冷却器32や圧縮機35等で形成される冷凍サイクル中を流れる冷媒は可燃性自然冷媒のイソブタンを用いている。
以上の構成において、本実施の冷蔵庫の冷媒は可燃性自然冷媒を使用しているが、冷蔵庫はフロントコンデンサを配設しないので、システムボリュームが小さくなり冷媒量を削減されており、冷媒漏洩時における安全性が高い。さらに地球温暖化に対する影響が小さい自然冷媒を使用することは、地球環境にも配慮することにもなる。
また、従来の冷蔵庫は発汗防止用フロントコンデンサにより発汗を防いでいたが、冷蔵庫の運転率が低下すると発熱時間が短縮され発汗を発生させる恐れがあった。本実施の冷蔵庫は真空断熱材66を用いて断熱性能に優れるので冷蔵庫の運転率が低下するが、庫内冷気の前面板への伝達を抑制する構造を有するので安定して発汗を防止はかることができる。さらに真空断熱材は硬質ウレタンフォームの数倍の断熱性能を有するので冷蔵庫庫内への熱侵入を有効に防ぐことができ、省エネルギー効果も高い。
なお、本実施の形態では、冷蔵庫の冷凍サイクルを流れる冷媒は可燃性自然冷媒であるイソブタンとしたが、HFC134a等のフロン冷媒であっても構わない。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、庫内を仕切る仕切体の前面板の結露を防止することができるので、冷蔵庫に限らず貯蔵室を有する冷却機器に有効に適用できる。
本発明による冷蔵庫の実施の形態1の正面図 同実施の形態の冷蔵庫の縦断面図 同実施の形態の冷蔵庫の冷凍サイクル配管の透視図 同実施の形態の冷蔵庫の仕切体の断面図 本発明による冷蔵庫の実施の形態2の仕切体の断面図 本発明による冷蔵庫の実施の形態3の仕切体の断面図 本発明による冷蔵庫の実施の形態4の仕切体の断面図 本発明による冷蔵庫の実施の形態5の縦断面図 従来の冷蔵庫の縦断面図 従来の冷蔵庫の冷凍サイクル配管の透視図 従来の冷蔵庫の仕切体の断面図
符号の説明
17 冷蔵庫本体
26 仕切体
30 切替室扉
31 冷凍室扉
38,40 磁性体
39,41 シール部
42 前面体
43 孔
44,45 ひれ部
46 化粧材
47 仕切体
47a,47b 孔
48 孔
49 凸部
50 空気層
51,52 磁性体
55,56 仕切体
57 隙間
58,59 磁性体
60 仕切体
61 凸部
62 硬質ウレタンフォーム
64,65 磁性体
66 真空断熱材
67 外箱
68 内箱

Claims (16)

  1. 少なくとも2つの貯蔵室と、前記貯蔵室の前面開口部にそれぞれ開閉自在な扉体と、前記貯蔵室を仕切る仕切体と、前記仕切体の前面部と前記扉体をシールするシール部と、前記仕切体の前面部に突起する前面体とからなり、前記前面体の一部に孔を設けることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前面体に設けた孔は、扉体と対向する正面部のみに構成することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前面体は、上下の扉体に設けたシール部材に隣接するよう構成することを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. シール部は、前面体に接触するひれ部を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 仕切体は、前面部に凸部を有する樹脂で構成され、凸部の前方に孔を設けることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 仕切体前面部の凸部は、上下扉体に設けたシール部材に隣接するよう構成することを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. シール部は、仕切体前面部の凸部に接するひれ部を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 仕切体前面部に、磁性体の薄膜を形成することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  9. 仕切体前面部裏側で、シール部に設けた磁性体と対抗する位置に、磁性体を設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  10. 仕切体前面部に設けた凸部の裏面に閉空間を形成する仕切部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  11. 仕切体前面部に吸水性材料を用いることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  12. 仕切体前方部に対向する扉体の端面は、空気が対流できる構成にすることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  13. 仕切体内部に硬質ウレタンフォームを充填したことを特徴とする請求項1から請求項12項のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  14. 仕切体内部に真空断熱材を埋設することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  15. 冷蔵庫の冷媒を可燃性自然冷媒とすることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  16. 真空断熱材を冷蔵庫の内箱と外箱との間に配設し、硬質ウレタンフォームで一体発泡することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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