JP4552623B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は圧縮機を天面部に積載した冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫は地球環境保護の観点から更なる省エネルギー化が進むと共に、その使い勝手や収納性の向上が求められている。
従来のこの種の冷蔵庫は、最下部に配設された貯蔵室の収納容積のアップを図る目的のために、断熱箱体の貯蔵室内最上部の後背部が下がるように窪ませた凹み部を設け、その凹み部に冷凍サイクルの構成機器を収納するという方法がとられていた(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の構成を示すものである。
図6に示すように、断熱箱体1は、上から順に、冷蔵室2、冷凍室3、野菜室4を有し、冷蔵室2の前面開口には、冷蔵室回転扉5を設けている。また、断熱箱体1の中央から下方部に位置する冷凍室3と野菜室4は収納性と使い勝手を考慮して、簡易に取り出しが行える引出しタイプの冷凍室引出し扉6と野菜室引出し扉7を設けてある。冷蔵室2の庫内には複数の収納棚8が設けられており、冷凍室3と野菜室4には上面開口形状の収納容器9が取り付けてある。この収納容器9は図示しない前後方向のレールに、ローラで前後方向へ移動可能に支持されている。
断熱箱体1に設けた凹み部10は、外箱上面11と外箱背面12に渡る天面後背部を冷蔵室2の最上部の後背部が下がるように窪ませた箇所である。凹み部10はその左右が断熱箱体1の左右壁にて塞がれ上方および背方に開放しており、この凹み部10の開放部は、上板13とこれにほぼ直角な背板14とからなる凹部カバー15にて覆われている。また、凹み部カバー15はネジなどにて断熱箱体1に取外し可能に固定されている。
冷凍サイクルの構成機器である圧縮機16と凝縮器17は機械室ファン18と共に凹み部10内に収まるように配設され、凹み部カバー15にて覆われている。また、凹み部カバー15の上板13と背板14には、放熱のために複数の通風孔19が設けられている。
また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器20は冷凍室3の後背部に冷却ファン21と共に配設されており、最下部の貯蔵室である野菜室4は奥行き深く構成してある。
これにより、断熱箱体1の背面下部に圧縮機16や凝縮器17を収納するものと比較して、野菜室4の内容積を大きく、深く構成できる。
特開2001−99552号公報
しかしながら、上記従来の構成では、圧縮機を天面に開口する凹み部に配設しているので、前記圧縮機と蒸発器を接続する配管が凹み部の下方より突出した配置とした場合には、蒸発器から戻る低温低圧の冷媒により生じた配管結露が重力により配管を伝わり、断熱体内へと移動する。断熱体は水分を吸湿することにより断熱性能の低下が生じ、性能劣化の恐れが生じるという課題があった。この配管結露を防止する対策として断熱体からの出口部で密着シールを行うなどの対策はコストがかかる上に、長期的には配管振動などやシール部材の硬化などによりシール部にピンホールが生じたり、シール部材自体の劣化により信頼性が低下する。
さらに配管の固定部となる断熱体の出口部分では圧縮機から発生する振動の固定端となるので、応力が大きく発生する部位となり、よりシール信頼性を確保するのが困難である。特に天面に前記圧縮機を配設する場合には、圧縮機の振動が大きく伝わる場合があり、配管固定部のシール性確保はさらに困難となる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、圧縮機接続配管の結露を防止し、断熱体への吸湿を防ぎ、断熱箱体の性能劣化を防止した信頼性の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、内箱と外箱と発泡充填された断熱体とで構成される断熱箱体と、前記断熱箱体に設けた天面後方の凹み部と、前記凹み部に配設した圧縮機と、前記圧縮機と凝縮器とキャピラリと蒸発器と吸入配管とを環状に接続してなる冷凍サイクルとを備え、前記吸入配管は前記断熱体に埋設されるとともに一端が前記内箱内部へ突出し前記蒸発器と接続され、他端が前記凹み部の下方から突出して前記圧縮機と接続されるものであって、前記吸入配管の前記断熱体に埋設されている部分において前記吸入配管と前記キャピラリとが熱交換可能に配設された熱交換部を設けたことを特徴とする。
これによって、蒸発器から戻る低温低圧の冷媒により吸入配管の温度が低下すると、比較的高温のキャピラリを流れる冷媒と熱交換することで熱の移動が起こり、吸入配管は温度上昇し、吸入配管が飽和温度以下となると空気中の水分が吸入配管表面に結露するが、比較的高温となるキャピラリとの熱交換により吸入配管温度がほぼ周囲温度以上を確保できるために表面結露を防止することができるので、表面結露が自重により配管を伝わり断熱体内へと移動することを防止できるので、断熱体の水分吸湿による断熱性能の低下を防ぐことができる。
本発明の冷蔵庫は、庫内容積を減少させることなく、使いにくい上奥部の収納空間をなくし、使いやすい下部引出し式貯蔵室の収納量を増加させたうえで、吸入配管の結露を防止することで断熱体の吸湿による性能劣化のない信頼性の高い冷蔵庫を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、内箱と外箱と発泡充填された断熱体とで構成される断熱箱体と、前記断熱箱体に設けた天面後方の凹み部と、前記凹み部に配設した圧縮機と、前記圧縮機と凝縮器とキャピラリと蒸発器と吸入配管とを環状に接続してなる冷凍サイクルと、前記断熱箱体の最上部に断熱区画された冷蔵保存を行う冷蔵室とを備え、前記吸入配管は
前記断熱体に埋設されるとともに一端が前記内箱内部へ突出し前記蒸発器と接続され、他端が前記凹み部の下方から突出して前記圧縮機と接続されるものであって、前記吸入配管の前記断熱体に埋設されている部分において前記吸入配管と前記キャピラリとが熱交換可能に配設された熱交換部を設け、冷媒にはHCを用い、冷凍機油には前記冷媒であるHCと相溶性のある鉱油を用いるとともに、前記熱交換部は前記冷蔵室の背面で蛇行させて形成された蛇行部を備え、前記蛇行部の前記吸入配管は昇り勾配を設けたものであって、前記吸入配管の前記断熱体に埋設されている部分において前記吸入配管と前記キャピラリとが熱交換可能に配設された熱交換部を設けたことを特徴とし、冷凍サイクルの熱損失や庫内への熱負荷が大きく増加することなく、さらに冷媒は比容積の大きいHCで体積流量が増加することで熱交換部の流速も増加し、伝熱促進した上で、さらに冷凍機油を鉱油とすることで、吸入配管壁面に油膜が形成されることも防ぎ、加えて吸入配管が昇り勾配を有することで液冷媒や冷凍機油が滞留することを防ぐことが可能となる。
これによって、蒸発器から戻る低温低圧の冷媒により吸入配管の温度が低下すると、比較的高温のキャピラリを流れる冷媒と熱交換することで熱の移動が起こり、吸入配管は温度上昇する。
吸入配管が飽和温度以下となると空気中の水分が吸入配管表面に結露する。比較的高温となるキャピラリとの熱交換により吸入配管温度がほぼ周囲温度以上を確保できるために表面結露を防止し、自重により配管を伝わり、断熱体内へと移動することが防止できるので、断熱体は水分吸湿による断熱性能の低下を防止する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、吸入配管の凹み部に突出した部分にまで、前記吸入配管とキャピラリとの熱交換部を延長したので、急な負荷変動などによる吸入配管の一時的な温度低下に対しても断熱体外部まで比較的高温のキャピラリと熱交換を行うので断熱体内や断熱体出口近傍の吸入配管温度を低下させることを防ぎ、配管結露水が自重により断熱体奥部に浸透し断熱性能を防止することができる。
また、キャピラリ入口部に比較的近い箇所から吸入配管との熱交換が可能であり、かつ熱交換距離も比較的長くとることができるので、吸入配管からキャピラリへの伝熱量が増加し、冷凍効果の増加による省エネ効果が期待できる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、吸入配管の凹み部に突出した熱交換部にキャピラリと熱交換可能に取り付けた蓄熱部材を設けたので、比較的高温のキャピラリの温度変動を緩和し一定量の熱量を蓄えることで、均一な熱交換量を確保することができる。したがって、負荷変動などによる吸入配管の一時的な温度低下に対しても断熱体出口近傍の吸入配管温度を低下させることが無く、配管結露水が重力により断熱体奥部に浸透し断熱性能を劣化させることを防ぐ。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、凹み部にファンを設け、前記凹み部の内部空間で風路を構成し、前記機械室風路内に吸入配管を配置したので、吸入配管温度が低下し一時的な結露が生じても、強制対流により結露水の再蒸発を促進する。さらに圧縮機や凝縮器などの比較的高温の冷凍サイクル構成機器を経て高温となった空気を強制対流させると一層の再蒸発促進となり効果が大きい。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図を示すものであり、図2は冷蔵庫の断熱箱体の概略展開図を示すものであり、図3は冷蔵庫の背面配管要部概略図を示すものである。なお、背景技術と同一構成については同一符号を付す。
図1から図3において、断熱箱体1はABSなどの樹脂体を真空成型した内箱22とプリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱23とで構成された空間に発泡充填する断熱体24を注入してなる断熱壁を備えている。断熱体24はたとえば硬質ウレタンフォームやフェノールフォームやスチレンフォームなどが用いられる。発泡材としてはハイドロカーボン系のシクロペンタンを用いると、温暖化防止の観点でさらによい。
断熱箱体1は複数の断熱区画に区分されており上部を回転扉式、下部を引出し式とする構成をとってある。上から冷蔵室2、引出し式の野菜室4と引出し式の冷凍室3となっている。各断熱区画にはそれぞれ断熱扉がガスケット25を介して設けられている。上から冷蔵室回転扉5、野菜室引出し扉7、冷凍室引出し扉6である。
冷蔵室回転扉5には扉ポケット26が収納スペースとして設けられており、庫内には複数の収納棚8が設けられてある。また冷蔵室2の最下部には貯蔵ケース27が設けてある。
また、断熱箱体1の外箱23は、天面奥部が切りかかれて鋼板をU曲げしたシェル28と底パネル29と背面パネル30と天面後方を窪ませた凹み部10を構成する機械室パネル31とをシール性を確保して組み付けられて構成されている。機械室パネル31は鋼板の絞り加工により成型されており、加工性の向上のためにコーナー部はR形状がとられている。このR形状により発泡充填する断熱体24の分岐もしくは合流部の流路が確保されて流動性が良化され、充填不足によるボイドの発生などを防止できる。
なお、機械室パネル31は圧縮機16の配置部を最も深くし、左右端に向かうに従って絞りが浅い形状とすることでも発泡充填する断熱体24の分岐もしくは合流部の流路が確保されて流動性が良化される。
また、機械室パネル31は図示しない複数の空気抜き穴が各面に設けられており、外観および内観を阻害することなく残留空気によるボイドの発生や変形を防止することができる。
機械室パネル31は絞り加工としたので発泡充填のためのシール部が少なくてすむので工数的に有利であるし、また、板金加工により同様の形状を構成するならば絞り金型費用が少なくて済むうえに、絞りしわのない仕上げと寸法精度をあげることが可能である。
また、内箱22は外箱23より一回り小さく、背面奥部が内側に凹んだ構成となっており、外箱23の中に組み入れることで外箱23と内箱22との間に断熱体24が発泡充填される空間が断熱箱体1に形成される。従って、機械室パネル31の左右部も断熱体24が発泡充填されて断熱壁が構成される。
また、冷凍サイクルは凹み部10に配設した圧縮機16と、シェル28の天面に設けた凝縮器17と、減圧器であるキャピラリ32と、水分除去を行うドライヤ(図示せず)と、野菜室4と冷凍室3の背面で冷却ファン21を近傍に配置して設けた蒸発器20と、吸入配管33とを環状に接続して構成されている。
凝縮器17は銅配管を薄型に構成し天面ダクトカバー34で覆われている。天面ダクトカバー34は前面および側壁面に吸入開口部35を設け、背面に吐出開口部36を設けてある。凹み部10には圧縮機16近傍に機械室ファン18が設けてあり、天面ダクトカバー34の吐出開口部36は圧縮機16の近傍に位置する機械室ファン18と反対側に設けられている。
キャピラリ32と吸入配管33は、おおむね同等の長さの銅管であり、端部を残して熱交換可能にはんだ付けされている。熱交換部37の長さを確保するために、蛇行させてコンパクトにまとめて、冷蔵室2の背面に蛇行部がくるようにして、内箱22と背面パネル30との中間に配置され断熱体24に埋設される。キャピラリ32と吸入配管33は、一方の端部を内箱22から突き出し蒸発器20と接続されており、他方の端部を機械室パネル31の淵に設けた切欠部(図示せず)から上方に突き出して凝縮器17および圧縮機16と各々接続されている。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず各断熱区画の温度設定と冷却方式について説明する。冷蔵室2は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されている。また、貯蔵ケース27は肉魚などの保鮮性向上のため比較的低めの温度、たとえば−3〜1℃で設定される。野菜室4は冷蔵室2と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。凍らない程度で低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
冷凍室3は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30や−25℃の低温で設定されることもある。
各室は異なる温度設定を効率的に維持するために断熱壁によって区分されているが、低コストでかつ断熱性能を向上させる方法として断熱体24で一体に発泡充填することが可能である。発泡スチロールのような断熱部材を用いるのに比べて約2倍の断熱性能とすることができ、仕切りの薄型化による収納容積の拡大などができる。
次に冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて図示しない温度センサおよび制御基板からの信号により冷却運転が開始および停止される。圧縮機16の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器17にて放熱して凝縮液化し、キャピラリ32で減圧されて低温低圧の液冷媒となり蒸発器20に至る。
凝縮器17は機械室ファン18の動作により天面ダクトカバー34で構成された風路により強制対流放熱が行われる。前面および側面に設けた吸入開口部35より空気を吸い込み凝縮器17で熱交換した後、圧縮機16を冷却して吐出開口部36から吐出される。
このとき吐出開口部36を通過する空気は凝縮器17および圧縮機16と熱交換するので比較的高い温度となって外気に吐出される。また、背面を室内壁にぴったり押し付けて設置された場合のために、吐出開口部36は背面側の壁面との間に吐出空気がとおる隙間を確保して配置されるとなおよい。
冷却ファン21の動作により、庫内の空気と熱交換されて蒸発器20内の冷媒は蒸発気化する。低温の冷気を図示しないダンパなどで分配することで各室の冷却を行う。
蒸発器20を出た冷媒は吸入配管33を経て圧縮機16へと吸い込まれる。このとき吸入配管33はキャピラリ32と熱交換可能にはんだ付けされて断熱体24に埋設されているので、周囲に熱が逃げることなく低温の吸入配管33から高温のキャピラリ32へと伝熱する。キャピラリ32は冷媒の減圧過程において冷却されるので比エンタルピが低下し冷凍効果が増加する。吸入配管33は冷媒温度が上昇し出口部で周囲温度とほぼ同等以上とすることができる。吸入配管33の冷媒温度が上昇するので圧縮機16に吸入される過程における熱損失は小さくて済み効率が向上する。冷凍温度を生成する冷凍サイクルは蒸発器20での冷媒温度が−20度以下の非常に低温であるために、特に熱損失を低減する効果は大きいものとなる。
さらに、断熱体24外部の吸入配管33の温度がほぼ周囲温度以上を確保できるために通常運転条件での配管表面結露を防止しすることができるので、自重により配管を伝わり断熱体24内へと移動し水分吸湿による断熱性能の低下を防止することができる。
また、キャピラリ32は比較的高温であるために低温部位に配置すると吸入配管33との熱交換以外に放熱が生じ、冷凍サイクルの熱損失が生じるとともに庫内への熱負荷となり省エネ性を低下させてしまうが、庫内温度の高い冷蔵室2の背面にキャピラリ32と吸入配管33を配置したので熱損失や庫内への熱負荷が大きく増加することなく、省エネ性の確保が可能である。特に熱交換部37の長さを十分に確保し、かつ冷蔵室2の背面で蛇行させてコンパクトに収納するので省エネ化と吸入配管33の十分な温度上昇が得られ、加えて、蛇行部は昇り勾配を設けトラップのない構成としてあるので、液冷媒や冷凍機油が滞留することがなく、圧力損失などの性能影響を引き起こすことがない。
また、吸入配管33は機械室ファン18の風路下流部に配置されているので、圧縮機16や凝縮器17と熱交換した空気が吸入配管と熱交換するために一層の結露防止が可能である。特に天面ダクトカバー34に設けた吐出開口部36の近傍に配置することで、吸入配管33周囲で確実な空気の対流が発生し結露防止が行える。
なお、機械室ファン18の風路上流部にあたる天面ダクトカバー34の背面部に吸入開口部35を追加し、この近傍に吸入配管33を配置することで強制対流による吸入配管33の結露防止を行ってもかまわない。これにより、吸入配管33がフレッシュな空気と熱交換するために、一時的な圧縮機16や凝縮器17の温度上昇による過加熱が生じることが無く信頼性の面で有利である。
またなお、凹み部10の庫内でっぱりを最小限とするために、凝縮器17を薄型とし天面に配置したが、箱型の構成として凹み部10に圧縮機16と機械室ファン18とを順番に並列配置すると、上下方向の内容積がさらに拡大できる。また凝縮器17はフィンチューブタイプやワイヤーチューブタイプやスパイラルフィンチューブタイプなど外表面積を拡大させ放熱能力を増加させると、凝縮器17の小型化や能力増加による省エネ化などで効果がある。
なお、冷媒には地球温暖化防止の面で有利なHC600aを用いると冷媒ガスの比容積が大きく、体積流量が増加するので熱交換部の流速も増加し、伝熱促進となり吸入配管33の温度上昇とキャピラリ32の冷却による冷凍効果の増加に対し効果が向上する。
さらに、冷凍機油には相溶性のある鉱油を用いることで、配管壁面に熱伝達を阻害する油膜が形成させることがないので、伝熱促進となり吸入配管33の温度上昇とキャピラリ32の冷却による冷凍効果の増加に対し効果が向上する。
なお、凝縮器17は強制空冷タイプで説明したが、外箱23の内側に熱伝達よく貼り付けられた銅配管で構成される自然空冷タイプであってもよいし、各室断熱扉体間の仕切りに配設して防滴防止を行うための銅配管を組み合わせてもよい。
また電動三方弁などの流路制御手段を用いて、区画構成や温度設定の構成に応じた複数の蒸発器を使い分けたり、複数のキャピラリを切り替えたり、圧縮機16の停止中にガスカットなどして更なる省エネ化を図ることができる。
またなお、温度区画は3区分としたが、冷蔵室が上であれば他を入れ替えても問題ないし、独立製氷室や切替室などを追加区分しても良い。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の背面配管要部概略図を示すものである。なお、背景技術と同一構成については同一符号を付す。
図4において吸入配管33はキャピラリ32との熱交換部237を断熱体24内部から外部にかけて延長している。吸入配管33は断熱体24外部に突き出したのち横方向へ曲げられて配置されている。また、熱交換部237は吸入配管33の曲げ部を越えたところまで延長されている。これによって、吸入配管33の立ち上がり部の温度低下による結露を防止し、熱交換部237の先で結露が生じても断熱体24へと自重滴下し性能劣化となることがない。
またキャピラリ32は細管内部を液冷媒が減圧しながら流れている減圧器であるが、減圧に伴い冷媒温度も降下していくために、減圧入口部では温度が高く、出口部では温度が低いものとなっている。入口部近傍は緩やかな減圧と温度降下であるが、バブリングポイントと呼ばれる箇所を過ぎると急激に減圧と温度降下が生じている。
したがってキャピラリ32の入口部近傍で吸入配管33との熱交換を行うことで、温度差が大きくとれるために熱交換量を増加することができる。断熱体24外部の凹み部10内まで熱交換部237を延長することでキャピラリ32の入口部の熱交換が促進されて熱交換量の増加が可能となった。これにより省エネ化および吸入配管33の温度上昇を可能とした。
なお、熱交換部ははんだ付けによって行われているが、熱収縮チューブのような被覆材による圧接であっても良い。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における冷蔵庫の背面配管要部概略図を示すものである。なお、背景技術と同一構成については同一符号を付す。
図5において、吸入配管33とキャピラリ32とが断熱体24内でははんだ付けなどして熱交換可能に配設されており、一方端が断熱体24から凹み部10に突き出して構成されている。各端部は凝縮器17や圧縮機16と接続されて冷凍サイクルを構成している。
吸入配管33およびキャピラリ32の断熱体24外部に突き出した部位に蓄熱部材38を巻きつけて熱交換可能にしてある。蓄熱部材38はブチルゴムなどの熱容量の大きなものであればよい。またブチルゴムのような軟質の材料であれば防振にも効果があり、密着性も良くさらに適している。また配管の溶接接続部を覆うように貼り付けると外気に触れさせないので腐食劣化などを大幅に抑制することができる。
これによって、吸入配管33の立ち上がり部の温度低下による結露を防止し、熱交換部337の先で結露が生じても断熱体24へと自重滴下し性能劣化となることがない。
また、蓄熱部材38の熱容量が大きいので一時的な吸入配管33の温度低下に対しても配管温度を一定に維持することができ、性能を安定に保つことができる。
なお、キャピラリ32は蓄熱部材38に対して複数ターン巻き込むような構成をとるとさらに伝熱量が増加し、一層の省エネ化と吸入配管33の温度上昇が可能となる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、吸入配管の結露を防止して断熱体の吸湿による性能劣化のない信頼性の高い冷蔵庫を提供することができ、冷蔵庫以外の冷却機器に適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断熱箱体の概略展開図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の背面配管要部概略図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の背面配管要部概略図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の背面配管要部概略図 従来の冷蔵庫の概略断面図
符号の説明
1 断熱箱体
2 冷蔵室(上段貯蔵室)
3 冷凍室(下段貯蔵室)
4 野菜室(下段貯蔵室)
5 冷蔵室回転扉
6 冷凍室引出し扉
7 野菜室引出し扉
10 凹み部
16 圧縮機
17 凝縮器
18 機械室ファン
20 蒸発器
21 冷却ファン
22 内箱
23 外箱
24 断熱体
31 機械室パネル
32 キャピラリ
33 吸入配管
34 天面ダクトカバー
35 吸入開口部
36 吐出開口部
37,237,337 熱交換部
38 蓄熱部材

Claims (4)

  1. 内箱と外箱と発泡充填された断熱体とで構成される断熱箱体と、前記断熱箱体に設けた天面後方の凹み部と、前記凹み部に配設した圧縮機と、前記圧縮機と凝縮器とキャピラリと蒸発器と吸入配管とを環状に接続してなる冷凍サイクルと、前記断熱箱体の最上部に断熱区画された冷蔵保存を行う冷蔵室とを備え、前記吸入配管は前記断熱体に埋設されるとともに一端が前記内箱内部へ突出し前記蒸発器と接続され、他端が前記凹み部の下方から突出して前記圧縮機と接続されるものであって、前記吸入配管の前記断熱体に埋設されている部分において前記吸入配管と前記キャピラリとが熱交換可能に配設された熱交換部を設け、冷媒にはHCを用い、冷凍機油には前記冷媒であるHCと相溶性のある鉱油を用いるとともに、前記熱交換部は前記冷蔵室の背面で蛇行させて形成された蛇行部を備え、前記蛇行部の前記吸入配管は昇り勾配を設けた冷蔵庫。
  2. 吸入配管の凹み部に突出した部分にまで、前記吸入配管とキャピラリとの熱交換部を延長した請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 吸入配管の凹み部に突出した熱交換部にキャピラリと熱交換可能に取り付けた蓄熱部材を設けた請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 凹み部にファンを設け、前記凹み部の内部空間で風路を構成し、前記機械室風路内に吸入配管を配置した請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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