JP2008096008A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷蔵庫において、扉の断熱性を向上させると共に、扉に設置される仕切り板の可動により発生する騒音を低減する。
【解決手段】断熱箱体101の前面開口部120にある観音開き式の第一及び第二扉121と、第一及び第二扉の裏面周縁に設けられ前面開口部120周縁に当接するガスケット140と、第一扉もしくは第二扉の非枢支部分の裏面の前面開口部120周縁において第一扉もしくは第二扉121の回転軸方向に延在して回転自在に取付られた仕切り体150からなり、仕切り体150は、磁性体153と発泡樹脂156から構成されるため、仕切り体150全体の断熱性が顕著に向上する。その結果、運転率低下により消費電力量を削減できる。逆に庫内の低温空気から冷蔵庫外表面側へ冷気の熱伝導が減少することにより、仕切り体150の外表面の結露を防止でき冷蔵庫の信頼性を向上できる。
【選択図】図4

Description

本発明は高断熱材料の仕切り体を設置した観音開き式扉を有する冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫は地球環境保護の観点から更なる省エネルギー化が進むとともに、その使い勝手や収納性の向上が求められている。
従来この種の観音開き式冷蔵庫は、庫内を気密に保つために、回転自在の仕切り体を観音開き式扉に取付けるという方法がとられていた(例えば、特許文献1参照)。
図8から図17は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の構成を示すものである。
図8から図17に示すように、断熱箱体1の外壁を形成する外箱2と、断熱箱体1の庫内壁を形成する内箱3と、外箱2と内箱3の間に発泡充填させたウレタン断熱材4からなり、冷蔵室5、冷凍室6、野菜室7、ボトル室8を有し、冷蔵室5及び冷凍室6の前面開口部20には、回転式の扉である冷蔵室第一扉21A、冷蔵室第二扉21B、冷凍室第一扉22A、冷凍室第二扉22Bを設け、また断熱箱体1の中央から下方部に位置する野菜室7及びボトル室8は収納性と使い勝手を考慮して、簡易に取り出しが行える引出しタイプの野菜室引出し扉23とボトル室引出し扉24を設けてある。また、断熱箱体1の前面開口部20を上中下3段に仕切るように上仕切り部材25、下仕切り部材26が配置されている。
冷蔵室第一扉21A及び冷蔵室第二扉21Bは、枠部材30A,30Bそれぞれ係合される扉外板31A,31Bからなる外枠32A,32Bと、枠部材30A,30Bの内フランジ33に周縁の外向フランジ34を当接してなる扉内板35と、外枠32A,32B及び扉内板35間にそれぞれ発泡充填された断熱材36とから構成されている。扉内板35には内部に断熱材36が充填されるそれぞれ左右一対の縦壁37が形成され、枠部材30A,B端部の溝38には磁石39内蔵のシール部材としてのガスケット40が取付けられ、ヒレ41は非枢支側の縦壁37にそれぞれ密接する。ガスケット40は冷蔵室第一扉21A,冷蔵室第二扉21Bの閉塞時に断熱箱体1の前面開口部20に位置する外箱2の前縁に着磁して冷蔵室5をシールする。
また、冷蔵室第1扉21Aの裏面の非枢支側に位置するガスケット40よりも内側の縦壁37の外側には、断面略矩形型状の仕切り体50が上下二つのヒンジ部材60にて回転自在に取り付けられる。さらに仕切り体50は、冷蔵室5の開口縁の略上下長に渡る長さで上下に延在し、断面略コ字状をなす合成樹脂製の本体51と、本体51上下端部に設置されるキャップ52と、本体51及びキャップ52に取り付けられ本体21との間に空間を形成する金属製の当て板53と、当て板53と本体51とで形成された空間に収納される発泡スチロール等の断熱材54からなる。
断熱箱体1の上壁及び上仕切り部材25の各下面における観音開き式扉のそれぞれの非枢支側に位置する部分には仕切り体50を第1扉の開閉操作に基づいて自動的に向きを換えさせるために、樹脂製内箱に一体成形されたガイド機能としての円柱形状の突部61(図12、13参照)、若しくは円柱形状の突起62を有した別体後付けのガイド部材63がそれぞれ設けられている(図14,15参照)。
突部61を形成した断熱箱体1の開口縁には、突起62を形成した交換用ガイド部材を取り付けるための取付部64が設けてある。この取付部64は、遮蔽部65、位置決め部66、そして取付穴67からなる。
ここで、扉の開閉操作に伴う仕切り板50の動作について説明すると、扉が開放された状態から冷蔵室第1扉21Aを閉じていくと、仕切り体50の溝部55の入口部分で突部61に接触する。さらに閉じていくと、突部61と溝部55の接触部分は、湾曲した溝部55の手前側の面を順次この面に沿って溝部55の奥側に移動し、最終的に最奥部に位置する。これにより、当て板53を前面開口部20と略面一とし、両扉21A,21Bの非枢支側に位置するガスケット40の着磁面を構成し安定的に維持することができ、冷蔵室5の開口は密閉される。さらに開口縁に設けられた遮蔽部65は別体後付けの用のガイド部材63の前部の位置決め部材として作用するので、ガイド部材63の前後位置の位置決めが行いやすく、また、ガイド部材63の取付及び交換作業が容易になる。
特開平6−42857号公報
しかしながら、上記従来の構成では、冷蔵庫外部空間と庫内を遮断するうえで、構造上もっとも薄い部分が仕切り体であることから、庫内に対して高温の外気の熱が侵入する、特に外気と直接接する金属製の当て板から合成樹脂である本体、そして庫内へと熱の侵入が多くなるといった課題があった。
また、庫内の低温冷気が上記熱移動と同経路で反対方向に熱伝導して、最終的に当て板を冷却することから、庫外と温度差により結露が生じるという課題があった。
また、仕切り体を有する扉を開く際、庫内の食品取り出しに支障が出ないように、仕切り体の裏面が縦壁に接するが、この時接触による衝突音並びに振動が発生する。その結果、仕切り体は比較的人間の耳の高さに近いため、騒音並びに扉振動が非常に気になるといった課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、観音開き式冷蔵庫の扉に設置された仕切り体において、庫外から庫内への熱移動並びに庫内から庫外への熱移動を抑制することにより、消費電力量が低く、かつ結露を防止する冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、扉を開ける際、仕切り板と縦壁の接触による衝撃音ならびに振動を削減して、低騒音、低振動の冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱箱体の前面開口部を開閉させる第一の扉及び第二の扉と、前記第一の扉及び前記第二の扉の周縁に設けられ前記前面開口部周縁に当接するガスケットと、前記第一の扉もしくは前記第二の扉のいずれかにあり、回転自在に取付けられた仕切り体からなり、前記仕切り体は、磁性体と発泡樹脂から構成され、前記磁性体が前記発泡樹脂の凹部に挿設された構成となる。
これによって、従来の仕切り体の構成にある無垢の樹脂に対し、断熱性能の高い発泡樹脂を用いることにより、仕切り体の熱伝導率が従来に比べ低下するため、仕切り体自体の断熱性が向上する。
また、扉を開ける際、仕切り板と縦壁の接触があるが、発泡樹脂の気泡内ガスと気泡周囲の樹脂材料の摩擦により、振動エネルギーが吸収され音響損失を低減できる。
本発明の冷蔵庫は、仕切り体の大部分を発泡樹脂にて構成することにより、庫外の高温空気から庫内への熱侵入を抑制し、冷蔵庫の消費電力量を低減することができる。
また、庫内の低温空気から冷蔵庫表面への熱伝導を抑制することにより、冷蔵庫表面の結露を防止できる。
また、観音開き式扉を開く際、仕切り板の接触による衝撃音を低減するとともに、振動の伝播を抑制し、冷蔵庫の静音化並びに低振動化を可能にする。
また、従来の樹脂材は無垢であるのに対して、発泡樹脂はきほうが内在するため、原材料費を削減でき、合理化を実現できる。
請求項1に記載の発明は、断熱箱体の前面開口部を開閉させる第一の扉及び第二の扉と、前記第一の扉及び前記第二の扉の周縁に設けられ前記前面開口部周縁に当接するガスケットと、前記第一の扉もしくは前記第二の扉のいずれかにあり、回転自在に取付けられた仕切り体からなり、前記仕切り体は、磁性体と発泡樹脂から構成され、前記磁性体が前記発泡樹脂の凹部に挿設されることにより、仕切り体全体が高断熱性の発泡樹脂で構成されるため、仕切り体の熱伝導率が低下し、仕切り体において、庫外の高温空気から庫内への熱侵入量が大幅に低減できる。その結果、庫内温度上昇速度を低減でき、運転率低下による冷蔵庫の消費電力量を削減できる。逆に庫内の低温空気から冷蔵庫外表面側へ冷気の熱伝導が減少する。これにより、仕切り体自体の温度低下を防ぐことにより、外表面の結露を防止でき冷蔵庫の信頼性を向上できる。
また、従来の仕切り体の外郭を構成する無垢の樹脂を発泡樹脂に代替することにより、無垢材に対して気泡が介在するため、原材料削減並びに組立て工数の削減により、合理化を実現できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷蔵庫に加えて、発泡樹脂は、発泡倍率の異なる2部材からなり、高発泡倍率の発泡樹脂は、低発泡倍率の発泡樹脂と磁性体により内設されることにより、従来に比べ仕切り体における断熱性の向上に加え、仕切り体の外郭を低発泡樹脂で形成するため、単位体積に占める気泡体積が小さいことから仕切り体の剛性が高くなり、仕切り体の衝撃に対する耐久性が向上する。これにより、請求項1に記載の効果に加えて、さらに冷蔵庫の消費電力量の更なる低減と、信頼性が向上する。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の冷蔵庫に加えて、磁性体は、発泡樹脂の内部に埋設され、外部の熱を直接伝導することがないため、庫内側への侵入熱量が低減できる。したがって、請求項1または2に記載の効果に加えて、さらに仕切り体の断熱性が向上して、冷蔵庫の消費電力量の削減ができ、かつ仕切り体における結露も防止できる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫に加えて、仕切体を形成する発泡樹脂は圧縮され、発泡成形によりできる気泡間隔が短いため、従来に比べ仕切り体における断熱性の向上に加え、仕切り体を圧縮成形することにより、仕切り体の剛性が向上し、仕切り体の衝撃に対する耐久性が向上する。したがって、請求項1から3のいずれか一項に記載の効果に加えて、冷蔵庫の信頼性がさらに向上する。また、同等発泡倍率の発泡樹脂に対し、体積が小さくなることから、省スペース化を実現できる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫に加えて、発泡樹脂の表面に気泡がほとんど存在しないスキン層を形成することから、仕切り体表面の剛性が高くなると共に、発泡による気泡形状を覆い隠すことができる。さらに扉開閉の際、人間の手についた油脂、汚れ、水分等が仕切り体に接触し、浸透することを防ぐ。従って、請求項1から4のいずれか一項に記載の効果に加えて、さらに冷蔵庫外観の品質を向上できる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫に加えて、発泡成形による気泡径を50μm以下としたことにより、気泡径を小さくすることで気泡数が増加し、さらに断熱効果が高まるため、請求項1から5のいずれか一項に記載の効果に加えて、冷蔵庫の消費電力量を大幅に低減できる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫に加えて、発泡成形の発泡倍率を1.2倍以上としたもので、仕切り体の顕著な断熱効果が得られると共に、顕著な音響エネルギーの吸収効果が得られるため、請求項1から6のいずれか一項に記載の効果に加えて、さらに冷蔵庫の低騒音化を実現できる。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の冷蔵庫に加えて、観音開き式の第一及び第二扉を有する貯蔵室または貯蔵室に隣接する貯蔵室に冷凍サイクルの圧縮機を配設したもので、圧縮機から発生した騒音が庫内を伝達し、扉の仕切り体を透過する際、発泡樹脂の気泡による音響エネルギーの吸収効果が得られるため、請求項1から7のいずれか一項に記載の効果に加えて、冷蔵庫の低騒音化を実現できる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略正面図を示すものであり、図2は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図を示すものであり、図3は、本発明の実施の形態1における冷蔵室の回転扉の要部断面図を示すものであり、図4は、本発明の実施の形態1における回転扉の仕切り体の要部断面図を示すものであり、図5は、本発明の実施の形態1における図4の要部A拡大図を示すものである。なお、背景技術と同一構成については同一符号を付す。
図において、例えば硬質発泡ウレタンなどの断熱材で周囲と断熱して構成されている断熱箱体101は、上仕切り部材125、下仕切り部材126A,126Bにより複数の断熱区画に区分されており、冷蔵室105、引出しタイプの冷凍室106、野菜室107、切替室109、製氷室110の構成となっている。そして各断熱区画にはそれぞれ断熱扉が設けられており、冷蔵室の回転扉である第一扉121A、第二扉121B、野菜室引出し扉123、冷凍室引出し扉127、製氷室引出し扉128、切替室引出し扉129である。
冷蔵室105は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されている。野菜室107は冷蔵室105と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にすれば葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
冷凍室106は冷凍保存のために通常−22から−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30から−25℃の低温で設定されることもある。
図4より回転扉について説明すると、第一扉121A及び第二扉121Bは、枠部材130A,130Bそれぞれ係合される扉外板131A,131Bからなる外枠132A,132Bと、枠部材130A,130Bの内フランジ133に周縁の外向フランジ134を当接してなる扉内板135と、外枠132A,132B及び扉内板135間にそれぞれ発泡充填された断熱材136とから構成されている。扉内板135には内部に断熱材136が充填されるそれぞれ左右一対の縦壁137が形成され、枠部材130A,130B端部の溝(図示せず)には磁石(図示せず)内蔵のシール部材としてのガスケット140が取付けられ、ヒレ(図示せず)は非枢支側の縦壁137にそれぞれ密接する。ガスケットは第一扉121A,第二扉121Bの閉塞時に断熱箱体101の前面開口部120に位置する外箱2の前縁に着磁して冷蔵室105をシールする。
また、冷蔵室第1扉121Bの裏面の非枢支側に位置するガスケット140よりも内側の縦壁137の外側には、断面略矩形型状の仕切り体150が上下二つのヒンジ部材160にて回転自在に取り付けられる。
ここで、仕切り体150の材質は、例えば発泡倍率が20倍となる発泡成形により得られる発泡樹脂156例えば、ポリスチレン(PS)発泡樹脂からなる。この発泡により得られる気泡157径は100〜500μm程度となる。また、図5より発泡樹脂156表面は気泡を内包しないスキン層158からなり、例えば板厚の10〜20%の厚さで構成される。
仕切り体150の構成は、冷蔵室105の前面開口部120の略上下長に渡る長さで上下に延在し、断面略矩形型状をなし、さらに磁性体である例えばSPCCなどの金属製の断面略コノ字形状の当て板153(以後、磁性体153と記す)を挿入できるよう凹部159を設けた。さらに発泡樹脂156上下端部に設置されるキャップ(図示せず)により、発泡樹脂156と磁性体153を一体固定する。また、磁性体153の裏面にヒータを設置して結露防止処置を施すことも可能である。
断熱箱体101の背面上部に設けた機械室179の空間には、圧縮機180、凝縮器181、機械室ファン(図示せず)、減圧器182、ドライヤ(図示せず)が設置される。
冷凍サイクルは圧縮機180と凝縮器181とキャピラリなどの減圧器182と蒸発器183とを環状に接続して構成されており、加えて水分除去を行うドライヤ(図示せず)を含むことが普通である。凝縮器181及び蒸発器183は機械室ファン(図示せず)と冷却ファン184により、強制対流熱交換をさせている。
特に区画構成や温度設定の構成に応じて複数の蒸発器を使い分ける場合、電動三方弁などの流路制御手段を用いる。
また、凝縮器181は強制対流方式のものに加えて、冷蔵庫の周囲鋼板を利用して自然放熱するための配管や、各室断熱扉体間の仕切りに配設して防滴防止を行うための配管を組み合わせてもよい。
冷凍サイクルの構成機器である凝縮器181はワイヤータイプやフィンコイルタイプやスパイラルフィンタイプなどの薄型構成で冷蔵庫の上方空間に配設してある。また、電動三方弁などの流路制御手段を用いる場合は、機械室179内部空間に配設する。
また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器183は冷却ファン184と共に、中段に位置する野菜室107の後方背面部に設けられている。これにより最下段の貯蔵室である冷凍室106の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能である。
なお、中段の野菜室107と最下段の冷凍室106は逆の構成となれば、野菜室107の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能となる。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された各温度に応じて図示しない制御手段により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。まず圧縮機180の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器181にて放熱して凝縮液化し、キャピラリである減圧器182に至る。その後、減圧器182ではサクションライン190と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって蒸発器183に至る。
冷却ファン184の動作により、庫内の空気と熱交換されて蒸発器183内の冷媒は蒸発気化する。低温の冷気を図示しないダンパなどで分配することで各室の冷却を行う。また複数の蒸発器を用いる場合は図示しない流路制御手段により必要な蒸発器へ冷媒が供給される。蒸発器183を出た冷媒はサクションライン190を経て圧縮機180へと吸い込まれる。こうして圧縮機180の運転が継続し、庫内各室の温度が十分に設定温度以下となったら、圧縮機180の運転は停止される。
圧縮機180運転により、冷蔵庫の各室が冷却されるが、ここで例えば冷蔵室105において、庫内平均温度は3〜6℃となり、一方庫外の温度は、25℃程度となるため、内外の温度差が20K程度生じる。このため、庫外の高温熱源から冷蔵室への熱の移動が発生する。ここで、冷蔵室105の扉に設置した仕切り体150の部分に着目すると、図3より、庫外の高温空気から磁性体153へ熱伝導し、さらに発泡樹脂156へ伝導しようとするが、従来構成にある無垢の樹脂に対して、熱伝導率が1/5〜1/10程度小さくなる発泡樹脂156により熱の移動が鈍化する。よって庫内への熱侵入量が減少して、庫内温度を長期間下げることができるため、圧縮機180の運転率が3〜5%減少し、冷蔵庫の消費電力量を年間5kWh程度削減することができる。
逆に、庫内の低温空気を冷蔵庫外表面側へ熱伝導させないことにより、仕切り体150の外表面に位置する磁性体153の結露を防止でき、冷蔵庫の信頼性を向上させることができる。
また、従来の構成にある仕切り体50の外郭を構成する無垢の樹脂(本体51)を発泡樹脂156に代替することにより、無垢材に対して気泡が介在するため、原材料削減並びに組立て工数の削減により、大幅な合理化を実現できる。
また、発泡樹脂156の外郭をスキン層で形成したことにより、仕切り体150の表面の剛性が高くなると共に、発泡による表面における気泡形状を覆い隠すことができる。さらに扉開閉の際、人間の手についた油脂、汚れ、水分等が仕切り体150に接触し、浸透することを防ぐ。以上より、冷蔵庫外観の品質を著しく向上できる。
また、本実施例にある観音開き式の扉を有する貯蔵室(冷蔵室105)背面の一部に冷凍サイクルの圧縮機180を配設した場合、圧縮機180運転時に発生する騒音の一部が庫内に透過され、冷蔵庫前面側へ伝達し、扉の仕切り体150を透過する際、発泡樹脂156の気泡157内のガスと気泡157周囲の樹脂との摩擦により振動エネルギーを吸収することにより、音響透過損失を高めることができる。特に可聴域の高周波数成分の透過音低減に対して効果があることを認識している。従って、冷蔵庫の低騒音化を実現できる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の仕切り体の要部断面図を示すものである。なお、本実施の形態における冷蔵庫の構成は、仕切り体を除いて実施の形態1と同一構成であり、説明を省略する。
図6において、仕切り体250は、発泡倍率の異なる発泡樹脂256が構成され、例えば発泡倍率が2倍の発泡樹脂256Aを外郭に、また発泡倍率が20倍となる発泡樹脂256Bを内部に設置する。樹脂の材質はポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、またはポリブレンテレフタレート(PBT)が好ましい。また、この発泡成形により得られる気泡257径は50μm以下とする。
これにより、気泡径を小さくすることで気泡数が増加し、さらに断熱効果が高まり、(表1)のように、気泡径が50μm付近から発泡樹脂全体の熱伝導率が激減していくことから、冷蔵庫の断熱効果が顕著に現れた結果、圧縮機180の運転率が大幅に低下して消費電力量を大幅に低減できる。
Figure 2008096008
また、仕切り体250の外郭を低発泡樹脂で形成するため、単位体積に占める樹脂(無垢)の占有率が高いことから、仕切り体250の剛性が高くなり、扉開閉時の仕切り体250と縦壁137、もしくはガスケット140との衝撃に対する耐久性が向上する。これにより、冷蔵庫の信頼性が著しく向上する。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における冷蔵庫の仕切り体の要部断面図を示すものである。なお、本実施の形態における冷蔵庫の構成は、仕切り体を除いて実施の形態1と同一構成であり、説明を省略する。
図7において、磁性体353を仕切り体350内部に埋設させる。さらに発泡成形により得られる発泡樹脂356を圧縮して、発泡成形によりできる気泡間隔が短くなる。
これにより、従来に比べて仕切り体350における断熱性の向上に加え、仕切り体350自体の剛性が向上し、仕切り体350の衝撃に対する耐久性が向上するため、冷蔵庫の信頼性がさらに向上する。
また、同等発泡倍率の発泡樹脂に対し、体積が小さくなることから、省スペース化を実現できる。
また、仕切り体350の外表面において、外部の熱を直接伝導することがないため、庫内側への熱侵入量が低減できる。よって、仕切り体350の断熱性が向上でき、冷蔵庫の消費電力量が削減でき、かつ仕切り体350表面における結露も防止できる。
さらに発泡倍率を1.2倍以上とすることで、従来無垢材料を使用して同一形状の仕切り体を形成する場合に比べて、樹脂材料の使用料を削減できることが可能となり、原材料費の合理化が可能となる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、断熱箱体の負荷量を低減することにより、冷蔵庫の消費電力を低減でき、かつ圧縮機241の運転時間を削減できる。また冷蔵庫の騒音や振動も低減できるので、冷凍空調機器全般の消費電力低減および低騒音化の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略正面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の回転扉の要部断面図 本発明の実施の形態1における回転扉の仕切り体の要部断面図 本発明の実施の形態1における図4の要部A拡大図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の仕切り体の要部断面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の仕切り体の要部断面図 従来の冷蔵庫の概略正面図 従来の冷蔵庫の要部斜視図 従来の冷蔵庫の仕切り体の分解斜視図 従来の冷蔵庫の扉を閉じた状態における仕切り体周辺の拡大平面断面図 従来の冷蔵庫の突部を一体成形した上仕切り部材を横から見た縦断面図 従来の冷蔵庫の図12の上仕切り部材を下から見た要部斜視図 従来の冷蔵庫の突起を有したガイド部材を別付けした上仕切り部材の縦断面図 従来の冷蔵庫の図14の要部斜視図 従来の冷蔵庫の第一扉を閉めるときの仕切り体の状態を示す拡大平面断面図 従来の冷蔵庫の仕切り体の要部断面図
符号の説明
101 断熱箱体
120 前面開口部
121A 第一扉
121B 第二扉
140 ガスケット
150,250,350 仕切り体
153,353 磁性体
156,256,256A,256B,356 発泡樹脂
157,257 気泡
158 スキン層
159 凹部
180 圧縮機

Claims (8)

  1. 断熱箱体の前面開口部を開閉させる第一の扉及び第二の扉と、前記第一の扉及び前記第二の扉の周縁に設けられ前記前面開口部周縁に当接するガスケットと、前記第一の扉もしくは前記第二の扉のいずれかにあり、回転自在に取付けられた仕切り体からなり、前記仕切り体は、磁性体と発泡樹脂から構成され、前記磁性体が前記発泡樹脂の凹部に挿設された冷蔵庫。
  2. 前記発泡樹脂は、発泡倍率の異なる2部材からなり、高発泡倍率の前記発泡樹脂は、低発泡倍率の前記発泡樹脂と前記磁性体により内設される請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記磁性体は、前記発泡樹脂の内部に埋設される請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記仕切体を形成する前記発泡樹脂は圧縮され、発泡成形によりできる気泡間隔が短い請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記発泡樹脂の表面に気泡がほとんど存在しないスキン層を形成した請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 発泡成形により得られる気泡径を50μm以下とした請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 発泡成形の発泡倍率を1.2倍以上とした請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 観音開き式の前記第一及び第二扉を有する貯蔵室または前記貯蔵室に隣接する貯蔵室に冷凍サイクルの圧縮機を配設する請求項1から7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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