JPH10292969A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH10292969A
JPH10292969A JP9101287A JP10128797A JPH10292969A JP H10292969 A JPH10292969 A JP H10292969A JP 9101287 A JP9101287 A JP 9101287A JP 10128797 A JP10128797 A JP 10128797A JP H10292969 A JPH10292969 A JP H10292969A
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和文 笹村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】引き出し式の冷凍貯蔵室の断熱性能を意匠性や
実用性に問題を生ずることなく効果的に高めて、1つ以
上の引き出し式の冷凍貯蔵室を備えた冷蔵庫の消費電力
量を少なくする。 【解決手段】扉側に位置する貯蔵容器前面壁の上方部近
くに貯蔵容器内の冷気を貯蔵容器外に放出する連通開口
を設け、且つ上記貯蔵容器の前面壁上端フランジ部を扉
が当接する仕切部材の投影面内に位置させると共に、仕
切部材下面に断熱シール部材を設け、扉閉時、上記断熱
シール部材を貯蔵容器の前面壁上端フランジ部に当接さ
せるようにした冷蔵庫。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫に係わり、特
に、庫内に冷気を強制循環させて冷却する冷却方式であ
ると共に、複数の貯蔵室のうち少なくとも1つが扉と貯
蔵容器を備えた引き出し式の冷凍貯蔵室となっている冷
蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の冷蔵庫では、使い勝手の良さと共
に消費電力量の少なさも強く求められており、圧縮機等
の冷凍サイクル構成機器の効率向上や箱体の断熱性能の
向上が重要な技術課題となっている。箱体の断熱性能の
良否、言い換えれば箱体の熱侵入量の少なさ及び多さに
は、庫内外の熱伝達率・温度差及び壁の熱伝導率や表面
積(これが大きいと熱侵入量は増加)壁の厚さ(大きい
と熱侵入量は減少)が関係してくる。冷凍貯蔵室では、
庫内温度が約−18℃であり庫内を氷点ないしそれ以上
とする他の貯蔵室に比べ庫内外の温度差がかなり大き
く、外壁の厚さを他の貯蔵室よりやや大きくしているが
熱侵入量は相対的に多くなっている。例えば、箱体全体
の貯蔵室の1/4の内容積を冷凍貯蔵室が占める場合、
その熱侵入量は箱体全体の約1/2になると言われてい
る。
【0003】また、以前の冷蔵庫で多かった固定棚式の
冷凍貯蔵室の場合には、冷気は背面側から吐出後にすぐ
に各棚の断面内に拡散して前側へ流れるため底風速であ
るのに対して、最近の冷蔵庫に多く見られる引き出し式
の冷凍貯蔵室の場合には、背面側から前側へ貯蔵容器内
を流れる冷気はやや低風速だか、容器前面上端付近から
容器外側を容器前面と底面に沿った戻りの経路では通路
断面が狭いので高風速となる傾向にある。そのため、引
き出し式の方が外壁等になる扉内面や貯蔵室の下面等に
沿うまたは当たる風速が従来の固定棚式より大きくなっ
てしまい、それらの内面での熱伝達率も大きくなること
から、貯蔵室全体の熱侵入量も多くなってくる。
【0004】貯蔵室での熱侵入量が多いことは、目標の
庫内温度に保つのに大きな冷却能力を必要とし、結果的
に冷蔵庫の消費電力量の増加につながることを意味す
る。従って、箱体の断熱性能の向上、即ち熱侵入量の低
減の対象としては、引き出し式の冷凍貯蔵室に重点を置
くべきであることがわかる。
【0005】ここで、引き出し式の冷凍貯蔵室につい
て、全体の構造と冷気循環の状況、及び熱侵入量が多く
て断熱性能低下の原因となっている個所とそれらの従来
の対策例を、図等を使用して具体的に説明する。
【0006】図4は従来の冷蔵庫全体の斜視図であり、
一部の扉を開けて各貯蔵室の形式がわかるようにしてい
る。図5及び図6は、引き出し式の冷凍貯蔵室の周辺に
限った、図4の冷蔵庫で扉を閉めた状態での冷蔵庫の下
半部分の縦断側面図、及び同じ状態の冷蔵庫の下半部分
の扉を省略した正面図である。また、図7は、1つの引
き出し式の冷凍貯蔵室の前側を拡大した、図11の冷蔵
庫で扉を閉めた状態での冷蔵庫の部分縦断側面図であ
る。
【0007】図4ないし図6において、冷蔵庫1は、基
本的に箱体2と複数の扉3a〜3dからなり、上部は固
定棚式の冷蔵貯蔵室4であり、下部は複数の引き出し式
の貯蔵室として、野菜貯蔵室5と第1及び第2の冷凍貯
蔵室6a,6bが上から順に配置されている。また、第
2の冷凍貯蔵室6bないし下部は機械室となっている。
これ以降の説明でも、従来の冷蔵庫として貯蔵室が箱体
上部から固定棚式の冷蔵貯蔵室,引き出し式の野菜貯蔵
室及び2段の引き出し式の冷凍貯蔵室の順になったもの
を使用したが、貯蔵室の配置が異なっても引き出し式の
冷凍貯蔵室の冷気循環の状況や断熱性能の問題点等は基
本的に同じである。
【0008】引き出し式の冷凍貯蔵室6a,6bは、箱
体2の箱体側面壁7a,箱体下面壁7b,箱体背面壁7
cと貯蔵室間の仕切り部材8b,8cにより区画されて
おり、貯蔵室の四周前面の封止のため扉3c,3d側に
パッキン9b,9cが設けられ、扉3c,3dと貯蔵容
器10a,10bは容器側面の支持枠兼用レール11
a,11bと箱体2側の固定レール(図示省略)により
箱体2の前後方向に一体で滑動する形で出し入れされ
る。野菜貯蔵室5と第1の冷凍貯蔵室6aのすぐ背面部
には、背面仕切り部材12を経て蒸発器13と送風機
(図示省略)が配置され、低温にされた冷気14のうち
約80%以上は背面仕切り部材12の内面と前面吐出口
を経て引き出し式の冷凍貯蔵室6a,6bに送り込ま
れ、残りの冷気14は他の貯蔵室に箱体2の背面の通路
により送り込まれ、各貯蔵室を冷却した後に蒸発器13
の流入側に戻る。一方、庫内を循環する冷気14から蒸
発器13で奪った熱は、機械室に配置された圧縮機15
や凝縮器16等により、冷凍サイクルを循環する冷媒を
介して庫外に放出される。
【0009】第2の引き出し式の冷凍貯蔵室6bを例に
とって、冷凍サイクルが動作している場合の引き出し式
の冷凍貯蔵室内の冷気循環の状況等を示すと次のように
なる。冷気14は背面仕切り部材12の前面吐出口から
貯蔵容器10bの内部に前面側に向けて注ぎ込まれ、吐
出後の冷気は特に低温で密度が大きいので容器内の下半
部分を幅方向に広がりながら流れる。その際に食品17
に当たって冷却しながら上方・左右への拡散・混合が進
むので、冷気14はすぐに容器断面全体に行き渡って比
較的低風速で前面側に流れるようになる。
【0010】容器前面に近づいた冷気14は、主に容器
前面の上端付近の連通開口18を通って容器外側に出
て、容器前面と扉3dの内面との間,容器底面と箱体下
面壁7bとの間の経路を通って背面側へと戻る。容器前
面の上端は貯蔵容器10bの内容積増大と扉3dを開け
たときの意匠性の点から扉3dの内面や仕切り部材8c
にかなり近く配置し、容器前面と底面の対向面との間隔
も貯蔵容器10bの内容積増大の点から比較的狭くされ
ている。
【0011】その結果、一般的な引き出し式の冷凍貯蔵
室の寸法関係から考えても、冷気14の容器内の風速が
食品の存在で空の場合の2倍となっている場合に対し、
容器前面の上端付近での風速は容器内に比べ約10倍、
容器外側の前面や底面に添う経路での風速は3〜数倍
と、これらの部分ではかなり高風速になる。
【0012】一方、容器外側の側面、即ち貯蔵室の側面
については、貯蔵容器10bの左右の側面には支持枠兼
用レール11bが貯蔵室の奥行きいっぱいに延びてお
り、扉3dを閉めた状態ではこれにより容器側面と箱体
側面壁7aの隙間がほぼ塞がれてしまうので、容器の上
端から側面へ下向きに流れる冷気量は少なく、その部分
の風速も小さいといえる。また、前記の貯蔵容器10b
の内部の冷気14の流れの状態からわかるように、貯蔵
室の上面に沿った風速は小さくなる。
【0013】図7にも示したように、前記の引き出し式
の冷凍貯蔵室6bの中で冷気14が最も高風速となる貯
蔵容器10bの容器前面の上端付近、言い換えれば貯蔵
室の四周の上部のパッキン9c周辺では、冷気14は連
通開口18付近で急激に下向きに曲がって流れる。その
際、高風速なことと曲がり方が急なために、冷気14の
一部は曲がりきれずに上部のパッキン9cの方向に向か
い、仕切り部材8cに沿って扉3dの内面に達するまで
流れてゆく。パッキン方向に流れた冷気14は、扉3d
の内面と貯蔵容器10bの容器前面との隙間が狭いため
に、多くは反転して連通開口18に戻ってそこから下向
きに流れることになる。
【0014】このように、冷気14の流れ方が複雑に変
化することと元々高風速なことで、この上部のパッキン
9c周辺の庫内側表面、即ちパッキン・扉側及び貯蔵室
の四周内面の前面付近側の表面の熱伝達率は貯蔵室内で
も特に大きくなる。一方、パッキン9c周辺のパッキン
・扉側の部分の断熱性能は、パッキンの幅が箱体壁等の
厚さより小さいことや箱体・扉の表面が鋼板・樹脂製で
あることから仕切り部材8cや箱体下面壁7bの厚さ方
向に比べるとかなり低く、庫外からの熱侵入でこれらの
部分は貯蔵室内で最も高温になる傾向がある。
【0015】ところで、貯蔵室の四周を形成する仕切り
部材8cや箱体2の箱体下面壁7b・箱体側面壁7aに
は、前面の鋼板表面が庫内への熱侵入で低温となって結
露を生ずることのないように、凝縮域にある冷媒管等の
結露防止加熱要素19が前記の鋼板の裏側に設置されて
いる。結露防止加熱要素19からの熱は、前面の鋼板だ
けでなく箱体壁・仕切り部材の樹脂製の内表面や断熱材
内部にも伝わるため、結露防止加熱要素19に近い貯蔵
室の四周内面付近側の表面はパッキン・扉側の部分と同
様に高温になる。
【0016】以上のように、パッキン9c周辺の庫内側
表面、即ちパッキン・扉側及び貯蔵室の四周内面の前面
付近の表面では、貯蔵室内でも特に熱伝達率が大きくな
ると共に表面温度も高いので、貯蔵室の中でこの部分の
占める内面積の割合は小さいにも拘わらず全体の熱侵入
量に占める割合は多いものとなってくる。
【0017】また、引き出し式の冷凍貯蔵室6bの中
で、前記の上記のパッキン9c周辺に次いで冷気14が
高風速となる容器外側の前面や底面に添う経路は、一方
で扉内面から貯蔵室下面までに面している。これらのう
ち、扉内面は扉外板が外気に曝される外壁であり、貯蔵
室下面は、貯蔵室が最下段の場合は外壁、貯蔵室が最下
段でない場合は他の貯蔵室との仕切り部材になる。扉内
面及び貯蔵室下面が外壁であれば、これらの内面に沿う
冷気14が高風速であるため庫内側の熱伝達率が大きく
なり、またこれらの内面が貯蔵室の中で占める内面積の
割合も大きいので、貯蔵室全体に占める熱侵入量の割合
は多くなる。
【0018】一方、貯蔵室下面が仕切り部材である場合
は、冷気14が高風速であっても外壁のように庫外から
庫内への熱侵入量は直接には増加しない。しかしなが
ら、仕切り部材を隔てて下側に隣接する貯蔵室の庫内温
度は氷点以上(多くの場合は野菜貯蔵室であり約5℃)
であり、仕切り部材の冷凍貯蔵室側表面の熱伝達率が大
きくなり仕切り部材を通しての熱侵入量が多くなると、
下側の貯蔵室の仕切り部材の表面温度が低下して氷点付
近となる。これにより下側の貯蔵室には、仕切り部材の
表面に結露・着霜したり冷凍サイクル停止時に過冷却さ
れる等の問題が生ずるので、仕切部材を厚くする(仕切
りの薄形化や冷気通路内蔵化で制限あり)と共にその内
部に加熱要素(通常は電熱ヒータ)を設置する等の対策
がとられる。
【0019】後者の対策では、要素への電気入力増加と
庫内冷却能力の増加とにより、結局は外壁で熱侵入量が
増えた場合と同様に冷蔵庫の消費電力量の増加をもたら
す。従って、庫内面及び貯蔵室下面が外壁であるか否か
によらず、この部分が高風速で熱侵入量が多いことで冷
蔵庫の消費電力量には同じ影響を及ぼすことがわかる。
【0020】また、扉内面から貯蔵室下面に沿って冷気
14が流れる場合、貯蔵室の四周の側部及び下部のパッ
キン9cにも冷気14は沿ってまたは当たって流れる。
これらの部分では冷気14の風速は前記の上部のパッキ
ンほどではなく熱伝達率もやや低くなるが、パッキン周
辺での断熱性能の低さと表面温度の高さは同じなので、
扉内面から貯蔵室下面までの途中の側部及び下部のパッ
キン9cでも熱侵入量がやや多いと考えられる。
【0021】以上のように、引き出し式の冷凍貯蔵室に
おいては、上記以外も含めたパッキン周辺部分と扉内面
から貯蔵室下面までの部分での熱侵入量が特に多くなっ
ており、それが冷蔵庫の消費電力量が多い原因の1つと
もなっている。これらの部分に関連した引き出し式の冷
凍貯蔵室の熱侵入量の低減策、即ち断熱性能の向上のた
めの改善案が既に幾つか提案されている。
【0022】それらのうち、パッキン周辺部分の断熱性
能の向上に関するものとしては、第1に特開平7−55321
号公報(文献1)に示されているような、扉を閉めた状
態で容器前面の上端付近の連通開口も含む貯蔵容器の上
方開口部を覆うような蓋を設けるものがある。このよう
な蓋の設置により、容器内部を流れた冷気は他へ漏れ出
すこともなく連通開口から容器外側へ下向きに流れ出る
ので、貯蔵室の四周の上部パッキン付近に冷気が直接に
は当たらなくなり、従来は多かった上部パッキン周辺部
分での熱侵入量を減らせる効果があると考えられる。
【0023】また、パッキン周辺部分の断熱性能の向上
に関する従来の改善案の第2のものとしては、特開平8
−29050号公報(文献2)に示されているような、扉内
面に凹面状薄板の内蓋を取り付け、扉を閉めた状態では
箱体の四周前面に内蓋がパッキンより内周側で当接して
封止作用をするようにしたものがある。これは冷蔵庫の
固定棚式の貯蔵室を対象としたものである。
【0024】また、冷気の循環方法に対する改善案とし
ては、戻りの経路での冷気風速を低くすることや、特開
平7−332835 号公報(文献3)に示されているような貯
蔵容器の改善により冷気循環を変えることが考えられ
る。前者の場合は、容器外表面と扉内面から貯蔵室下面
まで表面との間隔を広げることになるが、食品収納に有
効な貯蔵容器の内容積が減るという実用性の点で問題が
ある。また、後者の貯蔵容器の改善例は、容器の前面上
端付近だけでなく底面や前面下端・背面下端付近にも連
通開口を設けて容器内の冷気循環を良くすることを主に
目指したものであるが、容器外側の前面から底面に沿っ
た戻り経路を始めから全ての冷気が通ることがなくなる
ので、戻り経路内の冷気の風速そして熱伝達率が小さく
なって熱侵入量が減る効果がある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記文
献1に記載された蓋は、前面が扉を閉めた状態の貯蔵容
器の前面上端の位置まで突出するので扉を開けた場合に
目立つことや、貯蔵室の側面や上面に蓋の固定のための
突起等が必要になることで、意匠性に問題が出てくる。
また、蓋の占める容器上方の空間の分だけ貯蔵室の有効
な内容積が減ること、扉開閉が頻繁で庫外に引き出され
る貯蔵容器の表面への結露量が多くなった場合、扉を閉
めた状態で容器表面の水分が蒸発・昇華しきれずに蓋と
の間で凍結して蓋と容器を固着される恐れがあること、
また蒸発器の除霜時に背面仕切り部材から暖気の漏れや
輻射により伝わる熱が蓋のために容器内の上部にこもり
やすくなるため、一時的な温度上昇が大きくなって食品
の貯蔵性が低下すること、といった実用性に係わる問題
も生ずる。
【0026】前記文献2に記載された技術を冷蔵庫の引
き出し式の冷凍貯蔵室へ適用した場合を考えると、パッ
キン・扉側に冷気が流れ込みにくくなるのでこの部分の
熱侵入量の低減には有効だが、内蓋は鰭パッキン等より
もかさばる構造であるために意匠性の低さや貯蔵室の有
効な内容積が減るという実用性の点に問題があることが
考えられる。
【0027】冷気循環方法に対する改善案が、前記文献
3に記載された技術であるが、貯蔵容器の連通開口を前
記のように前面上端付近以外の場所にも追加すると、対
策前は貯蔵容器内部を背面から前面まで冷気が行き渡っ
て食品を冷却しながら流れたのに対し、対策後は貯蔵容
器の前面に達する以前に大半の冷気が途中の連通開口か
ら外側に流出するという冷気流のショートカットを起こ
しやすくなる。その結果、対策後には容器内の食品の冷
却状態にむらを生ずると共に前面側が十分冷えないため
に貯蔵室内の温度差が大きくなるという、冷蔵庫の実用
性に関する問題が出てくる。
【0028】本発明は、前述したような引き出し式の冷
凍貯蔵室を備えた従来の冷蔵庫における問題点である、
引き出し式の冷凍貯蔵室のパッキン周辺部分または扉内
面から貯蔵室下面までの部分に対する断熱性能の向上を
意匠性及び実用性に問題を生ずることなく図ることがで
きず、それによる冷蔵庫の消費電力量の低減も達成でき
ないという問題を解決しようとするものである。
【0029】本発明の目的は、引き出し式の貯蔵室を有
する冷蔵庫において、引き出し式の冷凍貯蔵室のパッキ
ン周辺部分に対する断熱性能の向上を図る冷蔵庫を提供
することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、貯蔵室が冷蔵庫箱体に対する前後方向の滑動により
開閉される扉及びこの扉と共に出し入れされる貯蔵容器
を有する引出し式貯蔵室と、冷蔵庫内背面側であって、
この貯蔵容器上部から冷気を吹き出す冷気吐出口とを備
えた冷蔵庫に於いて、扉側に位置する貯蔵容器前面壁の
上方部近くに貯蔵容器内の冷気を貯蔵容器外に放出する
連通開口を設け、且つ上記貯蔵容器の前面壁上端フラン
ジ部を扉が当接する仕切部材の投影面内に位置させると
共に、仕切部材下面に断熱シール部材を設け、扉閉時、
上記断熱シール部材を貯蔵容器の前面壁上端フランジ部
に当接させるようにしたものである。
【0031】また、上記断熱シール部材を断面逆Uの字
状の二つの鰭を有す成形品となし、標準状態に於いて、
断熱シール部材の二つの鰭で貯蔵容器の前面壁上端フラ
ンジ部を挟み込むようにしたものである。
【0032】また、上記容器前面壁の上端フランジ部近
傍を扉内板に当接させ、仕切部材中に埋込まれた仕切部
材加熱要素で加熱された冷気が扉内板側に流れるのを防
止するようにしたものである。
【0033】
【発明の実施の形態】図1〜図3に示す本発明の実施形
態は、第2の引き出し式の冷凍貯蔵室6bについて示し
ており、10bは貯蔵容器。この貯蔵容器10bの前面
壁(a)は上部に連通開口22,前面壁上端フランジ部
(b)を有している。又、この前面壁上端フランジ部
(b)は後述する仕切り部材8との投影面内に位置する
ようなされている。即ち貯蔵容器10bが支持枠兼用レ
ール11bをもって扉3dに上記構成になるよう取付け
られているということである。
【0034】23は断熱シール部材。この断熱シール部
材23は図3にも示す如く、断面逆Uの字状の成形品で
あり、取付部23aの両端に軟質材の鰭23bを有して
いるものである。そして、この断熱シール部材23は先
の上端フランジ部(b)を図1,図2に示す如く、挟み
込むことが出来るよう仕切り部材8cに取付けられてい
る。
【0035】しかして、扉3dを開けた状態では、扉内
面に固定されたパッキン9cや支持枠兼用レール11
b、そして支持枠兼用レール11bにはめ込まれた貯蔵
容器10bが扉3dと一緒になって引き出される一方、
断熱シール部材23は仕切り部材8cの内面の前面付近
に残るが、仕切り部材8cにかくれ使用者の視角より外
れるので、意匠性に問題を生ずることはない。
【0036】又、扉3dを閉めた状態では、貯蔵容器1
0bの前面壁上端フランジ部(b)を断熱シール部材2
3の鰭23bが図に示す如く挟み込む格好でシールする
ので、パッキン9cの方向に向かう冷気14の流れをほ
ぼ完全に抑制し、庫内の他の部分より高温になるパッキ
ン9cの内側表面やその付近の扉内面に冷気14が当た
ることによる熱侵入量を従来より大幅に低減することが
できる。
【0037】19は仕切部材加熱要素で先の仕切部材8
cに埋込むようにして取付けられている。この仕切部材
加熱要素19には、冷凍サイクルを構成する凝縮器パイ
プがこれに当てられる。この加熱要素19の傾きは先に
従来例で説明した内容と同じである。
【0038】又、貯蔵容器10bの上端フランジ部
(b)に連続する折り返しフランジ(c)は、図1,図2
に示す如く、扉3cの内板3c′に当接している。この
ことにより加熱要素19で加熱された冷気が扉3c′に
当たり熱漏洩を増すことがないもである。
【0039】
【発明の効果】上記のように本発明の冷蔵庫は、冷凍貯
蔵室のパッキン周辺部分を対象として、その部分の断熱
性能を意匠性や実用性の問題を生ずることなく向上する
ものである。
【0040】即ちパッキン周辺部分のパッキン・扉側へ
冷気が流れ込むのが抑制されるので、その部分での熱侵
入量を大幅に減らすことができる。また、断熱シール部
材は、鰭と貯蔵容器の上段フランジ部との間を封止して
いるので、貯蔵容器,庫外及び結露防止加熱要素からの
熱侵入で高温となる貯蔵室の前面付近での冷気の接触と
伝熱が抑えられ、熱侵入量を大幅に減らすことができ
る。さらに、断熱シール部材は仕切部材に固定されてい
て庫内側にあまり突出しないので、従来の鰭パッキンと
突出状態は変わらないので、共に意匠性に問題を生ずる
ことはない。
【0041】さらに、貯蔵容器の上端フランジと断熱シ
ール部材はコンパクトであるため貯蔵室の内容積を減ら
すことは実質的にないものである。
【0042】また、断熱シール部材の鰭は、軟質で鰭状
としていることより密着性が良いものである。従って、
貯蔵容器の上端フランジと鰭との位置が少しくらいズレ
ることがあっても、シール効果を十分得られるものであ
る。
【0043】また、前記のものにおいて四周の下部の鰭
パッキンの外側端面を貯蔵容器の引き出し式の冷凍貯蔵
室のパッキン周辺部分または扉内面から貯蔵室下面まで
の部分またはその両方で意匠性や実用性に問題を生ずる
ことなく効果的に断熱性能を高められるので、1つ以上
の引き出し式の冷凍貯蔵室を備えた冷蔵庫の消費電力量
を少なくすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に備えた冷蔵庫の要部縦断面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】図2に示す断熱シール材の詳細図である。
【図4】従来の冷蔵庫本体の斜視図である。
【図5】図4に示した従来の冷蔵庫の下半部分の縦断側
面図である。
【図6】図4に示した従来の冷蔵庫の下半分の扉を省略
した正面図である。
【図7】図4に示した従来の冷蔵庫の部分縦断側面図で
ある。
【符号の説明】
1…冷蔵庫、2…箱体、3a〜3d…扉、6a,6b…
冷凍貯蔵室、7a…箱体側面、8a〜8c…仕切り部
材、9a〜9c…パッキン、10a,10b…貯蔵容
器、14…冷気、19…結露防止加熱要素、20a,2
0b…鰭パッキン、22…連通開口、23…断熱シール
部材、25…容器内冷気戻り通路、28…仕切り板材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯蔵室が冷蔵庫箱体に対する前後方向の滑
    動により開閉される扉及びこの扉と共に出し入れされる
    貯蔵容器を有する引出し式貯蔵室と、冷蔵庫内背面側で
    あって、この貯蔵容器上部から冷気を吹き出す冷気吐出
    口とを備えた冷蔵庫に於いて、扉側に位置する貯蔵容器
    前面壁の上方部近くに貯蔵容器内の冷気を貯蔵容器外に
    放出する連通開口を設け、且つ上記貯蔵容器の前面壁上
    端フランジ部を扉が当接する仕切部材の投影面内に位置
    させると共に、仕切部材下面に断熱シール部材を設け、
    扉閉時、上記断熱シール部材を貯蔵容器の前面壁上端フ
    ランジ部に当接させるようにしたことを特徴とする冷蔵
    庫。
  2. 【請求項2】断熱シール部材を断面逆Uの字状の二つの
    鰭を有す成形品となし、標準状態に於いて、上記断熱シ
    ール部材の二つの鰭で貯蔵容器の前面壁上端フランジ部
    を挟み込むようにしたことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】容器前面壁の上端フランジ部近傍を扉内板
    に当接させ、仕切部材中に埋込まれた仕切部材加熱要素
    で加熱された冷気が扉内板側に流れるのを防止するよう
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の冷
    蔵庫。
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