JP7287643B2 - 冷蔵庫およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵庫およびその製造方法に関し、特に、断熱材として真空断熱材を備えた冷蔵庫およびその製造方法に関する。
一般的な冷蔵庫では、断熱箱体の内部に貯蔵室を形成し、この貯蔵室の前方開口を断熱扉で開閉可能に閉鎖している。断熱箱体は、鋼板から成る外箱と、外箱の内側に配置される合成樹脂板から成る内箱と、外箱と内箱との間に充填された断熱材とから成る。
冷蔵庫の断熱箱体に充填される断熱材としては、一般的に発泡ウレタンが採用される。しかしながら、冷蔵庫の更なる省エネルギ化に対処するためには発泡ウレタンよりも断熱性が高い断熱材が好ましい。
そこで、断熱箱体に内蔵される断熱材として真空断熱材が採用される場合がある。真空断熱材はガラスウール等の繊維状無機材料を真空包装したものであり、発泡ウレタンの十数倍以上の断熱効果を有する。係る構成とすることで、真空断熱材により貯蔵室と外部とを良好に断熱でき、冷蔵庫の冷却運転に要するエネルギを低減することができる。
図10を参照して、真空断熱材が採用された冷蔵庫100の構成を説明する。図10(A)は冷蔵庫100を示す水平断面図であり、図10(B)は冷蔵庫100を示す斜視図である。
図10(A)および図10(B)を参照して、冷蔵庫100は、外箱101および内箱102を有し、内箱102の内部に貯蔵室107が形成されている。また、外箱101と内箱102との間には、断熱材として発泡断熱材103および真空断熱材104が配置されている。真空断熱材104は、外箱101の内面に貼着されている。また、外箱101の内面には、冷媒が流通するパイプ106が配設されている。よって、真空断熱材104の外面には、パイプ106に則して溝105が形成されている。図10(A)では、真空断熱材104に溝105が4個形成された場合を示し、図10(B)では溝105を2つ形成した場合を示している。
特許第4111096号公報
しかしながら、上記した冷蔵庫では、冷蔵庫の断熱の観点からも、冷蔵庫の製造方法の観点からも改善の余地があった。
具体的には、特許文献1に記載された冷蔵庫では、真空断熱材は外箱側に配置される。よって、庫内に熱侵入する伝熱面である内箱面より表面積が大きいために、四隅などの真空断熱材が無い部分の断熱効果を十分に発揮することができない課題があった。
また、製造工程に於いて、接着剤を用いて外箱101の内面に真空断熱材104を貼着する必要があるが、接着工程を行うことで、冷蔵庫10の製造コストが上昇する恐れがある。
更に、外箱101の内面には放熱するためのパイプ106を設置するため、真空断熱材104にパイプ106を設置するための溝105を形成する必要があり、これによって真空断熱材104の加工が必要になり、冷蔵庫10の製造コストが高くなる恐れがある。また、真空断熱材104に形成される溝105は、溝105どうしの幅を狭くすることが困難なため、パイプ106のピッチを狭めることができない。
更にまた、発泡断熱材103を発泡充填する工程に於いて、外箱101に凹凸が発生することを防止するために、溝105にエア抜きパイプを配置する必要がある。このことが、製造工程の複雑化を招き、製造コストの上昇に繋がっていた。
また、真空断熱材を外箱等に取り付けた後に、外箱と内箱とを組み合わせると、組付け作業中に真空断熱材の包装が破けてしまう恐れがある。更に、真空断熱材を外箱または内箱に貼り付けようとすれば、そのための接着剤塗布装置や真空断熱材貼り付け装置等が必要となり、製造方法が複雑になり、更に、製造コストが上昇してしまう恐れがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、真空断熱材を備えた断熱効率が高い冷蔵庫および当該冷蔵庫を容易に製造することができる製造方法を提供することにある。
本発明の冷蔵庫は、内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記貯蔵室の開口を閉鎖する断熱扉と、を備え、前記断熱箱体は、前記断熱箱体の外面を形成する外箱と、前記外箱の内部に配設された内箱と、前記外箱と前記内箱との間に配置された断熱材と、を有し、前記外箱は、前記断熱箱体の幅方向に沿って伸びる外箱後面板と、前記断熱箱体の奥行方向に沿って伸びる外箱側面板と、を有し、前記内箱は、前記断熱箱体の幅方向に沿って伸びる内箱後面板と、前記断熱箱体の奥行方向に沿って伸びる内箱側面板と、を有し、前記内箱側面板と前記外箱側面板により挟まれる空間において、前記断熱材は、前記内箱側面板の外面の直近に配設された側面用真空断熱材と、前記外箱と前記内箱との間に発泡充填された発泡断熱材と、を有し、前記断熱箱体に対して前記断熱扉が備えられる方向を前方とし、前記前方に対向する方向を後方とした場合、前記側面用真空断熱材の前端側にはスペーサが取り付けられ、前記スペーサは、前記側面用真空断熱材と前記外箱側面板との間に配置され、且つ、前記側面用真空断熱材の前側辺に沿って、離間した位置に複数が配置され、前記スペーサの幅方向における外側部分が、前記外箱側面板に接することで、前記スペーサにより、前記側面用真空断熱材が前記内箱側面板の側に押しつけられ、前記内箱側面板と前記外箱側面板とにより挟まれる前記空間の前端には、前記外箱側面板の端部が前記側面用真空断熱材の前端側に向かって屈曲するように露出し、前記側面用真空断熱材の前端と前記先端部との間に存在する前記スペーサが、前記外箱側面板の前記端部と前記側面用真空断熱材の前端に接することを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記外箱後面板と、前記内箱後面板との間に、後面用真空断熱材を配設し、幅方向に於いて、前記後面用真空断熱材の端部を、前記側面用真空断熱材の後端よりも外側まで配置することを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記スペーサは、前記側面用真空断熱材の外側主面に接着される第1接着面と、前記側面用真空断熱材の端面に接着される第2接着面と、を有することを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記スペーサは、前記貯蔵室の前記開口の側に配置される前記側面用真空断熱材の側辺に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記側面用真空断熱材は、接着材を用いることなく、前記内箱側面板の直近に配置されることを特徴とする。
本発明の冷蔵庫の製造方法は、外箱側面板を有する外箱と、内箱側面板を有する内箱と、長手方向の側面側にスペーサが取り付けられた側面用真空断熱材と、を準備する工程と、前記内箱を前記外箱の内部に配置した後に、前記外箱側面板と前記内箱側面板との間の空間に前記側面用真空断熱材を挿入し、前記空間の前端側に前記スペーサを複数配置することで、前記内箱側面板の側に前記側面用真空断熱材を配設する工程と、前記外箱と前記内箱との前記空間に発泡断熱材を充填する工程と、を具備し、前記配設する工程では、断熱箱体に対して断熱扉が備えられる方向を前方とし、前記前方に対向する方向を後方とした場合、前記側面用真空断熱材の前端側に前記スペーサを取り付け、前記スペーサの幅方向における外側部分が、前記外箱側面板に接することで、前記スペーサにより、前記側面用真空断熱材が前記内箱側面板の側に押しつけられ、前記内箱側面板と前記外箱側面板とにより挟まれる前記空間の前端には、前記外箱側面板の端部が前記側面用真空断熱材の前端側に向かって屈曲するように露出し、前記側面用真空断熱材の前端と前記先端部との間に存在する前記スペーサが、前記外箱側面板の前記端部と前記側面用真空断熱材の前端に接し、前記充填する工程では、前記内箱側面板と前記外箱側面板により挟まれる前記空間において、前記側面用真空断熱材を前記内箱側面板の外面の直近に配設し、前記発泡断熱材を前記外箱と前記内箱との間に発泡充填することを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫の製造方法では、前記充填する工程では、前記外箱および前記内箱を横臥させた状態で、前記外箱の外箱後面板に形成した注入孔から、前記外箱と前記内箱との前記空間に、液状断熱発泡材を注入し、水平方向に於いて、前記スペーサを前記注入孔から200mm以上離間させることを特徴とする。
本発明の冷蔵庫は、内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記貯蔵室の開口を閉鎖する断熱扉と、を備え、前記断熱箱体は、前記断熱箱体の外面を形成する外箱と、前記外箱の内部に配設された内箱と、前記外箱と前記内箱との間に配置された断熱材と、を有し、前記外箱は、前記断熱箱体の幅方向に沿って伸びる外箱後面板と、前記断熱箱体の奥行方向に沿って伸びる外箱側面板と、を有し、前記内箱は、前記断熱箱体の幅方向に沿って伸びる内箱後面板と、前記断熱箱体の奥行方向に沿って伸びる内箱側面板と、を有し、前記内箱側面板と前記外箱側面板により挟まれる空間において、前記断熱材は、前記内箱側面板の外面の直近に配設された側面用真空断熱材と、前記外箱と前記内箱との間に発泡充填された発泡断熱材と、を有し、前記断熱箱体に対して前記断熱扉が備えられる方向を前方とし、前記前方に対向する方向を後方とした場合、前記側面用真空断熱材の前端側にはスペーサが取り付けられ、前記スペーサは、前記側面用真空断熱材と前記外箱側面板との間に配置され、且つ、前記側面用真空断熱材の前側辺に沿って、離間した位置に複数が配置され、前記スペーサの幅方向における外側部分が、前記外箱側面板に接することで、前記スペーサにより、前記側面用真空断熱材が前記内箱側面板の側に押しつけられ、前記内箱側面板と前記外箱側面板とにより挟まれる前記空間の前端には、前記外箱側面板の端部が前記側面用真空断熱材の前端側に向かって屈曲するように露出し、前記側面用真空断熱材の前端と前記先端部との間に存在する前記スペーサが、前記外箱側面板の前記端部と前記側面用真空断熱材の前端に接することを特徴とする。これにより、本発明の冷蔵庫によれば、真空断熱材を備えた断熱効率が高い冷蔵庫を提供できる。詳しくは、側面用真空断熱材が内箱に略密着して配置されることで、外箱の内面近傍に断熱発泡材が充填されることから、外箱に不要な凹凸部分が形成されることが無く、冷蔵庫全体の外観意匠性の低下を抑止することができる。また、スペーサが側面用真空断熱材と外箱側面板との間に配置されることで、板状真空断熱材の位置を固定して所定の断熱機能を発揮させることができる。
また、本発明の冷蔵庫では、前記外箱後面板と、前記内箱後面板との間に、後面用真空断熱材を配設し、幅方向に於いて、前記後面用真空断熱材の端部を、前記側面用真空断熱材の後端よりも外側まで配置することを特徴とする。これにより、本発明の冷蔵庫によれば、側面用真空断熱材と、後面用真空断熱材との間隙を小さくし、この間隙で発生する熱漏洩を小さくすることができる。
また、本発明の冷蔵庫では、前記スペーサは、前記側面用真空断熱材の外側主面に接着される第1接着面と、前記側面用真空断熱材の端面に接着される第2接着面と、を有することを特徴とする。これにより、本発明の冷蔵庫によれば、スペーサが側面用真空断熱材と外箱側面板との間で若干圧縮されることで、その反発力により側面用真空断熱材を内箱側面板の外面に略密着させることができる。
また、本発明の冷蔵庫では、前記スペーサは、前記貯蔵室の前記開口の側に配置される前記側面用真空断熱材の側辺に取り付けられることを特徴とする。これにより、本発明の冷蔵庫によれば、貯蔵室の開口側に配置される側面用真空断熱材の側辺を、内箱側面板に接近させることができる。
また、本発明の冷蔵庫では、前記側面用真空断熱材は、接着材を用いることなく、前記内箱側面板の直近に配置されることを特徴とする。これにより、本発明の冷蔵庫によれば、接着材を塗布する工程を省き、特殊な接着装置を用いることなく、側面用真空断熱材を内箱側面板の直近に配置できる。
本発明の冷蔵庫の製造方法は、外箱側面板を有する外箱と、内箱側面板を有する内箱と、長手方向の側面側にスペーサが取り付けられた側面用真空断熱材と、を準備する工程と、前記内箱を前記外箱の内部に配置した後に、前記外箱側面板と前記内箱側面板との間の空間に前記側面用真空断熱材を挿入し、前記空間の前端側に前記スペーサを複数配置することで、前記内箱側面板の側に前記側面用真空断熱材を配設する工程と、前記外箱と前記内箱との前記空間に発泡断熱材を充填する工程と、を具備し、前記配設する工程では、断熱箱体に対して断熱扉が備えられる方向を前方とし、前記前方に対向する方向を後方とした場合、前記側面用真空断熱材の前端側に前記スペーサを取り付け、前記スペーサの幅方向における外側部分が、前記外箱側面板に接することで、前記スペーサにより、前記側面用真空断熱材が前記内箱側面板の側に押しつけられ、前記内箱側面板と前記外箱側面板とにより挟まれる前記空間の前端には、前記外箱側面板の端部が前記側面用真空断熱材の前端側に向かって屈曲するように露出し、前記側面用真空断熱材の前端と前記先端部との間に存在する前記スペーサが、前記外箱側面板の前記端部と前記側面用真空断熱材の前端に接し、前記充填する工程では、前記内箱側面板と前記外箱側面板により挟まれる前記空間において、前記側面用真空断熱材を前記内箱側面板の外面の直近に配設し、前記発泡断熱材を前記外箱と前記内箱との間に発泡充填することを特徴とする。これにより、本発明の冷蔵庫の製造方法によれば、内箱を外箱の内部に配置した後に、即ち、断熱発泡材を充填できる状態にした後に、外箱側面板と内箱側面板との空間に側面用真空断熱材を配設し、発泡断熱材を充填する。従って、側面用真空断熱材の外面に傷がつくことで真空状態が損なわれる所謂パンクが発生してしまうことを抑止することができる。更には、外箱側面板と内箱側面板との空間に側面用真空断熱材を挿入することで、スペーサにより側面用真空断熱材を所定位置に配設することができるので、冷蔵庫の生産性を向上することができる。また、スペーサで側面用真空断熱材を所定位置に配設できることから、接着材を用いて側面用真空断熱材を内箱に貼着するための貼着設備等は不要である。更に、側面用真空断熱材が、内箱側に配置されることから、外箱の近傍に断熱発泡材が充填されない部分である未充填領域が形成されることを抑制し、冷蔵庫全体の外観意匠性を向上することができる。
また、本発明の冷蔵庫の製造方法では、前記充填する工程では、前記外箱および前記内箱を横臥させた状態で、前記外箱の外箱後面板に形成した注入孔から、前記外箱と前記内箱との前記空間に、液状断熱発泡材を注入し、水平方向に於いて、前記スペーサを前記注入孔から200mm以上離間させることを特徴とする。これにより、本発明の冷蔵庫の製造方法によれば、スペーサを注入孔から200mm以上離間させることで、注入孔から注入される液状断熱発泡材の流れが、スペーサで阻害されることを抑制し、内箱と外箱との間に発泡断熱材を良好に充填することができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)は冷蔵庫を前方から見た斜視図であり、(B)は冷蔵庫の側面断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)は外箱を前方から見た斜視図であり、(B)は内箱を前方から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)はスペーサを示す斜視図であり、(B)はスペーサが側面用真空断熱材に組み付けられる構成を示す断面図であり、(C)はスペーサが側面用真空断熱材に組み付けられる構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)は冷蔵庫の上下方向中間部に於ける断面図であり、(B)および(C)は(A)の拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、冷蔵庫の前方断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、冷蔵庫の上方断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の製造方法を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の製造方法を示す図であり、(A)から(C)は断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の製造方法を示す図あり、(A)は側方断面図であり、(B)は(A)の切断面線A-Aに於ける断面図である。 背景技術に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)は上方断面図であり、(B)は斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10を図面に基づき詳細に説明する。尚、以下の説明では、上下方向は冷蔵庫10の高さ方向を示し、左右方向は冷蔵庫10の幅方向を示し、前後方向は冷蔵庫10の奥行方向を示している。また、本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図1を参照して、冷蔵庫10の概略構成を説明する。図1(A)は冷蔵庫10を前方から見た斜視図であり、図1(B)は冷蔵庫10の側方断面図である。
図1(A)および図1(B)を参照して、冷蔵庫10は、断熱箱体11の内部に貯蔵室としての冷蔵室12および冷凍室13が形成されており、冷蔵室12の前面開口は断熱扉34で閉鎖され、冷凍室13の前面開口は断熱扉35で閉鎖されている。断熱扉34および断熱扉35は、例えば右方側の端部が断熱箱体11に介して回転可能に接続された回転式の扉である。断熱扉34および断熱扉35としては、引出式の扉が採用されても良い。
図1(B)に示すように、冷凍室13の後方には冷却室27が区画形成されており、冷却室27には蒸発器26が収納されている。また、断熱箱体11の最下部後方には機械室14が区画形成されており、機械室14には圧縮機29が収納されている。蒸発器26および圧縮機29は、図示しない膨張手段および凝縮器と冷媒配管を経由して接続され、蒸気圧縮冷凍サイクルを形成している。
冷却室27の上部には送風機28が配設されており、蒸発器26が冷却した冷却室27の内部の空気を送風機28が冷蔵室12および冷凍室13に送風する。冷蔵室12への風路には、ダンパ19が介装されている。ここでは図示しない制御装置は、図示しない冷蔵室の庫内温度センサーを検知し、ダンパ19の開閉を制御する。これにより、冷蔵室12への冷気の流量を調整し、冷蔵室12の庫内温度を一定に保つ。従って、冷蔵室12は冷蔵温度帯域に冷却され、冷凍室13は冷凍温度帯域に冷却される。また、冷蔵室12および冷凍室13を冷却した冷気は、冷却室27に帰還する。図1(B)では、冷気の流れを矢印で示している。また、蒸発器26の下方には、蒸発器26の着霜を熔融するための除霜ヒータ20が配設されている。
断熱箱体11は、冷蔵庫10の外形を形成する鋼板から成る外箱15と、外箱15の内側に形成された箱形の合成樹脂板から成る内箱16と、外箱15と内箱16との間に充填された断熱材17と、から構成されている。
断熱材17としては、発泡断熱材および真空断熱材を採用している。発泡断熱材としては例えば発泡ウレタンが採用される。真空断熱材とは、ガラス等の繊維の集合体を袋に収納し、その袋の内部を真空状態にしたものである。本実施形態では、真空断熱材として、後述する側面用真空断熱材22および後面用真空断熱材25を採用している。図1(B)では、断熱箱体11の後面近傍に後面用真空断熱材25を配設している。側面用真空断熱材22および後面用真空断熱材25は、板状を呈する真空断熱材である。
図2を参照して、外箱15および内箱16の構成を説明する。図2(A)は外箱15を前側下方から見た斜視図であり、図2(B)は内箱16を前側下方から見た斜視図である。
図2(A)を参照して、外箱15は、厚みが0.5mm程度の薄い鋼板を曲折加工して成り、外箱後面板151(図4(A)参照)と、外箱後面板151の左右方向端部から前方に向かって伸びる外箱側面板152と、外箱後面板151の上方端部から前方に向かって伸びる外箱上面板153と、を有している。
外箱側面板152と外箱上面板153は、一枚の鋼板をUの字状に曲げて形成されている。また、図4(B)を参照して、外箱側面板152の後端を溝形状に曲折することで溝154が形成されている。更に、外箱後面板151の幅方向端部はL字状に曲折加工された端部155とされている。外箱後面板151の端部155を、外箱側面板152の溝154に差し込み、後述する発泡工程を行うことで、外箱後面板151と外箱側面板152とは接合される。
また、外箱側面板152および外箱上面板153の内面には、蒸気圧縮冷凍サイクルで用いられる冷媒が流通する冷媒配管18が、アルミテープ32により貼着されている。
図2(B)を参照して、内箱16は、所定形状に真空成形された合成樹脂製の成形体から成る。内箱16は、内箱後面板161と、内箱後面板161の左右方向端部から前方に向かって伸びる内箱側面板162と、内箱後面板161の上方端部から前方に向かって伸びる内箱上面板163と、内箱後面板161の下端から前方に向かって伸びる内箱下面板164と、を有している。また、内箱後面板161の上下方向に於ける中間部には、冷蔵室12と冷凍室13とを区画する断熱区画壁33が形成されている。
内箱16を構成する樹脂の厚みは、0.5mm以上2.0mm以下が好ましく、更には0.7mm以上1.5mm以下が好ましい。内箱16の厚みをこの範囲とすることで、内箱16の強度を充分に大きく確保でき、製造工程の発泡樹脂を充填する工程に於いて、内箱16が変形することを防止できる。
図3を参照して、側面用真空断熱材22およびその位置を規制するスペーサ30を説明する。図3(A)はスペーサ30を示す斜視図であり、図3(B)は側面用真空断熱材22にスペーサ30が取り付けられた状態を示す断面図であり、図3(C)は側面用真空断熱材22にスペーサ30が取り付けられた状態の全体構成を示す斜視図である。
図3(A)を参照して、スペーサ30は、各角部が面取された略直方体形状を呈している。図3(A)の紙面前方からスペーサ30を見た場合、スペーサ30は、紙面左側上方の部分を切り欠いた断面形状を呈している。スペーサ30には、紙面左方を向く平坦面である第1接着面301と、第1接着面301と垂直に交差し、紙面上方を向く平坦面である第2接着面302が形成されている。
スペーサ30の高さL1は、10mm以上50mm未満が好適である。スペーサ30の高さL1を10mm以上とすることで、図4(C)を参照して後述するように、外箱側面板152の端部である端部46から側面用真空断熱材22を保護することができる。また図4(C)に示す端部46の形状は、側面用真空断熱材22の有無に関わらず同一であるため、スペーサ30の高さL1を10mm以上50mm未満とすることで、生産性が低下することを抑制することができる。
スペーサ30は、発泡ポリエチレン等の発泡樹脂材から成る。スペーサ30として発泡樹脂材を採用することで、図8(A)を参照して後述する空間43にスペーサ30を挿入する際に、スペーサ30が適度に圧縮変形し、この際にスペーサ30から発生する反発力で、側面用真空断熱材22を内箱側面板162に押しつけることができる。
図3(B)を参照して、スペーサ30は側面用真空断熱材22の紙面下端に取り付けられる。具体的には、スペーサ30の第1接着面301は、側面用真空断熱材22の紙面右方側面の下端に接着される。また、スペーサ30の第2接着面302は、側面用真空断熱材22の紙面下面の右方部分に接着される。側面用真空断熱材22とスペーサ30との接着には、接着テープまたは接着剤が用いられる。
図3(C)を参照して、側面用真空断熱材22は、上下方向に長く形成された略矩形形状を呈しており、前方側辺に複数のスペーサ30が取り付けられる。ここでは、側面用真空断熱材22の前方側辺に於いて、上方端部および下方端部に2つのスペーサ30が取り付けられている。側面用真空断熱材22に複数のスペーサ30を取り付けることで、側面用真空断熱材22をより安定的に、断熱箱体11に位置決めして組み込むことができる。また、図6を参照して後述するように、スペーサ30は、側面用真空断熱材22の、紙面上に於ける後方側辺に配置しても良い。
図4および図5を参照して、冷蔵庫10の断面構成を説明する。図4(A)は上下方向の中間部に於ける冷蔵庫10の水平断面図であり、図4(B)は図4(A)の間隙42が形成される部分を拡大して示す拡大断面図であり、図4(C)は図4(A)のスペーサ30が配置される部分を拡大して示す拡大断面図である。図5は、冷蔵庫10の前方断面図である。
図4(A)を参照して、内箱側面板162と外箱側面板152との空間43において、側面用真空断熱材22は内箱側面板162に略密着するように配設されている。側面用真空断熱材22は、内箱側面板162の前端近傍から、内箱側面板162の後端近傍まで連続して、内箱側面板162の外面に略密着している。ここで、内箱側面板162の外面と側面用真空断熱材22との間には若干の間隙が形成されても良い。
内箱側面板162と外箱側面板152との空間43において、幅方向に於ける外側部分には発泡断熱材23が発泡充填されている。また、側面用真空断熱材22の後端は、接着テープ31を介して、内箱後面板161に貼着されている。
図4(B)を参照して、後面用真空断熱材25は、外箱後面板151の内面に配設されており、内箱後面板161とは離間している。後面用真空断熱材25と内箱後面板161との間には、発泡断熱材23が充填されている。
後面用真空断熱材25の幅方向の端部41は、側面用真空断熱材22の内面の後側の端部40よりも、幅方向に於いて外側に配置されている。このようにすることで、側面用真空断熱材22の後端と後面用真空断熱材25の前面との間隙42を小さくできるので、間隙42を経由した熱の漏洩を少なくし、冷蔵庫10の冷却効率を向上することができる。
図4(C)を参照して、側面用真空断熱材22の前端にはスペーサ30が固定されており、スペーサ30は側面用真空断熱材22と外箱側面板152との間で圧縮されている。係る構成とすることで、圧縮されたスペーサ30から右方(幅方向内側)に向かって反発力が生じ、側面用真空断熱材22の前端部を内箱側面板162に押しつけることができる。よって、製造工程に於いて発泡断熱材23を発泡充填する際に、側面用真空断熱材22が不用意に移動してしまうことを抑止することができる。
外箱側面板152の先端部を曲折加工することで外箱接合部44が形成されており、内箱側面板162の先端部を曲折加工することで内箱接合部45が形成されている。また、外箱接合部44に内箱接合部45を嵌合することで、外箱側面板152の先端部と内箱側面板162の先端部とが接合されている。
ここで、外箱接合部44の端部には、内箱接合部45の嵌合を容易にするために、後方に向かって広がる端部46が形成されている。端部46は鋼板の端面であるため、端部46が側面用真空断熱材22に押しつけられると、側面用真空断熱材22の外皮が破れてしまう恐れがある。本実施形態では、側面用真空断熱材22の前端に配置されたスペーサ30が端部46に接しているので、側面用真空断熱材22が端部46に接することはない。よって、端部46により側面用真空断熱材22が破れてしまうことを防止することができる。
スペーサ30が端部46に接することから、側面用真空断熱材22の前方に空間47が形成される。よって、冷蔵庫10の製造工程に於いて空間43に発泡断熱材23を発泡充填する工程に於いて、空間47を経由して、後述する液状断熱発泡材38を良好に流動させることが出来る。
図5は、冷蔵庫10の前方断面図である。この図を参照して、冷凍室13を覆う断熱材17の厚さL3は、冷蔵室12を覆う断熱材17の厚さL2よりも長い。このようにすることで、冷凍温度帯域に冷却される冷凍室13の熱漏洩を少なくし、更に、冷蔵温度帯域に冷却される冷蔵室12の庫内容積を大きく確保することができる。
ここで、側面用真空断熱材22は、冷蔵室内箱165の外面に略密着するため、冷蔵室内箱165と側面用真空断熱材22との間には、原則的には発泡断熱材23は存在しない。
冷凍室内箱166の外側面には、収納容器をガイドするレール部49またはその補強板が、幅方向外側に突出して形成されている。よって、レール部49が形成された部分では、側面用真空断熱材22はレール部49に当接している。
一方、レール部49が形成されていない部分では、冷凍室内箱166の側面と側面用真空断熱材22との間には、発泡断熱材23が介在している。係る構成より、冷凍室内箱166と側面用真空断熱材22との間に充填された発泡断熱材23と、レール部49とで、平坦面が形成される。この平坦面に側面用真空断熱材22の下部が当接することで、側面用真空断熱材22の下部が平坦とされている。なお、冷蔵室内箱165の上面には上面用真空断熱材24が配設されている。
図6を参照して、他の形態に係る冷蔵庫10を説明する。図6は、冷蔵庫10の上方断面図である。
ここでは、側面用真空断熱材22の後端は、内箱後面板161の後面よりも後方に配置されている。係る場合、図4(A)に示した接着テープ31を介して、側面用真空断熱材22の後端を内箱後面板161に貼着することは容易ではない。
このため、側面用真空断熱材22の後端にもスペーサ30が取り付けられている。側面用真空断熱材22の後端に取り付けられたスペーサ30も、側面用真空断熱材22の外面と外箱側面板152の内面との間で圧縮されている。また、側面用真空断熱材22の後端に取り付けられたスペーサ30は、側面用真空断熱材22の前端に取り付けられたスペーサ30と同様の形状である。係る構成とすることで、側面用真空断熱材22の後端側を内箱後面板161側に押しつけ、側面用真空断熱材22を全体的に内箱後面板161に密着させることができる。
本実施形態では、側面用真空断熱材22を幅方向の内側に配置することで冷蔵庫10の外観意匠性を向上することができる。具体的には、側面用真空断熱材22と発泡断熱材23とでは熱膨張率が異なるので、側面用真空断熱材22を外箱側面板152に貼り付けると、側面用真空断熱材22と発泡断熱材23との境界が、外箱側面板152の外面に段差の如く現れてしまう恐れがある。本実施形態では、側面用真空断熱材22と発泡断熱材23との境界は、外箱側面板152から離れているので、この境界が外箱側面板152に現れることない。よって、冷蔵庫10の側面の外観意匠性の低下を防止している。
仮に、側面用真空断熱材22を外箱側面板152に略密着させようとすれば、冷媒配管18の近傍に空気溜りができないような対策が必要になる。例えば、側面用真空断熱材22の外側側面に、冷媒配管18に対応した凹部を形成する対策が必要になる。本実施形態では、冷媒配管18は発泡断熱材23に埋設されるので、このような対策を不要にし、冷蔵庫10の構成を簡素化し、製造コストを低減することができる。
更に、本実施形態によれば、図4(A)を参照して、側面用真空断熱材22が冷媒配管18に接近しないことから、冷媒配管18を避けるための溝を側面用真空断熱材22の外面に形成する必要がない。即ち、単純な平板状態の側面用真空断熱材22を採用することができる。よって、側面用真空断熱材22に形成される溝の制限を冷媒配管18が受けないので、冷媒配管18を比較的自由に配設することができる。
図7から図9に基づいて、更に上記した各図も参照しつつ、上記した構成を有する冷蔵庫10の製造方法を説明する。図7は、外箱15に内箱16を組み込む工程を示す斜視図ある。図8は、外箱15と内箱16との間の空間43に側面用真空断熱材22を挿入する工程を逐次示す断面図である。図9は、空間43に液状断熱発泡材38を充填する工程を示す図である。
先ず、図7の斜視図を参照して、外箱15の内部に内箱16を組み込む。ここでは、図4(A)に示した外箱後面板151が装着されていない状態の外箱15に、内箱16を組み込んでいる。更に、図3(C)に示したスペーサ30が取り付けられた側面用真空断熱材22も用意する。
次に、図8を参照して、側面用真空断熱材22の組み込みを行う。図8(A)、図8(B)および図8(C)は、外箱15と内箱16との間の空間43に側面用真空断熱材22を挿入する工程を逐次示す断面図である。
図8(A)を参照して、外箱15の内部に内箱16を配置すると、外箱15の外箱側面板152と、内箱16の内箱側面板162の間に、空間43が形成される。空間43の断面は、左右方向に於ける幅が前方に向かって狭くなるテーパ形状を呈している。
図8(B)を参照して、次に、上記した空間43に側面用真空断熱材22を挿入する。具体的には、スペーサ30が設置された側辺を下方にして、側面用真空断熱材22を空間43に挿入する。側面用真空断熱材22の下端を、空間43の下端まで挿入すると、スペーサ30は、側面用真空断熱材22の外側面と、外箱側面板152の内側面との間で圧縮される。係る状況は、図4(C)に示した通りである。
スペーサ30は、図3(A)に示したように、各角部が面取された略直方体形状である。よって、係る形状のスペーサ30が取り付けされた側面用真空断熱材22を、内箱側面板162と外箱側面板152との間に形成された空間43に良好に挿入することができる。
図8(C)を参照して、側面用真空断熱材22の挿入工程が終了した後は、後面用真空断熱材25が貼着された外箱後面板151を、外箱側面板152の上端に組み込む。
図9を参照して、次に、上記した内箱16と外箱15との間に、発泡断熱材23を発泡充填する。図9(A)は、内箱16と外箱15との間に、発泡断熱材23を発泡充填する充填工程を示す側方断面図である。図9(B)は、この充填工程を示す図であり、図9(A)の切断面線A-Aに於ける断面図である。
図9(A)を参照して、外箱後面板151には、注入孔36および注入孔37が形成されている。注入孔36は液状断熱発泡材381を注入するための孔部であり、注入孔37は液状断熱発泡材382を注入するための孔部である。ここでは、貯蔵室の開口が下方を向くように、内箱16および外箱15を横臥させた状態で、発泡断熱材23の発泡充填を行っている。
図9(A)に示すように、側面用真空断熱材22の下面には複数のスペーサ30が設置されるが、ここでは、紙面上に於いて左方に配置されるスペーサ30をスペーサ303と称し、右方に配置されるスペーサ30をスペーサ304と称する。
本工程では、注入孔36から液状断熱発泡材381を注入し、同時に、注入孔37から液状断熱発泡材382を注入する。
図9(B)を参照して、注入孔36から注入された液状断熱発泡材381は、側面用真空断熱材22と外箱側面板152との間の空間43を経由して、空間43の前端まで到達する。その後、注入された液状断熱発泡材381は、発泡しながら外箱15と内箱16との間に充填される。また、側面用真空断熱材22の前方には空間47が形成されており、空間47は液状断熱発泡材381が流通する経路となっている。図9(A)では、液状断熱発泡材381および液状断熱発泡材382が流動する経路を矢印で示しており、最終的には中央の領域48まで充填が行われる。本工程が終了すれば、図4(A)等に示したように、外箱15と内箱16との間に、発泡断熱材23が充填される。
図9(A)に示すように、本工程に於いて、注入孔36とスペーサ303との水平距離L4は200mm以上が好適である。ここで、水平距離L4とは、外箱15および内箱16か横臥している状態にて、注入孔36とスペーサ303とが水平方向に於いて離間する距離である。換言すると、水平距離L4は、注入孔36の紙面上に於ける右方側端部から、スペーサ303の紙面上に於ける左方側端部までの距離である。水平距離L4をこのように設定することで、液状断熱発泡材381がある程度液状の状態で広がり発泡しながらスペーサ303に到達するので、液状断熱発泡材381は容易にスペーサ303を乗り越えて、紙面右方に向かって良好に流動することができる。
この水平距離L4を充分に確保しないと、液状断熱発泡材381がスペーサ303により堰き止められるため、図9(B)を参照して、内箱側面板162と側面用真空断熱材22との間に液状断熱発泡材381が入り込み、内箱側面板162に凹凸が発生してしまう。本実施形態では、水平距離L4を200mm以上確保することにより、内箱側面板162に凹凸が発生してしまうことを防止することができる。
また、スペーサ303の高さL5は、50mm以下が好適であり、40mm以下が更に好適である。このようにすることで、液状断熱発泡材381がスペーサ303を乗り越えて容易に流動することができる。
スペーサ304は、注入孔37よりも、紙面右方側に配置されている。係る構成とすることで、注入孔37から注入された液状断熱発泡材382を、スペーサ304で堰き止め、領域48に向かって流動させることが出来る。よって、領域48に充分に液状断熱発泡材382を行き渡らせることができる。スペーサ304の高さL6は、スペーサ303と同様に、50mm以下が好適であり、40mm以下が更に好適である。
更に、スペーサ303およびスペーサ304は、図3(A)に示したように、各角部が面取された略直方体形状である。これにより、スペーサ303およびスペーサ304が、液状断熱発泡材381および液状断熱発泡材382の流動を阻害することが無い。
上記した工程により、内箱16と外箱15との間に、液状断熱発泡材381および液状断熱発泡材382が行き渡ることで、図4(A)に示すように発泡断熱材23が充填される。その後、図1に示すように、断熱扉34、断熱扉35および各構成機器を断熱箱体11に取り付けることで冷蔵庫10が製造される。
本実施形態では、側面用真空断熱材22の破損を抑止しつつ、側面用真空断熱材22を断熱箱体11に組み込むことができる。側面用真空断熱材22は、真空包装されたガラス等の繊維から成る。よって、製造工程において側面用真空断熱材22が鋭利な部材に接触すると、側面用真空断熱材22の真空包装が破けてしまい、側面用真空断熱材22が破損する恐れがある。本実施形態では、側面用真空断熱材22を空間43に挿入するのみで、側面用真空断熱材22の設置が完了することから、側面用真空断熱材22が他の部材に接触して破損してしまう恐れが小さい。
また、本実施形態では、図8(B)を参照して、側面用真空断熱材22の組み込みを行う際には、作業員は側面用真空断熱材22の上下方向に於ける位置合わせを行うのみで良い。よって、側面用真空断熱材22を内箱側面板162に貼着するための設備を必要とせず、生産性を向上すると共に、製造コストを低減することが出来る。
更に、図8(B)に示すように、本実施形態では、外箱側面板152と内箱側面板162との間に形成される空間43に、側面用真空断熱材22を上方から挿入している。このようにすることで、側面用真空断熱材22の下端に配置されたスペーサ30が、側面用真空断熱材22と外箱側面板152との間で圧縮され、側面用真空断熱材22の下端が内箱側面板162の外面に押しつけられる。よって、特殊な専用設備を用いることなく、空間43の内部に於いて、側面用真空断熱材22を容易に内箱16の側に配置することができる。
更にまた、本実施形態では、液状断熱発泡材381を発泡充填する工程に於いて、スペーサ303の位置および大きさを、液状断熱発泡材381の流動を妨げない範囲としている。よって、液状断熱発泡材381を良好に流動させることかでき、断熱箱体11の内部に未充填領域が形成されることを抑止することができる。
更に本実施形態では、図9(B)を参照して、側面用真空断熱材22が内箱側面板162の側に配置されていることから、側面用真空断熱材22と外箱側面板152との間には十分な空間43が確保されている。よって、発泡充填工程に於いては、空間43に安定的に液状断熱発泡材381を発泡充填することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
10 冷蔵庫
11 断熱箱体
12 冷蔵室
13 冷凍室
14 機械室
15 外箱
151 外箱後面板
152 外箱側面板
153 外箱上面板
154 溝
155 端部
16 内箱
161 内箱後面板
162 内箱側面板
163 内箱上面板
164 内箱下面板
165 冷蔵室内箱
166 冷凍室内箱
17 断熱材
18 冷媒配管
19 ダンパ
20 除霜ヒータ
22 側面用真空断熱材
23 発泡断熱材
25 後面用真空断熱材
26 蒸発器
27 冷却室
28 送風機
29 圧縮機
30 スペーサ
301 第1接着面
302 第2接着面
303 スペーサ
304 スペーサ
31 接着テープ
32 アルミテープ
33 断熱区画壁
24 上面用真空断熱材
34 断熱扉
35 断熱扉
36 注入孔
37 注入孔
38 液状断熱発泡材
381 液状断熱発泡材
382 液状断熱発泡材
40 端部
41 端部
42 間隙
43 空間
44 外箱接合部
45 内箱接合部
46 端部
47 空間
48 領域
49 レール部
100 冷蔵庫
101 外箱
102 内箱
103 発泡断熱材
104 真空断熱材
105 溝
106 パイプ
107 貯蔵室

Claims (7)

  1. 内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記貯蔵室の開口を閉鎖する断熱扉と、を備え、
    前記断熱箱体は、前記断熱箱体の外面を形成する外箱と、前記外箱の内部に配設された内箱と、前記外箱と前記内箱との間に配置された断熱材と、を有し、
    前記外箱は、前記断熱箱体の幅方向に沿って伸びる外箱後面板と、前記断熱箱体の奥行方向に沿って伸びる外箱側面板と、を有し、
    前記内箱は、前記断熱箱体の幅方向に沿って伸びる内箱後面板と、前記断熱箱体の奥行方向に沿って伸びる内箱側面板と、を有し、
    前記内箱側面板と前記外箱側面板により挟まれる空間において、前記断熱材は、前記内箱側面板の外面の直近に配設された側面用真空断熱材と、前記外箱と前記内箱との間に発泡充填された発泡断熱材と、を有し、
    前記断熱箱体に対して前記断熱扉が備えられる方向を前方とし、前記前方に対向する方向を後方とした場合、前記側面用真空断熱材の前端側にはスペーサが取り付けられ、
    前記スペーサは、前記側面用真空断熱材と前記外箱側面板との間に配置され、且つ、前記側面用真空断熱材の前側辺に沿って、離間した位置に複数が配置され、前記スペーサの幅方向における外側部分が、前記外箱側面板に接することで、前記スペーサにより、前記側面用真空断熱材が前記内箱側面板の側に押しつけられ、
    前記内箱側面板と前記外箱側面板とにより挟まれる前記空間の前端には、前記外箱側面板の端部が前記側面用真空断熱材の前端側に向かって屈曲するように露出し、前記側面用真空断熱材の前端と前記先端部との間に存在する前記スペーサが、前記外箱側面板の前記端部と前記側面用真空断熱材の前端に接することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記外箱後面板と、前記内箱後面板との間に、後面用真空断熱材を配設し、
    幅方向に於いて、前記後面用真空断熱材の端部を、前記側面用真空断熱材の後端よりも外側まで配置することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記スペーサは、前記側面用真空断熱材の外側主面に接着される第1接着面と、前記側面用真空断熱材の端面に接着される第2接着面と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記スペーサは、前記貯蔵室の前記開口の側に配置される前記側面用真空断熱材の側辺に取り付けられることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記側面用真空断熱材は、接着材を用いることなく、前記内箱側面板の直近に配置されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の冷蔵庫。
  6. 外箱側面板を有する外箱と、内箱側面板を有する内箱と、長手方向の側面側にスペーサが取り付けられた側面用真空断熱材と、を準備する工程と、
    前記内箱を前記外箱の内部に配置した後に、前記外箱側面板と前記内箱側面板との間の空間に前記側面用真空断熱材を挿入し、前記空間の前端側に前記スペーサを複数配置することで、前記内箱側面板の側に前記側面用真空断熱材を配設する工程と、
    前記外箱と前記内箱との前記空間に発泡断熱材を充填する工程と、を具備し、
    前記配設する工程では、
    断熱箱体に対して断熱扉が備えられる方向を前方とし、前記前方に対向する方向を後方とした場合、前記側面用真空断熱材の前端側に前記スペーサを取り付け、前記スペーサの幅方向における外側部分が、前記外箱側面板に接することで、前記スペーサにより、前記側面用真空断熱材が前記内箱側面板の側に押しつけられ、
    前記内箱側面板と前記外箱側面板とにより挟まれる前記空間の前端には、前記外箱側面板の端部が前記側面用真空断熱材の前端側に向かって屈曲するように露出し、前記側面用真空断熱材の前端と前記先端部との間に存在する前記スペーサが、前記外箱側面板の前記端部と前記側面用真空断熱材の前端に接し、
    前記充填する工程では、
    前記内箱側面板と前記外箱側面板により挟まれる前記空間において、前記側面用真空断熱材を前記内箱側面板の外面の直近に配設し、前記発泡断熱材を前記外箱と前記内箱との間に発泡充填することを特徴とする冷蔵庫の製造方法。
  7. 前記発泡断熱材を充填する工程では、前記外箱および前記内箱を横臥させた状態で、前記外箱の外箱後面板に形成した注入孔から、前記外箱と前記内箱との前記空間に、液状断熱発泡材を注入し、
    水平方向に於いて、前記スペーサを前記注入孔から200mm以上離間させることを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫の製造方法。
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