JP2024071117A - 冷蔵庫およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】真空断熱材を備えた断熱効率が高い冷蔵庫およびその製造方法を提供する。【解決手段】冷蔵庫10は、断熱材として側面用真空断熱材22を有する。側面用真空断熱材22の前辺に沿って、複数のスペーサ30が設置される。スペーサ30は貫通孔305を有する。係る構成により、貫通孔305の内部を液状断熱発泡材38が流通し、且つ、充填されるので、断熱箱体11の断熱効率を高めることができる。本発明の冷蔵庫によれば、スペーサが、側面用真空断熱材の長手方向に沿って貫通する貫通孔を有することにより、スペーサの軽量化を図ることができる。また、スペーサの内部に発泡断熱材を充填させることができ、断熱箱体の断熱性を向上できる。【選択図】図3B

Description

本発明は、冷蔵庫およびその製造方法に関し、特に、断熱材として真空断熱材を備えた冷蔵庫およびその製造方法に関する。
一般的な冷蔵庫では、断熱箱体の内部に貯蔵室を形成し、この貯蔵室の前方開口を断熱扉で開閉可能に閉鎖している。断熱箱体は、鋼板から成る外箱と、外箱の内側に配置される合成樹脂板から成る内箱と、外箱と内箱との間に充填された断熱材とから成る。
冷蔵庫の断熱箱体に充填される断熱材としては、一般的に発泡ウレタンが採用される。しかしながら、冷蔵庫の更なる省エネルギ化に対処するためには、発泡ウレタンよりも断熱性が高い断熱材が好ましい。
そこで、断熱箱体に内蔵される断熱材として真空断熱材が採用される場合がある。真空断熱材はガラスウール等の繊維状無機材料を真空包装したものであり、発泡ウレタンの十倍以上の断熱効果を有する。真空断熱材を採用することで、貯蔵室と外部とを良好に断熱でき、冷蔵庫の冷却運転に要するエネルギを低減することができる(特許文献1)。
また、断熱箱体の内部に真空断熱材を配置するにあたり、スペーサにより真空断熱材の位置を固定する発明がある(特許文献2)。特許文献2では、真空断熱材の前側辺に沿って複数のスペーサを配置し、断熱箱体の前端内壁にスペーサを当接することで、真空断熱材の位置を所定のものにしている。
特許第4111096号公報 特開2020-106215号公報
しかしながら、上記した冷蔵庫では、冷蔵庫の断熱の観点からも、冷蔵庫の製造方法の観点からも改善の余地があった。
具体的には、特許文献2においてスペーサは、略直方体形状の外形を呈する中実構造を呈していた。よって、冷蔵庫を製造する際に、断熱材発泡工程に於いて、スペーサにより断熱発泡材の流動が阻害され、断熱箱体の内部に断熱材が十分に充填されない恐れがあった。断熱材が十分に充填されないことにより未充填領域が形成されてしまうと、その領域の断熱性が低下してしまう。
また、例えば発泡樹脂から成るスペーサの反発力により真空断熱材を固定する構成では、反発力が十分ではなく、スペーサを所定箇所に配置することが簡単ではない課題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、真空断熱材を備えた断熱効率が高い冷蔵庫および当該冷蔵庫を容易に製造することができる製造方法を提供することにある。
本発明の冷蔵庫は、内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記貯蔵室の開口を閉鎖する断熱扉と、を備え、前記断熱箱体は、前記断熱箱体の外面を形成する外箱と、前記外箱の内部に配設された内箱と、前記外箱と前記内箱との間に配置された断熱材と、を有し、前記外箱は、前記断熱箱体の幅方向に沿って伸びる外箱後面板と、前記断熱箱体の奥行方向に沿って伸びる外箱側面板と、を有し、前記内箱は、前記断熱箱体の幅方向に沿って伸びる内箱後面板と、前記断熱箱体の奥行方向に沿って伸びる内箱側面板と、を有し、前記断熱材は、前記内箱側面板の外面の近傍に配設された側面用真空断熱材と、前記外箱と前記内箱との間に発泡充填された発泡断熱材と、を有し、前記側面用真空断熱材の前端側には、スペーサが取り付けられ、前記スペーサは、前記側面用真空断熱材の長手方向に沿って貫通する貫通孔を有することを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記スペーサは、前記側面用真空断熱材の外面に接する外側当接部を有し、前記外側当接部は、幅方向に於いて湾曲する形状を呈することを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記スペーサは、内側当接部と、外側当接部と、前側当接部と、湾曲部と、を有し、前記内側当接部は、前記側面用真空断熱材の内側面に当接し、前記外側当接部は、前記側面用真空断熱材の外側面に当接し、前記前側当接部は、前記側面用真空断熱材の前側面に当接し、前記湾曲部は、前方に向かって湾曲し、前記貫通孔は、前記前側当接部と前記湾曲部との間に形成されることを特徴とする。
本発明の冷蔵庫の製造方法は、外箱側面板を有する外箱と、内箱側面板を有する内箱と、長手方向の側面側に、長手方向に沿って貫通する貫通孔を有するスペーサが取り付けられた側面用真空断熱材と、を準備する工程と、前記内箱を前記外箱の内部に配置した後に、前記外箱側面板と前記内箱側面板との間の空間に前記側面用真空断熱材を挿入し、前記空間の前端側に前記スペーサを配置することで、前記内箱側面板の側に前記側面用真空断熱材を配設する工程と、前記外箱と前記内箱との前記空間に発泡断熱材を充填する工程と、を具備し、前記充填する工程では、前記スペーサが有する前記貫通孔を、前記発泡断熱材が流通することを特徴とする。
本発明の冷蔵庫は、内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記貯蔵室の開口を閉鎖する断熱扉と、を備え、前記断熱箱体は、前記断熱箱体の外面を形成する外箱と、前記外箱の内部に配設された内箱と、前記外箱と前記内箱との間に配置された断熱材と、を有し、前記外箱は、前記断熱箱体の幅方向に沿って伸びる外箱後面板と、前記断熱箱体の奥行方向に沿って伸びる外箱側面板と、を有し、前記内箱は、前記断熱箱体の幅方向に沿って伸びる内箱後面板と、前記断熱箱体の奥行方向に沿って伸びる内箱側面板と、を有し、前記断熱材は、前記内箱側面板の外面の近傍に配設された側面用真空断熱材と、前記外箱と前記内箱との間に発泡充填された発泡断熱材と、を有し、前記側面用真空断熱材の前端側には、スペーサが取り付けられ、前記スペーサは、前記側面用真空断熱材の長手方向に沿って貫通する貫通孔を有することを特徴とする。本発明の冷蔵庫によれば、スペーサが、側面用真空断熱材の長手方向に沿って貫通する貫通孔を有することにより、スペーサの軽量化を図ることができる。また、スペーサの内部に発泡断熱材を充填させることができ、断熱箱体の断熱性を向上できる。
また、本発明の冷蔵庫では、前記スペーサは、前記側面用真空断熱材の外面に接する外側当接部を有し、前記外側当接部は、幅方向に於いて湾曲する形状を呈することを特徴とする。本発明の冷蔵庫によれば、外側当接部が略波形状を呈することにより、外側当接部の湾曲が促進され、湾曲した外側当接部の反力により、側面用真空断熱材に対してスペーサを強固に固定できる。
また、本発明の冷蔵庫では、前記スペーサは、内側当接部と、外側当接部と、前側当接部と、湾曲部と、を有し、前記内側当接部は、前記側面用真空断熱材の内側面に当接し、前記外側当接部は、前記側面用真空断熱材の外側面に当接し、前記前側当接部は、前記側面用真空断熱材の前側面に当接し、前記湾曲部は、前方に向かって湾曲し、前記貫通孔は、前記前側当接部と前記湾曲部との間に形成されることを特徴とする。本発明の冷蔵庫によれば、内側当接部、外側当接部および前側当接部により、スペーサを側面用真空断熱材の前端側に取り付けることができる。
本発明の冷蔵庫の製造方法は、外箱側面板を有する外箱と、内箱側面板を有する内箱と、長手方向の側面側に、長手方向に沿って貫通する貫通孔を有するスペーサが取り付けられた側面用真空断熱材と、を準備する工程と、前記内箱を前記外箱の内部に配置した後に、前記外箱側面板と前記内箱側面板との間の空間に前記側面用真空断熱材を挿入し、前記空間の前端側に前記スペーサを配置することで、前記内箱側面板の側に前記側面用真空断熱材を配設する工程と、前記外箱と前記内箱との前記空間に発泡断熱材を充填する工程と、を具備し、前記充填する工程では、前記スペーサが有する前記貫通孔を、前記発泡断熱材が流通することを特徴とする。本発明の冷蔵庫の製造方法によれば、スペーサが側面用真空断熱材の長手方向に沿って貫通する貫通孔を有することにより、充填する工程において、スペーサの貫通孔を経由して発泡断熱材を流通させることができる。よって、スペーサが発泡樹脂の流動を妨げることがなく、内箱と外箱との間に隙間無く発泡樹脂を充填できる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す側方断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、外箱および内箱を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫において、側面用真空断熱材を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫において、スペーサが設置される部分の側面用真空断熱材を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫において、スペーサが設置される部分の側面用真空断熱材を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、冷蔵庫の上下方向中間部に於ける断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、図4Aの拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の製造方法を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の製造方法を示す側方断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の製造方法を示す図あり、図7Aの切断面線A-Aに於ける断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、上下方向は冷蔵庫10の高さ方向を示し、左右方向は冷蔵庫10の幅方向を示し、前後方向は冷蔵庫10の奥行方向を示している。また、本実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。また、以下の説明において、外側とは冷蔵庫10の幅方向(左右方向)における外側であり、内側とは冷蔵庫10の幅方向(左右方向)における内側である。
図1を参照して、冷蔵庫10の概略構成を説明する。図1は冷蔵庫10の側方断面図である。
図1を参照して、冷蔵庫10は、断熱箱体11の内部に貯蔵室としての冷蔵室12および冷凍室13が形成されている。冷蔵室12の前面開口は第1断熱扉34で閉鎖され、冷凍室13の前面開口は第2断熱扉35で閉鎖されている。第1断熱扉34および第2断熱扉35は、例えば右方側の端部が断熱箱体11に介して回転可能に接続された回転式の扉である。ここで、第1断熱扉34および第2断熱扉35としては、引出式の扉が採用されても良い。
冷凍室13の後方には冷却室27が区画形成されており、冷却室27には蒸発器26が収納されている。断熱箱体11の最下部後方には、機械室14が区画形成されており、機械室14には圧縮機29が収納されている。蒸発器26および圧縮機29は、図示しない膨張手段および凝縮器と冷媒配管を経由して接続され、蒸気圧縮冷凍サイクルを形成している。
冷却室27の上部には送風機28が配設されており、蒸発器26が冷却した冷却室27の内部の冷気を送風機28が冷蔵室12および冷凍室13に送風する。冷蔵室12への風路には、ダンパ19が介装されている。ここでは図示しない制御装置は、図示しない冷蔵室の庫内温度センサーを検知し、ダンパ19の開閉を制御する。これにより、冷蔵室12への冷気の流量を調整し、冷蔵室12の庫内温度を一定に保つ。従って、冷蔵室12は冷蔵温度帯域に冷却され、冷凍室13は冷凍温度帯域に冷却される。冷蔵室12および冷凍室13を冷却した冷気は、冷却室27に帰還する。図1では、冷気の流れを矢印で示している。また、蒸発器26の下方には、蒸発器26の着霜を熔融するための除霜ヒータ20が配設されている。
断熱箱体11は、冷蔵庫10の外形を形成する鋼板から成る外箱15と、外箱15の内側に形成された箱形の合成樹脂板から成る内箱16と、外箱15と内箱16との間に充填された断熱材17と、から構成されている。
断熱材17としては、発泡断熱材および真空断熱材を採用している。発泡断熱材としては例えば発泡ウレタンが採用される。真空断熱材とは、ガラス等の繊維の集合体を袋に収納し、その袋の内部を真空状態にしたものである。本実施形態では、真空断熱材として、後述する側面用真空断熱材22および後面用真空断熱材25を採用している。図1では、断熱箱体11の後面近傍に後面用真空断熱材25を配設している。図4A等を参照して後述する、側面用真空断熱材22および後面用真空断熱材25は、板状を呈する真空断熱材である。
図2を参照して、外箱15および内箱16の構成を説明する。図2は、外箱15と内箱16とを前後方向に離して示す分解斜視図である。
外箱15は、薄い鋼板を曲折加工して成り、外箱後面板151と、外箱後面板151の左右方向端部から前方に向かって伸びる外箱側面板152と、外箱後面板151の上方端部から前方に向かって伸びる外箱上面板153と、を有している。
外箱側面板152および外箱上面板153の内面には、蒸気圧縮冷凍サイクルで用いられる冷媒が流通する冷媒配管18が、アルミテープ32により貼着されている。
内箱16は、所定形状に真空成形された合成樹脂製の成形体から成る。内箱16は、内箱後面板161と、内箱後面板161の左右方向端部から前方に向かって伸びる内箱側面板162と、内箱後面板161の上方端部から前方に向かって伸びる内箱上面板163と、内箱後面板161の下端から前方に向かって伸びる内箱下面板164と、を有している。内箱後面板161の上下方向に於ける中間部には、冷蔵室12と冷凍室13とを区画する断熱区画壁33が形成されている。
図3A等を参照して、側面用真空断熱材22およびその位置を規制するスペーサ30を説明する。図3Aは、スペーサ30が取り付けられた側面用真空断熱材22を全体的に示す斜視図である。図3Bは、側面用真空断熱材22にスペーサ30が取り付けられた状態を示す斜視図である。図3Cは、側面用真空断熱材22にスペーサ30が取り付けられた状態を示す断面図である。
図3Aを参照して、側面用真空断熱材22は、上下方向に長く形成された略矩形形状を呈しており、前方側辺に複数のスペーサ30が取り付けられる。ここでは、側面用真空断熱材22の前方側辺に於いて、上方端部近傍および下方端部近傍に2つのスペーサ30が取り付けられている。側面用真空断熱材22に複数のスペーサ30を取り付けることで、側面用真空断熱材22をより安定的に、断熱箱体11に位置決めし、組み込むことができる。また、スペーサ30は、側面用真空断熱材22の、紙面上に於ける後方側辺に、複数個を配置することもできる。
図3Bおよび図3Cを参照して、スペーサ30の具体構成を説明する。スペーサ30は、射出成形等により一体成型され、後述するように側面用真空断熱材22の位置を固定する部品である。具体的には、スペーサ30は、内側当接部301と、外側当接部302と、前側当接部303と、湾曲部304と、貫通孔305と、を有する。図3Bおよび図3Cにおいて、右側は内側に対応し、左側は外側に対応する。
内側当接部301は、前後方向に沿って伸びる略平坦な形状を呈し、側面用真空断熱材22の内側面に当接する板状部位である。内側当接部301の後端部分は、後方に向かって内側(右側)に傾斜している。係る傾斜部位を設けることで、スペーサ30を側面用真空断熱材22に対して容易に取り付けることができる。
外側当接部302は、側面用真空断熱材22の外側面に当接する板状部位である。外側当接部302は、前後方向に沿って蛇行するように湾曲する。外側当接部302が湾曲することにより、スペーサ30を側面用真空断熱材22に取りつける際に、外側当接部302が外側に向かって湾曲する。よって、外側当接部302が湾曲する際に発生する反力により、スペーサ30を側面用真空断熱材22に対して強固に固定できる。
前側当接部303は、内外方向に沿って伸びる略平坦な板状部位である。前側当接部303の外側端部は、外側当接部302の前端部、および、湾曲部304の外側端部と接続する。前側当接部303の内側端部は、内側当接部301の前端部、および、湾曲部304の内側端部と接続する。前側当接部303は、側面用真空断熱材22の前側面に当接する。ここで、前側当接部303と側面用真空断熱材22とは、接着材等により接着されても良い。
湾曲部304は、前方に向かって突出し、その断面が略半円形状に湾曲する部位である。湾曲部304の断面が略半円形状を呈することにより、後述するように、外箱15および断熱材17の内部に、スペーサ30が配置された側から側面用真空断熱材22を容易に挿入できる。
貫通孔305は、前側当接部303および湾曲部304により囲まれる空間である。貫通孔305は、半分に分割された円柱の如き形状を呈する。貫通孔305は、スペーサ30の上端から下端に至るまで形成される。更に、貫通孔305は、側面用真空断熱材22の長手方向に沿って伸びる。換言すると、貫通孔305は、スペーサ30を上下方向に貫通する。後述するように、貫通孔305は、冷蔵庫10の製造工程に於いて、液状の発泡断熱材が流動する経路として機能する。また、貫通孔305の内部には、前述したウレタンが充填される。これにより、スペーサ30を中実構造とした場合と比較して、スペーサ30の軽量化を図れる。
ここで、左右方向に於いて、スペーサ30は側面用真空断熱材22よりも長い。また、スペーサ30は側面用真空断熱材22よりも外側である左方側に向かって突出している。係る構成により、後述するように、スペーサ30により側面用真空断熱材22の前端部分を内側に向かって押圧することができる。
図4Aおよび図4Bを参照して、冷蔵庫10の断面構成を説明する。図4Aは上下方向の中間部に於ける冷蔵庫10の水平断面図であり、図4Bはスペーサ30が配置される部分を拡大して示す拡大断面図である。
図4Aを参照して、内箱側面板162と外箱側面板152との空間43において、側面用真空断熱材22は、内箱側面板162に略密着するように配設されている。側面用真空断熱材22は、内箱側面板162の前端近傍から、内箱側面板162の後端近傍まで連続して、内箱側面板162の外面に略密着している。また、側面用真空断熱材22の後端は、接着テープ31等を介して、内箱後面板161に貼着されている。
内箱側面板162と外箱側面板152との空間43において、幅方向に於ける外側部分には発泡断熱材23が発泡充填されている。
後面用真空断熱材25は、外箱後面板151の内面に配設されており、内箱後面板161とは離間している。後面用真空断熱材25と内箱後面板161との間には、発泡断熱材23が充填されている。
図4Bを参照して、側面用真空断熱材22の前端にはスペーサ30が固定されており、スペーサ30は側面用真空断熱材22と外箱側面板152との間に配置される。即ち、スペーサ30の右端部である内側当接部301は、内箱側面板162に接する。また、スペーサ30の左端部である、湾曲部304、前側当接部303および外側当接部302の接続箇所は、外箱側面板152に接する。係る構成とすることで、外箱側面板152に接するスペーサ30から、右方(幅方向内側)に向かって反発力が生じる。これにより、側面用真空断熱材22の前端部を、内箱側面板162に押しつけることができる。よって、製造工程に於いて発泡断熱材23を発泡充填する際に、側面用真空断熱材22が不用意に移動してしまうことを抑止することができる。
外箱側面板152の先端部を曲折加工することで外箱接合部44が形成されており、内箱側面板162の先端部を曲折加工することで内箱接合部45が形成されている。また、外箱接合部44に内箱接合部45を嵌合することで、外箱側面板152の先端部と内箱側面板162の先端部とが接合されている。
ここで、外箱接合部44の端部には、内箱接合部45の嵌合を容易にするために、右方に向かって広がる端部46が形成されている。端部46は鋼板の端面であるため、端部46が側面用真空断熱材22に押しつけられると、側面用真空断熱材22の外皮が破れてしまう恐れがある。本実施形態では、側面用真空断熱材22の前端に配置されたスペーサ30が端部46に接している。スペーサ30は、前述したように、射出成形された合成樹脂からなる比較的硬い部材である。よって、スペーサ30が端部46に接しても、スペーサ30が破損することはない。よって、端部46により、側面用真空断熱材22が破れてしまうことを防止することができる。
スペーサ30が端部46に接することから、側面用真空断熱材22の前方に空間47が形成される。よって、冷蔵庫10の製造工程に於いて空間43に発泡断熱材23を発泡充填する工程に於いて、空間47を経由して、後述する液状断熱発泡材38を良好に流動させることが出来る。また、後述するように、スペーサ30の貫通孔305も、液状断熱発泡材38の経路として機能する。
図5から図7に基づいて、更に上記した各図も参照しつつ、上記した構成を有する冷蔵庫10の製造方法を説明する。図5は、外箱15に内箱16を組み込む工程を示す斜視図ある。図6Aないし図6Cは、外箱15と内箱16との間の空間43に側面用真空断熱材22を挿入する工程を逐次示す断面図である。図7Aおよび図7Bは、空間43に液状断熱発泡材38を充填する工程を示す図である。
先ず、図5の斜視図を参照して、外箱15の内部に内箱16を組み込む。ここでは、外箱15の内部に内箱16を組み込んでいる。更に、図3A等に示した、スペーサ30が取り付けられた側面用真空断熱材22も用意する。
次に、図6A等を参照して、側面用真空断熱材22の組み込みを行う。図6A、図6Bおよび図6Cは、外箱15と内箱16との間の空間43に側面用真空断熱材22を挿入する工程を、逐次示す断面図である。図6A等を参照した説明では、紙面上における下方が、冷蔵庫10の前方に対応する。
図6Aを参照して、外箱15の内部に内箱16を配置すると、外箱15の外箱側面板152と、内箱16の内箱側面板162の間に、空間43が形成される。空間43の断面は、左右方向に於ける幅が、前方に向かって狭くなるテーパ形状を呈している。
図6Bを参照して、次に、上記した空間43に側面用真空断熱材22を挿入する。具体的には、スペーサ30が設置された側辺を前方(紙面上では下方)にして、側面用真空断熱材22を空間43に挿入する。側面用真空断熱材22の下端を、空間43の下端まで挿入すると、スペーサ30の外側部分は、側面用真空断熱材22の外側面と、外箱側面板152の内側面との間に配置される。係る状況は、図3Cに示した通りである。
スペーサ30は、図3Cに示したように、先端(この図では下端)が略半円形状を呈している。よって、スペーサ30の下端がガイドの如く機能し、係る形状のスペーサ30が取り付けされた側面用真空断熱材22を、内箱側面板162と外箱側面板152との間に形成された空間43に良好に挿入することができる。
図6Cを参照して、側面用真空断熱材22の挿入工程が終了した後は、後面用真空断熱材25が貼着された外箱後面板151を、外箱側面板152の上端に組み込む。
図7Aおよび図7Bを参照して、次に、上記した内箱16と外箱15との間に、発泡断熱材23を発泡充填する。図7Aは、内箱16と外箱15との間に、発泡断熱材23を発泡充填する充填工程を示す側方断面図である。図7Bは、この充填工程を示す図であり、図7Aの切断面線A-Aに於ける断面図である。また、図7Aでは、空間43の内部における第2液状断熱発泡材382等の流れを、一点鎖線で示している。
図7Aを参照して、外箱後面板151には、第1注入孔36および第2注入孔37が形成されている。第1注入孔36は第1液状断熱発泡材381を注入するための孔部であり、第2注入孔37は第2液状断熱発泡材382を注入するための孔部である。ここでは、貯蔵室の開口が下方を向くように、内箱16および外箱15を横臥させた状態で、発泡断熱材23の発泡充填を行っている。
側面用真空断熱材22の下面には複数のスペーサ30が設置される。ここでは、紙面上に於いて左方に配置されるスペーサ30を第1スペーサ310と称し、紙面上に於いて右方に配置されるスペーサ30を第2スペーサ320と称する。
本工程では、第1注入孔36から第1液状断熱発泡材381を注入し、同時に、第2注入孔37から第2液状断熱発泡材382を注入する。第1注入孔36から注入された第1液状断熱発泡材381は、空間43の内部を下端近傍まで移動した後に、紙面上に於いて右方に向かって進行する。この時、第1液状断熱発泡材381は、第1スペーサ310の内部も流通する。第1スペーサ310は、図3Cに示した貫通孔305を有しており、第1液状断熱発泡材381は、第1スペーサ310の貫通孔305を通過する。よって、第1スペーサ310は、第1液状断熱発泡材381の流通を阻害しない。
同様に、第2注入孔37から空間43に注入された第2液状断熱発泡材382は、空間43の内部を下端まで移動した後に、紙面上にて左方に向かって進行する。その際、第2スペーサ320にも、図3Cに示した貫通孔305が形成されているので、第2液状断熱発泡材382は、外側当接部302の貫通孔305の内部を良好に通過する。即ち、第2スペーサ320は、第2液状断熱発泡材382の流通を阻害しない。よって、空間43の内部に第1液状断熱発泡材381および第2液状断熱発泡材382は隙間無く充填される。
図7Bを参照して、側面用真空断熱材22が内箱側面板162の側に配置されていることから、側面用真空断熱材22と外箱側面板152との間には十分な空間43が確保されている。よって、発泡充填工程に於いては、空間43に安定的に第1液状断熱発泡材381を発泡充填することができる。また、前述したスペーサ30の貫通孔305は、側面用真空断熱材22の下端に形成される間隙、即ち、外箱15の下面と側面用真空断熱材22の下端との間に形成される狭小な空間に配置される。よって、係る狭小空間に前述した液状断熱発泡材38を良好に充填させることができる。
上記の工程を経ることで、図1に示した断熱箱体11が形成される。また、図1に示した第1断熱扉34、第2断熱扉35等を断熱箱体11に取り付け、更にその他の部品を断熱箱体11に取り付けることで冷蔵庫10が製造される。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
10 冷蔵庫
11 断熱箱体
12 冷蔵室
13 冷凍室
14 機械室
15 外箱
151 外箱後面板
152 外箱側面板
153 外箱上面板
16 内箱
161 内箱後面板
162 内箱側面板
163 内箱上面板
164 内箱下面板
17 断熱材
18 冷媒配管
19 ダンパ
20 除霜ヒータ
22 側面用真空断熱材
23 発泡断熱材
25 後面用真空断熱材
26 蒸発器
27 冷却室
28 送風機
29 圧縮機
30 スペーサ
301 内側当接部
302 外側当接部
303 前側当接部
304 湾曲部
305 貫通孔
310 第1スペーサ
320 第2スペーサ
31 接着テープ
32 アルミテープ
33 断熱区画壁
34 第1断熱扉
35 第2断熱扉
36 第1注入孔
37 第2注入孔
38 液状断熱発泡材
381 第1液状断熱発泡材
382 第2液状断熱発泡材
43 空間
44 外箱接合部
45 内箱接合部
46 端部
47 空間

Claims (4)

  1. 内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記貯蔵室の開口を閉鎖する断熱扉と、を備え、
    前記断熱箱体は、前記断熱箱体の外面を形成する外箱と、前記外箱の内部に配設された内箱と、前記外箱と前記内箱との間に配置された断熱材と、を有し、
    前記外箱は、前記断熱箱体の幅方向に沿って伸びる外箱後面板と、前記断熱箱体の奥行方向に沿って伸びる外箱側面板と、を有し、
    前記内箱は、前記断熱箱体の幅方向に沿って伸びる内箱後面板と、前記断熱箱体の奥行方向に沿って伸びる内箱側面板と、を有し、
    前記断熱材は、前記内箱側面板の外面の近傍に配設された側面用真空断熱材と、前記外箱と前記内箱との間に発泡充填された発泡断熱材と、を有し、
    前記側面用真空断熱材の前端側には、スペーサが取り付けられ、
    前記スペーサは、前記側面用真空断熱材の長手方向に沿って貫通する貫通孔を有することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記スペーサは、前記側面用真空断熱材の外面に接する外側当接部を有し、
    前記外側当接部は、幅方向に於いて湾曲する形状を呈することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記スペーサは、内側当接部と、外側当接部と、前側当接部と、湾曲部と、を有し、
    前記内側当接部は、前記側面用真空断熱材の内側面に当接し、
    前記外側当接部は、前記側面用真空断熱材の外側面に当接し、
    前記前側当接部は、前記側面用真空断熱材の前側面に当接し、
    前記湾曲部は、前方に向かって湾曲し、
    前記貫通孔は、前記前側当接部と前記湾曲部との間に形成されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 外箱側面板を有する外箱と、内箱側面板を有する内箱と、長手方向の側面側に、長手方向に沿って貫通する貫通孔を有するスペーサが取り付けられた側面用真空断熱材と、を準備する工程と、
    前記内箱を前記外箱の内部に配置した後に、前記外箱側面板と前記内箱側面板との間の空間に前記側面用真空断熱材を挿入し、前記空間の前端側に前記スペーサを配置することで、前記内箱側面板の側に前記側面用真空断熱材を配設する工程と、
    前記外箱と前記内箱との前記空間に発泡断熱材を充填する工程と、を具備し、
    前記充填する工程では、前記スペーサが有する前記貫通孔を、前記発泡断熱材が流通することを特徴とする冷蔵庫の製造方法。



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