JP2023073876A - 冷蔵庫およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023073876000001
【課題】外観低下を防止する為の部材の構成を簡素化することができる冷蔵庫およびその製造方法を提供する。
【解決手段】冷蔵庫10の断熱材17は、内箱16の外面の近傍に配設される側面板状断熱材22と、外箱15と内箱16との間に発泡充填される発泡断熱材17と、を有する。内箱16に面する側面板状断熱材22の側面であって、冷媒パイプ38が配設される部分には、溝部39が形成される。冷媒パイプ38は、蛇行形成されると共に、外箱側面板152と側面板状断熱材22との間に配設される。連通パイプ30は、側面板状断熱材22の溝部39と断熱箱体11の外部とを連通させ、且つ、冷媒パイプ38に固定される。
【選択図】図6

Description

本発明は、冷蔵庫およびその製造方法に関し、特に、断熱材として板状断熱材を備えた冷蔵庫およびその製造方法に関する。
一般的な冷蔵庫では、断熱箱体の内部に貯蔵室を形成し、この貯蔵室の前方開口を断熱扉で開閉可能に閉鎖している。断熱箱体は、鋼板から成る外箱と、外箱の内側に配置される合成樹脂板から成る内箱と、外箱と内箱との間に充填された断熱材とから成る。
冷蔵庫の断熱箱体に充填される断熱材としては、一般的に発泡ウレタンが採用される。しかしながら、冷蔵庫の更なる省エネルギ化に対処するためには、発泡ウレタンよりも断熱性が高い断熱材が好ましい。
そこで、断熱箱体に内蔵される断熱材として板状断熱材、例えば、真空断熱材が採用される場合がある。真空断熱材はガラスウール等の繊維状無機材料を真空包装したものであり、発泡ウレタンの十数倍以上の断熱効果を有する。係る構成とすることで、真空断熱材により貯蔵室と外部とを良好に断熱でき、冷蔵庫の冷却運転に要するエネルギを低減することができる。係る冷蔵庫は、例えば、特許文献1に記載されている。
図11を参照して、真空断熱材が採用された冷蔵庫100の構成を説明する。図11は冷蔵庫100を示す水平断面図である。
冷蔵庫100は、外箱101および内箱102を有し、内箱102の内部に貯蔵室107が形成される。外箱101と内箱102との間には、断熱材として発泡断熱材103および板状断熱材104が配置される。板状断熱材104は、外箱101の内面に貼着される。外箱101の内面には、冷媒が流通するパイプ106が配設される。
板状断熱材104には溝部105が形成されている。溝部105は、板状断熱材104の幅方向外側面を窪ませた部位である。溝部105にパイプ106が収納されている。係る構成により、パイプ106の幅方向への突出量を抑制し、発泡断熱材103を発泡する工程において、パイプ106に沿って外箱101が変形することを抑制できる。
また、特許文献2には、前述した溝部105と外部とを、パイプ状の連通部材で連通させている。これにより、溝部105の内部の空気を効果的に外部に逃がし、外箱101の変形を抑制する効果を大きくしている。
特許第4111096号公報 特許第5578266号公報
しかしながら、前述した冷蔵庫では、冷蔵庫の構成および製造方法の観点から改善の余地があった。
具体的には、前述した特許文献2における連通部材は、冷媒パイプとは別部材として、外箱101と板状断熱材104との間に配置される。また、溝部105の内部の空気を効果的に外部に逃がすためには、連通部材を所定箇所に正確に配置する必要がある。このことから、連通部材を採用することで、冷蔵庫の部品点数が増加し、製造工程が複雑になる課題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外観の低下を防止する為の部材の構成を簡素化できる冷蔵庫およびその製造方法を提供することにある。
本発明の冷蔵庫は、内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記貯蔵室を冷却する冷凍サイクルと、連通パイプと、を備え、前記断熱箱体は、前記断熱箱体の外面を形成する外箱と、前記外箱の内部に配設される内箱と、前記外箱と前記内箱との間に配置される断熱材と、を有し、前記断熱材は、前記内箱の外面の近傍に配設される板状断熱材と、前記外箱と前記内箱との間に発泡充填される発泡断熱材と、を有し、前記冷凍サイクルは、その内部を冷媒が流通する冷媒パイプを有し、前記内箱に面する前記板状断熱材の側面であって、前記冷媒パイプが配設される部分には溝部が形成され、前記冷媒パイプは、前記外箱と前記板状断熱材との間に配設され、前記連通パイプは、前記板状断熱材の前記溝部と前記断熱箱体の外部とを連通させ、且つ、前記冷媒パイプに固定されることを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記冷媒パイプは、蛇行して配設される蛇行部と、前記断熱箱体の外側に向かって伸びる外部延在部と、を有し、前記連通パイプの内部端部側は前記蛇行部に固定され、前記連通パイプの外部端部側は前記外部延在部に固定されることを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記連通パイプの前記内部端部側は、前記蛇行部に対して略平行に延在し、前記連通パイプの前記外部端部側は、前記外部延在部に対して略平行に延在することを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫では、前記冷媒パイプは、前記外部延在部の近傍で、前記蛇行部に向かって傾斜する傾斜部を有することを特徴とする。
また、本発明の冷蔵庫の製造方法では、外箱と、内箱と、板状断熱材と、連通パイプが取り付けられた冷媒パイプと、を準備する工程と、前記外箱に、前記連通パイプが固定された状態の前記冷媒パイプを取り付ける工程と、前記外箱に、前記板状断熱材を取り付ける工程と、前記外箱と前記内箱との間に形成される空間に発泡断熱材を充填する工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の冷蔵庫は、内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記貯蔵室を冷却する冷凍サイクルと、連通パイプと、を備え、前記断熱箱体は、前記断熱箱体の外面を形成する外箱と、前記外箱の内部に配設される内箱と、前記外箱と前記内箱との間に配置される断熱材と、を有し、前記断熱材は、前記内箱の外面の近傍に配設される板状断熱材と、前記外箱と前記内箱との間に発泡充填される発泡断熱材と、を有し、前記冷凍サイクルは、その内部を冷媒が流通する冷媒パイプを有し、前記内箱に面する前記板状断熱材の側面であって、前記冷媒パイプが配設される部分には溝部が形成され、前記冷媒パイプは、前記外箱と前記板状断熱材との間に配設され、前記連通パイプは、前記板状断熱材の前記溝部と前記断熱箱体の外部とを連通させ、且つ、前記冷媒パイプに固定されることを特徴とする。本発明の冷蔵庫によれば、連通パイプが冷媒パイプに固定されることにより、連通パイプの位置を簡易且つ強固に固定できる。よって、連通パイプを設計通りの場所に正確に配置することができ、連通パイプにより溝部と外部とを確実に連通させることができる。
また、本発明の冷蔵庫では、前記冷媒パイプは、蛇行して配設される蛇行部と、前記断熱箱体の外側に向かって伸びる外部延在部と、を有し、前記連通パイプの内部端部側は前記蛇行部に固定され、前記連通パイプの外部端部側は前記外部延在部に固定されることを特徴とする。本発明の冷蔵庫によれば、連通パイプの内部端部側が蛇行部に固定されることで、連通パイプの内部端部を確実に溝部に配置することができる。また、連通パイプの外部端部側が外部延在部に固定されることで、連通パイプの外部端部を確実に外部まで伸ばすことができる。
また、本発明の冷蔵庫では、前記連通パイプの前記内部端部側は、前記蛇行部に対して略平行に延在し、前記連通パイプの前記外部端部側は、前記外部延在部に対して略平行に延在することを特徴とする。本発明の冷蔵庫によれば、連通パイプの内部端部側を、蛇行部に対して略平行に延在させることで、連通パイプの内部端部を、溝部の内部に確実に配置することができる。
また、本発明の冷蔵庫では、前記冷媒パイプは、前記外部延在部の近傍で、前記蛇行部に向かって傾斜する傾斜部を有することを特徴とする。本発明の冷蔵庫によれば、外部延在部と蛇行部とを接近させることで、連通パイプをより強固に支持することができる。
また、本発明の冷蔵庫の製造方法では、外箱と、内箱と、板状断熱材と、連通パイプが取り付けられた冷媒パイプと、を準備する工程と、前記外箱に、前記連通パイプが固定された状態の前記冷媒パイプを取り付ける工程と、前記外箱に、前記板状断熱材を取り付ける工程と、前記外箱と前記内箱との間に形成される空間に発泡断熱材を充填する工程と、を具備することを特徴とする。本発明の冷蔵庫の製造方法によれば、連通パイプが取り付けられた状態の冷媒パイプを、外箱に取り付けることが出来る。即ち、連通パイプを外箱に取り付ける工程を省くことができ、冷蔵庫の製造コストを低減できる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す側方断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の外箱を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の外箱を示す拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の外箱を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷媒パイプを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷媒パイプおよび側面板状断熱材を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の製造方法を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の製造方法を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の製造方法を示す斜視図である。 背景技術に係る冷蔵庫を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、上下方向は冷蔵庫10の高さ方向を示し、左右方向は冷蔵庫10の幅方向を示し、前後方向は冷蔵庫10の奥行方向を示している。また、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図1は、冷蔵庫10を示す斜視図である。冷蔵庫10は、断熱箱体11の内部に、貯蔵室としての冷蔵室12および冷凍室13が形成される。冷蔵室12の前面開口は断熱扉34で閉鎖され、冷凍室13の前面開口は断熱扉35で閉鎖される。断熱扉34および断熱扉35は、例えば右方側の端部が、断熱箱体11に介して回転可能に接続された回転式の扉である。断熱扉34および断熱扉35としては、引出式の扉が採用されても良い。
図2は、冷蔵庫10を示す側方断面図である。図2に示すように、冷凍室13の後方には冷却室27が区画形成されており、冷却室27には蒸発器26が収納される。また、断熱箱体11の最下部後方には機械室14が区画形成されており、機械室14には圧縮機29が収納される。蒸発器26および圧縮機29は、図示しない膨張手段および凝縮器と接続され、蒸気圧縮冷凍サイクルを形成している。ここで、冷凍サイクルを構成する各構成機器は、後述する冷媒パイプ38により相互に接続される。後述する冷媒パイプ38は、冷凍サイクルで用いられる冷媒が流通する。また、冷蔵室12と冷凍室13とは、断熱区画壁33により区画されている。断熱区画壁33は、断熱箱体11と同様の断熱構造を有している。
冷却室27の上部には送風機28が配設されている。送風機28は、蒸発器26が冷却した冷却室27の内部の空気を、冷蔵室12および冷凍室13に送風する。冷蔵室12への風路には、ダンパ19が介装される。ここでは図示しない制御装置は、冷蔵室の庫内温度を検知し、ダンパ19の開閉を制御する。これにより、冷蔵室12への冷気の流量を調整し、冷蔵室12の庫内温度を一定に保つ。従って、冷蔵室12は冷蔵温度帯域に冷却され、冷凍室13は冷凍温度帯域に冷却される。また、冷蔵室12および冷凍室13を冷却した冷気は、冷却室27に帰還する。図2では、冷気の流れを矢印で示している。また、蒸発器26の下方には、蒸発器26の着霜を熔融するための除霜ヒータ20が配設される。
断熱箱体11は、冷蔵庫10の外形を形成する鋼板から成る外箱15と、外箱15の内側に形成された箱形の合成樹脂板から成る内箱16と、外箱15と内箱16との間に配設された断熱材17と、から構成される。
断熱材17は、後述する接着層31を介して外箱15の内側面に接着される後面板状断熱材25と、外箱15と内箱16との間の空間に充填される発泡断熱材である充填断熱材23と、を有する。後面板状断熱材25は、ガラス等の繊維の集合体を袋に収納し、その袋の内部を真空状態にしたものである。充填断熱材23は、例えば発泡ウレタンが採用される。断熱効果が極めて大きい後面板状断熱材25を、断熱材17の一部に採用することで、冷蔵室12および冷凍室13と外部雰囲気とを良好に断熱でき、冷蔵庫10の消費電力を低減できる。ここで、後面板状断熱材25は、真空断熱材とも称される。
図3は、冷蔵庫10の外箱15を示す斜視図である。外箱15は、厚みが0.5mm程度の薄い鋼板を曲折加工して成り、外箱後面板151(図2参照)と、外箱後面板151の左右方向端部から前方に向かって伸びる外箱側面板152と、外箱後面板151の上方端部から前方に向かって伸びる外箱上面板153と、を有する。
外箱側面板152の内側面には、側面板状断熱材22が貼着される。側面板状断熱材22は、外箱側面板152の下方後端部分を除いて、外箱側面板152の大部分を覆っている。このようにすることで、側面板状断熱材22の断熱作用により、外箱15の内部側に形成される各貯蔵室を効果的に保温することができる。側面板状断熱材22は、後述する接着層31により、外箱側面板152の内側面に貼着される。側面板状断熱材22の構成は、前述した後面板状断熱材25と同様である。ここでは、左方側の外箱側面板152の幅方向内側面に貼着される側面板状断熱材22を、点線で示している。
外箱上面板153の下側面には、上面板状断熱材24が貼着される。上面板状断熱材24の構成は、前述した後面板状断熱材25と同様である。
外箱側面板152の内側面に沿って、冷媒パイプ38が蛇行形成される。ここでは、冷媒パイプ38の大部分は、側面板状断熱材22により隠れて見えない。冷媒パイプ38は、前述した圧縮機29により圧縮されることで高温となった高温冷媒が流通する。冷媒パイプ38は、クレストパイプとも称される。また、側面板状断熱材22の下方後側からは、連通パイプ30が導出している。連通パイプ30は、冷蔵庫10を製造する際の発泡工程において、側面板状断熱材22と外箱側面板152との間に存在する空気を外部に逃がすための経路である。
図4は、冷媒パイプ38、連通パイプ30および側面板状断熱材22の関連構成を示す拡大斜視図である。
側面板状断熱材22の右側面を部分的に窪ませることで溝部39が形成されている。溝部39は、冷媒パイプ用溝部391および連通パイプ溝部392を有している。冷媒パイプ用溝部391は、冷媒パイプ38を収納するための溝部である。連通パイプ溝部392は、連通パイプ30を収納するための溝部である。
冷媒パイプ38は、冷媒パイプ用溝部391の端部から下方に向かって引き出されている。冷媒パイプ38は、前述したように、冷凍サイクルを構成する機器を相互に接続する。
連通パイプ30は、連通パイプ溝部392の端部から下方に向かって引き出されている。具体的には、連通パイプ30の上方側の端部は、冷媒パイプ用溝部391の内部に配置される。一方、連通パイプ30の下方側の端部は、外部に導出している。これにより、連通パイプ30を介して、冷媒パイプ用溝部391と外部とは連通する。よって、後述する発泡充填工程において、冷媒パイプ用溝部391の内部に存在する空気を、連通パイプ30を経由して、外部に放出させることができる。
図5は、外箱側面板152、冷媒パイプ38および側面板状断熱材22を幅方向に離して示す分解斜視図である。
前述したように、外箱側面板152と側面板状断熱材22との間に、冷媒パイプ38および連通パイプ30が配置される。側面板状断熱材22は、接着層31により、外箱側面板152に貼着される。接着層31は、熱可塑性接着剤で形成された層であり、ホットメルト接着剤とも称される。
冷媒パイプ38と連通パイプ30とは、一体化した構成部品として、側面板状断熱材22と外箱側面板152との間に配置される。このようにすることで、冷蔵庫10の組立工程において、連通パイプ30を採用した場合でも、組立工程で扱われる部品の点数が増加することを抑制できる。
図6は、冷媒パイプ38と連通パイプ30を示す斜視図である。
冷媒パイプ38は、蛇行部381と、傾斜部388と、外部延在部387と、を有する。冷媒パイプ38は、鉄などの金属から成る鋼管である。
蛇行部381は、冷媒パイプ38が蛇行形成された部分であり、縦方向延在部384、横方向延在部385、縦方向延在部383、横方向延在部386および縦方向延在部382を有する。縦方向延在部384、縦方向延在部383および縦方向延在部382は、冷媒パイプ38が上下方向に沿って直線状に伸びる部位である。横方向延在部385および横方向延在部386は、前後方向に沿って冷媒パイプ38が直線状に伸びる部位である。蛇行部381を形成することで、前述した外箱側面板152と冷媒パイプ38とが接触する面積を大きくでき、冷媒パイプ38の内部を流通する冷媒と外箱側面板152とを積極的に熱交換でき、冷媒パイプ38の内部を流通する高温冷媒を効果的に冷却できる。
外部延在部387は、冷凍サイクルを構成する機器と蛇行部381とを繋ぐ。
傾斜部388は、蛇行部381の端部と外部延在部387とを繋ぐ部分であり、下方に向かって前方に傾斜している。後述するように、傾斜部388を設けることで、連通パイプ30を冷媒パイプ38に対してより強固に固定することができる。
連通パイプ30は、例えば合成樹脂等からなるパイプ状の部材である。連通パイプ30の上端部側は、蛇行部381の縦方向延在部383に対して略平行に延在し、連通パイプ30の下端側は、外部延在部387に対して略平行に延在する。連通パイプ30の中間部分は、上方に向かって前方に傾斜している。また、連通パイプ30の上端部は、固定箇所40により、縦方向延在部383に固定され、連通パイプ30の下端側は、固定箇所41により、外部延在部387に固定されている。連通パイプ30の、上端部近傍および下端部近傍は、上下方向に沿って略直線状に伸びている。
固定箇所40は、連通パイプ30の上端側部分と、縦方向延在部383とを結束させる部位である。具体的には、固定箇所40では、アルミテープ等により連通パイプ30の上端部分と、縦方向延在部383とを結束する。固定箇所40は、例えば、2箇所が形成されている。このようにすることで、連通パイプ30の上端部分を、強固に縦方向延在部383に対して固定できる。
固定箇所41は、連通パイプ30の下端側部分と外部延在部387とを結束させる部位である。固定箇所41の構成は、固定箇所40と同様である。固定箇所41は、例えば、2箇所が形成されている。このようにすることで、連通パイプ30の中間部分を、強固に外部延在部387に対して固定できる。
前述したように、冷媒パイプ38の外部延在部387と縦方向延在部382との間には、傾斜部388が形成されている。傾斜部388は、下方に向かって前方に傾斜する。係る構成により、縦方向延在部383の下端部分と外部延在部387とを接近させることができる。よって、固定箇所40と固定箇所41とを接近させることができ、これにより連通パイプ30をより強固に蛇行部381に固定することができる。よって、連通パイプ30の位置を正確に規定できる。
図7は、外箱側面板152、冷媒パイプ38および側面板状断熱材22を離して示す分解斜視図である。
前述したように、側面板状断熱材22の幅方向外側面、即ち右側面には溝部39が形成されている。溝部39は、冷媒パイプ用溝部391と連通パイプ溝部392とを有する。
冷媒パイプ用溝部391は、冷媒パイプ38の蛇行部381に即した形状を呈している。冷媒パイプ用溝部391の深さは、蛇行部381の外形の略同等とされている。よって、蛇行部381を冷媒パイプ用溝部391に収納し、蛇行部381の幅方向外側への突出量を小さくすることができる。
連通パイプ溝部392は、連通パイプ30の中間部において傾斜する部分に即した形状を呈している。よって、発泡充填工程の圧力により、連通パイプ30に加わる圧力を低減させ、連通パイプ30が閉塞することを防止することができる。
図8から図10に基づいて、更に前述した各図も参照しつつ、前述した冷蔵庫10の製造方法を説明する。
先ず、図8を参照して、外箱15を準備する。前述したように外箱15は、所定形状に曲折加工された金属板から成り、外箱上面板153および外箱側面板152を有する。また、図2に示した内箱16等は別途に用意されている。更に、外箱側面板152の内側側面には、後の工程で側面板状断熱材22を固定するために、図5に示した接着層31が形成される。
次に、図9を参照して、外箱側面板152に冷媒パイプ38を組み込む。外箱側面板152への冷媒パイプ38の固定は、例えば、冷媒パイプ38の複数箇所を接着テープなどにより接着することで行われる。前述したように、冷媒パイプ38は、連通パイプ30が固定された状態で準備されている。よって、冷媒パイプ38を外箱側面板152に設置する工程が、連通パイプ30を外箱側面板152に設置する工程を兼ねている。
次に、図10を参照して、側面板状断熱材22を外箱側面板152に貼着する。前述したように、外箱側面板152の内面には、図5に示した接着層31が形成されている。よって、側面板状断熱材22を、外箱側面板152の幅方向内面の所定位置に取り付ければ、外箱側面板152を容易に固定することができる。また、図7に示したように、側面板状断熱材22には、冷媒パイプ用溝部391および連通パイプ溝部392が形成されている。よって、側面板状断熱材22を所定位置に貼り付けることによって、冷媒パイプ38の蛇行部381および連通パイプ30を、側面板状断熱材22の冷媒パイプ用溝部391および連通パイプ溝部392に収納できる。
上記工程が終了したら、外箱15に、図2に示した内箱16および外箱後面板151を嵌め込み、充填断熱材23を充填する。充填断熱材23としては、例えば、発泡ウレタンを採用することができる。充填断熱材23を発泡する発泡工程においては、側面板状断熱材22に、幅方向内側から大きな圧力が作用する。
本実施形態では、図7に示したように、冷媒パイプ38の蛇行部381を、側面板状断熱材22の冷媒パイプ用溝部391に収納している。更に、連通パイプ30により、冷媒パイプ用溝部391と外部とは連通している。より具体的には、冷媒パイプ用溝部391と外箱側面板152により囲まれる空間が、連通パイプ30を介して外部と連通している。
よって、側面板状断熱材22に大きな圧力が作用しても、冷媒パイプ用溝部391の内部の空気は、連通パイプ30を介して外部に放出される。これによって、冷媒パイプ用溝部391に収納される蛇行部381の形状に即して、外箱側面板152が変形してしまうことを抑制できる。
本実施形態によれば、以下に記載する主要な効果を奏することができる。
図6を参照して、連通パイプ30が冷媒パイプ38に固定されることにより、連通パイプ30の位置を簡易且つ強固に固定できる。よって、連通パイプ30を設計通りの場所に配置することができ、連通パイプ30により、図7に示した溝部39と外部とを確実に連通させることができる。
図6を参照して、連通パイプ30の内部端部側が蛇行部381に固定されることで、連通パイプ30の内部端部を確実に溝部39に配置することができる。また、連通パイプ30の外部端部側が外部延在部387に固定されることで、連通パイプ30の外部端部を確実に外部まで伸ばすことができる。
図6を参照して、連通パイプ30の内部端部側を、蛇行部381の縦方向延在部383に対して略平行に延在させることで、連通パイプ30の内部端部を、図7に示した溝部39の内部に確実に配置することができる。
図6を参照して、傾斜部388が形成されることで、外部延在部387と蛇行部381とを接近させ、連通パイプ30をより強固に支持することができる。
図9を参照して、連通パイプ30が取り付けられた状態の冷媒パイプ38を、外箱15の外箱側面板152に取り付けることが出来る。即ち、連通パイプ30を個別に外箱15に取り付ける工程を省くことができ、冷蔵庫10の製造コストを低減できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。また、前述した各形態は相互に組み合わせることが可能である。
10 冷蔵庫
11 断熱箱体
12 冷蔵室
13 冷凍室
14 機械室
15 外箱
151 外箱後面板
152 外箱側面板
153 外箱上面板
16 内箱
17 断熱材
19 ダンパ
20 除霜ヒータ
22 側面板状断熱材
23 充填断熱材
24 上面板状断熱材
25 後面板状断熱材
26 蒸発器
27 冷却室
28 送風機
29 圧縮機
30 連通パイプ
31 接着層
33 断熱区画壁
34 断熱扉
35 断熱扉
38 冷媒パイプ
381 蛇行部
382 縦方向延在部
383 縦方向延在部
384 縦方向延在部
385 横方向延在部
386 横方向延在部
387 外部延在部
388 傾斜部
39 溝部
391 冷媒パイプ用溝部
392 連通パイプ溝部
40 固定箇所
41 固定箇所
100 冷蔵庫
101 外箱
102 内箱
103 発泡断熱材
104 板状断熱材
105 溝部
106 パイプ
107 貯蔵室

Claims (5)

  1. 内部に貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記貯蔵室を冷却する冷凍サイクルと、連通パイプと、を備え、
    前記断熱箱体は、前記断熱箱体の外面を形成する外箱と、前記外箱の内部に配設される内箱と、前記外箱と前記内箱との間に配置される断熱材と、を有し、
    前記断熱材は、前記内箱の外面の近傍に配設される板状断熱材と、前記外箱と前記内箱との間に発泡充填される発泡断熱材と、を有し、
    前記冷凍サイクルは、その内部を冷媒が流通する冷媒パイプを有し、
    前記内箱に面する前記板状断熱材の側面であって、前記冷媒パイプが配設される部分には溝部が形成され、
    前記冷媒パイプは、前記外箱と前記板状断熱材との間に配設され、
    前記連通パイプは、前記板状断熱材の前記溝部と前記断熱箱体の外部とを連通させ、且つ、前記冷媒パイプに固定されることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記冷媒パイプは、蛇行して配設される蛇行部と、前記断熱箱体の外側に向かって伸びる外部延在部と、を有し、
    前記連通パイプの内部端部側は前記蛇行部に固定され、前記連通パイプの外部端部側は前記外部延在部に固定されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記連通パイプの前記内部端部側は、前記蛇行部に対して略平行に延在し、
    前記連通パイプの前記外部端部側は、前記外部延在部に対して略平行に延在することを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷媒パイプは、前記外部延在部の近傍で、前記蛇行部に向かって傾斜する傾斜部を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 外箱と、内箱と、板状断熱材と、連通パイプが取り付けられた冷媒パイプと、を準備する工程と、
    前記外箱に、前記連通パイプが固定された状態の前記冷媒パイプを取り付ける工程と、
    前記外箱に、前記板状断熱材を取り付ける工程と、
    前記外箱と前記内箱との間に形成される空間に発泡断熱材を充填する工程と、を具備することを特徴とする冷蔵庫の製造方法。
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